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素敵な国を作りましょう(作者 楔之 祈
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●その国、新天地
 そこは緑豊かな場所だった。
 ぽかぽかと日が暖かく、色とりどりの花が咲く。
 赤、白、黄色と様々な色がアクセントとなり非常に美しい場所だ。
 川は透き通り、蝶が舞い、小鳥が囀る。
 立派な木々も並び、争いの傷もない。
 大木を中心に、自然あふれる場所だった。

 そんな美しい景色の中に、動物たちの姿があった。
 花と同じ色とりどりの動物たち。
 白い体に赤い耳のネコ。青い体に白い縞模様のタヌキ。
 黄色の手足に黒色の体をしたクマ。紫の瞳に淡いピンクの体の狼。
 瞳はボタンで出来ており、体には縫い目がある。
 彼らはぬいぐるみなのだ。とても愛らしいぬいぐるみ。

 中には、少しほつれているものもいる。
 両手長足それぞれが違う色の、奇抜な子までいる。
 花柄の布地の子や、パッチワークのような子。
 たくさんのぬいぐるみがその景色の中でまどろんでいた。

 この不思議の国には建物の影はない。自然そのものだ。
 しかし、平和そのもののこの不思議の国にも、いずれ争いが訪れる。

●グリモアベース
「…てことで、まったく新しい、発展もしてない“不思議の国”が見つかったらしいのよ」
 リディー・プレヴェール(夢見る乙女のプリン(セ)ス・f27338)は話す。
 曰く、アリスラビリンスにてまっさらな不思議の国が発見されたらしい。
 その不思議の国に住まう愉快な仲間たちは愛らしいぬいぐるみたち。
 大木や多くの木々に囲まれ、花も咲き誇る不思議の国には、現在オウガの影はないが、同時に建物はなく、防衛施設もない。
 故に、オウガが嗅ぎ付けてくるまでに、建物やオウガ対策をする必要がある。
 しかし、今の愉快な仲間たちにはそういった知識が足りないため、彼らだけでは少し難しいのだそうだ。
 今回は猟兵たちの経験を用いて愉快な仲間たちと共にこの不思議の国を作り上げてほしいという。

「最低限必要なのは…そうね、彼らの住める家となる建物。
 まずは住まいがないといろいろと大変だものね。
 それから、オウガを迎撃できる施設。皆で楽しく過ごす為にも自衛ができないと。
 あとは…食べ物ね。形は任せるけど、畑とかはあるといいかもしれないわ」
 ここら辺は、彼らが自分でできるかもしれないけれど、とリディーは補足する。

「せっかく作るんだもの、皆が楽しく過ごせるような立派な国にしてほしいって思うのだけれど、どうかしら。
 建築のための素材は現地調達よ。大丈夫、木材はもちろん、ちゃんと水場もあるし…。
 岩場も少ないけれどあるみたいよ」
 ここまで説明してから、リディーは一息おいてから集まってくれた猟兵たち向き直る。

「まぁ、どんな国にするかは皆にお任せ♪力を合わせて、素敵な不思議の国を作ってきて頂戴♪」
 リディーはそう言うと、お願いね、と猟兵たちを送り出した。





第3章 ボス戦 『嗤い猫と飢婦人』

POW ●テーブルマナー「肉を切る前に噛り付かない」
自身の【頭上にいる猫型オウガの瞳】が輝く間、【肉断ち包丁】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
SPD ●代用品の効かない良い調味料
【宙に浮かぶ巨大ソルトミル&ペッパーミル】から【大量の塩胡椒の嵐】を放ち、【激しい視界不良と止まらないくしゃみ】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ ●不思議の国で一生を終えて自分の元に届けられた肉
戦闘中に食べた【スパイスたっぷりの肉の丸焼き】の量と質に応じて【多幸感と共に新鮮な肉の刺身が食べたくなり】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
👑11

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアリュース・アルディネです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 ふん、ふん、ふーん♪
 貴婦人が一人、鼻歌交じりに散歩する。
 この不思議の国が、緑豊かで心地いい為かご機嫌なのだ。
 日もぽかぽかと暖かく、風はそよそよと清々しい。

「とっても素敵なお天気ね♪絶好のランチ日和だわ♪」
 明るい声色で弾むように呟く貴婦人。

 だってねぇ、だってねぇ?
 とてもとってもとぉぉぉおってもおなか空いちゃったの。
 飢婦人の笑顔は歪んでいる。
 お前もそうでしょう?
 頭の嗤い猫は、汚い声で鳴いた。


「やってられるかってんだ」
 一体のぬいぐるみが外れで作業をしている。
 家なんて、雨風しのげりゃ何でもいい。そう言って葉っぱをかける程度の簡単な家を建てている。
 どうにも仲間となれ合うのが苦手なオオカミのぬいぐるみ。
 彼はまだ、自身に向けられる視線に気づいていない。

「あはっ、美味しそうな肉(ごはん)、みぃつけた♪」