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アリス、どこにもいかないで(作者 永夢ヨル
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 アリスが見つけた薔薇のお庭は、辺り一帯まっかっか。
 花弁も蕾も葉っぱも蔓も、あらゆる全部がまっかっか。
 頭なくしたフラミンゴが、まあるい何かを蹴っ飛ばしたら。
 だれかの大きなお口へころり、ばりぼりごっくん、たべちゃった!

 アリスが見つけた薔薇のお庭は、アリスばっかり迷い込む。
 アリスが入った薔薇のお庭に、前のアリスはもういない。
 アリスが消えた薔薇のお庭は、次のアリスを待っている。
 気づけばアリスはもういない、アリスは一人も残らない。

 ──アリスは、どこにいっちゃったの?
 悲しげな誰かの呟きが、誰にも聞かれず消え失せる。



「アリス達を助けてあげてくれないかな」
 ガラスの竪琴をつま弾いていた手を止めると、カノン・チェンバロ(ジェインドウ・f18356)は、グリモアベースで顔を合わせた猟兵達へ手短に要件を告げる。
 話に興味を見せた猟兵が尋ねてみれば、アリスラビリンスに存在する国の一つの庭に、アリスが迷い込んでは姿を消しているという。
「これまでに何人迷い込んで、何人消えたのかわからない。もちろん一人だって大ごとだけど……」
 少しうつむいたが、すぐに顔を上げてカノンは続きを話し出す。
「その国にはすぐ案内できるよ。不思議の国ってどこも絵本の中みたいだけど、結構それぞれ特色があるんだね」
 曰く、本棚に並べられてるみたいに、敷き詰められた本の背表紙の歩道が特徴的な国だそうだ。小道の両脇にはお菓子がたわわに実る樹が並んでいて、お菓子の中には不思議な効果をもたらすものもあるらしい。その根元には寄り添う草花たちが生い茂り、いつも陽気に歌っている声が聞こえてくるという。
「そんな感じの場所だよ。何にも起こってなかったら道にゴロンと寝転がって本を読んだり、お腹いっぱいお菓子を食べたり、花のみんなと一緒に歌っていたくなるよね」
 そんな呑気なことも言っていられないけど、と猟兵達を向いたままカノンは苦笑い。
「アリス達が迷い込んでいる場所が、そこから先にあるっていうのはわかってるんだけど、どう行ったらいいかまでは私にはわからないんだ。だからその場所を探し出してほしい」
 何が手がかりになるかはわからない。調べてみたら案外、思わぬところから何か得るものがあるかもしれない。
 そこまで説明すると一呼吸をおき、カノンは打って変わって緊張した面持ちを猟兵たちに向ける。
「それから……もしかしたら、まだ庭に辿り着いていないけど、迷い込んだアリスが残ってるかもしれないんだ。もしも見かけたら、見つけたアリスの事も助けてあげてほしい」
 お願い、と小さく頭を下げたグリモア猟兵は、切実な声でアリス達の命を猟兵に託すのだった。





第3章 ボス戦 『モグモグちゃん』

POW ●お腹が減って仕方がないんだよぉ~……
戦闘中に食べた【無機物または有機物】の量と質に応じて【筋力が向上し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD ●お腹が背中にくっつきそうなんだよぉ~……
戦闘中に食べた【無機物または有機物】の量と質に応じて【瞬発力が向上し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ ●お腹が満たされないんだよぉ~……
戦闘中に食べた【無機物または有機物】の量と質に応じて【思考力が向上し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠竹城・落葉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。