●龍脈火山帯
……帝竜ガイオウガ。
それは煮えたぎる溶岩の如き巨怪で、ありとあらゆるモノを焼き尽くし、生命の存在を許さぬ圧倒的な存在であった。
その存在より生まれしモノ達は、『炎の獣』と呼ばれており、ガイオウガの忠実な下僕であった。
「垓王牙(ガイオウガ)ヨ。ココニ猟兵達ガヤッテキマス」
炎竜がただならぬ殺気を感じ取り、警戒心をあらわにした。
それはガイオウガの命を奪うべく、この地にやってきた猟兵達のモノ。
「ワザワザ死ヌタメニ……。自分ノ実力ヲ過信シ、垓王牙ヨリ劣ル存在デアル事ヲ認メヌ者達ガ……」
炎虎が勝利を確信した様子で、フンと鼻を鳴らした。
いくら猟兵達が強者と言えば、帝竜に勝てる訳がない。
例え、束になって掛かってきても、燃え盛る炎に包まれ、あっと言う間に消し炭である。
「我等ノ力ヲ示スタメ、スベテ蹴散ラシテシマイマショウ。例エ『再孵化』ニヨリ記憶ガ失ワレテイタトシテモ、ソノ魂ガ覚エテイマス」
その流れに乗って、炎狼も帝竜ガイオウガを煽って、煽って、煽りまくった。
「……」
しかし、帝竜ガイオウガは黙ったまま。
『再孵化』によって失われたモノは多く、大半の記憶が深い闇の底に沈んでいた。
その影響が人格にも出ているらしく、かつての自分であれば、どういった反応を示すのかさえ分からない程だった。
それでも、炎の獣達は帝竜ガイオウガに絶大な信頼を寄せており、敗北する事など有り得ないと考えているようだった。
●ガジルからの依頼
「みんなに頼みたい事があるんだよ!」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明し始めた。
今回の目的は、帝竜ガイオウガの撃破。
帝竜ガイオウガは赤熱する火山を根城にしており、その火山と同等の巨体を誇っているようだ。
また全身から溶岩と『炎の獣』を放ち、踏みしめた大地を活発化させ、攻撃を仕掛けてくるようである。
その事を踏まえた上で、帝竜ガイオウガを撃破する事が、今回の目的である。
ゆうきつかさ
この依頼は戦争依頼です。
基本的には、キャラクターらしさを重視しますので、世界観や設定に問題が無ければ採用していこうと思います。
また敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります。
第1章 ボス戦
『帝竜ガイオウガ』
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POW : 垓王牙炎弾
【全身の火口から吹き出す火山弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【『炎の獣』に変身する】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 垓王牙溶岩流
自身の身体部位ひとつを【大地を消滅させる程の超高熱溶岩流】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 垓王牙炎操
レベル×1個の【ガイオウガに似た竜の姿】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
イラスト:阿賀之上
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
天道・あや
よっと!youがここの帝竜?……って、無反応……あっ、成る程、この火山みたいに噴火するで溜め込むタイプ?……ま、どっちでもいいけど!……あたしの燃える夢への情熱の炎とyouの炎……どっちが熱く!そして燃えるか!……勝負!
放ってきた炎はレガリアスを稼働させダッシュで見切りながら、避ける!火山だろうと、レガリアスなら、あたしのダンスで鍛えた足腰なら問題なく、動ける!【足場習熟、ダッシュ、ダンス】
そして!避けながら炎を一ヶ所に一ヶ所に集めるよう、誘導して、集めたら……こっちの番!UC発動!隕石で炎を……押し潰す!【誘き寄せ、属性攻撃(水)】
そして!隕石に飛び乗って帝竜まで接近してパンチ!【鎧砕き】
火土金水・明
「とうとう、ガイオウガも現れましたか、こちらも全力で迎え撃ちましょう。」
相手の先制攻撃に対しては、【見切り】【野生の勘】【第六感】の技能を駆使して回避を試みます。
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【破魔】と【継続ダメージ】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『帝竜ガイオウガ』と召喚された者達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【地形耐性】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでも、ダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
天星・暁音
状況が状況だしね
猟兵以外に見られる心配もない
ならここは本気で叩き込む
星の船、戦闘システム起動、各部チェック、問題なし、戦闘モードへ移行、出力オールグリーン、全砲門開放、出力最大!
さあ、力の続く限り全弾発射だ
先制対策
防具の空中歩行で大地の消滅から逃れつつそのまま空中で回避行動しつつ星の船の甲板に降り立って後は宇宙船のシールドを使いつつ攻撃をオーラ防御併用しつつ基本は相手の攻撃が届かない上空高くからの行動を心がけます
元々支援攻撃など使う時は船の本体は宇宙なので、そこまで行っても良いです
一応設定上は船内部との転送装置はありますのでそれでの退避や、そもそも最初から宇宙から攻撃仕掛けるのも有りです
髪塚・鍬丸
任務了解、だ。御下命如何にしても果たすべし。
敵は熔岩を操る怪物。地上にいてはひとたまりもないな。
強化忍装束「忍鎧·天戎」のスラスターを全開。【空中戦】【早業】で、高速で上空へと飛行し敵の初撃から退避する。空中へと放たれる追撃は【視力】を凝らし【見切り】、回避。
しのぎ切ったら空中でUC【影分身の術】を発動。無数の分身を空中に展開する。
巨大な敵には数で攻めるのが定石。
「斬影手裏剣」使用。分身全員から、二次元の薄さを持つ影の手裏剣を【投擲】、雨の様に降り注がせる。鱗の隙間を狙う【鎧無視攻撃】だ。
如何に巨大だろうと問題ない。倒れるまで打ち続けてやるぜ。
亞東・霧亥
【SPD】
・先制対策
【武器改造、オーラ防御、火炎耐性、空中浮遊、サーフィン、殺気】
溶岩流を波乗りする。
クリエイトフォースを熱に強いサーフボードに変え、更に身体ごとオーラでコーティング。
ボードが赤熱し始めたらメタルウィンドに掴まって、時々空中浮遊。
溶岩流サーフィンと空中浮遊の繰り返しで乗り切る。
俺、この攻撃を凌いだらアイツをぶっ殺すんだ!と沸々と殺意を募らせる。
【UC】
帝竜大戦争と行こう。
過去と言うには最新の、ベルセルクドラゴンに変身する。
これまでに漲らせた殺意で身体と戦闘力を増大させ、真正面から面と身体が粉砕するほどボコボコにぶん殴る!
「っしゃあ!スッキリ爽快!」
グァンデ・アォ(サポート)
《アドリブ、連携、苦戦描写、ユーベルコード詠唱変更、その他何でも歓迎です》
「おや? あれは何だろう……ねーねー、そこのオネーさん、これは何なの?」
通常はだいたいイラストの通りのキャラクターです。
好奇心の向くまま、あちこちウロチョロ飛び回っては、なんやかんやで状況を動かします。
念動力でその場にあるものをなんやかんやしたり、ウロチョロ飛び回ってなんやかんやしたり、危険な行為に勇気を出してなんやかんやします。
「サポートAI、『大人の』グァンデです。よろしくお願いします」
マシンヘルムに変形して誰かに装着してもらう(攻性ユニット化)場合に限り、口調と人格が大人のそれになり、装着者の行動をアシストします。
サエ・キルフィバオム(サポート)
猫かぶりな妖狐で、直接的な戦闘というよりも、情報を集めたり、不意打ちやだまし討ちのような奇襲を得意とします
猫をかぶってる時は「あたし」と自身を呼び、語尾に「~」が入るような間延びしたしゃべり方をします
真剣な時は「私」呼びになり、口数は少なくなり、語尾の間延びは消え、気に食わない相手には結構キツめの口調になります
「ごめんなさい、あたし道に迷っちゃってぇ~……」
子供らしく振舞って油断を誘う、色気を出して魅力で釣るなど、あの手この手を使います
「は?私がそんな事許すと思った?」
本性を現し後ろから絞殺糸を巻き付けるようなイメージです
基本的に行動はおまかせします
アドリブ・絡み歓迎です
よろしくお願いします
グンヒルド・メリーン(サポート)
クリスタリアンの探索者×パーラーメイド、20歳の女です。
普段の口調は大人(私、~君、~嬢、だ、だね、だろう、だよね?)
時々 女性的(私、~君、~嬢、ね、よ、なの、なの?)です。
人命が最優先。カナズチ。 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
セシリア・サヴェージ(サポート)
「私の力が必要なら喜んで手を貸しましょう」
「人々を傷つけるというのであれば、私が斬る」
「護る為ならば、この命惜しくはありません」
◆性質
『暗黒』と呼ばれる闇の力を操る黒騎士。闇を纏った冷たい風貌から誤解されがちですが、人々を護り抜くという強い信念を持っている隠れ熱血漢。味方には礼儀正しく優しく接しますが、敵には一切手加減せず非情です。無茶な行動や自己犠牲も必要と判断すれば躊躇しません。
◆戦闘
『暗黒剣ダークスレイヤー』と共に力任せに暴れます。ダメージや怪我を恐れず、代償を伴うユーベルコードの使用を躊躇しません。非戦闘員が戦場にいる場合は護衛・救出を優先します。
ビードット・ワイワイ(サポート)
ビーえもんという名前のゆるキャラです
自由に楽しみ自身の布教に努める
見た目は浴衣JC
ユーベルコードは嫌らしい攻撃をすることで相手の強みを消す攻撃を得意とします。最近は真面目風に見えるネタ戦法をよく取っています。
ウォーマシンですので脅しや誘惑には屈しません。完全機械ウォーマシンらしくそれを活かした行動をします。一番かわいいと思っているのは自分自身です
アイテムは色々ありますが無視して構いません。実際どのような形をしているかは私も分かりません。正体不明です。
普段の一人称は「我」
あとはおまかせします
ルード・シリウス
残像をばら撒く様に置いて囮にしながら被弾の頻度を抑え、同時に回避不能な火山弾の被弾する瞬間を見切って、神喰と無愧の二刀を用いて火山弾を斬り落とし、返す刃で獣に変じた炎を薙ぐ様に斬って凌ぎ、少しずつ突き進む
上手く凌ぎ切れたら闇斬に持ち替え、同時に外套と靴の能力で気配と音を殺し接近。間合いへ踏み込みながら血結飴を噛み砕き、暴食の血核を発動。持てる己の力と魂を乗せ、核たる魂の有る箇所目掛け、刃に込めた捕食と呪詛の力で血肉と魂を喰らい尽くすが如く【絶刀】の一撃を叩き込む
何度だって喰らいついてやるぜ…喰らい尽くすまでな
それと、敗北も挫折も知らねぇと思ったか?
知ってるから渇望するのさ、より強くなる為にな
●龍脈火山帯
「ところでガイオウガは、何処にいるんだろうね? さっきから何処を見ても、山しかないけど……」
グァンデ・アォ(敖 広徳・f10200)は仲間達と共に、帝竜ガイオウガを倒すため、龍脈火山帯にやってきた。
龍脈火山帯は見渡す限り、山、山、山っ!
しかも同じような山が幾つもあるため、途中で何度も迷いそうになった。
だが、どこにも帝竜ガイオウガの姿はなく、無駄に時間ばかりが過ぎていた。
「ひょっとして、アレとか~。まさか、そんな事はないと思うんだけどね~。だって、ほら……どう見ても山でしょ? ちょっと顔っぽい感じの所があるだけど、さすがに帝竜って事は……」
サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)が乾いた笑いを響かせながら、自分の中に芽生えた不安を取り除こうとした。
その気持ちに反して、山と思っていたモノが、鬱陶しそうにしながら、薄っすらと目を開けた。
それと同時に、猟兵達の背筋にゾッと寒気が走り、その場から動く事が出来なくなった。
「これは……デカイな」
髪塚・鍬丸(一介の猟兵・f10718)が驚いた様子で、山のように大きな帝竜ガイオウガを見上げた。
先程まで、まったく気配を感じなかったものの、今なら……分かる。
目の前にいる敵が、恐ろしい程の力を秘めている事を……。
まるで首元に得物を向けられているような状況になりつつ、一筋の汗が地面に落ちた。
「……と言うか、これが帝竜? さっきから、まったく無反応なんだけど……。ひょっとして、火山みたいに噴火するで溜め込むタイプ? ……ま、どっちでもいいけど!」
天道・あや(未来照らす一番星!・f12190)が、帝竜ガイオウガをマジマジと見つめた。
帝竜ガイオウガは猟兵達の存在に気づいても、まったく動じておらず、こちらの様子を窺っているようだった。
「とうとう、ガイオウガも現れましたか、こちらも全力で迎え撃ちましょう」
火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が、警戒した様子で間合いを取った。
状況的には、こちらの方が有利なはずだが、何故か嫌な予感しかしなかった。
それは自分の傍で揺らめく炎が、意志を持ってこちらの様子を窺っているような気がするせいかも知れない。
「まあ、状況が状況だしね。猟兵以外に見られる心配もない。……なら、ここは本気で叩き込む!」
そんな中、天星・暁音(貫く想い・f02508)が、自分自身に気合を入れた。
しかし、その気持ちに反して、膨らんできたのは、不安な気持ち。
気のせいか、まわりでユラユラと揺らめいていた幾つかの炎が、距離を縮めているような錯覚を覚えた。
「私の力が必要なら喜んで手を貸しましょう。それに、帝竜ガイオウガが人々を傷つける存在というのであれば……私が斬る!」
セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)が、覚悟を決めた様子で間合いを取った。
その間も胸騒ぎが収まらず、身体を動かす事が出来なかった。
おそらく、この状況で動く事は、自殺行為。
それが本能的に分かってしまう程、辺りの空気がピリピリとしていた。
●帝竜ガイオウガ
「ドウヤラ、愚カ者バカリガ集マッテイル訳デハ無イヨウダナ。ナラバ、我モ全力デ相手ヲシテヤロウ!」
次の瞬間、帝竜ガイオウガがカッと両目を開き、全身の火口から火山弾を吹き出させた。
それが流星の如く勢いで猟兵達に降り注ぎ、落下した地面に巨大なクレーターを作り出した。
それに合わせて、辺りで揺らめいていた炎が、落下した火山弾と共に獣と化し、猟兵達に襲い掛かってきた。
「……騙シ討チトハ卑怯ナ。ダガ、我等ノ敵デハ無イナ」
ビードット・ワイワイ(根源的破滅招来者・f02622)が素早い身のこなしで火山弾を避け、飛び掛かってきた炎の獣達の攻撃を回避した。
「一思イニ殺シテヤロウト思ッタノニ愚カナ奴メ」
炎虎がイラついた様子で、喉をグルルと鳴らした。
「ダガ、我ラニトッテハ好都合……」
炎狼が今にも飛び掛かってきそうに勢いで、何度も地面を蹴った。
「我等ニ敵対シタ事ヲ後悔サセテヤロウ」
それと同時に炎竜が炎の獣達を引き連れ、猟兵達に襲い掛かってきた。
炎の獣達は捨て身の覚悟で猟兵達に飛び掛かり、牙を剥き出しにして襲い掛かってきた。
「それで脅しているつもりか? 俺には『喰らってくれ』と言っているように聞こえるのだが……」
ルード・シリウス(暴食せし黒の凶戦士・f12362)がまったく動じず、冷たい眼差しを炎の獣達に送った後、暴食剣「神喰」と呪詛剣「無愧」で即座に斬り捨てた。
「ナ、ナン……ダト!」
それを目の当たりにした炎熊が、表情を凍りつかせた。
いくら猟兵達が強いとはいえ、瞬殺されるのは、予想外。
しかし、炎熊が反撃する間もなく、ルードが返す刃で真っ二つに斬り裂き、その勢いに乗って次々と炎の獣達を斬り捨てた。
「させるかァァァァァァァァ!」
その行く手を阻むようにして、炎の獣達が次々とルードに襲い掛かってきた。
「……ここはボクに任せて」
すぐさま、グァンデが【ジャスティス・ペイン】を発動させ、あえた不利な行動を取る事で、自らの身体能力が増大させ、念動力で辺りの岩を操って、炎の獣を貫いた。
「いや、問題ない。行く手を阻むモノは、すべて……斬る!」
その間にルードが呪刀「闇斬」に持ち替え、幻影の外套と音無しの靴で音と気配を消し、間合いに踏み込みながら、血結飴を噛み砕き、暴食の血核を発動させた。
それと同時に、激しい飢餓感に苛まれ、ケモノの如く勢いで、炎の獣達を斬り捨てた。
「ナカナカ、ヤルヨウダガ、ソレモココマデダ」
炎犬がイラついた様子で、唸り声を響かせた。
「ならば、試してもみよう。それが真実か、どうか……」
ビードットが【実行仮想破滅・某国の逆襲(アクセス・イマジナリールーイン・リメンバーミー)】を発動させ、宇宙に逃亡した某国が復讐の為に開発したフライングトライヘッドメタルアンデッドシャークを召喚し、常に自己進化をする事で自らを強化した。
「エエイ、ナニヲモタモタシテイル」
帝竜ガイオウガが苛立った様子で、自分の姿に似た炎を、次々と飛ばしてきた。
竜の姿をした炎は、炎の獣達を引き連れ、猟兵達に襲い掛かってきた。
「火山だろうと、レガリアスなら、あたしのダンスで鍛えた足腰なら問題なく、……動ける!」
あやが竜の姿をした炎をダッシュで見切り、炎の獣を引きつけるように駆け回った。
「グヌ、グヌヌ! 何故ダ! コノナハズデハ……」
炎狼が猟兵達を睨みつけ、警戒した様子で間合いを取った。
「……残念、それは残像です」
その間に明がオーラ防御を展開しながら、炎狼の死角に回り込み、反撃する間も与えず、息の根を止めた。
「……というか、これが帝竜のやり方~? 何だか小悪党みたいだね♪」
サエが素早い身のこなしで、次々と炎の獣達の攻撃を避け、【サウンド・オブ・パワー】で歌声を響かせ、その歌を聞いた仲間達の戦闘力を増強させた。
「我等ヲ愚弄スル気カ。ナラバ、許サン!」
炎竜が吠えるようにしながら、炎のブレスを吐いてきた。
「……悪いけど、こっちの番! 隕石で炎を……押し潰す!」
次の瞬間、あやが【メテオシュート!フリースタイルステージ!(スタァハバショヲエラバナイ)】で夢と希望の流星群を降らせる事で、戦場全体をライブ会場と同じ環境に変化させた。
それに合わせて、あやが隕石に飛び乗って、帝竜ガイオウガに迫り、鎧砕きで強固な外皮を破壊した。
「……これで喰らいやすくなったな。悲鳴を上げる準備は出来たか? 泣き言を言うのなら今のうちだ。だが、いまさら後悔したところで手遅れだ。俺は止まらない。……喰らい尽くすまでな」
その隙をつくようにして、ルードが【絶刀・咬喰斬獲(ゼットウ・コウショクザンカク)】を発動させ、持てる己の力と魂を乗せ、核たる魂の有る箇所めがけ、刃に込めた捕食と呪詛の力で血肉と魂を喰らい尽くすが如く絶刀の一撃を叩き込んだ。
「グヌ、コノママデハ……」
その事に危機感を覚えた帝竜ガイオウガが、竜の姿をした炎達を操って、自分の身を守った。
「……少し遅かったですね」
それと同時に、明が破魔の力を宿した全力魔法の範囲攻撃で、【コキュートス・ブリザード】を発動させ、氷属性の魔法の矢で帝竜ガイオウガだけでなく、炎の獣達も纏めて攻撃した。
「グオッ……、馬鹿ナ……」
その攻撃によって、炎の獣達が断末魔を上げ、氷の結晶と化して砕け散った。
「……何故ダ。我ノ力ハ絶大ダッタハズ……。ソレナノニ……何故! 何故ダァァァァァァァァァ!」
帝竜ガイオウガが現実を受け入れられない様子で、両脚を超高熱溶岩流に変異させた。
それは大地を消滅させるほどの威力を持っており、猟兵達を飲み込む勢いで広がった。
「……これは、また面倒な事になったね」
グンヒルド・メリーン(たけのこ医者・f12254)が超高熱溶岩流から逃れるようにして、帝竜ガイオウガから離れていった。
だが、超高熱溶岩流は、まるで意志があるかの如く、猟兵達の逃げ道を塞ぐようにして広がっていった。
「確かに、こんなモノを喰らったのでは、ひとたまりもないな」
鍬丸が強化忍装束「忍鎧·天戎」のスラスターを全開すると、空中戦と早業を駆使して高速で上昇した。
その間に、炎の獣達が超高熱溶岩流に飲み込まれたものの、さらに巨大な塊となって猟兵達の前に現れた。
「まあ、何の問題もないけどな」
すぐさま、亞東・霧亥(峻刻・f05789)が武器改造と火炎耐性でクリエイトフォースを熱に強いサーフボードに変え、さらに身体ごとオーラでコーティングすると、超高熱溶岩流を並に見立てて波乗りした。
「地上がダメなら、空ってね」
それに合わせて、暁音が空に飛び上がり、【星の船、エトワール&ノワール】の甲板に降り立ち、宇宙船のシールドとオーラ防御を併用した。
「それに仲間達を護る為ならば、この命惜しくはありません。例え、この身が傷つこうとも、ここで退く気はありません!」
一方、セシリアは【暗黒の煌刃(ダークセイバー)】を発動させ、暗黒剣ダークスレイヤーが纏うオーラを巨大化させ、力任せに振り下ろすと、大地ごと超高熱溶岩流を叩き割り、帝竜ガイオウガに消す事が出来ない傷をつけた。
「……とは言え、治療をする必要がありそうだね」
そんな中、グンヒルドが【喜雨(シュチョウシンリョウ)】を発動させ、医療品一式と共に仲間達の所にテレポートした。
セシリアが大地ごと超高熱溶岩流を叩き割った事で、その大半が裂け目に飲み込まれていったが、だからと言って脅威が去った訳では無かった。
「オノレェェェェェェェェェェェェェ!」
次の瞬間、帝竜ガイオウガが唸り声を響かせながら、地響きを上げて猟兵達に襲い掛かってきた。
「如何に巨大だろうと問題ない。倒れるまで打ち続けてやるぜ」
その事に気づいた鍬丸が【影分身の術(カゲブンシンノジュツ)】を発動させ、無数の分身と共に飛び上がり、斬影手裏剣を雨の如く降らせた。
「それじゃ、帝竜大戦争と行こうじゃないか」
霧亥が【屍山血河(シザンケツガ)】を発動させ、時を遡る力に覚醒して帝竜ベルセルクドラゴンに変身した。
「コ、コレハ……ドウイウ事ダ」
帝竜ガイオウガが信じられない様子で、自分の目を疑った。
だが、霧亥は容赦なし。
帝竜ガイオウガが何か喋ろうとするたび、霧亥がボコって、ボコって、ボコりまくった。
それは、まるで破壊神ッ!
これまでに漲らせた殺意で身体と戦闘力を増大し、真正面から帝竜ガイオウガの顔面を変形させ、身体中の骨を粉砕した。
「コ、コウ……ナッタラ……、オ前等モ……道連レダ!」
帝竜ガイオウガがブクブクと血の泡を吐き、咆哮を響かせながら、再び猟兵達を飲み込む勢いで、超高熱溶岩流を広げて、徐々に大地を消滅させた。
「星の船、戦闘システム起動、各部チェック、問題なし。戦闘モードへ移行、出力オールグリーン、全砲門開放、出力最大! さあ、力の続く限り全弾発射だ! 跡形もなく消え去れえええええええええええええ!」
それと同時に、暁音が【リミッター解除・フルバースト】を発動させ、強化された星の船から帝竜ガイオウガめがけて、容赦のない攻撃が降り注いだ。
「グワアアアアアアアアアアアアアアア!」
その攻撃が流星の如く帝竜ガイオウガに降り注ぎ、超高熱溶岩流と共に沈んでいった。
「……っしゃあ! もう二度と蘇るなよっ!」
そう言って霧亥が大地の底に沈んでいった帝竜ガイオウガに、永遠の別れを告げるのであった。
成功
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