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33分猟兵~櫻の都に咲く血の花と尺余り~(作者 眠る世界史教師
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 とある屋敷にて。

「そ、そんな……目を覚ましてください、コウガさん!」

 惨劇が幕を開けた。
 赤色の舞台に倒れ伏すは、白衣を着た一人の男。どうやら科学者らしい彼の矜持を示すような白い実験服は、無残にも血色に染まっている。
 その場にいる人間は、四人。

「嘘。こんな、こんなことって……!」

 右目の下にハートを描いた、奇術師見習いの少女。

「気力充分な御仁であったが、定命の運命には逆らえぬ、か。脆いのう、人間は……」

 独り言のように呟く、料理人の老人。

「殺しても死ななそうだったがな。まあ、墓くらいは建ててやるか。莫迦の墓な」

 赤ワインを片手に退屈そうにナイフを研ぐ、富豪の女性。

「私がやりました」

 呆れるほど血のついた包丁を持って、黒い衣を返り血で真っ赤に染めた男。
 今ここに、新たな事件、新たな謎が幕を開けるのだった……!

『ここで終わらせて良いんですか?』
「はい猟兵! 事件です!」

 何やら珍妙な呼び声と共に、無意味に大きな音で扉を開いて、月見里・見月(幼き彼女の悩み・f27016)が姿を表す。

「今回のターゲットは……所謂『迷』探偵というやつでして。殺人事件を起こして、それを自分で解決するという……マッチポンプも良いところですね」

 なので影朧が事件を起こす前に、対象を誘き出さなければならないのです。と言ってから、少女は苦虫を噛み潰したような顔をする。

「で、殺人事件を偽装して誘き出すことは簡単なのですが……どうやら、自分以外の手で事件が解決されると、出てくる前に逃げるようです。凄い速さで」

 当該影朧氏は、自分よりも賢くない、と見做した人間の前にしか姿を見せないのだ。微妙に姑息である。
 その性質が、今回の事件を一筋縄では行かないものにした原因だと言う。

「この探偵さん……推理力が壊滅的なんです。例えるならクロスワァドパズルを見て、白い部分を塗り潰して絵を描こうとする感じです」

 異世界のどこを探しても、彼ほど明後日の方向に推理を放り投げる者は居ないであろう、天晴れなまでの理論の方向音痴。
 故に、凝った事件を作ってしまえば彼は出てこない。解けないからだ。

「なので、向こうの知り合いにお願いしまして、とんでもなく簡単な事件をご用意しました。皆さんはそこに乗り込んで、良いですか、圧倒的に間違った推理を披露しなければなりません!」

 そうしていればなんやかんやあって、やあやあ我こそ古今無双の名探偵也と影朧が姿を見せるはずだ、とグリモア猟兵は言い切って見せた。
 なんやかんやとは、何だ? と問えば、

「なんやかんやは……なんやかんやです!」

 兎に角絶対に、違う人を犯人と指摘して、とんでもない推理を披露して見せること。今回の作戦はそれが肝なのだと、力説する。

「良いから行ってください! 尺が……じゃなくて、時間がないんです!」

 言いたいことだけ言うと、転移を始めるグリモア猟兵。光が収まった先に待っていたのは……凄惨な殺人現場、のような何かだった。





第2章 集団戦 『殭屍兵』

POW ●アンデッド イーター
戦闘中に食べた【仲間の肉】の量と質に応じて【自身の身体の負傷が回復し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD ●ゾンビクロー
自身の【額の御札】が輝く間、【身体能力が大きく向上し、爪】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ ●キョンシーファクトリー
【死者】の霊を召喚する。これは【仲間の死体に憑依する事で、負傷】や【欠損箇所が完全修復し、爪やユーベルコード】で攻撃する能力を持つ。
👑11

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。