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妖精密猟団壊滅作戦

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●瓶詰妖精
 薄暗い部屋の中、2人の男が密会している。片方は野卑で粗暴そうな、如何にも山賊といった様子の男、もう一人は身なりのいい様子だが……商人だろうか?
「ゲッヘッヘッヘ。今日は上物を捕獲できたんだぜ。ほら、見てみろよ」
「ほほう、これはなかなか」
 野卑な男は、持ってきた箱から30cm程度の瓶を取り出し、商人風の男に見せている。その瓶の中身を見てみるとーーー半泣きのフェアリーの少女が、必死で瓶を叩いているではないか!
「だいたい、15年物くらいか? 黒揚羽の翅をもつのはレアだぜぇ?」
「ええ、お代は奮発しておきましょう」
 どうやら野卑な男が攫ってきたフェアリーを、商人風の男が裏ルートで売りさばいているらしい。売られた先は観賞用か、それとも……。
「ゲッヘッヘッヘッヘ!」
「ふふふふふ……」
 薄暗い部屋には、2人の悪党の笑い声が響いている……。

●密猟団壊滅作戦
「よくぞ集まってくれた。今回はアックス&ウィザーズで起きている事件を解決してほしい」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は集まった猟兵達に事件の詳細を説明する。
「フェアリーの集落から、最近仲間たちがいなくなることが多いという情報が寄せられたのだ。その件を調査してみたところ、どうやらフェアリーを攫った上で、瓶詰にして裏ルートで売りさばいている密猟団がいるようなのだ」
 人身売買は当然ながら重大犯罪だ。その上、瓶詰にするなどと、フェアリーを人間扱いしていないとは非道な密猟団だ。
「どうか密猟団に攫われたフェアリー達を助け出し、この密猟団を壊滅させてほしい。売買に加担している商人も同罪だな」
 攫われたフェアリー達を助け出した上で、密猟団を壊滅させるのが今回の目的だ。
「救出するための手段は任せるぞ。フェアリーの猟兵ならば囮をすることもできるだろうが……重々気をつけてくれ」
 救出手段を大まかに分ければ、フェアリーが攫われるところを助ける、密猟団に囚われたフェアリーを救出する、売買の瞬間を押さえるといったところか。もちろんこれ以外にも有効な手段があれば自由に行ってもらって構わない。
「フェアリーを人と考えぬような非道な輩だ。手加減はいらぬ。全力で潰してしまってくれ」
 百々はそう言うと、猟兵達をアックス&ウィザーズへと転移させ始めた。


夢幻
 マスターの夢幻です。

 可愛そうなフェアリーさんたちを救出して、密猟する悪党を討伐してください。
 1章のフラグメントのPOW、SPD、WIZの行動は、必ずしもその内容でなければならないというものではないので、プレイングでは有効そうな方法をご自由に記載ください。
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第1章 冒険 『妖精密漁業者』

POW   :    フェアリーを捕獲するところを待ち構えてやっつける

SPD   :    拠点を見つけて囚われたフェアリーを開放する

WIZ   :    売買する場所を押さえてやっつける

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジェット・ラトリオック
フェアリーを捕獲するところを待ち構え、密猟団を捕らえよう

「目立たない」様に身を隠しながら、フェアリーの集落周辺を探索する。傷つけず攫うとすれば…何らかの罠が仕掛けられているかもしれない。その痕跡を探そう(「情報収集」「世界知識」)

潜伏し、密猟団と遭遇すれば、【咎力封じ】を放ち捕らえる。特に拘束ロープは確実に当てたい(「投擲」「クイックドロウ」「早業」)
複数人いるなら武装のフック付きワイヤーや黒削刃を複数投げ、可能な限り捕えるか、傷つける。躊躇は無い
血が残っていればそのまま「追跡」だ。お前達は逃さん

その前にフェアリーが捕らえられたままの場合は開放を優先する


浅葱・シアラ
ひぅ……!
酷いよ……酷い……!
フェアリーは奴隷でもお金の儲けの道具じゃないんだよ……!

【POW】で判定
フェアリーの捕獲するところを待ち構えてやっつけるよ……!


技能【迷彩】【目立たない】【地形の利用】これらを利用して捕獲現場の傍で息をひそめて、捕獲するその場面を押さえるよ

フェアリーが捕獲するその瞬間に飛び出して、
ユーベルコード「黄金の地獄」て密猟団とフェアリーの間に炎の壁を作るよ

密猟団が炎に阻まれている間に逃げて、同族の皆!


この黄金の地獄はあなたたちに捧げる正義の鉄槌……!
妖精たちの怒りを、悲しみを……あなたたちに伝えてあげるから、覚悟して!



 フェアリーの集落からの情報を元に、浅葱・シアラ(黄金纏う紫光蝶・f04820)とジェット・ラトリオック(黒玉の蛸・f01121)は妖精密猟団を待ち伏せすることにした。その場所は森の中の泉であった。清浄な水を湛えるその泉は、妖精達の憩いの場の一つだ。今日もモンシロチョウの翅を持ったフェアリーが泉の周囲をふよふよと飛んでいた。

(「ひぅ……! 酷いよ……酷い……! フェアリーは奴隷でもお金の儲けの道具じゃないんだよ……!」)

 同族を金もうけの手段とする密猟団の非道な行いに、シアラは怒り心頭だ。彼女は小さな体を木陰に隠し、密猟団が現れるのを待ち構える。地形を利用した迷彩効果をうまく使っている彼女は全く目立たない。見つけることは至難であろう。

(「…何らかの罠を使って捕らえているかと思ったが、そういうわけでもないようだな」)

 傷つけずに捕らえるならば、罠を使っているのであろうと考えたジェットは周囲に罠が無いかと捜索したのだが、そのような痕跡は見つからなかった。傷ついても構わないと無理矢理捕まえているのだろうか? 非道な密猟団である以上、ありえる話だ。
 しばらく2人が隠れていると、ジェットの第六感が近づく複数の人間の気配を捉えた。こそこそと泉に近づいて行く様子は如何にも怪しげだ。密猟団が現れたのだ! ジェットはシアラに合図し、その男達の存在を伝える。
 密猟団の男達は、大きな虫取り網を持って、泉にいるモンシロチョウの翅のフェアリーに背後から近づいていく。あと一歩で網の射程内だというところで、シアラが動く。

「シアラの中に眠る地獄の炎はあなたを絶対に許さない……! お父さんに貰った黄金の炎よ、同族を護って!」

 シアラは密猟団の男達とフェアリーの間に黄金の炎で壁を作り、密猟団の男がフェアリーを捕まえるのを妨害する。モンシロチョウの翅のフェアリーは炎に驚いていたが、それが自分を守るために作りだされたとわかると、シアラに感謝の言葉を言って逃げて行った。

「お前達は逃さん!」

 密猟団の男達もいきなり出現した炎に混乱していた。そこへジェットが黒削刃で牽制しつつ、拘束ロープを飛ばして一網打尽にする。

「さて、今までに攫ったフェアリーについて吐いてもらおうか?」
「ケッ、羽虫どもは俺らの拠点に5匹いるよ。でも3匹はもう親分が売っちまったぜ。残念だったなあ」

 そのままジェットは拘束した男達を尋問し始める。どうやら8人のフェアリーが攫われ、そのうち3人は既に商人が買い取っているとのことだった。

「ひぅ……! 同族の皆、絶対助けるからっ!」

 新たな被害は猟兵達の活躍によって防ぐことができた。しかし、攫われたフェアリー達はまだ囚われの身だ。何としてでも助けなければ!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

トゥール・ビヨン
フェアリーの仲間達を捕まえて売りさばくなんて許せないね
捕らえられた人達は必ず助け出すよ

ボクもフェアリーだから拠点を見つけるために、わざと密猟者に捕らえられるようにして敵の拠点に潜入するよ

なので、今回はパンデュールに搭乗せずにボクだけで行動する
だから、戦闘は出来ないかな

敵の拠点に着いたら、鍵開けや逃げ足の技術を使って抜けだし、一緒に捕らえられているフェアリー達も助けだそう

何か密猟者たちが鍵みたいなのを持っているなら、それも盗みの技術で盗っていくよ

フェアリー達が怯えるようなら手をつないで勇気づけるよう言葉をかける

「大丈夫、もう怯えなくて良いんだ。ボク達を信じてここから出よう


メルエ・メルルルシア
フェアリーとして、仲間が売り捌かれてるなんて許しちゃおけねえ。
ぼこぼこにして、二度とオレの同族達に手出し出来ないようにしてやる。

ま、ともあれ、まずは救出作業から、だな……オレもフェアリーだ、囮になるのが早いだろう。無力でか弱い妖精さんを装って、あいつらにわざと捕まる、そうすれば拠点にいる捕まった同族と合流も出来る。

いざとなれば、オレの能力……手のひらで触れた相手を、オレの部屋に連れて行く事で、敵から逃げる事も同族を逃がすことも出来るだろ……ほんとはぶちのめしたい所ではあるが、一人でも多くのフェアリーを助けること、自分も無事に帰ること。これを最優先にしていこう

他人と協力は大歓迎


ルビィ・リオネッタ
同族と暮らした記憶は無いの
名前と技術をくれた盗賊がいたから今のアタシがいる
アタシが『綺麗な商品』じゃなくなった始まりの出来事を心の片隅に

・行動
仲間が攫われるのをあえて見守り隠れながら追跡(目立たない・視力・暗視・聞き耳)
奴らの拠点を突き止め、より多くの仲間を開放したいの

拠点があるなら『売上額・取引商人・売り付け先・密猟団構成員』の情報を探すわ
鍵開けで片っ端から盗み、嵩張る物は『妖精の家』に入れる

敵は発見される前に聞き耳で探知
隠れてやり過ごすか
『暗殺・先制攻撃・早業・マヒ攻撃』で殺さず無力化

途中で同族を発見したら救助
脱出が難しいなら『妖精の家』に入ってて貰うわ
「アンタ達は帰る場所があるんだから」


フェム・ポー
……妖精のぉ、密漁団?
それはいけないわぁ。
えぇ、とてもいけない事だわぁ。
それはぁ、『許されない罪』だわぁ。
そんなことする子たちはぁ、ひとり残らず『救って』あげなくちゃぁ。

普段のシスター姿で、あえて捕まってみるわねぇ。……フェムは酷いことされても大丈夫な身体だからぁ、心配はいらないわぁ。

頃合いを見てぇ、UCで人間大の姿に変身してぇ(生命吸収能力を持つ黒い光と魔力の鎖を操る)、瓶の中から脱出したらぁ、罪深いケダモノ達をみんなみんな『救って』あげるわぁ。
(許すことが出来ない対象なので我を忘れて殺すまで吸い尽くす勢いでぇ、生命吸収しちゃうけどぉ、他の猟兵に止められるたら我に返って踏み止まるわぁ)


西園寺・メア
悪逆非道とはこのことですわ。とっちめてやりましょう!
ですが、フェアリーたちを人質にされたら困りますし……
わたくしは先に囚われのフェアリーの解放を急ぎましょう


妖精密漁業者を迷彩で隠れつつ追跡して拠点へ侵入
囚われのフェアリーたちをオルタナティブ・ダブルによる2回行動で手早く解放していく
妖精たちは捕まってどれくらい経ってるかわからないけど、非常食と水も渡して元気になーれ
自力で飛べないほど弱ってる妖精がいたら仲間と協力してどうにかしたいところ


お嬢様、アドリブ歓迎



 草原の花畑、様々な花が咲き乱れるそこは、フェアリー達にも人気のスポットだ。フェアリーの集落からの情報によれば、この場所に行ったきり姿が見えないというフェアリーが何人もいるということだ。つまり、この場所が密猟団のメインの狩場なのであろう。
 その危険な花畑に、3人のフェアリーが無警戒に飛んでいた。いや、無警戒なのはそう装っているだけ、彼らは仲間を助けるため、危険な囮となることを選んだのだ!

(「フェアリーの仲間達を捕まえて売りさばくなんて許せないね。パンデュールに搭乗できないのは心細いけど、捕らえられた人を確実に助け出すためには仕方ないね」)

 トゥール・ビヨン(時計職人見習い・f05703)はいつもであれば超常機械鎧『パンデュール』に搭乗して戦うのであるが、今回の目的は囮、そしてフェアリーの仲間たちの救出だ。戦闘は諦めることになるが、代わりに囮作戦は何としてでも成功させたいところだ。

(「仲間が売り捌かれてるなんて許しちゃおけねえが、まずは救出作業から、だな……無力でか弱い妖精さんを装ってわざと捕まり敵の拠点へご招待。拠点にいる捕まった同族と合流だな」)

 メルエ・メルルルシア(宿り木妖精・f00640)は心の中の怒りを隠して、如何にも捕まえやすそうな妖精さんを演じる。二度と同族達に手出し出来ないようにぼこぼこにしてやるのは確定だが、その前に仲間を救出することが先決だ。

(「……妖精のぉ、密猟団? それはぁ、『許されない罪』だわぁ。そんなことする子たちはぁ、ひとり残らず『救って』あげなくちゃぁ」)

 シスター服を来たフェム・ポー(聖者の残骸・f12138)も、囮として花畑を飛んでいる。彼女は罪を犯した密猟団を彼女の流儀で『救う』ために、囮として敵の拠点に潜入することにしたのだ。

 囮として、あえて無警戒さを装う3人は、密猟団にとってとても魅力
 3人のフェアリーへと投網が覆いかぶさった!

「ヒャッハー! 今日は大量だぜぇ!」
「こんな楽々捕まえれるなんて、馬鹿な羽虫共には感謝しないとな。ハッハッハッハ!」

 いかにもチンピラという風情の密猟団の男達は、投網で捕まえた3人のフェアリーを無理矢理に掴んで、瓶に押し込んで蓋をしてしまった。

「うわっ」
「何しやがるこのスケベ野郎ー!」
「ああん。……酷いことするのねぇ」

 三者三様の反応で瓶に詰め込まれた3人。密猟団の男達は3人の瓶詰をズタ袋に入れて袋の口を締める。そしてズタ袋を肩に担ぐと、拠点へ帰るため、森の奥へと歩いていくのであった。

 そうして拠点へと帰っていく密猟団であったが、その少し後ろを見れば、彼らを追跡する二人の猟兵の姿があった。

「悪逆非道とはこのことですわね。追いかけて拠点を突き止めて、囚われのフェアリーを解放しましょう」
「ええ、奴らの拠点を突き止めれば、より多くの仲間を開放できるはずよね」

 西園寺・メア(ナイトメアメモリーズ・f06095)とルビィ・リオネッタ(小さな暗殺蝶・f01944)は、フェアリーを攫った密猟団を追跡することで、密猟団の拠点へと侵入するつもりだ。
 森の木々を迷彩とするメアと暗殺者ゆえ目立たないことに長けたルビィは、密猟団の男達に感づかれることなく、彼らを追跡していく。
 数時間ほど森を歩いたところで、少し開けた場所に小さな砦が見えた。男達はその砦の中へと入っていった。つまり、ここが密猟団ということだ。
 メアとルビィは、慎重に拠点へと侵入し、囚われのフェアリーを捜索する……。

 一方、囮となった3人のフェアリー達だが、数時間たってようやくズタ袋から出されると、そこは建物の中であった。様々な荷物が積み上がっているのを見ると、倉庫だということがわかる。その一角にはーーー瓶の中にいれられたフェアリーが4人。攫われたフェアリー達だ!
 密猟団の男は、先に攫われていたフェアリーの瓶詰の横に、瓶に入れられた3人を並べていく。トゥール、メルエ、そして男がフェムの瓶を手に取った時、フェムはユーベルコードを発動した。

「罪深いケダモノさん、フェムが『救って』あげるわぁ」

 反聖母の効果で人間大のサイズへとフェムが変身したことで、当然ながら瓶は割れてフェムは解放された。フェムは魔力の鎖を使って男を縛ると、黒い光で男の生命力を吸収していく。

「おいおい、そのくらいにしとけよ。そいつには色々と聞きたいことがあるんだ」
「あら? それなら仕方がないわねぇ」

 殺す勢いで生命力を吸い取るフェムを、メルエが制止する。メルエもトゥールもあっさりと瓶から脱出していた。ユーベルコードを使う猟兵相手では瓶程度では拘束などできようはずもなかったのだ。

「おい、同族たちはここにいるだけで全員か?」
「虹の翅の一番のレア物は親分が持っていっちまったよ。それ以外はこの4匹だけだ!」

 できれば全員助け出したかったところではあるが、今いる猟兵だけで密猟団の親分を相手にするのは少々苦しいか。苦渋の決断となるが、虹の翅のフェアリーの救出は密猟団を壊滅させる時まで待つしかあるまい。メルエは男を殴って気絶させると、ユーベルコードで作った自分の部屋へと収納した。放置すればすぐに逃げ出したことがばれてしまうので連れて帰り、官憲に突き出すのだ。

「助けに来たわよ!」
「もう安心していいわ」

 密猟団の男への尋問が終わったところで倉庫のドアが開き、メアとルビィが合流した。ここまではルビィの聞き耳で密猟団に見つからないように回避してきたとのことだ。
 5人の猟兵は、捕まっていた4人のフェアリーを瓶から解放していく。4人のフェアリーは数日間瓶に入れられていたようで少し弱っていたが、メアが非常食を渡し、皆で励ますと次第に元気を取り戻していった。

「大丈夫、もう怯えなくて良いんだ。ボク達を信じてここから出よう」
「アンタ達は帰る場所があるんだからね。それじゃどうぞ、いらっしゃい♪」

 トゥールに勇気づけられたフェアリー達は、ルビィがユーベルコードで作りだした妖精の家へと入っていった。この中であればひとまず安全であろう。

「……ほんとはぶちのめしたい所ではあるが、フェアリーを助けること、自分も無事に帰ることが最優先だな」

 メルエの言葉に頷き、猟兵達は一旦撤退する。妖精密猟団は壊滅させる必要はあるが、密猟団のボスがどの程度の強さかもわからないし、今は助け出したフェアリーを無事に連れて帰らねばならない。ひとまず目的は達成したのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

明神・竜聖
(アドリブ歓迎)

おやおや、これはまた酷いですねぇ。
見過ごせないですし、叩いてしまいましょう。

【WIZ】
そうですねぇ、お客を装ってお近づきになりましょうか。
手持ちの瓢箪からくぴくぴとお酒を飲みながら、お話してみましょう。
酔っていて、自分で言うのもあれではありますが、この顔なら誘惑も出来ますでしょうし、ある程度油断してくれそうじゃあありませんか?

……まあ、酔いはしませんし、酔わずの蟒蛇にも通じているわけですが。

商品として出しているのなら、一人や二人ではございませんでしょう。
他のも見せてほしいと在庫を出させ、出揃ったところで
梱仙縄で複数人纏めて縛り付けて、
怪力を生かした打撃で、黙ってもらいましょう。


フィアラ・マクスウェル
フェアリーの売買……そうですか。
ならば根本から潰すしかないですね。

手っ取り早いのは関係者を捕まえて、他の関係者や場所、仕切っている人などを割らせること。
取引している場所がわかっているのなら、待ち伏せて現場を押さえます。
ユーベルコードは【氷槍に凍えて止まれ終曲】を使用。
フェアリーには被害を与えないように制御し、関係者の足を凍らせます。

「では、知っていること。聞いてもいいでしょうか」
足を止めたら姿を現し、温和に質問します。暴れられても困りますし。
拒否の意を示したら、足元から徐々に氷の範囲を増やしていきます。
首から上は残しますよ、話せなくなるので。

捕まっているフェアリーはしっかり解放しておきます。


黒金・華焔
【アドリブ、連携歓迎】
よくある奴隷売買のフェアリー版ってトコか
そういう裏取引には相応のリスクが伴うって事を教えてやるよ

まずは連中の取引現場を探して見るか
近場に集落があるならそこで聞き込み
場合によっては私自身がフェアリーを買いたいって感じで探ってみるのもいい
周りに人がいないような場所なら痕跡を辿りつつ足で探すしかないな
(情報収集)

首尾よく現場を見つけたら『黒式術・氷刃双極』を詠唱(高速詠唱)
氷雨と白刃に不意打ちさせて現場を制圧してやる
見つけた密猟者なり商人なりは殺しはしねぇ
適当に痛めつけて首謀者や本拠地の場所を聞き出してやる

人の命を扱う商売してんだ
自分の命を賭ける覚悟は出来てるだろ?



「よう、フェアリーを買いたいっていうのはあんたらかい?」

 冒険者が集まる宿の食堂にて、明神・竜聖(戦場の天女・f12539)と黒金・華焔(黒の焔・f03455)が食事をしていると、1人の男が話しかけてきた。彼らは妖精の取引場所を押さえるため、自分たちが妖精を買いたいという情報を流したのだが、どうやら食いついてきたらしい。

「ええ、貴方が扱っているのですか?」
「いいや、扱っている奴に心当たりがあってね」

 竜聖は手持ちの瓢箪からくぴくぴとお酒を飲みつつ交渉を始める。どうやらこの男は情報屋で、フェアリーを売買している商人へと紹介してくれるとのことだ。

「他にもフェアリーがほしいっていう知り合いがいるんだけど、そいつらもつれてっても構わねえか?」
「ああ、あと2,3人くらいなら問題ないぜ。この札を持ってビーン商会の裏口から入ってくれ」

 華焔は男から木の札を受け取る。何やら書かれているこの札が裏の客の証明になるらしい。男は札を渡すと、用は終わったとばかりに帰っていった。

「ひとまず作戦は成功ですね。フェアリーの売買など見過ごせないですし、ここで叩いてしまいましょう」
「ああ、よくある奴隷売買のフェアリー版ってトコだよな。そういう裏取引には相応のリスクが伴うって事を教えてやるよ」

 2人は他の猟兵にも声をかけ、教えられた商会へと向かうのだった。

 ビーン商会の裏口から入った猟兵達は、商談用の部屋に通された。そこには竜聖、華焔だけでなく、フィアラ・マクスウェル(精霊と止まり木の主・f00531)の姿もあった。彼女も売買の現場を押さえるために合流したのだ。

「いらっしゃいませ」

 商談用の部屋で待っていたのは身なりのいい商人だ。商会の店主であるビーンだろう。そしてその左右には護衛であろう鍛えた体の男が2人立っている。ビーンは猟兵達に挨拶すると部下に指示し、フェアリーの瓶詰を机に並べる。
 1つ、2つ、3つ、3人のフェアリーが机の上に並べられた。事前の情報では売られてしまったフェアリーは3人だということなので、これで全てだ。まだ裏ルートから流れてしまっていなかったことに猟兵達は安堵する。

「さてさて、いいお取引ができることを期待していますよ」

 商談を始めようとするビーンであったが、それに対して猟兵達はそれぞれのユーベルコードでもって答えるのであった。

「願うは極武。其は頂を求め戦う者。氷呪を紡ぎ、鋭刃を振るい闘う者。戦の時間だ、起きろ。式神氷雨、式神白刃」
「これは戒め、冷徹な審判、鋭き氷の終曲がその身を止める。凍てつけ、グレイシャル・フィナーレ!」
「少々、縛りますよ、梱仙縄!」

 華焔の召喚した2体の式神に対応しようとした護衛の2人であったが、既にその足元はフィアラによって凍らされている。まともに動けない護衛達を、華焔の式神が制圧する。戦闘要員でないビーンと部下は、竜聖の放った帯が拘束した。

「では、妖精の売買について、知っていること。聞いてもいいでしょうか」

 フィアラは温和に質問しているが、ビーンの体は彼女のユーベルコードによって、足元から順番に凍り付いていっている。たまらずビーンは情報を吐いていった。

「買い取った妖精はこれで全てです。それから……密猟団のボスへの報酬は、とある御禁制のアイテムで支払いましたよ。あいつも倒そうと考えるのなら、やめておいた方がいいですよ」

 どうやら、密猟団のボスは危険な品を手に入れているらしい。これから倒しに行く際には気をつけねばならなそうだ。

 猟兵達は3人のフェアリーを救出し、妖精売買を行っていた商人を官憲へとつきだした。あとは密猟団を壊滅させるだけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『レッサーデーモン』

POW   :    悪魔の三叉槍
【手にした三叉槍】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    金縛りの呪言
【手で複雑な印を結んで】から【呪いの言葉】を放ち、【相手を金縛り状態にさせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    呪いの鎖
【投げつけた三叉槍】が命中した対象を爆破し、更に互いを【呪われた漆黒の鎖】で繋ぐ。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 捕まっていた妖精達のほぼ全てを助け出した猟兵達は、密猟団の拠点へと再度辿り着いた。密猟団を壊滅させるため、そしてボスの持つ最後の一人のフェアリーを救出すため、密猟団の拠点への襲撃をかけるのだ。
 そうして密猟団の拠点を多数の猟兵が囲んだところで、流石に気づいたのか、密猟団のボスが拠点から現れた。その手には虹の翅を持つフェアリーの入った瓶、攫われた最後の一人の姿がある。しかし、密猟団のボスが持っていたのはフェアリーの瓶だけではなかった。何やら怪しげな札の貼られた壺も持っているではないか。

「折角捕まえた羽虫どもを盗んでいったのも貴様らだな? 冒険者……いや、猟兵どもめ! こいつらを使って皆殺しにしてやるよ!!」

 激昂する密猟団のボスは、壺に貼られた怪しげな札を剥がす。すると、壺から煙が広がったかと思えば、十数体もの三叉槍を持つ山羊頭の悪魔が現れた。密猟団のボスがフェアリーを売った報酬として手に入れたのは、禁断の悪魔召喚の壺だったのだ!

「おら、やっちまえ! 悪魔共!!」

 密猟団のボスの指示を受けて悪魔たちが動き出す。猟兵達よ、密猟団を倒す前に、まずはこの悪魔たちを撃退するのだ!
ルビィ・リオネッタ
「最後のひとりまで取り返すに決まってるじゃない」

昔のアタシのように、売られて綺麗に飾られるのは本当に悲しい事だから
妖精は人に支配されるだけの商品…なんて考えごと、妖精のアタシが切り刻むわ

・戦法
大きな敵ほど懐に飛び込まれると対処しにくくなるわ
ダガーとレイピアの二刀流で戦う

『辻風切り』でどんどん加速!
動体【視力】で『金縛りの呪言』の印を結んでいる敵を優先的に【先制攻撃・早業・暗殺・空中戦】で斬っていく
【鎧無視攻撃】で防御力の薄そうな箇所を狙うわ

【暗殺・目立たない】で攻撃の気配を消して【残像・逃げ足・空中戦】で敵にアタシの動きを捕えさせないようにするわ

「どう?小さいから出来ることだってあるのよ」


西園寺・メア
そっちが悪魔ならわたくしは骸骨よ!
勝利を我々のものに!トライアンフ・アーチ!

骨杖の呪詛を込めた骨砕きでガンガンいくわよ!
怒った妖精たちのほうは鬼気迫る勢いね!士気が高いのはいいことだわ!
わたくしも負けてられないわ!

といった勢いでテンション高めお嬢様



「虹の翅の子! 聞いた通り、密猟団のボスに囚われていたのね!」

 ルビィは幼いころに見世物小屋に売られた経験を持つ。だからこそ、売られて綺麗に飾られることの悲しさはよく知っている。

「最後のひとりまで取り返すに決まってるじゃない」

 ルビィは仲間を取り戻すため、敵に向かって飛翔する。

「そっちが悪魔ならわたくしは骸骨よ! 勝利を我々のものに! トライアンフ・アーチ!」

 ルビィを援護するかのように、メアは死霊術によって身の丈3メートルはあろうかという、大きながしゃ髑髏を召喚する。召喚されたがしゃ髑髏に悪魔たちの目が引き付けられる中、小さく目立たない暗殺者は悪魔の群れへと切り込んでいく。

「妖精は人に支配されるだけの商品……なんて考えごと、妖精のアタシが切り刻むわ!」

 ルビィは真空の刃を纏わせたダガーとレイピアの二刀流で、悪魔たちの防御の隙間を抜けて斬撃をお見舞いしていく。攻撃を受けてようやくルビィに気づいた悪魔たちは、三叉槍でルビィを貫こうとするも、懐に飛び込んできた小さな妖精は捉えづらい。高い空中戦の技能を持つルビィはひらひらと三叉槍を避けて悪魔に傷を刻んでいく。

「怒った妖精たちのほうは鬼気迫る勢いね! 士気が高いのはいいことだわ。わたくしも負けてられないわね! やってしまいなさい!」

 メアの指示を受けがしゃ髑髏も動く。手にした呪いを込めた骨杖を打ち下ろし、ルビィに気を取られていた一体の悪魔を叩き潰してミンチに変えた。
 悪魔たちもがしゃ髑髏へ対抗しようと手で呪印を結び、がしゃ髑髏を呪言で金縛りにかけようとするのだが、

「どう? 小さいから出来ることだってあるのよ」

 ルビィの刃が、呪印を結んだ悪魔の指を切り落とし呪言の発動を阻止する。幾度もの攻撃により風の精霊の加護を受け、ルビィのスピードはもはや目にもとまらぬといったほどだ。

「勝利を我々のものよ! どんどん叩き潰しなさい!」

 メアのテンションを反映するかのようにがしゃ髑髏は暴れまわる。骨杖を振り回して、防御している三叉槍をぶち折って悪魔へと打撃を叩き込む。

 たとえ悪魔とはいえ、猟兵の連携を持ってすれば、恐れるほどの敵では無い。2人の力で、数体のレッサーデーモンが滅ぼされた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フェム・ポー
…….ちょっとぉ、取り乱してしまったわねぇ。
まずはぁ、捕まった子達の解放がぁ、優先だものねぇ?

まずはこの悪魔ちゃんたちのぉ、お掃除からねぇ?

《反聖母》でぇ、少し消耗してしまったからぁ、ちょうどいいかしらぁ。
UCを使ってぇ、呪鎖をたくさん使ってぇ、悪魔ちゃん達を縛り上げてぇ、空っぽになるまで絞りあげてあげるわねぇ?(技能:生命吸収)悪魔ちゃん達は悪魔ちゃんだからぁ、手加減してあげる必要はないわよねぇ?
相手の槍をうけてしまうとぉ、鎖で繋がれてしまうみたいだけどぉ、ちょうどいいわぁ、そこからも生命吸収の力、使わせてもらうわねぇ?
早く終わらせてぇ、虹色羽ちゃんを助けてぇ……後はぁ。うふ。うふふふふっ。



「さっきはぁ…….ちょっとぉ、取り乱してしまったわねぇ。まずはぁ、捕まった子達の解放がぁ、優先だものねぇ?」

 『許されない罪』を犯した子たちは『救って』あげなければいけないが、仲間の救出が先決だ。フェムは先ほどの救出時の行動を振り返り反省する。

「まずはこの悪魔ちゃんたちのぉ、お掃除からねぇ?」

 今回は密猟団を『救う』前に、召喚された悪魔の群れを退治せねばならない。

「ウフフ。悪魔ちゃんは空っぽになるまで絞りあげてあげるわねぇ?」

 フェムは魔方陣から生み出した闇の光を纏う鎖で1体の悪魔を縛りあげる。そしてそのまま、悪魔の生命力を吸い取っていく。救出時の《反聖母》での消耗分を回復するため、悪魔ならば手加減の必要もないと生命力を吸い尽くされたレッサーデーモンは消滅した。
 仲間を吸い尽くしたファムへと、別の悪魔が三叉槍を投擲する。迫る三叉槍を、ファムはあえて受け止めた。三叉槍が当たった瞬間、爆裂と共にファムと悪魔が呪いの鎖で繋がれる。

「そこの悪魔ちゃんもも吸い尽くしてあげるわぁ」

 繋がれた鎖を通じて発動される生命吸収の力、そう、ファムの狙いはこれだったのだ。繋がれた悪魔の生命力を吸収し、ファムは爆裂のダメージも回復する。

「早く終わらせてぇ、虹色羽ちゃんを助けてぇ……後はぁ。うふ。うふふふふっ。」

成功 🔵​🔵​🔴​

ジェット・ラトリオック
話が早くて助かる、では始めるぞ。

基本、他猟兵の行動の援護に回る。
逃げ足も利用し常に距離を取りつつ、AW-Babyで援護射撃して、敵の行動を抑制する。銃弾は破魔属性の特殊弾を使用。特に狙えるなら腕部位を積極的に攻撃。槍を使うも、印を結ぶも、そこが重要だろう。
【拷問具:断割鉈】もAWのみでは足りない場合、もしくは自分自身へ直接狙って攻撃をしてきた場合、迎撃として使用。巧みに操り、命中率重視で攻撃する。

…人を売り払い、手に入れた力がこんな物か。
…哀れ、としか言いようがないな。
せめて死に様だけは金の分だけでも楽しめればいいな。俺はただ殺すだけだが。


黒金・華焔
【アドリブ連携歓迎】
少しは楽しめそうな連中を呼んでくれたな
それじゃあ、少し準備運動と行かせてもらおうか

全体を通して、敵の動きを観察しつつ、カンと経験を活かして立ち回る(見切り、情報収集、戦闘知識)
戦闘が始まったらまずは式神響歌を召喚(高速詠唱)
歌声による支援を受けつつ、連続攻撃で確実に敵を倒していく(二回攻撃)
ある程度強力な支援を貰えるようになったら黒焔呪月の力を全開に、
焔を宿した薙ぎ払いを敵集団に見舞ってやろう(属性攻撃、範囲攻撃、なぎ払い)

悪いが、集団相手の戦闘は最も得意とする所でね
気分よく無双させてもらうとするぜ



「少しは楽しめそうな連中を呼んでくれたな。それじゃあ、少し準備運動と行かせてもらおうか」

 売買現場を押さえた際の目的はフェアリーの救出であるため仕方がないが、オブリビオンですらない人間の護衛相手では華焔には少々つまらなかった様子だ。

「願うは永遠。其は運命を呪い抗う者。聲を響かせ、唯一人の為歌う者。起きろ、式神響歌」

 華焔は巫女服の妖狐の姿を取る支援型の式神を召喚した上で、悪魔の群れへと戦いを挑む。響歌の歌声が響く中、華焔は呪われた月の如き刃を持つ黒焔呪月を振るい、悪魔へと連撃を叩きこんでいく。

「後は全て倒すだけか。話が早くて助かる、では始めるぞ」

 ジェットは敵と距離を置き、後方より援護に徹する構えだ。彼はAW-Babyに装填した特殊な破魔弾を用いて、援護射撃を開始する。その狙いはレッサーデーモンの腕部位だ。腕を撃ち抜かれた悪魔たちは、三叉槍を扱うことも、呪印を結ぶことも満足にできなくなる。

「援護感謝だ! 黒焔よ、薙ぎ払え!!」

 華焔は手にする薙刀の宿す黒焔の力を全開にする。その刃に黒い炎が燃え上がった黒焔呪月を振るい、華焔は悪魔の群れを薙ぎ払った! 式神の響歌の強化を受けた華焔の薙ぎ払いは、数体の悪魔を切り裂き炎に包んだ。

「悪いが、集団相手の戦闘は最も得意とする所でね」

 前線で無双する華焔に、近接戦闘を避けた悪魔が三叉槍を投擲する。

「断割鉈よ、伸びろ―――より長く」

 しかし、三叉槍は華焔に届かない。ジェットの振るった鉄鉈が鞭のように変形し、飛び来る三叉槍を弾いたのだ。援護に徹しているだけあり、ジェットの行動に隙は無い。華焔が十全に戦えるように、敵の妨害を許さない。

「……人を売り払い、手に入れた力がこんな物か。……哀れ、としか言いようがないな」

 華焔に倒されていくレッサーデーモンを見て、ジェットは密猟団を哀れむ。悪事を為して手に入れたものなど大したものではない。そして結局、悪事の咎にて滅ぶことになるのだ。

「せめて死に様だけは金の分だけでも楽しめればいいな。俺はただ殺すだけだが」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

明神・竜聖
おや、悪魔ですか。
フフッ、純粋に暴れてくれる分、ヒトを相手にするよりは楽しそうですね。

酒をぐいぐいっと呷り、酔わずの蟒蛇で能力強化。
天乃白川をはためかせ、攻撃回数重視の天舞で、纏めてお相手しましょう。

敵の攻撃は見切りや第六感で感知し、残像に気を取らせ、霞を攻撃したかのように躱しましょう。
当たりそうなら、天乃白川で手近な悪魔をグラップルし、怪力で振り回し、敵を盾にして防いだりしましょうか。
足元を狙ってきたならば、鎧を砕くほどの怪力を込めた踏みつけで、砕いてやりましょう。

もし印を結ぼうとしたら、閃でその腕を切り落とすか、斬仙飛刀で手や喉を穿ちましょう。



「おや、何を出すかと思えば、悪魔ですか」

 竜聖は酒をぐいぐいっと呷り、悪魔へと対峙する。戦闘前に酒を飲んで大丈夫かと気になるところであるが、酔わずの蟒蛇と言われるように竜聖の動きに問題はない。いや、むしろ酒の力によって強化されている様子だ。

「フフッ、純粋に暴れてくれる分、ヒトを相手にするよりは楽しそうですね」

 竜聖は悪魔の繰り出す三叉槍を見切り、舞い躍るかの様にひらりと身を躱す。攻撃を躱されバランスを崩した悪魔に、竜聖のしなやかな手による打撃が加えられる。竜聖は舞の動きで、続けざまの連撃で悪魔を打ちすえる。
 その時、仲間を助けようというのか、横合いから別の悪魔が竜聖を貫こうと槍を突き出した。しかし、槍が貫いたのはその残像のみ。竜聖は攻撃を第六感で察知し、回避したのだ!
 霞を攻撃したかの如くたたらを踏む悪魔に、竜聖の操る天乃白川が絡みつく。竜聖は捉えた悪魔を、最初に戦っていた悪魔へと怪力を持って投げ飛ばした。幾度もの連撃を受けていた悪魔は、投げ飛ばされた悪魔の激突で遂には力尽きた。そして、投げ飛ばされた悪魔も立ち上がろうとしているが……追撃をかける竜聖の踏み付けが悪魔の胸を貫いた!

「さて、残る悪魔もあと少しでしょうか?」

 戦場を舞う竜聖によって、残るレッサーデーモンの数もあとわずかとなっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

浅葱・シアラ
ひぅ……悪魔たち……
でも、ここで怯むわけにはいかないから……!
妖精さんたち、返してもらうから……同族の皆を攫った罪、絶対償わせるから!

使うユーベルコードは「神薙胡蝶蘭」
鉄塊剣を無数の胡蝶蘭の刃に換えて、嵐に乗せて悪魔たちを攻撃するよ
技能【属性強化】【全力魔法】で風属性と魔法攻撃力を強化して、技能【高速詠唱】で素早く、何度でも発動させていくよ!
おまけの【範囲攻撃】で周りの敵も巻き込んで攻撃していくよ!


悪魔なんかに屈しない
悪意なんかに負けたりしない!
捕まってる妖精さんにも見せてあげられたら、希望を与えてあげられるかな?
だって胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」だから……!


メルエ・メルルルシア
悪魔には用がないんだが……流石にそうも言ってられないか
あのでかぶつを手早く片付けて親玉をぼこぼこに。最後に捕まった同族もちゃんと助け出さないとな

オレは後方から水蛇の矢で攻撃するぜ。前衛担当のやつがいればそいつに足止めしてもらえると助かる
無理なら距離を取って弓の距離で戦おう

水蛇の矢が命中すれば、そのあとは水竜様の出番だ。水で出来た巨大な竜が、悪魔もぺろりと飲み込む

三叉槍には注意しよう。投げてきたら攻撃をやめて一目散に逃げる逃げる
上手く回避できればぐっと楽になる
誰か呪われたら、敵の攻撃を妨害するよう援護に回ろう

【一章参加者のフィアラの事はチビと呼んでいます
描写やセリフの追加、他の人と協力等大歓迎】


トゥール・ビヨン
パンデュールに搭乗して戦うよ

さあ、反撃の時間だ

いこうパンデュール、ボク達の力を見せてやろう

先ずは武器受けと盾受けでレッサーデーモンの三叉槍の攻撃を凌ぎつつ、なぎ払いで敵と間合いをとりながら様子を見る

パンデュールには【呪詛耐性5】があるから呪言や呪いの鎖が飛んできたら、呪いをはね除け、敵の動揺の隙を付いてプログラムド・ジェノサイドを発動して、パンデュールの武装・ドゥ・エギールでの連続攻撃で敵を撃破していくね

どんな敵が来ようと、ボク達は負けない
さあ、次は誰だ!

追い詰めた!最後の一人を帰して貰うよ

アドリブ歓迎



「ひぅ……悪魔が何体も……」
「悪魔には用がないんだが……流石にそうも言ってられないか」

 シアラとメルエの前には、これまでの猟兵の活躍により大分数が減ったとはいえ、まだ5体ほどの悪魔が残っている。この悪魔たちを倒さねば、密猟団と戦うことはできない。

「でも、ここで怯むわけにはいかないから……! 虹の翅の子も、返してもらうから……同族の皆を攫った罪、絶対償わせるから!」
「おう、あのでかぶつを手早く片付けて親玉をぼこぼこにしてやろうぜ。最後に捕まった同族もちゃんと助け出さないとだしな」

 恐ろしい悪魔が召喚されたが、同族を救うという意志に燃えるフェアリー達の戦意はそのくらいでは衰えない。その先陣を切るのはトゥールだ。

「いこうパンデュール、ボク達の力を見せてやろう」

 超常機械鎧『パンデュール』に乗り込んだトゥールは、がしゃんがしゃんと味方を護るように前に出る。ビームシールドと両端に刃を持つ『ドゥ・エギール』を構え、前衛で悪魔たちを牽制する。先ほどの救出時には使えなかったが、パンデュールに搭乗してこそトゥールの本領発揮というところだ。
 前衛でトゥールが敵を抑えれば、後衛の2人が悪魔たちへと攻撃を開始する。

「シアを怒らせたのが悪いんだよ……!綺麗な胡蝶蘭だって、時に切り刻む牙になるんだから!」

 シアラは鉄塊剣を無数の胡蝶蘭の花びらへと換え、悪魔たちをまとめて花びらの嵐で攻撃する。その花びらは刃の如く、全力で放たれるそれは次々に悪魔たちを貫いていき、そのうちの一体を滅ぼした。

「俺も負けてられないな」

 メルエは弓に蛇を形どる水の矢をつがえ、シアラの攻撃でひるむ悪魔を狙い射撃する。水蛇の矢は見事に悪魔を貫くが、メルエの攻撃はそれで終わりではない。

「よし、当たったな。水竜様の出番だぜ」

 メルエの追撃は巨大な水竜だ。解き放たれた水でできた竜は巨大な顎を広げ、その悪魔をぺろりと飲み込んでしまった。
 後方から攻撃するフェアリーに、悪魔たちも反撃を開始する。2人へとむけて、悪魔の三叉槍を投擲される。

「うわっと!」
「パンドゥール! 護るんだ!」

 三叉槍を警戒していたメルエは紙一重で三叉槍を躱し、一目散に投槍の射程外へと逃げていく。シアラへと向けた三叉槍はトゥールがビームシールドで受け止めた。三叉槍は受け止めたとしても、本来であれば呪いの鎖が受けた対象と悪魔を繋ぐはずであった。しかし、呪詛耐性を持つパンドゥールは鎖の呪いを弾いて無効化する。
 呪いを防がれ動揺する悪魔、今こそ反撃の時間とばかりに、トゥールは超高速の連続攻撃で1体の悪魔を屠った。

「どんな敵が来ようと、ボク達は負けない!」

 残る悪魔は後二体、シアラは高速で神薙胡蝶蘭の詠唱を完了させ、再度の花びらの刃が悪魔を襲う。

「シアは悪魔なんかに屈しない。悪意なんかに負けたりしない!」

 その攻撃がトドメとなり、レッサーデーモンは全滅した。奮戦するシアラの姿は捕まっている妖精の希望となったであろうか? 「幸福が飛んでくる」という胡蝶蘭の花言葉のように、猟兵達が囚われのフェアリーの幸福となればそれは素晴らしいことだろう。

「追い詰めた! 最後の一人を帰して貰うよ」

 トゥールの言う通り、頼みのレッサーデーモンは倒され、密猟団は猟兵達に追い詰められた。後はこの非道なる密猟団を倒すだけだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『山賊親分』

POW   :    強欲の叫び
【酒!】【金!!】【女!!!欲望に任せた叫び声をあげる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    剛斧一閃
【大斧】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    手下を呼ぶ
レベル×5体の、小型の戦闘用【山賊子分】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ぐぬぬぬぬ」

 頼りのレッサーデーモンを倒され、妖精密猟団のボス「山賊親分」の顔が歪む。猟兵に囲まれ、もはや逃げ場はない。一か八か戦って道を切り開くしかないかというところだが、山賊親分の悪事しか考えない頭は、手元の妖精の瓶詰を見て起死回生の一手を思いつく。

「おい、さっさと道を開けろ! こいつがどうなってもいいのか!」

 山賊親分は瓶のふたをあけ、むんずと虹の翅のフェアリーを鷲掴みにすると、フェアリーへと大斧を突き付けて人質にしたではないか!
 卑劣な手段で猟兵を脅迫する山賊親分。その言葉に従って密猟団を逃がすなど許せるはずもない。
 
 猟兵達よ!山賊親分の手から人質のフェアリーを救い出し、密猟団を討伐するのだ!
フィアラ・マクスウェル
堕ちた者はどこまでも落ちていくんですね
貴方の行いは、なによりも許せないことです

「その手を離してください」
ユーベルコードは【断罪に舞い踊れ輪舞曲】を選択
撃ち出した光の弾で妖精に当てないよう山賊親分の腕や脚、大斧を狙い、掴んだ妖精の奪還と再び捕まえられないよう動きを制限させます
自由を奪われる側に立ってみてはどうですか?

「償いはいらない。ただ罰します」
妖精の無事を確保できたら、光の弾を全て山賊親分に向けて発射
でかい図体を撃ち抜ければそれでよし、防がれても他の人が動くまでの隙を作ることはできればよし
容赦はなく、全ての光で貫きます

アドリブ絡みなど歓迎です


トゥール・ビヨン
人質を助けるため、速攻で迷い無くパンデュールに搭乗したまま、山賊親分に向かって体当たりを敢行
急に巨体に迫られれば敵も動揺するだろう

そのまま組み付いて両手を封じたらボクが胸部のハッチを開けて外へ、敵の手から人質を助け出すよ【フェイント6】【盗み6】【手をつなぐ6】

人質の人を取り返したら、危なくないようルーム・オブ・エクランでパンデュールの首元の宝石に入って貰い、ボクは再び胸部ハッチに入ってその場を離脱

後は、親分を倒すのは他の人に任せて、ボクは助けた人が危なくないよう盾や武器で攻撃を受け流しつつ、合間にカウンターを決め守り主体で戦闘を続行するよ【武器受け6】【盾受け6】【かばう6】【カウンター6】


ジェット・ラトリオック
※アドリブ、連携お任せします。

隙きを見て【咎力封じ】を放ち、拘束して動きを制限する。手枷、拘束ロープ。何れにせよ腕を封じたい。
鉈でなく刀に装備を変え、接近戦で斬りつけ攻撃する。特にフェアリーの開放を優先した動きで、腕を狙う。
あまり欲張らずに、敵の攻撃には回避が出来る余裕を持ちつつ、距離を取りながら戦う。

フェアリー解放後は、増援への攻撃を優先。武装、技術、UCを総動員し、味方が動きやすい舞台を整える。

お前の最期など、解りきっている。コレ以上特別思うこともない。
野晒しだ。埋葬する価値もない。
だが、それをやるのは俺では無さそうだ。
もっとふさわしい相手が、お前を屠るだろう。



「堕ちた者はどこまでも落ちていくんですね。貴方の行いは、なによりも許せないことです」

 フェアリーを攫って人身売買をするに飽き足らず、更には人質にまでするという山賊親分の卑劣な行いに、フィアラは怒りを露わにする。

「その汚らしい手を離してください。刻み込め!」

 フィアラが山賊親分へと視線を向けると、山賊親分の腕を中心に魔力の刻印が現れる。

「な、なんだあ?」
「これは戒め、抗えぬ結果、無慈悲な光の輪舞が悉くを穿ち貫く。踊れ、ジャッジメント・ロンド!」

 刻印に驚く山賊親分に、フィアラはユーベルコードを発動させる。フィアラのジャッジメント・ロンドにより生み出された光弾は、狙い違わず刻印された部位へと命中する。

「今だ!」
「ぬうっ!?」

 フィアラの光弾によってフェアリーの拘束が緩んだ瞬間を見て、ジェットが動く。猿轡こそ外れたが、手枷で山賊親分の腕を戒め、ロープで動きを封じた。
 そこに突進するは全長220cmの機械鎧、パンデュールに搭乗したままトゥールが体当たりを敢行したのだ。拘束された状態で体当たりを受けた山賊親分は、組み付かれたまま押し倒され、遂にはフェアリーを掴む手を完全に放してしまう。

「助けに来たよ! パンデュールの中なら安全だから、この宝石から入ってくれるかな?」

 胸部ハッチを開けて姿を見せるトゥールに、助けに来た同族の言葉ならと、虹色翅のフェアリーは宝石に触れてパンデュールの中へと入る。トゥールのユーベルコードであるルーム・オブ・エクランの中に保護できればひとまず安心だ。トゥールは組み付きを解いて、後方へと撤退していく。

「自由を奪われる側に立った気分はどうですか? 償いはいらない。ただ罰します」

 妖精の無事を確保したフィアラは残るジャッジメント・ロンドの光弾を全て山賊親分に向けて発射する。もう容赦する必要は無い。ジェットの拘束が残る山賊親分に無数の光弾が降り注ぐ。

「貴様らあ! よくもレア物の商品を奪いやがったな!」

 剛力で拘束を引きちぎり、山賊親分が立ちあがる。この後に及んでも、妖精は物扱いだ。

「おい、お前ら、アレを取り戻せ!」

 山賊親分の指示で、密猟団の子分たちがトゥールへ向けて殺到していく。

「させるか!」
「この程度の相手に、パンデュールは負けないよ!」

 子分たちは数は多いがそれだけだ。トゥールへたどり着く前にその大半がジェットのサブマシンガンの掃射で数を減らされる。パンデュールへたどり着いた少数も、武器と盾で攻撃をいなされ、逆にカウンターを受けて撃破される始末だ。
 そうこうしている間に、トゥールは戦場からの離脱に成功する。これでフェアリーの救出は完全に成功だ。山賊親分は地団駄を踏んで悔しがっている。

「人質も失ったお前の最期など、解りきっている。コレ以上特別思うこともない。野晒しだ。埋葬する価値もない……だが、それをやるのは俺では無さそうだ。もっとふさわしい相手が、お前を屠るだろう。」

 ジェットは無慈悲に山賊親分へと告げる。非道な敵にはふさわしい末路と、彼を倒すべき者がいるというものだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フェム・ポー
虹色羽根の子は助けられたみたいねぇ。
それならぁ……あとはあの迷えるケダモノを『救って』あげるだけねぇ?

ねぇ、アナタ。
尽きない欲望に振り回されてぇ、
この痛みと苦しみと悲しみ満ちた世界で生きていくのは大変でしょぉ?
イタイのは嫌でぇ、クルシイのは嫌でぇ、カナシイのも嫌よねぇ?
そんなの全部、ぜーんぶ、フェムが受け止めてあげるからぁ……フェムのところに還っておいでぇ?(技能:誘惑と催眠術で、相手を魅了。魅了できたなら、UCで呼び出した巨大な異形の胎児から伸びた触手と黒い光で存在の壁を崩して、技能:生命吸収によりすべてを吸い尽くし、同化吸収をして『救済』する)
もぅ、苦痛の時間は終わりぃ。お休みの時間よぉ?


西園寺・メア
迷彩で隠れて接近、こっそり手を繋いで直接呪詛を与えて恐怖や怯えなど負の感情を植え付ける
親分にはわたくしの悪夢で罪と向き合ってもらいましょう

真の姿開放と同時にアビスアンガーで悪夢による攻撃
一体どんな悪夢が嫌いかしら?
酒も金も女も離れて何もない無かしら?
それとも、自身が弱者に成り果てて何もかも奪われる立場に逆転した姿かしら?

――さぁ身をもって恐れを知りなさい

■備考
お嬢様思考、アドリブ歓迎



「虹色翅の子は助けられたみたいねぇ。それならぁ……あとはあの迷えるケダモノを『救って』あげるだけねぇ?」

 仲間はこれで全て救出された。もう何も気にせず『救う』ことができると、フェムは山賊親分に向けて、蠱惑的な笑みを浮かべて語りかける。

「ねぇ、アナタ。尽きない欲望に振り回されてぇ、この痛みと苦しみと悲しみ満ちた世界で生きていくのは大変でしょぉ?」
「なんだぁ、羽虫如きが……いや、なかなかこいつは……」

 妖精如きが何を言っていると、最初は歯牙にもかけない様子の山賊親分であったが、フェムの催眠術をも利用した誘惑は強力だ。徐々に山賊親分を虜にしていく。

「イタイのは嫌でぇ、クルシイのは嫌でぇ、カナシイのも嫌よねぇ?そんなの全部、ぜーんぶ、フェムが受け止めてあげるからぁ……フェムのところに還っておいでぇ?」
「うおおおおお!おんなああああ!!!」

 元々大した理性もなく、欲望のままに生きている山賊親分だ。フェムの誘惑の前に陥落し、雄叫びを上げて攻撃力を強化しながらフェムへとむけて走ってくる。

「うふふふふ。もぅ、苦痛の時間は終わりぃ。お休みの時間よぉ?」

 山賊親分を出迎えたのは、フェムが呼び出した巨大な異形の胎児であった。胎児から伸びた触手と黒い光は同化吸収しようと山賊親分へと絡み付き、その生命力を啜ってゆく。

「くそっ、この程度でやられるかよ!」

 山賊親分は大斧を振るい触手をぶった切って脱出する。しかし、その背後には新たな猟兵が迫っていた。こっそりと近づいていたメアは山賊親分の背中へ触れ、とびきりの呪詛を流し込む。

「ぐ……ぁ……」

 背後から流し込まれる呪詛に、恐怖を感じてしまった山賊親分にメアのユーベルコードが発動する。

「わたくしの悪夢で罪と向き合ってもらいましょう。深淵より来たれナイトメア――さぁ身をもって恐れを知りなさい」

 メアの使用したアビスアンガーにより、山賊親分の悪夢が具現化する。

「一体どんな悪夢が嫌いかしら? 酒も金も女も離れて何もない無かしら? それとも、自身が弱者に成り果てて何もかも奪われる立場に逆転した姿かしら?」

 山賊親分の悪夢、それはーーー断頭台であった。散々悪事を働いた後に冒険者へ捕まって、断頭台へと送られた。酒も、金も、女も、永劫に奪われる死の具現。

「嫌だ! 俺はまだ酒も、女にも満足してねえんだよ!」

 断頭台の黒い刃が落ちる。黒い刃は山賊親分の首を半ばまで切断するが、山賊親分の差し込んだ大斧がギリギリで刃を押し留めている。山賊親分は強化した力で断頭台の拘束を解き、辛うじて致命の一撃を防御したのだ。普通の人間であれば首を半分切断されれば息絶えるだろうが、オブリビオンと化した山賊親分はダメージこそ甚大なるも、まだ戦えそうだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メルエ・メルルルシア
チビ、皆、なーいす! フェア質さえ助ければこっちのもんだ
密漁団め……フェアリー達の怒りを思い知れ

【メルルルシアの森の水蛇は、山賊達へと襲いかかり、そのなんでも食らう大牙で噛みつきました】物語を読む形で詠唱

ってなわけで、水蛇状の水の矢で親分に攻撃だ。まずは大斧狙いで攻撃を封じる……その後本命の一撃。メルルルシアの妖精の友、水竜様が親分をぺろりとひとのみ!

倒した後は……捕まった奴らを励ましたりしたいな。
……オレも捕まったことあるけど、今は元気で楽しくやってるんだ
もし、こっちに来ることがあったらオレの作った妖精パンでも食べに来てくれ……ってさ
【描写の追加アレンジ、他の人との協力は大歓迎】


ルビィ・リオネッタ
「小さい妖精はか弱く抵抗できない…って思ってるんでしょ?」

アタシがずっと目の当たりにしてきた目に見えない物
真正面から砕きたいの

・戦法
敵も素早いけど、それ以上が妖精に出来るって証明したい

『辻風切り』を使い【視力・見切り・フェイント】で命中させていくわ
【残像・ダッシュ・空中戦・逃げ足】で近距離で回避
【鎧無視攻撃・暗殺・2回攻撃・早業】を打ち込んでいく
【武器落とし・マヒ攻撃・毒使い】で相手の力をそぐわ
段々とより鋭く、より深く

「アンタには負けない…!」

もし虹色妖精に会えたら伝えたい
「貴女は綺麗だもの。アタシが磨いてきた自衛方法を教えるわ」
隙の作り方に逃げる方法
あとは…「守ってくれる人に出会うとか…ね」


黒金・華焔
【アドリブ連携等歓迎】
人質とは面倒くせぇ……と思ったがあっさり解決してくれたな
さぁ、審判の時だ
自分の行いがどういう結果を招いたのか、身を以て味わうといい

まずは『黒霊術・神狼隷属』を使用(高速詠唱)
戦闘経験を活かしつつ、呼び出した狼と連携して戦闘を進めよう(戦闘知識)
基本は狼を前衛に配置
私は後方から敵の動きを観察し、状況応じて指示出し(情報収集、見切り)
それと並行して黒焔を灯した呪符を飛ばして援護もしとこう
子分共を呼ぶようなら私も前に出て黒焔呪月で薙ぎ払い(薙ぎ払い、範囲攻撃)
敵が消耗し、撃破一歩手前まで行ったなら黒焔の力を全開に
全力の二連攻撃を見舞ってやろう(属性攻撃、二回攻撃)



「人質とは面倒くせぇ……と思ったがあっさり解決してくれたな」
「チビ、皆、なーいす! フェア質さえ助ければこっちのもんだ」

 人質があっては戦いにくいところであったが、メルエの言うチビことフィアラや、他の猟兵の活躍により虹色翅のフェアリーは救出された。後は目の前の山賊親分率いる密猟団をやっつければ任務完了だ。

「さぁ、審判の時だ。自分の行いがどういう結果を招いたのか、身を以て味わうといい。太古の神霊よ、歪み堕ちろ。我が僕となり、全ての敵を撃滅せよ!」

 華焔は古の大狼を召喚し、大狼と共に山賊親分へと駆けてゆく。

「うるせえ! 俺はまだまだこの世界を楽しみ足りねぇんだよ! 子分共、やっちまえ!」

 山賊親分の号令の元、残る子分たちが華焔へ殺到していく。しかし、完璧な連携を見せる華焔と大狼にとっては子分など相手にならない。大狼の爪牙は子分たちを引き裂き、華焔が振るう黒焔呪月は子分たちをまとめてなぎ払っていく。

「ぐぬぬ……ッ!」

 蹴散らされる子分たちを苦い顔で見つめる親分の腹に、鋭い痛みが走る。そちらに目を向ければ、レイピアを構える一人のフェアリー、ルビィの姿があった。大斧を振り回し、ルビィを振り払う親分に、ルビィは語りかける。

「小さい妖精はか弱く抵抗できない……って思ってるんでしょ?」
「妖精なんて、おとなしく瓶詰になって売られてりゃいいんだよ!!」
「そんな考えのアンタには負けない…! さあ、ついてこられるかしら…!」

 辻風斬りを発動させたルビィは、巧みなフェイントで山賊親分の鎧の隙間を狙い斬撃を重ねていく。山賊親分も剛斧の一閃でルビィを狙うのだが、捉えるのは残像のみだ。風の精霊の加護を受けたルビィのスピードはもはや神速といって過言でない。その上に刃に塗った麻痺毒が、徐々に山賊親分の力を奪っていく。

 同族の奮戦に、メルエも負けられないと水蛇状の水の矢を山賊親分へと向けて射かけてゆく。

「メルルルシアの森の水蛇は、山賊達へと襲いかかり、そのなんでも食らう大牙で噛みつきました」

 物語を読むかのような詠唱と共に放たれた矢は、ルビィに気を取られていた山賊親分の大斧へと、吸い込まれるように突き刺さった。

「よし、密猟団め……フェアリー達の怒りを思い知れ! メルルルシアの妖精の友、水竜様だ!」

 メルエが放つ巨大な水竜を見て、ルビィはさっと退避する。そして水竜は、山賊親分をぺろりとひとのみにした! 山賊親分は水竜の中で窒息しかけるも、滅茶苦茶に斧を振り回し、どうにか脱出することに成功する。

「ゲホッ、ゲホッ、くっそ、びしょ濡れだぜ……」
「じゃあ乾かしてやるぜ! 黒焔よ!」

 ルビィとメルエが攻撃している間に、子分たちを薙ぎ払ってきた華焔も山賊親分の元に到着した。華焔は黒焔呪月が纏う炎を燃え上がらせ、全力の二連撃を放った。

「ぐおおおおお!」

 全身に火傷を負ってふらつく山賊棟梁に、小さな暗殺者の刃が迫る。味方の攻撃に巻き込まれないように距離を取ったルビィは、その距離を助走として山賊親分の心臓目がけてレイピアを突き刺した! 心臓を貫かれた山賊親分は、遂にその体力も尽き、そのまま仰向けに倒れて息絶えた。妖精に非道を働いた密猟団のボスは、妖精の刃によって打倒されたのだ!

 戦闘が終わった後、感謝を告げる虹色翅のフェアリーへと、同じく捕まった経験を持つ二人のフェアリーの猟兵は励ましの言葉やアドバイスを送るのであった。

「……オレも捕まったことあるけど、今は元気で楽しくやってるんだ。もし、こっちに来ることがあったらオレの作った妖精パンでも食べに来てくれ」
「貴女は綺麗だもの。また捕まった時のために、アタシが磨いてきた自衛方法を教えるわ」

 隙の作り方や逃げる方法を伝授するルビィ。しかし、彼女にとって一番の救いとなったことは……

「後は……守ってくれる人に出会うとか……ね」

 この日、猟兵達の活躍により、非道なる密猟団は全滅した。攫われたフェアリー達もその全てが救出された。妖精密猟団壊滅作戦は完全成功だ!!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月29日


挿絵イラスト