ドキっ!全身ぬるぬるの相撲大会!ぽろりはそこにあった!
●今では廃れたもの
「ん、みんな集まったね。新しい世界の事、聞いてるかな?」
月原・雪花(月兎・f06136)の言葉に全員が一斉に首を縦に振る。
ほんのつい先ほどの出来事だ。UDCアースに隣接する世界が確認されたのだ。
そこでは現代では消え去った妖怪や摩訶不思議な者達が住むまさに幽世というべき世界。
その世界でもオブリビオンは世界を滅ぼすべく蠢いていた。
「で、皆を集めた理由だけど……何でこんな予知しちゃったかなぁ……」
唐突につっぷしたウサ。ウサ耳がピコピコと動いている。
それでも仕事は仕事と割り切り、深くため息を吐きながら話し出す。
「とあるお祭りに参加してほしい。勿論、ただのお祭りじゃなくて、オブリビオンが主催するお祭りだよ」
そこでうさは予知を纏めた資料を全員に渡す。
そこに描かれていたのは「ドキっ! 全身ぬるぬるぽろりだらけの相撲大会!ぽろりはあるよ!」と描かれていた。
一体何年前のだと色々と突っ込みたくなった猟兵たちは頭を抱えたくなり、それを予知で見たうさは顔を紅くしてる。
「うん、色々と突っ込みたいけど、それはオブリビオンに向けてほしい。僕は知らないし、ね。それで、皆にはお祭りに参加して、色々と企んでるオブリビオンを倒してほしい」
祭りはようは肝試しと脱衣のような何かを合わせたものらしく、心の動きに合わせて石像から服だけ燃やす炎が吹きだされ、炎を消す為に粘液も吐きだすようだ。
驚かし役として低級の躯魂たちが蠢いており、炎を受ける覚悟で抜けるか、又は逆に躯魂達を驚かせ、炎と粘液塗れにするか、または一切合財無視して突き進むかすれば問題ないようだ。
「敵のオブリビオンは『迦陵頻伽』と相撲の土俵ステージで戦う事になるみたい。音による攻撃やら回転攻撃に気を付ければ何とかなる相手だよ。でも問題は……この土俵ステージ、全部ぬるぬるしてるからこける可能性が高いね」
迂闊に動けばぽろりは免れそうにないと告げるうさはやや頬を赤らめてる。お年頃だから仕方ない。
「『迦陵頻伽』達を倒せば、この祭りの主催『カッパ海坊主』が出てくるよ。カッパらしく、相撲には強いみたいだから気を付けて。あとこの子のぽろりしたりぽろりさせたりしてくるから……まぁ頑張って」
後一応、倒せば元のカッパに戻るらしく、皆で近くの川でヌルヌルを落とすと良いんじゃないかなと告げて、雪花は立ち上がり皆を送り出すべく歩き出した。
暁月
暁月です。ええ、またこんな依頼です。皆好きだと思います。
書いてあることは大体そのままです。変に油断さえしなければぽろりをすることもなく進む事も出来ますし、逆に巻き込んで酷い事にもできます。
こういう番組も昔は合ったらしいですが、見る事すらなく時代によって消えていきました。行き着く先は殺生院……では皆さん頑張ってください。私も頑張る。
第1章 冒険
『誰も驚いてはならぬ』
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POW : 多少驚いても、噴き付けられる火に耐えながら進む
SPD : 骸魂を逆に驚かせ、石像の噴く火に巻き込む
WIZ : 心を鎮め、骸魂の妨害をガン無視して進む
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ロート・カニーンヒェン
「心頭滅却すればなんとやら!」
(POW)
もっと、熱くなれよ!
炎さえ凌駕する熱い気持ちでおどかしにも炎にも正面からぶつかってくよ。脱衣系ユーベルコード持ちのこの私、今さら服の一枚や二枚剥がされようが揺るぎはしないのだ。
退きません!媚びへつらいません!反省しません!!
(アドリブ歓迎です)
●ロート・カニーンヒェンは止まらない。
「心頭滅却すればなんとやら! この程度で私は止まらない!!」
驚かそうと立ちはだかる躯魂達の前に、微塵も避けるそぶりもなく突き進むのはロート・カニーンヒェン(グリーディー・ファントム・f00141)である。
普段から脱衣系のUCの使い手である彼女の前には服の身燃やす炎なんて意味はなさない。
これには驚かそうとした躯魂達も驚いていた。今までこの祭りで出会った妖怪たちも炎を避け、ぬるぬるで滑って驚いていたというのに、ロートはそのどれにも当てはまらないのだ。
「何を止まってる! もっと、熱くなれよ! 私を驚かせてみろ!」
「キィ!?」
逆に説教されてしまう始末。
躯魂達もロートの応援?に応じる様に喰らおうと大口を開けて迫るふりをしたり、大岩に化けて転がったりと応対していく。
「いいぞっ! その調子っうわっ!!」
熱いロートの感情に促されるように業火がロートの衣服を燃やしていく。もうあんまり無事な部分が残ってないぐらいギリギリまでロートの服は燃やされ尽くし、消化の為にぬるぬるをぶっかけられるとそこでずてーんっと思いっきりお尻を打った。勿論色々と見えてしまって、見せられないよ的な状態になっている。
「うぬぬぬ! 私は退きません! 媚びへつらいません! 反省しません!!」
ぬるぬると炎の波状攻撃を受けつつ、ロートは滑るように難所を突破していくのだった。
「キィ」
反省はした方がいいんじゃないかなと躯魂達は思ったのは予断である。
成功
🔵🔵🔴
ミルディア・ディスティン
「ご主人さまが見守ってくれるから怖くないのにゃ(ふんすっ)」
一応、一端のUDCのエンジニアである以上、隣接する世界を気にしないわけにはいかないのにゃ。
で、お祭り?郷に入っては郷に従えっていうし、調査は少しでも興味を持って楽しくがモットーなのにゃ。うささんはいい子に見えるのにゃ。
…え?服が燃えるのかにゃ……よしっ!覚悟を決めて(恥ずかしいから状況に応じて隠しながら)進むのにゃ。火傷はしないってのを信じるにゃ。
躯魂さんたちは……UDCの方に慣れてるからたいしたことないと思うのにゃ。
●止まらない探究心。
ミルディア・ディスティン(人間のシャーマン・f04581)は新しい世界、そしてそこで開かれている祭りに興味津々に目を輝かせていた。例えそれがオブリビオンが開いた祭りだとしても、何かしらの文化はエンジニアにとって調査の対象なのだ。
「郷に入っては郷に従えっていうし、調査は少しでも興味を持って楽しくがモットーなのにゃ」
一先ず、皆と一緒に調査という名目で祭りに参加したミルディアだが、目の前で繰り広げられている惨劇に多少足がすくんだ。
それも仕方ない。明らかに熱そうな炎が石像から吹きかけられ、それを喰らった猟兵が服だけ燃やされ、あられもない姿を晒したかと思えばぬるぬるとした液体を掛けられてこけているのだ。これで二の足を踏むなというのが無理と言うもの。
だが、一流のエンジニアであるミルディアは一度は足を止めたものの、次には覚悟を決めて石像が並ぶ通路へと足を進める。
「にゃあっ!? あ、火傷しないって本当なのにゃね」
興味津々な心に反応し、炎が巻き起こったものの次にはぬるぬるが掛けられて暑さも感じる暇もなく炎は消えた。服と共に。
一部は素肌にも触れた炎だが、柔肌には火傷の一つもない。興味がそそられるものの再び炎に捲かれては堪った物ではない。
燃やされて困る大事な部分を手で覆いつつ、ぬるぬると滑る足場をこけないようにしながら、ミルディアもこの通路を抜けるのであった。
「あ、これが躯魂にゃね」
なお、UDCで邪神を見慣れた彼女にとって躯魂は左程驚くような物でも無く殆どスルーされていたという。
大成功
🔵🔵🔵
弥久・銀花
……、突っ込み所が多い道行きなのですが、とりあえず着替えが大量に必要な感じですね。
私は服を燃やされるのは好かないので、耐火金庫に着替えを詰め込んで背負っていくとします。
あ、私自身は水着で行きますので。
着衣のみを燃やす炎なのですから、着衣の面積を最小にしておけば、先に腕や足の肌に当てて防げるでしょう。
念の為、粘液も掌で受けて水着に塗りたくっておきます。
……、これはこれで、かなり卑猥な気がします。
首謀者のエロ河童は頭の皿に植毛して肌色の常人にする刑を受けさせましょう。
●どきっ!水着でぬるぬるぽろりもあるよ!
「……、突っ込み所が多い道行きなのですが、とりあえず着替えが大量に必要な感じですね」
ごそごそと耐火金庫に着替えを仕舞うのは弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)だ。
彼女は服を燃やされてはかなわず、汚したくもないという考えで水着である。
それに興奮する躯魂達と一部の妖怪と猟兵たち。皆服を着て挑んだというのに彼女は水着だったのだ。
これ見よがしにとヒャッハーする様に銀花に襲い掛かる躯魂達。
「何か私にだけ数が多くありますかね!? わわっ!?」
圧倒井的な数に驚き、それに反応して大きな炎が銀花を襲う。
服の身を燃やす炎、という事で露出が多い水着に着替えた銀花は素足の手や足で迎撃し、粘液も掌で受け止めるもそれだけで受け止めきれる筈もなく、全身がぬるぬるとなってしまう。
念のためにと更に粘液を体に塗りたくると躯魂達大興奮。
「……、これはこれで、かなり卑猥な気がします」
時すでに遅し。銀花は羞恥で顔を赤くしつつ、炎を散らしていくと当然ながら一部は防ぎきれない炎が銀花の水着に火をつけ――。
「あ、ちょっとまっ! それはダメです!」
ぽろりはあったようです。
成功
🔵🔵🔴
白銀・雅
「炎で驚かせる、というなら逆に炎で驚かされる覚悟もできているということでよろしいですよね?」
青い狐火を迸らせて20代の大人モードにチェンジ、逆に驚かせてみます。粘液だろうが炎だろうが、妖狐は元々性を絞るのが生態の種族ですから脱衣なんて気にすることではありませんわ。むしろ歓迎? 自慢の毛並みがベトベト、というのはいただけませんが大事の前の小事、という言葉もありますし。忌避するどころかバッチコイ、という点でも驚かせられるかもしれませんね。
「ふふ、これはこれでおいしいのではないでしょうか?」
描写的に問題になる場合謎の光さんが何とかしてくれるでしょう、多分、きっと。(アドリブ歓迎です)
(SPD)
●ゆらりゆらりと
青い炎を纏いながら、艶めかしい足取りで現れたのは白銀・雅(堕落の妖狐姫・f05677)だ。
彼女は火を吐く石像を見てもほくそ笑むだけで、服を燃やされかねないという状況に全く恐れを抱いていなかった。
「炎で驚かせる、というなら逆に炎で驚かされる覚悟もできているということでよろしいですよね?」
「キイ
!?!?」
蒼い炎が彼女にまとわりつき、炎の中から20歳程に成長した白銀がサナギが蝶へと脱皮するかの如く現れ、周囲に集まっていた躯魂達を驚かせる。
驚いた躯魂達にも石像は反応し、業火はうねりを上げながら白銀ごと躯魂達を焼いていく。
そしてどろりとした粘液を躯魂達は浴びてしまい、ぬるぬるになりながらぴゅーと擬音がなりそうな状態で躯魂達は逃げてしまった。
「あらあら、この程度で逃げてしまうなんて。それにしても、大変なことになってしまったわね」
避ける事もなく、衣服を焼かれた上に全身をぬるぬるまみれにさせられた白銀は愉快そうに笑いだす。
「ふふ、これはこれでおいしいのではないでしょうか?」
避ける無く、むしろ楽しむ白銀の姿は濡れていてもどこか妖艶さと色気を醸し出していた。見えてはいけない部分は光が遮り、ギリギリで見えていないが逆にそれが色気を増幅させていた。
まるでここが自分の舞台であるかのように歩く白銀の姿に、躯魂達は戦々恐々し以降は出だしすることなく、炎も粘液も気にすることなく通路を抜ける白銀の艶やかな後姿を見届けるのであった。
大成功
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第2章 集団戦
『迦陵頻伽』
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POW : 極楽飛翔
【美しい翼を広げた姿】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【誘眠音波】を放ち続ける。
SPD : クレイジーマスカレイド
【美しく舞いながらの格闘攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 迦陵頻伽の調べ
【破滅をもたらす美声】を披露した指定の全対象に【迦陵頻伽に従いたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
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●ぬるぬる相撲フィールド!
色々と大変な目にあった猟兵たちが辿り着いた先はやや小高な丘の上につくられた土俵だ。
土俵の周りは堀になっており、そこでは先ほど見たようなぬるぬるが堀一杯に溜まっている。
「各々方、ようこそいらっしゃいました此度の宴へ。皆さまも実に良い状態に仕上がっておりますね」
催事の舞台のように用意された土俵の上に静かに降り立つのは『迦陵頻伽』。
美しい翼、人を魅了する音色を兼ね備えた『迦陵頻伽』はぬるぬるとした土俵の上で集まった猟兵たちを見下ろす。
「さあ、催事の第二幕です。貴殿らのその艶姿を曝け出させてあげましょう!なに、多少スタイルに自信がなくとも気にしません。胸が無くてもオールオッケー!艶やかさをさらけ出すこそがこの祭りの本分なのです!」
変態だった。
だが、ここで引くわけにはいかない。ここで猟兵たちが引いてしまえば何の罪もない妖怪たちがひん剥かれてしまう。
ぬるぬるな土俵の上で猟兵たちは色々と身の危険を感じつつ、『迦陵頻伽』と対峙するのであった。
ロート・カニーンヒェン
「土俵というなら、スモウで勝負だ!」(POW)
もともとぬるぬる相撲な依頼、ここは正々堂々と相撲で勝負だ!ハザードイグニッションでハザードモードになって、真っ向から張り手ラッシュだ!空を飛ぶ?張り手で風圧飛ばせばいいじゃない(脳筋)私は逃げも隠れもしない、どんと組み合ってこーぜ!
(アドリブ歓迎です)
●ぬるぬる土俵相撲バトル
「土俵というなら、スモウで勝負だ!」
意気も高く、ロート・カニーンヒェン(グリーディー・ファントム・f00141)はやる気満々で『迦陵頻伽』へと対峙する。
対する『迦陵頻伽』は愉快そうに笑みを浮かべ、滑るように飛びながら真っ向から飛んで向かう。
「ふふふ、地上を這いつくばる貴女に私が捕えられますか!」
「そんなこと関係ない! トリャアアア!!」
ロートは空から迫る『迦陵頻伽』へ向けて強烈な張り手を繰り出す。足場がぬるぬるで不安定ながらも繰り出された張り手は突風を生みだし『迦陵頻伽』のバランスを崩す。
「なんですと
……!?」
ハザードモードになったロートには、素早く動く相手は『迦陵頻伽』しか見えていない。他の猟兵たちもぬるぬるで動きが鈍っている今、『迦陵頻伽』は格好の的なのだ。
「そらそらそらそらそらああああ!」
「ぬあああああっ!!!」
色々とたゆんたゆんと揺らし、最後の一押しでぽろりまでやってのけた怒涛の突っ張りは『迦陵頻伽』を場外まで吹き飛ばし、ぬるぬるの池の中に沈める。
決まり手、押し出し(なお、もろ出し)である。
一体の『迦陵頻伽』を倒したロートはそのまま次の標的へ向けて、勢いよくぶちかましをお見舞いし、共にぬるぬるへと持ち込むのだった。
成功
🔵🔵🔴
白銀・雅
元々剥かれるのもぬるぬるも気にしない方ですが、自分の艶姿を安売りする気も毛頭ありません。
「お祭りと言えば花火、ですわよね。派手に行きましょう……それ、た~まや~♪」
フォックスファイアで火球を遠慮の欠片もなくばら撒きます。敵が焼け、砕け散るのを見て漠然とことぼします。
「『汚い花火だ』……確か、こういう時に言うセリフでしたよね?」
戦闘中はこけようが脱げようがぬるぬるだろうがおかまいなし、ですが一息つくタイミングができたらちゃんと隠すべきは隠して悪戯っぽく笑みを浮かべます。
「おっと、これ以上は目に毒、ですわね」
サービスカットというのはほどほどでこそ、おいしいものですものね。
●艶姿と打ち上げ花火
「さぁ、貴方も存分にその素肌を晒してもらいましょうか!」
下卑た欲望を隠しもせずに『迦陵頻伽』は白銀・雅(堕落の妖狐姫・f05677)へ向けて蠱惑の美声を叩きこむ。
その美声は『迦陵頻伽』へと強制的に従わせるもの。
ここに来るまでの仕掛けにより、既に白銀は水も滴る艶姿を晒してはいるが、『迦陵頻伽』はそれ以上を求めていた。
「色気というのは、脱げばいいというものではありませんよ。それを理解できないのであれば貴方はまだまだ未熟」
「何っ!?」
だが、それを白眼はまるで雑音を聞いているかのように聴き流し、掌に狐火を生みだし解き放つ。
歌に集中していた『迦陵頻伽』は避ける事も適わず、その身を炎に焼かれていく。
「お祭りと言えば花火、ですわよね。派手に行きましょう……それ、た~まや~♪」
雅さというのはこういうものだと体現するかのように、花火のように様々な色に変わる狐火を放ち、『迦陵頻伽』は上空まで打ち上げられ、相撲場の上で大きな火球となり――炸裂した。
「『汚い花火だ』……確か、こういう時に言うセリフでしたよね?」
ぬるぬるで濡れた身体が花火に照らされ、更なる妖艶さを醸し出す。視線に気づいた白銀は身体と髪で大事な部分は見えないように隠し、蠱惑の笑みを浮かべる。
「隠すのも、また魅力を引きたてる要素ですわ。おっと、これ以上は目に毒、ですわね」
戦いの場であっても、慎ましさは忘れない白銀であった。
成功
🔵🔵🔴
ミルディア・ディスティン
「にゃ!? し、仕方ないのにゃ。 ……しゃあねぇか」
(俺に身体を預けるってことはガチで行きたいってことか。こいつ身体を使うのは初めてだな……ぶっつけ本番だが仕方ねぇか)
こっちは真っ当な武器の一つも持ってねぇのか。相手の方がよっぽど格上だが負けたくはねぇな。
できることも限られるが、とりあえず身体一つで挑んでみるか。護衛騎士はピンチにならな出て来ねぇからな。
【説明】覚醒時はご主人さまに身体を預ける(自己催眠)ことで思考から言動行動まで男のそれになります。(思い込みだけなので、動きは変わるけど強化ではないです)
●鳥と猫
ミルディア・ディスティン(人間のシャーマン・f04581)は『迦陵頻伽』の素早い動きに翻弄されていた。
音速を超えたその動きはもはや常人では捕える事は不可能。その上、風を切るような音に紛れ込んで頭に響くような音色がミルディアを蝕んでいた。
「さぁ、脱ぎなさい。私に逆らわずにさぁ」
「にゃ!? し、仕方ないのにゃ」
催眠が掛かったと『迦陵頻伽』はほくそ笑むが、突如ミルディアの動きが変わり、『迦陵頻伽』を捕えた。
「……しゃあねぇか」
「何っ!?」
先ほどの仕方ないは、『迦陵頻伽』の言葉に対しての仕方ないではない。
自分では手に負えない。ならば、手に負える相手へとバトンタッチした。
それは自己催眠。されど、『迦陵頻伽』の放った弱い催眠音波よりは強く、精神を蝕み始めていた催眠音波をあっさりと霧散させる。
初めての直撃に『迦陵頻伽』は動揺するも、直ぐに再び高速で動き回り催眠を掛けながらミルディアを追い詰める。
「この身一つで、やれるとこまでやってみるか!」
身体はそのままだが、意識が切り替わったミルディアは今までの経験をもとにギリギリまで自身をワザと追い込んだ。
そして『迦陵頻伽』は、それにまんまと釣られた。ぬるぬるの土俵で大きくこけてしまったミルディアへ向けて、その柔肌を晒すべく手を伸ばすが、その手は彼女を守る護衛の騎士によって阻まれる。
そのまま護衛の騎士は『迦陵頻伽』を袈裟切りにし、その両断する。
「ばか、な……」
ミルディアは、護衛の騎士を呼び出す為にワザと自らを追い込んだのだ。護衛の騎士はミルディアが危機に陥らなければ出てこない。そのギリギリを見極め、もっとも仕留めやすい状態で危機的な状況をミルディアは生みだした。
その代償として、多少またぬるぬるに塗れてしまったが、護衛の騎士を一度呼び出せばその後は残り続けるので代償としては安いモノだろう。
ただ、下着までぐっちょりと濡れてしまった点に関しては若干後悔しているミルディアであった。
成功
🔵🔵🔴
弥久・銀花
ヌルヌルヌメヌメした変なのが居ます……
あんなのに素肌を触られるなんて身の毛がよだちます、持ってきたヌルヌルヌメヌメした変なのが居ます……
あんなのに素肌を触られるなんて身の毛がよだちます、持ってきた服を厚着して、参加します! (相撲のルール的に服を脱がないと参加できない場合は容赦なく脱がされます、と言うか脱がされました)
うう……、触手の柱に埋め込まれて街灯の様に吊るされた時や、暗い迷宮の底で前後左右上下から肉壁に圧し潰された時と同じ感じがします……
とりあえず相撲みたいですし、素手で掛かります!(相撲じゃなく、土俵での戦闘なので銀花は丸腰ですので凄く不利です)
●ヌルヌルヌメヌメ一本勝負
「ヌルヌルヌメヌメした変なのが居ます……。あんなのに素肌を触られるなんて身の毛がよだちます、持ってきたヌルヌルヌメヌメした変なのが居ます……」
「さぁ、貴女もヌルヌルになりなさい!!」
全身をぬるぬるとした液体に浸かった『迦陵頻伽』を見て、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は思わず背筋を青くする。
彼女は今までに受けたトラウマが蘇り、全身を這い寄るヌメヌメヌルヌルとした触感を思いだし、ぶるりと震えた。
しかし! 銀花は学んだ! ぬるぬるしないようにこのためにこそ服を持ちこんだのだ!
いそいそと耐火金庫から用意していた服を取り出し、着込みに着込んで厚着をしていく。着ぶくれするまで着込んだ銀花はある意味相撲取りのような状態になる。
「そのように着込んでも無駄無駄ァ!」
音速を超える速度で動き回る『迦陵頻伽』は、風を切りながら銀花の周りを飛び回り、弱い催眠音波をばら撒く。
催眠音波は銀花を蝕み、重ね着した所為で思わず銀花はバランスを崩す。
『迦陵頻伽』はその隙を逃さず、猛然と襲い掛かるが、そこで思わぬアクシデントに巻き込まれる。
「あ」
「あ」
ずるんと滑った銀花はそのまま前に転がり、『迦陵頻伽』を掴んで共に場外へと落ちていく。
ざぶんとぬるぬるな堀へと落ちた『迦陵頻伽』と銀花だが、武器を持たなかったことが幸いしたのか、銀花の方がいち早く動き、『迦陵頻伽』を素手で締め落としにかかる。
『迦陵頻伽』は素早さが秀でたオブリビオンだ。それを奪われた『迦陵頻伽』は蜘蛛の巣にかかった蝶、ならぬ、ぬるぬるにかかった鳥も当然。
「は、はななぁせえええ!」
「絶対に離さないっ!」
そのまま古い番組のようなぬるぬるプロレスのように互いを絡ませながら、終には『迦陵頻伽』は締め落とされ、その身を消滅させていく。
だが、銀花は勝ったというのに表情は暗かった。
「ふ、服が……重い……」
ぬるぬるをこれでもかと吸ってしまった重ね着はもはやただの重しにしかならない。仕方なく、銀花は着込んでいた服を全て脱ぐことになってしまったのだという。
勝利の味は甘くも苦く、ぬるぬるとしていた。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロNG
WIZ
私好みのお祭りね♥
お兄さん達、私とも遊んで頂戴?
迦陵頻伽の美声による魅了は
私には【呪詛耐性・狂気耐性・気合い】で効かないけど
あえて魅了されたフリをするわ
あぁん、ダメぇ……♥
そんな甘い声で囁かれたらぁ……♥
彼らの望むがままに服を脱ぎ
唇で、胸で、局部で欲望を受け止めて【慰め・生命力吸収】
【誘惑・催眠術】にかかったのは彼らの方。
私を貪り、私に貪られ、私と永遠になるの……♥
拒絶する者が居ても『歪愛・救済の華』発動。
私の信者82人が触手で【捕縛】しつつ
お尻を【串刺し】にして媚薬効果の【呪詛】を注ぐわ。
胸の先端に口づけて生命力吸収♥
なかなか美形だし
貴方は立派なオンナノコにしてあげる♥
●捕え囚われ
ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は『迦陵頻伽』達が繰り広げる歌の舞台に聞き惚れていた。
『迦陵頻伽』破滅の歌を披露し、己が言う通りに従わせる。その思惑が成功したことに、愉快そうに笑みを浮かべながらその身を曝け出させるべく声色を掛ける。
「さぁ、私達のしもべよ。自らの手で艶姿を晒すのです」
「はぁぃ……❤」
望まれるがままにドゥルールは脱ぎだし、するりするりと艶姿を晒す。思わず『迦陵頻伽』達はごくりと喉を鳴らし、手を伸ばすとドゥルールはその手を絡め取って自らに抱きすくめる。
「なっ……!」
「うふふ……❤」
たわわな身体に抱き締められた『迦陵頻伽』達は驚くも、その肢体の柔らかさと香り、そして――自分達よりもはるかに強い魅了に囚われた。
そう、歌によってとらえたと思った『迦陵頻伽』達だったが、その実は捕えられたのは彼らの方であった。
唇を嬲り、吸い付き、身体を持ってその生命力を根こそぎ吸い尽くしていく。
危機を感じ、逃げ出そうとした『迦陵頻伽』もまた、信者たちによってとらえられ、その身を貪られていく。
「なかなか美形だし。貴方は立派なオンナノコにしてあげる♥」
どろどろぬるぬるとした土俵の上で、オブリビオンを喰らい尽くしたドゥルールは恍惚の笑みを浮かべ、新たに手に入れた信者にほくそ笑み、ヌルヌルも相まって艶やかに輝いていた。なお、謎の光は頑張ったようです。
成功
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第3章 ボス戦
『カッパ海坊主』
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POW : 河童大相撲
【踏み込みからの張り手】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD : サゴジョウアーツ
【半月刃の付いた三節棍】で攻撃する。[半月刃の付いた三節棍]に施された【神将沙悟浄】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
WIZ : 河童のナイアガラ流し
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【水】属性の【滝】を、レベル×5mの直線上に放つ。
👑11
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●大海を知る河童
「カパパっ!! よくも配下達をやってくれたなっパ」
『迦陵頻伽』達を倒した猟兵たちの前に、水しぶきと共に『カッパ海坊主』 が現れる。ぬるぬるとした土俵だというのに、平然と土俵を踏みしめるその姿は歴戦の力士を思わせる。
「配下達の仇は相撲で取ってやる!! さぁ、かかってこいっぱ!! お前たちの尻子玉、服ごと剥ぎ取ってやるっぱ」
どすんと四股を踏む『カッパ海坊主』 。それに合わせて周囲のヌルヌルが浪打、『カッパ海坊主』 すらも濡らしていく。
尻子玉を抜かれた者は意志を消失し、力を失うという。
無論、その為には尻を剥かれる。
貞操と文字通りの身の危険!
くだらない祭りの割に、割と真面目な死闘がここに始まった。
ロート・カニーンヒェン
「カッパというならその証拠の頭のお皿、拝見願う!」(POW)
相手が力士として挑むならこちらも真正面からぶつかるのがスモウってもんでしょ。魔皇降臨で魔皇モードになって、正面から取っ組み合うよ!空も飛べるけど、相手が飛ばないならこっちも飛ばない!相手は尻子玉を抜くけど、私はやり方知らないから、お尻を高速で叩くケツドラムを奏でてやる!ところでカッパ海坊主・・・坊主ってことは男の子?
(アドリブ歓迎です)
●魔皇と坊主
「カッパというならその証拠の頭のお皿、拝見願う!」
「かぱぱっ! 見たいのであれば、力づくでやるっパ!」
魔皇降臨で魔皇モードとなり、真正面からぶつかりに行くのはロート・カニーンヒェン(グリーディー・ファントム・f00141)だ。
互いにたゆんたゆんと揺らし、ヌメヌメの土俵を揺らしながら勢いよくぶつかりあう。ヌメヌメとしている分、互いに威力は軽減されているがそこは猟兵とオブリビオン。多少の軽減等意味はなさず、ヌメヌメで互いがくんずほぐれずとやや艶めかしい事になっていた。
「くっ! 中々つかめないっ!」
「かっぱっぱっ! 相撲とはこうやるっぱっ!」
踏み込みからの高速の張り手にロートは大きくたたらを踏み、バランスを崩して倒れかけるも、寸での所で踏みとどまる。
そしてそこから周囲に炎を撒き散らしながら、高速のふみからのぶちかましで逆にカッパ海坊主を後退させ、同時に尻を叩く!
「かぱぁ!?」
「中々良いケツドラムだね!」
「そんな褒め方嫌だっぱ!?」
尻子玉を抜く相手に対し、ケツを叩いたロート。それは思わぬ動揺をもたらし、嫌がる様に突き放す。
この反応から見ると坊主というからには男の子かと思ったが、組合の胸部装甲の柔らかさなどを考えると女性なのは間違いなさそうだ。
ぬるぬるとした土俵上で互いにまだ決着は付きそうにない。
神聖さとはかけ離れた戦いだが、そこで行われる命の取り合いは本物。
互いに引けない戦いはまだまだ続く。
成功
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白銀・雅
真の姿、と言っても既に見せているのですよね……(真の姿は20代ほどで相応に肉感的にも成長した姿。1章でユーベルコードによって一時的に戻っている)それはさておき……河童相手に真正面から相撲をとるほど、私は良い子ちゃんじゃありませんわ。むしろ、性とかイタズラとか陰謀とか大好きな悪い子です。だから、フォックスファイアで狙うのは一点……相手の頭です。
「妖狐が言うことではないかもしれませんが、有名なのも考えものですね。ほらほら、大事なお皿が干上がってしまいますよ?」
ぬるぬるで水分補給して倒せないとかありそうですが、気にせず喜々として皿への高熱攻めを行い他の方のために隙を作ります(アドリブ、共闘歓迎)
●上は大火事、下は大水。なぞなぞではありません。
ぬるぬるを撒き散らし、土俵を揺らしながら猟兵たちへ相撲を挑むカッパ海坊主。ぬるぬるとした土俵だというのに、まるで何でも無いように動き回るカッパ海坊主。
圧倒的にカッパ海坊主に適したフィールドだが、同じように悠然と歩む女性が一人がいた。白銀・雅(堕落の妖狐姫・f05677)だ。
「河童相手に真正面から相撲をとるほど、私は良い子ちゃんじゃありませんわ。それっ」
カッパ海坊主の動きを見極め、放つは真っ赤に燃え上がる狐火。如何にフィールドがぬるぬるしていると言っても、狐火は白銀の思うがままに動く。
狙いはその頭。カッパは頭の皿が渇くのが弱点とされる。それを狙っての攻撃。
「かぱぁ!? 熱いっぱ!?」
相撲に気を取られていたカッパ海坊主は頭が燃え上がる。頭が皿でなくといも頭が燃えればダメージは必須だ。
慌てて滝を生みだし、沈下するも頭がぷすぷすと煙を上げ、ぎろりと白銀に殺意を篭った視線を送る。
「かぱぱぱぱぁ! よくもやってくれたなっぱ!!」
「おや、怖い怖い。そんなににらまれたら縮こまってしまいますわ」
「この程度の小火! 滝でお前ごと消し飛ばしてやるっぱ! 尻子玉を皆の前で抜いてやるっぱ!!」
カッパ海坊主は地面が抉れるほどの滝を直線状に放つ。足場はぬるぬるで不安定。当たればヌルヌルどころかその身に纏っている衣服すら破れてその身体が露わになるだろう。
それでも白銀は全く動じる様子はなかった。妖艶な笑みを浮かべながら、ひょいっと軽快な動きでヌルヌルなはずの土俵を飛んで滝を避けた。
「かぱぁ!? なんでそんなに動けるっぱ!」
「あらあら、ネタ明かしはしませんよ」
白銀はカッパ海坊主が燃えた瞬間にこっそりと狐火を土俵に放ち、ヌルヌルを蒸発させて取り除いていたのだ。
舞うように飛び回りながら、白銀は再び掌から狐火をカッパ海坊主へ放つ。
「妖狐が言うことではないかもしれませんが、有名なのも考えものですね。ほらほら、大事なお皿が干上がってしまいますよ?」
「かぱぁっ!?」
轟々と燃え上がるカッパ海坊主。炎は頭の皿だけでなく全身を燃やし、転がりまわって火を消すころには全身が泥だらけになっていた。
「ふふ、相撲なら私の勝ちですわね」
「こ、こんなの認められないっぱ! もう許さないっぱぁぁ!!」
泥だらけでも怒りに燃え上がるカッパ海坊主。
土俵の戦いもまた、熱を帯び燃え上がり始めていた。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
WIZ
海坊主の骸魂が河童の少女の体を支配して
カッパ海坊主になったのよね?
女の子の体を乗っ取るなんて、このスケベ♥
ねぇ、私に憑いて来ない?
その体よりも出るとこ出てるわよ♥
引き続きヌルヌルまみれの裸体で【誘惑】
おっと詠唱はさせないわ。
【念動力・マヒ攻撃】で金縛りにしつつ引き寄せ
濃厚なキスで口を塞ぎながら媚薬効果の【呪詛】を注ぐ。
詠唱を封じれば、冷たくて気持ちイイだけ♪
女の体に溺れさせてアゲル♥
『愛の想起・妖狐桃源郷』発動。
82人の妖狐忍と共に【催眠術・全力魔法】で魅了し
巨乳で相手の口を塞ぎつつ
胸や股間、お尻を撫でて【慰め・生命力吸収】
尻子玉を抜く側が
逆に抜かれて悔しい?
でも感じちゃう?
●カッパ海坊主の狙いは尻子玉、彼女の狙いはその身体❤
「海坊主の骸魂が河童の少女の体を支配して、カッパ海坊主になったのよね?女の子の体を乗っ取るなんて、このスケベ♥ ねぇ、私に憑いて来ない? その体よりも出るとこ出てるわよ♥」
「な、何を言ってるっぱ!? そんな事無理に決まってるっぱ!」
「無理って決めつけてるから無理なのよ。もう、強引に押し出しちゃいましょうか❤」
「ひぃ!?」
絶賛、絶好調中のドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)。舌なめずりする彼女に対し、カッパ海坊主は思わず尻込みし後ずさりをする。
「こ、こっち来るなっぱ!!」
もうどっちがオブリビオンか判りやしない。カッパ海坊主は怒涛の滝でドゥルールを押し流そうと詠唱を唱えるが、次の瞬間にぬるぬるとしながら自らの意志に反し身体がドゥルールへと向かっている事に気づく。
「かぱぁっ!?」
「ふふふ、いっただっきまーす❤」
「むがぁっ
!!??」
念動力とマヒで身動きを封じられたカッパ海坊主は抵抗しようとするまもなく、その唇を奪われる。その際、色々と攫われて揉まれてもう色々と大変なことになる。
そこへ、82人の妖狐忍が現れ、カッパ海坊主へと追い打ちを掛ける様に数多の見せられない的な苛烈な攻めを行う。
「かぱぁあああ?!❤」
全身をくまなく責められたカッパ海坊主。ツヤツヤとしたドゥルールが解放した後にはぐったりびくびくんと痙攣するカッパ海坊主が横たわっていた。
だが、まだカッパ海坊主は消えていない。まだ戦いは続いているのだ。
もはや若干憐みの眼を向けられながらも、カッパ海坊主は一矢報いるべく、どろどろと大変な身体のまま猟兵たちへと挑むのだった。
土俵の燃え上がりが別の燃え上がりで鎮火したのは言うまでもない。
成功
🔵🔵🔴
ミルディア・ディスティン
「このカッパさんが親玉か……まだ身体は動くな?」
とは言え、前でわざとボロボロになっちまったし、ここは短期決戦に持ち込まないとヤバいな。…特に服が。
戦法としては、「戦士召喚!俺が引き付けるからお前らは好きに戦え!」こいつらは戦術だなんだと言っても理解しねぇ!なら好き勝手暴れさせた方がいい結果につながるってもんだ!
それに他の猟兵が乗ってくれても面白いかもな?まぁそこは期待してねぇが。
俺としてはこの戦いで倒れても構わねぇ。大した強さも無いただの雑兵だしな。
…ただ、肉盾としてでも少しでも役に立てばいいかなって…そう思うのにゃ♪
弥久・銀花
むぅ、これは強そうな河童ですね……
確りとまわしとか準備しないといけません、下着姿じゃ、下着を引き千切られそうですし
それに他にも準備したい物もあるので……
これで良し!(確りとまわしを締めてきて)
これなら容易に尻子玉を取られないでしょう
さて、相撲には欠かせない物も用意してきました……
それは塩です!
たっぷりと土俵に撒き散らして、ヌルヌルを少しでも減らします
そして塩塗れで真っ白になった手を使って相撲を取れば、塩をした河童なんて屁の河童ですよ!
(でも、自分が強くなる訳ではないので負ける時にはあっさりと負けます)
●決まり手
一時は心身ともにボロボロとぬるぬると見せられないよ的な事になりながらも、未だカッパ海坊主の闘志は衰えていなかった。
「かぱぁああ!!」
多くの猟兵たちと取り組んだカッパ海坊主だが、誰一人として尻子玉を抜くことが出来ていおらず、もはや我武者羅に相撲に取り組む飲み。
そこでがっちりと取り組んだのは弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)だ。
彼女はこの相撲に取り組むべく、自前の廻しを用意し真正面からぶち当たった。
「ぬぐぐぐぐっ!」
「かぱああああっ!!」
互いに譲らぬ組みあい。カッパ海坊主は今までより滑りが悪い事に気づき、銀花の手にまぶされた物を見て目を見開く。
それは塩。相撲を行うに当たり、よく撒かれる代物だ。
その塩は万遍なく土俵にも巻かれており、もはやヌルヌルは余り意味を成していない。
そこに一気に押し込むべく突っ込むのは古代の戦士達。
「戦士召喚! 俺が引き付けるからお前らは好きに戦え!」
「有難うございますっ!」
ミルディア・ディスティン(人間のシャーマン・f04581)が銀花の代わりに組み付、呼び出した古代の戦士と銀花が一気に追い詰める。
「かぱぁああああ!」
「くぅっ! 服がっ!」
カッパは怪力である。当然、カッパ海坊主もまた怪力の持ち主。
ギチギチとミルディアの服が悲鳴を上げる様に引き千切れ、肌が徐々に露わになっていく。
(俺としてはこの戦いで倒れても構わねぇ。大した強さも無いただの雑兵だしな)
もはやぽろりも免れぬ状態だが、カッパ海坊主はそんな事を思っておらず、尻子玉を抜くべく一気にミルディアを押し込もうと力を込める。
ぶちんととうとう下半身を守るズボンが引き裂かれ、大事なお尻が露わになるとカッパ海坊主が手を伸ばす。
だが、そこへ古代の戦士が炎の槍を叩きこみ、逆に一気に押し返す。
「かぱぁあっ!」
「させません! このまま一気に寄り切ります!!」
続けざまに銀花が張り手を打ちこみ、土俵際まで追い込んでいく。
「かぱああっ! せめて、お前だけでもっ!」
カッパ海坊主が最後の足掻きとして、銀花に向けて渾身の突っ張りを叩きこむが、銀花はそれを紙一重で避け、廻しの端が千切れ飛びながらもトドメの張り手を打ちこむ。
「かぱぁあああっ!」
多くの猟兵たちに心身ともに深いダメージを受けていたカッパ海坊主はその一撃を耐えきることが出来なかった。
土俵から吹き飛ぶように落ち、ざぶんとぬるぬるとした堀へと落ちて行った。
「かっぱぁぁ………」
躯魂が抜けたのか、可愛らしいカッパの少女が目を回しながら浮かび上がる。
その姿を見て、銀花は満足そうに頷くが――ぷつんと嫌な音を聞いた。
ぱらりと落ちるふんどし。謎の光が遮り、見せられないよ!!
「――――――――――
!?!?!?」
戦いが終わった土俵で、声にならない声が響き渡る。
ぽろりは確かにここにあったのだ。
だが、それにより心が傷ついた者が居た事を忘れてはいけない――。
大成功
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