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霧の中の悪意

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●霧の中で
 霧に包まれた村。
 がしゃり、がしゃりと響き渡る鎧の足音。
 霧が血に濡れ、紅く染まる。今、誰かの悲鳴が聞こえた気がした。
 こんな所にはいられない。早く、早く安全な所へ。
 血を纏う鎧じゃない影が見えた。あれは安全だろうか。
 振り向いた人はペストマスクを付けた人。

 ごろりと、視界が地に落ちた。

●グリモワベースにて
 集まった猟兵達を見てウインド・ノーワルド(自称ドクター・f09121)は小さくため息を吐いた。
 集まった彼らにではなく、予知の結果とそれに対処できない自身の無力感に対してだろう。
「予知の結果ですが、被害はずいぶん出ちまってます。ダークセイヴァーの各所で急に現れた霧と共に村の人々が皆殺しにされる。そんな事件です」
 局地的に発生した霧が村や集落を覆い、吸血鬼の配下と思われる存在がその地に住まう人々を皆殺しにしていく。
 被害自体は既に数件と広がり、多くの村が滅び去っている。
「今回の予知で、次に襲撃される村が確認できました。敵は『朱殷の隷属戦士』と呼ばれる存在、吸血鬼に抗った結果、尖兵とされた存在ですね」
 だが、それだけではないのだろう。猟兵のうちの一人がそんなことを聞く。
「ええ、もっと厄介な存在が紛れ込んでいます。『切り裂き魔・ナイトフォグ』、夜霧とともに現れる切り裂き魔です」
 霧の主犯かは分からないが、今回最も注意すべき敵だと指摘する。
「ともあれ、この近辺に転移して皆さんには対処を行ってもらいます。ですが、まず最優先は村人たちの安全確保。霧の中に取り残された人々は放っておけば殺されてしまいますから」
 まずは、村人たちの救助が優先となるとの事だった。視界の悪い空間、敵も存在しており、戦闘が起きるより先に救助しなければならない。
 視界の悪い空間で、どのように救助活動を行うかは君達次第。下手に戦闘に巻き込めば彼らの死は逃れられないであろう。
 どれだけの命が助けられるか、それは猟兵達の手にかかっている。


トビカゼ
 トビカゼです。今回はダークセイヴァーにおける行動となります。
 オープニング時点で既に被害が出てしまっている状況、まずは村人たちの救助が優先となりますが、救助中に戦闘に巻き込まれた場合は間違いなく死んでしまいます。
 直ぐ戦闘とはいきませんが、まずは安全確保のための隠密作戦となります。

 二章からは通常通りの戦闘となっていきますが、霧が晴れないことは変わりません。
 視界の悪い中の戦闘となりますが、こちらお気をつけて戦闘を行ってください。
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第1章 冒険 『五里霧中』

POW   :    大胆に行動する

SPD   :    慎重に行動する

WIZ   :    冷静に行動する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミーナ・ヴァンスタイン
アドリブやアレンジは歓迎します。

探索の為に【使い魔召喚】で無数の黒猫を呼び出し周囲に放ちます。
「村人たちのこと、お願いね?」
村人を使い魔が見つけたら、使い魔との感覚共有や【聞き耳】により、発見現場に急行し救助を行うわ。
「もう大丈夫よ。助けに来たわ」
見つけ出した黒猫を腕に抱いて撫でます。
「お疲れ様。いい子ね」
【礼儀作法】で落ち着かせるように村人へ話しかけます。
「ここは危険よ。わたしに付いて来て頂戴」

とにかく不安がっている村人を落ち着かせるような対応を心掛けるわ。
また、敵が現れる事を懸念して警戒しながら探索するわ。
もし、使い魔が敵を発見したら後を付け居場所を把握し、村人たちを遠ざけるよう誘導するわ


アララギ・イチイ
視界が悪いわねぇ
さて、戦闘する前に村人の救助活動かぁ
戦闘に巻き込んだら色々と面倒だし、頑張りましょうかぁ

召喚・群狼戦術を使用よぉ
【動物と話す】技能で狼達に一般住民の発見、発見したら私に知らせる様に指示を出して、村に放つわぁ(イヌ科特有の嗅覚も捜索に活用
私も周囲の物音を【聞き耳】で聞き分けて住民の捜索ねぇ

それで安全確保ってどうするのかしらぁ
一番確実なのは霧の範囲から村人を脱出(敵が襲撃して来る方角は避ける)させる事なんだけど、可能なのかしらぁ?(狼の数匹を霧の外に向けて放ち、脱出可能か確認
霧からの脱出が難しい場合は他の猟兵と相談の上、頑丈そうな建物内に避難、護衛として狼達を配置させておくわぁ


ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ歓迎
他の猟兵との協力も大丈夫よ

村人さん達の安全が第一ね、ルセリアさんは囮になって
他の猟兵さん達に救出して貰いましょうか。
行動内容は事前に他の方々にも共有しておくわ。

範囲攻撃・生命力吸収を加減して使用し
視界が悪い中での生命感知のレーダー代わりに
周囲に生命感知出来ない場所まで移動し
【破壊の暴君】を加減して使用
轟音と共に地面を穿つ、村人なら音を聞いて
近づく筈も無いでしょうし、来るとしたら敵さんかしらね?

もし敵が釣れた場合は生命感知のレーダーと共に
見切り・戦闘知識・第六感・残像で避けるなりで時間を稼ぐわ



 一切先の見えぬ霧。響くのは鎧の足音と、時折聞こえてくる悲鳴。
「視界が悪いわねぇ」
 アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)はその霧を見てほんのわずか先しか見えないことを感じ取りそう零す。
 厄介な霧の中に踏み込み、戦闘前に村人を救い出す。それにしてもこれだけ霧が深いと一寸先しか見えない状態だ。
「脱出させるのはこちら側に、ね」
 事前に共有が足りなかった個所ではあったが、敵の襲撃してこない方角。即ち自分達が踏み込んできた方角に逃がせばいいという事で、その為にも住民達をまず探し当てる必要があった。
「数で行った方がよさそうね」
 ミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)は霧の中を探るように、無数の黒猫。使い魔を召喚する。
「そうねぇ、こっちもそうするわぁ」
 アララギもまた無数の大神の群れを放ち、その鼻の良さを頼った捜索を開始する。
「村人たちのこと、お願いね?」
 ミーナそうお願いするように、黒猫たちを霧の中へと放つと、二人は意識を物音に集中させる。
 聞こえてくるのは鎧の足音。ここに居たら戦闘になってしまいそうだと感じ取った瞬間、使い魔と共有されたミーナの視界に建物に隠れたままの村人の家族の姿が見えた。
「いた、こっちね」
「待って、狼が戻ってきたわぁ」
 ミーナが踏み込んでいこうとしたとき、アララギの放った狼が彼女の元に戻ってきた。
 想定よりも早い戻りに何かがあったのだろうと、アララギが彼らに話を聞く。
「不味いわねぇ、その家の近く。敵が徘徊し始めてるらしいわぁ」
「厳しいわね。急ぎたいけれど、その状況では……」
 迂闊に踏み込んで戦闘になれば、建物に居る村人がどうなるかわからない。何とかして連中を引きはがしたいところだが。
「それじゃあ、囮はルセリアさんに任せて」
 どうすべきかと悩んでいた二人の元にルセリア・ニベルーチェ(吸血鬼嬢は眠らない・f00532)が駆け付けた。
「頼めるかしら?」
「もともとそのつもりよ。音が響いたら一気に行って」
「退路は狼たちに確保させるわぁ、急ぎましょう」
 3人は手早く手はずを確認すると、急ぎ行動に移った。
 ルセリアが霧の中に消えてしばらくすると、凄まじい轟音が響き渡る。それを合図に二人は霧の中を駆け、使い魔から共有された建物へと駆け寄った。
「外見張るわぁ、急いで彼らを落ち着かせてあげてねぇ」
 周辺の警戒を買って出たアララギが狼と共に配置につく。それに感謝してミーナは手早く建物の中へと踏み込む。
「ひっ……」
 突然の来訪者に村人は慌て、小さな武器を構える。
「もう大丈夫よ、助けに来たわ」
「……助け?」
 助け。こんな状況でかけられたこの一言がどんなに頼もしい事か。ミーナの足元で黒猫がにゃあと鳴き、腕の中に飛び込む。
「お疲れ様、良い子ね……さて、ここは危険よ。わたしに付いてきて頂戴」
 ミーナが誘導に入れば、村人たちは頷く。
「ねぇ、急いだほうがいいわぁ。ルセリアの状況もちょっとよくない、すぐに避難を済ませましょぉ」
 何かあったのだろうか。ルセリアの事も気にしつつ、二人は一組の家族を無事に救助することに成功した。

「さて、このあたりね」
 村の広場寄りの地点。辺りから生命が感知できない事。即ち村人達が居ない事を確認したルセリアは構えた剣を大地に叩きつける。
 単純でありながら重い一撃。周囲一帯を吹き飛ばす一撃によりすさまじい轟音が響き渡ると同時に周囲がにわかに騒がしくなり始めた。
「きたわね……?」
 ガシャリ、ガシャリという鎧の音。その音も複数、完全に注意はこちらに向いたとなればミーナとアララギの救助は容易に行えるだろう。
 後は攻撃を見切り、時間を稼げばいい。
「……っ!?」
 ぞわりと背筋が凍る。霧の中で何かの仮面が動いたかと思えば、腕が痛む。
「っ……!」
 話にあったオブリビオンだろうか。咄嗟に第六感が働いたことで致命傷を避けることには成功したが、周囲に響くいくつもの足音も併せてこの場にいるのは不味い。
 どうにか退路を……そう考えたとき、ルセリアの足者で狼が吠えた。
「アララギさんの……うん、助かるわ」
 前もって退路を確保していた彼ら。狼に導かれるように、ルセリアは急ぎその場を後にする。
 一組の家族の救助は成功。まだ村人たちは取り残されている、急がねばならない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ラウンツ・ハーリッシュ
うわぁ、すごい霧だね~。これじゃ目を瞑って歩いても変わんないレベルだね♪
こういうときは近辺一体焼き尽くすのが一番手っ取り早い気がするんだよねぇ…でも救助優先なんだっけ?うーん、とってもめんどくさいね☆
うーん…うーん…でも敵もいるんだよね…?もう考えるだけでもめんどくさいね…踊って現実逃避でもしようかな…
仕方ない、他人任せはあまり好きじゃないけど、救助は他の人に任せよっか。
人気のない所まで行き普通なら【恐怖を与える】事ができるくらいの【殺気】を放って【存在感】を出し敵を引き寄せるよ。まぁ僕の【第六感】は来るって告げてるけどこれで何も来なかったら物笑いの種だね♪



「うわぁ、凄い霧だね~」
 これじゃ目をつぶって歩いても変わんないと、笑いながらラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)は霧の中を往く。
 村人が残されていなければ、近辺いったい焼き尽くしてしまうのが手っ取り早い気もするが、救助が優先という事もありそれも実行できない。
「うーん、とってもめんどくさいね。しかも敵もいるんだよね……めんどくさすぎて踊ってようかと思うぐらい」
 だが、全てを他人任せにすることは彼も好きなところではない。ならば救助を円滑に進めるための囮になるのも一興か。
 村の中でも人気のないところを探し求め、たどり着いたラウンツは一息ついてから周囲を見やる。
「さぁ、来るといい」
 同時に放たれるのは凄まじい殺気。普通であれば恐怖を与えて圧することができるレベルの殺気を放って自分がここにいると存在感を示す。
 しかし、足音は聞こえない。何も来ない。
「うーん、おかしいな。僕の第六感によれば」
 咄嗟にラウンツは両腕に内蔵されたワイヤーを咄嗟に展開して後方に張り巡らせる。
「……やぁ、最悪な天気だね?」
 すんでのところでナイフの一撃が止まる。完全に首筋を狙った一撃、ペストマスクをつけた人型が霧の中から顔を見せていた。
「大物が来るとはね。どうする?」
 相手の出方を窺う。しばしの沈黙が続いた後、ゆっくりそれはラウンツから距離を取ったかと思うと霧の中に消えていく。。
 周囲でこちらを殺す隙を見計らってるのか、それとも簡単に殺せないと判断したのか。だが今のラウンツにわかったことは、自分の足元に彼が切り裂いた肉塊が散らばっている事。
「最低限時間稼ぎはできたかな。……他のも来たか」
 がしゃり、がしゃりと響き始めた鎧の音がラウンツの耳にはしっかりと聞こえていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

春霞・遙
生まれながらの光を迷い人のための道しるべにするのは敵にも気づかれるかもしれないから次善策かな。
霧の中に一般の人と敵が複数紛れているってことは敵味方を間違えないようにしないと。

「忍び足」で「目立たない」よう「聞き耳」を立てつつ霧の中を動く者を探す。
人影を見つけたらまずはシャドウチェイサーに「追跡」させて姿を確認。
それが村人と確認できたなら「優し」く声をかけて保護。怪我をしていたら治療するし、おびえているなら「手をつな」いで安心させる。混乱して叫んだり逃げてしまいそうな場合には敵に気づかれると困るので銃の柄で「気絶攻撃」して終わるまで眠っていてもらう。
人影が敵なら今は気づかれないように離れる。


看門・結
……既に助けられなかった人がいるのは残念だけど、それでもまだ助けられる命があるなら、助けなきゃ……!

【失せ物探し】……物じゃないけど、者だよね?これでまず一人の村人と早めに合流。
【コミュ力】で村人の緊張を解いてこの近辺の地形の情報を【情報収集】するよ。
その後は【救助活動】で出来るだけ手際よく村人を避難させていくよ、その時に【迷彩】と【地形の利用】を使って出来るだけ敵に見つからないようにしたいかな。
村人の救助活動は一気にじゃなくて一人、二人、多くても一世帯……大家族なら最大四人までを限度として乳幼児と母親>子供>老人>大人の優先順位で。
少し危ない所は【影の追跡者の召喚】で先に偵察してから動くよ。



 じり、じりと春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は物音を殺しながら霧の中を進む。
「さっきのは味方のかな」
「だと思うよ。だから今のうちに……」
 先刻響いた轟音。おそらくは猟兵の物だろうと看門・結(星屑の守護者・f12316)は判断する。
 遥はそんな中で、聞き耳を立てながら霧の中で動くものを探っていく。
 村人が取り残されているとは言うが、現時点で出会うのは死体か鎧のオブリビオンばかりだ。
「……っと」
 遥の耳に、再び足音が一つ割り込んでくる。今度は敵か、それとも村人か。それを判断するためにも影を召喚して追跡させる。
「村人だ、怪我が酷い……」
「怪我!? 急がないと!」
 怪我をしているという言葉に反応して、結は一番に駆けだした。状況が状況であり、結は医者になるべくして大学に通って居た身。
 本業の医者である遥にはその気持ちが痛いほどわかる。だから周囲に気を配り、安全であることを確認してから村人達の元へと駆け寄った。
「よかった。怪我がはそんなに大きくない、大丈夫だよ」
 先に村人たちの元へ駆けよった結が状態を確認するが、大多数は切り傷や擦り傷。大きな傷を残している者はいない。
 最も、大きな傷ができてしまったものはもう助からない、という事なのだろうが。
「ええ、慌てないでください。まずは応急手当てをしますから。結くん」
「うん」
 幸い二人とも知識がある。優しく声をかけながら、真摯に手を繋いで心を落ち着かせてそれぞれが自分の道具を用いて応急手当てをしていく。
 助けに来てくれた人が手当てをしてくれる。これがどれだけ心強いか、二人のおかげで多くの村人たちは慌てることなく平静を保てていた。
「よし……みんな動ける?」
 結の言葉に村人達は頷いた。8人ほどの大人数であったが大人が子供を庇い、皆それぞれ落ち着いて対応に回ってくれているおかげで撤退も順調に進みそうだ。
「影を偵察に回すね」
「ええ、そうしましょう」
 同じように、二人が影の追跡者を放つ。猟兵達の囮作戦もあり、周囲の敵性存在の位置を把握した二人は無事に村人達を安全圏まで避難させることができた。
 
 二人が霧から抜けると、村人達は安心した顔を見せる。
 同時に霧の中から人の声は聞こえなくなった。これはもう、あそこに生者は存在していないという事を告げていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『朱殷の隷属戦士』

POW   :    慟哭のフレイル
【闇の力と血が染付いたフレイル】が命中した対象に対し、高威力高命中の【血から滲み出る、心に直接響く犠牲者の慟哭】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    血濡れの盾刃
【表面に棘を備えた盾を前面に構えての突進】による素早い一撃を放つ。また、【盾以外の武器を捨てる】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    裏切りの弾丸
【マスケット銃より放った魔を封じる銀の弾丸】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 がしゃり、がしゃりと霧の中に音が響く。
 ここにはもう何もいない。誰もいない。全部殺した、殺してしまった。
 いや、また来た。敵だ、敵だ、敵だ。
 猟兵は敵だ、打ち滅ぼすべき敵だ。殺せ、殺せ、吸血鬼と同じように殺してしまえ。
 『朱殷の隷属戦士』。吸血鬼の奴隷となったかつての騎士達は朧げな思考の中で自らの信じた道を貫こうとしている。
 だがそれは血に歪められた悪意にしか最早なり得ない。
 だから眠らせてしまおう。これ以上の被害が増える前に。
ミーナ・ヴァンスタイン
アドリブやアレンジは歓迎よ。

「惨いことを……」
真の姿、眼鏡を外し真紅の瞳と漆黒の翼を持つ吸血鬼に変化。
「わたしは吸血鬼の血を引く吸血鬼殺しよ」
「アナタ達を救済するわ」

二丁拳銃で【二回攻撃】を行う。
【破魔】の弾丸は【毒】となり【マヒ攻撃】になる。
「聖銀の光よ。かの者に救済を」

攻撃は【視力】【聞き耳】【第六感】で【見切り】【残像】回避。
「当たるのはマズいわね」
躱した隙に【ダッシュ】で近づき【怪力】【グラップル】による蹴りで【カウンター】【鎧砕き】
「全力でいくわ」

味方が危ない時は【援護射撃】【おびき寄せ】
「アナタの相手はわたしよ」

一度見たコードは【断罪撃】を放ち相殺。
「せめて、これからは安らかにね」


ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ歓迎
他の猟兵さんとの協力も歓迎よ

ふぅ、危ない所でしたね……受けた傷は倍以上で返してあげないとね?
丁度、敵も集まってきている事ですし本気でも出すとしましょうか。

真の姿、UC【吸血鬼嬢は眠らない】を発動し吸血鬼に変身
敵の攻撃は透過の能力ですり抜け対応し
生命力吸収・範囲攻撃を最大出力で展開
生命力を喰う都度、UC【真祖の晩餐】で傷の治癒力と攻撃への耐性を作る。

ヴァンパイアの治癒力、甘く見て貰っては困るわね。

再び仮面が攻撃してくるのであれば
耐性と再生力にものをいわせ、わざと受け
カウンターに囮に使った時とは違い加減無し
312mを消し飛ばす【破壊の暴君】を撃ちこんであげるわ。



「惨いことを……」
 再び霧の中に踏み込んだミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)は、霧の中に見え隠れする隷属戦士達の足元に広がる無残な血溜まりを見て呟いた。
「敵も集まってきたようですし……本気でも出すとしましょうか?」
「そうね」
 ルセリア・ニベルーチェ(吸血鬼嬢は眠らない・f00532)の問いに、ミーナはゆっくりと眼鏡を外す。
 ギラリと光る紅い瞳。
「わたしは吸血鬼の血を引く吸血鬼殺しよ」
「それは私も同じ」
 真の姿。二人の吸血鬼がここに姿を現した。
「骸の海に沈みゆけ、塵は塵に、過去は過去に」
 何か、ルセリアの周囲に広がった。血だ。ルセリアを中心に血が領域と化し、魔力がその領域を奔ると同時に隷属騎士が次々と傷つき倒れていく。
 その際に流れた血がその領域を作り出し、ルセリアの身体へと流れ込む。
「全てを喰らえ。貴方を拒む、何もかも。この身が壊れど終わらせよう───」
 ルセリアの詠唱に乗せて、次々魔力が空域を引き裂き、血を喰らい続ける。
「アナタ達を救済するわ」
 ルセリアが領域を制していると同時にミーナが二丁の拳銃を引き抜き、ふらついた隷属騎士へ弾丸を打ち込んでいく。
 装填された破魔の弾丸は、隷属騎士にとっては強烈な毒となり、その動きは完全に止まる。そうなればルセリアの魔力から逃れる術はなく、隷属騎士は完全に倒れだす。
「……っ!」
 続けざまに射撃を繰り返すミーナに対し、隷属騎士の一人が構えたマスケット銃から銀の弾丸を打ち放つ。咄嗟の一撃だったが、備えていた数多の器官によって察知したミーナはその一撃を回避する。
「それにあたるのはマズいわね……」
「ええ、銀の弾丸は相性が悪い」
 それはルセリアも同じ。いつ先ほどの仮面が襲ってくるかわからないが、状況を見る限り直ぐ襲ってくることはなさそうだ。
 であればとルセリアはミーナと背中を合わせ、僅かに視線を躱すと反対側に飛び込む。
「これを撃ち込んであげる……!」
 隷属騎士の中心に飛びこんだルセリアはその単純で重い一撃を中心に叩き込む。集約された一撃が周囲の騎士達をまとめて吹き飛ばす。
 あまりの衝撃に見かねられたのか、ルセリアに向けられたマスケット銃。だが、その銃が放たれる前に鋭く蹴り上げられたミーナの一撃によって弾き飛ばされる。
「アナタの相手は私よ」
 武器を弾き飛ばした騎士に向けて、二丁の拳銃が付きつけられる。
「聖銀の光よ。かの者に救済を」
 破魔の弾丸が騎士の頭部を撃ち抜き、ゆっくりその地に眠らせる。
 かつては吸血鬼を滅ぼす存在だった騎士、結局廻り回ってこのような結末になってしまった。
「せめて、これからは安らかにね」
 そっとミーナは騎士に向けて言葉を向けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

春霞・遙
あなた方は充分に傷つきました。あとは私たちに任せて、もう眠ってください。安らかな眠りを「祈り」ます。

主な行動は【生まれながらの光】によるみなさんの回復と拳銃による「援護射撃」。
銀の弾丸や可能ならマスケット銃を射撃で撃ち落とす。「武器落とし」「吹き飛ばし」
戦士たちに近づかれたり重そうな攻撃を受けるときは木の杖で「武器受け」します。

あとは、万が一でも村人たちの元にあの夜霧が現れたとしても気づけるよう、霧との境界をシャドウチェイサーで追跡しておきます。取り越し苦労ならそれでいいです。


看門・結
…判ってた、ウィンドちゃんに聞いてたから、判ってたよ…!
だけど…っ!この人達だって本当は…!
…誰かを守る為に、戦ってた筈なのに…!
…ごめんね、私には…君達を助けてあげる事は出来ない
だから、君達を…殺すッ!

まずは【ダッシュ】【オーラ防御】で突撃
初撃は【怪力】【範囲攻撃】【なぎ払い】で数を減らして
その後は【おびき寄せ】で注意をこっちに向けつつ
【武器受け】【鎧砕き】で堅実に対応していくよ
後は【残像】【地形の利用】を使って出来るだけ引きつけつつ味方が対処しやすいように動けると良いんだけど
数が減ってきたら【ブレイズフレイム】を放って出来るだけ相手を巻き込めると良いな

……ごめんね、きっと……仇は取るから。



「……判ってた、話を聞いてたから、判ってたよ……!」
 グリモワ猟兵による予知。その未来は変えられるものも存在するが、最早救う事が出来に者も存在する。
 だから、この惨状は自分達の力が及ばなかったわけではない。
「だけど……っ! この人達だって本当は……!」
 目の前の彼らもまた、誰かの為に戦っていた存在。けれど、もう助けることはできない。
 泣きそうになりそうなほど、必死に心を押さえつける看門・結(星屑の守護者・f12316)の肩に、そっと優しく手が添えられた。
「彼らはもう十分に傷つきました。だから、後は私達に任せてもらいましょう」
 そっと祈るように、春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は隷属騎士たちを見つめた。
「……ごめんね、私には……君達を助けてあげる事は出来ない。だから、君達を……殺すッ!」
 並ならぬ決意を胸に、言葉にして結は剣を構えて霧の中の隷属騎士に突撃した。
 全力の力を込めた剣を薙ぎ払うように振り抜き、霧の中に潜む騎士達を切り裂く。しかし、霧の中で完全に相手をとらえ切れず、一気に数を減らすとまではいかなかった。
「っ……!」
 反撃に振り抜かれたフレイルの一撃を剣で受け止めるが、その独特な形状をした一撃が剣をすり抜け結の胴へと鉄球が突き刺さる。
 強烈な一撃に意識が揺れるが、ふと柔らかい光が結を包んだかと思えばその体の傷が瞬く間に癒えていく。
「大丈夫です。あなたの傷は癒します」
 疲弊を隠し、結の傷を癒した遥は引き抜いた拳銃を結の周囲に存在する騎士達に向けて援護するように放つ。
「そして、被害も出させません」
 弾丸が騎士のマスケット銃や武器を弾き飛ばし、結に迫りくる脅威がなくなった。
「……、ありがとう……!」
 鋭く突き出された結の剣戟が騎士を貫き、それと同時に結の身体から炎が吹き上がる。
 紅蓮の炎が騎士達を包み込み、次々と焼き尽くしていく。結の怒りにも似た叫びと共に、炎が猛り狂い、しばらくすれば周囲から騎士の姿は無くなっていた。
「……ごめんね、きっと……仇は取るから」
 その言葉は燃え尽きた騎士に向けた物か。結は確かな決意と共に、倒すべき敵を探し始める。
「気負いすぎなければいいのですが」
 そんな様子を見て、遥は心配そうに呟いた。それと同時に、事前に放っていた影が村の全体の確認を終え、もう村人が残っていないことを遥は理解した。
「取り越し苦労ではありましたが。虚しいものですね……」
 文字通り、ここにはもう自分達と敵しかいない。それを深く、再認識することになった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アララギ・イチイ
生き残り住民の避難は完了ねぇ
この場に残っているのは死体、もしくは敵だけぇ……さぁ、狩りを始めましょうぉ

【UC:禁忌薬・人狼薬】を自分に投与するわぁ
人間の歩行を捨て、獣の様な動作を獲得、四足歩行で移動よぉ
第三者の視界を妨害する霧を周囲に噴出させながら、【ダッシュ】で加速しつつ、霧に紛れて【暗殺】の技能を使用した不意打ち、一撃離脱攻撃を仕掛けるわぁ

攻撃方法は装備品:魔術刻印で自分の爪や牙を武器に、硬そうだから【鎧砕き、鎧無視攻撃】で鎧を砕き、又は鎧の無い所に攻撃ねぇ
ちなみに抉れた敵の血肉は美味しく?頂くわぁ

あと、【UC:自動召喚術・火の霊】は常時発動、周囲の敵を目標に定めて牽制攻撃させておくわぁ


ラウンツ・ハーリッシュ
うわぁ…みるからにむさ苦しいね☆
早く終わらせたいからリミッターである僕とはいえちょ~っと本気だすよ♪試したいこともあるし―
まずはトリックパーティー☆クラウディジョンで分身、創具展開を同時発動、複製されたヴァナルガンドが二人合わせて38本展開、手持ちと合わせて40本。まさに圧巻♪(できなさそうなら分身無しでお願いします)
ヴァナルガンド拡散モード―【範囲攻撃】を【スナイパー】にて【一斉発射】。【2回攻撃】で念押しフルバースト♪霧で見えなくてもこれなら関係ないね☆
一塊になってるなら大丈夫だろうけど、念の為反撃の際は【第六感】で【見切り】、【カウンター】を仕掛けよう



 村の各地で闘いの音が響く。猟兵達の戦いが始まっているのだろう。
「この場に残っているのは死体、もしくは敵だけぇ……さぁ、狩りを始めましょうぉ」
 アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)は自分の腕に何かの注射を刺し、投薬を行った。
 それと同時に、彼女の身体から靄の様な霧があふれ出し、その動きは人のそれではなくまるで狼の様な四足歩行へと転じる。
「おっと、いきなりすごいことするね☆」
 その様子を見たラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)はいつも通りの態度を崩さないが、反応してくれたことにアララギは笑う。
「人狼+αの遺伝子を他者に埋め込み、短時間だけど強制的に発症させる特殊な御薬だわぁ、副作用で後で凄く酷い目に合うけどぉ」
「そりゃあ凄い。こっちは遠慮しとくけど頼りにしてるよ☆」
 勿論だ。そう言わんばかりにアララギは猛々しい咆哮をあげると同時に、霧を撒き散らしながら隷属騎士の元へと飛び込んでいく。
 この霧の中で優位に動く隷属騎士たちも、アララギの放つ霧によって視界は封じられ、霧に紛れたアララギが正面から不意に騎士に飛び掛かると同時に、その首元に食らいつく。
 硬い鎧さえ易々とかみ砕いた牙で、その首を引きちぎると同時に離脱すれば倒れた騎士に向けて周囲からマスケット銃による銃撃が浴びせられた。
「あまり美味しくないわぁ……所詮死肉ねぇ」
 離脱して着地したアララギが呼び出した火の霊が姿を見せ、霧の中に潜む騎士達に炎を浴びせていく。
「うーん、同時使用。僕も試してみようか……リミッター込みで、本気で行くよ♪」
 この戦いにおいて、ラウンツは試してみたいと思う事が一つ存在していた。複数のユーベルコードを同時に発動、そして組み合わせる。
「まずは妙技。二人の僕に分かれよう♪」
 ラウンツの姿が、一人から二人へと別れる。その手に握られるのは、大型ビーム狙撃銃『ヴァナルガンド』。
「さぁ、創具展開。舞い踊れ♪」
 そして発動させるもう一つのユーベルコード。二人のラウンツが一斉にヴァナルガンドを複製すれば、周囲に38本物ヴァナルガンドが複製、展開された。
「よし……いやぁ、まさに圧巻♪」
 うまく行った。これだけの物量であれば、霧の中に潜んでいようが関係ない。
「ヴァナルガンド拡散モード―――フルバースト!」
 全ての銃口から、拡散するビームが霧の中に放たれる。文字通りの蹂躙、圧倒的な火力が霧の中の騎士達を焼き払う。
「……っと」
 だが、少々力を使うにも不安定なところがあり、ある程度照射したところで分身が消えてしまった。
 非常に難しい点ではあるが"うまく行くかどうかは状況次第"といえるだろう。今回はうまく行ったが、場合によってはうまく行かない可能性もある、というところだろう。
「まぁ、今回は成功ってところだね♪」
 悠々と笑うラウンツ。だが、それを隙と見たのか霧の中から飛び出した騎士の一人が大きくフレイルを振りかぶる。
 だが、その一撃はラウンツに届く前に霧から飛び出したアララギの爪によって阻まれ、爪が騎士の首を引き裂くと同時に地に沈めた。
「いやぁ、流石☆」
「でしょぉ。あと少し、殲滅しちゃいましょぉ」
 二人もまた、霧の中に臨む。
 戦いの音はしばらく続いたが、しばらくしてその音は次第になくなり始めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『切り裂き魔・ナイトフォグ』

POW   :    ジェノサイド
【コートに仕込んだ隠しナイフ】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    ミスリーディング
【無数のトランプ】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    ミスディレクション
自身が装備する【ナイフ】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鈴・月華です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 深い深い霧の中。隷属騎士の立てていた不快な鎧の音はもう聞こえない。
 息をする音が響く。猟兵達の息遣いが、薄暗い霧の中で嫌にはっきりと聞こえてくる。
 残る存在はあの『切り裂き魔』だけ。だが、いつになっても切り裂き魔は現れない。
 過ぎる時間、刻一刻と過ぎ去る時間が緊張感だけを高めていく。
 いつ来るのか、どこから来るのか。張り詰められた神経の中で、誰かが気が付いた。

 ―――足元に、13の数字を示すトランプ。

 もう、近くにいる。
 捉えきれない霧の中、最後の戦いが始まった。
ラウンツ・ハーリッシュ
さっき挨拶に来てくれたお礼はしっかりしないとね♪刃物は得意じゃないけど、君に合わせてあげる。
20本の魔狼剣展開、更にヴォルフ&ウールヴ装備。魔狼剣は相手のユーベルコード対策として使用して、メインは銃撃を交えた近接格闘かな♪【2回攻撃】【零距離射撃】で攻撃し、相手の攻撃は【武器受け】でちゃんと受け止めてしっかり【時間稼ぎ】しないとね。
うん、あくまで時間稼ぎ。だってそれはトリックパーティー☆クラウディジョンが作り出した分身。僕は霧に紛れて後方待機してるんだから☆
ヴァナルガンド収束モードへ、【スナイパー】で分身もろとも相手を撃ち抜く。
君に合わせるとはいったけど、僕が相手するとは一言も言ってないしね♪


花塚・メアリ
出遅れてしまったかしら?皆が頑張ってくれた分ナイトフォグの相手は私が頑張らないと……

とは言ったものの、相手は凄くすばしっこいし私の太刀筋で捉え切れるかどうか不安ね

奴と対面したら私は愛刀の【緋閃滅在】の塚に右手で触れた状態でプレッシャーを掛けながら縮地で近付くわ

奴の間合いに潜り込めたら左手で胸ぐらを掴んで引き寄せてやるわ、そしたら奴は大量のナイフで私を貫くでしょうね……でもそれこそが私の狙い

ナイトフォグが私を刺し貫いたら右手で非実体化してる【Alucard Sword】の方を引き抜いて急所だけ守り、残りの怪我した部位からUC【串刺鮮血杭】を発動して作った私の血杭を至近距離で奴に打ち込んでやるわ!


ミーナ・ヴァンスタイン
アドリブやアレンジは歓迎よ。
【存在感】で敵を【おびき寄せ】るわ。
【使い魔召喚】で吸血鬼の魔力で大量の蝙蝠を呼び出すわ。
蝙蝠が殺されたら【破魔】の弾丸を【スナイパー】で正確に撃ち返し、ナイフやトランプを逸らしたり叩き落す。
使い魔だけでなく、自分も【暗視】【視力】や【聞き耳】【第六感】で位置を探索。

怪しい場所があれば【目立たない】足下から黒猫を向かわせるわ。
本体位置が分かれば【ダッシュ】【ジャンプ】で【空中戦】から【一斉発射】【なぎ払い】
反撃は【残像】で回避し【カウンター】【怪力】【踏み付け】【グラップル】【鎧砕き】で跳び蹴りよ。
【2回攻撃】背後から黒猫による不意打ち、毒爪で【毒使い】【マヒ攻撃】


春霞・遙
弱い者を刻むだけの切り裂き魔、霧の中を逃げるしか能のない殺人鬼。あなたを倒せば村人は死を誘う霧から解放されるのでしょう?ここにはあなたを狩る者しかいませんよ。

可能な範囲でナイフやトランプを撃ち落とし他の方を「援護」、相手の姿を逃さないよう見える範囲で「追跡」しつつ「第六感」や「聞き耳」で「だまし討ち」に備える。
視界が効かないのでむやみに人影を攻撃して味方同士の相打ちにならないようには注意。
夜霧がこちらへ来るのなら火をつけた枝で霧を「吹き飛ばし」ます。【悪霊祓いのまじない】で霧を燃やし、照らしましょう。
癒し手が必要そうなら手当や生まれながらの光でのバックアップもします。


アララギ・イチイ
視界不良、敵の位置は不明ねぇ
そうねぇ、この武装は活用出来るかしらぁ?

【UC:特殊武装・感情補足型UAV】を使用するわぁ
効果を使用する為に仲間内から少し離れて、敵に狙われ易い状況を作るわねぇ
攻撃を仕掛けてくるでしょうから【聞き耳】で周囲警戒、【早業】を駆使してシールドビット展開【盾受け】もしくは、【見切り】で回避行動するわぁ

あとはUCの効果で召喚したUAVをコンテナから射出して、相手を追跡よぉ(攻撃は禁止、追跡のみ
UAVから得られる情報(方角や距離)は仲間と共有して役立ててもらうわぁ
私達に対しての敵意・殺意、という感情を完全に捨てないと、このUAVの追跡から逃れられないわ、ふふふぅ


看門・結
これが…切り裂き魔…。
君は、どれだけの命を、どれだけの未来を刈ってきたの?
どれだけ、人々の未来を刈り取れば気が済むの…?
…君の思想、理念を聞くつもりはないよ、君は、私が止める!

先手必勝!【ダッシュ】で近づいて【怪力】【鎧砕き】で攻撃!
【武器受け】【なぎ払い】でナイフを捌くよ!
【オーラ防御】【残像】でトランプを防いだり避けたりしたいかな!
私じゃ君は倒せないかもしれない、けど!
…君は、私が止めてみせる!
忍者手裏剣を【投擲】して隙を作ってから斬りかかって【独善之介抱】を使うよ!
私の身体の傷なんて!痛みなんて!死んでいった人達に比べたらどうってこと無いんだから!
死んだ人達に懺悔しなよ…『切り裂き魔』!



 薄暗い夜霧の中。猟兵達の周囲を殺気だけが駆けまわる。
 どこからくる、どう仕掛けてくる。それさえも定かではない空間、一手動き出す。
 刃と刃がぶつかり合う短く鋭い音。キィンという鉄と鉄の音が響き渡る。
「出遅れてしまったかしら?」
 花塚・メアリ(シティスタイル・サムライガール・f02587)の姿がそこにはあった。遅れてやってきた彼女は、霧の中に潜む切り裂き魔へと逆に不意を打つ。
 攻撃は受け止められてしまったが、その周囲の霧が吹き飛ぶようにして切り裂き魔の姿が露わになる。
「これはいい援軍だね♪ それにようやく見つけたよ」
 メアリの一手で凍り付いていた選挙区が一気に動き出す。ラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)が一斉に20本もの氷の剣。魔狼剣展開したうえで、両手の拳銃でメアリの剣をナイフで受け止めていた切り裂き魔へと銃を速射する。
 メアリの刀を受けるナイフの力を逸らし、器用にメアリの力を逸らすと同時に即座に移動する。銃弾から逸れて霧の中に潜り込んだ切り裂き魔の目の前に大量の蝙蝠が出現した。
「そこね!」
 誘いこまれた。そう判断したのか蝙蝠を即座にナイフで切り捨てるが、そこへ突如として一斉に弾丸が降り注ぐ。
 五感を共有した使い魔。それによって位置を判別したミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)上空から奇襲を行っていた。
「……まだまだ余裕みたいね」
 だが、その掃射さえまだまともに受ける気は無いようで、凄まじい身のこなしで被害を最小限まで抑えたかと思えば上空に位置するミーナへ一斉にナイフとトランプを投げつける。
 鋭く迫るトランプに銃口を向けて迎撃するが、意志を持つように動くナイフまでは対処しきれない。
 だが、そのナイフは次の瞬間横から放たれた春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)の弾丸によって撃ち落とされた。
「ここにはあなたを狩る者しかいません。貴方の獲物はいないんですよ、切り裂き魔」
 遙の言葉にゆらりと切り裂き魔が揺れる。仮面の下の視線が遥を睨む。
「弱い者を刻むだけの切り裂き魔、霧の中を逃げるしか能のない殺人鬼。あなたを倒せば村人は死を誘う霧から解放されるのでしょう?」
 問いかけに応えはない。あるのは向けられる明確な殺意。
 最も、それ自体が答えになっているようなものだと遥は落ち着いて銃を構えなおし、即座に射撃を繰り返す。
 遥の射撃を回避し、霧の中へ転じた切り裂き魔は隊列を乱し、戦線から離れているアララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)の気配を察知した。
 殺しに行くのに手間のかかる相手よりも、独立した相手を狙うべし。即座に対象をアララギに切り替えた切り裂き魔はナイフを構えて接近、振りかぶったナイフを振り下ろす。
「ふふふ、来たわねぇ?」
 まるで待っていたかのように、アララギの周囲に浮遊する円形シールドがナイフの一撃を遮った。
「そしてぇ、もうあなたは逃れられないわ、ふふふぅ」
 展開したシールドビットを盾にアララギは自ら霧の中へと消えていく。
「そこだっ!」
 それと同時に、霧の中から看門・結(星屑の守護者・f12316)が飛び出し、逆に不意を打って剣を叩きつけた。
「切り裂き魔……君は、どれだけの命を、どれだけの未来を刈ってきたの? どれだけ、人々の未来を刈り取れば気が済むの…?」
 ぎりぎりと拮抗する結の剣とナイフ。完全に動きが止まったと同時に、切り裂き魔の後方から無数の弾丸が飛来した。
 ミーナと遥の援護射撃。霧の中に存在する二人はこちらを確定して捉える為の手段はなかったはず。だというのになぜあれらはこちらを完全に捉えているのか。
「言ったでしょぉ、もう逃げられない」
 アララギの笑いが霧の中で響き渡る。切り裂き魔の感知できない特殊武装『感情捕捉型UAV』。
 霧の中でステルスを展開し、殺意という感情を明確にアララギに与えた存在を追跡し続けるそれが猟兵達に切り裂き魔の位置を伝え、共有していた。
 この時点で、最早切り裂き魔の圧倒的優位性は消えていた。
「君は、私が止める!」
 弾丸に撃ち抜かれ、力の拮抗が崩れると結は勢いよく剣を振り抜く。斬撃がついに切り裂き魔を捉えて腕を裂くが、咄嗟に無数のナイフを放り投げると同時に結を襲わせる。
 迫りくるナイフに対して結はオーラを展開して防御に専念するが、そのせいで完全に足止めされてしまう。
「結、次は私に任せて」
 再びメアリが切り裂き魔へと迫る。刀の柄に手を構えたまま接近したメアリは、そのまま刀を引き抜かずに開いた左手を切り裂き魔の胸倉へを伸ばす。
 完全に位置を把握していたメアリの不意の手は完全に切り裂き魔の胸ぐらを捉え、そのままメアリは切り裂き魔を自らの手前に引きを引き寄せる。
「危ない!」
 遥が叫んだ。引き寄せられる切り裂き魔は引き抜いたナイフを引き寄せられると同時にメアリの腹を貫いた。
「ぐっ……だい、じょうぶ」
 激痛が全身を走る。だが、これこそがメアリの狙い。
「循環の杭よ刺し穿て……!」
 浮遊し、飛来するナイフを引き抜いた不可視であった剣が弾き飛ばすと同時に、貫かれた傷口から硬化した紅い杭。すなわち、血によって作り出された杭が切り裂き魔を打ち貫き、くし刺しにする。
 至近距離で撃ち込まれた血杭により、大きなダメージを負ったようだがまだ終わらない。メアリにトドメを刺さんと振りかぶるナイフが遥の援護射撃によって弾き飛ばされる。
「それ以上はさせません!」
 火を付けたハシバミの枝。迎撃として使おうとしていたその一手を遥はメアリを助けるために振るう。
 駆け抜け、振り抜いた枝が切り裂き魔を捉えて吹き飛ばす。同時にその炎が霧を捉え、燃やし、そして周囲を照らし出す。
「今、治療します。無茶をしすぎです」
 遅れたからね。とバツの悪そうな顔を浮かべるメアリに遥は治癒の光を放つ。見る見るうちに癒えていく彼女の傷。もう心配することはないだろう。
「いやぁ、凄いもの見たね。そして次は僕さ☆」
 吹き飛ばされ、大地を転がる切り裂き魔を追いかけるラウンツ。それを迎撃するために切り裂き魔は無数のトランプを一斉に放つ。
 だが、そのトランプは展開していた無数の氷剣が一枚一枚を受けて弾き飛ばしラウンツの足を一切止めさせない。
 二丁の拳銃からやや時間差をつけて放たれた弾丸。丁寧にそれをナイフで切り払いながら体制を立て直す切り裂き魔との距離を完全に詰めたラウンツは銃身を鈍器として扱うように叩きつける。
 ナイフと銃身がぶつかり、霧の中に火花が散ると同時に切り裂き魔の背後へ突如黒猫が飛び掛かり爪を立てる。
「……!?」
 同時に切り裂き魔の動きが鈍る。猫の爪には麻痺毒が仕込まれていた。
「ふふ、流石ね」
 飛びのき、ミーナの元へと駆け寄った猫を肩へ乗せる。そんなミーナへ一斉に操るナイフが迫る。
「ちょっと思いっきりやらせてもらうわ」
「うーん、まぁいいよ☆」
 ニコニコしながら切り裂き魔とつばぜり合いを続けるラウンツが笑う。
 それと同時に勢いをつけてミーナが背中へ向けて思い切り跳躍すると同時に、鋭い飛び蹴りを繰り出す。骨が折れるような鈍い音を立てて蹴りが突き刺さりラウンツごと大きく弾き飛ばす。
 吹き飛ばされた切り裂き魔は忌々し気にラウンツへナイフを突き立てる。だが、彼はそれでも笑みを崩さない。
「そうそう、さっきのあいさつのお礼はさせてもらうよ♪」
 収束したビームの一閃が、ラウンツごと切り裂き魔を打ち貫いた。
「僕の分身は連れていくといいよ☆」
 胴に大きく風穴が開き、切り裂き魔はその場で膝を突くが未だに諦めないのかナイフが周囲を浮遊する。
「逃がさない!」
 だが、そこへ結が追撃の一手を叩き込んだ。切り裂き魔の胴を貫いた剣が突如として爆発を起こし周囲のナイフごとまとめて切り裂き魔を上空へと吹き飛ばす。
「うふふぅ、上空のこの地点。一斉にやっちゃいましょぉ」
 アララギの共有する切り裂き魔の地点情報。宙に打ち上げられ、光の包帯によって縛り付けられた切り裂き魔に、各々が持つ最大火力に近い一斉射が浴びせられた。
「死んだ人達に懺悔しなよ……『切り裂き魔』」
 猟兵達の集中砲火を受け、そのまま消えるように蒸発していく切り裂き魔を見ながら結は一言呟いた。

 ゆっくり、ゆっくりと霧が晴れる。
 もう悪夢は終わりだと言わんばかりに霧が晴れる。
 だが、それでもこの地に残された傷跡が消えるわけではない。血の香りがなくなるわけでもない。
 それでも、猟兵達に救われた人々は君達に感謝していた。皆を弔う事が出来る、これからも皆の為に生きていくことができると。
 ダークセイヴァー。夜の明けないこの世界で、強く生きようとする彼らがいた。
 そんな彼らの未来を救ったのは間違いなく君達だ。この悪意の霧を晴らした、その事を胸に君達はこれからも猟兵として戦っていくだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月10日
宿敵 『切り裂き魔・ナイトフォグ』 を撃破!


挿絵イラスト