幽遊罠々道中記(作者 雷紋寺音弥
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●開けてビックリ、罠手箱?
「カクリヨファンタズム……まさか、魑魅魍魎だけが住む世界が、本当にあったとは思わなかったけど……」
 もっとも、この世界に生きる妖怪達は、一般的に悪霊とされる魑魅魍魎とは大きく異なる。むしろ、『骸魂』と呼ばれる妖怪の悪霊とでも呼べる存在によって、善良なる妖怪達が脅かされている世界なのだと、神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)は簡潔に説明した。
「……で、このカクリヨファンタズムに、オブリビオンの企みで、大量の箱とか葛籠が湧いて出たのよ。放っておいたら、幽世は箱に覆われて、あらゆる者を欺く『欺瞞の世界』になるわ」
 箱で世界が埋め尽くされることで、何故に『欺瞞の世界』になってしまうのか。首を傾げる者も多かったが、しかし発生する箱はただの箱ではない。
 何を隠そう、この箱は全てびっくりトラップが仕掛けてあり、迂闊に開けると碌でもない目に遭う。炎が出たり感電したり、あるいはお化けの人形が飛び出して来たりするならマシな方で、臭いガスを浴びせられる、箱諸共盛大に自爆する、服だけを溶かす液体をかけられて恥ずかしい目に遭わされる、謎の機械に捕まって酷い目に遭わされるなど、とにかくあらゆる方法で、ドッキリを仕掛けようとしてくるのだ。
 それでは、箱を開けないで、元凶のオブリビオンだけ倒せば良いのでは? まあ、それができれば苦労はしない。なぜなら、肝心のオブリビオンが巣食う要塞に入るには、当たりの箱の中に隠された鍵が必要なのだから。
「まあ、鍵って言っても、実際には宝玉みたいなものなんだけどね。それを持っていないと、オブリビオンの要塞に入ることができないのよ」
 敵が要塞として利用しているのは、無限に広がる工場のような場所。内部は迷宮化しており、その中もびっくりトラップの箱で溢れている。
「要塞に入ると、まずは『輪入道』っていう妖怪の群れが襲ってくるわ。体内に弱い妖怪を飲み込んでいるから、倒せば元の妖怪に戻すことができるわよ」
 なお、その際に要塞内の箱を利用することができれば、戦いを有利に進められるかもしれない。だが、自分が罠に嵌っては元も子もないので、上手く立ち回ることが重要だ。
「『輪入道』の群れを倒したら、後は親玉の『河童』を倒せば事件は解決ね。でも、気を付けた方がいいわよ。この河童、『海坊主』の骸魂に飲み込まれているからね。見た目は普通の女の子なんだけど、桁違いの怪力を誇るから、油断したら駄目よ」
 ちなみに、この河童少女も、戦いに勝って撃破すれば元の姿に戻すことができる。元は、悪い妖怪ではなかったので、なんとか助けてやって欲しいところだ。
 たったひとつの事件が、世界を滅ぼし兼ねないカクリヨファンタズム。気を引き締めて挑んで欲しいとだけ告げ、鈴音は猟兵達を、箱や葛籠の溢れ返った幽世へと転送した。


雷紋寺音弥
 こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。

 やって来ました、新世界。
 しかし、いきなり世界の終わりみたいな展開です。
 溢れ返る箱や葛籠の中から鍵の宝玉を見つけ出し、事件の元凶を退治してください。

●第一章
 幽世に溢れ出した箱や葛籠の中から、敵の要塞に入るための鍵である宝玉を見つけ出しましょう。
 なお、ハズレの箱や葛籠を開けると、もれなくトラップが発動します。
 場合によっては、かなり酷い目や際どい目に遭う可能性もあるので、しっかり対策しておきましょう。

●第二章
 『輪入道』との集団戦になります。
 内部に弱い妖怪を取り込んでおり、取り込まれた妖怪は敵を倒すと自動的に元に戻ります。
 なお、要塞内の箱もトラップで、これを上手く利用することができれば、戦いを有利に進められます。

●第三章
 『カッパ海坊主』との戦いになります。
 内部に取り込まれた河童の少女は、戦いに勝てば自動的に救出されます。
 こちらも、要塞内にある箱のトラップを上手く利用することができれば、戦いを有利に進められます。
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第1章 冒険 『開けてびっくり』

POWびっくりトラップを恐れず、総当たりで開けまくる
SPD外側から念入りに箱やつづらを調べ、びっくりトラップの有無を確認する
WIZびっくりトラップを無力化する策を編み出す
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


メンカル・プルモーサ
…ふむ……確かにかなりの量の箱やら葛籠やらがあるね…
というか、今まさに湧いて出ているところだね…
この中のほとんどがトラップかぁ…正解の箱には宝玉の物があると判るなら…
【我が手に傅く万物の理】により周囲の無機物をリスト化…
これで少なくとも無機物の罠が仕掛けられている物、つまり外れである箱を除外するよ…
…残った物は宝玉の入った物か、有機物由来の罠が仕掛けられている箱になるから…あとは罠使いを駆使して罠の有無を確認しながら箱を開けていくとするよ…
…そうだな…ついでに利用できそうな罠は解除して圧縮格納術式【アバドン】の中に格納して持っていくとしよう…


●新世界でドッキリ!?
 新しい世界が発見されたと思ったら、なんだか知らないが滅亡の危機に瀕しているという。なんとも穏やかでない話を聞いて駆け付けたメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)だったが、目の前の光景を見て改めて納得した。
「……ふむ……確かにかなりの量の箱やら葛籠やらがあるね……」
 というか、現在進行形で葛籠が増殖中である。このまま放っておいたら、本当に世界が葛籠で覆われて、埋め尽くされてしまうかもしれない。
「この中のほとんどがトラップかぁ……。正解の箱には宝玉の物があると判るなら……」
 いかにしてハズレを引かずに目的のものを手に入れるか、メンカルはしばし考えた。
 闇雲に開けたところで、こちらが酷い目に遭うだけだ。しかし、探す物が決まっているのであれば、リスクを避けるための方法はある。
「数多の元素よ、記せ、綴れ、汝は見識、汝は目録。魔女が望むは森羅万物全て操る百科の書」
 彼女が発動させたユーベルコード。それは、半径80メートル近くの中にある無機物を全てリスト化し、存在する座標や項目まで明記した上で、必要に応じて操るというものだった。
 こうしておけば、どの箱に何が入っているのか、だいたい分かる。これで無機物由来の罠が仕掛けられている箱を避け、宝玉を探し出そうとしたのだが。
(「……そういえば、この宝玉って有機物? それとも無機物?」)
 ここに来て、肝心の宝玉の素材を知らないことに気が付いてしまった。
 宝玉が有機物なら、座標に表示されない箱の中にある。だが、恐らくは無機物。それならば、一般的な素材の使われている箱を排除して行けば良いだけの話だが、正体が分かっていない以上、なんとも言えない。
 恐らく、宝玉というくらいなのだから、素材は無機物なのだろう。しかし、マテリアルが不明な以上、無機物の箱の中から罠だけを取り除くというわけにもいかない。魔力を込めた水晶玉のように、素材は一般的なものでも、使い方次第で鍵になる物体かもしれないのだ。
 とりあえず、宝玉が有機物でないと仮定して、メンカルは箱の中を調べて行くことにした。当初の予定とは違ってしまっていたが、こうなっては仕方がない。
「丸い形や、石みたいな素材でも、爆弾ってこともあるかも……。気を付けないと……」
 リストによって素材と構成要素までは判明しているが、具体的にどんなものかまでは分からない。後は、自分の勅勘と、罠に関する知識を信じて箱を開けるだけだ。
「……っ! 危なかった……これじゃないね」
 一瞬、危ういところもあったが、ぎりぎりのところで蓋を開けずに助かった。やはり、形だけで判断するのは危険だ。少しでも火薬に準ずるものが検知されている箱は、触らない方がいいかもしれない。
「後は……残っているのは、これだけかな?」
 素材的にも無難なものが使われていそうなことを確認し、メンカルは最後に残された箱を開けた。果たして、その中から飛び出して来たのは罠の類ではなく、微かに薄い輝きを放つ石の玉だった。
「これが宝玉? ……まあ、鍵になるなら貰って行こう」
 ついでに、残った罠の中でも使えそうなものを適当に見繕い、メンカルは圧縮して押し込んだ。これから向かう要塞内にも罠はあるが、それを利用するのに比べたら、出たとこ勝負にはならないと思ったのかもしれない。
成功 🔵🔵🔴

夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
いきなり大変なことになっておりますねぇ。
頑張ってみましょうかぁ。

【仰域】を使用、『乳白色の波動』を纏った状態で片っ端から開けて参りますねぇ。
此方は『攻撃方法をエネルギーに変換し吸収する』効果ですから、発動した「罠」が「炎」「ガス」等の「ダメージが発生しうるもの」で有れば、吸収して防ぐことが可能ですぅ。
問題は、相手が「攻撃の意思が無い無生物」ですから「辱め系」等の「ダメージの発生しない罠」や「強制給餌」等の「利用出来る効果の罠」等は防げない点ですが、それらには[恥ずかしさ耐性][大食い]等で対処しつつ、『鍵』発見後に「着替える」等の形で対処すれば、何とか?


●カッパはキュウリがお好き?
 どこからともなく続々と湧いては、市街を埋め尽くして行く箱の山。そんなカオスな光景を前にしても、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は普段のペースを崩すことはなかった。
「いきなり大変なことになっておりますねぇ」
 こういう場合、慌てない性格は得である。もっとも、放っておけば世界が箱に埋め尽くされて滅びてしまうので、急がないといけないのは確かだが。
 あまり時間をかけられない以上、ここは手当たり次第に箱を開けるしかない。そう判断し、るこるは自らの周囲を乳白色のオーラで覆った。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて供物を捧げましょう」
 こんなもので、果たして罠を防げるのか。何も知らない者からすれば不安要素の塊だが、るこるの纏っているのは、単なる白いオーラではない。
 今、彼女の周りに漂っているオーラは、様々な力を吸収する効果がある。炎やガス、爆風といったダメージの発生する代物は軒並みエネルギーに変換されて吸収され、それは武器の類でも同じこと。
「まずは、この箱から開けてみましょうかぁ……っ!?」
 適当に、その辺にあった箱を開けた瞬間、箱の中から盛大に炎が噴き出した。が、当然のことながら、その程度では今のるこるの足止めにさえならない。
「お次は、こちらですねぇ」
 続けて葛籠を開ければ、猛毒のガスが噴射されるも、やはりるこるに効果はない。他にも、電撃や吹雪、様々な武器で攻撃して来る箱などもあったが、どれも効果は殆どなく、るこるの纏うオーラによっていなされてしまった。
「さて、次は……」
 もはや、面倒臭くなったのか、るこるは二つの箱を同時に開けた。どうせ、効果はないのだから、一つでも二つでも同じことだろうと。そう、思っていたのだが……。
「きゃぁっ! な、なんですか、これ!?」
 突然、箱の中から飛び出して来た縄によって、るこるは瞬く間に縛り上げられてしまった。しかも、発育の良い体型も相俟って、胸元を強調されるような、なんとも恥ずかしい恰好に!
「ゆ、油断しました……。ダメージの発生しない罠は、オーラでも吸収できな……むぐっ!?」
 続けて、もう片方の箱からアームが飛び出すと、今度はるこるの口へ強引に何かを捻じ込んで来た。
「んっ……ふぐぅ……んんぅ……」
 るこるの口に押し込まれたもの。それは、何の変哲もないキュウリだった。
 そういえば、この事件の首謀者はカッパの妖怪。そして、カッパといえば好物はキュウリだ。
(「でも、キュウリって、あんまり栄養ないんですよねぇ……」)
 押し込まれたキュウリを食べながら、るこるは考えた。カッパは怪力で相撲が好きだと聞くが、彼らの好物であるキュウリだけでは、とてもあのパワーを出せるとは思わない。
 他に何か主食があるのか、それともキュウリをエネルギーに変える、未知の力を有しているのか。
 まあ、今はそんなことは些細なことだ。まずは、このキュウリをなんとかしなければ、縄からの脱出もままならない。
 幸い、大食い勝負であれば、るこるにも少しは自信があった。次々と捻じ込まれるキュウリを軽く平らげ、それによって腹が出たことで、縄も限界を迎えて切れてしまった。
「ふぅ……なんとか、脱出できましたねぇ」
 直接攻撃の意思がない罠は、さすがにオーラでも防げない。なんとも厄介な代物を残してくれたと、るこるは少しばかり不満そうな顔をしながら、キュウリトラップの仕掛けられていた箱に手を伸ばし。
「宝玉……宝玉……。あ、もしかして、これでしょうか?」
 取り出したのは、微かな輝きを放つ白い宝玉。間違いない。これが、敵の拠点に入るための、鍵の役割を果たしてくれるはず。
 まずは、第一関門クリアといったところか。入手した宝玉を大切にしまいながら、るこるは残りの箱を無視して、敵の拠点と化している工場へと歩を進めていった。
大成功 🔵🔵🔵

クロエ・アスティン
POWで判定

ここが新世界カクリヨファンタズムでありますか?
こんな依頼でもカタストロフに繋がっているんですね、気が抜けないであります。

トラップを解除するような技能はないので総当たりでどんどん開けていきます。
【アースジャイアント】を呼び出して代わりに開けさせていきますね。
炎や雷、服だけを溶かす液体を浴びても何のその。
安心しきって箱を開ける操作をもっと正確にしようと不用意に近づきすぎてしまいます!
辺り一面にガスが噴き出したせいで思わず少し吸い込んでしまい……けど、どうやらアタリだったみたいであります!
(ガスの効果は生理現象を催すもの……自覚症状なし)

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です


●その箱、自分で開けますか?
「ここが新世界カクリヨファンタズムでありますか? こんな依頼でもカタストロフに繋がっているんですね、。気が抜けないであります」
 無数の箱で埋め尽くされた市外の様子に圧倒されながらも、クロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)は気持ちを新たに、周囲の箱へと目をやった。
 なるほど、確かに街の中は箱だらけだ。恐らく、何処へ行っても状況は同じ。そして、目当ての宝玉はトラップまみれの箱の中に隠されている。
 可能であれば手当たり次第に開けて行きたいところだったが、さすがにそれは憚られた。なにしろ、びっくり箱の類といいながら、実際に飛び出して来るのは危険極まりない代物ばかり。
 お化けが出てくるならマシな方で、炎が出たり爆発したり、果ては衣服を溶かす液体をかけられたり。正直、そんなものを食らうなど冗談でも嫌なので、迂闊に開けるわけにもいかない。
 だが、そうこうしている間にも、箱はどんどん増えて行く。ならば、ここは自分ではなく、誰かに開けさせてしまえばよい。そう考えて、クロエは大地の巨人を召喚すると、自分に代わって箱を開けさせることにした。
「この巨人なら、何を食らっても大丈夫なはずであります!」
 クロエが胸の前で拳を握り締めれば、巨人もその動作の真似をする。巨人に意志はなく、クロエの動きを完全にトレースして動くので、まるで自分の手足の如く操れる。
「とりあえず、近くの箱から開けてみるであります」
 慎重に箱へ手を伸ばす仕草をして、クロエは巨人に箱を開けさせた。瞬間、凄まじい爆発と共に箱が吹っ飛んだが、土塊によって作られた巨人は身体こそ吹っ飛ばされてもすぐに再生を遂げてしまった。
「あれは、爆弾だったのでありますね。危ないところでした……」
 あんなもの、まともに食らえば無事では済まない。その後も箱を開ける度に炎や稲妻が襲い掛かって来たが、しかし大地の巨人にとっては大したことのない攻撃だ。
 鉄球がパンチのように飛び出しても難なく受け止め、そもそも服など着ていないので、服を溶かす液体など効果はない。これならば、罠など何も気にせずに、どんどん箱を開けられる。
「……しかし、見つからないものでありますね。もう少し、操作を正確にした方が……」
 もっとも、あまりに他愛もなく箱を開けられてしまったことは、却ってクロエの中に油断も生んでしまった。
 もう少しだけ、近づいても大丈夫だろう。いざとなったら、巨人の身体を盾にすれば良いのだから。そう思って、不用意に箱へ近づいたところで、巨人の開けた箱の中から盛大にガスが噴き出した。
「……っ!? し、しまったであります!!」
 炎や爆発は防げても、拡散するガスまでは巨人の身体だけでは防げない。慌てたクロエは、思わず少しだけガスを吸い込んでしまい、噎せ返りながら距離を取ったが。
「……うぅ……あ、あれは?」
 どうやら、この箱が当たりだったらしく、ガスの抜けた箱の底には白い宝玉が残っていた。
「これで、敵の要塞に入れるでありますね」
 今のところ、自分の身体に変調はない。毒ガスの類かと思ったが、気にするまでもなさそうだ。
 巨人に宝玉を取らせ、クロエはそれを持って敵が要塞としている工場へと向かった。なんとなく、身体の奥がむず痒いような気もしたが、今はそれよりも敵の討伐が第一なので、クロエはあまり気にせずに進んで行った。
大成功 🔵🔵🔵

マスクド・サンドリヨン
ここが新世界……世界全体がこうも簡単に書き換えられるなんて、大変な世界なのね。私達が助けてあげなくちゃ……!
「気をつけてください、姫華。何が起こるか分かりません」

ピジョンのアドバイスを受けながら、慎重に箱を調べるわ。でも、罠がない事を確認して開けてみたら……まさかの『生きている箱』のトラップ!
仕掛け罠ばっかり警戒してたから予想してなくて、あっさり頭から食べられちゃう。
必死に抵抗するけど、全身ぺろぺろ舐められると力が抜けて、背中、お尻、脚、とゆっくり中に引きずり込まれて――。

最終的になんやかんや(UCの効果)で脱出して、運良く中に入ってた鍵も手に入れるけど。うぅっ、生暖かい感触が気持ち悪い……。


●人食い箱に、ご用心
 箱が増殖する謎の街。そこへ降り立ったマスクド・サンドリヨン(仮面武闘会のシンデレラ・f19368)こと灰崎・姫華は、そのあまりに奇妙な光景に思わず圧倒されていた。
「ここが新世界……。世界全体がこうも簡単に書き換えられるなんて、大変な世界なのね」
 今までの世界とは明らかに異なる雰囲気に、姫華は飲まれそうになっていた。それを敏感に察したのか、彼女の装着するマスクのピジョンが注意を促した。
「気をつけてください、姫華。何が起こるか分かりません」
 そもそも、罠の仕掛けられた箱を開けて、その中にある宝玉を手に入れなければならないのだ。どう考えても、嫌な予感しかしない。一度でも罠を発動させてしまったら、それだけで大惨事待ったなしだ。
「仕掛け罠に注意しましょう。いきなり開けると、何が起こるか分かりませんから、身長に……」
 ピジョンのアドバイスを基に、姫華はゆっくりと箱を開けて行く。仕掛け罠の類であれば発動の予兆が見えるだろうし、中にガスなどが詰まっている場合は、少しでも開けば漏れて匂いで分かるはずだ。
「えぇと……これは、大丈夫そうね」
 幸い、何かが起動する予兆もなければ、中から炎やガスが漏れてくることもなかった。ならば、とりあえず命の危険はなさそうだと、盛大に箱を開けてみたのだが。
「……え? きゃぁっ!?」
 突然、箱の中から巨大な舌が飛び出したかと思うと、姫華の身体を頭から飲み込んでしまったではないか!
 そう、これは俗に言われるミミックのような存在。箱に化けた妖怪であり、まさしく生きている箱そのものだ
「んぅっ! んくぅっ!! むぐぅぅぅっ!!」
 頭から飲み込まれてしまい、足をバタつかせて抵抗する姫華だったが、少女の力で巨大な箱妖怪に敵うはずもない。哀れ、姫華は全身を舐め回された挙句、そのままゆくりと中へ引き摺り込まれてしまった。
「うぅ……な、なに、ここ……。気持ち悪……ひゃぁん!」
「落ち着いてください、姫華。なんとかして、ここを脱出しますよ」
 口の中で飴玉を転がすかのように、箱妖怪の巨大な舌が姫華を下の上で転がして弄ぶ。さすがに、このままでは埒が明かないと判断したのか、ピジョンは姫華の顔に強制的に合体した。
「あ……変身できた? よ~し、これなら……んひぃっ!? そんなところ、舐めないでぇ!!」
 もっとも、マスクド・サンドリヨンになったところで、状況は全く好転しない。殴る、蹴るの連続で中から打ち破ってやろうとするも、敵の唾液で身体が滑って思うように動けない。
 やがて、箱が満足するまで弄ばれたところで、姫華とピジョンは用済みとばかりに吐き出された。
「と、とりあえず……なんとかなった……の?」
 唾液まみれで、辛うじて脱出できた姫華だったが、その代償は大きかった。全身、ベタベタで気持ちが悪い。これから先、こんな罠が何度も続くことを考えると、かなり面倒な話だと……そう、考えていたのだが。
「……あら? これ、もしかして……」
 その手に宝玉が握られていることで、姫華は安堵の溜息を吐いた。
 これでもう、嫌な思いをしながら鍵を探す必要もない。脱出の際、ドサクサに紛れて宝玉を拐取できたのは幸いだ。
「さすがは姫華ですね。さあ、急いで工場へ向かいましょう」
「ええ、そうね。でも……うぅっ、生暖かい感触が気持ち悪い……」
 未だ残る箱妖怪の舌の感触。それに震えながらも、姫華は事件の元凶が潜む、廃工場目掛けて歩き出した。
大成功 🔵🔵🔵

露木・鬼燈
トラップの類は専門外なんだよね。
力技で突破ならいけるんだけどね。
宝箱系のは…中身ごと粉砕ってことになるしね。
んー、技能がないなら漢らしく開けるしかないよね。
とゆーことで<隠忍の見えざる手>を発動。
能力の範囲ギリギリまで距離を取って箱を空ける。
念動手は二本あれば十分だし、残りは僕の防御に回しておこう。
念のため箱の直線状からは退避。
できれば遮蔽物なんかあればいいんだけどね。
んー、土遁の術を念動手で増幅して安全を確保しようかな。
土を移動させて簡易的な塹壕を作り出すのです。
ふふん、塹壕の中から遠隔操作で開ければ安全っぽい!
あとは当たりを引くまでこの方法を繰り返せばおーけー。
簡単なお仕事っぽい!


●漢なら覚悟を決めろ?
 無限に続く箱の山。そんな光景を前にして、露木・鬼燈(竜喰・f01316)は考えた。
「トラップの類は専門外なんだよね。力技で突破ならいけるんだけどね」
 これが、単に罠を乗り越えて、元凶のところまで行くなら話は早い。どんな罠であろうと、破壊しながら強引に進んでしまえば問題ない。
 だが、今回は罠だらけの箱の中から、当たりの箱を探し出して宝玉を見つけなければならないのだ。当然、力技で箱を壊せば、中の宝玉も粉々になってしまう。
「んー、技能がないなら漢らしく開けるしかないよね」
 と、いうわけで、鬼燈は早々に各尾を決めた。もっとも、いきなり迂闊に開けると酷い目に遭うことは間違いなかったので、まずは多数の念導手を召喚し。
「手の届く範囲はすべて僕の領域っぽい!」
 これを使って、遠距離から箱を開けようという作戦だ。しかし、箱の中から何が出てくるか分からない以上、これだけではまだ安心できない。直線的に何かが飛び出して来る可能性もあるし、箱を開けた者を狙って、何かが投げつけられるかもしれないのだ。
 仕方がないので、ここは土遁の術を応用し、土を移動させて簡易的な塹壕を作成した。この塹壕の中から念導手を使って操作すれば、それらの攻撃も全て防げる。
「ふふん、塹壕の中から遠隔操作で開ければ安全っぽい!」
 後は、当たりの箱が出るまで、ひたすらこれを繰り返すだけ。その間も、なにやら塹壕の外からは爆発音やらなにやら聞こえて来るが、知ったことではない。
 やがて、箱を開け続けること数十分。鬼燈はついに宝玉を手に入れ、ようやく塹壕から顔を出せたのだが。
「あ~、まわりがグチャグチャだね。塹壕を掘って正解だったかも」
 散々に発動させた罠のせいで、周囲は酷いことになっていた。
 まあ、それでも宝玉が手に入りたのだから、結果としてはオーケーだろう。鍵となる宝玉を手に、鬼燈は優々とした表情で、元凶の待つ工場へと向かって行った。
大成功 🔵🔵🔵


第2章 集団戦 『輪入道』

POW ●燎原火炎陣
【激しく回転しながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【他の輪入道】の協力があれば威力が倍増する。
SPD ●紅蓮疾走
自身に【燃え盛る炎】をまとい、高速移動と【回転する炎の輪】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ ●ファイアホイールスピニング
【回転速度】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●穢れた火輪
 トラップだらけの艱難辛苦を乗り越えて、ついに敵の拠点である工場へと辿り着いた猟兵達。
 だが、中へ足を踏み入れてみて、またビックリ! なにしろ、内部はまともな構造をしておらず、まるで空間が歪んだかの如く、物理法則を無視した造りになっていたのだから。
 天井や壁にまでベルトコンベアーが設置されているかと思えば、床から重力の法則を無視してクレーンが真上に向かって生えていたりもする。おまけに、工場内も箱だらけで、恐らくはこれも開けると何らかの罠が起動するようになっているのだろう。
 そんな工場の奥から、現れたのは火輪の大群。輪入道と呼ばれる、下級妖怪の群れだった。
「ゥゥ……オォォォ……」
「燃エロ……燃エロ……」
 譫言のように何かを呟くだけの彼らとは、意思の疎通など取れないだろう。しかし、彼らも元は善良な妖怪。故に、戦って倒せば憑依している穢れた魂だけが消滅し、元の姿に戻れるはず。
 これは、ほんの前哨戦に過ぎない。事件の元凶を倒すためにも、まずは目の前の輪入道達を迎え撃ち、更なる道を切り開くのだ!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
成程、厄介な状況では有りますねぇ。
何とか対処してみましょうかぁ。

足場や重力が少々おかしい様ですし、【銀翼袍】を使用しますねぇ。
飛行で足場の難を防ぐと同時に『崩壊の波動』で輪入道さん達を一気に攻撃可能ですぅ。
位置関係上相手の『突撃』は使い辛いでしょうが、相手も飛行して突撃してくるなら【銀翼袍】の速度で回避しつつ『FBS』による[カウンター]で対処、遠い位置に居る相手は『FRS』『FSS』の[砲撃]でお相手しますねぇ。
輪入道さん達の近くに「箱」が有れば[範囲攻撃]で巻込み、罠に掛ける方法も?

まあ、討伐を完了して降りた際に「何かの罠(お任せ)」に掛かりそうな気もするのですが。


●目には目を、輪には輪を
 工場の奥から、続々と現れる輪入道。個々の強さは大したことのない相手とはいえ、空間の歪んだ場所にて多数を相手にするのは骨が折れそうだ。
「成程、厄介な状況では有りますねぇ。何とか対処してみましょうかぁ」
 この奇妙な場所で、床にへばりついて戦うのは得策ではない。まずは、足場の難を防ぐべく、るこるはユーベルコードを用いて飛翔した。
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、その御印たる裳を此処に」
 乳白色のオーラがるこるを包めば、それに比例して彼女の身体もまた宙に浮いて行く。こうやって飛翔してしまえば、突進を主体とした攻撃しかできない輪入道には、もはや成す術もないだろう。
「……ォォォ……燃ヤス……燃ヤスゥ……」
「コッチヲ……ムケェェェ……」
 それでも、輪入道達は自分の攻撃が届かないにも関わらず、るこる目掛けて無駄な突進を繰り返す。彼女のユーベルコードの力で認識が歪み、距離感が掴めなくなっているのも大きいが、元より大した知性もないのかもしれない。
 これならば、安全に遠距離から狙い撃てる。まずは牽制とばかりに移動砲台を使って輪入道達を撃ち抜き、それでも突撃して来る者には、浮遊する戦輪を叩きつけて応戦する。
「目には目を、輪っかには輪っかをですぅ」
 戦輪が輪入道と激突し、互いに火花を散らして回転した。果たして、この戦いに勝つのはどちらか。お互いに、一歩も退かずに突撃を繰り返す二つの輪。しかし、勝負の決着は、るこるが近くに落ちていた箱を撃ったことで、唐突に訪れることとなる。
「……ッ!?」
 輪入道達の近くに転がっていた箱。その中身は、なんと爆弾だったのだ。そこへ砲台の弾が着弾し、輪入道諸共に爆風に巻き込んで吹っ飛ばしてしまった。
「……うきゅぅ……」
 やがて、煙が晴れると、その中から姿を現したのは小さなカワウソのような生き物だった。
 恐らく、あれは骸魂に取り込まれてしまった妖怪なのだろう。姿形は輪入道とは似ても似つかないが、骸魂は憑依した妖怪の姿や性質さえ、ここまで大きく変えてしまうものなのか。
 これはいよいよ、放っておくのも可哀想だ。元は善良な妖怪故、なんとしても助けてやりたいと、るこるは周囲の箱に狙いを定めて攻撃し、罠に巻き込む形で輪入道達を一網打尽にしてしまった。
「ふぅ……なんとか、上手く行きましたねぇ」
 額の汗を拭いながら、るこるは静かに着地した。目の前には、大量のカワウソ妖怪が折り重なって倒れている。これで、彼らも救われるだろうと、ほっと安堵の溜息を吐いたのが……一瞬の油断に繋がった。
「え? あ、あらら?」
 なんと、その辺に転がっていた箱へ、るこるは迂闊にも手をついてしまったのだ。そして、当然のことながら箱の罠が盛大に起動! 爆発や物理攻撃の類なら防げたかもしれないが、しかし運の悪い事に、発動した罠は捕獲トラップの類だった。
「これは油断してしまいましたねぇ。なんとか、脱出しなければいけま……むぐっ!?」
 両手と両足を掴んでいるアームを戦輪で切断しようとしたところで、るこるの口に捻じ込まれる特大チューブ。それを通して、彼女の口の奥へ、なにやらドロドロした液体が注ぎ込まれて行く。
「んぐ……んぶ……んぅぅ……」
 逆流して鼻まで塞がれそうになり、るこるは仕方なく送り込まれる液体を飲み干すしかなかった。液体は凄まじい勢いで彼女の腹を満たし、だんだんと身体が膨らんで行き。
「……うぷっ……。な、なんとか……飲み干せました……」
 口の中に広がる青臭い臭気に耐えながら、罠から解放されたところで、るこるは口元を軽く拭った。
 液体の味からして、どうやらあれは青汁のようだ。しかも、ただの青汁ではなく、キュウリをベースにしたカッパ専用の青汁だった。
 身体の健康を考えた場合、同じ青汁でも、もっと別の野菜をベースにした方が良いのでは? 苦笑しながら腹に手を当てるものの、あまりに腹が膨れてしまったので、るこるはしばし動くことができなかった。
大成功 🔵🔵🔵

露木・鬼燈
んー、ここで戦うのは少し面倒。
やっぱり頭を使ってうまくやらないとね。
そこら中にある箱を利用して、ね。
化身鎧装<骸晶>
空間や重力の歪みが面倒なので浮遊しながら狙撃。
あの顔の部分を撃ち抜けば倒せる…なら楽なんだけどね。
まぁ、そう上手い話はないよね。
それならそれでやりようはあるのです。
狙撃で進路を誘導を誘導して箱のトラップを利用する。
箱と衝突させるのが一番なんだけど。
それはムリでも箱を撃ち抜いてトラップを作動させるですよ。
爆発系のトラップだといいんだけど…
違っても動きに支障が出ればよし。
そこを狙い撃って仕留めればいいっぽい!
それでもダメな時は退いてから再チャレンジ。
そんな感じでイケルイケル!


●罠と箱は使いよう
 工場の中に入るや否や、続々と現れる輪入道。いったい、どれだけの数がいるのか、数えるだけ馬鹿らしくなってくる程の数だ。
「んー、ここで戦うのは少し面倒。やっぱり頭を使ってうまくやらないとね」
 一匹ずつ倒していては埒が明かないと、露木・鬼燈(竜喰・f01316)は考えた。
 確かに、敵の強さから考慮すれば、正面から戦って勝てない相手ではない。だが、この後に親玉との戦いが控えていることを考えると、ここで消耗してしまっては元も子もない。車輪の中央にある頭部を撃ち抜けば倒せるという保証でもあればマシだが、当然、そんな保証はどこにもないわけで。
「あの顔の部分を撃ち抜けば倒せる……なら楽なんだけどね。まぁ、そう上手い話はないよね」
 とりあえず、重力の影響を受けるのが嫌だったので、浮遊して戦うことにした。そこまで素早く飛び回れないのが問題だが、今回の作戦に機動力は、そこまで重要なファクターではない。
「これが僕の魔法戦闘形態……人呼んで竜骸の魔導士なんて、ね」
 魔剣を増幅器とした長銃型魔杖を構え、鬼燈は敵の集団に狙いを定めた。それに気が付いたのか、輪入道達は一斉に回転力を上げることで、素早い動きで鬼燈を翻弄しようと試みるが。
「別に、敵を直接狙う必要はないんだな、これが」
 最初から、鬼燈の狙いは輪入道達などではなかった。彼が狙っていたのは、工場内に配置された多数の箱。触れるだけで厄介な罠を起動させる、河童特性のトラップボックス!
「……ゥゥ……オ?」
「オォ……オァァッ!?」
 とある箱は盛大に爆発して輪入道達を巻き込み、また別の箱からは催眠ガスが噴射されて、瞬く間に周囲の輪入道達を眠らせてしまう。その他にも、炎に電撃に、おまけに輪入道達の炎を消してしまう水まで噴射されたのだから、堪らない。
「ウゥゥゥ……ヒィィィッ!!」
 こんな場所にはいられないとばかりに、輪入道達が逃げ出した。そこを逃さず、鬼燈は正確無比な射撃で、一匹、また一匹と仕留めて行く。杖先から放たれる魔弾が命中する度に、輪入道の悲痛な叫び声が響き渡り、取り込まれた妖怪達が解放されて行く。
「……うきゅぅ……」
 やがて、輪入道達が倒された後には、イタチともアナグマともつかない奇妙な獣が倒れていた。恐らく、彼らは取り込まれていた妖怪だろう。輪入道が倒されたことで、元の姿を取り戻したようだ。
「うんうん、この調子なら、イケるかな?」
 数の差の不利は、地形とトラップを利用して勝つ。突撃しかできない輪入道に対し、鬼燈の読みと作戦は、正に効果覿面だった。
大成功 🔵🔵🔵

クロエ・アスティン
うぅぅ、て、転送前にお手洗いには行ってきたのに……
生理現象にもじもじしながら工場の中の探索を続けていれば奥から輪入道の群れが襲い掛かってきます!

激しく回転しながらの突進を大盾を構えて「盾受け」!
後退させられそうになるのを「気合」と「怪力」で押しとどまります!
けど、次々と突進してくる衝撃で色々とピンチになって盾を捨てて一旦回避であります!

それから、反転して襲い掛かってくる先頭の輪入道を【ほーむらんであります!】で打ち返してやります!
そのまま後続の輪入道達にぶつかって盛大に吹き飛ぶと周囲の箱に次々とぶつかって大惨事に!?
こ、これも計算通りであります!

※アドリブや他の方との連携も大歓迎


●ミラクルショット?
 罠の仕掛けられた箱だらけの街から、なんとか鍵の宝玉を見つけ出したクロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)。だが、工場に突入するや否や、気が付けば周囲を輪入道に囲まれてしまっている始末。おまけに、何故か盛大に尿意を催してしまい、全く戦いに集中できない。
(「うぅぅ、て、転送前にお手洗いには行ってきたのに……」)
 こんな場所で粗相をしたら、末代までの恥である。ちなみに、彼女が催している原因は、先の箱に仕掛けられていたガスによるものなのだが……当然のことながらクロエは全く気が付いておらず、おまけに輪入道達も知ったこっちゃないといった様子で突撃して来た。
「……っ! ひゃぁっ! ま、負けないであります!!」
 慌てて盾で受け止めるクロエだったが、その間にもどんどん輪入道達は突撃して来るため、徐々に後ろに押され始める。おまけに、敵の攻撃を受け止める度に衝撃が全身を伝わって、結界寸前な彼女の下半身に刺激を与えてくるのだから、やってられない。
「こ、ここは、戦略的撤退であります!」
 さすがに耐え切れなくなったのか、クロエは盾を捨てて一度、身を退いた。それを見た輪入道達が一列になって襲い掛かって来るが、それがクロエの狙いだった。
「チャンス! 全力で叩くであります!」
 突っ込んで来る相手の勢いを生かし、盛大にハンマーを振るって打ち返す。咄嗟のことに反応できず、直撃を食らった輪入道は、そのまま後続の輪入道達に向かって吹っ飛んで行き。
「ォォ? ヌォォォォッ!!」
 次々に激突し、吹き飛んで行く様は、正にビリヤードのミラクルショット! 周囲の箱さえも巻き込み始めた今、もはや誰にも止められない。
 輪入道達が箱にぶつかる度に、箱の罠が起動して、周囲を見境なく巻き込んで行く。やがて、盛大な爆発が収まった時、周囲は酷い状況だった。
「……むきゅぅぅ……」
 徹底的に破壊された工場の中、小動物の姿をした妖怪が倒れている。どうやら、彼らが骸魂に憑依され、輪入道になっていた妖怪のようだ。
「こ、これも計算通りであります!」
 強がるクロエだったが、どう見ても偶然の産物に過ぎない。が、運も実力のうちである以上、彼女の言っていることも、また真理。
 とりあえず、この一角にいた敵は、全て排除できたようだ。込み上げる尿意に抗いながら、クロエは周囲を警戒しつつ、工場の奥へと進んで行った。
大成功 🔵🔵🔵

マスクド・サンドリヨン
敵に回すと厄介な相手ね……でも、元は善良な妖怪。救い出してあげなくっちゃ……!
「敵の連携に気をつけてください、姫華」

果敢に敵へ挑む私だけど、燃え上がる敵の身体と強烈な体当たりに苦しめられて、防戦一方。必死に堪え続けるけど、隙を見せた所に、連携攻撃を受けて、受け止めきれずに壁に叩きつけられちゃう。
衝撃に苦しむ私へトドメとばかりに突っ込んでくる輪入道……でもここで、逆転の法則を発動!
壁のコンベアを利用して、上に高速で逃げる事で回避するわ!

さらに相手が壁に衝突しちゃった隙をついて、三角飛びからのムーンサルトプレス!
熱さに耐えて上から思いっきり、ねじ伏せてやるんだからっ!


●ヒロイン、絶体絶命?
 倒されても倒されても、工場の奥から続々と現れる輪入道。いったい、どれ程の数がいるのか、もはや皆目見当もつかない。
「敵に回すと厄介な相手ね……。でも、元は善良な妖怪。救い出してあげなくっちゃ……!」
 気合いを入れて迎え撃たんとする灰崎・姫華だったが、なにしろ敵は数が多い。まともに正面から挑んだが最後、瞬く間に取り囲まれて一斉攻撃を食らってしまうことだろう。
「敵の連携に気をつけてください、姫華」
 ヒーローマスク『ピジョン』が忠告をするも、それで退く姫華ではなかった。ならば、ここは致し方ないと、ピジョンは姫華に力を貸す。少女と仮面がひとつになって、正義の戦士、マスクド・サンドリヨン(仮面武闘会のシンデレラ・f19368)が降臨だ!
「さあ、行くわよ! どこからでも、かかってらっしゃ……って、熱っ! こいつら、熱過ぎ!!」
 もっとも、威勢良く突っ込んで行ったのは良いが、燃え盛る車輪を相手に素手で戦うというのは、いささか無謀が過ぎるというもの。掴み技を仕掛けようにも、燃える車輪は素手では掴めず、むしろどんどん敵に包囲されてしまい、気が付けば突進を連続で食らってしまう始末。
「相手の動きを良く見るのです、姫華」
「そ、そんなこと言われても……きゃぁっ!!」
 四方八方、どこから突っ込んで来るか分からない敵を相手に、姫華は防戦一方になってしまった。ほんの少し掠めただけでも、地獄の炎が姫華の肌を容赦なく焼き焦がす。このままでは、全身を蚯蚓腫れだらけにされるだけでなく、衣服までボロボロに焼き焦がされてしまい兼ねない。
「えぇっ! そ、そんなにたくさ……んぐぅぅぅっ!!」
 ついには、殺到して来た輪入道の群れを受け止めきれず、そのまま壁際まで吹き飛ばされてしまった。
「大丈夫ですか、姫華? しっかりしてください」
「う、うん……なんとか……」
 全身のあちこちから黒い煙を上げながら、姫華は辛うじて立ち上がった。が、その間にも、輪入道の群れは更に距離を詰めて来る。後ろは壁、逃げ場はない。このままでは確実に、あの炎の輪に潰されて殺される。
 正に、絶体絶命の大ピンチ。しかし、追い込まれた時こそ、起死回生のチャンスでもある。
「どんなピンチの時も絶対に諦めない……私には、あなたを逆転するイメージが見えている!」
 この状況を、敢えて利用し反撃に出る。そのイメージが姫華の頭の中で固まった時、勝利の女神は微笑んだ。
「「「オロ? オロロォォォッ!?」」」
 空間の歪みによって、壁に配置されていたベルトコンベアー。それに乗って上に移動することで、姫華は敵の突進を避けたのだ。当然、殺到した輪入道達は止まることもできず、互いに衝突して盛大に転倒。そこの逃さず、姫華は壁を蹴って宙を舞い、全身の体重を乗せて輪入道へと圧し掛かった。
「んぐっ!? ま、負けない! この程度の炎になんか……!!」
 燃え盛る火炎に気合いで耐えつつ、炸裂させるのは強烈なムーンサルトプレス!
 必殺の一撃が決まり、KOされた輪入道達は、次々と炎を消して行き。
「はぁ……はぁ……。な、なんとか、勝った……かな?」
 未だ熱の退かない腹を庇いつつ、姫華が震える足を叱咤して立ち上がれば、目の前にはカワウソのような姿をした、小動物の妖怪が気絶していた。
成功 🔵🔵🔴

ルナ・ステラ
取り込まれた妖怪さんたちを助けるために、加勢します!

空間の歪みで足元が覚束ないなら、箒に乗って戦いましょうか。空中なら相手の攻撃も【見切り】で避けれますよね?
炎が厄介そうなので【属性攻撃】の水魔法で消火しながら攻撃していきましょうか。
罠にも気をつけます!

―相手の突進が当たって箱が!?
きゃっ!?(ガス!?)
けほっけほっ...
うぅ...酷い臭いです..

臭くて詠唱に集中できません...
(このままじゃ突進されて燃やされます!
ガスと炎...そうです!)

コメットブースターでガスを【吹き飛ばし】て、【属性攻撃】の風魔法でガスを相手の方へ送って、爆発させます!
上手くいったら、爆発の隙を突いてUCでとどめです!


●地獄の悪臭ロード
 圧倒的な数で、猟兵達を蹂躙せんと迫る輪入道。そんな状況を覆すべく、ルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)は敵の溢れ返る工場内へ、他の猟兵達に加勢するため馳せ参じた。
「それにしても……随分、おかしな場所ですね」
 重力法則が無視されたような空間に違和感を覚えつつ、ルナは箒に乗って宙へと浮かび上がる。上も下も分からないような場所では、空中に浮いて戦った方が、なにかと都合が良いからだ。
「ゥゥゥ……ォォォォ……」
「燃エロォ……燃エロォ……」
 ルナの姿を捉え、突っ込んで来る輪入道達だが、飛んでいるルナには攻撃を当てることができない。そこを逃さず、水の魔法で消火して行くルナだったが、輪入道達は攻撃が届かないにも関わらず、その辺をメチャクチャに転げ回り始めた。
「……きゃっ! こ、これは……!?」
 突然、足元からガスが立ち昇り、ルナがバランスを失って床に落ちた。
 いったい、これはどういうことだ。煙で遮られた視界を凝らしてみれば、どうやら輪入道が箱に激突し、中のトラップを起動させてしまったようだった。
「けほっ、けほっ……。うぅ……酷い臭いです……」
 それにしても、なんと臭いガスだろうか。温泉と流し台の三角コーナーと、そしてゆで卵を混ぜたような凄まじい臭気。
 まさか、親玉が河童だけに、屁の河童に掛けてのオナラ攻撃!? だとしたら、これはあんまりだ。女の子にオナラをブッ放して攻撃するとか、デリカシーの欠片もない!
「うぅ……く、臭くて詠唱に集中できません……」
 もっとも、そんなしょーもない罠であっても、今のルナにとっては危険なトラップ。箒から落下し、おまけに呪文も唱えられないとなれば、輪入道達の良い的だ。
(「このままじゃ突進されて燃やされます! ガスと炎……そうです!」)
 だが、悪臭に頭痛を覚えながらも、ルナはこの状況を切り抜ける方法を閃いた。折角のガス、ただ臭いに耐えるのではなく、存分に利用させてもらおうと。
「こんな臭いガス、どこかへ行ってください!!」
 まずは、箒を使って盛大に風を巻き起こすことで、ガスを輪入道達の方へと送り込む。燃え盛る輪入道達へガスを叩きつければ、当然のことながら、彼らの炎は送り込まれたガスへと引火して。
「……オロ?」
「……オロロォォォッ!? バ、爆発、スルゥ!!」
 案の定、引火したガスが盛大に爆発し、輪入道達を纏めて吹き飛ばした。
「どうやら、上手くいったようですね。さあ、これでトドメです!」
 最後は、ひっくり返って動けなくなった輪入道へ、ルナが必殺の魔法を食らわせた。転倒して起き上がれない輪入道達に、落下する流れ星を防ぐ術などない。
「お星さんたちわたしに力を! 悪しきものに降り注げ! シューティングスター☆」
 天より飛来した流星が、輪入道達を次々と打ち砕いて行く。ドサクサに紛れ、ルナに苦し紛れの体当たりを仕掛けようとする輪入道もいたが、そんなやつの頭には、星ではなくタライをプレゼントだ。
「……ンガッ!?」
 哀れ、顔面にタライが直撃し、最後の輪入道も倒れて動かなくなった。そして、彼らの倒れた跡には、骸魂から解放されたカワウソ妖怪達が、びろーんと伸びて意識を失っていた。
成功 🔵🔵🔴

メンカル・プルモーサ
……ふむ……これはまた……なんというかかなりぐちゃぐちゃだね……
…箱には相変わらず罠がある、か…利用できる、かな?

輪入道の攻撃は工場の柱やクレーンを利用して回避…
…後は圧縮格納術式【アバドン】からワイヤーを取り出して箱に仕掛けて…
ワイヤーに引っかかったら箱が開くように罠を仕掛けよう…
…この手の罠や地形、コンベアも使って輪入道を1カ所に集めて…
…【夜空の光は全て星】による立体魔法陣の中に輪入道達を閉じ込めて術式発動…立体魔法陣の中に超重力を発生させて昏睡まで輪入道の動きを止めるとするよ…
…昏睡したら骸魂を破壊して妖怪達を救出しよう…


●一網打尽
 猟兵達との度重なる戦闘で、いつしか工場は当初の原型を失いつつあった。
「……ふむ……これはまた……なんというか、かなりぐちゃぐちゃだね……」
 歪んだ地形に、歪んだ時空。それに加えて激しい戦闘の跡が残る工場内の様子を見て、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は思わず呟いた。
 足場も悪く、おまけに箱の中には必ず罠がある。闘い難い場所ではあるが、条件は相手も同じはず。
「ゥゥ……ォォォォ……」
「燃ヤシテ……ヤルゥ……」
 入り組んだ地形もお構いなしに、輪入道達がメンカル目掛けて突進して来た。そのスピードは、平時のものと比べても随分と速い。まともに正面から相手をしたら、避けようにも避けられない程に。
「……っ! 柱がなければ、危ないところでしたね」
 咄嗟に物陰に隠れてやり過ごすも、それとていつまで続けられるか。単に逃げるだけでは、今に逃げ場を失ってしまう。
 方向を転換し、再び輪入道達が突進して来た。さすがに、次は逃げられそうにない。だが、それはメンカルも承知だったのか、取り出したワイヤーを箱に引っ掛け、輪入道達の進路に張り巡らせた。
「……オォ?」
「ト、止マレヌ……!!」
 なまじ、速度が上がっていたことが災いし、輪入道達は次々とワイヤーに引っ掛かって、お互いに衝突し始めた。しかも、それだけでなく衝撃がワイヤーを伝わって、箱の罠まで起動し始めたのだから、堪らない。
「ヌォォォ……!」
「ナ、ナンダ、コレハ!?」
 ある者は爆発に巻き込まれ、また別の者は飛び出す拳に吹っ飛ばされ、もはや戦うどころではなかった。完全にパニック状態である。そして、そんな彼らの隙を見逃すメンカルではなく。
「闇裂く光よ、奔れ、描け。汝は光芒、汝は閃画。魔女が望むは夜空彩る星の華」
 魔法陣を立体的に展開し、その内部に超重力を発生させることで、動きを封じようと試みる。後は、敵がユーベルコードの反動で眠ってしまえば、そこに止めを刺すだけだと思ったのだが。
「「「グェェェェッ! ツブ……レルゥ……」」」
「おや? どうやら、重力が強過ぎたようだね」
 低級妖怪でしかない輪入道達は、魔法陣の中の超重力に耐えられなかったのだ。反動で眠るのを待つまでもなく、彼らは全てペチャンコに潰れ、後にはカワウソのような妖怪が、目を回してのびているだけだった。
「これで敵も打ち止め、かな? さて、後は……」
 事件の元凶である、河童の少女に憑依した骸魂を倒すだけ。未だ箱が増え続けている工場内を、メンカルは罠を起動させないよう注意しつつ、更に奥へと進んで行った。
大成功 🔵🔵🔵


第3章 ボス戦 『カッパ海坊主』

POW ●河童大相撲
【踏み込みからの張り手】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD ●サゴジョウアーツ
【半月刃の付いた三節棍】で攻撃する。[半月刃の付いた三節棍]に施された【神将沙悟浄】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
WIZ ●河童のナイアガラ流し
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【水】属性の【滝】を、レベル✕5mの直線上に放つ。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ビックリ☆ドッキリ☆カッパッパー!
 無限に続くかと思われる奇妙な地形。それを乗り越えて先に進むと、待っていたのは三節棍を持った青い髪の少女だった。
「あ~、輪入道達は、やられちゃったか~。まあ、仕方ないよね。あんな低級妖怪じゃ」
 巨大な拳に変化する帯で三節棍と操りながら、少女はやれやれといった様子で首を振った。見た目こそ人間の少女に近いが、その身に宿る強大なパワーと、水を操る妖力は、彼女が紛れもない妖怪であることを示していた。
「でも、ここから先は、そうはいかないよ。河童の技術力の恐ろしさ、君達にも教えてあげるからね!」
 世界を埋め尽くさんと、今も増え続けているびっくりボックス。その真の力を見せてやろうと、河童少女は武器を構える。
 どうやら、戦いは避けられないようだ。周囲には未だ様々な箱や葛籠が転がっており、しかも河童少女は、それさえも利用して攻撃を仕掛けてくるつもりらしい。
 だが、それはこちらも同じこと。罠は襲い掛かる相手を選ばないため、上手く利用することができれば、反対に河童少女の意表を突いて、好き勝手に攻撃できるかもしれない。
 どちらにせよ、この部屋に転がっている箱の罠を制する者が、この戦いを制することになる。河童少女に憑依した骸魂を倒し、忌まわしきオブリビオンの魂から、彼女を解き放つのだ!
マスクド・サンドリヨン
可愛いけれど、妖怪ですもの、油断は出来ないわね……。
「最後まで気を引き締めていきましょう、姫華」

UCを使って飛行。ドレスは舞踏会的なのじゃなくてコスチュームの豪華版ね。相手の周囲を飛行しながら、ヒット&アウェイで蹴りを入れていくわ。
相手のパワーを警戒しつつ、詠唱の隙を与えないように連続攻撃よ。

けど、何度目かの攻撃で逃げる所を箱から伸びるマジックハンドに捕まっちゃう。
大の字で固定されて、これまでのお返しとばかりに何十発って言う突っ張りの練習台にされて……ボロボロになって力尽きた所を解放されるけど、尻子玉まで奪われちゃう……。
ダメージはちゃんと与えたから、トドメは他の猟兵に任せましょう……。


●油断大敵?
 ついに現れた事件の元凶。骸魂に憑依された河童少女を前に、マスクド・サンドリヨン(仮面武闘会のシンデレラ・f19368)こと灰崎・姫華は、ヒーローマスクのピジョンを装着したまま身構えた。
「最後まで気を引き締めていきましょう、姫華」
「ええ。可愛いけれど、妖怪ですもの。油断は出来ないわね……」
 ピジョンの言葉に頷く姫華。果たして、そんな仮面の告げた言葉は正しく、河童少女は姫華を見つけるなり、凄まじい勢いの水流を放って来た。
「きゃっ! あ、危なかった……」
 間一髪、ユーベルコードを発動させて飛翔するも、水の塊が着弾した地点を見て、ぞっとした。
 工場の壁が、まるで鉄球でも叩きつけられたかの如く、粉々に粉砕されて大穴が空いている。音速を超えた水流は、それだけでレンガやコンクリートさえも粉砕し、あるいは切断するだけの威力を持っているのだ。
「ん~、ハズレか~。もうちょっと、命中精度を上げないとだね~」
 再び詠唱と共に水流を放とうとする河童少女。だが、今度はそう好きにやらせない。
「そんな直線的な攻撃、当たらないわよ!」
 付かず、離れずの間合いを取りながら、姫華は予測不能な軌道を描いて河童少女の周りを飛び回った。近づいて蹴り、すかさず離れるの繰り返し。スピードだけなら敵の放つ水流の方が速いが、姫華もまた新幹線並のスピードで旋回や回避を繰り返すため、そう簡単には被弾しない。
「むむ、なかなかやるね……。だったら!」
 詠唱を邪魔され、思うように攻撃のできない河童少女が、苛立ちながら水流を連射して来た。詠唱時間が短いため、今までと比べて勢いもない。殆ど苦し紛れのヤケクソにしか見えず、姫華は好機と考え、必殺キックの構えに入るが。
「その程度の水だったら、当たっても痛くな……って、きゃぁっ!!」
 突然、後ろから伸びて来たマジックハンドに手足を拘束され、思わず悲鳴を上げた。いったい、自分の身に何が起きたのか。それを姫華が理解した時は、既に手後れだった。
「ふっふ~ん、残念でした~。さっきの攻撃は、君を狙っていたわけじゃないんだよね~」
 ドヤ顔で仁王立ちする河童少女。出鱈目に乱射していたと思われた攻撃は、最初から姫華を狙ったものではなく、その後ろにあるトラップ入りの箱を狙ったものだったのだ。
「くっ……! こ、こんな罠なんて……」
 マジックハンドを強引に引き千切ろうとする姫華だったが、手首と足首を掴まれた状態では、思うように力が入らなかった。
「姫華、しっかりしてください! このままでは、やられ……あっ!!」
 大の字に拘束された姫華の顔を河童少女が叩いたことで、姫華の顔からピジョンが吹っ飛んでしまった。こうなっては、もう姫華は非力な少女でしかない。ヒーローマスクの力を失った今、彼女は完全に河童少女の玩具だ。
「さ~て、どうやってお返ししようかな~? 本気で張り手したら一発で死んじゃいそうだし、それじゃ面白くないよね~」
 河童少女の顔が、なんとも邪悪な笑みの形に歪んだ。次の瞬間、繰り出されたのは強烈な突っ張りによる連続攻撃。もっとも、敢えて手加減しているのか、姫華を一撃で失神させる程の威力はなく。
「あっ……! ぐっ……!? かはっ……!」
「それ、それ、それ~♪ まだまだ、この程度じゃ終わらないよ~」
 頭の上から先まで、河童少女による突っ張りの嵐が姫華を襲う。そして、ボロボロにされ、もはや立ち上がる気力さえ失われた姫華の尻へ、河童少女は徐に手を伸ばし。
「それじゃ、最後にコレはもらっていくね~。うんうん、なかなか良い実験材料だったよ~」
「え……? あんぅっ……ひぁぁぁっ!!」
 勢い良く何かを引き抜かれたところで、ようやく姫華は解放された。が、どれだけ踏ん張っても腰に力を入れることができず、完全な腑抜けにされてしまった。
「姫華! 大丈夫ですか!? 姫華!!」
 ピジョンが懸命に声をかけるも、姫華は虚ろな目をしたまま崩れ落ちている。
 尻子玉。河童が人間から奪うという、力の源にもなっている玉。先程、姫華が抜かれたのはそれだった。これを抜かれてしまっては、もはやピジョンを装着したところで、マスクド・サンドリヨンとしても戦えない。
「うぅ……ごめん……。私……負けちゃった……」
 残された力で、辛うじてピジョンに手を伸ばし、姫華の意識はそこで途切れた。
「心配は要りませんよ。ダメージはちゃんと与えたから、トドメは他の猟兵に任せましょう……」
 そんな姫華をねぎらい、ピジョンは再び彼女の顔へ。この戦いで、少しでも河童少女の体力を減らせたことを願いながら、姫華の身体を休ませてやることにした。
成功 🔵🔵🔴

リアン・ブリズヴェール
「悪い河童さん退治がんばります」

【オルナタティブ・ダブル】を使ってファムを召喚します
その後はファムと一緒に連携して攻撃していきますが……

箱によって散々な目にあった後でガチガチに2人とも恥ずかしい状態で拘束されてしまいそうです

そして2人揃ってお尻をたっぷりといじめられた後で尻子玉をゆっくりと時間をかけて言葉で嬲られながら抜かれてしまいそうです

そしてそのまま箱に閉じ込められて放置されそうです


●河童に美味しくいただかれました?
 箱罠を駆使して、敵を嵌める悪戯河童。それだけ聞くと大したことのない敵に思えるが、しかし骸魂に憑依されているだけあって、その実力はなかなか高い。
 果たして、彼女を阻止し、元の善良な妖怪に戻すことができるのか。全ては猟兵達の手に掛かっており、それだけに負けられない戦いである。
「……悪い河童さん退治がんばります」
 河童少女に憑依している骸魂を倒すべく、工場に足を踏み入れるリアン・ブリズヴェール(微風の双姫・f24485)。遅れての参戦になってしまったが、それでも自分に少しでもできることがあればと思ってのことだった。
「ん? 今度は、君が相手をしてくれるのかな?」
 そんなリアンを見つけ、河童少女はニヤリと笑った。本能的に、リアンのことを色々な意味で良い獲物であると認識したようだ。
「ま、負けませんよ! ファム、力を貸してください!」
 余計な問答は無用だとばかりに、リアンは自分の第二人格であるファムを具現化させる。これで、数の上では2対1。同時に仕掛けて行けば、手数の多さで押せると踏んでのことだったが。
「へぇ、面白い技を使うんだね。それじゃ……久しぶりに、河童の武器の凄さを披露しちゃおうかな!」
 河童少女は何ら臆することなく、手にした三節棍を振り回して来た。その素早く、変幻自在な棍捌きに、リアンもファムも迂闊に近づくことができない。
「ひゃっ! あ、危ないです!」
「くっ……やるな……」
 辛うじて攻撃を避け続けるリアンとファムだったが、河童少女は余裕で二人を追い詰めて行く。彼女は自分の腕だけでなく、帯が変化した巨大な腕も利用して、まるで生き物の如く棍を操って来るのだ。
「それ、それ、どうしたの? もしかして、もう降参かな~?」
「うぅ……」
 調子に乗って挑発する河童少女に、リアンは何も言い返せなかった。せめて、ファムとどのように連携するかを考えたり、あるいは周囲の箱罠を使って攻撃することを考えていたりすれば、少しは違ったのかもしれないが。
「君達じゃ、相手にならないみたいだね。もう、終わりにしちゃおうか」
 河童少女が大きく棍を横に振るえば、その衝撃で近くにあった箱罠が起動した。中から飛び出して来たのは、金属製の奇妙なアーム。それらに捕まったところで、リアンとファムは謎の拘束具によって、四つん這いの恰好で固められてしまった。
「はいはい、ちょっとだけ我慢してね~。悲鳴と一緒に、舌なんか噛まれると興醒めだからさ♪」
「え……ふぐぅっ!?」
 まるで、獣のような格好にされたリアンとファムに、河童少女が猿轡をかませた。いったい、何のためにこんなものを。その疑問は、直ぐに解けることとなる。
「それじゃ……今から、君達の尻子玉をいただいちゃいま~す。ショックで死なないように、じっくり時間をかけて抜いてあげるから、安心してね♪」
 そういうが早いか、河童少女は準備運動とばかりに、二人の尻に強烈な張り手をお見舞いした。掌が炸裂する度に、工場内に乾いた音が響き渡る。あまりの痛さに悲鳴を上げそうになるリアンだったが、口を縛られているため、それもできない。
「ふぅ……まあ、下ごしらえは、こんなものかな?」
 拘束されたままのリアンとファムの尻を撫でながら、河童少女は二人の尻からゆっくりと尻子玉を引き抜いた。いつもであれば、勢いよく引っこ抜くところを、敢えてじっくり甚振るように。
「んっ!? ふぐぅっ!! んぅぅぅ……!?」
「……っ! ぐっ……んくっ……!!」
 尻から玉が少しずつ抜かれる度に、リアンとファムが声にならない悲鳴を漏らす。腰が砕け、全身から力が抜けて行く感覚。それを何度も、玉を動かされる度に味わわされているのだ。
「ふぅ……ようやく抜けたみたいだね。それじゃ、後は二人で仲良く箱の中にしまわれちゃってね!」
 この戦いが終わったら、新しい罠の実験材料にしてやろう。それまで、大人しく待っていろとだけ告げて、河童少女は二人を箱の中へ閉じ込めると、そのまま放置してどこかへ行ってしまった。
苦戦 🔵🔴🔴

クロエ・アスティン
WIZで判定

こ、こいつをやっつければ帰れるであります
そろそろ色々と限界なので短期決戦でいくであります!

河童が何か詠唱を始めたのを見て「怪力」で近くにあった箱を投げつけてやります!
けど、箱が当たる直前に滝を放ってきて相打ち気味に……

途中で詠唱を止めれたからか威力自体はそんなにでしたが水の冷たさのせいで……
ぴゃぁぁぁ……こ、こんなのばれたらもう女神様に顔向けできないであります

こ、こちらに気付かれる前に箱の罠が発動して動きを止めれている内に
【ジャッジメント・クルセイド】を乱れうちして仕留めるであります!

※アドリブや他の方との連携も大歓迎


ルナ・ステラ
まだちょっと頭痛がしますが、妖怪さんを助けるために頑張ります!

接近戦を避け、水は【属性攻撃】氷魔法で凍らせて無力化し反撃していきましょうか。

—きました!!凍らせ...
(あれ?攻撃が逸れてます?罠狙い!?)
またガスなら吹き飛...きゃっ!?

ゾクゾクします...
ひゃん!(足元に何か!?)

犬?猫?の妖怪?
あぅ...今は足の辺りを擦ってきちゃだめれす!
(集中できないのに...相手は詠唱して力をためてます!)

(—そうです!動物に近いなら!)
後で遊んであげるから今は力を貸して!
【動物と話す】ことで説得します。
河童さんの詠唱を邪魔してきて!

〈相手詠唱を中断できたら〉
攻撃される前に【高速詠唱】UCで倒します!


●悪戯河童には、お仕置きだ!
 骸魂に憑依された河童少女。単なる河童と侮るなかれ。オブリビオン化したその力は、周囲の罠箱も相俟って、猟兵達でさえ手玉に取る程にまで強化されていた。
「さ~て、次はどんなのが相手かな~? 猟兵っていっても、大したことないんだね~♪」
 河童の技術力を以てすれば、この程度は造作もないことだ。鼻歌交じりに歩いて行けば、河童の少女は工場内に、新たな人影を認めて足を止めた。
「うぅ……。まだ、ちょっと頭痛がしますが……」
「こ、こいつをやっつければ帰れるであります」
 この場合は、運良くというよりも、運悪くといった方が正しいのだろう。河童少女と遭遇してしまったのは、ガスの効果で生理現象的に限界寸前なクロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)と、同じく悪臭にやられて頭痛から立ち直れていないルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)だったのだから。
「あはは! な~んだ、猟兵って言っても、まだ子どもじゃないか! これなら、楽勝かもね~♪」
 クロエとルナの姿を見て、河童少女は完全に二人を舐めていた。こういう場合、大概は実力を下に見た方が足元を掬われるのだが、今回ばかりは状況が悪い。河童少女の読みは正しく、クロエもルナも、まともに戦いに集中できるような状態ではないのだ。
「こ、こうなったら、短期決戦でいくであります!」
 あまり時間は掛けられないと、まずはクロエが近くにあった罠箱を掴んで放り投げた。が、河童少女は詠唱を中断し、その箱に対して水流を発射する。さすがに、箱を破壊する程の威力はなかったが、それでも水の勢いで、箱はクロエの方へと押し流されて来た。
「あわわ……。こ、こっちに戻って来るであります!?」
「心配いりません。わたしが凍らせ……あれ?」
 慌てて、ルナが氷結の魔法で水を凍らせようとするも、冷たい輝きを伴う光は明後日の方へと飛んで行く。
「ざ~んねんでした! 今の攻撃、君達を狙ったんじゃないんだよね~」
 そう、河童少女の言う通り、彼女の攻撃はクロエやルナを狙ったものではない。その後ろに山のように積まれている、罠入りの箱を狙ったものだ。
「……っ!? ま、まさか、罠狙いで……」
「ぬかったでありま……うひゃぁっ! み、水がぁっ!!」
 箱が崩れ落ちると同時に、その中から飛び出して来る罠の嵐。哀れ、放水によってクロエは水浸しにされ、噴き出したガスを吸い込んだルナの全身に、妙な感覚が走り抜ける。おまけに、箱の中から飛び出して来た犬やら猫やらの小妖怪が、ルナの足元に纏わり付き始めた。
「ひゃん! ……今は足の辺りを擦ってきちゃだめれす!」
 小妖怪達にじゃれつかれる度に、ルナの背中を悪寒が駆け抜け、全身から力が抜けて行く。先程のガスは、肌の感覚を敏感にするためのものだったらしい。相変わらず、碌でもないものを仕込んでくれたものだ。
「うぅ……さ、寒いでありま……ハッ!? も、もしかして……」
 そして、盛大に水を被ったクロエは、自分の腹の痛みがなくなっていることに気が付いた。が、苦しみから解放されたのも束の間。自分のしでかしてしまったことを理解し、途端に顔が赤くなる。 
「ぴゃぁぁぁ……こ、こんなのばれたら、もう女神様に顔向けできないであります!」
 御年、14歳にして、幼児の如き大失態! こんな場所で、とんでもない黒歴史の1ページを刻んでしまった。これはもう、色々な意味で、バレる前に敵を倒すしかない。
「さ~て、そろそろパワーも溜まったかな? それじゃ……今度は本気でいっちゃうよ~!」
 そうこうしている内に、河童少女は詠唱を続け、ついには巨大な水流を身に纏っていた。
 正直、あれはヤバ過ぎる。あんなもの食らったら、コンクリートでさえ軽々と粉砕され、人の身など豆腐をブチ砕くかの如く木っ端微塵だ。
(「ああ、このままじゃ、やられ……そうです! 動物に近いなら!」)
 だが、ここに来て、ルナが唐突に閃いた。自分の足元でじゃれついている小妖怪達。彼らが、動物の特性を持っているのであれば、あるいは自分のビーストマスターとしての力が使えるかもしれないと。
「後で遊んであげるから今は力を貸して! 河童さんの詠唱を邪魔してきて!」
 一か八か、もうこれに頼る以外に、道はなかった。失敗すれば、次は自分が粉々にされる。神にも祈るような気持ちだったが、果たしてそんな彼女の想いが小妖怪達にも伝わったのだろうか。
「……うわっ! ちょ、ちょっと!?」
 なんと、ルナの願いに応え、小妖怪達が河童少女の足元に纏わり付き始めたではないか! これでは、詠唱に集中できないどころか、狙いを定めることもままならない。勢い込んでブッ放した水流は見当違いの方へと飛んで行き、工場の天井を盛大にブチ抜いて。
「ひゃぁっ! い、痛っ! て、天井が……」
 河童少女の脳天へ、情け容赦なく瓦礫が降り注ぐ。そんな最大のチャンスを、見逃すルナとクロエではなかった。
「天体の力を授かりし剣よ、敵を貫ぬいてください!」
 まずはルナが、多種多様な属性を持った剣の群れを召喚し、それを一斉に河童少女へと降り注がせる。不可解な幾何学模様を描きながら突撃するそれは、どれだけ優れた動体視力を誇っていても、その全てを回避できるものではない。
「うわわ! ちょ、ちょっとタンマ! 待って……痛ぁぁぁっ!!」
 雪崩のように降り注ぐ剣の雨に、さしもの河童少女も何もできないまま逃げ回るだけだった。そして、完全に部屋の隅へと追い込まれたところへ、最後はクロエが止めの一撃を。
「もう、許さないであります! こうなったら、乱れ撃ちであります!!」
「えぇっ! ひ、ひゃぁぁぁぁっ!!」
 周囲の被害などお構いなしに、天から裁きの光を乱れ撃ち!
 哀れ、直撃を食らった河童少女は、大爆発と共に工場の屋根をブチ抜いて吹き飛んでいった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
此方の方が黒幕ですかぁ。
それでは、何とか頑張ってみましょう。

光線は『屈折』、物質弾は『水流』で防がれそうですから、遠距離は厳しいでしょうかぁ。
であれば『FBS』を四肢に嵌め飛行、『FRS』『FSS』は『エネルギー供給』に回して【耀衣舞】を使用、『光の結界』を纏った『光速の突撃』を仕掛けますねぇ。
突撃後はその場に留まらず『轢き逃げ』の要領で通過し離脱、向きを変えての再突撃で『ヒット&アウェイ』を行いますぅ。
相手近くの箱は巻き込んでいけば、此方は『光の結界』で防ぎつつ、相手だけダメージを狙えるでしょうかぁ。

後は『狙いを定める為に一時解除した』際に、拘束系の罠に嵌らなければ?


●真っ向勝負! 突撃バトル!
 空の箱や、得体の知れない機械が山積みになった工場の一角。そんなガラクタの山を押し退けて、河童少女はなんとか復活を遂げていた。
「うぅ……ひ、酷い目に遭った……」
 全身を剣で刺されまくった痛みが、まだ残っている。おまけに、身体も焼かれて水分が蒸発し、どうにも調子が出ない。あれだけ散々に痛めつけられ、まだ生きていることの方が不思議だが、そこはまあ妖怪なので、簡単には死なないのだろう。
「此方の方が黒幕ですかぁ? それでは、何とか頑張ってみましょう」
 そして、そんな河童少女を見つけ、立ちはだかるのは夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。ここまでの道中で、既に箱の罠は嫌というほど見てきた。今ならば、罠と連携されたところで、河童少女などに負けはしないと。
「君も猟兵か……。こんな時にタイミング悪過ぎだけど……そんな大きな胸で、この張り手を避けられるかな?」
 もっとも、河童少女に憑依している骸魂とて、腐っても世界を滅ぼさんとする大妖怪。るこるの体型を見るや否や、スピード勝負では不利だろうと悟り、強烈な突っ張りを放って来た。
「きゃっ! ……な、なかなか、強烈ですね」
 突っ張りの直撃を、その豊満な胸をクッションにすることで和らげたるこるだったが、それでもこのままでは確実に負けてしまう。衝撃までは完全に殺せず、大きく後方へ吹っ飛ばされてしまったことからも、油断できない相手に間違いはない。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて舞を捧げましょう」
 ここは、最初から全力全開、フルスロットルで行くべきだ。浮遊する戦輪を手足に装着し、更に全身を光のオーラで包むことによって、るこるは光にも届くスピードを手に入れることができるのだ。
「うわ、なにそれ! なんか、すっごいんだけど! 私が戦いに勝ったら、その不思議な道具、もらっていいかな?」
 浮遊する戦輪や砲台を見て、途端に目を輝かせる河童少女。なにやら、技術者としての腕が疼くようだ。まあ、そんなものに見惚れていれば、それだけ隙も生まれてしまうわけでして。
「さあ……それでは、行きますよ~」
「え? ちょっと待……ぶごぉぉぉっ!?」
 河童少女が反応するよりも早く、光のオーラを纏ったるこるが突っ込んだ。慌てて張り手で応戦しようとする河童少女だが、如何せんスピードが違い過ぎる。どれだけ突っ張りに勢いを乗せたところで、光の速度で動き回るような相手を、肉眼で捉えることなどできないのだから。
「あ……が……うぐっ!?」
 突進を食らっては逃げられ、また突撃されての繰り返し。もはや、るこるが河童少女を一方的に攻撃している状況である。
 このまま行けば、勝てるはずだ。必殺の一撃を放たんと、るこるは意識を集中させる。が、狙いを定めるのに気を取られ過ぎて、足を止めたのが拙かったのだろうか。
「……っ!? ……ふぅ、危ないところでした」
 背後の箱罠から捕獲用のアームが伸びているのに気が付いて、るこるは間一髪、その場から離脱した。そして、彼女が気が付いた時には、河童少女は既に目の前から姿を消していた。
 油断大敵。相手は罠箱で世界を埋め尽くさんとするオブリビオン。本体が動けずとも、罠を使って何かできる以上、最後まで気を抜くことは許されない。
 ほんの一瞬、本当に僅かな隙を突いて罠を発動させ、そのドサクサに紛れて河童少女は逃げ出していた。今から追い掛けても、工場の中を探し回るだけだろうと察し、るこるは仕方なく床へと降り立った。
「う~ん……やっぱり、キュウリと青汁では、少しエネルギー不足だったみたいですねぇ」
 あれだけの攻撃を加えながらも取り逃がしてしまったことに、るこるは少しばかり残念そうな顔をして呟いた。トラップによって強制給仕をされてきたものの、給仕されたものは全てヘルシーな食材ばかりだったので、ユーベルコードの威力を増強させるためのカロリーが少な過ぎたのである。
 特上のステーキか、せめて牛乳でも口にしていれば、あるいは少しは違ったのかもしれないが、それはそれ。ここまで徹底的に痛めつけたのだから、後は他の猟兵が、きっと上手くやってくれるはずだ……たぶん。
大成功 🔵🔵🔵

露木・鬼燈
んん?河童ってそんなにすごい技術持ってた?
尻子玉を抜くだけの妖怪だったと思うけど。
実はすごい技術系妖怪だったっぽい?
それでもUCの前には無力なのです。
脅威の河童テクノロジーがあってもどーにかなる。
<円環理法>で罠をこっそりと改造しちゃうのですよ。
棒手裏剣の投擲を織り交ぜた近接攻撃。
これに改造した罠を合わせることで有利に戦うのです。
円環理法は物質を分解・再構成することができる。
つまり、拘束系の罠なら万が一の時も安心。
自分は分解して抜け出ればいいからね。
むしろ自分ごと敵を拘束するのもありっぽい!
拘束が成功したら呪詛を用いた生命力の吸収を行うのです。
河童少女を傷つけることなく骸魂の力だけを喰らう。


メンカル・プルモーサ
ふむ…ここにある箱はあの河童が作った物か…
…うーん、なかなかの技術力…オブリビオンじゃ無ければ語り合ってみたかったところだけど…
…さて、カタストロフ阻止のためにも倒さないと行けないな…

…さて、箱の罠の解析は既に充分…戦いながらも目潰し系の罠を探して幾つも確保…
…発動しないように注意しながら念動術式でまとめて河童へシュート…
…罠にかかるか、もしくは罠に気を取られるかしてる隙に地形に身を隠して
心理隠密術式【シュレディンガー】を使って気付かれないようにするよ…
…そしてこちらを探しているうちに骸魂に向けて【慈悲深き死に神の手】を発動……削り取る事で打倒を目指そう…


●河童の技術力は世界一!?
 多数の箱を生産し、今も世界の破壊を目指して動き続ける謎の工場。そんな施設の一角にて、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は思わず感心した様子で周囲の機械に見入っていた。
「ふむ……ここにある箱はあの河童が作った物か……。うーん、なかなかの技術力……」
 オブリビオンでなければ、是非とも語り合いたかったが、致し方あるまい。その一方で、露木・鬼燈(竜喰・f01316)は、妖怪に似合わぬ高度な技術に首を傾げていた。
「んん? 河童ってそんなにすごい技術持ってた? ……尻子玉を抜くだけの妖怪だったと思うけど」
 あー、これは、きっとアレだ。河童の正体は、実は大陸から渡って来た技術者集団だったとか、そういった類のネタだ、きっと。
 なにはともあれ、この工場に巣食う河童を退治せねばならない。放っておけば世界が滅んでしまうため、アホらしい罠を量産しているとはいえ、見過ごすわけにはいかない。
「うぅ……まったく、なんなんだよ、もぅ……」
 そうこうしている内に、工場の奥から河童の少女が現れた。慌てて身を隠す鬼燈とメンカル。だが、河童少女は二人に気付くこともなく、しかも随分とダメージを負っているようだった。
「なんだか……随分とボロボロだね」
「これ、もしかしなくても、大チャンスっぽい?」
 相手は既に満身創痍。おまけに、こちらに気がついていないとなれば、奇襲を仕掛けるまたとない機会。
 まずは、罠を逆に利用すべく、メンカルが確保しておいた箱を放り投げた。いきなり箱が現れたことで、驚いたのは河童少女だ。
「えぇっ!? な、なんか、箱が飛んでき……うわっ!!」
 哀れ、箱から出た煙が目潰しとなって、河童少女は視界を奪われてしまう。その隙に、今度は鬼燈が罠を改造した上で、棒手裏剣と共に投げ付けた。
「……痛っ! こ、今度は何が……って、あぁぁぁっ!?」
 気が付いた時には、もう遅い。拘束系の罠を発動させられ、河童少女は抵抗虚しく捕縛されてしまった。策士策に溺れるとは、正にこういうことを言うのだろう。
「くっそー、放せー! 卑怯じゃないかー!!」
 身体を縄に縛られたまま河童少女がもがいているが、それで姿を現す鬼燈やメンカルではない。というか、既に散々罠を使った攻撃で猟兵達を嵌めて来た河童少女に、卑怯と言われる筋合いはない!
「空なる孔よ、開け、閉じよ。汝は切削、汝は虚現。魔女が望むは世界切り取る虚空の手」
 相手が動けない内に骸魂を削り取るべく、メンカルはユーベルコードを発動させた。彼女の力は、指定の場所だけを削り取る特殊な術式。だが、いざ河童少女を削り取ろうとしたところで、どこを削るべきか思わず攻撃の手を止めて悩んでしまった。
(「そういえば……骸魂って、どこにある?」)
 これが、何らかの装飾品や、あるいは体内に寄生する虫のような存在であれば、あるいはピンポイントで削れたかもしれない。だが、骸魂とは、簡単に言ってしまえばオブリビオンの魂だ。そして、その魂に憑依された者は、肉体レベルでオブリビオンになってしまう。
 要するに、今の河童少女は全身がオブリビオンのようなもの。骸魂だけを狙って削り取ろうにも、魂は指定の座標に留まっているようなものではない。攻撃するなら、どうしても河童少女諸共に削り取らねばならず、それで無事に救出できるのかどうか、どうしても疑問に思えてしまった。
「ん~、やっぱり、普通に攻撃したんじゃ、どうやっても傷つけちゃうよね」
 まともにユーベルコードを叩き付けるような真似は、できることならしたくはないと、鬼燈もしばし腕を組んで考えた。
 正直、このまま倒したところで、救出の際に支障はないだろう。剣で斬ろうと、槍で刺そうと、オブリビオンとしての河童少女を撃破すれば、その方法に関係なく助け出せるはず。
 だが、それでも敢えて彼女を傷つけずに戦うというのであれば、魂だけを攻撃する手段を用いるしかない。考え抜いた末、鬼燈は捕縛されている河童少女に近づくと、その身体に手を添えて、骸魂の力だけを吸収し始めた。
「なっ……! こ、こら、やめろ! そんなことしたら、コイツの身体が元に戻って……って、うぁぁぁぁっ!!」
 骸魂とは、妖怪に憑依する幽霊のようなもの。ならば、そんなオカルト的存在には、こちらもオカルトで挑めば話は早い。
「呪いの力を使った生命力の吸収……つまりは、魂の吸収ってことだよね?」
「うぐぐ……よ、よく……も……」
 苦し紛れに、無茶な体勢から三節棍を繰り出そうとする河童少女だったが、既に手には力が入っていなかった。おまけに、鬼燈のユーベルコードによって、その三節棍さえも瞬く間に原子分解されてしまう。
 そして、再構築された結果、彼女の手に握られている棍は単なる物干竿になってしまった。これではもう、戦うことなどできはしない。
「んぐぐ……あが……ぐぇぇ……」
 白目を剥いて痙攣し、ついに河童少女の口からドス黒い塊が吐き出された。恐らく、あれが骸魂だ。それにしても、なんと醜悪で不快な匂いを撒き散らす物体だろうか。河童は体臭が生臭いと言われるが、あの塊はそれ以下である。
「未練がましい……さっさと消えて……」
 肥溜めが恋しく成る程の悪臭に顔を顰め、最後はメンカルが駄目押しの一撃を食らわせた。瞬間、骸魂は空間諸共に削り取られ、完全にこの世界から姿を消した。
「うぅ……な、なに? うち、なんでこんなところに……?」
 そんな中、罠に捕まっていた河童少女が、本来の姿を取り戻したようだ。服装や背格好は変わっていないが、口調や人格が違っていることからも、元に戻ったのは明らかだろう。
「……ハッ! な、なんで、いつのまにボロボロになっとるん? カワウソ達と遊んどっただけなのに……は、恥ずかしかぁ……!!」
 戦いの余波であちこち破れた服を見て、赤面しながら蹲る河童少女。うん、これなら、彼女はもう大丈夫だろう。これ以上、おかしなことにならない内に、早く河へ帰った方がいいと猟兵達は少女に告げた。
 かくして、世界を罠箱で埋め尽くし、欺瞞の溢れる世界に変えようとした、骸魂の企みは阻止された。だが、忘れてはいけない。ここ、カクリヨファンタズムは、常に崩壊の危機に瀕していることを。昨日までは普通に暮らしていた妖怪が、いつどこで骸魂に憑依されるか分からないということを。
 危ういバランスで保たれている、常世と現世の狭間にある世界。次に骸魂が狙うのは、もしかすると、あなたの良く知る妖怪さんかもしれません。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

最終結果:成功

完成日2020年07月06日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴