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大宴会にお邪魔します

#グリードオーシャン

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#グリードオーシャン


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●黒猫の誘い
「さて諸君、宴は好きかね?」
 グリモアベースのとある一角、道行く猟兵にそう声をかけて呼び止めたのは紳士風の猫人だった。
 いくらかの注目が集まった頃合いに、その黒猫人……アトラ・アレーナ(黒猫船長・f27333)は帽子を取って優雅に一礼をしてみせる。
「我輩の名はアートラータ・フェーレース・アレーナと言う……長ったらしいのが好かないならばアトラと呼んでくれたまえ。 それはさておき、宴は好きかと尋ねた理由だが……その手の場に招待される機会を、皆にも共有しようと考えついただけのことだ」
 人の良さそうな笑顔を浮かべて歓迎の意を示したアトラは、懐からグリモアを取り出して宙に浮かべる。
 そこから表示されたのは、グリードオーシャンの青い海原に浮かぶ一つの島……見たところキマイラフューチャーの文化を受け継いだ島らしかった。
「その、キマイラフューチャーか。 かの世界の文明遺産であるコンコンコンは、頻度こそ少ないが稼働していて、水や食糧及び嗜好品の類いは生活に困らない程度に貯蓄されている。 加えて海に釣糸を垂らせば酒のつまみに向いた肴が釣り放題食べ放題と、資源に恵まれた島らしい……宴をほぼ毎日開けるだけあるな」
 そんな何かと恵まれた環境下にある島の座標を、アトラのグリモアは指し示したのだと言う。
 海図にない島を書き加えるそのついでに、皆でひとつ宴をしようじゃないか……と言うのがアトラの提案だった。
「我輩は新参である上に、これまで独り身だったからな……諸君とはなるべく早く打ち解けたいと考えたが故の提案だ」
 どうだろうかと微笑む紳士猫へ、幾人かの猟兵は頷きを返したかもしれない。
 ただ、感の良い者は“海図に乗っていない島”をグリモアが指し示した理由を考えただろう。
 転移の扉の前に歩を進める幾人かへ、アトラは満面の笑みを向ける。
「島民もきっと、諸君を歓迎してくれるだろう。 なんせ諸君は『眠らぬ宴の島』の英雄になるのだから」
 ――ん?
 ここで扉の前に立った幾人かが気づいたかもしれないが、アトラは構わず“説明”を入れる。
 あぁ、言い忘れていたが……と大袈裟な演技も添えて。
「この島で“メガリスの試練”を行った『赤虎海賊団』という連中が、試練に失敗したようなのだ。 そうなった場合は“海賊の掟”に従いコンキスタドール化した船員を仲間内で始末するものなのだが……返り討ちに遭った。 で、その船員と島の住民らは『骸うさぎ・バージョン6・96』なるコンキスタドール率いるうさみみの軍勢に囚われている」
 あぁ、つまり、そういうことだ。
 結局のところ、これはグリモアが示した依頼の1つだった、ただそれだけのことだ。
「団員と住民を檻に閉じ込めた連中は、肴を喰ったり酒を飲んだりとやりたい放題、島民の皆殺しは明日にでも……といった所か。 早く向かわなければ我々が飲む分がなくなってしまうから、急いでくれたまえ。 なぁに、鬼も邪も竜も悪魔もなぎ倒す諸君の実力ならば、宴に酔った海賊のなり損ないなど朝飯前、宴の前、だろう?」
 いや、宴ならもう始まっていたか……アトラは今もなお微笑みながら転移の扉を開け放つ。
 騙されたと嘆く者、分かってたと涼しい顔をした者たちの背を、紳士らしいペテン師は手を振って見送った。


四季臣
 四十九度目まして、四季臣です。
 この度はここまでOPを閲覧していただき、ありがとうございます。

 A&Wは戦争の最中ですが、ここで新参グリモア猟兵から宴のお誘いです。
 さて宴会、と入る前に……先に食った飲んだを始めたコンキスタドールにご退場願いましょう。
 戦闘難易度ははっきり言って高くはないです、手早く片付けて宴を楽しみたい人はこちらへどうぞ。

 第1章は、集団戦です。
 アトラが言っていたうさみみの軍勢とは『うさぎライダーズ』のことでした。
 島の住民の大多数を檻に閉じ込めた彼らは既に宴会を始めてしまっています。
 酔っぱらっている、とのことなので不意打ち先制攻撃はなんでもござれ。
 なお、現場に到着すると儀式を行った『赤虎海賊団』の船員が何人か囚われているのを確認できます。
 死の危険が迫っている者はいないので、無視をしても問題はありません。

 第2章は、ボス戦です。
 赤虎海賊団の元船員だった者が、『骸うさぎ・バージョン6・96』と言うコンキスタドールに変貌しています。
 このボスは特に酔っぱらっていないので、純戦になります。
 第1章で救出した海賊がいた場合、何らかの手助けをしてくれるかもしれません。

 第3章は、日常パートです。
 救出された海賊や島の住民が、儀式の勝利と猟兵への感謝を込めて宴を催してくれます。
 食糧と水は豊富にあり、嗜好品にも困っていないとのことなので、楽しむ分には不自由はないと思います。
 特に酒のつまみの肴が旨い、とグリモア猟兵は言っていました。
 その新参なグリモア猟兵ことアトラは1人で楽しんでおり、呼ばれなければリプレイには登場しません。

 それでは、よろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『うさぎライダーズ』

POW   :    契約鮫魔術
自身の【契約の履行、もしくは契約内容の破棄】を代償に、【自身と契約を結んだ鮫】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【高速飛行(遊泳)や強化された牙】で戦う。
SPD   :    ヴォーパル・カットラス
【カットラス】による素早い一撃を放つ。また、【支配下にある空飛ぶ鮫のスピードを利用する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    シャークカウント
【一族が結んだ契約鮫魔術】から、【過去に飲み込んだオブリビオンやメガリス】の術を操る悪魔「【鮫伯爵】」を召喚する。ただし命令に従わせるには、強さに応じた交渉が必要。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

箒星・仄々
心情
こんな非道、絶対に見過ごせません!
お助けしたいです

それにアトラさんとの宴会も楽しみです♪

戦闘
魔法の迷彩で風景に溶け込み
こっそりと接近

檻に押し込められてお可哀想に
早くお助けしたいですけれども
まずはうさみみさん達を倒してからですね

皆さんと呼吸を合わせて仕掛けます
UCは攻撃力重視
風に巻き上がる火の粉と水飛沫

風の魔力で浮遊しながらの高機動で
鮫さんに追い縋り
或いは回避して
Kナーゲルを一閃

はたまた籠められた炎の魔力で赤く輝く刃が
その刀身を長大させ急降下してくる鮫さんを迎撃します

骸の海へどうぞお還り下さいね~

事後は島民や海賊団の皆さんを解放
もう大丈夫ですよ~

うさみみさん達の安寧を願い
Kリートを奏でます


鈴木・志乃
分かった分かったアトラさん
後で酒飲むからしっかり転送してよね!(ヤケ)


一体一体相手してたらキリがない
ましてや人命救助しなきゃいけないなら尚更だ
向こうから突進して来るならこいつはどうだ!?

早業でオーラ防御を展開しつつ、高速詠唱でバリアを張る
第六感で行動を見切り光の鎖で早業武器受け
接近された瞬間UC発動、精神攻撃で相手の認識能力をハッキングし、さらに催眠術で敵と味方の位置を誤認させる。
もしくは敵を味方に、味方を敵に見えるようにするね!

おっとそれ以上接近して来るなら
念動力で鎖を操って足払いするよ
もしくはそこら辺の積み荷を移動させて簡易バリケード作成!

怪我人いたら高速詠唱で治療
大丈夫ですか、お怪我は


ベリオノーラ・アンフォール
今回は海図に載っていない新しい島らしいです。
船・・・乗りませんよね・・・?

アトラさんは問題ないとおっしゃっていましたがやっぱり怪我なども気になりますし、私は先に赤虎の人たちの救助に向かいたいと思います。

でも、大丈夫でしょうか?
私の見た目って、ほら・・・。
騒いで気付かれないようにしーっですよ、しーっ。
みなさんの怪我は私の力できちんと治すので、戦いが終わるまで安全そうな場所まで避難してくださいね。

戦闘の方は他のみなさんにお任せしてしまっているので、少しでも早く駆けつけられるように、ユーベルコードの光鳥を先行させて治療と戦闘のサポートをできるようにします。



●侵略者の宴
 歓声、喧騒、楽器の音色。
 島の至るところから聞こえる活気は、この『眠らぬ宴の島』を制圧したコンキスタドールたちによる勝利の宴。
 頭から生やしたうさみみを揺らし、曲刀を振り上げて踊る者から、貯蔵されたご馳走を食らって酒を仰ぐ者までいる大騒ぎだ。
 その傍らには、元々の住民であろう人の姿もある……いくらかの交戦の末、傷を負った人も少なくはなさそうだ。
 その様子は、転移の扉より島にやってきた猟兵たちもよく伺い知ることとなる……茶色い皮手袋の小さな手がぐっと拳を握った。
「こんな非道、絶対に見過ごせません!」
「気持ちは分かるけど、数が多いな……一体一体相手してたらキリがない」
 箒星・仄々(ケットシーのシンフォニア・f07689)がぐっと意気込みを見せる最中、物陰から様子を伺っていた鈴木・志乃(ブラック・f12101)が顔をしかめた。
 この場にいるのは灰々と志乃、そしてベリオノーラ・アンフォール(キマイラの精霊術士・f08746)の三人、いくら相手が宴に酔っているとはいえ、迂闊に騒ぎを起こすのは得策ではない。
 ならば、と船に乗らなくて済んだことにホッとしているベリオノーラが手を挙げた。
「アトラさんは問題ないとおっしゃっていましたが、やっぱり怪我なども気になりますし、先に赤虎の人たちの救助に向かいたいと思います」
 赤虎海賊団、儀式に失敗し囚われの身となった彼らは、少なくともコンキスタドールと交戦はしたはずだ。
 傷付いたまま拘束された彼らの容態が悪化しないとは限らない、故の早期救出の提案である。
「それに……私の見た目って、ほら……」
 少し俯いたベリオノーラの頭にも揺れる獣の耳、灰々が首を傾げる隣で、志乃はみなまで言うなと口に人差し指を当てる。
「ケモミミはみんな敵だーってなるのは良くないからね、私たちも付いていくよ」
「ありがとうございます。 それでは、気付かれないように、しーっですよ」
「はいっ、アトラさんとの宴会も楽しみです♪」
「はいはい、アトラさんね……」
 忍び足で、けれどちょっぴりスキップ気味に進む灰々が口にした名に、志乃はため息を漏らす。
「……後でうんと酒飲むからね!」
 こうなりゃヤケだ、志乃はベリオノーラと共に、弾む黒猫の足音を追う。

●赤虎海賊団
 喧騒から外れた島の奥。
 貯蔵庫として使っていたであろう横穴に、猟兵たちは閉じ込められている幾人かの人影を見つけた。
「ちっきしょう! とっととこっから出しやがれこのうさみみどもがァ!!」
「船長ー、あれうさぎの耳じゃないっすー」
「あン? ……あ、マジか」
 鋭い牙を剥き出しに怒鳴り散らした赤毛の虎人は、傍らの虎模様な茶色猫人にそう声をかけられると、きまりが悪そうに腕を組んだ。
 猟兵たちが名を名乗り、島の住民たちを助けに来たことを話すと、船長と呼ばれた赤虎はそうかと頷く……ベリオノーラの不安は杞憂で済んだようだ。
「ったく、情けねぇもんだ、儀式にゃ失敗しちまうわ返り討ちに遭うわ、おまけにこうして助けを乞わなきゃいけねぇとは」
「あの、怪我をしている人がいますよね。 まずは私の力できちんと治しますね」
「あ? 鍵も開かねえのにどうやって……」
 愚痴り始めた赤虎の前、怪我人の気配を感じたベリオノーラはそっと手を組む。
「どうか、誰も傷つくことのない安らぎある世界を……」
「おいおい嬢ちゃん、そんなお祈りじゃ海神はな……」
「船長ー、怪我治ったっすー」
「あン? ……お、マジか。 なんだ、鳥か?」
 赤虎たちが振り返った先には、ベリオノーラのユーベルコード――星の海の見る小さな夢によって現れた光鳥によって、傷の治療が行われていた。
 穴の暗がりに舞う複数の光輝く鳥……そんな光景に癒され、つい見入っていた赤虎だが……はっと振り返って再び鉄格子にしがみつく。
「お、おい止せって目立ちすぎだ! こんなピカピカしやがったら見張りが戻ってきちまう!」
「え、見張りいるんだ?」
「いるだろ普通?! 見つかったらお前らまで捕まっちまうぞ、早く逃げろって!」
 お前ら見張りすり抜けてきたのかと騒ぐ赤虎に、とりさんきれいっすーと目を細める縞猫……穴の奥からも助けが来たのかと何やらざわつき始める。
 そんな彼らの声が見張りを呼んでしまいそうな気がするが、それはともかく志乃はぱちんと指を鳴らした。
「いいこと思い付いた」

 ――数分後。
「なんだぁ、とっ捕まえた連中が大騒ぎしてんのかぁ?」
「ばっかでー、明日まで大人しく待ってろってーのになー」
 酒瓶とカットラスを手に、横穴の騒ぎを聞き付けたうさみみたちがやってくる。
 宴を途中で抜け出してきた彼らもすっかり出来上がっているようで……その足元はふらふらとおぼつかない様子が見て取れた。
「んん? そこにいんの誰だぁ?」
 と、一人のうさみみが横穴の外に人の気配を察知して声を荒げる。
 その声に釣られてもう一人のうさみみもそちらに目をやると……眩い閃光が二人の視界を奪った。
「うわっ、まぶしっ……」
「な、なんだぁ?」
 たまらず目を覆ったうさみみたち……やがて光が収まって再び目を開ける。
 そこには黒いスーツに黒ネクタイ、おまけに帽子も黒というモノクロスタイルなうさみみが呆れ顔して立っていた。
 うさみみがあれ、と首を傾げる前に黒スーツうさみみは鉄格子を指差す。
 そこには捕らえた海賊や島民を押し込めていたはずだ、なのに。
「君たちさー、敵と味方の区別も出来ないのかい?」
「は? 敵……えっ、ちょ、何で?!」
 指を差された先にはなんと、沢山のうさみみたちが閉じ込められているではないか。
 いくら酒に酔っているとはいえ、“お友達”をこんな酷い目に遭わせたとなってはボスに殺されかねない。
「だぁーもう誰だよこんなことしたやつ! 待ってろ今開けるから!」
「おーおー、そいつはありがてぇ」
 慌てて扉の鍵を開けたうさみみに礼を言ったそいつの声は、忌々しい虎の声によく似ていた。
 そのことを怪訝に感じたうさみみだが、判断が遅かった。
「鍵を開けてくれてありがとう。 ……ところで、それは本当に味方だったのかな?」
 全員を横穴から出したところで、黒スーツうさみみから声をかけられる。
 するとどうだろう、うさみみの視界はぐにゃりと歪み……ふるふると頭を振ってから顔を上げた時には。
 ぱちぱちと手を叩く黒スーツ……うさみみを取り外した志乃と、棒きれを構えて獰猛に笑う、赤虎海賊団がいた。

「すげぇな黒のねぇちゃん、さっきのどんなカラクリだ?」
「うさみみたちの認識能力を弄ったのさ、敵を味方に見えるようにってね」
「へぇ? つまり今のうさみみどもにゃ、俺たちゃうさみみに見えるってか? そりゃあ……奇妙なもんだ」
 見張りの二人を始末した志乃の種明かしを聞きながら、猟兵たちと海賊たちは島の安全な場所……転移の扉付近を目指し移動を開始していた。
 志乃のユーベルコード――UNKNOWNの力があれば、海賊団という大所帯を敵に気付かれずに移動させることも可能だろう、見つかっても敵と認識されないのだから。
 ただその力は完璧とまでは行かないようだ、中にはその光を浴びても認識能力を歪められないうさみみがいた。
「うげぇ、脱走されてるぅ?!」
「ここは押し通らせてもらいますっ!」
 カットラスを構えたうさみみへ挑みかかったのは灰々、魔法剣にトリニティ・エンハンスの魔力を宿して迎え撃つ。
 風の魔力で浮遊しての高機動で接近したなら、すぐさま火の粉と水飛沫の魔法を巻き上げてうさみみたちの足を止める。
 その速さはうさみみたちに鮫を召喚させる間も与えずに、『ねこのつめ』と名付けられた剣を一閃、海賊たちの退路を切り開いた。
「悪いうさみみさんたちは、骸の海へどうぞお還り下さいね~」
「くろねこさんすごいっすー」
 続けて『ねこのうた』Kリートと取り出し、陽気な音色を奏でながら灰々は海賊たちを先導する。
 その旋律はうさみみたちの安寧を願うものだったが、今となっては海賊たちを活気づける勝利の歌となっていた。
 とはいえ海賊の宴とするにはまだ早い、倒すべきうさみみたちとそのボスはいまだ健在である。
 海賊たちの護衛と治療は志乃とベリオノーラに託し、灰々は踵を返す。
「(必ず、この島を救って見せますっ)」
 戦いに戻る小さな猫騎士の背を、縞猫の海賊は手を振って見送っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神元・眞白
【SPD/割と自由に】シンさん(f13886)と一緒に。
アトラさんとシンさんにはお誘いのお礼を言っておかないと。
……とはいえパーティの前にはやる事をやらないといけないんですね。
働かざる者は何とかといいますから、ちゃんと片付けて臨みましょう。

海賊の方が捕まっているみたいですから、逃げてもらうために私は対応。
気づかれるまでは抜き足差し足忍び足。ばれない様に逃げてもらわないと。
気づかれた後は海賊の方が安全な場所に移動するまで時間稼ぎ。
シンさんが前で抑えてくれるみたいなので、飛威手伝ってあげて。
最初は1人でお互い応対している様に目立たない様に。


シン・コーエン
眞白さん(f00949)、メイドさん達と

島民や海賊たちが楽しく暮らしている島をオブリビオンに占拠させる訳にはいかないな。速やかに殲滅しよう。
宴はその後でのんびりと楽しめたら良いな。

シンは前面に出て、敵が眞白さんの行動を邪魔しない様、灼星剣と村正を振るって戦い、敵の目を引き付ける。
飛威さんが来てくれれば連携する。

攻撃では、灼星剣と村正の二刀流による【2回攻撃・風の属性攻撃・衝撃波】の刃と旋風で、敵を次々と斬り倒す。
防御では、UC:刹那の閃きで敵(鮫も含む)の行動を予測して回避。
状況に応じて【見切り】で躱したり、灼星剣と村正で【武器受け】したりと、状況に応じて対応。
「島は取り返させてもらうぞ!」



●もうひとつの救出劇
 三人の猟兵の手によって、囚われの海賊団が脱獄を果たした頃……島民が囚われているという場所を知らされた者たちがいた。
「(アトラさんとシンさんにはお誘いのお礼を言っておかないと。 ……とはいえ)」
 神元・眞白(真白のキャンパス・f00949)とシン・コーエン(灼閃・f13886)、二人の猟兵……と、眞白に付き従うメイドさんたちという異色のチームだ。
 シンが先行して通り道を確保していくのを、眞白とメイドさんが抜き足差し足忍び足でついていく……今のところ島を占拠したうさみみたちとは出くわしていない。
 いざとなれば敵の目を引き付ける用意のあるシンは、灼星剣と村正という二振りを構えて会敵に備えている。
「島民や海賊たちが楽しく暮らしている島をオブリビオンに占拠させる訳にはいかないな」
「パーティの前に、やる事をやらないといけないんですね」
 働かざる者は何とかといいますから、と眞白もメイドさんたちと一緒に周囲を警戒しながらシンの後に続く。
 眠らぬ宴の島、その席にありつくために、片付けなければならぬ事柄がたくさんある……和気藹々と宴を楽しみたいならば、人質の救出は必須項目だ。
 さて、いよいよ島民たちがいる地点と言うところでシンは物陰に実を潜める。
 眞白もそれに習いつつ、そっとその先を覗き込んで見ると……島民が閉じ込められている檻の手前に、三人のうさみみが酒を仰ぐ様が見えた。
「隠密はここまでか……飛威さん」
 シンは振り返らずに声をかけた相手は、黒髪のメイドさん『飛威』。
 眞白の世話役兼近接戦闘用のからくり人形である飛威は、双剣を構えて頷いた。
 そうしてシンと飛威は二人、酒を仰ぐうさみみたちの目前へと躍り出る。
 深紅に輝く灼星剣のサイキックエナジーは、敵の目を引くのにはもってこいの代物だ。
「んあ? なんだぁ?」
 強い光を眩しがったうさみみが振り返った所へ、シンはすかさず斬撃を見舞う。
 風の衝撃波となった剣筋をまともに受けたうさみみは、ろくに身構えることも出来ずに斬り倒された。
「あがっ……」
「な、なななぁっ?!」
 一瞬で倒された仲間を見て驚いたうさみみへは、飛威の飛来する刃が放たれ、瞬く間に血飛沫を舞わせる……力なく横たわったうさみみは二人。
 騎士とメイドの同時攻撃で敵を沈めたところで、その場にいたもう一人のうさみみは慌ててカットラスを振り回す。
 けれども酒に酔ってふらついた斬撃では、刹那の閃きを発動させたシンを捉えられるはずもない。
「貴様の攻撃、読み切った!」
「げふぅっ」
 うさみみのあらゆる動作を見切ったシンの反撃が鮮やかに決まり、最後のうさみみもあっさりと倒される。
 その間、眞白はもう1人のメイドさん『符雨』の手を借り、銃撃で牢屋の鍵を破壊……囚われの島民を牢から出していた。
「あとはばれない様に逃げてもらわないと……」
「た、助かった、ありがとう! そ、それでどこに向かえばいい?」
「えっと……この辺りに」
 眞白は島の地図を島民に見せ、転移の扉がある近辺を指し示すと、島の長らしい太った犬人が誘導を始める。
 島民同士での指揮系統は案外きちんとしているようで、囚われていた人々はこれといって騒がずに大移動を開始した。
「……もふもふわんこたち。 移動するまで、時間稼ぎ」
 後は逃げる島民の背を狙われぬように、眞白も前線で戦うシンたちの背後に控える。
 銃声や足音を聞き付けたうさみみたちが集まってくる所へ、シンは先手の衝撃波を放った。
「島は取り返させてもらうぞ!」
 シンと眞白、そしてメイドさんたちの敵を引き付ける為の戦いは、やがて増援が止むまで続けられた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

安里・真優
【心境】
「海を行くうさぎかぁ…。鰐に皮剥がれないんでしょうか?」
うさぎを乗せた鮫…うん鮫、騙されてますね。

【戦闘】
判定:POW

私が囮をやっています。
ダコタンとマンボンはそのうちに囚われている住民を保護してください。
まずダコタン達が大きく迂回している間に私はこっそり…うん。巨人だけど酔っぱらっている相手ならこっそり近づける筈です。

原初の巨人で巨大化して、『属性攻撃』による『全力魔法』で『砲撃』します。
「デュワッ、我奇襲に成功せり。」

私が暴れている隙に、ダコタンが触腕で『捕獲』もとい保護していれば、うさぎ何とか達も手が出せないはずです。

【その他】
アドリブ他猟兵との協力OKです。


シウム・ジョイグルミット
[SPD]
しれっと宴会に参加して、料理をつまみ食いしちゃおうかなー
どんな料理が並んでるのか気になってたしね、味見味見♪
バレたらその場でバトルスタート
島の人達に酷いことする悪い子は、同じくうさみみを持つボクが懲らしめちゃうよ!

ふわっと【空中浮遊】した状態で、護身用食器と宴会で使われてる食器を【念動力】で飛ばして攻撃するのがメインかな
敵は素早いみたいだけど、【残像】見せながら避けてみよー
もっと動きが素早くなっちゃったら、【野生の勘】と【見切り】で敵の位置を予想して護身用食器を飛ばすね
全然当たらない時は『Lucky Star』の出番!
ボクって結構運が良いんだってところを見せちゃうよー


スリジエ・シエルリュンヌ
アドリブ・連携歓迎。
「なんかそんな気はしてました!!」
あれは…酔ってる。酔ってますね、完全に出来上がってますね…!!
というわけで、奇襲による先制です。文豪探偵、推して参ります!
ユーベルコード【その答えを識るまで、僕は死ぬ事もままならぬ】!…いえ、今は楽しむこともままならぬですけど!
そうやって油断して出来上がってるから、こうなるんですよ!!
他はキセルで吹いて攻撃になります。思わぬ反撃は「ひゃ~~~!?」っていいながら避けます。

囚われの海賊団の方は、解放しておきますね。放っておけませんし、あとで良いことがあると…探偵の勘です!



●一方、宴の席では
「あぁ~そーだったそーだった、海賊はこっち、島民はあっちにブチ込んだんだったねー」
「ったく~、ついさっきやったばっかのこったろ~がよ~、おめーって物覚え悪すぎだろ~」
「んでもってー見張りはこんな感じで動いてるっと……あははー、思い出したよ~」
 コンキスタドールたちの宴は、島の中心に位置する広場で行われている。
 誰もがうさみみをぴこぴこと揺らし、島民から巻き上げた食糧を食い散らかす大騒ぎの真っ最中だ。
 特に大きなキャンプファイヤーの真ん前にいる数名のうさみみたちはすっかり出来上がっており、周りで起きてる“トラブル”に気付く様子もない。
 例えば仲間のうさみみが少しずつ、物音に釣られて数を減らしていること。
 捕らえた海賊たちや島民は、既に牢を破って脱出していること。
 それらの“トラブル”は全て、この島にやってきた猟兵たちによってもたらされていること。
 ……そして。
「ん~、おさかなおいしぃ~♪」
「おらーもっと呑め呑めー!」
 それらを実行するための情報を仕入れるスパイとして、シウム・ジョイグルミット(風の吹くまま気の向くまま・f20781)が潜伏していることに……酔っ払ったうさみみたちは気付かない。

「海を行くうさぎかぁ……。 鰐に皮剥がれないんでしょうか?」
「うさぎに鰐……そんな童話ありましたね!」
 そんな宴の席を覗き見ているのは安里・真優(巨人の冒険商人・f26177)とスリジエ・シエルリュンヌ(桜の精の猟奇探偵・f27365)、二人の猟兵である。
「うさぎを乗せた鮫……うん、鮫、騙されてますね」
「……あれ? 鰐と鮫どっちでしたっけ……それは置いといて、あれは……酔ってる。 酔ってますね、完全に出来上がってますね!」
 昔ながらの童話トークは程ほどに、さっそく奇襲の準備を始める真優とスリジエ。
 幸い、この宴の場に人質にされそうな島民はいない……その上スリジエが言うように相当出来上がったうさみみたちは、巨人である真優がこっそり近寄ってみても、やはり気付かない。
 そして当然ながらシウムは真優たちに気付いているため、適当な理由をつけて席を立つ。
 そうして宴の場に残されたのは、酔い潰れたうさみみのみ……となれば、真優はその場で変身ポーズを決めた。
 さて、想像してみてほしい。
 酒に酔って夢見心地といった最中に、突然15メートル程の原初の巨人が現れた時の心境を。
 そんな、燃え盛る角を生やした巨大少女が、小さなうさみみ目掛けて全力の砲撃魔法を放とうとしている訳の分からない絶望感を。
 理解が追い付く間もなく、仲間が圧倒的質量に押し潰されていく恐怖映像を。
「デュワッ、我奇襲に成功せり。」
 どこかで聞いたことあるかもしれない謎の掛け声と共に、やりすぎな砲撃がうさみみたちを襲う。
 思いの外ピンポイントに的を絞った魔砲は遥か上空から、うさみみたちの頭目掛けて無慈悲に降り注いだ。
「ひ、ひぃぃぃーー?!?!?!」
 頭どころか体そのものを押し潰す魔砲から逃れようにも、宴に酔った足ではそれも叶わずにただ打たれていく。
 それでもどうにかして地獄の雨から逃れたうさみみを出迎えたのは、シウムとスリジエの二人だった。
「はっ?! お、お前、仲間じゃないな?!」
「気付くの遅くない? それはともかく、島の人達に酷いことする悪い子は、同じくうさみみを持つボクが懲らしめちゃうよ!」
「懲らしめちゃいますよ! そうやって油断して出来上がってるから、こうなるんですよ!!」
 ふわりと宙に飛んだシウムは念動力で食器を操り、スリジエはユーベルコード――其の答えを識るまで、僕は死ぬ事もままならぬを発動……情念の獣を召喚して向かわせる。
「では質問です、うさぎの皮を剥いだのは鰐と鮫、どっちでしょうか!?」
「なにその物騒な質問?! 全ッ然わかんね……うぎゃーーーっ!!」
 満足な回答をする間もなく、情念の獣(鰐と鮫)が最後のうさみみへと食らい付く。
 そこへシウムの放ったフォークがうさみみの脳天へと直撃、最後に飛び出たLucky Starの一撃が、うさみみことうさぎライダーズの引導となった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『骸うさぎ・バージョン6・96』

POW   :    狂々時計(くるくるクロック)
自身の【壊れかけた時計 】が輝く間、【内蔵されたビームブレードや高分子ワイヤー】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
SPD   :    今日は何で遊ぼうかしら?(ヴォーパルウェポンズ)
自身の身体部位ひとつを【今まで取り込んだ機械やメガリス 】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ   :    これが私のお友達(うさちゃんフレンズ)
自身が【親愛や友好 】を感じると、レベル×1体の【犠牲者の頭部の詰まった機械人形】が召喚される。犠牲者の頭部の詰まった機械人形は親愛や友好 を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠中村・裕美です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●海賊のなり損ない
 うさみみの軍勢は、これで全てが倒された。
 宴の喧騒も戦闘の音も止みきった頃、ついにソレは姿を現す。
「檻に仕舞っておいた“お友達”を逃がしたのは、君たちなの? ダメだよ、そんなことしちゃ! みんな私の“本当のお友達”にしなきゃいけないのに!」
 ピンク色のふわふわとした髪と耳を揺らし、ケーキのようなデコレーションが施されたドレス姿のソレは、一目で歪な存在だと気付くだろう。
 壊れかけた時計はカタカタと震え、様々な文明の改造を施された身体はツギハギだらけ。
 ハートのメイクが施された顔も、よくよく見ればメッキの剥がれた機械のようになっている。
 グリモア猟兵の説明が正しければ、アレが『骸うさぎ・バージョン6・96』というコンキスタドールなのだろう。
 それはつまり、儀式に失敗して命を落としてしまった『赤虎海賊団』の元船員と言うことになる。
 海賊になろうとして、海賊になれなかった成れの果ての姿が、アレだった。
「よう、クルス!」
 そこへやってきたのは、赤虎海賊団の船長たる赤虎人。
 その背後にはちゃっかりと縞猫人も控えていて、船長の大きな背中から覗き込むように顔を出している。
 その姿を見たコンキスタドール……クルスと呼ばれた元船員は、乙女のように手を組んで微笑む。
「あぁ、レグナ船長! 貴方は戻ってきてくれるって信じてたわ! 貴方は私の“本当のお友達”になってくれるよね?!」
「そりゃ無理な相談だぜクルゥゥス! テメェは俺様の許可もなく勝手にメガリス持ち出しやがって、無様に失敗しやがった! だから“海賊の掟”に従い、俺はテメェを始末しなきゃならねェーーー!!」
 レグナと呼ばれた船長は、クルスの懇願を拒否して銃を向ける。
 勇ましさが前面に出る獣の表情に怒りさえ浮き彫りになるのに、クルスは頬に指を当てて満面の笑みを返した。
「本当? 嬉しい! じゃあ早速ぅ、船長の命をお人形さんに詰めてあげるね?! もちろんスライもだよ、みんな、みぃーんなお人形さんになるの! そしたらみんなね、ずっと、ずぅーっと私の“本当のお友達”なの! ステキでしょう?!」
「うっわ、マジか……話も通じなくなってやがる。 スライ、やれるか?」
「うぅー、でもさっきコテンパンされたっすー」
 言葉をまともに交わすことも出来なくなった元船員に、レグナは銃の狙いを定める。
 スライと呼ばれた縞猫のキマイラも、傍らにまんまるいサメを呼び出して戦いに備えるが、自信はなさそうだ。
 無理もない話だ、強大化したコンキスタドールが相手では、もはや普通の海賊の手には負えない。
 たとえ傷が癒えていたとしても、彼らではコンキスタドールに傷一つ与えることすら困難だろう。
「チッ……なぁあんたら、助けてもらってばかりで済まねぇが、もう一仕事引き受けちゃくれねぇか」
 やがてレグナは観念したように、猟兵たちの方へ目線を送る。
「もちろんタダとは言わねぇぞ! そうだな、“眠らぬ宴”の名に違わねぇ盛大な大宴会が報酬だ!」
「まんまるさめさんとのふれあいコーナーもオマケしちゃうっすー!」
 と、豪快に笑い飛ばす虎と猫は、何がなんでも乗せる勢いで猟兵たちに救援を要請する。
 宴の前に、どデカい一発を放ってやろう。
鈴木・志乃
レグナさん言ったね 男に二言はないね
……ちなみに聞きたいんだけど、クルスって人って
完全に情状酌量の余地ナシなタイプ?

高速詠唱でマイクに指向性を持たせた上で大声でUC発動
この世界に似つかわしくない声で悪いねー
一人ぐらい補助に回った方が良いかと思ってさ
クルスさんの攻撃、面倒なのばっかだし?

敵UC使えなくなった瞬間敵に隙が出来ると思うから
念動力で光の鎖を操作して足払いからの転倒を狙い
そのまま捕縛しちゃうよ。関節極められるかな
もしくは高速詠唱で鎖伝って感電させるとか、出来る?
近寄られたら鎧砕き出来る魔改造ピコハンでカウンター!

はぁ、後でみんなちゃんと弔わないとね

クルスさん
なんでメガリス持ってったんだろ


安里・真優
【心境】
「う、うざい。ひょっとして生前からあんな性格なんですか?」
正直凄いうざい。

【行動】
判定:WIZ
うざいのでさっさと片付けることにしましょう。
ダコタンは触腕で『捕縛』動きを止めてください。

私はその隙に【属性攻撃】で雷の魔法を発動させます。
スターライトの杖先から『魔力貯め』でチャージした『全力魔法』の『砲撃』ビーム。
ふう、またつまらないものを撃ってしまった。私は魔法の『スナイパー』…
あ、ダコタンの触腕に当たらないように狙い撃ちにしましたよ…(発射直前まで忘れてたやつ)
そして召喚“深紅の翼号”発動。

あ。カメゴン達は海賊の護衛よろしく。



●聞いてくれるなと虎は唸る
「レグナさん言ったね、男に二言はないね」
「はっ、赤の他人様に命懸けさせんだ、貯蓄も酒樽も空にさせてやるよォ!!」
 レグナのなかなか豪快な宣言に対し、きちんと言質を取った志乃は着々と迎え撃つ準備を整えていく。
 マイクテストは良し、光の鎖も良しと装備を確認しながら……笑う虎の表情に僅かな影が差しているのを感じた。
 船長の後ろにいるスライは特に分かりやすく、耳も髭もへたりと伏せた空元気であることが見て取れる。
「う、うざい」
 そして真優は、頬に指を当てて可愛い子ぶるコンキスタドールに対して率直な感想を口にしていた。
 ちらりと二人の海賊へ視線を向けると、気配を感じた虎と猫は真優を見上げる。
「ひょっとして生前からあんな性格なんですか?」
「おいおい、その手の質問はナシだぜ巨人のお嬢ちゃん。 知ったところでどうするよ」
 真優の問いを、一度は流そうとしたレグナだが……こっちは頼む立場だしな、と頬を掻く。
 宴の時に掘り返されたくはねぇし、と苦笑いを浮かべつつ、事務的に淡々と返答を口にする言葉は短かった。
「名前はクルス、性格はあれよかだいぶマシだった。 が、ヤツはもう死んでる、これでもういいか?」
 それは最早、目の前の存在を“クルス”と呼ぶこと自体に嫌悪を抱いたような口振りで。
 真優にとってはただひたすらにうざいうさみみを、レグナはそれ以上に拒絶しているのを感じる。
 “アレ”は海賊にとって、仲間の死体を好き勝手に弄ぶ怪物でしかない……だからもう聞くなと、苛立った獣の眼光が訴えてくる。
 横で聞いていた志乃は、レグナの心中を察して帽子を被り直した。
「(そういう意味で、完全に情状酌量の余地ナシか……)」
 ならば、これ以上はもう問うまい……猟兵たちは身構える。
「うざいのでさっさと片付けることにしましょう」
「その後で、ちゃんと弔わないとね」

「いつまでおしゃべりしているの? 私と新しいお友達も混ぜてよ!!」
 やがて痺れを切らしたクルスが、うさぎを模した機械人形をけしかけてくる。
 親愛と友好を感じた相手を追尾する殺戮兵器の標的となったのは、レグナとスライだ。
「チッ!」
「あわわー、やばいっすー!」
 すかさず迎撃射撃を行う海賊たちだが、銃弾もまんまるサメも次々と人形に弾かれてしまった。
 弾幕を潜り抜けた人形たちが、レグナの首を跳ね飛ばそうと爪を振るう……その前に光の鎖が人形たちを捕らえる。
 同時に電流が流され感電している人形の群れを、志乃は魔改造ピコハンで叩き出した。
「クルスさんの攻撃は面倒なのばっかだな、レグナさん無事?」
「あぁ、なんとかな」
「海賊たちはカメゴンたちに護衛させます、ダコタンは敵の捕縛を!」
 人形の対処を志乃や助けた亀の『カメゴン』たちに任せ、真優は巨大なタコの『ダコタン』と共にクルスへと迫る。
 頭のネジがぶっ飛んだようなクルスへ、ダコタンの正気を奪うような触腕が伸ばされ……ぐるぐると絡み付いた。
「あははっ、あははっ!! タコさんもカメさんも、みぃんなお友達にしてあげるぅ!!」
「いえ結構です」
 身動きを封じたのになぜか嬉しそうなクルスを心底うざがりながら、真優は短杖『スターライト』から再びの全力魔砲をぶっ放す。
 ダコタンの触腕に当たらぬようなピンポイントショットと共に、呼び起こしたのはとんでもない兵器を備えたガレオン級武装商船団だ。
「これが私の夢の船団です」
「うちのふねよりゴツいっすー」
「あ、やっぱなしッ! こんな物騒な船団はー」
 夢で結構あー見えない聞こえないと現実逃避する真優に構わず、“深紅の翼号”は重勤続粒子火砲の一斉射撃を開始。
 スライのぽかんとした目線の先では、クルスが差し向けた人形たちがどんどん撃ち抜かれていく光景が流れていた。
 そんな殲滅の最中に聞こえる歌声は、マイクに向けて大声を張り上げる志乃のもの。
「全ての生命と意志を守ろう、『ーーー』!」
 生きとし生ける者を守る歌……生命賛歌は、クルスの操る人形全ての動きを鈍らせる。
 ユーベルコードを封じ込めることに集中し始めた志乃は、真優に撃たれながらも人形を繰り出そうとするクルスを見ながらふと考える。
「(クルスさん、なんでメガリス持ってったんだろ)」
 けれどもその問い、死して狂ってしまったクルスでは、もう答えられやしない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

箒星・仄々
虎さん縞猫さんをお助けし
骸の海へとお送りしましょう

魔法の迷彩で姿を隠し機を伺い
皆さんと呼吸を合わせ仕掛けます

突風で砂を巻き上げ視覚と動きを阻害し
その武器を白熱させて落とさせたり脆くしたり

超水圧の矢でその身を貫き
更にそこへ炎の矢を放ち誘爆を狙います

魔法の分身で惑わしつつ疾風で加速し回避

虎さん縞猫さんへの攻撃へは炎や水の楯を生み出します

クルスさん
海賊の夢叶わずさぞお辛いでしょう
元へと戻して差し上げれないのが悔しいです
せめて骸の海へ送って差し上げますね

事後はクルスさんへの哀悼としてKリートを奏でます
どうぞ安らかに

虎さん縞猫さんへ
どうぞ気を落とさず
クルスさんの分まで海を謳歌してくださいね~



●人形の群れを迎え撃て
「船長もスライも酷いよ、どうして拒むの? 私はただみんなを“本当のお友達”にしたいだけなのに!」
「うわー、また来たっすー!」
 巨大タコに拘束され、生ける者を守る歌でユーベルコードの能力を落とされても尚、クルスは殺人人形を差し向けてくる。
 その主な標的とされているのはスライだ、最早逃げの一択しか取れない縞猫は、まんまるサメを引き連れてばたばたと走り回っている。
 スライを追う人形たち、その進路を遮るような突風が吹き付ける……逃げるスライを庇うようにして現れたのは、仄々だ。
 召喚した魔法楯でスライを保護しつつ、人形たちを制するように魔法剣を振るう。
「(クルスさん、海賊の夢叶わずさぞお辛いでしょう……元へと戻して差し上げれないのが悔しいです)」
 せめて骸の海へ送り、その安寧を祈るべくして仄々は、水圧と炎の属性矢を周囲に漂わせた。
「さあ、ちょっと派手にいきますよ~!」
 剣を前へと振るえば、トリニティ・ブラストによって放たれた水圧魔法矢は、足を止めた人形を貫いていく。
 更に追撃として炎の矢を撃ち込んでやれば、水と炎による反作用爆発が次々と巻き起こった。
「はではでっすー」
 スライの気の抜けた声が聞こえたが、仄々は攻め手を緩めずに更なる魔法矢を召喚。
 巻き起こる砂塵も止まず内に、人形たちに見舞った属性のコンビネーションをクルス本人にも放ち……再びの爆発を発生させた。
 二つの属性矢の直撃、追加の爆発……確かなダメージを感じさせたが、哀悼の旋律を奏でるにはまだ早い。
「わかったよぅ、じゃあ猟兵を先にお友達にしてあげるぅ!!」
 ここでやっと敵視を猟兵へと向け始めたクルスは、まだまだ倒れる様子はなく。
 機械染みた虚ろな瞳は、確かに仄々へと向けて鈍く光を放っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

スリジエ・シエルリュンヌ
連携、掛け合い、アドリブ歓迎。
掟を守ろうとする船長は、誠実なのですね。
わかりました。コンキスタドール討伐、改めて請け負いましょう…!
(まんまるさめさんふれあいコーナー楽しみ)
(船長の心意気:まんまるさめさんふれあいコーナーの比率は4:6)

戦う前に、敵に問いかけて会話を試みますね。
「本当の友達って、どういうことですか?」
【其の答えを識るまで、僕は死ぬこともままならぬ】になりますから。おそらく、会話は成り立たないでしょうが…。
その情念の獣は、せめてもの慈悲。ここでは、転生概念もありませんから…。残念です。

なお、予想外のことがあったら「ひゃー!!」って言います。



●返してほしいと猫は騒ぐ
「掟を守ろうとする船長、そしてあなたは誠実なのですね」
 またもぽかんとしてしまったスライの前へやってきたのは、引き続き情念の獣を引き連れたスリジエだ。
 多くの人形に襲われてもなお、戦場から去ることなく応戦する海賊に感銘を受けたかのように、文豪探偵はきりっと顔をあげる。
「わかりました。 コンキスタドール討伐、改めて請け負いましょう……!」
「……しゃーく」
 そんなスリジエの目の前で、スライが連れているまんまるサメがばいんばいんとバウンドしている……その心は。
「(まんまるさめさんふれあいコーナー……楽しみですね!)」
 船長の心意気より、スライが追加した催し物にときめいたスリジエは、早くもまんまるサメを気持ちロックオンしていた。
 となれば速やかにコンキスタドールを打ち倒さねばならない……情念の獣を差し向けるべく、スリジエはクルスへ質問を投げ掛ける。
「“本当の友達”って、どういうことですか?」 
 そのフレーズと同時に、鰐と鮫のかたちした情念の獣はクルスへと飛びかかる。
 貪り喰らう牙に晒され、おとぎ話のように皮を剥がれるかのように齧られたクルスは、それでもなお笑い続けた。
「どういうことって? あはははっ、そんなの決まってるよぉ! みんな、みーんな殺してコンキスタドールにするってことだよ! そうすればみんなずっとずっと、ずぅっと一緒にいられるじゃないかぁ!」
「……それが、あなたの答えなんですか?」
 会話が成り立たないと踏んだ相手からの返答を聞き、スリジエの情念の獣の動きが鈍る。
 その隙に貪り喰らう牙を振り切ったクルスは、懐からあるものを取り出した。
 一見古びた釣竿に見えるそれは、猟兵が見たなら一目でわかるだろう……それこそクルスが奪ったメガリスなのだと。
 そのメガリスの特性とは、身構えたスリジエの警戒をよそにクルスは“指示”を出す。
「さあサメさん、猟兵も海賊もみんな“本当のお友達”にしちゃおうよ!」
「えっ、サメさんって……」
 ぶんぶんと釣竿を振り回すクルスの言葉に、スリジエはふと振り返る。
 先ほどスリジエの心をときめかせたまんまるサメ……サメにしては温和な雰囲気すらしていたそれは今、敵意が滲む視線を主であるスライに向けているではないか。
「はわわわ、まんまるさめさんが、僕のメガリスがー……」
「……こ、これはマズいですね?!」
 文豪探偵はその一連の流れを見て、脳裏にこんな推理を思い描く。
 クルスが奪ったメガリスは、釣竿。
 その所持者は、まんまるサメを操るスライ。
 そしてメガリスの効果は……まんまるサメの操作。
「いっけぇーサメさーん!」
「うわーん! 僕のメガリス返してほしいっすー!」
「す、スライさーん!? ひゃー!!」
 まんまるサメの指揮権を奪われ、スライは自らが呼び出したサメの群れに追いかけられる。
 それはスリジエをも巻き込んで、猟兵と海賊、バウンドするサメとの鬼ごっこが突発的に開始された。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

シン・コーエン
眞白さん(f00949)、メイドさん達と

(相手を見て)「死んだ時に精神が壊れたのか、弔ってやらないとな。」

(眞白さんに信頼の微笑みを向けて)「盾役やるので、よろしくです。」

眞白さんに攻撃が及ばない様、前線に立ち、メイドさん達と連携して戦う。
相手は機械等を使って様々な攻撃をしてくるので、シンは左手をブラックホールに変換し、『自分や仲間への攻撃、生み出した機械やメガリス、召喚された機械人形、壊れかけた時計』を指定して吸い込んで無力化。
敵攻撃を吸い込めない場合は灼星剣の【武器受けとオーラ防御】で防ぐ。

シンからは右手の灼星剣に【光の属性攻撃】を宿し、【衝撃波を伴う2回攻撃】にてX字型に斬って倒します。


神元・眞白
【SPD/割と自由に】シンさん(f13886)と一緒に。
骸っていう割にはなんだか機械仕掛けみたい。
デザイナーさんと方向性について話をしてみたいですが…叶わなそうです。
終わりが来た人は人形に…前は考えましたけど、終わりにするのは違うもの。
少し話してみて、変わらないなら仕方ありません。戦うしかないのでしょう。

シンさんが前で対応してもらえるので、こちらは補助を。
魅医、サポートをお願いね。陰に隠れて目立たない様に。
知らないメガリスが見えたらそれとなく海賊の方にどんなものか聞きましょう。
席を設けて……解説席に座ってもらえばよさそうです。実況はその都度。



●メガリス奪還作戦
「死んだときに精神が壊れたのか、自意識など残ってもいないのか……」
「骸っていう割にはなんだか機械仕掛けみたい。 デザイナーさんと方向性について話をしてみたいですが……叶わなそうです」
 島民を解放したシンと眞白、そしてメイドたちも合流を果たす。
 狂った道化のように笑う機械めいたうさみみは、釣竿型のメガリスを振り回していた。
「あの野郎……スライのメガリスを!」
「レグナさん、あのメガリスはどんなものなのですか?」
 眞白がすかさずレグナに尋ねたところ、その釣竿型のメガリスは『まんまるサメ』なる生物に指示を出せる代物らしい。
 獰猛さより愛嬌が際立つまんまるいサメの群れはメガリスによって操られ、現在は文豪探偵と縞猫海賊を追いかけ回していた。
 そしてメガリスの元々の所持者は、スライなのだと言う。
「……つまり、あの釣竿を取り戻してスライさんに返せれば、あのサメさんたちを止められると言うことですか?」
「あぁ、取り戻せりゃな」
「取り戻そう」
 眞白とレグナの会話を聞いていたシンは、右手の杓星剣に光を宿しながら振り返り、眞白へ微笑みかける。
「盾役やるので、よろしくです」
 そうしてシンは前へと飛び出すのに、眞白は1つ頷いてから、戦術器『魅医』を呼び起こす。
 信頼の微笑みに答えるべく、自身の力を注いだ人形をサポートに向かわせた眞白は、既に破壊された人形をちらっと一瞥した。
「(終わりが来た人は人形に……前は考えましたけど、終わりにするのは違うもの)」

 盾役を買って出たシンは、仲間を追い立てるまんまるサメの群れを打ち払いながらクルスへと迫る。
 メイドさん『飛威』との共同戦線は継続、シンの不意を突こうと迫る人形の迎撃を行ってくれていた。
「いきなりやってきてどうしたの? そんなに私の“本当のお友達”になりたいのね?」
 そして真っ向から対峙する形となったクルスは、釣竿以外の機械兵器を取り出そうとしている。
 その武具の存在を警戒したシンは、自らの左手よりその力を解き放った。
「全てを引滅する究極の門よ、我が元に来れ」
 それはユーベルコード――漆黒の門。
 己の身体の一部をブラックホールに変化させ、指定したものを吸い込み消滅させる門を開いた。
 その指定は主にクルスの所持品や召喚物である……壊れた人形の群れは容易く吸い込めたが、クルス自身は当然に抵抗した。
「あぁっ、ダメ、ダメだよ! これはみんな、“本当のお友達”を作るのに必要なんだから!」
「ならば、奪ったものだけでも返してもらおう!」
 左手のブラックホールを維持したまま、シンはクルスへと接近し……右手の杓星剣で光の連撃を放つ。
 その刃は衝撃波を伴い、クルスの釣竿を持つ腕を激しく打つと……その手から釣竿を弾き飛ばした。
「あぁっ?!」
「飛威さん!」
 シンの声に応じたメイドの飛威は、落ちた釣竿を取るとすかさずレグナへと投げ付ける。
 急な飛来物に驚きつつも、レグナはなんとか釣竿をキャッチした。
「うおっ、危ねっ?! ……いや取り戻してくれたのはありがてぇんだが!」
 レグナはまんまるサメに追われるスライの元へと駆け出す。
 それを止めようとするクルスの目前に、シンはさらに立ち塞がった。
「止めてよ、邪魔しないでよ! 私からサメさんを奪うなんて酷いよ!」
 非難の声を浴びせてくるコンキスタドールに対し、シンは迎え撃つべく杓星剣を振るう。
「(……弔ってやらないとな)」
 素早くX字型に放たれた斬撃は、クルスの機械めいた身体に深い傷を刻み込んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カイリ・タチバナ
他者との連携歓迎。
はっはっはっ!同じ新参・世界出身っぽいってことで話聞いたが。あの猫紳士、俺様をのせるのうまいじゃないか!
俺様、上げ膳据え膳が性に合わねぇんだよ。合わなさすぎて、祀られる側なのに一緒に狩りやってたくれぇだ(つまりは一仕事後の宴は歓迎)
いやー、故郷も広いわ。

っていってもな。本当に新参だから、器量は知れてるんだよ。
まあ、【錬成カミヤドリ】で銛増やして、撹乱でもするかね。
弱い俺様でも、的にはなれるしな!
それに、俺様はヤドリガミだ。この銛折れない限り、肉体は再生するからな!
(つまりは肉壁になろうとしている)
にしても、相手、本当に話通じねぇな…。メガリスこわ。


ベリオノーラ・アンフォール
みなさんのおかげで赤虎の人たちも島民の方も無事に救出することができたみたいですね。
少しホッとしました。

クルスさんとの戦闘ではみなさんの傍に一人一羽ずつ光鳥を配置して、必要に応じて怪我の治療や攻撃への割り込みがすぐにできるようにしておきます。
それと船長さんとスライさんに攻撃が向かないように私がいつでも守れる状態をつくることで、他の方たちが戦闘に集中してもらいましょう。
亡くなられてしまうと私の治癒術では何もできないので、私の怪我で済むならその方が・・・。

また、クルスさんのユーベルコード対策として私の耳を指輪の力で目立たなくすることで、親愛や友好を感じにくくできないかやってみます。


シウム・ジョイグルミット
[SPD]
やったー、大宴会の前にもうひと頑張りだねぇ
まんまるさめさんとのふれあいコーナーもすごく楽しみ!

前に出て攻めるのは他の人に任せちゃおうかな
その間にボクは、敵に負けないくらい愉快な子達『Crazy Blackjack』を召喚!
敵が他の人を攻撃してる隙に飛ばして、変異した身体の一部に噛みつかせるね
効果が薄い時は合体して飛ばして、身体をどんどんお菓子に変えちゃうよー
変えるのはドーナツかな、脆いから無理やり動けなくなるし
ドーナツ化した部分は、念のために咥えてこっちに持ってきてもらおう
それをもぐもぐ食べながら後ろで眺めてるね
こっちを狙ってくるなら【空中浮遊】とか【残像】でふわふわっと避けちゃおう



●私も欲しかったと兎は哭いた
 果敢にコンキスタドールへと戦いを挑む猟兵が多い中、ベリオノーラは後方での治療支援に徹していた。
 海賊たちの傷を癒した光鳥の群れ……前衛に立つ仲間の側にそれぞれ1羽ずつ配置し、戦闘で受けた傷を癒していく。
 そこへレグナとスライ、二人の海賊が合流する……彼らの側にも光鳥は寄り添うように羽ばたいていた。
「頼んでる立場で言いづれぇが、無理してねぇか?」
 厳つい赤虎の目尻が下がり、心配そうな表情でベリオノーラの顔を覗き込んでいる。
 複数の光鳥を操ることで、多くの人々を同時に癒し護るベリオノーラの力は、当人の生命力を代償にして成り立つもの……術者の負担を悟られたようだ。
「お気遣いありがとうございます。 けれど、亡くなられてしまうと私の治癒術では何もできないので、私の怪我で済むならその方が……」
「それ以上言わねぇでくれ、水場がありゃ潜りたくなっちまう」
「きもちはあげぜんすえぜんっすー」
 飛び出た先でも守られる立場になっている海賊二人は、せめてもの支援をとベリオノーラの周囲警戒を始める。
 スライに指揮権が戻ったまんまるサメの群れもやってきて、後衛の守りを固めていく。
 それに加えて指輪の力で己の耳を隠したベリオノーラは、遮蔽の多さと目立ちにくさが相まって、機械人形が向ける親愛と友好の感情から逃れきった。

 光鳥が飛び交い、まんまるサメがバウンドする戦地で、コンキスタドールは機械兵器を振り回す。
 時計を模した槌の一撃を凌いだのはカイリ・タチバナ(銛に宿りし守神・f27462)、己が本体の銛を構え直すもその息は上がっている。
「大丈夫ー? 前、任せちゃってもいいー?」
 見かねたシウムがカイリへ声をかけるが、1羽の光鳥から治癒を受けたカイリは銛を掲げて戦闘続行の意を示す。
 その実、あのグリモア猟兵の話にのせられたらしいカイリもまた、猟兵としては新参者のようだが……強敵を前にしてもその戦意は衰えない。
「へっ、俺様は上げ膳据え膳が性に合わねぇんだよ。 合わなすぎて、祀られる側なのに一緒に狩りやってたくれぇだ!」
 意気込みは勇ましいが新参故に、器量の見劣りを自覚するカイリは振り返る。
 次で決めてくれと視線を送れば、シウムはもうひと頑張りと金属製のトランプを構えた。
「まんまるさめさんとのふれあいコーナーもすごく楽しみ!」
「私も……」
 周囲でバウンドするまんまるいサメにシウムが微笑むと、クルスはゆらりと体制を立て直し……手にした機械兵器をチェーンソーに持ち替えた。
「私もっ、サメさんとおどもだぢにぃぃぃーーー!!!!」
「うおっ危ねぇなぁ!?」
 甲高い音を立てて高速回転する刃を振り回すクルスから、カイリは咄嗟に距離を取って難を逃れる。
 聞けばクルスが奪ったメガリスの効力は、まんまるサメの指揮権を得る効果があるようだ。
 サメさんとお友達になりたい、そんなピュアな思いからこの騒動は始まったかもしれないが……コンキスタドールと化したクルスはただただ暴走するよりほかはない。
「つーか、友達欲しいんならンな物騒なモン振り回すなって!」
「みんな、みんなおどもだぢにするのぉぉぉぉーーー!!!!」
「……本当に話通じねぇな……メガリスこわ」
 試練に失敗した者を怪物に変えてしまう秘宝、その効力に怯みはするも、カイリは意を決して錬成ヤドリガミを発動させる。
 複製された銛の数は10本、自ら弾除けの任を買って出た守神は、狂いに狂った骸うさぎの敵視を引き付けていく。
 それにより攻撃のチャンスを得たシウムは、構えていた金属製トランプを放つ。
 中央に口のある奇妙なデザインのトランプたちは、暴れるクルスの身体に次々と噛みついていった。
「さてさて、キミのハンドは「21」になるかなー? 楽しみだねぇ♪」
 ユーベルコード――Crazy Black Jack……それは金属製トランプが噛んだ箇所を徐々にお菓子へと変えてしまう、時計うさぎの不思議な魔法。
 フードファイターでもあるシウムならでは、といった力を持つトランプたちは、クルスの身体を徐々にお菓子へ……ドーナツへと変えていく。
 幾多の交戦や弱体化の影響か、クルスはドーナツ化に抗いきることは叶わず、凶器を持つ腕がドーナツとなって崩れ落ちた。
「あは、あはは……ドーナツとも、おともだち……ははっ」
「これで攻撃手段も奪えたかなー? それじゃ、後はお願いするねっ♪」
 トランプが回収したドーナツを受け取ったシウムは、それをおいしく頂きながらぴしっと指差す。
 その意を察したカイリは健在な複製銛を従えて、ドーナツ化が止まらないクルスへ特攻を仕掛けた。
「これで、終わりだ!!」
「――ッ」
 真っ直ぐに突き出された銛は、クルスの心臓を貫き、複製の銛はそれぞれ急所や壊れかけの時計を砕く。
 その一撃がついにトドメとなったのだろう、狂った絶叫も止まり……カイリが銛を引き抜いたと同時にクルスの身体は力無く地に倒れ込む。
「レグナせんちょ……ごめ……ん……」
 僅か一瞬だけ、正気に戻ったのだろうか。
 最期に謝罪の言葉を口にしたクルスは、その姿を消した。

「……ったく、この大バカ野郎が」
 後方の警戒をしていたレグナはそう吐き捨てながら、その場にどっと座り込む。
 コンキスタドールの宴の後、冗談のように静まり返った島の広場で……波の音と光鳥の羽ばたき、黒猫が奏でる竪琴の音色が静かに通りすぎていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 日常 『楽しい島の大宴会』

POW   :    宴会だ! 食って飲んで、騒ぎまくるぞ!

SPD   :    宴会だ! 歌って踊って、盛り上げるぞ!

WIZ   :    宴会で気が大きくなった人から話を聞いたり、噂話を流したり、探し物などをする

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●眠らぬ宴を始めよう
 儀式の経緯はどうあれ、海賊の掟はここに果たされた。
 赤虎海賊団の船員、そして眠らぬ宴の島の島民たちは、大宴会の間に輪になって集う。
 その中央……これまでも多くの宴が開かれ、大きな火を起こした後が残る場所に、縞猫海賊のスライが道具袋を置く。
 儀式によって帰らぬ者の遺品、それを宴の火種にして供養するのがこの島の流儀だと言う。
 となると、あの道具袋はクルスの遺品なのだろう……縫い目が解れたまんまるサメのぬいぐるみはオマケとして添えられる。
 それを囲むように火種を置いていくスライはやがて立ち上がり、「準備おっけっすー」と声を上げた。

「クルス・ウィッカーは、俺達にとってかけがえのない友だった。 大いなる海へ還りしかの者の魂の安寧を祈り、願わくば俺達を見守ってくれるよう……今宵も宴の火を起こそう」
 赤虎海賊団の船長、レグナは松明を投じて宴の火を起こし、そっと目を閉じる。
 ぱちぱちと燃え盛る炎の音色を聞きながら、黙祷を捧げたのは数秒の間。

 その最中に轟いた、2発の銃声。
 弔いを締め括る弔銃と、宴の開始を告げる合図が響くと……辺りはすぐさま賑やかな大宴会の場となった。
「さァて、今宵はお客人も交えた宴の席だ! 貯蔵の食いもんも酒もひっくり返し、大いに盛り上がろうじゃねぇか! 眠らぬ宴に違わぬ夜を謳歌しやがれ! あそれ、かんぱぁーーいっ!!」
「かんぱーーい!!」
 レグナはジョッキを天に掲げると、島民たちもそれに習って器を掲げる。
 いつの間に整備もされていた宴の席に、次々と今宵のご馳走や酒類が持ち込まれ、早速至るところでどんちゃん騒ぎが始まっていた。
「……つーわけだ、お客人たち。 この島は何かとモノが多くてな! 旨い飯や酒もありゃ、騒ぐのに入用な楽器の類いも用意がある。 今宵は大いに楽しんでいってくれ、それが俺達からのせめてもの礼だ。 ……っとぉ」
 と、そこへ度々見かけていたまんまるいサメがバウンドしながら割り込んでくる……スライが『まんまるサメ』と呼んでいた彼らもまた島の仲間らしい。
 サメとは思えないほどに穏和な丸みを帯びたまんまるサメ……触ってみると短いながらも体毛が備わっていて、その手触りはまるでビロードのようだ。
「……あぁ、まんまるサメとのふれあいコーナー、か? やりたきゃ歓迎するってよ、どうやらコイツらもお前らを気に入ったみてぇだ」
「さめさんはやさしいから、みんなのことはかんだりしないっすー」
 そんなサメたちを操れる釣竿を大事に抱えたスライも合流すると、手にしたボトルを開けて、レグナのジョッキにワインを注いでいく。
「あ、おこさまはジュースもあるっすー。 お酒は大人になってからっすー」
 そしてスライ自身のコップにはりんごのジュースを注いで、かんぱーいと揺らしていた。

「……そーいえば、宴の席のすみっこに黒猫な紳士さんがいたっすー。 皆さんのお知り合いっすかー?」
鈴木・志乃
アド連歓迎
こっそりクルスさんに献酒
あっちに行く前に一杯やって行きなさいな……
体も温まったら、三途の川渡るのも少しか楽しくなるでしょう
……それとも、あとちょっとだけこっち留まる?(千羽鶴を掲げ)

レグナさーん知り合い連れて来ましたよ(※アトラさんのこと)
お約束ど、お、り、ぜーんぶ空になるまで
しっかり相手して下さいね……?
(どうせコンコンで出るだろという認識)

私これでもホテルのレストランで働いてるんですよ
お酒見繕って注ぐのは任せて下さいな
あ、シャンパンあるじゃん、タワー作っていいですか?
シロップは自前で持ってるからカクテルも出来るな……

ジンとライムジュースを合わせてギムレット
カクテル言葉はね……



●旅立ち
「レグナさーん知り合い連れて来ましたよー」
「あン?」
 宴が始まり、最初の一杯を飲み干したレグナの元へ志乃がやってくる。
 テーブルから適当に拝借したグラスを傾けて、志乃はぱちりとウインクをしてみせた。
「それではお約束ど・お・り、ぜーんぶ空になるまでしっかりお相手して下さいね……?」
「おう、そいつは一向に構わないんだが……そいつぁ誰だ?」
 どうせコンコンすりゃ出てくるしと豪快に笑うレグナだったが、志乃が連れてきた“知り合い”には疑問符を浮かべている。
 対して志乃に手を引かれた“知り合い”、アトラは出発時に見せた紳士的な微笑みをレグナに向けていた。
「知り合いじゃないの?」
「「初対面だが?」」
 赤虎海賊と黒猫紳士の声が被るが、今宵は眠らぬ島の大宴会。
 自己紹介代わりに酒を飲み交わせばもう知り合いでしょうと、志乃はレグナとアトラを間近な席に座らせた。
「私これでもホテルのレストランで働いてるんですよ、お酒見繕って注ぐのは任せて下さいな。 ……あ、シャンパンあるじゃん、タワー作っていいですか?」
 と、馴染みの島民並みにてきぱきとカクテルを作り出したり、場を盛り上げる一芸の支度まで始めた志乃の行動力に、レグナは呆気に取られた顔をしている。
 隣に座ったアトラはと言えば、手を軽く叩きながら笑っていた。
「なんでぇ紳士さんよ、あの嬢ちゃんの知り合いか?」
「いいや、今日初めて会ったばかりだが?」
「……?? つか、ちょっと待て、あんなトコに紙の鶴置いたの誰だ?」

 グラスを積み上げて作られた塔に誘われて、多くの島民が見物しに集う頃……その天辺に注がれるのは、志乃お手製のショートカクテルだ。
 ジンをベースに少量のライムジュースを加え、よくシェイクされたそれは、甘すぎず爽やかな香りを漂わせている。
 天辺のグラスからカクテルが溢れ、それを下の段のグラスが次々と受け止めては色付いていく光景は、なんとも幻想的なものだったろう。
 周囲を羽ばたくのは光の鳥たち……宴の火の近くに掲げられた千羽鶴より現れた祈りの鳥の嵐に、ありとあらゆる島民が思わず動きを止めた。
 失せ物探しの祈りに満ちた場で一人、天辺のグラスを取った志乃は宴の火の側に跪くと、今は亡きクルスへグラスを献じた。
「あっちへ行く前に一杯やっていきなさいな……体も温まったら、三途の川渡るのも少しか楽になるでしょう」
 献酒されたカクテルの名は、ギムレットと言う。
 船を停めるための『錨』を意味するそれのカクテル言葉は……『遠い人を思う』。
「……それとも、あとちょっとだけこっち留まる?」
 そう呼び掛けながら立ち上がり、今夜は酒樽が空になるまで飲むぞと志乃が宴に戻った頃……幾人かの海賊は、宴の火の側にある光景を目にしたと言う。
 地に突き刺さった錨に腰かけて、カクテル片手に微笑む兎のキマイラ、クルスの姿があった……と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

箒星・仄々
遺品の縫ぐるみ…
きっと沢山遊ばれたんですね
友を求めるお心が悲劇を招いたとは不憫です

クルスさんが大好きだった
赤虎海賊団の皆さんと楽しく過ごしたいです
それが何よりの弔いになるでしょう
皆さんと沢山笑い合って沢山の友達を作りますよ~

竪琴を奏で歌いながら
ステップを踏んで軽快に踊っちゃいますよ♪

島の皆さんや海賊さんからも
歌や踊りを教えてもらったりして
皆で一緒に歌い踊ればきっとすごく楽しいです
アトラさんもぜひぜひご一緒に~

一通り宴で騒いだら
ちょっと喧噪から離れて
浜辺で潮騒に合わせ静かな曲を

クルスさんも楽しかったでしょう?(笑
海賊団の皆さんの笑顔の花は
きっとこれからも沢山咲きますね
どうぞ安らかに



●笑顔の花を
 眠らぬ島の大宴会にとって、酒の次に欠かさないものと言えば音楽である。
 クリエイティブな世界、キマイラフューチャーの文化を色濃く受け継いだ海賊たちは、優れた海の戦士であると同時に芸術家でもある。
 カクテルの酔いが回りつつも、楽器を手に示し合わせた彼らの演奏は勇ましく、力強い。
 そんな音の渦の最中に混じる、楽しげな竪琴の音色は仄々が奏でるものだ。
 周りの演奏に合わせながら、ボックスステップを踏んで軽やかに歌い踊る猫騎士の姿は、小さいながらも海の演奏家たちの注目を集めていた。
 それからはまるで競い合うように、高め合うようにと旋律を重ねていく……赤虎海賊団との楽しい一時が、クルスへの何よりの弔いであると信じて、音楽の輪は広がっていく。
「皆で一緒に歌い踊るのはすごく楽しいです! アトラさんもぜひぜひご一緒に~!」
「ふむ、ではギターの用意を頼む。 弦がとびきり頑丈なものをな」
 盛り上がってきた仄々が、カクテルでほろ酔いになっていたアトラへ声をかければ、アトラは手近なギターを受け取りながらやってくる。
 そうして奏でられたのは、二つの弦楽器による穏やかな旋律。
 一通り宴で騒いだ後のインターバルは……喧騒から離れた浜辺で行われた。
 小波の音を聴きながら、爪で弦を弾きながら思うのは、今宵に命を落とすこととなったクルスのこと。
 まんまるサメの友を求める心が、このような悲劇を招いたのは不憫でならないが……それでも。
「(クルスさんも楽しかったでしょう?)」
 海賊たちの殆どが見たと言うクルスの姿は、確かに笑っていたと聞いた……ならばもう憂いに浸ることもない。
「(どうぞ、安らかに)」
「向こうの連中と盛り上がるがいいさ……なぁ?」
 哀悼の意を込めた竪琴とギターの旋律は、海賊たちに教わったアップテンポの鎮魂歌。
 大いなる海へ還ったその先でも笑顔の花が咲くようにと、その曲は奏でられた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カイリ・タチバナ
ふーん、俺のいた島であったお焚きあげみたいなもんだな、あれ。

黒猫紳士なアトラのところ、いってみるか。
…よっしゃ、酒。悪酔いしない程度で切り上げるが、飲むのは酒。
お前さん、本当に人のせるのうまいよなって他愛ない話を最初にして。
(ちょっとしんみりなので、一人称:俺になってる)
…俺がトドメ刺したもんだがな、あの船長にどうこう言うつもりも、あれこれするつもりもない。
俺は仕事しただけ。しかも、元のクルス知ってる訳じゃねぇし。かける言葉なんざねぇさ。あると思う方が烏滸がましいんだ。
最後の言葉も聞こえてたみたいだしな。
あーあー、しみったれるのは性分じゃないんだけどなーっ!!

俺様は、明るい方が好きなんだよっ!



●新参が二人
 ぱちぱちと音を立てて燃え上がる宴の火の中で、サメのぬいぐるみがぐすぐすと焼け朽ちる。
 その様をカクテル片手に眺めていたカイリは、ふうんと一人ごちた。
「俺のいた島であったお焚きあげみたいなもんだな、あれ」
 魂の宿る品を供養する行事に重ね合わせた後、カイリは浜辺に一人腰掛けるアトラの元へ訪れる。
「お前さん、本当に人のせるのがうまいよな。 どうだ一杯」
 二つ持ったグラスの片方を差し出せば、まんまと話に乗っからせた黒猫紳士はにこやかに応じた。
「ふふ、それは誉め言葉と受け取って良いものかな……まぁ猟兵諸君から反感を買いすぎてもよろしくない、今後は少々控えるとしよう。 しかし意外だな、君は宴の大にぎわいの中に向かっていくかと思っていた」
 すっと薄められた金色の猫目が宵闇に煌めく……宴を離れてわざわざ我輩に会いに来た理由は何かと問うように。
 ちょっとしんみりとしていたカイリは、そのままアトラの横にどかっと腰掛けた。
「……俺がトドメ刺したもんだがな、あの船長にどうこういうつもりも、あれこれするつもりもない。 俺は、仕事しただけ……しかも、元のクルス知ってる訳じゃねぇし。 かける言葉なんざねぇさ。 あると思う方が烏滸がましいんだ」
 トドメを刺したクルスの散り際の言葉は、あの船長に届いていたようだ。
 ならばそれだけで十分だろう……グラスのギムレットを一気に飲み干すカイリの横で、アトラはふむぅ……と下顎に手を添えていた。
「そういう考えもあるのだな……ふむ、まぁ我輩としては」
「あーあー、しみったれるのは性分じゃないんだけどなーっ!!」
「うおっ?! 耳元でいきなり大声を出すんじゃない!」
 と、突然にしんみりモードから脱してカイリは立ち上がる。
 隣で倒れそうになったアトラの手をがっしり掴んで引き起こすと、普段の“俺様”に戻ったカイリはニヤリと笑った。
「俺様は、明るい方が好きなんだよっ!」
「分かったからそんな強く引っ張るな、腕が抜ける……!」
 そして守神は黒猫紳士の手を引っ張って、宴の間へと駆けていく。
 何せ今宵は眠らぬ宴、明るさが要るなら席へ着いて卓を囲めばいい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベリオノーラ・アンフォール
みなさん、本当にお疲れさまでした。
これで依頼もほぼ完了で、あとは大宴会だけですね。

万全の状態で楽しんでいただけるように、猟兵の方はもちろん、赤虎のみなさんや島の方々も含めてきちんと治療をしてから宴に送り出したいと思います。
スライさんがおっしゃっていた、あげぜんすえぜん?が好きではない方もいらっしゃるようですが、私がただこうしたいだけなので良ければ私の我儘に付き合ってください。『言いくるめ』
それでも納得されないようでしたら、治療を受けている間に何かお話しを聞かせてくれませんか?
あなたにとっての普通でも、私にはとても楽しいお話しに聞こえると思いますから。


※アドリブや他の方のお誘いなどもあればどうぞ


スリジエ・シエルリュンヌ
乾杯はりんごジュースで。

た、大変な目にあいました…。だから、ちょっと休みがてらのお食事です!…おいしい!!
で、しばらくしてからまんまるサメさんのふれあいコーナーへ。
追いかけられたときにも思ったんですけど、バウンドしながら進むんですね…。かわいい。
触りますよ…?(許可求めてから触る)不思議な感触ですね。
でも、気持ちいい…(さわさわ)
充分さわったら、「ありがとうございました!」っていって撫でるのを切り上げます。
触りすぎるのもよくないかと思いまして…。触られる方も疲れると聞いたことがありますし…。
それにしても、本当にかわいいです!!


シウム・ジョイグルミット
[POW]
かんぱーい!!
好きなだけ食べて飲むぞー、やったー!!
並んでる料理は全部味見したいね
これだけ並んでると、まだ知らない味に出会えそう
気にいった料理があったら思わずいっぱい食べちゃうかもしれないけど、許してねー

でもまずは、楽しみにしてたまんまるサメさんとの触れ合いタイムだー!
いっぱいハグしてなでなでしちゃうよ
抱きしめたらきっと気持ちいいだろうなぁ
サメさん達と一緒に料理も食べたいな、食べさせてあげたい!
みんな頑張ったもんねー、ご褒美あげないと
この子達って、どんな食べ物が好きなんだろう?
あとサメさんを抱いた流れで、スライくんにもハグしちゃおうかな
抱き心地良さそうだもんねー、スライくんも



●ごちそうもふれあいコーナーも楽しんで
「た、大変な目に遭いました……」
「スリジエさん、本当にお疲れ様でした」
「お疲れ様っすー」
 ところ変わって宴の席、少し前までまんまるサメの群れに追いかけられていたスリジエへ、ベリオノーラは生命転化の精霊光を当てていた。
 戦いが終われば依頼もほぼ完了、残すは大宴会を楽しむのみ……となれば、万全の状態で楽しんでもらえるようにと、ベリオノーラは今もなお治癒の力を行使している。
 スリジエの治療が終わり、続けてスライの治療を始めようとしたベリオノーラへ、スライはふにーっと難しい表情を向けた。
「おねーさん、それ疲れるんじゃないっすかー? 船長も心配してたっすー」
「いえ、私がただこうしたいだけなので良ければ私の我儘に付き合ってください」
「んむー、ことわりにくくなったっすー」
 と、ベリオノーラにすっかり言いくるめられたスライは難しい顔のままで治療を受けている。
 ならせめてジュース奢るっすー、とスライがコップにりんごジュースを注ぎ始めた頃。
「かんぱーい!! 好きなだけ食べて飲むぞー、やったー!!」
 沢山の海鮮料理が並ぶ卓の前、ナイフとフォークを手に臨戦態勢のシウムがいた。
 ロブスターの蒸し焼きに白身魚のソテー、タコのカルパッチョなどなど……釣竿垂らせば肴食べ放題の評判間違いなしの海鮮ラインナップがずらり。
 お隣のスリジエが一口一口を噛み締めている最中、フードファイターシウムの食べっぷりは豪快の一言、いつの間にかギャラリーも集まっていた。
「おさかな、おいしいです!!」
「並んでる料理は全部味見したいね! スライくん、これはなーに?」
「それは軍艦クジラの表皮コケ入り海鮮サラダっすー、珍味っすー」
 さらっと飛び出たメニュー名にスリジエがぎょっと驚く間にも、シウムは「まだ知らない珍味!」とお皿を受け取る。
 思わずいっぱい食べちゃうかも、と前置きはしたシウムだが……その食べっぷりにむしろ海賊のほうがオラオラと料理を置いていく状況になっていた。

 さて、そんな底のなさそうな食事も一区切りした後はいよいよお待ちかねのコーナー。
「まんまるさめさんのふれあいコーナーっすー!」
「しゃーっく!」
 釣竿片手に元気一杯な宣言をしたスライの背後では、ばいんばいんとバウンドしているまんまるサメたちがいた。
 しゃーっく、となんとも気の抜けた鳴き声を発しながら弾む不思議なサメたちへ、スリジエとシウムは急接近。
「追いかけられたときも思ったんですけど、バウンドしながら進むんですね……かわいい」
「よーし、それじゃあ早速サメさんとのふれあいタイムだー!」
「ふれあいタイムっすー」
 スライのゆるい合図の最中、スリジエは「触りますよ……?」と一声をかけてからなでなで。
 シウムは思いっきりバグしてめいっぱいになでなで。
 手や肌に触れるまんまるサメの弾力と、艶やかな毛並みはなんとも心地のいいものだった。
 ベリオノーラもまた、戦いの最中にケガをしたまんまるサメの治療を兼ねて、その手触りを楽しんでいた。
「可愛らしいサメさんですね」
「ふっふーん、っすー」
 褒めるとなぜかスライが得意気になっていた。
 スリジエも十分に堪能すると、触らせてくれたまんまるサメに「ありがとうございました!」とお礼を言って切り上げる。
 そしてシウムは……得意気になってたスライへ不意打ちバグを決め込んでいた。
「ふにゃっ?!」
「ねぇねぇスライくん、この子達ってどんな食べ物が好きなの?」
「ふ、ふにー……、さめさんはフルーツが大好きっすー、ふにゃー……」
 女の人に抱っこされてるっす、とすっかりふにゃふにゃとなったスライ……片手間にりんごを取り出すと、スリジエへと差し出す。
 りんごを受け取ったスリジエが、それをまんまるサメに見せると……バウンドを止めて、かぱっと大きく口を開いて見せた。
「ご飯の時はきちんと止まるんですね……それにしても、本当にかわいいです!!」
「サメさん達も、一緒にご飯食べよー!!」
 と、いった具合にスリジエたちは、まんまるサメたちとふれあいながら海鮮料理に舌鼓を打っていく。
 傷も癒され、お腹も膨れたまんめるサメたちも、ご機嫌と言わんばかりに元気よくバウンドしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

安里・真優
【心境】
しかし、いつも思いますが…海賊って本当に心が強いですね。
どんな経緯と言ってもあんなことがあった後でも、ああやって前に進めるのですから…。
まあ、街を襲うタイプの海賊はGo To Hell.ですけど。
この人たちはいい海賊ですからねー。なので一生街を襲わないでくださいね(魔力溜めしつつにっこり)

【行動】
判定:WIZ
海賊を相手に商売…『取引』しますね
商人らしく「それでは今日も張り切って!」「商売商売。」
宴会中で酔っていない人を中心に持ち込んだ商品(食料や装飾品)を売り込みますねー。金もいいけど物々交換も受け付けてますよ。
ってこの海賊、結構手ごわいです。このままでは赤字に(戦慄)



●商人と海賊の駆け引き
「しかし、いつも思いますが……海賊って本当に心が強いですね」
 巨人用の特注カップに並々注がれたジュースを飲みつつ、真優は宴の様を眺めている。
 一時はクルスの幻を見たとかでしんみりとした雰囲気になっていたが、それも過ぎれば大にぎわいの宴の夜へと早変わり。
 海賊の掟によって仲間を1人失った後でも、彼ら海賊は俯くことなく前へと進んでいる。
「まあ、街を襲うタイプの海賊はGo
To Hellですけど。 いい海賊の皆さーん、一生街を襲わないでくださいねー」
「おいおい嬢ちゃん、ウチのメンツ脅かすのやめやがれ。 巨人のその手のジョークが通じねぇヤツもいんだ」
 魔力溜めをしながらにっこりと笑う巨人の魔砲使い……かつて海賊の襲撃を受けた万屋の娘はしっかりと釘を刺す。
 対しぴくっと身をすくませた一部の海賊……それを見かねた船長のレグナからは苦言を入れられた。
 冗談はさておき、冒険商人たる真優はこの地でも、着々と商売の支度を始め……海賊たちへ取引を持ちかけた。
「それでは今日も張り切って!」
 宴に酔っていない海賊や島民へそう呼び掛けてみれば、真優の持ち込んだ品々に興味を持った何人かが集まってくる。
 持ち掛けられたのは主に物々交換、幾多の冒険の中で手に入ったお宝と、真優の装飾品を交換してほしいと言う話が多く……中には商人相手に言葉巧みに海老で鯛を釣り上げようとする猛者も混じっていた。
「こ、この海賊、結構手強いです。 このままでは赤字に……」
「ところで嬢ちゃんよ、さっき呼び出した船はいくらなら売る?」
 予想外の手強さに戦慄する真優へ、レグナがカクテル片手にデカい商売を吹っ掛けてくる。
 あの船とはやはり、ガレオン級武装商船“深紅の翼号”のことだろう……商船らしからぬ兵器を搭載した船団は、海賊にとってかなり魅力的な装備だ。
「えっ、あの船団は売り物では……」
「ンだよ、“こんな物騒な船団”を夢と金に変えてやるって話だぜ?」
 度数25以上のカクテルに酔った様もないレグナは、金貨の入った袋をいくつも置いてニタリと笑う。
 果たしてこの商談の行く末は……それは真優と赤虎海賊団の船長のみぞ知る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神元・眞白
【WIZ/割と自由に】シンさん(f13886)と一緒に。
別れと出会い。両方が合ってこその互いの引きたて。今は祈りを。
…別れの次は出会い。この場での出会いを大切に、そして次の別れの為に。

さて、せっかくの場の用意をしてもらいましたから楽しんでいかないと。
符雨、シンさんに料理を。お酒とかおつまみとか?飛威は飲食できないし、
魅医は見た目がその……ね?飲みに付き合ってあげて。

私はあのサメさんを連れて帰れないものか考えていますが…。
あの釣り竿をお借りすればあの時みたいに操ることができるのでしょう。
それなら少しお借りして、サメさん達を指揮してみましょうか。
即興の演目……ショーみたいにできるなら面白そうです


シン・コーエン
【POW】
眞白さん(f00949)やメイドさん達と。

クルスや亡くなられた人への黙祷を暫し捧げる。

その後は屈託なく宴を愉しむ。
シンは未成年なのでノンアルコールビールなどを。
眞白さん・メイドさん達や海賊・島民の方達と一緒に、島の昔話で盛り上がったり、島特産の料理を聞いて
美味しく頂いたりする。
(自分でも作れないか考える。)
符雨さんには飲み物を注いでもらったり、お返ししたりと。

眞白さんがまんまるサメの指揮ショーを始めれば、
面白そうに眺めます。
眞白さんの色々と興味を持って挑戦する所は良いなあと
思いつつ。
ショーが終われば拍手して、「面白かったよ♪」と笑顔で語り、
「何か飲むかい?」と飲み物を注いで労います。



●標の火は消えない
 長い夜が明けるまで続けられる宴には、その場を盛り上げる一芸は欠かせないものだ。
 宴の火の側に設営されたステージの上では、島民たちが自慢の絶技妙技を披露し、その度に歓声が上がる。
 そんな宴のメインに、島全体を救った猟兵が立つとなれば、その盛り上がりはよりヒートアップしていた。
 熱狂とも言うべき空気に、眞白は少し驚きつつも観客たちへぺこりと一礼した。
 最前列には、シンとメイドさんたちが応援の拍手を送っている。
「ん? おい、あれスライの釣竿じゃねぇか」
「お貸ししてるっすー」
 と、メガリスの所持者公認で、まんまるサメの指揮権を借り受けた眞白は、まんまるサメと共に行う即興芸を思い付いたようで。
 釣竿をあちらへこちらへと振るう度、沢山のまんまるサメが一斉にころりんと転がったり、タイミングを合わせてジャンプしたりと、忙しなく跳ね回る。
 極めつけは、何匹ものまんまるサメが折り重なって象られる、まんまるサメのタワー……その天辺に飛び乗ったまんまるサメが、元気よく「しゃーっく!」と一鳴きした。
 即興ながらも見事な指揮力に、会場は歓声と拍手に満たされる……これには元々の所持者であるスライも目をまんまるくしていた。
「はわー、お上手っすー」
「……スライ、お前ちっと泣いてねぇか?」
「ないてないっす。 もしないてたとしたら、新たなさめ友の出現に感激してるだけっす」
 所持者からのお墨付きを頂いたところでショーは閉幕、眞白とまんまるサメたちは一礼の後、いそいそとステージを降りてシンの元へと向かった。
「物凄い、歓声だった……」
「お疲れ様、面白かったよ♪」
 シンもまた、ステージ上で大活躍を見せた眞白を笑顔と拍手で迎えて席へと案内した。
 その席でもメイドさん『符雨』の仕事振りが発揮されていたらしく、料理や飲み物がきっちりと用意されていた。
「眞白さんは何か飲むかい?」
「ありがとう、シンさんは何を飲んでいるの?」
「ノンアルコールビールだよ、俺はまだ未成年だからね。 ……そうだ、カクテルの作り方を島の人から教わったんだ」
 ショーを楽しみながら、符雨や海賊たちと飲み食いを交わしていたシンは、海賊たちが飲んでいるカクテルの作り方を教わっていたようだ。
 レシピは、ジンとライムジュースとシンプルな一品の名はギムレット、甘すぎず爽やかな味わいだが、アルコール度数が高めなので飲み過ぎには注意とのこと。
 グラスに淡緑色の酒が注がれ、それがシンから眞白の手に移った時、二人は乾杯を交わす。
 にぎわう宴が小休止に差し掛かった頃……二人は改めて今宵亡くなったクルスを思い黙祷した。
「(別れと出会い。 両方が合ってこそのお互いの引き立て。 今は祈りを)」
 鎮魂の祈りが成された後には出会いもある、この場での出会いを大切なものとすれば、次にまた来る別れの時も良きものへとなるだろう。
 と、そこへスライがとことことやってくる……眞白が借りていた釣竿のメガリスを引き取りに来たのだ。
「ショーはもりあがったっすー、眞白さんとはいいさめ友になれそうっすねー」
「サメ友……」
 メガリスを返しつつも、眞白の視線はまんまるサメへと向けられている。
 別れの時も大切とは思いつつも、サメとの別れは名残惜しい眞白へ、スライはにんまりと答えた。
「まんまるさめさんは、ごはんをきちんとあげればどこでもついてくるっす。 ながーい船旅のおとももへっちゃらっすー!」
 つまりはお持ち帰りオーケー、ただしきちんと世話すること、とのことだ。
 世界を跨ぐ移動に関しても、猟兵の力を加えてやれば特に大きな問題も発生はしないだろう。

 さて、眠らぬ島の宴はまだ続けられるが、眞白の言葉の通りに出会いあれば別れも来る。
 物静かな浜辺に集まった猟兵たちを見送りに、レグナとスライをはじめとした海賊たちがやってきていた。
「よそ者は基本的に歓迎してるが、お前らなら大歓迎だ。 そん時はまた酒を飲み交わそうぜ!」
「まんまるさめさんもまってるっすー!」
 大手を振るう海賊たちに見送られながら、猟兵たちは眠らぬ宴の島を後にする。
 その背中が1人も見えなくなった頃……レグナは海賊たちの方へと振り返り、グラスを勇ましく天へと掲げた。
「我等が英雄たちと再び相見える時まで! 標の火を絶やすんじゃねぇぞ! さあ、宴を続けようじゃねぇか!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月31日


挿絵イラスト