【鋼神共撃】落ちた鋼神、野望の炎は未だ消えぬ(作者 結衣謙太郎
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●ただいまデモ中!
「善意の押し付けを、やめろー!」
「やめろー!」
「余計なお世話を、やめろー!」
「やめろー!」
 某日、ラスベガスで割と中規模なデモが起きていた。
 しかしこれがある一人のオブリビオンによるものであることを、知る者は少ない。
 ましてやこの中にオブリビオンが紛れ込んでいるなど……。

●灯台下暗し
「私としたことが、これほどの屈辱を負うとは」
 ――アースクライシス2019から幾星霜がたち、逃げた鋼神ウルカヌスは――地球の、ラスベガスの地下にいた。
「しかしここもヒーローに見つかるのも時間の問題だな……おい」
「はい」
 呼びかけに応じて現れたのは鎧をつけた一人の魔術師。
「貴様の言う『時間稼ぎ』はできているのだろうな?」
「なんなりと。私の精神支配により雑魚オブリビオンにヒーローの善意に対するデモ行動を起こさせております」
「ふむ……」
「これでしばらくは時間稼ぎができましょう……デモには一般人も参加しております故、オブリビオンと気づかれることはありますまい」
「だと良いのだがな……して、神鋼の鎧がいざ奴等の分も完成した暁、私はどう判別すれば良い?」
「抜かりなく。オブリビオンの方にはわかりやすいように鋼と炎を模したワッペンをつけさせております」
 ――潜伏場所に寒風が吹いた。
「貴様」
「はい」
「それはすぐにバレるだろう?」
「大衆の中でそれを見つけるのは、砂漠の中で一つの小石を見つけると同義……」
「しかし人数が多いのだろう?」
「……はい」
「すぐに新たな判別方法を模索し、今のものは回収しろ!」
「はい……」
 逃げるように魔術師が退散すると、ウルカヌスは頭を抱えた。
「堕ちたものだ私も……この程度のものしか配下にできぬとは……」

●グリモア灯台は暗くない
「覚えてる? 鋼神ウルカヌス」
 ざっと猟兵たちを見渡したマリア・ルート(千年の王国から堕ちのびた姫・f15057)は嘆息。
「……まあ、放置してたわね……正直」
 一つ息を吐くと、机に思いっきり手を叩きつけた。
「でも、今回いい機会だし、思いっきり大打撃を与えてあげましょう。あいつも無敵じゃないはずよ」
 睨むような目つきのマリア。アースクライシス2019で倒しきれなかったのがそこまで悔しいか。
「関係ないように見えるけど今ヒーローズアースでそれなりのデモが起こっている。これの黒幕とウルカヌスが絡んでいる予知が見えたのよ」
 その内容は上述の通りだ。まあ黒幕を倒せばいい話だが、せっかくだしウルカヌスごと倒しておきたい。
「場所はラスベガス。あんたらはデモ中のところに送られるわ。デモ隊にオブリビオンが紛れ込んでるけど、これを見分けるコツは、鋼と炎を模したワッペンよ。相手もこれを目印にしてたみたい」
 もっとも、黒幕もそれはすぐばれるとウルカヌスに言われて慌てて回収しに行こうとしている。どっちが早いかだ。
「黒幕は『神鋼の鎧』を装備しているわ。あの時みたいにほぼ無敵じゃないけど、それでも耐性はかなりある。ただ、ふくらはぎの辺りに隙間があるみたいね」
 そこをつけば、いい感じのダメージは期待できるかもしれない。黒幕さえのければ、ウルカヌスの居場所がわかるだろう。
「精神支配が得意みたいだから気をつけてね。今回のデモもそいつが起こしたことみたいだし。時間稼ぎに」
 ウルカヌスも舐めてはいけない。彼の実力は折り紙付きだ。
「先制攻撃も使ってくるみたいよ。対策なしだと怪我するから気をつけて」

 そこまで言うとあらためて猟兵たちを見据えるマリア。
「今回の依頼は『高難度依頼』と認定されているわ。
 これはあの時の追撃戦。やり残した宿題を片付ける時よ。いってらっしゃい!」
 猟兵たちは、今一度平和に見えるヒーローズアースに送られるのだった。


結衣謙太郎
 君は麒麟になるには邪悪すぎる。
 またお会いしましたね、結衣です。
 待ちに待った鋼神ウルカヌスの追撃戦です。

●お知らせ
 以下のMSも【神鋼共撃】とついているシナリオを出しております。

『黒代朝希MS』
『ナイン高橋MS』
『鹿崎シーカーMS』
『背腹かえるMS』
『七転十五起MS』
『鷹橋高希MS』
 他にもまだ増える可能性があります。

 制限はなく、どのシナリオにも何度でも参加可能です。
 むしろ何度でも参加してくれた方が🔵が稼ぎやすくなり、結果としてウルカヌス消滅に大きく近づけます。

●メイン目標
 鋼神ウルカヌスの討滅。

●章構成
 1章:『集団戦』
 ロケーションはラスベガス。集団戦になります。
 デモ軍団に混ざっているオブリビオンを退治してください。
 この段階では黒幕との鉢合わせは考えなくて大丈夫です。
 ワッペンない奴は一般人だからくれぐれも巻き込まないようにね?
 メタ情報ですが、オブリビオンたちは一般人たちとは別グループで群れています。
 ワッペンつけてる組とそうじゃない組に分かれて行進してる感じ。

 2章『ボス戦』
 黒幕との邂逅になります。
 「神鋼の鎧」をつけているため防御がかなり高いです。
 しかしふくらはぎに隙間があるのでそこを狙うと特別プレイングボーナスが入ります。

 3章:『ボス戦(決戦)』
 黒幕と実は裏でつながってた鋼神ウルカヌスとの決戦になります。
 ウルカヌスは先制攻撃をしてきます。
 あと力衰えていないので普通に強いです。

●重要な注意(いつもの)
 鋼神ウルカヌスは先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 こいつを攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性が高いので注意してください。

 さらに1つ。
 先制攻撃は『ユーベルコード1回につき1回』繰り出されます。よって、2つ以上のユーベルコード使用、あるいは1つのユーベルコードの複数回使用は推奨されません。それだけ先制攻撃が飛んできます。

 以上です。
 それでは、皆さんのプレイングをお待ちしています!
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第1章 集団戦 『善意に辟易する愚民衆』

POW ●我々は守られるべき一般市民だぞ
自身が【敵意】を感じると、レベル×1体の【警察もしくは治安を守る者】が召喚される。警察もしくは治安を守る者は敵意を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD ●おまわりさん!あいつらです
戦闘力のない【善意に辟易する愚民が警察等の治安を守る者】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【自身が召喚した警察等が上層部の支援や圧力】によって武器や防具がパワーアップする。
WIZ ●ば、化け物だ!早く捕まえてください
【警察及び治安を守る者を召喚し彼らの攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


大崎・玉恵
力なきものを盾に、か。姑息じゃのう。

わしは【傾国・酔生夢死】にて集団にそれぞれ違う幻を見せ【誘惑】する。
印なき者には愛すべき家族、動物などが迎えに来る幻影を見せ戦意喪失、解散を狙う。

印ある者には親玉が鼓舞する幻影を。より熱狂させ、広い場所へ誘導する。
それぞれ幻を見せた後、誘導した広い場所へ【空中浮遊】から飛んで先回りをし【破魔】【焼却】の【呪詛】を込めた【霊符】を敷き詰めておき、上に乗せて炸裂させる。

こちらを認識させなければ、公権力が絡んだ面倒なことにもならぬはずじゃ。戦にすらさせぬよ。


●姑息な集団へのさばき方
「随分姑息な手段を取るのう」
 大崎・玉恵(白面金毛・艶美空狐・f18343)が扇を仰ぎつつ集団に向けて一振り。すると幻が浮かんでくる。

 だが、その見える幻はそれぞれによって異なる者であり。
 ――例えば、ワッペンのないある一般人は、己が愛する姉――ヒーローの戦いに巻き込まれ死んでしまった姉に包まれながら諭される幻を見て、その場にへたれ込んでしまった。あるペットの犬を踏みにじられた者はその愛犬が駆け寄ってくるのを見てありもしないものを涙ぐみながらなでるかのような仕草。
 完全に一集団戦意喪失してた。全く知らない人が見ればなんだこれ、な感じだが。まあユーベルコードでしょで通じるのがヒーローズアースだ。

 じゃあ、ワッペンのないオブリビオンたちはどうした?
『そうだ、もっと本心を前面に出すんだ! そうすればきっと世界も動いてくれる! カタストロフを起こさずとも、世界は動かせるんだ!』
 ……なんか魔術師みたいな存在が鼓舞している幻が見えてはそれにおー、と返事をしながら動くオブリビオン一集団。
『一度集会しよう! こっちが目立つだろう!』
 熱狂させたうえで近くにある公園に誘導する魔術師。そう、これこそが彼らが見てる幻。
 まんまと引っかかって公園に寄せられたオブリビオンの一集団は、もはやアリジゴクの中。その公園はビラに見せかけた――あるいはビラに見えるよう幻と化させた――大量の、焼却の霊符。誰が仕込んだかなんて一目瞭然。――先回りしていた、一目なんてできないくらいに隠れている――玉恵だ。
「こちらを認識させなければ、公権力が絡んだ面倒なことにもならぬはずじゃ。戦にすらさせぬよ」
 扇を一振り。一集団は炎に包まれる。風が吹けば炎は燃え広がり、集会会場では文字通りの大炎上が起きた。玉恵は誰にも気づかれないまま一つの集団壊滅に成功したのだ。

 ちなみにこの大火事、割とニュースになりました。
大成功 🔵🔵🔵

レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
うん、レフティは忘れてたのにゃ。それにしても一般人かぁ……うまくいくかにゃ?。
今日は君が主役にゃ!僕は【百物語】で怪談化物を呼び出し、無意識に一般人を遠ざける隔離能力で戦場から隔離するにゃん。
ミュージックエナジーで雰囲気を演出しつつ、髭感知で動きを見切り、戦場に残ったオブリビオン達の中を踊る様に潜り抜けて、怪談化物の怪異攻撃に巻き込んでいくにゃあ。
神隠し、呪いのワッペン、幽霊集団、祟り……どうしてこうなったかの推測は自由だけど真実は闇の中へ。
情報収集ついでに、こういうデモに参加すると「僕達(一般人)」も祟られると思わせる噂を流し恐怖に陥れてくにゃん。にゃあお?。


●怪談化物の行進
「今日は君が主役にゃ!」
 レフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)が呪われた猫の姿で百物語から怪談化物を呼び出す。
 そこにどこからか音楽が鳴り響けば舞台は一気に夜のような雰囲気に。
「百の灯を以て、子猫と共に「怪談」を始めよう」
 猿の手、しでの鳥、障り猫、付喪神……あらゆる怪談化物が行進を始める。
「百の怪談を以て、全ての灯が消えた時、世界は『怪奇』に包まれる――それが子猫の怪談使い」
 雰囲気を演出しつつも戦場に残ったオブリビオン達の中を踊る様に潜り抜けるレフティ。怪異の行進はやむことを知らず。恐怖におののいた一般人たちが次々に離脱していく中、ワッペンつけたオブリビオンたちは警察を呼び対抗させる。
 ――が、怪異たちはそんなものを目にもとめず、オブリビオン市民たちを攻撃。そしてそれに恐怖を感じ逃げ出す一般人。
「や、やっぱりあのワッペンつけてる人たち危ないって……!」
 一般人の一人がそう叫ぶ。別の意味で正解です。

 ――そして息も絶え絶えな一般人たちの前に現れたのは一体の白猫(レフティ)。
 レフティはそれらを一瞥すると、ひとつ。
             イッパンジン
「こういうデモに参加すると『僕達』も祟られるにゃん」
 にゃあお、と一つ鳴いてそのまま退散する白猫に、完全に戦意喪失したのだった。

 ――後にこの件について一般人サイドの人間は『神隠し』『呪いのワッペン』『幽霊集団』『祟り』などなど、様々な憶測が飛び交った。しかしそれらはあくまでも憶測。真実は闇の中へ。

 にゃあお?
成功 🔵🔵🔴

水心子・静柄
そろそろ水着の季節ね、いい加減引きこもってないで猟兵らしいことでもしようかしら。

それにしても善意に対するデモ?そんなことでデモするなんて平和なことよね。それなら悪意…暴力でそのデモを潰してあげるわ!

意味の無いデモは止めなさい、とグラウンドクラッシャーでデモ隊の前の地面を陥没させて暴力を見せつけてやるわ。そしたらワッペンを付けてる側には警察やらが現れて、一般人側は何も現れないのよね?一般人側に言ってあげるわ、「あなた達捨て駒よ、この状況見てもわからない?それでも続けるのなら先に潰してあげるわ!」と一般人側を脅して、ワッペン側に突撃するわ!あとは掻き回して乱戦に持ち込んでキリのいいところで逃げる!


中村・裕美
連携希望
後方支援

「……多数派を謳う奴らは……いつだって私を排斥しようとする」
※あくまで被害妄想であり排斥された事実はありません

まずは防犯カメラ等を【ハッキング】して【情報収集】し、オブリビオンを見分ける。ラスベガスならカメラに事欠かないでしょう。デモとかに適した目立つ場所なら尚更。後は仲間(サポート参加含む)に連絡して襲撃してもらう
「……敵はその地点に固まってる。……任せたわ」

『警察及び治安を守る者』等が召喚されたら、UCで相手の精神を【ハッキング】【精神攻撃】し、『デモの鎮圧こそが治安を守るための行為』と認識を植え付け、オブリビオンを鎮圧するよう仕向ける
「……排斥しようとするからこうなる」


大神・狼煙
見りゃ分かるのなら、機械巨人の拳を落として足場を破砕しながら狙う

別グループなら余波も気にしなくていい

守られるべき市民?何を言っているんだ?

公的権力という名の『正義の味方の善意』にすがるのかね?

税金?じゃあほら、金出せよ、金さえあればそれは善意じゃないんだろう?

ん?こんな端金じゃ足りないなぁ?

開幕の一撃は地形破壊が目的

仮になんか呼ばれても所詮は人

瓦礫の中を進んではこれまい

敵が矛盾に気付いて動かなくなるならよし、金を出そうとするならその隙に機械巨人の足を具現化して踏み躙り、皆殺しにする

一般人に見られたらヴィランのフリでもして、警察の無力を示し


で、お前らヒーローには頼らないんだよな?
(ニッコリ)


●暴力的排斥に踏み切るしかない
「……多数派を謳う奴らは……いつだって私を排斥しようとする」
 研究者ってそんなもんだよねー。あ、こちらどさくさに紛れて現在進行形でカメラジャックしている中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)さんです。ついでにこれ被害妄想です。そんな事実は少なくともこの世界線ではない。はず。
「よし……敵はその地点に固まってる……任せたわ」
「ええ、了解よ。そろそろ水着の季節だし、いい加減引きこもってないで猟兵らしいことでもしないとね」
「ふふ、わかりました。あ、後で水着見せてくれたらコーヒーの1杯くらいはサービスしますよ?」
「遠慮するわ」
「コフッ!」
 いきなり遠慮されて大ダメージを受けた眼鏡こと大神・狼煙(コーヒー味・f06108)と真面目に案件に取り掛かろうとする水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)が裕美の脇からとびたつ。おっとシリアス好きの方、読み飛ばしはまだしないでお願いします。

「意味のないデモはやめなさい!」
 静柄が思いっきり脇差を地面に叩きつければ大地がひび割れて人々が驚く。一般人は足が竦み、オブリビオンの方は警察を呼び出す。え、脇差で地面抉れるのかって? 鍛えた刀の一撃は斧や大剣の攻撃にも匹敵し、破壊力と刀特有の美しさの両立――失礼、脱線。閑話休題。
「あなたたち捨て駒よ、この状況を見てわからない!?」
 何も現れてない一般人の方を向いて刀の先を向ける静柄。
「それでも続けるのならsぷぎゅっ!?」
 !? 巨大な拳が静柄を叩き潰した!?
「あぁ……これはすいません。加減効かないもんでしてね」
 悠々と屋根の上から下りる狼煙。オブリビオン側と静柄をつぶすように拳が隕石の如く大地を破壊している。
『ひ……ひいっ!! 警察の方、お願いします、あんな化物にやられるわけには……!』
 召喚された警察が機械巨人に銃撃するが全く効いている様子はない。
「ちょっと、私がまだ潰され――」
 て――と言いかけた静柄が息をのんだ。
「口を開けば二言目には化物化物……やっぱり人間は自分の常識の埒外を見ると否定するんですね……」
 狼煙がコーヒーカップを置き立ち上がる――次の瞬間、

 パリン、と何かが割れる音がした。
 狼煙の左手から硝子の欠片、その目からは鋭い眼光。
「守られるべき市民? 何を言っているんだ? 公的権力という名の『正義の味方の善意』にすがるのかね? 税金? 税金か? じゃあほら、金出せよ、金さえあればそれは善意じゃないんだろう?」
『く、くっ――』
 オブリビオンたちが後ずさる。が、その中で一人、勇気あるオブリビオンが狼煙に札束を渡す――が、
「ん? こんな端金じゃ足りないなぁ?」
 軽く数百万はあろうかというその札束は無残にもはねのけられ排水口に落ちる。普段の狼煙ならどうにかして手に入れて喫茶店に――とか思う方、待って。彼には珍しいシリアスなんだから!
「そもそもがそこで金を出す時点で」
 瞬間、空から何かがその一人目掛けて落ちてくる――
「――てめぇは『矛盾している』」
 ――足だ。機械巨人の、今度は足が金を出したオブリビオンを完全につぶした。
「当然ここにいるからには、生死と隣り合わせの覚悟はできてるはずだ……そのうえで己が意志まで曲げていたら、もう存在価値はねぇ。ただのゾンビだ」
 足が蠢けばその淵から赤い液体が、悍ましい肉塊が、ドロドロと滲み出てくる――何をしているのかは、明白だ。
『ひ、ひぇ……』
 足が竦んでしまい動けなくなる一般人。――人間は自分の常識の埒外を見ると否定したがる――それはなぜか。それは恐怖だ。恐怖し、排斥し、否定に結ばれるのだ。例えば、目の前で悍ましく人が殺されたとしても、それを見て勇敢に弔い合戦するよりもまず、恐怖して足が竦んでしまうのが先なのだ。
「――で、お前らヒーローには頼らないんだよな? やってみろよ」
 眼鏡のない狼煙の、恐怖をはらんだ笑顔。それに一般人が足をすくませる中、
『て――てめえ!!! 自分が何をしたかわかっているのか!』
 オブリビオンたちが瓦礫の中突撃してくる。と、そのとき――
「ん、のぉぉぉ――!」
 拳の方が動き――
「でぇぇい!!」
 投げ飛ばされたかと思えば、オブリビオンたちの前に落ちる! それを見た狼煙がニヤリ。
「はぁ、はぁ……見たでしょ、もはやあなた達捨て駒よ、この状況見てもわからない!? それでも続けるのなら――私が先に潰してあげるわ!」
 肩で息をしながらも刀の先を一般人側に静柄が向ければ、もはや一般人側には恐怖しか感じられない。
『う、うわぁぁぁぁ!!!!』
 ――蜘蛛の子を散らすように逃げていく一般人達。それを見た狼煙が静柄に近づけば、静柄がビンタする。
「――何してくれんのよ!」
「いーや? いい演技でしたよ……」

 ――会話する二人に、オブリビオンが呼んだ警察が襲いかかる――
「――そういえば、彼らがまだでしたね」
「いいわ、片っ端からやりあって乱戦にしてやる……!」
「おお、怖いですね」
 静柄が突撃していくのを見る中、狼煙は一つ缶を飲んで空き缶を空に放り投げる――それは、作戦の合図。すっかり忘れているであろう彼女が動く。

「……出た」
 裕美だ。
 飛んだ空き缶――ドラゴンエナジーを見れば、警察たちの認識にハッキングを仕掛ける。
「……これがあなたの新しい世界……あなたの常識は書き変わる」
 右手を前に出せば、警察たちの動きが一瞬止まり、そして――
『うわ、なんでだ! 俺たちを守るんじゃないのか!?』
『デモの鎮圧こそが治安を守るための行為……デモ行為をしようとする貴方がたは全員鎮圧します』
『やめろ! こっちに来るな!』
 完全に仲間割れが起きていた。そこに静柄の蹂躙が加わればもうここは完全に純度100%オブリビオンの乱戦。
 空には赤い飛沫が舞い上がり、巨人の一部が落ちてくる。そして鳴り響くは現代兵器の声。                   
 今やデモはその在り方を変えていた――すなわち、オブリビオンがデモをすれば、彼らが呼んだ警察と猟兵が鎮圧に動く。
 こうなれば、どうなるかは火を見るより明らかだ――

 ――嗚呼、ラスベガスはあの時の戦争と同じくらいに――人の血に埋もれた。それが民間人でないのが幸いだが。
「……排斥しようとするからこうなる」
「全くです……ところで、静柄さんは?」
「……キリのいいところで逃げたみたい」
「おやおや……警戒されちゃいましたかねぇ」
 新しい眼鏡をかけ直しながら狼煙は頭に手を当てた。

 ……ちなみに、なんかとてつもない戦いっぽくなってるけど、これまだシナリオとしては前哨戦の前半である。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第2章 ボス戦 『スーパーウィッチ・マッドメンタル』

POW ●メンタルブレイク
いま戦っている対象に有効な【精神を衰弱させる異形】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD ●メンタルキュア
【闘争】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【精神治療眷属】から、高命中力の【戦闘意欲を奪う視線】を飛ばす。
WIZ ●ドゥームマイワールド
【精神を衰弱させ自身に付き従いたくなる歌声】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はビードット・ワイワイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●遅かったよ……
『はぁ、ふぅ……ようやくつい――な、何ですかこれは――』
 戦場に現れた鎧を装備した魔術師は驚愕した。デモなんてなかったかのように――否、鎮圧されたかのように、一般人もオブリビオンの方も消え、辺りには生々しい痕が残されているのだから。
『……まずい、このままではウルカヌス様にどういわれるかわからない……デモがなくなったとなれば時間稼ぎもできない……』
 戦場を唖然とした顔で歩く魔術師。
『……私は、どうすれば?』
 と、魔術師が自分の体を見下ろせば、ふくらはぎのみ隙がありそうな鎧が。
『そうだ……ウルカヌス様の居場所さえわからなければいい……つまり、私が最後の砦(時間稼ぎ)ですか……』
 立ち止まり、周囲を警戒する魔術師。こいつがデモの黒幕にして、ウルカヌスの居場所を知る者か――!
中村・裕美
連携希望

「……お前みたいな奴がいるから……理不尽な迫害が起こるのよ」
微妙に被害妄想が抜けないが、戦闘に入る

基本は後方支援で味方の戦闘開始時の精神状態などを【ハッキング】【情報収集】で把握、モニタリング。敵のUCで衰弱や鎮静させられるようであれば、【リアリティハッキング】で即座に回復。疲労に関してはドラエナ飲んで【継戦能力】を高める

適度に弱ったら鎧の隙間(ふくらはぎ)にドラゴンランス突き刺し【串刺し】、その部分を経由して【ハッキング】【精神攻撃】でウルカヌスの場所を記憶をサルベージして得る
「……これはもう……戦闘じゃないのよ。……尋問よ」


大神・狼煙
頭上から機械巨人の拳をシューッ!

フハハ死ぬがよ……なにぃ!?

鎧に阻まれダメージにならない有様に驚愕したフリをしておく

調子に乗って敵が後先考えずに反撃UCを使えば、呼び出されるのは『物心ついた時から異形の神々と殺し合いをしてきた者の心をへし折る異形』なわけで、敵はそれを理解せねばならない

はてさて、ヒーローズアースなぞという我等ダクセ出身者から見ればぬるま湯すら甘いこの世界で生きた貴様に、どこまで耐えられる?

自滅するならよし、せずとも巨人の拳を受け止める為に意識が上に向いている隙に地を這うように肉薄、脹脛からナイフを投擲

狙うはアキレス腱

片足でもまともに動かなくなれば、後は猟兵による袋叩きである


●頭上から機械巨人の拳がシューッ!
 アンブッシュだ!
「フハハ死ぬがよ……」
 だが神鋼の鎧が魔術師を守っている!
「なにぃ!?」
 驚いている狼煙。でも魔術師の方も苦しそうだ。今の彼は神鋼の鎧の固さに守られているだけで、正直体勢がしんどいのだ! こう、首の後ろをずっと押されている感じ、お分かりいただけるだろうか?
「……何をしているのよ……話聞いてた?」
 裕美が呆れながら狼煙の後ろに立って軽くチョップ。しかしすぐに戦闘態勢を展開すると、
「……お前みたいな奴がいるから……理不尽な迫害が起こるのよ」
 戦闘に入る……が、あれー? 微妙に被害妄想抜けてない?
『理不尽といえばこのアンブッシュもそうですけどねぇ! そうだ、この男を倒せば止まるか!?』
 今にも首が折れそうで鎧のおかげで折れない状態のまま、精神衰弱の異形を呼び出す、が、それに狼煙は動じない。

「ふっ、ヒーローズアースなぞという我等ダクセ出身者から見ればぬるま湯すら甘いこの世界で生きた貴様に、どこまで耐えられる? どうせ呼び出されるのは『物心ついた時から異形の神々と殺し合いをしてきた者の心をへし折る異形』なわけだから――」
『ねえ』
『あそぼ?』
『こっちでさ、』
『楽しいことしよっ!』
 ――なんと現れたのは異形っぽいけど可愛い美少女たちだった!
「――ふっ」
 狼煙、いくら美少女でもこれは耐えられる――
「いくらでもやりましょうか! むしろ気のすむまでやりましょう!」
 全然ダメだったよ! さっきまでのかっこいい狼煙が台無しだよ! 異形美少女たちに連れられてどっか行っちゃったよ!

「……ぐっ……わかってたけど……」
 ここで狼煙がいなくなると、裕美はがら空きだ。
 ぐっと目をつぶり備える裕美。

『……消えない!? 消えないだと!? 馬鹿な!?』
 でもヤバい状況なのは相手も同じだった! 全然余裕がない状況同士だった!

(……! なら……)
 耐久戦だ。
 もしかしたら満足したら狼煙が帰ってくるかもしれない、その時まで――そう。『待つのには慣れている』。
(リアリティハッキング……リアリティハッキング……)
 繰り返される上書きコードとドラゴンエナジーが、それを裏付けていた。

 ――どれだけ待っただろうか。
「お待たせしまし――おや?」
「……遅い!」
 ドラゴンエナジーの空き缶を投げつけられる狼煙。それを手で受け止めながら。
「いや、可愛い女の子が集まってくれれば手を出……もとい、将来有望な少女たちについていくのも悪くないと」
「……もしもしポリスメン? ……ここに変態が」
「待ちたまえ違うんだ!」
 なんかコントみたいな風景が広がっているが、互いに一息つくと。
「……でもまだ彼、倒れないんですね」
 狼煙の右手にナイフがキラリと。
「……無駄にタフ」
 裕美の右手におさまったスカイフォールの先端がキラリと。

 掛け声もなく互いに肉薄すると、脹脛からナイフを投擲した狼煙が魔術師の片足をうちぬく。ダメージはあまりない、が――
「……十分」
 それでできた魔術師の隙をついて、ふくらはぎに裕美の槍が刺さる!
『ぐあ……! って、おや?』
 が、魔術師は変な顔をした。普通槍だったら深く抉るだろう者だが、今回は一発深く刺しただけだ。どういうことか……?
 ――その疑問はすぐ解決した。
「……ラスベガス、カジノ●●地下、行き方はVIPエリアの門番に――」
「ほうほう、ふむ……いいですねぇ」
『!? ウルカヌス様の居場所に行き方まで!? お前ら、どうやって――これか!』
 槍を抜こうと激しく動く魔術師だが、もう手遅れである。裕美のハッキングが彼から記憶を抽出したのだ。あとはこれを共有すればこれから来る猟兵にもばっちりである。
「……これはもう……戦闘じゃないのよ……尋問よ」
「ええ、後は猟兵の皆さまで袋叩きにしてくれますからね。私たちも猟兵ですが」
 無理やり抜こうとして体勢を崩してずっこけて拳から逃れる魔術師の前で二人が言ったそれは、まさしくこの場の攻略に適切すぎた手段だった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

水心子・静柄
あからさまに時間を稼ごうとする態度ね。でもいいのかしら?ここで時間を潰してて。今、別働隊があなたのボスの所に向かっているわ。何故、ボスの居場所を知っているか、って?ワッペンと同じよ。あんなわかり易いヒントを残してたなの気づかなかったのかしら?まぁ大人しくボスの所には帰させないからゆっくりしていきなさい(心理戦)

精神を衰弱させる異形ね…やっかいね。なるべく直視しないで第六感と野生の勘で戦うわ。あとは隙を見て柄巻を使って体勢を崩して、上から相手を地面に縫い付けるような角度で重量(攻撃)のあるグラウンドクラッシャーを放って、見事うつ伏せに縫い付けられたらチャンスよね。弱点のふくらはぎを狙っていくわ。


●刃の煌めき
「あからさまに時間を稼ごうとする態度ね。でもいいのかしら? ここで時間を潰してて」
 魔術師が諦観しながら起き上がるその後ろで刀を構え囁く静柄。
「今、別働隊があなたのボスの所に向かっているわ」
『……なぜだ、今さっき』
「何故、ボスの居場所を知っているか、って? ワッペンと同じよ。あんなわかり易いヒントを残してたの気づかなかったのかしら?」
『奴等、落としてったのか……!』
 悟った魔術師の首元に刃が煌めく。
「まぁ大人しくボスの所には帰させないからゆっくりしていきなさい」
 静柄はどこか余裕ある表情で首に刃を当てる。魔術師がじりじり後ろに下がれば静柄も合わせて迫っていく。だが魔術師には異形召喚があるのを忘れてはいけない!
「厄介ね」
 異形を一瞥だけすると魔術師を蹴飛ばし、異形の足元をすり抜けるように下段を斬る。足を斬られた異形たちは思わず膝をついてしまい、この隙に柄巻をほどきロープのようにすると魔術師の片足を狙う!
『!?』
 ――成功。すっ転んでしまう魔術師。体制が崩れた魔術師に追撃を狙う静柄だが――
(くっ、戻ってきたわね)
 勘で異形たちが後ろから迫ってくるのを察知した。ならば、ここはいっそのこと範囲攻撃だ。
「消えなさい!」
 跳びあがると刀を構え、大地を抉る一撃。衝撃が周囲に拡がり、異形も魔術師も飲み込む。そこにさらに体を回転させもう一発魔術師中心に当てれば――
『くそっ、これはさすがに』
 ――そこまではうまくいかず、前にダイブして避けられた――が、異形は消え、魔術師もこけたとなればチャンス。
 煙を上げながら足を、勢いを反転させ、繊細で華麗な刀の一閃、狙うはふくらはぎ――!

『っ!』
 ゴロゴロと転がりそれを避ける魔術師。体制を立て直すその姿に舌をかんだ静柄だが、ふと地面を見れば赤い線が。
 それはつまり――完全には避けきれなかった証。
「さすがに一撃では眠らないわけね」
 ものの見事に時間稼ぎされたか、と歯ぎしりする静柄だった。
成功 🔵🔵🔴

星野・祐一
よっ、助太刀に来たぜ!
…ほほう、あんた鋼神さんの居場所知ってんのか?
ちょいとキリキリ吐いて貰おうか!

◆SPD
【早業、先制攻撃】でイニシアチブを常に握りつつ
流星でふくらはぎを【誘導弾、乱れ撃ち、マヒ攻撃】で狙い
続けて雷鳴で【力溜め、衝撃波、2回攻撃】

このまま押せればいいが相手のUCが厄介だ
そこで事前に発動しておいた俺のUCをジッパーの空間【迷彩】で
こっそり隠しておき制御をEsに一任(ハッキング
相手のUCを受けてダウンしたら身体を操って貰い油断してる(筈)相手に
【ダッシュ】からのEKで攻撃だ(カウンター、咄嗟の一撃、串刺し、なぎ払い

俺の心は支配できても体までは無力化できねーだろ!

アドリブ・連携歓迎


●そして魔術師は散る
「……ほほう、あんた鋼神さんの居場所知ってんのか? ちょいとキリキリ吐いて貰おうか!」
『ひっ、なんなんですかあなたは!』
 いきなり魔術師の前に出て銃口を押し付ける星野・祐一(スペースノイドのブラスターガンナー・f17856)。たまらずホールドアップする魔術師。
「鋼神さんの居場所はけばいいんだよ、ほらさっさと」
『や、やらせるものか!』
 魔術師が手で銃を払おうとすれば祐一はバック転でかわし、そのままふくらはぎに熱線を放ちつつ被せるようにもう片方の手で射撃。
『このままでは……! 仕方ない、私の眷属よ、戦意を奪いなさい!』
 魔術師が戦意を奪う視線を眷属から放たせれば、祐一の動きは止まった。ほっと胸をなでおろす魔術師。

 ――だがこれで終わりではなかった。

 実のところ、これ対策にあらかじめ戦闘支援ユニット「Es(エス)」を迷彩で隠していた。心を支配される瞬間、Esにコードの制御を明け渡した祐一。そう――逆ラジコンだ。
 虚ろな目となった祐一が魔術師にナイフで斬りかかる。
『なぜだ……!? 私の術が効かない……!?』
 ――大衆まで洗脳した自分の術だ。絶対的なものだと高をくくっていたが――その驕りが命取りとなったか。
「俺の心は支配できても体までは無力化できねーだろ」
 虚ろな目でそう言いながら斬りかかってくる祐一に魔術師は後ずさる、が――
『あっ――』
 ――その途中で、こけて尻餅をついてしまった。そりゃそうだ、ここまでふくらはぎにあれだけダメージを負えば足も弱まるというものだ。
 ふと見上げれば、ナイフを構える祐一――
『待って、落ち着いて、話をしましょう、ね』
「――」
 しかし、あえて操られたその身は容赦をしない。助けを求める声も届かない。
 魔術師のふくらはぎにとどめの一撃が刺され――断末魔の叫びと共に魔術師の「時間稼ぎ」は幕を閉じた。
大成功 🔵🔵🔵


第3章 ボス戦 『鋼神ウルカヌス』

POW ●超鋼神装
無敵の【金色に輝く『神の鎧』】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD ●鋼と炎の神
自身の身体部位ひとつを【自在に液体化も可能な超高熱の金属】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ ●原初の神炎
自身からレベルm半径内の無機物を【使用者以外の全てを焼き尽くす原初の炎】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●決戦、ウルカヌス!
『……遅いな』
 戻ってこない魔術師を待ち続けるウルカヌス。もう作戦の視察も兼ねて自分から探しに行こうかとした、その時、扉が勢いよく開かれた。
 その先にいたのは――勿論、猟兵たちだ。
『気づかれたか……!』
 ウルカヌスは立ちあがると拳を握りしめ、テーブルを蹴飛ばした。グラスの割れる音が部屋に響く。
『私は鋼神ウルカヌス! 貴様らに私を討滅できるものならしてみるがいい!』
 堂々とした自信あふれる宣言と共に、「あのときの宿題」は始まった――!
中村・裕美
「……このミッションも……これで最後ね」
このウルカヌスを倒せば【鋼神共撃】も完了。気を引き締めないと

敵UC対策
「……その技は……研究しつくされている。……貴方ではない貴方を……どれだけ倒したと思っているの?」
ドラゴンランスで武器受けをしながら反撃の振りをしながら電脳魔術を【早業】で起動し、相手の鎧が損傷しているように見えるようテクスチャを貼り、そのままハッタリを仕掛ける
「……その鎧は……もう無敵じゃない」

相手に疑念を抱かせることができれば、そのまま【串刺し】して【ドラゴニック・エンド】に繋げる。
「……これで仕上げよ」


●終幕に向かって
「……このミッションも……これで最後ね」
 裕美はここまでの歩みを思い出しながら呟く。そう、このウルカヌスを倒せば【鋼神共撃】の作戦の一つは完了だ。改めて気を引き締めないといけないところである。
「……じゃあ、さよなら」
 槍を構える裕美にウルカヌスの鎧が煌めき、鋼鉄の拳が先制をしようと迫る――が。
「……その技は……研究しつくされている。
 ……貴方ではない貴方を……どれだけ倒したと思っているの?」
 ドラゴンランスでそれを受けとめ、裕美は反撃のふりをしながら電脳魔術を素早く起動。
『何をするかと思えば、そのような電脳魔術ごときで私に傷をつけることはできぬ!』
「……ええ、傷はつけられないでしょうね」
 裕美は心の中でほくそ笑んだ。

 そう、確かに傷はつけられない。
 ――なら。

【傷がついているように見せればいい】。

 エンターキーの音と共に電脳魔術がウルカヌスの鎧に何かを貼りつける。それは――
「……自分の鎧を見てみなさい」
『何を言うかと思えば、私の鎧は――!?』
 次の瞬間、ウルカヌスの顔に冷や汗が出た。
『ばかな、私の鎧に、傷が!? いつの間につけた!?』
 途端にうろたえるウルカヌス。――もちろん、物理的でも魔術的でもない。これはいわば、錯覚だ。電脳魔術で鎧が損傷しているようにテクスチャを貼っただけだ。いわば傷の形をしたシールを貼るようなもの。例えば、白一面の壁に、穴が開いているようなシールを貼るだけで、そこの壁に穴が開いているように【見せることができる】。そう、それだけで十分――
「……その鎧は……もう無敵じゃない」
『ばかな……!』
「……これで仕上げよ」
 ウルカヌスの左足にドラゴンランスが迫る。――今度は、物理的に串刺しにして見せた。
 ――ウルカヌスのこのコードの弱点は、疑念で大幅に弱体化する点だ。すなわち今、防御力は大幅に落ちている。この隙を逃す裕美ではなかった。
『くっ……だが、まだ倒れはせんぞ!』
 しかしそこでウルカヌスが右手でドラゴンランスを掴んで裕美を逆に引き寄せようとするが、そこは裕美の方が上手、素早くドラゴンランスを抜いて一歩後退。
「……まあ、一撃では倒れないと思ってはいたけど、ね」
 距離を取りながらまだタフそうなウルカヌスを裕美はじっと見つめていた。まだ戦いは始まったばかりだ。
成功 🔵🔵🔴

大神・狼煙
ユイケン、貴様やってはならぬ事を……何?オワコンは黙って戦え?

最近の若い子はやーねー短気で

ウルさんもそう思わない?

ささ、まずは珈琲でも……

鎧を纏った敵に、自店の迷物珈琲(数値99)を出す

無敵なんでしょ?

怖くないよね?

珈琲に負けるほど脆い鎧なの?



無敵を疑ってはならないなら、挑発には乗るしかない

しかし!

あまりの不味さにメンタルショック!

無敵なんかじゃ防げないよやったね!!

揺らがずとも珈琲を渡すほど近づけばこちらの射程

我が居合には、斬るという過程がない

即ち、無敵だろうが最強だろうが、問答無用で『斬った』結果を残す

狙うは首

落とせずとも、傷さえ残れば無敵の鎧は否定される

後は他の猟兵がなんとかするでしょう


●翻弄されるウルカヌス
「ユイケン、貴様やってはならぬ事を……」
 えー? なんのことかなー?
「何?オワコンは黙って戦え? 最近の若い子はやーねー短気で」
 言ってないよ!? オワコンなんかじゃないでしょ狼煙は! 何、あの娘みたいな被害妄想うつった!?
「ウルさんもそう思わない?」
『なぜ私に同意を求める!?』
「同意があった方が色々やりやすいでしょ? ささ、まずは珈琲でも……」
 ナニコレ、報告官虐というか結衣虐流行ってんの? 流行らせないよ? というかそのコーヒーって確か……
『ぐおおおお!!! 苦い! なんだこの苦さは!』
 一口でつい手を離してしまいカップを落として割るウルカヌス。Glasses cafe名物(?)、激苦コーヒーでございまーす♪ 中からダメージ与えれば怖くないよね♪ コードじゃないから先制効かないし♪
『こんなもの、私の鎧がやられてしまうではないか!』
「え?」
 そう、これを待っていた狼煙。
「無敵なんでしょ?
 怖くないよね?
 珈琲に負けるほど脆い鎧なの?」
『やってやろうではないか貴様!』
「その言葉を待っていました」
 そう――己自身で無敵を疑ってはならないなら、見え透いた挑発でも乗るしかない。2杯目を出す狼煙、その眼鏡の奥でにやけが浮かんだ気がした。
 ウルカヌスはそれを一気に飲み干す――!
『ぐおおおお!!!』
 しかし! あまりの不味さにメンタルショック! 無敵なんかじゃ防げないサムシング!
『貴様、私を舐めているのか!』
 もはや武力行使も辞さないというべきか、ウルカヌスが立ちあがり拳を構える。しかし狼煙は動じない。
「おお、怖いですね……ただ、あなたはもう」

 ――私の射程内にいるんですよ。

『――?』
 何も気づいていない様子のウルカヌス。先ほどこの類のだましを受けたにもかかわらず――だ。慌てて体を確認するがどこにも傷はない。そんなウルカヌスの背に回り込んだ狼煙が眼鏡に手を当ててにやりと一言。
「その首の傷――いつできたんですかね?」
『首――!?』
 ウルカヌスが首をなぞれば、確かに鎧が斬られたような跡を触覚で感じた。視覚では確認できない、死角である首――鎧が展開された瞬間、そこに狼煙は居合を当てていた。
 その居合には、斬るという過程がない。無敵だろうが最強だろうが、問答無用で『斬った』結果を残す。まず結果が出て、傷が後でつく。どっかの赤い槍みたいなものだ。
 そしてこれは裕美も狙ってたことだが――傷をつけたと認識させるだけで、無敵の鎧は否定される。そしてその力は大きく弱体化する。
 それだけで十分だ。首を落とせなかった、それでもいい。その時は他の猟兵がなんとかするだろう。事実、首に傷をつけられたのも、コード無視の攻撃とは言え裕美が鎧を弱らせたからこそっていうのもある。
『貴様、どこまでも――』
 ウルカヌスが怒りをあらわにするが、狼煙の姿はどこにもなかった。後に残っていたのは謎の機械骸骨だけだった。
『……』
 沈黙。そして、機械骸骨の砕ける音が部屋中に響いた。
大成功 🔵🔵🔵

火土金水・明
「『ジェネシス・エイト』の最後の将『鋼神ウルカヌス』。さあ、アースクライシスの決着を付けましょう。」
相手の先制攻撃に対しては、【見切り】【野生の勘】【第六感】の技能を駆使して回避を試みます。
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】で、『鋼神ウルカヌス』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも、ダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


●神穿つ落とし子よ
「『ジェネシス・エイト』の最後の将『鋼神ウルカヌス』。さあ、アースクライシスの決着を付けましょう」
『はぁ、はぁ……いいだろう、かかってくるが良い!』
 火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)の威勢良い声にどこか疲れたように答えるウルカヌス。こんなウルカヌスだけど、実はもうやけ気味です。開幕から連続で搦め手で自分の鎧を否定されてメンタルブレイクしたからね。やったねウルカヌス、今回はまともだよ!
「我、求めるは、冷たき力」
『我、求めるは、原初の熱き力!』
 氷の矢が明の周りに生じれば、ウルカヌスの周りの割れたグラスなどが炎と化す。
「穿て!」
『やれ!』
 同時に――否! ウルカヌスの方が一手早い! 大地に着弾した炎が火柱をあげ、氷の矢を燃やし尽くす! その様子にウルカヌスもご満悦。
『我は鋼神ウルカヌス! ここで倒れるわけにはいかないのだ!
 原初の神炎に焼かれて散るが良い!』
 火柱でできた壁に、ウルカヌスの声が響いた。明の生死は――!?

「牽制は通じませんか……やはり、強いですね」
 生きていた! 辛うじて見切ってバックステップしたおかげで無事だった! しかし火柱のせいでウルカヌスが目視確認出来ない!
「ですが、夜闇の魔法使い(ウィザード)としてこのまま倒れるわけにはいきません。
 生憎、赤い月は昇っていないようですが――まあ、ここに一般人(イノセント)はいないでしょうし、これを出しても大丈夫でしょう」
 杖のような形をした箒を投げればそこに明は乗り――え? 表現が変? 彼女のいる界隈ではこれもまた箒と呼べるのさ……中には長銃を箒と呼ぶものもゲフンゲフン。
「【荒廃の魔王】アゼル=イヴリスの落とし子の名にかけ、参ります」
 そのまま炎の中に突っ込んだ! え? アゼルが誰かって? それはまた今度ね!

 火柱の向こう側、歩みを進めるウルカヌス、だが――!
『!?』
 間一髪、火柱から出てきた【何か】を首をひねって避ける! そのまま背後に回り込む【何か】だがウルカヌスも反転!
『まだ生きていたか!』
 そう、【何か】は箒に乗った明だ!
『ならば今度こそ焼かれるがいい!』
 ウルカヌスがいち早く炎を放つが、空中を優雅に飛行し、時にはロールしてかわしていく。箒の使い方は魔法使いには初歩の初歩だ。夜闇じゃなくても、たぶん。
『しつこいぞ、これで散るがいい!』
 フェイントを入れてためた炎が、ついに明を焼く――!

「残念、それは残像です。」

 明は、落ちていない。
 残像を見せながらただ高度を下げただけで相手を騙せるのだからちょろいもんだ。火柱ばかりで目視しにくいもんね。場合によっては陽炎もまた残像の手助けになるもんで。
「これで決めますよ」
 そうして気づけば、ウルカヌスの周りは氷の矢で囲まれている――! ウルカヌスが油断したその一瞬、そのうちに周りを覆うように氷の矢を張り巡らせたのだ――! そして――
「穿て!」
 上げた手を振り下せば時間差でウルカヌスに氷の矢が集中する!
 時間差にやられたウルカヌスにモロに命中!
『……! 鎧が弱まったのが効いたか……!』
 ――だが、これで倒れたわけではない。
 明はあとは次の猟兵に託すことにした。
成功 🔵🔵🔴

星野・祐一
そこまでだぜ鋼神さんよ
神妙に往生しやがれ!

◆SPD
先制攻撃は【第六感、読心術】で高熱金属の軌道を【見切り】
【ジャンプ、空中浮遊】で回避して対処な
こちとら何度も見てるんだ簡単に当たるかよ!

勿論、鎧の露出箇所も把握済みだぜ!(戦闘知識
基本2丁の熱線銃の【2回攻撃】でまずは雷鳴の【貫通攻撃】
仮に鎧で弾かれても着弾の【衝撃波で体勢を崩しちまえば】
流星の【乱れ撃ち、誘導弾、マヒ攻撃】が違わず隙間を射抜くって寸法さ

隙が出来たら好機!
空間【迷彩】起動と同時にEsのホロ分身を飛ばし(残像、おびき出し
分身が相手を通り抜けた瞬間に【冬雷】発動
こいつで決めるぜ(吹き飛ばし、継続ダメージ、零距離射撃

アドリブ、連携歓迎


●御用だ御用だ?
「そこまでだぜ鋼神さんよ、神妙に往生しやがれ!」
 おや、祐一がバイクに乗ったままダイナミックエントリーだ! しかし体をひねり辛うじてよけたウルカヌス!
『危ないではないか、轢かれたらどうする!』
「ちぇっ、そううまくはいかないかっ!」
 祐一がバイクをドリフトさせながらウルカヌスの方を再び向くが2回同じことをされるのを黙ってみているウルカヌスじゃない。
『そのバイクには神の名のもとに天罰を与えてやろう!』
 左腕から先を超高熱金属と化したウルカヌスがバイクを斬りつけようとする――が!
「わかってんだよそんなこと! そういう動きをするのもな!」
 バイクを後ろに蹴り飛ばし、その勢いで空へ。ウルカヌスの攻撃が床を穿ったその瞬間、2丁の熱線銃が構えられる。 
「こちとら何度も見てるんだ――簡単に当たるかよ!
 ああ勿論――鎧の露出箇所も把握済みだぜ!」
 ウルカヌスの鎧の作られた隙間に勢いのある弾丸が放たれていく! それらは空を飛べない祐一にとっては狙いの定めにくいものでしかない。だが、雷鳴の弾丸は衝撃波を放つほど勢いがあり、たとえ弾かれようともウルカヌスを怯ませるくらいはできる。そこに流星が隙間を狙い撃つ、という算段だ。

 ――が、それも空にいる間だけだ。
 着地の瞬間、そのヒットストップを狙い、ウルカヌスが再び左腕を振り下ろす――!

「おおっと!」
 だがそれをウルカヌスの左腕を蹴りながら後ろによけ、すかさず雷鳴の弾丸!
『ぐおお!』
 いい一撃! 高熱化しているだけあり、弱まっている中でカウンターで勢いのある弾丸を受ければ、ウルカヌスも大きく怯む。そしてこれが決めるチャンス!
「Es!」
 素早く空間迷彩起動と同時にサポートドローン、愛称Esのホロ分身を飛ばす祐一。
『む!? どこに消えた!?』
 当然ウルカヌスは相手を見失い探し――
『そこか!』
 Esのホロ分身に攻撃をする、狙い通りだ!
 ホログラムなために素通りする攻撃、そしてその瞬間に!
「この一雷で終わりにしようぜ……! だりゃあああ!!」
『おおおおおお!!!』
 零距離でコードで強化された雷鳴の衝撃が、思いっきりウルカヌスを吹き飛ばした! 祐一も大きくのけぞるが、ウルカヌスも背中から壁に激突し大きな音と土埃を上げる!
「……やったか?」
 銃を下ろして恐る恐る近づく祐一、だが!
『ぬおおお!』
 土埃の中から拳、そしてウルカヌスの姿が!
『まだだ、まだ負けぬぞ!』
 すでに鎧は衝撃のせいかあちこちがボロボロだが、なおも戦闘意欲は失っていない。
 トドメには、なれなかった、が――あと少しという感触は感じられた。
成功 🔵🔵🔴

中村・裕美
もう一回行きましょうか

調度品などを遮蔽にしつつ【地形の利用】【ハッキング】【罠使い】
「……ご存じかしら? ……こうした高級カジノみたいな施設は……火災対策とか……一定の基準が必要なのを」
電脳魔術で天井にトラップ設置。勢いよく水を飛ばすスプリンクラー。威力はなくても、高熱の体を冷却したり、蒸気で目くらまし

隙を見て【邪竜降臨】で自己強化し、黒炎を纏ったドラゴンランスで【串刺し】、ある程度の攻撃は耐久力で耐え、あとはこちらが向こうに焼かれるか、こちらが液化した金属すら焼き尽くすか【激痛耐性】【継戦能力】で我慢比べ
「……耐えることには……そこそこ自信があるのよ」

これが終われば、何か変わるかしら?


森宮・陽太
【WIZ】
アドリブ連携大歓迎

けっ、まーだしぶとく生き残っていやがったとはな
いみじくも神を名乗るだけあるか?
だが、てめえで最後だ!

先制対策
武器は一切出さず、丸腰のまま突撃
これで武器が炎に変換されることはなく、服は炭素が含まれているから変換できないはず
室内の無機物が変換された炎は「第六感、オーラ防御、火炎耐性」で俺に向かう炎だけ全力回避

先制を凌いだら「高速詠唱」から【悪魔召喚「スパーダ」】
スパーダの持つ紅の短剣670本すべてに氷を纏わせ
四方八方から一斉に氷の短剣を豪雨の如く降らせ「属性攻撃、範囲攻撃、制圧射撃」
スパーダ! その短剣で神を僭称する輩を徹底的に貫いて凍らせて蹂躙してしまえ!!


●原初の神炎に立ち向かう者よ
「けっ、まーだしぶとく生き残っていやがったとはな……いみじくも神を名乗るだけあるか? だが、てめえで最後だ!」
 森宮・陽太(人間のアリスナイト・f23693)が武器も出さずに丸腰で挑んできてる!? ステゴロで敵う敵では……いや、できる猟兵にも心当たりあるけど……大丈夫か!?
『その意気やよし、ならば我が神炎で焼いてくれよう!』
 ウルカヌスもご満悦で立ち向かうが、実は予定がずれていた。当初の予定では相手の無機物をも炎にして丸焼きにするつもりだった。だが、相手は丸腰で来た。これでは武器を炎にできないし、服は炭素が含まれているから変換できない。無機物とは、炭素を含む大体の物以外のものを指す。これ豆ね。
 閑話休題、そんなもんだからこちらから炎を出すしかないウルカヌス、真っ向勝負になってしまった。そして丸腰で身軽な陽太にとっては、前方から飛んでくるものとみなせば回避がしやすい。オーラ、耐性、直感、持てるものは全て使う。そして自分に飛んでくるものだけ回避する。なんてことはない、ただの一般的な戦闘方法だ。
 だが――
「ちっ――かわしきれねえか!」
 それですむほど――気合でどうにかなるほどウルカヌスは甘くない! ジリ貧になってシーンエンド……

 ……のはずだった。それは突然のことだった――

 ――シュー…………
「……?」
『なんだ……これは?』
 突如、上から勢いよく水が出てきてウルカヌスの炎を消火していくではないか!
『わ、私の炎が!? 何者――』
 ウルカヌスが慌てて探せば――何やら女の影が。それもその女は――
『そこかぁ! 貴様、一度ならず二度までも――! 何をした!』
 椅子や机の影に隠れていた裕美だ! 怒り心頭のまま左手を高熱化させ斬りかかる!
「――! あぶねえ、黒ねーちゃん!」
 陽太が素早く裕美を押し倒すかのように抱えながらダイブ! 離れたところにウルカヌスの左手が埋まる! 危機一髪!
「……ウルカヌス……ご存じかしら? ……こうした高級カジノみたいな施設は……火災対策とか……一定の基準が必要なのを」
『何? 火災対策――火災?』
 左手を抜いたウルカヌスが天井を見上げた。見れば――スプリンクラーが元気に水を吐き、ウルカヌスの左手に当たっては水蒸気となり部屋を白く染めていっている。
「……ようやく……気づいたみたいね」
 そう、罠でスプリンクラーを起動させてしまえば、炎は怖くない。威力はないが、冷却や水蒸気の効果は抜群だ! 部屋が水蒸気でホワイトアウトしていく!
『くっ、これでは何も見えぬ! 水蒸気となれば消せぬではないか!』
 そう、さっきの火柱は自分の意思で消せるのだが、水蒸気は自分の意思では消せない! 完全に視界が塞がれた!

「黒ねーちゃん、大丈夫か?」
「……大丈夫」
 今が一息つける隙だとばかりに裕美がドラゴンエナジーを一杯飲みほせば、黒炎を纏い、背には翼が生える。これが裕美の近接戦闘形態、あとは我慢比べの作戦だ。
「……耐えることには……そこそこ自信があるのよ。……覚悟しなさい」

 飛び出した黒ねーちゃんを見送った陽太は裕美が落としていったドラゴンエナジーの缶を見ていた。
「8717万2485秒不眠不休で働ける……? おいおい、翼を授ける的な奴か……? ほんとに翼生やしてるし……」
 とはいえこのままでは彼女が危ない。何か自分にできることは――?
「……ちぇっ、空か」
 ドラゴンエナジーを傾けて自分も飲もうかと思ったが、すでに空き缶だ。
「あーあ、こんな時に俺は……」
 陽太は軽率に足でドラゴンエナジーの缶を蹴飛ばした。

 ――カーン、と何か固い金属に当たる音がした。
「!」
「!」
 水蒸気の中で探していた裕美と、蹴飛ばした陽太が同時に反応した。ウルカヌスのいる方角が、つかめた――!
「紅き剣を司りし悪魔の剣士よ、我が声に応え顕現せよ! スパーダ!」
 陽太のもとに捻じれたふたつの角を持つ漆黒と紅の悪魔が召喚される!
「スパーダ! その短剣で神を僭称する輩を徹底的に貫いて凍らせて蹂躙してしまえ!!」
『剣』の名を持つその悪魔は無数の紅き短剣を呼び出し、それに全て氷を纏わせば、ウルカヌスのいる方角に雨のように降らせる!
『おおおおお!』
 ウルカヌスの吼えが聞こえた。水蒸気で見えない中から氷を纏った短剣の雨が来られても、気付けないというものだ。そしてそこで出た隙に――
「……グッジョブ。……これで決めるわ」
 黒炎を宿した槍を空中から裕美が串刺しにかかる! ウルカヌスが抵抗し、金属と金属のこすれる音と黒き炎が拡散する――!
「……!!」
『ぐ、おおおお!! まだだ……まだだ、猟兵共よ!!』
 ウルカヌスが一瞬気合を入れて吹き飛ばせば両者は後ずさりながらにらみ合いに。痛み分けの状況のまま、スプリンクラーが切れ、水蒸気がおさまってきた。
「……勝負はまだ続くようね」
 裕美が槍を回して戦闘態勢を取る中、陽太もスパーダと共にウルカヌスとにらみ合った。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
(『FBS』を四肢に嵌めて飛行しつつ)
さて、然程関わりの無い身では有りますが。
お邪魔させていただきますねぇ。

相手の『先制攻撃』が『鎧を纏っての拳闘』であれば、得手とする[空中戦]を挑み『FRS・FSSの牽制』に『飛行しつつ大きく下がる』等の方法を合わせれば回避自体は可能ですぅ。
【UC】の準備が出来るまでは、守りに徹しますねぇ。

そして、相手の攻撃に合わせて[カウンター]のタイミングで【翳華】を発動、全身を「ブラックホール」に変換し、吸収しましょうかぁ。
鎧自体が幾ら無敵でも、鎧ごと「ブラックホール」に吸込んでしまえば脱出は出来ません。

お疲れ様でした、ごゆっくりお休み下さい。


アレクシア・アークライト
鎧への自信はかなり揺らいでいるみたいね
あれなら、私の力場でなんとか防げるかしら?

半年前の戦争で貴方は自分のクローンを生み出していたわよね
でも、気付いているんでしょ? 貴方自身が原初のウルカヌスの複製に過ぎないってこと
失敗続きの神鋼兵団に今なおこだわるのは、それしか複製の貴方には与えられなかったからかしら?

さて、その鎧、外からの攻撃には無敵かもしれないけど、内側からならどうかしらね?
最大出力の念動力を一点に集め、鎧を内側から破砕
剥き出しの部分に、集約した力場を叩き込む

私達猟兵は、貴方達を倒すためにこの世界によって選ばれた存在よ
貴方なんかに負けたら、この世界を作った貴方のオリジナルに申し訳ないわ


●紛い物の最期は
「さて、然程関わりの無い身では有りますが。お邪魔させていただきますねぇ」
 簡易飛行具をはめながら飛行する夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)。ウルカヌスが拳闘をする中、空中戦で牽制しながら時に大きく動けば、回避自体はたやすい。これは先ほどかの魔法使いもしていたことだ。
「それにしてもやはり、鎧が堅そうですね」
 金色に輝くその鎧は精神攻撃を幾度も喰らってもなお何度も生成され輝きを放ち続けている。
『そうだ、これこそ私の超鋼神装! 本来なら貴様ら猟兵はこの鎧の前になすすべもなく散る定めだったのだ!』

「でも、それは所詮紛い物」
『何!? 私の鎧を愚弄する輩はどこだ!』
 ウルカヌスが挑発のような言葉を受けてどこからかと見まわせば、椅子の上にいたのはアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)!
「私の情報収集力を舐めないでほしいわね。あれはそう、半年前のアースクライシス2019の時――貴方は自分のクローンを生み出していたわよね」
『クライング・ジェネシスの生死の安全にはほど遠い状況だったからな、ジェスターという異分子もあって』
「そうね――でも、あなた気付いているんでしょ?」
『何がだ?』

 ――貴方自身が原初のウルカヌスの複製に過ぎないってこと。

『貴様……何を言うかと思えば……』
 ウルカヌスの握った拳が震える。――実際それは正解だろう。オブリビオンとして蘇ったウルカヌス、としてみれば――原初の「鋼神ウルカヌス」から見れば複製、紛い物にすぎない。
「失敗続きの神鋼兵団に今なおこだわるのは、それしか複製の貴方には与えられなかったからかしら?」
『黙れ! それ以上私を愚弄するようならば』
「はーい、こちらも忘れないでほしいですねぇ」
 挑発に気がとられていたのかるこるのFRS,FBSの攻撃を受ける、もそれを鎧でガードするウルカヌス。――その鎧の状況を見たアレクシアが続ける。
「自信を維持するためにこーんな安っぽい挑発に乗ったり、かと思えば鎧に傷を貼られただけで自信なくしたり――ウルカヌス、あなたは神だけど、今のその在り方は神じゃない。『神のふりをしようとしている、臆病者なのよ』。ほら、その鎧が――」
 ――それを示している。
 ウルカヌスの金の鎧は輝きを失い弱っており、その下の元の体の鎧の部分も度重なる搦め手や攻撃のせいでボロボロであり、到底自信など持てるものではなかった。
(鎧への自信はかなり揺らいでいるみたいね――ここまでくれば、私の力場でなんとか防げるかしら?)
 と思うアレクシアだが、見ればウルカヌスはワナワナと震えている。
『黙れ……貴様! 黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ――!』
 もはや自棄になったウルカヌスがアレクシアに殴りかかるも、実はグラップルも強いアレクシア、念動力の力場も活用し、それを止めて見せるどころか、逆に勢い任せに地面に叩きつける!
「私達猟兵は、貴方達を倒すためにこの世界によって選ばれた存在よ。
 貴方なんかに負けたら、この世界を作った貴方のオリジナルに申し訳ないわ」
『オリジナルなど――私がオリジナルだ! 貴様なんぞに』
「あーあ、これだから自分を本物と思いこむ紛い物は」
 仰向けになったウルカヌスが立ちあがろうとする隙にアレクシアが力場を活かして空中に投げ飛ばす!
『くっ――こうなれば――貴様からだ!』
 投げ飛ばされ空中にいるウルカヌスは空中戦を仕掛けているるこるをターゲッティング! 今なら空中戦しているるこるにも届く気がする、投げ飛ばされた勢いのままオーバーヘッドキックを――

「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
 ――ズボッ。
 音にならない音がする。るこるの輪郭が崩れ、一つの大穴ができる。それはまさに――ブラックホール。そう、いわば――
「紛い物のゴミ捨て場――ね」
 アレクシアが嘆息しながら近づいていく。
『抜けぬ! 貴様! このような真似をしてただで済むと――!』
 足がハマってもなおもがくウルカヌス。そんなウルカヌスにアレクシアは更に近づき、零距離に。
「じゃあ、最後に一つ実験してみようかしら」
 コキリ、と音を立てながらアレクシアが構える。
「その鎧、外からの攻撃には無敵かもしれないけど、内側からならどうかしらね? 本物なら――そういう時の対策もしていたんじゃない?」
 ――瞬間、アレクシアの拳が最大出力の念動力と共に放たれる。――鎧が内側から砕け、むき出しの部分が見えれば――
『がっ――あっ――』
「終わりよ――鋼神ウルカヌス!」
 集中させた力場を一気に叩きこみ、ブラックホールに押し込む!
『ぐ、お、おお、お、おお、お!!!』
 二度の強烈な攻撃で肺や気道がやられたウルカヌス、もがき、苦しみ、脱出しようとする、が――もはや抜け出すだけの力も残っていなければ、ただ足掻けど足掻けど吸い込まれてゆくのみ――

 ――お疲れ様でした、ごゆっくりお休み下さい。

 どこからかそんな声がした瞬間、ブラックホールと共にウルカヌスの姿は消え、ウルカヌスの意識もまた、テレビの電源を切るようにプツン、と消えた。
 後に残るのは荒れた部屋のみ。虚無へと落ちた鋼神はもはや亡骸もない。
 ならばこの部屋にもう用はない。一般人の誰にも知られることなくひっそりと『宿題』を終えた猟兵たちは、帰路へとつく。晴れやかに、今度こそ倒しきっただろうと願いながら。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

最終結果:成功

完成日2020年07月09日
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