8
愁魔の煩い

#ダークセイヴァー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ダークセイヴァー


0




●愁魔は人間が大嫌い
「はぁ……領地に人間が増えてきたね。害虫は目障りだな。ねぇ、適当にいくつか村を滅ぼしてくるようにほかの配下に命じてくれる?」
『愁魔』メルスィン・ヘレルはそこにある爪切りをとってくれる? と頼むような気楽さで、そして心底面倒だというように配下である混血の落とし子に伝令を命じた。
 愁魔に滅ぼされることを恐れて従順な部下として彼女に仕えている混血の落とし子はわかりました、と一礼して殲滅部隊に領主の命令を告げに行く。人狩りを楽しむ殲滅部隊は嬉々としてこの命令を受け入れるだろう。
(私はあとどれくらいの間、生きられるだろう? ご主人様の不興を買わないように怯えながら生きる意味はあるのだろうか。それでも……絶対服従以外の道は考えられない……それが私の弱さなのでしょうね)
 殲滅部隊が人狩りに向かったことをメルスィンに伝えるとあぁ、そう、とそっけない返事が返ってくる。不興を買っただろうかとかすかに体をこわばらせる混血の落とし子に
愁魔は次の命令を放った。
「じゃああなたたちは屋敷の警備をお願い。なんか猟兵とかいうのがオブリビオン倒して回ってるらしいしさ。私は退屈も嫌いだけど害虫を視界に入れるのも大嫌いなの。私の居室に来る前に始末してちょうだい。……猟兵たちが現れなかったら、人狩りに反発してくる領民を皆殺しにして。裁量は任せるから」
「かしこまりました、ご主人様」
「あなたたち番犬は私が買ったんだからさ、ちゃんと仕事してよね。でもまぁ……あなたたちを倒して私の居室に乗り込んでくるくらい強い相手なら、少しは退屈せずに済むのかな?」
 生まれつき絶大な力を持つ吸血鬼の少女はそう言って猫のように目を細めたのだった。

●愁魔退治
「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。愁魔と呼ばれるオブリビオンが領民を虐殺しようと人狩りと呼ばれる殲滅部隊を村に差し向けています」
 しかし止めてほしいのはその惨状ではない、と雨宮・冬華はわずかに眉を顰める。
「人狩り部隊を殲滅しても、愁魔はすぐに戦力を補充して同じことを繰り返すと思うので……皆さんには領主の館を強襲してほしいんです」
 警備兵として混血の落とし子と呼ばれるオブリビオンたちが警備しているようです、と冬華は告げる。
「でも普段より戦力はかなり減っていますので強襲するなら今回がチャンスだと思います。混血の落とし子と愁魔メルスィンを倒したら、近くの村の人たちにもう危険は去ったのだとお知らせするために演劇会を開こうかな、と思うんです。人狩りで生きた心地もしないでしょうし」
 私もその際は同行するので皆さんの力を貸してください、と冬華は大きく頭を下げたのだった。


秋月雅哉
 相変わらずダークセイヴァーでのみ息をしている感じのある秋月です。
 今回も領主の館強襲シナリオになります。
 技能やユーベルーどの判定より心情をぶつけあうシナリオのほうが得意なので、混血の落とし子や愁魔メルスィンに思いの丈をぶつけるプレイングのほうが描写がうまくいくのではないかな、と思っています。
(過去のシナリオを見ていただけるとわかりますが戦闘描写はごく薄いMSです)
 皆さんのプレイングをお待ちしております。
23




第1章 集団戦 『混血の落とし子』

POW   :    落とし子の牙
【自らの血液で作られた矢】が命中した対象に対し、高威力高命中の【牙による噛み付き攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    血の盟約
【主人である吸血鬼に自らの血を捧げる】事で【黒き祝福を受けた決戦モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    落とし子への祝福
【邪悪な黒き光】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

タリアルド・キャバルステッド
私にとって、人々の衣食住を守ることは命を守ることと同等に大切なこと。
村を捨てて逃げれば命は助かるかもしれませんが、人として尊厳ある生活は守れない……
本当の意味で村を救うには領主の『愁魔』を倒すしか無いと言うことですね。


UC「TORNADO」を発動。
この敵は血を操る攻撃を得意とする様子。
ならば乾燥させることで戦力を削ぐことが出来るのでは。
そしてまとめて吹き飛ばしてあげましょう。



●護ること、滅ぼすこと
「私にとって、人々の衣食住を守ることは命を守ることと同等に大切なこと。村を捨てて逃げれば命は助かるかもしれませんが、人として尊厳ある生活は守れない……。本当の意味で村を救うには領主の『愁魔』を倒すしか無いと言うことですね」
 衣食住を守り、生活環境を整えるにはどうしても村が必要だし、流浪の果てに安息の地があるとは限らない、とタリアルド・キャバルステッドは嘆息する。
 人類砦の建設などにより少しずつダークセイヴァーも変わってきてはいるが、まだまだ貧しく、領主の圧政に苦しむ世界で村を捨てろとはタリアルドは言えなかった。
「手早く領主を倒せば人狩り、といいましたか。殲滅部隊を止めることができるかもしれません。そのためにもあなたを倒して先に進ませていただきます」
「ご主人様にたてついて生き延びた人間はいないのよ? 諦めるという選択肢はないの? 人々の衣食住を守る以上に、自分の命を守っても誰も責めないわ。この領地の人々はみんな生きることを半ば以上諦めているもの」
 混沌の落とし子はなぜこの猟兵は自ら死地に赴こうとするのだろう、と心底不思議そうに首をかしげて問うた。
 自分が戦うのは領主が怖いからだ。領主に殺されないためには不興を買わず、目立たず、役に立つこと。それで最低限自分たちの身は守ることができる。
「聞こえていませんでしたか? 私にとっては自分の命を守ることも、人の命を守ることも等しく重要で大切なことなのです。自分だけが助かろうとは思わないし……愁魔を討ってこの地の絶望を終わらせます」
「そう……強いのね。あなたは」
 このオブリビオンは『混血』である故か血を媒介にした攻撃方法に長けている、とタリアルドは判断すると湿気を取り除き急速な乾燥をもたらす小さな竜巻を放った。
「乾燥させることで血液を媒介とした力を封じることができると算段したのですが……いかがですか? このまま吹き飛ばして差し上げましょうか。一つ一つは小さな竜巻ですが塵も積もれば山となる、ですよ」
「ご主人様の命令を守らないわけにはいかないわ。でも、確かにちょっと分は悪いかもしれない」
 戦いは始まったばかりでまだ先行きは不透明だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

「落とし後子よ、“光の箱庭”へと還りなさい☆彡」と祈り『フェアリーランド』の壺の中から光/風の精霊を呼んで聖霊と月霊を呼んで“七色こんぺいとう”を配って『月世界の英霊』で空間飛翔して攻撃を避けながら『月霊覚醒』で敵のUCを封印/弱体化させます♪
『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃を仕掛けます☆彡
機会を見て『クリスタライズ』で姿を隠して『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻を仕掛けます!

旅兵の怪我人に『祝聖嬢なる光輝精』で治し『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します♪

「さぁ、魂魄を鎮め神様の御園へと旅立ちなさい☆」


ルカ・クルオーレ
アドリブ連携歓迎

とりあえずこの連中を突破しないと本命さんには辿り着けないってことだねえ。
邪魔くさいな。
此方が狩らせてもらうよ、君らと…君らのご主人様をね。

【錬成カミヤドリ】で武器を増幅してなぎ払ってしまおうかな、ちまちま相手するのも疲れるしね。
「自分の意思を捨てた人形なんかに僕を止められると思ってるのかな?」

嫌気がさすねえ、自分らがそうだからって他人の生きる意志を奪ってもイイなんて事あるわけないじゃん。
お前らがどう思っていようがくだらない生き方だね。



●価値観の違い
「とりあえずこの連中を突破しないと本命さんには辿り着けないってことだねえ。邪魔くさいな。此方が狩らせてもらうよ、君らと……君らのご主人様をね」
「そう簡単に狩らせると思っているの? 主のためにある。それが十社としての務め。阻止させてもらうわ」
 ルカ・クルオーレの言葉にオブリビオンたちは静かにルカと祝聖嬢・ティファーナを包囲する。
「落とし子よ、“光の箱庭”へと還りなさい」
 自分に力を貸してくれる精霊へと七色こんぺいとうを配り、混血の落とし子のユーベルコードを封印しにかかるティファーナ。
 ティファーナにタイミングを合わせるようにルカは自分の本体である器物を複数錬成し武器を増幅することでまとめて薙ぎ払いにかかる。
「自分の意思を捨てた人形なんかに僕を止められると思ってるのかな?」
「自分の意志を捨てた人形だからこそできることがあることもあるのよ」
 落とし子たちは複製された武器を巧みにかわし、攻撃のかなめとなっているルカに反撃を仕掛ける。
「おっと、そうはさせないよ。猟兵だって連係プレイはするんだからね♪」
 ルカに集中攻撃を仕掛け一点突破しようとした落とし子たちを、ルカに注意を集中させていた隙に姿を隠していたティファーナが猛攻によって援護する。
「さぁ、魂魄を鎮め神様の御園へと旅立ちなさい☆」
「わたしたちに信じる神などいないし、わたしたちに開かれている御園なんてないわよ。開かれているなら、今こうして恐怖に縛られていることだってなかった!」
「お前たちは現状を変えようという努力をしたのかい? 努力もしないまま救われない、不幸だ、報われない。そんな風に嘆いている悲劇のヒロインぶったオブリビオンなんて誰も救ってくれるわけがないだろう?」
 ティファーナの援護を受けて、ルカが再び放った一撃は今度は落とし子の一人にしっかりと命中し、その命を散らした。
「嫌気がさすねえ、自分らがそうだからって他人の生きる意志を奪ってもイイなんて事あるわけないじゃん。お前らがどう思っていようがくだらない生き方だね」
「くだらないとはボクは思わないけど、恐怖に縛られて自由がないのは悲しい生き方だね。神罰の聖矢で罪を浄化してあげるから、おそれずに御園の存在を信じて今の自分を解き放ってごらん。キミたちの因果も、キミたちを苦しめた領主も、ボクたちが打ち払おう。ダークセイヴァーに新しい風が吹くころ、いつかキミたちが人として帰ってこられますように♪」
「キミは甘いね……でもまぁ、助けられたのは事実だし、仕事としてオブリビオンを片付けられれば文句はない。個人の価値観にまで口を出すほど狭量ではないさ」
 ティファーナの温かな見送りの言葉にルカは冷めた言葉を挟むが、それ以上は何も言わずに戦いへと戻っていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アンナ・フランツウェイ
生きる為に怯えながら服従し戦う…。くだらないな、アンタ達。それじゃ生きてるなんて言えないと思うけど…。

私が戦う理由は何かって?村人の為?そんなはずはない。むしろ人間なんてただのバケモノだし、むしろアンタ達の主が率いる殲滅部隊で虐殺されろと内心思ってる。

そんな私が戦う理由。冬華さんに頼まれたのもあるけど…、まだ私が私自身でありたいから。私の中の憎悪…呪詛天使に身を任せて戦っては、アンタ達オブリビオンと何も変わらない。いや、たとえ私がバケモノだったとしても、魂だけは私自身でいたい。その為に…私は戦っているんだ!

だからアンタ達には消えてもらう。…だけど、せめて苦しませないようにはしてあげるよ。



●生きる理由、戦う理由
「生きる為に怯えながら服従し戦う……。くだらないな、アンタ達。それじゃ生きてるなんて言えないと思うけど……」
 戦いに身を置く以上死神とダンスを踊り、命を刈り取られる一歩手前で敵と入れ替わるような立場に置かれることもある。生きることが目的なら逃げて、隠れひそめばいいのに、とアンナ・フランツウェイは思わずにいられない。
「じゃあ、あなたはなんのために戦うの? わたしたちだって必死なのよ。逃げればご主人様に殺される。あなたたちを殺さなければあなたたちに殺される。どこにも私たちの安住の地なんてない!」
「私が戦う理由は何かって?村人の為?そんなはずはない」
 むしろ人間なんてただのバケモノだし、むしろアンタ達の主が率いる殲滅部隊で虐殺されろと内心思ってる、と内心でアンナは付け加える。アンナにとって人間は救済の対象ではないのだ。
「そんな私が戦う理由はね、頼まれたからっていうのもあるけど……私自身でありたいからよ。恐怖で牙を抜かれ爪を切られたあなたたちペットとは違う。私の中の憎悪……呪詛天使に身を任せて戦っては、アンタ達オブリビオンと何も変わらない。いや、たとえ私がバケモノだったとしても、魂だけは私自身でいたい。その為に……私は戦っているんだ! だからアンタ達には消えてもらう。……だけど、せめて苦しませないようにはしてあげるよ」
 生きる道は自分で決める。自分の中の呪詛天使を浄化することはできなくても、自分自身をバケモノと定義してしまうような人生でも、それでも自分らしくありたい。
「地獄の釜は開いた。断罪の時だ!」
 そういってアンナは自身の血液を代償に大量の処刑道具を作り出し、オブリビオンとの戦いへと身を投じたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナギ・ヌドゥー
オブリビオンでも死が怖いか?
……怯えるなよ、死ねばきっと救われる。
己が生の意味を疑う者に祝福を与えよう。

【殺気】を帯びた【残像】を無数に発生させる【フェイント】で敵の狙いを定めさせない
『愁魔』がそんなに恐ろしいなら、今ここで果てる事こそ幸せだろう?【精神攻撃】
等と言葉で惑わせ隙を見い出す
ユーベルコード発動
超加速により急襲斬撃
痛み恐怖を感じる間もなく殺してやろう【早業】

これが解放であり安寧だ……
奴隷として生きる意味など何もない



●死という名の安寧を
「オブリビオンでも死が怖いか? ……怯えるなよ、死ねばきっと救われる。己が生の意味を疑う者に祝福を与えよう」
 まるで死神のようにナギ・ヌドゥーがオブリビオンにささやきかける。殺気を帯びた残像によるフェイントのせいで、どこにナギがいるのかを見失った混血の落とし子たちは怯えたように身をこわばらせた。
「怯えるなよ、といっただろう? 安心していい。無駄に苦しませる趣味はないし……アンタたちは『愁魔』が恐ろしいんだろう? 今ここで果てる事こそ幸せだろうさ。死は永い眠りだ。誰に怯えることも、なにかを強要されることもない。ほら、祝福だと思えるようになったか?」
 言葉巧みに動揺を深めるその様はまるで禁断の果実を食べることをそそのかした蛇のよう。
「加速しろ――限界を超えて!」
 過剰なドーピングでトランスモードに陥ったナギは超加速でまだ動揺を抑え込み切れていないオブリビオンたちを強襲する。
 倒れ果てた骸に殺人者はそっとつぶやいた。
「これが解放であり安寧だ……。奴隷として生きる意味など何もない」
 それはかつて奴隷として生きたナギだからこそ、言えたセリフだったのかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔴​

エダ・サルファー(サポート)
アックス&ウィザーズ出身の聖職者で冒険者です。
義侠心が強く直情的な傾向があります。
一方で、冒険者としての経験から割り切るのも切り替えるのも早いです。
自分の思想や信条、信仰を押し付けることはしません。
他人のそれも基本的に否定はしません。
聖職者っぽいことはたまにします。
難しいことを考えるのが苦手で、大抵のことは力と祈りで解決できると言って憚りません。
とはいえ、必要とあらば多少は頭を使う努力をします。
戦闘スタイルは格闘で、ユーベルコードは状況とノリで指定のものをどれでも使います。
ただ、ここぞでは必殺聖拳突きを使うことが多いです。

以上を基本の傾向として、状況に応じて適当に動かしていただければ幸いです。



●信仰を押し付けない聖職者はかく語りき
「この世界はずいぶん、息苦しいよね。上位のオブリビオンは圧政や恐怖をばら蒔いて反逆を封じて、部下は色んなことを思いながらも逆らえなくて。人間は搾取され、気分で殺される。残酷で救いがなくて、息苦しい世界だ」
 ヴァンパイアの支配下だから日光が差さないのか、世界全体が昏く陰が差しているように思える。
「私はさ、祈ることくらいしかできない。あと殴ることね。信仰を押し付けても救われると思えないし、救いは自分で見つけなきゃ意味がない。でも聖職者だからこそ、困ってる人を放っておけない。だからあなたとあなたの上司を殴って終わりにしようと思うんだ」 ただ倒されるのが嫌なら構えなよ、とエダ・サルファーは立ちはだかる。
「人というのは理解不能だわ。弱いのに、人類砦をつくって足掻く。そして領主を刺激し短い命を散らして。ねぇ、あなたたちはどうしてそこまでして生きたいの?」
 同じ『生きるため』でも自分達とはずいぶん違う、とオブリビオンは猟兵に問いかけた。
「さぁ? 人それぞれだけど……やりたいことがあるとか、死ぬのが怖いとか、大事な人を遺して死にたくないとか、そんな感じじゃないかな」
 死ぬのが怖いのはわかる。でも。
「やりたいことに、大事な人……」
「そういうものを見落としてきちゃったんだろうね。だから、見つけるために旅に出ておいで。どんな世界が見えるかはあなたたち次第だけど」
 いい旅を、それが戦闘開始の合図で、信仰を押し付けず、人の想いを否定しない聖職者はその慈愛に満ちた方針とは真逆に苛烈な攻撃を仕掛ける。
 祈り、殴る。その言葉通りに。

成功 🔵​🔵​🔴​

セシル・ローズキャット(サポート)
『神様なんていないわ』
『あなたみたいな人、嫌いよ。だからここで終わらせるの』

 ヴァンパイアの父と修道女の母に大切に育てられた、ダンピールの少女です。
 母が同じ人間に迫害されてきたため神を信じず人間嫌いな性格ですが、猟兵としての仕事には真剣に臨みます。
 普段の口調はやや大人びた感じですが、親しみを覚えた仲間に対しては「ね、よ、なの、なの?」といった子供らしい口調で話します。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、依頼の成功を目指して積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはマスターさんにおまかせします!



●神を信じない少女
「神様なんていないわ。悪いけど、個人的な理由で信じられない」
 神様がいたなら世界はもっと悲しみや苦しみや痛みがなくて、平和で暖かくて優しかったはず。
 修道女の母がダンピールと結ばれたことで、神と婚姻した修道女のすることではない、しかもよりによってヴァンパイアとむすばれるなど正気ではないと同じ人間から迫害される姿をみて、セシル・ローズキャットは神はいない、という結論に達し、聖職者とオブリビオンのやり取りに思わず口を挟んだ。
 道を説かず人を否定しない聖職者はあなたがそう思うならそれでいいというように一瞬微笑み、戦いに戻る。
「死にたくないから生きる。それはひとつの摂理だけど何も産み出さないわ。そしてあなたたちオブリビオンが生き続ける限り人間は死に続ける。人間なんて嫌いよ、大嫌い。だけど仕事はこなさなくてはいけないわ」
 虫酸が走るほど嫌いな人間を救うのは嫌だけれど、猟兵としての責任感が嫌悪感打ち消す。
 セシルと、その場に集った猟兵は力をあわせてオブリビオンの集団を殲滅したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『『愁魔』メルスィン・ヘレル』

POW   :    はあ面倒……害虫が視界に入ったら潰すしかないもの
単純で重い【『悪魔の脚』による上空からの踏みつけ】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    しっしっ……寄らないでよ汚いなあ、消えて?
【自在に伸縮し鞭のように撓る『悪魔の尻尾』】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    殺した後に汚れを落とすのが一番面倒なんだよね……
【飛翔し、一瞬で敵に接近して『悪魔の爪』】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はピオネルスカヤ・リャザノフです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●『愁魔』メルスィン・ヘレル
「はぁ……面倒。害虫退治もまともにできない愚図を買ってしまったのかな。それともお前たちが私の予測を上回るほど強いのか……どちらにせよ視界に入らないでくれる? 目が汚れるから」
 愁魔はそういって立ち上がった。
「害虫がいたら始末しないとね。私の居城に群れでやってきたことを後悔しながら、死んでちょうだい」
 あまりに横暴で無意識な煽り文句が戦いの合図だった。




※ ※ ※
現在執筆環境が不安定なためプレイングが流れることが多いかと思います。
もしお心変わりがなければ再提出頂けますと幸いです(サポート様以外は基本全員採用するMSなので流れた場合は執筆環境の問題てです)
アンナ・フランツウェイ
人間が嫌い、私と一緒ね。でもその度合いは私の方が確実に上よ。だってアンタの場合は嫌悪だけど、私は憎悪。その嫌悪すら面倒くさそうにするアンタにはそれがどんなに生温くて馬鹿馬鹿しい事なのか教えてあげるわ。

地形を破壊する一撃をを放てても、当たらなければ意味がないのよ。だったらあえて隙を見せて踏み付けを誘導、【残像】を囮にし地形破壊の範囲外へ逃げるわ。

さて回避したら反撃開始よ。大鎌を振るい、あえて急所以外の部位へ刃を突き刺し【呪詛】を流し込んでやる。さぁ私の憎悪と、世界が在る限り消えぬ根源の呪い…死した者達の怨念【憎悪、悪意、悲嘆、怒り】の前にアンタのその嫌悪、どこまで持つのかしらね?



●嫌悪と憎悪
「人間が嫌い、私と一緒ね。でもその度合いは私の方が確実に上よ。だってアンタの場合は嫌悪だけど、私は憎悪。その嫌悪すら面倒くさそうにするアンタにはそれがどんなに生温くて馬鹿馬鹿しい事なのか教えてあげるわ」
「嫌いの度合いを比べあって嫌い合う趣味もないし、殺したあとの後片付けも面倒なのに……でも猟兵でありながら人間を憎悪する連中もいるのね。さっきもみかけたけど」
 アンナ・フランツウェイの言葉にニンゲンは汚いから近寄らないで、と拒否しつつ愁魔は人間を嫌いながらも人間や世界を守るために戦い続ける猟兵に嘲笑をむける。
「嫌いなのは自分の方だと言いながら群れなければ生きていけない、なんて滑稽で愚かな生き物! オブリビオンによっては愛玩動物として飼いたがりそうね。私ではなくそちらへいったら? ニンゲンが嫌いなら守る理由もないでしょう?」
 対してアンナは下らないことを聞いたと言わんばかりの表情を作る。
「人間が好きだから猟兵をやっているわけじゃない。全ての人間を自分の手で殺し尽くせと呪詛が蠢くし、それくらいやらなければ気が晴れないだけ。とんだ考え違いね」
 全員を自分で殺すのが目的なら愛玩動物として飼おうとするオブリビオンなど邪魔なだけで全く心が引かれない。
 降臨した、世界が続く限り呪詛もまた続く呪詛天使と、館の倒壊も気にしないよ。オブリビオンの戦いが始まった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から風精霊と聖霊と月霊を呼んで『クリスタライズ』で姿を隠しながら『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃を仕掛けます☆彡
敵の攻撃は『月世界の英霊』で避けつつ敵のUCを『月霊覚醒』で封印/弱体化させて『精聖月天飛翔』でWIZを強化して『叡智富める精霊』で属性強化攻撃を『神聖天罰刺突』でで苛烈な猛攻を仕掛けます♪
猟兵の怪我人には『祝聖嬢なる光輝精』で怪我を治し『シンフォニック』で状態異常を癒します☆彡

頑張ってくれた精霊・聖霊・月霊に“七色こんぺいとう”配って労い、猟兵にも配って「頑張ってくれて、ありがとうね☆彡」と言う



●労うココロ
 祝聖嬢・ティファーナは精霊たちを呼び出し、愁魔に聖なる力を帯びた攻撃を仕掛けた。
「どいつもこいつも人の邪魔ばかりで本当に鬱陶しいし、相手をするのが面倒……といっても帰る気はないんでしょ?」
「そうなるね。殺すのは好きではないけど、キミを放っておいたら悲しむ人がでる。ボク、よく知らない人でも誰かが悲しむのは嫌だし、この任務を完遂してって頼まれたんだ。約束は守らないとね」
 この地に駆けつけ、苦しんでいる人々に直接救いをもたらせないヤドリガミは、だからこそ仕事のときは普段とはうって変わって真剣に協力をもとめるし、自分の力不足を悔やむ。
 ティファーナは色々な姿をしていて、様々な余地をもとに解決を求めるグリモア猟兵たちを思い出す。
「死んだ人に、もう一度死ねと言うのはひどいことなのかもしれないけど、生きるために必要じゃない殺戮は見逃せない」
「お前もまた、手を血で汚しているのにか」
「うん、お互いが違う生き方を選んで、エゴをぶつけ合う。その先でどちらかが倒れる。それでもボクは守る側でありたい」
 そのセリフをきっかけに、呪詛天使の攻撃にティファーナの攻撃と援護がかさなる。
 愁魔は忌々しそうに舌打ちをした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

虚偽・うつろぎ(サポート)
世界問わず大歓迎
世界を超えての自爆活動だよ

アドリブ連携等ご自由にどぞー

登場即自爆
とにもかくにも速攻で自爆
台詞よりも活躍よりも速攻で自爆することが最優先
1歩も動かず即自爆
自爆できれば台詞も活躍もいらぬ!

何かいきなり自爆する蠢く怪奇現象
自爆という概念生物
ただ自爆するためだけに現れる存在

技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆

射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆する
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
近づかない動かない即自爆
大事なのはスピード、そうスピードなのですぞー

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能さ


シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦

称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。

複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を攻撃しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!


シアン・ナアン(サポート)
『まずは自分を壊しちゃお!世界もどーせ壊れてるから!』
『自由こそ真の秩序……』
『シアン難しい話わかんなーい☆』

◆口調
コロコロ変わり、ぐちゃぐちゃである

◆行動
戦闘、遊び、調査等何をするにも分身を使って活動する
分身も意識があり区別がつかない
行動指針に一貫性がなく都度変わる

爆発物好き、派手好き

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我や死ぬことも厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為は多分しません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は恐らくしません。
 つまりはだいたいおまかせ。よろしくおねがいします!!



●自爆狂と爆発物好きと我関せずと愁魔
 どっかーん、と突如響き渡る爆発音。原因は虚偽・うつろぎによる世界を越えての自爆テロ。
 愁魔自身の攻撃によってわりとダメージを受けていた洋館に、更に加わるダメージ。そして戦場と自爆テロのあとに似合わない楽しげな完成は派手で爆発物が好きなシアン・ナアンのもの。
「すごいすごい、何でもありだね猟兵も。これはオブリビオンの能力はチートとかいえはいでござるなー、復活するユーベルコードもってなかったらこれどういう扱いになるの? シアン難しいことわかんない。えへっ」
 ころころと口調が変わるシアンに知るか、と冷静に返したのはシェーラ・ミレディだ。
「爆発はロマンとかいうが破壊行動は美しくないし、敵も味方も性格ブスとサイコパスじみてる市。そっちはそっちで勝手にやれ。こっちはこっちで片をつける。爆発して復活の準備をしていないとか、自爆に見せかけたけど失敗しましたとかそんな馬鹿な話は関わりたく内緒聞きたくないうが」
 ついでにいうならみたくもなかったと切り捨てるシェーラは一連の騒ぎをみていられないとばかりに首を振って否定する。
 シアンにはそれが冷静で頼りになる仲間というより慇懃無礼な取っつきにくい人に移った。
(まぁいいや。人の手による爆発もいいけど自分の仕事もきちんとしないとね)
 そうしてシアンが作り出したのは複数の自分にそっくりの爆弾だった。アクション映画が好きだからとその道を選ぶ人はそこまではいないがユーベルコードのカスタマイズで戦うのが猟兵のやり方であり、爆発物が好きなシアンのユーベルコードは複数の爆弾、注釈をつけるとシアンそっくりなもの、になる。
「ぜーんぶぶっ壊しちゃえばいいんだよォ!!!!」
「今回の敵は変なのしかいないの!? 帰って貰えないかな!?」
「性格ブス、敵が自滅した猟兵とサイコパスだけとおもわないでくれないか。あと、突っ込みがうるさい」
 シェーラが僕は弱いものを無意味にいたぶるものは嫌いだが戦場で大騒ぎされても迷惑だ、とため息をつく。
「爆発しろー、わたしー」
 出会いがしらに爆発したうつろぎに倣うように愁魔を囲み爆発する、愚かな生者(デスカルト)の影響で館の天井から埃が舞いはじめた。
埃というよりは天井の一部が降ってきた。
「──この呪いは、明日への対価だ」
 それだけのカオスを気にせず手にした武器に無念や悪感情をこめて、精霊銃でジャグリングのようにしながら的確に急所を撃ち抜いていくシェーラ。
 その顔にはさっさと終わらせたと書いてある。
「これだからニンゲンはきらいなのよれ」
 憂魔の言葉にシアンは軽く首を振る。
「自分で爆弾になる趣味はシアンにはないし、そっちの人は私と真逆みたい。人間…以外の人も多いけどとにかく一括りはシアン、反対かなー」
 くるくると口調がかわるシアンを出来るだけ視界にいれないようにシェーラが一撃を繰り出す。
 オブリビオンは生命力が強いがそろそろ戦いは終息へと向かいはじめているようだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

シホ・エーデルワイス(サポート)
助太刀します!


人柄

普段は物静かで儚げな雰囲気ですが
戦闘時は仲間が活躍しやすい様
積極的に支援します


心情

仲間と力を合わせる事で
どんな困難にも乗り越えられると信じています


基本行動

味方や救助対象が危険に晒されたら身の危険を顧みず庇い
疲労を気にせず治療します

一見自殺行為に見える事もあるかもしれませんが
誰も悲しませたくないと思っており
UCや技能を駆使して生き残ろうとします

またUC【贖罪】により楽には死ねません

ですが
心配させない様
苦しくても明るく振る舞います


戦闘

味方がいれば回復と支援に専念します
攻撃は主に聖銃二丁を使用


戦後
オブリビオンに憎悪等は感じず
悪逆非道な敵でも倒したら
命を頂いた事に弔いの祈りを捧げます


二天堂・たま(サポート)
ワタシは流血を伴わない攻撃手段が主だ。
武器:ケットシーの肉球による“負の感情浄化”や、UC:常識を覆すピヨの波動によるスタミナ奪取を多用する。

直接触れないような相手(体が火や毒で覆われている等)の場合はUC:アルダワ流錬金術を応用した攻撃が主力だ。
(火に覆われているなら水、毒液で覆われているなら砂嵐等)

しかし実際には直接的な戦闘以外の方が得意だな。
ボビンケースの糸を使った即席の罠の用意、料理や情報収集や掃除。
UC:親指チックで呼びだした相棒による偵察と、同UCによる居場所交代(テレポート)で潜入・解錠して味方の手引きとかな。

もふもふが必要ならなでても構わんぞ。UCで呼んだ相棒達(ひよこ)もな。


エール・ラヴラドライト(サポート)
『ん……この世界の星空も素敵だ。』
クリスタリアンのフォースナイト × スカイダンサー
年齢 18歳 女
外見 154.6cm 青い瞳 灰色の髪 青い肌
特徴 胸が小さい 男性と間違われる 話好き 知識欲が強い 冷静沈着
口調 抑揚無く(ボク、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )
死を覚悟した時は 変わること無く(ボク、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )

・どんな時でも無表情で抑揚の無い声で話す
・ピンチになっても焦らない

・直接戦闘は苦手
・調査などは【失せ物探し】を活かした占いで行う
・戦闘ではフォースセイバー(青い光の剣)を使う
・クリスタライズで透明化して不意打ちをよく使う
・戦闘でもサポート型


鈴木・志乃(サポート)
鈴木です。よろしくお願いしますね。

DS生まれCF育ちです。
皆が幸せな世界になったらいいのになァと思って、戦ってます
単純な火力よりかは光の鎖を使った捕縛とか
トラップ使った搦手が得意ですね
高速詠唱で幻影を作ることも多いかも

劇団に所属してて、CFでは配信者やってます
面白いことなら大体好きですね
歌、踊り、演技ならそれなりに出来ますよ
敵を騙す為にわざと怪我を負ったりします
自分が傷つくのは厭わない方かもしれません

人の笑顔の為なら結構無茶します
必要ならシリアスもネタもカオスもどんとこい
ただし公序良俗に反する行動は、依頼達成の為でもしません


四王天・焔(サポート)
『こんにちは、焔だよー。』
 妖狐の人形遣い×ガジェッティアの女の子です。
 普段の口調は「無邪気(自分の名前、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、家族には「甘えん坊(自分の名前、相手の名前+ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で感情の起伏が激しい性格の少女、
武器はからくり人形とドラゴンランスを主に使います。
植物、特に花が好きです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●憂魔の最期
 手負いの戦士は恐ろしい。助からないと知ったなら一人でも多く敵を道連れにして戦士としての武勲や、瀕死になってなお主のために尽くしたという忠誠心を示すために全力で戦うし、戦士ならば戦場で死にたいと死ぬことに躊躇しない。だから、恐ろしい。
 手負いの獣もおそろしい。自分に傷を与えた相手をむさぼり尽くし、怪我を治癒させる生命力と失った血を補うため、つまり生きるために行動するからおそろしい。
 彼らには鋭い牙があり、人間を引き裂く爪があり、狩りで鍛えられた俊敏な足がある。
 そして瀕死の重症を負ったオブリビオン、『愁魔』メルスィン・ヘレルもまた恐ろしい。
 人間とは滅ぼすものてあるのに、甦った自分を骸の海へ還そうとするのが嫌悪する人間であるというのが許せない。
 それは憂魔が持って逝くべき矜持を粉々に打ち砕くものだったから、全霊をかけて抗うのはある意味もっともだった。
「多少の怪我を気にしてる場合じゃないね。せめてはやく終わらせよう、相手のためにも、こっちの安全のためにも」
 四王天・焔の言葉に鈴木・志乃がうなずく。
「単純な火力勝負より搦め手が得意なのでそういった支援をしますね。無茶をするタイプなので回復などの支援をどなたかお願いしたく」
「ボクができるのは透明になって不意打ちを食らわせて注意を引いたりするくらいかな。情報収集や調査の方が得意でね」
 淡々とした言葉をつむぎ、透明になるために適した場所へと慌てず移動する。
「回復でしたらお任せください。全力で助太刀します!」
 シホ・エーデルワイスが回復担当に名乗りをあげ、普段なら我が身を省みず飛び出すが今回はそれ以上にやるべきことあると自分に言い聞かせる。
「ワタシもあまり戦闘は得意ではないが……負の感情を吸い取る役目ともふもふでのこの場にいるものを癒すとしよう」
 二天堂・たまがひげを動かしながらそう請け負う。
 既にメインでの戦闘を終え、怪我や疲労で下がっていた仲間たちも、オブリビオンを倒すまでは任務中だと立ち上がる。
 無駄口を叩かず、足りない部分を補いシホの回復が前線や先ほどまでの戦いに身を投じていた猟兵を癒していく。
 たまの肉球が、今の憂魔の生命の原動力になっている負の感情を弱体化させ、焰と志乃が攻撃し終わり、少し隙ができたところを透明化したエールがフォローする。
 瀕死で、負の感情を吸い取られても、攻撃を受けてもオブリビオンは何度も立ち上がり、猟兵のは迎え撃つ。
熾烈な戦いだったがそれも終幕を迎え、度重なる爆発により崩れはじめたり領主の館から猟兵たちは大慌ててで奪取したのだった。
 それを待っていたように館は倒壊して、愁魔の時代は名残に恐怖を残すだけで終わりを告げることになりそうだった。
 全てが片付いてみれば時刻は夜に差し掛かっていて、ビロードのような夜空に一番星を初めとしてが煌めく星たち。
「ん……この世界の星空も素敵だ。日の光が少なくて薄暗いいから、星空はどうなんだろうって思ってたけど」
 エールの言葉に志乃がうなずく。
「うまく品種改良できれば月や星の光で育つ食物なんかもできるかもしれませんね」
「このお花みたいに?」
 焰が指差したのは青ざめた月の光のように内側からうっすら光る、不思議な野の花だった。
「この花のように小さく、か細い光でも、光は光。ダークセイヴァーが少しずつ変わっていきますように」
 シホが呟いた言葉は多くの猟兵の心にあるものだった。
「お疲れさまだ。癒されるためにもふもふしたいのならワタシは受け入れるとしよう。本気をだしたあとの相手はそれだけ激戦だった」
 ひよこちもな、とケットシーが許可をだすと何人かがそっと触れさせてほしいとねだる。
 たまはそれを快く受け入れた。
 柔らかでふさふさしていて、もふもふの、命が宿っていることを知らせる体温としなやかさ。
 激闘の後に感じる生きているという感覚に触らせてもらった猟兵は全員、なんとなく心が落ち着き、精神が安定したことと山場を越えたことで一息ついても大丈夫なのだと実感した。
 村を滅ぼしにいったという殲滅隊のことや、他にもいるかも知れない外回り中の配下は崩れ落ちた館をみて、何を思うだろう?
「遺体の回収は……しばらく無理そうですね」
 志乃がそういいながら闇の中の瓦礫の山をみる。
 戦う上で壊れるものは当たり前だが、死人鞭打つように感じたものもいるかもしれない。
 遺体や遺品がなければ村人たちが安心できないかもしれない。
(でもそれ以上に、あのオブリビオンは最期の最期で殺されてなるのか、生き抜くために死力を尽くす、と思ったようでしたし、このままというのも……館の瓦礫があるから動物の今朝になることはなくても無惨なことにはなっていそうです) 
 敵と味方だったからこそ、志乃はそう思わずにいられない。
 思わずひよこに触れればひよこたちはそっと志乃によりそう。
 星空を眺めたり、花に語りかけたり、どうぶつとふれあったり。
 そうして猟兵たちはこの任務の締めにむけて英気を養うのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『演劇をしよう!』

POW   :    めっちゃでかい声や豪快な演技で目立つ

SPD   :    格好いいアクションで観客を魅了する

WIZ   :    暗記した台詞をスラスラ語ったりアドリブで盛り上げる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
※アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から精霊・聖霊・月霊を「ミンナ〜♪出て来て盛り上げたりお手伝いをしようね〜☆彡」といつもより多めに“七色こんぺいとう”を配って猟兵や観客を盛り上げる手伝いやカンペを運んだりします♪
ティファーナ本人も劇の台詞を暗記の限りスラスラと語りつつも周りの様子や状態に合わせてアドリブにも対応します☆彡

他にも光の精霊や風の精霊にも手伝って貰って、幻想的な雰囲気や演出を醸し出します♪
消える演出には『クリスタライズ』で姿を隠したりします☆彡
アクション側にも豪快な演技にも精霊・聖霊にお手伝いをして貰います♪

「さぁ!ミンナも皆様もご一緒に☆彡」と盛り上げます☆



●演劇会の始まり
 祝聖嬢・ティファーナはいつも手伝ってくれる精霊たちやつかれた人に配っている、特に精霊たちに人気の七色の金平糖を舞台裏で配る。
ここは愁魔の領地にある小さな村。今まで圧政に怯えながらも屈しなかったことに敬意を表して、愁魔が骸の海へ還ったことにより得た自由を体感してもらうため、有志の猟兵による演劇会が開かれることになったのだ。
「ミンナ〜♪出て来て盛り上げたりお手伝いをしようね〜」
 楽しげなティファーナの声を聞いて精霊たちも大張り切り。
 次の依頼もあるので短めに各自が用意した台本をすらすらと暗唱しつつ、観客の反応や共に演じる精霊たちの反応を見ながらアドリブをいれて、それでも劇を破綻させない器用ぶりに観客席から感嘆の声が上がる。
もちろん、台本は配られていないが自分達の声や推測、精霊たちが台詞を忘れて困ったときに差し入れられる合いの手だからアドリブと伝わったのだろう。
 舞台装置などはないが精霊たちによる風や光の演出、そしてユーベルコードをうまく使った、無害だけれど豪快なアクションシーン。
「さぁ!ミンナも皆様もご一緒に!」
 そんな呼び掛けに本来はノリのいい若者が舞台に乱入したりと楽しく演劇会は始まった。

成功 🔵​🔵​🔴​

櫟・陽里(サポート)
『操縦が上手いは最高の誉め言葉!』

乗り物が活躍できる場と
レースとサーキットが得意分野
相棒バイク以外も乗りこなしてみせる
配達系依頼もお待ちしてまーす

走りこそが俺の武器!
マシン性能・路面や周辺・相手の動きなど幅広い情報収集
それを扱う集中力・傭兵の経験・判断速度
乗り物と操縦者の総合力で戦う

シールド展開バイクで体当たり吹き飛ばし
補修ワイヤーは補助武器
バイクは機動力のある盾にもなる
壊れたらほら、直すついでに新パーツ試せるし!

明るく話しやすい先輩タイプ
補助仕事もドンと来い
乗り物が無い戦場では手数が少ない
普通の拳銃射撃や誘導、挑発など小技を利かせるしかなくテヘペロしてる

過去は過去に還すべき、その辺割と無慈悲



●鉄の馬
「走りこそが俺の武器! ってわけで白馬の王子様ならバイクのお兄さんの演劇をするぜ!」
 櫟・陽里の相棒ともいえるバイクに子供たちは興味津々。圧政に苦しんでいたこの村でバイクや他の機械製品は珍しいのだろう。
 大人たちも興味を示しているが子供たちのはしゃいだ声を聞いて遠巻きにあれは何に使うのだろう? と意見交換に徹している。
 ここで「そんな得体の知れないものに近づくのはやめなさい、危ないでしょう!」とならなかったのは陽里の屈託ない笑顔と猟兵に対する信頼からだろう。
「すこし開けた場所の方がみてる連中が危なくないな。道は悪くても大丈夫だから使ってなくてできるだけ草とか生えてない場所に案内してもらえるか?」
 こっちこっちと子供たちが陽里を取り囲んで空き地へと案内する。
 家の手伝いなどが終わって、ちょっとだけなら遊んでいいと許可が出たとき鬼ごっこなどをしている場所らしい。
「配達任務や乗り物を使った戦闘もいいが、こうして人を笑顔にする仕事も悪くないな!」
 そういって準備を済ませると最初はゆっくり、最終的にはフルスロットル。
 空き地で技巧を尽くしてバイクを操る姿に歓声が上がる。
「操縦を褒められるのが一番嬉しいな! あんがとよ!」
 そして演劇というよりはパフォーマンス的な陽里の催しは多いに盛り上がったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アメリア・イアハッター(サポート)
『あの空にいったい何があるんだろう』
 ヤドリガミのスカイダンサー×スターライダー、20歳の女です。
 普段の口調は「馴れ馴れしい(私、~くん、~ちゃん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、友達には「甘えたがり(私、相手の名前、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
よほど切羽詰まった状況でない限り、皆と一緒に行動することを楽しみ、笑顔で人にあたり、褒めたり勇気付けたりします。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●笑顔を届けに
「怪我をかえりみない戦いは、猟兵として仕方ないけどこうしてみんなの笑顔をみて、一緒に笑いあえる方が幸せを感じられて好きだな」
 演劇に見入ったり、バイクでのパフォーマンスに歓声を上げたりする村人たちをみてアメリア・イアハッターは自分も楽しい思いを分けてもらっている、と感じていた。
「じゃあ次はこちらにご注目! 空を飛べるなら、海も飛べる!」
 トビウオの能力を戦闘用に強化したユーベルコードは、しかし今回は人を楽しませるために。
 滑空する姿にバイクで上がった男の子の高い声中心の歓声ではなく今度は女の子中心の歓声が上がる。
 どちらも珍しいのでバイクに歓声をあげる女の子もいたし、バイクよりメリアの滑空からの高速跳躍、そして再びの滑空に胸踊らせる男の子ももちろんいたが、全体的な印象としてはバイクを喜ぶ男の子と空を飛ぶロマンチックなユーベルコードに目を輝かせる女の子という印象がすこし強い。
「これから大変なこと、たくさんあると思うけど……今日という日くらい、目一杯弾けて楽しんでいこう!」
 メリアの乗っていこう、という誘い文句に大人たちが拍手を送った。
 それは自分達は大人だから辛いことにも慣れたが、未来ある子供たちに希望を見せてくれてありがとう、という意思表示に思えた。
 大人たちは言葉にすれば水を差すし、陳腐に聞こえるから行動で示し。
 メリアはそれを確かに受け取ってなおいっそう盛り上げていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アンナ・フランツウェイ
(一人そそくさと帰ろうとするアンナもとい呪詛天使だったが…)
げ、よりにもよってこのタイミングで押しの強い人に見つかるなんて…。冬華、いやこれは終わったし帰ろうと思って…。

何でって村人達や世界は滅べと戦いの中思ってた私たちが…村人達と共に楽しく過ごせるはずないでしょうが。それに楽しい時間に水を差す趣味は、いくら私でも持ち合わせていないわよ。

だから今回は帰らせてもら…ってなんで掴むの。え、まだ仕事終わってないから帰っちゃダメですって?
あーもー!いいわよ、この私の辞書には100年以上前から妥協の二文字は無い!脇役だろうが主役だろうがここまで来たら全力でやってやろうじゃないコンチクショォォー!!



●押しの強い人vs強く出れない人
 アンナ・フランツウェイはこっそり一人で演劇会が終わるまで隠れているつもりだった。だったのだが。
「みつけました! 演劇しましょう!」
 にこにこ笑ってアンナの肩をつかんだのはここに彼女を転移させたグリモア猟兵の冬華だ。
「ま、待って、待ちなさい、捕まる可能性高いしあなたの押しの強さにいつも負けてるけど今回はいかないわよ」
 アンナの拒絶に冬華はきょとんとした顔で首をかしげた。
「どうしてですか? みんな楽しんでますよ。アンナさんと呪詛天使さんは功労者ですし、恥ずかしいなら見るだけでも」
「どうしてって、村人達や世界は滅べと戦いの中思ってた私たちが……村人達と共に楽しく過ごせるはずないでしょうが。それに楽しい時間に水を差す趣味は、いくら私でも持ち合わせていないわよ。功労者だと思ってるならおとなしく転送して。帰るから」
「わかりました、二人でお芝居しましょう」
 キリッとした顔でまったくアンナの主張を聞いていない『わかりました』を告げる冬華。
(これだから見つかりたくなかったのよ……なんか断りにくいし)
 アンナが内心ため息をついているのに気づいているのかいないのか。
「呪詛天使さんは、オブリビオンも人間も自分の手でチョメチョメしたいんですのね」
 物騒に殺す、などといって村人に聞こえないように気を遣ったらしいが正直あまり意味のない伏せ字だな、とアンナは思う。
「そう。だから祝いの席には似合わないのよ。だから……」
「綺麗なだけの人はいないし、汚いだけの人もいません。みんな少しずついい加減で、やりたいことに一生懸命で、ときどきおっちょこちょいで周りを困らせて」
 何がいいたいかわからないからいつもアンナは冬華の話を聞いてしまうし、聞いているうちに彼女の要望を叶えてしまう形になる。
「オブリビオンにもそういうところ、あるのかもしれません。だから一括りにして憎む前に、一人一人を知っていくのもいいとおもうんです。それに、任務はまだ終わってませんから、帰しません」
 最初は真面目な顔で、ついでいたずらっ子のように笑う冬華。
 その言葉にアンナは髪をかきむしりかけ。
「あーもー! いいわよ、この私の辞書には百年以上前から妥協の二文字は無い! 脇役だろうが主役だろうがここまで来たら全力でやってやろうじゃないコンチクショォォー!!」
 今日も押しの強いヤドリガミに押しきられたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月29日


挿絵イラスト