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新銀河開拓史プラネットマインド〜計画、始動〜(作者 G.Y.
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 スペースシップワールド。
 はるかな太古の戦いによって、人類の生存可能惑星は既に失われていた。
 人類はコアマシンを基底とする宇宙船で何世代もの時を重ねながらも、一部は人類居住可能な惑星がまだ残されていることを信じ、探索を続けているのであった。
 そんな折、復活した銀河帝国との戦争が勃発した。その戦いの末に、人類は勝利と、未踏宙域の文献を入手する。
 銀河帝国の記した未踏宙域。その宙域には外来生物を阻む、クエーサービーストと呼ばれる存在が数多く跋扈しているのであった。

●建造、惑星ロボ
「スペースシップワールドの未踏宙域において、クエーサービーストとの激戦に進展がありましたわ!」
 エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)が猟兵達の前で叫ぶ。
「未踏宙域にてわたくし達が戦っていたクエーサービースト・マインドミナBVA。あれはかつて銀河皇帝が所有していた『思念兵器・マインド』の材料だったことがわかりましたの!」
 マインドとは、使用者の意思やユーベルコードを機器にダイレクトに伝達することを可能にする装置である。銀河皇帝はこれをワープ能力の強化に使っていたというが、本来であれば巨大な兵器を意のままに操ったりすることで戦力の増強を図るものなのだ。
「というわけで、このマインド本来の使い方によって……巨大ロボットを作りますわ!」
 エリルがぐっと拳を掲げた。

「クエーサービーストは小惑星並みの巨体。今まで皆様には生身で戦って頂いていましたけれど、サイズ差に悩まされたことは多かったかと思いますわ」
 そこで、巨大ロボット建造である。完成さえすれば、そのサイズ差を埋めることか出来るというわけだ。
「小惑星並みのクエーサービーストの材料を使うのですから、ロボットのサイズもどーんと小惑星サイズ! そして、そのロボットに乗込めば、ユーベルコードも小惑星サイズになるって寸法ですわ!」
 エリルがふふんと鼻を鳴らす。
「建造はまだ計画段階。ですから、皆様のイメージを膨らませて、計画中の惑星ロボのうち、1機の開発に参加していただけますかしら?」
 建造した惑星ロボに乗るのは当然猟兵達だ。希望の機能や外見の提案の他、猟兵達の持つ技量や技術提供、他には熱意などを注ぎ込めばきっと惑星ロボの完成度も上がるはずである。
 とはいえ、今回の建造計画はあくまで試作段階。思った通りの形状、能力を持たせるのは至難だろう。しかし、完璧なものを最初から作るというのは土台無理な話。トライ&エラーを繰り返し、いつか完全な惑星ロボを完成させれば良いのだ。
「試作機が完成次第、そのまま戦闘テストに移行しますわ。敵はもちろん、マインドミナBVA!」
 試作機完成次第即刻実戦テストというのも酷ではあるが、戦闘データ採取の他、今後の惑星ロボパーツの入手も可能である為、開発力を早期に高めるためには必須なのだ。
「試作機には皆様全員で乗り込んで頂きますわ。操縦者は一人だけだけれど、慣れない試作機だからか、マインドはそういうものなのか、一回のユーベルコード発動後は体力をかなり消耗してしまい、交代をせざるを得ないようですの」
 その為に複数人が1機を共有して戦う方式がとられるようである。
「最初は慣れない戦いになるかもしれないけれど、今回のことを礎に、今後もっと素晴らしい惑星ロボを建造することも出来るようになるはず。ですから皆様、しっかり戦っていらっしゃいませ!」
 そう言い、エリルはグリモアを輝かせはじめた。
「そうそう。試作機だけれど、まだ名前は決まってないようですわね。カッコいいのを提案すれば、きっと採用してもらえるんじゃないかしら?」
 そうして、舞台は宇宙に移る。

 新たな銀河の開拓史が、再び幕を開ける!





第3章 ボス戦 『クエーサービースト・ヴァキアスEAT』

POW ●EATグラトニウム
【周囲に蠢く存在を喰らいたいという暴食】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD ●EATマテリライズ
【外殻を物質を破壊する超振動モード】に変形し、自身の【喰らった栄養分の消化】を代償に、自身の【外殻の防御力・スピード・反射速度】を強化する。
WIZ ●EATベルゼバブル
【あらゆる生物・物質を消化する分解液の霧】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠メイスン・ドットハックです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 マインドミナBVAとの実戦による戦闘テストを終え、惑星ロボ・グレートイェイガーは工場への帰還の道をたどっていた。
 激しい戦闘で、既にその身はボロボロだ。だが、今回倒したマインドミナBVAのパーツと戦闘データにより、グレートイェイガーは改修することが出来るだろう。
 そう考えていた矢先であった。
 けたたましい警告音と共に、グレートイェイガーが新たに巨大な熱源を探知したのだ。

 それは、新たな『クエーサービースト』。クエーサービースト・ヴァキアスEATであった。
 クエーサービーストの例に漏れず、小惑星にも匹敵する巨体。黒い棘のような鱗で身を包んだ蛇のような姿で、グレートイェイガーへと接近してくる。
 グレートイェイガーは既に満身創痍だ。だが、このまま逃げては工場までも被害に遭いかねない。もはや逃げるわけにはいかないのだ。
 負傷した状態のまま、グレートイェイガーは、クエーサービーストに立ち向かう。
 試作型グレートイェイガー、最後の戦いが始まった。
フォルセティ・ソルレスティア(サポート)
◆性格
明るく元気で、好奇心旺盛で何にでも興味を持つけど、少し飽きっぽいところも。
年齢より子供っぽく(見た目に近い)、味覚も完全にお子様。
よく女の子に間違えられるが、言うほど気にしていない。
口調は「ボク~だよ」「わー、~だね」

◆戦闘
聖なる箒を振り回して、遠距離からの魔法系UCを使用。
グアルディアン・サトゥルノで相手のUCを相殺したり、ラビリント・ネプトゥノで
行動を制限したりすることもある。
フィニッシュはカラミダド・メテオーロが多い。
TPOに応じて愛用の宇宙バイクで戦うことも。意外と乗りこなす。
負傷者がいれば楽器演奏と歌で癒すことも多い。

◆非戦闘
情報収集を中心にしつつも直感を信じて行動することも


ファランス・ゲヘナ
【心境】
「う~む。グレートイェイガーも限界カ…だが、稼働情報は十分集まっタ。第二第三の惑星ロボが生まれいずれ制式量産型ヲ…。」

【行動】
『メンテナンス』で故障個所を修理してタ。

ヨシ、再びオレが搭乗ダ。パイルダーオン!!
『騎乗』『運転』『操縦』の三つの技術をかねそろえた超操縦士であるオレのカレーなテクニックを魅せてやるゼ!

巨大化には巨大化ダナ
UC超越者発動。

『早業』『ダッシュ』『残像』で高速で攻撃を回避
『リミッター解除』で全性能を解放したグレートイェイガーに敵はなイ。
おっと腕が取れそウ…ヤバイヤバイ。
徐に取り出したブレードで『切り込み』クエーサービーストを『蹂躙』してくれるワッ

アドリブ連携歓迎です


 グレートイェイガーの破損個所がショートし、火花が散る。
「う~む。グレートイェイガーも限界カ……」
 ファランスは計器類を見渡しながら、損傷状況をチェックする。
「こんな時にクエーサービーストが現れるなんて、最悪のタイミングだね」
 フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)がむむ、と悩まし気な表情で相手を見やる。
 クエーサービースト・ヴァキアスEAT。未踏宙域を探索するために建造中の試作型惑星ロボのテスト中に、それは現れた。
 惑星ロボ・グレートイェイガーは先の戦いで既にボロボロだ。だが、ここで逃げては惑星ロボを建造中の工場にまで、ヴァキアスEATは追いかけてくるに違いない。
「だが、稼働情報は十分集まっタ。第二第三の惑星ロボが生まれいずれ制式量産型ヲ……」
「わっ、来るよっ!」
 フォルセティがモニターを見て叫ぶ。ヴァキアスEATが接近を始めたのだ。
「時間がないナ。 デハ、操縦は任せタぞ」
 ファランスはおもむろにコックピットハッチを開くと、宇宙空間へと踊り出る。
「えっ、えっ、どうするの?」
「故障個所の修理ダ」
 フォルセティの問いに、ファランスはビッと親指を立てるのであった。

 ヴァキアスEATは猛スピードでグレートイェイガーに迫っていた。
「よぉし……近付けないようにすればいいよね!」
 操縦を任されたフォルセティがシートに沈み込むと、搭載されたマインドがフォルセティの意志を感じ取り、それをグレートイェイガーに送り込む。
 グレートイェイガーは腕を伸ばすと、その手に光で出来た巨大な箒が出現した。
「わぁっ、マインドって凄いね!」
 フォルセティは現れた箒を自由に振ってみせてから宇宙空間に掲げると、ヴァキアスEATに向かって意識を集中させ始めた。だが、そこでフォルセティは気付く。
「速い……!?」
 モニター一杯にヴァキアスEATが映し出されたのだ。まるで眼前にいるかのようで、予想されていた接近時間を大きく下回っている。
『違うゾ! あれは……』
 宇宙空間で応急処置をしながら、ファランスがコックピットに通信を送った。
「大きくなってる!?」
 もともと小惑星サイズであるヴァキアスEATが、さらに巨大化したというのだ。
 レーダーが正確な距離を測定すると、ほぼ当初の予測距離に合致している。このまま巨大化を続け、グレートイェイガーを『暴食』のままに喰らい尽くそうというのだ。
「そんなこと、やらせないよ!」
 改めてフォルセティが箒を掲げる。
「星霜纏いし冷厳の天王……。 黄天より招くは無窮の霊氷」
 グレートイェイガーの周囲に、やはり小惑星ほどもある巨大な氷塊が出現した。
「イスベル・ウラーノ!!」
 その掛け声とともに氷塊がヴァキアスEATへと放たれた。
『GAAAAAAA!!』
 なまじ巨大化した分、ヴァキアスEATにその全てをぶつけることは容易かった。
 氷塊を受け、ヴァキアスEATの鱗が砕け飛ぶ。衝撃は周辺のデブリにまで波及し、砕けた氷塊とともにまるでダイヤモンドダストのような煌めきが広がった。
「ヨォし、応急処置完了ダ!」
 ハッチが開き、ファランスがコックピットへ戻る。
「うん、任せたよ。 バトンタッチ!」
 フォルセティがファランスに手を向ける。
 ファランスはその手を叩き、コックピットへと跳んだ。
「パイルダーオン!!」
 シートに滑り込んだファランスとマインドが接続される。
「……『騎乗』『運転』『操縦』の三つの技術をかねそろえた超操縦士であるオレのカレーなテクニックを魅せてやるゼ!」
 グレートイェイガーが胸を張るような仕草をしてみせた。

「巨大化には巨大化ダナ」
 ファランスが頭に乗せた海賊帽を180度ターンさせた。同じような仕草をグレートイェイガーが取ると、グレートイェイガー自身もぐんぐんと巨大化してゆく。
 巨大化してゆくグレートイェイガーのコックピットで、ファランスは堂々を腕を組む。
「全性能解放……!」
 さらに、ファランスの号令と共に、グレートイェイガーのリミッターが解除されてゆく。
「全性能を解放したグレートイェイガーに……敵はなイ!!」
 そう叫んだ瞬間、腕がぽろりと取れそうになった。
「おっと、ヤバイヤバイ……」
 やはり、あまり時間は残されていないようだ。ファランスの指示に合わせ、グレートイェイガーが全力で接近すると、搭載されていたブレードを抜く。
「蹂躙してくれるワッ!!」

 ――斬!

『GUAAAAAA!!』
 ヴァキアスEATが悶え、身体が縮んでゆく。
 グレートイェイガーのブレードの一撃が、ヴァキアスEATの身体に大きな傷を刻み込んだのである。
「さァ、一気にカタをつけるゾ」
 グレートイェイガーも身体を縮めながら、次のパイロットへとバトンタッチをするのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

ヤニ・デミトリ
ここにきて新種とは、全くいいタイミングで出てきてくれるなぁ…!
ロボも身体もキツいけど、最初から腹は決まっている
ここでロボを破壊させはしないっス!

体内のナノマシン修復をフル稼働、気力を振り絞る

即座に真の姿を解放
泥の怪物なのでとても正義の味方って感じじゃないんスけどね
不定の身体と解放分のエネルギーをマインドに反映させ、
破損した部分に代替えし補修を試みる
「鈍色の眼」で機体の情報収集を行いつつ、出来る限り仲間の動作を支援
どうにか戦い抜くだけの間を支えるっス…!

勿論敵にただ食いされるつもりもない
虫型小爆弾を撒き、巨大化する敵の体を削ぐ
意識を保つのにUCはギリギリまでタイミングを見つつ

とどめは任せたっス!


 バトンタッチをしてシートに座ったヤニは、クエーサービースト・ヴァキアスEATを見つめる。
「ここにきて新種とは、全くいいタイミングで出てきてくれるなぁ……!」
 マインドに接続し、グレートイェイガーを動かすが、ところどころで回路がショートして思うように動かない。それに、ヤニ自身にも先ほどまでの疲労は残っているのだ。
「ロボも身体もキツいけど、最初から腹は決まっている……」
 操縦桿を握りしめ、ヤニは叫んだ。
「ここでロボを破壊させはしないっス!」
 その言葉とともに、ヤニの体内のナノマシンが活性化する。
「気力を振り絞れっ!!」
 ヤニの肉体が修復され、身体の輪郭が崩れてゆく。ヤニのブラックタールとしての、真の姿である。
「とても正義の味方って感じじゃないんスけどね」
 不定の身体となった為か真の姿となったためか、マインドとの接続率がさらに上昇する。
 続けてヤニは、高度演算デバイス『鈍色の眼』を用いて、情報を集積、分析を開始した。
「腕は残り2本、足のバーニアも6基が停止……、停止武装も50%オーバー……けど!」
 ヤニからエネルギー放出される。それは停止したはずのバーニアに火を灯す。
 さらに、分析した情報から得た、応急的な回路接続を実施することで、グレートイェイガーの小さな破損個所が修復されゆく。
「どうにか戦い抜くだけの間を支えるっす……!!」
 小惑星サイズの巨体の隅々まで把握することは難しい。だが、今のヤニはそれに全力をかける。
「……!!」
 レーダーがアラートを発した。
 ヴァキアスEATが巨大化し、グレートイェイガーへと食らいつこうというのだ。
「させねぇッスよ……!!」
 情報を分析、修復を続けながら、グレートイェイガーの武器庫から虫型の小型爆弾を放出する。バーニアを噴かして距離を取りながら、ヴァキアスEATを爆炎につつむ。
「意識を……保てっ……!!」
 今の爆弾であってもヴァキアスEATには大した被害を与えることは出来まい。それに、完全な修復は出来ないことはヤニにも分かっていた。それでも、限界まで。出来る限りギリギリまで。
「……!!」
 機能を停止していた腕のうち、1本が回復した。それは、ヤニが取り付け、関節部がひしゃげたパイルバンカーであった。
「こいつを……喰らうッス!!」
 迫るヴァキアスEATに腕を振りかぶり、パイルバンカーを打ち付ける。杭はヤニの人間性を代償に捕食形態へと黒く姿を変え、ヴァキアスEATを撃ち貫いた!!
『GYAAAAAAA!!!』
 装甲ごと打ち抜いたパイルバンカーは、今度こそ完全に機能を停止した。
 だが、ヴァキアスEATも深手を負っている。畳みかけるなら今だ。
「とどめは……任せたッス……!!」
 コックピットから離れ、ヤニは次の操縦者へと手を伸ばすのであった。
大成功 🔵🔵🔵