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素敵な国を作りましょう

#アリスラビリンス

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#アリスラビリンス


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●その国、新天地
 そこは緑豊かな場所だった。
 ぽかぽかと日が暖かく、色とりどりの花が咲く。
 赤、白、黄色と様々な色がアクセントとなり非常に美しい場所だ。
 川は透き通り、蝶が舞い、小鳥が囀る。
 立派な木々も並び、争いの傷もない。
 大木を中心に、自然あふれる場所だった。

 そんな美しい景色の中に、動物たちの姿があった。
 花と同じ色とりどりの動物たち。
 白い体に赤い耳のネコ。青い体に白い縞模様のタヌキ。
 黄色の手足に黒色の体をしたクマ。紫の瞳に淡いピンクの体の狼。
 瞳はボタンで出来ており、体には縫い目がある。
 彼らはぬいぐるみなのだ。とても愛らしいぬいぐるみ。

 中には、少しほつれているものもいる。
 両手長足それぞれが違う色の、奇抜な子までいる。
 花柄の布地の子や、パッチワークのような子。
 たくさんのぬいぐるみがその景色の中でまどろんでいた。

 この不思議の国には建物の影はない。自然そのものだ。
 しかし、平和そのもののこの不思議の国にも、いずれ争いが訪れる。

●グリモアベース
「…てことで、まったく新しい、発展もしてない“不思議の国”が見つかったらしいのよ」
 リディー・プレヴェール(夢見る乙女のプリン(セ)ス・f27338)は話す。
 曰く、アリスラビリンスにてまっさらな不思議の国が発見されたらしい。
 その不思議の国に住まう愉快な仲間たちは愛らしいぬいぐるみたち。
 大木や多くの木々に囲まれ、花も咲き誇る不思議の国には、現在オウガの影はないが、同時に建物はなく、防衛施設もない。
 故に、オウガが嗅ぎ付けてくるまでに、建物やオウガ対策をする必要がある。
 しかし、今の愉快な仲間たちにはそういった知識が足りないため、彼らだけでは少し難しいのだそうだ。
 今回は猟兵たちの経験を用いて愉快な仲間たちと共にこの不思議の国を作り上げてほしいという。

「最低限必要なのは…そうね、彼らの住める家となる建物。
 まずは住まいがないといろいろと大変だものね。
 それから、オウガを迎撃できる施設。皆で楽しく過ごす為にも自衛ができないと。
 あとは…食べ物ね。形は任せるけど、畑とかはあるといいかもしれないわ」
 ここら辺は、彼らが自分でできるかもしれないけれど、とリディーは補足する。

「せっかく作るんだもの、皆が楽しく過ごせるような立派な国にしてほしいって思うのだけれど、どうかしら。
 建築のための素材は現地調達よ。大丈夫、木材はもちろん、ちゃんと水場もあるし…。
 岩場も少ないけれどあるみたいよ」
 ここまで説明してから、リディーは一息おいてから集まってくれた猟兵たち向き直る。

「まぁ、どんな国にするかは皆にお任せ♪力を合わせて、素敵な不思議の国を作ってきて頂戴♪」
 リディーはそう言うと、お願いね、と猟兵たちを送り出した。


楔之 祈
 ここまでの閲覧ありがとうございます、楔之 祈と申します。
 今回はみんなで楽しく、不思議の国作りをするシナリオとなります。
 まったく何もない緑豊かな新しい不思議の国に、愛らしいぬいぐるみたちが住んでいます。
 皆が楽しく過ごせるよう、そしてオウガの餌食になってしまわぬよう、手を貸してあげてください。

●第一章●
 日常です。どんな国にするのか提案してください。
 共に過ごしたり、施設の設置場所を探したりと愉快な仲間たちと仲良くなりましょう。
 彼らは意思疎通できる知能を持ちます。中には話せる子たちもいるかもしれません。
 そして「植える植物・山や湖の作成・建てる建物・オウガが来た時の備え」等、様々な案を出してあげてください。
 愉快な仲間たちは、その案を基に不思議の国を作ります。

●第二章●
 日常です。基本的な部分は第一章と同じとなっています。
 形ができてきて、足掛かりができました。より良くするため皆で力を合わせましょう。

●第三章●
 ボス戦です。ついにオウガが嗅ぎ付けてきました。
 猟兵たちの力、そして作り上げた不思議の国の防衛施設や不思議パワーを使って皆でやっつけちゃいましょう!

●その他●
 今回のシナリオでは、『楽しい』という部分にプレイングボーナスを設けています。
 愉快な仲間たちが楽しく過ごせる不思議の国を作り上げてください。
 プレイングの受付や締切に関しましては、マスタページ等にて告知致しますのでご確認くださいませ。
 では、皆様の『楽しい』を詰め込んだプレイング、心よりお待ちしております。
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第1章 日常 『不思議の国の長閑な時間』

POW   :    好奇心の赴くままに散策する

SPD   :    お勧めスポットを満喫する

WIZ   :    お茶やお菓子と共にゆったり過ごす

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 小さな広場に猟兵たちが舞い降りた。
 猟兵たちは辺りを見渡す。と、目の前には数体のぬいぐるみが不思議そうに猟兵たちを見ていた。
 彼らは子供だろうか。少し小さめの体格をしている。
 ぬいぐるみたちは猟兵たちへ少し近づき、まじまじと顔を見上げた。

「やぁ、君たちがこの不思議の国の住人だね」
 猟兵の一人が声をかける。驚かせないように、少しかがんで。
 ぬいぐるみたちは、こくこくと頷いて見せた。

「ここにいるのは君たちだけかな?」
 ぬいぐるみたちに問う。
 ううん、と首を横へ振ると、愛らしいぬいぐるみは自身の後ろの森をさした。
 猟兵たちの一人がさされた場所を見る。
 目を凝らすとそこには、不思議そうな顔のたくさんのぬいぐるみたちが木陰から顔を覗かせていた。
 愛らしいぬいぐるみたちが、猟兵たちの服の裾をくいくいと引っ張る。
 まるで、ついてきてと言っているようだ。
 少し困惑する猟兵たち。そんな彼らをぬいぐるみたちはにこにこと笑顔で見上げている。
 大丈夫、安心して。そう伝えてくるような気がする。

「あ、おい、待ってってば!わかったよ、行くから!」
 痺れを切らしたのか、早く!と言わんばかりにぐいーっと引っ張る力が強くなる。
 仕方ない、ついていくか。
 猟兵たちはぬいぐるみたちに案内されるのであった。


 目の前には大きな大木。幹は太くがっしりしており、根はその大木を支える為しっかり地を掴んでいる。
 緑の葉が揺らめき、その間から漏れる木漏れ日はキラキラと輝き神秘的に感じる。
 そんな大木の下、木陰に一体のぬいぐるみが立っていた。
 ふさふさとした茶色い布地で作られた、典型的なテディベア。
 彼は言った。

「よくぞいらっしゃいました。何卒力をお貸しください」
チヒローズ・イッシー(サポート)
自由都市を故郷に持ち、本人も自由を愛する女性です。
戦闘では指定したユーベルコードを状況に応じて使い、人々の自由を取り戻す為に皆さんと力を合わせて戦います。
オラトリオの聖者×プリンセスということで、もしよければキラキラっとした華やかな戦闘演出を描写していただけると嬉しいです。

口調はステータスシートの通り、「なの、よ、なのね、なのよね?」という感じの優しく人当たりのいい女の子といった感じの喋り方です。
一人称は「私」、二人称は基本的に年齢や男女を問わず「さん」付けの呼び方です。
あとはマスターさんにお任せします。よろしくお願いします!




「とても綺麗な場所だわ」
 チヒローズ・イッシー(オラトリオの聖者・f20852)は目の前に広がる景色に声を漏らした。
 神秘的な大木、鮮やかな緑が広がり艶やかな花が咲き誇る。
 チヒローズはしっかりとこの景色を目に焼き付けた。そして心に決めた。
 この綺麗な景色を守らねば、と。

「貴方は?」
 チヒローズはテディベアへ声をかける。

「わたくしはテディベア。名前はありません。
 今のところ言葉を話せるのもわたくしのみ…。
 ですから、この子たちの代表として貴方がたとお話ができればと」
 テディベアはゆったりとした口調で、礼儀正しく自己紹介をする。
 聞けば彼以外には言葉を話すことはできないらしい。
 だから、案内してくれた子たちは身振り手振りだったのか。
 チヒローズは納得する。

「見ての通り、ここにはまだ何もない。
 良ければ、貴方がたの力をお借りしたいのです」
 先と変わらず、ゆったりとした口調で続けた。

「私はチヒローズ・イッシーと言うの。私でよければ力になるわ、何をしたらいいかしら?」
 この綺麗な景色を守るためにやるべきことは山ほどある。
 しかし、山ほどあるからこそ具体的に何をすればいいか、がわからない。
 皆で作り上げるには、まずは話し合いだ。

「そう言ってもらえて嬉しいです。が、お恥ずかしながらわたくしにも思いつかんのです」
 テディベアはチヒローズの言葉に感謝と喜びの声を返す。
 そして困ったように苦笑し、現状何から手を付けたらよいのかわからないと教えてくれた。
 チヒローズもそれを聞き少し考え込む。
 ひとまず、皆で何が必要かを話し合うことにした。

「そうなのね…じゃあ、まずは何が欲しいかから考えましょう?」
 チヒローズはそう提案した。
 難しく考えるよりも、欲しいものをと考えるほうが案が浮かぶのではと考えたのだ。
 そこから必要なものの順位をつけるなりすれば、案が固まっていくのではないだろうか。
 交流を深めるためにも、皆と話し合うため、案内してくれたぬいぐるみたちも呼んで円になった。
 ぬいぐるみたちは喜んで話し合いの輪に入り、楽しい場所が欲しい、公園のような遊べる場所が欲しいと案を出す。
 話し合う中でチヒローズはふと疑問が浮かんだ。

「そういえば、貴方たちはお人形さんなのよね」
 ふにふに、と隣にいたぬいぐるみの手を軽く握ってみる。
 ぬいぐるみはびっくりした様子だったが、すぐ嬉しそうにその手を自身のもう片方の腕で撫でている。
 テディベアは、そうだ、と頷いて見せた。

「もしかしてだけど、雨とかは苦手じゃないかしら?
 枝に引っ掛けたりしたら破けちゃったりしない?普段どう過ごしているのかしら」
 彼らはぬいぐるみだ。普通のぬいぐるみなら水を吸えば身体は重くなるし、枝に引っ掛けてしまえば破れてしまったりするだろう。
 緑豊かということは、土や落ち葉も当然ある。眠るときはどうしているのか。
 チヒローズは懸念したのだ。

「確かに、いつも大変ではあります。汚れてしまうと洗うのも大変ですし…うむぅ」
 テディベアは答える。他のぬいぐるみの様子も肯定しているようだ。
 チヒローズもそれを聞き、同じように唸る。
 彼女が懸念した通り、やはり地面に寝るほか無く、汚れてしまえば川でお風呂。
 しかし体が重くなるため、なるべくなら濡れたくないらしい。
 となれば、やはり雨風を凌げ、安心して眠ることのできる場所が必要だ。

「では、まずは貴方たちの家、はどうかしら?」
「わたくしたちの家、ですか?」
 自分たちの家を作る、という提案に、テディベアは素っ頓狂な声を上げる。
 思いつかなかった、と言った表情でチヒローズを見る。

「それは素晴らしい案かもしれない…そう思わんかね?」
 テディベアはチヒローズの提案を褒め、周りのぬいぐるみたちに問うた。
 ぬいぐるみたちも嬉しいのか、ぴょこぴょこと跳ねている。
 
「じゃあ、決まりね!まずは貴方たちの住まいを建てましょう!」
 ぬいぐるみたちの様子に、うんうん、とチヒローズは頷いた。
 そうと決まれば次は建設地だ。どの場所に作りたいかを話し合う。

 小さいぬいぐるみが何やら伝えたそうに手を振っている。
 テディベアがそのぬいぐるみの話を聞くと、優しく頷きながら猟兵たちに教えてくれた。

「彼女は、その場所をここにしてはどうか、と言っております。
 皆この大木を守り神のように思っている。
 この大木を守る意味でも、皆の安全を祈る意味でも、ここに皆の家を建てようと」
 これには、わたくしも賛成です。とテディベア続けた。
 どうだろうか、とチヒローズにも聞いてくる。

「どこに建てるのかは、自由よ。貴方たちがそう思うなら、私も賛成だわ」
 チヒローズは優しく微笑んで答えた。
 周りのぬいぐるみたちも賛成、と飛び跳ねたり全身で丸を作ったりしている。
 建設地も決まった。
 この周辺の地形は丘のようになっており、現在いるこの大木の場所は丘の頂点にあたる。
 丘は緩やかで風が心地よく、この丘の周りは樹海とまではいかずとも結構茂っている。
 生えている木は一種類ではなく、たくさんの種類の木が生えている。
 白っぽい色の木、茶色の木、濃い茶色の木。色のバリエーションはかなりある。
 生えている木の太さや堅さも様々なので、使える木材の種類は多いだろう。

「それじゃあ、素敵な家を作りましょう!」
 話はまとまった。まずは彼らの住まい建設が決まったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エリカ・グランドール(サポート)
 サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
 戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。

※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」

 冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
 あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。

 ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。


ジャスティス・ボトムズ(サポート)
★アドリブ大歓迎

正義を執行することに全力を注ぐぜ。
敵と認識した相手は叩き潰す。
それが俺の正義だ。

俺は闘争や探索などあらゆるものをシンプルに考えて行動するのを好む。
戦い方は武器での攻撃と素手での格闘を敵を見て使い分けている。

物事はシンプルに考えて動いた方が白黒ついて分かりやすくなるってもんさ。

正義を執行するという意志は俺にとって絶対だ。
何があっても絶対にこれだけは曲げないぜ。

やること決めたら後は全力で突っ込んでいくだけだぜ。

技能は怪力、鎧砕き、存在感を使って力で問題解決を目指す。
正義を執行するのにはパワーをフルで発揮するのが俺好みだぜ。

正義の力で敵を叩き潰して、優しさを持って民間人に接するぜ。




 可愛らしいぬいぐるみたちの住まいを作ることは決まった。
 場所は御神木とも言える大木の下。その大木を守りたいと願って。

「で、あんたらはその大木を守る為の案ってのはあるのか?」
 話し合いを聞き、ジャスティス・ボトムズ(正義の執行者・f22965)はぬいぐるみたちへ問いを投げかける。
 ジャスティスは、大木の下に集落を作るとして、それだけでは大木を守る事にはならないのではと考えた。
 やはり、脅威を退けられる程度には戦力というものが必要だろう。
 武器や防衛施設を用いらず生身で勝負、というのは単純明快で彼にとって好ましいとも思うのだが、彼らにそれが可能かということは別である。

「それは…」
 互いに顔を見合わせるぬいぐるみたち。
 すぐに返答がないところを見ると、やはりそういった案はなかったのだろう。
 まだオウガと遭遇していない為か、そういった知識も持ち合わせてはいないらしい。

「だよなぁ……つっても、俺も真正面からぶん殴るってぐらいしか…」
 ジャスティスも苦笑しながら腕を組み考える。

「そういうことなら。私が役に立てるかもしれない」
 そう名乗り出たのはエリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)。
 彼女自身、あまり戦闘は得意ではない。しかし、それは肉弾戦に限ったことである。
 彼女が得意とするのは頭を使う戦い方。つまりは頭脳戦だ。
 知略を巡らせ、戦略を立てること関して言えば、彼女の十八番なのだ。

「おっ、あんた、そういうの得意なのか?そりゃ頼もしいぜ、頼めるか?」
 ジャスティスはエリカの言葉に喜びの表情を見せる。
 エリカも、ジャスティスの言葉に頷いて見せた。

「わたくしからも、お願いします」
 テディベアも礼をして頼み込む。周りの可愛らしいぬいぐるみたちも、テディベアの真似をしてかぺこりと頭を下げた。

「顔を上げてください」
 エリカは表情こそ無表情ではあるものの、冷静でありながら優しくも取れるような声色でテディベアへ話しかける。
 そして、どういったものが効果的であるかと話し合いを始めた。

 エリカの上げた案。
 まず戦略。大木を守る事、彼らの戦闘経験からするに今回は籠城作戦が望ましいだろう。
 そしてその為に必要なことは進行の遅延。攻めてくる勢いは抑えるに越したことはない。
 そのためのバリケードのようなもの、もしくは罠が必要だろう。
 他の戦略は追々立てていけばいい。
 次に、迎撃拠点の設置。勢いを殺すだけではいずれ突破されてしまう。
 その為、倒すまでいかずとも追い返すだけの戦力は必要になる。
 もちろん、罠のみで追い返すことができればそれに越したことはないが、より安全に過ごす為に備えておいて損はない。
 今のこの不思議の国には、爆薬等の物はないだろう。拠点を作るにも少し難しいかもしれない。

「俺としちゃあ、やっぱ潰しときたいんだが」
 結果を重んじるジャスティスにとって、やはり白黒はつけたい。
 追い返すだけ、ということに悶々としつつ彼はうーんと悩んでいる様子だ。
 そんな彼にエリカは一言添えた。

「大丈夫。だって、時間さえ稼げれば私達が駆け付けられるんだから。
 私達が倒してしまえば済む話よ」
 そうでしょ?とエリカはジャスティスに向かってこくりと首を傾げる。

「おーそうか、そうだな!そうと決まれば、とっとと内容決めて作り始めようぜ」
 ぽん、と手を打つジャスティス。言われてみれば、と納得した様子だ。
 こうして、迎撃拠点を構えることが決まった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 日常 『みんなでわらの家作り』

POW   :    森の木を伐採して、薪やテーブルなどの家具を作ろう。丸太の温かみ溢れるログハウスもできるね

SPD   :    手先の器用さを活かして、わらを編んでおうちの屋根や、草を紙に漉いておうちの壁を作ろう

WIZ   :    お花を摘んでリースを作ろう。家の敷地確保の為にどれだけ摘めば良いかや、リースの配色など頭脳労働者向け

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 こうして各々の作業が始まった。
 あるところには立派な屋根の木の家。
 またあるところには屋根の色を濃い木材で、壁を白い木材で作ったデザイン性のある家。
 不器用なのか四角いだけの豆腐型の家や、コトリさんの巣箱のような、入り口が丸い穴の家。
 テントのような形の簡素な家に、骨組みだけができている家。
 各々の好みの家ができかけている。

「ん、しょ、んーしょ」
 小さいぬいぐるみと共に、猟兵の一人が少し離れた所の川から水を汲んでくる。
 どん、と落とすように置き、二人は同時に汗を拭う仕草をする。
 その姿はまるで兄弟のようだ。
 反対方向からは、土を運んでくるぬいぐるみたち。
 合流した彼らは水を土に混ぜ、こねこねと泥を作り始めた。
 そしてその泥を骨組みの家に積み始める。
 どうやら積み上げて粘土のような家を作りたいらしい。
 こねこねと、ひたすら積み上げていく…が、すぐに泥はなくなる。
 一行は再び材料を取りに向かうのだった。

 また一方では罠等の準備が進んでいる。
 岩肌の見えている所を砕き、岩を運び出す。どうやら上から落とすための物のようだ。
 あるところでは落とし穴を掘っている。バリケードのようなものを木材で作っていたりと各々頑張っているようだ。
 しかし、もっともっと良くならないかとまだ考えているぬいぐるみたちも居る。
 猟兵達の力をどうか貸してほしい。
リディア・スカーレット(サポート)
 ダンピールのビーストマスター×パラディン、女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 恋人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

静かな場所や花などの自然が大好きです。
人との会話は淡々とこなし、あまり私情を入れない様にしてます。
仲間は大切に思っており、仲間とは協力し合い、
依頼の成功を目指します。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


臥待・夏報(サポート)
第六猟兵の普通の人担当、夏報さん日常バージョンだよ。

基本的には、タダ酒が飲める場所なら顔を出す。
いくら給料が言い値だとしても、タダって響きが甘美だよね……。
他人に呑ませるのには興味ないから、一人で黙々と飲む。度数高いのが好き。
実のとこ、放っておくと昏倒するまで呑み続ける悪癖があるんだけど、実際にシナリオでやったら迷惑だからね。誰か止めてくれる人がいるとありがたいかな?

それ以外は……そうだね。
年相応の大人のお姉さんに見られたくって。頑張ってはいるんだけども、油断するとすぐボロが出る……とは言われがち、かなあ。
興味の対象が子供っぽくて、男子っぽいらしい。
自分では、これが普通だと思ってるんだけどね。




「おー、爽やかないい場所だねー」
 流石にお酒は飲めなそうだけど、と冗談交じりに笑う臥待・夏報(終われない夏休み・f15753)。

「聞いていた通り、緑の綺麗な場所ね」
 と辺りを確認するリディア・スカーレット(孤高の獣使い・f24325)。

 二人も愉快な仲間たちを手伝うためこの不思議の国へやってきた。
 周りでは各々が作業をしている。
 さて、何をすればいいだろうか。
 二人はきょろきょろと仕事を探す。

 見渡す中で、リディアがふと重そうにバケツを運ぶウサギのぬいぐるみを見つけた。
 二人はウサギのぬいぐるみに近づき、声をかけた。

「何か手伝うことはあるかしら」
 まずはリディアが声をかける。
 ウサギのぬいぐるみは、きょとんとした顔で二人を見ていた。

「夏報さん、皆をお手伝いに来たんだよ。お困りごとはないかな?」
 夏報も続けて声をかける。
 ウサギのぬいぐるみは、二人が手伝いに来てくれたことが分かり、嬉しそうな表情を見せた。

「それ、何処に持っていくのかな」
 夏報はバケツを指さし、問いかけた。
 ウサギのぬいぐるみは、少し先を腕で差している。
 見るとそこには作りかけの家があった。
 木材で枠組みが作られており、壁は土っぽい色をしていた。
 半分ほどが出来上がっており、それはおそらく、泥でできているのだろう。
 だから水が必要なのかと二人は納得する。

「なら、水を汲んでくればいいのね」
 リディアは資材置き場へと向かい、道具の中からバケツを二つほど持ち出してくる。
 その間にウサギのぬいぐるみは持ってきた水を置きに向かった。
 リディアと夏報は、バケツを手に水場を探すが、見渡した範囲には見当たらない。
 探している間にウサギのぬいぐるみが戻ってきた。

「水場はどこかしら」
 リディアが問う。
 ウサギのぬいぐるみが何やら説明しようとするも、身振り手振りでは伝わらない。
 二人は少し考えてから、連れて行ってもらえるように頼んだ。
 ウサギのぬいぐるみはそれを快諾する。
 早速と言わんばかりに、ウサギのぬいぐるみは二人の服の裾を引っ張って進んでいく。
 二人はそれについていくことにした。

 しばらく歩いた先に、花畑が見えてきた。
 オレンジ、赤、黄色とバランスのいい色合いの花が並んでおり、とても綺麗な場所だ。
 自然を好んでいるリディアにとって、とても惹かれる場所だった。
 それはウサギのぬいぐるみにとっても同じようで、嬉しそうに花畑に入っていく。
 お気に入りの場所らしい。

「とってもきれいな場所だね」
 夏報も近くによって花をまじまじと見る。
 うん、悪くない。

「ねぇ、せっかくだから家ができたらこの花で飾るのはどうかしら」
 リディアは提案する。
 花壇でも作れば、華やかにもなるだろう。

「それはいい案かもね、夏報さんも大賛成だ」
 夏報も賛成する。
 ウサギのぬいぐるみは、少し考えた後に元気よく頷いた。
 賛成、という意味だろう。
 早速花を摘もうとするウサギのぬいぐるみ。
 それをリディアは止めた。

「待って。それは帰りにしましょう」
 今摘めば帰るころには萎れているかもしれない。
 なるべく綺麗な状態で持ち帰るには、まだ少し早い。

「じゃあ、先に水を汲みに行こうか」
 夏報も提案し、ウサギのぬいぐるみも頷いた。
 三人は再び進んでいく。

 水場が近づいてきた。
 水の流れる音が聞こえてくる。
 音のほうへ進むと、水の澄んだ綺麗な川が流れていた。
 川底が見えるぐらい澄み切った水、流れも丁度いいのか日の光が反射してとても綺麗だ。
 リディアは当然だが、夏報もこの川には惹かれた。
 水温はひんやりとして心地いい。

「はぁぁものすごい気持ちいー…夏報さん、こういうところで水遊びしたい―…」
 大変気に入った様子の夏報。
 しかし今はやるべきことがある。

「まずは水を汲むのが先よ」
 リディアはさっさと水を汲んでしまう。
 えー、と言いつつ、夏報も水を汲み、三人は戻ることにする。
 が、ふと夏報は気になった。

「水場ってここしかないの?もっと近場とかには?」
 何度もここへ通うのは少し骨が折れそうだ。
 今後も水が必要な時はあるだろうし、もう少し近場にあればいいのだが。
 ウサギのぬいぐるみは、首を横に振る。
 やはりここしかないようだ。

「うーん、何度も来るのは大変そうだよね。川を引いたり、簡単な水場があればいいかもかなぁ」
 どうにかできないかと考える。
 すぐ近くは無理でも、苦労無い範囲までは近づけたい。

「なら、少し掘ってみる?」
 リディアが言う。

「水を貯められるところを作ればいいじゃない。水は後から引いてくればいいと思うわ」
 そう提案する。
 それはいいかも、と夏報も賛成する。
 簡単な貯水場を作ることを決めた二人は、ひとまず水を持って帰ることにした。
 もちろん、道中の花畑によることも忘れずに。

 戻った三人を待っていたのは、コグマのぬいぐるみだった。
 どうやらウサギのぬいぐるみと共にこの家を作っていたらしい。
 遅いぞ!と言わんばかりに地団駄を踏んでいる。

「あはは…お怒りかな。ごめんね、待たせて」
 夏報は一言謝ると、水の入ったバケツを置き、川で考えた提案をコグマのぬいぐるみにも話す。
 コグマのぬいぐるみは、ぶん、と腕を振り上げるとガッツポーズのようにして見せた。
 同意、ということかな。夏報とリディアはそう受け取る。

「水場は私たちに任せて。あなたたちは、立派な家を作ってね」
 リディアが言うと、任せろ!と言わんばかりに胸を張るコグマのぬいぐるみ。
 夏報は、周りの手すきのぬいぐるみたちを探して作業に入る。
 こうして貯水場の建設が始まった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リズ・ルシーズ(サポート)
生体ベースのサイボーグ、何らかの理由で生命維持モード(Re-A=リア)として活動中、普段の活発さはなくミステリアスな雰囲気。生命維持を最優先、リスクを避けるとともに敵対する存在に対して容赦はしない。白い外部装甲

『私はリア、この身体に敵対するものに容赦はしません』
『『解析・検証・再定義』データの取得に使わせていただきます』
『私はリズ程は甘くはありませんよ?』


21歳 女
口調:おしとやか(私、貴方(貴女)、~さん、ですね、です、ですか、でしょうか?)
武器:電磁ランスと疑似刻印による光属性攻撃のレーザー
補助装備:ナノワイヤー(トラップ・移動用)、重力制御装置
探索時:R-Seriesでの人海戦術など


スフィア・レディアード(サポート)
『皆さん、頑張りましょう!』
 ミレナリィドールの妖剣士×鎧装騎兵、20歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(私、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は元気で、楽しい祭りとかが好きな少女。
武器は剣と銃をメインに使う。
霊感が強く、霊を操って戦う事も出来る(ユーベルコード)
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 罠の設置を行っている愉快な仲間たちのもとへ二つの影が近づいてきた。
 スフィア・レディアード(魔封騎士・f15947)とリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)だ。
 二人は迎撃のための拠点づくりを手伝うためやってきた。

「すみません。どこまで進んでいるのでしょうか」
 リズは落ち着いた声でぬいぐるみたちに問いかけた。
 普段の彼女を知る者であれば、違和感を感じるかもしれない。
 普段の活発な彼女の面影はなく、まったく別人と言っても過言ではない程雰囲気が違うのだ。
 今の彼女はRe-A=リア。何等かの理由で、生命維持モードが発動しているらしい。
 リアは返答を待つ。
 が、この子も言葉を喋るには至らないらしく、何やらあたふたしているように見える。

「お話できないみたいですね」
 その様子を見ていたスフィアが、うーんと唸る。
 そして近づき、何とか交流を試みる。

「ゆっくりでいいから。そうね、絵とかで教えてみてくれないかな?」
 目線を合わせるようにしゃがみ、ゆっくり声をかける。
 言葉は理解できるぬいぐるみたち。彼らは各々地面に絵を描き始めた。
 ある者は棒線の下に丸く楕円のくぼみを描く。

「これは…落とし穴?落とし穴を掘ってたの?」
 スフィアはこてん、と首を傾げ聞いてみる。
 ぬいぐるみたちは、そう!と伝わったことが嬉しいのか大層喜んで見えた。
 別の者は二つの縦の棒線を一本の横線で繋げる。

「こちらは…なんでしょうか」
 リアもスフィアを真似てぬいぐるみたちの絵を覗き込む。
 が、これは少しわかりづらい。
 ぬいぐるみたちも伝わっていないのがわかり、何とか伝わらないかとあれこれ書き足していく。
 矢印で次のコマに棒人間を横の棒線の後ろに描く。そして次のコマでは棒線の前でこけている棒人間の絵。

「うーん…難しいですね…。ひっかかってる?」
 スフィアも加わり、二人で考える。

「これは、もしかして」
 リアは何か思いついた様子で、自身の持ち物を漁る。
 そしてナノワイヤーを取り出すと、ぴん、と張りぬいぐるみたちに見せた。

「こういうタイプのトラップ、ということですか?」
 ぬいぐるみたちは大正解!とはしゃぎたてる。
 スフィアも、すごい!と一緒になって喜んでいる。
 すると、今度はこっちを見て!とまたぬいぐるみたちが袖を引っ張る。
 二人が覗くと、家のようなものが描かれており、その上に大きくバツが書かれていた。

「これは…」
「迎撃のための拠点は、できてない…ってこと?」
 二人は顔を見合わせる。
 一番の難題がそこに残されていた。

「拠点を作る…となると、何が必要なのかな」
 スフィアはうーんと悩む。

「籠城作戦や、迎撃に必要なことはまず…敵をいち早く発見することです」
 つまり、見張りができるような場所が必要となる。
 そしてそれは高所にあれば視野が広がり効率が良くなる。

「まずは見張り台の設置です」
 リアは見張り台を提案する。
 とはいえ、高い建造物というものは作るのに時間がかかる。
 一から建てるというのは今は賢明ではない。

「なるほど~!じゃあ、大きな木に足場を作って…ツリーハウスみたいにしたらどう!?」
 リアの案を気に入ったスフィアは、食い気味に自身も案を出す。
 彼女は、ツリーハウスのように、高い木に作ればよいのではないかと。
 確かにそれであれば建築の時間も短縮できる。
 うまく作れば隠せるかもしれないし、そうすれば壊されにくくもなる。
 それに、隠れ家の様でおしゃれだ。

「それはいい案です」
 リアは、こくりと頷くと軽くまとめる。
 今作られている罠の数と、見張り台の案。そしてこれから作る罠の数。
 今あるだけでは到底足りない。

「ワイヤートラップには、これを使ってください」
 リアは持参したナノワイヤーをぬいぐるみたちに渡す。
 そして罠に関しての案をいくつか出してみる。
 まずはワイヤートラップに引っかかった時。
 その先に落とし穴を掘っておいて、ワイヤーに足を取られたときに続けて穴に落ちるようにする。
 引っかかってこけるだけでも頭には来るのに、さらに落とし穴となればかなりイラつかせることができるだろう。
 次に、引っかかった際に引っ張られたワイヤーが作動するタイプの罠。
 石などをかませで支え、ワイヤーが引っ張られると抜ける。すると石が…という罠。
 水が降ってくるというのもいいだろう。
 そう、罠の心髄は相手の心を乱すことにあるのだ。
 少しでも乱れれば、それだけで次の罠にかかりやすくなる。
 疑心暗鬼になれば、罠を警戒し容易に攻めてこなくなる。
 罠とはそのためにあるものなのだ。

「罠を誘導するように置いてもいいかもしれないわね」
 話を聞き、スフィアも案を出していく。
 罠の設置する方向等も考えておくといいかもしれない。

「あとは、拠点だけれど…見張り台と一緒にしていいかもしれない。それから、いくつか作っておくのも」
 リアもさらに案を詰めていく。
 拠点には、一度作動した罠の回収や、再設置用の資材を置いておく。
 これをいくつか作ることで死角を失くことができるだろう。
 あとは完成させるのみ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『嗤い猫と飢婦人』

POW   :    テーブルマナー「肉を切る前に噛り付かない」
自身の【頭上にいる猫型オウガの瞳】が輝く間、【肉断ち包丁】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
SPD   :    代用品の効かない良い調味料
【宙に浮かぶ巨大ソルトミル&ペッパーミル】から【大量の塩胡椒の嵐】を放ち、【激しい視界不良と止まらないくしゃみ】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    不思議の国で一生を終えて自分の元に届けられた肉
戦闘中に食べた【スパイスたっぷりの肉の丸焼き】の量と質に応じて【多幸感と共に新鮮な肉の刺身が食べたくなり】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアリュース・アルディネです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 ふん、ふん、ふーん♪
 貴婦人が一人、鼻歌交じりに散歩する。
 この不思議の国が、緑豊かで心地いい為かご機嫌なのだ。
 日もぽかぽかと暖かく、風はそよそよと清々しい。

「とっても素敵なお天気ね♪絶好のランチ日和だわ♪」
 明るい声色で弾むように呟く貴婦人。

 だってねぇ、だってねぇ?
 とてもとってもとぉぉぉおってもおなか空いちゃったの。
 飢婦人の笑顔は歪んでいる。
 お前もそうでしょう?
 頭の嗤い猫は、汚い声で鳴いた。


「やってられるかってんだ」
 一体のぬいぐるみが外れで作業をしている。
 家なんて、雨風しのげりゃ何でもいい。そう言って葉っぱをかける程度の簡単な家を建てている。
 どうにも仲間となれ合うのが苦手なオオカミのぬいぐるみ。
 彼はまだ、自身に向けられる視線に気づいていない。

「あはっ、美味しそうな肉(ごはん)、みぃつけた♪」
髪塚・鍬丸(サポート)
「御下命如何にしても果たすべし
死して屍拾う者無し」

【人物】
時代劇に出て来る遊び人の兄さん風の、飄々とした言動の人物です。
正体は抜け忍です。基本的には任務の為なら手段を選びませんが、そういう殺伐とした生き方を嫌って逃亡した為、残虐非道な行動だけは避けます。

【行動】
情報収集時は、出来るだけ状況を楽しみつつ、忍者時代の技術を活かして行動。
戦闘時は、忍装束を纏い忍者として気を引き締めて戦います。
【早業】の技能を活かし、手持ちのユーベルコードから、適切な能力で行動します。
連携、アドリブ感激です。


フルム・サーブル(サポート)
余裕があるときや敵に憐れみを感じる場合は基本通りの穏やかな口調
余裕がなかったり、敵がえげつなくて怒りを感じるような場合は
「敵には」の口調です

でもあまりキャラぶれは気にしないので
公序良俗に反しない限りは好きに扱ってください

技能は【力溜め】【怪力】【グラップル】【シールドバッシュ】【カウンター】など
セットされているもの(サバイバル等の事情でばらつきがあります)
を活用し、小さい体で戦場を飛び回りながら
優雅(自称)な戦いをします
どうみてもそのスタイルは脳筋です

武器は鍵(バトルアックス)や杖(バールのようなもの)をメインに使いますが
選択されたユーベルコードによっては拳一つでの戦いも可能です


マルコ・ガブリエル(サポート)
『初めまして、わたくしはマルコと申します』
『皆様を苦しめるのであれば、わたくしも情けは捨てましょう!』
『まあ、なんて美味しそう……! 宜しければ、一緒にいかがですか?』
笑顔が魅力的で朗らかな女の子です。実は故郷を滅ぼされて天涯孤独の身ですが、そうした悲壮感を仲間に感じさせることはなく、いつも明るく振る舞っています。
誰に対しても優しく、敵にさえ「できれば戦わず、穏便に事件を解決したい」と考えるような優しい性格ですが、無辜の人々を苦しめる悪い奴には心を鬼にして全力で攻撃をお見舞いします。
美味しいもの、特に焼肉をみんなで食べるのが大好きで、無事に事件解決した後はよく他の猟兵をご飯に誘おうとします。


スコッティ・ドットヤード(サポート)
外見はどう見ても女子、性格は年相応の活発な男子のサイキッカー。
口調は城〇内君みたいな感じ。友情に厚く義に厚く、明るくてギャグもこなせます。年相応にお色気に弱いです。

両親を4年前に亡くし、それ以来妹と二人で生き延びてきた経験から、小さい少女を見ると世話を焼きたがります。
また、困っている人を見捨てられない性分です。

攪乱や陽動に使えるUCが主体で、戦闘でも前に出るよりも周囲の援護に回ることが多いです。
主な武器はE&F、左手から電撃、右手から炎で攻撃します。
料理が得意ですが、料理系のUCは戦闘では使いません。

戦闘でも日常系でもどんなシナリオでも参加OKです。
よろしくお願いいたします。




「綺麗になってきましたわね」
 マルコ・ガブリエル(焼肉天使・f09505)は、自身の作業を終えるとやり切ったように呟いた。

「まだまだ足りねーもんも多いけどなー」
 けらけらと笑いながら、スコッティ・ドットヤード(どこからどう見ても女の子な少年・f20279)もそれに続く。
 確かにまだまだ突貫工事、粗いところも多い。
 しかし、作業を始めた時に比べればだいぶ安定し、安心できる拠点もできてきた。
 これであれば、オウガへの対応もしやすいだろう。

「これからゆっくり発展させて行きゃいいんじゃないか?」
 髪塚・鍬丸(一介の猟兵・f10718)はその場の岩に腰掛け、一息ついている。

「ひとまずはこれで…かな。悪くない出来だと思うよ」
 フルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)は頷き、出来上がった小屋をぽんぽんと触る。
 立派に並び建っている家を眺めて、満足そうにしていた。
 きっとこれからも立派な国に育っていくだろう。そう皆思っていた。

「大変です、皆さん!」
 テディベアがこちらにかけてくるのが見える。何やら焦っている様子だ。
 何やら危機的状況に、4人に緊張が走る。

「どうなされたのですか?」
 マルコはその様子に驚きながら、テディベアへと聞いた。
 テディベアは相当急いできたのか、息が切れており話せる状況ではない。
 落ち着くように、と背中をさすりながら、返答を待った。

「仲間が、仲間が襲われておるのです!」
 テディベアは落ち着いたのも束の間、再び興奮気味になり答えた。
 しばらく姿を見ていなかった、オオカミのぬいぐるみが姿を見せたのだと。
 群れるのは嫌いだ、と孤高ぶってはいるが寂しがりのその子は、いつものように寂しさに耐えられず帰ってきたのかとも思った。
 しかし、何かに追われている様子だったのだ。
 その姿を監視塔に上っていた小鳥のぬいぐるみが見たのだという。
 しかも、こちらに向かってきていると。

「放っておくわけにはいかないな」
「助けに向かいましょう」
 4人の意見は一致した。
 せっかくなら、完成した罠などの動作も確認できるわけだし、助けに行こうと。
 4人は準備を始める。もちろん、他のぬいぐるみたちも集めて。
 これから、迎撃作戦及びオオカミくんの救出作戦が決行されるのだ。


「ほらほら、お待ちなさいなァ。それとも食事前の運動をさせてくれてるのかしらァ?」
 思いやりのある食料ね♪なんて冗談を言う飢婦人。
 そんな冗談に、頭の猫は嗤っている。
 オオカミのぬいぐるみはそんな飢婦人に追われ、今にも泣きだしそうな顔で一生懸命に走っている。

「来たぞ!」
 鍬丸は合図を出す。
 ここら一帯には、すでに罠が張り巡らされているのだ。
 合図を受け、スコッティはワイヤーを張る。
 ピン、と張ったワイヤーを、近くの木を通して丸い岩にかませた枝に括り付けた。
 ワイヤーが強く引っ張られれば、枝が抜け、岩に追い回されるという罠だ。
 準備はできた。あとは、ちゃんと発動するかどうか。

 二人が近づいてくる。飢婦人の前にオオカミのぬいぐるみが引っかかってしまっては意味がない。
 ここは鍬丸の仕事だ。彼は身軽な動きができる。
 身を低くして、待ちわびる。
 少しして、勢いよく駆けてくる二人が見えた。
 タイミングを見て、そして、木の影から飛び出す鍬丸。
 オオカミのぬいぐるみを抱き上げ、反対側の木の影へと移る。
 その動きは俊敏。さらに、罠直前のベストタイミング。
 前を何かが通ったことは分かっても、勢いを殺すことはできない。
 流石は忍者の為せる業。

「ひぎぃっ!?」
 貴婦人にあるまじき声を上げずっこける飢婦人。
 ずるりと立ち上がり、ぐらぐらする頭を押さえ怒りの声をこぼしている。

「しっ、大丈夫、俺たちは味方だ」
 追われた恐怖と、突然のことにパニックになり暴れているオオカミのぬいぐるみ。
 それをぐっと抑え、なんとか味方だと伝えようとする鍬丸。
 なるべく優しく、ゆっくりゆっくり声をかける。
 次第にオオカミのぬいぐるみは、落ち着き、ぎゅっと鍬丸の服を握り埋まる。
 相当怖い想いをしたのだろう。鍬丸は優しく撫でてやった。
 その時。キッと木の影を睨みつけた飢婦人は、巨大なソルトミルとペッパーミルを出現させ木の影へ向けて放った。
 しかし、すぐにごろごろと大きな岩が転がってくる。
 道の幅と同じ直径の岩は、すごい勢いで向かってくる。

「はぁあ?何なのよォ!?」
 声を荒げ、急いで逃げる飢婦人。
 追撃の暇はなく、一時撤退することとなった。

 一方、辺りに撒かれた塩胡椒に難を示している鍬丸たち。
 息をすれば塩胡椒を吸いむせてしまう。鼻から吸えばくしゃみは止まらない。
 なんとかこの場から抜けなければならない。

「こっちだ!まっすぐ進め!」
 スコッティは声を上げる。自身が道しるべになる様に。
 その声に導かれ、塩胡椒の地帯から抜けることができた鍬丸。
 二人は合流し、次の罠の地点へと向かった。


 よろよろとよろける飢婦人。
 その顔は怒りの色を帯びつつもまだ余裕そうだ。

「来ました」
 マルコは飢婦人の姿を確認すると、小さく呟いた。
 フルムもそれに頷く。
 二人は説得を試みようとしていた。お互いに傷つくことを良しとしない性格なのだ。
 もし失敗しても大丈夫なように、罠の準備もしてある。
 説得はマルコが、緊急時にはフルムが罠を発動させる。

 飢婦人はぼそぼそと何か言っている。
 罠の場所へと近づいてきた。マルコはそのタイミングで前へ出る。

「ごきげんよう、初めまして。わたくしはマルコと申します」
 可憐に優雅に、ドレスの裾をつまみ礼をするマルコ。
 その様子に、不機嫌になる飢婦人。

「あぁら、美味しそうな手羽先ねぇ」
 嫌味ったらしく言葉を発する。
 頭の猫も、ニャァオと汚く鳴く。

「手羽…?美味しそうですか?何処でしょう?」
 食を好むマルコはその言葉に違う意味で反応する。
 そういう所は、何か通ずるところがあるのだろうか。
 美味しいものは大好きなのです♪なんて目を輝かせている。

「ふぅん?貴女も食には煩いのかしら?なら、貴女食べられてみない?」
 食を愛する者。美食で身を肥したそれを食材にする。
 よく言うでしょう?上質な肉を作りたければ、上質な餌を用意しなさいと。
 昔話にあるでしょう?魔女は子供にご飯を与え、太らせた上で食すのだと。
 にっこり笑って話す飢婦人に、マルコは少し顔をしかめる。

「お腹が空いているの、今ならとぉっても美味しく食べてあげられる」
 知ってる?少し食べるともっとお腹が空いちゃうの。不思議よねぇ。
 そんなことを言いながら、スパイスのたっぷりかかった肉の丸焼きを取り出しかぶりつく。
 その瞬間、顔は幸福感溢れる表情に変わり、緩み切った口元からは唾液が滴る。

「あっはぁ…」
 恍惚とした表情で肉断ち包丁を握りながらにじり寄る飢婦人。

「念のため、お聞きします。わたくしたちを襲うことをやめる気はございませんか?」
 あの表情を見て、誰しもが確信した。
 もう聞く耳は持たないだろう。
 それでも、少しの希望を乗せて。声をかける。

「はぁ?なぁにそれ、命乞いのつもり?」
 マルコの言葉に、あざ笑う様に返す飢婦人。
 やはり聞く耳は持たない。
 飢婦人はマルコ目掛けて一気に間合いを詰める。
 が、マルコはひらりと後ろへと飛び退く。
 その瞬間、上から降ってきた水の塊。
 フルムだ。フルムはマルコの居た場所へと目掛けてバケツをひっくり返す。
 頭から水をかぶった飢婦人は、驚いて竦む。
 その隙を狙ってマルコは翼で飛び上がり、フルムも薔薇の舞い散る旋風を起こし飛び上がる。
 そのまま最後の罠へと飛び立っていった。


 さて、最後の罠の地点。
 4人はここへと終結する。
 最後の罠は一つ大きな罠となる。今回は落とし穴。
 今回の違う所は張られた線が普通のロープであるということ。
 これがどう機能するのか。

「あいつら…絶対食ってやる…骨も残さず食ってやる…」
 ぶつぶつと怒りのこもった声を零す飢婦人。
 相当怒りがたまってきているのだろう。
 ガサッガサッと辺りの草木を狩りながら歩いてくる様子は、八つ当たりそのものだ。
 やがて罠の地点までやってきた。
 4人は隠れてその様子を見守っている。

「…はっ、なめられたもんね」
 飢婦人は張られたロープに気づき、唾を吐く。
 あまり余裕がないのだろう。ただのロープにさえ怒りが湧いてくる。
 飢婦人はそのロープを跨いで先を急ごうとした。
 その地点からは既に、数多の建築された家が見えていた。
 たくさんの獲物がそこに住んでいるのだろう。そう思うと胸が躍った。
 故に、気づかなかったのだろう。そこに仕掛けられた罠に。
 ガコッ。
 大きな音と共に飢婦人の姿が消える。

「なに…よ、これぇ…」
 彼女は落とし穴に落ちたのだ。

「「いまだ!!」」
 4人は一斉に何かを穴へと放り込む。
 穴からは細かい砂が舞い上がっている。
 彼らが入れたのは砂だ。しかも大量の。
 穴から砂でどろどろになった飢婦人が這い上がってくる。
 もはや何かのホラー映画のようだ。

「お前ら…お前らァアアア!」
 先程の水のせいで、砂が張り付き、泥人形のようになっている飢婦人。
 何かの子供向け番組の映画で見たような光景。

「ここらで決めるか」
 鍬丸はぐっと構える。
 それに合わせて、残りの3人も戦闘態勢をとった。

「骨まで食べてやろうと思ったけどやめたわ。お前ら全員、無残に食い散らかしてやる!!」
 様々な罠にかかったせいか、相当頭にきている様子だ。
 正面突破とはよく言ったような動き。目の前の猟兵たちを食べることしか頭にないのだろう。
 飢婦人は肉切り包丁を振りあげ凄まじいスピードで間合いを詰める。
 その瞬間、頭に乗る猫はぐわっと目を見開き、金色に光らせる。
 ぐっと肉断ち包丁を鍬丸へと振り終ろした。
 ドガンッと大きな音が響く。

「そいつは残像さ」
 空蝉の術。忍者らしい技だ。
 彼は残像を残し、数瞬の時を遡る事で飢婦人の攻撃を見極め回避したのだ。
 地面には大きくへこみができている。直撃していたらただでは済まなかっただろう。

「次はこっちだ!」
 攻撃を外した反動の隙をついて、スコッティが間合いに入る。
 そしてぐっと足に力を入れ、突き刺すように蹴りを入れる。
 脇腹に蹴りを受けた飢婦人は体勢を崩し、無数の蹴りを受け入れた。

「ぐ…ふ…っ」
 大ダメージを受けた飢婦人はかなりよろけている。
 この機を逃す術はない。

「これで終わらせよう!」
 フルムは追撃をかける為、再び薔薇の舞い散る旋風を起こす。
 そして、共に舞い上がると、飢婦人へと急降下。
 手に持ったまるで何かをこじ開けるために使うようなものの形をした杖で殴りかかる。
 すでに体力の残っていない飢婦人は避けることができない。
 直撃してノックアウト。

「皆さん、大丈夫ですか?」
 見事な連携からほぼ無傷で戦闘は終えた。
 が、マルコから、元気な状態で帰りましょうとの申し出で皆を聖なる光で包んだ。


「本当にありがとうございました」
 テディベアは頭を下げる。
 感謝の言葉と、これからの指標を教えてくれた。
 罠の効果は確認できたし、使い方も見せた。
 多少のオウガなら、対応できるだろう。
 これから、もっといい国となっていく。またここに来れる時は…。

「さて、皆さん!これから焼肉はどうですか?」
 マルコはにっこりと笑顔で、3人を誘う。
 これから、4人で打ち上げだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ニニニナ・ロイガー(サポート)
ど〜も~
要請を受けて参りました、UDC職員のニニニナとドビーちゃんっす。
よろしくっすよ〜

そんなわけで、どんな触手がご入用っすか?
長い触手に太い触手、幅広触手に細触手。
鋸歯つきのゴリゴリ削れる触手にヒトデみたいな手裏剣触手、
ドリル触手に粘着触手に電撃触手その他色々行けるっすよ。
あるいは溶解液を吐く触手とかご所望っすかね?
麻痺触手に毒触手に石化触手になんなら自白用の催眠触手とか…
後は耐熱耐冷耐衝撃触手に再生触手なんかもOKっす。

マニアックな所だと按摩触手に美肌ローション触手、電脳アクセス触手とかも便利っすね。
あ、触手本体は見えないようになってるので、
一般人が狂気にとか気にしないで大丈夫っすよ~。


ナギ・ヌドゥー(サポート)
普段はなるべく穏やかで優し気な感じで話してます。
……そう意識しておかないと自分を抑えきれなくなりそうなので。
それでも戦闘が激しくなると凶悪な自分が出てしまいますね。
オブリビオン相手なら最初から素で対峙し、手段を選ばず殺しにいきますよ。

探索行動の時は第六感や野生の勘などの知覚に頼る事が多いです。

日常的な行動は、寛ぐ事に慣れてないから浮いた存在になるかもしれません……

武器は遠距離ではサイコパーム、近距離では歪な怨刃、
痛みや恐怖を与える時はソウルトーチャーを使います。

ぼくは所詮、殺戮の為の兵器……
でも人間的な理性を保つ為に良き猟兵を演じなければ、とも思っています。
どうぞ自由に使ってください。




 こっそり入り込んでいたニニニナ・ロイガー(一般UDC職員・f17135)とナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)。
 遅れてきた来たために、戦闘は既に終わっていた。

「あ~、ちょっと遅かったっすね~」
 うーん、と頭を掻く。
 倒れている飢婦人の近くでしゃがみ込み、つん、つんとつつきながら。

「そうですね。無駄足でしたかね」
 そんな様子をみつつ、ふぅ…とため息をつくナギ。

「まぁ、いいんじゃないっすかね。ここもひとまず平和になったってことで」
 つまんね、と立ち上がり踵を返そうとするニニニナ。
 しかしふとやめ、今一度飢婦人へと向き直った。
 ナギも思うことがあるようで、同じように飢婦人へと視線を向ける。
 しばらく飢婦人を眺める二人。

「ま、そんなことないかぁ」
 ニニニナはぱっと緊張を解き、ふにゃっと笑った。
 もしまた動き出したら。実はまだ生きていたら。
 自分たちが帰った後、もし回復して皆を襲い始めたら。
 そんなことを考えた。しかし、あれからしばらく動かないのであれば、それも杞憂か。
 ニニニナはうーん、と周りを見渡し、戦闘の後を見る。
 すでに使われた罠は、もう一度セットし直すのもいいだろう。

 ナギは依然見続けている。何やら葛藤しているようにも見えた。

「どうしたんすか」
 ニニニナはそんな様子のナギに声をかける。

「いえ…。ただ…」
 彼女がまだ生きていたら。そう口にする。
 やはり同じことを考えていた。とはいえ、動きはない。
 二人は少し考えて、それから武器を飢婦人の首へとあてがえた。
 このまま切り落としてしまえば、確実に殺せる。
 生きているかもしれないという不安を、取り除ける。

「リスクマネジメント…ってやつっすね」
 ニニニナとナギはその首を刎ねた。
 彼女も血は赤い。一面がすぐに血だまりになる。
 この不思議の国の景色には合わないその光景。
 二人はその後の処理もしておくことにする。
 先程の落とし穴にオウガの亡骸を放り、土をかける。
 なかなかに深い穴を埋めるにはかなりの土が必要になった。
 しかし、二人で手分けした分、案外すんなりと終る。
 放っておいても消えたかもしれない。しかし、なんとなく、見ているのは嫌だった。
 オウガが人に近しい形だったからか、はたまた別の理由、気まぐれかもわからない。
 一つ言えるのは、これで完全に脅威は去ったといえること。

「帰ったら、あの人たちの焼肉混ぜてもらえないっすかね~」
 ニニニナはぽそりとつぶやいた。

「どうでしょうね」
 人らしくあるために。最後に残った理性を保てるように、相槌を打つ。
 ナギ自身は、おそらくどちらでも構わないのだろう。

「声かけてみる?」
 ニニニナはナギに問う。
 ナギはいいんじゃないですか、なんて答える。

「んじゃあ、二人追加で!って頼んでみるっす!」
 焼肉たべたーい、とよだれをたらし気味なニニニナ。
 二人分…?と疑問に思うナギ。なんともちぐはぐな二人なのかもしれない。
 
「そりゃそうっすよ、アナタも同じ仕事した仲なんすから」
 当たり前っしょ?と首を傾げるニニニナ。
 その様子を不思議に思う。そして、悪い気がしないことも。
 そう言った事は得意ではない。自分は殺人鬼なのだから。
 衝動を抑えきれないときだってある。自分は殺戮兵器なのだから。
 しかしそれでも。人間らしい理性を持っている。
 わずかばかりでもそれがあるうちは、こう言った事をするのも悪くないと思う。

 争いの後を修復しつつ帰還した二人。
 後日自身に残るのは、5人で焼肉パーティーをした記憶だ。

 あのふわふわな住人たちの緑豊かな不思議な国には、一体どんなアリスが迷い込んでくるのだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年07月14日


挿絵イラスト