帝竜戦役⑱〜脱衣の波動に目覚めた獣
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「わんわん! やっぱり温泉はハダカだな!」
「そうだな!」
「ハダカは気持ちいいな! きっとハダカでごはん食べたらもっとおいしくなるぞ! 最近はリョーヘーっていうショクザイがはやってるらしいぞ!」
「しってるぞ! さいきん群竜大陸にたくさんチョクユニューされてるらしいぞ!」
「おまえムズカしいコトバしってるな!」
「エライだろ! じゃあ温泉からあがったらリョーヘーを食べにいくぞ!」
「「「わおーーーーーーん!!」」」
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「はい、あなたのメルでございます。皆様今日も帝竜戦役お疲れ様です」
集まった猟兵たちに温泉饅頭を配るメル。
「さて、そんな中ですが次の依頼です。『皆様には冷静と情熱の珊瑚礁』という場所に行っていただきます。この場所は温泉が湧いているのですが、その温泉に浸かると特定の感情が湧き上がってしまうのです。ただ、この感情を抑え込むことで一時的に戦闘力を爆上げすることもできますので、ぜひ利用なさっては」
冷静と情熱の由来はそこだろう。だが戦闘力がいるということは、つまり戦う相手がいるということだ。
「はい、ですので、皆様にはここで温泉につかりながらウォルファンという少女型の狼人間の群れを相手していただきます」
温泉に浸からなくても戦えないことはないが、温泉自体がかなり広大で避けようとするとかなり動きが制限されるし、せっかくパワーアップもあるのだ、浸かった方がいいだろう。
「さて、この温泉に浸かると湧き上がってくる感情ですが……『服を脱ぎたい』」
にっこりと、いい笑顔で言うメル。
「まあ、ある意味真っ当な欲求かもしれませんね。温泉ですし。とにかくこの欲求を発露し、抑え込むことで戦闘力が高まります。感情そのものは抱かなければならないので、これにどう抗いながら戦うかがポイントかと。それから敵の情報ですが、ウォルファンは一体の攻撃に続いての総攻撃や、抱き着きでの抑え込み、場合によっては群れの為に一体が犠牲になるなどの集団戦法を使ってきます。ご注意ください。なお彼女たちは感情を遠慮なく爆発させているので全裸です」
最後にさらっととんでもないことを付け加えるメル。ここへの対応が必要かは……まあ、個々の猟兵の問題かもしれない。
「さて、群竜大陸のお約束、お宝の話も。ここでは『サウナ珊瑚』という、水を温泉化させる珊瑚が取れます。お値段一つ金貨100枚。自宅に温泉を敷いてもいいですし、熱エネルギー源として利用するのもいいでしょう」
そう言いながらメルはグリモアを起動する。
「これも群竜大陸攻略の大切な一歩。皆様、どうぞ頑張ってくださいませ」
鳴声海矢
こんにちは。鳴声海矢です。最近は温泉にも行けませんが、せめてこちらでお楽しみくだされば。
帝竜戦役9本目は温泉で感情を抑えながらの戦い。
今回のプレイングボーナスはこちら。
『プレイングボーナス……「爆発的な感情」を発露させた上で、抑え込む』
感情の内容は『服を脱ぎたい』です。
一見ネタっぽいですが、防具を着込んでいる系の方はそれを脱ぎたくなってしまいますし、ウォーマシンの方なんかは命にかかわらない範囲で装甲まで取りたくなるかもしれません。
恐らく健全なお色気程度のレベルに収まる描写になるとは思いますが、プレイング次第では多少ブレるかと。基本的にはライトな冒険譚お色気添え程度を想定しています。
今回のお宝は『サウナ珊瑚』、水を温泉に変え、無限の熱エネルギーを持つ一つ100万円相当の珊瑚の欠片です。
それでは、プレイングお待ちしております。
第1章 集団戦
『ウォルファン』
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POW : みんなでコウゲキだ!
【足の速い個体の攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【群れの集中攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : つかまえろー!
【高速移動】から【飛びかかり】を放ち、【抱きつき】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : わたしにマカせろ!
自身の【群れの目的の達成】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
イラスト:たぢまよしかづ
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
護堂・結城
まぁ温泉は服脱いで入るものだもんな…けどよ
戦闘始まるのに防具を着ないのは舐めプすぎねぇか?
ふざけてると首ごと命もらってくぞ
【POW】
戦闘開始と同時に【水上歩行】
白銀双尾で二刀流にし【見切り・早業・武器受け】
【歌唱・大声】に【生命力吸収】をのせて戦場に溢れた感情を喰らう【大食い・範囲攻撃】
自身の脱衣衝動を念入りに喰らって抑え込み、敵からは冷静にならない程度に吸収し指定UCを発動
「脱いでる暇があったら、一秒でも早く敵を殺すにきまってんだろ」
【焼却・属性攻撃】をのせた白き劫火の剣群を召喚
手近な奴を【怪力】で切り捨て、遠距離には剣群を一斉に操って飛ばす範囲攻撃だ
「戦う以上舐めプは駄目だろ」
ベール・ヌイ
好きな人以外に…過度な露出はみせたくない…
なので「服を脱ぎたい」という感情を「誰かにみせたくない」という感情で抑え込みます
同性なら大丈夫?区切りがないなら見られる可能性があるのでノーです
それでも脱ぎたくなるようなら【ベルフェゴールの矢】を起動して一本だけを自分に刺して抑えます
戦闘は【ベルフェゴールの矢】を集団に撃って動きが止まってる間に『鬼殺』で斬ります
相手の攻撃は防がず、「激痛耐性」で耐えます
アドリブ協力など歓迎です
入ると脱ぎたくなる温泉に入り、全裸のまま騒ぐウォルファンたち。
その前に現れたのは二人の猟兵だ。
「まぁ温泉は服脱いで入るものだもんな……けどよ、戦闘始まるのに防具を着ないのは舐めプすぎねぇか? ふざけてると首ごと命もらってくぞ」
護堂・結城(雪見九尾・f00944)は凄味のある笑顔を見せながら、武器『白銀双尾』を構える。
その姿を見つけたウォルファンたちは、結城の方を向き、恥じらう様子など一切なくめいめいに声を上げ始めた。
「なんだ? なんかきたぞ?」
「あいつハダカじゃないぞ! なんでだ?」
「分かんないけどとりあえず食べてみるぞ! 食べればわかるってきいたことあるぞ!」
「おまえアタマいいな!」
好き勝手言いながら結城へ襲い掛かろうとするウォルファン達。それを迎え撃つべく、結城も温泉へと飛び込み、その水面を猛然と走ってウォルファンへと攻めかかった。
さらにその後ろ、足先だけを湯につけて矢を構えるもう一人の猟兵が。
(確かに、服を脱ぎくなる……でも、好きな人以外に裸は見せたくない……!)
ベール・ヌイ(桃から産まれぬ狐姫・f07989)は懸命に湧き上がる感情を抑えていた。温泉に振れているだけで理由なく湧き上がる感情。だがそれを、理性と理由付けで抑えつける。ましてや前では異性の仲間が戦っているのだ。そんなところで服を脱ぐわけにはいかない。仲間として信用していないわけではないが、それと常識的な羞恥は全く別物だ。敵は女だが、やはり見せられるかと言えばノーだ。
後方でヌイが懸命に耐える感情を、結城は別の方法で制御していた。
「おおおおおらあああああああああっ!!」
大声を上げながら、素早く白銀双尾を振るう結城。それはただ叫んでいるだけでなく、船上に溢れる感情を集めるための呼び声。
「みんなでコウゲキだ!」
その声に感化されたか、特に素早い一体が水を蹴り、結城に向かって飛び掛かる。だがそれも、結城の待っていたものであった。
「――頭を垂れよ、死はお前の名を呼んでいる」
【雪見九尾の劫火剣乱】、温泉の水面に白き劫火の剣群が聳え立った。その件にくし刺しにされ、飛び掛かったウォルファンが焼き捨てられる。だが、それに構わず後続のウォルファンは次々と、結城を袋叩きにしようと飛び掛かっていく。結城はそれを素早く、しかし力強く連続で切り捨てていき、自身への攻撃を許さない。
「脱いでる暇があったら、一秒でも早く敵を殺すにきまってんだろ」
凄絶な笑顔でそう言う結城に、ウォルファンたちは気圧されたように一旦下がって攻撃を止めた。
「こいつつよいぞ!」
「後ろにももう一人いるぞ、あいつをやっつけろ!」
「よし、ワタシにマカせろ!」
一匹のウォルファンがヌイへと向かった。得意な群れでの戦術をあえて捨てた利他行動がその個体を強化し、結城の横をすりぬけさせる。そのままヌイへと爪を突き立てる……と思われた瞬間。
「勇気も怒気も復讐心も全てを亡くす。これはベルフェゴールより承りし怠惰に至りる矢」
大量の矢がウォルファンに刺さり、その動きを止めた。それは肉体のみならず、利他心や脱衣衝動まで射抜き消し去る怠惰の矢。よく見ればその屋はヌイの腕にも刺さっている。
激痛に耐えながらの覚悟に満ちた感情の制御は、ヌイにウォルファンのそれ以上の強化を与えていた。続けて放たれる350本を超える矢が、後ろに控えるウォルファンに雨のように降り注ぐ。
「うぅ……なんか、タタカわなくていい気になってきたぞ……」
そう言ってだらりと両手を下げるウォルファン。そんな気の抜けたところに、結城の容赦ない攻撃が炸裂した。
「まさか抵抗しなきゃ殺されないとか思ってないだろうな?」
へたり込むウォルファンに、一斉に降り注ぐ白い炎の雨。それはウォルファンたちを貫き、焼き、灰燼へと帰していく。近づいた者は怪力で振るわれる刃で切り捨てられ、それらの剣を逃れた先にあるのは、ヌイの構えた『鬼殺』の刃。
あわててウォルファンも爪を振るうが、ヌイは避けることすらせずにそれを喰らい、決して攻撃の構えを崩さない。そのままウォルファンは切り伏せられ、温泉に沈んでいく。
「悪いけど、逃がさないから……」
二人の炎と矢の雨に、白銀双尾と鬼殺の嵐。巻き荒れる攻撃は、瞬く間にウォルファンたちを殲滅していった。
「戦う以上舐めプは駄目だろ」
その結城の言葉を合図にするように、動く者のなくなった温泉から二人は上がるのであった。
大成功
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夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
普通であれば混浴でもない限り影響の薄い効果ですが、この状況では厄介ですよねぇ。
『F●S』3種を展開し【耀衣舞】を使用した上で、敢えて『反動の許容』による増強を行いますぅ。
元々発育過剰な体型で脱ぐのが恥ずかしいところに、この『反動』を加えれば、流石に『衝動』より『恥ずかしさ』が上回るでしょう。
『衝動』に負けそうになったら、更に『反動』を追加しますねぇ(ぷるぷる)。
相手の攻撃は『光の結界』で防御しつつ[カウンター]、初撃を『結界』で防げば、そのまま集中してくるでしょうから、そこを『光速の突撃』で一気に狙いますぅ。
珊瑚は確保、出来れば終了後に少し温泉に入っていきたいですねぇ。
クシナ・イリオム
確かに服がなければ体の摩擦は少なくなり身軽になるのかもしれない
でも私は服を着る理由を知っている
簡単には感情を流されないからね
【暗殺技能・魔力糸状集成】でワイヤーを大量に生成
ワイヤーの壁を使って抱き着きでの抑え込みを防御しながら敵に絡ませて動きを制限させるよ
まず1つ、今あんたらの身体にはワイヤーががっつり食い込んでるわけだけど服があれば多少は軽減できた
そして、後は動けない敵の急所を狙って【暗殺】
2つ目は裸だと急所を隠せない
肝臓、丹田、そして心臓
今の私は探すまでもなく竜の牙で一突きできる
そんなわけで服はとても重要って事
夜、寝る時以外で私を脱がせるとは思わないでほしいね
…あれ、みんな全裸で寝ないの?
「普通であれば混浴でもない限り影響の薄い効果ですが、この状況では厄介ですよねぇ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は温泉を見ながらそう呟く。温泉に脱衣衝動が付いていたところで本来困ることなどないはずだ。だが、今は帝竜戦役の真っ只中であり、ここには倒すべきオブリビオンがいる。そんな中で装備をはぎ取られるような感情を起こされるとあれば、これは厄介な問題と言えるだろう。
「確かに服がなければ体の摩擦は少なくなり身軽になるのかもしれない。でも私は服を着る理由を知っている。簡単には感情を流されないからね」
クシナ・イリオム(元・イリオム教団9班第4暗殺妖精・f00920)は服を脱ぐことの利点も冷静に考えながら、しかしそうしない理由があることを理性的に考える。湧き上がる感情は理論と理性で抑え込む、クールな彼女らしく感情の発露に備え、温泉へと向かった。
その温泉には、近くで起きた騒ぎを聞きつけざわめくウォルファンたちがいた。
「なんかさわがしいぞ!」
「くんくん……このにおい……血だ! それもいっぱいだ!」
「テキか! テキがきたんだな!」
「あそこにもいるぞ! やっつけるぞ!」
その狼の鼻で別所で起こった事件をかぎ付け、そこに見えたよそ者を即座に敵と断じて戦闘態勢に入る。やはりこう見えても野生に生きるオブリビオン、荒事に関しては過剰に無関心というわけではないようだ。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて舞を捧げましょう」
敵が襲い来る前にと、るこるはすぐに【豊乳女神の加護・耀衣舞】を発動し、同時に浮遊兵装を広く展開した。温泉に踏み込んだことでるこるに強烈な脱衣衝動がおきるが、それをねじ伏せるべく、るこるはユーベルコードの代償を甘受、その体を一気に肥大させた。
「な、なんだコイツ! ふくれたぞ!」
「ぶくぶくだ! ニクのおばけだー!」
「こいつウンドウしてないな!」
ウォルファンたちの容赦ない言葉がるこるに突き刺さる。その暴力的な言葉はるこるの心を羞恥で染め上げるが、それによって脱衣への衝動はごまかされ、冷静に戦闘に注力することができた。
同時にクシナも温泉へ入り、強烈な脱衣への欲求に襲われる。だがその感情が心を支配する前に、クシナは武器のワイヤーを広く展開、ウォルファンの攻撃を待ち構える形を取った。
「魔力収束、微細状態で実体化……魔力糸状集成完了」
さらに【暗殺技能・魔力糸状集成】を増加、ワイヤーで壁を築き、鉄糸の防壁を作り上げる。
「あの硬いのは食べられなさそうだ! ぶくぶくからいくぞ!」
一体のウォルファンが素早くるこるへと飛び掛かったが、それはるこるの展開する光の結界に阻まれ牙は肉体まで届かない。しかしるこるの方も反動を許容した結果肉体が動かず、後続の追撃を許してしまった。
「みんなかかれー!」
一斉に襲い掛かるウォルファンたち。しかし前方にウォルファンが集まった時、るこるは自身の体を一瞬にして光に変換、体当たりで敵をなぎ倒した。
「うぎゃー!」
「なんでハヤいんだ! おにくのくせに!」
「あっちはうごかないぞ! あっちをつかまえろ!」
ウォルファンの暴言が、一瞬高まりかけたるこるの脱衣衝動を抑え込む。ならばと町の構えを取るクシナに対し、ウォルファンはスピード勝負を仕掛けた。
だがクシナは、それを待っていたとばかりにワイヤーの壁を寄せ、ウォルファンの抑え込みを絡めとる。
「私が裸にならない理由はいくつかある。まず1つ、今あんたらの身体にはワイヤーががっつり食い込んでるわけだけど服があれば多少は軽減できた」
その言葉通り、捕まったウォルファンの肌にはワイヤーが容赦なく食い込み、血を流れさせていた。切断技に対しては特に、布一枚であってもあるとないとでは防御効果がまるで違う。実戦的な効果が目の前にあることで、クシナの脱衣の欲求は見る間に小さくなっていた。
さらにクシナは絡めとられたウォルファンの裸の胸に手を近づけ……その真ん中を小手に仕込まれた暗器で一突きにした。
「2つ目は裸だと急所を隠せない。肝臓、丹田、そして心臓。今の私は探すまでもなく竜の牙で一突きできる」
冷静に言い、こと切れたウォルファンをワイヤーから解放するクシナ。その言葉と論理は自らを落ち着け、感情の高ぶりを戦闘力に変える。一方で感情に支配されたウォルファン達には、それはただの死刑宣告に過ぎなかった。
「そんなわけで服はとても重要って事」
ならばと再度るこるのほうに向き直るが、その裸の肌に浮遊兵装たちの砲撃と斬撃が一斉に炸裂、大きなダメージを与えた。
そのまま光速の体当たりにワイヤーの切断、兵装の攻撃が連続してウォルファン達を襲い、瞬く間に彼女たちを制圧した。
敵の沈黙を確認したるこるはユーベルコードを解除、改めて脱衣の衝動に身を任せ、戦場となったのとは違う温泉に身を浸し、底に沈んでいた珊瑚を拾う。元に戻ってなお湯に浮くその巨大な胸はやはり圧巻だ。
「ふぅ……なんだかんだ言ってやっぱりお風呂は裸で入った方がいいですねぇ。クシナさんもいかがですかぁ?」
「いや、私はいい。せっかくここまで来たのだから最後まで着たままでいるよ。夜、寝る時以外で私を脱がせるとは思わないでほしいね」
最後は倒れた敵に告げるようにか、独り言風に呟くクシナ。そしてそれを見るるこるの視線に気づき……
「……あれ、みんな全裸で寝ないの?」
「か、風邪さえひかなければ自由かと……」
なぜか裸の方が気を遣う、奇妙な空間が出来上がっていた。
大成功
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ジェイク・リー
※エルーゼと行動
感情あるかも疑わしい程に起伏が無い。
「恐怖は使い方次第で有利になる。逆もある」
七星天狼刃とドゥームの柄から光刃を形成して戦闘に入る。
空中浮遊とダッシュによる機動力を得て不規則に動き回る。
残像を残しカウンターを繰り出し、念動力による締め上げでの絞殺も行う。
数で押して来るなら武器改造で双頭刃に改造して対処する。
サウナ珊瑚に関してはVEGAに命令してウルフで回収。
絡み・アドリブOK
エルーゼ・フーシェン
※ジェイクと行動
戦闘時に感情を削ぎ落すのは知っているが。
「もう少し感情をね。恐怖とかないの?」
返ってきた答えがズレてるとしか。
ヤヌスを二本の柄と光刃を形成して空中浮遊で浮かび応戦。
爆発的な感情は抑え込み。これ以上脱ぐと裸になる為。
ジェイク一人で倒して行くのでほぼ出番はない?
絡み・アドリブOK
二度の激戦により、周囲の温泉に浸かるウォルファンたちも皆異常事態を察知、戦闘態勢を整えていた。
次にそこにやってきたのは、エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)とジェイク・リー(影の護り手・f24231)の二人。
警戒していた敵は、二人の姿を見つけると同時に牙を剥いて威嚇を始めた。
「こっちにきたぞ、こいつらテキだな!」
「もしかして、これがリョーヘーってやつじゃないのか?」
「リョーヘーって食べ物じゃなかったのか?」
「だいじょーぶだ、やっつければ食べられるぞ!」
やはりそんなことを言いながら襲い掛かってくるが、前に立つジェイクはそれを無表情で迎え撃つ。『七星天狼刃』と『ドゥーム』から光刃を発現させ、取り囲み、襲い掛かるウォルファンを次々と切り捨てるその様は、まるで脱衣衝動など感じていないかのようだ。
「もう少し感情をね。恐怖とかないの?」
機械のようなその戦い方に、エルーゼはそう声をかける。彼女自身油断なく『ヤヌス』を二本の柄と光刃に形成しているが、やはりジェイクの様子は気になるものであった。
「恐怖は使い方次第で有利になる。逆もある」
帰ってきたのは、期待したのとはまったくズレた答え。実際対多数で倒れたかどうかの確認が取れない敵を気に留めておく慎重さを見せるなど、正しく物事を恐れる思考を持っているのは分かるが、そう言った方向の話をしているのではない。
その答えにエルーゼはふぅ、とため息をつくと、空中を浮遊し自らもウォルファンへ飛び掛かった。
浮いていても蒸気に当てられ、服を脱ぎたい感情は高まってくる。だが、エルーゼは今の自分の格好を強く意識してそれに耐えた。何しろ水着もかくやという程の、細い布をリングで留めた高露出衣装なのだ。ここから少しでも脱いでしまえば即全裸。一枚だけという甘えも許されない。そのギリギリさが、かえって脱衣を抑え込む枷となって感情と力に変えていた。
対しジェイクは、言葉通りに精密機械の如く素早い動きで空中を駆け、ウォルファン達を制圧していく。取り囲んでの抑え込みは残像を残して避けそこを一網打尽に。タイミングをずらして襲ってきた者は武器ではなく念動力で締め上げ、そのまま絞殺した。
まさに戦うために感情を殺した無慈悲な攻め。ジェイクは戦いに没頭し、余計なことを考えないようにすることで、脱衣衝動諸共己の感情を廃していた。幸いこの場には救わなければならない者や、守るべきものはいない。倒すべき敵と、心配の必要もない仲間。それだけしかいないこの場だから、ジェイクは何の気兼ねもなく、戦いの機械となれた。
そのジェイクの様子を横目で見ながらも、エルーゼは剣を振るう。ジェイクが無双の活躍を見せてはいるが、そうなればこちらの方が与しやすいかとエルーゼへ向かうものも出てくる。早い相手の飛び掛かりはさらに上空へ逃げることで躱し、待機していた後続へそのまま急降下攻撃を仕掛けた。
「元素を交差させてより強く」
【クロス・エレメント】で強化した魔力、とりわけ水氷の魔力をウォルファンに踊るように叩きつけるエルーゼ。その冷たさは丸裸のウォルファンの肌を凍てつかせ、思わず温泉へ逃げ込ませた。
そこにジェイクが二本の武器を双頭刃へと組み替え、中央から高速回転させて一気にその中へ躍り込む。刃はミキサーのようにウォルファン達をなぎ払い、そのまま温泉へと沈めていった。
「さて、終わったかしら……」
敵がいなくなった後、エルーゼは早々に温泉から離れる。が、ジェイクは温泉のほとりで何かを操作し、そこから動かない。
「よし、やってこい」
『戦車はこういう使い方をするものではありません』
スマホからAIのVEGAの声が響き、タイヤとキャタピラを装備した戦車『ウルフ』が温泉へ侵入していく。しばらくして、VEGAの操作の甲斐もあってか、ウルフはその先端に珊瑚の欠片を乗せ戻ってきた。
「あのねぇ……」
「問題ない、防水加工はしておいた」
やはりエルーゼにズレ気味の答えを返すジェイクだが、それは戦闘中のものとは少し違う、彼の平時の一面の表れであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ・連携可)
■作戦
弟を強く意識することで全裸になる気持ちを抑える
■行動
水着の上に服を着用し温泉地帯へ。足湯程度に浸かる
「た、確かに脱ぎたくなるわね」
服を脱ぎ棄て水着に手をかけつつ弟の視線を意識
さすがに弟の目の前で脱ぐ訳にはと自制
「フォルティ、ダメ。脱いだらお仕置きだから」
さらに迫りくる全裸ウォルファン
純真な弟の教育に全くもって悪いわ!!
弟の純潔?を守る意識で全裸への欲求を抑制
「というか、フォルセティは見るの禁止!」
弟の前に立ち塞がり、
「私の弟に全裸で近づかせないわよ。しかも何、その胸!」
問答無用で【ティアマトの大嵐】を発動しウォルファンを根絶やしにする
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】 (アドリブ/連携可)
【行動】
フィオ姉ちゃんと温泉地帯へ。水着の上に服着るんだって。
「あ、あれ?」
温泉にざぶーんと入ると服脱ぎたくなっちゃう。ぽいぽいっ
水着も邪魔だよね。これも脱いじゃおうかな?
「ええ、お仕置き!」
脱ごうとしたらお仕置きだって。お仕置きって何するの?
フィオ姉ちゃんの目が怖くて脱ぐのを躊躇うよ。
「あ、ウォルファンだ」
更にウォルファンが近づいてきたのに見ちゃダメだって。
「わー、前見えないと戦えないよー」
なんか無茶苦茶だけど脱ぐのは我慢できそう
「軍神マルス、なんとかしてー」
前が見えないからアサールト・マルテで軍神マルスに戦ってもらうよ
激戦続く温泉地帯。次にそこへやってきたのは、フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)とフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)の姉弟だ。
「温泉だー!」
フォルセティは躊躇なく、ざぶーんと温泉に飛び込む。そしてこれまた躊躇なく、ぽいぽいと服を脱いでいく。その下からは、フィオリナに言われて着込んでいた水着が現れた。
一方フィオリナは足湯程度に足先をつける。
「た、確かに脱ぎたくなるわね」
それだけでも温泉の効果は覿面で、一刻も早く服を脱ぎたくなってしまう。フィオリナはそれに逆らえず服を脱ぐが、その下の水着に手をかけたところで、弟の視線を意識しぐっと耐えた。
(さすがに弟の前で裸になるわけには……!)
しかしそんな姉の気持ちも知らぬ気に、フォルセティは水着にも手をかけている。
「フォルセティ、ダメ。脱いだらお仕置きだから」
あわてて止めるフィオリナ。それを聞いたフォルセティも慌てて水着から手を放す。
「ええ、お仕置き!」
何をするのかは分からないが、とにかくお仕置きは嫌だ。怖い目で見てくる姉に気圧され、フォルセティは脱ぐのをやめた。
その時、フォルセティが何かに気づいたように声を上げた。
「あ、ウォルファンだ」
その言葉通り、ばちゃばちゃと湯を跳ねさせながら二人に近づいてくる全裸のウォルファン。
「ここにもなんかいるぞ!」
「ぜんぶハダカになってないぞ! ハダカになってないやつはリョーヘーだぞ!」
「やっつけてご飯にするぞー!」
そう言いながら二人に飛び掛かるウォルファン達。フィオリナが行ったのはもちろん敵の迎撃……ではなく、フォルセティの目を塞ぐことであった。
(何よこいつら、純真な弟の教育に全くもって悪いわ!!)
弟の純潔?を守らねばという意識は、脱衣への欲求を簡単にねじ伏せ力に変えた。大切な弟を守るべく、その前に立ちふさがり視界を塞ぐフィオリナ。
「というか、フォルセティは見るの禁止!」
迫ってきた敵からなぜか隠されてしまったフォルセティは困惑しきり。なにしろこれから戦わなければならないのに敵を見えなくされてしまったのだ。
「わー、前見えないと戦えないよー」
姉に抗議するが、その姉は鬼神の如き表情で断固としてそこを動こうとしない。
「私の弟に全裸で近づかせないわよ。しかも何、その胸!」
毅然というフィオリナは、さらにウォルファン達の胸についても言及する。確かに、多少個体差はあるものの、ウォルファン達の胸は総じてある方だ。少なくとも貧乳にカテゴライズされるような個体は一匹もいない。
「ムネがなんだ? いみわかんないぞ!」
「こいつのムネぜんぜんないぞ、食べるとこがないぞ!」
「さてはこいつもわたしたちのムネ食べる気だな! ジブンがないからって!」
それはまさに、神をも恐れぬ暴言。無知は罪ではないと言うが、そんなことは最早関係なかった。
「大きくなくて悪かったわね。全てを無に帰せ、海嘯龍ティアマトよ!」
フィオリナは体をぷるぷる震わせ、怒りの大声と共に大量の海嘯龍ティアマトを召喚した。フィオリナは弟への庇護に加え、今の怒りで脱衣衝動など完全に頭から吹き飛んでいる。それ故彼女にかかる強化は絶大で、召喚されたティアマトも大量召喚型のユーベルコードとは思えないほどの力を持ってウォルファン達へと襲い掛かった。
「うわー! なんだこいつら、まずそうだぞ!」
「マカせろ! アジミするぞ! ……やっぱマズイぞ、ニクないぞー!」
「まだ言うかー!」
ティアマトにかみついたウォルファンの言葉にさらにヒートアップするフィオリナ。その後ろではフォルセティが状況を確認しようと体を左右に動かし何とかウォルファンを見ようとしている。
「もう、よくわかんないよー。軍神マルス、なんとかしてー」
とりあえず姉がティアマトを召喚しているようなので、自分も軍神マルスを召喚、代わりに戦ってもらうことにしたフォルセティ。
マルスは前に出るとウォルファンとティアマトの大乱闘、そしてフィオリナの鬼気迫る表情で全てを察し、早急にこの状況を鎮めるべく戦列へと加わった。
状況への混乱からフォルセティも脱衣衝動を忘れており、それによってマルスもまた強化されている。その怒涛の攻撃により、ウォルファンたちは瞬く間に制圧、温泉の底へと沈められて行った。
「ねぇ、終わった?」
マルスの動きが収まったのを感じ、姉にそう尋ねるフォルセティ。フィオリナはウォルファンが根絶やしになったのを確認すると、温泉の底を浚い、珊瑚の欠片を拾い上げた。
「こんな温泉作る珊瑚とか教育に悪い……私が没収しときます!」
そう言ってフィオリナは早々に温泉を後にし、フォルセティも何が何だか分からないまま、その後に続くのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アノルルイ・ブラエニオン
全裸の少女達に群がられて自分も脱ぎたくなる?! なんだこれ! なんだこれ!
その上脱がない方が有利になるのか……。
ならば、この気持ちを歌にする!
キハーダを叩きながら【楽器演奏】【歌唱】【パフォーマンス】
はぁ〜温泉ば入るとよぉ〜
心が獣さなっちまうだよ〜
ハッ! 服脱ぎてえ! 服を脱ぎてえ!
服脱ぎてえけど服脱がねえ ハッ!
歌いつつルールを提示する
「服着るべさおなご共!」!
こいつらそもそも服持ってるのか?! 無いからルール無効とかならないだろうな!
なんなら「おすわり」「お手」「3回回ってワン」とかやらせてもいいんだが
敵の攻撃は【見切り】【ダッシュ】【ジャンプ】を使って避けるぞ
「全裸の少女達に群がられて自分も脱ぎたくなる?! なんだこれ! なんだこれ!」
アノルルイ・ブラエニオン(変なエルフの吟遊詩人・f05107)は温泉の効能とそこに住まうウォルファンの群れにそう感想を叫ぶ。
その様子は端麗な容姿も台無しなほどの取り乱しぶりであったが、冷静に考えればある意味普通の反応とも言える。
「その上脱がない方が有利になるのか……」
脱ぎたくなって全裸の狼少女がいて、しかもそのくせ脱がないこと推奨なんて普通に考えて色々正気の沙汰ではない。
この訳の分からない状況を表す術は、アノルルイには一つしかない。
「ならば、この気持ちを歌にする!」
キハーダを叩きリズムをとると、当然のようにその音につられてウォルファン達が集まってくる。
「なんだなんだ?」
「へんなのがいるぞ!」
「ハダカじゃないぞ!」
オーディエンスが集まってきたのを見て、アノルルイはここぞとばかりに声を張り上げた。
「はぁ〜温泉ば入るとよぉ〜
心が獣さなっちまうだよ〜
ハッ! 服脱ぎてえ! 服を脱ぎてえ!
服脱ぎてえけど服脱がねえ ハッ!」
リズミカルでラップ調、でもどこか田舎くささもある、そんな歌にウォルファンたちも大喜びだ。
「こいつオモシロイぞ! ハダカじゃないけど!」
「オモシロイな! へんだけど!」
その喝采に、より一層キハーダを叩きならすアノルルイ。そして歌われる次の言葉は。
「服着るべさおなご共!」
その言葉に、それまで上機嫌だったウォルファンたちは一気に顔をしかめた。
「なんだ、温泉だからハダカがフツーだろ!」
「やっぱへんなのはダメだな! 食べてやる!」
不機嫌な顔でアノルルイに高速で飛び掛かる一匹のウォルファン。しかしその体は数歩踏み出したところで突っ伏すように倒れ、ばしゃばしゃと水しぶきを上げて温泉の中でのたうち回り始めた。
「いたいいたいいたい! なんだこれ! ぎゃー!」
「ほら、言っただろう? 『服着るべ』と」
歌声を止め、落ち着いていうアノルルイ。そう、最後の言葉は歌詞ではない。ユーベルコード【扇動の音色】によって提示された『命令』なのだ。
このユーベルコードは簡単な命令程破った時のダメージは大きい。そして服を着る、ということはこの上なく簡単な行為である。しかし、温泉の効果に当てられたウォルファン達にはそれができない。もし服自体の概念がなければ……と不安もあったが、裸を知っているということは、逆に言えば服を着るという概念もあるということ。どうやら杞憂で済んだようだ。
先陣を切ったウォルファンが倒れたことで後続も続けず、そのままのたうって倒れていくウォルファンの群れ。やがて全員が温泉に沈んで動かなくなったのを確認すると、アノルルイは温泉から上がった。
「温泉で熱唱……悪くなかったね」
キハーダを最後にぽん、と叩き、温泉歌謡ショーの締めとするのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロNG
WIZ
裸の可愛い子ちゃん達から迫られてるのに
脱いじゃダメだなんて!
こんな温泉、破壊してやろうかしら!?
でも、私は怒り狂うと逆に頭が冴えるの。
【気合い】で脱衣衝動を抑え
守護霊の憑依【ドーピング】と温泉効果で戦闘力を高め
【水中機動】で接近し【慰め・生命力吸収】
意外と簡単にヤらせてくれるのね♥
……と思わせて、貴女が囮になる作戦でしょ?
他の子達からの攻撃を【見切り】
『狂愛』で77人に分裂
取り囲み【吸血】しつつ【呪詛】を注ぐ【マヒ攻撃】と
耳、唇、胸、腋、お尻、局部へのディープキスで無力化♥
骨抜きになった彼女達なら温泉効果も不要。
分裂を解除して裸になり
乳首や局部を擦り付け合い、本番開始よ♥
「裸の可愛い子ちゃん達から迫られてるのに脱いじゃダメだなんて! こんな温泉、破壊してやろうかしら!?」
ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は温泉の効能と、それ故に課される制限に憤る。
全裸のウォルファンが自分に群がってくるのが分かっているのに自分は脱いではいけない……その生殺しぶりは想像するに余りある。
だが、それ故に、ドゥルールの頭は冴えていた。一刻も早くこの状態を脱するため、あえてルールに従い効率的に戦闘を行う。それがドゥルールの出した結論であった。
ドゥルールは自身の精神に気合を込め、さらに守護霊をその身に憑依、忍耐力の補助役と水中適応能力の補佐を行う。
そのまま静かに水中を移動し、ターゲットであるウォルファンの群れへと近づいていくドゥルール。
「くんくん……なんかにおわないか?」
「なにいってんだ、温泉はにおうものだぞ!」
「ちがうぞ、なんかハダカじゃないにおいがするんだぞ!」
裸じゃない匂いとは、と突っ込める存在はこの場にはいない。最初に匂いを察したウォルファンは、鼻をひくつかせながら群れから離れ移動していく。そしてその先にいたのは。
「捕まえた♥」
水中から飛び出したドゥルールは、ウォルファンを水中に引き込んでその裸の体を堪能する。
豊かな胸に顔を埋め、柔らかな尻を抱きしめる。その行為にウォルファンは体を少しよじって抵抗するが、やがて諦めたようにおとなしくなり、されるがままになっていった。
「意外と簡単にヤらせてくれるのね♥」
ドゥルールのその言葉に、ウォルファンは答えずただほんの少し手を動かす。そしてその手をドゥルールの首に回そうと……
「……と思わせて、貴女が囮になる作戦でしょ?」
その言葉に、弾かれたようにウォルファンは体を硬直させる。動かした手からは、人の首くらい掻き切れそうな鋭い爪がのぞいていた。
自身が単独で敵と戦い、強化された力で相手を抑え込み、最後は仲間と共に一斉攻撃。ウォルファンの狩りの常套手段は、ドゥルールには完全に見切られていた。
「たすけるぞ!」
「き、きちゃダメだ、みんな……」
作戦失敗を悟り、仲間たちが一斉に救援に駆けつける。だが、それこそがドゥルールの撒いた罠でもあった。
「あぁん、もう我慢できない!!」
ドゥルールは【狂愛】を発動、77体の小さな分身となり、取り囲んできたウォルファンに逆に襲い掛かった。
「わわー! なんだこれ!?」
「うぅぅ、す、すいついてくる……なんかでてっちゃうぞ……」
「だめ、だぞぉ……ひっ、あぁぁ……」
分身たちはめいめいウォルファンに取り付き、様々な場所から血や生命力を吸い上げる。耳や唇、首などはもちろん、小さい体だからこそ入れる谷間や割れ目、その奥にある場所……それらへのディープキスからの吸い上げに、相手を痺れさせる呪詛、そしてその快楽がウォルファンの群れを屈服させていった。
ややあって、ウォルファン達は全員温泉に半ば沈んだ状態で動かなくなっていた。だが死んでいるわけではない。ドゥルールの分身たちが起こす快楽責めに、完全に骨抜きとなっていたのだ。
そしてドゥルールは分身を解除、元の姿に戻り、待っていたとばかりに服を脱ぎ捨てた。
「さあ、本番開始よ♥」
戦闘能力は当然下がるが、最早そんなものは必要ない。ある種温泉としては真っ当な、裸での語り合いだ。
ドゥルールは手始めとして、最初に自分に向かってきた勇敢なウォルファンを抱き寄せ、胸や股をすり合わせ、裸の付き合いを始めるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
緋奈森・鈴音
【グループ:八百万】アドリブOK
珊瑚を手に入れて温泉作ろー!
着衣で入浴はマナー違反な気もするけど……こうデンジャラスな魅力満載の二人と一緒だし、あえて見せるのは少し恥ずかしいなー……って言い聞かせて脱ぐのを我慢!
風と水の魔力を使って空気を歪めて相手の初撃を違う所に誘導!
その隙に手裏剣や鉄腕(ルーンソード)で一斉攻撃ー!
「温泉が待ってるからごめんねー!」
戦闘終わったら念願の温泉♪
(覗かれないよう周囲の空気を歪めておく)
視線気にしなくていいのは素敵よねー……九十九の視線が怖いようなー!?
身長?
んー、特に気を使ってたことはないからなー(大きく伸びをして)。
……ミトンの悪戯はミリア専門よね! ね?
ミリア・プレスティール
【グループ:八百万】アドリブOK
ミリアはサウナ珊瑚をゲットするために戦いに挑む。相棒の手袋型UDC『ミトン』に戦闘を任せて、ミリアは『ミトン』の戦闘力アップのために湧き上がる感情と戦う。
【ミリアの心情】
温泉で脱ぐのは普通だと思いますが…とにかく戦闘はお願いね、ミトン。珊瑚を手に入れるためにも今は耐えなきゃ…。終わったら皆さんと温泉です!デンジャラスなんかじゃないです!私の身長は九十九さんとそんなに変わらないと思いますが…ミトンの真の力を発揮すれば10から15㎝伸びたりはしますが…
【ミトンの心情】
力が増している内に勝負を決めるか。【空中戦】からラッシュで速攻だ。燃える拳か、テンション上がるな。
珠瀬・九十九
【グループ:八百万】アドリブOK
裏方仕事だけしているつもりが、温泉に釣られて出張ってきてしまいましたわ……。
せっかくの温泉に着衣でというのは如何かと思いますが、先ずは依頼達成を優先。終わったら存分に堪能しましょう。
WIZの指定UCを自分や味方に纏わせて回復しつつ、敵は得物である巨大鉄扇でしばき倒して参ります。
相手が獣ならば炎を纏わせて【属性攻撃】が有効かしら?
「あ、こちらの炎は回復ですから避けないで下さいまし?」
「さぁ、どんどん参りますわよ!」
仕事が終われば後は自由ですわね?
念願の温泉に浸かりつつ、ご一緒頂いた二人をじっくり観察。
スタイルはいいとして、背が伸びる秘訣とか分からないかしら?
猟兵とウォルファンの戦いが続く温泉地帯。
そこにやってきたのは三人の女性猟兵であった。
「珊瑚を手に入れて温泉作ろー!」
緋奈森・鈴音(妖狐の化身忍者・f03767)が楽し気に声を上げる。そう、彼女たちの目的はサウナ珊瑚だ。お宝のために冒険に挑む、ある種極めて健全な冒険者の姿とも言えるだろう。
「裏方仕事だけしているつもりが、温泉に釣られて出張ってきてしまいましたわ……」
その中でも裏方専門の身でありながら現場まで赴いた珠瀬・九十九(再臨の藍色ナインテイル・f15399)は、とりわけ気の入れようが違う。
「珊瑚をゲットするため、戦いましょう!」
ミリア・プレスティール(被虐少女と手袋守護霊・f16609)も二人と共に温泉への意気込みを見せる。後ろに控える手袋型の守護霊ミトンもぐっと拳を握り気合十分だ。
そんな三人が温泉へ近づくと、ウォルファンたちも侵入者に気づき一斉に三人の方を見る。
「またなんかきたぞ! やっぱりハダカじゃないからテキだぞ!」
「ハダカじゃないやつはリョーヘーだぞ、やっつけろ!」
既に温泉各所で騒動が起こった結果、ウォルファン達もすっかり警戒態勢に入っていた。そんなウォルファンが三人を見つけた結果、当然のように爪を出し、牙を剥いて襲い掛かってくる。
三人もそれを迎え撃つべく温泉へと足先を入れる……が、やはりその瞬間、強烈な脱衣への衝動が全員を襲った。
「せっかくの温泉に着衣でというのは如何かと思いますが、先ずは依頼達成を優先。終わったら存分に堪能しましょう!」
九十九は行動に優先順位をつけることで脱衣の衝動を抑える。元々温泉目的で来たのだ、敵を倒さないうちはそれもままならない。温泉を楽しむには迅速に敵を倒す必要があり、脱衣をこらえることで戦闘力が上がるならそうしない理由はない……そう考えることで脱衣衝動を抑え込むことに成功した。
「温泉で脱ぐのは普通だと思いますが……とにかく戦闘はお願いね、ミトン。珊瑚を手に入れるためにも今は耐えなきゃ……終わったら皆さんと温泉です!」
ミリアもまた戦力を高めるために脱衣をこらえる。特に彼女は戦闘の大部分をミトン頼みにするため、自分が脱いでしまっては彼の強化もままならない。悪戯好きだけど自分を守ってくれるミトンに余計な負担をかけられない……相棒へのその思いも加わり、ミリアは服を脱ぐことをこらえミトンに戦闘指示を出すのであった。
そして鈴音は。
「着衣で入浴はマナー違反な気もするけど……こうデンジャラスな魅力満載の二人と一緒だし、あえて見せるのは少し恥ずかしいなー……」
九十九とミリアの体系を見ながら、そう考えることで脱ぐことを我慢していた。鈴音自身なかなかのスタイルの持ち主だし、戦闘後に温泉に入るときは結局脱ぐことになるのだがそれはそれ。
全員が上手く衝動を抑え込めた所に、ウォルファンの一体が先陣を切って襲い掛かってきた。
「つかまえるぞー!」
足の速いその一体はまず鈴音に向けて飛び掛かる。その爪は間違いなく鈴音を捕らえた……はずなのだが、なぜかいると思った場所に鈴音はおらず、その手は空を切った。
「温泉が待ってるからごめんねー!」
その姿から少しずれた場所から鈴音の声が聞こえ、同時に手裏剣とルーンソードの刃がウォルファンを打ち付ける。【トリニティ・エンハンス】の風と水の魔力が風景を歪め、ウォルファンの遠近感を狂わせていたのだ。
「みんなでとりかこめ! つかまえろー!」
一体の号令の元、ウォルファンたちは横に広がって包囲戦術を取り、一斉に輪を狭めていく。そしてその輪が三人に届こうとした、その時。
「駄目駄目駄目駄目駄目駄目ェー!!」
ミリアの悲鳴と共に、ミトンが縦横無尽に大暴れ、拳を全方位のウォルファンに当てまくった。その拳はラッシュごとに冴えを増し、最後には炎まで纏っている。
「こちらの炎は回復ですから避けないで下さいまし?」
その炎は九十九が【再生の蒼炎】で付与したものだ。見方を癒し敵を焼く青い炎のラッシュが、ウォルファンをどんどん打ち倒していった。
「まけないぞ……ヒなんかこわくないぞ!」
獣の本能として苦手な炎を強引に踏み越えた一体のウォルファンが、九十九へと迫った。その行動によって強化された爪が九十九に迫るが、九十九もそれを巨大鉄扇で受け、返す刀で正面から打ち倒す。
「さぁ、どんどん参りますわよ!」
敵を倒しての九十九の号令と、それにしかと頷く二人。そうして目的を共にした三人の連携攻撃の前に、ウォルファンは温泉へと沈んでいくのであった。
そしてしばらく後。ここに住まうウォルファンはあれで最後だったらしく、それ以上敵が迫ることはなかった。平和になった温泉を、改めて三人は楽しむ。覗かれないようにと、先の戦闘で使った【トリニティ・エンハンス】の応用で周囲の風景を歪める鈴音。それ故何気兼ねなく浸かっていられる……はずだったのだが、防げるのは外部からの視線だけで。
「視線気にしなくていいのは素敵よねー……九十九の視線が怖いようなー!?」
九十九の真剣な視線が鈴音に刺さり、なんとも落ち着かない。
「スタイルはいいとして、背が伸びる秘訣とか分からないかしら?」
そう、鈴音が九十九のスタイルを羨ましがっていたかのように、九十九は慎重について気になるところがあったのだ。何か学べることはないかとじっくりと鈴音を観察する九十九。
「んー、特に気を使ってたことはないからなー。いや、それなら私よりもデンジャラスなのが……ね?」
そう言って伸びをしながら視線を移す先には、鈴音よりデンジャラスで九十九より高身長なミリアの姿が。
「デンジャラスなんかじゃないです! 私の身長は九十九さんとそんなに変わらないと思いますが……ミトンの真の力を発揮すれば10から15㎝伸びたりはしますが……」
ミリアは慌てて弁明する……が、最後の一言を言ってしまったのが運の尽き。ミトンが高速で飛来し、ミリアをにょいーっと上に引っ張って立ち上がらせ、そのまま15cmほど上へ伸ばす。さらには素早く体をこねて整え、その身長に見合うデンジャラスボディへと成形してしまった。
「ちょ、ミトンー!?」
「デンジャラス……」
「大きいですわ……」
二人の視線が突き刺さる。ミリアは慌てて手を振るが、ミトンは『珊瑚三人分拾ってくるからー』とばかりに温泉の中へ逃げてしまった。
「こ、これはミトンがやったので! 私の実力とかじゃないですから!」
ミリアは言うが二人の視線は止まらない。
温泉でのアツいガールズトークと冷たい視線は、いつ果てるともなく続くのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵