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チョコなんて貰えないこんな世界じゃ

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●『バレンタイン……の前に』
 新年明けて早々、時はまだ1月だというのに皆が何やら色めき立つこの季節。
 持つ者と持たざる者……否、モテる者とモテない者のリトマス試験紙であるバレンタインまで一月をきったらスーパーにもチョコが並び出す時期である。
 だがみんな、忘れてはいないだろうか?つい先月にはクリスマスなんていうものがあったことを……。

「畜生が!俺たちのことなんぞさっさと忘れやがって!」
 とある町の片隅で嘆くのは売れ残ったクリスマスケーキの怪人である。
「カップルがラブラブするイベントなんざクリスマスだけで充分だろう!」
 なおクリスマスはなにもカップルがいちゃつく為にあるわけではない。

 奇しくも同じ時、同じ場所で嘆く異形の影がまた一つ。
「どうせチョコなんて貰えるのはほんの一握り、選ばれた人間だけだろう!どうせ俺はいつも選ばれない側なんだ……」
 こちらはバレンタイン云々の怨みが集まったハートブレイク・チョコレート怪人である。

 そんな拍子で互いの嘆きを耳にした怪人たち。

「「なあ、俺たち…………手を組まないか?」」

●『というわけで説明ダヨ』
「もう面倒だからちゃっちゃと本題に入るヨ」
 げんなりした顔で石動・レインが告げる。
「クリスマスの怪人とバレンタインの怪人がタッグを組んだのでさっさと倒すんダヨ」
 いやもっとちゃんと説明を、という声なき声にため息をつきながら補足する。
「皆知っての通り、この時期はクリスマスが終わりバレンタイン前という微妙な時期なわけだけどネ。売れ残ったケーキの怪人とバレンタインに対する恨み辛みの怪人が手を組んでイベント会場を襲うんダヨ。わかったらさっさと倒すんダヨ」
 いつになく投げやりな説明ながらもなんとか猟兵たちに伝わる。
「ああそうそう、売れ残りの方は他の仲間にも声をかけているから数は多いヨ。一方で時期早々の方はまだ一体しかいないみたいダネ」
 しれっと重要な情報を追加しながらこれまたぞんざいな態度でゲートを開く。
「それじゃあ任せたヨ。終わった後は現地のイベントを楽しむといいヨ」


外持雨
 外持雨です。クリスマスといいバレンタインといいRB団の活躍の場は尽きないですね。

 さて今回はネタ依頼です。不幸な出来事はありません。一般人に化けたオブリビオンがしれっと他の一般人を殺して正体を現し猟兵たちに襲いかかるなんてことはありません。現地の人に被害は多少出ますが一応死人は出ないはずです。

 1章は集団戦、売れ残りの方です。
 2章はボス戦、時期早々の方です。
 3章は日常パート、チョコレートイベントを楽しんでください。
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第1章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シン・ドレッドノート
12月25日ならまだ美味しく召し上がっていただけたものを。
「さすがに賞味期限超過しすぎでしょう。もったいない。」

数も多いようですし、片っ端から撃ちぬきますよ。
囲まれないよう、バイクで移動しながら戦闘します。
「ハンドレット・ガンズ…」
【乱舞する弾丸の嵐】で『スカーレット・ブラスター』を複製、思念波でコントロール。
『怪盗の単眼鏡』で射程内の敵を各個に照準、複数のブラスターで撃ちぬいていきます。
「ターゲット・マルチロック、目標を乱れ撃ちます!」

接近されたらビームシールドで受け流しつつ、カウンターの零距離射撃を撃ち込みます。

「営業努力が足りないのですよ。」
しれっと言い放ち、とどめを刺すとしましょう。


神無月・継葉
【表人格・シンさんと一緒に行動】

この時期に売れ残っちゃってるケーキ、悲しいね。
気持ちはわからなくはないから、美味しく料理しちゃうよ。
美味しいかどうかはわからないけど…。

ボクはシンさんの後ろで、【援護射撃】に徹するよ。
サラインの弾幕を撒きながら、シンさんのアシストに徹するよ。
弾力で元に戻るみたいだけど、熱戦でのレーザー兵器なら問題ないよね?
スポンジごと焼き切って、焦らずじっくり行こうか!


トワイライト・オーヴァー
ああ、お菓子の怨嗟の声…!飴魔法使いの僕には人一倍堪えるよ!
とにかく怒りを沈めないと…!

まずはイベント会場の皆を避難させないとね!
声掛け誘導、間に合わなさそうなら僕の『口笛は希望の産声』で緊急避難させる!

僕はお菓子の味方だけれど、人を不幸にするお菓子にはお仕置きだぞ!
イベントのお客さんを襲っているケーキにルーンソードで攻撃!水属性で蝋燭の炎は消してやる!

…僕にはわかるよ。きっと君は、根から悪いお菓子じゃないんだよね(※怪人です)
よぉっし。大丈夫!僕が君達を…食べてあげるよ!!
えっ、あ、全員??
……だ、大丈夫…!甘いものは大好きだから…!いけるいける、イケメンの僕に任せて!!…たぶん、大丈夫…!


縁城・陽
あっさり次のイベントいって悲しいのはよくわかるけどさ……
誰もクリスマスは忘れてねーから来年また来てくれ、な?
あ、怪人はやっぱ来なくていーわ。蘇らねーでくれ。

判定:POW
技能:POW+17/怪力/ダッシュ

数が無駄に多い?
逆に言えば振り回してりゃ敵にはあたるだろ?
怪力で武器振り回しながらダッシュ、怪人に突っ込む
「この時期まで売れ残ってんじゃねーよ!廃棄に回ってろ!」
さっさと在庫品処分してやるのが優しさ……かな?

ある程度振り回したら【羅刹旋風】でケーキ怪人殴る
頭の生クリーム飛んできそうだけど全力で
「うえ、口の中はいった……」

可能ならシン(f05130)継葉(f03019)と連携
他とも絡ませ歓迎


ヴィゼア・パズル
ポイズン
実感と恨みだけを感じるんだが大丈夫か?色々と
非モテ同士が手を組むと難儀だな…
「粘着質な奴は避けられますからね。……私も好きではありませんよ。えぇ。」
シーズンは綺麗に切り替わるからこそ良い物
クリスマスはクリスマス。それ以外ならただのケーキとして大人しく切り替え店頭に並べば良い物を…!
折角のオールシーズン対応己を活かさずどうするのですか、全く

【wiz】ツッコミ歓迎
真顔でボケています

【地形を利用、敵を盾にする】事で攻撃回避し【カウンター】にて【マヒ、二回、属性攻撃】の【鎧砕き、全力魔法】を叩き込む。
あぁ、しかし珈琲か紅茶が欲しくなりますね?


シホ・エーデルワイス
宵(f05409)と参加

そうね…愛されている人にとっては幸せな日でしょうけれど
愛されなかった人にとっては寂しくて苦しいのでしょう…

逃げ遅れた一般人がいれば≪救助活動、かばう、コミュ力、医術≫で避難誘導します

(袖を引かれ意図を察し≪コミュ力、鼓舞、優しさ、おびき寄せ≫で励まします)

そ、そうですよ!
別世界には毎日ご飯を食べられなくてお腹を空かしている子ども達もいます!
よろしければいくつか引き取らせて…

そう言えば生クリームは一週間くらいで賞味期限を過ぎますね
チョコの方が日持ちしますし

というわけで、ごめんね
食べられない怪人さん達

と言って『鈴蘭の嵐』で一掃します

怪人さんが安らかに逝けるよう≪祈り≫ます


弦月・宵
シホ(f03442)と参加

オレ、バレンタインって希望に溢れてるんだと思ってた。けどもっとこう…奥深いんだね?
泣かれると悪い事してる気分になるから、とりあえず励ましてみようかな(中途半端に)。
オレは量産されたケーキもいいと思うよ?
ささっとお土産になる、庶民の味方じゃないか。
…ほら、シホも(ちょん、と袖を引きこそっと耳打ち)
お得だしね。
あー…でも流石に、今くらいになると時期外れかな、やっぱり。

食べきるのは無理そうな量だし、どうせならチョコがいい(きっぱり)。
何より怪人だし、オブリビオンになってたら食べられないじゃないか。騙したな!
UCは【ゆるゆら】選択
鉱物は銀(Ag)でフォークを形成して降らせる。



●『ケーキの賞味期限って種類によって違うよネ。ただし生クリームお前はダメだ』
「「「こんな世界など終わってしまえ!!!」」」

 怨嗟の声が響き渡る。轟音とともに現れたのは、ケーキ頭の怪人たちとチョコレート頭の怪人。彼、いや彼らの名は『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』と『ハートブレイク・チョコレート怪人』。長いので以下ケーキ怪人とチョコ怪人にします。異論は認めない。いいね?

「よく聞けぃ!このイベント会場はこのハートブレイク・チョコレート怪人様が占拠した!これから貴様らみたいなカップルが楽しめないようにここを破壊してやる。いけ、売れ残ったクリスマスのケーキ怪人たちよ!」

 何たる非道か、八つ当たりから人々を襲う怪人たち、だが悪は滅びる定めにある。今にも人々に襲い掛かろうとしていたケーキ怪人たちの頭がイチゴと生クリームをまき散らしながら爆散していく。

「だ、誰だ?!」
突然の乱入者に驚いた怪人たちが辺りを見回しながら誰何を問う。

「「誰だ?」ですか?......しがない怪盗・紅の影、グリモアに導かれてただいま参上!」
「この時期に売れ残っちゃってるケーキ、悲しいね......」
「あっさり次のイベント行って悲しいのはよくわかるけどさ......」

 片手で銃を構えながらニヤリと笑うシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)、 彼の両隣では神無月・継葉(紅と蒼・f03019)と縁城・陽(瓦礫の城塞・f03238)がため息をつきながらケーキ怪人たちを憐れんでいる。

「何が怪盗だ!やってしまえ、売れ残ったクリスマスケーキの怪人たちよ!」
「「「売れ残りだと馬鹿にしやがって!死ねぃ!!!」」」
チョコ怪人に言われるがまま、3人へと掴みかかるケーキ怪人たち。だがしかしそれはあっさりと躱されてしまう。

「12月25日ならまだしも、流石に賞味期限を超過し過ぎでしょう。もったいない」
数が多いだけに囲まれては不利と、ノーブル・スカーレットを駆りながらケーキ怪人たちを翻弄していくシン。
「ハンドレッドガンズ......」
 彼の掛け声とともにシンの周囲を複製された銃が浮遊する。
「――『ターゲット・マルチロック、目標を乱れ撃ちます!』」

「は、早い......ナムサンッ!」
 バラバラの方向を向いた銃が一斉に火を噴く。撃ち抜かれたケーキ怪人たちは辞世の句を詠む間もなく爆散していく。ああ、なんと哀れなことか。

「まったく......営業努力が足りないのですよ」
 爆散していく怪人たちを眺めつつ、バイクの上からしれっと言い放つシンであった。

「くっ、奴を止めろ!」
 動き回るシンを止めるべく、寮の手のひらから生クリームを放とうとするケーキ怪人たち。だがそれも後ろからの弾幕に邪魔される。

「気持ちはわからなくないから、美味しく料理しちゃうよ。美味しいかどうかはわからないけど。『ドローンセット!』」
 ドローンを召喚し、シンをアシストする継葉。さらに本人も怪人に向けてライフルを構えている。
「弾力で元に戻るみたいだけど、熱線を放つレーザー兵器なら問題ないよね?」
ケーキ怪人のふかふかボディなんてなんのその、無邪気な笑顔を浮かべたまま無慈悲にもレーザーで焼き払っていく。

「アバーッ!!」
 料理という名の暴力の下、黒焦げにされていくケーキ怪人たち。ただでさえ賞味期限が切れているというのに商品価値が著しく下がっていく。あと物を焼き焦がすのは断じて料理と言えないし言わない。

「うーん......ちょっと失敗しちゃったかな?まあ、いいよね!」
 無邪気に笑いながらケーキ怪人たちを黒焦げにしていく継葉。やはり無邪気な悪意こそこの世で最も恐ろしいものかもしれない......

「誰もクリスマスは忘れてねーから来年また来てくれ、な?あ、怪人はやっぱ来なくていーわ。蘇らねーでくれ」
 一々狙うのは面倒だからとケーキ怪人たちの中に突っ込んでいく陽。
「この時期まで売れ残ってんじゃねーよ!廃棄に回ってろ!」
 ここまで来たのならもはや在庫品処分、いや介錯してやった方が優しさだと躊躇いなく得物を振り回し、怪人たちを吹っ飛ばしていく。
「とっとと消えろ!羅刹旋風!」
 得物を振り回した分増した力をもって近くにいたケーキ怪人の最後の一体を殴りつける陽。

「願わくは次こそ売れ残らないケーキ怪人に......グワーッ!」
 切実な願いとともに生クリームをまき散らし爆散する怪人。

「だから怪人は来なくていーって......うえ、ちょっと口の中はいった」
 本人の知る由もなく、最後に一矢報いた怪人であった。

「ああ、お菓子の怨嗟の声が聞こえるよ......とにかく怒りを鎮めないと!」
「何やら実感と恨みを多分に感じますが......粘着質な奴は避けられますからね......私も好きではありませんよ。えぇ」
 飴魔法使いの妖精、トワイライト・オーヴァー(朝焼けは月を逃さない・f10808)が悲しみに震えるその隣には呆れるあまりヒゲを震わせているヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)。あと恨み辛みはつきもののイベントだから仕方ないよね。

 一方でこちらは何やら感慨深く頷いている二人組。弦月・宵(マヨイゴ・f05409)とシホ・エーデルワイス(捧げられるもの・f03442)だが......

「オレ、バレンタインって希望に溢れてるんだと思ってた。けどもっとこう......奥深いんだね」
「そうね......愛されている人にとっては幸せな日でしょうけれど、愛されなかった人にとっては寂しくて苦しいのでしょう......」
 なるほど確かにそうかもしれない。だが怪人たちの動機はただの僻み妬みの八つ当たり。底が浅いにもほどがある。

「まずは残った人たちを避難させないとね!『さあ、君が主役の世界へようこそ!』」
【口笛は希望の歌声(キャンディキングダム)】を使って小さな飴のシャボン玉を呼び出し、人々を隔離していくトワイライト。
「僕はお菓子の味方だけれど、人を不幸にするお菓子にはお仕置きだぞ!」
 そう言いながら水の属性を纏ったルーンソードでケーキ怪人を斬り伏せていくついでにロウソクの火も消していく。

「戯言を!味方というならばなぜ売れ残る前に助けてくれなかった!ただ大量に作られ、大量に売れ残っていく我らを!」
 ケーキ怪人の悲痛な叫びがトワイライトの胸を打つ。

「オ、オレは別に量産されたケーキもいいと思うよ?ささっとお土産になる、庶民の味方じゃないか」
 なぜか自分が悪い気がしてきた宵がフォローを入れるが違うそうじゃない。フォローするポイントそこじゃない。
(......ほら、シホも)
 ちょん、と軽く袖を引っ張りシホにも何か言うように促す。

「そ、そうですよ!別世界には毎日ご飯を食べられなくてお腹を空かしている子供たちもいます!よろしければ引き取らせて......」
 促されるがままに怪人たちを励まそうとするシホだがこちらも何やらずれている。 あとしれっと怪人を世界間輸送したら世界観が音を立てて崩れていくぞ、たぶん。

「きっと君は、根から悪いお菓子じゃないんだよね……」
 そんなやり取りも聞こえていなかったのか、悲しみに彩られた顔を上げトワイライトは決意を固める。
「よぉっし、大丈夫!僕が君たちを......食べてあげるよ!」
 何が大丈夫なのだろうか。
 だがその声を聞きつけた怪人たちがトワイライトの元へと集まっていく。
「えっ、あ、全員?......だ、大丈夫。甘いものは大好きだからいける!」
 どう見ても大丈夫ではないし、傍から見れば小さな妖精ににじり寄る怪人たちという非常によろしくない図の出来上がりである。

「なにをやっているのですか。そもそも怪人は食べられないし、こんな賞味期限を過ぎたもの、一口でも食べたらお腹を壊してしまいます」
「そう言えば生クリームは一週間くらいで賞味期限を過ぎますね......チョコのほうが日持ちしますし」
 さっと駆け寄り、トワイライトの声に寄せ付けられたケーキ怪人たちを纏めて風で吹き飛ばすヴィゼアと鈴蘭の花びらで一掃するシホ。
 そう、クリスマスから約一月もたった生クリームを口にしようなど試みるのはよほどの勇者か愚者くらいである。

「食べきるのは無理そうだし、どうせならチョコがいい......って、そもそも怪人だし、オブリビオンになってたら食べられないじゃないか。騙したな!『太古より結集し、銀の大地の結晶よ』」
 一人うんうんとどう食べるか考え込んでいた宵、だがようやく怪人は食べられないということに思い至る。
 騙されたというか勘違いから、怒りの銀製フォークを怪人たちの上に降らせていく宵。その意図は殺菌か、はたまた毒を見るためか。

「そもそもシーズンは綺麗に切り替わるからこそ良いもの。クリスマスはクリスマス、それ以外ならただのケーキとして大人しく店頭に並べば良いものを!」
 そしてこちら、なぜか真顔で謎の説教を始めてしまうヴィゼアである。

「なんと、その手があったか!だがオールシーズン店頭にいれば売れ残ったわけでなく、クリスマスケーキでもない......しかし我らには売れ残ったクリスマスのケーキ怪人というアイデンティティが......いやそもそもケーキの賞味期限でオールシーズンずっと店頭にいるのは可能なのか......?」
 ヴィゼアによる謎の説教を真に受けて、己の欲望と存在の間に矛盾と葛藤を抱え込むケーキ怪人たち。
 悩むあまりに頭を抱え動きを止めてしまえば、それがどんな能力を持つ怪人であろうと、だの案山子である。

「これは格好の的ですね。『傘すら貫く雨を与えん』」
 きっぱりと
 そっと静かに放たれた言葉を形に。ヴィゼアの【爆轟(バクゴウ)】が残ったケーキ怪人たちを蹂躙する。

吹き荒れる大気の塊に切り裂かれていくケーキ怪人たち。
「――生まれ変わったら......もっと賞味期限の長いお菓子になりたい......サヨナラッ!」
 そんな最後の言葉を残し、空中で爆発四散していく。

「ああ、どうか彼らが安らかに眠れますように......」
 そう言って生クリーム散らばる惨劇の場で、一人祈りをささげるシホであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『ハートブレイク・チョコレート怪人』

POW   :    ジェラシックフレイム
【チョコレートの頭部から噴き出す嫉妬の炎 】が命中した対象を燃やす。放たれた【嫉妬の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    センチメンタル・ギリチョコワールド
戦闘中に食べた【義理チョコ 】の量と質に応じて【過去の悲しみを糧として】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    ジェラシック・ラブイーター
【嫉妬 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【とろけるチョコの塊】から、高命中力の【愛を食らう触手】を飛ばす。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠滝舘・穂刈です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シン・ドレッドノート
継葉(f03019)さん、陽(f03238)くんと連携。
皆さんの攻撃を援護するように、後方から援護射撃を行いますね。

「目標を狙い撃ちます!」
嫉妬の炎が届かない距離まで下がって、スコープ機能をONにした怪盗の単眼鏡で標的を確認。 スカーレット・ブラスターを両手で構え、義理チョコを食べようしたり、触手による攻撃に対して【異次元の狙撃手】による狙撃を行います。

敵が距離を詰めようとしたら、ノーブル・スカーレットを後退させて、距離をとります。もし詰められたらビームシールドで受け流し、カウンターの零距離射撃を撃ち込みます。

「ほのぼのしますねぇ…」
陽くんのセリフは、温かい表情でにこにこと見守りますね。


縁城・陽
シン(f05130)継葉(f03019)と連携

そんでもっててめーは速過ぎだ!
選ばれない側とか言うな!悲しくなるだろ!
ぎ、ギリチョコとかでも、いいじゃん……?

判定:POW
技能:POW+17/怪力/ダッシュ


武器を振り回しつつ<ダッシュ>して周回、隙をうかがう
シンさんや継葉の攻撃で隙が出来たら
<怪力>で振り回した武器を【羅刹旋風】使って殴る
「二人とも、ありがとな!その隙もらったぜ!」

「オレだって今年は本命もらえたら、それはうれしーなって……」
って戦闘中に何言ってんだ……
煩悩は頭を振って振り払って、さっさと殴り倒す!
「僻んでんじゃねーよ!努力して出直して来い!」

絡ませ・アドリブ歓迎です


神無月・継葉
【シン(f05130)陽(f03238)と行動・表人格】 ちょっと出てくるのが早いよ、チョコは年中美味しいけどさ! シンさんが後ろから狙撃してくれるなら、ボクはできるだけ敵の視線を遮るように動くよ。 【ダッシュ】で怪人の周りを走り回りながら、クイックドロウでの【二回攻撃】でチョコレートを食べようとしてる手を狙い撃つよ。 できる限り詰め寄らせないように足止めはするけど、近寄られちゃったら【援護射撃】のホワイトランスガン・3点バースト射撃をたたき込むよ。 「射撃の腕前では、ボクだってシンさんには負けてないもんね!」


弦月・宵
シホ(f03442)と参加

次はキミだよチョコっと怪人!
…だっけ。ね、きっと誤差だ。
2月もまだなのに義理チョコって、自分から敗北してるよね。(名推理)

戦闘は【ブレイズフレイム】で応戦 。
会場にあるチョコは食べられないようにしたいな。
牽制としては、
流行りはご褒美チョコだし、友達なら友チョコだし、義理ギフトもあるし。
大丈夫、大丈夫。「義理だよ。」ってチョコを渡されなきゃ義理チョコじゃないさ。かな。(SPD技封じの試み)

・心情
オ、オレだって料理が苦手じゃなきゃ手作りの一つのしてみたいさ。
出来ないけどね。ついでに相手もいないしー…って、違うよ!
これは嫉妬じゃない!

シホ…オレにも作れる簡単なので、お願い。


シホ・エーデルワイス
宵(f05409)と参加

台詞修正、アドリブ歓迎

なるべく会場に被害が出ない様に気を付ける

あっているような違うような…
ええ、誤差の範囲です
長過ぎて省略されてしまう名前ですし

全くです
未来を諦めるには早過ぎです
…オブリビオンだからかな…

そうね
そもそも世の中には義理チョコすら貰えない人もいるのに
怪人さんはチョコを『もらえている』のですよね?
チョコを貰えるぐらいには幸せで怪人さんは嫉妬される側だと思います

宵…
ええ
戦いが終わったら手作り体験コーナーで一緒に作ってみましょう

生まれながらの光で負傷者を回復しつつ
チャンスがあればUC【銃奏】を撃ち込む

決着が着いたら怪人さん達の冥福を≪祈り≫
散らかった会場を≪掃除≫



●『モテる者とモテぬ者、そのおこぼれを狙う者』

「ふん、所詮は売れ残り。数をそろえたところでたいした時間稼ぎもできぬとは、怪人の面汚しよ」
 爆散したケーキ怪人たちの名残を踏み潰しながら歩いてくるチョコ怪人。
「仕方ない。この私が直々に相手をしてやる。そして思い知れ、バレンタインの恨み憎しみを......」
 チョコ怪人と相対する猟兵たち。悲しい戦いの火蓋が今、切られる。

「モテる者が憎い!貰える者が憎い!」
 怪人の、嫉妬の籠った悲痛な叫びとともに炎が噴き出し猟兵たちに襲い掛かる。

「さっきのケーキ怪人は遅すぎだけど、てめーは早すぎだ!選ばれない側とか言うな!悲しくなるだろ!」
「そうだよ!チョコは年中美味しいけどちょっと出てくるのが早いよ!」
 飛んできた炎をダッシュで躱す縁城・陽(瓦礫の要塞・f03238)と神無月・継葉(紅と蒼・f03019)。

「貰えるんなら義理チョコとかでもいいじゃん......なあ?」
 そんな陽の慰めに吠えるチョコ怪人。

「貴様にはわからんだろう!たとえ貰えても、あからさまに「義理です」と渡され、本命との差を見せつけられる苦痛が!チョコは欲しい、だがこんな惨めな気持ちになるくらいなら貰えない方がよかったと思う苦しみを!見ろ、この義理チョコの山を!」
 怒りに吠えながら義理チョコを取り出し、自らを強化するために食べようとするチョコ怪人だが......

「させません!」
「させないよ!」
 後ろから狙っていたシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)のスカーレット・ブラスターがチョコの山を撃ち抜き、継葉が【クイックドロウ】で怪人の手からチョコを吹き飛ばす。

「おのれ、邪魔するなリア充どもめ!私には非リア充の恨みを代弁する使命があるのだ!」
 邪魔してきたシンと継葉をリア充、即ち一番の敵と認定し、今度は触手を放ってくる。

「目標を狙い撃ちます!」
 だがそれもシンの【異次元の狙撃手(ディメンジョン・スナイパー)】により、紅い光とともに消し飛んでいく。

「ふっ、それも計算済みだ馬鹿めっ!」
 しかしあくまでそれは囮。触手を影に、シンに近づくチョコ怪人。

「射撃の腕前ではボクだってシンさんに負けてないんだからね!」
 そんなことはお見通し、とチョコ怪人とシンの間に割り込み、3点バーストを叩き込み、吹っ飛ばす継葉。

 「二人ともありがとな!その隙貰ったぜ!」
 チョコ怪人が飛んで行った先に待ち構えるのは陽。先ほどから得物を振り回し、準備は万端のようだ。好機とばかりに拳を大きく振りかぶるが、
「オレだって今年は本命を貰えたら、それはうれしーなって......」
 戦闘中に何やら独白しだす陽だが......

 その独白を耳聡く聞きつけたチョコ怪人が空を舞いながら抱き着こうとする。
「......ッ、貴様も同志だというのか!ならばへぶぇ?!」


 そんな怪人に容赦なく【羅刹旋風】をぶちかまし、頭を振って煩悩を消す陽。先程の想いは心の奥にそっと隠す。怪人相手に慈悲はない。
「僻んでんじゃねーよ!努力して出直してこい!」

「まったく、ほのぼのしますねぇ......」
 陽の隠した想いを聞いた者がまたここにも一人、そっと微笑むシンであった。

 陽の拳により飛んで行ったチョコ怪人を待っていたのはは、生クリーム散らばる大地に立つ弦月・宵(マヨイゴ・f05409)とシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)の二人。

「次はキミだよチョコっと怪人!......だっけ。ね、きっと誤差だ」
「ええ、誤差の範囲です。長すぎて省略されてしまう名前ですし」
 さらっと間違えるもののまあいいよね、と深く考えない宵とそれを肯定するシホ。だがちょっと待ってほしい、毎度毎度ハートブレイク・チョコレート怪人なんて長ったらしい名前を言ってたら舌を噛んでしまう。つまり省略したのは仕方のないことなのだ。

「でも2月もまだなのに義理チョコって、自分から敗北してるよね」
「全くです。未来を諦めるには早すぎです......オブリビオンだからかな......」
 そんな二人の何気ない言葉のナイフに切り裂かれていくチョコ怪人。心なしか頭のチョコもひび割れが入っていく。

「ええい!いや、しかしこれは義理チョコなのか義理チョコではないのか......」
 自らの存在を揺るがす事実にチョコ怪人は混乱してしまう。
「だがリア充が憎いのは事実!燃え上がれ嫉妬の炎!」
 だがそこを何とか持ち直し、頭から炎を噴き上がらせる。

「そもそも世の中には義理チョコすら貰えない人もいるのに怪人さんはチョコを『貰えてる』のですよね?チョコを貰えるぐらいには幸せで怪人さんは嫉妬される側だと思います」
 そんなところに追い打ちをかけるシホの言葉である。優しく諭そうとする彼女の言葉に一度は炎が消えかかるも......

「否!断じて否!私に嫉妬するものがいようが知ったことではない!この私が!嫉妬しているのだ!憎いのだ!手作りではなく出来合いの、安売りのチョコを軽く渡される身にもなれ!」
 より一層激しく炎が燃え上がる。怪人の、心からの叫びが轟く。
 もはや誰の言葉も届かない、ただただ嫉妬のままにすべてを憎み暴れまわる悲しい存在。それがこのチョコ怪人である。

「オ、オレだって料理が苦手じゃなきゃ手作りの一つしてみたいさ。できないけどね。ついでに相手もいねーし......って違うよ!これは嫉妬じゃない!」
「宵......ええ、戦いが終わったら手作り体験コーナーで一緒に作ってみましょう」
 吠え叫ぶ怪人を尻目にいちゃつく宵とシホ。
「シホ......オレにも作れる簡単なので、お願い」

「貴様らぁ!これ見よがしにいちゃつきやがってぇ!!!」
 そんな宵とシホを見て血涙を流すチョコ怪人。たぶんストロベリー味。
「もはや生かしておけぬ!この私の心の安寧のためにも消し去ってくれる!」
 自らをも溶かしていく嫉妬の炎が空を焦がし、二人に襲い掛かる。

「あーあ、これはもう何を言っても無駄かな」
 炎には炎だと、【ブレイズフレイム】を纏った太刀を振るう宵。彼女の太刀が描く軌跡が、チョコ怪人の放つ炎を切り裂いていく。
「悲しいことです......『あなたの魂に救いの余地がある事を祈ります』......」
 その隙間からシホの【銃奏(ジュウソウ・インフィニッティショット)】による連撃がチョコ怪人を撃ち抜いていく。

「だが......まだだ、まだ私は立っている!リア充なんかに負けるわけにはいかない!」
 ふらつき、今にも倒れそうなチョコ怪人。だがその命が風前の灯火であろうとリア充に対する恨みは尽きない。ただその恐るべき執念でその場に立っていた。
「さあ、この私を討てるものならば討ってみろ!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

輝夜・レナ
「それなら遠慮なくぶっ飛ばしてあげるわ。アンタ、ココのボスよね?
恨みはないけど、アタシの実績の為にアンタには死んでもらうから。悪く思わないでね!」

【バトルデータ・インストール】で格闘ゲームのデータをインストールしてバトルモードに変換するわ
「ファイトモード、起動!さぁ、ファイナルバトル開始よ!」

素早く近づいて、小パンチから623+Pで【アトミック・パンチ】!

敵の攻撃は適切にガードで処理して、決め技のチャンスを狙うわ
隙があれば【ワールドエンド・マキシマム】!飛び蹴りからの乱舞技でフィニッシュよ!
「これでトドメよっ!」

倒したことを確認したら、ステータスの実績を確認するわ
「まだ先は長いわね」



●『そして砕けるハートとチョコレート』

 ひび割れ、崩壊しつつも未だ戦意を失わないチョコ怪人。いまにも倒れそうでありながら、ただリア充滅ぶべしの念で立っている。
 だがどんなものにもいずれ終わりは来る。そして彼の終わりは、指の関節を鳴らしながら近づいてくる一人の猟兵によって訪れようとしていた。

「討てるものなら討ってみろ?それなら遠慮なくぶっ飛ばしてあげるわ。アンタ、ココのボスよね?恨みはないけど、アタシの実績のためにアンタには死んでもらうから。悪く思わないでね!」
 輝夜・レナ(流離のボスハンターReNa・f12146)がそっと静かに歩み寄る。
『ファイトモード、起動!さぁ、ファイナルバトル開始よ!』

 声高に叫び、【バトルデータ・インストール】を発動するレナ。そのままチョコ怪人に駆け寄り、鋭いジャブを撃ち込んだかと思うと怪人が反応する間もなく【アトミックパンチ】を腹に叩き込む。

「グハッ......は、速い。だがこんなところで負けるわけにはいかんのだ!」
 レナの一撃を受けてもなお倒れぬチョコ怪人だが、それでもあまりの威力に後ろへと下がってしまう。そしてその動作がレナにとっての大きな隙となる。

『これでトドメよっ!ワールドエンドッ!マキシマムッ!ドラァイブッ!』
 必殺技を大きく叫び、チョコ怪人へと飛び蹴りを食らわすレナ。そしてそのまま宙でコンボを決めていき、怪人の命を削りきる。

「くっ......だが忘れるな。たとえここで滅び行く定めとしても、バレンタインがある限り、いずれ第二第三の私がお前たちの前に......ナムアミダブツ!」
 すっと着地し、残心を決めるレナの背後で最後の言葉を残しチョコ怪人もまた爆散していく。

「まだ先は長いわね......」
 チョコの雨が降り注ぐ中、そっと己のステータスを確認し、そう呟くレナであった。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『バレンタインコンコンガチャ』

POW   :    とりあえずあちこちをコンコン!集めまくろう!

SPD   :    エリアを調べて、珍しいチョコを探そう!

WIZ   :    チョコを加工して独創的なお菓子にしちゃおう!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神無月・継葉
【SPD判定・狐の宿で行動】

甘いお菓子を最後に残していってくれるなんて、気が利くじゃない。
せっかくだし、しずちゃんと協力して珍しいチョコレートを探してみようかな。

今のしずちゃんなら、結構広い範囲を動けるはずだし。
シンさんと協力して、たくさんおいしそうで珍しいチョコレートを探してみようかな。

集めたチョコレートは、陽くんとシュガーちゃんに任せようかな。
美味しいお菓子を準備してもらったら、せっかくだしもう一回探しに行ってみようかな。
あ、渡すようじゃなくて……自分が食べるようにね♪


シン・ドレッドノート
【狐の宿で行動】
継葉(f03019)さんと協力してチョコを集め、陽(f03238)君とシュガー(f02321)さんの所へ持ち帰りますね。

「珍しいチョコが見つかるといいですね、ツグさん、シズさん」
チョコの出方から、どこのエリアでどんなチョコが出てくるかを推測。お菓子用のチョコと、珍しいチョコを探します。

「ツグさんとシズさんは、どんなチョコがお好きですか?」
探しながら、お聞きしますね。
私は宝石のような美しいチョコを探してみたいと思います。小粒でも美味しいチョコを。

一旦、陽君の所へ戻ってチョコを渡したら、
「お二人の美味しいスイーツ、期待してますよ?」
もう一度お土産用にチョコ探しに出かけますね。


ヴィゼア・パズル
バレンタインコンコン…? 叩くのか…? 少し気になるが、まぁ良いか
菓子作り、チョコを加工してみよう
動画で見た程度だがチョコクリームも同時に使いバスケット風チョコケーキにしようか。
確か空気を混ぜ込みながら作ると口どけが良くなるとか。
湯せんに溶かす前にチョコをUCで刻み溶けやすく
余った分は生チョコトリュフにでもしようかね
コレだけ量があれば何とでも出来そうだ
旅団員や仲間へ土産にもいくつか作ろうか


シホ・エーデルワイス
宵とチョコを加工して独創的な手作りチョコを(料理)

まあ(あまり驚いてない)大丈夫です!
きっと何とかなります!(根拠は無い)
せ、先生だなんて恐れ多いですよ(照れている)

それではチョコを溶かす事から…
!?チョコが…動いています!?

なるほど、魔力が籠ってしまったようですね
たしか…どこかの世界ではカエルの姿をして
ピョンピョン飛び跳ねるチョコもあるから大丈夫です

折角ですからこのまま使って何か動物の形にしちゃいましょう♪
宵は海が好きなのね

私はデフォルメ化したペンギンさんやタコさんを作る

クッキーも良いですね

包丁の持ち方はこうですよ

作ったチョコの幾つかは倒した怪人さん達へのお供えにして(祈る)

誘いは全て応じる


縁城・陽
シンさん(f05130)
継葉(f03019)
シュガー(f02321)と遊ぶ
【狐の宿で行動】

判定:WIZ

シンさんと継葉が集めてくれたチョコで
チョコパフェとかチョコケーキ作れたらいーな!

たまたまケーキの焼き方やデコレーション練習してたんだ……
シュガーに手伝い頼みつつ作っていく
「ありがとな、手伝ってくれてさ」
「……味見、してみるか?」
ウサギの形のチョコとかあるといーんだけど

出来上がったら皆で食べる。オレはケーキ
ちゃんと美味しく出来てたらうれしーな
「そっちはどーだ?うまくいってたかな……」
気になられてたら一口やるぜ

べ、別に、本命とか、気にしてねーけど。
……シュガーからもらえたら、うれしい。

アドリブ歓迎


弦月・宵
シホ(f03442)と参加

あのね、大事な話。吃驚しないで聞いてね。
オレ、本当に、ほんっとうに、料理できないんだ。
それで…よ、ヨロシクお願いね?先生。

手始めにとチョコを溶かして混ぜたら、粘着質になって動き出す感じ。うぅ…。

そっか、形が生物なら動いててもいいね!
それじゃ、カメとか、クラゲとか、ヒトデにする。(が、形にならない)
シホのかわいい。

うん。海、いつか行きたい。
あ、クッキー!なら簡単?

生地作りは眺めているだけ…
いやううん。一緒にやる。
…卵って、丸いまま入れるんじゃないのか。
生地を切るように混ぜるって、包丁を使うの??
こんなの(料理)、戦うより難しい。

シホがお祈りを済ませたら記念写真に誘うね。


シュガー・ラビット
【狐の宿で行動】

※アドリブ歓迎

私は陽くんと一緒にお菓子作りに挑戦するよ〜。目指すはSNS映え♪

陽くんのケーキ作りをお手伝いしながら
盛りつけに力を入れるよ!

みんなが綺麗で珍しいチョコを探してくれるみたいだから見栄えがいいものはそのまま使ってチョコレートパフェとかにしちゃおっか♪

作るもの
〇ハート型のガトーショコラ
生クリームと粉糖で雰囲気整えた表面に
ベリー系を添えて可愛らしく盛り付けたケーキ。最後はリボンを添えてパシャリ!
〇チョコレートパフェ
みんなが拾ってくれた宝石みたいなチョコとか珍しいチョコを飾ったパフェ。先程使ったベリー系も添えてSNS映え!

喫茶店で培ったセンスがここで試されちゃうかも!?



●『チョコレートは争いも平和も生む』

 何やら不穏な言葉を残していったものの、チョコ怪人が撃破されたことでとりあえず悲しい戦いも終わり、会場には平和が戻ってくる。
 さあ、無事にイベントの再開だ。

 そんな中、狐の宿の4人はチョコレートを探す組とそれを加工する組に分かれていた。
 こちらはチョコレートを探す組のシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)と神無月・継葉(紅と蒼・f03019)&【オルタナティブ・ダブル】で現れた継葉の裏人格である静葉。

「珍しいチョコが見つかるといいですね。ツグさん、シズさん」
 そう言いながら辺りをコンコンしてチョコを探すシン。ただむやみやたらとコンコンしているのではなく、出現パターンを探ってお菓子用と珍しいものを探しているようだ。
「ツグさんとシズさんはどんなチョコがお好きですか?」
 尋ねながらもコンコンを続け、手を休めない。

「美味しそうで珍しいチョコレートかな。たくさん見つかるといいよね」
 そう答える継葉と離れたところで辺りを一心不乱にコンコンしながらチョコを探す静葉。

「なるほど、珍しく、そして美味しいものですか......」
 宝石を思わせる美しいチョコはないかと探しているシンだが目当ての物はなかなかでない。それに継葉に静葉の3人もいれば量だけならすぐに集まる。

「いったん集めたチョコを陽君とシュガーちゃんに任せて、お菓子ができるまでまた探そう?」
 腕一杯にチョコを抱えながら提案する継葉にシンも頷き、他の二人と合流すべく一度戻る2人+αであった。

 一方でこちらは縁城・陽(瓦礫の城塞・f03238)と、お菓子と聞きつけやってきたシュガー・ラビット(白くて小さなふわふわ💓・f02321)の2人。

「ありがとな、手伝ってくれてさ......」
 チョコレートを使ったケーキやパフェを、シュガーの手伝いもありながら作っていく陽だが心なしかその顔は赤いようにも見える。
「......ちょっと味見、してみるか?」
 そう言ってケーキをひと切れフォークに差し、シュガーの口元へと運ぼうとする陽だが......

「大丈夫!シンさんや継葉ちゃんも戻ってきたし、みんなで食べようよ♪」
 いいところで邪魔が入ったうえに、どうやら少年のナイーブなハートは届いていないようだぞ。

「おやおや、お邪魔でしたか?」
「......うん、まあこんなこともあるよ。ドンマイ」
 状況を察して微笑むシンとにっこり笑う継葉。
 そんな2人に陽は恨みがましい視線を送る。

「みんなどうしたの?ほら、SNS映え目指して作ってみたんだけどどうかな?」
 3人のやり取りに気づかないまま、すでに作ってあったガトーショコラとチョコレートパフェを取り出すシュガー。
「あとはもうちょっとトッピングと飾り付けを加えて、完成っと♪」
 集めてもらった綺麗なチョコレートで飾り付けていくシュガー。ハートの形をしたガトーショコラには生クリームとベリーを添え、リボンで可愛らしく、チョコレートパフェには宝石のようなチョコとベリーで飾り付けてちょっぴり豪華に。

 2つを並べてパシャリ、と写真を撮ると早速切り分けて4人で食べていく。
「うん、なかなかいい出来だね♪陽くんのケーキの方はどうかな?」
「き、気になるんだったら一口やるぜ」
 シュガーからの急な不意打ちにまた顔が赤くなる陽。

 そんな二人を眺めるシンと継葉は、
「御馳走様でした。またお土産用に集めに行ってくるので、お二人の次の美味しいスイーツ、期待してますよ?」
「ボクも折角だしもう一回探しに行ってくるね......自分用だけど」
 そう言ってにっこりと笑いながら去っていく。

「うん、とってもよくできてるよ♪」
「で、できればバレンタインにはシュガーのチョコレートがほしいな!」
 陽のケーキを味見するシュガー、そしてそんな彼女に思い切って告白をする陽だが、
「あれ?そんなに美味しかった?ありがとう♪」
 陽の意は伝わらず、無邪気に微笑むシュガー。
 彼女の返事になぜか一筋の涙が零れる陽。少年には強く生きてほしい。あと諦めたらそこで試合終了だぞ。

 とある少年の恋の行方はさておき、
「あのね、シホ。大事な話なんだ。吃驚しないで聞いてね。オレ、本当に、ほんっとうに、料理できないんだ。それで......よ、ヨロシクお願いね?先生」
「まあ、大丈夫ですよ!きっとなんとかなります!でも先生だなんて恐れ多いですよ」
 土下座でも始めるのかという勢いで頼みこむ弦月・宵(マヨイゴ・f05409)、そんな彼女をのほほんと眺めながら、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は根拠がないものの励まそうとしつつ、先生と呼ばれて照れている。

「ではまずはチョコを溶かすところから......?!チョコが?!」
「ねえシホ、なんかネチャってなって蠢いてるけどこれって普通なのかな?」
 そんな訳あってたまるか。
 おそらくは魔力とか謎ぱわぁーがあーしてこーして作用した結果、動き出すチョコとかいう物質を作り出した宵。普通ならそのまま焼却炉に放り込んでも許されそうだが......

「折角ですからこのまま使って何か動物の形にしちゃいましょう」
 私にいい考えがある、とばかりに笑みを浮かべるシホ。

「そっか、形が生物なら動いててもいいね!それじゃ、カメとか、クラゲとか、人手にする」
 そしてその提案をありのままに受け入れ、蠢くチョコを捏ね始める宵だが残念なことに望む形に仕上がらない。それどころか名伏し難いものが出来上がる。
 突然ですがここでSAN値チェックの時間だおらぁ。1D10/1D100でどうぞ。

「宵は海が好きなのね」
 蠢く物体を見ても正気を保ったままどころか、丁寧にデフォルメしたペンギンやタコを作っていくシホ。

「シホのは可愛いなぁ......なんでオレのは上手くいかないんだろう。あ、もしかしてクッキーなら簡単?」
 名伏し難きチョコから目を離し、今度はクッキー作りを始める2人、なのだが......

「シホ、生地を切るように混ぜるって包丁を使うの?」
「あらあら、包丁の持ち方はこうですよ」
 包丁を固く握りしめたままボウルとにらめっこする宵にシホが正しい握り方を教えるが......違います包丁じゃなくてゴムベラを使いましょう。

「料理って戦うより難しい......」
「私はできあがったクッキーをお供えしてきますね」
 弱音を吐きながらもなんとかクッキーを焼き上げる宵。
 その傍らでケーキ怪人とチョコ怪人の冥福を祈るシホ。
 いつの間にやら姿を消している名伏し難き蠢くチョコ。

「あ、そうだ。クッキーも上手くできたし記念に写真を撮ろうよ」
「そうですね。お祈りも済ませましたし、いいアイデアです」
 宵の誘いにお祈りを済ませたシホも応じ、何やら不安が残るものの、仲良く2人並んで作ったお菓子を手に記念写真を撮るのだった。

 他の皆が複数人で来ている中、1人で、否、独りで来ている猛者もいる。
「バレンタインコンコン......?叩くのか......?少し気になるが、まぁ良いか」
 ヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)は仲間や旅団員へのお土産用にチョコを採りに来ていた。
 あとコンコンはコンコンなんだよ深く考えてはいけない。

「ふむ、以前見たバスケット風チョコレートケーキにしようか。えっと......まずは湯煎する前に......」
 レシピを確認しながら準備していくヴィゼア。
 空気を混ぜ混みながら作ると口どけあよくなるのだったか、などとつぶやきながらユーベルコードを使いチョコを小さく切り刻んでいくという器用な真似をしてる。

「これだけ量があればなんとでもできるな」
 余ったチョコを使ってケーキの他にも生チョコトリュフ、チョコレートムースなどを作っていくヴィゼア。ここにショコラティエ・ヴィゼア、まさに誕生の瞬間である。

 かくして無事に怪人たちを倒し思い思いに過ごす猟兵たち。世界の平和は今日もまた守られたのであった。


 ――え?名伏し難き蠢くチョコはどこ行ったって?知らぬが仏ダヨ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月01日


挿絵イラスト