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回帰クラブ

#UDCアース

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#UDCアース


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 おい。知ってるか。回帰クラブの噂。
 ああ。知ってる知ってる。何でも入会した人間は怪奇に出遭い易くなるらしい。
 実は俺、昨日其処の会員になったんだ。
 マジで。どんな感じ。変なものに遭ったりしていないか。
 それがな。さっぱりなんだよ。残念ながら。
 そうか。ところでさ。
 なんだ。

 いっしょになろうよ。

 響く。響く。出来損ないの絶叫が、空間を引き裂いて蔓延を。
 狂気の鼠算が――女神の仕業なのだ。

「さて。※※※※な依頼他、猟兵どもには随分とお世話になって在る」
 ロバート・ブレイズ(冒涜翁・f00135)が貌を顰めると酷い光景を拭い去る。未だ脳内を埋め尽くすモザイクがもらい。頭痛薬を飲んだ。
 卓上には一枚の紙。其処には泥人に近い美少女が描かれており、違う箇所を挙げるならば『不定形』の度合いか。抱いた犠牲者を捕食する、想像は止めるべきだ。
「兎角。此度も邪神の案件だ。貴様等には『回帰クラブ』と称する不定形集団を片付けてもらう。姿形は少女だが中身は邪神の眷属。厄介な事に連中は肉を遭わせるのが得意らしい。簡単に言えば融合だな。溶けた死骸こそが餌なのだ。故に養分を与えずに叩くのが最善だと思考すべき。ああ。おそらくは頭も在るのだろうが。詳細は不明だ。貴様等の腕ならば屠る事容易な相手――あとは恒例の褒美だな。今回は祭りでの奢りだ。盆踊りでも好い。邪神どもの儀式を安全な『神』で退けるのだ。改めて。宜しく頼む」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 怪奇に回帰せよ。
 されど其処に『最初の頁』と『最後の頁』を繋げる術はない。
201




第1章 集団戦 『不定形少女』

POW   :    あたまはこっちにもあるよ
自身の身体部位ひとつを【自分が擬態している少女】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    みんなとかしちゃうよ
【触手状に伸ばした腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【衣服を溶かす溶解液】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    いっしょになろうよ
【全身を不定形に変形させて】から【相手に抱きつくために伸ばした身体】を放ち、【少しずつ溶解させていくこと】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


――いっしょになろうよ。
 一言で。
 丸呑みにされた人間がもがいてもがいて融けるだけ。
 肚を膨らませた少女は少女を呼んで増えるだけ。
 どろりとドロドロ泥人形じみた、餌を求める緑の沼ども。
――おなかがすいた。
荒谷・ひかる
ふええ……こないだは酷い目に遭ったよぉ……
(未だ脳裏にこびりついて落ちない虹色の※※※※の記憶)

と、とにかくっ。
あの泥っぽい女の人をたおすんだね。
がんばるよっ!

【エレメンタル・ファンタジア】を発動。
風の精霊さんと氷の精霊さんにお願いして、不定形さんの周りに「極寒の吹雪」を顕現させるよ。
不定形って、泥とかスライムみたいな感じってことでいいんだよね。
だとしたら、身体の大半は水分、またはそれに類する液体のはず。
つまり、凍らせれば動きを止められるんじゃないかな?

かちんこちんに凍って、動かなくなっちゃえ!


テリブル・カトラリー
はたしてこの鉄の躯体は餌になるのか、ならないのか。
まぁ…餌になぞ、なるつもりはないが。

とりあえず銃撃だが弾丸による攻撃はあまり有効打にはならないか?

溶解し取り込むのは確かにおぞましく恐ろしい。
だが、戦争の狂気もまたおぞましく、恐ろしいと知れ。

クイックドロウで即座に砲撃、爆破。
アームドフォートの砲撃と無数のロボ爆弾を操縦。

吹き飛ばし、近付けさせない。高熱で焼き尽くす属性攻撃。
近寄るな。私にはそんな回帰願望なぞない。

なおも近づいてくるのならブーストダッシュ・ジャンプで距離を取る。


早見・葵
不定形の相手は剣で斬るよりもオーラを使った戦いですね。
飲み込まれてはひとたまりもないですから……距離を取りつつ闘いましょう。
オーラを飛ばし、チェインでチャーシューのように縛るタイミングで爆破。

不定形の攻撃は難易度が高いです。
【第六感】と【見切り】で予測と判断を早めに行い、回避を行う。

不用意な攻めは不要な不幸を呼ぶ。
だからこそ、慎重かつダメージを確実に与えるように心がけます。

「恨みはないけど、殺すなら倒さないといけないのです」


神原・響
「ではお姫様、まずはスープなど如何でしょう。」
慇懃に振舞う青年の側には、一人の童女。怖い、恐いナニかがそこにいた。
「うむ、うむ。ぷるぷるしていて、のうしゅくされたスープのようじゃな!」
溶けて、混ざって、抱きしめて、掴んだものは影の茨。
沈む体、溶けるからだ、なくなっていく私達。逃げ場はなく。
彼女達が最後に見るのは、嗤う顔。嬉しそうに、愉しそう、美味しそうに童女は笑う。

絡みOK


雛菊・璃奈
物理的な攻撃は効果薄そうだね…体積を削れば無効では無いだろうけど…。
しかし、女の子に擬態してるだけあって、人間部分は普通に可愛らしいんだけど…やることがえぐいね…。

狐九屠雛を展開…。敵の攻撃は近距離主体みたいなので、なるべく距離を取って戦闘…。
狐九屠雛で凍てつかせつつ、近づいてきた相手は黒桜の【呪詛】【衝撃波】【なぎ払い】【2回攻撃】で吹き飛ばし、狐九屠雛で追撃して葬る…。

敵の攻撃は【見切り】【オーラ防御】で防ぐかな…。

物理攻撃が効きにくくても、凍てつく霊火には関係ない…。そして、魔剣達の呪詛は不定形でも関係なくその身を蝕み滅ぼす…。
さぁ、終わりだよ…。



愛らしいものだが、殺さねばならない、現実。

 いっしょになろうよ――ぬぞりと迫る少女の粘液。可愛らしい不定形は可愛らしい精霊さんで停止した。荒谷・ひかる(精霊ふれんず癒し系・f07833)は先日の※※※※を想起してウェっと涙したが、呑み込んで『戦闘』に集中する。兎に角。泥っぽい人を倒すのだ。さて彼女の思考は――身体の大半が水分。それに類する液体。
ひゅぅぅと流れる風に乗り、氷の精霊が戯れる。強烈な吹雪と成り、範囲攻撃を始めた精霊が自然の暴威を魅せて往く――いたい。いたいよ。ひどいよぉ――複数隊の粘液が凍結に耐えられず口を閉ざす。紋章の『 』が彼女を励ますとこくりこくりと頷いて。かちんこちんに凍って、動かなくなっちゃえ!
 幼げな声に幼げな声が混ざり合う。純粋無垢な思考ほど残酷なものはない。躊躇いすらも覚えない彼女はきっと、鬼に教育されたのだろう。愉快な百鬼の一員に色々と教えてもらったのだろう。可愛い薔薇には暴力が在る。

――いやだ。いたいのいや。

 物理的な攻撃は効果薄い。雛菊・璃奈(魔剣の巫女・f04218)の脳味噌も『冷気』に到達した。人間の部分は可愛いがやる事えぐい。正しく彼女等こそがオブビリオンの肉付き骸。さあ。八寒地獄を展開しよう。九尾の焔は触れた瞬間、数多の存在を凍てつかせる。危険だと判断した不定形が近接を試みても『成功』は在り得ない。呪いを籠められた衝撃が怯みを発生させ、為す術もなく死に果てる。終わりを招く静寂は猟兵の猛攻を報せる合図だ。
 魂が消える。魂が融ける。肉体は個を得たのだが、魂は半永久的に幽閉されるのだ。解き放つ必要など皆無で、彼女等は地獄に閉ざされた寒気の奴隷。揺らぐ意識は暗幕を赦されず、誰かに殺される時を夢見て。

――だれかたすけて。

 勿論、夢は直ぐに叶えられた。
 爆破。突破の為に放たれた小型の機械が戦場を奔る。テリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)が齎すのは残酷な死への麻痺。恐ろしい不定形に与える恐ろしい鉛玉の味。餌に成る気は無いと断言し、伝えるべきは否定の操縦。無数の火の粉が凍えた物体に浴びせられ、粉々の雨が地を濡らす。生存出来た少女の悲鳴が場を抱擁するに違いない。残った選択肢は特攻のみ。哀れな不定形生物はいっしょになる為、傭兵の肉体を狙う――機動力の差を忘れてはならない。彼女の『足』は人間を逸脱したものでブースターは完璧だ。
 無傷。油断で笑いが漏れそうだが機械に機会は与えられない。総ての敵性存在の沈黙を確認するまで爆破するのみ。回帰願望など唾棄して現実を覗き込むのだ。確実に我等は平穏を取り戻す。

――ひどいよぉ。

 纏うオーラは竜の怒り。ドラゴニアンは誰でも有する頑強さ。早見・葵(竜の姫騎士・f00471)の肉体は騎士の在り方で『立って』いた。斬るよりも爆破。接近よりも遠距離。徹底したやり方は猟兵だからこその経験だろう。不定形への攻撃は難しいが第六感を働かせれば見切りなど容易い。可愛らしい腕(貌)を回避するには早めの反応が必要不可欠。不用意な相手に用意した思考を叩き付ける。恨みはないけれど、殺すなら倒さないといけないのです――放たれたオーラの鎖が一個体の運命を決めた。何処からの絶望なのかは判らないが。
 竜を殺せるならば不定形を殺せても不思議ではない。魔を纏った剣が鎖と共に生命を断ち切る。漏れた音は意味を忘れて、彼の手に残るにゅるんとしたもの。確実に。数を減らすのが先決だ。

――あぁぁ。

 ではお姫様、まずはスープなど如何でしょう――神原・響(黒の女王の契約者・f06317)の囁きに上機嫌なのは童女。周囲の猟兵は気付いても気付かなくても問題ないが、不定形の彼女等は『理解して』しまった。同じような存在でも力の差が圧倒的ならば怯えて嗤う、当たり前。還るべきは自らで還される場所は『あそこ』なのだ。女王は笑いながら抱擁を受ける。いっしょになるよりもいっしょになりたい。緑色が融けるように――拒否。黒の女王には神原が存在するのだ。此れ以外は不要だと影の茨を放出する。肚を満たすには足りないのぉ。
 奈落の底無し胃袋がスープを最後の一滴まで。啜れば啜るほど味の出る少女どもだ。可哀想とも思わない。此れが女王様の食事で在り、前菜終了の鐘が鳴る。楽しい楽しい残響の宴が始まるのだ。たまらない大皿だろう。

 蹂躙が優しい言葉に聞こえる。
 虐殺に近い。
 ああ。もう。
 粘液のてけりゃあは聞こえない。

 ごーん――痩せ細った怪物。巨躯を晒す前に残骸を集める。女王の食事は中断され、彼女等の死が生贄と見做された。晒された緑色は灰色とも白色とも言い難い、絶叫の貌を形成し、邪悪の所業を世に満たす。視よ。聴け。振動する狂気に身を浸すのだ。無数に生える腕と奇妙に膨らんだ腹部。発生する毒のような音声――さあ。猟兵達よ。此処からが本番だ。UDCの音楽を根元から引っこ抜け。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『残響の女神』

POW   :    信者の供物
自身の装備武器に【生贄になった者の身体部位の一部 】を搭載し、破壊力を増加する。
SPD   :    叫ぶ
【絶叫 】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
WIZ   :    凝視
小さな【狂気 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【トラウマに応じてダメージを与える空間】で、いつでも外に出られる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナハト・ダァトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 供物は揃った。
 あとは『探す』だけだ。
雛菊・璃奈
他の猟兵と連携して戦闘…。

【unlimited】を周囲に展開…。【呪詛】を高め、威力を極限まで増幅…。
準備が整い次第、【unlimited】を斉射して全ての四肢を串刺しにして動きを止める…。
そこから九尾凶太刀による斬撃からの【呪詛】【衝撃波】【2回攻撃】で×字に斬りつけ、残りの【unlimited】を胴体や頭部を叩き込み、一気に殲滅するよ…。
敵の攻撃は【オーラ防御】【呪詛】【カウンター】【武器受け】魔剣アンサラーで反射を狙うよ…。


極限まで呪力を高められた妖刀・魔剣の群れは神をも滅ぼす…。呪詛に沈め…邪悪なる神…!


早見・葵
不可思議な相手ですね
先程の不定形もそうですが、油断せずにいきましょう

様子見と牽制も込めて【白龍】を槍として【投擲】する
弾くようならそのまま突っ込み、剣を使った斬撃を振るう
すぐに離脱して、距離を取る

相手の攻撃は
【見切り】【第六感】で予測して回避していく
他の猟兵と連携するなら、ヘイトを稼ぐために挑発も行う
「探しているのは冥土への切符かしら? 」
避けれない時は【武器受け】で受け流す

一度斬撃を見せ、軽く跳躍して首を狙ったDrache Jagdを放つ
「貴様は女神ではありません。ただの負の産物です」


神原・響
『女神を名乗るならば、もう少し華がなければならんのぉ』
そう言って女王の茨は、異形の女神を絡めとり、黒光に輝く剣は四肢を地面に縫い留めていく。
動きを封じられた女神に対し、響は狙撃銃を構え聖言の刻まれた弾丸を女神へ打ち込んでいった。



何で在れ、彼等は人間だったのだ。

 unlimited curse blades――狐の内側に秘められた魔の刃が無限と成りて顕現する。連携しての戦闘は重要だが先陣を切り大打撃を与えるのも立派な在り方だ。呪われた魔の属性が極限まで高まるだろう。故、小さく漂った狂気に『感化』される必要など無い。細身の邪に叩き付けるべき九尾の斬――凶は狂の精神を斜め十字に描き、致命的な『無間』を画くだろう。胴体頭部を破壊する殲滅の所業は正しく妖。重ねて魔剣アンサラーの出番。凝視を退けられ怒りに震える狂気が腕を振るって襲い掛かる。されど楽園への誘いは其方側に向けられた最悪だ。武器で受けた雛菊は尾を伸ばす。隙を晒した愚物『神』に与えるべきは滅びだ。呪詛に沈め、邪悪なる神。
 台詞は無い。対象は叫ぶだけの肉塊だ。猟兵に託された使命は『これ』の片づけで、UDC職員では困難な狂気払い。拭うハンカチは貴様等の武装と技術で在る。次の行動を視るのだ。
 此れを倒すのは困難だと神は雑魚じみて認識した。ならば次に狙うべきは弱そうなものだ。勿論、殺すには困難な『連れ』も存在するが本体を潰せば問題ない。漏れる狂気は卑猥さを増して神原の腸を狙い始める――女神を名乗るならば、もう少し華がなければならんのぉ――おそらく。自称女神は大莫迦だ。まして最も『骸』側に近い存在を定めるとは阿呆の極み。黒の茨が灰色の肉体を捕縛し、輪郭曖昧な四肢を地に縫い付ける。神原が放った聖言(弾丸)が額に命中(あた)って絶叫へ。
「探しているのは冥土への切符かしら?」
 不可思議な相手ですね――油断は大敵だ。たとえ脳漿を撒き散らしても相手も怪物、過去の骸(オブビリオン)には執着の化身という面も在る。傷塗れの全身が叫ぶと同時に治癒される現状、視ただけで寒気が這うものだ。其処に舞い降りた白き龍は槍と化して宙を裂く。串刺しにされた相手も怪物、過去の骸(オブビリオン)には執着の化身という面も在る。傷塗れの全身が叫ぶと同時に治癒される現状、視ただけで寒気が這うものだ。其処に舞い降りた白き龍は槍と化して宙を裂く。串刺しにされた異端は憤慨を起こし肉を堕し、早見目掛けて『欠片』を晒す。距離を放しても追跡する暴虐の血肉は無機物の如くおぞましい。
「貴様は女神ではありません。ただの負の産物です」
 回避行動は不要だったのだ。噴出した邪の一部。即ち、生贄と見做された不定形どもの遺産は『容易く』潰され絡め貪られの三重苦。やはり連携は重要だと狐は思い、黒の微笑は喰い足りないの表現だ。咆哮する白き龍の槍が、再生と崩壊の後者を演出する。神は殺すべきだ。なぜならば奴等を造ったのは過去の連中。
 侵食する影が狂気を蹂躙する
 呪いの塊が狂気を蹂躙する。
 龍の信念が狂気を蹂躙する。
 など当たり前の光景で日常茶飯事だと皆は想うだろうが、果て、本当に何方が正気なのかわかりはしない。邪の怒りは理不尽への抵抗だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

テリブル・カトラリー
不定形よりは鉛玉の効く相手だろうか。
然らば、これだ。ガトリング砲。
ブーストとダッシュで距離を取る。

これもまた戦争の産物だ。よく喰らえ。
両腕をガトリング砲へ換装、浮遊砲台も併せて3門一斉発射。
その巨躯をふき飛ばす全身範囲攻撃。
供物となった犠牲者の肉を削ぎ落とす、
絶叫する肉塊を、ただ物言わぬ肉塊へと変わるまで、
狂気無く、無情に、機械的に、ただ撃ち続ける。



ドロドロに融けた、闇黒じみた穢物が在りました。

 不定形よりは鉛玉の効く相手だろう――動けない肉の塊に対して宣告された腕先はガトリング砲。距離を取る為の足など不要で現地点からの集中砲火が効率的だ。戦争の産物が放出する死への舞踏(回転)は凄まじい音と化すだろう。おぞましい対象を穴ぼこ乳製品(チーズ)にするべく『遊泳移動砲台』が食べ放題を演出した。接近していた猟兵の後退を確認すると即座に――巨は虚に似て等しく吹き飛ばされる。されど対象は腐っても異形。塵芥と飛沫(しぶ)いても絶叫する事を止めない。犠牲者の肉を剥いで屠れど次々不滅と生えて異く。もの言わぬ肉塊の完成には時間が掛かりそうだ。撃ち続ける。
 狂気ではないと。無情だと。機械的だと。砲台を視た連中は言うだろうが、此れも生命が孕んだ狂気。進化の産物だと神は思った。抗うには打破せねばならない。無言で迫る骸への回帰がクラブのように鋏を首元(生贄の継接)へ。

成功 🔵​🔵​🔴​

神原・響
「では、これにて終幕です。眠りなさい、愚かな女神よ」
黒剣は紫電を発して、女神を内と外から焼き尽くす。
影の茨は、黒の女王の影へと引きずり込む。
そして響は、止めとばかりに二丁拳銃より放たれる聖言刻印弾をありったけ叩きつけた。



では、これにて終幕です。眠りなさい、愚かな女神よ――女神を貪るのは黒色の女王。人間が神を屠った話など手垢に塗れた舞台だが、此度は現実で『否定』出来ない棘々だ。美しき物語が狂気を撒き散らす愚物に刃を突き立てる――発せられた紫電は中身を焼き尽くす決意の膨張。痺れた肉が融けて混ざると酷い臭いが空気を侵す。動けぬ獣を捕縛するのは簡単だ。茨の群れが再生『した』手足を撫で、仔を招く母親のような抱擁を――ずぶり。影は喰らう。影は呑み込む。影は咀嚼する。痩身巨躯の肌色を赤色に変えて啜り続ける。おぞましき猟兵の『隣人』は正気だと誰が証明しよう。欠片と欠片の継接ぎにトドメを成せば総ては安寧。定められた運命に突き落とすべく、聖人の咆哮が――だが。足りない。這い出る『もの』は元の貌を忘れた邪神で、絶叫する咽喉も壊された曖昧。ぐずぐずと落ちる腐れた塊は生贄の涙とも思える筈だ。生える。生える。再生(は)得る。今直ぐに此奴を殺さねば!

成功 🔵​🔵​🔴​

虻須・志郎
そうそう、こういうのでいいんだよ
最近はマグロだのトマトだの……
なんかこう、邪神っぽくないというか
まあいいや、さァ行くぜ

愚神再来、第四の蜘蛛は御立腹だ
何が女神だ、女王だ、片腹痛い
その声明には同意しよう
だが、その生命には抗議しよう
好きに語れや第四の、ここは貴様の独演場

俺はいつもと変わらない
この身捨てて、その身喰らうまでよ



期待するならば『こういうの』だ。喜劇で飛ばないトマトや遊泳するマグロなどキマイラ連中に預けて終え――虻須・志郎(第四の蜘蛛・f00103)が対象を認識すると共に『狂気』を嘲笑う嗤『四』笑を呼ぶ。さァ行くぜ――愚かものには愚かものだ。後悔するのは公開させた残響で、何方も女神と説くにはおぞましい。恍惚に満ちる世界は地獄へと糸を垂らすが、佛の慈悲も赦されないのだ。愚神再来。

 その声明には同意しよう
 だが、その生命には抗議しよう

 曰く、神も人型を好む時代なのだ。女学生じみた物体が虻須の傍らで微笑んだ。気の触れた再生(は)えるものは『それ』を睨んで手を振った。ああ。仲間だ。仲間ならば『殺さねば』ならない。神は神を罵る、人間のような無の貌よ。全員が『捨て身』だと知るが好い。アトラク=ナクアの絡まりは世界の滅ぶ橋完成まで――死んだ。木乃伊じみた生贄の一個まで貪り尽くされた。だが。誰が蜘蛛を抑制するのだろうか。虻須の脳味噌に刻み込まれた、人型の微笑みを、誰が消去出来るだろうか。

苦戦 🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『祭囃子に誘われて』

POW   :    食べ歩いて楽しむ

SPD   :    ゲームで楽しむ

WIZ   :    運試しで楽しむ

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


祭りだ。祭りだ。笛と太鼓の騒々だ。
女神を屠った猟兵はロバートに連れられ屋台に向かう。

盆踊りに参加してもいい。
虻須・志郎
POW
真の姿を開放、するわけねえだろ!

あー……蜘蛛が暴れて頭が痛い
あいつこういうの好きそうだしな
気になって出て来たのかもしれん
まあ、元々こっちの世界の邪神だろうし
思う所があったんだろうよ。この祭りの話な

俺の所じゃこういうのはシップ単位だったからなぁ
近い所にゃ無かったんだよ。あの綿菓子貰うか
何か最近似た様なの随分見た記憶が……まあいい

人を贄に邪神を呼ぶ、それとも成った?
似た類だが俺とは違うな……こんなに原始的じゃない
ハイカラさんですよ俺は。ハイテクとも

しっかし新しい邪神も随分と増えたのか
悪い話だが、いい話だな
俺達が狩り尽くす相手がわざわざ来てくれてるんだ
今後とも盛大に歓迎しようじゃあないか、先生



真の姿を解放する――自分で自分に突っ込む存在はおそらく壁認識の第一段階だろう。兎角。虻須が訪れたのは賑やかな屋台。焼き鳥は説教を垂れ流し、射的の景品は妙な豚の人形だ。嬉しい嬉しくないは人間の十色で在り、何方にせよ『楽しみ』は痛みに妨げられる――頭蓋に張り巡らされた糸が解ける事なく、正気の器を鉛の如く曇らせた。
「俺の所じゃこういうのはシップ単位だったからなぁ」
 ふわりと浮かぶような言葉が雑踏に飛散する。懐かしき宇宙を想いながら第四の故郷を謳歌するのだ。甘い香りに誘われて、回るザラメに箸を入れて――綿飴だ。買おう。金銭は隣のグリモア爺に払わせれば問題ない。
「人を贄に邪神を呼ぶ……成った」
 不定形の集まりが残響を落とす。小さな狂気が膨らむには『正気』を崩す種が不可欠だ。原典からの『通り』で、闇黒の存在は人を集めて『惹き』連れる。盲目的な鬼面像は雪のように跡を残さないものだ。原始的な行為こそが次に繋がる――ハイカラさんですよ俺は。ハイテクとも――と思うべき。
「今後とも盛大に歓迎しようじゃあないか、先生」
 復活する邪神が多い。民間的には見えざる脅威だが、猟兵視点では好都合だ。滅ぼすべき骸が向こうから葱を背負って現れる。肚は満たされるだろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

早見・葵
UDCの祭りは学園とは違うのですね。
興味深く見て回りながらも、自分の世界で見たことがない食べ物をあれこれと買っていく。

このたこ焼きという食べ物……熱さは平気ですが
カリットロッというこの食感、たまりませんね!
職人の技術も私では難しそうな……楔のような道具であのように……

はっ! あっちには串焼きが!? こっちにはデザートらしきもの(かき氷)が!?
人混みの中へと消えていき、しばらくは帰ってこないだろう。

人混みで何かトラブルが発生していたら、悪い方を見極めて落ち着かせる。
叩かれそうなら、無敵城塞で食べ物をガード!!



世界が違えば祭りも違う。極々当たり前の事柄だが新鮮さを失わない為には必要不可欠な『もの』で在る。見た目も匂いも珍しい味ばかりで視線が忙しない早見は『屋台』の誘惑に導かれていった――くるくる。職人の手によって踊る球体はソースの香ばしさと共に、食欲を擽り始める。舌や上顎の火傷など心配する必要皆無なのだ。何故かって。彼女は竜人。熱々ならば咽喉元で。
「カリットロッというこの食感、たまりませんね!」
 禊のような道具。たこ焼きを作る為に欠かせないもの。此れを視た竜人は年相応の表情で首を傾げる。どのように焼くのだろうか。如何して料理出来るのだろうか。不思議で不思議で面白い。他の猟兵に質問したら良き回答が――訊く前に食い気と好奇心が勝った。じゅうじゅうと招く串の群れ。キラキラとした目を留める術など在りはしない。人混みに消える娘はもみくちゃに笑って頬張るのだろう。
 此処は現代日本かつ治安の良い町だ。厄介事に巻き込まれる事はない。溢れんばかりの食物を倒すのには時間が掛かりそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

テリブル・カトラリー
祭りか、こういった騒々しさは、嫌いじゃない。
とはいえ、食事をするでもなし、ただ眺めて歩くも良いが、
それは味気ないという物、ゲームの一つもやるべきだろうか?
何か私でもできるものは……

的当て…か、銃器を扱う私がやってはいささかズルい気もするが
少しやってみよう。適当に一つ…
………あたった。が、落ちない。銃の威力が足りないのか。
これは少しコツが入りそうだ。

とりあえずは、この銃でも落とせそうな小物を狙わせてもらおう。
(スナイパー使用で小さく軽い物から狙いをつけて落としていく。ところで、景品はどうしようか?)



小さな狂気は騒々しい熱気に穿たれた――祭りか、こういった騒々しさは、嫌いじゃない――されど食事する肚も無く、ゆらりと歩む現状は少々味気ないものだ。猟兵達と離れた傭兵は周囲を確認する。幾分が流れた。長くて面白い人間の蜿蜒に塗れ、見つけたのは相応しいゲームだ。並べられたぬいぐるみや駄菓子の箱。一段目、二段目、三段重ねのお子様から大人まで。射的で在る。
「少しやってみよう。適当に一つ」
 店の親父がコルク銃を渡す。本職の人間が掴めば凶器と同等に的を逸れないが――こつん。落ちたのは弾だけだ。くまのぬいぐるみは微動だにしない。威力が足りないのだ。おそらく本物を使い慣れた傭兵故に難しい。小物を狙うのが正解だろう。小銭を追加。補充された軽い円筒形は再び――ころり。地面に触れたのは――だ。
 ところで。景品はどうしようか。
 隣に視線を投げると俯いている女の子。一個も取れず、掌を見たが小銭は無い。ありがとうの声が聞きたくて。

 回帰クラブの噂は終わり、繋がる頁も無くなった。
 されど怪奇は此れからも、平穏を脅かす筆だろう。
 だが。今は。
 嬉しそうに笑う、女の子を倣って。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年01月25日


挿絵イラスト