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妖狐に教わる、妖の術

#サムライエンパイア

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 深夜、人気のない神社の境内。
 その男は、一人で座禅を組み、精神を集中させていた。
「ふっふふふ……今日も、来たのね?」
 どこからともなく聞こえる、妖艶な女性の声。
 それとともに、付近に砂嵐が巻きあがる。
「さぁ……目を開きなさい?」
 砂嵐が止む。
 男が目を開くと、妖狐と思しき女忍者たちが周りに立っていた。
「それじゃあ、いつものように……。」
 いらっしゃい?
 その声に誘われるようにふらふらと立ち上がり、女忍者たちについて社殿へ入っていった……。

「皆さん、サムライエンパイアで少し困ったことが起きています。」
 巫女装束の羅刹、八咫・美都子は、集まった猟兵たちを困ったような笑顔で迎えた。
「とある陰陽道を伝える道場がありまして、そこに通う門下生の一人が急に腕を上げているとか。
 これだけなら別にいいのですが、どうもあまりよろしくないモノから、術を習っているようですね。」
 ここで少し太った男の似顔絵を猟兵たちへ見せ、
「その門下生の名前は熊八といいまして、このように少しふっくらとした人間で、おっとりとした性格だったみたいです。
 その彼が急に痩せ始め、細かいことで苛立つようになり、それと同時に術の腕が上がっていった、と。
 ……それだけであれば、何か思うところがあって痩せただけ、ともとれますが。」
 お腹がすくと、どうしても怒りっぽくなりますしね?と笑顔を向けつつ、
「どうも、そう単純な話ではないようで。
 彼は夜な夜な、山奥の寂れた神社へ向かい、妖狐の女忍者たちから術を習っているようで……早く止めなければ、彼は人としての日常へ戻れなくなるでしょう。
 まずは、彼を止めてあげてくださいね。」
 それではみなさん、よろしくお願いしますね?と、八咫の禍々しい右手で掲げたグリモアからゲートを開く……寸前に、ふと思い出し、
「妖狐たちが使う術というのは、主に炎……狐火が多いのは、皆さんの知っての通りかと。
 ですが、神社での彼女たちは砂塵の術を使っているように見えました。
 背後に何か、別の者がいるかもしれませんね。」
 それでは、頑張ってくださいね。
 その声とともに、とある街の外れへのゲートが開いた。


ヨグ
 ヨグです、今回初めてのサムライエンパイアでの物語となります。
 色香に迷い、人としての道を踏み外しかけた男を救い、元凶たちを退治してください。
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第1章 冒険 『天狗の業、いかなるものぞ』

POW   :    魔道に堕ちかけている弟子の心を、ちょっと荒療治をしてでも改めさせねば。

SPD   :    弟子はその師匠が妖怪変化の類と知らないのだろう、説得できるかもしれん。

WIZ   :    過去に現れた天狗であれば記録が残っているはず、調べれば役に立つだろう。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

勘解由小路・津雲
やれやれ、いかに「術」の腕を磨こうとも、自らが魔に魅入られるようでは「道」とは言えないな。熊八とやらには、陰陽道の本道を思い出してもらおうか。

■行動(WIZ) さて、「砂塵の術」とやらが気になる。そこを調べていけば、過去の事例が出てこないだろうか。それがわかれば、その道を進んだものの末路もわかるだろう。それを突きつければ、熊八に理性が残っていれば思うところがあるだろう。……もっとも、おれは基本的に調べものに専念し、情報の提供を主にして説得そのものは他の仲間にまかせるとしよう。敵の情報を少しでも集め、その後の荒事にそなえたいのでね。(アドリブ連携歓迎)


琥星・流矢
説得とか敬語、苦手なんだよなぁ…敬語の前に「あー」って付いちゃうし。
今回は情報を聞き出してみるか。

まず他の世界からの土産でも差し出して機嫌とってみるか。駅弁なんかどうだろ。
「あー、これ、つまらないものデスが、ドーゾ」

道場で陰陽道の修行してるんだったよな。まず、その道場の師匠からどんな事を教わっているか聞こう。
そこから、自分でも自主練してるかどうか、夜に何の修行をしているか、って話を広げられたら良いんだが。
「あー、そんな修行をされテルンデスか。参考にナリマス。」

後は、このあたりの名所とか聞いてプライベートで巡ろう。
ついでに例の神社の場所も聞くか。
「あー、このあたりって、有名な建物はありマスカ?」


久遠・翔
何かしらの情報は残っているはずですし、ここ最近の事ならば聞き込みなどをすれば何かおかしな出来事なんかが浮き出てくるかもしれないっすね…

神社の周辺は【影の追跡者の召喚】を使い、闇に溶け込みながら調べている間に道場の近辺や、神社へ続く道にある店なんかに聞き込みをしあの神社にまつわる話を聞きます

敵に怪しまれないようにサムライエンパイアにいる歴史学者のような恰好をして情報収集をします

使う技能はコミュ力・第六感・情報収集・聞き耳・変装を使います

情報がある程度集まったら紙にまとめて他の猟兵達に情報の共有を行います



「あー、これ、つまらないものデスが、ドーゾ。」
「おお、これは美味しそうで。すみませんな、こちらからはお茶くらいしか出せなくて。」
「あー、いえ、気にセズニ。」
 陰陽道の道場、そこの師範と向き合いながら話をする、帽子をかぶった旅人風の男。
 琥星・流矢(世界旅人・f10204)は、手土産にUDCアースで買った駅弁を差し出しながら、師範に直接熊八の事を聞きに来ていた。
「あー、ところで……門下生に、熊八って人がいたと思うんデスが。」
「おお、うちにいますな……最近はあまり、顔を出さなくなっていましたが。」
「あー、そうデスか。」
「前は熱心に通っていたものです。術を使うのはそれほどうまくなりませんでしたが、符を書くのは遅くまで明りの下で真面目にやっておりましてね……。」
 琥星が相槌とともに聞き出すと、最近顔を見せないことに師範も心配しているようだった。
「ここでの修行の後、山奥の神社に行くと言い始めたあたりからですな。精神を鍛えるためだと、あいつは言っていましたが。」
「あー、そうなんデスね。」
「あそこは、風の神を祀った所でしてね。いつも空気の揺らぎがあり、気が逸らされることが多く、いいところに目をつけたと思ったものです。」

 場所は変わって、麓の村の長に神社の話を聞きに来たのは、勘解由小路・津雲(明鏡止水の陰陽師・f07917)。
「おらのひいひいひい爺さんあたりの頃だな。性悪な妖怪を封じたのが、あの神社だ。」
「ほう?主にどんなことをするモノだったので?」
「それがおめえ、大風をおこして田んぼの稲を倒したり、砂を巻き上げて畑の菜っ葉を砂だらけにしたり、大変な騒ぎだったみたいでよう。」
「ふむ……。」
 封じられているモノは、あまりよくない風を操る妖怪のようだ。
 その後は旅の僧侶による大立ち回りを長々と聞かされたが、誇張が多く、役に立ちそうにはなかった。
「……貴重な話を聞かせて頂き、ありがとうございます。」
「なんの、爺の昔話だ。こんなんで良ければ、また聞きに来なされ。」

 神社の歴史を調べに来た……そんな出で立ちで神社から少し離れた場所へ来た、久遠・翔(性別迷子・f00042)。
 中にいるであろう敵に怪しまれないような場所で影の追跡者を放ち、神社の中を窺う。
 神木であろう大木が植わっている広場、そこにぽつんとある寂れた社へ向かって敷石の道があるのみ。
 人の気配は全くなく、だれが掃き清めた訳でもないのに落ち葉はない。
「……これだけ見るなら、本当にただの神社っすね。」
 今は昼間。
 ここに来るまでの道は、雲一つなく風もない穏やかな日和だった。
「なのに……」
 常に風が吹いてるっす。
 そのせいで、明らかに人はいないのに、何か別のモノの気配は感じる。

「……という神社らしいな。」
「あー、師範の方は一般的な話だった感じかぁ。」
 麓の村で勘解由小路と琥星が話していると、神社から戻ってきた久遠も話に加わった。
「行ってきたっす。あれっすね、なんであんなところで修業しようとしたのかと思うくらいの変な所っすよ。」
「それが逆に良いと思ったんだろうなぁ……。師範も止めなかったようで。」
 琥星の言葉に、勘解由小路は違和感を感じた。
「ふむ?悪い気配のある場所だと知っているなら、普通は止めるものだが。」
「師範は、修行にちょうどいいとか言ってたなぁ。」
「知らなかった、ということか……つまり、最近になって妖狐たちが現れ、封印が弱まったか。」
「そう考えるのが自然っすね。」
 3人は、ほかの猟兵たちへ纏めた話を伝える。
 妖狐たちが現れるという夜に、境内へ集まるように、と。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

眼健・一磨
この依頼の妖狐って猟兵の妖狐の皆さんと同じ種類?
とかく【SPD】で行動。熊八を粘り強く、嫌がられて逃げても【絶望の福音】で先読みし【ロープワーク】や【残像】で追い詰めてとことん説得。
「妖狐はエロ可愛いし魅力的で甘やかしてくれるから離れがたいのは解る。しかしこのままだと行き付く先は破滅か冥府魔導だぞ?」
陰陽道とは似て非なる邪な道に行きたいならそうすれば良い。しかし何の為に陰陽道を習い始めたのか今一度考えれば答えは自ずと解る筈。
「まぁ妖狐が魅力的なのは否定のしようがないがな」
妖狐の背後に何が居るのか分からないが、妖狐がオブリってオチは勘弁して貰いたいなぁ。


ファラン・ウルフブラッド
【行動:POW】
事前に陰陽服を入手しておいて接触前に着がえておき、接触時は流浪の陰陽師であると思わせます。
対話時は【技能:存在感・誘惑】を使って凄腕の陰陽師と錯覚させます。

陰陽の業に根付く者が、その道を踏み外して妖の妙技に傾倒するとはな。実に愚か也。
貴様にとってその(陰陽道の)看板はただの踏み板か? であれば今すぐ陰陽から足を洗うがよい。心弱き者に陰陽の業は勤まらぬぞ。

貴様が覚えた妖の業、その腕に自信があるのなら我に見せてみよ。井の中の蛙であった事を思い知らせてやろう。

術を放ってきたら【技能:見切り・怪力・衝撃波・第六感】を乗せたソード・オブ・インフェルノを発動し、術を叩き潰します。


御剣・神夜
POW行動

おやおや、修行しても中々上達しなくて焦ったのでしょうか?
妙手の域に到達すると中々そこから達人の域に行けませんからねぇ
長く辛い研鑽の日々です。私もその道を通ってきましたが、心が折れそうになる時もありました
それでも頑張ったから今の境地にいると思います
この人にも諦めず努力してもらいましょう

「辛い修行から目を背けて簡単に手に入れた力は脆いですよ?」
とあえて野太刀を抜かず、素手で熊八の術を破ってもろさを証明する
「逃げずに一歩一歩、ゆっくりでも進んでいけば、何時か達人の域に到達できますよ」



「貴様が熊八、だな?」
「あ、なんだ?」
 急に後ろから声をかけられ、妙にやつれた様子の熊八が振り返ってみると、陰陽師と巫女の二人組がいた。
「話は聞かせてもらった。陰陽の業に根付く者が、その道を踏み外して妖の妙技に傾倒するとはな。実に愚か也。」
 流浪の陰陽師、しかも相当高位の者という印象を与えるファラン・ウルフブラッド(深淵を歩く剣王・f03735)。
「まぁまぁ、そういうものではありませんよ。修行しても、中々上達しなくて焦ったのでしょう?妙手の域に到達すると、中々そこから達人の域に行けませんからねぇ。」
 隣に立つ大太刀を腰に付けた巫女、御剣・神夜(桜花繚乱・f02570)。
 熊八は二人に図星をつかれ、
「う、うるせえや!てめえらに何がわかるってんだ!」
「貴様に術を授けたモノに、用があってな。」
「なんだと……!」
「貴様が覚えた妖の業、その腕に自信があるのなら我に見せてみよ。井の中の蛙であった事を思い知らせてやろう。」
 尊大な様子で語る、明らかに自身より腕の立ちそうな陰陽師ファラン。
 だが、熊八はすでに怒りに目がくらんでいた。
「しゃらくせえ!これでも喰らえ!」
 両手で印を切り、強風を巻き起こし、二人を吹き飛ばそうとする熊八。
「……辛い修行から目を背けて、簡単に手に入れた力は。」
 術に対して前に出る御剣。
「脆い、ですよ!」
 気迫を込めた言葉とともに、柏手を打つ。
 熊八の術は、それだけで脆くも散ってしまった。
「え、あ?」
「所詮は、妖の術か。」
 言葉とともに、ファランは自身の体から吹き出る地獄の炎を手に集め、業火の大剣を作り出す。
 それを熊八へ突き付け、
「貴様にとって陰陽道の看板は、ただの踏み板か? であれば、今すぐ陰陽から足を洗うがよい。心弱き者に陰陽の業は勤まらぬぞ?」
「ひ!うわあああ!」
 術は破られ、さらに強力な術を見せつけられた熊八は、かなうはずがないと逃げ出した……が。
「おおっと、逃がす訳にはいかねえな!」
 熊八の動きを予測し、すぐ後ろにいた眼健・一磨(右腕にサイコガンを持つ男・f09431)により、あっさりと紐で縛り上げられ、身動きが取れなくなっていた。
「くそ!離せ!」
「……いいか、熊八よ。」
 眼健は神妙な面持ちで顔を近づけ、
「妖狐はエロ可愛いし、魅力的で甘やかしてくれるから、離れがたいのは解る。非常によく解る。」
 落ち着きはらった声で言い含めるように語る姿に、御剣は思わずずっこけそうになった。
「しかし、だ……このままだと、行き付く先は破滅か冥府魔導だぞ?」
「く……。」
 薄々、そのことは察していたのだろう。
 黙り込んだ熊八へ、
「なぁ、どうして陰陽道を習おうと思ったんだ?」
 眼健の問いに対する答えは、少し時間がかかった。

「……おれは、元々農民だ。日照り続きに雨を呼んだり、そういう術を覚えたかったんだ。」
「ふふ、いい理由じゃないですか。」
 その答えに笑顔を向ける御剣に、少し緊張がほぐれたようだった。
「だが、そんな大掛かりな術はすぐに覚えられるわけでねえ。水を呼ぶ、風を操る……と、基礎からやってたが、なかなかそこからがうまくいかなかっただ。」
「なるほどな、だから妖狐達から風の術を。」
「そうだ、元々風の神さんを祀ったところだって聞いてたし……そこの神使だって言ってただ。」
 だからあっさり信じて言いなりになったか……と納得した眼健。
「まぁ、妖狐が魅力的なのは否定のしようがないがな。」
「ああ……だが、もうあの神社に行くのはやめるだ。」
「ほう、それは何故だ?」
 ファランの問いに、
「結局、あそこで教わったのは紛い物の力だ。それを巫女さんに教えてもらっただ。」
「ふふ、では元の師範のところでの修行に戻るのですね?」
「そうだ、師範にしばらく会ってねえだ……。」
 少し不安げな様子に御剣は笑顔を向け、
「大丈夫ですよ、師範もあなたの事を心配していました。戻ってくるなら、特に何も言わないでしょう。」
「そうか……。」
「逃げずに一歩一歩、ゆっくりでも進んでいけば、何時か達人の域に到達できますよ。」
 優しく言葉をかける御剣に、熊八は自信を持ち始めたようだった。
「わかった、明日になったら師範に頭を下げてくるだ。また修行させてくれって。」
「おう、その意気だ。」
 がんばれよ!と肩を叩く眼健に、笑顔を向ける熊八。
 すっかり妖狐達の魅了は解けているのが見て取れる。
 拘束していた紐を解き、家に帰らせる前に、一つだけファランは聞いた。
「時に、妖狐達はどのような様子であったか?貴様の力をだいぶ吸い取っていたようだったが。」
「ああ……そういえば、神さんを蘇らせるとかって言ってただ。自分たちだけじゃダメだって。」
「ふむ……。」

 人の精気でなければいけない、ということか。
 と、熊八を帰らせた後に話す。
「やっぱり、妖狐もオブリビオンって事だな。」
「ああ、だから今を生きる人間の精気を欲したのだろう。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『妖狐忍』

POW   :    魅了の術
【全身】から【魅了の術】を放ち、【幻惑】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    小刀一閃
【小刀】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    狐火
レベル×1個の【狐火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 深夜、山奥の寂れた神社の境内に、砂塵の嵐が起こる。
「ふふふ……今日は、別のお客さんのようね?」
 嵐が消え、風がやむとともに、妖狐忍たちが境内に現れた。
「まぁ、復活の儀式はほとんど終わりだし……。」
 猟兵たちを見ても余裕の笑みを浮かべ、小太刀を構える。
「邪魔をするなら……。」
 遠くの妖狐忍は狐火を起こす。
「容赦はしない!」
 言葉とともに、猟兵たちへ襲い掛かってきた。
御剣・神夜
妖狐の忍びですか
何かしら企んでいるようですが、いいでしょう。すべて私たちが粉砕してあげます
復活したなにかもすぐに貴方たちの後を追わしてあげますよ

魅了の術を仕掛けてきたら下唇を噛む。それで対抗できないくらい強いなら血が流れようと噛み千切るほど強く噛んで意識を保つ
小刀の一閃は野太刀を豪快に振り回して弾き飛ばして攻撃する。間合いは圧倒的にこっちが有利なので間合いを潰されないように立ち回る
狐火は進行の邪魔になるなら切り払い、特に自分を狙ってないのであれば気にせず突っ込む
「失敗しましたね。数の理で勝てると思いましたか?忍びは本来容易に姿を晒さぬもの。それを晒すのでしたら完勝できる手筈を整えるのでしたね」


勘解由小路・津雲
やはり妖狐自体は、炎を使ってくるのだな。神社に風が吹いているのは、それだけ封印が弱まっているということか……? まあいいさ、炎相手の方が、おれはやりやすいのでね。

■戦闘 【エレメンタル・ファンタジア】を使用。雨を降らせ、妖狐の狐火を防ぐとともに、氷の刃に変えて攻撃。「範囲攻撃」「全力魔法」を使う。屋内なら使うのにも工夫が必要だが、幸いここは屋外、全力でいかせてもらうぜ。「氷帝招来、急急如律令!」「猟兵のみんなを濡らせてしまうのは少々申し訳ないな。制御が難しくてね……」(アドリブ・連携歓迎)



「妖狐の忍びですか。」
「ああ、妖狐自体は、炎を使ってくるのだな。」
 居並ぶ妖狐忍を前に、身構える御剣と勘解由小路。
「神社に風が吹いているのは、それだけ封印が弱まっているということか……?」
「ええ、だいぶ妖怪の復活も近そうですが……いいでしょう。すべて私たちが粉砕してあげます!」
 そのまま妖狐忍へ、身の丈ほどもある野太刀を引き抜きながら駆け出す御剣。
「ふふふ、素直にやられるつもりはないわよ?」
「く……。」
 目の前にいる妖狐忍への足が止まる。
 刀を持つ手も動かない……。
 御剣は、自分が妖狐の扱う魅了の術にかかっていることを自覚した。
 自身の下唇を噛み、痛みで解こうとするが、
「ふっふふふ、怖い目で見つめてくること。」
「でもね、私たちに挑もうとしたのが間違いよ。」
 後ろの妖狐忍達が狐火を放つ構えを見せた。
 まだ、動けない……。
 これまでか……と目を閉じた時、体に雫が落ちるのを感じた。

「……すまんな、雨を降らすのは時間がかかるのだ。」
 己の神通力で天候を、自身の得意な水の術を扱うのに最適な天候を操る勘解由小路。
 小雨だったものが、今では大粒の雨と化していた。
「だが、これで全力が出せる!」
 妖狐忍の放つ狐火が、勘解由小路の雨によって消されていく。
 さらに九字を切り、
「氷帝招来、急急如律令!」
 降りしきる雨水が、氷の刃に変わる。
 妖狐忍を襲う鋭い雹の雨、逃げる場もなく体を引き裂き、妖狐忍の集中力を途切れさせた。
「く、しまった!」
「……はぁ!」
 妖狐忍の一体が、御剣の野太刀に切り伏せられる。
 雹の雨により御剣にかけられていた魅了の術が弱まり、御剣の気合で無理やり解かれたのだった。
「はぁ、はぁ……これで、自由です!」
「よし、それではキツネ狩りといこうか。」

 神社の境内を氷が舞う。
 それは妖狐忍の術を消し、確実に体力を消耗させていた。
「天武古砕奥義、流走!」
「ぎゃあああ!」
 そこを走り、全力で振り下ろされる御剣の野太刀。
 妖狐忍達を一人、また一人と切り伏せ、塵と化していく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ファラン・ウルフブラッド
妖狐の忍衆か……シノビってヤツは諜報活動のスペシャリストなんだろ?欲しい、欲しいなぁ。

【行動:POW】
なぁ、貴様。我に仕えてみる気はないか?我は一人でも多くの有能なシノビを欲しておるのだ。 我が国を再興する為にも貴様の諜報能力、我は是が非でも欲しいのだ。
(魅了してきた妖狐忍の両手を取ってガッツリ勧誘開始! 此方も魅了に対抗して『技能:誘惑』を全力発動します。おい、戦闘しろよって?そんな事よりスカウトだ!!) ※アドリブ大歓迎。連携も可!むしろ推奨で。

一度断られても最後の最後まで勧誘を諦めません。それでもダメだったら凄く、すっっごく残念そうに焼き斬ります。(尚成功した場合召喚ユーベル行きです)



「妖狐の忍衆か……。」
 神社の境内で雨に濡れる妖狐忍を見ながら呟くファラン。
「シノビってヤツは諜報活動のスペシャリストなんだろ?」
 欲しい、欲しいなぁ……。
 そう呟きながら、彼女たちへ近づいていった。

「く!貴様も私の虜にして……。」
 近づいてくる偉丈夫に魅了の術をかける……が、
「嘘、止まらない!?」
 足を止めさせる術にかかっているはずなのに、変わらず近づいてくるファラン。
 ひぃ!と声を上げて逃げようとする妖狐忍の一人の腕をつかみ、
「貴様が欲しい!」
「……え?」
 振り返った妖狐忍の見たファランの目は、明らかに魅了にかかった者の目だった。
「なぁ、貴様。我に仕えてみる気はないか?我は一人でも多くの有能なシノビを欲しておるのだ。我が国を再興する為にも貴様の諜報能力、我は是が非でも欲しいのだ!」
 熱っぽく一気に言い放つファラン。
 魅了された勢いで、本音がすべて流れ出している。
 しかし、堂々と言い放つその領主としての姿に、妖狐忍の心も動かされていた。
「え、え?」
「駄目か?貴様が忠誠を誓うというのなら、貴様も命を捨てずに済むのだぞ?」
 妖狐忍の顎を上げながら、割と物騒なことを言うファラン。
 実際、周りには切り捨てられた妖狐忍の姿があった。
 ここで拒否すれば、自分も同じ……。
「……はい、誓わせてもらいます!」
「よし、いい返事だ。」
 満面の笑みで自身の手駒を手に入れたことを喜ぶファラン。
「ちょっと!お前何を!」
 他の妖狐忍が裏切り者へ狐火を飛ばすが、
「貴様も来るというならば、我は止めぬぞ?」
 その狐火を地獄の炎の大剣で切り払いながら言い放つ。
「くっ……誰が、お前の言いなりに!」
「残念だ、続いてくれるとよかったのだが。」
 その言葉に続くように、手下になると誓った妖狐忍が飛び出し、小太刀で先ほどの妖狐忍の胸を突き刺した。
「ぐ、は……。」
「ふふふ、あなたの首を手土産に、新たな主の元に行くことにするわ。」
 元の仲間だろうと容赦なく、自分が主と決めた者へついていこうとする。
 そんな忍者としての行動を見たファランは、満足そうに新たな部下を迎え入れ、労った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

琥星・流矢
速さで勝負…の前に、せっかく神社に来たんだ。まずは参拝しないとな。賽銭箱に向かって歩いて、旅の祈願でもするか。ま、向かってくる奴には、カウンターで蹴り上げを喰らわせるけど。(【名称未設定】使用)
「来たい奴がいるならご自由にどうぞ。アンタらがオレを斬るってんなら、オレはそれよりも速く駆けるだけ!」

良い旅の思い出が作れますようにって祈願が終わったら、オレも戦線参加だ。他の奴らを狙ってる妖狐忍を優先して狙うか。
「お待たせ。ま、サクッと終わらせよう」

ある程度片付けたら、気絶してる妖狐忍に近付いてみよう。気になってた事がある。
「この服の素材どうなってんだろ。すっごいパッツンパッツンしてる」


久遠・翔
あらら…?なんかあっちで主従関係が成立している…?と、とりあえずこちらも一応声掛けするっすかね…?

忍に向かって、あ、あのー…今かなり不利っすよね。貴方達…もし、よかったら一緒に来ないっすか?
ぶ、侮辱したわけじゃなくて…その、綺麗な人には死んでほしくなくて…(誘惑20の上目遣い)

それに、その…俺、やっぱり平和に解決できたほうがいいっすから…(微笑みかなり濃厚なフェロモン醸し出す。もしもついてきてくれるのであれば無自覚の使役術が発動してちび妖狐となる)

…ありがとうございます。共に進みましょうっす

ただ、失敗した場合は…悲しみながら相手を斬ります

アドリブや絡み歓迎です


上月・衒之丞
ほう、同朋のくノ一でありんすか。
なかなか良い身体をしておりんすなぁ。
ふふ……愉しみささんすよ?

魅了など通じるはずがありんせん。
あちきは色を売りし者、逆に虜にしなんし。
糸で四肢を拘束し、【誘惑】仕返しささんす。
「無明弦月流、如月。ふふ……主はあちきの手の内にありんすよ。さあ、愉しみなんし♪」
辱めはしなんす。触れたそばから神無月で透明化して隠してやりんす。
主の精、貰いなんし……♪

十分に精を貰いなんせば、四肢と首を刎ねなんし。
「ふふ……綺麗な牡丹が見頃なんしなぁ。次は誰が散りなんせ?」
返り血を浴びささんして、婉然と笑いなんし。
さぁ……次の獲物を探しなんしや。主の精と死をあちきにくりゃれ?



「ふふ、同朋のくの一ではありんすか。なかなか良い身体をしておりんすなぁ。」
 少し離れたところにいた妖狐忍の一人に近づく、芸妓風の女性……と見せかけた男性。
「……!何奴!」
 突然のことに戸惑い、魅了の視線を向ける妖狐忍だったが、
「ふふ……そのような急ごしらえの魅惑の術では、あちきには敵いませんし。」
 年季が違いますしなぁ、と余裕の笑みを浮かべる上月・衒之丞(泡沫の遊女・f11255)。
 逆に上月を見つめた妖狐忍が見とれて動けなくなる始末。
「無明弦月流、如月。ふふ……主はあちきの手の内にありんすよ。さあ、愉しみなんし♪」
 不可視の糸で絡め取り、そのまま大樹の影へ誘い込む上月。
「さぁ、主の精、貰いなんし……♪」

「さて、まず神社に来たならお参りだよな。」
「え、ええー?こ、この状況でっすか?」
 境内では妖狐忍との乱戦、すでに嵐が吹き荒れ火球が飛び交うのを目の当たりにしながらも、懐から小銭を取り出しながら言い放つ琥星に、ドン引きの視線を向ける久遠。
「構いやしねえよ、俺がそうしたいからやるんだしな。」
「え、あ、ちょっとー!」
 久遠が止めるのも聞かず、琥星は敷石を渡りながらまっすぐ社へ向かう。

「貴様も敵か!」
 早速、妖狐忍の一人に目を付けられるが、
「まぁ待てよ、終わったら相手してやるからさ。」
 と意に介さず社へ歩む琥星。
「そうはいくか!」
 流石にはいそうですかとはいかず、妖狐忍の一人が小太刀を持って斬り掛かって来た。
 それを視界に収めた琥星は、無言のまま素早く足を蹴り上げた。
「く、あああ!」
 足の間合いからは明らかに外、だがその蹴り上げによる衝撃波が妖狐忍を襲う。
 吹き飛ばされ、気絶した妖狐忍をちらりと見たのみで視線を社に戻し、歩みを進める。
 賽銭箱へ小銭をチャリンと投げ入れ、柏手を打つ。
「良い旅の思い出が作れますように。」
 手を合わせて祈りをあげると振り返り、
「お待たせ。ま、サクッと終わらせよう。」
「ほざくな!」
 一人がやられたのを見て様子を見ていた妖狐忍達が襲いかかる。
 琥星は身軽に妖狐忍の間を駆け、正確に腹を蹴り上げて悶絶させていく。
「アンタらよりオレの方が早く動けるもんでね。」

「あ、あぁ……。」
「ふふ……ご馳走になりんした。」
 木陰の二人、上気した頬をぺろりと舐めあげ、上月は満足そうに声をかけた。
「仕上げといきましょうや。」
「い……!」
 不可視の糸を一気に締め上げ妖狐忍の首と四肢を絞め、食い込ませ、解体する上月。
 返り血を拭うこともなく、うっとりと呟く。
「ふふ……綺麗な牡丹が見頃なんしなぁ。」

 そうこうしているうちに、残る妖狐忍は後一人になっていた。
「え、えっと……お姉さん。もう、降参しませんっすか?」
 久遠は残りの一人に声をかけていた。
「く……確かに、勝ち目はないわね。」
「で、でしょう?それでっすね……お、お姉さん、俺と一緒に来ませんっすか?」
 おどおどとした雰囲気の久遠、その震える瞳での上目遣いでかけられる言葉。
 妖狐忍も、すでに使命はほぼ果たしているし、無駄に命を散らしたくはない。
 それに……
「ふふ、可愛い子ね……。」
「う……で、ですか?」
 急に上気した視線を向けられ、たじろぐ久遠。
「ええ、こうなったら貴方について行くわ。こんなことで死にたくないもの、ね?」
「わ、ありがとうっす。じゃあ……。」
 妖狐忍がポンと煙に包まれ、はれたときには小さな妖狐がそこにいた。
 その子の頭を撫でながら、
「共に進みましょうっす。」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『砂塵のあやかし』

POW   :    砂塵
【激しい砂嵐】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    目潰し
【自身の足元】から【対象の目に向かって蹴りあげるようにして砂】を放ち、【目潰し】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    砂の侵食
【着物の袖から放った砂】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を砂で覆い】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は世良柄野・奈琴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 突如、大きな地震が起きた。
「はーっはっはっは!われ、ふっかつなり!」
 小さな女の子の声が境内に鳴り響くと、社から巨大な竜巻が起きた。
 そのまま広場へ動くと竜巻は止まり、中から着物の女の子が現れた。
「ぬぅ?」
 自身の姿を確認すると、
「なんじゃ、だいぶちいさくなってしまったのう。」
 じゃが!久しぶりの外じゃ!存分に暴れさせてもらうぞ!
 そう言うと、砂塵の嵐を起こして猟兵達へ襲いかかってきた。
ファラン・ウルフブラッド
【行動:SPD】技能は臨機応変に。

ようやく総大将のお出ましか。…って、随分小さいな。
何というか、我の友人が見れば喜びそうな容姿をしておる。

そんな事を考えていると視界の端に見知った顔を発見し、「なんでお前は其処にいる?」と不審者を見つけたような顔になります。
冠月・拓真(f00368)は同じ旅団の悪友。

ロリ狂は放って置いて、二章で配下にした妖狐忍の『桔梗』と連携しながらボスを攻め立てます。
戦闘中、ガス臭い匂いがしたら即座に桔梗を抱えて猛ダッシュで逃走! 爆発で吹っ飛んでいきます。
「拓真ぁぁあ!てめぇ、後で覚えてろよぉぉお!!」


※アドリブ歓迎、連携も可です。


冠月・拓真
ファラン・ウルフブラッド(f03735)は同じ旅団の友人。

王様! 助太刀という名目で幼女を愛でにきたぞ!
のじゃロリ! のじゃ! 幼女! ベストマッチ!
銀髪に透き通った赤い瞳!
イタズラっ娘な表情! なんて愛らしい!

結婚を前提に妹になってください!

ああん? 王様バカかよ幼女と戦うとか。世界一尊い生き物だよ?

貴様一人だけエロ狐娘お持ち帰りで俺は事案扱いなのおかしくない?

ならば俺は幼女たんとラヴするためにガス漏れしている大量のスプレー缶を召喚、かーらーのユーベルコードを発動!

周囲まるごと吹っ飛ばす。
幼女巻き込んでる? フレンドリーファイア? つまりフレンドリーに俺の愛の炎で幼女が身を焦がすんだね素敵!


クレア・アイティリス
遅くなってしまいました…我が王は大丈夫でしょうか……おや、あれが総大将でしょうか、ずいぶんと特定の人物が好みそうな外見を…(見知った特定人物の顔を見て硬直する) ファラン・ウルフブラッド(f03735)を我が王と呼び慕っています。 冠月・拓真(f00368)は同じ旅団の友人。ロリ婚は放っておいて我が王と…妖狐の忍び?と連携しながらボスを討ちに行きます。ガス臭い匂いがしたらすぐにその場を離れます。我が王はちゃんと回収しますね。「我が王、どこへ行かれるのですかー!?」 ※アドリブ歓迎、絡み歓迎、連携も可



「ようやく総大将のお出ましか。……って、随分小さいな。」
「我が王ー!遅くなりました!」
「おお、来たか。」
 ファランが振り返ると、魔槍を携えた妖狐の女性、クレア・アイティリス(暗黒竜騎士・f10436)の姿があった。
 社から出てきた砂塵の妖怪を指さし、
「少し手伝ってもらうことになりそうだ、なりは小さいが相当な力がありそうでな。」
「なるほど、あれが総大将……こう言っては何ですが、ずいぶんと特定の者が好みそうな姿ですね。」
「そうだな、我の友人が喜びそうな容姿を……。」
 ここで二人は、視界の端に共通の知人、まさにその友人の姿を捉えた。

 当の彼、冠月・拓真(月下のストーリーテラー・f00368)は、なぜか花束を持ちながら妖怪へ駆け寄っていった。
「のじゃロリ! のじゃ! 幼女! ベストマッチ! 銀髪に透き通った赤い瞳! イタズラっ娘な表情! なんて愛らしい!」
 あまつさえそんなことを叫んでいる。
「な、なんじゃ?」
 そんな彼を見た妖怪も、身の危険を感じて身構えた。
 彼は妖怪の目の前に立ち、花束を手渡そうとしながら、高らかに言った。
「結婚を前提に妹になってください!」
「……え?」
 一瞬、言われたことが理解できなかった妖怪。
「いやにきまっておろうが!」
「ぐああああ!目が!目が!」
 が、そのまま足元の砂を蹴り上げ、冠月の目に砂をかけ、さらに竜巻で吹き飛ばした。

「……何をしているのでしょうね?」
「あいつの考えてることは解らん。まぁ、いつも通りと言えばいつも通りだが。」
 呆れた様子のクレアと、それに答えつつ手を叩くファラン。
「お呼びですか?我が主。」
 その音に呼ばれ、ファランの影から現れる妖狐忍。
「あの、我が王。その方は?」
「つい先ほど、我が配下となった者よ。」
 クレアが不審の目を向けるが、妖狐忍は意に介さずにこりと微笑みながら、
「桔梗と申します、以後お見知りおきを。」
 と名乗る。
「あ、クレアです、よろしく。」
 釣られて挨拶を返すクレア。
「よし、同じ妖狐同士、仲良くしてくれよ。」
 言葉とともにファランは地獄の炎で大剣を作り、
「では妖怪退治と行こうか!」
「は!」
「は、はい!」
 呼応する妖狐忍の桔梗と、遅れじとクレアは妖怪へ駆け出した。

 そこへ冠月が落ちてきた。
「いってててて……。おお、王様。」
「何でお前は其処にいる?」
 思いっきり不審者を見る顔で振り返るファラン。
「貴様がエロい狐娘を自分のものにしたって第六感が囁いたからな!」
「……その第六感を、別の事に使えればいいんだがな。」
 当たっている、当たってはいるが……あまりにも残念な友人を見下げるファラン。
「だってよぉ、俺も幼女の嫁欲しいからさ。」
「アホか……それに、あの妖怪なら倒すと決めたからな。」
 と、すでに妖怪と戦ってる二人を見ながら、ファランもそちらへ駆け出した。
 残された冠月はその姿を見ながら呟く。
「ああん? 王様バカかよ幼女と戦うとか。世界一尊い生き物だよ?」

「せい!やぁ!」
「はーっはっは!いいぞいいぞ!」
 クレアの振り下ろす魔槍を軽々と避け、妖怪はふわふわと飛びながら戦いを楽しんでいるようだった。
「なかなか、いいうでをしておる。われのてしたにならんか?」
「ほざくな!」
 ブン!と振る魔槍の穂先をぎりぎりで躱した妖怪。
 そこに桔梗が飛び掛かり、小太刀を妖怪の足に突き刺し、
「く!?きさま!」
「クレア様、今です!」
「はい!」
 言葉に答え、クレアは動きを止めた妖怪の腹に魔槍を突き刺す。
「はぁ!」
 そして気合とともに、魔槍に宿るドラゴンの怨念を解き放つ。
「きゃああ!……く、この!」
 黒いオーラに蝕まれた妖怪は、なんとか魔槍から逃れる。
「よくやったぞ、クレア!」
 駆け付けたファランが炎の大剣を振り下ろすが、妖怪はまたふわりと避けた。
「は、はい!ありがとうございます、我が王。」
 誉められた!と顔を赤くしながら答えるクレア。

「……さっきからなんなんじゃ!へんなこくはくとか!」
 そんな様子を近くで見せつけられた妖怪は、怒り心頭だ。
 自身を中心とした竜巻を起こし、
「まとめてふきとぶがよい!」
 その様子に身構える3人。
「……この匂いは?」
 空気に混じった微かな変化に気が付いた桔梗。
 その言葉に振り返ると、冠月が何かのボンベを大量に召喚し、穴を開けていた……。
「我が王!危ない!」
「まさか!?」
 ファランが持つのは地獄の炎でできた大剣。
 その炎で竜巻に吸い上げられた可燃ガスが引火し、炎の竜巻となって燃え上がった。
「ぐあああああああ!」
 当然、妖怪はたまったものではない。
「拓真ぁぁあ!てめぇ、後で覚えてろよぉぉお!!」
 クレアと桔梗の二人を庇いつつ、ファランは叫びながら吹き飛ばされていた。

「ふぅ、すっきりしたぜ。」
 その様子を見ていた冠月はさっぱりした顔で言い放つ。
「幼女巻き込んでる? フレンドリーファイア? つまりフレンドリーに俺の愛の炎で幼女が身を焦がすんだね、素敵!」
 すると炎が消え、少し焦げた妖怪が怒りとともに砂嵐を放ち、冠月を吹き飛ばした。
「すてき!ではないわ、ばかものがー!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

琥星・流矢
あれが神様…でいいのか?神を蹴るなんて罰当たりなことしたくないな。なるべく『グラップル』での拘束を目的にして戦うぞ。

さすがに風より速くは動けなさそうだな…ここは力押し(POW判定)で行こう。
砂嵐への対策なんだが、台風の目ってあるだろ?それと同じ要領で、真上から飛び込めば行けそうじゃないか?
「正面がダメなら…上か?ええぃダメ元!」
境内で一番高い建物に登って、そこから砂嵐の上から飛び込めないだろうか。
一応『ジャンプ』を持っているが、それでも届かなさそうだったら…何か踏み台になりそうな物があればいいんだけど。
無事に飛び込めたら、そのまま落下の勢いを付けて押さえつけるぞ。
(アドリブ・連携歓迎)


勘解由小路・津雲
ふむ、完全体ではない、のか? 今のうちに叩かせてもらおう。せっかく出てきたところ悪いが、また戻ってもらうぞ。

■戦闘 【歳殺神招来】を使用。歳殺神の力で呼び出した古代の戦士の霊を向かわせる。……見た目だけの問題とはいえ、小さな女の子と闘うというのはあまり気分のいいものではないな。さっさと終わらせたいものだ。


久遠・翔
…なんっすかねぇ、この光景
コント見ているような気分っすけど、ともかく頑張るっすよ

砂塵や目潰しなんかは地形の利用を使用して、木などの障害物を使い防ぎます…と、いうか怒りで攻撃力増してませんかねコレ?

チビキャラになった妖狐忍はかつての主だろうですから下がってもらうっす…戦うの嫌でしょうしね?
ただ、こっそり妖の弱点なんかないかを聞いてそこを攻めます…って、え?俺の魅了の高さならいけるって…何がっすか?

それを聞く前に妖が接近戦できたのをナイフで受けますが…顔が赤い?お、怒っているんっすかね?(誘惑23の瞳とフェロモンとUCが勝手に発動)

ボロボロになった妖に対して悪さをしないのであれば許しますよ?という



「……なんっすかね?この光景。コントのようっすけど。」
 少し離れたところから見ていた久遠。
「なんってーか、少し騒がしかったが……あれが神様ってことでいいのか?」
「ああ、そのようだ。完全体ではないようだが、妖力はかなりのもののようだな。」
 妖怪を指さしながら聞く琥星に、勘解由小路は畏怖を込めて答える。
 自身の呼んだ雨が、妖怪の生み出す竜巻にすべてかき消された……力は明らかに上だと解る。
「しっかし、神様を足蹴にするのは憚られるな。」
「え、ええ?……なんっつーか、律儀っすね。」
「祟られたくねえだけだ、大したことじゃない。」
 さて、どうやって近づくか……と、琥星は妖怪の後ろに建つ社を見る。
「あそこだな。」

「じゃあ、君には下がっててもらうっす。」
 久遠が先ほど使役獣に変えた妖狐忍を下がらせようとすると、不思議そうな顔で見返してきた。
「え?いやその……元の主と戦うのは、嫌だろうと思って。」
「え?主?」
「え?」
 さらに聞き返される。
 妖狐忍は久遠が勘違いしていることに気が付き、申し訳なさそうに言った。
「私たちは、あの妖怪を復活させろって命令されてただけなのよね……。」

「つぎはきさまか!おんみょうじ!」
「……やりにくいな。」
 見た目が明らかに幼い少女。
 小さな女の子と闘うというのはあまり気分のいいものではないな……と内心思いながら対峙する勘解由小路。
「だが、やるしかあるまい!」
「は!きさまはほねがありそうじゃのう!」
 妖怪が袖を振り上げると、砂混じりの風を叩きつけてきた。
 勘解由小路は霊符を構え、意識を集中して風を逸らすが、砂が腕をかすめるのを感じた。
「く、全てとはいかないか。」
「はーっはっはっ!まもってばかりではかてんぞ!」
 次も耐えられるかのう?とばかりに、さらに砂嵐を巻き上げる妖怪に霊符を飛ばし、
「八将神が一柱、歳殺神の名において、式神、来たれ!」
 霊符は古代の戦士へと姿を変え、妖怪へ襲い掛かる。
「く、うちがわにはいられるとは!」
 砂嵐の中で戦士の槍を避けている妖怪。
「とりゃああ!」
「ぐあ!」
 と、そこへ上から飛び込んで妖怪を押さえつける琥星。
「く……きさま!どこから1?」
「社の上から飛んだのさ、風よりは早く動けないんでね。」
「ぎゃあああ!」
 抑え込まれた妖怪に戦士が槍を突き立てると、砂嵐が収まった。

「く、くそ……!」
 腹に槍を突き立てられ、さらにそれを戦士が押さえつけているため、身動きが取れない妖怪に近づく久遠。
「あ、あの。」
「なんじゃ!?」
 見た目の割に返事が元気そうな妖怪に少し気圧されながらも、言葉をかける。
「お、怒っているんっすかね?」
「あったりまえじゃろうがー!」
「ひ!……えっと、わ、悪さをしないのであれば許します、よ?」
 無意識に起こる、久遠の使役獣へ変化させる術。
 本来であればかかっていてもおかしくはなかったのだが、
「いやじゃ、いやじゃ!いやじゃー!」
 癇癪を起した子供のように叫ぶと、近くの物が全て砂嵐で吹き飛んだ。
 槍を抑えていた戦士も吹き飛ばされ、自分で槍を引き抜いた妖怪。
「われは、にどとつかまらんぞ!」
 槍を投げ捨ててまた飛び上がった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

神舵・イカリ
「なぁ、アレってさ。どう見ても砂かけba(自主規制)」
友人のファランに助力するために現れたのだが、第一の感想はそれだった

どの攻撃だろうと、砂を用いることには変わりない。ならば

「凍結バレルセット。目標補足…凍てつけ、クアントロム・カノン・フリーズ!!」

【属性攻撃】
氷の力を使用。巻き起こる砂を凍らせて弱体化を試みる

「援護としては十分かな? にしても、あのオブリビオン…」

なんとも見た目は割と自分たちと変わらない雰囲気だし、何より復活して楽しそうに暴れているので、

「できれば消滅しない程度に抑えたいけど、難しいかなぁ…」

そうぼやきつつ、援護のための砲撃を撃ち続ける

できれば落ち着いて話してみたいと思った


上月・衒之丞
……ふむ。
同胞らの主人と言いなんしが、このようなちんちくりんな童でありんすか。
これでは精も貰えなんしな。
ようざんす。一思いに殺してやりんしょ。

手繰る後は砂嵐などには負けぬ。
鋼線を操り張り巡らせ、四肢と首を絡めとり能力を封じる。
「無明弦月流、文月、如月。その力、封じいす。無駄に動きなんしは四肢が落ちなんしょ?」
見た目は童でもオブリビオンであれば遠慮はいらないな。
拘束しながら四肢を少しずつ削ぎ落としていこう。

十分に弱らせたら、四肢の拘束を解き、背を向ける。
許すも何もない。ただ仕留めるだけだ。
手を下ろし、張り巡らせた糸を雨のように降り注がせて地面に縫い付ける。
「終いでありんす。無明弦月流……睦月」



「……ふむ。同胞らが命を懸けて封印を破りしが、このようなちんちくりんな童でありんすか。」
 これでは精ももらえなんしな……と上月が呟いていると、
「なぁ、アレってさ。どう見ても砂かけば」
「それ以上いいなんすな。」
 言葉をかけてきた神舵・イカリ(転生したらVtuberになってた件・f03294)を、野暮なことはいうなと止める。
「わりぃわりぃ……んで、あいつを倒しゃいいんだな。」
「ええ、一思いに殺してやりんしょ。」

「つぎは、きさまらか!」
 槍を引き抜いた時のまま、神舵へ向けて噛み付きそうな勢いで叫ぶ妖怪。
「うっへ、腹に穴が開いても平気なのかよ。」
 意外と頑丈だな、と神舵は左手の籠手を操作し、肩に二門の砲塔を浮かび上がらせる。
「これは避けられるか?凍結バレルセット。目標補足……。」
「させるか!」
 妖怪は自分を中心に砂嵐を作り、その範囲を広げようとする。
「凍てつけ、クアントロム・カノン・フリーズ!!」
 神舵は風も計算に入れ、凍結弾を放つ。
 冷気は一気に広がり、砂を凍結させて嵐を止めた。
「く、だめか!」
 となれば、と妖怪は一旦距離を離そうとするが、
「ぐえ!」
 突然首と四肢に走る、細い糸の締まる感触。
「……無明弦月流、文月、如月。その力、封じいす。無駄に動きなんしは四肢が落ちなんしょ?」
「ぐ、が……!」
 凍結弾に気を取られている間に、妖怪の周りに張られた、上月の鋼線。
 それを一気に引き絞り、妖怪を縛り上げる。
「見た目は童ではありんすが、オブリビオンであれば遠慮はいらなんし。」
「ひ、あ!あ……。」
 四肢の鋼線を、骨に食い込むまで引き絞る。
 首も締まっているため、満足に叫び声も上げられなかった。
「終いでありんす。」
 ここで手を上げ、急に鋼線を緩める上月。
「ぐあ!……く、この、」
 地面に落ち、悪態をつく妖怪に背を向け、
「無明弦月流……睦月。」
「あああああああああ!」
 上月が上げていた手を降ろすと、妖怪の体が鋼線で縫い付けられる。
 二重三重に食い込み、肉を斬り分け、首から下が全て解体された。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

眼健・一磨
何か勧誘に成功してるし……。
俺も首魁の幼女を説得して引き入れてみるかね。
砂塵の妖怪か鎌鼬系の変化かは分からないが、共生は可能である。
【盾受け】で彼女の攻撃をいなし【残像で】惑わせ【ロープワーク】で立ち回り【コミュ力】フル動員で説得&勧誘。
「我々猟兵には君の様な力を持った者が1人でも多く必要なんだ」
JCは真なる力を以て彼女の言動を先読み。
「次に君は、何を馬鹿な 、と言う」
なんて漫画めいた芸当も可能…のハズ。
「悩みがあるならば聞こう」
「要は、つまり気味が欲しい!」
暑苦しいがSPD主体なので悪しからず。
どうしても説得できなければ、7つの武器に咎力封じと化身忍者の業で斃すしかない。
残念であるが……。



「まだじゃ……まだじゃ!」
 首だけになったが、まだ飛び上がり攻撃の意思を見せる妖怪。
 それを見た眼健は、哀れみに近い感情を抱いていた。
「砂塵の妖怪か鎌鼬系の変化かは分からないが、共生は可能である。」
 ゆくぞ、と首だけになった妖怪へ近づく。
「きさまも、てきか!」
「あぁ、そうだ。」
 砂嵐を起こすが、先ほどまでの威力はない。
 そよ風程度のそれを簡単に籠手で払い、近づいて捕まえる。
「はなせ、はなすのじゃ!」
「少し……いいか?」
 泣きながら暴れる首を掴み、覗き込む眼健。
「なんじゃ!もうしょうぶは、ついたじゃろ!?」
「我々猟兵には、君の様な力を持った者が1人でも多く必要なんだ。」
 そして、妖怪が口を開くのを予測し、
「次に君は、何を馬鹿な 、と言う。」
「なにをばかな……く。」
 当てられた……そのことを悟り、
「く、くくく……あっはっはっは!」
 妖怪は笑い出した。
「あー、まけじゃまけじゃ、かんぜんにな!」
「あぁ、勝負はついた。」
 そして、眼健は神妙な面持ちで改めて問いかける。
「君は、我々の力になる気はあるかね?」
「きさまも、ものずきじゃな。」
 泣きはらした目で笑顔を浮かべる妖怪。
「……こんなわれでよければ、やくだててみよ!」
「あぁ、役に立つさ。きっとな。」

 こうして、一つの神社の異変は幕を閉じた。
 祀られた神はいなくなってしまったが、神社には今も参拝する者もいる。
 いつも境内に吹いていた風は止んだが、人の祈りはこれからも続く……。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月28日


挿絵イラスト