「それじゃあ新しい戦場の説明をするわね」
グリモアベースの一室、お姉さんの姿を取ったラモート・レーパーが新たな帝竜戦役の依頼の説明を始めた。
「元々は対が説明する予定だったのだけど、別の依頼の説明で倒れちゃって。まあ私も説明する場所については良く分かってるから問題ないわ。
それで今回説明する場所なのだけども……場所はサウナ珊瑚。群竜大陸の温泉地になっているわ。ここは知っている人もいるだろうけど浸かると特定の感情が増幅される性質を持っているわ。その性質は湯によって異なるのだけど、皆にお願いするところでは筋トレをしてそれで鍛えあがった筋肉を見せたくなる気持ちになるわ。気持ちと言うより衝動に近いわね。
それでこっちも知っている人はいるでしょうけど、この温泉にはもう一つの効果があって湯につかったことによって湧き上がる感情を抑え込むことで戦闘能力を一時的に上がることが分かっているわ。先に湯につかっているオブリビオンたちは感情を抑え込められてないからここがあっちと差をつけられるポイントね。
湯につかりつつ湧き上がる感情を抑え込んでオブリビオンと戦闘するってことになるから、湯につかりすぎてのぼせたり脱水症状にならないように気をつけて頑張りなさいな。
これで必要なことはだいたい全部話したかしら? あー言い忘れたことがあったわ。湯の影響なのかは分からないのだけど、湯につかったオブリビオンたちが『マッスル万歳! マッスル万歳!』って叫んでたわね……」
劇団劇作家
劇団劇作家です。ネタシナリオだ! なんか引っかかる人はどうぞ来い!(以下略
プレイングボーナス……「爆発的な感情」を発露させた上で、抑え込む。
宝物「サウナ珊瑚」……水を温泉化する、成分が摩耗することもない不思議な珊瑚です。おそらくクリーンな火力発電としても利用でき、親指大のひとかけらでも、金貨100枚(100万円)程度で取引されます。
リプレイ返却は12作目悪夢は世界を超えるの完結後になるのでご注意ください。
第1章 集団戦
『エビルウィッチ』
|
POW : ファイアー・ボール
単純で重い【威力を持つ、火球の魔法】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : デモン・フュージョン
【肉体を持たない下級の悪魔】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : クリエイト・アンデッド
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【術者の命令に従い動く、不死の魔物】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
イラスト:相馬
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
護堂・結城
いや、怪力はあるしPOW特化だけどうちのは魅せ筋じゃないんで
【歌唱・大声】に【生命力吸収】をのせて戦場に溢れた感情を喰らう【大食い・範囲攻撃】
自身の衝動を根こそぎ喰らい、敵からは加減して吸収だ、さっさと抑え込んじまおう
氷牙は槍に変化させ【力溜め】からの【怪力・なぎ払い】で敵を牽制
【水上歩行】で温泉の上を駆け回るぞ
「――頭を垂れよ、死はお前の名を呼んでいる」
指定UCを発動、【焼却・属性攻撃】をのせた白き劫火の剣群を召喚
剣群を投げては炸裂させて【爆撃・衝撃波】で攻撃だ
「そういう見せつけとかは専門の場所でやってくれ、きっと喜ぶ人も増えるから」
ベール・ヌイ
マッスルには程遠いほど鍛えてない幼女です
なので逆に言うなら筋肉を見せれないので感情を抑えれます
代わりに【護理雷招来】で雷獣護理雷を召喚
わりと鍛えられた筋肉をポージングで周囲に見せびらかせてもらいます
ヌイは見せれるような筋肉じゃないので我慢我慢
戦闘は護理雷に突っ込んでもらって【黄雷の衝撃】で一人を掴んでジャイアンツスイングして周囲を薙ぎ払ってもらいます
相手の攻撃は「激痛耐性」で耐えるか「野生の勘」で避けます
ヌイは『氷火双銃』で「援護射撃」、主に火珠の魔法に対して氷属性を撃ち込みます
アドリブ協力など歓迎です
クシナ・イリオム
なるほど…確かに自分の中の筋肉が湧き上がるのを感じるね
身体にパンプアップをさせ、プロテインを取摂取せねばならない義務感?のようなものもふつふつと…
でも、私は身軽さを売りにした暗殺妖精
筋肉は瞬発力を高めるけど、持続力はむしろ落としかねない…!
自分の戦闘スタイルと筋肉の関係を見つめることで感情を抑えてから戦闘へ
まずは【魔法罠即席設計】を使って高付加トレーニング器具を召喚
…ボディビルダーは高負荷という言葉を見るとつい挑戦したくなるらしいからね
そしたら相手が無理なトレーニングをしている隙に【暗殺】
相手が筋肉的に仕上がる前に死体を仕上げる
自己研鑽も結構だけど…それをどう使うかも考えるべきだったね
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ・連携可)
「だからなんとかなる気がするのよね」
■作戦
ウィザードの貧相な体で敢えて立ち向かい、気後れで筋肉美の欲を抑える!
■行動
セパレートタイプの水着で温泉地帯へ。
温泉に浸かると筋肉を見せたく思わずポージング
「この鍛え抜かれた上腕二頭筋を…ええと」
二の腕とかプルプルな感じでさすがに恥ずかしさのほうが大きい
周りの猟兵と比べてもさすがにこれは貧相すぎる
「私も同じこと思っていたわ」
大体、奥でマッスル万歳を叫んでいるオブリビオンも胸なんか
脂肪の塊だわ!
場違いな敵意を燃やし筋肉を見せる欲求を制御する
(全力魔法)の【フィンブルの冬】でエビルウィッチを凍らせて撃退
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ/連携可)
「ねーねー、さすがにここは場違いじゃない?」
【行動】
フィオ姉ちゃんと温泉地帯へ。セラータイプの水着だよ
「そーれ、マッスル!」
温泉に入ると急に筋肉みせたくなるよね。背中の筋肉を…って、
えーとさすがに鍛えてないと寂しいかも
筋肉を見せたいと思いつつ、恥ずかしい気持ちが大きくなっちゃうよ
「うう、フィオ姉ちゃん。さすがに恥ずかしくない?」
もうちょっと鍛えておけば良かったけど、その分感情は制御できそうだよ
こーなったらさっさと敵を倒すんだ
「ずっと出てこなくていいからね」
ラビリント・ネプトゥノを発動し、マッスルなエビルウィッチを
氷壁の迷宮に閉じ込めちゃうよ
「まさかとは思っていたが、お互いで筋肉を見せつけ合ってたはな……」
「そうだね……でも思ったよりみんな筋肉ついてない」
戦場となる温泉を遠くから眺める護堂とヌイ。近づかずとも目視で状況が分かる距離まで来たのでせっかくにと眺め観察することにしたのだ。
「相手はエビルウィッチ。魔術師タイプですから鍛え方が分からないのでは」
ヌイの発言から敵の状態を述べるクシナ。
「あーそれは十分ありそうだな。じゃあせいぜいあの二人に毛が生えたくらいか」
護堂はクシナの考えに賛同し、後ろの猟兵に視線を向ける。護堂の視線の先にいるのはソルレスティア姉弟。姉弟は温泉に入る気満々なのか他三人とは違い水着を着用して戦いに来ていた。水着で来ているのは露出が多い猟兵がいる以上別におかしくないのだが、弟のソルレスティアが女の子に見えやすいせいで二人が姉妹に見えてしまうくらいか。
「なんか、ボクのこと女の子みたいとか言ってない?」
「まだ何も言ってねえよ」
入湯兼戦闘開始
「マッスル万歳! マッスル万歳!」
高らかに叫びながらポージングで猟兵たちを威嚇するエビルウィッチたち。とはいえポージングは上手く決まっていない上に筋肉がさほどついていないのでその効果は限りなく薄い。
「そーれ、マッスル!」
オブリビオンに対抗するかのようにポージングをとったソルレスティア姉弟。弟の掛け声とともに姉は上腕二頭筋を見せつけるフロント・ダブル・バイセップス、弟は背中の筋肉を見せつけるバック・ダブル・バイセップス、見せる側が違うだけで同じポーズを見よう見まねでやって見せる。
「あの……お二人?……」
「……」
「おい……」
その結果は味方からの冷たい目線。二人ともウィザードであるがゆえにその体は貧相で腕の筋肉もぷるぷるしている。湯につかっているせいで筋肉を披露してしまう気にはなるがそれよりも恥ずかしさの方が強くなってくる。
「うっ……恥ずかしくなってきたよ」
「私もよ……」
流石に恥ずかしさがポージング意欲を勝り姉弟はポージングを止める。味方からは冷たい視線しか送られなかったが、敵からは称賛の声が上がっていた。
「良い筋肉だったぞー!」
「伸びしろがまだあるぞー!」
「恥ずかしがるなんてもったいなーい!」
敵とはいえ褒められるものはうれしい。ソルレスティア姉弟は声に照れるなか、後ろの護堂が拳を鳴らしながら低い声で猟兵たちに告げる。
「いい加減やるぞ」
「なぜお前には筋肉の良さが分からない!」
「鍛えてはいるが、あいにくうちのは魅せ筋じゃないんで!」
護堂とオブリビオンの戦闘。護堂は水上歩行で立ち回り敵のファイアボールを回避しつつ攻撃の隙を伺う。
「ていうかお前はどうやって水面を歩いているのだ!」
「片足が沈む前にもう片足で踏み出すんだ。ただそれの繰り返し。簡単だろ?」
「できるか!」
オブリビオンの冷静なツッコミ。護堂が行っている水上歩行を行う動物はいるにはいるのだが、人間が行う場合足場にする液体を工夫しない限りできない芸当である。
「『――頭を垂れよ、死はお前の名を呼んでいる』」
護堂はUC【雪見九尾の劫火剣乱】を発動し、敵の中にたまる筋肉に関する感情を喰らい、それを糧に白き劫火の剣群を召喚する。
「そんなちんけな炎じゃ、俺は倒せねえよ。それに筋肉を見せるにしても嫁だけだ」
護堂は剣群を投げつけ目の前の脳筋を吹き飛ばす。
「マッスルは不滅なり……」
「筋肉が足りないぞ! 筋肉が!」
「筋肉ならこっちで間に合ってる……『ゴリラ……出番だよ……その一撃を……叩き込め……!』」
オブリビオンから見るからに非力であることを指摘されたベール。彼女自身非力なのは自覚しており、そもそも見せる自信はないのだ。もし見せたとしてもソルレスティア姉弟の二の舞がオチだっただろう。対してベールに召喚された護理雷は羞恥心もなくその筋肉を披露する。オブリビオンの可愛らしいものでは比べ物にならない。それなりに鍛えられた立派なシロモノだ。
「素晴らしい……」
「ああなりたいものだ……」
オブリビオンたちは護理雷の筋肉に魅了され動きを止める。というより初めてまともな筋肉を見たのだろう。護理雷が接近して攻撃を仕掛けようとしているのにも関わらず無防備で上の空だ。
「ああ……筋肉は至高なり……」
オブリビオンたちは一方的に護理雷に打ち上げられそのままヘブンに達した。
「筋肉があれば逃げ回らずに済むぞ!」
「筋肉は適度に必要ですが、過度な筋肉は私のスタイルに支障をきたすので!」
筋肉の世界に勧誘しようとするオブリビオンにクシナは断りを入れながら飛んで逃げ回っていた。だが、彼女は無策に逃げ回っているのではない。彼女はUC【暗殺技能・魔法罠即席設計】によって罠を生成し逃げ回りながらその罠をオブリビオンに見せつけるように設置していた。
「これは!?」
「あなたたちに必要なものですよ。ここにあるのは温泉だけでトレーニング器具なんてありませんからね」
そう、クシナが置いた罠とはダンベル等のトレーニング器具。筋肉を鍛えるオブリビオンたちにとってこれ欲しかったものはない。オブリビオンたちはトレーニング器具に意識が集中し目の前の猟兵そっちのけでトレーニング器具を使い始める。
「よおし、あれ?」
「ぎゃー!」
「なんじゃこりゃあ!」
そもそもこれらはクシナが置いた罠である。当然トレーニング器具には様々な細工がなされており、トレーニング器具が壊れそれに巻き込まれるもの、逆にトレーニング器具に振り回されその隙にクシナに倒されるものが続出する。
「……そもそも敵からもらったものに警戒しませんか……」
自分の幼稚な作戦にまんまと引っかかったオブリビオンに対しクシナは呆れるしかなかった。
「なぜ私たちとお前たちは戦う必要がある! ともに筋肉を鍛えようではないか!」
「あんな恥ずかしいのはもうこりごりだよ!」
「そうよ! それにあなたたちの胸なんて脂肪の塊じゃない!」
最後はソルレスティア姉弟。フォルセティは恥ずかしさのあまりもう筋肉を披露する気がなかったが、フィオリナは何か別でオブリビオンに敵意を燃やしていた。
「フィオ姉ちゃん……? それは場違いじゃ……」
「私はもう20なのにこれくらいしか育たなくて……私より若いのに立派なモノを持ってる猟兵もいたりして……あなたたちだってついさっきオブリビオンとして生を受けたばかりでしょう? それなのに私のは……」
どうやらフィオリナのコンプレックスにオブリビオンの容姿が強く響いたらしい。
「こ、これは発展途上だ。最終的には全部筋肉に――」
「発展途上ですってー!『氷の檻に閉じ込めてあげる。氷結へ導け、黄昏の吹雪よ!』!!!」
オブリビオンの弁解の言葉をフィオリナは曲解し激高。UC【フィンブルの冬】を発動しあたり一帯を氷の世界へ激変させる。
「うわっ! 逃げろー!」
オブリビオンはフィオリナに対し竜ではないが逆鱗に触れた。これでは筋肉どころではないと察し逃げ出そうとするが、
「ずっと出てこなくていいからね。『凍結を抱きし冷雪の英霊よ。彼の者に封縛の柩を捧げよ』」
弟フォルセティがそれを逃がさない。背を向けたオブリビオンたちに対しUC【ラビリント・ネプトゥノ】を発動し、彼女らを迷宮へと閉じ込め消し去ってしまった。
「筋肉に割いてた分、頭は回らなさそうだから出てこれないでしょ――あ、凍り付いて動けない! フィオ姉ちゃん! 終わったから押さえて! 押さえて!」
フォルセティを含めフィオリナを除く猟兵たちはフィオリナによるユーベルコードの攻撃に巻き込まれており、彼女の怒りが収まるまでなだめるしかなかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵