#UDCアース
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●シャベルの足跡
真夜中――何物も何者も鳴かぬ、泣かぬ現実の影側。ピョンピョンと楽し気なものが数体。がさごそと取り出した物体がぺったんぺったん誰かさんを喜ばせる。悦んだうねりが積み重なって、ざわめくと同時に『揺り籠』が生ずる。感謝しないと。感謝しようね。此の混沌が酷く甘くて、月の反射すらも届かない――此処は地上の楽園だ。此処は真実、楽園だ。くださいな。その無責任をくださいな。胎が蠢いて改められ、新たに孕んだ『もの』は跳ねる。ピョンピョン、ピョンピョン、嬉しいな……欲がわいた。
夜が明ける――住民が目にしたのは、穴だらけの墓地だった。
●グリモアベース
「貴様等、生死の価値観は人に寄って変わるが、果たして人間は何処までを生と表現するのか。クカカッ――問答は日を改めろ? 確かに『その通り』だ」
ロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)が『早過ぎた~』を閉ざし、猟兵の面を再度確認する。今回もUDCアースの事件で在り、その予知は一筋縄ではいかないようだ。
「貴様等には墓荒らしを『暴いて』もらいたい。某所の墓場を発き続ける『もの』が在るようだ。眷属の類か狂信者の類かは解せないが、それを突き止めて『所以』と共に叩き潰せ。おそらくは邪神復活の儀式か何かだろう。不完全な『もの』が現れる故、最後まで気を抜かず『骸の海』に還し給え――貴様等の能力ならば容易いものだろう。しかし油断は禁物だ。全力で向かうが好い。宜しく頼む」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
繭は腐る。
宜しくお願い致します。
第1章 冒険
『墓荒らしを見つけろ』
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POW : 寝ずの番で墓地を見張り続ける
SPD : 荒らされた墓の親族へと聞き込みに行く
WIZ : 目撃者を探す
👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夜闇に紛れた存在は『何』を集めるべく暴いたのか。
昼間に向かえば穴凹塗れで、暮れて向かえば遭遇だろうか。
君達は如何にして『犯人』を捜しても良い。
夜鷹が啼いて、何を願っているのか。
天星・雲雀
「予知の内容から察するに、墓荒らしの正体は、死霊術師ですね。死体は新鮮な程、都合が良いと思うのですが、墓荒らしさんの好みはどの様な物でしょうか?」
「最近埋められた新しい御墓を中心に張り込んで見ましょう」
「とはいえ、『穴だらけ』と言う事はすでにかなりの数を揃えてるはずで、連れて歩けるはずも無いので、どこかに隠れ家が存在するはず。事件現場と行き来が可能な範囲で、怪しい集団が時を同じくして滞在出来る場所および目撃報告が無いか聞いて回りましょう」
「幸い墓荒らしさんが動きを見せる時間までは、まだ余裕がありますし」
「防腐措置とかは、ちゃんと出来ているんでしょうか?すでに匂い出していたら、すぐ見つかるかも」
その正体を暴く事は――予想する事は簡単だった。天星・雲雀(妖狐のシャーマン・f27361)は輪郭の曖昧な死霊術士を思い浮かべ、想像の面を撫でてみせる。魅されらた魂が導かれたのか奪われたのか判断し難いが、死体は新鮮な方が都合が良いに違いない。緑色の薬品でも注入したいのか。化学的な狂気も魔術的な脅威も一般には恐ろしいもので、それらの好みは『おもう』に塊だろう。魂の混成を望むならば無名の方が喜ばしいが――最近『埋めた』お墓を中心に探索を始めよう。酔っ払った死者の【意思】か【意志】が見出せれば容易いが、現実、其処までの力は発揮し難い。張り込んで夜間、月も隠れて過ぎて往けば『影』を掴むのも不可に等しい――嗚呼。とはいえ。穴だらけの事実、材料自体は揃ったのかも知れない。荒らしの棲み付く隠れ家でも在れば『暴き』に届くが、訊くべき相手は天ではなく人。
怪しげな集団を見掛けなかったのか。人々は困り顔で首を傾げ、無意味に脳味噌を働かせた。目撃情報は探れないのか……そうだ。何かが跳ねていたよ。ありゃバケモンか何かか……動きを見せる時間には未だ早いのか。余裕がありますし。
防腐措置の有無や如何に。臭いが漂わない現、ちゃんと出来ているらしい。もしくは『要らない』のか。すぐには見つからないようだ。
――姉ちゃんや。楽園って知ってるかい?
――おれには全くわからねぇが。欲がどうのとやかましい。
成功
🔵🔵🔴
播州・クロリア
({メトロノーム・コイン}でコインロールしながら墓場をとぼとぼ歩く)
墓を暴くときはどんなリズムなのでしょう?
嫌悪感を抱きながら作業しているのでしょうか?
機械のように黙々と作業しているのでしょうか?
それとも、嬉しそうに宝探しをするようにワクワクしながら作業しているのでしょうか?
(墓荒らしのリズムに同調するように体を揺らしながら目を閉じ、すっと手を真横にピンと伸ばすと{絢爛の旋律}で『ダンス』を始める)
おそらくこのリズムがあってます
これが彼らの信じる神に近づく作業なら
ここは財宝の山でしょう
財宝の側にとっては迷惑極まりませんが
夜に化け物が騒がしければ、この場が荒らされる事はなかった筈だ。とんとんと拍子に乗り込むように播州・クロリア(リアを充足せし者・f23522)はコインを手繰る。銀色が暗さに煌めく『個』とは在らず、弧を描いた円形は掌に収まるのか。決して治まらぬざわめきの内で『リズム』は如何かと疑問を垂らす。墓を発く時の音色。人を暴く時の音色。嫌悪感を抱いて掘り進めるのか。機械的な黙々に支配されて在るのか。嗚呼。嬉しそうに。それは宝探しだとワクワク行うのか――命の対する無責任が貴様等と作業している。同調だ。重なり合えば人の心も怪物の心も変わらない。過去と現在が積もる刹那、蒼天は茫々と眺めるのだ。閉ざした眸の裏側に死臭を染み込ませ。
おそらく、だ。突き止めたリズムは嬉々に揺れて、危機の察知も出来やしない。彼らの神に近付く魔笛だ。ようこそ楽園『蟲』の中――ここは財宝の山でしょう。此処は宝玉の窖でしょう。財宝の側にとっては迷惑極まりませんが……面の皮まで剥がされて、肉の欠片も残らない。
――実にダラキュなどうかしている。
成功
🔵🔵🔴
九重・灯
現代のUDCアースの日本なら、遺体は火葬するから地面を掘っても何も回収できませんよね。別の国でしょうか。
掘り起こされた穴を眼鏡の奥から覗き込む。
棺桶はある? 遺体の残骸などは? 本当に遺体は持ち去られたのでしょうか?
持ち去られたとして何に使う? 魔術の素材? それとも食べるため?
墓地周辺に不審な足跡などがないか探ってみる。
『地形の利用5』
UC【世界図書館】。手の中に現れた本がパラパラとめくれていく。
周辺の伝承、怪しい地形など無いか調べてみる。
『世界知識、情報収集』
どんな国でも世界でも、墓は死者への窓口です。死者とは過去の存在であり、墓地はきっと骸の海との境界も揺らぎやすい場所なのでしょうね。
燃えろ。何をのせて煙は上へと逝って終う。現代の日本が舞台と謂うのなら、墓場には骨しか埋まっていない。別の国が『源』だろうか。果たして【国】なのかも理解し難い。何か『異物』感が九重・灯(多重人格者の探索者・f17073)の『わたし』を取り巻いた。酷く荒らされた墓地を歩んで、誰かの地下を覗き込む――棺桶は残っている。残骸は欠片も残っていない。嗚呼。まるで。死体が起き上がったが如く。自らを忘れずに回収したかの如く――持ち去られた場合は『何に』使うのだ。魔術の素材ならば『もっといい』ものを使う筈だ。食す為ならば新鮮か腐り始めか。人の足跡が『間隔』空けて付いている――つまり『はねて』在るのだ。首を刎ねたとは思えない。
ぱら、ぱら、世界が解けていく。手の中に現れた図書館(書物)が伝承や地形について『捲られて』いく。どんな国でも世界でも、墓は死者への窓口です。死者とは過去の存在。骸の海に最も近いと説けるだろう――揺らぎやすい境界の上、我々は謳歌しているのか。
――肉は麺麭で血は葡萄酒。
成功
🔵🔵🔴
春霞・遙
揺り籠、無責任、胎、孕み、と聞くとコインロッカーや産み捨てや水子といった嫌なものが思い出されるのですが、これがそういう話ではないことを祈りますよ。
荒らされた墓の主に共通点がないかと訊ねてみましょうか。
それぞれ見舞いの花束を携えて可能な範囲の親族を訪ねてみます。
歳、性、所在、所属、生活歴、罹患歴、ect. 思いつく限りの情報を尋ねます。
共通点があればこの後の事件も明らかにしやすいでしょうか。
暴かれた墓にも花を手向けておきましょう。
主なしとて……祈りは残されたもののためのものです。
嫌なものが頭の中で目眩く。コインロッカーの赤ん坊はおぎゃあとも泣かずに笑えない。揺り籠は無責任に置き出され、孕んだ内側は蹴るに値しないのか。ふらりと脳味噌を支えるように春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は紡ごうとした。ああ。これが『そういう』話でなければ『私』達はきっと幸福だ。祈った先から穴凹が踊り、無い死者の輪郭が想われてしまう――荒らされた墓。その人物に共通点は有るのか否か。血の繋がりや性格。職業や趣味。他諸々――花を携えて親族へと訊ねる。
とある男性は優しかった。とある女性は強気だった。とある老人は穏やかだった。とある少年はガキ大将だった。とある少女はクマじみた塊が好きだった――共通点は『あり』得ない。得られた情報は無差別だった。何度尋ねても鎖は手繰れず、同化した奇妙だけが浮かんでくる。明らかに『みえた』のは墓荒らしの望みだろう。
――単純に、肉が必要ならば如何だ。
暴かれた墓に手向けよう。
主なしとて……残された者は『頭』を揺らす。
――墓場は胎だと何者が嘲った。
成功
🔵🔵🔴
ウーナ・グノーメ
連携・アドリブ◎
【心情】
「凡人は水と黄金を、愚者は死体を求めて地を掘るのはお決まりなのです」
「死者はもはや大地のものなのです。黄泉平坂の大岩は、閉ざされたままにしなければいけないのです」
イザナギはイザナミを恐れて逃げたのではない。
追われて逃げたのだ、怒りを買ったが故に。
死体の腐り果てるを見られて、一番嫌なは己自身。
『吾に恥見せつ』
その律動は鬼哭啾々。
孕みしは髑髏(されこうべ)。
これなるは揺籃にあらず、墳墓なり。
【行動】
UCで召喚した砂精霊の斥候と、本体の【第六感】による犯人の調査。
砂精霊は【情報収集】以外にも、【動物と話す】ことが可能。
夜に生きる動物からは、人よりも多くの情報が得られるだろう。
首無しの兵が起立するならば、罪深きものなど容易く捕縛出来る。ひらりと風と『降りた』ウーナ・グノーメ(砂礫の先達・f22960)は地と同化するように煌めいた。かたい表情の裏側で仕草(おもい)は肉に表れる。凡人が求めるのは黄金と水。愚者が死を求めて地を掘るのは『お決まり』なのです――汁気を含まない枯れ骨に何の意味が『視える』のか。それは大地のもので在り、そのままに留めねば成らない。黄泉平坂の大岩は閉ざされたままにしなければいけないのです――ざわめく世界が『ひと』に圧し掛かり、物語が『たとえ』に使われる。嗚呼。最も、虚構ではないのだが。
イザナギはイザナミを恐れて逃げたのではない。追われたのだ。終わりまで追われたのだ。罪は罰されるのが必然で、しかし『拒絶』するのが脳髄だろう。怒りを買った者に容赦は要らない。果てる。果てる。死体が蛆わいて腐り果てる。
見られた。嫌だ。視ないで。厭だ。観るなと言っている――その叫びが生者にも過去にも届かない。『吾に恥見せつ』――孕め。孕め。髑髏(されこうべ)。迫る気配の『怨み』が膨らみ、揺籃に在らず。墳墓なり。
斥候往けや『砂』を巡り。蛆や蜘蛛に語り掛けろ。夜は死だ。夜は冷気だ。導き『知る』には喜ばしい――犯した面を暴く為、覚醒の時は今だ。
未だ解けぬ無責任に、牢獄の味を教えてやれ。
――ポジティブの音が聞こえてきた。
成功
🔵🔵🔴
嘉納・日向
アドリブ歓迎
◆表人格:日向
『大人しく寝かせてもらえないの、イヤだよねぇ』
脳の後ろで、親友の声。
殺して、埋めて、暴かれずじまいの明るい声。
うん、そうだね。ひまりが死体目線なのだけは、なんとも言えないけれど。
『授業中でしょ?寝ようと思った時のスマホ通知。起こされたらムッとしちゃう。死んでいたのに堀り起こすとか』
だーかーらー。死体目線だと色々考えちゃうよ私。
ともかく、荒らされたお墓に共通点は無いみたいだね
『とにかく人数が欲しかったのかな~?』
お墓の穴を見つけた人……墓地の管理者さんとかいるのかな。話を聞けたらいいね。何時ぐらいに掘り起こされたのか、続いているならいつも決まった時間帯があるのか、とか。
カステラがスカスカ。しっとりも咽喉に粘つくようで、嘉納・日向(ひまわりの君よ・f27753)は台無しの意味を改めて理解する。脳髄の裏側で『親友』の言葉(こえ)――『大人しく寝かせてもらえないの。イヤだよねぇ』――誰だって嫌だ。失われた。喪われた。殺して、埋めて、暴かれずじまい。そんな明るい言霊は心臓を蠢かすのか先程の『タンパク』を奔るのか。うん。そうだね……死体視点の多重人格(ブレイン)に一滴の苦笑いをたらしてみせる。授業中なのだ。チャイムが鳴って先生が語り、つまらない世界に枕を落とす。じりり。じりりりりり……スマホの通知か。煩わしい。起こされたらムっとしちゃう。死んでいたのに掘り起こすとか。ついばむ夜鷹と踊って終う。だから。だーかーらー。色々考えちゃうよ、私。太陽が視えていない。
共通点は無かった。必要なのは人数。否。肉の量だろうか。掘り起こされた時間帯でも尋ねてみようか。たぶん。夜間だと思うけれど――気が付いたら穴だらけだった――たぶん。【気が緩んで】在ったのだ。決まった時間帯など。
ない――だって欲望は止まらない。
成功
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第2章 集団戦
『欲望教のポジティブ・バニーガール』
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POW : さぁ、楽しんだ人が勝ちです! どんな事でもね!
【無責任でポジティブな言葉】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
SPD : 皆で一緒にやりましょう! 何も怖くないですから!
【理解不能なポジティブ思考の寸劇】を給仕している間、戦場にいる理解不能なポジティブ思考の寸劇を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : 前だけ向きましょう! 後の事は誰も知らないから!
【後先を考えないポジティブな言葉】を聞いて共感した対象全てを治療する。
イラスト:透人
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
皆だ。皆で一緒に『発いて』叩けば。心はうきうき踊って跳ねる。兎耳を生やした人型の群れが『向こう』側からわらわら笑う。前を向きましょう。前に進みましょう。前に。前に。前に――そうとも何も怖くないのだ。恐れる必要は無い。全ては楽しんだ者が勝って、楽園への行進に『罪』はない。たくさんに死体を運びながら『君達』にも手を伸ばすのだろう――後先考えるな。理解出来ない、寸劇(シャベル)。
ぐさりと突き刺さった跡は、冒涜的とも吐けやしない。
――ポジティブ思考が同化している。
ウーナ・グノーメ
アドリブ・連携◎
【心情】
「確かに。前だけを見ていれば、未だ犯し得ない罪が背筋を這うこともない」
「けれど、人生は謎めいた迷路のようなもの。行き止まりも数多くある」
「そして。わたし達……猟兵は、行き止まりの一つ」
『自由は道理を拒む』『私達に罪はない』『混沌は止め処なく降り注ぐ』
『世界は跳ねる』『遊んで笑って酔い痴れて』『導け投げ込め楽園の元へ』
妖精は侃侃諤諤と叫ぶ兎を黙らせるべく、力を振るった。
【行動】
UCで周囲の無機物を砂に変え、【念動力】によって鋭利に固め、【吹き飛ばし】によって射出。
更に互いの声が届かぬよう、砂嵐で音を遮断して回復を妨害。
近づく敵は【吹き飛ばし】と【オーラ防御】の展開で対処。
前向け。前向け。そう発生したポジティブが、思考停止と錯乱している。散乱する死者の『魂』にも声掛けて、駆け出した二足歩行は首を求めるのか。未だ。犯し得ない罪が背筋を這う事はない――いかれた無責任の咆哮が、方向を示せば人は楽へと流れるのか。人生は謎めいた迷路のようなもの。物々しい囁きは夜からの贈り物で、行き止まりも数多くあるのだ。存在する壁から目を逸らせば、剃った脳髄は『毛』ほどもない。そうして突き付けられた現実は埒外だ。超越性(エネルギー)を抱擁した妖精が『猟兵』と称される『行き止まり』を魅せていく。自由は道理を拒む。通りで死肉が足りないわけだ。罪が無いのは当たり前だ。舞え倒しの悪夢を拭うが好い――止め処を忘れた混沌よ、どうか、同化している何者かに降り注ぎ給え。
跳ねる。跳ねる。世界が悦んで『痴れる』歓喜を伝えている。投げ込んだ肉片はバラバラに、導かれた先の楽園は『失われて』いたのか――言葉(ポジティブ)が塵に阻害され、砂嵐(さよなら)の魔物は如何に絶叫する。黙れよ、侃侃諤諤。甲高い音色にガクガク震えてくれ――総てを塵匣(ダスト・ボックス)に。
跳ねて迫った個体を吹きさらい、晒された兎は鋭利に貫かれる。串刺しの過去が『におい』並び、幽閉(ネガティブ)に愈々朽ちて逝った――這い酔った心地はどうかしている――矢印は真ん中で折れたのだ。
後の事は誰も知らない。
成功
🔵🔵🔴
嘉納・日向
アドリブ歓迎
◆表人格:日向
……わぁ、これは確かに時間とか共通点とか考えてなさそう……!
『ひなちゃんが苦手なタイプのポジティブだね!』
そうそう、陰キャにとっては気おくれするタイプの……、って誰が陰キャだよ
さて、オルタナティブ・ダブルでひまりにも手伝ってもらおうかな
シャベルをパスして、こっちは銃
敵に使うんでも、長柄は持ちたくないからね。もう。
『よぉし、あたしに任せなさい!』
息を合わせて〈二回攻撃〉や、フェイントしつつの〈だまし打ち〉
ポジティブ言葉を叩き(撃ち)潰す
太陽みたいに前を向けたら、後ろのことなんて全然気にせず、決まった道に行けたらな。なんて。思わなかった訳じゃないんだ。無理だったけど。
無理だった。考える事は苦手だけど、考える事しか出来ない煉獄(現実)。眼前の兎どもが羨ましいとは思えないが、果たして共通など知るものか。痴れた味噌汁の具材は高揚感と決め付けられて、塗りたくる薬も在りはしない。改めて苦手な類だと『裏側』が面白おかしく囁いている。そう。そう。陰湿な性格(キャラクター)には特別な毒。ああ。誰が陰キャよ。キャラクターなら立っているのだ。素敵な素敵な多重人格――何も怖くはないんだよ。欲望に吐き出された寸劇は曖昧な距離を愉しんでいる。棺桶を担いだ数匹がすってんころりん大爆笑だ。つまらない……いや。嬉しいものだ。此処で『成した演技』は如何かしている。陽に中てられた脳天が灼熱(ぼうりょく)した。
投げ渡した鈍器(シャベル)が埋葬ごっこに餓えている。構えた銃は何処までも日常的だ。持ちたくないものをあなたに届け、そうとも掘ったのは自分自身だ――寸劇はもう終わったのかい。今度は此方が『石』積む番だ。河原でびちゃびちゃ、赤色の想。よぉし。あたしに任せなさい! 黙せよポジティブ。タンパク巻き込んで潰れて逝け――全く。全然。気にしない。
だから無理だと嘔吐(は)いている。前を向いたら月の反射で眩むのだ。風穴にふれた連中が山と成り、啼き損なった複数が碑に踏まれて――もうひとつ。もうひとり。叩いて撃って、捌いた骨身(おまえ)。太陽が錘を投げ棄てた。
成功
🔵🔵🔴
九重・灯
人格がオレに変わる。
ああ、コイツらかよ。ウンザリだ。
まともな答えが返ってくるかもわからないが、一応は訊いておく。
「そこの墓穴で寝ていたのはオマエらなのか?」
邪神の影響でこんなナリになって起き上がっちまったのかってコトだ。
もしそうなら、本人も遺族もいろんな意味で気の毒だな。
やっぱそのイラつく寸劇は楽しめねえ。
ポジティブじゃなくて、フザけてバカにして嗤ってるだけだろう。
だから、そろそろ止めてもらおうか。
UC【眠りの砂霧】。蓋を開け放たれた小瓶から砂が霧のように宙に広がっていく。
「ねむれ、ねむれ。何人もまどろみの至福にあらがうこと能わず」
寝てる間にスッパリと終わらせてやるよ。
『催眠術5、範囲攻撃5』
ああ――コイツら。代わる代わる飛び跳ねた、ポジティブどもにはうんざりだ。何度も何度も現れて、現実に妙な無責任を植え付けるなど『赦される』行為とは思えない。応えも答えも真面には咀嚼出来ないだろうが、一応【オレ】は問い掛ける。そこの墓穴で寝ていたのはオマエらなのか――最近、人が化け物に成る事が『多い』と聞く。ならば死者が起き上がっても不可思議に在らず。影響を受けて引き込まれ、混んだ面が跳ねているのか。もし。万が一に本当ならば本人も遺族もいろんな意味で――そう思うならば『そう』なのだ。昂揚で紅葉が如く色づいた、兎の群れが寸劇を始める。
幽体離脱に苛まれ、血肉と丸ごと立ち上がるのは恍惚だ。酔っ払いの爺さんの真似して、死肉をぶらさげ歩めば好い。お母さんに縋り付いた子供達が菓子類に塗れて溺れていく――腹が立つ。動きが鈍くなっても仕方がない。第一、ポジティブも何も『それ』は人を嘲る舞台だろう。だから。嗚呼。そろそろ止めてもらおうか。
砂漠の一粒も集団の一人も同じ事だ。蓋を開けて噴き出せば、最早速度など関係ない。ねむれ。ねむれ。墓場に戻れ。至福(ポジティブ)に抗う術は無い――宙へと広がる『霧』が鼻腔。忌々しい声を詰まらせる。朦朧(ねむい)筈だ。全部。スッパリと終わらせて……種に意味などなく、枕の柔らかさは平等だ。
首へと這うのは寄生の呪いか。
成功
🔵🔵🔴
春霞・遙
はてさて、目指す楽園はどちらですか?
理があるのなら、仕方がないのなら、その理を敷いた者に倣って、その者にすべて押し付けて、目を閉じて耳を塞いで笑い声を上げて道化に徹して踊りますけどね。
でも、そのパレードは私の属する社会の理にはそぐわない。
その産声を祝いはしない。
掘る手を運ぶ足を考える頭を狙って
拳銃を発砲。
【葬送花】でダメージを与えつつ花吹雪で道を失わせる。
行進が運ぶのは恐怖ではない。滅裂に跳ねた盲目どもの群れが、深々と墓を躙っているのだ。最果てが在ると謂うのならば、其処を楽園と記して魅せよう。千鳥足の連中が『視線』に這入れば、罵声が届く事もない――理があるなら。仕方がないのなら。敷いた者。強いた者に倣って……そもそも『物』など存在しない。存在したらお互いに『ポジティブ』思考は出来ないのか。押し付ける先なんて有りはしない。宙ぶらりんに投擲して別れの挨拶だ――目を閉じて耳を塞いで笑い声を上げて――万歳のトドメに留まって終え。しかし社会は如何だろう。何処にも秩序は落ちていない。そうとも。その産声を祝いはしない――呪いじみた山積みが、げらげらと腐肉を囲っている。
握ったのは四肢の内、部位(どこ)だった。運んだのは首の上、破棄出された脳味噌が地面で悦んでいる。愉快。ああ。愉快なのか。ならば私は不愉快に決まっています――目立たぬ色の咆哮が、愈々派手に『穿って』斃せ。ひらりと舞い散った薄桃よ、道を隠して未知を閉ざして。塞いだ耳からはいかれた汁物(えき)か。視を失って永久に惑えと、早々に葬送映えて逝け――腹の中身が蠢いた。
徹して踊るには嘘しかない。
大成功
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桜雨・カイ(サポート)
【日常】
口調は年齢立場変わらず丁寧語です
自分は人形なので、人のそばにいて力になりたいと思っています。
怒ったり、他人を悪く言う事はしません。どんな恰好や行動もその人の個性ですから
まだまだ知らない事が多いので…言われた事は素直に信じてしまう性格です。
【戦闘】
UCは状況に応じて使い分けます
【錬成カミヤドリ】は防御と攻撃に分ける事が多いです
【エレメンタルー】は精霊にお願いすると手を貸してくれます(炎が多いです)【念糸】で敵の動きを封じる時も。
基本は人を守ろうと動きます。
…でも、どうしても避けられない時は…手を下す側にまわります。
どんなに辛くても……大丈夫です、自分で決めた事ですから。
それは容易く広がった、病的な執着の成れの果て。怒りの前に悲しみが積もり、つつかれた死肉はポジティブ思考に毒されていく。安らかに逝く事も赦されない過去、桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)は兎どもの戯れを見定めた。寸劇は確かに『面白い』ものだろう。勧善懲悪。大団円。機械仕掛けの神様が望み通りの結末を称えている――皆で一緒に手繰り手繰られ、導かれた血肉は腐って歌うのだろう。喧しい喜劇が幕を知れば『触れ合い』は傷の嘗め合いに落ち外れる。ふれた脳髄はカラクリの如くで、泥濘に溢れた臭いは破滅的に違いない――最早、守るべき相手は死んでいる。最早、在るべき所以も絶えていた。どうしても。避ける事の出来ない、衝突。
大丈夫。何が問題で在ろうか。有るべき『ネガティブ』が自分の正気を証明している。決めたのは他でもない自分自身だろう――人の貌(カタチ)は本質だが、形を抜け出す術は無い――あふれだす『私』が大笑いの兎を鷲掴む。
殺し合いと謂うには悦びがひどく、彼女等は楽しそうに千切られた。薙刀が踊り飛沫が謳い、神々へと注がれる色彩は如何なのか。はねた球体が腐敗と混ざり、骸の海へと融け込んで消える。ここに『在る』理由を問い掛けても、かえしはない。
――墓穴を掘ったのは。私か、あなた。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『楽園』
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POW : 孵卵
【触れれば対象の素材を問わず同化する肉片】が命中した対象に対し、高威力高命中の【同化欲求以外の思考を阻害する饐えた甘香】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 出生
全身を【絶えず分泌する粘液】で覆い、自身が敵から受けた【拒絶の感情や行動】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
WIZ : 胎動
【強制的な同化性能】を籠めた【自在に変形し操作する全身の肉塊】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【楽園への拒絶、忌避感】のみを攻撃する。
イラスト:FMI
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ルーダス・アルゲナ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
淡い紅はポジティブすらも取り込んで、墓の真ん中に『よろこび』を重ねた。同化している肉の塊、幸せの味わいを知りながら『反芻』した。無責任が抱擁されて、皆が腐れた繭を望めば――揺り籠は手向けるように臓物(はな)ひらく。欲だ。欲求だ。只管に胎動する盲目が、冒涜的な言辞を吐き散らしている。欠片が馥郁を漂わせ、君達の脳味噌も犯して侵しておかして……苦痛は無いとも。永久に交わって混ざる、快楽、狂気――此処が『楽園』だ。生まれて。産まれて。膿まれて。埋まれて。
――おいで。おいで。
ウーナ・グノーメ
【心情】
「砕かれた魂の塊。悍しい」
妖精は『楽園』なる存在をそう称す。
それは甘美な言葉を紡いで誘惑するが、妖精にはこの二文字にしか聞こえなかった。
『肉を』
それは満たされない永久の飢え、永遠の渇き。
増すばかりの飢餓を満たすことがこの物体の本質。
「あなた方は淀み、濁り、腐敗した甘露」
「肉の楽園(オアシス)よ、砂漠に還る時が来た」
【行動】
【オーラ防御】の展開と【狂気耐性】によって、攻撃と同化の誘惑を防御。
UCによって創造された600を超える砂岩を撃ちこみ、無機物とも同化する特性を逆利用して、肉の支配領域を自身の被造物が上回るように仕向ける。
成功したならば【念動力】によって内部から破壊し、致命傷を狙う。
うねる。うねる。金色に廻り酔った『肉片』が、同化と称される眩暈に沈んでいく。砕かれた魂の塊。はぜた赤の塵(あか)。盲目に吹き飛んだ生死――悍しい。妖精の思考には如何に映ったのか。蠕動する悪夢は墓穴だけを掘っている。甘美だ。侵蝕する『狂喜』が鱗粉に混ざるようで、妖しげな艶がひっそりと触手を伸ばす。聞こえる。聴こえる。何が耳朶を塞いでいくのか――『肉を』――楽園が苦痛を吐くとは思えないが、頷けたのは『飢餓感』で在った。永久。永遠。砂漠の内側でさまよい、干乾びる精神の摩耗か――物体の本質が理解出来る。哀れな、憐れな、一粒一粒。あなた方は淀み、濁り、腐敗した甘露。濾過される事もない水分どもが、楽園(オアシス)たる肉を蠢かせる――還る時が来た。さまよう必要は在らず、値千金の物語が待っている。
舞う『地』が立すれば猛々しく、剥いた牙の数は慈悲の深い自然だろうか。数百の超越が楽園を取り囲み、殴られる感触を味わっている。拒絶ではない。忌避でもない。ただ、閉ざされた地獄(たましい)に新たなる解放を――尖塔の如き砂岩が揮われ、手招く淡い紅が貫かれ――愈々。支配領域は『埒外』に移り換わる。同化しているのは此方も同じだ。内側に這入り混んだ被造物が、絡まった中心を壊して往く。
さらさらとこぼれる団子状は、水分を喪ったのか。
星が導と成って……ちいさく。
成功
🔵🔵🔴
天星・雲雀
「肉の中が、気持ち良い楽園?胎内回帰の思想でしょうか?ウサギさん達は、ばらばらに成って、取り込まれた様ですが。それで気持ちよさは感じられてるのでしょうか?見た目がグロいので自分は試したくないですね・・・」
【行動】変形する肉塊を【ダンス】で軽やかに、躱しながら、UC狐火で、肉塊を消し炭にして、敵の体積を減らしていきます。落ちてる肉塊も警戒して、しっかりと熱を通して消し炭を量産していきます。
「オトモ!肉塊を焼いて消し炭に!落ちてる肉塊も、漏らさず同様に!」
「新鮮な御肉も、そうでない御肉も、同じ消し炭に同化しましたね」
「骸の海で、仲良く笑っててください」
傷に憑かれる事は二度となく、楽園は穿たれても未だ脈打って在る。肉の中が気持ち良い領域なのか。思想としては胎内への回帰と考えられ、怪奇なる運命は真実なのか。ウサギさんの末路は死肉と等しく同化の渦で、昏々と落ち込む解体に違いない。ああ。見た目がグロテスクな快楽など、誰も試したくはない筈だ。それこそ気が触れて終わねばタダの塊――変形した伸縮自在が生命体(オマエ)目掛けて漂っている。踊る感覚で躍る淡い紅を避けながら『中てる』べき部位を定めていく。潜り込んだ狐火(オトモ)達は漏らさずこぼさず群れて燃す――延焼のついでに艶笑を正してやれ。巨躯が削れて灰が盛られ、塵すらも残らぬ嫁入り装束。
新鮮な肉も腐れた肉も同様に、消し炭と見做せば過去の大鍋だ。同化している自由どもを鎮まった海へと流して逝く。仲良く笑っててください――墓場を直す必要は失われ、魂は失墜に弄ばれていた。偽りの眼が窩を知れば、痴れた肯定も吹き消える。
無責任に導火線を。種は埋め込まれ、養分を吸えず萌えやしない。
深い。深い。暗所が大好きな膿がたれ。
――死んでいれば、火傷しなかった。
成功
🔵🔵🔴
九重・灯
(「これが、楽園」)
もう一人の自分の声が頭に響く。
取り込まれた者達は、きっと満たされて幸せな夢を見るのでしょう。平等で孤独とは無縁で、生きる苦痛も死という虚無もそこにはない……。
「下らねえ」
あの肉の塊の中で、自分を形作る何もかも失って、永遠に泥のように腐り続けていくってコトだろ。そんなの死んでもゴメンだね。
UC【朱の王】。腕を切り裂く。流れる血を代償に魔炎を喚び、武器と四肢に纏う。
アザレアとカゲツムギの刃の二刀を握り、炎の両翼の如き振るう。
『属性攻撃15、呪詛6、怪力5、2回攻撃3』
肉を喰らい、脂を啜り、炎はさらに火勢を増す。
『生命力吸収3』
燃え落ちろ、楽園。
楽園――これが。舌を垂らした死肉どもが神に縋れば混沌が生じる。生じるとは言い得て妙な『もの』だが、確かな安楽が同化していた。【わたし】の声が漏れている。取り込まれた者は幸せに違いない。ゆっくりと前と後ろと揺れて在り、されど無い自分は苦痛を落とした。平等で孤独とは無縁な、そんな墓地の末路は如何だろう――下らねえ――永遠の泥だ。泥のように、永久と腐り続ける貌(カタチ)など御免だ。生きても絶えても異物は異物。過去は過去。忘却は忘却。怪物は認められない――死んでも『拒む』べき肉片が『香り』称えて肉片を撒き散らしていく。
狂気。いいや。狂気と呼ぶには『純粋』がひどい。持った歪みが自動で正され、神意は探しても暴けやしない。発いた数だけの想いが在るのだ。裂け。咲け。開けよ、朱――代償は脳髄ではなく生命の幾分か。沈んだ王様は摘出し、ただ魔の炎が四肢に憑く――形状は『よく』斬れる両翼だ。炙れ。啜れ。楽園を阿鼻叫喚に変えてやれ。
肉が喰われた。味はしないが甘い臭いで、焦げが我等を悦ばせるのか。火勢増した瞬間に『無責任』は脂と成り果てる。燃え落ちろ……楽園(オブリビオン)。
――思考も無い塊がポジティブに啼くのか。
成功
🔵🔵🔴
春霞・遙
あなたに唆された兎に言いました。私はあなたを祝いはしない。
別々に生まれたものは再び一つに戻れないし、生まれなおしても全く別のものにしかなりえない。
呑んで喰んで一つになれるなんて、そんな偽物の楽園はいらない。
死者は死んだままに。
肉の塊は避けるか射撃で撃ちおとす。
【悪霊祓いの呪い】で肉を灼く。
拒絶して相手が強くなっても、命を吸われても、同化しようと体が動いても、私はあなたを否定する。
胎児(にく)が踊れば怖ろし気に鳴いて、泣き出したまん丸は生じた事に絶望していた。ぶくぶくと焼け爛れた表面が、自棄に陥ったが如く『同化』に捧げられている。何を説いた。吐いた言葉は呑み込めないし、萎んだ脳味噌(ポジティブ)は失せていく。あなたに唆された。ああ。祝いはしない。呪いもしない。有るべき場所に戻るのが『ペストマスク』の足音だと告げている――別々の『もの』が二度も同じには成り得ない。生まれ直しても膿まれ治しても別の『もの』にしか成り得ない。一つ。ただの一つに『落ちる』なんて。偽りの楽園は要らないのだ。飾り付けが上手でも中身が違えば意味が朽ちる――死者は死んだままに。儘に望めと『種子』には説けない。
とけだし、再生し、同化に『さめた』淡い紅。ゆるゆると頭部を引っ込めて、地面と呼ばれる胎を蹴った。伸縮する欠片を撃ち抜いて、おちた『もの』から無間の咀嚼か。のろいとまじない『どう』現れる。表れた枝に点したならば、それを『否定』だと捺し浸けろ――強い。それが? 吸われた命。誰の魂? ああ。繋がりたくて『頭』から沈みた……腹が『きまっている』のは何者か。
――私、は。
薪に跪きはしない。
成功
🔵🔵🔴
嘉納・日向
うっわ……
肉とうさぎが混ざり、マーブル模様に嬉しそうに溶けていく図が気持ち悪い
こういうヤツにはよくあるみたいだけど、ぜんっぜんわかんない
考えたら心が削れて……
『はいはーいっ、ひなちゃんのメンタルがピンチなのであたし交代!』
ち、ちょっとひまり……!
(髪を解いて)
◆裏人格:ひまり
ひなちゃんと一緒はあたし(の骸)だけで十分……なーんてね!
肉塊の一撃はなるべく避けたいかも
理性的なひなちゃんのリミッターをお休みさせて、がんばって避けると自己〈催眠〉
UCの夜鷹を大量展開させて、避けやすいよう肉塊の勢いを削ぎながら〈なぎ払う〉ように掃射するよー!
慣れていない。慣れて終えば人間『バイバイ』なのだ。肉とうさぎが混ざりに混ざって、渦を描いた色(マーブル)がくすくすと脳味噌を擽っている。嬉しそうに溶けていく連中が『楽園』の眼を宿しているのか。ああ。気持ち悪い。この図を解こうと乱心する奴の気が知れないのだ。痴れた者ならば立ち尽くして同化を待ち、散り果てた魔性を掻き集めるに違いない。内臓を確かめながら真実、彼等の優しさに触れているのは私で――青色の世界が吐いている。わからない。わかりたくない。思考する度に大切な『もの』が削れて往く感覚……はいはーいっ。意識が無理矢理引っ張られた。ちょっと。ちょっとひまり……危険信号は無意識の内に。手遅れまであと僅かで在った。
あたしだけ。ひなちゃんと一緒はあたし(骸)だけで充分だ。惰性で肉を抱えている『化け物』に用はない。なんて。理性(リミッター)に休息の時を。叩き付けるべき忌避感は『如何』考えても日常だ。太陽は何処から昇ってくる――裂ける。避ける。頑張って『催(かけ)』る。羽搏く夜鷹の啼き声が、混在する魂を攫っていく――引き金の感触は誰の為に。慣れてしまえば終いなのだ。
――仮装行列に楽園を垂らせ。
成功
🔵🔵🔴
黒影・兵庫
【蜂皇族】
混ざり合って溶け合って一つになって足りなくなって
これは生き物のカテゴリーに含まれるんでしょうか?せんせー
(「生きてはいるかもね。理性は無いけど」と頭の中の教導虫が返答する)
生きてはいるけど理性は無い、だって。クロリア
あんなのにもリズムなんてあるの?
あるんだ...
じゃあクロリアのダンスに合わせて俺も踊るとしましょう!
(クロリアと同じ『ダンス』をしながら『オーラ防御』壁と『衝撃波』で肉の侵攻を抑える)
肉無し強襲兵の皆さん!貪り尽してください!
(UC【蠢く霊】を発動し羽虫の幽霊を召喚して肉に襲い掛からせる)
播州・クロリア
【蜂皇族】
(黒影に「肉の塊にリズムはあるのか?」と問われ{メトロノーム・コイン}でコインロールしていたのを止める)
ありますよ、あにさん
リズムはあります
色んな色が混ざった黒に近いピンク色で
同化した相手のリズムを侵し尽し
自分のリズムに染め上げようとする
発展性のないリズムです
(救いを求めるように天を仰ぎ手を伸ばした後{晩秋の旋律}で『ダンス』を始める)
私はもっと色々なリズムを愉しみたいので
肉の塊には朽ちていただきます
(UC【蠱の人】を発動しクロリアの周りにテレビの砂嵐のような不鮮明な人影な出現し、滅びの『呪詛』を込めた『属性攻撃』を始める)
血肉は未だ足りていない。同化している現実を観ながら黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は脳内に尋ねていく。訪れた死者の腐れは『快楽』に溺れ死に、深々と立ち塞がる『状態』だろう。劈きに支配された淡い紅が、緩やかに苦痛をこねている――これは生き物なのか。生々しさは殆どの『命』を混ぜ合わせたもので、体たらくは元人類とは思えない。生きてはいる。生きてはいるのだ。理性は無いけど……教導虫(せんせー)の返答が蠢いている。生きてはいるけど理性はない。ですって。クロリア。
肉の塊にリズムは存在するのか。そんな疑問を怪物(モンスター)は受け、銀色(コイン)で戯れて魅せる。感じ取った。ああ。取ったのだ。ありますよ。あにさん。リズム『は』あります。黒に近いピンク色で、某所で視えた【母】じみた盲目性を思わせる。しかし見境のない。自分に染め上げようとする、発展性のないリズムです――救い給え。救い給えと天を仰ぎ、肉と呼ばれる源へと伸ばし。退廃は遂に貌(ダンス)と成った。私はもっと。色々な欲求(リズム)を愉しみたい。朽ちろ。朽ちろ。忌々しい肉の塊――あるんだ。
死んでも強い所以は、残された想いに左右される。合わせて『救い』を踊りながら、強襲兵の霊は何を貪る。巡った壁を衝動的に潜り抜け、衝撃が【楽園】省いたら『食事』の時だ。女王様は此処に在るぞ――砂嵐が吹き荒れて、モザイクが『蟲の人』を現わしたら、影、起き上がる『呪詛』撒き始める。
――生まれた貴方は。
――死んだお前は。
私(だれ)だと鼓動しないのか。滅びの『音』が楽園を削り、柔らかな核を露出させる。其処が最も美味い部位だ。群がった『もの』が飢餓を癒し、蝗は骨まで舐り尽くすのか――貪り尽くしてください。命ずる必要は無く、最早塵まで失せていた。それで無責任とは『何者』を示していたのだろう。
――兎でも人間でも、超越性でもない。
最初から『責任』など無かったのだ。
――発かれない。暴かれない。
過去(死)んでいる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴