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殆ど服を着ていない女の子の出没するダンジョンはこちら

#アルダワ魔法学園

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「殆ど服を着ていない女の子の出没するダンジョンはこちら」
 学園迷宮の入り口にそんな看板が立っていたらどうするであろうか。

「「うおおおおっ、女の子ぉぉぉ!」」
 とりあえず、彼らは躊躇いもなく扉を蹴破る勢いで突入した。それでいいのかとツッコミを入れてくれる人も汚物を見るような目で見る女の子も彼らのパーティーには存在しない。ストッパーの居ない男のみで構成されたそのパーティーは猪突猛進とばかりに迷宮内を爆走し。
「おい、何かあるぞ!」
 一人が何か見つけた。それは看板であった。
「『ご苦労様。殆ど服を着ていない女の子はすぐそこに』だと?! みんな――」
 看板をご丁寧に読み上げたリーダーらしき剣士が振り返ると、男たちは無言で頷き。
「「女の子ぉぉぉ!」」
 残念な雄叫びを上げて突撃する。看板の通りならその先にはメンバーの思い描いた光景がひろがっているはずであり。
「「は?」」
 ものすごく良い笑顔で走っていた男たちの表情は次の瞬間、呆然としたモノに変わる。確かにその先に待っていた者達は服を着ていないも同然であった。元はマントであっただろうボロ布が胸の上半分と肩を隠して居るぐらいだ。ただし、その身体には肉も皮膚も存在しなかった。動く人骨、死霊兵と呼ばれる災魔である。
「「ちくしょぉぉぉぉッ、騙されたぁぁぁぁぁッ」」
 血の涙でも流しそうな顔で男たちは慟哭する。
「つーか、骨じゃねぇかぁぁぁ!」
「いや、待てよ、あの骨格は女性のモノなのでは?」
「骨相手に喜べる趣味はしてねーよ!」
 悪態をついたり冷静に考察したり叫く男たちであるが、災魔からすればただの侵入者。
「ぐあっ、しまった……よくよく考えたらコイツら敵――」
 ここまで何も考えずに全力で駆け抜けてきた男たちはもう既にかなり消耗しており、かなり不利な状況にあるのは間違い無い。だが、そんなことなどお構いなく死霊兵たちは彼らに襲いかかるのだった。

「と言うことが、とある学園迷宮で起こるみたいなんですよね」
 君達を前にしたフェリクス・フォルクエイン(人間のパラディン・f00171)は何とも言い難い顔でそう話す。表情の理由は一応彼も男であるからなのだろう。
「そうそうこんな手に引っかかるパーティーが出るとは思いませんけど、フロアボスによって迷宮内部が変化した結果、犠牲になるパーティーが出ることがわかった訳ですし、そもそもフロアボスはオブビリオンですからね」
 君たち猟兵の出番と言うことなのだろう。
「まずは罠に引っかかってそのままでは全滅する学生パーティーを待ち受けて、挑戦を止めさせて下さい……と言うか、あれ『挑戦』って言って良いんでしょうかね?」
 ともあれ、その暴挙さえなくなれば迷宮に入ってくる学生パーティーは暫くでないそうなので、その間に件の骨とその先に居るであろうフロアボスを倒して欲しいというのがフェリクスからの依頼であった。
「あ、フロアボスは侵入者を引っかけようとするダンジョンの意図から推測すると、おそらくミミックロボットあたりかなと思いますので、宝箱にも注意して下さいね」
 追加でフロアボスの推測情報を付け加えたグリモア猟兵の少年は、よろしくお願いしますと君たちに頭を下げるのだった。


聖山 葵
 迷宮に服を着ていない女の子なんて居るわけ無いですよね、うん。

 と言うわけで、今回は見え透いた罠に引っかかりかねない学生パーティーにお帰り願って代わりに迷宮のボスを倒してくるお話となります。

 OPで分かる通り、パーティーの面々は単純かつ女子には弱いです。説得については女の子だと割とあっさり成功するかも知れません。男の娘とか女装でもバレなかったら効果はあるかと。

 では、ご参加お待ちしておりますね。
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第1章 冒険 『無謀な挑戦を引き留めてあげて!』

POW   :    自分達の強さを見せつけたり力ずくで止める

SPD   :    先回りして行動の邪魔をして諦めさせる

WIZ   :    引き返すように言葉で説得する

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

筒石・トオル
【SPD】
ダンジョンなら分かれ道もあるんじゃないかな?
小柄な体躯を利用して狭い横道で待機し、罠に飛び込もうとする学生パーティーに牽制攻撃として熱線銃を撃ち込もう。
それで危険だと感じて引き返してくれればいいんだけど、理性より欲望重視の人達だと難しいかも…。
僕は露出が多い女性はちょっとね。恥じらいがある方がいいと思うんだけど、そこは好みの違いかな。
技能:迷彩、地形の利用、先制攻撃



「ダンジョンなら分かれ道もあるんじゃないかなって思ったけど、案の定だね」
 分岐を見つけて筒石・トオル(多重人格者のマジックナイト・f04677)は足を止めると周囲を見回した。
「隠れるのはここで良いかな」
 グリモア猟兵の少年も挑戦と言って良いのか悩んだ「無謀な突撃」を止めさせる為の妨害として、狙撃する為の隠れ場所を物色している所である。
「あとは問題の学生パーティーが通るのを待つだけだけど」
 幸いにも問題のパーティーの姿もなく、狙撃にも程良い場所と見て身を潜めながら、トオルは思う。いや、危惧したと言った方が良いか。
(「危険だと感じて引き返してくれればいいんだけど、理性より欲望重視の人達だと難しいかも……」)
 とは言え、もうトオルは待ち伏せてしまっていた。前方に向けた熱線銃の引き金にこそただ指をかけただけだが、何もせずに件の学生パーティーを通してしまったら、わざわざ先回りした意味もない。
(「来た」)
 それから暫く後のこと。標的の到来は凄く分かり易かった。
「「女の子ぉぉぉ!」」
 隠れて尚はっきりと聞こえる男たちの雄叫びだ。だからこそ、先制攻撃は実に簡単であった。
「ぬおわっ?!」
 牽制だったからこそ直撃はせず、足下で爆ぜた熱線に標的の一人が驚きの声を上げ。
「何だ、災魔か?」
「今のどこから」
「狼狽えるな!」
 騒ぎ出した男たちをリーダーらしい剣士が一喝する。
「ここは迷宮だ。そういうこともある。だが、俺たちはこんな所で足止めをくってなど居られないだろ!」
「「殆ど服を着ていない女の子!」」
「そうだ、行くぞー!」
 声を揃えたメンバーへ満足げに頷いたリーダーが正解ルートの方を指し示してから走り出し。
「「おーっ!」」
 男たちは拳を突き上げると、これに続く。どうやら危惧は現実のモノとなってしまったらしい。
「僕は露出が多い女性はちょっとね。恥じらいがある方がいいと思うんだけど、そこは好みの違いかな」
 ポツリと漏らして通路から出てきたトオルは男たちの去った方向を見やる。丁度遠ざかる背中が見えなくなりそうな所であった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

鍋島・小百合子
POW重視:学生一党の説得(物理)

迷宮を踏破するための学び舎…かえ?変わった所じゃのう
生徒達が攻略の為に日々鍛錬しているとは武人ながら感服するぞ

目立たないと忍び足を併用して敵との戦闘を極力避けながら迷宮内にて一党を捜索
可能ならば目的を同じくする仲間と行動を共にする
道中敵が現れたらユーベルコード「鍋島流武芸術」発動
なぎ払いと範囲攻撃を合わせて敵を斬り払う

「その装備でここまで頑張ったお主達には悪いが今の内に引き返すがよい」
一党を発見次第説得開始
まずは言葉で説くが聞かぬなら実力を思い知らせる
薙刀の石突き部分で叩き伏せ死なぬ程度には加減する
「そもそも迷宮の奥に一糸纏わぬ女子などおるわけなかろう馬鹿者」


山梨・玄信
何というか阿呆としか言いようが無いのう。
ダンジョンに半裸の女性など居る訳…居る訳…。

【POWを使用】
暗視、情報収集、聞き耳、第六感、罠使いを使って問題のパーティーを急いで追いかけるぞい。
パーティーを発見したら灰燼拳で壁を叩き壊し、それから説得にかかるのじゃ。

「とにかく、あの看板を怪しいと思わない時点でお主らはダンジョン探索には向いとらんと思うぞい」
「探索には実力はもちろん、慎重さが必要じゃ」
「実はわしにも失敗談があってのう。スピードで罠を掻い潜ろうと褌一丁で突っ走ったら道に迷ったんじゃ(「囚われのザルバック2章」参照)」
「じゃから引き返すんじゃ。命あっての物種じゃぞ」

アドリブ、絡み歓迎じゃ。



「迷宮を踏破するための学び舎……かえ?」
 変わったところじゃのうと感想をもらしつつ学園迷宮に降り立った鍋島・小百合子(舞姫の女丈夫・f04799)は問題のパーティーが他の猟兵の妨害を突破したと知ると、なかなかやるようじゃなと評した。生徒達が攻略の為に日々鍛錬していることには感服した様子であった小百合子である。ただ学生パーティが猟兵の妨害もものともしなかったとだけ聞けば、その反応にもおかしな所はなく、第2の関門となるべく足音を忍ばせながら迷宮の通路を歩き始めた。
「何というか阿呆としか言いようが無いのう」
 同行者は、山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)ただ一人。その玄信が迷宮の天井を貫通して青空が見えそうな程遠い目をしているのは、彼らを突き動かすモノがどういうものなのか、おおよそ理解しているからだろう。
「目撃情報の通りなら、ここを直進じゃの」
「うむ、問題のパーティーはこの先じゃろうな。分かり易い痕跡も残って居るし」
 雄叫びに寄ってきた災魔を強行突破でもしたのか、床に壁に戦闘のあとが残されており、視線を落とした玄信は小百合子の言葉に頷く。
「ただ――」
「ほう」
 聴覚と第六感によって続けようとした警告の意味を察したのか、小百合子は声を上げ。
「成る程、先を行く一党を見失い引き返してきたと言ったところかえ?」
 行く手を塞ぐように現れた災魔を見据え、小薙刀を鳴らす。
「とくと見よ我の会得せし武の神髄!」
 小百合子へ襲いかかろうとした災魔は薙ぎ払う斬撃に悲鳴すらあげる暇もなく両断されると床に崩れて動かなくなり。
「このような者と遭遇して居るとなれば、足も時々止められておろうな」
 追いつくのも時間の問題と見たらしいが、果たしてその通りであった。暫く進むと女の子ぉと雄叫びを上げる男たちの背中が見え始めたのだ。
「ちょっと良いかの」
「うん? あぁ、そうか!」
 声をかけられて振り返り一瞬怪訝な顔をしたのは最後尾の男だったが、誰何の声を発すより早く瞳に理解の色が灯る。
「あんたもあの看ば」
「ふんっ」
 最後まで言い終わらせるより早く握り固めた拳で玄信は迷宮の壁をたたき壊した。勝手にほぼ裸の女の子を見たい仲間に認定されたなら、無理もない。もっとも、灰燼拳で壁を破壊するパフォーマンス自体は元々予定に入れていたことであったが。
「何か誤解があるようじゃが、わしはお主の言う看板を見て来たわけでも脱ぐ方が専門な訳でもない。お主らに忠告する為に来たのじゃ」
「忠告?」
「探索には実力はもちろん、慎重さが必要じゃ。お主らがここまでどうやって来たか思い出してみよ」
 オウム返しに問う男へ玄信は言う。罠をかかるに任せて踏みつぶすように突破してきたのではないかと。
「実はわしにも失敗談があってのう。スピードで罠を掻い潜ろうと褌一丁で突っ走ったら道に迷ったんじゃ」
「あんた……」
 恥じるように視線を逸らしつつどことなく悔うように過去を明かせば、短い沈黙の後に男は口を開いた。
「そうか、それで今回も道に迷って、たまたま通りかかった俺達に――」
「違ぁぁぁぁぁう! どこをどうしたら、そうなるんじゃ?!」
「え? だって、道を聞くのは恥ずかしいから忠告という形で俺達を引き返させて、後を着いていこうってことだろ?」
 発想は道に迷ったと言う単語を拾ったことで芽吹いたのだろうが、玄信にとっては大誤算である。しかも引き返させる理由にキチンとなってしまっているのだ。
「とにかく、あの看板を怪しいと思わない時点でお主らはダンジョン探索には――」
「山梨殿、もう良い」
 尚も説得しようとする玄信の言葉を小百合子が止めたのは、男が話に聞く耳を持たないようだと見たからだろう。もっとも、この二人は物理面の説得がメインであるので言葉だけで思いとどまらせるのが不可能だったのも仕方ないやもしれないが。
「わらわからも、一応言うておく。……その装備でここまで頑張ったお主達には悪いが今の内に引き返すがよい」
「聞けないというなら?」
 最終通告に問いを返してきたのは、それまで黙っていた別の男。
「迷ったのでなかったとしても、おれたちには譲れないモノがあってね」
「そうかえ。されど、わらわ達もお主達が虎口に飛び込むのをただ見て居る訳にはゆかぬ」
「そうか」
 小百合子が手にした獲物を構えたことで意図は理解したのだろう。
「リーダー、お前等、手を出すな。何、この程度の壁、乗り越えられなければそれまでだったってことだ」
 それにと続けながら、男は鞘ごと剣を抜き構える。
「正直こっちの子で良かったと思ってる。あっちのちっこいの壁砕いてたし」
「ああ、わしの壁砕き、一応の効果はあったんじゃの」
 ついと視線を逸らしての独言に迷子疑惑のドワーフは複雑そうな顔で漏らし。
「いくぜ?」
「うむ」
 互いに見合った両者は床を蹴った。男は鞘を剣に被せたままであったし、小百合子が繰り出したのは薙刀の石突き側。どちらも相手を殺すつもりはなく、実力を借りた主張のぶつかり合いである。
「っ」
 交差は一瞬。
「ぐはっ」
 くの字に身体を折って膝をついたのは、手から鞘つきの剣を取り落とした男の方。
「はぁ、はぁ……すまねぇ、お前ら。どうやらおれはここまでらしい。けどよ……あの日、誓い合った言葉は忘れてねぇぞ。だからよ……おれの分まで」
「わかった、それ以上は言うな」
 苦しい息の下それでも顔を上げた男に頭を振ったのは学生パーティーのリーダーらしき男。
「悪いが、こいつのことをよろしく頼む」
 小百合子達に向き直ったリーダーは口元を強く噛み締めながら一度、深々と頭を下げるとくるりと踵を返し、走り出す。
「見ていてくれ、みんなでは叶わなくても、俺達はお前の分まで殆ど服を着ていない女の子を目に焼き付けて、必ず戻ってくるッ! いくぞっ!」
「「おおーっ!」」
 悲しみを胸に強い決意で男達はリーダーの後を追った。
「いや、『追った』じゃなくての? 引き返すんじゃ、命あっての物種じゃぞ!」
 我に返った玄信が呼びかけるが、聞こえてないのか、聞く気がないのか。
「行ってしまったかえ? 一応、一人は止められたが……」
 残されたのは、小百合子が物理的に説得し成功した一名のみ。
「そもそも、迷宮の奥に一糸纏わぬ女子などおるわけなかろう。馬鹿者」
「そうじゃの。ダンジョンに半裸の女性など居る訳……居る訳……」
 呆れも隠さない小百合子の様子に首肯しつつも迷子疑惑のドワーフの言葉が止まったのは、ひょっとしたら心当たりでもあったのだろうか。
「ともあれ、ひとまずはこの学生を安全なところに運ばねばな」
 いつの間にか意識を失いつつも、お前らと仲間を案じるような譫言を口にした学生に視線を落とし、小百合子はその身体へ手をかけた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ソナタ・アーティライエ
「あの……よろしければ、わたしが脱ぎましょうか?」
せっかく期待されていたのに、気落ちさせて帰って頂くのも申し訳ないのです
わたしは人形ですから服を脱ぐことに抵抗はありませんし、人工皮膚とかで見た目は普通の女の子と変わらない仕上がりになっている筈なので、それでよければ……

脱ぐこと自体に恥じらいは無くとも、もともと気弱な性格なのでパーティーの皆様の反応によっては、おどおどもじもじしたりします

積極的に脱ぎたい訳ではないので、止められたら素直に辞めます(まずかったら、不採用にして頂いてOKです)
あくまで元気づけてあげたいという好意からの行動で、相手が喜んでくれたら自分も嬉しい……と純粋に思ってます


秦田・麻弓
誘惑使用で男の人を口説き…じゃなくて説得します。

「殆ど服を着ていない女の子、会ってどうするつもりだったんですか?」
「できることなら、代わりに私でどうですか、とか…」
露出高めのボディスーツ系防具を指で引っ張って浮かせてみたり、恥ずかしそうに笑いながら見つめてみたり

乗ってくれたらまた笑顔で返し
「じゃあ、続きはまたダンジョンの外でっ」
退出を促します。帰路に危険がある、帰り道が迷いやすいなどの不安要素があれば一緒について入り口まで

別れ際もにこやかに
「じゃあまた後で、約束ですよ、待っててくださいねーっ」


緋月・透乃
ダンジョンも危険だからつり橋効果あると思うんだよね。殆ど服を着ていない女の子と会うことができるのならそういう期待もするよね!
とまあなんとなく入っていた学生パーティーの気持ちもわからないでもないけれど、オブリビオンがでるならなんとかしないとねー。

確かでるって言われているのは『全裸の女の子』ではなくて、『殆ど服を着ていない女の子』だよね?
ってことはもしかして私でもいけるんじゃないかな?
学生達をみつけたら、ぴょんぴょん跳ねておっぱい揺らしながら、「目的の女の子は私だよー!発見おめでとー!目的達成できたならささっと帰ろうねー」等といって帰るよう促すよ。
因みに見るのはいいけどお触りは禁止だよー。


月宮・ユイ
WIZ行動
服装:学園制服

なんとも凄い行動力ですね…(遠い目をして)
まぁ気持ちはわからなくもないですが、ちょっと無謀すぎます

言葉での説得を試みます
他にも同様に説得する方との協力も考慮

まずは言葉をきいてもらうためにも
【人形劇団】を用いて通路を閉鎖するよう大きな騎士型人形を配置
注目を惹いた瞬間、すかさず声をかけます<”コミュ力”
最初は看板の怪しさやこの迷宮の危険が情報としてあがり
腕の立つ「転校生」達に対処を任された等理論的に説得。
ただ感情で暴走した状態故聞き入れてくれなければ、
引く代わりに、後で私が好きな格好に着替えてみせてあげると”誘惑”
と”催眠術”も用いて欲をずらす対処も検討

アドリブ・絡み大歓迎


シル・ウィンディア
…ところで、お兄さんたち、何でそんなにはしゃいでるの?

服を着ていない女の子もとめるって…
いや、それ、なんだか変態さんみたいだよ?(小首傾げ)

それに、そんな女の子、いるわけないじゃん。
居たとしても、大体、トラップとか、伝承上の怪物とか
大体がそんな感じじゃないかなぁーって
あり得るとしたら、お風呂でゆっくりしている時くらいかな?
でも、混浴だったら、水着を着用すると思うしね~

んー、そうだね…
それじゃ、お兄さんたちが
奥に行かないでここから出てくれたら
一緒に温水プールとか行かない?

それとも、わたしみたいな子供じゃ、ダメ?(上目づかいでうるうる)


櫻井・クロ
女の子にゃし説得してみるのにゃ
「お兄ちゃん達、ちょっといいかにゃ!」
大きな声で呼びかけながら走って追いかけ足を止めてもらうようにしつつ呼びかけるにゃ
「あの看板はクロも見たにゃけどおかしくないのかにゃ?『女の子』って書いてあったにゃけど本当にそうなのかにゃ?罠の可能性も高いんじゃないかにゃ?」
「これから危険だと判断して出直すほうが知的にゃね、お兄ちゃん達はワイルドさは十分にゃから冷静に判断できるクールさがあれば来月のバレンタインにも期待がもてるんじゃないかにゃ」
そんな感じで近くに居た男性を耳をピコピコさせながら下から見上げるようにしてお願い(説得)するのにゃ!



「なんとも凄い行動力ですね……」
 グリモア猟兵の少年が明かした未来のことか、それともこれまでの経緯を知ってか、月宮・ユイ(終焉に抗いしモノ・f02933)は壁の更に向こうすら見透かすかのような遠い目をしていた。
「ダンジョンも危険だからつり橋効果あると思うんだよね」
 とは、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)の弁。確かに死と隣り合わせの危険地帯なのは間違いなく。
「殆ど服を着ていない女の子と会うことができるのならそういう期待もするよね!」
「まぁ気持ちはわからなくもないですが、ちょっと無謀すぎます」
 なんとなくではあるものの脱落者を出しつつも未だ迷宮を進む学生パーティーに一定の理解を見せる透乃の言葉に軽く頷いてから通路の一方を見た。
「ぉぉぉ女の子ぉぉぉ!」
 聞こえてくる声は、まず間違いなく問題のパーティーのもの。接触自体はもはや時間の問題であり、言葉によって学生パーティーを翻意させようと考えた猟兵達が動き始める。
「いざ、開演……!(It's showtime!)」
 先回りしつつユイが喚び出したのは、他多様な種類の人形たと。それらはどんどんと合体して移動のさなかにも数を減らして行く。代わりに大きくなってゆき。

「ん、何だ今度は?」
 最初に気がついたのは、腰へ輪にした鞭をぶら下げた男だった。
「リーダー!」
「どうした、災魔か?」
 横の剣士に声をかければ、あれと指さした前方に立つのは大きな騎士型人形。
「なん」
「ちょっと、よろしいかしら?」
 なんだこいつとでも続けるつもりだったのかも知れない言葉は、不意に呼び止められたことで、途切れた。
「お兄ちゃん達、ちょっといいかにゃ!」
 何と返すか考える間すら与えず、今度は少し離れた場所から此方に向かって駆けてくる櫻井・クロ(トラベルキャット・f12090)に声をかけられ。
「女の子? 女の子が二人も?!」
「どういう事だリーダー?!」
 学生パーティーの幾人かが動揺し出すが、訂正しておくなら、二人ではなかった。
「……ところで、お兄さんたち、何でそんなにはしゃいでるの?」
「いや、これははしゃいでるんじゃねぇ、予期せぬ事態に混ら」
 さらに別方向から投げられた問いに応じようとした男が、三人目であるシル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)を見つけて固まる。
「狼狽えるな、みんな!」
 仲間達を一喝したのはやはりパーティーリーダーと思しき剣士だった。
「みっともないところを見せた。俺達は……あ」
 ただ、仲間達を落ち着かせ頭を下げて説明をしようとしたところで、一音発して急に固まる。無理もない、面識もない女の子がこの時点で三人である。しかも、殆ど服を着ていない女の子を見に行くと説明する相手は、内の一人で、見たところ10歳くらいの容姿をしている。冷静になってしまった今、躊躇いなく目的を語れるのはある種の勇者だけだろう。
「『俺達は』……どうしたの?」
「うぐっ」
 無邪気な問いに男は怯んだ。だが。
「「リーダー!」」
 彼には仲間たちがいた。
「そ、そうだった。あいつの為にも――」
 こうして、リーダーの剣士は勇者となる。
「俺達は、殆ど服を着ていない女の子を見に行くんだ」
 一呼吸置いて、道半ばにして倒れた仲間の意志を継ぐ崇高な目的について語り。
「服を着ていない女の子もとめるって……いや、それ、なんだか変態さんみたいだよ?」
「ぐふおはっ」
 小首を傾げたシルの前に散った。
「「リーダーぁぁぁあああああっ!!」」
「みんな、すまない……不甲斐ないリーダーであった俺を、どうか……」
 駆け寄る自分達へ息も絶え絶えに語る様に男達は涙と嗚咽を禁じ得なかった、だがあくまで仲間内での認識である、そも。
「それに、そんな女の子、いるわけないじゃん」
「ぐげふぉあっ?!」
 シルに一刀両断されたリーダーの剣士は床をのたうつが、まさにそれである。
「居たとしても、大体、トラップとか、伝承上の怪物とか、大体がそんな感じじゃないかなぁーって」
「そうにゃね。あの看板はクロも見たにゃけどおかしくないのかにゃ? 『女の子』って書いてあったにゃけど本当にそうなのかにゃ? 罠の可能性も高いんじゃないかにゃ?」
 現実としてありそうなモノをシルがあげるとこれにクロが便乗し。
「私も看板が怪しいと言うところは同意見ね。それだけでなく、この迷宮は危険だって情報があがっていて、腕の立つ『転校生』達が対処を任されているのだけど」
「何だって?! 誰か聞いてるか、そんな話?」
 畳みかけるように学生服姿のユイが話し始めると、学生パーティーの一人が声を上げた。
「いや」
「けどな、じゃあ何でこの娘たちは話しかけてきたんだって事になるだろ? 迷子だから連れて行って欲しいとかそう言う理由もなさそうだし」
 顔を見合わせ仲間内で話し出した男達の一人がユイの言をあっさり信用し始めたのは、相手が制服を着ている上に女の子であるからか、やはり単純であるからか。複数の異性に否定されたり疑問を提示されたりしたのも理由かもしれない。
「ふーむ」
 ともあれ、風向きは変わり始め、学生パーティーの面々は指摘されたことについて考え始めたようで。
「これから危険だと判断して出直すほうが知的にゃね、お兄ちゃん達はワイルドさは十分にゃから冷静に判断できるクールさがあれば来月のバレンタインにも期待がもてるんじゃないかにゃ」
「うぐふっ」
 好機と見たクロが耳をピコピコさせながら下から見上げる様に提案すると男の一人が口元に手を当てて呻き。
「ところで、殆ど服を着ていない女の子、会ってどうするつもりだったんですか?」
 そこへ爆弾になりうる問いを投げかけたのは、秦田・麻弓(びびりびりびり・f00217)。
「「え゛っ」」
 声をハモらせた男達の表情がいっせいに引きつったモノへと変化を遂げる。
「ど、どうするって、なぁ?」
「お、おう、それは、その、な」
「どうするって言われても……見ることしか考えてなかったし、あ」
 言葉を濁し二人がしどろもどろになる中、うっかり本音を漏らしてしまった様子の別の一人が声を上げ。
「確かでるって言われているのは『全裸の女の子』ではなくて、『殆ど服を着ていない女の子』だよね?」
 動揺する男達を見て透乃は思っていた。もしかして私でもいけるんじゃないかな、と。学生パーティーの一人が漏らしたモノが全員の共通認識であれば、殆ど服を着ていない女の子を見られたなら男達が満足して引き返すことは十分有りうる。
「できることなら、代わりに私でどうですか、とか……」
 同じ事を考えたのか、麻弓は身につけた露出高めな薄型ボディスーツを指で摘み引っ張ってみるなり何処か恥ずかしそうに微笑む。
「なっ」
 絶句したのが一名。
「よろしくお願いします」
 キャラすら変貌をとげて即座に頭を下げたのが一人。
「じゃあ、続きはまたダンジョンの外でっ」
「はいっ」
 頭を下げた男は麻弓が退出を促すと力強く頷いて踵を返し。
「じゃあまた後で、約束ですよ、待っててくださいねーっ」
「はーい、待ってまーす。ではっ」
 背に投げられた声に足を止めるとブンブン手を振ってからもの凄い速さで元来た道を駆け出した。
「……はっ! くそっ、出遅れた!」
 絶句した男は我に返るなり歯噛みして悔しがるが、猟兵達の説得はまだ終わりではない。
「見たかった女の子なら私もいるよー!」
「うおっしゃぁぁぁぁッ!」
 軽快に飛び跳ね豊かな胸をたゆんたゆん弾ませながら透乃が現れると悔しがっていた男が快哉を叫び。
「お疲れさまー!目的達成できたならささっと帰ろうねー」
「うん、帰るー」
 何故か若干幼児退行しつつ駆け出した仲間に続いた。こうして学生パーティーのメンバーはどんどんと減って行き。
「んー、そうだね……それじゃ、お兄さんが奥に行かないでここから出てくれたら、一緒に温水プールとか行かない?」
「いっ、ぷ、プールだって?!」
 驚きすぎて他の猟兵たちのお誘いに応じられなかった男が、シルの言葉に飛び上がる。
「それとも、わたしみたいな子供じゃ、ダメ?」
「い、行きます! 行きますとも!」
 驚きのリアクションを悪い方にとったのか、もう一押しと思ったのか、目を潤ませ上目遣いで見られた男は即答した。
「百の言葉より一の肌かしら?」
 説得がうまく行かなければ自身も誘惑するつもりで居たユイは学生パーティーの面々があっさり脱落して行く様を目撃した一人である、もっとも。
「はっ、みんなは?」
「あの……よろしければ、わたしが脱ぎましょうか?」
 漸く息を吹き返したリーダーの剣士へと申し出たソナタ・アーティライエ(未完成オルゴール・f00340)程のサービスをするつもりはなかったであろうが。
「え」
 一音出してその男が凍り付いた理由は男当人にしか分からないであろう。
「せっかく期待されていたのに……気落ちさせて帰って頂くのも申し訳ないですし」
 ただ、男が硬直している間もソナタはもじもじしながら自らの衣服に手をかける。
「ちょっ、えっ、ええ?!」
 先程までのリーダーっぷりやら勇者さはどこへやら。だが、混乱するとしても無理はない状況ではあった。
「わたしは人形ですから服を脱ぐことに抵抗はありませんし」
 人工皮膚などで見た目は普通の女の子と変わらない仕上がりになっていると視線を逸らしつつソナタは語る。
「それでよければ……」
「っ」
 もじもじするソナタを前に剣士は息を呑み。
「ありがとう……気持ちだけ、受け取っておこう」
 たっぷり迷った後、そう答えた。
「俺は変態さんじゃないからな」
 どうやらシルに言われたことを気にしての決断ではあったようだが、それはそれ。
「いえ」
 感謝された、相手が喜んでくれた事を純粋に喜んでソナタは微笑み。
「世話になったな」
 猟兵たちに軽く頭を下げると、一度だけ後ろ髪を引かれるように振り返り最後の男は去って行く。これで彼らが犠牲になることはもう無いだろう。あとは、このダンジョンに巣くう災魔たちを倒すだけだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『死霊兵』

POW   :    剣の一撃
【血に濡れた近接武器】が命中した対象を切断する。
SPD   :    弓の一射
【血に汚れた遠距離武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    連続攻撃
【弓の一射】が命中した対象に対し、高威力高命中の【剣の一撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●待ち受けるもの
 乾いた音を立てて迷宮内を歩くモノがある。そう、看板にあったところの「殆ど服を着ていない女の子」である。実際に女の子であるのかは不明だが、死霊兵たちはその部屋の中を歩き回っていた。侵入者を待ち受けているのだろうが、死霊兵たちは知らない。本来ならやって来たであろう侵入者の殆どが満足して引き返し、残る一名も物理的説得によってリタイアしたという事実を。否、知り得たとして、理解出来る知性があったかどうか。人骨たちはただ侵入者を待ち続けるのだった。
山梨・玄信
さて、厄介な阿呆も帰ったようじゃし、思う存分後始末をするかの。
世の中には骨に興奮する者も居るそうじゃが…わしは違うしの。

【POWを使用】
こいつらには打撃攻撃の方が有効じゃからの。グラップルの範囲攻撃で相手をするぞい。
アースジャイアントも召喚して、同時に範囲攻撃をしてもらうのじゃ。
数が減ったら衝撃波に切り替えるぞい。

連続攻撃は初撃の弓を聞き耳見切りで回避するのじゃ。
剣も第六感と見切りで出来る限り躱すぞい。避けきれなければオーラ防御じゃ。

「残念じゃったの。来たのが間抜けでなくてな」
「脳みそが無い奴の攻撃なぞ当たらんわ!」
「骨に直接当たるなら折るのは簡単じゃ!」

アドリブ、絡み歓迎じゃ。


鍋島・小百合子
POW重視:敵の排除

ふう…迷宮の出口まで送るのは少々堪えるのう…
とはいえ学生らの安全は確保されたも同然じゃから後は件の化け物を倒すだけか

「こうも敵がうろうろと纏まっていると火矢を射たくなるのじゃが…やはり危険かのう?」
目立たないと忍び足にて死霊兵のいる部屋内部へ先行し看板を切り倒す
部屋内部の戦場の混雑が予想される場合は部屋内の壁を背にしつつ薙刀で立ち回る
基本は残像となぎ払いを併用してのユーベルコード「鍋島流武芸術」発動
弓を使う敵から切り伏せていき、防御が硬い場合は鎧砕きも併せていく
敵の弓攻撃には祭祀扇で武器受け、間に合わない場合は回避重視
「このような閉所で弓など使うでない!」


緋月・透乃
……確かに殆ど服を着ていない骨だねぇ。これで女の子だったら確かに看板は嘘ではない、のかなぁ?
でも、私は肉が付いているほうが好きだね。特に胸には肉も脂肪も夢もあるといいよね。(ぴょんぴょんぷるんぷるん)
この迷宮の本命はこいつらではないみたいだし、ささっと片付けちゃおう!

敵は剣も弓もあり、と。
まずは食事で【色々食べよう!】を防御力重視で発動しておくよ。
そして接近して狙った敵を斧で集中攻撃し、撃破したらすぐ次の敵、といった感じで一体ずつ素早く倒していきたいね。
狙っていない敵からの攻撃がきても、防御力で耐えて攻撃はとめないようにするよ。ごり押しごり押し♪


秦田・麻弓
さー、帰ったら学生さんも待ってるし、張り切って行きましょうっ
いやそんな別に楽しみにしているわけでは。

援護射撃を主として、他の人との連携攻撃を
スナイパー活用で敵の射弾を撃ち落としたり、盾のベルトや剣を持つ手、弓弦などを狙って武装解除を試みたり

自身が詰められそうになったら早めに距離を取って、近くのインファイター系の人に支援を求めます
「すいませーん、こっちもお願いして良いですかー?」

どうせ襲われるならガイコツの女の子?たちよりはさっきの学生さんたちの方が…あ、いや、なんでもないですよ?


筒石・トオル
【SPD】
やっぱり女の子じゃなければ対処出来なかったみたいだけど…本当の罠の女の子がこれじゃあね。学生達は引き返して正解だったと思うよ。
攻撃力や回数を上げても当たらなければ問題ない。
『オルタナティブ・ダブル』+フェイントで攻撃を回避。念の為、オーラ防御はしておく。
近接攻撃が得意な人が居るみたいなんで、僕は熱線銃による遠距離攻撃で、味方が攻撃し易い状態を作る事に専念するよ。
技能:援護射撃、スナイパー、先制攻撃、第六感
覚醒時は瞳が金色に。攻撃的な性格になるので、結構味方にスレスレの攻撃を放つかもしれないが悪気はない。それがチャンスなら迷わず撃つ。


シル・ウィンディア
…あ、服を着ていないって、こういうことだったんだね
でも、それなんか詐欺っぽい気がするの
詐欺は犯罪だから、取り締まっていくよっ!

【ダッシュ】を生かして、接敵し、敵の間合いの直前で【空中戦】で空(上)へ舞い上がって【残像】を纏いつつ、高機動戦闘を行います

攻撃は、二刀流の光刃剣で【なぎ払い】、【二回攻撃】で連撃を与えつつ
ヒット&アウェイで立ち回るよ
敵の攻撃は【第六感】で察知して【見切り】で回避。
回避失敗したら【オーラ防御】で防いでみるね

立ち回りは、半径22m以内に敵を収めるように動き
纏まったら、ヘキサドライブ・エレメンタル・ブラストで
一気に行くよっ!
【高速詠唱】と【全力魔法】を忘れずにねっ!!


星乃・爐璃
人形遣い:死霊退治って聞いたんだけれど…ああぁ、なるほど
とっても私好み(艶っぽい目で微笑み)
そうそう、肩幅はそのくらい、骨盤もそのくらいの傾きで、大腿骨は…(女の子をじっくり観察)

シーフ:「いいから、さっさと倒そ?ほら敵だから」ダガーでコツコツ倒しつつ

爐璃:マルティプル・セルフでシーフと人形遣いを呼んだけれど、ご覧の有様、人形遣い動いて…。
「ほら、人形遣い、君が行ったほうがもっと間近で骨と弄れられるしょ?いつものようにシーフとだまし討で行ってきて」と人形遣いを「誘惑」して説得。
手が空いた爐璃は氷の槍で串刺ししていく

「あぁ、爐璃。やっぱりあなたってセンスあるわ」
骨が串刺しされる姿に悶える人形遣い


テラ・ウィンディア
やれやれ…これも男どもの助平心と言った奴かな
まぁそれで命を落とすってのは本末転倒だし…まぁあんまり同情できんが

取りあえず…どういう経緯であいつらが突撃してるかどうかはどうでもいいが
戦うべき相手が居るなら戦うのみだ!(という訳でシルの妹登場

属性攻撃
炎属性を剣と槍に付与
戦闘知識を駆使しつつ敵の陣形と動きを見据え
第六感も踏まえて動きの見切りに入る

では…いくぞーっ!

初手でグラビティブラストを敵の密集している場所に打ち出し混乱している所を飛び込んで大暴れ
槍で串刺し
剣で切り払い

中々に寒そうだよな
だから…文字通り骨まで温めてやるとも!
ついでといっちゃなんだが…そのまま大地に還り輪廻転生の輪に帰れ!


月宮・ユイ
SPD行動

ともあれ皆、無事引き返してくれて良かった
いつかの犠牲者かもしれないけれど、被害が出る前に骨のお”掃除”といきましょう

折角呼び出してあるので、可能なら大きい騎士型人形をそのままに
追加で同型の人形を召喚<”2回攻撃”
”戦闘知識”を基に大個体を主軸に追加の個体をつけて簡易の隊に
人形なのを利用し、あえて損害”覚悟”の力押しで前進。
囮や仲間の猟兵を”かばう”防御、相手の連携崩し等を狙い、
他の方の攻撃を補助する立ち回りさせる予定。
その際、邪魔をしないよう注意しつつ
人形を巻き込んでの攻撃も構わない旨伝えておく。

さぁ、過去は過去へ。安らかな眠りを。
大人しく眠りなさい…

アドリブ・絡み歓迎


ソナタ・アーティライエ
無事に帰って頂けて一安心ですね
それでは、次はあちらの方々を黄泉路へ還してあげなくては……

皆様を守り、癒すのがわたしの役目
死霊兵の方々の放つ攻撃はすべて鎮めてみせます、というくらいの心積もりで【幻想小夜曲第140番『夢絃の琴』】を歌いあげ、ハーモニー・ローズの力を借りて戦場に響かせます

とは言え、まったく誰も傷付かないでというのは難しいはずですから、歌うのと同時に【生まれながらの光】のやわらかな光で、周囲の皆様の癒しも行っていきたいと思います
そういえばこの光、死霊兵の方々に対してはどのような効果があるのでしょう……ああいった方々でも癒してしまうのでしょうか?

アドリブ・絡み歓迎です



「……あ、服を着ていないって、こういうことだったんだね」
 ある意味看板に偽りのない光景を見てシルは目を丸くする。
「……確かに殆ど服を着ていない骨だねぇ。これで女の子だったら確かに看板は嘘ではない、のかなぁ?」
「でも、これなんか詐欺っぽい気がするの」
 ただ、周囲を見回してから看板のある方を振り返る透乃へシルが主張するのも無理のないことだった。お引き取り願った学生パーティーも透乃たち猟兵の面々が説得に成功しなければ、ここで騙されたと慟哭した筈なのだから。
「あー、私も肉が付いているほうが好きだし、看板の味方をする気はないよ? 特に胸には肉も脂肪も夢もあるといいよね」
 そんなシルへとヒラヒラ手を振って明言した透乃は笑顔で飛び跳ねたゆんたゆんと豊かな胸を揺らす。そんな透乃が罠であったなら、たとえ命を落としたとしても学生パーティーの面々とて悔いはなかったかもしれない。だが、実際待ち受けていたのは、胸には肉も脂肪も夢もなく、ただ生者への怨嗟だけを抱く、冷たい骨の災魔のみ。
「本当の罠の女の子がこれじゃあね。学生達は引き返して正解だったと思うよ」
 やっぱり女の子じゃなければ対処出来なかったみたいだけど、と自分の妨害を抜けていった学生パーティーの事を思い出して、トオルは苦く笑んだ。
「やれやれ……これも男どもの助平心の結果と言った奴かな」
 視界内の骨達が看板に釣られた侵入者を目当てに配置されたとすれば、肩をすくめるテラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)の言うこともあながち間違いではないだろう。
「まぁ、それで命を落とすってのは本末転倒だし……何というか、あんまり同情できんが」
 微妙そうな表情で彷徨わせた視線が留まったのは双子の姉であるシルの横顔。
「詐欺は犯罪だから、取り締まっていくよっ!」
 元よりグリモア猟兵からの依頼で赴いた身の上である。その上で密かに尊敬する姉が結論を出したなら、テラが為すべき事に異論を挟むことなど有るはずもなかった。
「戦うべき相手が居るなら戦うのみだ!」
 言葉としては、そう言う名目であったが、そも行く手を遮るようにたむろする災魔を倒さねばフロアボスに挑むことすら能わない。
「さー、帰ったら学生さんも待ってるし、張り切って行きま」
 謎のやる気に満ちあふれた麻弓は仲間達の視線が集まるとビクッと震え。
「いや、そんな、別に楽しみにしているわけでは」
「……とりあえず厄介な阿呆も帰ったようじゃし、思う存分後始末をするかの」
 おどおどしつつ弁解をし出したところで、麻弓から視線を外した玄信が前を見据え。
「だね。この迷宮の本命はこいつらではないみたいだし、ささっと片付けちゃおう!」
 賛同した透乃が野菜や果物を取り出し始める。
「遅れてすまぬ」
 小百合子が転送されてきたのは、丁度この時。
「ふう……迷宮の出口まで送ることになっていれば、どれ程疲弊したであろうなぁ」
「と、言うと?」
「説得されて引き返してきた他の学生らがわらわに追いついて来たのじゃ。それで『仲間のことだから』とな」
 学生たちが搬送を代わってくれたことで、消耗を抑えて駆けつけられたという事なのだろう。その手に両断された看板の残骸を持っているところを見るに、ついでに部屋の手前にあった看板も斬り倒して来たらしい。
「ともあれ皆、無事引き返してくれて良かった」
 そんな小百合子の報告を聞いて、ユイは密かに胸をなで下ろす。もししっかり声に出していたなら、ソナタも無事に帰って頂けて一安心ですねと口にする前に何らかの同意をしていたことだろう。
「そう言う訳でな、学生らの安全は確保されたも同然じゃ」
 後はと続け、小百合子の視線が刺さったのは、ようやく猟兵たちに気付き始めた様子の死霊兵たちであり。
「こうも敵がうろうろと纏まっていると火矢を射たくなるのじゃが……やはり危険かのう?」
「燃焼しそうなのはマントの残骸くらいの気がするから可能性があるのは、近接攻撃が得意な人くらいじゃないかな?」
 小百合子の口にする疑問の形をした確認に、熱線銃を構えたトオルが応じてから周囲を見回す。
「死霊退治って聞いたんだけれど……ああぁ、なるほど。とっても私好み」
 ふいに目が留まったのは、艶っぽい目で死霊兵を見やって微笑む星乃・爐璃(旅人・f00738)ではなく、どうやら召喚されたその別人格。
「マルティプル・セルフでシーフと人形遣いを呼んだけれど……こう、何というかご覧の有様でね」
 目が合うなりもの凄く微妙な顔で説明を始めたのが、おそらくは当人なのであろう。
「世の中には骨に興奮する者も居るそうじゃが……まさか、この中に居ったとはのう」
「そうそう、肩幅はそのくらい、骨盤もそのくらいの傾きで、大腿骨は……」
 迷子疑惑の脱ぎドワーフが再び遠い目をしちゃっているが、爐璃の別人格さんは構うことなく観察を続行。もちろん、人骨たちとて黙って鑑賞されているつもりなどなく、乾いた音をならして猟兵達に向かい駆け出そうとし。
「大地の力……存在の維持を司る力……星の力……我が手に集いて我が敵を滅せよ……グラビティ・ブラスト……往けぇ!!」
 その何体かが、テラの撃ち出した重力波砲を受け消し飛ぶ。だが、逆に言うなら消し飛んだのは一部のみ。このまま駆ければ更に攻撃に晒されると判断したのか、単純に攻撃されたから反撃に移ろうと言うことなのか走ってくる人骨の一部が足を止め血に汚れた弓を構え、矢をつがえて引き絞る。
「いっくよーっ!」
 内数体が空から飛んできた何かに両断されて崩れた。テラが仕掛けた時、シルも仕掛けていたのだ。駆け込むことで人骨たちとの距離を詰め、襲いかかってきた刃をすり抜け、残像を連れて空へ。そのまま空中戦へ移行したシルに斬られた、災魔たちが矢を放つ前に倒れたというわけである。むろん、倒されたのは一部に過ぎない。
「あちらの方々は黄泉路へ還してあげなくては……その為にも――」
 自分を含む猟兵達に向けられた弓、放たれた矢が夕立の如く向かってくる様を前に気圧され、身を縮こませながらも気力を振り絞り、ソナタは歌い始める。、皆様を守り、癒すのがわたしの役目とばかりに。
「静謐の帳を下ろしましょう……」
 すべてをなだめるような歌声は、飛来する矢の勢いすら弱めた。
「当たらなければ問題ないよ」
 すべてではない、一部であったが、もうひとりの自分を出現させたトオルにはそれで十分だった。フェイントを織り込んだ動きともうひとりのお陰で、オーラによる守りすら必要なく見当違いの場所へ降ってきた矢が迷宮の床に突き立って行く。
「こう、雨でずぶ濡れならともかく、こういう雨はちょっと」
 熱線銃で矢を撃ち減らす麻弓もハリネズミになるつもりはなさそうであり。
「野菜に果物、美味しく食べた私には効かないよ!」
 明らかに当たったはずの矢をうにゅんとたわんだ胸で弾きながら、透乃が再び矢をつがえようとした災魔を斧で粉砕する。
「このような閉所で弓など使うでない!」
 残像を射らせて敵のただ中に踏み込んだ小百合子も、手にした薙刀で弓を構えた死霊兵達を纏めて薙ぎ払い。
「脳みそが無い奴の攻撃なぞ当たらんわ! たとえ当たったところで――」
 数本の矢を見切ってかわした玄信が更に飛来した矢をオーラで弾く。
「あぁ、何て勿体ない。今の子は鎖骨の位置もとても理想て」
「いいから、さっさと倒そ? ほら敵だから」
 何故か嘆く別人格を促しながら爐璃の他の別人格さんはダガーで現前の敵を一体一体仕留めて行き。
「ほら、人形遣い、君が行ったほうがもっと間近で骨と弄れられるしょ? いつものようにシーフとだまし討で行ってきて」
 氷の槍で災魔を貫く本人も説得に加わったことで漸くその気になったのだと思ふ。
「あぁ、爐璃。やっぱりあなたってセンスあるわ」
 串刺しにされる人骨には身もだえしてテンションもあがった様子ので骨好きの人格さんが参戦して行き。
「いつかの犠牲者かもしれないけれど、お掃除の時間よ。いざ」
 どんどん数を減らして行く死霊兵から目は背けず、味方を庇ってあちこちに矢の刺さった巨大な騎士人形をユイは嗾ける。
「さぁ、過去は過去へ。安らかな眠りを。大人しく眠りなさい……」
 猟兵の誰かの攻撃に巻き込まれたのか、片腕と肋骨の幾本かを失ったオブビリオンがユイの声に弾かれたように顔を上げ、そこに見た。武器を振り上げた巨大な騎士人形を。
「しかし、凄い数ですね」
 誰かが思わず呟いた程に、災魔たちの強みはこれだけ攻撃を受けて減らされつつもまだ倒し切るに至っていない数だ。ここに来たのが、学生パーティーであったなら全滅を免れ得なかった理由もその数にあったと思われ。
「あっ。すいませーん、こっちもお願いして良いですかー?」
 回り込んで距離を詰めてきた人骨の姿に麻弓が助けを求めれば、死霊兵の行く手を遮ったのは、迷子疑惑のドワーフが召喚したアースジャイアントであった。
「残念じゃったの。来たのが間抜けでなくてな」
 数で押しきることなど出来ず、ただその災魔も駆逐されて行く仲間の後を追うこととなり。
「ありがとうございました。どうせ襲われるならガイコツの女の子たちよりはさっきの学生さんたちの方が……あ、いや、なんでもないですよ?」
 礼の言葉に続いたコメントについては、きっと深くツッコんでは駄目なのだろう。
「数はそれなり。だが、順調ではあるな」
 弓で味方を狙った死霊兵の腕を撃ち抜き、動きが止まったところを粉砕される様を金色に変じた瞳に映してトオルは呟く。
「ごり押しごり押し♪ じゃ、次いくよ!」
 自分に向けられた斬撃も食べたお野菜の力で肌に傷すら付かなければ、頓着せずは標的と見定めた人骨の頭蓋を斧でたたき割ると他の死霊兵めがけ襲いかかり。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……。六芒に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ! ……一気に行くよっ!」
 仲間を斬り散らす相手に一矢報いんと集まってきた災魔達を全力で放つシルの魔力砲は纏めて消滅させる。
「中々に寒そうだよな。だから……文字通り骨まで温めてやるとも!」
 そんなシルからあまり離れていない場所で合間から向こうの透けた人骨の刃をかわしたテラは炎を宿した剣で血に濡れた剣を持つ骨の手を斬り飛ばし。
「ついでといっちゃなんだが……そのまま大地に還り輪廻転生の輪に帰れ!」
 同じく炎を宿した槍の穂先で死霊兵の頭蓋を貫くと、串刺しにしたまま振り回して、遠心力で投げ飛ばす。戦いは猟兵達が明らかにおしていた。とは言え、猟兵たちとて無傷ではない。
「やはり、手当も必要そうですね。ですが……」
 ソナタとしては予想していた状況ではあるものの、前線は敵と味方の位置がめまぐるしく変わる乱戦と言って良く、討ち減らされたことで死霊兵達による反撃の勢いも随分と衰えていた。
「これ、下手をすると終わってから手当をした方が良さそうね」
「そうですね」
 もはや災魔の全滅は時間の問題であり。
「骨に直接当たるなら折るのは簡単じゃ!」
「これでラストだよっ!」
 砕けた盾を投げ捨てた人骨が玄信に背骨を砕かれて倒れ込んだのと、透乃の振り下ろした斧が死霊兵を頭から真っ二つに断ち割ったのがほぼ同時。この二体が最後まで残っていた災魔であり。
「どうやら、被害が出る前に骨は『お掃除』出来たようね」
「そうですね。それでは――」
 ユイの言葉に頷いたソナタが先に進みましょうかと言いかけた時だった。
「あれ? あっちにも看板があるよ?」
 不意に声を上げた透乃の示す先を見れば、奥に向かう通路の途中にそれは立っていた。
「すっごくHな本の入った宝箱はこの先」
 と書かれた看板が奥を示す矢印をつけて。なお、この看板が即座に駆け寄った小百合子に斬り倒されたのは言うまでもない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ミミックロボット』

POW   :    トレジャーロボット
無機物と合体し、自身の身長の2倍のロボに変形する。特に【貨幣もしくは宝石】と合体した時に最大の効果を発揮する。
SPD   :    ゴーレムフォース
レベル×1体の、【額】に1と刻印された戦闘用【小型ゴーレム】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    フルスチームグラップル
【フルパワーでの掴みかかり】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●すっごくHな本の入った宝箱
 ただただ静かに、何の音も発さず、部屋の片隅にそれは鎮座していた。にもかかわらず、五月蠅さを感じてしまう者が居るとするなら、それは周囲にこれでもかと立っている看板のせいだろう。
「衝撃の問題作」
 だの。
「思わず誰もが赤面」
 だとか。
「こんなの凄すぎる」
 なんてあおり文句と共に、前の看板にあった本はこの中にありますよと全力で主張しているのだ。まぁ、実際本当にそんな本が入っているのかはわからない。だが、もう為すべき事は決まっているように思えた。
秦田・麻弓
ど、どんな本が入ってるんでしょうか…いや、入ってるワケないとは思うんですけど、一応ね、ほら

って、ミミックだったの!?


あ、うん、戦闘ですよね、距離を保って援護射撃がんばります。関節部分を狙って動きにくくしたり、小型ゴーレムを真っ先に減らしたり、他の人がボスに集中しやすいように。誰かが掴まれた時はおびき寄せで注意を逸らしにかかります


あ、もし本があったら、誰もいらないなら私持って帰ろうかなって…

終わったら学生さん達にも報告しなきゃですね。待っててくれたら飛び付いて腕に抱き付いたりしながらお礼を言いますし、続きの話を始めたり…あ、ほら、約束は守らなきゃですし。早速持ち帰られ…じゃなくて送って来まーす


ソナタ・アーティライエ
人を惑わし命を啜る悪行、これ以上は許しません

アマデウスにヴァイオリンに変化してもらって、【幻獣交響曲第126番『神鎗』】を奏で、召喚の門を開いてお友達を呼んで力を借りますね……あら?なんだか機嫌悪いですか?
(ラヴェル:ソナタに対しては愛想よく甘える感じで、内心は「貴様のせいでソナタがあられもない格好をする事になったそうだな。万死に値する!」みたいな感じにお怒りのご様子)

ラヴェルがすごくやる気を出してるみたいで、とても頑張ってくれてます
わたしはそんなラヴェルが怪我しないよう、【幻想小夜曲第140番『夢絃の琴』】で、出来る限り敵の攻撃を鎮め、或は自分の身体で庇うようにします
友達が傷付くのは嫌、です


山梨・玄信
…ここまで来た奴がこの看板を信じると思っておるのかのう。

【POWを使用】
罠使いと第六感で宝箱の周りに罠が無いか見てみるぞい。
偶に宝箱を怪しいと思わせておいて、周りに罠を仕掛けるGMが居るからのう。
罠が無さそうなら、宝箱にいきなり灰燼拳をぶちかますのじゃ!
カウンターには充分に注意するぞい。事前にオーラ防御を張っておいて耐えるのじゃ。見切りで出来るだけダメージを減らす努力もするぞい。

その後は第六感と見切りで攻撃を躱しつつ、鎧無視攻撃付きの2回攻撃でダメージを入れるのじゃ。
チャンスがあれば灰燼拳をもう一度叩き込むぞい。

「今回は脱がんぞ。ナイフが効きにくい相手ばかりじゃしな」


アドリブ、絡み歓迎じゃ。


鍋島・小百合子
SPD重視:小型ゴーレムの駆逐

この看板を立てた奴は男の深層でも探っておったのかえ?
邪に扇情を醸し出すような文ばかりで呆れるわ…

宝箱に触れる前に看板を一つ残らず斬り捨てる
「この謳い文句で下らぬ内容ならばやはり燃やそうかの」
宝箱が動いたら距離を取りつつ長弓で応戦、援護射撃とスナイパーも用いて仲間を援護
小型ゴーレムが現れたら範囲攻撃で駆逐し合体の阻止に回る
数が集まってキリがない場合はユーベルコード「心火焔硝矢」発動
勇気の心にて発現した火矢で纏めて攻撃
「ええい!この狭い場所でワラワラと鬱陶しい!」

宝箱の撃破を確認できたら改めてその内容を拝見
先に申し上げた通り内容次第で斬り捨てるか先の学生への土産にする


緋月・透乃
すっごく変哲のない本体の入った宝箱。
分かりやすさが衝撃の問題作
主張の酷さに思わず誰もが赤面
それでも騙せると思っているなんてこんなの凄すぎる

これで嘘じゃなくなるかな。『騙せる』っていれちゃったしダメかな?まあいっか。
実際のところ看板が無くて宝箱だけなら騙せる可能性もあったんじゃないかなー?
余計なことはするものではないね。

擬態している間に力溜めて罷迅滅追昇ぶち込んでみよう。
敵がまともに動き出しても離れずに攻撃を続けて、トレジャーロボットで変形したら離れる、近づいて罷迅滅追昇、また離れる……のヒット&アウェイで戦っていくよ。


シル・ウィンディア
…え、ええと、一つだけツッコミしたいの
ここの迷宮、こんなトラップばっかなの?
ま、まぁ、それに引っかかる男の人もいるから有効なんだよね
…うん、なんだか、全力で倒したくなってきたの

基本行動は、【ダッシュ】【残像】【空中戦】【フェイント】を駆使しての機動戦。
速度は緩急をつけて、相手に読まれないように動き回るよ

隙を見つけたら、光刃剣と精霊剣を両手に束ねて持って、一本の大剣として扱って攻撃っ!
ロボットだから、【属性攻撃】の属性は雷を選択。
【二回攻撃】で連撃を叩きこむよ

敵の攻撃は【第六感】で感知して【見切り】で回避

敵が大きな隙を見せたら【高速詠唱】【全力魔法】でも
エレメンタル・ファランクスをつかうよっ!


筒石・トオル
【WIZ】
この「思わず誰もが赤面」って怒りで顔が紅潮するってパターンじゃない?
H=酷いの頭文字じゃないかと推測。まあ、どういう意味だとしても僕は興味ないけどね。ただ追い返した学生さんには必要っぽいんで、後にでも宝箱の中身は調べておきたい。
念の為『オーラ防御』しつつ、攻撃は『フェイント』『地形の利用』でかわし、隙を見て【ヒプノシスリストラクション】で動きを封じる。もし失敗しても敵の寿命を削れるなら御の字だ。


月宮・ユイ
SPD行動

最初の看板はともかく、ここにこんな罠では意味がないでしょうに…変な所で統一感のある迷宮ですね
それでも迷宮に影響を与えるボスですからね。油断せずきっちり倒しましょう

【縛鎖】にて召喚した無数の捕縛拘束、停止減衰の鎖を操り戦う
私はまずは召喚されるだろう小型ゴーレムを処置
機会を見てボスを3種の鎖で拘束、仲間の攻撃機会(大技等)を作れるようにする<”戦闘知識、第六感、見切り”
「迷宮に合わせるなら、緊縛プレイかしら」

終わったら、譲ってくれたお礼にリーダーさんに顛末の報告にいきましょうか
「温泉でもご一緒しませんか?勿論、湯浴み着はありですけど」
最後男の意地みせてましたしね

アドリブ・絡み・協力大歓迎


カシム・ディーン
此処が噂の迷宮ですか…皆突破したようなので此処まで来るのは楽でしたが…

(宝箱の周囲の看板を見て硬直…気配が変わる…これは闘志…否、最早闘気がごぅっと

素晴らしいですね…成程…そんな凄い本がその中に入っているんですか…(もうこれはまさに年頃の中学生である!

我が全霊!我が盗賊の技!須らく駆使してその大いなる至宝…頂きます!!(気弱な盗賊が…今…己の全霊を尽くす時が来た…!こんなんでいいのか?

戦闘
シーブズギャンビットで加速
そのままナイフで雷属性をナイフに付与
猛攻を仕掛け可能な限り盗み攻撃を仕掛

冷徹に敵の動きを見据え常に状況を見据えあらゆる戦術を行使

…宝箱の中のHな本を手にする為に

アドリブ大大歓迎



「この『思わず誰もが赤面』って怒りで顔が紅潮するってパターンじゃない?」
 宝箱を喧しく装飾する看板の一つに目を留め、口を開いたのは、トオルだった。
「『すっごく変哲のない本体の入った宝箱』『分かりやすさが衝撃の問題作』『主張の酷さに思わず誰もが赤面』『それでも騙せると思っているなんてこんなの凄すぎる』……これで嘘じゃなくなるかな。『騙せる』っていれちゃったしダメかな?」
 一方で、透乃は一つ一つの看板の謳い文句に色々付け加えてから首を傾げるも、まあいっかと生じた疑問を流し。
「この看板を立てた奴は男の深層でも探っておったのかえ? 邪に扇情を醸し出すような文ばかりで呆れるわ……」
 汚いものを見るような目で看板を眺めた小百合子は、ため息を漏らす。
「……え、ええと、一つだけツッコミしたいの。ここの迷宮、こんなトラップばっかなの?」
「今のところそのようじゃが……しかし、ここまで来た奴がこの看板を信じると思って――」
 一部の面々が看板の真意について論じる中、シルが問えば、答えた玄信も小百合子同様に呆れを隠せぬ目を看板に向け。
「ど、どんな本が入ってるんでしょうか」
「え?」
 ちらちら宝箱を盗み見る麻弓の存在に絶句する。
「……いや、入ってるワケないとは思うんですけど、一応ね、ほら」
「そ、そうじゃな。いくらなんでものう、うむ」
「ま、まぁ、それに引っかかる男の人もいるから有効なんだよね」
 麻弓は女性だが、それはそれ。弁解する仲間に玄信とシルはフォローを入れ、最終的に再び宝箱へ視線を投げ。
「しかし、最初の看板はともかく、ここにこんな罠では意味がないでしょうに……変な所で統一感のある迷宮ですね」
 口を開いたのは、二人のどちらでもなくユイだった。
「だよね。実際のところ看板が無くて宝箱だけなら騙せる可能性もあったんじゃないかなー?」
 余計なことはするものではないねと続けながら透乃は頷けば、弾みで大きな胸がたゆんと揺れ。猟兵たちが看板と宝箱について論じていたさなかだった。
「此処が噂の迷宮ですか……皆突破したようなので転送されるだけでしたし、此処まで来るのは楽でしたが……」
 現れたカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は周囲を見回して急に硬直した。
「その、どう――」
 訝しんでか心配してか、ソナタが声をかけようとするも最後まで言い終えるより早く、カシムは復活を果たす。否、それをただの復活と言っていいのか。
「素晴らしいですね……」
 ポツリと漏らした時には身体から言いしれぬ気魄と言うか闘気の様なモノが溢れ出ていた。
「……成程……そんな凄い本がその中に入っているんですか……」
「え」
 口の端をつり上げ看板を見やる様にソナタの口から零れた声は驚きによるものか、困惑によるものか。
「引っかかる者が出おったーっ?!」
 玄信の表情を言語かするならそんなところだろう。ただ、叫んでいたとしても看板と宝箱しかたぶん見えなくなっているカシムに聞こえたかは不明だが。
「我が全霊! 我が盗賊の技! 須らく駆使してその大いなる至宝……頂きます!!」
「……うん、なんだか、全力で倒したくなってきたの」
 完全に誑かされた実例を見せつけられたこともあるのか、シルは視線を戻すと光刃剣『エレメンティア』と精霊剣・六源和導を構え。
「待て、まずは宝箱の周囲に罠がないか調べてみるぞい」
「っ」
 今にも飛びかからんばかりであったカシムの身体が、迷子疑惑ドワーフの一言で雷に打たれたように震えた。
「そうでした、僕としたことがお恥ずかしい。大いなる至宝を得んとするなら慎重さも必須ですね」
 きっと言われて初めて罠があるかもしれないと言うことに思い至ったのであろう。
「いや、わしは本が欲しくて忠告した訳ではないのじゃがの」
 たぶん尊敬の目と言われるモノで見られて微妙そうな表情をした玄信は目を逸らし。
「なんと無欲な?! では、大いなる至宝は僕が頂いても――」
「あ、追い返した学生さんには必要っぽいんで」
 良いですねと続ける前に声を上げた者が居た。確かに看板に引っかかった学生パーティーなら欲しいという者が出るかも知れない。また、トオルが声を上げるよりも早く麻弓が残念そうな顔をしていたところを見るに、麻弓も誰もいらないなら持って帰ろうかなとでも考えていたのだろう。
「くっ、いきなりライバルが。いえ、大いなる至宝の素晴らしさを考えれば無理はありませんか」
「いや、僕は興味ないし」
 戦慄するカシムにとりあえずトオルは否定し。
「お主ら……本を学生らの土産にするかを決めるのは後で良かろう。それよりも、まずはあれをどうするかではないかえ?」
 本の処遇については自身の考えがあった小百合子が割って入ると、視線で宝箱を示す。宝箱を確かめた訳ではなく、現状ではただの皮算用なのだ。
「まぁ、そうじゃろうのう。とりあえず、罠はなさそうじゃ」
「すまぬ」
 宝箱事態が明らかに罠だとは言わず、頷いた仲間が脇へ退けば、軽く頭を下げた小百合子は薙刀を手にしたまま前へと進み出る。
「この謳い文句で下らぬ内容ならばやはり燃やそうかの」
 言うが早いか、振るった獲物によって断ち切られた看板が倒れ。
「せいっ」
「くたばれ、消え去れ、あの世の果てまで飛んでいけー! 罷迅滅追昇!!」
 宝箱は調べられる前にドワーフの拳を叩き込まれ拉げたところへ透乃のショルダータックルを喰らったかと思えば、手にした重戦斧【緋月】によって打ち上げられた。
「って、ミミックだったの!?」
 そのまま空中分解と行かなかったのは、外板を内部構造が繋ぎ止めたからであろう。拉げることで露わとなった巨大な車輪と爪のある腕。何故が驚いているかは不明だが、フロアボスのミミックロボットであることは明らかだった。
「成る程、大いなる至宝の番人と言うことですか。そして、至宝はあの身体の中に――盗賊が……今……己の全霊を尽くす時が来た……!」
 どこまでも前向きに欲望に忠実な盗賊が吼えた。
「人を惑わし命を啜る悪行、これ以上は許しません」
 一方でソナタもまた動き出していた。猟兵たちが介入しなければ犠牲者が出ていたのだ。傍らの銀竜へヴァイオリンに変じて貰うとソナタはそれを弾き始め。
「……来て、ラヴェル」
 呼び声に応じて現れたのは、真珠色の角を持つユニコーンであった。ラヴェルは甘えるように頭をソナタへと擦りつけるが。
「……あら? なんだか機嫌悪いですか?」
 どこかに違和感を覚えたのだろうが疑問を口に出すと、ビクッと震えて動きを止め。
「ヒヒーン」
 誤魔化すように嘶き、身を屈めて背にソナタを乗せる。この時宝箱に擬態していたフロアボスは床に墜落し、ひっくり返っていたが、ユニコーンにとって主があられもない姿を晒す元凶となった相手である。何ら遠慮する理由もなく、全力で疾駆すると勢いのままはね飛ばし、馬蹄で踏みにじる。侵入者を騙し罠にかけるどころか、文字通り踏んだり蹴ったりであった。
「それでも影響を与えるボスですからね。油断せずきっちり倒しましょう」
「あ、うん、戦闘ですよね。がんばります」
 驚き冷めやらず、ミミックロボットがボコボコにされる様を眺めていた麻弓は、ユイの言葉で我に返ると熱線銃を構えて災魔へ照準を重ね。
「もう少し転んでて!」
 そんな麻弓の視界内で、光刃剣と精霊剣を両手に束ねたシルが起きあがろうともがくフロアボスの両腕を順に斬りつけ、駆け抜ける。雷を帯びた二回の攻撃で自重を支えるのを邪魔されたミミックロボットは動きを止め。直後に額へ1と刻印されたゴーレムたちが出現する。
「この調子で行けば良かったけれど、そうもいかないようね。けど」
 ゴーレムたちの召喚はユイにとって想定済みであった。
「永久の縛りを……!」
 放たれた鎖が即座にゴーレムたちへと向かい。
「ええい! この狭い場所でワラワラと鬱陶しい! 我は燃やす己が胸の内にある勇炎の心……貫け!」
 鎖だけでは抑えきれない数のゴーレム目掛け、小百合子が放った火矢で纏めて焼いて行く。
「もう少し数が減らんと直接殴るのは厳しいの」
「流石にひっくり返って袋叩きにされて終わりは嫌だったのかな。まあ――」
 生き残ったゴーレムたちは我が身を盾にしてでも主が起きあがる時間を作ろうとし、邪魔したゴーレムを拳で粉砕しつつ顔を顰める玄信の言に応じつつトオルは眼鏡越しにミミックロボットを見やる。先方が嫌でも起きあがるのを許してやる必要は猟兵たちにない。
「光よ我が願いを叶えたまえ。聖なる力、邪なる者を封じる力をここに」
 突然点滅するようにトオルの眼鏡が光ると壁を作ったゴーレムたちの動きが止まり。
「今だ!」
 衣服を脱ぎながら駆け出したカシムは動かなくなったゴーレムを足場に飛ぶと、ミミックロボットに一撃を見舞い、同時に体内に腕を突っ込んで掴んだモノを引き抜きながらすれ違う。
「とりあえず、脱ぎ枠は他に居たようじゃの。と言うか、居なくても今回は脱がんかったがの。ナイフが効きにくい相手ばかりじゃしな」
「やっったぁぁあ!」
 謎の独言をする玄信の視線の先、全身から喜びを溢れさせんばかりにカシムは叫ぶ。手にした感触はそれが書物の類だと知らせており。
「さて、では確に」
 フロアボスから書物に目をやった所で凍り付く。そこに描かれていたのは一糸纏わぬ姿で絡み合う、人骨と人骨。
「ちくしょぉぉぉぉッ、騙されたぁぁぁぁぁッ」
「また骨なのね……変な所で統一感のある迷宮と言えば良いのか」
 ひょっとしたら、骨で興奮する人にとっては看板通りの内容なのかも知れない。
「あ」
 約一名が天国から地獄に突き落とされた隙をつくかのように。手から零れた本をゴーレムの一体が拾い上げ主の元へと走り出す。看板で謳った以上、体内に本が無いと問題と見たのか、あるいは。
「ええと、とりあえず撃ちますね」
 の射撃によって本を掲げたゴーレムはあっさり撃ち抜かれるが、落ちた本はすぐに別のゴーレムが拾い。
「あっ」
 拾ったゴーレムが攻撃に巻き込まれて倒されても別のゴーレムが後を継ぎ、運んで行く。
「合体する気かな」
 可能性に思い至った透乃が再度の攻撃を断念して離れれば、予想を肯定するように本を取り込んだ災魔が変形して行く。
「それで良いのかと聞くのは、やはり無粋かえ?」
「たぶん、気にしてないんじゃないかな?」
 誕生した骨系えっちな本ロボットと言う存在を前に小百合子の口から零れた疑問へ答えつつ着地したシルは床を蹴って走り出すとそのままフロアボスへ斬りかかる。ビジュアルがアレに変われど、戦闘は続いているのだ。
「まぁ、その分よく燃えそうじゃの。紙と合体したのは失敗じゃったのぅ」
 長弓を引き絞り、狙いを定めた小百合子も味方を援護せんと矢を放つが、災魔からすれば燃やされてはたまらない。弾き散らそうと腕を振るおうとしかけたところで、突如硬直し。
「迷宮に合わせるなら、緊縛プレイかしら」
 放った鎖によってフロアボスの動きを止めたユイは、身体を軋ませながら何とか身体の自由を取り戻そうとするえっちな本ロボットを眺め。動きを止められたロボは火矢が突き立ち災魔の身体が燃え始める。
「本当に、何故合体したのでしょうか?」
 燃えるロボットが答えない以上、理由は解らない、だが。
「そんなことは、どうでもいいです。……お前だけは、許さない」
 憤怒の形相で睨み付ける夢やぶれた一人の若者にとっては、たぶん復讐こそがすべてだった。服すら脱ぎ捨て、つかみ取った夢を踏みにじったフロアボスに向かって駆け寄ると、未だ鎖で身体の自由が効かない身体をダガーで斬り裂き。
「ヒヒーン」
 フロアボスを許せぬ者がもう一頭。ソナタを背に乗せた一角獣は跳躍するとロボの顔面を踏みつけ、たたらを踏ませる。
「あ」
 バランスを崩したフロアボスの腕がラヴェルの身体をかすめそうになるも、ソナタが身を挺して庇い。
「お願いこっち向かないで……っ」
 バランスを崩したフロアボスへは代わりに何発かの熱線が撃ち込まれ。
「畳みかけるぞい」
「うん」
 脱がなかったドワーフが殴りかかりながらかけた言葉に応じ、ロボットに肉迫した透乃はそのまま肩からぶつかると、災魔がよろけたところで斧を使ってその身を打ち上げる。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ……。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
 上空に打ち上げられてしまえば、回避の術など存在せず、シルの全力で放った魔法がそこへ直撃した。大きな破片をまき散らしながらフロアボスは吹き飛び。
「ラヴェル、大丈夫ですか?」
 ソナタが騎乗しているユニコーンを気遣い、尋ねる向こうで、燃焼のダメージが大きかったのか、起きあがるより早く災魔の爪のある腕の片方がもげ落ちる。
「そこそこのダメージは与えられたかな」
「あと一息だとは思うけれど、本当に何故本と合体したのかしらね?」
 残った片腕だけで何とか身を起こしたロボは猟兵たちの疑問に答えることなく、残った腕で掴みかかろうとし。
「こ、こっちですよ!」
 麻弓があげた声に注意が逸れ、一瞬生じた隙。
「はい、ご苦労様」
 かちあげる斧の一撃に繋ぐまでもなかった。透乃のショルダータックルをもろに喰らった災魔の腕は関節部分が砕けて獲物を掴むことなく床を叩き、最大の武器を封じられた時には援護射撃の命中した本体も既に動きを止めていたのだから。

「終わりましたし、学生さん達にも報告しなきゃですね」
 ポツリと呟いた麻弓の言葉にそうねとユイは頷いた。
「譲ってくれたお礼にリーダーさんに顛末の報告にいきましょうか」
 看板の残骸が転がる部屋の中、看板が謳っていた本はない。合体したミミックロボットと共に燃えてしまったのだろう。猟兵たちの嗅覚は今更ながらにモノの燃えた焦げ臭さを認識し。
「ある意味残らなくて正解だったのかも知れんのぅ」
 内容次第で学生たちへの土産にすることも考えていた小百合子は、壁を貫いた先まで届きそうな程遠くを見る。若干壁が煤けているのは近くでモノが燃えたからか。
「それじゃ、帰ろうか。挨拶する人はあの人たちに挨拶するとして……あ」
 迷宮を逆に辿る長い帰路など必要ない。グリモア猟兵の転移で一気に迷宮の入り口近くまで送られれば、学生パーティーとの再会はすぐであった。
「無事だったか」
「怪我はな、うわっ」
 二人目の学生が、猟兵たちを見るなりかけようとした声は、麻弓が飛びついたことで途切れ。
「ありがとうございました。それで、あの時のお話の続きですが」
「あっ、ああ。覚えててくれたんだ」
「当然で……あ、ほら、約束は守らなきゃですし。早速持ち帰られ……じゃなくて送って来まーす」
 話を進めたところで仲間達の視線に気づいた麻弓はわたわたしつつ弁解すると、誤魔化すように学生の一人に腕を絡めたまま歩き出す。
「報告は良かったのかな?」
「送っていった先でするんじゃない?」
「なら、残りの者たちにはここで報告しておくべきじゃの」
 一人抜けたところで顔を見合わせた猟兵たちは結論を出すと迷宮の先に待ち受けていたモノについて残る学生パーティーの面々に語り。
「なんてこった」
「ありがとう。俺たちがそこまで辿り着いていたら立ち直れたかどうか」
 嘆いたり礼を言ったりとバラバラな反応をする学生達の中。
「温泉でもご一緒しませんか? 勿論、湯浴み着はありですけど」
「っ」
 ユイからの申し出に頭を下げていた学生パーティーのリーダーが息を呑む。
「すまない……そして、ありがとう」
 こう、何かが報われた思いであったのだろう。晴れやかな笑顔でもう一度礼を言い。こうして、一組の学生パーティーが犠牲となることもなく、フロアボスは無事討伐されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月31日


挿絵イラスト