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麻雀列車への招待(作者 青猫格子
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●博打打ちたちの噂
 帝都の博打打ちたちの間に伝わる噂がある。
 とある場所に、招待された者だけが行ける賭場があるのだという。
 なにやら、廃線になった線路の先に放置された、食堂車の車両の中で開催しているらしい。

 車両は外側こそ古くなっているが、中は高級ホテルの食堂のようにきらびやかだとか。
 法の目を逃れて博打を楽しみたい金持ちたちがたくさん来るのだとか。
 美しい女主人が主催として出迎えてくれるとか。
 嘘か本当なのか分からない話が色々流れていたが、実際に行って戻ってきたという者は一人も見当たらない。

 とある麻雀打ちの溜まり場に出入りする青年、山上・進次郎もそういった噂はよく聞いていた。
 しかし、彼は信じていなかった、招待状が届くまでは。
「秘密遊戯倶楽部・麻雀会への御招待」
 その招待状を手にした進次郎は、何かを決心したような顔で、帝都の外れの廃線へ向かうのだった。

●グリモアベースにて
「サクラミラージュに、博打打ちの青年を狙う影朧が現れました」
 グリモアベースでクロノ・ライム(お菓子に目がないクレリック・f15759)が猟兵たちに説明をする。
「影朧は元々、古い鏡でした。賭け事にのめり込んで家族を捨てた父を恨む女性の持ち物だったようです」
 鏡はいつしか女性の思いに影響を受け、博打打ちを狙う影朧になったようだ。
「それ自体は不幸な出来事ですが、それによって無関係な人に危害が及ぶのは止めなければいけません」
 今狙われている青年、山上・進次郎のことだ。彼はその影朧とは何の面識もない。

「青年は現在、麻雀会が行われる列車へ向かっているので、まず皆さんはそれを追って一緒に会場へ向かってください」
 進次郎とは会話してもいいし、会話せずに尾行するだけでもいい。
 ただ列車に向かうのを止めようとするのは無意味だという。もはや招待状を受け取った時点で、対象はいずれ列車の元へたどり着いてしまうらしい。
 そして招待を受けないものは列車を見つけられないため、彼に付いて行くしかないのだ。
 とにかく進めばいずれ会場へ着くであろう。
「会場の中にいる者たちは麻雀を打ちに来た客を装っていますが、実は全員影朧の手下です。青年に危害が及ぶ前に倒してください」
 そして手下を倒せば最後は進次郎を列車へ呼んだ影朧との戦闘になるだろう。

「説明は以上です。青年を助けることが第一ですが、できれば影朧を苦しみから救ってほしいです。どうかよろしくお願いします」
 クロノはそう言い終わると、転送を開始した……。





第3章 ボス戦 『雲外鏡『大鏡魔』』

POW ●地獄万華鏡
戦場全体に、【囚えた相手が死ぬまで反転体を出し続ける鏡】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD ●魔鏡写取法
【呪われし魔鏡】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、呪われし魔鏡から何度でも発動できる。
WIZ ●呪鏡殺
【相手を映した魔鏡】を向けた対象に、【致死の呪い】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠天御鏡・百々です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●現れた主催
「ようこそ秘密遊技倶楽部へ。遅くなりましたが、わたくしがこの会の主催です」
 扉を開いて現れたのは、長い黒髪の女性だった。
「おや、人が随分減ってしまいましたね。どうやらお強い様子で」
 女性が辺りを見回し、進次郎がいることに気がつく。
 進次郎は女性と目が合うとぎくりとし、一歩下がった。
 柔らかい言葉づかいに対して、彼女の目が笑っていなかったからだ。
(この人は、誰も信用しないという生き方をしてきた、そう言う目だ……)
 進次郎は勝負の場で人を観察してきた経験から、彼女のことをそのように分析していた。

「せっかくなので、みなさんが参加できるちょっとした余興をしませんか?」
 女性はそう言うと、着物の袖から丸い鏡を取り出した。
 彼女が鏡を掲げたとたん、鏡が怪しく輝き始める。

 危ない! と猟兵の誰かが進次郎をかばおうとする。
 しかし、光は進次郎ではなく部屋全体に広がりはじめた。
 視界から光が消えたとき、会場の様子が大きく変化していた。
 食堂車の面影は残っているが、部屋が長くなり、途中に曲がり角がいくつもある。
 まるで迷路のようだった。

「これから逃げるみなさんをわたくしが追いかけます。簡単でしょう?」
 どこからか女性の声が聞こえる。姿は見当たらない。
「それではゲームになってない。どうやって勝ち負けを決めるんです?」
 進次郎が声を上げる。
「そうですね。ご招待した方の命がなくなればわたくしの、わたくしの命を奪えれば皆さんの勝ちとしましょう」
「そんな……」
 命がけのゲームなど進次郎はしたくなかった。
 しかし、自分の命が狙われているのも事実であった。
 進次郎はとにかく逃げるため、迷路の中を走り始めた。

■マスターより
 3章はボス戦です。
 今回は、会場が迷宮と化し、ボスである雲外鏡『大鏡魔』が追いかけてくることになります。
 この迷宮化は「地獄万華鏡」に似た能力ですが若干違うものなので、鏡ではなくて食堂車の見た目になっています。また出口も見つかりません。
 迷宮から出るには大鏡魔を倒すしか方法はありません。
 進次郎と一緒に逃げるか別々に行動するかは自由に選んでください。
 シナリオが失敗にならない限り、進次郎は必死に逃げます。

 3章のプレイングはこの断章公開時から受付開始します。
 よろしくお願いいたします。