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クルージング・ナイトに潜む邪悪

#UDCアース

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#UDCアース


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「UDCアースには、『クルージング』ってのがあるらしい」
 船に乗って海に漕ぎ出し、あちこちを見て回る……基本的には余暇を過ごす遊びとしてあるらしいんだが、とタハニ・クルツリンガー(乱暴者は乱舞する・f03635)は言う。
「どうやら、胡散臭いことが起こりそうだぜ」

 今回タハニが予知したクルージング船は、特に『豪華客船』と呼ばれるような船だという。
「デカい。豪華。レストランに行くにもドレスコードとかがあってサービスがすげえ」
 タハニの語彙では分かりにくいが、とにかく豪奢で、集まる人々も政界や大企業の重鎮、セレブなモデルなど、そうそうたる面々が乗り込んでいるらしい。
「船の中にカジノがあるらしいんだが、そのカジノで妙なことがありそうなんだ」
 邪神教団の資金源となっている他にも、違法行為が行われている可能性がある、とタハニ。
「あと気になるのがバーだな。毎晩、ライブがあるみたいなんだが……ここにも邪神が紛れてる可能性がある」
 バーでのことはまだ詳しく分からないが、カジノでの情報によって何が行われているのか、何を為すべきかが明らかとなるだろう。
「バーでのライブでも何かしなきゃいけなくなりそうだが、最初にカジノでの情報集めが必要そうだな」
 客として、あるいはディーラーやバニーガールとして潜入し、情報を集める必要がある。
 情報次第でバーで起こるかもしれない事件を解決することになるが、その際も役者やバーテンに扮することになるだろう。

「つまり、皆の演技力とか振る舞いが見られるってことだな――じゃ、転送するぜ」
 グリモアの輝きを手に包みながら、タハニは彼らを見送った。


遠藤にんし
今回はUDCアースです

第一章はカジノへの潜入、
第二章はライブを行っているバーへの潜入、
第三章はボス戦です

●場面情報
豪華なクルージング船が舞台となります
相応のドレスコードや振る舞いがあると、プレイングボーナスが付きやすくなるかもしれません

皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『カジノに潜入せよ』

POW   :    客として潜入し情報を集める

SPD   :    秘密裏に忍び込んで情報を集める

WIZ   :    従業員として潜入し情報を集める

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

草野・千秋
【POW】
礼儀作法と情報収集を駆使
パリッとした礼服を着て
客として潜入、好印象を与えつつ
情報を集める
僕は僕で普段無印良品とかユニクロとかそんなのばかり着てますが
今日の格好どうですかね?と
内心キョドりながらそれは内心に留め
笑顔は絶やさず誰に対しても平等に接する

カジノですか……上流階級のお遊びですね
ハマりこむと危険ですが
なんでも加減が一番
楽しめるものは楽しまないと



 仕立ての良い礼服に草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)は少しばかり落ち着かない気分だが、その思いは内心に留める。
 カジノの中へ赴けば煌びやかなシャンデリアが吊るされ、柔らかな絨毯に足を埋める彼らは髪の一本からつま先まで磨き抜かれたよう。
 普段はこんな服を着ない千秋だったが、礼儀作法を弁えているお陰で周囲から浮きはしない。客としてポーカーに興じながら、千秋は情報を集めることにした。
(「どんな風に訊いていくかですね……」)
 迷いながらも和やかに彼らと話をしているうちに、分かることもある。
「君はこの後の『バー』へも行くつもりかね?」
 意味ありげに声をかけてきたのは、髭を蓄え、赤い蝶ネクタイを着けた老人。
「そ、そうですね。そのつもりです」
「ふぅむ……だとすると、赤いタイのディーラーの元で遊んだほうがいいな」
 笑顔を絶やさず礼を言い、千秋は老人の姿を見送る。
 ……どうやら、カジノのディーラーと客の全員がグルというわけではなく、無関係な者もいるらしい。
 そしてそれは、『赤いもの』を身に着けているかどうかで見分けている……といったところだろうか。
(「もっと情報を集めたいところですね」)
 思いながらも、ハマりすぎないよう気を付けながら賭けに興じる千秋であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フロッシュ・フェローチェス
なるほど?まずは「赤いもの」で見分ける、って情報を捉えたか……。
そうなると身に着けているもの以外の【材料】を探そう。
ならアタシはどうする?

……いや、手立ては一つだ。
『秘密裏に忍び込んで情報を集める』事、コレがアタシの最善だ。
――けれど目視やホロデバイスゴーグル、【野生の勘】でも限界はある。
ここは服を持ち込もうかな?
客でいくか、従業員で行くか。……忍び込んだ手前、怪しまれない方で行こう。

無理を悟ったなら、なるべく【早業】で会場に戻って聞き込みたいところ。
派手に動かず、しかして素早く、ね。
……如何傾くかな?

※アドリブ可



 赤いもので識別されているという情報を得て、フロッシュ・フェローチェス(疾咬の神速者・f04767)は思案する。
「……手立ては一つだ」
 フロッシュに出来る最善手は『秘密裏に忍び込んで情報を集める』こと。
 ホロデバイスゴーグルを持ち込み、目視と合わせて状況を確認できるようにフロッシュは取り計らう。
 しかし、それでも不審に思う者は出てはならないからと、フロッシュは従業員に扮するように白いシャツに赤いタイ、黒のベストを着用することにした。
 辺りを調べるように歩き回る以上、客としてであれば従業員に声掛けをされるかもしれない。
 言い逃れのしやすさでいえば従業員の方が楽だろうと判断した上でのことだ。
 ――忍び込んだフロッシュは話し声に耳を澄ませる。
「邪神様をお呼びするにはうってつけの会場ですね」
「ええ。これなら、あの女に降ろすにも――」
 そこまで会話をしてから、彼らは周囲を気遣うように見回す。
 これ以上この二人の会話を聞くのは難しいと感じ、フロッシュは早業で会場へ戻り、聞き込みを再開することにした。
 派手な動きはしないように、それでいて素早く動くように。
(「……如何傾くかな?」)
 胸にスリルを抱きながら、フロッシュはカジノでざわめく人々の中に埋没していく。

成功 🔵​🔵​🔴​

田中・ストロベリー
うわー、ストロベリーこんな凄いお船に乗るの初めてっ
いつか、ふつーにプライベートで乗ってみたいなぁ……

ストロベリーはお客さんだと浮いちゃいそうだから、バニーちゃんの格好で情報収集していくね👯
赤いものを身につけている人が怪しいんだよね。
なら、該当する集団の付近でドリンクサービスをしながらこっそり【聞き耳】立てていこうかな。
そっちがあまり芳しくなかったら、他のベテランっぽい従業員さんに今からバーでの仕事なんだけど不安、どんな現場ですか? って聞いてみよっ。
次の現場、ライブ会場が今のところ1番気掛かりだから、その関連の情報を主に集めていきたいな。



 田中・ストロベリー(👧女子高生探索者👧・f00373)は物珍しそうに煌びやかな辺りを見回す。
「いつか、ふつーにプライベートで乗ってみたいなぁ……」
 憧れの声を上げるストロベリーはバニーガール衣装を纏い、カジノの中へと潜入。
 客として入るには女子高生のストロベリーには荷が重いので、バニーガールとして入り込むことにしたのだ。
(「赤いものを身につけている人が怪しいんだよね」)
 ドリンクメニューを持ちながら視線を巡らし、赤いネクタイを着けている男性の固まっているところへと近づいて聞き耳を立てるストロベリー。
「――しかし、あの女も不幸なことです」
「なに、すぐに邪神様のご意志を……ん? 飲み物は結構だが」
 しかし気付かれてしまい、体よく追い払われてしまう。
 どうやら、客からこれ以上の情報を聞き出すのは難しいようだ。そう判断したストロベリーは、今度は『同僚』のバニーガールへと近寄る。
「あの、相談なんですけどいいですか?」
「ん? いいわよ、どうしたの?」
 ストロベリーが話しかけたのは、他のバニーガールへてきぱきと指示を出していた女性に対して。
「今からバーでの仕事なんだけど不安、どんな現場ですか?」
 次の現場のことも気になっていたストロベリーが訊くと、女性は少しだけ考え込んで。
「静かに音楽を聴くお客様が多いから、物音には気をつけてってところかしら」
 今日は飛び込みでの演奏も歓迎しているようなので、もしも場にそぐわない演奏者がいたら、それとなくステージから離してほしい、とも。
 女性歌手が一人歌う……客の言葉に出てくる『あの女』というのは、誰のことなのだろう。
 考えながら、ストロベリーは女性へと笑顔でお礼を言うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

清川・シャル
f01013
葎ちゃんと同行

ジャズシンガーとして潜入
礼儀作法、変装を使います
偽乳を入れて厚底ヒールで身長をかさまし
ロングカクテルドレスに、胸元は偽乳が見えないようケープを羽織り
ウィッグ装着
ネイルにイヤリング
葎ちゃんに整形メイクを施してもらいます
羅刹なので小柄は勘弁して下さいね

少し大人めの声も出せるんです
ゆったり歌いながら周りを見渡し動向確認
何か怪しければ葎ちゃんにアイコンタクト
出番の前後に聞き込みを
勝ち続けている等特徴のある常連や地位が高そうな人にアタリをつけます
「恥ずかしながらカジノ初心者なんです。御教授願えませんか?」
パフォーマンス、誘惑、情報収集、コミュ力を使って丁寧に探りを


硲・葎
シャルちゃん(f01440)と行動。
【W】
歌手のマネージャーに扮し、礼儀作法を使ってドレスコードに従って胸のあいたカクテルドレスとピンヒール、ルビーのピアスを着用。
シャルちゃんも大人のレディに見えるようきちんとメイクを手伝うよ。
シャルちゃんが疑われそうだったら、羅刹だから、とフォロー。
「VIPで赤いものをつけている常連さん、探ってみる?」
シャルちゃんからアイコンタクトをもらったらすかさず探りを入れるよ。
「こちらの席、よろしいでしょうか。この子が初めて歌うので常連のお客様にご挨拶を、と思いまして」
コミュ力、情報収集を使いながら、ちょっとセクシーに聞いてみようかな。第六感もあてにしていきたいね。


城島・冬青
【アヤネさん(f00432)と一緒】
従業員として潜入します
実年齢より年上に見えるメイクをしてバニーガールに変身!
ひえぇー恥ずかしい!私もアヤネさんみたいにバーテンが良かったよー😭

恥じらいを猟兵魂でねじ伏せ情報収集に勤しみます
聞き耳でお客さん同士の会話を盗み聞きしたり
情報収集の技能をフル活用し先輩の従業員さんに尋ねたりします
「配属されたばかりでまだよくわからなくて…」
情報を掴んだり一定時間が過ぎたらアヤネさんと合流して成果を報告
合流時は周りに怪しまれないように注意します
にしてもアヤネさんその格好似合ってますね
え?私のことは褒めなくていいですって!全然スタイル良くないですからっ(真っ赤)


アヤネ・ラグランジェ
【ソヨゴ(f00669)と一緒】
こんな客船で神降ろしの儀式だって?女性に憑依させるのかしら?
碌でもないUDCが相手と見て間違いないネ
まずは女性の特定が第一。候補は女性歌手。
赤いタイをつけたバーテンダーの服装に偽装しよう
髪は後ろで束ねて、前髪はピンでまとめる。軽く化粧をして年齢をごまかそう
カジノでは赤いタイをつけたディーラーを見つけて聞き込みをする

「この格好で行けと指示を受けているわ」
「降ろす女性の側につくよう言われているけど、例の彼女でいいのかしら?」
名前は?

ソヨゴには笑顔で「よく似合っているじゃないか。身体のラインが綺麗だ」
と臆面もなく褒めます

一人称 僕
偽装のために女性らしい言葉遣いを意識



「こんな客船で神降ろしの儀式だって?」
 髪を後ろで束ねたアヤネ・ラグランジェ(颱風・f00432)は呟きながら赤いタイを締める。
 碌でもないUDCがいるようだと思いながら、アヤネは城島・冬青(朝星の唄・f00669)と共にカジノへと向かう。
「私もアヤネさんみたいにバーテンが良かったよー😭」
 冬青は大人っぽく見えるメイクをしていたが、それでもディーラーに見せかけるには少し足りないのでバニーガール姿。
 大胆な服装に恥ずかしさを覚えながらもカジノへ向かう冬青らに続いて硲・葎(流星の旋律・f01013)、そして清川・シャル(バイオレットフィズ・f01440)もカジノへと入った。
 シャルは歌手、葎はそのマネージャーという出で立ちだ。
 顔は葎による整形メイクで変え、ケープを羽織る胸元にも詰め物がある。背丈を伸ばすことは叶わなかったが厚底ヒールで少しでも嵩増しをしているので、これでも周囲の人が違和感を覚えることはないだろう。
「VIPで赤いものをつけている常連さん、探ってみる?」
 葎の問いにうなずいてから、シャルは歌い始める。
 ゆったりと歌うシャルの声はいつもより大人びて。
 しばらく歌いながら辺りを眺めていたシャルからアイコンタクトを受けると、葎はルビーのピアスを揺らしてシャルの示す方へ向かう。
「こちらの席、よろしいでしょうか。この子が初めて歌うので常連のお客様にご挨拶を、と思いまして」
 カクテルドレスから覗く胸元に釘付けになって、スーツの男性たちは鷹揚にうなずく。歌い終えたシャルも合流して礼儀正しい微笑を見せる。
「恥ずかしながらカジノ初心者なんです。御教授願えませんか?」
 葎とシャルが目を付けたのは、彼らが勝ち続けているように見えたから。
 二人に気前よくカクテル――運んできた冬青によってノンアルコールに差し替えられている――を奢る彼らは上機嫌に、バーで楽しいイベントがあるのだと告げた。
「楽しいイベント? それはどういう……」
「実は、歌手の女性にね……おっと、これ以上は秘密だ」
 野卑な笑いを浮かべる男性に、愛想笑いを返すシャルと葎。
 その後も聞き方を変えながら何度か話をしてみたが、これ以上口を割る気はないらしい。
 少なくとも、バーで何かがあること、歌手の女性に何かがある……ということは確かなようだ。そう判断したシャルと葎は彼らの元を引き上げ、すれ違いざまに冬青へとその情報を耳打ちした。
(「楽しいイベントってなんだろう」)
 思いながら冬青は、別の女性グループの客へ聞き耳を立てる。
「バーテンはもう囲い込んだ?」
「ええ、こっちの言うことを聞くわ。歌が終わったら、ちゃんとあのカクテルを出す手筈」
 バーテン、歌が終わったらカクテル……気になる言葉を頭の中でリフレインしながら冬青がバニーガールとしての働きを見せる中、アヤネは赤いタイをつけたディーラーへと問いかける。
「この格好で行けと指示を受けているわ。降ろす女性の側につくよう言われているけど、例の彼女でいいのかしら?」
「ええ……例の彼女。飛び込みの歌手や演奏者が来るかもしれないから間違えないようにしてくださいね」
 ディーラーはアヤネのタイに視線を落としてからうなずいて、念入りに言う。
「もちろん。念のため、名前を聞いてもいい?」
「名前はシャーリーン。ブロンドの背の高い女だからよく目立つはずです」
 いつもよりも女性的な口調で礼を言ってからアヤネはディーラーから離れ、しばらく辺りを回ってから冬青と合流した。
 分かった情報を交換し、ここまでの猟兵たちが知っていることを全てまとめる……ひと段落してから、改めて冬青はアヤネの服装に目をやって。
「にしてもアヤネさんその格好似合ってますね」
「そうかな」
 アヤネもお返しのように冬青の姿を見て、笑顔を向ける。
「よく似合っているじゃないか。身体のラインが綺麗だ」
「え? 私のことは褒めなくていいですって! 全然スタイル良くないですからっ」
 そんな風に返す冬青は、顔を真っ赤にしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『舞台上の魔物』

POW   :    身体を張って、真正面から役者をかばう。

SPD   :    軽やかな身のこなしで魔物の奇襲をあしらう。

WIZ   :    派手な台詞や振舞いで注意を逸らす。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 分かったことはいくつかある。
 バーで歌う女性――シャーリーンという女性が、邪神に狙われるということ。
 彼女が歌い終えてから、グルのバーテンによって、何かを混ぜたカクテルが渡されるということ。

 幸いにも、演奏中に歌や楽器で飛び込みで参加することは出来るようだ。
 引き続きバニーガールやスタッフ、客に扮することで、シャーリーンを守ることも可能だろう。
アヤネ・ラグランジェ
バーに行き、シャーリーンを探すネ
舞台に上がる前に接触できれば彼女にそっとメモを渡す
「あなたを誘拐しようと犯罪者が観衆に紛れています。私の指示があるまでは相手に勘づかれないように平静に行動してください」
UDCエージェントの公務員としての証明書を他人から見えない様に見せる
あなたの身は守りますと
警察の同類と思ってくれると期待しつつ

彼女の近くで警戒していれば飲み物に毒を盛られるのは防げるはず
でも首謀者を見つけなくては
船の中に逃げ場はない

おそらく集団の中心。もしくは客とは身なりの異なる護衛を従えていると予想
あの辺り、と目星をつけるが首謀者の判別は困難だ
僕は彼女から離れるわけにはいかない
「あとは任せた」



 シャーリーンの姿を認めたアヤネは、そっと彼女にメモを渡す。
『あなたを誘拐しようと犯罪者が観衆に紛れています。私の指示があるまでは相手に勘づかれないように平静に行動してください』
 そんな言葉にはっと顔を上げるシャーリーンへと、UDCエージェントとしての証明書を見せるアヤネ。
 身の安全は保証する、と言うようにうなずくアヤネへと、シャーリーンもうなずいて舞台へ上がる。
 ――歌声がバーに満ちる中、アヤネは彼女の周囲にいる人々を警戒するように視線を巡らせる。
 アヤネが張り付いているからか、シャーリーンへと近づこうとする者の姿はない。今のところは、毒を盛られてはいないだろう。
(「でも首謀者を見つけなくては」)
 ここは船の中、逃げ場はない……向こうも一人ではなく集団だろうと目星をつけたアヤネは、気になる一団の姿を見つける。
 気品のある男性が何名かいるのだが、彼らを取り巻く男の雰囲気は荒っぽく、物々しい。
 それにバニーガールが頻繁に近づいては飲み物を渡すでもなく、何かを耳打ちしては去っていくというのも怪しいところだ。

 ……話を聞いておきたいところだが、ここからでは首謀者の特定も聞き込みも難しい。
 アヤネはシャーリーンの身辺警護をしているため、ここから離れることは出来ないのだ。
 ――と思っていると、バーのドアが開いて猟兵が姿を見せる。
(「あとは任せた」)
 胸の内で呟いて、アヤネはシャーリーンの警護を続けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

城島・冬青
引き続きバニーガールに扮してバーに潜入します
シャーリーンさんの護衛は仲間に任せ
首謀者一味と思しき奴等を探します
聞き耳・第六感・礼儀作法…試せる技能は全てフル活用し捜索します

敵が乱入した時はダッシュで
シャーリーンさんのもとへ駆けつけ攻撃から庇います
「かばう」技能で決して彼女を傷付けさせやしません
可能なら「武器受け」技能で相手の攻撃を受け止め体力の減りを抑えたいところですが
シャーリーンさんや他の一般人に被害が及びそうならやめておきます


アドリブ歓迎


清川・シャル
f01013
葎ちゃん同行

シャーリーンさんを何としても助けなくちゃですね
引き続きジャズシンガーしていましょう

予め接触出来るようであればコミュ力でご挨拶を
気が合えば(第六感で合わせられそうなら)共演も可能でしょうか?
シャーリーンさん、本当にとても素敵な方です。私憧れてしまいました。
フワッと微笑んでステージ後も談笑など出来れば

カクテルが出されるとの事ですし、
貧血のフリでもして無理やり落としてしまいましょうか
ふらりとした後は葎ちゃんにすかさずフォローしてもらい、私もひたすらに平謝り

尻尾を出してくれないでしょうか


硲・葎
シャルちゃん(f01440)と同行。
【p】
これは危ないね。
なんとしても止めないと。
事前に礼儀作法とコミュ力でシャーリーンさんに接触できないかな?
「こんばんは、この子、歌手活動をはじめたばかりで。シャーリーンさんに是非ご挨拶を、と思いまして。これからよろしくお願いします。
シャーリーンさんさえよければ共演していただければ嬉しいわ」

カクテルが出されたら呑むフリをして、すぐさまシャルちゃんを助けるよ。
「大丈夫?気持ち悪くない?」と介抱しながら、あたりを警戒して怪しい人物を探してみよう。



 何としてでも止めなければならないという決意をもって、葎はバーにいるシャーリーンの元へ歩み寄る。
「こんばんは」
 身の危険がある、と聞かされてからの接触ということもあってシャーリーンは警戒の表情を葎へ向けたが、葎は礼儀正しく姿勢を正したままシャルへ視線を向けて。
「この子、歌手活動をはじめたばかりで。シャーリーンさんに是非ご挨拶を、と思いまして」
 よろしくお願いします、と二人そろって礼をしてからシャルは笑顔を浮かべる。
 二人の持つ雰囲気から、少なくとも危険な相手ではないと感じたのだろう。シャーリーンは警戒を解いた様子で二人と会話を続け、その様子をバニーガール姿の冬青はちらちらと横目で見る。
 警護という面での不足はないようなので、冬青が行うのは周囲の様子を探ること。細いヒールで床を叩きながら、冬青は人々の声に耳をそばだてる。
 ――不意に歌声が耳に届いて冬青がステージに目を向けると、そこではシャルとシャーリーンが並んで歌声を上げている。
 シャルの可愛らしい声が重なるのを楽しく聴きながらも葎は用心して周囲の様子を伺っていたが、バーカウンターでカクテルが作られているのが妙に気にかかる。
 カクテルの行方を目で追っていると、それはある一団へと提供された――ように見えたが、一団から離れるバニーガールの銀盆の上には変わらずカクテルがある。
「そのカクテルはどちらへ?」
 同じバニーとして近寄った冬青はそのように訊くが、バニーガールはかぶりを振る。
「気にしないで」
 そうしてバニーガールはバーの中を何度か回った後、歌の途切れたタイミングでシャーリーンへとグラスを差し出す。
 さりげなさに思わず手に取ってしまうシャーリーン――しかしその瞬間、シャルはふらりとシャーリーンにぶつかって。
 グラスの割れる硬質な音が響き、中に入っていたカクテルは床に鮮やかな色の染みを作る。すかさず葎はシャルへ駆け寄って支える。
「大丈夫? 気持ち悪くない?」
「ん……大丈夫、ごめんなさいシャーリーンさん」
「いえ……でも、どうしますか? 続けられますか?」
 貧血でふらついた直後に歌を再開するのも不自然かもしれないと考えて、シャルはシャーリーンの横に腰かけ、少しの間だけ休憩を。
 冬青と葎は周囲に視線を巡らせて客に変わったところはないか見渡す……シャルがふらついたこと、グラスが割れたことへの不安な表情は皆同じ。まだ、怪しい者を特定するには少し足りない。
 シャーリーンの歌を聴きながら、じりじりとした思いで機会を伺っていた時間はどれほどだろうか。
 もう一度カクテルがステージに届けられるが、そのカクテルを受け取ったのはシャーリーンではなく葎。飲み干すふりをしてからバニーガールに笑顔を向けると、バニーガールの顔ははっきりと引きつっていて。
「おい、何なんだそこの女は!」
 客席からは、不快感をあらわにしたそんな声が聞こえた。
「俺はそっちの歌手にカクテルをくれてやったんだ。お前に寄越す分ではない!」
 怒りに顔を歪めながら、胸元から赤いハンカチを覗かせた男性がつかつかとステージへ歩み寄る。
「お客様――」
 葎へ掴みかかろうとした男性を押さえ込んだのは冬青。それでも男性は暴れ、ポケットからは白い粉薬の包みが落ちる。
「これを黙って飲めばいいんだ! そうすれば邪神様が――」
 言ってから、しまったとばかりに口をつぐむ男性。
 しかし猟兵たちの耳には『邪神様』という言葉がはっきりと耳に届いていた。

 ――彼は間違いなく、邪神の手先。
 そう悟った猟兵たちは、一斉に彼へと視線を向ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『黒装の破壊者』

POW   :    砕け散れ
単純で重い【拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    贄となれ
自身の身体部位ひとつを【異形の大蛇】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    磔になれ
レベル×5本の【物理】属性の【邪神の肉で作った杭】を放つ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は麻生・大地です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ああ……くそ、台無しだ!」
 猟兵たちの視線を浴びて男性は毒づき、落ちた粉薬を素早く拾い上げると袋を破り、自身ですべてを飲み干す。
「仕方ナイ――ナラバ!」
 猟兵たちの目の前で、見る間に男性の姿が黒く変貌し。
「ワタシガ、オ前タチヲ……!」
 黒装の破壊者と化し、猟兵たちへ襲い掛かる――!
清川・シャル
f01013葎ちゃんと

いよいよお出ましですかー
気合い入れましょ
一気に詰め物胸投げつけてヒールを脱ぎ、ドレスの裾を割いて短くしてスリットを入れたら、予め隠していた武器を装着

ショータイムです、よ!
先制攻撃でぐーちゃんを発射、ド派手にピンクの爆煙巻きましょう
目潰しと時間稼ぎで

りっちゃん今だよ!
連携を取りながら金棒を持って走り込みます

テーブル等ありますし地形の利用で上手く攻撃を躱しながら
これでも喰らいやがれですっ!
UCで重い攻撃を
2回攻撃、鎧無視攻撃、串刺し
ヒットしたらチェーンソーモードにして傷を抉りましょう

敵の攻撃は、盾受け、見切り、カウンターで応戦
悪い子は鬼子シャルちゃんがお仕置きですっめっ!


硲・葎
シャルちゃん(f01440)と同行。
わーお、キレちゃった?
おー、怖い怖い。
じゃあ、今度は歌ではなく、戦闘を
お見せしようか。
とりあえずピンヒールは敵に投げつけておこうか。当たったらラッキーってことで。ドレスは裾破いちゃお。ちょっと勿体ないけどね。
回避は残像で避けつつ、相手のスキを伺うかな。カウンターも使うね。
相手の目の前まできたら格物致知の目潰しを使ってやる。
シャルちゃんと第六感を使って連携を取るよ。
「喰らえ目からビーム!!」
相手が怯んだら2回攻撃、串刺しと傷口を抉るを使って思いっきり剣刃一閃。
「ねえ、痛い?痛いよね。ステージを邪魔されたシャーリーンさんはもっと痛いんだからね?」


アヤネ・ラグランジェ
【ソヨゴ(f00669)と一緒】
こいつがボスで間違いなさそうネ?
手数の多そうな相手だけど
記憶消去銃は最大出力で撃ち負けない

ソヨゴ、合図と同時に決めようか
戦いの間が空いたところで仕掛ける

カジノでくすねてきたチップを右手に持って話しかけるよ
「このチップ、表か裏か?」
そう言って親指で相手に弾く
裏も表もないけどネ
ユーベルコード発動
「謎でも、喰らえ!」

戦闘終了後、シャーリーンを控え室に送ったり、後処理が終わったら、ソヨゴと一緒に船旅気分を楽しみたいな
「レディ、ご一緒にディナーなどいかがですか?」
彼女が着替えてから迎えたいネ


城島・冬青
【アヤネさん(f00432)と一緒】
ようやく本命を引き摺り出せましたね
あと一息です!

花髑髏と不死蝶を構えアヤネさんと邪神の手先と対峙します
相手のPow攻撃はダッシュで避け
Wiz攻撃は可能であれば武器受けで対応

攻撃は廃園の鬼で斬り伏せます
アヤネさんとタイミングを合わせるように使用していきますよ
回復で立て直す暇なんて与えませんからね!

戦闘後は…早くバニー服から着替えたい
着替えたら折角の豪華客船ですし…ちょっとくらいクルージングを楽しんでもバチは当たりませんよね?
ディナーですか?ふふふ、喜んで☺️
実は沢山動いてお腹がぺこぺこなんです
エスコート、よろしくお願いしますね(笑顔で手を差し出し)



「ようやく本命を引き摺り出せましたね」
 あと一息、と冬青は花髑髏と不死蝶を構え黒装の破壊者と対峙する。
「こいつがボスで間違いなさそうネ? 手数の多そうな相手だけど――」
 隣に並ぶアヤネの言葉を聞き終えるより早く拳を握って迫る破壊者めがけ、シャルと葎は大きく振りかぶって。
 横から投げつけられた胸の詰め物とピンヒールを拳で叩きのめすように潰す破壊者から距離を取るように、シャルと葎は飛びのく。
「わーお、キレちゃった? おー、怖い怖い。……じゃあ、今度は歌ではなく、戦闘をお見せしようか」
「ショータイムです、よ!」
 ドレスを破る音が二重に響いた直後、シャルの元からグレネードランチャーが発射。
 カクテルのように鮮やかなピンクの爆煙が猟兵と破壊者、この場にいる全員の視界を遮る中、シャルの声だけが響く。
「りっちゃん今だよ!」
 叫びと同時に黒装の破壊者の姿が煙の中から出現するも、迫る拳は葎の残像に空を切る。
 葎の体は既に拳の軌道の外、破壊者の懐へ飛び込んでいる。
 葎は彼岸花ノ葬の眩い斬撃を浴びせかけ、格物致知で視界を潰す。
「ソヨゴ、合図と同時に決めようか」
 アヤネの言葉にうなずく冬青の手の中で花髑髏は漆黒に変わり、破壊者へ向けられる。
 視界を潰された破壊者には迫る冬青の気配を感じることは出来ても位置までは特定できないのだろう、異形の大蛇はカクテルグラスを噛み砕いてはピニャ・コラーダの甘い香りを撒き散らすばかり。
 カクテルに濡れた床を踏まないように、冬青は網タイツの足を伸ばして椅子から椅子へ渡り歩く。
「回復で立て直す暇なんて与えませんからね!」
 血肉を求める破壊者の背後から漆黒の刃が突き立てられる――血液を吸い取られながらようやく視力を取り戻した破壊者の目に映るのは、コインを手にしたアヤネの姿。
「このチップ、表か裏か?」
 カジノからくすねてきたコインは、バーのシャンデリアの光を受けていくつもの煌きを帯びながら弾く。
 ――アヤネの問いに不敵さを覚えて警戒した破壊者の直感は正しい。
 しかし身構えながらもコインの行く末に疑問を抱いてしまった時点でもう遅く、
「謎でも、喰らえ!」
 テーブルへ落ちようとするコインを受け止めるかのように顕れた紫の触手は破壊者の頭蓋へ殺到。
 脳味噌を占めたであろう疑問を喰おうと頭部で蠢く触手たちが足止めしている隙に、シャルと葎はタイミングを合わせて跳ぶ。
「喰らえ目からビーム!!」
 葎の瞳から発射された二条の輝きは破壊者の目を再び灼く。
 目を、脳を侵された破壊者へシャルは重量級鬼金棒『ThornSociety』を思い切りスイング。
「これでも喰らいやがれですっ!」
 一度目は顔面を横殴りに、二度目は右肩を貫通させて拳を封じ。
 大口を開けて咬みつこうとする蛇だが、葎が刃を一閃、切断された面から噴出する己の血液が蛇の口に入るのみ。
「ねえ、痛い? 痛いよね。ステージを邪魔されたシャーリーンさんはもっと痛いんだからね?」
 言いながら葎は傷口をえぐり続け、口を開けてもがくように暴れる蛇を切り開く。
「悪い子は鬼子シャルちゃんがお仕置きですっ」
 シャルの金棒がもう一度破壊者へ叩きつけられ、身体へ突き刺さった棘が大回転。
「めっ!」
 声と共に、破壊者の肉体は霧散した。

 ――戦闘が終わり、シャーリーンを控室に送ったアヤネが戻ると、冬青はバニー衣装から着替えていた。
「恥ずかしかったです……」
 とはいえ、果たすべき仕事は完遂したのだ。せっかくの豪華客船を楽しもうと、アヤネは冬青へ手を差し伸べる。
「レディ、ご一緒にディナーなどいかがですか?」
「ディナーですか? ふふふ、喜んで」
 ドレスへ着替えた冬青は、琥珀色の瞳を細めてアヤネの手に自分の手を重ねる。
「実は沢山動いてお腹がぺこぺこなんです。エスコート、よろしくお願いしますね」
 夢のように煌びやかなレストランへ、二人は歩き出すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月29日


挿絵イラスト