ファイブカードを揃えさせるな(作者 鳴声海矢
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●宝石、棍棒
 アリスラビリンスの、赤と黒に塗り分けられた小世界。そこを二人のアリスが歩いていた。
「ダイヤ、大丈夫……?」
「大丈夫だって……化物に気づかれてなきゃ、あのおっかない鎌は飛んでこないみたいだからさ……多分、あいつらただ殺すだけじゃなくて俺たちに何かしたいんだよ」
「何かって、何だろう……」
「分からない、けど……何とか考えてみるよ。だからその間、俺のこと守ってくれよな……力はクララの方が強いんだから……」
「うん……」

●盃、道化、刃
 そしてその世界の最奥、そこに聳える城の中、豊満な体を露にした女王が玉座に腰掛けている。その前には、身を縮ませてひれ伏すトランプの兵士。
「兵よ、アリスは見つかったのか?」
「は、はいっ! 二名ほど候補が……」
「ならば疾く試し連れて来よ。つまらぬ者であれば、分かっておろうな?」
「ははーっ!」
 逃げるように玉座の間から転がり出ていくトランプ兵。女王がつまらなさそうにそれを見送っていると、玉座の後ろから道化のような姿をした少女が現れる。
「ねーねー女王様。今回はボクも参加していい? 可愛い女の子がいるらしいし?」
「そなたが出たら来るアリスも来なくなってしまうであろうに」
「そこをなんとか、今までデスゲーム会場とか頑張って作ってたでしょ? その忠実な働きに免じて、お願い!」
「隙あらばわらわの首も刈る気でおるくせによく言うわ。まあよい、好きにせい」
 女王の言葉に、少女は笑顔でトランプ兵の後を追うように出ていった。
「さて、わらわはここで待つとするか……」
 玉座の上で女王は豊かな胸を揺らしながら、長い脚を組みなおした。

●禁断のカード・猟兵
「あなたのメルでございます。本日はお集まりいただきましてありがとうございます」
 そう言いながら、メルは猟兵たちに二色に塗り分けられたプリントクッキーを配る。
「本日は皆様に、アリスラビリンスでのアリス救助をお願い致します。要救助対象は二人。彼らを守りつつ、オウガたちを倒してください。相手となるオウガは三種類」
 メルはそう言いながら指をまず一本たてた。
「最初はトランプの体を持ったトランプ兵が相手です。数字は色々いますが、スートは全てハートです。彼らは集団による汲みつきや槍による一撃で攻撃してきます。ちなみに彼らは女王が相当怖いらしく、手ぶらで帰って首を刎ねられるくらいならと最後の一兵まで死ぬ気で向かってきますので、討ち漏らしはないように」
 次にメルは二本目の指を立てる。
「次に相手のなるのは『ジョーカー』という、そのままジョーカーみたいな恰好をした女の子です。彼女は分身を駆使し集団で襲ってきて、鎌での切断攻撃やトランプをばらまきそこから炎を出してきます」
 さらに、とメルは続ける。
「トランプ兵とジョーカーとの戦場では、定期的に首の高さを大鎌が飛び回り、その場にいるものの首を無差別に刎ねようとします。戦闘に夢中になっていると首を落とされてしまうのでご注意を。ただしこの鎌は敵の首も容赦なく刎ねますので、うまく利用すればこちらの武器にもできるかもしれません」
 ちなみに鎌は無限に発生し飛んでくるので、戦闘を終了させる以外に完全に止める方法はないので注意だ。
「そこを乗り越えたら最後の三戦目。ここの女王である『豚房流槍術士』子豚・ヴァシリーサという、スペードを模した槍を持った半裸で爆乳の女王様が相手となります。彼女の部屋にはトラップこそ仕掛けられていませんが、その槍による連続突きや装備する槍を増やしての多重攻撃、さらには今まで『不合格』だったアリスたちの骸を使い、自身の近衛兵に仕立て上げてけしかけてきます。見た目はともかくかなりの実力者なので、ご注意を」
 そう言ってメルは三本指を立てた手を下げる。
「今から転送すれば、丁度アリスの二人がトランプ兵に襲われるところに割り込めるでしょう。二人ともユーベルコードを使えますので、集団戦では的確な指示を出せばある程度の戦力にもなってくれます。たださすがにボスと戦える力はないので、大人しく下がらせておいた方がいいでしょう」
 メルはグリモアを起動し、アリスラビリンスへの扉を開く。
「ハートにジョーカーにスペード。どうやら彼女たちはアリスがお眼鏡にかなえば残る二つのポジションとして配下に迎え入れるつもりのようですね。もしその価値がないとみなせばそのまま自分たちの餌に、という所でしょうか。どちらにしても認められるものではありません。しっかり討伐してきてくださいませ。それでは、ご武運をお祈りします」
 一礼と共に、メルは猟兵を送り出した。


鳴声海矢
 こんにちは、鳴声海矢です。
 今回はアリスラビリンスでアリスを守りながらの戦闘となります。

 第一章と第二章は集団戦。こちらでは『首を刎ねようとする大鎌が定期的に戦場を飛び回る』というトラップがあります。これを回避、さらには利用するような行動があればプレイングボーナスとなります。大鎌は敵の首も容赦なく刎ねに行くので、うまく利用すれば戦いを有利に進められるかもしれません。また救助対象のアリスも、指示を出せばここでは戦力となってくれます。

 第三章はボス戦。ここではアリスはさすがに足手まといなので、下がらせておいた方がよいでしょう。プレイングボーナスもないので、真っ向勝負となります。

 今回護衛していただくアリスは以下の二人。

 赤石・大弥(14) アリス適合者の王子様。実家は商店で、多少頭が切れて計算高い考え方ができるが、あくまで一般人の域は出ない。背が低く体力はない。
 クララ・ブラックウッド(15) アリス適合者の力持ち。実家は農場で、体力があり力は大弥より強いがやや指示待ち気質。大柄で巨乳。

 二人ともきちんと事情を説明すれば指示には従います。一対一なら集団戦の敵くらいには勝てます。また、出身地を聞いても町の名前くらいまでしか答えられません(あくまで意識は一般人なので、『UDCアース』などの世界のコードネームそのものを知りません)

 それでは、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『トランプ兵』

POW ●『女王直々の召集令状である!』
【ハートの女王】から【の令状を読み上げ怒号】を放ち、【令状に従い組み付くトランプ兵】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD ●『赤く赤く、染めねばなるまい!』
【ハートのスピア】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ ●『――このままでは首を刎ねられてしまうッ!』
自身が【ハートの女王に対する恐怖】を感じると、レベル×1体の【ハートのトランプ兵たち】が召喚される。ハートのトランプ兵たちはハートの女王に対する恐怖を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 赤黒の世界を当てもなく逃げ惑う二人のアリス。その前に、女王の命を受けたトランプ兵の大群が立ちふさがった。
「アリス達よ! 我らが女王様の命により、お前たちを試させてもらう! 女王様の御眼鏡にかなわねばその首落ちると心得よ!」
 そう言いながら、兵士たちは一斉に槍を構え二人に向けた。
「くそっ、意味わかんねぇこと言いやがって……」
 大弥は毒づきながら、ポケットに入っていたカッター……自分の持つ唯一の武器になりそうなものを握りしめる。
「ど、どうしよう……ダイヤ……私が守るから……何か考えて……!」
 クララが震えながら前に出るが、彼女にしたって持っているのはその辺で拾った太い棒切れだ。
 どう考えても適うはずもない、絶望的な状況。
 だが彼らは知らない。すぐ後ろに、この状況をひっくり返す希望の軍団が来ていることを。
 猟兵よ、二人のアリスに道を拓くのだ!
セフィリカ・ランブレイ
恐怖政治の女王様、ああはなりたくないね
『そも今セリカが即位できる可能性低いわよ、現状』
わかってまーすがんばりまーす、とシェル姉…相棒の魔剣に口を尖らせ
ま、ここで躓いてられないもんね!頑張ろう!

巨大ゴーレムと無限首狙い鎌は相性悪いかな、温存だね
無差別攻撃もアリスの事を考えれば無し

ならここは、【藍盾の聖女】、無数のバリア端末を展開
これで鎌から身を守りながら、兵を魔剣で仕留めていくよ
派手にたちまわって、こっちへの攻撃を引き付けて行こう

アリスの二人を見つけたら、バリア端末を幾つか二人の護衛につけよう

大丈夫だよ、助けに来たの!兵士から離れてて、鎌からはその子達が守ってくれるからさ!


アリスの二人がトランプ兵と対峙する場へ、セフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)は急いで向かっていた。
「恐怖政治の女王様、ああはなりたくないね」
 今回の首謀者である、スペードの女王のことを思いながらそう呟く。
『そも今セリカが即位できる可能性低いわよ、現状』
 その呟きに、どこからともなく聞こえる声が答えた。その声の主は、セフィリカの携える意志ある魔剣『シェルファ』だ。
「わかってまーすがんばりまーす」
 それに対し口をとがらせて答えるセフィリカ。彼女はとある国の姫であり、順当にいけば次期女王とも言える存在だ。だが、様々な理由によってそれが阻まれる危険があり、その解決手段を求めて旅を続けているという事情がある。そしてその事情に関わる心境から、今回の首謀者のような武断派の独裁者は容認できないものであった。
「ま、ここで躓いてられないもんね! 頑張ろう!」
 そう気合いを入れ、セフィリカはアリスたちのもとへとひた走った。

「おい、いくら何でも一人じゃ無理だろ、俺も何とか……」
「だ、大丈夫……大丈夫だから……」
 絶望的な状況を前に、考えの纏まらない大弥と震えが止まらないクララ。その二人を前に、トランプ兵は槍を構えて進み出る。
「アリスよ、この槍受けるか、さもなくばその首を差し出すのだ!」
 そう言いながら、トランプ兵は勢いよく槍を突き出した。その槍が二人の首を貫く……その瞬間。
「おっとそこまで!」
 強烈な金属音が響き、槍の穂先が地面へと叩きつけられた。振り下ろしたシェルファを構え直し、セフィリカはアリス二人の前へと進み出る。
「さて、どうするかだけど……巨大ゴーレムと無限首狙い鎌は相性悪いかな、温存だね。無差別攻撃もアリスの事を考えれば無し」
 油断なくトランプ兵と相対しながら、自身の持つ能力と今回の敵や戦場との相性を考えるセフィリカ。無差別に殺しに来るトラップがあり、守らなければならない対象がいる。敵は多いが一体ずつは弱い。以上を踏まえてセフィリカが出した答えは。
「よし、これだね! 七虹最小にして最硬! 防げないものなんてないんだから!」
 選んだのは【藍盾の聖女】、バリアを展開する小型の球体ユニットを多数召喚する、守りの技だ。召喚されたバリア端末たちは、セフィリカとアリスの二人を守るように取り巻き、一斉にバリアを展開した。
「大丈夫だよ、助けに来たの! 兵士から離れてて、鎌からはその子達が守ってくれるからさ!」
 セフィリカは安心させるように、二人にそう叫ぶ。突然の乱入者出現から次々に起こることについていけず、どうすることもできないアリス達だったが、とりあえず彼女が味方の様だ、ということだけは理解し、指示通り二人でバリアの中で身を寄せ合う。
「さあいざ参られよ異国の兵士。蒼剣の姫がお相手仕る!」
 芝居がかった調子でそう言いながら、セフィリカはトランプ兵たちと剣を交えはじめた。注目を集めるためあえて派手な動きを取り入れながら戦い、優雅なる姫の剣が有象無象の兵たちを切り捨てていく。
「な、なんだ、こいつは……強い!」
「だからと言って引くわけにはいかん! もしアリスを連れ帰れねば、我々が女王様に首を刎ねられてしまう……!」
 セフィリカに圧倒されながらも、女王への恐怖で戦い続ける兵士たち。だがその兵に、セフィリカはほんの少しの憐みを交えながら言った。
「首を刎ねるのは……女王だけじゃないかもよ?」
 そう言った瞬間、周囲を鎌が飛び回り、戦場にいるものの首を刎ねて回った。セフィリカに釘づけにされていた兵たちは次々と首を刎ねられ倒れていき、一方でセフィリカやアリスに向かった鎌は、目論見通りバリアに防がれ地に落ちていく。
「あのおっかない鎌を……」
「すごい……」
 この世界の恐怖の象徴だと思っていた鎌があっさり弾かれるのを見て、二人は感嘆の声を上げる。
 そして鎌が止み、トランプ兵が全て倒れたのを見て、セフィリカは二人に手を差し伸べる。
「もう、大丈夫だから」
 その言葉と手は、二人にとって鎌の雨を払って伸びた虹の光にも見えた。
大成功 🔵🔵🔵

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
大変な状況では有りますが、援軍到着ですぅ。
始めましょうかぁ。

『FBS』を四肢に嵌め飛行、【紘器】を使用して『F●S』3種の複製を大量に形成しますねぇ。
『FSS』は複製の約半数を『アリスさん達』の周囲に展開し防壁を形成、残り半数と本体を私の防護と遊撃用に使い、其々『鎌』の罠を防ぎますぅ。
『FBS』の複製は『アリスさん達に近づく相手』を優先、相手が『鎌』から逃げられない様「足」を中心に狙いますねぇ。
『FRS』は複製共々私の周囲に展開、[砲撃]の雨([範囲攻撃]+[2回攻撃])を降らせましょうかぁ。

ところで、彼らの持っている『槍』ですが、クララさんなら使えたりしませんかねぇ?


 死すら覚悟せざるを得ない状況の中、二人のアリスに差した一筋の光。それを広げるように、また一人の猟兵が二人の前に姿を現す。
「大変な状況では有りますが、援軍到着ですぅ。始めましょうかぁ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、浮遊兵装『FBS』を四肢に纏わせ、文字通りに二人の前へと舞い降りた。
 空から来る、というその状況に二人はあっけにとられ、その姿を見上げる。
「と、飛んでる……」
「嘘だろ……」
 るこるはゆっくりホバリングしながら、自身のみを盾にするように二人とトランプ兵の間に浮く。
「大いなる豊饒の女神、その『祭器』の真実の姿を此処に」
 そして【豊乳女神の加護・紘器】を発動。装備しているFBSに加え、砲台『FRS』とビームシールド『FSS』を400個以上複製、それらを戦場全体を取り囲むように展開させた。
「な、なんだこれは……ええい、女王直々の召集令状である! ハート小隊、参陣せよ!」
 キングのトランプ兵が令状を読み上げ、さらなるトランプ兵たちを呼び寄せた。呼び出された兵士たちはるこるを取り押さえようと一斉に飛び掛かっていくが、届く前にFRSから雨の如く降り注がれる砲弾で次々と地面に落とされ、体が破れ燃え滓のようになっていく。
「こちらには近づかせませんよぉ」
 るこるのその声と共に、FBSがトランプ兵に向かって飛んでいく。それはまるでここに仕掛けられた、自らの首をも落とす恐怖のデストラップを彷彿とさせる光景。兵たちは恐怖にかられ、それを叩き落として自らの首を守ろうと槍を突き出し、あるいは振り回すが、FBSは槍の間合いに入った所で急降下。そのままトランプ兵たちの足を切り裂き、刺さって次々とその場に足止めしていく。
「な、なんと!?」
 トランプ兵は一個小隊13名、たとえ追加の隊を呼び出そうと、その100倍の数を誇る兵装の前には誤差も同然である。
「上司に恵まれなかった皆さんには同情いたしますがぁ……」
 るこるの声の後ろで、空気を切り裂くような音が聞こえる。
「アリスさんたちをやらせるわけにはいかないのですよぉ」
 その言葉と共に、鎌の群れが戦場をなぎ払った。足を縫い留められ動けないトランプ兵たちを、無慈悲な鎌が次々と処断していく。
 一方るこるとアリスに向かった鎌は、幾重にも張り巡らされたFSSのシールドによって、近づくことさえ許されず弾き飛ばされて行った。
 そして鎌が去り、後にはばらばらになって転がるトランプ兵たちの残骸だけが残った。るこるはそこから兵士の持っていた槍を一本拾ってから、二人に近づく。
「大丈夫ですかぁ?」
「あ、ああ……ありがとう、助かった……す」
 大弥がやや気圧され気味になりながら礼を言い、クララもその後ろで首を縦に振って追従する。
「よかったです。ところでクララさん。あなたは割とお力がありそうですが……武器をこちらに変えてみては?」
 そう言ってクララに槍を差し出するこる。クララはおずおずとそれを受け取り、振り回してみる。武術の心得があるわけではないが、元々槍は農具と扱い方が通じるところもあり、また単純に振り回すだけでも棒切れよりははるかに威力が出せるはずだ。
「あ……ありがとうございます!」
 礼を言って、練習がてらクララは槍をぶんぶん振り回す。るこるも武器の扱いに通じているわけではないが、一緒に動いて基本の体捌きなどをレクチャーし、一緒にぶんぶんと体を振り回す。
「……すげぇ」
 その2つ……あるいは4つの巨体がぶるんぶるんと振り回される様に、大弥は思わず顔を赤らめ目を背けてしまうのであった。
大成功 🔵🔵🔵

藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ジェイクと行動

えーと、危険な場所みたいなので気をつけないとですね。
ヴァナディースによる援護射撃を行います。
第六感で危険を察知して回避ですね。
あの二人の援護を行いつつ、乱れ撃ちやマヒ攻撃でけん制しますよ。

絡み・アドリブOK


ジェイク・リー
※アリス、エルーゼ、華澄と行動

アリスとエルーゼの師として動きつつ大弥とクララにも指示を出す。
「相手の重心を考えれば投げ技も容易になる」
重心は人で言うところのへその下に当たり、重心を崩せば容易く投げられると教える。
「外功、内功、寸勁、剛体法、骨法……まあこれからだな」
アリスとエルーゼの修行を考えつつも、柔術で投げ飛ばしたりムエタイの飛び膝蹴りを繰り出す。
「どこに誘い込むか計算するんだよ。鎌の軌道さえ計算できりゃ楽になる」
クララには「さっき教えた重心、崩せば頭と足を払えば投げられる」

絡み・アドリブOK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ジェイクと行動

師事してもらえるようになったとは言え、基礎運動ばかりだったからな。
ここで技なんか教えてもらえればなと思うが、まあなんとかなるだろう。
白銀の魂を長柄に形成し応戦する。イザナギの覚悟は太刀に形成。
鎌が問題だが、第六感や見切りで避けるしかないか。
受け流しで体勢を崩して当てるのもありか。

絡み・アドリブOK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄、ジェイクと行動

誰かのヒーローになる、まだこれからだけど頑張らないとね。
いつも通り、ヤヌスと光刃を形成したら挑むわ。
向こうは退く気配はないから遠慮なしで行くわよ。
鎌の対処は第六感と見切りで避けつつ場合によっては残像とダッシュで引っかけるのもありかも。
格闘術の蹴りも織り交ぜてダンスの要領で攻めるのもありかも。
あの二人にも声掛けしつつ連携で対処できればいいよね。

絡み・アドリブOK


 次々と現れて、アリスを守り戦う猟兵たち。そしてまた次なる一団が、アリスとトランプ兵たちの間に割り込んだ。
「誰かのヒーローになる、まだこれからだけど頑張らないとね」
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)はアリスとトランプ兵を見比べながら言う。
「師事してもらえるようになったとは言え、基礎運動ばかりだったからな」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)も、準備運動のように軽く自分の腕を引っ張り前に出た。
 そしてその二人が現在師としている、ジェイク・リー(影の護り手・f24231)も二人から一歩引いた場所で腕組みをして立つ。
「えーと、危険な場所みたいなので気をつけないとですね」
 その隣では、藤宮・華澄(戦医師・f17614)が『ヴァナディース』を持ち、前に出ている二人の援護と後ろの護衛についた。
「ここで技なんか教えてもらえればなと思うが、まあなんとかなるだろう」
 師事しているとはいえ元より見知った仲、アリスはやや冗談めかしてジェイクにそう言う。ジェイクは少し考える風にしながら護衛対象の二人にも視線を巡らせた。
「そうだな……」
 二人の適性を考えている間に、エルーゼは『ヤヌス』を得意の形である光刃に形成し前へ出た。
「技も気になるけど、向こうは退く気配はないから遠慮なしで行くわよ」
 エルーゼの言う通り、トランプ兵たちは劣勢を感じてはいながらも、決して引くことはなく槍を構えている。
「女王様の勅命は下されているのだ……我々に引くことは許されない!」
 恐怖で縛られたものではあるが、それもまた不退転の決意には違いない。兵たちはエルーゼを取り押さえようと、一斉に捨て身で飛び掛かってきた。
「元素を交差させてより強く」
 それを【クロス・エレメント】を発動しながら避け、踊るような動きで切り返していく。普段通りの戦い方ではあるが、その動きは奔放な中にどこか一貫した流れのようなものがあり、舞踏の中に武闘の要素が含まれるような動きとなっていた。
「一応師匠ってことになってるんだから、指示くらい仰いでもらいたいもんだがな」
 ジェイクはそう言うが、別段本気で怒っているわけではない。付き合いが長いし、あくまで自身の知る戦闘技術を伝えるという意味での師弟関係だ。仰々しい上下関係があるわけでもない。
「で、技だったな。相手の重心を考えれば投げ技も容易になる。重心は人で言うところのへその下に当たり、重心を崩せば容易く投げられる」
 ジェイクは一体のトランプ兵の、人で言えば臍がありそうな当たりを指さして言う。
「なるほど……ではやってみようか」
 アリスは『白銀の魂』を長柄に、『イザナギの覚悟』を太刀に形成しながらそのトランプ兵に挑みかかった。太刀で牽制しつつ、長柄を兵士の足に絡め、さらに相手の姿勢を崩すようにその柄をひねり、足を払う。そうすると、異形とはいえ人型をしているトランプ兵は苦も無く倒れ、地面に叩きつけられた。
「ほう、なるほど……確かに無駄な力が要らないな」
 力ずくで投げ飛ばすよりはるかに簡単に転倒を誘えたことに、アリスは感心の声を上げた。
「外功、内功、寸勁、剛体法、骨法……まあこれからだな」
 様々な格闘術の名をあげながら、ジェイクもトランプ兵へ応戦していく。柔術で投げ、ムエタイ式の飛び蹴りを放つその姿は、まさに格闘技の達人、と呼ぶにふさわしい動きであった。
「お、おのれ……このままでは首を刎ねられてしまうッ!」
 この状況でもなお恐怖に突き動かされ、トランプ兵たちは強引に進軍を続ける。狙いは後ろに控える、二人のアリスだ。
「こちらには来させませんよ!」
 だがそれも、華澄が乱れ撃つ麻痺の弾丸によって容易く止められた。元より目的は個の二人なのだ、強引にでも攻めてくるだろうと見ていた華澄の勘はあたり、兵たちは次々と足止めされていく。
「二人とも、大丈夫ですか?」
「あ、ああ……」
「はい……」
 華澄はその上で二人の様子を見る。ここまで守られ、また戦闘も徐々に見慣れてきたのだろう。まだ緊張はしているが、最初のようなパニックはもうないと言ってよさそうだ。
 その様子を見たジェイクは、二人にも声をかける。
「お前たちも少しやってみろ。自分の身の守り方を知って損はない」
 そう言いながら、マヒしているトランプ兵をつかみ、クララへと差し出した。
「お前はガタイがいいし、そういう力もありそうだ。さっき教えた重心、崩せば頭と足を払えば投げられる」
「え、わ、私!? は、はい……!」
 突然のご指名にクララは驚くが、おずおずとトランプ兵の頭と足に手をかける。そのまま力を込めて引っ張ると、相手が抵抗できないのもあってあっけなくその姿勢は崩れた。
「えっと……これで……!」
 そのまま足を持って、クララはトランプ兵を振り回す。ほとんど力任せな投げだが、大柄で筋肉質なクララがやればそれは十分な殺傷能力を持つ技……【びったんびったん】になった。
 そのクララの勇ましい姿にあっけにとられる大弥にも、ジェイクは声をかける。
「お前は頭が切れそうだ。今は何が気になっている?」
「あ、えっと……そろそろ、あの鎌がくるんじゃないかって……」
 確かに、戦いが始まってからしばらくたっている。ちょうど鎌が全員の首を狙い、戦場を飛び始める頃合いだ。
「その通りだ。どこに誘い込むか計算するんだよ。鎌の軌道さえ計算できりゃ楽になる」
 そう言われ、大弥は考える。鎌は首を狙ってくる。だから来た瞬間に思い切りしゃがむか、どこかへ移動すれば。だが自分にそこまでの身のこなしがあるのか……
 そう考えていると、案の定鎌が全員を狙い、高速で飛来してきた。
「これはいらないわね。私の分も受け取って」
 エルーゼは踊るように舞いながらも、鋭い跳び蹴りを放ってトランプ兵を鎌の方へ蹴りだし、自分の分まで鎌を押し付け首を刎ねさせる。
「重心を崩す……か、こうもできそうだな」
 アリスはトランプ兵の突きを武器で滑らせるように受け流し、体勢を崩させる。立て直しのきかないトランプ兵はそのまま鎌の餌食となり、頭部が地面に転がった。
「すんません、お願いします!」
 その様子を見て、大弥は華澄の近くへ駆け寄って即座にしゃがんだ。それを見た華澄はすぐに彼の意図を察し、ヴァナディースを連射して自分と大弥、二人分の鎌を叩き落とす。
「そうだ。自分で難しけりゃできる他人を頼れ。お前にはそっちの才能がある」
「指揮官向きですね」
 ジェイクが自分とクララの鎌を蹴り落としながら言い、華澄は大弥の頭に手を置いて彼を労う。
 全員が的確に鎌を対処したことでトランプ兵は全て刈り取られ、首と胴が泣き別れとなって転がっていた。あれほど首を刎ねられるのを恐れた彼らがこの様な末路を迎えたのは何の皮肉か。
「もうちょっと技とか決めたかったんだけど」
「仕方あるまい。まずは護衛と殲滅が優先だ」
 疲れた様子もなく、アリスとエルーゼも戻ってくる。
「まだ敵は残ってるみたいです。気を抜かず行きましょう」
 華澄もとりあえず武器を下ろしはするが、いつでもまた構えられる位置には持って置き、警戒態勢は緩めない。
「よし、行くか。お前たちも行けるな」
 ジェイクがそう言うと、二人もしっかりと首を縦に振る。

 スートの国から、まずはハートが剥がれ落ちた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第2章 集団戦 『ジョーカー』

POW ●ブラックレディ
【死神の大鎌】が命中した対象を切断する。
SPD ●ドッペルコップ
自身が【食欲や怒り】を感じると、レベル×1体の【自身の魂を分割した分身体】が召喚される。自身の魂を分割した分身体は食欲や怒りを与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ ●レッドドッグ
【バラまかれたトランプから噴き出す灼熱の炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【灼熱の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 世界の出口を探し進んでいく二人のアリスと猟兵たち。その前に、赤と黒の二色の石材で作られた城が現れた。
 中へ入ると、赤黒チェックの床の広大なホールに出る。
 そしてそのホールに、鎌を携え仮面を着けた道化のような少女が一人立っていた。
「いらっしゃいませアリスの御二方、スートキャッスルへようこそ! ボクはジョーカー、女王様の忠実な僕であり、皆様に甘美な末路を差し上げる死神でございます!」
 少女は大きな声を上げ、まるで演劇のようにそう言いながら大仰な動作で一礼する。
「お、そっちの女の子はかわいいねー。でも女王様もおっきな子が好きだし、持ってかれちゃうかも? ま、そうなったらちょっと首でも貰っちゃえばいっか」
 忠実などと言った傍から平然と裏切りを仄めかすジョーカー。その外見に相応しく道化であり死神、と言ったところだろうか。あるいはジョーカーはスートではないから実は仲間ではない、とでも言うつもりか。
 その言葉に怯えたように身をすくめるクララと、嫌悪感を丸出しにして睨みつける大弥。
「さてさて一度は考えたことないかな? 手札が全部ジョーカーになれば最強なのにって。その願い、叶えてあげましょう!」
 そう言いながらジョーカーが鎌を振り回すと、彼女の姿が無数に分裂しホールに散らばっていく。
「掟破りのジョーカーオンリー、これより強い役があるかな? さあ、ゲーム開始!」
 無数のジョーカーが一斉に声を上げる。このふざけたゲームを強制終了させられる、猟兵の強さを見せてやれ!

――――――――――――――――――――――――――――――
 ※前章の結果アリスたちのレベルが上がり、大弥は『探索者』、クララは『スーパーヒーロー』をサブジョブとして獲得しました。
 またクララは武器を槍に持ち替え、攻撃力が上がっています。戦闘に参加させる際の参考にして下さい。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
その様な手札は、如何様確定ですからねぇ。
盤面ごとひっくり返させていただきますぅ。

【翳華】を使用、全身を「ブラックホール」に変換しますねぇ。
この状態ならそのまま浮遊出来ますし、大鎌も「ブラックホール」には当たりませんから、近づいたら吸い込んでしまえば良いでしょう。
『FBS』と『FSS』は「アリスさん達」の護衛に回し、相手の攻撃と『飛来する鎌』に対処、距離のある相手は『FRS』の[砲撃]による[範囲攻撃]で狙いますねぇ。
此方に来る『鎌』は吸収しても良いですし「重力」で干渉して軌道を変え、相手を狙う手も有りますぅ。

大鎌のみ破損した相手がいたら、クララさんの訓練相手に残しても?


 赤と黒のホールを埋め尽くす道化の群れ。それは彼女自身の言う通り、ジョーカー一色の光景だ。だが、そもそもそんなものはどんなゲームだろうと有り得ない。
「その様な手札は、如何様確定ですからねぇ。盤面ごとひっくり返させていただきますぅ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の言う通り、このような手札を出されてもそれはイカサマ、出したものがペナルティを受けての無効試合だ。だがこのようなワンサイドを予定したデスゲームを企画するような輩が、そう言われて大人しく従うはずもない。るこるもそれは十分に分かっており、迫りくるジョーカーたちを迎え撃つべく、女神の加護を発動させた。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
 【豊乳女神の加護・翳華】により、るこるの全身がまるで闇の塊になったかのように黒く染まり、崩れる。そのまま闇の渦と化したるこるはアリス二人の盾になるよう二人の前へと動き、ジョーカーたちの動きを牽制した。
「おーっと、変身の魔法かな? だけどジョーカーは何にでもなれるんだよ。目には目を、黒には黒を、闇には闇を! そーれ、切り裂け、ブラックレディ!」
 ジョーカーが大鎌を構え、一斉にるこるへと切りかかる。その刃は次々とるこるが変じた闇に突き刺さるが、それは貫くことも降り抜かれることもなく、そのままるこるの中へと消えていってしまった。
「残念ですが、どんな札も没収されては無効ですのでぇ」
 るこるが今変じたのはブラックホール。全てを吸い込み捻じ曲げる吸引力と超重力の化身は、自身に向けられた刃を全てその中に取り込み、奪い取ってしまった。
 鎌を失ったジョーカーは遠距離でのカード攻撃に切り替えようと距離を取るが、そこに『FRS』が追撃の砲撃を放ち、遠距離に逃げることも許さない。
「うわー、それはそれで反則じゃない? しょーがない、勝てる相手を狙うのもゲームの基本だよね!」
 鎌が無事だったジョーカーがるこるを迂回するように回り込み、アリスの二人へと迫る。だがその攻撃も、アリス達を囲む『FSS』のビームシールドにより防がれた。さらに動きの止まったジョーカーたちに対し、『FBS』が迫る。
「それでボクたちを捕まえるつもり? ただの平カードとジョーカーを一緒にしないでよね!」
 トランプ兵の足を釘付けにしたことを言っているのだろう、ジョーカーは素早く軌道上から離れ、その攻撃を躱す。だがFBSはジョーカーを追うことはなく、めいめい別の方向へと飛んでいった。
「おりょ? はっずれー?」
「……じゃないっぽいよ、あっちは確か……!」
 首を傾げるジョーカーに何かを察するジョーカー。その察しの通り、広範囲に散らばったFBSは戦場に現れた鎌に出る端からぶつかり、そのほとんどを叩き落としてしまった。
 僅かに残った鎌がるこるたちに向かって飛来するが、その瞬間、るこるは重力の指向性を自身の前方下部に変更。近くにいたジョーカーたちを床に張り付けにしてしまった。
「みぎゃっ!? な、なにこれ、動けない……」
 床に押し付けられもがくことも許されないジョーカー。しかし重力が彼女を押し潰す前に、別のものがその命を刈り取った。
「うあっ……!」
 それはるこる目掛け飛んできた鎌。それは重力の範囲内に入った瞬間軌道を強引に変えられ、同じ力に捕らわれているジョーカーに向かい高速で突き立てられたのだ。
 自分の仕掛けた罠にはまり命を落とす、死神を名乗る者としてこの上なく屈辱的な最期を多くのジョーカーが迎える中、鎌を失っただけで難を逃れていたジョーカーが乾坤一擲を期し、カードを携え潰れたふりをして這いずっていた。狙いは単独での戦闘能力が低い大弥の方だ。
「今です、こちらへ!」
「ああ!」
 だが、そうした騙し討ちも予想の内。得意げにイカサマをしてくる相手だ、全滅するまで油断できるはずがない。るこるの指示の元、大弥は【白馬の王子様】を発動、るこるの前方へ転移した。そして目標を失ったジョーカーに向かい、クララが槍を振り上げる。
「クララさん、教えた通り、思いっきりやってくださいねぇ」
「わ、わかりました!」
 そのジョーカーを、クララは剣豪としてのるこるに教わった体捌きと武器の振り方を実践する。圧巻の巨体の重量が乗った、るこる直伝の【ぶっるんぶっるん】……もとい【びったんびったん】で振り回された金属の槍が、超重量の鈍器となってジョーカーを何度も打ち据えた。
「クララさん、お見事ですよぉ」
「ありがとうございます!」
 嬉しげになおクララは武器を振り回し、それに合わせて胸部の超重量も圧巻の勢いで暴れ回る。『そっちで殴った方が強いんじゃ……』という大弥の心の声は、二人の女性にはもちろん聞こえてはいなかった。
大成功 🔵🔵🔵

ジェイク・リー
※アリス、エルーゼ、華澄と行動

さて、相手は長柄か。
さっきと同じ条件なら如何に相手の判断力を削ぐかだ。
仕掛けた本人が自分の罠にかかるなんてまずないだろ。
問題は槍以外に近接武器を持っていないことだ。
こうなると隙を作り出して技を繰り出すしかない。
フェイントで隙を作り、一気に飛び込んで頭を掴んで膝蹴りを叩き込むムエタイの技、カウ・ロイを実演する。
「酔八仙拳」
不規則な動きで翻弄、空手や中国拳法の突きや蹴りで仕掛け、飛んでくる鎌を掴んで武器改造で槍にして投げるか突き刺す。

絡み・アドリブOK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ジェイクと行動

さて、今度はジョーカーか。もはや何でもありとしか。
大鎌、なんとか間合いに入ればこちらのものだな。
白銀の魂とイザナギの覚悟を二本の短剣にして仕掛ける。
第六感で飛んでくる鎌を予測して見切りで避けて当てる。
数押しで攻めてくるが、こちらも面で攻める。
白銀の魂を長柄に、イザナギの覚悟を太刀に変えて衝撃波による範囲攻撃を行う。


アドリブOK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄、ジェイクと行動

重心のことは学んだしそれを生かせれば。
ヤヌスと光刃を形成して相手のバランス崩しつつ攻撃を行うわ。
相変わらず大鎌飛んでくるみたいだけど、上に避けるふりしてしゃがんで掴んだら投げ返す。
「ジョーカーが大量にあったら切り札にならないでしょ」
多いと面倒だけど、大鎌振りかざした瞬間にバランス崩したらどうなるかしら。

アドリブOK


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ジェイクと行動

今回も多そうですけど、勝ちましょう!
ヴァナディースによる援護射撃を行いつつ、第六感で危険を知らせます。
武器落としで二人が動きやすくしたりします。
マヒ攻撃なんかも織り交ぜていきます。


 ある程度の数を減らされたジョーカーだが、まだその勢いは衰えない。そのジョーカーの前に、猟兵たちは怖じることなく立ちはだかった。
「さて、今度はジョーカーか。もはや何でもありとしか」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は相手の姿と名を見て、そう呟く。文字通りに何にでもなれる、何でもありのワイルドカード。その名を持つジョーカーを、アリスは油断のない目で睨みつけた。
「重心のことは学んだしそれを生かせれば」
 エルーゼは相手を見ながら、先に教えられた重心を崩して相手の耐性を崩す戦い方を反芻する。敵を目の前にしながら戦い方の復習を行うのは、マイペースな彼女としては珍しい熱心さである。あるいはこの状況でも戦い方を学ぶことに気を割けることこそ、彼女のマイペースさの表れかもしれない。
「今回も多そうですけど、勝ちましょう!」
 藤宮・華澄(戦医師・f17614)は仲間に声をかけて気合を入れる。その仲間の中にはもちろん、護衛対象である二人も含まれる。積極的に戦線に出すつもりはないが、共に戦う仲間だ、という意識を持つことで守られているだけという負い目を与えないための気づかいだ。
「さて、相手は長柄か」
 その状況で、ジェイク・リー(影の護り手・f24231)は相手の持つ武器に着目していた。ジョーカーの持つ武器は大鎌。本来は農具であり武器には適さないが、一方で長さと重さは十分にあり、うまく扱うことさえできれば十分な殺傷能力を出すこともできる。
 その大鎌を構え、ジョーカーたちは一斉に猟兵たちへ飛び掛かった。
「そっちも結構数いるし、こっちも増えても文句ないよね!」
 元より自分たちの方が多いことを棚に上げ、ジョーカーはさらに自身の魂を分割、人数を増加させながら一同へと迫る。
「元素を交差させてより強く」
 一歩前に出たエルーゼは、【クロス・エレメント】を発動しながら光刃に形成した『ヤヌス』でジョーカーを迎え撃った。振り回される鎌をヤヌスで打ち払いながら、飛ぶように宙を舞い、他のジョーカーの頭を蹴りつけて宙がえりをする。頭を大きく揺らされたジョーカーはバランスを崩し、自身の持つ大鎌の重さに振り回されてたたらを踏んだ。
「踊ろうか。どちらが倒れるか分からんが」
 アリスは『イザナギの覚悟』と『白銀の魂』を短剣に形成、【原色の剣舞】にて命中率を強化し、大鎌のリーチの内側へと素早く踏み込んだ。先端にしか攻撃能力を持たない鎌は詰め寄られれば弱く、近距離での素早い連撃が次々とジョーカーたちを打ち倒していく。
「あー、もう、めんどくさいなぁ!」
 苛立った声を上げながら、ジョーカーは狙いを変える。狙うのは後方に控える大弥とクララ。そしてその前に立ちはだかる華澄だ。
「来させませんよ!」
 その狙いを直感的に察した華澄は、連続で『ヴァナディース』を撃ち、ジョーカーたちを牽制する。弾丸は連続して大鎌の刃部分に当たり、保持しづらいその鎌を激しく揺らして手から取り落とさせた。
 その隙に、ジェイクは二人に近寄り、この戦いでのアドバイスを授ける。
「さっきと同じ条件なら如何に相手の判断力を削ぐかだ。仕掛けた本人が自分の罠にかかるなんてまずないだろ」
 大弥にはジョーカーに対し、どう鎌を当てていくかの算段をつけるアドバイスを出す。この鎌が飛んでくる罠を作ったのはジョーカーであり、飛んでくる場所やタイミングは誰よりも把握しているだろう。そんな相手を罠に嵌めるには、相手が冷静な判断を出来ない状況を作ることが大切だ。
「あ、えと……それなら、素早く攻めるとか、避けたふりして受ける、とか……」
 ほんの少し前までただの一般人であった大弥には専門的すぎる考え方は出来ないが、考え方としては相手に考える暇を与えないか、もしくはミスリードを見せて判断を誤らせるという所だろう。
「てことだ。やってみろ」
 それを聞いたジェイクは、エルーゼに声をかける。エルーゼは心得た、とばかりにジョーカーに接近し、インファイトをかけ始めた。
「んー、そろそろかな。そんじゃばいばーい!」
 だがジョーカーはそれに取り合わず、エルーゼから距離を取ろうとする。それと同時に、鎌が戦場にいる全員を狙い辺りから飛来した。
 ジョーカーが距離を取り、エルーゼもそれを地を蹴り跳躍して躱そうとする。が、エルーゼは僅かに体を浮かせただけですぐに着地し、そのまま逆方向……下へとしゃがみ、鎌の刃を回避した。
 そのまま腕を上に突き上げ、エルーゼは鎌の柄をしっかりとつかむ。相手が回避するだろうと余裕で逃げていたジョーカーはそれを見て一瞬判断が遅れ、胴ががら空きになっている。その胴に向かい、エルーゼは鎌を投げつけた。
「ジョーカーが大量にあったら切り札にならないでしょ」
 自身の鎌を振りかざしそれを叩き落とそうとするジョーカー。しかし乱れた姿勢では間に合わず、自身の仕掛けた罠でその身を両断された。
「なるほど、エルーゼの言う通りだ。こちらも面で攻めるか」
 アリスもまた鎌を躱しながら、白銀の魂を長柄に組み替える。そのまま一気にリーチの増した武器を振り回し、衝撃波でジョーカーの群れをなぎ払った。
 インファイトを続けてきたアリスの突然の面攻撃に、ジョーカーたちは対処できずに一気になぎ倒されていく。
「いきなり戦法を変える、というのは面白い発想だな、指揮官殿」
 アリスが冗談めかして言うと、大弥は反応に困り、あたふたと手を動かしてから頭を掻いた。
「ああもう、なにやってんのさ皆! 鎌が駄目ならこれ使えばいいでしょ!」
 生き残ったジョーカーは懐からカードを出してばらまき、そこから炎を撒き散らした。
 華澄がカードを撃ちぬいて消火を続けていく中、ジェイクは今度はクララに声をかける。
「問題は槍以外に近接武器を持っていないことだ。こうなると隙を作り出して技を繰り出すしかない」
 そもそも猟兵ではないクララは、現地調達した武器しか持っていないし、扱いも格段上手いわけではない。今の炎のような飛び道具を出されては撃ち負けるし、相手の鎌とも熟練度の差で扱い負けるだろう。そうなれば、一方的に攻撃できる状況を作るしかない。
「今回は俺がやってやる、機会を逃すなよ」
 そう言ってジェイクは、一瞬のうちにジョーカーに接近、その頭を掴み、膝蹴りを叩き込んだ。このムエタイの蹴り技、カウ・ロイは別名睡眠蹴りとも言われ、頭部への強烈な衝撃が相手の意識を奪う技だ。
「酔八仙拳」
 さらには他のジョーカーにも、不規則な技を撃って相手の耐性を崩していき、飛んできた鎌は槍に変えて投げ返して次々とジョーカーたちの動きを止めていく。
「サポートします、これで!」
 さらに華澄も、【ノーブルラウンド】をクララに放ってその力を増した。元々筋量が多く大柄なクララの体がさらに増量し、着ているサロペットを内側から破らんばかりに筋肉が盛り上がる。
「わ、わかりました……えぇい!」
 二人に促され、ジョーカーの一体に槍を突き刺すクララ。そのままジョーカーを持ち上げ、【びったんびったん】で振り回し、その体自体を武器にして動けなくなっている他のジョーカーにぶつけ、なぎ払う。
「てりゃあああああああっ!」
 最後に掛け声と共にジョーカーの群れに槍を投擲、その怪力で投げ出された槍と刺さった体は砲弾のような勢いで的にぶつかり、それらを纏めて破壊した。
「お見事です!」
 華澄の賞賛の声に、クララも荒く息を突きながら笑って頷く。
「……なるほどな、上出来だろ」
 ジェイクもまた、大弥とクララ、それにエルーゼやアリスもそれぞれ教えたことを十全に理解、実践していることを確認し頷く。
 道化のゲームは、実戦訓練として利用し返されたのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
SPD

ご丁寧に有難う。私はドゥルール。
貴女達オウガに甘美な救済を齎す愛の女神よ

服を脱ぎ、素肌を露わに。
食欲をそそられた彼女が分身して襲ってきても
『永遠の愛』で強化した守護霊の憑依【ドーピング】と
【オーラ防御・火炎耐性】で鎌も炎も効かない

見えるかしら?
私に重なる無数の面影が。
貴女がジョーカーで◯◯(人数)カードなら
私はハートの女王で約300カードよ(今まで救済した人数)

愕然とする彼女達を【念動力】で引き寄せ
【結界術】でトラップの鎌から守る

言ったでしょ?
貴女達を救済しに来たって

【誘惑・催眠術】で魅了。
炎の【属性攻撃】で服だけを燃やし【慰め・生命力吸収】
裏切る気も起こらない程の愛を注ぐわ


 戦闘開始前、芝居がかって恭しく挨拶したジョーカー。その挨拶に、一人の猟兵が答えた。
「ご丁寧に有難う。私はドゥルール。貴女達オウガに甘美な救済を齎す愛の女神よ」
 ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)はスカートの端を摘まんでの一礼を、ジョーカーの群れに返す。挑発のためにやったことを丁寧に返され、ジョーカーたちは一瞬驚き、そしてすぐに嘲笑を浮かべた。
「あはは、これはどーいたしまして! じゃあそっちのアリスを渡してよ! じゃないと怖ーい女王様に首を刎ねられちゃうからさ!」
 馬鹿にしたようにいうジョーカーの前で、ドゥルールは黙って自分の服に手をかける。そのままドゥルールは身に着けているものを脱ぎ去り、その裸体を露にした。
 この行動に、後ろのアリス二人はもちろんジョーカーも今度は本当に驚きの表情を浮かべる。
「え、えぇー……でもまあ、可愛いのは確かだし、せっかくだからちょっと味見させて貰っちゃおっかな!」
 気を取り直し、鎌を振り上げてジョーカーは一斉にドゥルールに迫る。それはドゥルールの体を餌として認識したのと、もう一つは鼻を明かされたままでは面目が立たないという道化としてのプライドか。
「ブラックレディで定量カット!」
「レッドドッグでミディアムレア!」
「みんなでおいしく頂きます!」
 ジョーカーたちの鎌とトランプから巻き起こる炎が、一斉にドゥルールに襲い掛かる。湾曲した刃が連続で叩きつけられ、紅蓮の炎が肌をくまなく炙った。
 だが、ドゥルールは微動だにせず、その攻撃の全てを体で受け続ける。
「今、私に宿る全ての魂の鼓動が一つになっている」
 そうジョーカーに言うドゥルールの体は、切り傷も火傷も、一つとしてついていなかった。
「えー、なに、何でこんな固いの?」
「それなら数で勝負! ジョーカー倍盛り、青天井レイズ! ドッペルコップ!」
 ジョーカーたちは鎌を振り回し、自分を切るような仕草を取る。そうすると、まるで本当に切り分けられたかのようにジョーカーの姿が分裂、さらに数を増してドゥルールに襲い掛かった。
 しかし数を増した鎌や炎も、結局はドゥルールの体に阻まれ、傷をつけることは出来ない。一しきり攻撃を繰り返した後、ジョーカーたちはぜいぜいと息を切らして手を止める。
「見えるかしら? 私に重なる無数の面影が」
 疲れ果てるジョーカーを前に、ドゥルールは静かにそう言った。その言葉にジョーカーが目を凝らすと、ドゥルールの体は何重にも薄い霊気のようなもので覆われ、その姿は多重にぶれて見える。
 その正体は、【永遠の愛】にて呼び出し身に宿した、彼女が相対してきた無数のオブリビオンの霊。邪悪な者や無邪気な者、悲しい運命を背負った者や、望み通り奔放に生きた者、中にはフォーミュラ軍の幹部級のものまで、数多の戦いの中でその身に宿してきた霊が壁となり、ドゥルールを守っていた。
「貴女がジョーカーで100カードなら、私はハートの女王で約300カードよ」
 冷然と言い放つドゥルール。カードの内約に関わらず、スリーカードよりフォーカードの方が強い。ついでに言えば同じ役ならばジョーカーの入っていないものの方が上と見なされる。ジョーカーが冗談のように出した有り得ない反則手は、長い時間をかけて作り上げられたそれ以上の手に上回られていた。
 愕然とするジョーカー。その意識の隙間に、設置した者さえも刈り取る無慈悲な鎌が襲い掛かった。
 その鎌がジョーカーたちの首に迫った瞬間、ドゥルールは念動力でジョーカーの群れと、ついでにアリスの二人を近くに引き寄せ、守護霊の中でも守りに秀でるものを展開、結界を張ってその全員を鎌から守った。
「言ったでしょ? 貴女達を救済しに来たって」
 続けざまに起こることに未だ動けないジョーカーたちに、ドゥルールは今度は炎の力を持つ霊を差し向け、その衣服のみを焼き捨てる。そして最も手近にいた一人を抱き寄せると、唇を重ね生命力を吸い上げた。
「……あはは、ボクたちもそこに加えるつもり? まあ、どうせ分けた魂だし、いくつかはあげちゃってもいいかな? ……寝てる間に首切られても知らないけど」
「上等よ。裏切る気も起こらない程の愛を注いであげるわ」
 その言葉と共に、ジョーカーの一人が消滅する。そのまま彼女に向かったすべてのジョーカーが消えるまで、ジョーカーのみが来るヒットは続くのであった。
成功 🔵🔵🔴

セフィリカ・ランブレイ
二人も、最初に比べると頼もしくなってきたかな
でも無茶はだめ。前に出ずに、お互いを守りあう事を意識して

戦いはハートだよ。気持ちで負けないが大事!
格上でも相手を見て、自分に何ができる事を考えるようにしてみて


『セリカ、こういう時過保護よね』
シェル姉…相棒の魔剣がからかうように
もう! でも、啖呵きった以上無様は晒せないね!
分け身を使って数で攻めてくるなら、その全てを切り伏せればいい

【月詠ノ祓】

これに必要なのは、何よりも瞬発力。一瞬の交錯で急所を絶つ判断力。
威力は勝手に、鍛えた速度が保証してくれる

……所でさ、手札にジョーカーが残ると負けなゲームも多いけど
最初から全部ジョーカーだとどうしようもなくない?


「二人も、最初に比べると頼もしくなってきたかな。でも無茶はだめ。前に出ずに、お互いを守りあう事を意識して」
 セフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)はアリスの二人にそう声をかける。セフィリカをはじめとする多くの猟兵からアドバイスを受け、また手助けされながらではあるが実戦も経験したことで、二人の戦闘能力は少しずつ高まっていた。しかしあくまで一般人より少しはまし、という程度。彼らは保護対象であり、猟兵やオブリビオンと比べれば遥かに脆弱な存在であることに変わりはないのだ。
 それでも、セフィリカは決して彼らを弱者扱いせず、出来ることをアドバイスする。
「戦いはハートだよ。気持ちで負けないが大事! 格上でも相手を見て、自分に何ができる事を考えるようにしてみて」
 セフィリカの言葉は、二人それぞれに通じるものがあり、押しの弱いクララには気持ちを強く持つことを、頭の回る大弥にはどういったことを冷静に考えるべきかを改めて伝えていた。
『セリカ、こういう時過保護よね』
 相棒である意思持つ魔剣シェルファがからかうように言う。だがその声は年少者相手に大人ぶろうとする妹か娘を見守るような、微笑ましいものであった。
「もう! でも、啖呵きった以上無様は晒せないね!」
 そう言い返しながらセフィリカが睨みつけるのは相棒の魔剣ではない。自分の前で複数に分裂し、アリスを狙う道化の少女の軍団だ。
「あ、話終わった? じゃ、死んでも大丈夫だね!」
 そう言ってジョーカーは鎌の刃を自分に向けて切る素振りをする。それに合わせてさらに人数が増え、セフィリカたちの前方を完全にふさぐほどの数にまで分裂した。
「数的には圧倒的に不利だね、こういう時にはどうすればいいと思う?」
 セフィリカは目はジョーカーを見据えたまま、後ろの二人になおも語り掛けた。その手には油断なくシェルファが握られている。
「分け身を使って数で攻めてくるなら、その全てを切り伏せればいい」
 そう言った瞬間、アリス達の目の前からセフィリカの姿が掻き消えた。それと同時に、切りかかろうとしていたジョーカーたちの動きが一斉に止まる。
 そしてまた一瞬の後、元居た場所にセフィリカの姿が現れた。そしてそれを合図にしたかのように、ジョーカーたちの体がぐらりと揺れ、一気に床に倒れ伏した。
 夕凪神無式剣術の基礎にして奥義の一【月詠ノ祓】が、刹那の間にジョーカーたちを切り裂いていた。
「これに必要なのは、何よりも瞬発力。一瞬の交錯で急所を絶つ判断力。威力は勝手に、鍛えた速度が保証してくれる」
 剣を収めながらいうセフィリカと、それに対し頷くアリスの二人。その教えを実践する機会は、すぐにやってきた。
「……あ、やべ、そろそろくるぞ、クララ! 縦に振れ!」
「うん、分かった!」
 大弥の予想通り、一同を狙って飛来する鎌。大弥は首狙いで飛んでくるのを予想しクララと同じ方を向いて密着。その指示に従いクララは素早く槍を大きく縦振りし、二人分の鎌を纏めて叩き落とした。大弥の判断力とクララの瞬発力、二人で一人前の動きで、アリス達は罠を逃れた。
「その通り! やったね、二人とも!」
 自分の分の鎌を払い、セフィリカも二人に微笑むが、しかしその顔はすぐに引き締まる。戦闘が続く限り収まらないデストラップが作動したということは。
「……所でさ、手札にジョーカーが残ると負けなゲームも多いけど、最初から全部ジョーカーだとどうしようもなくない?」
 倒れたジョーカーの骸の山に向かって言い放つセフィリカ。その中の一人、唯一全身が繋がっていたジョーカーが、ゆっくり起き上がる。
「あー……そうかもね。上手く切られちゃったかなぁ、女王様に」
 そのものずばりのババ抜きに、最強だからこそ残すことを禁じられる大富豪、ワイルドカード故にどこかで使わなければならない七並べ……プレイヤーを破滅に導くカードは、強いプレイヤーには的確に切り捨てられるものだ。
「じゃあ最後にボクからもアドバイスをあげるよ。ボクが何で女王様の首を今まで取らなかったと思う? ……できなかったからさ。女王様は強いよ。とってもね……!」
 笑いながらそう言って、ジョーカーは自らの首を鎌で刎ねた。その首は地に落ちる前に掻き消え、それと共に他のジョーカーの死体も全て消滅する。
 絆も忠誠もないからこそ、重みのある言葉。それはアリスの心に暗い影を落とす。
「進もう。私が道を作るから」
 セフィリカは二人を勇気づけるよう凛と言い、城の奥へとアリスを伴って進む。

 カードデッキからジョーカーが抜き取られた。ゲームの終わりは、近い。
成功 🔵🔵🔴


第3章 ボス戦 『『豚房流槍術士』子豚・ヴァシリーサ』

POW ●豚房流槍術・我が肉を昂らせることを許す
【装備部位の強烈な感度上昇】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【体の三つのマークを両乳と股間に装備する槍】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD ●豚房流槍術・我が乳に平伏することを許す
【爆乳を激しく揺らしながらの高速連続突き】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ ●豚房流槍術・我が肉槍となることを許す
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【巨乳女に限り、裸にマークを張り付けた槍兵】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠子豚・オーロラです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 城の一番奥、玉座の間。階段の上に設えられた玉座に、長身かつ豊満な体の女が腰かけていた。ドレスを纏ったその体は、しかし前面のほとんどが露出させられ、そこに3つのスペードのマークが張り付けられている。
「ジョーカーも倒れたか。まあよい、いずれは処すつもりであった。手間が省けたわ」
 部下の死にまるで心動かされた様子もなく、女は冷たく言う。その目は猟兵の後ろにいる二人のアリスに、献上品でも見るかのように注がれていた。
「ふむ、男は頭が良いようじゃ、軍師として使ってやろう。女は良い体をしておるな。兵を授けてやる。さらに特別にわらわと同じ姿となることも許そう。その服を脱ぎ疾く着替えるのじゃ」
 女王は相手の意思など関係ないとばかり一方的に言い、クララの足元にクラブのマークを三つ放り投げる。
 そうされてなお、アリスの二人は何をすることもなく動けない。なまじ力を得てしまったばかりに、彼我の圧倒的な実力差が分かってしまうのだ。
 だが、ここにはその力を跳ね返せるものがいる。ジョーカーすら超える最強の切り札、猟兵が。
 その存在に目を止めた女王は、玉座の傍らに立てかけられたスペードを模した槍を取り、立ち上がる。
「ああ、そう言えば呼んだ覚えの無い者までおるようじゃの。ちょうど今手勢を切らしておる。わらわに手ずから処断される栄誉をくれてやろう。平伏せ。わらわは『豚房流槍術士』子豚・ヴァシリーサぞ」
 女王、ヴァシリーサはゆっくりと階段を下り、槍を構える。
 これが最後の相手だ。傲慢なる女王を倒し、このゲームを完全に終わらせるのだ!

――――――――――――――――――――――――――――――
 この戦いではアリスたちは戦力にはなりません。多少の後方支援くらいはできるかもしれませんが、敵との直接交戦はさせない方が懸命です。本人たちもそれを理解しているため、指示がない限り影響がない場所に下がっています。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
ええ、この方は危険です、お二方はお下がり下さいませ。

この様な部屋であれば、高さは十分に有るでしょう。
『FBS』を四肢に嵌め飛行し[空中戦]、『FRS』による[砲撃]でお相手しますねぇ。
「投擲」や「衝撃波」等は軌道が読み易いですから、『FSS』の防御と横移動での回避で対処可能、いざとなれば【籠域】を防御に使用することも可能ですぅ。

跳躍等で接近して来たら【籠域】を使用、飛行出来なければ姿勢を変え辛い空中で『崩壊の波動』を放射し、武器・ご本人諸共[カウンター]しますねぇ。
多少グロ画像寄りになる可能性は有りますが、「片腕」か「胸の片方」くらいは『崩壊』に巻込みたいところですぅ。


 槍を構え、堂々と猟兵たちに相対する女王、子豚・ヴァシリーサ。夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)はアリスを守るように、彼女に負けぬ豊満な姿態を持ってその前へと立った。
「ええ、この方は危険です、お二方はお下がり下さいませ」
 真剣にいうるこるの言葉に、アリスの二人は顔を見合わせ後ろへと下がる。二人が安全な場所まで下がったのを確認すると、るこるは浮遊兵装『FBS』を四肢にはめ、ふわりと宙に浮いた。
「頭が高いわ、這いつくばれ!」
 その首元を狙い、ヴァシリーサが槍を突き出す。るこるはすっと横に動いてそれを避けるが、さらに横薙ぎに追撃され、穂先が胸元を掠めた。
「あっ……!」
「ふむ、その乳ならば我が近衛に使ってやっても良かろう」
 着物が切り裂かれ、露出したるこるの谷間を見てヴァシリーサは言う。
「お断りですよぉ」
 それを即座に否定し、るこるはさらに高度を上げながら、前面に浮遊砲台『FRS』を配置した。連続して砲撃が放たれ、砲弾の雨がヴァシリーサを襲う。
「数が多いか……だが我が槍は一本に非ず、昂らせてみよ、我が肉を!」
 ヴァシリーサが自身の胸に触れると、三つのスペードマークが形状を変え、手に携えているものと同等の槍となり、その体の上に隆々と聳え立った。ヴァシリーサは体を揺らし、その三本の槍を手で持っているかのように早く、的確に扱い次々と砲弾を落としていく。
「ぐぅぅ、おぉ……ぬぅん!」
 頬を赤らめさせ、何かを耐えるような声をあげながら槍を振るうヴァシリーサ。砲弾が直撃する衝撃が敏感になった装備部位を激しく揺らし、その感覚を堪えているのだろう。だがそれでも槍の動きは乱れず、むしろそれを地からにするが如く手の槍を振るい、砲弾を抜けてるこるへと突きを放った。
「だめですよぉ!」
 ビームシールド『FSS』を並べ、その突きを防ぐるこる。それに合わせてFRSも連続で砲撃するが、やはりそれは三か所の槍に弾かれ、ヴァシリーサの肉を昂らせるだけに終わっていた。
「我が肉も十分に震えたわ。もうそなたに用はない。首を落とし我が肉槍に使ってやろう」
 埒が明かないと見たか、ヴァシリーサは一歩踏み込みながら、手の槍を床へと突き立てる。そしてそのまま棒高跳びのようにそれを使い、その体を宙に舞わせた。元々長身で胸も非常に大きく、その上広がりの多いドレスを着た動きにくそうな姿に似合わずその身は軽やかに飛び、玉座の間の高い天井近くまで浮き上がっていたるこるに圧倒的な威圧感を放ちながら迫っていく。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その衣を纏いて祈りを捧げましょう」
 そのヴァシリーサを、るこるは【豊乳女神の加護・籠域】を発動し、乳白色の波動をその身に纏いながら正面から迎え撃った。
「わらわの槍を受けようというか、愚か者め!」
 空中で胸を突き出し、右乳の槍でるこるを貫かんとするヴァシリーサ。だが槍が球状にるこるを取り巻く波動に触れた瞬間、その穂先は大きくぶれ、そのままひびが入り砕け散った。
「何!?」
 驚くヴァシリーサだが、飛行能力を持たない彼女は既に跳躍の勢いがついた体を止めることは出来ない。そのまま胸からるこるの波動へと突っ込んでいき、槍は穂先から根元まで砕けていき、ついにはその突き出した右乳までが波動の中へ入る。
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 物質が崩壊するレベルの振動で感度の増した胸を揺らされ、ヴァシリーサはのけ反り絶叫する。空中跳躍という不安定な姿勢では身をよじって躱すこともできず、波動はその胸を致命的なまでに振動させた。
「多少グロ画像寄りになってしまうかもしれませんでしたがぁ……槍より丈夫なのですかねぇ」
 相手を崩壊させた場合、その見た目やアリスへの精神的な影響も危惧するるこるであったが、幸か不幸か、右乳の槍こそ破壊したが巨大な乳房はそこについたまま、露になった先端から血の代わりに槍の破片と受けた波動の残滓のような雫を散らせながら、ヴァシリーサは仰向けに落下していった。
「あぐっ! あ、あぁ……あぐっ……」
 そのまま床に背中を打ち付け、体を開き倒れるヴァシリーサ。戦前の尊大な態度に合わぬ……あるいはその内面に相応しい無様な姿を晒し、ダメージに屈した胸を突き上げしばらくびくびくと痙攣を続けるのであった。
大成功 🔵🔵🔵

セフィリカ・ランブレイ
うわっおっぱいでっか!
は、さておき、あのジョーカーの言う通りだ
二人は下がっていてね。大丈夫、絶対勝つからね
ちゃんと見て自分達のこれからに役立ててね

『大きく出たけど、やれる?あれで相当俊敏に動くわよ、お相手』
あのバランスで動きがいいのは相当鍛えこんでるね
シェル姉の警戒もわかる

人を支配するのは王家故、だがそれは平和と安心を与えるからこそだ
ああいうのは見過ごせないな
私も王族だって、胸を張りたいもの

【神薙ノ導】で!

あの武器捌き、もしかすると私より速いかも
けれど、相手を理解し、その動き方を想像できればある程度の速度差なんて無視できる
相手の行動の一歩先を、読み切ってみせる!
目を回さないでね、シェル姉!


「うわっおっぱいでっか!」
 立ち上がり、巨大な胸にマークを張り直すヴァシリーサ。その様子を見てセフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)はその圧倒的なサイズに驚愕の声を上げる。だが、それはさておき。
「あのジョーカーの言う通りだ。二人は下がっていてね」
 その身から放たれる威圧感と、奇抜ではあるが巧みな槍捌き。ジョーカーが最後に残した言葉に嘘はない。あの女王は、間違いなくかなりの実力者だ。
「大丈夫、絶対勝つからね。ちゃんと見て自分達のこれからに役立ててね」
 アリスの二人に退避を促しながらも、戦いそのものは見学するように言うセフィリカ。これから二人にどんな苦難が待ち受けているかは分からない。だからこそ、自身と強敵との戦いを見て何かを学び取ってくれれば。
 頷いて後ろへ下がるアリスに背を向け、セフィリカは愛剣を抜く。
『大きく出たけど、やれる? あれで相当俊敏に動くわよ、お相手』
 その剣、意思持つ魔剣シェルファが警戒を促す。それはセフィリカ自身もよく分かっていることではあった
「あのバランスで動きがいいのは相当鍛えこんでるね。シェル姉の警戒もわかる」
 まともに動けそうにないほどの錘を体の前に二つもつけ、動きが鈍らないどころかそれを武器にさえする。自身の流派を誇らしげに名乗るだけのことはある、まさに達人と言っていいレベルの相手なのは疑いないことであった。
 だが、そのようなことで引いていられない理由がセフィリカにもある。
「剣を用いるか。わらわに従うならジョーカーの代わりにしてやってもよかろう」
 相手がエルフの姫と知ってか知らずか、当り前のように臣従を迫るヴァシリーサ。だがセフィリカの目指す国主像とは真逆を行く彼女に従う理由など、当然ながらない。
「人を支配するのは王家故、だがそれは平和と安心を与えるからこそだ。ああいうのは見過ごせないな」
 セフィリカの言葉に、ヴァシリーサはつまらなさそうに鼻を鳴らし槍を構えた。
「そうか。ならば首を落とし肉槍としてやろう。我が前に平伏せよ!」
 その言葉と共に繰り出される、黒き槍の無数の連続突き。その巨大な体が激しく揺れる勢いで繰り出される突きは、まるで槍そのものが無数にあるかの如く戦場全体を貫かんとする。もし下がらせていなければ、アリスの二人などなすすべもなく串刺しにされていただろう。
「あの武器捌き、もしかすると私より速いかも……」
 シェルファを構え、その突きをしのいでいくセフィリカ。一突き受けるごとに手に重い衝撃がのしかかり、それだけでも剣を取り落としそうになる。だが、どんなに早く、強くとも繰り出している体は一つ。そこには必ず癖があり、そこに攻略の鍵があるはずだ。
 相手を理解し、その動き方を想像できればある程度の速度差なんて無視できる。そう考え、セフィリカは突きの嵐を必死に捌き続けた。
 そして、その時は訪れる。無差別に放たれる突きが、敵のいない場所に数度繰り出された空白の瞬間。そこをセフィリカは見逃さなかった。
「【神薙ノ導】で!」
 再度自身に穂先が向く一瞬前を制した、一対一の構えから繰り出される奥義。強烈な踏み込みからの一撃は、ヴァシリーサの手元を打ち据え、その突きの動きを乱した。
「わらわに触れるか、無礼者が!」
 突きを遮られ途端に激昂するヴァシリーサ。その様子を見てセフィリカは理解する。この女王は戦闘技術こそ高いが、何でも自分の思い通りになって当然と思っている。だから行動を乱され守勢に回れば脆いと。
「相手の行動の一歩先を、読み切ってみせる! 目を回さないでね、シェル姉!」
 そのまま再度繰り出されようとする突きの機先を制し、もう一度踏み込んでの一撃を放つ。その手には信頼できる相棒、シェルファを携えて。
「私も王族だって、胸を張りたいもの!」
 王族であることを誇り、そしてその役目を背負わんとするセフィリカの剣が、傲慢で孤独な女王の槍を打ち払い、その身を切り裂いた。
「おのれ……おのれぇぇぇぇっ!!」
 激痛と怒りでヴァシリーサが喚き散らす。
「強い相手でも弱いところはあって、戦いながらそれを理解する、か……できるかな……いや、俺が考えなきゃ……」
「私が頑張って、その時間を作るよ……あんなにかっこよくは、出来ないかもしれないけど……」
 誇り高き蒼剣姫と心の醜い女王の戦いは、姫の願い通りアリスの心に何かを残したのであった。
大成功 🔵🔵🔵

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘×
グロ×
POW

相変わらず部下に冷たいのね……
体だけでなく、心に包容力があれば
最高の女王様になれるのに

真の姿と『欲望解放』で黒炎の翼を持つ全裸の女神に。
愛欲に比例して戦闘力増強

【見切り・残像】で攻撃を避け
背後から【怪力】で抱きしめ【吸血】しつつ
【呪詛】を注ぐ【マヒ攻撃】
雷の【属性攻撃】を纏った手で
乳と股間の槍を【慰め】絶頂に導く

男性の守護霊を憑依【ドーピング】して
私の股間にも肉の槍が。
【武器落とし・早業】で3つのマークを奪い
両乳を弄びつつ【串刺し・乱れ撃ち】

疲れ果てた彼女をお姫様抱っこして玉座に座り
【誘惑・催眠術・生命力吸収】

貴女に必要なのは『愛』を教えてくれる人よ。
私が貴女の『王』になるわ


 玉座の間にて二度も醜態をさらした女王ヴァシリーサ。次にその前に立ったドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は悲し気な、そして少し憐れむような視線を彼女に向けた。
「相変わらず部下に冷たいのね……体だけでなく、心に包容力があれば、最高の女王様になれるのに」
 ドゥルールのその言葉に、ヴァシリーサは不快そうに相手を睨みつける。
「そなたなど知らぬな。わらわに対するその物言い、死罰に値するわ」
 かつてドゥルールは別の場所でヴァシリーサと戦い、その時も彼女の独善的な思考を糾弾したことがあった。だがフォーミュラやその配下に顕著なように、オブリビオンは骸の海から這い出るごとに記憶はほぼリセットされ、かつて自分を倒したもののことなど覚えていない。今のヴァシリーサにとってドゥルールはただの敵であり、処すべき狼藉者に過ぎなかった。
 それに対しても少し悲し気な顔をすると、ドゥルールは自らの服に手をかける。
「そう。なら何度でも、ありのままの私を見せてあげる!」
 そうして服を取り去った裸体に黒炎の翼と月下香の花弁を纏い、ドゥルールは高速で飛翔する。ヴァシリーサはそれを捕らえるべく手の槍を大きく振るい、さらにはマークをも槍に変え、体の前面を剣山のようにして踏み込むことで相手を串刺し刑に処さんとした。
 四つの槍が何度となくドゥルールの姿を突き刺すが、それはいずれも高速で作られた残像。本体は攻撃を躱しながら少しずつヴァシリーサの後ろへ回っていき、手の槍が横に振り切られ体が開いた瞬間、後ろからその体を抱きしめた。
「何っ!? 放せ、この無礼者が!」
 ヴァシリーサはそれを振りほどこうとするが、その細い体からは想像もできぬ怪力が上半身をつかみ、身をよじることすら許さない。そのままドゥルールは相手の上半身を少し引きおろし、その首に歯を突き立てた。
「あぐっ!? う、あぁぁ……」
 奪われる血の代わりに注がれるのは、体を痺れさせる呪い。その呪詛は血に乗って体をめぐり、槍を使う代償として鋭敏になっていた三か所へと集中する。ドゥルールは動けなくなった相手の体から手を放し、代わりにそそり立つ三つの槍を優しく撫ぜた。
「ひぎぃぃぃぃぃっ!?」
 途端に目を向いて絶叫するヴァシリーサ。ドゥルールの手には弱い電撃が纏われ、それが槍を通してその根元にある装備部位へと流し込まれていた。それは攻撃に使うには弱すぎる電流だが、昂り切った肉を震わせ、果てさせるには十分すぎる程の刺激。程なくヴァシリーサはがくがくと体を揺らし、やがて力なく首を垂らした。
「あなたに足りないものを、今私が満たしてあげる」
 抵抗できなくなったヴァシリーサを放し、その前へ回り込むドゥルール。その股間には、男性の守護霊を身に宿して作られた『槍』が聳え立っていた。
 手早くヴァシリーサの三槍をはぎ取り、上の二本のあった場所に手を埋め、下の一本があった場所は自らの『槍』で串刺しにする。
「ひやぁぁぁっ……あっ……」
「とてもいい具合よ。さあ、受け取って……!」
 弱々しく悶えるヴァシリーサの巨大な肉を弄びながら、槍の乱れ突きがしばらく続いた後、仕留めの一射が放たれた。その熱に体と心を焼かれ、槍があった三か所から代わりに白き屈服を垂らしながらヴァシリーサは力なく仰向けに倒れる。
 体の力が抜けたヴァシリーサから槍を抜き取り、ドゥルールはその体を横抱きに抱き上げた。30cm近く身長差のある相手を軽々と抱えながら階段を上り、そのまま相手の象徴とも言えた玉座に腰を下ろすドゥルール。
「貴女に必要なのは『愛』を教えてくれる人よ。私が貴女の『王』になるわ」
 そう言って女王を見つめる目は誘惑と催眠の光を放ち、クイーンとキングの強弱関係を相手に教え込んでいく。クイーンを『女王』から『王妃』へと変えるべく、ドゥルールはその力を玉座の上で啜り続けるのであった。
大成功 🔵🔵🔵

エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄、ジェイクと行動

倒して終わりにしましょ。
ヤヌスを構えてアリスと連携して攻撃を仕掛ける。
見切りで避けつつ鞭状の光刃に変えてカウンターを繰り出す。
「ただ威張り散らすだけで相手を思いやれない女王なんて誰も来ないわよ!」
数増やして来たら……私たちはそっちかな。

絡み・アドリブOK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄、ジェイクと行動

見た目はあれだが、能力的にどうなのか。
槍なら間合いを詰めれば……だが普通とは異なるから油断はできない。
白銀の魂を騎士剣、イザナギの覚悟を太刀に形成して応戦する。
下手に飛び込むのは危険な気がする。
武器落としを狙うのも一つの手かもしれないが。
雑魚を増やすのならそっちの対処に回る。

絡み・アドリブOK


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼ、ジェイクと行動

二人を護りつつ、援護射撃を行います。
壁近くとかできるだけ離れた位置で対処します。
とにかく二人の安全が優先になりますので、場合によっては逃がす事も考えておかないと。
いざとなったら二人が何とかすると。

絡み・アドリブOK


ジェイク・リー
※アリス、エルーゼ、華澄と行動

鬼神の覇気を解放して一騎打ちに。
「王?今世紀最大のジョークだな」
数年前に拳を交えた王は誇りを持っていた。雪崩に呑まれる時まで。
「その傲慢さ、てめえの槍諸共へし折ってやるよ」
実戦用柔術と空手による徒手で相手をする。
早業による徒手や蹴撃、鬼神の覇気を切り替えて当たる瞬間に威力型にする。
残像残し迷彩で姿を消し、背後に回って柔術による拘束から短刀型の光刃を形成した七星天狼刃で暗殺を行う。

絡み・アドリブOK


 さらに消耗を重ね、荒く息をつくヴァシリーサ。だが槍を杖のように使い立ち上がると、次の相手を迎え撃たんとそれを構える。
「平伏せ、わらわはこの国の女王ぞ!」
 その言葉に、ジェイク・リー(影の護り手・f24231)は軽蔑したように返す。
「王? 今世紀最大のジョークだな」
 数年前に拳を交えた、雪崩に飲まれるその時まで誇りを持っていた王。その相手と今目の前にいる、ただ身勝手で独りよがりな女。両者が同じ王の名を持つ者であるなど、悪い冗談のようにしか思えない。
「倒して終わりにしましょ」
 エルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)も、ヴァシリーサの存在をそう言って切り捨てる。ここまでの戦いのゴール地点とも言える相手なのだ、相手がどのような存在であろうと、引くわけにはいかない。
「見た目はあれだが、能力的にどうなのか。槍なら間合いを詰めれば……だが普通とは異なるから油断はできない」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)はヴァシリーサの得意な外見とそれに違わぬ奇抜な動き、そして高い実力を警戒し、武器を構える。『白銀の魂』を騎士剣に、『イザナギの覚悟』を太刀に形成し、相手のリーチを警戒しながら慎重に間合いを図る。
「大丈夫です。私の後ろに」
 藤宮・華澄(戦医師・f17614)は今回も後方支援として、後ろからの射撃体勢を取った。前方に『ヴァナディース』を構えながら、自分のさらに後ろに護衛対象の二人を下がらせる。敵の武器が予想以上に伸びてくることも考え、壁際まで下がり銃の優位性を最大限利用できるポジション取りだ。
 そうして構えを取る猟兵たちを見回し、ヴァシリーサはふむ、と一声つく。
「四人か……良かろう。来るがよい、近衛たちよ」
 そう言ってヴァシリーサは、槍の柄で床をどんと叩いた。すると床のチェック柄の赤い部分がいくつかくるりと裏返り、そこには何かが乗せられていた。
「ひっ……!」
 後ろからそれを見ていたクララが、息をのんで顔を引きつらせる。そこに乗っていたのは丸裸の豊満な女性……その首なし死体であった。
 ヴァシリーサが自身のものより少し小ぶりなスペードマークをその死体に向かって投げつけ、その両胸と股間に張り付ける。すると死体たちは糸で引っ張られるようによろよろと起き上がり、同時にチェックの黒部分から突き出してきた槍を取って猟兵に向けて構えた。
「さあ行くのじゃ、我が肉槍よ」
 ヴァシリーサのその声と共に、首なしの槍兵は一斉に猟兵たちへと襲い掛かった。
「悪趣味すぎるわね……」
 うんざりしたようにエルーゼが言い、『ヤヌス』を光刃の鞭へと変化させて槍兵たちをなぎ払う。カウンターで繰り出されたそれは槍の持ち手の部分を叩き、その狙いを大きく反らさせた。
「下手に飛び込むのは危険な気がするな。確かに武器落としを狙うのも一つの手かもしれない」
 アリスはそれを見て、自身も二つの武器を振って敵の槍の先端を叩いていく。長物の先端に強い負荷をかけられ、その重圧に負けて槍は槍兵の手から取り落とされた。自分の意思なくヴァシリーサに遠隔操作されているだけの兵は戦術も考えられないのか、落ちた槍をただしゃがんで拾おうとするという隙だらけの行動を見せる。
「させません!」
 その槍を、華澄が射撃し遠くへと弾き飛ばす。目標を失った首なし兵たちの手が止まった瞬間、エルーゼとアリスが同時に兵たちに詰め寄った。
「いくよ!」
「惨劇に踊れ!」
 エルーゼの【ドルフィン・ラッシュ】とアリスの【罪なる災害】、初撃からの連撃を見舞う二つの技が、無防備な槍兵に炸裂した。エルーゼの連続ブロウで吹き飛ばされた槍兵は他の兵を巻き込みながら吹き飛んでいき、アリスの武器による連撃を受けた兵は再度操られぬよう骸も残さず刻まれる。似て非なる二人の技が、兵たちを一気に殲滅していった。
「……大丈夫ですか? これで少し落ち着いて……」
 華澄は後ろの二人を気遣い、【ノーブルラウンド】の光弾を当てて二人を回復させた。体に傷を負ったわけではないが、首なし死体が暴れまわるというショッキングな場面を見たのだ、元々戦場慣れしていない二人が強いショックを受けているのは想像に難くない。華澄は二人の無事を確保するのが最優先事項だと考えている。その為に、万一逃亡の必要が出た際にパニックなど起こさぬよう、メンタル面のケアも必要と二人の状態には常に気を配っていた。
「ふむ、所詮は価値なきアリスの骸。この程度ということか」
 ヴァシリーサはつまらなさそうに、倒れた首なし死体を一瞥して言い捨てる。その言葉に、普段はマイペースなエルーゼもさすがに怒りの色を浮かべた。
「ただ威張り散らすだけで相手を思いやれない女王なんて誰も来ないわよ!」
 怒りと共にエルーゼは女王に向かおうとするが、ジェイクがそれを手で制した。
「その傲慢さ、てめえの槍諸共へし折ってやるよ」
 彼女の傲慢さに怒っていたのはジェイクとて同じ。体に溜めていた紫の覇気を解放すると、一瞬のうちに相手に詰め寄り、鋭い蹴撃をヴァシリーサに見舞った。
 ヴァシリーサはかろうじて槍の柄でその足を受け止めるが、次の瞬間には徒手による攻撃がその豊かな胸の間、鳩尾部分を的確にえぐる。
「ぐぼっ……」
 ヴァシリーサは唾液と共に空気を吐きながら体を折る。さらにジェイクはそこに追撃を入れんとするが、その直前にヴァシリーサは自分のマークを槍へと変換、体の前方に槍を突き出した。
 その槍を残像を残す早さで避け、ジェイクは一旦距離を取る。
「な、なあ、あの人、一人でやらせていいのかよ……?」
 大弥が心配そうに華澄に言うが、華澄は真剣な表情で前を見て答える。
「大丈夫です。ジェイクさんなら」
 自信過剰や一時の激情で一騎打ちを挑む男ではない。それを知っている華澄は、力強い言葉でそう言った。
「わらわにここまでの無礼……貴様の首は腐り果てるまで曝してくれる!」
 怒りに燃え、ヴァシリーサは三つの槍で素早くジェイクの四肢を中心に繰り返し高速突きを放った。無差別の突きがあたりを纏めてなぎ払い、倒れた首なしの骸も容赦なく穴だらけにした。さらにはエルーゼやアリスにまでその穂先は届き、二人はとっさにそれぞれの武器でそれを防ぐ。
「華澄の判断が正解だったな……」
 そう言ってアリスはちらと後ろを見る。華澄は僅かに届く穂先を自身で避けているが、さらに後ろの二人にまでは攻撃は届いていない。彼らを守ることを優先とした華澄の方針が功を奏した形であった。
 そしてヴァシリーサの主な狙いであるジェイクには直接刺さりこそしないが、その体の可動域を大きく制限し、攻め込ませないままその場に釘づけにしていく。
「女王の判決を下す……死せよ!」
 そしてそのジェイクに向かい、ヴァシリーサは手の槍を大きく横薙ぎにした。
 先端のスペードがジェイクの首のある場所を通り抜け、次の瞬間、ジェイクの首は今まであった場所から消えた。
 否、消えたのは首だけではない。ジェイクの全身が、連続突きの戒めから抜けたように掻き消えていた。
 そしてほんの一瞬後、ヴァシリーサの後ろ、その背中に密着する場所に彼の姿が現れた。
「なるほどな。お前は自分の力の届く場所には確かに強いが……それ以外のことはまるで考えちゃいない」
 そう言ってジェイクが手に構えるのは、短刀型の光刃に形成した『七星天狼刃』。そしてそれを握る手の纏う覇気の色が、早さの青から力の赤へと変わっていく。
「あばよ、裸の女王様」
 その言葉と共に、光の刃が背中側からその心臓を貫いた。
「わらわの国……わらわの、世界……いや……いやぁぁぁぁっ……!!」
 それまでの尊大な態度を自ら否定するようなヒステリックな悲鳴を上げ、ヴァシリーサはその巨体を崩れ落ちさせながら消滅した。その姿は、最後まで前を向き戦い続けたトランプ兵や、アドバイスという名の脅しをかけながら自らの命を絶ったジョーカーとは比べられぬほど、無様で何も残さぬものであった。

 最後に残ったスペードが失われ、カードセットは何も残らぬ白紙の束と成り果てた。それを表すように、赤と黒のスートの城も揺らぎだし、あちこちが崩壊していく。
「まずいな……崩れるぞ!」
「ちょっとグリモア猟兵、急いで!」
 アリスの声に、エルーゼが虚空に向かって叫ぶ。その声に応えるかのように、辺りに光が満ち、猟兵たちを包み込んだ。
「ダイヤっ!」
「クララぁ!」
 城の崩壊していく音の中、アリスの二人が互いを呼ぶ声が光に飲まれて行った。

 そして光が収まった時、彼らがいたのは戦場となったアリスラビリンスではなく、冒険の起点であり帰還場所であるグリモアベース。そこに立っている人数は……四人。
「そんな、まさか……」
「いざとなれば逃げだせる場所は確保してありました。大丈夫だとは思いますが……」
 アリスと華澄が不安げに辺りを見回す。エルーゼはしばらく何かを考えるようにしていたが、ふと何かに思い当たったように言った。
「……そもそも、二人ともあそこからは元の世界には出られなかったんじゃない?」
 アリス適合者たちは『自分の扉』がある世界にいればその方向を感知できる。だが二人は、それを仄めかすようなことを一度も言わなかった。つまり彼らの『自分の扉』がある世界はあそこではなかったのだろう。恐らく、アリスラビリンスの別世界へと行ったのではないか。
 恐らく正解だろうその推測に、一同の顔が曇る。だがジェイクは力強い声で言った。
「生きていく術は教えた。すぐに死ぬようなことはないだろう。お前らと同じ……俺の弟子だからな」
 ジェイクをはじめ、猟兵たちが見せた技や心は確かに伝わっているはずだ。少なくとも最初のようなただ逃げ回るだけの存在ではもうないはず。
 その教示に彼らは答えてくれていると、『師』は確信するのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年07月05日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵