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泥と真珠と珊瑚と…

#グリードオーシャン

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#グリードオーシャン


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●永遠への道
「やっぱり私帰る……」
「何言ってるの?永遠の美しさを求めていたんでしょ?行きましょう!」
 二人の少女の目の前には泥海が広がっており、その中心には珊瑚のようなお城が構えていた。
 そして、少女達とお城には一本の橋……と言えるかどうかも分からない、鉄骨のような木の角材のような橋が掛かっていた。
「で……でも……」
「あなたがそういうのなら私先に行くわ!」
 そう言いながら一人の少女は橋を渡っていった。
「うぅ……」
 一人取り残された少女はただ座り込み泣きじゃくっていたよそに、泥海を掛ける橋の下には人の形をした泥の塊で埋め尽くされていた。

●上手い話には裏がある?
「みなさん、お集まりいただきありがとうございます」
 ぺこりとお辞儀するのはミネラル・トーリア(蝋成分100%のブラックタール・f25607)である。
「今回グリードオーシャンにて島の支配者となっているコンキスタドールとその配下を撃退し、島に平和を取り戻してほしいのです」
 その島の名は【リリィアイランド】、その名の通り中心部には百合の花が咲き乱れており、時期によっては花見もできるとか。
 ダークセイヴァーの世界から落ちてきたらしく、その名残がちらほら散見される。
「えっと……その島なんですが……」
 と、トーリアはちょっと躊躇うように苦い表情をするが、すぐさま真剣な表情に戻す。
「住人は全員女性のみなんですよ……」
 つまりは男子禁制の島……となる。
 とはいえ、この島のしきたりで入ることは可能だが住むことを固く禁じられている。
 何であれ、猟兵なら問題なく島へ入れるだろう。
「それで……このコンキスタドールが決めている掟なのですが……」
 やはり不可解なのか難しい表情を浮かべるトーリア。
「それが……『永遠に美しくありたい者は城へ来るべし』とのこと」
 これが掟?ただのお誘いにしか見えない……が、その城までの道のりが難しいとされる。
 まず島の中心には本来百合の花が咲き乱れているが……今は泥海に埋め尽くされるという酷い有様となっている。
 さらにその中心には珊瑚でできているであろう城を構えている。
 その城への道がたった一本の木の角材という橋が……いや、これ橋か?
「しかも……その泥海も曲者です」
 泥海には人の腕を模した触手がそこら中に潜んでいる、さらにはコンキスタドールの持つメガリスの影響か、その泥に触れるとまるで石化するように侵食を受け……全身包まれると動けなくなってしまう効果がある。
「既に住人の大半が城へ行ってしまいました……もちろん全員辿り着けるわけでもなく……」
 橋から落ちて泥人形のまま泥海を佇むオブジェと化している。
 さらにその先へ行った女性達の行方もわからないままだ。
「恐らく……コンキスタドールを撃退すれば泥海に落ちた女性達も助けられると思います」
 その間はかわいそうではあるが、城まで行くことを最優先すべきだ。
「そしてその先は予知ができず何があるのかわかりません……コンキスタドールの配下達が罠を張ってる可能性もあります……」
 余地も転送もできない状況の中であるため、何を待ち受けているのか未知数だ。
 なんであれ、この百合咲く美しい島をコンキスタドールの支配から解放するためにまずは城へ向かわなければならない。
「多くが未知数で困難でしょうが……みなさんのお力が必要です……」
 もう一度、トーリアはぺこりとお辞儀した。


もちもち大福
 おはこんばんちは!今日ももちもち!もちもち大福です。
 初のグリードオーシャンシナリオ!よろしくお願いします!

 今回はコンキスタドールの支配下に置かれている『リリィアイランド』を救い出すシナリオです。
 1章は城への道、細い柱で支えているのは一本の木の角材のような不安定な橋。
 泥海に落ちれば触手によって無残な泥人形に変えられてしまうため落ちずに突破しなければなりません。
 2章の内容は不明ですが、集団戦となります。
 3章も同様に内容が不明ですが、ボス戦となります。

 毎回のごとくいつもの通りにやられ前提のプレイングも問題なく採用します!
 泥人形などに変えられても最終的になんやかんやで元に戻りますが故、ご安心を……。
 それでは、みなさまのプレイングをお待ちしております!
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第1章 冒険 『あの泥海を越えて』

POW   :    右足が沈む前に左足を出すようにすれば大丈夫

SPD   :    板切れ一枚あれば十分進んでいける

WIZ   :    面倒だ飛んで行こう

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達は無事島に上陸し、出会った島民が城の前……の泥海へと案内される。
 説明の通りにその真ん中には珊瑚を模した城が佇んでいる。
 そして、そこへ辿り着くためには目の前にある橋……とは言い難い一本の角材とそれを支える木材が城へと伸びている。
 見てわかる通り普通に通ろうとしてもバランスを取らなければあっという間に落ちてしまう。
 その落ちた先には……道中落ちてしまったのであろう女性達を模した泥の塊と人の手の形をした泥の触手が落ちた者を泥まみれにしようと狙っている。
 まずはこの泥海を超えなければならない、この島……そして女性達を救うために!
泉・火華流
『永遠に美しくありたい者は城へ来るべし』…ねぇ…
怪しいにも程がある…とは思いつつも…

『アルダワ学園一の美少女(当然自称)』のこの私が行ってあげようじゃないっ!!
その餌に釣られてあげようじゃない…と参加


城への道…と、泥海に佇むオブジェを見て
『永遠に美しくありたい者は城へ来るべし』…って、こういう事なのかしらねぇ~(石化して美を永遠にする)
…と、推測と感想の入り混じった事を言って先へ進む

体を動かすのが好きな子…こういうのは得意…だが、足を滑らせて落下…したところで、装備『グラビティ・アンカーチェーン』を使用…素早く投げて【ロープワーク・早業】で角材の足場へ投げて落下を防ぐ

ふぅ…危ない危ない…



「『永遠に美しくありたい者は城へ来るべし』……ねぇ……怪しいにもほどがある……」
 泉・火華流(人間のガジェッティア・f11305)はそう思いつつも『アルダワ学園一の美少女(当然自称)』である彼女はその餌に釣られてあげようじゃない……と意気込んで参加をした。
 そんな経緯がありつつも、城への道と泥海に佇むオブジェを見る。
 表情が見えず、指でさえも泥で包まれて境目が分からないほど、女性達は泥の塊ともいえる姿で泥海の上で晒されている。
「『永遠に美しくありたい者は城へ来るべし』……って、こういう事なのかしらねぇ~」
 つまり石化(どちらかというと泥で厚塗りされて拘束されている状態だが……)して美を永遠にするという推測と感想の入り混じった事を言う。
 実際は全身厚い泥まみれとなって、美と言ってもいいのか難しいところだが……。
 そういうわけで橋を渡るわけだが、火華流は身体を動かすのが好きでおり、こういうことについては得意である。
 ぴょんと飛び乗り、バランスを取りながらも一歩一歩前進していく。
 橋の下には相変わらず落ちた女性の成れの果てがまるで助けてほしいように手を伸ばしたり橋の支えに捕まったまま泥塊と化している。
 自分もこうなりたくない……と橋下の犠牲者を見つつも彼女の運動神経によって難なく進んでいく……はずだった。
 しかし時に何が起こるのか分からない、そんな彼女に不運が訪れる。
「あっ……」
 足を滑らせるというちょっとした油断……それが大事になっていく。
 バランスは崩れ瞬く間に橋から転落する。
 無論、落ちても泥の衝撃であまり痛みを感じないだろうが、問題はその次である。
 泥の触手が落ちた者を泥まみれに……これでもかというほど泥を浴びせられ動けなくなる……という泥海に浮かぶ犠牲者と同様の悲惨な未来が待ち受けているのだ。
 そんな末路を辿るわけにはいかない火華流は咄嗟に装備『グラビティ・アンカーチェーン』を素早く投げる。
 彼女の【ロープワーク】と【早業】によって角材の足場に錨が引っ掛かり泥海に落ちることを防いだ。
「ふぅ……危ない危ない……」
 あのまま落ちていたらと思うと……彼女は身震いしながらも橋の上へ復帰していく。
 その後は難なく落ちることも無く無事に城へたどり着いた。
 遠目で見たためなのか、かなり大きい城だということが分かる。
 目の前の扉から人……ではなく案内人であろうこの城の持ち主の手下が現れる。
「よくぞここまでたどり着きました」
(もしかして私が猟兵だってことに気づいていない……?)
 手下が彼女を敵として見ておらず、ただの島民として見られていないため好都合ではあった。
「さぁ、奥へ案内しますのでどうぞついてきてください……」
 もちろんこの先に何があるのかは分からない、火華流は用心しながらも案内人の後についていく。
 こうして彼女は泥海を突破し、城に潜入することに成功した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
女の子だけの島。
楽園だね。
そんで永遠の美しさって…フラグ立ちまくってるのに何で行くんだか

綺麗な珊瑚の城、抜けるような青空、そして泥…ミスマッチだけど心当たりがある。
干潟に掛けられた板を自転車で走破するやつだ!
そゆわけで自転車持参。
騎乗して…燦、逝っきまーす!

猟兵の身体能力に足元ではなく前を向く覚悟をもって、風を見切って突っ切るぜ。
残り10m…やったか!?
泥の触手が角材を揺さ振れば転落するのは必定…

溺れても沈められ、泥が口から流れ込み悲鳴を上げながら泥と化す――

という夢を行きの船で仮眠していたら見たので迂闊のことはせず真威解放で飛んでいくのでした。
誰か使うかもしれねーから自転車は浜に置いておこう



「女の子の島、楽園だね」
 女性好きな四王天・燦(月夜の翼・f04448)にとっては楽園そのもの、しかしその島に忍び寄る影は見逃さない。
「そんで永遠の美しさって……フラグ立ちまくってるのに何で行くんだが……」
 彼女はそう言いつつも目の前には綺麗な珊瑚の城に抜けるような青空。
 そして泥海……ミスマッチではあるが燦には心当たりがあった。
「干潟に掛けられた板を自転車で走破するやつだ!」
 UDCアースのどこかにはそういったイベントがあるとかないとか……?
 それを思い出した彼女は自転車を持参、騎乗していざ行こう……というか逝こうとしている。
「燦、逝っきまーす!」
 本人もそう言っているためフラグは確実に立てられていく……。
 ちなみに今回は角材の橋でそれを支える柱があるため高さはそれなりにあるため、彼女が思い出したものとは実際また違った状態になっている。
 それでも燦は進んでいく、猟兵の身体能力に足元ではなく前を向く覚悟を持ち、風を見切って突っ切っていく。
「残り10m……やったか!?」
 同時にフラグも確実に立てられていく、まさか自転車で突破する女性がいるなどと思わない。
 泥の触手も流石にそんなバカバカしい進み方で突破されるなんてとんでもないと思ったのか、橋の支えである柱を揺すったり殴りつけていく。
 もちろん……その振動は橋である角材にも伝わるわけで……。
「わっ……ちょっと!?それは卑怯……」
 見事フラグ達成するかのようにバランスを崩していく。
 そしてそのまま泥海へ落ちてしまい、水飛沫ならぬ泥飛沫が上がる。
 身体のほとんどが泥まみれになってしまった燦に追い打ちをかけるかの如く、泥の触手が彼女の身体中を掴んでいく。
「やめっ……んんんっ!?」
 そのまま底へと引きずり込まれてしまい、溺れ沈められていき、泥まみれの自転車が残された静かな泥海となった……。
 沈められていく彼女は口から泥が流れ込み声にならない悲鳴を上げつつも身も心も泥へと変換されていく。
「――――!!!!」
 何度ももがくも粘液状の泥が空を切り、その身はますます泥で厚く塗り固められていく。
 意識も薄れ、こんなことだったら普通に飛んでいけば良かったと後悔しても遅く……泥海には燦の形らしき人型の泥塊が新しく追加されていた……。

「……っは!?」
 気づいたら船の中で眠っていたようだ。
 どうやらさっきまでのはただの夢だった……が、どうにもリアルすぎるような気がする。
 泥海に落ちた感覚……泥の触手に捕まれる感覚……そしてその身が泥にまみれ泥に変えられていく感覚……。
 とんだ悪夢だと燦はため息をつきながらも立ち上がる。
「さて……いくか……」
 場面は変わり、ミスマッチな珊瑚の白と泥海の前……あの時の夢を思い出す。
 実際自転車で走破する気ではあったが、あの夢のせいで行ける気がしないと思い出し、自転車は誰かが使うかもと浜に置いておく。
 そして、ユーベルコード【真威解放・神鳴】を発動し、紫電を帯びた天女の羽衣による飛翔をしていく。
 途中、泥の触手から泥の塊を投げつけられるというアクシデントはあったが、そのあたりは華麗に回避して城までたどり着くことができた。
 その後、城の主の手下によって燦は城の奥へと案内されていった……。
(勝負はここから……一体どんなものが待ち受けているのやら……)

大成功 🔵​🔵​🔵​

二尾・結
不明なことが多くても、一般人に犠牲者が出てるならヒーローが戦う理由としては十分よ!

「こんな橋用意して、素直に招く気ゼロじゃない!」
でも私にはスーパー・ジャスティスがあるから飛んで行けるのよね!楽勝楽勝!
眼下の泥人形達も気になるけど今は無理だから、さっさと親玉を倒して解放してあげるわね!

※完全に油断しているため、飛行対策をされている場合あっさりやられて泥海に落ちます。
落ちた後もすごい力で暴れますが、無数の腕に頭を押さえつけられ、窒息死する前にうつ伏せで泥に浮かぶ泥人形になります。
(あぁ……苦しいのに安らいでいく……)
その後も頭の感触を気に入った腕に分け目を撫でられ続けます。

NG無し、○△無様歓迎



 二尾・結(通りすがりのツインテール・f21193)は今回の依頼を受けた理由は、不明なことが多くても、一般人に犠牲者が出ているのであればヒーローが戦う理由としては十分だということだ。
「こんな橋用意して、素直に招く気ゼロじゃない!」
 それもそうだ、目の前にある橋は角材という、とてもではないが普通に通れるとは言い難い橋……といってもいいのだろうか?
 しかし、結にはユーベルコード【スーパー・ジャスティス】がある。
 これによって飛翔能力を得て、楽々に突破することができるのだ。
「楽勝楽勝!」
 と……何やら不穏なフラグを立てつつも眼下の泥人形達が気がかりになる。
 どれも無残に泥でこれでもかというほど塗り固められており、最早人の形をした泥の塊……誰が誰なのかも判別がつかない。
 本来なら助けてあげたい一心だが、今は助けることは不可能だ。
「さっさと親玉を倒して解放してあげるわね!」
 さて話が変わるのだが……前の猟兵の事を覚えているだろうか?そう、飛んでいく事を選んだ彼女だ。
 その道中に何があっただろうか?そう、泥の触手による妨害だ。
 無論、結にもその妨害が襲い掛かってくるわけで……。
 その上、彼女も楽に突破できると思っているため完全に油断をしている。
 そう……フラグは見事揃ってしまったのだ!泥海に潜む泥の触手は泥の塊を手に取り……結に向かって投げつけたのだ。
「きゃっ!?なにこれ……泥!?」
 彼女が気付いた時にはすでに遅く……大量の泥の塊が大量に飛んできたのだ!
 もちろん、彼女が避ける間もあるわけもなく、身体中が泥まみれになり墜落してしまう。
「きゃあぁぁぁぁーーーー!」
 ドボンと泥海に落ちてしまい、待ってましたかのように泥の触手が結の身体中を掴み泥の底へと引きずり込んでいく。
「止めて!泥人形になりたくな……ごぽぽぽぽ……」
 底なし沼のように成す術もなく彼女の身体はドロドロの泥海へと沈んでいく、
 さらに残った頭も追い討ちするように、無数の腕という泥の触手に押さえつけられていき……泡を吹きながらも全身が沈められてしまう。
(あぁ……苦しいのに安らいでいく……)
 犠牲者となった女性達もそんな気持ちのまま泥人形と化したのだろうか?そう思いながらも結の身体は泥で厚塗りされていき……泥海には原形が微妙になるほどの泥人形と化した彼女が浮かんでいた。
 泥の触手達は彼女の頭の感触が気に入ったのか、ツインテールの分け目をぐちょぐちょと音を立てつつ撫でられ続けられることとなった……。
 残念ながら結は城へたどり着くことができず、泥海に浮かぶ犠牲者の一体と化してしまった……。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎


これは…悲惨っすね
助けたいのは山々っすけど、まずは進まないと…すみません、後で絶対助けますから

俺自身は空を飛べば難なく行けるのですが後続がきつそうっすね…ここは橋をどうにかしてみますか
UC雷光一閃の効果で空を飛びながら細い柱の部分まで飛び柱に選択UCを使用して大黒柱並み強度の柱に変えます
それを繰り返して行き全部の柱を太く強くしたら城の方に向かい不安定な橋に手を添えて選択UCを起動
建築資材の頑丈な板版に変化させますが、手摺とかは代償的な都合上作れません
材料さえあればよかったんっすけど、生憎UC同時発動と材料の不足分体力を削ったのでそこまでは出来なかったっす…
フラフラと城に行きます



 今回唯一の男性……ではなく元男性である現時点で女性の久遠・翔(性別迷子・f00042)は目の前の泥海に佇む犠牲者と言う名の泥人形を見てうわぁ……と言葉が漏れる。
「これは……悲惨っすね」
 言葉の通り泥人形達は辛うじて人の形を成しているだけであって、女性かどうかも判別がつかないほど悲惨な状況だった。
「助けたいのは山々っすけど、まずは進まないと……すみません、後で絶対助けますから」
 翔は自分自身空を飛べば難なく行けるわけ……だが、後続の事を心配する……道中落ちて歪な泥人形と化して泥海に浮かび続ける事となれば城に潜入するどころではなくなる。
(実際先に行った約一名は既に泥人形と化しているが……)
「ここは橋をどうにかしてみますか」
 まずユーベルコード【雷光一閃】を発動する。
 これによって空を飛んでいき、角材を支える柱まで飛んでいく。
 さらにユーベルコード【高速建築】によって大黒柱並みの強度の柱に変えていく。
 泥の触手達も流石にその行動に驚きつつも、不公平だと泥の塊を投げつける。
「おっと……血の気……というか泥の気が盛んな触手達っすね……」
 泥が当たれば落ちる可能性もあるので急いで柱を強化し、不安定な角材の上へと戻りそこへ手を添える。
 そして同じようにユーベルコードを発動させ頑丈な板に変化、流石に代償的な都合上で手摺などは作れなかった。
「材料さえあればよかったんっすけど……」
 生憎とユーベルコードの同時発動と材料の不足分によって体力を削ってしまったためにこれ以上無理はできなかった。
 そのまま落ちて泥人形に変わり果てるなどシャレにもならない。
 フラフラと危なっかしい歩き方をしつつ、作り替えられた橋を進んでいくこととなった。

 さて……ここからが問題だ、最初言った通り翔は元男性の女性である。
 そのため、自分が男だと明言してしまうと色々マズい状況に陥る可能性があるのだ。
(こ……今回ばかりは……)
 自分は女性……そうしないと最悪猟兵とバレてしまう可能性が高い。
 城の扉が開き、案内人である手下が現れる。
「よくぞここまでたどり着きました」
 とりあえずはバレてはいない、自分が迂闊なミスさえしなければ……。
「さぁ、奥へ案内しますのでどうぞついてきてください……」
「お……おうっす……」
 翔は緊張しつつも冷静を保とうとしている。
 しかし手下はじっと彼女を見る……まさかバレたのか?
「あ……あの……俺の顔に何かついてるっすか?」
 しばらく手下は考え込んでいるが、気のせいかと声を漏らし咳をする。
「いえ……男性の方かと思いましてね……」
 やばい……今、体力を使って満足に戦えるとは言えないこの状況、相手が攻撃しようとすれば彼女はひとたまりもない。
「この島には女性しかいない筈ですから、ここに男性がいるわけありませんよね……気を取り直して案内します」
 だが予想とは裏腹に自分達が猟兵ということ自体はバレてはおらず、むしろ潜入する絶好の機会に巡り合えた。
 こうして猟兵達は未知の領域……珊瑚の城の内部へと侵入していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『阿古屋貝の戦闘員『パールウォリアー』』

POW   :    アコヤガイシールド
【肩の巨大貝殻を前面へかざしての防御モード】に変形し、自身の【移動速度】を代償に、自身の【高い防御力】を強化する。
SPD   :    トライデントスロウ
【手に持つトライデントを投擲】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    スタチューパールズ
【肩の巨大貝殻の内側】から【真珠色の粘液】を放ち、【真珠化】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 城へとたどり着いた猟兵達は更なる光景を目にする異なる。
 内部は全て珊瑚で出来ており、女性達にとっては目を輝かせる美しい場所であった。
「では、しばらくここでお待ちください」
 手下は大きな扉の中へと消えていく。
 猟兵達はしばらく待機していたが……台座に飾られたオブジェ達が異様に気になってしまい調べてみることに。
 一見ただのオブジェと思ったが、よく見れば所々人の形が見え隠れしている。
 それと同時に、ドアが開き……複数人の手下、『パールウォリアー』達が現れる。
「誠に申し訳ございません、貴女達は主様のお目に適わなかったようです」
 どうやら主様と言う者に会う前に手下を倒していくしかないようだ。
「……そのオブジェ達が気になるのですか?」
 まるで見透かされたかのように一体から声を掛けられる。
「そのオブジェもまた主様のお目に適わなかった者達の末路……」
 つまり……このオブジェ達も行方不明になった女性達であり助けなければいけない。
「これから貴女達も同じようになるのです……!」
 肩に付いている貝の防具からどろりと真珠色をした不透明な粘液が垂れ落ちる。
 ますます嫌な予感が的中していく、『このオブジェ……もとい犠牲者はどうしてこのような姿になったのか?』
 それは相手の姿を見ての通りであり、あの粘液を浴びるわけにはいかない。
 主を守る『パールウォリアー』との戦いが始まる!

※今回、『パールウォリアー』の能力である【スタチューパールズ】は単なる真珠化ではなく1章の泥人形化と同様に粘液を浴びせてそのまま固めるといった仕様となっておりますが故、やられプレイングの際はご注意ください。
(『阿古屋貝の戦闘員『パールウォリアー』』はテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)の宿敵です)
チャーミング・ラスト
お目に適わなかったって言うわりに…オブジェとしてならここに置いてあげても良いって事?
希望をもってここまで来た女の人の思いを逆手にとるような事…嫌いなの!

「たぶん…貴女もそう思うよね?サキュバスさん!」
私の本体を対価にサキュバスを呼び出し私も大鎌を振るって戦うのね。
でもいざ戦うと敵の数も少なくないし出続ける粘液で斬り込みにくいかも…サキュバスと一緒に取り囲まれて…

なんて、私達は適当な所で脱出済み。
幻覚の術で囲まれている敵は取り囲む人を私達や沢山の猟兵に、逆に取り囲んでいる敵は囲まれている人を私達に見せているの。
そのまま仲間に固められれば良いの。

〇△無様可
大成功だろうと大苦戦だろうと歓迎



「お目に適わなかったって言うわりに……オブジェとしてならここに置いてあげても良いって事?」
「それはあくまで主様からでありますし、生きてここから出してあげるとも言っておりません」
 城内に侵入したチャーミング・ラスト(純心な魔薬・f25077)は希望をもってここまで来た女の人の思いを逆手に取るような事に対して兼を感を抱いていた。
「たぶん……貴女もそう思うよね?サキュバスさん!」
 ユーベルコード【本職淫魔もご愛用「チャーミングラスト」発売中!】を発動、チャーミングの本体を対価にサキュバスを呼び出す。
 彼女自身も【搾精者の大鎌】を持ち、サキュバスの加勢をしていく。
 しかし、パールウォリアーは複数人であり数も少なくはない。
 さらに無尽蔵に出続ける真珠の粘液という厄介なものも持っており、チャーミングの大鎌では斬り込みにくくなっている。
 パールウォリアーもその事を理解しているのか、トライデントでの攻撃よりも粘液による集中的な攻撃を繰り出してきている。
「このままじゃ……」
 少しでも触れれば止まってしまう粘液を避け続けるがその回避が仇となる。
 粘液に当たらないようにしていたつもりがパールウォリアーに追い詰められてしまう形となっている。
 周りには彼女達に取り囲まれており、絶体絶命のピンチだった。
「回避に意識が寄りすぎて油断していたわね?ふふふ……」
 さっきまでの丁寧な口調は無くなっており、恐らくこちらが本性であろう。
「まずはあなたから無様で歪なオブジェに変えてあげる……」
 貝の内側がチャーミングとサキュバスに向け、そこからドロドロとした不透明の粘液が噴き出す。
 最初はサキュバスに浴びせていく、彼女も必死にもがくが重なり合っていく粘液は固化しさらに重なり……段々とその姿が見難くなっていく。
「そ……そんな……」
 周りのオブジェ同様、真珠色をしたドロドロの粘液の塊と化した悪魔。
 そして次にはチャーミングにその発射口を向けられる。
「お……お願い……やめて……」
 悲願する彼女に容赦なく粘液が周りから降り注いでいく。
「いやああぁぁ……ぁぁ……」
 叫ぶチャーミングの声が段々と聞こえなくなっていくと同時に、身体にドロドロが大量に重なっていく。
 こうして二人はパールウォリアーによって悲惨で歪な真珠色のオブジェへの変わり果てた……。

「なんて、私たちは適当なところで脱出済み」
 サキュバスを出した時点で彼女の繰り出す幻惑によって囲まれているパールウォリアーは取り囲む人をチャーミング達や猟兵に、逆に取り囲んでいるパールウォーリアーは囲まれている人をチャーミング達に見せている。
 つまり固められたと思われるチャーミング達は、同じパールウォリアーを固めていったというわけだ。
 どういう理屈かは分からないが、自分の粘液は固まらないが、他人の粘液なら固まってしまうようだ。
「そのまま仲間に固められれば良いの」
 こうしてパールウォリアー達が同士討ちを起こしつつも、チャーミングはその隙にさらに奥へと目指していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
センスのないオブジェだ。
女の子は愛でなきゃ

粘液を見切り回避。
アークウィンドを振るって風で吹き散らすぜ

三又槍に対し大理石の剣で突き返し。
可愛いおへそを軽く突いて大理石化の呪詛を流し込む。
黒曜石の杖・蛇形態に別の敵を噛ませて黒曜石化。
怯えた娘には琥珀の檻を行使する。
あは、綺麗にできた♪
後で精気を吸って躯の海に還すさ

残る少女も石にしようと踏み出し…粘液に足を取られて転倒。
組み伏せられ、とろりと粘液を掛けられる。
生温かくて気持ち悪い…
涙目で無意識に嗜虐心を誘惑。
にちゃりと粘液を浴びせられ続け、悶絶する姿が薄っすら透けて見えるオブジェに成り果てる。
誘惑の結果次第では真珠の檻の囚われ人として愛でられ続け…



 無事城内に侵入した燦は悲惨なオブジェ達を見て一言……。
「センスのないオブジェだ、女の子は愛でなきゃ」
 直後、目の前でパールウォリアーが襲い掛かっていくのに対して彼女は向かっていく。
 真珠色の不透明な粘液を燦に浴びせかけてようとするが、【見切り】によって軽く回避していく。
 さらに【アークウィンド】を振るって風で吹き散らしていく。
 そして接近、一体のパールウォリアーに向かっていき、対して彼女も三又槍で突こうとする。
 ギリギリまで引き付けて回避しつつ、【大理石の剣】で突き返す。
 ビキニ水着から露出する可愛いおへそを軽く突いて大理石化の呪詛を流し込んでいく。
「あぁっ……!?」
 お腹からじわじわと侵食していく白をベースとした灰色の斑で飾られた大理石。
 その速度は瞬く間であり、抵抗も言葉も発する事がなく水着も武器も全身を大理石へ染め上げていった。
「このっ……!」
 もう一体のパールウォリアーが襲い掛かるも、燦は【黒曜石の杖】を蛇形態に変化させる。
 黒き蛇は真珠の戦士を絡め取り、軽く噛みついていく。
「しまっ……ああぁぁ……!」
 噛みついた部分が黒く変色……黒曜石へと変わっていく。
 彼女もまた大理石となったパールウォリアーのように、黒曜石の像へと変わり果てた。
 一瞬にして二体の彫像が出来上がる、その様子に一体のパールウォリアーは怯えて逃げ出そうとする。
 しかし、燦が見逃すはずもなく、ユーベルコード【符術"琥珀の檻"】を発動する。
 怯えている時点で『敗北』の感情を与えているため、ユーベルコードも十分成功できた。
 人一人が簡単に入り込めるような大きさの琥珀が現れ、そこから魔手がパールウォリアーを捕らえる。
「いや!やめて!!きゃああぁぁ……」
 涙目で訴えるも無慈悲に琥珀の中へと引きずり込まれ……虚ろな目をした真珠の戦士を閉じ込めた琥珀の塊が完成した。
「あは、綺麗にできた♪」
 美しいオブジェと化した彼女は後で精気を吸って躯の海に還すつもりだ。
「そ……そんな……強すぎる……」
 一人残ったパールウォリアーは燦の強さに恐れる、そこに追い打ちで彼女は石化させようと踏み出した……。
 が、足を滑らせ転倒してしまう……その原因はあの粘液だった。
 回避しすぎたために辺り一面にまき散らされた粘液が固まらずそのまま残っていた。
 そのため、燦が丁度踏み出した場所に粘液を踏んでしまい滑って転んでしまったのだ。
「うぐっ……まさかこんな……」
 このチャンスを逃すはずもなくパールウォリアーは組み伏せられた燦に不透明の粘液を手足に浴びせ拘束していく。
 生温かくて気持ち悪い感覚が手足に伝わる、この悲惨なオブジェに変えられた女性達も全身そういった気分のまま固められたのだろうか?
 屈辱的な気分を味わいながらも涙目で無意識に嗜虐心を誘惑、その様子にドキリとパールウォリアーの胸中がときめく。
 何を思ったのか、今までと異なり透明な粘液を燦に浴びせかけていく。
「うっ……あぁぁ……ぁぁ……」
 にちゃりと粘液を浴びせられ続け、次第に彼女は動きも意識も止めていき……数分も経たずに悶絶する姿が薄っすら透けて見えるオブジェに成り果てる。
「……」
 彼女の誘惑に囚われたパールウォリアーはうっとりとした表情で固められた燦に触れる。
 閉じ込められた彼女に触れても何も反応せず、変わり果てた姿をそのまま保存されていた。
 こうしてオブジェ達の中の一つとして真珠の囚われ人となった燦は唯一生き残ったパールウォリアーに愛でられ続けられることとなった。

成功 🔵​🔵​🔴​

二尾・結
ふぅ、酷い目にあった……見てなさいよ親玉、今からぶっ飛ばしに行ってやるんだから!
配下の連中も、邪魔するならぶっ飛ばすわよ!

とりあえず粘液だけは避けないとさっきの二の舞に……ってああもう、回避なんて慣れないことしたから却って直撃したじゃないの!
「こうなったら仕方ない!あんた達にも今までの犠牲者と同じ苦しみを味わってもらうわ!」
『抵抗と叛逆の奥義反射』発動!相手の【スタチューパールズ】をコピーして手から発射!完全に固まる前に一人でも多く道連れにさせてもらうわよ!

※ひとしきり暴れた後、倒したパールウォリアーごと大量の粘液で念入りに固められ巨大なオブジェになります。

NG無し、○△無様描写歓迎



「ふぅ、酷い目にあった……見てなさいよ親玉、今からぶっ飛ばしに行ってやるんだから!」
 濃厚な泥の拘束から何とか脱出した結は戦闘の最中に乱入してきた。
「配下の連中も、邪魔するならぶっ飛ばすわよ!」
 大声を上げた彼女を向ける複数のパールウォリアー、猟兵と分かったときには一斉に突撃を掛ける。
 貝の防具から噴き出す真珠色の粘液、結は泥海での二の舞にならないようにその粘液を避けようとする。
 しかし、彼女は『相手の攻撃を全て受けてからの反撃』をすることが基本であるため、回避という慣れない行動をしてしまったために粘液が身体に直撃してしまう。
「し……しまった!?」
 どろりと重力に従って粘液は足元まで包み込み固まってしまうと同時に移動もできなくなってしまったのだ。
「ぐっ……ぬぅぅ~~……動けないぃ~~……!」
 このままでは泥海での二の舞に、今度は真珠色のドロドロオブジェへと変えられてしまう。
「こうなったら仕方ない!あんた達にも今までの犠牲者と同じ苦しみを味わってもらうわ!」
 意を決してユーベルコード【抵抗と叛逆の奥義反射】を発動、パールウォリアーの放つ粘液【スタチューパールズ】をコピーする。
 そして手から彼女達が出していたドロドロの粘液を噴き出し、1体のパールウォリアーに浴びせていく。
「きゃああぁぁ……」
 叫び声を上げつつもその音声も小さくなり、全身不透明なドロドロにまみれた悲惨なオブジェが出来上がる。
「こいつ……私達と同じ技を……」
 パールウォリアー達も負けじと結に粘液を浴びせていく。
「今度はそっち……わっぷ!?」
 粘液が顔に浴びつつも気合でパールウォリアー一体一体に全身ドロドロな粘液を浴びせまくる。
 しかし手もドロドロまみれになり、粘液が出せなくなってしまう。
「う……うぅ……もう……」
 数体をオブジェに変えるも、やはり数の前では限界があった。
 パールウォリアー達も抵抗できなくなったとわかり、粘液を噴射する貝を結に向けていく。
 一斉に噴出した高粘度の真珠色の粘液が彼女に襲い掛かる。
「いやぁぁ~~~……」
 固化した粘液まみれでガクガクとぎこちない動きをしつつ、無意味でもあるのに自ら守るようなポーズのまま……。
 粘液は一斉に彼女と固められたパールウォリアー達を包み浴びせ、姿が見えなくなるほどのドロドロのカーテンが一瞬現れ、重力に従い落ちていった。
 そして流動する粘液は人の形を成していき、途中途中固まって動きを止めていく。
「……」
 その結果……粘液に捕まった結と固まったパールウォリアーは一斉攻撃によって、悲惨な一つの巨大なオブジェとなってしまったのだ。
 物言わぬ彼女達はただその場を佇むだけ、結が固めたパールウォリアーの成れの果ての塊が周りに置かれている。
 それらも巻き込まれるように、結を中心に固まった粘液の海に埋もれていた。
 複数で一つの作品ではあるが、よく見てみれば人の形にも見えて不気味にも思える。
 この城を守る配下は去り、静かなこの場にはオブジェ達が残された……。

成功 🔵​🔵​🔴​

泉・火華流
『~貴女達は主様のお目に適わなかったようです』
…の言葉に…

…えっ!?…それどういう意味?…判断基準はなんなのっ!?
自称~(略)なだけにお目に適わなかったのが納得いかず、パールウォリアーをしばし見て…
…胸なのっ!?…胸が無いからなのっ!?


戦闘
近接戦闘は避け、粘液を警戒してレガリアス・エアシューズでの回避重視の機動力を生かしての戦闘

グラビティー・アンカーチェーンを鞭のように使い『アコヤガイシールド』を破壊しようと何度も叩きつけ…てからのフェイント

軌道を変化させて(アコヤガイシールドごと)パールウォリアーに巻き付かせて締め上げ…振り回して壁や床…他のパールウォリアーに叩きつける【ロープワーク・早業】



「貴女達は主様のお目に適わなかったようです」
 以前の戦いから数十分前……広間に連れられ、出てきたパールウォリアーも言葉に火華流はショックを受ける。
「え!?……それどういう意味?……判断基準は何なの!?」
 自称『アルダワ学園一の美少女』の彼女がお目に適わなかったことに対して納得いかなかった。
 そして彼女はパールウォリアーのある箇所をしばらく見て……
「胸なの!?……胸がないからなのっ!?」
「え……えっと……」
 悲痛の叫びをあげる火華流にパールウォリアー達は困惑する。
 しかし相手は猟兵なため、直ぐに我に返り目の前の猟兵に襲い掛かる。
 火華流は近接戦闘は避けつつも、粘液を警戒する。
「これでも喰らいなさい!」
 パールウォリアーの一体が粘液を噴射するという予想通りの行動を起こす。
 それに対して【レガリアス・エアシューズ】による回避重視の機動力を生かして次々と粘液を回避していく。
「くっ……なんで当たらないのよ!?」
 ムキになって更に噴射していくが、やはり当たらず……。
 火華流は【グラビティー・アンカーチェーン】を鞭のように使い、パールウォリアーの防具であり武器でもある【アコヤガイシールド】を何度も叩きつける。
「ふん!その程度効きはしないわ!」
 だが、彼女の攻撃はこれだけでなかった。
 そもそも、その攻撃自体フェイントであり、本当の目的は別にあった。
 軌道を変化させてシールドごとパールウォリアーの身体に巻き付かせ締め上げていく。
「しまっ……これが目的!?」
「『アルダワ学園一の美少女』である私を怒らせたらどうなるか思い知らせてあげる!」
 ぐぐぐ……力強く引っ張り上げていく、パールウォリアーも慌てて何とかしようとするが身体が締め上げられて思うように動けなかった。
「ちょ……あれは主様の判断で……」
「問答無用!!!」
 さらに力強く引っ張り上げ、【ロープワーク】と【早業】によってそのまま振り回していく。
 周りのオブジェは当たらないように、壁や床……果ては他のパールウォリアーに叩きつけていく。
「きゃああぁぁ!?何この子!?」
 慌てて逃げ出すパールウォリアー達、何度も叩きつけられた一体は既に潰れている。
 壁や床、柱なども叩きつけられた衝撃でほとんどが破壊されており、巻き込まれたパールウォリアー(叩きつけられた者も含む)は既に骸の海に沈んでいた。
 唯一、固められた犠牲者は上手い具合に避けているため傷一つついていない。
「ハァ……ハァ……な……何でダメだったのよ……」
 静かになった城内に火華流の息は切れていた。
 未だに自分が認められなかったことに納得がいかず、むしろ怒りが込み上げてくる。
「こうなったら……意地でも主様とやらに聞き出してやるわ!」
 こうして火華流は城の主に無理矢理聞き出し……ではなく会いに奥へ行く事となった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レムル・ガルム
すんなり通してくれれば楽だったのデスガ。お目に叶わないと言われ、あげくにここを彩るオブジェになれとは……。少しカチンときたのデス!逆にそっちを真珠像にしてやるのデス!

相手の貝殻の防御を誘発させて、UCで砕いて、中の粘液を逆に浴びせてやるのデス。
こっちに飛んでくる粘液は、アンカーガンの【ロープワーク】でとっとと離脱して回避デス!

それにしても真珠化粘液を出す貝とは金儲けできそうデスネ。……一枚ぐらい持ち帰って怪盗生活の資金にしてもバチはあたらないデスヨネ?(フラグ回収はおまかせします)



 レムル・ガルム(XGMN01:護衛型魔法騎士人形試作一号機・f25125)は猟兵達の後……しっかりとした形に変わった橋を渡り、泥海に落ちることなく場内に進入する事ができた。
 だがすんなり通してくれれば楽だったはずが、お目に適わないと言われて、挙句にここを彩るオブジェになれと言われる。
 そんなレムルも少しカチンときたのだ。
「逆にそっちを真珠像にしてやるのデス!」
 と、自称『怪盗型』らしく予告をする彼女にパールウォリアー達も笑いだす。
「何言ってるのかしら?私達の同等の能力があるわけ?」
「ふっふっふ……そんなモノ持っていないのデス!」
 無いことを豪語しつつも走り出すレムルに対してパールウォリアー達も貝の内側を向けて固めようとする。
「遅い……デス!」
 ユーベルコード【単騎破城衝角】を発動、【突撃槍】の外郭と内部がそれぞれ固定具とパイルバンカーと変化し……貝の防具にぶつけて突き刺さる。
「なっ!?貫通して……きゃあ!?」
 突き刺さった防具が砕かれ、中から真珠色の粘液がぶちまけられる。
 もちろん逃げることも回避もできず大量に浴びせられたパールウォリアーの一体は必死に足掻くも瞬く間に固められ、歪な真珠色のオブジェへと固められてしまう。
「それそれ!次々といきますデス!」
 次々とパールウォリアーの肩の防具に【単騎破城衝角】で突き砕き、破壊の反動で噴き出す粘液に巻き込まれ固められていく。
 固める側の者が自らの能力の暴発によって自爆し、自分自身が歪なオブジェへと大量に変わり果てることなった。
 城内は静かになり、やりたいことをやれて満足気なレムルだけが残されていた。
「ぐへへ……素敵なオブジェになりましたデスネ~♪」
 固まった粘液をツンツン突きつつも、粘液に埋もれたパールウォリアーが身体から露出していたあの貝を見つける。
「それにしても真珠化粘液を出す貝とは金儲けできそうデスネ……」
 貝自体なのか?それとも粘液によって固まったものなのか?それは本人にしか知らないわけではあるがそれは置いといて……。
「一枚ぐらい持ち帰って怪盗生活の資金にしてもバチはあたらないデスヨネ?」
 そう言いつつも大きな貝を引っ張る……するとすんなり抜けて手に入れることができた。
 よくよく見ても本物の貝殻に見える、肌触りも布でも金属でもそのどちらでもない何か……。
 表裏交互に見つつも、レムルはある疑問が過る。
「……そういえば、これってどうやって粘液を噴き出しているのデスカネ?」
 団扇のように振ったり、コンコンとノックしてみたり……色々と試してみたが、何も起こらなかった。
「むむぅ……一体どうすれば……」
 と……途方に暮れていた彼女が何気なく貝の内側をそっと指でなぞる。
 すると、時間差で今まで出ていなかった粘液が噴き出してきたのだ。
 内側を顔に向けていたレムルに直撃、声を上げる暇もなく顔全体がドロドロの粘液に包まれてしまった。
 その上、粘液の噴き出しは止まることなく、レムルの身体全体も覆いつくしていく。
 噴き出しが止まったのは1分ちょっと後であった。
 そこにはパールウォリアーの防具の貝殻を両手で持ったまま、ドロドロのまま固まって分かりにくい、人型のオブジェと変わり果てたレムルが佇んでいた……。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎


まずい…まだ体力回復しきってないのに
しかも相手の格好が…その、直視しづらいっす!

そうこうしている間に粘液飛ばされ回避していくが服に付いてそこから徐々に真珠化していく
まずいと思い即座に上半身の服を脱ぎ晒状態となり真珠化を回避…したけれども服を脱いだ影響で抑え込んでいた誘惑フェロモン(技能:誘惑143)が駄々洩れになり周囲のパールウォリアーを刺激してしまう
一気に群がられ必死で避けるが1体に抱き着かれ押し倒され次々に群がられ動けない状況に
邪魔な服を真珠化して砕かれ全身を貪られ口の中にも粘液を口移しされ蹂躙されかけますが選択UCが発動し使役獣化

即座に命令して脱出
だけど…服、どうしよう…



「まずい……まだ体力回復しきってないのに……」
 案内された先で戦闘をせざるを得ない状況となってしまった翔。
 その上、彼……ではなく彼女は女性に対しての免疫がなく、パールウォリアーのビキニ姿に……。
「その、直視しづらいっす!」
 しかし、そんな城の主の配下達は関係なしに貝の内側からドロドロの粘液を翔に飛ばしていく。
 もちろん彼女も素直に当たるわけにもいかず回避していく……が、服に付着してしまう。
「やばっ……!?」
 付着した服は伝染して真珠化していく、この粘液自体真珠化の効果があるので付着するだけでも十分危険な代物だ。
 このままでは服だけでなく肌にも侵食してしまい……美しい真珠の像に変えられてしまうだろう。
 と言っても、その前にパールウォリアー達が動けないところを追い討ちに粘液を浴びせて犠牲者と同じ末路を辿るだろうが……。
 もちろん翔はまずいと思い、即座に上着を脱ぎ捨て真珠化を回避する。
 転がった上着は瞬く間に真珠化の侵食に飲まれ、綺麗な真珠の塊と化す。
 だが、問題はこれで解決したわけではない。
 もちろんこれ以上あの粘液を浴びればアウトだがそこではない、翔には誘惑フェロモンを服で抑え込んでいるため、それが駄々洩れとなる。
 つまり、パールウォリアー達もそのフェロモンによって刺激されることになる。
「わっ……わぁぁぁ!?」
 誘惑に釣られてしまった彼女達が一斉に翔に群がられる、捕まるまいと必死に回避を続けるが、一体に抱き着かれ……その直後に次々と群がられてしまう動けなくなってしまう。
 複数に分けて肌を真珠化しないように服を真珠化させ砕いていったり……全身を貪られたり……口の中にも唾液を口移しされたり……成す術もなく蹂躙されかける。
「お、お願いだからもう落ち着くっすよー!?」
 無自覚にユーベルコード【無自覚の使役術】を発動させる。
 誘惑され群がっていたパールウォリアー全員が白い煙に巻かれ、晴れた時にはチビキャラと化す。
 この姿こそ翔のユーベルコードによる使役獣化の効果だった。
「お……重いから退くっすよー!」
 その命令に使役獣化したパールウォリアー達はハッとしすぐさま退いて整列する。
 こうして無事脱出できた翔だが……。
「服、どうしよう……」
 彼女の着ていた服は真珠化され砕かれていたため、隠すところを手で隠しつつも今とんでもない状況になっているのだ。
 そんな中、使役獣化したパールウォリアーの一体が、おずおずと彼女達が付けていたビキニ水着を差し出したのだ。
「え?そ……それ……くれるんっすか?」
 こくりと頷く……恐らくはスペアの水着だと思われるが……
(ぐっ……ビキニ着るのは恥ずかしいっす……)
 しかしキラキラと期待に満ちた眩しい目線に罪悪感も感じだす翔。
 そして……結局は着る羽目となった。
「ま……まぁ、裸よりはマシっす……?」
 別の意味での羞恥心を味わいつつも、パールウォリアー達を撃退(?)した翔は大元の元凶であるこの城の主に会いに奥へと進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『蒐集の女王『コーラルクイン』』

POW   :    侵食する珊瑚の腕
【背の巨大な珊瑚の腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【珊瑚化の侵食】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    変化する珊瑚の杖
【珊瑚杖のメガリス】から【虹色の光線】を放ち、【珊瑚化】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    埋め尽くす珊瑚群
【珊瑚化の呪いがかけられた珊瑚の欠片】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を珊瑚化の呪いがかけられた珊瑚群に変化】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠テフラ・カルデラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 それぞれ配下であるパールウォリアーを撃退したり反撃されたりしつつも、突破した猟兵達は一回り大きな扉をくぐる。
 そこには柱と玉座……といった城によくある謁見の間のような部屋だった。
「まさかここまで突破されるとはな……」
 その玉座には赤い女性の人型が座っていた。
 赤い肌、赤いドレス、赤い杖……そして異質ともいえる背に生える巨大な腕。
 それらは全て珊瑚を模したデザインとなっていた。
「汝らは只者ではないな?いや……この島の者ではないな?」
 そう、彼女こそこの城の主……コンキスタドール『蒐集の女王『コーラルクイン』』だ。
「丁度この部屋は殺風景だと思っていたところでな?」
 ニヤリと笑みを浮かび、彼女は玉座から降り、カツカツとハイヒールの音が城内を響かせる。
「汝らを珊瑚の像にして飾ってみせようぞ!」
 背の巨大な腕は猟兵を捕まえようと狙いを定め、杖もまた猟兵を珊瑚に変えるために怪しく光る。
「妾を楽しませよ、そう簡単に像に変わるでないぞ?」
 向かってくるコーラルクイン、城内や泥海に囚われた女性達を解放するため、コンキスタドールの支配から島の人々を救うため、猟兵達は珊瑚の女王に向かうのであった……。
(『蒐集の女王『コーラルクイン』』はテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)の宿敵です)
二尾・結
「そうね!簡単に像になる気はないけど、あんたは楽しめないと思うわよ!」

いきなり巨大な腕で掴まれても『スーパー・ジャスティス』の超膂力で無理矢理破壊して脱出!所詮は珊瑚、脆いわね……って腕に付いた珊瑚がどんどん増殖してる!?
「やだっ何で取れないの!?」

※その後、侵食してきた珊瑚一つ一つに意識が分散して行き、心まで珊瑚と同化して、かつての自分の体を珊瑚の骨格に作り変えていき
(早くこの『土台』を作り変えなきゃ……)
そして結だった物を完全に桃色の骨格に変えた後、表面の生きた珊瑚は結の魂ごと取り払われ
(……)
最期には抜け殻となった結の珊瑚像が『愚か者の末路』と銘打たれて飾られることになります

○△無様歓迎



「そうね!簡単に像になる気はないけど、あんたは楽しめないと思うわよ!」
 一番手に飛び出したのは自信満々の結だった。
「無礼者が……少し仕置きが必要のようじゃな?」
 しかし、コーラルクインは素早く結に近づき、背の巨大な腕で掴んできた。
 その腕で彼女を軽々と持ち上げられてしまう。
「いきなり攻撃だなんて……でも丁度良いわ!」
 相手の攻撃を全て受け切ってから倒すのがモットーの彼女、ただ捕まえられるだけではない。
 ユーベルコード【スーパー・ジャスティス】の超膂力によって無理矢理破壊、巨大な腕は粉々に砕け散る。
「何っ……!?」
「所詮は珊瑚、脆いわね……」
 驚くコーラルクインと、反撃に転じようとする結……しかし一手先だったのは敵の方だった。
「なーんてな!」
「え……?」
 何が何だか分からない結は腕を見る、そこに付着していた珊瑚のかけらがまるで意思を持ったかのように増殖と侵食を繰り返していく。
「やだっ!何で取れないの!?」
 必死に成長を続ける珊瑚を何とか取ろうとするも、そこからさらに成長が続いていく。
 結の身体自体も変色し、桃色の珊瑚へと変わり果てていく。
「ハハハハッ!無様な奴じゃのう……」
 コーラルクインは悠長に玉座に座り、珊瑚へ変わり果てる猟兵の末路を見届けている。
 破壊されたはずの巨大な腕は瞬く間に再生し、何事もなかったのように平然としている。
「やだっ……こんなはずじゃ……!!」
 何度も珊瑚を取り払ってもそれを上回る成長が結を侵食していく。
 両手も両足も珊瑚へと変わり、ほとんど人と呼べる部分が見えなくなっていた。
「あぁぁ……がっ……ぁ……」
 絶望的な表情を焼き付けたまま、頭も髪の毛一本も残らず変化しきった。
 結だった珊瑚の塊……侵食し成長をしてきた珊瑚一つ一つに意識が分散し、彼女の心まで珊瑚と同化していく。
(早くこの『土台』を作り替えなきゃ……)
 かつての自身の身体を珊瑚の骨格に作り替えられていく。
 すでに人でなくなっているため、無理矢理な体勢になっても声も上げることない。
 そして結だった物は完全に桃色の珊瑚そのものへと変化を完了した。
 表面の生きた珊瑚は結の魂ごと取り払われていき……。
(……)
 最期には抜け殻となった彼女と思しき珊瑚の像が、コーラルクインの目の前に立ち尽くす。
「呆気ないものじゃな……さしずめ『愚か者の末路』というタイトルがふさわしいのう……」
 彼女は巨大な腕で珊瑚の塊を端に置いていき、その出来にニヤリと笑みを浮かべていた。
 こうして敗北した猟兵という珊瑚像は謁見の間を飾るオブジェとして置かれることとなった。
 もはや結という存在なのかどうかも疑わしい形の珊瑚像は思考すら叶わない……。

(かなり絶望的な状況ですが彼女は猟兵なのでなんやかんや後で元に戻ります)

成功 🔵​🔵​🔴​

泉・火華流
謁見の間のような部屋まで辿り着いて
ちょっとアンタ…私が『お目に適わなかった』…ってどういうことよっ!?

そして女王の胸に目がいって
…やっぱり胸なのね…
戦闘開始w

戦闘
高機動戦闘…レガリアス・エアシューズで走りながら、珊瑚の腕や杖の光を回避しつつ、ガトリングガンやFBCで攻撃

『埋め尽くす珊瑚群』を使われても、指定UCを使用し(装備は機銃&投下式爆弾)、機銃で珊瑚の欠片を迎撃&回避、回避した欠片が珊瑚群に変化したら投下式爆弾で爆撃

…が…急に体が動かなくなる
原因:付着した爆撃で破砕しきれなかった珊瑚の欠片の呪いがジワジワと身体を侵食

巨大な珊瑚の腕に捕まり、(装飾用に)珊瑚の服?に着せ替えられて飾られる



 一体の珊瑚像が飾られた後、次に火華流が飛び込んできた。
「ちょっとアンタ……私が『お目に適わなかった』……ってどういうことよっ!?」
 自称『アルダワ学園一の美少女』である彼女の出現にコーラルクインは目を丸くする。
 そして女王の大きな胸に目が行く火華流は俯き呟く。
「……やっぱり胸なのね……」
「ひ……人の胸を見ながら何のことを言っておるのじゃ?」
 本人でさえも何が何だか分からないまま戦闘に突入する。
 火華流は【レガリアス・エアシューズ】で走り抜く。
 コーラルクインも杖からの珊瑚化の光を浴びせようとするが彼女の高速移動の前には命中することが難しかった。
 続けて火華流は【ガトリングガン】や【FBC】による高起動戦闘を繰り広げる。
 襲い掛かるビームや銃弾をコーラルクインは巨大な腕で防いでいく。
「くっ……なかなかやるではないか……だが、これならどうじゃ?」
 彼女は【埋め尽くす珊瑚群】を発動させ、珊瑚の欠片を生み出し火華流に飛ばしていく。
 もちろん当たるわけにはいかず、彼女はユーベルコード【Shark小型戦闘機隊・テイクオフ【略:SKT】】を発動、機銃と投下式爆弾を積んだShark小型戦闘機隊が順次発進していく。
 飛んでくる欠片を機銃で迎撃しつつも、撃ちそびれたのは回避していく。
 地面に刺さった珊瑚の欠片は急激に成長し、瞬く間に珊瑚群が出来上がる。
 火華流は戦闘機隊に指示を出し、珊瑚群に対して投下式爆弾を投げ入れていく。
 巨大な轟音と共にそれらは跡形もなく粉砕していった。
「まだまだいく……よ……?」
 動き出そうとした火華流は突然身動きが取れなくなる。
 ふと身体を見ると珊瑚の欠片が刺さっており、そこから侵食し彼女を珊瑚へと変化していたのだ。
「うそ……!?ちゃんと避けたはずなのに……」
「バカめ!その珊瑚群も触れれば珊瑚に変わる呪いの代物じゃ」
 そんな……と必死に身体を動かし何とかしようとする。
 しかし、追い討ちにコーラルクインが巨大な腕で火華流を捕らえていく。
「い……いやっ!」
「クククッ……少し趣向を変えてみるかの?」
 刺さった珊瑚の呪い、そして巨大な腕による浸食……火華流は絶体絶命に追い込まれてしまっている。
 コーラルクインは巨大な腕を巧みに動かしつつも、捕らえた獲物の服を器用に珊瑚の服へと変化させていく。
「ちょ……何をするのよ!?」
「お主……最初胸がどうとやらとか言ってたからのう、服だけでも大人っぽくしてやろうかと思ったのじゃ♪」
 それはまるで自分を子ども扱いしているかのよう……しかしここから抜け出す手段はなく、ただこの屈辱を味わい、珊瑚の像へ変わりゆくことしかなかった。
「やだ……たす……け……み……」
 顔も珊瑚の侵食に飲まれ、完全な水色の珊瑚の像へと変わり果てた火華流。
 流す涙も乾き、人である証拠も消え去ってしまった。
「さて……このあたりに置こうかのう?どんどんこの場所が華やかになってくるのじゃ」
 満足気なコーラルクイン、屈辱と辱めを受けた火華流は何も言えることができず、ただその場に佇むだけだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

レムル・ガルム
むむむ、これは下手に近づくと珊瑚化の餌食になってしまうのデス。
ここはアンカーガンで移動して距離を取って、予告状(発煙タイプ)を投げて目眩ましをしつつ、突撃槍で突進して攻撃していくのデス!
幸い既に珊瑚になった猟兵さんがいるので、アンカーガンを引っ掛ける対象にはこと欠かさないのデス。

ん?その作戦だと、予告状の発煙で見えづらくなった珊瑚に服が引っかかるかもしれない?そして服が破けたり転んだりするかもしれない?……そんなの突撃槍の蒸気ジェットで突破してやるデス!(騎士型特有の突撃思考)



「むむむ、これは下手に近づくと珊瑚化の餌食になってしまうのデス」
 なんとか真珠粘液の拘束から脱出したレムル、広間の入り口ですぐには突入せず猟兵の一人が珊瑚の像に変えられるのを観察しつつも、相手の行動を調べ上げていたのだ。
「よし……こういう時はこの作戦で行くのデス!」
 コーラルクインを倒す作戦も纏まったレムルは、手に持つ【予告状(発煙タイプ)】を部屋の中へと投げ入れる。
 予告状は広間の真ん中で刺さったと同時に発火と共に煙幕で包まれていく。
「なっ……目くらましか!?」
 コーラルクインは敵襲とわかり戦闘態勢に入るが、この広間を覆う煙幕の原因が何なのか判別できずじっとその場から動けない状態だった。
 そこに【突撃槍】で突っ込んでいくレムルが女王に向かっていく。
 咄嗟に巨大な腕でガードするが、その腕が軽く粉砕してしまう。
「くぅぅ……!!」
 衝撃波が彼女を襲い軽く吹っ飛ぶ、そこに再生させる時間を与えずにレムルがまた突進してくる。
 寸でのところで回避するが、またさらに彼女の突撃が襲い掛かってきた。
 何故レムルはこんな素早い攻撃が繰り出せるのか……実は【突撃槍】によって相手に突っ込んでいくまでは良い。
 その後に【アンカーガン】によって珊瑚と化した猟兵に引っ掛け、折り返しコーラルクインに向かって突撃していたのだ。
 こうすれば勢いを殺すことなく同様の、それ以上のスピードで突撃を繰り出せるわけだ。
「えぇい……小癪な!!」
 数度の攻撃をギリギリで避けたり、思い切り直撃されたり……煙幕の中からの攻撃によってと段々とストレスが溜まっていくコーラルクイン。
 レムルも攻撃の手を緩めない……がその度に服が破けていく。
 実際は珊瑚に服をひっかけてしまい破けている上に、勢いのまま突撃をしているので転んでしまっていることもある。
 だがしかし【突撃槍】の蒸気ジェットというミレナリィドール騎士型特有の突撃思考によって無理矢理突破していたのだ。
「どこだ……どこにいる!」
 イライラが募り荒々しく叫びつつも、そこら辺りを再生した巨大腕で叩きつけていく。
 もちろん、レムルに当たるはずもなく一方的に攻撃するが……。
「いい加減当たらぬか!!」
 と、偶然か否か……巨大な腕を彼女にクリーンヒットしてしまったのだ。
「ひゃわ!?なんでなのデスカ!?あ~れ~……」
 その勢いでレムルは出入り口へとふっ飛ばされてしまい、煙幕も晴れていってしまった。
 広間の真ん中でコーラルクインは荒い息を上げ、確実に彼女の体力を消耗し猟兵側が押している状況なのが分かる。
 彼女を倒せるのも時間の問題になってきたようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
無自覚に誘惑技能144フェロモンが駄々洩れ


パールウォーリアー撃退(?)したけど…かなり厳しい
防具はパールウォーリアーのビキニだから防御力はないし



なんか恍惚とした表情で攻撃ラッシュ来たんっすけど!?
そう言いながらも回避
だけど最後に腕が水着掠めて珊瑚化を始め慌てて外しますがその隙をつかれ女王に捕らえられてしまいます
その後は足を固められ好き放題に弄られます
胸を揉まれたり逆に自身の胸に埋めたり恥ずかしい部分を攻めたりと俺の顔が百面相になるのを見て楽しみますが選択UCが勝手に発動していて終わったころには相手はふらふらでかなり魅了状態に

最後はUC無自覚の使役術が勝手に発動して使役獣にします



 吹っ飛ばされていった猟兵と入れ替わるように翔が息を切らしつつもたどり着く。
「な……何だったんっすか……今の?」
 前回の戦闘によって服が紛失し、代わりにパールウォーリアーのビキニを着ているため、防御も心もとない状態であった。
 さらに彼女自身からはフェロモンは現在進行形で駄々洩れである。
「お……お主……!」
 そのフェロモンの影響を浴びてしまったコーラルクインは翔を見るなり我を忘れ真っ先に向かってきた。
「なんか恍惚とした表情で攻撃ラッシュ来たんっすけど!?」
 驚いた彼女も相手の攻撃ラッシュを必死に回避していく。
 何度も襲い掛かる巨大な腕を避けるも、最後の一撃が水着を掠めてしまう。
「しまっ……」
 水着が珊瑚に変わっていく、このままでは肌への侵食も許してしまいかねない。
 翔は慌てて水着を外すが、その隙を突かれ杖からの光線によって両足が珊瑚へと変化し身動きが取れなくなってしまう。
「ぐぅぅ……このまま珊瑚にされるんっすか……」
 もはやこれまでかと思っていたが、コーラルクインは彼女のフェロモンによって珊瑚の像に変えることを忘れてしまっている。
 つまり……これから起きることは……そういうことだ。
「ひぅ!?な……何するっすか!?」
「お主……よく見たら可愛いのう……♪」
 我を忘れた女王は翔の胸を揉み始め、自身の胸に埋め、胸同士くっつけ合い……彼女にとってはある意味地獄のような行動を何度もする。
 百面相のように表情がころころ変わる翔を見てコーラルクインは笑みを浮かびさらに激しく攻めていく。
 彼女を魅了しているのは翔のユーベルコード【無自覚の誘惑術】は無自覚に女性を魅惑するフェロモンによって彼女に夢中になっていく。
 そうして魅了状態でふらふらになった女王に【無自覚の使役術】によって白い煙に巻かれてしまい、チビキャラと化してしまう。
 翔の無自覚のユーベルコードによって配下達と同様に使役獣に変わってしまったのだ。
 だが……その数秒後、そのチビキャラはフルフルと震え……。
「ぬああぁぁぁーーーー!!!!」
 またもや白い煙に巻かれ、晴れた時には元のコーラルクインに戻っていた。
「さ……さすがに危なかったわい……」
 彼女のユーベルコードは配下だと簡単にできたものの、流石の主にはそう簡単には行かなかったようだ(翔自身も無意識での発動ではあるが……)
「さて……どうしてやろうかのう?」
 迫りくるコーラルクイン、しかし彼女もさっきの一連でかなり体力を消耗してしまったようだ。
 だが、翔も体力をほとんど使い切っており、逃げる事さえもできない状態だった。
(や……ヤバイっす……今度こそ本当に珊瑚に……)
 広間に飾られた犠牲者を見て震える……自分もああなってしまうと思うと軽い恐怖を覚えた。
 もうだめだ……翔は半ば諦めかけるように目を瞑る、そんな彼女に女王の巨大な珊瑚の手が迫り……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四王天・燦
未だ真珠の中
広間外まで拡がる珊瑚に侵される果てるパールウォリアーを眺め…肉体の限界を凌駕して復帰する
歪だけど、愛してくれた娘を弔い広間に入るぜ

「悪いね、瑞々しい女の子が好みなんだ」
左右に体を揺らし残像を生みながらダッシュで接近
見切りも交えて光線を回避する

間合いに入ったら神鳴一閃
珊瑚杖を武器落とし
呪詛の符をたっぷり浴びせて、傷を与えず攻撃だぜ

「玉座の後ろの壁。レリーフでもあれば華やかになるんじゃね?」
トドメに封印儀式発動
真珠の一枚板を召喚し女王を吸い込む
「強張った表情だと台無しだよ?」と一言

題して『真珠の海の珊瑚姫』
永遠の美しさを求める女の子が祈りを捧げる対象にするのさ
心中如何ほどなのかねえ



 燦は未だに真珠の中にいた……。
 そんな中、愛でていたパールウォーリアーに異変が生じる。
 背には珊瑚の欠片……コーラルクインの戦闘の余波がこちらに来ていたのだ。
「あぁ……」
 身体中が……身に着けていたビキニや貝ですら珊瑚に侵食され、最後には燦に手を伸ばす形で完全な珊瑚の像へと変化してしまった。
 彼女の最期を見届けた燦は肉体の限界を凌駕し、真珠の檻を粉々に粉砕し復帰する。
 歪ではあったが、彼女を愛してくれた娘を弔いつつも進み、広間へと侵入していく。
 そこには今にも捕らえかけの猟兵がいた、流石に危ないと感じた燦は大声で叫ぶ。
「悪いね、瑞々しい女の子が好みなんだ」
 それに気づいたコーラルクインは自信満々な猟兵に目を向ける。
 同時に左右に体を揺らし、残像を生みながらダッシュで接近していく。
「ハハハ!真っ向から勝負とは……!」
 コーラルクインの杖から全てを珊瑚へと変わりゆく虹色の光線が放たれる。
 彼女に素早く近づいていく燦は【見切り】を交えて回避していく。
 瞬く間に間合いに入るなり、刀【神鳴】の一閃によって珊瑚の杖を【武器落とし】していく。
「なっ!?杖が……!?」
 杖を拾おうとしている彼女へさらに呪詛の符をたっぷり浴びせていき、傷をつけることなく攻撃していく。
 今までの体力消耗の影響も大きいため、ダメージも非情に大きかった。
「玉座の後ろの壁。レリーフでもあれば華やかになるんじゃね?」
「はっ……ハハハ……お主がそれになってくれるというのか?」
 息を切らしながらもコーラルクインは立ち上がる。
 しかし彼女の強気もここまでだった、燦はトドメにユーベルコード【巫術『封印儀式』】を発動する。
 女王の背後に真珠の一枚板を召喚され……強い勢いで彼女を吸い込んで行く。
「いいや、レリーフになるのはお前の方だぜ!」
「ばっ……馬鹿な!この妾が……妾がぁぁぁ!!!」
 本来ならこの程度対策はできたはず……しかし体力もほぼ使い果たし、思考もおぼつかない彼女には成す術がなかった。
「強張った表情だと台無しだよ?」
 完全に吸い込まれる寸前に一言、燦は語り掛けた。
 その後、女王は一枚の真珠板のレリーフとして永久封印され、題して『真珠の海の珊瑚姫』と名づけることとなった。
 赤い珊瑚の身体は真珠色に塗りつぶされ、呆然とした表情はどこか寂し気な雰囲気を感じさせる。
 手足や身体が埋め込まれても、大きな胸だけは特徴ともいえるほど目立っていた。
「永遠の美しさを求める女の子が祈りを捧げる対象にするのさ」
 出来上がったレリーフを見て満足気に言う燦、封印された女王は心中如何ほどなのか……。

 こうして女王は打倒され、捕らわれていた女性達も助かる……はずだった。
 突然城が揺れ出すと同時に、周り全てが崩れ落ちていく。
 猟兵達もそれには成す術がなく、巻き込まれてしまった……。
 気づけば広い花畑……百合の花が咲き乱れる広い場所で倒れていた。
 体に異常がないことを確認しつつ、辺りを見回すと近くには封印された女王のレリーフが刺さっているのが見え、この場所の元が珊瑚の城だということが分かる。
 いや……元々はこのような綺麗な百合の花畑だったのだろう。
 その中から女性達が次々と起き上がっていき、花畑の向こうから女性達……この島の住民達が駆け寄っていく。
 お互い抱き合い、再会を喜び合う姿から見て、泥海や城内でオブジェと化した女性達は皆無事に元に戻ったようだ。
 猟兵達は安堵しながらも、広い百合の花畑を見回し、確かに綺麗だ……と言葉が漏れるほど見とれていた。
 この島を支配するコンキスタドールを撃退し、百合の花咲く島に平和が訪れた。

 ちなみに封印されたコーラルクインは、村に安置する場を設けた上で飾られるようだった。
 そのレリーフのオブジェは燦の言う通り『永遠の美しさを求める女の子が祈りを捧げる対象』としてこれからもその場で二度と動くことなく島の少女達を見守り続ける事となるだろう……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年07月12日


挿絵イラスト