8
降り注ぐ栗まんじゅうが世界を滅ぼす。

#カクリヨファンタズム

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#カクリヨファンタズム


0





 栗まんじゅうとは生菓子の一種である。
 栗餡を生地で包み焼き上げた一口サイズのお菓子である。お茶によく合う。しかしこの栗まんじゅう、一説には世界を滅ぼすと言われている。
 そんなバカなと言われるかも知れない、しかしこのカクリヨファンタズムにおいてこれは現実に起きようとしていた。
 このままでは世界全体が栗まんじゅうに飲み込まれてしまうだろう。


「新しい世界が見つかった……んだけど早速滅びそうなんだ」
 リアナ・トラヴェリア(ドラゴニアンの黒騎士・f04463)がなんだか困った顔で集まった猟兵たちに説明する。
「新しい世界の名前はカクリヨファンタズム。UDCアースの隣にある世界で、アースから逃れてきた妖怪って言う存在たちが住む世界なんだけど、ここはいつも滅びそうなんだ」
 なにそれ、と言いたいが事実らしい。
「この世界のオブリビオンは移住の際に命を落とした妖怪で骸魂って呼ばれてるんだけど、現地の妖怪に取り付いて暴れだすんだ。それで皆にはこの世界の危機を救ってほしいんだ」
 とりあえず大変な事は分かった。じゃあどんな危機なのかと猟兵たちが聞けばリアナの人差し指で頬をかきながら説明する。
「栗まんじゅうってお菓子知ってる? それで世界が埋まりそうなんだ」
 意味が分からない。
「多分、この事件を起こしてる骸魂が栗まんじゅう大好きだからじゃない……かなあ」
 そんな理由で滅びかける世界とは一体。
「もう現地には栗まんじゅうで迷宮ができるくらいになってて、他の栗まんじゅう好きの骸魂も集まり始めてるから、事件の中心の相手を倒してね。そうすればこの危機は収まるから」
 迷宮も栗まんじゅうでできているので破壊して進むのも簡単だろうと彼女は言う。
「さっそくの事件がこんな感じだけど、それでも世界の危機だから頑張ってきてね。行ってらっしゃい!」


西灰三
いつもお世話になっています。
西灰三です。
今回はカクリヨファンタズムの依頼をお送りします。

第一章は栗まんじゅう迷宮を抜けて下さい。
第二章と第三章は戦闘となります。

以上です。
それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
244




第1章 冒険 『幽世迷宮譚』

POW   :    壁や障害物を破壊しながら突き進む

SPD   :    マッピングを行い、迷わないように探索する

WIZ   :    より迷宮化が複雑な方へ進み、元凶のオブリビオンを探す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ラニューイ・エタンスラント
・心情
新しい世界、赴いてみたのはいいけれど……栗まんじゅうとやらで滅びかねないって、すごい世界ね?
まぁ、面白いことが起きそうで少しワクワクしているわ

・行動
とりあえずPOW選択
壁や障害物を破壊しながら進んでいくわ
ついでに、栗まんじゅうだというのなら食べるのもいいかしら?

・その他
アドリブ等は大歓迎よ


テアトル・アークリフト
栗まんじゅうで滅ぶ世界ってどうなんだろ…
でも対処しないと、世界が栗まんじゅうで埋め尽くされるだろうし、片っ端から腐ったら処理しきれなくなるからどうにかしないと。

POWで迷宮を強引に突破しながら、壊れた栗まんじゅう迷宮の一部を貰って食べながらエネルギー補給しながら進もう。

それにしても、カクリヨファンタズムって何でもありなんだなぁ…

【連携・アレンジ歓迎】


依神・零奈
現世だけじゃなくて幽世まで守る事になるなんてね……それにしても忘れられたもの達の世界か……なんだか親近感が沸く気がする。ま、とにかく早々に世界を滅亡させるわけにもいかないしさっそく務めを……栗まんじゅう?

……対処しやすいとはいえちょっと気が抜けるね。……ちょっとぐらい食べてみてもいいかな、いいよね。肝心の迷宮突破は右手の法則とやらで進んでいく事にしよう、いずれは出口に辿り着ける方法らしいしね。……もし迷ったら最悪栗饅頭壊して進めばいいしね。それにしてもこれだけ饅頭に囲まれて来るとなんだかお茶も欲しいね、持ってくればよかった。




 グリモアベースを抜けて猟兵達がたどり着くのはカクリヨファンタズム。世界そのものから感じるのは、魔力や霊素に似た不思議な感覚である。他の世界と比べればずっとそれが濃密にも感じられるのが特色なのだろうか。
「現世だけじゃなくて幽世まで守る事になるなんてね……」
 依神・零奈(殯の掃持ち・f16925)はその独特の空気に目を細める、ここに住むのは守るべきと定める人ではない。
「忘れられたもの達の世界か……」
 人に依存する妖怪達が存在を許されなくなり逃れた地、その彼らの境遇に零奈は親近感を覚える。
「新しい世界、赴いてみたのはいいけれど……」
 もちろんそれ以外の感慨を持つラニューイ・エタンスラント(闇と光のダンピールイェーガー・f05748)だっている。ただ、今彼女らの目の前に広がる状況が素直にそれを表現するのを阻む。
「栗まんじゅうで滅ぶ世界ってどうなんだろ……」
 テアトル・アークリフト(平凡を語る猟兵・f27192)の言う通り、彼らの頭上から無数の栗まんじゅう降ってきており膝くらいにまで溜まっている。
「こんなお菓子で滅びかねないってすごい世界ね?」
 薄笑みを浮かべながらラニューイは山の様に高く積まれた栗まんじゅうを見る。あれがどうやら『迷宮』なのだろう。どうも栗まんじゅうがそこに集中的に落ちてきているらしい。
「ともかく早々にあれを超えねば世界が滅亡するようだ。……さっそく務めを果たすとしよう」
 栗まんじゅうの迷宮に近付く一行は、外面に一応入り口らしき穴が空いているのを見つけてそこに潜り込んでいく。
「この栗まんじゅうって腐るのか……?」
 テアトルは栗まんじゅうの壁に手を当ててつぶやく。妖力的ななんやかんやなので腐らないかも知れないが、それを確認するために待つ時間もなさそうだ。
「とりあえず道なりに進むとしよう」
 零奈は右手を壁に当てている、いわゆる右手の法則というやつである。しかしこれには一つ問題点がある。
「それって確実かも知れないけれど、迷ったりしないのかしら?」
「まあその時は壊せば良いと思う」
 テアトルは腰に下げた剣を指して返す。所詮は生菓子なので強度は大したことはないだろう。そんなこんなで彼らは壁を破壊しつつ、時に栗まんじゅうを食べつつ迷宮を突破していく。まあ食べた所で殆ど減るようなことは無いのだけども。
「ちょっと喉が乾いてきたね。これだけ饅頭に囲まれてるならお茶も持ってくればよかった」
「エネルギー補給には困らないけどなあ……」
 目の前でラニューイのダイナミックな開拓作業を見ながら二人は言葉を交わす。食べるだけでは口の中の水分も失われてしまうし、甘さに食べ飽きるだろう。
「それにしても、カクリヨファンタズムって何でもありなんだなぁ……」
「この調子ならもっと面白いことが起きそうね?」
 大きく道を開いたラニューイはテアトルのそのぼやきに口元を歪める。この世界はそんな不可思議な終わりさえある世界なのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
迷宮? ユーベルコードで壁を掘れば進めますよ?

所詮は栗饅頭、私の羽の様に軽い体重(嘘です、銀花の装備込みの体重は40キロくらいです)を支えられるかも怪しいですね!

なのでこんな迷宮は、探索ではなく掘削しましょう。


とりあえず、栗饅頭の塊の様な迷宮の中心に向かって、ユーベルコードのワイルドエールで突進します!

世界の危機なので、道中で埋まってる人とか居たら御愁傷様と言う事で……、では、行きます!
(と、言いますが道中で人を見掛けたりしたらユーベルコードを中断しますので栗饅頭に生き埋めになります)




「……迷宮? ふっ、そんなものユーベルコードで壁を掘れば進めますよ?」
 栗まんじゅうの山を前にした弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は腕を組み不敵な笑顔を浮かべている。
「所詮は栗饅頭、私の羽の様に軽い体重を支えられるかも怪しいですね!」
 羽のように軽いかはともかく自己申告で40kg程度というのは身長145cmに対して軽すぎるのではなかろうか? 大丈夫? ちゃんと食べてる?
「……ということでこんな迷宮は探索ではなく掘削しましょう!」
 銀花はそう言うと周りを破壊する衝撃波を吠えながら栗まんじゅう迷宮へと突撃していく。無論迷宮の素材は栗まんじゅうなので、彼女を中心とした範囲に粉々になった生地と栗餡の粉が散らばっていく。なるほど確かに効率的に進めるだろう。……被害者がいなければ。
「ゲーェ!?」
 なんかカエルを踏み潰したような声が衝撃波のぶつかった辺りから聞こえた。
「……あ、すみませんご愁傷さまです……」
 銀花はとっさに叫びを止めて声をする方に近づくと、なんかピクピクしているカエル人間っぽい妖怪が倒れてた。多分第一世界人である。
「え、ええんや嬢ちゃん……あれやろ? このけったいな異変止めに来たんやろ、まあしゃーないて」
 意外と丈夫なカエル妖怪は銀花にそう言う。この世界の住民はこういうのが日常茶飯事らしい。
「お気遣い感謝します。……ところで、私気付いたことがあります」
「奇遇やな、わしもや」
「「こんな山の奥底で急に破壊活動止めたら崩れる」」
 めしゃ。二人は落ちてきた栗まんじゅうの天井に潰されるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トゥンク・ニンケ
栗まんじゅう美味しいよねー、おいらも好きだな
あ、でも世界滅ぼすほどはいらないや…
あ、あとはおいら栗まんじゅうじゃないから!
カラーリング似ているけれど、違うから!!

うーん、おいらの体格だと狭い隙間があれば抜けられるから
抜けられるくらいの隙間を作りながら進もうかな…
方向は栗まんじゅうがより重なっている方だね!
疲れてきたら【ライオンライド】でライオン君呼ぼうっと
…ライオン君、栗まんじゅう壊すなり食べるなりして道作ってー!!


ベイメリア・ミハイロフ
【SPD】

第六感・野生の勘も用いつつ情報収集
アイテムを使用しマッピングしながら進もうと思います
通った分かれ道の栗まんじゅうには印をつけて
…破壊した方が分かりやすくてございましょうか?
それは勿体ないような気がいたします

しかしながら、こちらの栗まんじゅう
食べられるのでございましょうか
一体どのようなお味がいたしますのでございましょう?
…おいしいのでございましょうか?
ちょっと、ちょっとだけ、つまみ食いさせていただきたく…

たくさん栗まんじゅうが密集している方向の方が
その先に栗まんじゅう好きの骸魂がいるやもしれませんね
お腹がいっぱい、になりすぎる頃までには
出口に辿り着きたく存じます


※共闘歓迎いたします




「ふむ、こちらが奥の方のようですね」
 広げた紙にペンで線を引きながらベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は足を前に進ませる……と、足元から不意に抗議の声が上がる。
「あぶね!?」
 それは膝くらいの高さのリス……トゥンク・ニンケ(ただのリスは人の言葉は話さない・f27145)のものであった。
「これは申し訳ありません、トゥンク様」
「気をつけてくれよ! カラーリングは確かに栗まんじゅうに似てるけどさ! 違うから!!」
「はい、承知していますよ」
 彼らは盟友の超え方としては真っ当な方法、つまりマッピングをしつつより栗まんじゅうの密集している方向へと進むというやり方をしていた。ただこのやり方は確実ではあるものの、速度としては遅い部類に入る。
「……破壊した方が分かりやすくてございましょうか?」
「一々沢山壊すのも大変だし、おいらが通れる隙間作ってくれれば見てくるよ」
 二人はそんな風に迷宮を効率的に抜ける方法を相談しながら進んでいく。ただやはり攻略の仕方ばかりで話をするわけではなく、自然と話は栗まんじゅうの話題になっていく。
「しかしながらこちらの栗まんじゅう、食べられるのでございましょうか?」
「ん? 食べられるんじゃないの?」
 少なくともグリモア猟兵からは食べられないとは言われてはいない。と言うことは問題は無いはずである。
「一体どのようなお味がいたしますのでございましょう? ……おいしいのでございましょうか?」
「それは食べてみるしかないんじゃないかな?」
 興味津々なベイメリアにトゥンクは至極当然の返しをする。彼の言葉を聞いた彼女はそっと壁を構成する栗まんじゅうを一つ取る。
「それでは失礼致しまして……」
 ぱくり、と彼女は栗まんじゅうを頬張る。
「……どう?」
 興味津々に問いかけるトゥンク。彼の問いにベイメリアはこくんと首を縦に振る。
「……すっきりとした甘さで美味しいですわ」
 ベイメリアの表情が綻ぶのを確認したトゥンクはライオン君にも味見してもらうために呼び出した、いやまあ本当は歩くの疲れただけだけど。
「よーしライオン君も栗まんじゅう食べるなり壊すなりして道作ってー!!」
「お腹がいっぱい、になりすぎる頃までには出口にたどり着きたく」
 彼らは道すがらで栗まんじゅうを食べながら迷宮を攻略していく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クリミネル・ルプス
【壁、障害物もろとも破壊して突き進む】
「栗饅頭?」
名前に『クリ』が付いているから、とか略して『栗』と呼ばれるとか、栗型HLVで宇宙(ソラ)から降って来るから、では無く、カクリョファンタズムを救おうと来たのだ。彼女は人狼である、決して妖怪では無い……。

見た目は大きな栗饅頭に頭が付いた栗型HLVで移動しながら、突き当たったら壊して進む。
「……ほーら、大きな栗饅頭だよー」
囮も兼ねて居るが破壊魔的な栗饅頭を食べたいと思うオブリビオンがいるだろうか。
ちなみに汚れてない栗饅頭はちょこちょこ摘み食いしてウメェなーとか考えてる。
アレンジ、ネタ、共闘大歓迎です。


エドゥアルト・ルーデル
あの解決に懸賞金まで掛かった栗まんじゅうでござるか!
早急に対処せねば今見つかってる世界全てが崩壊しても可笑しくないですぞ

うーむ美味!だがやはり食べ進むには増殖速度に勝てない!飽きるし
やはり飛ばすか…宇宙に!
という訳で想像製の【架空兵器】をお出しして栗まんじゅうを宇宙に投棄しますぞ!
何どこかで見たことがある?サンダーバ…名前なんてどうでもいいんだ栗まんじゅう寄越せって!

機体内にありったけまんじゅうを積み込み、ついでに風呂敷を機体に括り付けて宇宙へ飛ばす!
後は発射の衝撃でジェンガみたいに崩れた壁を乗り越えて進めばいいでござるよ

宇宙に飛ばした栗まんじゅうは…まあどうにかなるだろ、多分きっとメイビー




「これがあの解決に懸賞金まで掛かった栗まんじゅうでござるか!」
 降り注ぐ栗まんじゅうの雨を前に、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)はまるでこの世の終わりを見るように……じゃなかった、本当にこの世の終わりだった。
「早急に対処せねば今見つかってる世界全てが崩壊してもおかしくないですぞ!
 お菓子だけにな。
「HA?」
 すみません。
「ともあれまずは食べるべきですな!」
 エドゥアルドはとりあえず空中を通りかかった大きな栗に飛びかかった。
「……って違う! 栗まんじゅうはあんまり栗の形してない! 丸いけど!」
「え? 違うの?」
 でかい栗から声がする。彼が見上げるとその頂点からクリミネル・ルプス(人狼のバーバリアン・f02572)の頭が飛び出ている。ちなみに栗の形した栗まんじゅうもあるそうです。
「ほら有るらしいよ。だからこの栗形HLVだっておかしくない。カ『クリ』ヨファンタズムだし」
「HLVは水平飛行しないですぞ! ゲームじゃあるまいし!」
「ゲームだから問題ないなー?」
 そのままドヤ顔を浮かべた彼女はフヨフヨと移動しながら迷宮へと突撃していく。なんかユーベルコードでも使ってるのかぶつかったところが大きく破壊されていく。
「うーむいやでもしかし……これは根本的な解決ではないでござるな?」
 確かに破壊して移動しても全体の質量が減るわけではない。ならばと彼は想像の中から原子力ロケット・雷鳥君3号を召喚する。
「あとはこれにありったけの栗まんじゅうを詰め込んで……」
 そこは手作業なんだ。もちろんハッチの中にだけには収まらないので唐草模様の風呂敷に包んだ分もロケットにくくりつける。そして謎のカウントダウンの後に空へとロケットは打ち上がる。
「これでなんとか……ん?」
 空中でバランスを崩したロケットが迷宮の方へと進路を変え激突する。あとそこからクリミネルのぎゃーという叫び声が上がった。
「……テヘペロ☆」
 髭面のおっさんはそう言って崩れた迷宮を超えていく。足元からなんか聞こえる気がするが気にしないことにした。あ、いま栗まんじゅうから伸びた手に足首掴まれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

司・千尋
アドリブ他者との絡み可

栗まんじゅうねぇ…
いくら好きでも限度があるだろ限度が


好きなモノで埋もれるってのはある意味幸せなのかもしれない…等考えながら探索
元凶って迷宮の中心とか複雑な辿り着き難い場所にいるイメージがあるからその辺に目星をつけて探してみようか

邪魔になる栗まんじゅうは『怪誕不経』で分解
お茶でも持参して食べ歩きとかしても良かったかもな

…しかし何処を見ても栗まんじゅうしかない!
真面目に迷宮探索とか出来そうにないから片っ端から『怪誕不経』で分解してしまおうか…いやでも食べるの楽しみにしてるヤツとかいるかもしれないしなぁ骸魂だけど
骸魂を見かけたら『怪誕不経』で攻撃


暫く栗まんじゅうは見たくないな…


薙沢・歌織
【WIZ】
カクリヨファンタズムへ到着しました。この妖怪の世界を旅行してみたいですが…今はその余裕はないですね。
迷宮はアルダワやアリスラビリンスで経験済みとは言え、この妖しの迷宮もどんな仕掛けがあるか分かりません。慎重に進みましょう。
…この壁は、栗饅頭…?食べられるのでしょうか?

私自身はルナティックオーブで【偵察】、エレメンタルオーブで妖気の気配を【追跡】しながら進みます。
更にUC【手助けする徘徊犬達】を発動し、【動物使い・動物と話す】でより広範囲の【偵察】と【情報収集】を行って貰います。
壁が栗饅頭なら、行き止まりや近道に繋がる壁を犬達の【トンネル掘り】で掘り進んで貰うこともできそうですね。




「……カクリヨファンタズムに到着しましたか、この妖怪の世界を旅行してみたいですが……」
 薙沢・歌織(聖痕宿す魔法学園生・f26562)は空を見上げてそれが無理なことを悟る。
「栗まんじゅうねぇ……いくら好きでも限度があるだろ限度が」
 共にこの場所へと転送されてきた司・千尋(ヤドリガミの人形遣い・f01891)が手の中に落ちた栗まんじゅうを軽く見る。
「……これだけの量だと見て回るだけの余裕もないですね」
 しかも二人の前には栗まんじゅうが積み上がった山のような迷宮が立ちふさがっている。
「好きなもので埋もれるってのはある意味幸せなのかも知れないが……」
 溜息をつきながら千尋は迷宮の中へと足を踏み入れ、歌織も彼の後を追う。
「……しかし何処を見ても栗まんじゅうしか無いな。真面目に迷宮探索とかできるのか?」
「こんな形ですが迷宮には違いません、慎重に進みましょう」
 歌織は二つのオーブを呼び出して周りを探る、アルダワの鉄と蒸気でできた迷宮や、アリスラビリンスの薔薇の生け垣でできた迷宮だって超えて来ているのだ。……もっともそれらのノウハウがここで使えるとは限らないが。アリスラビリンスでお菓子の迷宮と出会っていれば役に立ったかも知れない。
「……いっそのことお茶でも持って食べ歩きしても良かったかも知れないな」
 歌織が更に犬のレンジャー達を呼び出して状況を確認している間に千尋は手の中に光を呼び出している。余裕があればつまみ食いくらいはしても良かったかも知れない。
「……あちらに何かあるみたいですね」
 犬と言葉を交わした歌織がある迷宮の角を指し示す。犬たちをそこへ差し向けようとした所で、千尋が手で制す。
「俺にも少しくらい仕事させてくれ」
 千尋は手にした光を壁に投げつけると、その壁を構成していた栗まんじゅうが粉となって崩れる。
「さあとっとと行こうぜ。……これ以上ここで栗まんじゅう見たくないしな」
 しかし彼の希望は叶わない。迷宮を超えてもやはり空から栗まんじゅうが降り注いでいることを彼はまだ知らない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒髪・名捨
栗饅頭で滅ぶ世界…。
いいのかそんなバッドエンド…。

●壁や障害物を破壊しながら突き進む

さて、自分の腕をアーラーワルの穂先で傷つけて、その流血が代価だ。
ブラック・ガイストで『封印を解く』
(魔殺の帯をといで口裂け人間の姿を見せつつ)
寧々の『野生の勘』で進む方向を決めてもらうわ。
兎に角だ。栗饅頭を『捕食』して突き進む。
しかし、オレはあまり甘いものは好きじゃねーんだがなぁ。
がはッ…み、み、水…。

はぁはぁ…正直食うのは飽きた。
でも…『気合い』で頑張るわ…。最初からぶん殴って進んでたらよかったわ…。
はあ、オレの『医術』の知識が語ってる。
オレは食いすぎだ(みんな知ってる)


涼風・穹
……お菓子の家ならぬ栗饅頭の迷宮…
……自分でも何を言っているのかよく分からないけど、取り合えず食うか…

栗饅頭だけを食べ続けるのも厳しいので熱々の日本茶を片手に迷宮の壁の栗饅頭を食べて道を作ります

魔法瓶があれば保温もばっちり、熱いお茶をどこでも楽しめる
そして世界の危機だろうと栗饅頭に罪は無いし食べ物を粗末にするのも良くない
だから食べるのですが何か問題でも?
まあそんなに大食いでもありませんので壁に開ける穴は俺が通れるギリギリの幅ですし食べきれない分は袋に入れて持ち帰ります

危機が収まれば栗饅頭は消える?
食べ物を粗末にして良い理由にはなりませんし、この栗饅頭達も食べて欲しいと思っているに違いありません




「栗饅頭で滅ぶ世界……。いいのかそんなバッドエンド」
 黒髪・名捨(記憶を探して三千大千世界・f27254)が間断なく降ってくる栗まんじゅうの雨を前にして呟いた。良いか悪いかではない、それで滅ぶのがこの世界の現実なのだ。
「……お菓子の家ならぬ栗饅頭の迷宮……」
 そしてそんな栗まんじゅうで生み出されている迷宮に涼風・穹(人間の探索者・f02404)が足を踏み入れる。
「……自分でも何を言っているか分からないが、中もやっぱり栗まんじゅうか」
「そうだな……」
 目眩を起こしながら進む男二人、彼らカエルの寧寧の案内によって進んだ所で何処にも道のない行き止まりにたどり着く。二人はため息をつくと気を引き締める。
「……とりあえず食うか」
 穹が手を伸ばし壁から栗まんじゅうを引き抜き、口に入れようとする。
「待て、何をしようとしている」
「何って食べるんだが何か問題でも? 世界の危機だろうと栗饅頭には罪はないし食べ物を粗末にするのも良くない」
 名捨の制止に穹は不思議そうに返す。こいつ食べて進むつもりだったのか。そんな彼に名捨は言葉を更に返す。
「違う、食べるのは問題ないが、そんな食べ方では日が暮れる」
 そう言うと彼は全身に巻かれた魔殺の帯を解いて、口裂け人間の姿を見せる。
「成程、それなら食べる効率は悪くないな」
 淡々と慣れた調子で穹は彼の体を抱えるとそのまま、栗まんじゅうの壁に突き刺した。あまりの手慣れっぷりに意表を突かれたものの、確かに全身の口と栗まんじゅうを接触させることができる。
「オレはあまり甘いものは好きじゃねーんだがなぁ……」
 くぐもった声が彼の突き刺さっている穴から聞こえる……が、突如そこを中心に振動が起きる。
「どうした?」
「がはッ……み、み、水……」
 穹が引きずり出した名捨に問うと彼はそう返す、まあモサモサしてるしな。穹は水筒を取り出すと、手近な口の中に中身を流し込む。
「熱っ!?」
 どうやら熱々のお茶だったらしい、無意味にダメージを受けた名捨はバタリと手足を投げ出して動かなくなる。
「はぁはぁ……正直食うのは飽きた……」
 せやろな。しかしその言葉とは裏腹に彼は再び立ち上がり短槍を握る。最初からこれを武器として使えばよかったと若干後悔しながら。
「……オレはもう、食いすぎた」
「分かった」
 よろよろと立ち上がる彼を見て穹は懐からでかい袋を取り出した。
「……そいつは?」
「持ち帰るための袋だ。食べきれないときのために持ってきた」
 彼としてはもったいないというシンプルな理由だったのだろう。しかししこたま腹を膨らませた名捨にとっては、どうにも釈然としない感情が残るのであった。
(「きっと、この栗饅頭達も食べて欲しいと思っているだろうしな……」)
 格好良くモノローグ決めてもダメです。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『迦陵頻伽』

POW   :    極楽飛翔
【美しい翼を広げた姿】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【誘眠音波】を放ち続ける。
SPD   :    クレイジーマスカレイド
【美しく舞いながらの格闘攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    迦陵頻伽の調べ
【破滅をもたらす美声】を披露した指定の全対象に【迦陵頻伽に従いたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 迷宮を抜けた猟兵達を待っていたのは広場であった。しかし空から降る栗まんじゅうは依然として変わらず、そして彼らを待ち受ける存在が群れをなしていた。
 迦陵頻伽。そう呼ばれるオブリビオンだが、その中に弱い妖怪を取り込んでいる。笛を持ち、特殊な力を持つ歌声は聞くものに対し精神的影響を与える。
『私たちに従え。栗まんじゅうの偉大さを味わいつつ語るのだ』
 どうもこいつらも栗まんじゅうに汚染されているらしい。とりあえずぶっ叩いて中の妖怪を助けつつ、首魁との決着を邪魔されないようにしてやろう。
黒髪・名捨
〇心境
あー、口の中がまだ栗饅頭の味がしてベタベタする。
口直しにカレー喰いてぇ…。

〇戦闘
はぁ、栗饅頭はもう飽きた。
さっさと片付けよう。
空を凄い速さで飛んでるな。
催眠音波かぁ…こーいう眠い時は合法阿片を一服…ふー『ドーピング』完了。
目が冴えた。

『第六感』と『野生の勘』に任せて、スタングレネードをオブビリオンに『投擲』する。
光と音の衝撃で『範囲攻撃』+『目潰し』+『気絶攻撃』+『恐怖を与える』ことで叩き落す。

落ちたオブビリオンにトドメの追撃だ。
『破魔』の力を込めた陸断による『踏みつける』あばよ。

〇その他
アドリブや連携歓迎します。


ベイメリア・ミハイロフ
まあ、きれいな鳥さんですね
しかしながら、状態異常に
かかっている場合ではございません
早く中の妖怪さんを解放しなくては
気をしっかり持って参ります

…え?栗まんじゅう?
確かに美味しゅうございましたが
そこまで偉大かどうかと申しますと…
心を強く震わせられる程お話がかみ合うでしょうか

攻撃は第六感・野生の勘にて見切り
回避、不可であればオーラ防御を
美声・誘眠に対しては、有効であるかどうか不明ではございますが
呪詛耐性・狂気耐性を活用しながらオーラ防御にて防ぎたく

こちらからは、可能であれば先制攻撃を仕掛け
早業・高速詠唱からの2回攻撃も狙って
Red typhoonにて攻撃を
できれば笛を積極的に狙って参りたく存じます




「まあ、きれいな鳥さんですね」
 空を舞う迦陵頻伽の姿はベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)の言う通り極楽鳥を思わせる翼を持ち確かに美しい。もっともそれをゆっくり見ている余裕もない、何故なら彼らは猟兵たちに奇妙な悪意を振りまいているからだ。
『私たちに従え。栗まんじゅうの偉大さを味わいつつ語るのだ』
「……栗饅頭はもう飽きたんだが」
 迷宮の壁から這い出してきた黒髪・名捨(記憶を探して三千大千世界・f27254)が、全身の口から栗饅頭のかけらを吐き出しながら呟いた。
「あー、口の中にまだ栗饅頭の味が残ってやがる……」
「確かに美味しゅうございましたが、やはり過ぎたるは及ばざるがごとしですね」
 背後から聞こえる名捨の声の響きはげんなりしている。一体どれほど食べたのだろうかと思いつつも、敵から目を離すことはない。
「それに栗まんじゅうがそれほどまでに偉大なものとはとても申せません」
『栗まんじゅうの偉大さを分からぬ愚か者共よ、なればその身で味わうが良い!』
 迦陵頻伽が栗まんじゅうを称える破滅の歌を歌うと、高密度の栗まんじゅうが空から勢いよく落ちてくる。
「さっき散々味わったぜ。……うっ、思い出したらあの甘味が口の中に戻ってきた」
 地形を破壊するほどの栗まんじゅうの一撃を回避しなら名捨は口元を抑える。即座に懐から煙管を取り出すと、一服吹かして落ち着かせる。
「状態異常にかかっている場合ではございませんね。一刻でも早く中の妖怪さんを開放しなくては。……意外と物理的なんですのね」
 破滅を呼ぶ美声はここにおいては栗まんじゅうを呼ぶという事なのだろう。彼女は十字のメイスを掲げるとそこから真紅の薔薇の花を咲かせる。
「紅の聖花の洗礼を受けなさい」
 するとメイス自体が薔薇の花そのものとなり空を舞う迦陵頻伽達を赤く惑わせていく。
『己、この程度で我らを……』
「この程度で終わるか」
 花びらから逃れていた敵の真ん中で激しい光と音がが爆ぜ、不意を突かれた相手は紅く染まって落ちる。それは目が冴えた名捨の仕業だった。彼はそのまま駆けると地上でもがく迦陵頻伽にむけて足を強く振り下ろす。
「あばよ」
 彼に踏みつけられた敵は塵となって消え、代わりに犬のような妖怪がそこで気絶していた。
「こんな感じなのですね」
「なるほどな。……とっとと終わらせてカレー食いにいきてぇぜ……」
 妖怪への変化を確認した二人は残る敵の数を数えながら戦いを続けていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

依神・零奈
栗まんじゅうで滅亡しかけてる世界も世界だけれどそこのオブリビオンもある意味とんでもない連中ばっかり。気が抜けそうになるけれど‥‥敵は敵。取り込まれてる妖怪も弱いとはいえ妖怪だし多少痛めつけても問題ない筈、妖怪だし。それにしても栗まんじゅう……なんだかリスに見えて可愛い。

向こうが言葉で来るならこちらも言葉で迎え撃つ為、UCを発動させる。
口は災いの元、きっちりと味わってもらうよ

「運命は確定した、キミ達には災いが訪れる」
「栗まんじゅうに溺れる者は栗まんじゅうで身を亡ぼす」

【呪詛】満載の過言で災いを引き寄せ敵の自滅を誘う
それで対応できない敵に対しては【破魔】の力を込めた無銘刀で
直接攻撃を仕掛けるよ


トゥンク・ニンケ
栗まんじゅうの偉大さ?
何といっても栗が入っていること…!!
だって、栗だよ!?栗!?
って、考えてる場合じゃないか!

とりあえず【援護射撃】で他の人の攻撃を援護をメインに攻撃するよ
発動条件を満たすための集中ができれば【千里眼射ち】も使いたいけど…
むむむ、音の攻撃多いからなぁ…集中難しいかなぁ…
耳塞いでたらちょっとはましなのかな…
上手くいくかはわからないけれど、耳を伏せておくよ




「栗まんじゅうの偉大さ?」
 トゥンク・ニンケ(ただのリスは人の言葉は話さない・f27145)は素直だった。まあその賢いとは言え動物だし。いややっぱりただの性格かな。
「それはなんと言っても栗が入っていること……!!」
 そんなリスらしいコメントを返す彼を見ながら依神・零奈(殯の掃持ち・f16925)は、なんだか満足そうに聞き入っている迦陵頻伽達を見上げている。
(「栗まんじゅうで滅亡しかけてる世界も世界だけれどそこのオブリビオンもある意味とんでもない連中ばっかり」)
 まあ精神攻撃で栗まんじゅうを布教してくるとかとんでもないと言えばとんでもない。能力の割にやってる事は気が抜けるが敵は敵だ。
「だって栗だよ!? 栗!?」
『そこまで言うのなら貴様には飛び切り上等な栗まんじゅうを……』
「いや、その必要はない」
 迦陵頻伽が手にした最上級栗まんじゅうをトゥンクの口にねじ込もうとした所で、零奈が口を挟む。
「何故ならもう既に運命は確定したからだ、キミ達には災いが訪れる」
『そのような脅しで我らが怯むとでも?』
 迦陵頻伽達は今現在の世界の破滅である大量の栗まんじゅうを召喚し、その質量で零奈を押しつぶそうとする、しかし彼女は動じない。
「……栗まんじゅうに溺れる者は栗まんじゅうで身を亡ぼす」
『何っ!?』
 彼女がそう言うと栗まんじゅうは突如強風に煽られて、召喚者である迦陵頻伽達の上に進路を変えて彼らを巻き込みながら落ちていく。埋もれた敵は栗まんじゅうの山からほうほうの体で這い出してくる。
『馬鹿な! 栗まんじゅうが我々を裏切るなど……とっ!?』
 驚愕の叫びを上げた迦陵頻伽は更に目を見開いた。自分の胸の中心に一本の矢が突き刺さっていたからだ。
「よーし! 当たった!」
 矢を放ったのはトゥンク。零奈が敵の動きを止めている間、弓を構えて集中していたのだ。彼はすかさず次の矢をつがえて集中する。
『おのれ! これ以上は!』
「いいや、させてもらうさ」
 脱出してきた次の敵の首を零奈は切り捨てて、トゥンクの方を見る。
(「……あれ、彼が見にくい」)
 実はちらちらと彼の姿を見ていた零奈、しかし同じ色合いであり。彼女が見つけたのは矢が飛んで来たタイミングであった。
「おいら栗は好きだけど栗じゃないからね!?」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
ぷはぁっ! やっと出られました……(道中で拾ったカエル人間っぽい妖怪も一緒に栗饅頭の山から生還しました)


さて、あれがこの事件の犯人グループですね?
見た所、音で攻撃する露出狂の妖怪の様ですが、声には私も自信があります。

最初に栗饅頭を蹂躙して差し上げましょう、と宣言してユーベルコードのワイルドエールを使用し、栗饅頭の山を木っ端微塵にして相手を挑発します。

私の方に狙いを定めてきたら、敵の方に突撃して受けて立ちましょう。




「ぷはぁっ! やっと出られました……」
「ホンマ死ぬかと思ったで……ってなんやありゃ!?」
 栗まんじゅう迷宮の崩落に飲み込まれた弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)とそれに巻き込まれたカエル妖怪が、山から首を出して空を飛ぶ迦陵頻伽を見上げている。
「さて、アレがこの事件の犯人グループですね?」
「栗まんじゅうを崇めよってアホなこと抜かしてるからそうなんやろな。……あ、わし荒事からっきしやから引っ込むな」
 カエル妖怪は崩れた山の中に戻り、反対に銀花が飛び出して剣を抜く。
「……見た所、音で攻撃する露出狂の妖怪のようですが、声には私も自信があります」
『だからどうしたというのだ犬娘よ』
「こうするんです。……ウゥォォォオオオオオオオン!!」
 彼女は自分が這い出てきた栗まんじゅうの山を咆哮による衝撃波で粉々にした。あとついでにカエル妖怪がふっ飛ばされた。
『貴様!? 許さぬ!』
 怒る迦陵頻伽だが、彼女の放つ衝撃波に阻まれて近づけない。それどころか彼女から近づいてきて彼らは吹き飛ばされるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

涼風・穹
……このままいけばカクリヨファンタズム全体が栗饅頭推しになるのか…?

迦陵頻伽が攻撃してきたなら先程の迷宮で袋詰めした栗饅頭を盾にするようにかざします
おっと、この袋の中身は栗饅頭だ
偉大(?)な栗饅頭を潰そうってのか?
それで迦陵頻伽の動きが一瞬でも止まったならその隙に『風牙』で斬り付けます

まだ攻撃してくるようなら迦陵頻伽へ向けて袋を放ります
大切な栗饅頭だ、落とすなよ?
相手が袋を受け止めるなりしようとした瞬間に《天駆》で空中を蹴って相手の後ろへ回り込み、袋は避けて『風牙』で斬ります
身体を張ってでも推しである栗饅頭を大切にしようとするその意気や良し!
……自分でも何を言っているのか分からなくなりそうだ…




「……このままいけばカクリヨファンタズム全体が栗饅頭推しになるのか……?」
『その通りだ。その暁にはこの幽世が一つの大きな栗まんじゅうとなるであろう』
 涼風・穹(人間の探索者・f02404)が迦陵頻伽に問えば尊大な返事が返ってくる。
『そのためには貴様らのような存在を排除しなければならぬ、去れ』
 舞いながら高速で飛びかかろうと急降下してくる迦陵頻伽、しかし穹は敵が攻撃に移る前にある袋を目の前に掲げる。
「おっと、この袋の中身は栗饅頭だ。偉大な栗饅頭を潰そうってのか?」
『何っ!?』
「スキあり!」
 動きを一瞬止めた敵に対し、即座に近づいて切り捨てる穹。そんな彼の振る舞いに他の迦陵頻伽達から非難の声が上がる。
『貴様! 栗まんじゅう質とは卑怯なり!』
「ああ悪かったな、じゃあ返すぜ。……大切な栗饅頭だ、落とすなよ?」
 即座に彼は迦陵頻伽たちに栗まんじゅうの入った袋を投げる。すると迦陵頻伽達は慌ててその確保に動くが、それ自体が大きな隙であり穹は彼らの頭上を取っていた。
「身体を張ってでも推しである栗饅頭を大切にしようとするその意気や良し!」
『しまっ……!』
 彼が風牙を振るうと敵の胴が泣き別れ。二の太刀で別の敵を切り捨てて地上に下りるとふと呟いた。
「……自分でも何を言っているのか分からなくなりそうだ……」
 確かに。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラニューイ・エタンスラント
・心情
栗饅頭の偉大さと言われても……食べて味わう以外にないでしょ
従うのは御免だけどね?

・戦闘
SPDを選択
相手が格闘攻撃をする為に近づいてきてくれるのなら好都合よね
相手の格闘攻撃にあわせて体に触り、『忌み嫌いし吸血』で生命力を奪うわ
ところで……敵の生命力からも栗饅頭の味がするのかしら?
それだったらちょっとあれね

・その他アドリブ等は大歓迎よ




「栗まんじゅうの偉大さと言われても……」
『何を言いよどむことがあるのだ! しっとりとした生地の慈悲、餡の甘味を通して伝わる豊かな恵みを分からぬとでも言うのか!?』
「……それ結局食べて味わっているだけよね?」
 ラニューイ・エタンスラント(闇と光のダンピールイェーガー・f05748)は全くの正論を言い放つ。正直、栗まんじゅうなぞ数ある菓子の一種類でしかないわけだし。
『貴様、栗まんじゅうを愚弄する気か!』
「愚弄もなにも。……もっとも栗まんじゅうが本当に偉大だったとしても従うのは御免だけどね?」
 そう言い放つラニューイに飛び掛かる迦陵頻伽、高速で繰り出される白兵攻撃は確実に彼女の体を捉え、その身に傷をつけていく。
『どうした! 先ほどのような事をのたまうのならもう少し骨があると思ったが』
 しかし相手に打たせるのは彼女の策略、敵の拳が当たるということは「触れている」ということでもある。
(「こういうの、あんまり好きではないのだけれど」)
 彼女の吸血鬼としての能力で触れた瞬間に合わせて生命力を奪っていたのだ、ゆえに攻撃している迦陵頻伽の方が疲労で動きが鈍くなってしまっている。
「頑張ったところ、悪いわね」
 彼女は疲労の隙をついて聖剣を呼び出すと、敵を切り捨てて気絶して倒れている妖怪の無事を確認する。
「……生命力に味が無くって良かったわ」
 ぽつりと一息つくとともに彼女は呟いた。正直、栗まんじゅうには飽き飽きしてきたところだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

司・千尋
連携、アドリブ可

栗まんじゅうって汚染するモノだったのか…?
まんじゅう怖いの亜種だと思ってたんだがこんなに危険なモノだったとは


常に周囲に気を配り敵の攻撃に備える
流石に速い…が避けられない訳じゃない

近接武器や投擲での攻撃も混ぜつつ
基本的には攻防ともに『錬成カミヤドリ』で全方位から攻撃し、手足や頭部等に紐を絡めて行動の阻害を狙う

足元や背後等の死角、敵の攻撃の隙をついたりフェイント等を駆使

敵の攻撃は可能なら回避
無理なら細かく分割した鳥威を複数展開し防ぐ
割れてもすぐ次を展開


栗まんじゅうは確かに美味いけど
俺は栗羊羹とか栗入りのどら焼きとかも好きだぜ
栗入ってなくても美味い和菓子はたくさんある

…腹減ってきたな


薙沢・歌織
【WIZ】
サクラミラージュ出身のお祖父様から迦陵頻伽の話を聞いたことがありますが、あれらは恐らくそれを模したオブリビオンなのでしょう…
私は種族に関係なく、助けられる命は助けたいです。お祖父様やお祖母様の教えでもありますが、何より私自身がそうしたいですから。

敵の歌の効果が現れる前にUC【桜花夢幻】を【高速詠唱・催眠術】で発動。聖痕が輝く、ルナティックオーブが昏き闇に満たされる…!
敵が眠ったところに精霊銃の【範囲攻撃】や、魔導砲の【砲撃】を撃ち込み、聖痕の力による【浄化】で妖怪とオブリビオンを引き離し救助後、オブリビオンを撃破します。

…後は、オブリビオンの栗饅頭への歪んだ執着を断ち切るだけですね。




「あれは迦陵頻伽?」
「知っているのか?」
『左様、我が名を人は迦陵頻伽と呼ぶ』
 薙沢・歌織(聖痕宿す魔法学園生・f26562)が司・千尋(ヤドリガミの人形遣い・f01891)の言葉に答えるよりも早く、迦陵頻伽自身が口を開いた。
「……サクラミラージュ出身のお祖父様から迦陵頻伽の話を聞いたことがありますが、あれらは恐らくそれを模したオブリビオンなのでしょう……」
『模した、だと? 不敬であるぞ娘! 我らの他にその名を持つものがおるものか!』
 迦陵頻伽は猛ると破滅の歌声を放ち、栗まんじゅうで歌織を押しつぶそうとする。すぐさま千尋が即席の布を編み出して彼女が攻撃から逃れる時間を作る。
「っと、危ない。栗まんじゅうの直接攻撃もできるのか。……大丈夫か?」
「ええ、しかしあの言葉は」
「真実なんてわかりゃしないさ。それよりやるべき事があるだろ?」
 千尋は自分に高速で襲いかかってくる敵に網を投げかけ、鳥威を広げて敵を牽制している。彼らは近接攻撃以外にもところどころで精神に作用する術を放ってくる。
「まんじゅう怖いの亜種だと思ってたんだがこんなに危険なモノだったとは……」
 流石にその精神汚染を受けないものの、思考の何処かに栗まんじゅうが忍び寄ってくるのは本当に怖い。恐らく迦陵頻伽の中に囚われている妖怪はとっくに汚染されているのだろう。
「……助けなければ」
 歌織の背にある聖痕が意思に反応して輝き出す。次いで脳裏に祖父母の顔が浮かぶが、それよりも先に体が動いていた。ルナティックオーブを目の前へ呼び出すと、それが暗き闇に染まる。
「春眠、暁を覚えず」
 眠りをもたらす言霊を宝玉に呼びかければそこから桜の花吹雪の幻影が溢れ出し、動きを千尋によって制されていた迦陵頻伽達を飲み込む。空を舞っていた彼らは次々に地面へと落ち、その衝撃で動かなくなると迦陵頻伽の姿は立ち消え代わりに飲み込まれた妖怪が気絶した状態で現れる。
「……後は、オブリビオンの栗饅頭への歪んだ執着を断ち切るだけですね」
「そうだな、栗を使ったのだと羊羹とかどら焼きもあるし、使ってなくても美味い和菓子はたくさんあるからな」
 歌織の言葉に千尋は軽口を叩いてから、ふと腹をなでた。
「……腹減ってきたな。栗まんじゅう以外を早く食いたいもんだ」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
ダメだこいつら…早く何とかしないと…

こいつらに従う=栗まんじゅうの使徒にさせられかねん!
全身を【流体金属生命体】で纏い敵の【美声】が聞こえないよう耳栓しますぞ!
聞く耳もたんというやつでござる
その後敵を一体一体ねんいり鉄拳にて腹パン、とりあえず行動不能にさせておく
さてここからどうしたものか、中の妖怪とやらを救助しつつそこらの栗まんじゅうの片付けもしたいしな…
拙者にいい考えがある!その辺の栗まんじゅうをしこたま口にねじ込み続けてみますぞ!
栗まんじゅうは今も振り続けてるからな!有効活用しないとネ!

そんなに栗まんじゅうが好きならいくらでも食べられるよね?
ああ…いっぱい食え…おかわりもあるぞ!


クリミネル・ルプス
【黒栗饅頭爆誕】
「おー、栗饅頭の豪雨……」
ふよふよと浮かびながら栗饅頭の親玉?みたいなのが迷宮の壁を打ち破って来た。
動かない壁や饅頭ではないので、戦術を変えよう……。
「とりあえず、燃やせばエェやろねぇ……」
【UC発火する甘い吐息】甘い香り(カラメル臭)のする炎を吐きながら、自らもカリントウ饅頭みたいに焦げてるのは気にしない。
だって、美味しそうだもん。
実際に栗饅頭って出来立ても美味しいし、炙って食べても美味しいよ?
(注:彼女は人狼です。栗饅頭の風評被害者です。『アレンジネタ大歓迎です』)




「おー、栗饅頭の豪雨……」
 相変わらず栗に頭が生えたような姿のクリミネル・ルプス(人狼のバーバリアン・f02572)が迷宮の壁を突き破って出てきている。他の猟兵達は既に迦陵頻伽と交戦しており、その影響か栗饅頭の雨も激しくなっている。
「ダメだこいつら……早く何とかしないと……」
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)はこの頭の悪い状況を再確認する。ついでに耳の中に入ってくる「栗まんじゅうを崇めよ」なんて狂気も嫌過ぎる。
「こいつらに従うイコール栗まんじゅうの使徒にさせられかねん!」
『受け入れるのだ、栗まんじゅうを』
「やかましい! そんな声なんぞこうだ!」
 エドゥアルドは全身を、特に耳のあたりを重点的に流体金属生命体で包む。
「これならお前達の声も聞こえまい!」
(「……り……う……」)
「……ん?」
(「……栗まんじゅう……」)
「まさか! 金属生命体が!? うぉぉぉ!?」
 なんかあっさり敵に寝返った金属生命体にささやき攻撃を受けてもんどり打つエドゥアルド。そりゃ癇癪なんて名前をつけられりゃ反逆したくなる時もあるだろう。そんな彼を無視してクリミネルは迦陵頻伽と空中戦を繰り広げていた。……甘い匂いを上げながら。
『お前その香りその姿……栗まんじゅうの幼体か!?』
 何を言っているのか分からないが多分違う。そして彼女もその問いには答えず多分栗型の乗り物の中身を消費して炎を放ち敵を焼いている。
「とりあえず、燃やせばエェやろねぇ……」
 自らも香ばしい匂いを上げているのはさておき。炎に巻かれた迦陵頻伽が次々と落ちていく。その内の一体がもがいているエドゥアルドの上に落ちてくる。
『ぐうっ! おのれ栗の中に反逆者がいるとは……げふっ!?』
 不意に敵の腹に金属でコーティングされたエドゥアルドの拳が突き刺さった。
「あ、危ない所でござった……!」
 癇癪持ちにそこらにある栗まんじゅうを食べさせることで黙らせた彼が戦線に復帰する。
「……って空の味方を食べに行こうとするなでござる!?」
「仕方ないよね、だって美味しそうだもん」
 クリミネルの言う通り実際に温かいできたばかりの栗まんじゅうは美味しい、はずだ。
「ねえ聞いて! 栗まんじゅうならそこらへんにおかわりいっぱいあるでしょ!?」
 悲鳴を上げながら流体金属生命体に引きずられていくエドゥアルド。クリミネルの後を追うように進む彼らは落ちた迦陵頻伽を踏み潰していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『カッパ海坊主』

POW   :    河童大相撲
【踏み込みからの張り手】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    サゴジョウアーツ
【半月刃の付いた三節棍】で攻撃する。[半月刃の付いた三節棍]に施された【神将沙悟浄】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
WIZ   :    河童のナイアガラ流し
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【水】属性の【滝】を、レベル×5mの直線上に放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「お前達か! 栗まんじゅうの雨を止めようとする奴らは!」
 迦陵頻伽を蹴散らした猟兵達の前に現れたのは河童の女性……ではなくそれに取り付いた海坊主であった。
「この私の死してなお叶えたかった願いを邪魔されるわけにはいかない! ここで諦めてもらうぞ!」
 それは骸魂となってしまった海坊主の願いなのだろう、しかしそれを叶えさせる訳にはいかない。猟兵達は河童に取り付いた海坊主を調伏し、栗まんじゅうによる世界終焉を止めるべく立ち向かう。
ラニューイ・エタンスラント
・心情
死してもなお叶えたかった夢が栗饅頭の雨って……そう、それだけ大事だったのね……(半ば呆れた顔で)
まぁ、カタストロフを起こさせる訳にもいかないから倒させて貰うけど

・戦闘
相手の張り手を【怪力】て抑え込んで、ユーベルコード【血統剛力】で振り回すわ
力と力のぶつかり合い、実にシンプルでしょう?

・その他
アドリブ等は大歓迎よ


ベイメリア・ミハイロフ
この方が、栗まんじゅうの世界をお作りになられた方…
きっと、栗まんじゅうの魅力に憑りつかれた
哀れな子羊の一人なのでございましょう
しかしながら、河童のお嬢さんはお助けせねばいけません
残念ではありますが、ここでお倒し申し上げるしか…!

滝対策は第六感にて見切りタイミングを計り回避
可能であれば属性攻撃で炎属性を付与した
赤薔薇の花びらによって蒸発を試みます
念のため、環境耐性、地形の利用と
水泳・水中機動の活用を

お相手の攻撃は回避、不可であれば
武器受け又はオーラ防御からのカウンターも狙って
こちらからは、なるべくなら
近づきすぎないよう遠距離からの攻撃を試みます

※お仲間さまと共闘できます際には連携を意識いたします


黒髪・名捨
〇心境
意味がわかない。
水の妖怪が食べると口の中に水分が欲しくなるお菓子で世界を埋めようとする同化がさっぱりだ。

〇戦闘

ああ、理解できないものは理解できん。
さっさとブッ飛ばして帰って寝て忘れよう。切実にッ!!

かなり強烈な攻撃みたいだが、当たらなければどうということはない。
間合いを『見切り』一定の距離を開け続ければ、張り手も怖くない。
あ、スタングレネードあげるわ(光と閃光で『目潰し』+『恐怖を与える』)

んじゃ、その隙にアーラーワルを『槍投げ』して『串刺し』する
さて、あばよ(指パッチンを合図に『破魔』と『神罰』こみの幻爆が発動する)

アドリブや連携は歓迎だ。




「この方が、栗まんじゅうの世界をお作りになられた方……」
「死してもなお叶えたかった夢が栗饅頭の雨って……そう、それだけ大事だったのね……」
 ラニューイ・エタンスラント(闇と光のダンピールイェーガー・f05748)とベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)が相対するカッパ海坊主に対して構えながら、その栗まんじゅうを想う気持ちを感じ取る。もっともラニューイの方はなんか呆れた表情を浮かべているが、まあ仕方あるまい。
「きっと、栗まんじゅうの魅力に憑りつかれた哀れな子羊の一人なのでございましょう。しかしながら、河童のお嬢さんはお助けせねばいけません。残念ではありますが、ここでお倒し申し上げるしか……!
「それにカタストロフを起こさせる訳にもいかないから倒させて貰うけど」
 どことなくベイメリアは海坊主の感情に同情的ではあるらしい、それでも囚われている河童と世界の為に戦わねばならないと意思を固めている。
(「意味がわからない」)
 しかし彼女らの決意と裏腹に黒髪・名捨(記憶を探して三千大千世界・f27254)は冷めた気持ちで現状を見つめ直していた。
(「水の妖怪が食べると口の中に水分が欲しくなるお菓子で世界を埋めようとする動機がさっぱりだ」)
 そしてそれなりに相手に感情移入している二人もちょっとよくわからない。あれが、地図の読めない女と話を聞かない男ってやつなのかそうなのか。ともかくカッパ海坊主の方は何であれ攻撃してきそうだし名捨も槍を握る。
「邪魔者は海に飲まれろ! ……わだつみの眷属たるこの私の名において命ずる!」
「……! 来ます!」
 カッパ海坊主のその言葉が詠唱の一部であると悟ったベイメリアが即座に武器を炎の花弁と変えた。それと同時に大量の水が現れて猟兵達を押し流そうとする。
「猛く燃えなさい!」
 花弁がより炎を上げ洪水と衝突すると、たちどころに視界が塞がれるほどの白い水煙が上がる。そして蒸発しきれなかった流水が足元を掬うくらいの勢いで流れて来る。しかしその勢いにも関わらず、水音を立てて気配が駆け寄ってくる。
(「……距離を!」)
「遅いわ!」
 既にベイメリアの眼前にまで近づいてきたカッパ海坊主の張り手が、彼女の顔面を襲おうとしていた。
「させないわ」
「というわけでこいつをやるから大人しくしてろ」
 カッパ海坊主の胴がラニューイの剣によって薙ぎ払われ、あわてて距離をとった敵に対して名捨がスタングレネードを投げつける。轟音と乱反射する閃光を間近で受けたカッパ海坊主は本体と思われる手で目を押さえて呻く。
「なんだこれは!?」
 その叫びと光を頼りにラニューイがカッパ海坊主のその腕を掴み、顔面から手を引き剥がす。
「あなたも力には自身があるみたいだから、私もそれで応えてあげるわ。……力と力のぶつかり合い、実にシンプルでしょう?」
 ラニューイの細腕のどこにそんな力があるのかは分からないが、彼女に掴まれた敵はその場でぐるぐると振り回される。
(「ああ、理解できんものは理解できん」)
 足元を流れていく栗まんじゅうを見ながら名捨は繰り返し思う、直様に彼は手槍を握りそれを当てられるタイミングを図る。
(「さっさとブッ飛ばして帰って寝て忘れよう。切実にッ!!」)
 まだ体のあちこちに甘みが残っている、カレー早く食べて口直ししたい。――そんな事をちらりと思っていると敵の体が空に投げられる。これがチャンスだと彼は手槍を投げた。それが敵の腕に突き刺さるのを確認した彼は指を鳴らす。
「あばよ」
 瞬間槍が爆ぜて敵を炎に包む。それはこの『終わりの終わりの始まり』を示す合図だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
よしわかった
相撲しようぜ

拙者知ってるよ、お前はカッパで、カッパといえば相撲だってこと
中身が海坊主とかそんなのは大した問題じゃない拙者は!女の子と相撲が!取りたいんだ!

まともに【張り手】を喰らえば魂ゴッツァンされちまう
まさしく勝負は一瞬でござる…!
張り手を全身【ドット絵】のペラペラ状態になる事で躱し懐へ、相手の踏み込みの勢いを利用して掴んで投げる!
決まり手は上手投げゴッツァン!

そういえばなぜそこまで栗まんじゅうに執着を?
生きるのが面倒くさくなりすぎて栗まんじゅうになりたいとかそういうサムシングなのと興味本位で聞いてみますぞ
まあいいか、せっかくだし残ってるまんじゅうを拾って帰るか…増えないよね?




「よしわかった、相撲しようぜ」
「は?」
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は一体何を言っているのだ。相手だってあっけに取られてるし。
「拙者知ってるよ、お前はカッパで、カッパといえば相撲だってこと」
「それはこの体の事だろう?」
 カッパ海坊主は河童に海坊主の骸魂が取り付いた存在である。だからどうしたって話でもあるが。
「中身が海坊主とかそんなのは大した問題じゃない! 拙者は! 女の子と! 相撲が!取りたいんだ!」
「お前ただの助平だな?」
「男がスケベで何が悪い!」
 飛びかかるエドゥアルドとがっつり四つを組むカッパ海坊主。間近からすげえ冷たい視線を向けられているが彼は動じない。というか明らかに楽しんでる。
「お前……恥ずかしくないのか?」
「一片たりとも恥ずかしくはないッッッ!」
 聞くのも面倒くさくなったカッパ海坊主は一旦エドゥアルドを突き放して、一撃で仕留めるために勢いよく張り手を放つ。
「これで吹き飛べ……何!?」
 しかしそれが当たる瞬間、彼の体が二次元になる。そのまま体をくねらせて懐に入ると、相手が伸ばした腕を掴んで投げ飛ばす。それはそれはきれいな上手投げだったそうな。
「ぐっ……」
 投げ飛ばされた勢いで栗まんじゅうの山に頭から突っ込んだカッパ海坊主を後ろから覗き込みながらふと問う。
「そういえばなぜそこまで栗まんじゅうに執着を? 生きるのが面倒くさくなりすぎて栗まんじゅうになりたいとかそういうサムシングなの?」
「いや美味いだろう栗まんじゅう。おかしいか?」
「意外とヒネた理由じゃないことに拙者おどろいた」
 とりあえずしばらく相手は動けなさそうなので、お土産として栗まんじゅうを持ち帰ろうとしてふと。
「……増えないよね?」
 増えません。

大成功 🔵​🔵​🔵​

依神・零奈
死んでもなお栗まんじゅうに固執する姿勢……もう尊敬の域にすら到達しそうだけれどこれはこれ、幽世の為にも調伏させて貰う。もしも輪廻転生の輪に戻る事ができたのなら思う存分に栗まんじゅうを味わうといい。

こっちには人数の理もある、味方の援護にもなるような立ち回りで攻めていくとしようかな、UCによる禍言による【呪詛】で相手の動きを阻害しつつ【破魔】の力を込めた無銘刀で【フェイント】や【だまし討ち】を駆使して連撃を仕掛けていく。もし敵の水(滝)攻撃を味方へ向かうなら【破魔】の力を込めた霊符による迎撃で攻撃の阻止、もしくは威力の減退を狙うよ。


涼風・穹
死してなお栗饅頭を推すその意気や良し!
だが、それ以外のものの良さを認めず全てを栗饅頭にしようというのは良くない!

……今更ではあるけど、幾ら栗饅頭が好きでも雨のように降ってきて嬉しいものなのか…?
本当にそれが望みなら何も考えずに腹が破裂するまで只管食べ続けていそうな気もするけど…?
まあそれ以前に全部食べるのは無理だし食傷しそうだけどな…

河童も海坊主も広い意味では水妖
炎や熱、乾燥にはそれ程耐性は無い筈だ
《贋作者》で一部のヴィランやアポカリプスヘルの方々に大人気だった火炎放射器を複製して炎で攻撃します
なお、河童の頭部の皿の水が乾燥すれば弱体化するという定番の弱点がある事を期待して頭部を狙っておきます


司・千尋
連携、アドリブ可

栗まんじゅうに埋もれて死ねたら本望なんだろうか…


装備武器や栗まんじゅうでの攻撃も混ぜつつ
基本的には攻防に『怪誕不経』を使用

敵が詠唱を始めたら栗まんじゅうを投げて邪魔してみようか
そんなに好きならずっと食ってろよ
手伝ってやるぜ等言いつつ栗まんじゅうを顔面(特に口)狙いで投げる
投げた栗まんじゅうに紛れるように『怪誕不経』で攻撃

栗まんじゅうならそこら辺にたくさんあるし
思う存分食ってくれて構わないんだぜ


敵の攻撃は細かく分割した鳥威を複数展開し防ぐ
割れてもすぐ次を展開
防ぎきれないなら回避する時間を稼げればいい
敵の攻撃は直線だし、じっくり観察し見極めて回避


やっぱり雨は普通の雨がいいなぁ…




「死んでもなお栗まんじゅうに固執する姿勢……」
「その意気や良し! だが!」
 依神・零奈(殯の掃持ち・f16925)と涼風・穹(人間の探索者・f02404)が、カッパ海坊主と剣戟を重ねながら言葉を交わす。
「それ以外のものの良さを認めず全てを栗饅頭にしようというのは良くない!」
「故に、幽世の為にも調伏させて貰う」
「ええい私の邪魔をするな!」
 しかし相手の膂力もさるもの、二つの刃を押し返し持ち手である二人も吹き飛ばす。態勢を崩した相手に追撃を迫るカッパ海坊主だが、司・千尋(ヤドリガミの人形遣い・f01891)が投げた短刀に反応して動きを止める。
「……本気だな。しかし栗まんじゅうに埋もれて死ねたら本望なんだろうか……」
「私は死なぬよ、再び死んだら味わえなくなるだろう」
「雨は普通の雨がいいな、俺は」
 千尋の言葉に返される答えは一見筋が通っているように聞こえはする、が。
「……今更ではあるけど、幾ら栗饅頭が好きでも雨のように降ってきて嬉しいものなのか…? 本当にそれが望みなら何も考えずに腹が破裂するまで只管食べ続けていそうな気もするけど……?」
「それが理解できぬからあれは怨霊の類なのだろう。あるいは生きている間は腹が大きかったのかもしれない」
 怨霊なら全部食べられるかどうかなぞ気にはしないだろう。穹はそう思いなおすとこの怨霊を払うために火炎放射器を作り出す。
「焼き払うのか」
「乾燥には弱そうだし」
 アポカリプスヘルで見たそれを、千尋が栗まんじゅうと武器で足止めしている敵へと向ける。
「炎だと!?」
「水妖には効くだろ?」
 武器で防げない攻撃に対して歯噛みするカッパ海坊主、しかし相手もジリジリと焼かれるわけではない。
「それしきの炎で私を焼こうなど笑止千万! 海の力を思い知らせてやろう!」
 青い腕で炎を耐えつつ大水を呼ぶ言霊を紡ぎ始めるカッパ海坊主、だが千尋はその詠唱を止めるために、落ちている栗まんじゅうを鷲掴みにした。
「そんなに好きならずっと食ってろよ、手伝ってやるぜ!」
 脇から投げられる栗まんじゅうに思わず反応するカッパ海坊主、しかしその中に栗まんじゅうとは違うものを見つけて慌てて回避する。
「おいおい避けるなよ。栗まんじゅうならそこら辺にたくさんあるし、思う存分食ってくれて構わないんだぜ?」
「貴様! 栗まんじゅうを囮にするとは! もういい! 流れて消えよ!」
 現れた大水が猟兵達を襲う、しかし練られた言葉が少なかったからか零奈の霊符や千尋の鳥威がその勢いを殺す。
「炎はもう通じないか!」
 穹は適当な大きさの壁を作り更に水を押し止める。零奈はその壁の上に飛び上がると神としての力を顕現させる。
「帰依の御霊、倦む惰性を絶て」
 禍言が水呼びの呪言を縛り、無防備になった海坊主の怨霊を無名の刀が切り捨てる。かつての上位者も今はただ討つべき相手に過ぎない。
「もしも輪廻転生の輪に戻る事ができたのなら思う存分に栗まんじゅうを味わうといい」
 いつかは桜の世界に戻る時が来るのかも知れない、それがいつになるのかは神である彼女にも知る由はない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
貴女が首謀者ですね!
こんな風に栗饅頭を扱うなんて栗饅頭を馬鹿にしてるんですか!?

地べたに落ちて潰れた栗饅頭の悲哀がわからないんですね
貴女の栗饅頭愛なんて所詮はそんな物!
いえ、冒涜していると言っても良いでしょう。

世の為、栗饅頭の為
そして饅頭の皮の為に貴女を成敗します!


私のユーベルコードのオルタナティブエネミーでカッパ海坊主をもう一人呼び出して一緒に戦います。
これなら二人掛かりなので優位に立てるでしょう。

私は【怪力】でごり押しします。




「貴女が首謀者ですね!」
 弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)がビシッと河童海坊主に指を指す。
「まだいるか!」
「こんな風に栗饅頭を扱うなんて栗饅頭を馬鹿にしてるんですか!?」
「何!?」
 突然の指摘に怒りをにじませる河童海坊主、しかし銀花はそんな表情を気にもせず言葉を続ける。
「地べたに落ちて潰れた栗饅頭の悲哀がわからないんですね! 貴女の栗饅頭愛なんて所詮はそんな物! ……いえ、冒涜していると言っても良いでしょう!」
「言わせておけば! 斬って捨ててくれる!」
「世の為、栗饅頭の為! そして饅頭の皮の為に貴女を成敗します!」
 なぜ饅頭の皮だけ別口なんだ。それはともかく彼女は河童海坊主の複製を作り出してそのまま相手にけしかける。
「戦力比はこれでこちらが確実に優勢です、奇跡でも起こさない限り勝てはしませんよ!」
「しゃらくさい! 偽物如きでこの私が止められるものか!」
 栗まんじゅうの雨の中の戦いはいよいよ決着が近づいてきていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クリミネル・ルプス
『いや、ソコは胡瓜(キュウリ)の雨じゃね?』
真っ黒なカリントウみたいに香ばしくなった栗饅頭もといクリミネルで無くともツッコミ入れたくなる。
パッ栗と割れた栗型HLVからキャストアウトするクリミネル。
【基本戦闘方針】
敵の攻撃を【グラップル】で受け流しつつ、弱い打撃や掌打で当てていく感じで。
(他の猟兵との連携歓迎)
打撃箇所から毒手の様に糖質の針を送り込んで行く。
「栗饅頭や甘ーいお菓子はな、確かに美味しいで?でも、食べ過ぎは良くないんやでー」
別名『糖尿病UC』で指先の壊死や失明、味覚異常を再現(部位を内部から)破壊していく。
【アレンジ、ネタ、大歓迎です】


トゥンク・ニンケ
むむむ?河童?海坊主?
栗まんじゅう好きだから山の方の妖怪なんだと思ってたから意外…
栗まんじゅうは素晴らしいけれど、そこは同意するけれど
雨みたいに降らすのは違うからね!!
1個とか少ないのを大切に食べるのがいいんだからね、もう!!

とりあえず、止めないとね…!
【頼れるおいらの相棒(鷹)】を呼んで攻撃してもらうよ!
おいら自身は【見切り】で攻撃よけつつ、【援護射撃】するー!
でも相棒呼ぶと【騙し討ち】的に
おいらも巻き込もうとする攻撃【鳥葬・追いかけっこ】が
来ることがあるんだよね…
その時は敵も巻き込んで攻撃するよ…!
威力は分からないけれど、他の人の攻撃の【時間稼ぎ】くらいはできればいいな




「むむむ? 河童? 海坊主?」
「河童なら降らせるのはキュウリの雨じゃね?」
「私は河童などではない、誇り高き海坊主でありこの体は依代に過ぎぬ」
 栗まんじゅうに搭乗しているクリミネル・ルプス(人狼のバーバリアン・f02572)と、トゥンク・ニンケ(ただのリスは人の言葉は話さない・f27145)の疑問は敵のそんな言葉で返される。とりあえず河童の意識はないらしい。
「栗まんじゅう好きだから山の方の妖怪だと思っていたから意外……」
「……海では中々手に入らなかったからな」
 どうも海坊主は中々ありつけなかったらしい。それで世界を滅ぼす程に集めようと思ったのか。
「栗まんじゅうは素晴らしいよ、そこは同意するけれど雨みたいに降らすのは違うからね!!」
「なんと言われようともこの野望止めさせはせん! そのまま栗まんじゅうの一部となるが良い!」
 河童海坊主の伸ばした刃物付きの三節棍がクリミネルの乗っていた栗を貫く、しかしそれよりも早く彼女が飛び出した。
「これ以上アンタにやらせはしないで!」
 一気に敵の懐に飛び込んだクリミネルが海坊主の青い腕に掴みかかる。
「この体に組み付くとは……、余程の自身があるようだな?」
 河童海坊主がそう言うと、逆に彼女を持ち上げる。恐らくこの後叩きつけるつもりなのだろう。
「相棒!」
 しかし河童海坊主の真上からトゥンクの相棒たる鷹が急降下し、クリミネルを手放した腕で防ぐ。
「ありがとー相棒! ……ってこっちじゃない!」
 相棒(仮)はどうやらトゥンクが河童海坊主を障害物にして避けたと思っているらしい。
「オイラじゃなくってそっち!」
「私を挟んで争うな!」
 トゥンクの小さな体が河童海坊主の足元を走り回り、その上空からは鷹が執拗に襲いかかってくる。巻き込まれる河童海坊主は怒鳴るが、突如首巻きから伸びる腕がぴしりと止まる。
「がっ!? なんだこれは!?」
 体の内部から走る激痛に叫ぶ河童海坊主、それに対しクリミネルがにこやかな笑みを浮かべている。
「お前か! 一体なにをした!?」
「……栗饅頭や甘ーいお菓子はな、確かに美味しいで? でも、食べ過ぎは良くないんやでー」
 彼女が相手に仕込んだのは別名『糖尿病UC』と呼ぶ膨張せし小針。まあ効果は察していただければ。敵の体内で生じた糖の結晶が、トゥンクたちの追いかけっこに巻き込まれる間に加速度的に蝕んでいたのだ。
「う、うぉぉぉ!!!!」
「……1個とか少ないのを大切に食べるのがいいんだからね、もう」
 相棒(仮)共々疲れ果てて倒れているトゥンクが叫ぶ河童海坊主を見て呟く。そして程なくして河童の首に巻き付いていた海坊主の腕が消滅していく。
「栗まんじゅうの雨が……」
「止んでいく……って、なんか結構残ってない?」
 確かに骸魂は倒しカクリヨファンタズムが栗まんじゅうに包まれることは無くなった、しかし余りにも怨念が強かったのか消えずに残る栗まんじゅうがそこそこ。
 ……その後、カクリヨファンタズムの妖怪達から「栗まんじゅうはもう嫌だ!」という声が上がったとか上がらなかったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年07月07日


挿絵イラスト