#ダークセイヴァー
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●勇者殺しのバケモノ姫と奴隷たち
「支配を仕方ないと諦める村人はつまらないわ。けれど人類砦の反抗勢力はまだ摘み取るには青い果実過ぎて面白みがない。猟兵をおびき出してきなさい」
決闘姫ブルーローズ・エリクシアは最強の奴隷たる『傀儡卿』ジェーン・ドウに命じる。
「役立たずの子供たちもつれていくといいわ。従順なだけの奴隷はつまらない。こき使われてズタボロになったなら数を頼みに向かってくるかと飼っていたけれど「ご主人様の命令は絶対です」なんていうんだもの。興がそがれるというものよ」
かつての主の支配からオブリビオンとなってからも逃げられないジェーン・ドゥは今度こそ自分を殺してくれる英雄が現れるかもしれない、そんな思いから猟兵をおびき寄せる役割を引き受けることにした。
(戦っている間は私自身の醜さを見なくて済む……でも、本当はもう終わらせたい。傀儡である私は私自身の糸を断ち切れない。勇者殺しを決闘姫が望んでいて、狙いは猟兵なら、私を殺すことを躊躇しないはず。それで終われるなら……私にとっても本望だ)
気の毒なのは使いつぶされる少女たちだろうか。ジェーン・ドゥと違って粗末な布切れのような服とナイフやフォークといった日用品のような武器。
どれだけさげすまれようが彼女たちは主人のために務めを果たそうとする哀れな命。ならばオブリビオンとしていっそここで終わってしまったほうが彼女たちのためなのかもしれない。
「いっておくけれど手は抜くんじゃないわよ。あなたが本心では死にたがってること、ちゃんと知ってるんだから。だから前線に送り出してはあげるけれど、手を抜いて死のうとするなら回収してお仕置きするわ。そうね……英雄が現れるまで村々を虐げてみようかしら。私の趣味ではないけれど、終わりたいあなたの代わりに終わりたくない命を摘み取るのも案外楽しいかもしれないわ」
「……手は抜かない。私が終わらせれば少女たちは生きながらえるのだから」
「あんなつまらない木偶人形たちに心を砕くなんてお優しいこと。あなたがオブリビオンでなくて、奴隷でなかったら猟兵と気が合ったかもしれないわね?」
決闘姫は嗜虐的な笑みを浮かべて傀儡卿を見やる。
「まぁ、楽しめればいいわ。余興の幕を開けましょう。今度のゲストは飛び切り活きがいいといいわね?」
●猟兵を狙うオブリビオン
「猟兵を狙うオブリビオンと配下が動くようです。皆さんの力を貸していただけますか?」
自分を殺す英雄を待つ傀儡と、従順すぎたが故に不興を買って戦線に出される少女たちを撃破した先に待つのは勇者を殺すことを楽しみとする決闘姫だと雨宮・冬華は語る。
「傀儡卿も、奴隷の少女たちも、このままではあまりに報われません。決闘姫は放置するとダークセイヴァーに芽生えた希望である人類砦を次々陥落させていくでしょう。自分に歯向かうものを倒すのを楽しみとしていますから。どうかここで食い止めてください。ダークセイヴァーから、圧政の苦しみが消える一歩を新しく刻むために」
秋月雅哉
技能などをフル活用するよりは言葉で殴り掛かったほうが活躍できるかと思います(純戦闘より心情同士のぶつかり合いに比重を置くマスターのため)
重視するのは敵に対して何を思うのか、PC様が何をしたくて何をしたくないのか。そういった数値にできない感情の類です。
最終的には説得は成功しませんしオブリビオンの撃破が目的のために救出もできませんが、それでもオブリビオンに投げかけたい言葉を飲み込んではいられない。隷属卿や少女たちにそれでいいのか、と問いかけたい。そんな参加者様のほうが描写にぶれがないかと思います。
もちろんプレイングの書き方はお客様次第のため書きやすいように書いてくださって大丈夫ですが技能や戦闘効率よりセリフ例や心情などがあったほうが書きやすいタイプだということは心にとめておいてくださるとご期待に添いやすいかと思います。
第1章 ボス戦
『『傀儡卿』ジェーン・ドウ』
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POW : 狂い哭け我が麗しの人形ジェーン・ドウ
自身の【身体を護る防具として機能する吸血鬼の幻霊】が輝く間、【射程と遮蔽を無視して飛ぶ不可視の斬撃】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
SPD : 妄執弄び踊れ我が愛しの魔剣ジェーン・ドウ
【魔剣を見たモノの理性と自制心】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【強烈な独占欲と執着を抱かせる魅了の魔剣】に変化させ、殺傷力を増す。
WIZ : 己が主の名を讃えよ我が永久の隷属者ジェーン・ドウ
【かつての主“傀儡卿”コッペリア】の霊を召喚する。これは【ダークセイヴァー由来の武器】や【全ユーベルコードの連続使用】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:なみはる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「レナ・ヴァレンタイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
オヴェリア・ゲランド
フン、興じる為だけに虐げ、支配する吸血鬼など支配者の風上にも置けぬ。
己に向かって来る者は完膚なきまでに叩きのめし、己に従う者には加護を与え隷属させる、それが覇王の支配!
●傀儡卿
「貴様は終わりを望んでいるそうだが、なぜ自ら終わらない?なぜ主を弑して反逆しない?」
出来ない、そう答えるのは分かり切っている…だが重要なのはやるか、やらないか、そして『無駄でも挑み続けるか』だ。
「私に不可能は無い、この剣が我が手にある限り何人も私の自由を奪えはしない」
そして攻撃を逸らし防ぐ覇気を纏って切り込み、剣刃一閃にて薙ぎ払い蹂躙する。
「安心せよ、貴様の願いは『全て』叶えてやる」
傀儡を終わらせ、吸血鬼を討つ願いをな。
●覇王の歩む覇道
「フン、興じる為だけに虐げ、支配する吸血鬼など支配者の風上にも置けぬ。己に向かって来る者は完膚なきまでに叩きのめし、己に従う者には加護を与え隷属させる、それが覇王の支配!」
従うものがいなければ君臨する意味がなく、従うものを飴と鞭で屈服させ、逆らうものには容赦をしない。
オヴェリア・ゲランドにとって支配者とはそういうものだった。だからこそ自分に従順な僕を切り捨てる決闘姫とオヴェリアはおそらくどれだけ言葉を交わしても相いれないだろう。
だが、まずは決闘姫を引きずり出すためにまず配下を倒さなくてはいけない。
オヴェリアは傀儡卿と向き合い、なぜ、と問いかけた。
「なぜ、とは?」
「貴様は終わりを望んでいるそうだが、なぜ自ら終わらない? なぜ主を弑して反逆しない?」
「傀儡にはその自由がないからだ。そして生まれた時からすでに奴隷だった私には、終わらせ方もわからない」
できない、そう答えるのはわかりきっていた。しかしオヴェリアの問いの本質はそこではない。
「重要なのはやるか、やらないか、そして『無駄でも挑み続けるか』だ。受動的なままでは何も変わらん。奴隷とて自我はある。傀儡とて心はある。圧政に、支配に納得できないなら貴様は立ち上がるべきだった。最強の奴隷なら、最強たる力をもって自分の生きたい場所にもっと早く行くべきだった」
傀儡卿には戦うという選択肢しかなかった。戦っている間は自分の醜い姿を見ずに済むし、いつか英雄がバケモノ(自分)を殺してくれると信じていた。
「私に不可能は無い、この剣が我が手にある限り何人も私の自由を奪えはしない」
覇気をまとって、剣戟、一閃。さすがに最強の奴隷相手に一撃で勝負は決まりこそしなかったが。
「安心せよ、貴様の願いは『全て』叶えてやる」
終わりたいなら終わらせてやる。無慈悲な吸血鬼も滅ぼしてやる。
その言の葉は、刃より深く傀儡卿の心に届いた。
成功
🔵🔵🔴
レーヌ・ジェルブロワ
アドリブや連載OK
決闘姫のようなオブリビオンなど楽しませたくありません。それは傀儡卿も同じ筈…それでも少女達の為に抗わねばならない…その哀しみを終わらせましょう。
先ずは説得を試みます。
少女たちよ。此のような馬鹿げた命令を、何故唯々諾々と受け入れるのか。我々猟兵が来ることが分かっていたのなら、共に反抗する契機とすることも出来た筈。貴女方を護る者の重荷になど、為ってはなりません。
傀儡卿よ。貴女の憎しみも苦しみも、そして少女達に対する愛も。我々は背負って前へ進みます。どうか託して。
わたしの育てる白薔薇に、愛と破魔の祈りを込めましょう。
『白薔薇の恩恵』で彼女を薔薇で包みます。苦しまぬように、どうか。
●戦場を覆う白薔薇
(決闘姫のようなオブリビオンなど楽しませたくありません。それは傀儡卿も同じ筈……それでも少女達の為に抗わねばならない……その哀しみを終わらせましょう)
レーヌ・ジェルブロワには少女たちの心がわからない。なぜ命を捨てろというばかばかしい命令を従順に受け入れるのか。従順に受け入れてもつまらない、と顧みられることすらないのに武器らしい武器も与えられず、ぼろきれのような服でどうして戦おうと思えるのか。
そう問いかけるためにも、まずは傀儡卿を説得しなくてはならなかった。たとえ届かないとしても、結果的に無意味に終わっても、自分の思いをぶつけ、相手の考えを知りたいと思った。
オブリビオンだから、悪の手先だから殺す。それではダークセイヴァーを力で支配する吸血鬼の圧政と何も変わらない。猟兵は獣ではない。言葉で語り合った末、オブリビオンを未練から解放する終わらせ方だってあるかもしれない。
「傀儡卿よ。貴女の憎しみも苦しみも、そして少女達に対する愛も。我々は背負って前へ進みます。どうか託して。わたしの育てる白薔薇に、愛と破魔の祈りを込めましょう。『白薔薇の恩恵』で彼女を薔薇で包みます。苦しまぬように、どうか」
最強だから、奴隷だから、すべてをあなたが背負うことはないのだとレーヌは訴えかける。
「光の子らよ、救いたまえ。道を見失いし彼の者を」
レーヌにとっては傀儡卿も少女たちも道に迷い、氷雨の中を歩き続ける迷子のようなものだった。
もう苦しまなくていい。もうつらい思いをしなくていい。私たちに託して、おやすみなさいと言いたかった。いい夢を見られるように白薔薇で包み込んで、人の温かさに触れてほしかったのだ。
「……それでも、私は戦わなくてはいけないのだ。それしか、ないのだから」
傀儡卿は心を揺さぶられながらも、まだ猟兵たちに向ける牙と爪を研ごうとする。
その姿はまるで傷ついた獣のようだった。
成功
🔵🔵🔴
ニティタ・キホーテ
「やってみる。私は騎士、正義の騎士ニティタ・キホーテ!」
槍と大盾を手に、堂々と名乗りを上げる!
「お前に私は倒せない、私が正義の騎士だからだ!」
事倒されないというだけならこの手が一番。
「お前に正義は無い。そんな事は分かり切っている話だ」
今の私に相手の攻撃を捌き切るような技量は無い。でも、単純な撃たれ強さなら負けない。
「果たして勇者はここに現れた。決断の時だ。ここで討ち果たされ、端役として終えるか」
凌ぐ、ただ只管に。
「お前自身が勇者になるかだ! お前の物語はお前の物、お前の勇者はお前自身だけだ! 誰が犠牲になるとか、一切関係無い。お前が勇者に成るならば、私は勇者を守る盾だ!」
●正義の騎士
「私は騎士、正義の騎士ニティタ・キホーテ! お前に勝負を挑むべくやってきた猟兵でもある!」
自身が正義である以上傀儡卿に負けることはないと意気軒高としているニティタに対し、傀儡卿は今までかけられた猟兵からの言葉で信念が揺らいでいた。
士気の差では間違いなくニティタのほうが上だし、ニティタを支援する猟兵の姿も見られる。
「お前に正義は無い。そんな事は分かり切っている話だ」
「それでも、引けない戦いというものはある」
傀儡卿にとっての望みは終わることだが、自分が今ここで終わればろくに装備も持たされていない少女たちが矢面に立つことになる。それは傀儡卿にとっては耐えられなかった。自分のために他者を犠牲にできない。そんな優しさがあるということだろう。
悔しいが今のニティタに相手の攻撃を捌き切るような技量は無い。でも、単純な撃たれ強さなら負けない。それがニティタの自己分析だった。
「果たして勇者はここに現れた。決断の時だ。ここで討ち果たされ、端役として終えるか」
自身を鉄壁の守りで固める代わりに動けないニティタはそれでも胸を張る。
「お前自身が勇者になるかだ! お前の物語はお前の物、お前の勇者はお前自身だけだ! 誰が犠牲になるとか、一切関係無い。お前が勇者に成るならば、私は勇者を守る盾だ!」
「私は……奴隷だ。道具でしかない。たくさんの人を殺めてきた。そんな私が勇者になるなど……不可能だ」
「誰を犠牲にしてきたかなんて、だから一切関係ないと言っているんだ! 大事なのは、今! お前がどうありたいかだ!」
ニティタの言葉に、傀儡卿はまたしても大きく心を揺らされるのだった。
成功
🔵🔵🔴
ロラン・ヒュッテンブレナー
アドリブOK
感情が尻尾や耳によく表れる
キミはほんとに死にたいの?
ぼくは死ぬのがこわいから、わからないの
だから、キミの事、教えて
電脳魔術器官で動きを予測しながら【残像】や【オーラ防御】で守りながらお話するよ
キミを助けられないって聞いてるけど
「救う」事はできるって思ってるから
ぼくも、「明日が来ないこわさ」から逃げてたけど変われたから
ぼくはキミに死をあげる事はできないけど…
せめて、「新しい未来」に生まれ変わる手助けをするね
もう、キミたちみたいな人が出ないように
ぼくができる戦い方で
ゆっくり魔術陣を仕込んで抱き締める様に拘束魔術UCで
躯の海に案内するよ
次に会う時は、友だちになろうね
明るくなったこの世界で
●死にたい理由
「キミはほんとに死にたいの? ぼくは死ぬのがこわいから、わからないの。だから、キミの事、教えて」
ロラン・ヒュッテンブレナーは傀儡卿の言葉を一言一句聞き漏らすまいとするようにぴくぴくと耳を動かしながら防御の態勢をとって本当に話が聞きたいのだということを伝えようとする。
「奴隷として生まれて、たくさんの人を殺したのは悪いことだよ。君を助けることはできないかもしれない。でも「救う」ことはできるんじゃないかなって思うんだ。そのためにも、キミの本心を聞かせてほしい。本当に死にたいの?」
ぼくも明日が来ないこわさから救われたから、キミを救いたい。ロランの幼く、まっすぐな言葉に傀儡卿は耳をふさぎたい思いになる。
「ぼくはキミに死をあげる事はできないけど……せめて、「新しい未来」に生まれ変わる手助けをするね。人もオブリビオンも関係ない。救われていいんだよ。キミが救われない未来は、ぼくは嫌だな」
「新しい、未来……」
「うん。誰も殺さなくていい未来。キミが君を憎まなくていい未来。戦わなくて、いい未来。そんな未来に生まれ変わる手伝いをしたいんだ」
もう傀儡卿のように苦しみながら人間を殺すオブリビオンが生まれないようにとロランは願う。傀儡卿が歩いてきた道のりを思って尻尾が垂れた。
「次に会う時は、友だちになろうね。明るくなったこの世界で。……魔術回路装填……、1号投下……、2号、3号、4号……、5号投下、回路接続……、励起。複合魔術陣、発火」
五つの魔術陣から漆黒の雷が放たれる。電撃と重力の檻に、傀儡卿はとらわれたのだった。
成功
🔵🔵🔴
護堂・結城
理不尽をばらまき涙を流させる者に屈し、何も残すことなく俺達にただ倒される
本当に、それでいいのか?
「それでいいというのなら、貴様はただの外道の駒。俺がここで切り捨ててやる」
よくないというなら…魂から叫ぶのなら
「俺がその無念、持って行って…この先に待つ外道に叩きつけてやる」
オブリビオンでありながら猟兵と肩を並べたかもしれない魂のあり方、か
まぁ、外道を狩る外道とあんたじゃ、見てるもんが違うから無理な話かもな
俺は俺がやるべき事を為すだけだ
例えオブリビオンでも、理不尽な力に涙しているのなら、その涙を止めるために俺は立つ
征くぞ、相棒…外道、殺すべし
●外道スレイヤーは理不尽を破壊するために
「理不尽をばらまき涙を流させる者に屈し、何も残すことなく俺達にただ倒される。本当に、それでいいのか? それでいいというのなら、貴様はただの外道の駒。俺がここで切り捨ててやる」
外道を狩る外道を自称する護堂・結城は傀儡卿にそう話しかけた。
猟兵とは多かれ少なかれ理不尽を打開するために戦いに臨む。そして見極めるのだ。敵対しているオブリビオンは、心の底から腐った邪悪なのか、何か事情があって人々を苦しめるのかを。
どのみち倒すことは変わらないとしても、事情を持つオブリビオンに同情する猟兵もいる。安らかに眠ることを願うこともある。
「ただの外道の駒か、理不尽に抗うものか。貴様はどちらだ?」
「外道の駒、なのだろう。数多くの人を殺め、最強の奴隷として戦いの間は醜い自分を見ずに済むと逃げてきた。そしていつか現れる勇者に殺されることを夢見ていた。自分で自分の命の始末もつけられない、暗愚だ」
それでも、外道の駒で終わるのは嫌だ、人を殺すのはもう嫌だ、自分の前で誰かが死ぬのを見るのはもうたくさんだ。そんな悲痛な叫びが聞こえるようだった。
悪党に殉じるために傀儡卿は悲哀を押し殺して猟兵を嘲笑する。外道の駒のふりをしようとする。
心置きなく猟兵が自分を殺せるように。自分に家族や大切な人を殺された人が自分を責めることに良心の呵責を抱かせないために。
「俺がその無念、持って行って……この先に待つ外道に叩きつけてやる」
傀儡卿は道を誤ったのだろう。けれど正すものともっと早く出会えていれば、猟兵と肩を並べて生きるオブリビオンになっていたのかもしれない。
結城は眼鏡の奥のオッドアイでそんなあったかもしれない未来を幻視した。
(まぁ、外道を狩る外道とこいつじゃ、見てるもんが違うから無理な話かもな)
そしてフィナーレが近い戦いに駒を一歩進める。
「俺は俺がやるべき事を為すだけだ。例えオブリビオンでも、理不尽な力に涙しているのなら、その涙を止めるために俺は立つ。征くぞ、相棒…外道、殺すべし。――頭を垂れよ、死はお前の名を呼んでいる」
戦闘中にくみ取った怨みや怒り、嘆きなど昂った感情を糧にして自分の周囲に復讐の劫火の剣群を召喚する結城。
悪党らしく野垂れ死のうとする傀儡卿に劫火の剣舞が躍りかかった。
成功
🔵🔵🔴
メリー・スペルティナ
確かにオブリビオンである貴女自身を救う事はできない。
でも、“今此処に居る貴女”が抱く想いだけでも
拾えるのなら、拾ってみせますわ!
自傷等で流した血を元にUCを発動
出来るかどうかは賭けですが、
UCの「無念や心残りある死者に、この血を代償とし仮初の体を与える」力に
死者と契約し召喚する「血の契約」の呪詛の力を無理やり合わせ
オブリビオン“傀儡卿ジェーン・ドウ”の中の「無念や心残りを抱いている意思」を捕まえて引き離しこの血に、「想いを果たさせる為にある器」へと放り込みます!
これなら、奴隷でも、傀儡でも、オブリビオンでもない“貴女”を為せる、はず
だから、後は私達と“貴女”に任せるといいのですわ
※アドリブ◎
●傀儡卿の最期に芽生えた兆し
「確かにオブリビオンである貴女自身を救う事はできない。でも、“今此処に居る貴女”が抱く想いだけでも、拾えるのなら、拾ってみせますわ!」
メリー・スペルティナの宣言に傀儡卿がノロノロと顔を向ける。いろいろな言葉をかけられた。醜い自分を突き付けられた。自分の望みを暴き立てられた。それでも、助かるとは思っていないのだ、傀儡卿自身は。否、助かってはいけないと思っているのだ。
メリーは持ち合わせの刃物で自分の腕を切りつけた。
「な……にを?」
「わたくしの言葉がうわべだけでないことの証に、できるかどうかはわかりませんが
賭けに出てみようと思いますの。賭博に興味はありせんが、貴女を救うことにはこの戦場に集まった猟兵一熱心だと自負していますのよ?」
傀儡卿を自身の血液を代償に召喚される仮初の体を与えられた、無念や心残りを抱えた死者達の一員に加えようとする、傀儡卿が一度は死んだオブリビオンだからこそ思いついた救済方法。
「この血を糧に、その遺志を遂げるための刃を与えます。その想い、果たして見せなさい!!」
血を媒介に仮初の肉体を与えられた死者たちが傀儡卿を仲間に引き入れるために挑みかかる。傀儡卿にはそれを防ぐだけの覇気がなかった。徐々に弱り、二度目の死へと向かうジェーン・ドウ。
「これなら、奴隷でも、傀儡でも、オブリビオンでもない“貴女”を為せる、はず。だから、後は私達と“貴女”に任せるといいのですわ。いったでしょう? オブリビオンである貴女自身を救うことはできなくても、わたくしたちなりに道を示し、拾える命は拾う、と。わたくしたち猟兵は基本的に欲張りなのですわ。百人と百一人が笑う世界なら後者を選びますの。今まで奪った命に対して償いながら、いつか貴女がこころから楽になって血の呪縛から解放されるように……血で縛った身で願うのは勝手かもしれませんが心からそう思いますわ」
メリーはそう言って自身をチップに挑んだ賭けに見事勝利したことににっこりとほほ笑むのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『隷属から逃れる術を知らない少女達』
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POW : 命より重い忠誠を誓おう
【忠誠を誓った者から授かった力】に覚醒して【命を省みず戦う戦士】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD : 主のためなら限界すら越えて戦い続けよう
【主の命令書を読み限界を超えた捨て身の攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 主人に永遠の忠誠を誓おう
【忠誠を誓う言葉】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
イラスト:すねいる
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●隷属から逃れる術を知らない少女達
「傀儡卿が倒されちゃった……」
「じゃあ次はわたしたちの番だね……」
「「「すべてはごしゅじんさまのために」」」
自分たちが切り捨てられていることを知りながら主に絶対服従し、隷属することしか知らない少女たちはぼろ布のような防具と食器といった武器とも呼べないようなものを手に猟兵たちに立ち向かおうとする。
「ごしゅじんさまの邪魔はさせない……」
「やくにたってみせるの。たとえ死ぬことになっても、ごしゅじんさまのためならこわくない」
年端もいかない少女たちは妄信的に主人への忠誠を誓い、猟兵に襲い掛かるのだった。
護堂・結城
従わなきゃ化物に殺される、従っても猟兵に殺される、か
…死にたくないから化物に従ってる奴が、死ぬしかない命令に従ったら本末転倒だろうがよ
傀儡卿も『こんなもん』の為に苦しんでいたというのなら、浮かばれない
外道のとこまで無念を持っていくといった、俺が馬鹿みたいじゃないか
全てを諦めて流されるだけのお前らは外道の駒ではない、が…人間とすら思えねぇ
外道でないならどけ、道を開けろ、用があるのは決闘姫だけだ
あぁ、だけど頼むから…『私は頼んでない』とだけはぬかすなよ
『死にたくないお前ら』が『死なせたくないあいつ』の恩恵を受けておいてその侮辱をするなら
俺はお前らも外道として狩るしかなくなるからな
●ただ妄信的な服従をあの人に
「従わなきゃ化物に殺される、従っても猟兵に殺される、か。……死にたくないから化物に従ってる奴が、死ぬしかない命令に従ったら本末転倒だろうがよ。貴様らの頭は帽子置きか? 死なないために努力をすることすら忘れた負け犬なのか? 傀儡卿も『こんなもん』の為に苦しんでいたというのなら、浮かばれない。外道のとこまで無念を持っていくといった、俺が馬鹿みたいじゃないか。全てを諦めて流されるだけのお前らは外道の駒ではない、が……人間とすら思えねぇ」
そこをどけ、お前らに用はない、と護堂・結城は隷属から逃れる術を知らない少女達を切り捨てようとする。お前らの命を背負う義務は自分にはないと。お前らに用はないし、お前らに自分は止められないというように冷たい口調だった。
「ごしゅじんさまが、戦えといった」
「戦って死ねといった」
「わたしたちはやくたたずだから」
「死ぬことで役に立つのなら」
「私たちは、死も恐れない」
何人もの少女が連鎖反応のように言葉を引き継いで決してどかないという意思表示を返す。彼女たちは隷属以外の道を知らない。たとえどんなに理不尽な命令でも、それを「ご主人様」が望むなら自分たちの命すら惜しまず捨てる覚悟で成就させようとするのだ。吐き気がするほど盲目的な、隷属者の姿がそこにはあった。
「用があるのは決闘姫だけなんだけどな……『死にたくないお前ら』が『死なせたくないあいつ』の恩恵を受けておいてその侮辱をするなら、俺はお貴様らも外道として狩るしかなくなるから……『私は頼んでない』とだけはぬかすなよ、と言いたかったが。死ぬこともいとわない、か。傀儡卿が報われないぜ、まったく」
死なせたくないという傀儡卿の意志には反するが、死にたくないのではなく、命じられたなら死ななくてはならない、死ぬことも怖くないと少女たちはさえずる。
「……ったく、面倒くせぇ。つまらないものを斬ることになりそうだな」
決闘姫からの命令から解放しても、これだけ魂に染み付いた絶対服従を掲げる彼女たちは主が死んだら後追いしかねない。
「一番の外道は決闘姫だが……貴様らは人でなしだな。一般人を殺して回るオブリビオンより下手をするとタチがわりぃぜ」
憐れみを誘う格好で、命令だからとけなげというよりは卑屈なまでに主に従って。殺す側に罪悪感を植え付ける。
しかし敵対したのは外道を倒すために外道になったと名乗る猟兵だ。
「気は進まないが……外道になるしかねぇってことか、くそ野郎が」
結城は舌打ちを一つして、絶対にどかないという意志だけは立派な少女たちに向けて牙をむいた。
成功
🔵🔵🔴
オヴェリア・ゲランド
フン、ただ隷属するだけの奴隷どもか…哀れだな。
なぜこうなったのかは知らんが、こうなってはもはや生きているとは言えぬ、撫で斬りにするまでよ。
●奴隷達
「答えよ!なぜ貴様らは主人に仕える?なぜそこまで忠義を示す?貴様らの主人はその忠義に値するか!?」
事前に知り得た情報からすれば、私を納得させるような答えはあるまい。
ゆえに斬る、その先を拓く為に。
「生きる意味は自分で見出す、たとえ隷属の道を選ぶとしても己が剣は己が心で振るえ!」
攻撃を逸らし無効化する剣帝の覇気(念動力・覇気・オーラ防御)を纏い野生の勘で位置を捕捉、最適な位置まで斬り込んで皇技・百華剣嵐にて薙ぎ払い蹂躙する。
●死という名の、隷属からの解放を
「フン、ただ隷属するだけの奴隷どもか…哀れだな。なぜこうなったのかは知らんが、こうなってはもはや生きているとは言えぬ、撫で斬りにするまでよ」
オヴェリア・ゲランドは吐き捨てるようにそうつぶやくと隷属から逃れる術を知らない少女達をきっとにらみつけ、大音声で問いかける。
「答えよ! なぜ貴様らは主人に仕える? なぜそこまで忠義を示す? 貴様らの主人はその忠義に値するか!? 屈服させ、逆らえば殺す、命令通りに動いても死が待つだけの、命を無駄に散らす下知を下す主人に仕える理由はなんだ!? 私を納得させるだけの答えを示すことができるなら、貴様らに自由を与えてやろう」
「自由が欲しいわけじゃない……」
「わたしたちはご主人様のもの。身も心も、命でさえ、わたしたちの自由にはならない」
「わたしたちに自由は必要ない。必要ある自由があるとすれば、それはご主人様に最期まで使えるという自由だけ……救いは必要ない。死ねといわれれば死ぬ。それだけ」
気色が悪い、とその絶対服従ぶりと自分の命すらなげうつ言葉にオヴェリアは顔を険しくする。
「生きる意味は自分で見出す、たとえ隷属の道を選ぶとしても己が剣は己が心で振るえ! 主のためだ、主の命令は絶対だと貴様らは言うが、それはたんなる思考放棄だ! だから貴様らは主人に見捨てられたのだ。自分で考え、行動する能力が貴様らにあればもっと違った生き方もできただろう。だが貴様らはそれを選ばなかった。それは貴様らの、怠惰という名の罪だ!」
少女たちがいかに憐れだろうと、否、哀れだからこそオヴェリアは激しく糾弾し、最適な位置まで移動すると切り込んで蹂躙する。
そう、それは戦いではなく蹂躙だった。それでも少女たちは仲間が幾人倒されようと悲鳴一つ上げず、命乞い一つせずに勝てるはずもない相手へと向かっていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
メリー・スペルティナ
……早速ですが、“貴女”の力を借りますわ。少女達の繰り糸を断つ為に
UC【悪縁断つ霊剣の戦士】で先程血へと取り込んだ“彼女”へ形を与え、その霊剣で少女達に対するオブリビオンの悪影響と呪縛を断ち切ります!
……でも、断ち切られて尚
己の足で立たず、主の人形だと、主の命で死ぬというなら、
“彼女”には悪いですがもう怒りましたわ!
剣を振るう傍ら血で描いた魔法陣から捕縛の呪詛を放ちその意思を捕まえて、
貴女達全員、“彼女と同じ所”へ放り込み強制連行ですわ!
色んな景色を、世界を、想いを見せ「次生まれる時は、ああなりたい」と絶対言わせてやりますわ!
来なさい!何人でも、背負ってやりますわよ!!
※アドリブ◎です
●ともに歩む第一歩
「……早速ですが、“貴女”の力を借りますわ。少女達の繰り糸を断つ為に。あの者たちを縛る悪縁を断ち切ってしまうのです、頼みますわ!」
メリー・スペルティナは隷属すること以外を知らない少女たちの、呪縛ともいえる悪縁を断ち切ってほしい、と召喚した女戦士に願う。
その霊剣の一撃は呪縛や悪影響の身に作用し、肉体を傷つけることはないはずだったし、百戦錬磨の女戦士の一撃は確かに少女たちの悪縁を絶ったはずだった。
「そのひとがどんな力を持っていても、わたしたちがご主人様のものということはかわらないよ。無意味だよ」
「わたしたちをご主人様から解放したいなら、わたしたちを殺す以外方法はないよ」
「ご主人様の役に立てないなら、生きている意味もないし、死ぬことだって怖くないんだよ」
少女たちの根源は絶対服従。悪縁を断ち切ろうと、影響を切り捨てようと、もはや生存本能のように刷り込まれた主への忠誠心は揺るがない。
傀儡卿が願った、少女たちを救うことができないことを残念に思う以上にメリーはそんな、傀儡卿以上の人形ぶりに腹を立てた。
「……断ち切られて尚、己の足で立たず、主の人形だと、主の命で死ぬというなら、“彼女”には悪いですがもう怒りましたわ! オブリビオンとはいえ命には変わりありません。もっと自分を大事になさい! 命を何だと思ってますの!?」
いろいろな景色を、世界を、想いを、彼女たちは知るべきだ。しって、生きることの難しさや、人の優しさ、厳しさ、絆の強さに触れて、狭い世界を広げるべきだ。
「『次生まれる時は、ああなりたい』と絶対言わせてやりますわ! それを願って私たちに託した“彼女”のためにも! 来なさい! 何人でも、背負ってやりますわよ!!」
それがメリーという少女の選択だった。
ただ殺すのではなく、救ってみせるという覚悟の表れだった。
成功
🔵🔵🔴
レーヌ・ジェルブロワ
アドリブや連載OK
年端もゆかぬ、数多の少女達が非業の死を迎え、その憎しみ故にオブリビオンと化したのかもしれない。けれど、貴女方を守ろうとした、あの傀儡卿の想いすら無下にするその行動…見捨てておけません。
先ずは説得を試みます。
少女たちよ。此のような馬鹿げた命令を、何故唯々諾々と受け入れるのか。我々猟兵が来ることが分かっていたのなら、我々と共に、領主に反抗する契機とすることも出来た筈。貴女方を護ろうとした者の、その想いを、どうして酌めぬのか。
只の物に過ぎぬわたしの心に、燃えたぎるこの思いは…「怒り」
貴女方が解らないというのなら…それも栓無いこと。貴女方の、転生を願います。
●想いを継ぐ者
(年端もゆかぬ、数多の少女達が非業の死を迎え、その憎しみ故にオブリビオンと化したのかもしれない。けれど、貴女方を守ろうとした、あの傀儡卿の想いすら無下にするその行動……見捨てておけません)
だが、憎しみが原因だったとしたら因果を絶つ霊剣の一撃ですら切れないほどの忠誠心はどこから来るのだろう、とレーヌ・ジェルブロワは疑問に思う。
それを知るためにも、少女たちは無駄だという説得をするのは、すくなくともレーヌの側には意味があった。故に白薔薇の少女は言葉を紡ぐ。
「少女たちよ。此のような馬鹿げた命令を、何故唯々諾々と受け入れるのか。我々猟兵が来ることが分かっていたのなら、我々と共に、領主に反抗する契機とすることも出来た筈。貴女方を護ろうとした者の、その想いを、どうして酌めぬのか」
「わたしたちのご主人様は、傀儡卿じゃないから」
「猟兵は敵だから」
「救われたいとは、思ってないから」
「あなたたちや傀儡卿の行いは、無意味だよ」
ヤドリガミの少女は自分を「只の物」だと思っている。それでもその心に宿ったのは失望ではなく怒りだった。
「貴女方が解らないというのなら……それも栓無いこと。貴女方の、転生を願います」
転生した先で、もっと違う価値観を築けるように。クレリックであるからか、そんな祈りを込めてレーヌは天からの光を少女たちに降り注がせる。
「……天の裁きよ、憐れみたまえ。恐怖に囚われし彼の者を」
そしてどうかこの憐れな命をお救いください。そう願って少女はオブリビオンを屠っていく。
成功
🔵🔵🔴
ロラン・ヒュッテンブレナー
アドリブOK
尻尾や耳に感情がよく表れる
キミたちも、さっきの人と同じなの?
これが、ぼくの「里」の外の、人たちなの?
キミたちは、生きたいの?それとも…
ぼくは、死にたくないよ
だから、人狼病から目をそらしてたの
でもね、それじゃ、なにも解決しないの
ぼくはなにもしないで、死ぬつもりはないよ
できる事があるから、全部やってから、なの
もしね、キミたちがそれしか解決策がないなら…
せめて、何も考えず、感じないようにしてあげるね
炎魂たち
あの人たちに、静かな眠りを
氷漬けになってる間は痛みもこわさもないの
ゆっくり眠ってて
(色んな気持ちで涙を止められない)
キミたちにこんなことをした相手は、
ぼくたちがきちんと、骸の海に送るの
●生きる意味、生きていく理由
ロラン・ヒュッテンブレナーはこれが里の外の価値観なのだろうか、と耳をペタンを伏せた。耳同様感情が無意識のうちに現れる尻尾も今はしおれたように元気なく垂れている。
「キミたちも、さっきの人と同じなの? キミたちは、生きたいの? それとも……」
「わたしたちはご主人様のために生きているけど、ご主人様が必要ないっていうなら死ぬしかない。そんなイキモノだよ」
「わたしたちの生きる理由はご主人様だよ」
「いらないって言われたの。だからあなたたちと戦って、利用価値を見せるか殺されるかしかないの」
どれだけ猟兵たちが救おうと心を砕いても。
どれだけ猟兵たちが決闘姫の理不尽と少女たちの諦観に怒りを示しても。
少女たちの価値観は揺るがない。まるで病巣のように「ご主人様の命令がすべて」という思いで凝り固まってしまっている。まるでその思いが彼女たちを形作る根幹だとでもいうように。
「ぼくは、死にたくないよ。だから、人狼病から目をそらしてたの。でもね、それじゃ、なにも解決しないの」
目をそらしていても何も変わらないから。生きたいなら生きるための努力を、死なないための工夫をしなければいけないと気付いたから。
ロランは何もしないで死ぬつもりはないと自分の生き方を変えて、今ここに一人の猟兵として立っている。
できることがあるなら全部やってから。一つでも悔いが残らないように自分ができることを全力でやって人生を終わらせたい。無意味に終わるなんて、絶対に嫌だ。
「でもね、もしね、キミたちがいうようにそれしか解決策がないなら……せめて、何も考えず、感じないようにしてあげるね」
何かに縛られた結果殺されるのも、殺すのも、ろくに装備品すら整えてもらえなかった少女たちには残酷だと、すくなくともロランやほかの猟兵は思ったはず。だから無駄だと思っても対話をせずにはいられないのだろう。
「炎魂たち。あの人たちに、静かな眠りを。氷漬けになってる間は痛みもこわさもないから、せめてゆっくり眠ってて」
ロランの大きな瞳からあふれる涙を、これ以上ないくらい落ち込んでいる動物のように垂れた耳と尻尾を、少女たちは不思議そうに眺めて、そして凍り付いていく。
「キミたちにこんなことをした相手は、ぼくたちがきちんと、骸の海に送るの」
成功
🔵🔵🔴
ケルスティン・フレデリクション(サポート)
みんな、がんばって!
わたしも、おてつだいするね!
こうかで複数攻撃を行う
こうかは光華。
武器を自身の花である勿忘草に変えて戦う
「みんなをいじめちゃ、めっだよ!」
一人称 わたし
二人称 名前を呼び捨て
口調は幼く
言い切る形や「〜なの」「〜よ」言葉尻を伸ばすことも多い
基本的には皆のお手伝い役
戦闘や情報収集、その他言われた事を行います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。
御園・桜花(サポート)
不得手なものはたくさんあります
直接的な攻撃も
火も
言葉と想いを交わせぬことも
そこに在る以上
望みを持つのはそこに在るものの権利で義務
それが互いに反する願いであるならば
戦って互いの妥協点を見いだすのもまた当然
同じく界を渡る者と言うのなら
私達とオブリビオンに何の違いがありましょう
私達の違いは
骸の海の意思に沿うか
今在る世界の意思に沿うか
それだけだと思うのです
滅びをそのまま受け入れられる者は多くなく
転生が叶う世界も限られる
それなのに貴方の転生を願いそれを囁く私は卑怯者なのでしょう
それでもいつか貴方の望みと私達の望みが寄り添えるよう
貴方の転生を望みます
そのために
誠心誠意今の私の全力を尽くさせていただきます
保戸島・まぐろ(サポート)
『元気に、マイペースに、楽しく過ごしましょう!』
キマイラのフードファイター×オーシャンハンター、16歳の女です。
普段口調は「強気のリーダー(私、相手の名前、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。
武器は巨大なマグロ型の刀。斬るというより物理で潰す感じ。
普段から服装はセーラー服。
見た目は年齢より幼い。
リーダーシップが強く、光画部の部長である。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくお願いします!
●うつつの夢に鎮めの歌を
「元気に、楽しく、マイペースに、が私のモットーなんだけど……どうもこの子たち、その全部から外れてるわね? むしろ正反対な感じ。無気力で、陰気で、束縛されてるっていうか」
保戸島・まぐろが巨大なマグロ型の剣を構えながら隷属から逃れる術を知らない少女達をみて軽く眉間にしわを寄せる。
「せっかくの人生損してるって感じの、辛気臭い顔がそろってるわね」
「そこに在る以上、望みを持つのはそこに在るものの権利で義務。それが互いに反する願いであるならば、戦って互いの妥協点を見いだすのもまた当然……ですが彼女たちは自分たちの望みというより自分の主に忠実であることしか頭にないようですね……。同じく界を渡る者と言うのなら、私達とオブリビオンに何の違いがありましょう? 私達の違いは、骸の海の意思に沿うか、今在る世界の意思に沿うか。それだけだと思うのです」
だからこそあなた達にだって自由を選び取る権利はあるのですよ、と御園・桜花が少女たちを説得しようとするが結果は芳しくない。
「このこたちをかいほうすればいいんだよね? わたしも、おてつだいするね! だれがめいれいしてるかはしらないけど、オブリビオン同士でも、いじめはめっなの1」
ケルスティン・フレデリクションが頑張ろうね、と桜花とまぐろに声をかけ、声をかけられた二人はうなずく。
「ろくに装備も持ってない相手を叩き潰すのは弱い者いじめみたいで気が引けるけど、ほかの猟兵との会話を聞いた感じ説得は無意味そうね。死でしかこの子たちを解放できないなら、私たち猟兵がそれを担うしかない、か」
「滅びをそのまま受け入れられる者は多くなく、転生が叶う世界も限られる。それなのに貴方の転生を願いそれを囁く私は卑怯者なのでしょう。それでもいつか貴方の望みと私達の望みが寄り添えるよう、貴方の転生を望みます。そのために誠心誠意今の私の全力を尽くさせていただきます。この思いを、エゴとののしってくださってもかまいません。卑怯者だという自覚はあっても、嘘偽りない思いであることは確かですから」
「どうしてご主人様の命令を聞くわたしたちの邪魔をするの?」
「どうしてご主人様の命令通りに生きることがそんなに悪いことだって決めつけるの?」
「わたしたちはご主人様のもの。ご主人様の命令を聞くために、わたしたちの耳はあって、ご主人様のために働くために私たちの体はあるのに」
猟兵が少女たちを思う心も、少女たちの絶対的な服従の心の前には届かない。それを猟兵たちは悲しく思う。生きる意志さえあれば、自立するという決意さえあれば、この少女たちにはもっと違う道だってあったはずなのに。すくなくとも、ぼろ雑巾のように使い捨てられることはなかったはずなのに。
自分の意志で戦い、猟兵を滅ぼすために生き、人々を蹂躙するために圧政を強いる吸血鬼と違って、この少女たちなら分かり合える道もあったかもしれないのに。
それでも道は決定的にたがえた。故に、猟兵たちは無念を胸の内にしまい込み、殺戮の刃を振るう。
願わくばその凶刃が少女たちの救いになることを、願って。
成功
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ニティタ・キホーテ
「お前の力が必要だ! 来い、我が愛馬ロシナンテよ!」
私の愛馬(騎乗用タコ)を召喚する!
「どうだ、我が愛馬の威容に恐れおののけ! そして戦う事を止めよ! ……駄目か? どうしても戦うか? どう見ても勝てないとは思わないか……そんな事は戦わない理由にはならないか」
そうだな、私も勝てない相手だなんて事は戦わない理由にならない。なら、戦うしかない!
「やれ、ロシナンテ!」
今回戦うのはロシナンテだがな! 何せロシナンテの八本脚は器用だ。殺さずに捕える位の事はして見せる。
「とりゃー!」
そこに殺さない程度にデコピン! うん、私が殴って気絶させるとかサイズ差があり過ぎてな。
●戦う理由
「お前の力が必要だ! 来い、我が愛馬ロシナンテよ!」
ニティタ・キホーテの呼びかけに応じて現れたのは馬……ではなく騎乗用のタコ。
巨人の二倍の大きさのタコは見たものをそれだけで圧倒するが、少女たちの光のない目は特に動かない。引きつぶされないように逃げ惑うこともなかった。
「どうだ、我が愛馬の威容に恐れおののけ! そして戦う事を止めよ! ……駄目か? どうしても戦うか? どう見ても勝てないとは思わないか……そんな事は戦わない理由にはならないか」
「ご主人様は、戦って死ねって言ったから」
「わたしたちは、それにしたがう」
「それだけがわたしたちの、存在価値だから」
ニティタはこれで引いてくれれば楽だったんだが、とタコの上でため息をつく。
「なんともまぁ、悲しい生き方だな! 自分というものがないのは悲しすぎるしむなしすぎる! しかし、そうだな、私も勝てない相手だなんて事は戦わない理由にならない。なら、戦うしかない!」
ロシナンテの八本脚は器用だから、殺さずに捕える位の事はして見せてくれるだろう、とニティタは絶大な信頼を寄せてタコを操る。
「とりゃー!」
体格差を考えて目いっぱいかげんしながらのデコピンで少女たちの意識を奪っていく。
「ご主人様とやらが滅びれば、いやでも自分の意志で歩きださなきゃいけないだろう!」
それはニティタの希望的観測だったが、少女たちが主の死を知って自害したとしても、それはそれで少女たちの選んだ道、なのだろう。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『決闘姫ブルーローズ・エリクシア』
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POW : 凄牙惨爪斬&シェイドストリーム
【長剣と短剣による連続攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【暗黒魔法】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : ミッドナイトブルーローズ
自身の装備武器を無数の【青い薔薇】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 魔女殺しの銀焔
自身の身体部位ひとつを【魔術や呪いを無効化する銀色の炎】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
イラスト:黒姫霧生
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠神楽火・銀月」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●決闘姫
「来たわね、猟兵たち。我が名は決闘姫ブルーローズ・エリクシア。今回の事件の首謀者よ」
決闘姫を名乗るだけあって、敵は堂々と名乗りを上げた。
「村人たちをなぶるのはつまらない。強き者との決闘こそを私は望む。貴方たちは試練を乗り越え、資格を得た。つまらない戦いを見せることなく、私と戦ってもらいましょう。私を倒せば事件の幕は引くし、私が勝てば私は今まで通り強き者を求めて暴虐の限りを尽くす」
猟兵たちに、拒否権はないでしょう? と言いたげに決闘姫は不敵に笑って武器を構えたのだった。
ニティタ・キホーテ
「お前が黒幕か! 正義の騎士、ニティタ・キホーテが成敗してくれる! 覚悟! うおおー!」
右手に槍を、左手に盾を構えて突撃! 単純で直線的な攻撃だが、巨人のパワーと体格差があれば案外避けにくいのだ! 当たるなら打ち負けはしない。当たるなら。当たらないだろうなぁ。
だが、大振りの攻撃ならば案外単純に回避しようとする物だ。
「かかったなアホめ!」
そこをロシナンテの触手で捕える!
「お前には加減などしてやらないぞ」
ロシナンテの足は切ってもすぐに生えて来るから大丈夫だ。盾と槍を置いて、背中の大剣を掴み振り下ろす!
「悪を粉砕する正義の一撃! 喰らえ、ジャスティース・スマァーーッシュ!」
●正義の騎士対決闘姫
「お前が黒幕か! 正義の騎士、ニティタ・キホーテが成敗してくれる! 覚悟! うおおー!」
「正義の騎士という割には優雅さに欠けるけれど……いいでしょう、相手をしてあげる。決闘姫の異名に賭けて」
ニティタ・キホーテは右手に槍を、左手に盾を持って決闘姫に突撃する。
単純で直線的な攻撃だが、巨人の攻撃範囲とパワー、そして体格差があれば案外侮れない一撃になる。
(当たるなら打ち負けはしない。当たるなら。当たらないだろうなぁ。相手は仮にも決闘姫、って名乗るほど戦い慣れしたオブリビオンだし。だが! 大振りの攻撃ならば案外単純に回避しようとする物だ」
ニティタの読み通り、決闘姫は自分の攻撃に備えて必要最低限の動きで回避を試みる。無駄のない、洗練されれた動きは決闘姫の名にふさわしい。
「かかったなアホめ!」
巨大なニティタよりさらに二倍の大きさを誇る騎乗用のタコ、ロシナンテが触手を伸ばして決闘姫をとらえた。
決闘姫は長剣と短剣による連続攻撃でロシナンテの触手を切り落とし、ロシナンテ本体には高威力かつ高命中率を誇る暗黒魔法をたたきつける。
「お前には加減などしてやらないぞ。ロシナンテの手足はすぐに生えてくるし、本体も大きいだけあって頑丈だからな。いくらお前の一撃一撃が強力でも、倒すまでには骨が折れるぞ!」
「なるほど……少しは楽しめそうね?」
「悪を粉砕する正義の一撃! 喰らえ、ジャスティース・スマァーーッシュ!」
槍と剣を置いたところに決闘姫が一撃を加え、ニティタは背中の大剣を抜くと振り下ろす。
決闘姫はその一撃を長剣で受けて激しい剣戟と魔法の乱舞が始まったのだった。
成功
🔵🔵🔴
オヴェリア・ゲランド
貴様は私と同じく強者を求めてやまぬ修羅のようだが…上に立つ者としては全く違う!
他者を圧倒し君臨するならば下々の者に加護を与え隷属させよ、無意味に虐げるなど愚か!
●決闘
「とはいえ我らは剣士、語るなら剣で語ろう…そして我が剣で貴様の全てを否定してやる」
傀儡の想いも隷属に散った少女達の無念も剣に乗せて。
物理、魔術のどちらも【オーラ防御】で防ぎ【念動力】で逸らす剣帝の【覇気】を纏い、【野生の勘】にて位置を捕捉し奥義【次元斬】を放つ。
次元を斬り裂く壱の太刀で【吹き飛ばし】次元断裂を通って【切り込み】肉薄して放つ弐の太刀で【薙ぎ払い】【蹂躙】する。
「私は約束を違えぬ、貴様は必ず滅ぼしてやる」
※アドリブ歓迎
●強者を求める者同士、しかし価値観は真逆
「貴様は私と同じく強者を求めてやまぬ修羅のようだが……上に立つ者としては全く違う! 他者を圧倒し君臨するならば下々の者に加護を与え隷属させよ、無意味に虐げるなど愚か!」
オヴェリア・ゲランドの言葉に決闘姫は薄く艶やかに笑う。
「それがニンゲンとオブリビオンの価値観の違いだということなのでしょう。ダークセイヴァーの多くの領主は圧政を強いる。そうしなければ自分が足元をすくわれかねないからよ。現に、あなたたち猟兵のような存在に触発されて人類砦なんてものもできたしね」
「人とオブリビオンの価値観の違いか。ならば私は私の正義を我が剣にかけて証明しよう! それこそ貴様の求める決闘であり、我ら剣士にとっては幾戦幾百の言葉を連ねるより剣を交えてこその対話がふさわしい」
オヴェリアの言葉に決闘姫は長剣と短剣を構えて応じる。
オヴェリアは傀儡卿の無念を晴らすため、そして隷属以外の道を知らずその命を散らした少女たちの弔いのために空間や距離すら超えた、次元を斬り裂く斬撃を放つ。
その一撃は開いた次元断裂を通り敵に肉薄しての一閃だった。
決闘姫は長剣と短剣の連続攻撃で反撃し、その一撃を受けたオヴェリアにお返しとばかりに暗黒魔法の一撃をお見舞いした。
「私は約束を違えぬ、貴様は必ず滅ぼしてやる」
「そう簡単に事が運ぶなら決闘姫という異名は掲げていないし、猟兵を狙った事件を起こしたりはしないわ」
小手調べというには激しい応酬から一転、相手との間合いを取って決闘姫とオヴェリアは次なる一手に備えてそんな言葉を交わしあった。
成功
🔵🔵🔴
保戸島・まぐろ
攻撃をしながら。
「あなたは思い違いをしているわ」
毅然と言い放つわ。
「結局あなたは他人に頼りながらしか生きていられない、ちっぽけな存在」
「村人を飼っていた? ジェーン・ドウを従えていた? そんなわけないでしょう。彼らがいたからこそあなたが存在していた。自ら自分の奴隷に成り下がっていたのよ!!」
手に持っていた携帯用燻製マグロ肉を食べて、ユベコ「フードファイト・ワイルドマグロモード」発動。マグロブレイドを構え。
「引導を渡してあげるわ!! くだらない虚栄心をぶっ潰すわよ!!」
「自分勝手、我儘、エゴイスティック、どれもあなたには似合わない言葉ね!」
「圧倒的弱者! 己に勝つこともできない圧倒的弱者!!」
●強さの定義
「あなたは思い違いをしているわ」
保戸島・まぐろは攻撃を仕掛けながら決闘姫に鋭く言い放つ。
「ほう? 猟兵がオブリビオンの、そして私の何がわかるというのかしら。聞いてあげるわ。私のどこが思い違っているというの? せいぜい面白い答えで私を楽しませてちょうだい」
「結局あなたは他人に頼りながらしか生きていられない、ちっぽけな存在。村人を飼っていた? ジェーン・ドウを従えていた? そんなわけないでしょう。彼らがいたからこそあなたが存在していた。自ら自分の奴隷に成り下がっていたのよ!!」
「小娘の戯言にほんのわずかでも余興を見出だそうとした私が浅はかだったわね。それはあなたからみた、悪人として最初から色眼鏡をかけた私でしかないわ。道具は効率よく利用してこその道具であり、道具は替わりが効くものよ。そりゃあ、使い勝手がよければ多少は大事にするけれど。主人を退屈させるものを主人の裁量で始末して何が悪いのかしら? 傀儡卿は滅びを望んでいたから尖兵にだしてあげたし、下僕たちは役に立ちたいと言いながら役に立つ能力がないから死ぬことによって解放を与えてあげた。あなたたちのように群れる猟兵と違って基本的にオブリビオンは独立独歩なのよ」
決闘姫がまぐろの毅然とした台詞に反論している間に、まぐろはマグロを食べることによって全身の細胞が活性化させつつ、炎のオーラを纏い、戦闘力が増加させる。
「御託は結構よ。長々した演説ありがとう。おかげで戦闘の準備を念入りにできたわ。迂闊なものね、決闘姫」
「お礼はいらないわ。お互い全力を出し尽くすから決闘には価値が生まれるのよ」
「引導を渡してあげるわ!! くだらない虚栄心をぶっ潰すわよ!! 自分勝手、我儘、エゴイスティック、どれもあなたには似合わない言葉ね! あなたは圧倒的弱者! 己に勝つこともできない圧倒的弱者よ!! 自分は強いのだと過信して、負けたときの言い訳を作って、誰も信じることも、誰かに支えられていることもわからない愚か者だわ!」
マグロブレイドと長剣が激しくぶつかり合い、火花が飛んだ。
成功
🔵🔵🔴
護堂・結城
お前は強き者を求めるのをやめないし俺もお前を殺す以外ない
ならもう言葉を重ねるだけ無駄だろ
外道、殺すべし
【POW】
赤く赤く、血のように紅い、真の姿を解放
強い敵に無傷でいられないのは【覚悟】の上だ
氷牙をガントレットに変化、【野生の勘】で致命傷だけは【オーラ防御・武器受け】
攻撃を受けながらも【激痛耐性・継戦能力】で耐え無理やり反撃をねじ込む【限界突破】
ある程度ダメージがたまったら指定UCを発動
【怪力】の拳と共に炎の【属性攻撃・破魔・生命力吸収】を載せた三叉槍を突き立て【焼却・蹂躙】
抜けなくなった三叉槍ごと怪力で叩きつける【捨て身の一撃】で追い打ちだ
「応報せよ、八十神殺し」
●殺しあうのが二人のさだめ
「お前は強き者を求めるのをやめないし、俺もお前を殺す以外ない。ならもう言葉を重ねるだけ無駄だろ。外道、殺すべし。俺がなすべきことはそれだけだ」
護堂・結城は赤く赤く、血のように紅い、真の姿を解放して決闘姫に向き合う。禍々しいほど紅いその姿は全身に返り血を浴びた狂戦士のようだ。
強い敵に無傷でいられないのは覚悟の上、そして強敵であり向こうが与えてくるダメージがおおきいほど結城のユーベルコードはあとから敵に対して強力な牙となって襲いかかるのだ。
決闘姫が繰り出す長剣と短剣の攻撃をあえて受け、その攻撃を受けた相手に繰り出される強力な暗黒魔法の連撃を、致命傷にだけはならないように氷牙をガントレットに変化させて、野生の勘とオーラ防御で防ぎ、激痛耐性と継戦能力を最大限に利用し痛みの限界のその先へ。
「そろそろお返しさせて貰うぜ。強者を求めるだけあってなかなかに重い一撃だ。そこに至る道を艱難辛苦の思いで歩んできたことだけは、外道だとしても認めてやる。応報せよ、八十神殺し。此よりは我が領域。報復を是とする葬送の槍」
それまで受けたありとあらゆるダメージに自分の攻撃を乗せ、持てる力を全て込めた三叉槍による一撃。強烈なカウンターに仕込んだ生命力を吸収する力が結城の傷を癒す。
「さぁ、もっと派手に喰らいあおうぜ。外道同士、残酷に、無慈悲にな」
成功
🔵🔵🔴
メリー・スペルティナ
強者を求める?違いますわね
貴女は自分が負けなさそうで、かつ楽しめる、そういう相手しか望んでませんわ
他の領主でなく、異端の神でもなく、猟兵を選んだのも、手応えはあっても負けるはずないと思っているからでしょう?
で、実をいうと剣で受けるのもギリギリで最早第六感頼り
正直キツイ……けれど、“やる”んですのよ!
UCで呪詛の矢を放ち、いくつかはわざと敵UCで防がせ、外した分で騎士ゼーレを召喚!
ゼーレが作ってくれた隙に、敵UCで変化していない箇所へ血と命を啜る呪いの剣を叩き込みますわ!
受け継いだ“彼女”の想いを背負っているのです
もうあの娘達のような者を出さぬ為にも
“勝てるか”じゃない、“勝つ”のですわ!!
●信念違えぬ黒騎士の誓い
「強者を求める? 違いますわね。貴女は自分が負けなさそうで、かつ楽しめる、そういう相手しか望んでませんわ。他の領主でなく、異端の神でもなく、猟兵を選んだのも、手応えはあっても負けるはずないと思っているからでしょう?」
「猟兵というのはみな不遜で自分の物差しでしかものを測れない、憐れな愚物ね。強者を求め、ダークセイヴァーの出来上がった仕組みにちょっかいを出す敵を倒す方が有意義でしょう? だから私は猟兵を狙ったのよ」
メリー・スペルティナの糾弾を決闘姫がせせら笑う。第六感を頼りに攻撃をかわすのが精一杯に見えるメリーは、決闘姫にとっては物足りない小物に見えたのだろう。
しかし、まだ成長途中の蕾ではあっても掲げる信念と決闘姫に対する怒りは誰より大きいのがこの少女だったことまで、決闘姫は果たして読めてただろうか?
「正直キツイ……けれど、“やる”んですのよ! ゼーレ! 援護は任せましたわよ! 頼りにしていますわ、私の相棒!」
呪詛の矢を複数放ち、あえて回避させることによってメリーは地に居座る死霊騎士を呼び出し援護させる。
死霊騎士が作った隙を逃さず、決闘姫の血と命を奪い取る呪いの剣戟が迫った。
「ちょこざいな!」
「なんとでもおっしゃい! 受け継いだ“彼女”の想いを背負っているのです! もうあの娘達のような者を出さないとも誓いましたわ。わたくしはまだまだ未熟ですしそこつ者でゼーレに呆れられるような小娘ではありますが……それでも誇りはありますのよ。“勝てるか”じゃない、“勝つ”のですわ!!」
力量だけなら決闘姫が勝っていただろう。しかし他の猟兵が負わせた手傷と、なによりメリーの信念の強さが勝負を拮抗させるのだった。
成功
🔵🔵🔴
不破・明憲(サポート)
●どのような依頼でも全力を尽くすのみですね。さあ、頑張りましょう。
●私は相手に何らかの形で触れることができれば「医術」を活かした「早業」で弱点を「見切り」、「鎧無視攻撃」を行使することが可能です。たとえそれがヒトの形をしていなくとも、「世界知識」の引き出しから弱点の判断を行います。防御行動は相手の攻撃を「見切り」、そして「早業」でもって行います。
●使うUCはその時の相手によりますが、基本は【触震】での強烈な一撃か、【クロクアップスピード】による翻弄作戦がメイン。あまりにも巨大であれば【ドルザ召喚】を使って戦いましょう。その時はドルザの近くで「空中浮遊」を用いて指示を出しましょう
●命を絶つ闇医者
「此度の相手は決闘姫ですか。数多くの血が流れたのでしょうね、決闘という虐殺の元に。医者としてとめねばなりません。どんな任務であれ最善を尽くすと決めていますから。今回の病原菌は、オブリビオンである貴方のようだ。命を大切にしない輩、命を奪うことを楽しむ輩には闇医者として死という治療を施すのがダークセイヴァーの民のためでしょう」
闇医者を生業としている不破・明憲はそういうと早業をもって決闘姫の身体に触れ、医者特有の観察眼で決闘姫が今まで負った傷の中で一番ひどい傷を即座に見いだす。
「命を奪って救済とするだなんて、とんだ医者もいたものね。サイコパスあるいは殺人者の間違いではないの?」
決闘姫は叩き込まれる強力な一撃にふらつきながら反撃を繰り広げる。
「もう立っているのもやっとでしょうにまだ戦いを諦めませんか。私は闇医者でもありますが猟兵でもあります。第一に考えるのは、残念ですがオブリビオンのことではなくたみのことなのですよ」
明憲の言葉通りボロボロになりながらも敗北を認めずまだ戦おうとする決闘姫の攻撃を見切って避け、明憲は防具の防御力を無視した一撃をおみまいしたのだった。
成功
🔵🔵🔴
赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
人間のパラディン×シーフの女です。
普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●優しさのカタチ
「戦うことはすきではありませんが……戦いの中で果てることを誇りとする人を相手に、手を抜くのは失礼というものですね。領民と手を取り合って平和に生きましょう、という考え方は通じそうもありませんし……。あなたは生粋の戦士なのですね。あなたの歩んだ道が正しいとは思えませんが、戦いに身をおく猟兵としてその苛烈さはいつか、私も身に付けなくてはいけないものなのでしょうか」
赤嶺・愛が望むのは名前の通り愛と平和と希望に満ちた、優しくあたたかな世界。争いはないほうがいいし、敵がどれほど邪悪だとしても心のどこかで戦いを忌避する自分がいるのは否めない。
(猟兵とオブリビオンに和解の道はないのでしょうか。世界の脅威だから滅ぼす。そんな暴力的な解決方法でなく、歩み寄れる道、落としどころがあればいいのですが……歩む道は険しく、夢への距離はまだまだとおいようですね)
愛は一度目を伏せ、決意を秘めた眼差しで決闘姫を見据える。
「無力な一般人を暴虐から守るのも私たちの役目。今はその役目をはたすとしましょう。全ての者に慈愛の力を、そして邪悪なる者には制裁の力を!」
慈愛に満ちた優しい心から生まれたエネルギーの奔流が決闘姫に襲いかかった。
成功
🔵🔵🔴
ブリッツ・エレクトロダンス(サポート)
黒豹キマイラのハッカー&EDM系DJです。
キマイラフューチャーの旧人類が遺した遺物(レリック)には結構興味があります。
得意分野:音楽(EDM)、電子機器や蒸気機械のハッキング、SNSを辿ったりする情報収集
ユーベルコード:
・「敵の攻撃を迎撃、攪乱、妨害」「味方の援護」など、攻撃的・防御的なサポート戦術を使う傾向があります。
・また、疾風神雷による衣服の全損を躊躇わない傾向もあります。
行動面:
・多少の(怪我などの)リスクで大きなリターンが得られるなら躊躇はしません。
・割と常識人、というかツッコミ陣営です。
その他注意事項:
・マタタビを与えてはいけません。大きなにゃんこになってしまいます。
●ハッカーの戦いかた
「得意なのは情報戦とか情報収集なんだけどな。まぁ、多少のリスクでハイリターンの成果が得られるというシーンも嫌いじゃない。何かを得るためには何かをさしださなきゃいけないっていうのは世の理だからな。あまりにわりに合わない賭けはお断りだが」
ブリッツ・エレクトロダンスのそんな思考回路の一因は彼のキマイラという種の中に潜む野生の名残ゆえだろうか。
「ダークセイヴァーは電子の世界とあまり密接に関わってなさそうだよな。聞けばお前は強者と戦うことを生き甲斐にしている決闘マニアだとか。冥土のみやげに電脳魔術師の戦いかたをみていくといい。戦いに明け暮れる人種つてのは、知らない戦法を解明するのが好きだろう? もっとも、お前に次の戦いにそれを生かす時間までは与えてやれないけどな」
そう告げて呼び出したのは遠隔制御できるバーチャルアバターだった。
「さぁ、決闘に生涯をかけてきたオブリビオンさんよ。お前の命の残り時間を代償に知らない世界を覗いて、骸の海へと帰んな」
成功
🔵🔵🔴
ロラン・ヒュッテンブレナー
アドリブOK
尻尾や耳に感情がよく表れる
あなたが、あのこたちを苦しめた人?
ぼくは、決闘なんてしないよ
ぼくはね、あなたが捨ててきた、あの子たちの声を届けにきたの
UC【集まり来るは隣人の群れ】を発動
使い魔たちを触媒に、あの人の回りに漂うあの子たちをある程度距離を取って決闘姫を取り囲むように顕現させるの
歌ってあげて
キミたちの主人は、ちゃんと歌を聞いてくれるの
キミたちの想いを、言葉にして
ぼくが届けてあげる
聞いて上げて
あなたの為に歌う、あの子たちの声と祈りを
【全力魔法】で祈りの力を増幅するよ
これだけたくさんの聖なる祈り、あなたにとっては【呪詛】と同じでしょ?
これで、少しは、救われた?(悲しくて泣き続ける)
●届けたいもの
「あなたが、あのこたちを苦しめた人?
ぼくは、決闘なんてしないよ。ぼくはね、あなたが捨ててきた、あの子たちの声を届けにきたの」
「あのこたち? なんのことかしら。決闘をしないならそこを退きなさい。私は決闘姫。決闘姫、ブルーローズ・エリクシア。決闘を受けない弱者に用はないわ」
ロラン・ヒュッテンブレナーの願いをブルーローズは圧政者の傲慢をもって踏みにじる。
ロランは哀しそうに耳と尻尾を垂れさせながら言の葉を紡いだ。
「あのこたちはあなたの役に立とうと勝てるわけのない戦いにも文句をいわずに、おそれることもしらずに立ち向かった。ご主人様の意志がわたしたいの意思だから、って。そんなあのこたちのことをあなたは忘れてしまったの? ほんとうに何も思うことはないの? なら、ぼくはなおさらあのこたちの声をあなたに届けなくちゃいけない。お願い、聞いてあげて。あのこたちの最後の声を。歌ってあげて。
キミたちの主人は、ちゃんと歌を聞いてくれるの。聞いてもらうためにぼくが力を貸すの。キミたちの想いを、言葉にして。キミたちが報われなかったら、忘れられたままだったら、ぼくは哀しい。だから、キミたちの想いをぼくが届けてあげる」
ロランの呼び掛けに応じて現れたのは使い魔たちを触媒にした、使い潰されることになんの疑問も抱かなかった少女たちの影法師。
ロランの助力を得て少女たちの歌は聖歌となる。
「これだけたくさんの聖なる祈り、あなたにとっては呪詛と同じでしょ? ねぇ、キミたち。これで、少しは、救われた?」
少女たちの幻影をみてまだ幼い猟兵は悲しみのあまりぽろぽろと涙を流し続けた。しかし、それでもブルーローズが悔い改めるまで、彼女に少女たちの想いが届くまでユーベルコードを解くことは、なかった。
大成功
🔵🔵🔵
レーヌ・ジェルブロワ
アドリブや連携OK
決闘を望むならば、少女達や傀儡卿を弄ばずに貴女が初めから御相手ください。
其れでも貴女は戦いを望むからだと答えるのだろう。その空しさも傲慢さも全ては貴女がオブリビオンであるからです。わたしは貴女を、導かねばならない。
此の身は仮初めの身なれど、光のオーラ防御を。全力魔法で「裁きの光」を放ちます。
骸の海へ真っ直ぐとお帰りなさい。貴女の其の罪業を清めるために。
●裁きと断罪の光
「決闘を望むなら、最初から貴女自身がでてくるべきでした。貴女の命令で私たちに挑んだ傀儡卿や、隷属以外の道を見いだせなかった少女たちは、貴女が命じなければ命を落とすことはなかったのです。自分のために他者の命を弄ぶことは許されざることです」
レーヌ・ジェルブロワの弾劾に、ボロボロになり、立っていることすら苦しいはずの決闘姫、ブルーローズは嘲笑をうかべる。
「道具を道具として使って何が悪いのかしら。あれらは、あれらの望みどおり死んだ。むしろ私の行いは慈悲といえるのではなくて?」
弾劾する前から、そういった答えが返ってくることはレーヌにもわかっていた。それでも決闘姫の理不尽な命令により命を落としたものたちのために言葉を放たずにはいられなかったのだ。
「予想通りですね。其れでも貴女は戦いを望むからだと答えるのだろうと思っていました。その空しさも傲慢さも全ては貴女がオブリビオンであるからです。わたしは貴女を、導かねばならない。これなるは貴女の罪を断罪する裁きの光。私の全力をもって貴女に対峙しましょう。貴女の求める決闘の果てに命を散らし、骸の海へ真っ直ぐとお帰りなさい。貴女の其の罪業を清めるために」
レーヌが武器を向けると天からの光が決闘姫に降り注いだ。
大成功
🔵🔵🔵
風雷堂・顕吉
これが技の見せ合いならば、次の戦いで互いの成長を披露する楽しみもあろうが、命のやり取りである以上、一期一会ということになる。
再戦は、ない。
残念だと思わずにはいられない。
ブルーローズ。茨の道を進むお前に応えて、決闘に付き合ってやりたいのだが、悪いが仕事なのでな。群れもするし、お前の手傷も最大限利用させてもらう。
悪く思うな。
【血統覚醒】
数合の剣劇の後、ブルーローズの凄牙惨爪斬をヴァンパイアの命を奪う必殺の武器、白木のパイルバンカーで【武器受け】をする。
パイルバンカーの故障にブルーローズはしてやったりと思うだろうが、実はこれはフェイントだ。
その一瞬の隙をついてブルーローズをガソリンで【焼却】する。
●聖者であり強者
「これが技の見せ合いならば、次の戦いで互いの成長を披露する楽しみもあろうが、命のやり取りである以上、一期一会ということになる。再戦は、ない。残念だと思わずにはいられない。お前もそうではないか? 戦いに身を置く者は自らの能力を高めようとする戦闘における生存本能にも似た飢えを持つ。そして自身を高めるためには好敵手の存在はなにより得難い宝だ。お前にはそういった相手がいなかったから、反逆を期待して暴虐を強いた一面も、あったのかもしれないな。ブルーローズ。そんな茨の道を進むお前に応えて、決闘に付き合ってやりたいのだが、悪いが仕事なのでな。群れもするし、お前の手傷も最大限利用させてもらう。悪く思うな」
風雷堂・顕吉は秘められた血統を覚醒させ、その瞳の色を真紅にそめあげて決闘姫に挑む。
彼のヴァンパイアとしての血が覚醒し、命を削る代わりに莫大な戦闘力をあたえたのをみて決闘姫も応えるように不敵に笑う。
決闘姫に残された時間は少ない。その短い時間の間に、二人は技を惜しまず打ち合った。
パイルバンカーで武器を受けたことによる不発を故障とみせかけ、フェイントで生まれた隙をついてガソリンで焼却してなお、決闘姫はまだ立ち上がる。
皮肉にも強者との戦いが決闘姫の生存本能を駆り立てているのだった。
大成功
🔵🔵🔵
神楽坂・神楽
さっきから凄い自信だね
君の仲間がどれだけ僕達に倒されたか、耳にしたことはないのかな
それとも、自分は特別だって思ってる?
超感覚で敵の動きを感知し、長剣を躱し、短剣を捌きつつ脚力を生かして接近
間合いに入ったら、正統派の格闘技と暗殺技術を切り替えながら攻撃を仕掛ける――のと合わせて、事前に張り巡らせていた破魔、念動力、“糸”による三重の罠で捕縛する
今まで人を散々いたぶって遊んで、最後には決闘を楽しんで死ぬなんて認められないよね
手の指、足の指、手、足、腕、脚……少しずつ切り落としていってあげるよ
吸血鬼はどんな声を上げるのか、じっくり教えてほしいな
えっと……吸血鬼だって痛みくらい感じるよね?
●命の別名
「さっきから凄い自信だね。君の仲間がどれだけ僕達に倒されたか、耳にしたことはないのかな。それとも、自分は特別だって思ってる? まぁ、どれだけ攻撃を受けても戦い続けようとする、その執念はある意味凄いけどね。でも、今まで人を散々いたぶって遊んで、最後には決闘を楽しんで死ぬなんて認められないよね。君だけが満足して死ぬことができるなんて、そんなのは君が今までいたぶってきた命に対する冒涜だ」
神楽坂・神楽は決闘姫にかける慈悲や情けはないと判断したのか、後半の言葉を紡ぐとき嗜虐的な笑みを浮かべた。
長剣を躱し、短剣を捌きつつ脚力を生かして接近、間合いへと入る。
正統派の格闘技と暗殺技術を切り替えながら手繰るのは破魔の力を宿し、念動力で操る糸の罠。
「手の指、足の指、手、足、腕、脚……少しずつ切り落としていってあげるよ
吸血鬼はどんな声を上げるのか、じっくり教えてほしいな。えっと……吸血鬼だって痛みくらい感じるよね?」
どれだけ手傷を負っても屈しない決闘姫に、まさか痛みを感じないタイプのオブリビオンだろうかと疑惑が生まれる。
「痛みを感じないとしても、綺麗に殺してあげないことには代わりない。しっているかい、決闘姫。命の別名は心というのだそうだよ。君には心が足りなかったから強者との戦いに満足できずにこんな終わりかたをするんだ。……そんな終わらせかたを選んだ僕にも敵に対する慈悲の心はないんだけどね。僕、敵に対してはサディストでさ」
それが決闘姫の聞いた最後の言葉だった。
神楽による攻撃で、決闘姫の五体はバラバラに引き裂かれる。不屈の精神をもって戦い続けたブルーローズも、身体がバラけてはもう二度と立ち上がれない。
猟兵を狙うオブリビオンは、壮絶な最期を迎えて討ち果たされたのだった。
大成功
🔵🔵🔵