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突然の滅亡

#カクリヨファンタズム

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#カクリヨファンタズム


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「皆様、お集まりいただきありがとうございます」
 グリモアベースの一角で君達に頭を下げたミュリエル・フォルクエイン(オラトリオのアーチャー・f01452)はカクリヨファンタズムの世界で事件が起きていることを明かした。
「カクリヨファンタズムの世界から『雨』が消えてしまったのです」
 雨の概念の消滅によって乾燥の世界と化してしまった幽世には無数の骸魂が飛び交い、妖怪達が次々と飲み込まれ、オブリビオンと化しているという。
「このままにしておいては加速度的に被害は増えてゆくでしょう」
 急いで解決しなければならず、そこで君達に声がかかったわけだ。
「まず皆様には、飛び交う骸魂によってオブリビオン『輪入道』と化した妖怪達の救助をお願いいたします」
 回転する炎車を携えた生首のオブリビオンが多数、これが現地に転送された君達がまず最初に戦う相手となる。
「オブリビオンを倒せば呑み込まれた妖怪は救出できるようですので」
 妖怪たちを助けるには輪入道お全滅させる必要がある。
「首尾よく全滅させることができれば、この事態を引き起こしたオブリビオン『フェニックスドラゴン』が現れますので、これを撃破」
 元凶のオブリビオンを倒すことができれば、その術が解け、失われた雨の概念は蘇り、世界は元に戻ると思われますとミュリエルは言う。
「幽世に、消えた概念が戻っってきた後は、喜ぶ妖怪たちと交流するのも良いかもしれませんね」
 付近には異変が起きる直前まで紙芝居を作ろうとしていた妖怪が居たそうなので、紙芝居作りを手伝ってくるのもいいかもしれない。
「カクリヨファンタズムに住む方の為にも」
 豊かな胸を弾ませ、グリモア猟兵の少女はどうかよろしくお願いいたしますと頭を下げたのであった。


聖山 葵
 新しい世界、それだけでこう胸が弾みますね。

 と言う訳で、今回はカクリヨファンタズムを舞台としたお話となります。

 最後の紙芝居作成には声をかけていただければミュリエルも参加します。(お声がかからなければ登場しません)

 では、ご参加お待ちしておりますね。
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第1章 集団戦 『輪入道』

POW   :    燎原火炎陣
【激しく回転しながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【他の輪入道】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    紅蓮疾走
自身に【燃え盛る炎】をまとい、高速移動と【回転する炎の輪】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    ファイアホイールスピニング
【回転速度】を一時的に増強し、全ての能力を6倍にする。ただし、レベル秒後に1分間の昏睡状態に陥る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

テアトル・アークリフト
ここがカクリヨファンタズム、か。
雨が無くなってしまった、ね。
とりあえずは輪入道になってしまった妖怪の救助だね。
多少の攻撃は大丈夫みたいだから、初めての戦闘、頑張っていこうかな。

獲物が槍だからミドルレンジだし、輪入道の攻撃はいなしていくのが基本かな。
槍術を使いながら、的確に相手を攻撃していって、選択UCでトドメ。
と言っても、妖怪は死んでないよね?初めての戦闘だから手加減出来ないからなぁ…
多数と相手しなきゃいけないんだよね。他の猟兵さんと連携出来れば一番いいんだけど…

【連携・アレンジ歓迎】


火土金水・明
「この世界を少しでも平和にするために、こちらも全力で迎え撃ちましょう。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『輪入道』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



「ここがカクリヨファンタズム、か」
 転送され降り立ったテアトル・アークリフト(平凡を語る猟兵・f27192)が仰いだ空は雲一つなかった。
「雨が無くなってしまった、ね。その上でこの日差しとは――」
 ただ立っているだけで水分を奪われそうなほどに空気は乾き、聞こえてくるのは炎車が転がり乾いた地面をこする音。
「あれが、話にあった輪入道って奴だな」
 音の方へ視線をやれば、テアトルはすぐにオブリビオンを捉えられた、それも複数。
「あの数を相手しなきゃいけないんだよね。他の猟兵さんと連携出来れば一番いいんだけど……」
 初めての戦闘ともなれば不安もあるのか、周囲をテアトルが見回したまさにそのタイミングで、転送されてきた人影が一つ。
「ここが――」
 口にした内容はテアトルとあまり変わらず、ただ相づちを打つように使い魔の黒猫がにゃんと鳴く。
「味方もいるようですね」
 ちらりとテアトルを火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は見て。
「この世界を少しでも平和にするために、こちらも全力で迎え撃ちましょう」
「ああ。とりあえず輪入道になってしまった妖怪の救助もしないといけないし」
 敵を倒せば呑み込まれた妖怪は救えると聞いているテアトルとしては不満もないし、むしろ味方の存在はありがたく。
「多少の攻撃は大丈夫みたいだからな」
 竜变化の槍を一振りしてから構えると、頑張っていこうかなと呟き、柄を握り締めて歩き出す。背を押すのは、一人で敵の集団へ挑むわけではないという現実と、かすかに聞こえる高速の詠唱。
「っ」
 徒歩はやがて速足へ、速足は駆け足へ。槍を手に駆けてゆけば当然、輪入道もテアトルに気づき、突進せんと炎車を激しく回転させ始めるが、体当たりであるならば、リーチは槍を持つテアトルの方が長い。
「来るか、なら」
 突進をいなすべくテアトルは槍を斜めに構え。
「我、求めるは」
 テアトルの後方から聞こえた声に突進すべく転がりだした輪入道達は急減速しつつ曲がろうとする。明の攻撃を読んで躱そうとしたのであろう。
「我、求めるは、冷たき力」
 だが、四百を超える魔法の矢が放たれたのは、オブリビオン達が減速し向きを変えた後だった。
「フェイントですか。なら」
 術中にはまった輪入道達が降り注ぐ魔法の矢に射抜かれ、乾いた地面ごと凍り付き。動けなくなった手負いのオブリビオンをテアトルは槍で貫き、倒してゆく。
「がはっ」
「妖怪は死んでないよね?」
 倒れる輪入道へ不安げな視線を向ける理由はただ一つ。
「初めての戦闘で手加減出来なかったからなぁ……あ」
「たす、かったぁ」
「良かった」
 それでも輪入道の骸から這い出して来る妖怪の姿を認めれば、安堵にほっと胸をなでおろし。
「少しでもダメージを与えて次の方に」
「え」
 振り返れば、容赦なく二回目の攻撃を放つ明の姿。
「そうか、そうだよな」
 味方がいるとはいえ、向き直ったテアトルの前方にいる輪入道は二人で倒しきれるような数ではない。
「喰らえ」
 たまたまか、運よくか明の放った魔法の矢を逃れた輪入道に向かって走ったテアトルは、槍を突き込み。
「ぎゃあああっ」
「わぷっ」
「痛っ」
 追撃となる召喚されたドラゴンの命中した輪入道は四散して中から呑まれていた妖怪たちが転がり出てくる。
「問題はないみたいですね」
 無事救い出せた妖怪達を見て口を開いた明にテアトルは頷きで応えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

緋月・透乃
ここが新しい世界かー。未知の場所っていうのはいつになっても楽しみだね!
地球と骸の海の狭間あるってことは、今までの世界に比べて骸の海にも近いってことかな?
こりゃ強いオブリビオンが多そうで期待しちゃうね!さっそくお手並み拝見といくよー!

この世界の初めての敵は……サムライエンパイアにもいそうな奴だね。まいっか。
突進して突っ込んでくるとのことなので、こっちは被刃滅墜衝で受け止め反撃で倒していくよ!
複数同時には受け止められないだろうから、できるだけ一体ずつ受け止められる位置を探して動きまわるよ。防御姿勢のまま敵に突っ込んだりする必要もあるかもしないね。


雨音・玲
へぇ、高レベルの術者が参加してるみたいだな…
惚れ惚れする中々の手際、今回、俺いらなくないか?

自分の術式が術式なだけに、予め400個の種火を周囲に設置した上で、誤爆を避ける為、十分距離を空け
ゆったりと情報収集を行い、戦術を組み立てて行きます

俺の術は
10m範囲を削り飛ばす
ー対帝竜殲滅術式ー
あまりの使い勝手の悪さに中々タイミングがなくてさ
まぁ過剰かも知れないが
俺が来たって知らしめるには丁度いい
お前らの特徴は大体把握した
来るなら来いよ?派手な花火と行こうぜ



「ここが新しい世界かー。未知の場所っていうのはいつになっても楽しみだね!」
 乾燥によって渇きの世界へと変貌した場所へと転送されたというのに、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)は嬉しそうに周囲を見回した。
「地球と骸の海の狭間あるってことは、今までの世界に比べて骸の海にも近いってことかな?」
「へぇ、高レベルの術者が参加してるみたいだな……惚れ惚れする中々の手際、今回、俺いらなくないか?」
 推測を独言という形で口から零す透乃の側には、既に戦場となっている方へと視線を投げ、賞賛に疑問を繋げた雨音・玲(路地裏のカラス・f16697)の姿があり。
「こりゃ強いオブリビオンが多そうで期待しちゃうね! さっそくお手並み拝見といくよー!」
「これならまぁ、そうでもないか」
 重戦斧を担いで走り出す透乃の背を見送る形となりつつも気負う様子はなく、誤爆だけは避けないとなとだけ残して動き出す。
「何だガラガラ」
「ガラ、さっきの奴の仲間か」
「この世界の初めての敵は……サムライエンパイアにもいそうな奴だね。まいっか」
 結果として一人敵の群れに向かう形となった透乃へ輪入道達も気づき始めるが、視線に怯む様子もなく、軽く観察だけした透乃は自分の苗字と同じ名を持つ大斧を構え直した。
「ガラガラ! 消し飛」
「っ」
 激しく回転しながらつっこんできた輪入道の一体が重戦斧で受け止められ。
「お返しいるよねっ! 被刃滅墜衝!!」
「が、ァ」
 数歩分は透乃を後退させながらも、翻すように振るった大ぶりの一撃で両断され、呑み込んだ妖怪をこぼしながら崩れた輪入道は骸の海へと還ってゆく。
「思ったよりあっさり、かな? けど、これだけまだ数が居るんだから――」
「「ガラガラガラッ」」
 失望には早いかなと言わせるよりも早く、複数の輪入道達が殺到した。
「わわっ」
 流石に全部を止めるのは無理と見て透乃が走り出す。
「そりゃ、足を止めてやりあうってことにはならないよな」
 仲間が戦う姿を眺めつつ情報収集に勤しんでいた玲はポツリと漏らすと、戦場へと向けて歩き出す。
「戦術は組み立て終えた」
 だから、透乃に任せてみているだけという訳にもいかない。
「こっちだよ」
「ガララ、小癪、ぎゃァっ」
 レトロな電柱とコンクリートの壁の間で透乃が足を止めれば、一度に突進出来る数を障害物で制限されることとなりつつも構わず単独で突っ込んでいった輪入道があっさりと返り討ちにされて骸の海へ還る。
「ガラガラ、匹夫の勇では」
「ないのか、ガラガラ」
 忌々しげにしつつもどうするかと輪入道達は視線を交わしあい。
「おい」
 玲が声を投げたのは、まさにこの時だった。
「なんだガラガラ」
「まだ居たかガラガラ」
「ガラ、ならば」
 透乃の様に立ち位置に気を使っているようには見えなかったこともあり、振り返った輪入道達はまずこの新手をどうにかしようと向きを変えて動き出す、が。
「そうか、来てくれるか。ちょうどいい」
 玲の術は、10m範囲を削り飛ばす対帝竜殲滅術式。
「あまりの使い勝手の悪さに中々タイミングがなくてさ」
 そう苦笑して見せつつも防御の構えは取らず。
「まぁ過剰かも知れないが、俺が来たって知らしめるには丁度いい」
 視線は迫りくるオブリビオン達とは別の方角、激しく照り付ける空を向き。
「お前らの特徴は大体把握した。来るなら来いよ?」
「「ほざけ! このまま轢きこ」」
 挑発に回転速度を速めながら急速に距離を詰めようとした輪入道達の群れが突如発生した複数の黒炎に削り取られ。
「「な」」
「おー、うまくいった。そんじゃ、派手な花火と行こうぜ! 黒炎に抱かれて消えろ!」
 驚きに輪入道達の動きが止まったところで、黒炎が更に輪入道を屠ってゆく。
「ガラ、こんな、馬鹿なこ」
「うーん、もうここまでかな?」
「ひっ」
 戦慄きつつも玲から逃げるように後退しようとした生き残りの輪入道が、背後から聞こえた声に振り返って悲鳴を飲み込んだ。そこには戦斧を振りかぶった透乃の姿があり。
「あなたがあいつらを引き付けてくれて、助かりましたよ」
 残敵をそのまま斧で掃討し終えたところで玲が透乃へ声をかけた時だった。
「何かおかしいと思えば――」
 透乃とは別の声が二人の頭上より降ってきたのは。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『フェニックスドラゴン』

POW   :    不死鳥再臨
自身が戦闘で瀕死になると【羽が燃え上がり、炎の中から無傷の自分】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    フェニックス・レイ
レベル分の1秒で【灼熱の光線】を発射できる。
WIZ   :    不死鳥の尾
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【炎の羽】で包囲攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「よもや、これほど早く邪魔が入るとは」
 不死鳥を纏うようにした竜神の少女はタンッと地面に降り立つと猟兵へ視線を向ける。
「この世界に雨など不要。雨がなければ炎は消えぬ。故に我は不滅。邪魔をし続けるというのであらば――」
 容赦はせぬ、そう続けてフェニックスドラゴンは身構えたのだった。
火土金水・明
「この方が今回の事件の元凶ですか、こちらも全力で迎え撃ちましょう。」「もちろん、取り込まれた方も助け出します。」
【POW】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の疾風】で『フェニックスドラゴン』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも骸魂にダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。


緋月・透乃
いよいよ本命が来たね!フェニックスにドラゴンなんて強そうな組み合わせだね!これだけなら戦う相手としては楽しみなんだけど……炎が消えるから雨は不要とはなんだかしょぼいなぁ。
「雨如きで我が炎は消えぬ!」って気合いを見せて欲しいものだねぇ。

とはいえ油断しないでじっくり戦うよ。
使用武器は重戦斧【緋月】で。
まずは首や胸といった急所っぽいところを狙って攻撃をしていくよ。瀕死にするとやばいから一撃必殺にかけているように見えると良いかな。
でもこれは敵の守りの意識を上半身に向けるため。
何度か攻撃したところでいきなり脚を狙った攻撃で体勢を崩しにいくよ。そして、緋迅滅錘衝だね!


雨音・玲
同属性かよ!!

しばらくは属性攻撃で両手に業火を宿しながら
火炎耐性+武器受けの応用で
弾いたり受け流したりと攻撃を捌きます

やり辛い…
やっぱ俺の攻撃は有効打にならねぇな
特に再臨能力が厄介
このままだと削られる一方でジリ貧かぁ

《…即席チームだけど気づいてくれよ≫

仲間と攻撃のタイミングを合わせ
ギリギリの近接戦を仕掛け、ワザと隙を作り
攻撃を誘導して、選択UCを発動します

お前に炎じゃダメージは無いだろうけどな
コイツの能力封じと爆発の目くらましはちったぁ効くだろ?
付き合ってもらうぜ!!
さぁ、チェインデスマッチの始まりだ!!

出現させた炎の鎖をロープワークで操りつつ
敵の動きを阻害して仲間の攻撃のサポートを行います



「この方が今回の事件の元凶ですか」
 フェニックスドラゴンを視界にとらえ、最初に口を開いたのは明。
「いよいよ本命が来たね!」
「同属性かよ!!」
 フェニックスにドラゴンなんて強そうな組み合わせだねと透乃が嬉しそうにする一方で、玲はやりづらそうに顔を歪め。
「どうした?」
 攻撃に移ることなくオブリビオンが問いを発したのは、透乃の表情が変化したのを目にとめたからであり。
「戦う相手としては楽しみなんだけど……炎が消えるから雨は不要とはなんだかしょぼいなぁ」
「な」
 活動理由にダメだしされたフェニックスドラゴンは呆けたように立ち尽くすと。
「『雨如きで我が炎は消えぬ!』って気合いを見せて欲しいものだねぇ」
「ぬぐっ……ええい、黙れぇ! 嫌なものは嫌なんだから仕方なかろうに!」
 追い打ちの感想に激昂して叫んだ。
「もう良い、ならば我を怒らせたことを後悔――」
 だが、ただ透乃に気を取られていたのは失敗だった。
「こちらも全力で迎え撃ちましょう」
「しまっ」
 明の声でフェニックスドラゴンは自身の失敗に気づき、とっさに身を守ろうと腕を交差させるも。
「何も来ない?」
「この攻撃で、妖怪を助け出す!」
 衝撃も何も襲ってこないことを訝しんだ直後に、それはオブリビオンを襲う。
「がはっ、なんだこの攻撃は……我、だけを切り裂くだと?」
「フェイントですよ、そして」
「があっ」
 もう一撃とは言わず、再び銀の剣が閃いて、魔力を込めた明の先制攻撃はフェニックスの骸魂のみに傷を刻んでゆく。
「うーん、先を越されちゃったかー」
「ぬうっ?!」
 手負いではあっても、二度同じ失態は犯さないということか、とっさに地へ転がったフェニックスドラゴンの先ほどまで急所のあった場所を戦斧が通り過ぎ。
「おのれっ!」
 あわや首をはねられるところだったことに怒りながら、拳を握り締めへ透乃と殴りかかる。華奢な少女に見える身体は、竜神のもの、となれば拳打の威力も見た目通りではなく。
「おっと、俺を忘れて貰っちゃ困るぜ」
 透乃を襲うはずだったオブリビオンの拳は、業火を宿した玲の手によって弾かれる。
「そらっ」
「ぬるいわっ!」
 無論援護だけでは終わらない、弾いた手を握り固め格闘戦に持ち込むが、相手が扱うのも炎。先ほどの礼だとばかりに今度はフェニックスドラゴンが玲のパンチを払いのけ。
「やり辛い……やっぱ俺の攻撃は有効打にならねぇな」
 相性の悪さにわかっていたこととはいえ、玲は脳裏で苦い顔を作る。いや、それだけではなかった。
「少しでも骸魂にダメージを与えて次の方に」
「がぁっ……だが、我は不滅よ!」
 玲に注意が向いている隙をついて明の一撃が決まるも、傾ぎ倒れたオブリビオンの羽が燃え上がると炎の中から無傷のフェニックスドラゴンが現れ、立ち上がったのだ。
「そっか、瀕死にするとやばいんだね。だったら――」
「甘いッ、ぐあっ」
 一撃必殺を狙うような透乃の重戦斧【緋月】による一撃を見越したように急所をずらして受け。
「まだ、だ」
「させねぇっ!」
 致命傷を避けたフェニックスドラゴンは手負いの身体で透乃へ殴りかかったところへ、玲が割り込む。
(「そのまま消耗して瀕死になるつもり……このままだと削られる一方でジリ貧かぁ」)
 拳を交えながら敵が無理をする理由を玲は見抜いていた。とはいえ、単独で無限に敵が再臨するループを断てるとも思えない。
(「……即席チームだけど気づいてくれよ」)
 故に、狙うのは仲間へ合わせること。ちらりと視線を透乃、そして明へとやると。
「よそ見とは余裕だな! 喰らえっ」
 隙有りと玲へオブリビオンは襲い掛かり。
「かかったな」
「な」
 自身の拳が当たったはずにもかかわらず、平然とした玲に言葉を失ったフェニックスドラゴンの視界が漂白される。
「ぐあああっ」
 爆発が生じ吹き飛ばされて地を転がるオブリビオンの身体に繋がったのは、炎の鎖。
「ぐ、う、何のこれしき! 我は不め、つ?」
 呻きつつ身を起こしながらフェニックスドラゴンは愕然とする。
「これは?! 我が再臨が」
「お前に炎じゃダメージは無いだろうけどな。コイツの能力封じと爆発の目くらましはちったぁ効くだろ?」
 炎の鎖はユーベルコードを封じるモノであったのだ。
「なんだと?! つまり、これはすべ」
「付き合ってもらうぜ!! さぁ、チェインデスマッチの始まりだ!!」
 驚愕を張り付けたままオブリビオンは玲を見るも、最後まで言わせるつもりもない。炎の鎖を操って強引に起き上がらせれば。
「それっ」
「ぐっ?!」
 透乃の足を狙った攻撃に態勢を崩され。
「いっぱつでぶっこわーす! 緋迅滅錘衝!!」
「ぐぎゃああっ」
 左手で振った透乃の重戦斧がフェニックスドラゴンの手にしていた炎の球を打ち砕き。
「取り込まれた方も助け出します、これで」
「ぎっ」
 砕けて残った球の欠片の一つが明の一撃で消滅する。
「おのれぇぇっ!」
「残念、それは残像です」
 鬼のような形相で片膝をつくオブリビオンの裏拳をすり抜けさせた明がぼやけて消え。
「何度も立ち上がってくるのは厄介だったけど、ここまでかな?」
「がふっ」
 勢いのまま迫ってきたフェニックスドラゴンの拳を透乃は重戦斧の柄で受け止めて、その身を石突で突き飛ばした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

緋縅・善蔵
最初のヤツら◯OKHAMAタイヤかと思ったら、アレが輪入道か。
次のヤツが厄介なんだな。
不死鳥って方角を司る四神って話しだが、ここではオブリなんだな。

戦闘では【オーラ防御】と【火炎耐性】で護りを固め、レベル23の支援要請を使用。
【誘導弾】のミサイルカーニバルをを撃ちまくって敵性勢力を爆発消火。
燃える酸素が無ければ消えるでしょ。
それで倒せないならプラズマライフルと各砲門の【一斉発射】
敵からの攻撃が有うが無かろうが回避運動を取る。



「最初のヤツら、アレが輪入道か」
 転送されたばかりの緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)は前哨戦ともいえるそのオブリビオンとの戦いには加わっていなかった。だからであろうか、敵をこう全く別のナニカと危うく間違えかけたのは。
「それよりも――次のヤツが、コイツが厄介なんだな」
 善蔵の瞳に映るのは、幾度となく瀕死に追い込まれながらも無傷の自身を召喚することで、三人の猟兵と単独でやりあっていたオブリビオン。
「おのれぇ、我はまだ、まだ滅びぬッ!」
 再臨を封じられたことで受けた傷はそのままに顔を歪め、乾いた地面についた手で指の後を刻みながら起き上がったフェニックスドラゴンは即座に左の手の平を突き出した。
「ぐっ」
 目にもとまらぬ速さで発射された灼熱の光線は善蔵の展開するオーラの護りにぶち当たると威力を弱めつつも善蔵の身を焼く。だが。
「こちらカラミティ。無人機支援を要請する」
「なっ」
 即座に反撃に移れるとは思っていなかったのだろう。善蔵が反撃に移れたのも火炎への耐性があればこそであったが、フェニックスドラゴンは知る由もなく。見て取れたのは兜跋と同型の無人機が召喚されたという事実のみ。
「不死鳥って方角を司る四神って話しだが、ここではオブリなんだな」
 猟兵である以上、相手がオブリビオンまして倒すべき相手なら、やることは決まっている。
「待」
「燃える酸素が無ければ消えるでしょ」
 待ちなどしない。一斉に放たれた誘導性のミサイルがまるでカーニバルのごとく手負いのフェニックスドラゴンへと殺到する。
「くぅっ、舐めるなァ!」
 すべては避けきれないとみて、それでも少しでも被害を減らすべくオブリビオンが灼熱の光線を放ってミサイルを撃墜するも、打ち漏らしはそのままフェニックスドラゴンに迫り。
「それも想定の範囲内」
 回避行動をとりつつ更に善蔵はプラズマライフルと各砲門を着弾したミサイルの爆炎の中へと一斉発射し。
「認め、ぬ……あ」
 爆炎が晴れて煙とフェニックスの骸魂が薄れて消えてゆけば、解放された竜神の少女が膝をつき倒れ伏したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『紙芝居をつくろう』

POW   :    色とりどりの画材でダイナミックな紙芝居を作る

SPD   :    軽妙な語り口で紙芝居の物語を綴る

WIZ   :    繊細な筆遣いで美麗な紙芝居を作る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ありがとうございました」
 猟兵に礼を告げたのは、飲み込まれていた妖怪の一人だろうか。だが、その額へぽつりと雨粒が落ち。見上げれば雨雲が空に広がり始めている。
「大変、どうぞこちらに」
 一雨来る、そんな光景に妖怪が誘ったのは、近くにあった建物の中。そこには作りかけの紙芝居が放り出されていた。
エドゥアルト・ルーデル(サポート)
『ヒャッハー!頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる!!』

口調:拙者、名字+氏、~でござる、~ですぞ
属性:混沌・悪

弱きを困惑させ強きを嫌がらせの果に弄り倒す正義なんてどこ吹く風なゴーイング・マイ・ヒャッハー系

シリアスな空気だと破壊するか自分が爆発する
可愛い女の子を見れば興奮する変態
エンジョイ&エキサイティングをモットーに好きなように生きて好きなように死ぬギャグキャラ
オタクらしく戦闘中でも状況に有ったセリフやパロ技を適当にぶっ込みながら戦う様はイカレポンチすぎて敵味方問わず困惑と驚愕させることに定評がある
公言しないが空軍のパイロット


ルエリラ・ルエラ(サポート)
じゃーん。アーチャーでシーフで芋煮な私だよ。
ソロでも負ける気はないけど、戦闘で得意なのは皆の援護。
なんでも貫く【アインス】や集団に有効な【フィーア】とか役に立てると思うよ。

探索系でもトラップ解除とかハッキングとかもできるのでちょっとは役に立てるはずだよ。

日常系は芋煮売るよ。売らなくても配るよ。芋煮はいいものだからね。
美味しい芋煮で皆が笑顔。いいよね

コミカルな感じなら【芋煮ビット】なんかで芋煮ぶっかけに言ったりするよ。

そんな感じで、基本マイペースの私だったよ。
後はお任せするね。
失敗とかは気にしないので色々させてもらえたらなって思うよ。
ただ、エッチなのは遠慮しているよ。水着ぐらいのお色気は大丈夫。



「じゃーん」
 セリフ効果音でルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)が示した先を見て猟兵達を誘った妖怪が「えっ」て表情をした。
「芋煮だよ」
 紙芝居の原稿、絵筆、絵の具にクレヨン、色鉛筆などが置かれているのはいい。だがルエリラが示したのはそちらではなく、何故かぐつぐつ煮える鍋とその中身だったのだ。
「こ、これはどういう――」
「ほら、突然の雨でぬれた体が冷えてるかもしれないし、芋煮はいいものだからね」
「ああ、そういうことでしたか」
 思わず問うた妖怪はルエリラの説明で納得した様子を見せるも。
「何でござろうかね、デジャヴとか感じるんでござるが」
 口元をひきつらせたエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は落ち着きなく周囲を見回した。ハズレと書かれた紙を伴い巧妙な罠に襲われることとかを警戒しているのかもしれない。
「っと、こんなのは拙者らしくないでござるな」
 すぐさま表情を変え、エドゥアルトが頭を振ったのは自分を取り戻すためだ。
「エンジョイ&エキサイティング、いつだって拙者は――」
 顔を上げれば、そこにあるのは降り注いでくる芋煮の汁。具材も割とたっぷりであるところまで見て取れて。
「ギャーッ」
「美味しい芋煮で皆が笑顔。いいよね」
 アツアツの芋煮を被ったエドゥアルトの悲鳴をBGMにルエリラが同意を求めれば、ハズレと書かれた紙芝居の原稿がパサリと落ちて。
「それが、25年にも及ぶ第〇次芋煮戦争の幕開けでござった」
 空から振りまかれる芋煮の飛沫を突き破って転がるが、まっすぐ進まず横転して爆発するバンジャン何とか。
「ヒャッハー! 頭ねじ切って新型バンジャンドラムにしてやるでござる!!」
 慈悲の欠片もなくただ芋煮だけが降る戦場でエドゥアルトが吼え。
「――という感じの紙芝居はどうかな?」
 エドゥアルトが吼えるところまでを描き終えたルエリラは、居合わせた妖怪に同意を求め。
「『独創的ですね』だって」
「おお、高評価で御座ったな」
 出来上がった紙芝居を抱えたルエリラと言葉を交わすエドゥアルトを妖怪は何とも言えない表情で見送ったとか見送らなかったとか。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シキ・ラジル(サポート)
あーあー、てすてす、マイクテスト…OK?

アタシはシキ・ラジル!
戦闘に救助、呼ばれたらなんでもがんばるよ!あっでも頭使うのは苦手だからごめんね!

戦い方
基本はWIZ型
サウンドウェポンを持って「パフォーマンス」しながら「衝撃波」「薙ぎ払い」で敵をぶっ飛ばしちゃう!
皆でボスに立ち向かう時は「鼓舞」と「援護射撃」でサポートするねっ

敵が多い時、人手が欲しいなら【アミィズ・マーチ】でミニシキちゃんたちがお手伝いするよ!「時間稼ぎ」に「一斉射撃」ちっちゃいけど数はいるからね!

性格傾向
やかましいくらいにハイテンションな音楽大好きっ子
キマフュ民なので楽しいことはなんでも首を突っ込む

☆アドリブ連携OK!



「アタシはシキ・ラジル! ええっと、紙芝居を作れればいいんだよね?」
 我に返った妖怪は、声をかけてきたシキ・ラジル(揺蕩う雷歌・f11241)へそうですと肯定の返事をすると。まだ残っていた紙芝居用の画材をこれを使ってくださいと差し出す。妖怪が若干期待しているように見えるのは、シキがベレー帽をかぶっているが故か。
「うーん、頭使うのは苦手だからこう変なのになっちゃったらごめんね!」
 そう断りを入れつつもシキは手にした鉛筆を画用紙の上へ走らせて。
「レッツゴー! ミニシキちゃんズ! ちょっとそこで立ち止まってもらえる?」
 喚び出した小型の戦闘用ミニシキちゃん人形達に指示を出す。ポーズをとらせ参考にしようというのだろう。
「あーあー、てすてす、マイクもいい感じ♪」
 笑顔で何かの曲を口ずさみつつ製作を進め。
「出来た、ミニシキちゃんズの大冒険だよ!」
 それほど長くないモノだったのか、紙芝居はあっさり完成し。出来上がったのは喚び出していた人形達が主役のお話で。
「お疲れ様でした。雨も止んだようですよ」
「ほんと? あ、本当だね!」
 妖怪の声を背に振り返ったシキが外に向かえば、雨上がりの空にまるで取り戻された平穏を祝うかのように虹がかかっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年07月02日


挿絵イラスト