●アックス&ウィザーズ
古竜平原は終焉の地ベルセルクを支配する帝竜『ベルセルクドラゴン』によって滅ぼされたという『古竜』の巨大な骨が今も残る死に包まれた場所である。
その場所にいるオブリビオンは、みな古竜の骨を纏っており、その骨は『触れたユーベルコードの威力を激減』する力を持っていた。
ケキリキターキーも、そんなオブリビオンの中の一匹。
今までは喰われる側(?)であったが、これからは違う。
邪魔するモノは、すべて喰らう!
その気持ちを前面に押し出し、ダーティスマイルで、古竜平原を闊歩していた。
だが、ケキリキターキーは、まだ気づいていない。
この地に猟兵達が訪れる事を……。
自分の実力を過信しまくっていた事を……!
●ガジルからの依頼
「みんなに頼みたい事があるんだよ!」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が真剣な表情を浮かべ、今回の依頼を説明し始めた。
今回の目的は、ケキリキターキーの撃破。
ケキリキターキーは自分自身の力を過信している上に、古竜の骨を纏った事で地上最強の存在であると、勝手に思い込んでいるらしい。
そのため、妙に強気な態度で喧嘩を売ってくるが、古竜の骨にさえ触れなければ、何とかなるようである。
また古竜の骨はユーベルコードを弱める効果を持ち、小さな骨片で金貨84枚(84万円)の価値があるため、持ち帰っておくと良いだろう。
そう言った事も踏まえた上で、ケキリキターキーを撃破するのが、今回の目的である。
ゆうきつかさ
この依頼は戦争依頼です。
基本的には、キャラクターらしさを重視しますので、世界観や設定に問題が無ければ採用していこうと思います。
第1章 集団戦
『ケキリキターキー』
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POW : フェニックス・リボーン
自身が戦闘で瀕死になると【別のケキリキターキー】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD : パーフェクト・ディナー
【パチパチと油のはぜる音】【香辛料の胃を刺激する香り】【鮮やかな彩り】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ : フライド・チキンorローストターキーアタック
【武器に超高温の油・衣、または水飴をまぶす】事で【熱々出来立てモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:橡こりす
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
冬原・イロハ
連携・アドリブ歓迎
鳥肉の下剋上……!
相変わらず、ケキリキターキーさんは美味しそうなお肉とムチムチボディをお持ちですね
見向きもされない食材オブリビオン(?)もいますが、――ケキリキさんたちは上位種だと思うのです
喰われることがベストな魅力かと……!
お肉に惑わされないよう戦います
とはいえ『パーフェクト・ディナー』で強化されたボディやお肉を振り振りされると、つい目で追ってしまいますね
(猫じゃらしを追うネコチャンの目で)
(はっ)
いけません
UC『チェイサーズ・コイン』で遠距離攻撃です
毎月のバイト代の金貨に火属性を
なるべく古竜の骨を避けて
制圧射撃ですよ!
「はわ。美味しそうな匂いがしてきましたね~」
戦場外院・晶
「入れ食い……いえ、いえ、失礼、はじめまして。戦場外院・晶と申します」
それにしても……フライドチキンやターキーを持っていて、その羽は手として発達……してしまっている様子
「……頂きます」
私にとっては真に美味しい獲物です
手に物を持っているという事は、その内側は骨で覆われていないということなのですから
【手をつなぐ】
年がら年中、四六時中、常に手をつなぐ事を考えている私には骨に触れずに握るなど容易いこと
「握力には自信があります」
殺しきるまで離しません
怪力とグラップルもって投げて、極めて、殴って、殺す……いつもはもっと味わうのですがなにせ後がつかえております
「……おかわり」
食べ放題、いい戦場でございます
一郷・亞衿
ふざけた見た目で変な技使うよなあ……いやいや、気を抜かないようにしないと。
数も多そうだし速攻で片す!『都市伝説:口裂け女』!
超高速移動によって激しい風を巻き起こすよ。風切音で油の音は聞こえず、匂いも風で霧散する。
彩りはどうしようも無いけど、目立つなら逆にありがたい。高速移動しながら武器落としを狙おう。
もしこの辺の古竜骨が“威力だけで無く効果をも激減させる”物だったとしても、敵自身の技の効果対象になり得る武器(骨つき肉)を叩き落とす分には問題無いはず。
肉を落として慌てる敵の隙を見切るのは訳無いよ!骨の隙間に呪詛塗れのカッターで刺突攻撃だ!
自信過剰は事故の元、人のふり見て我がふり直せ──あ、鳥か。
ティファーナ・テイル
SPDで判定を
※アドリブ歓迎
「鶏さん!勝負だ!」と言いながら無意識に髪の毛をナイフとフォークに変えてファイティングポーズをします!
『ゴッド・クリエイション』で眼鏡の白い伝説のお爺さんを創造して美味しく見事に調理させます。
『スカイステッパー』で油や香辛料を避けながら、『神代世界の天空神』で空間飛翔しながら『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させて、『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』で打撃と極締を仕掛けます!
🔴が付いたら『超必殺究極奥義』+『ヴァイストン・ヴァビロン』で無限の宝物庫から散財しながら苛烈な猛攻を仕掛けます!
平坂・伊澄
自信過剰な鳥を仕留めろてことだね、なるほどなるほど
調子に乗ってても装備の力は本物だから要注意…
でも骨の中身はそれほどでもないんだろう?
なら一工夫して装備を剥がしてみようじゃないか!
例の骨は被っているだけならなぎ払うなりなんなりで外せるとは思うけど、紐やなんかで固定してるなら厄介だよね
ただそれでも継ぎ目なく纏うことは困難なはず
継ぎ目にアタリを付けて、うちの槍で間合いを変化させながら戦えば
自信過剰な相手なら自身の間合いで戦闘ができずに冷静さを欠くだろうから更にそこを狙えばおそらく骨は外せるはずさ?
骨をどうにかすれば、自信の素を失った鳥が残るのみ
しっかり退治して古龍の骨を持ち帰りたいところだねっ
ドゥアン・ドゥマン
■心情
…妙に憎めぬ敵であるが、
喰らうつもりであちらも参る、と。
ならば、遠慮もいらんな
悪く思え。弱肉強食もまた、獣のならいよ
■戦闘
しかし、古竜の骨は確かに難物
気を引き締め、かかろう
範囲攻撃を骨の間から通すべく、死者の硬貨を飛ばし、
部位破壊で撃つ
獣の捌き方は承知している故、
戦闘知識含め、骨の関節が脆い部分や、
彼らの弱点となる部分を攻めよう
隙を作れたら、【墓掘り】にて。足元狙おうぞ
動きやすさを鑑みるに、足元は幾分手薄ではと予想だ
…墓守としては、褒められる事ではないが、
あちら、獣の作法でくるならば
隙を生む為、恐怖も煽ろう
…実際美味そうであるしな
そら、尻を齧ってやろうか
古竜の骨は勝利叶えば、頂いてゆこう
ジャスティス・ボトムズ(サポート)
★アドリブ大歓迎
正義を執行することに全力を注ぐぜ。
敵と認識した相手は叩き潰す。
それが俺の正義だ。
俺は闘争や探索などあらゆるものをシンプルに考えて行動するのを好む。
戦い方は武器での攻撃と素手での格闘を敵を見て使い分けている。
物事はシンプルに考えて動いた方が白黒ついて分かりやすくなるってもんさ。
正義を執行するという意志は俺にとって絶対だ。
何があっても絶対にこれだけは曲げないぜ。
やること決めたら後は全力で突っ込んでいくだけだぜ。
技能は怪力、鎧砕き、存在感を使って力で問題解決を目指す。
正義を執行するのにはパワーをフルで発揮するのが俺好みだぜ。
正義の力で敵を叩き潰して、優しさを持って民間人に接するぜ。
石守・舞花(サポート)
とりあえず詳しい事情はステシ参照な無表情ダウナー女子なのですよー
●戦い方
UCで身体能力または武器を強化して、薙刀戦闘術または包丁を使ったアサシンっぽい戦法で戦います
【部位破壊】での行動阻害とかも積極的にやります
敵の攻撃は【激痛耐性】で耐えて、防御や回避よりも攻撃最優先です
戦闘では必ず【生命力吸収】します
可能ならば機械だろうが人型だろうが物理的に喰らいたいですが、そのへんの描写はMS様の裁量におまかせします
あくまで神石様への贄として義務的に食べてるだけなので基本的に美味しいとは感じてないです
むしろ食べ物系のやつ以外は全然おいしくないと思ってます
NG:エロ系、飲酒喫煙阿片
姫神・咲夜(サポート)
桜の精の死霊術士×悪魔召喚士、女性です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
片思いの人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
清楚で女流階級風の口調で、お淑やかな性格です。
基本的に平和的な解決を望みますが
戦わざるを得ない時は果敢に戦いに向かう勇敢さを持っています。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
虎熊・月霞(サポート)
「まー焦らずのんびり行こー。とりあえず昼寝しよぉ」
面倒臭いけど、僕とーじょーってねぇ。いつもどーり野太刀でバッサリと斬り捨てちゃうよぉ?
伊吹流から派生した雷鳴を組み込んだ伊吹"雷切"流、僕の場合は『紫電』を利用した剣術を使ってー雷の速度で近付いてー敵さんを真っ二つにするよぉ。まぁ面倒臭くなったら首刎ねちゃえばいっかぁ、そうすれば大体の生き物って死んじゃうよねぇ?
首の無い敵さん?……うん、まぁそこは高度な柔軟かつ臨機応変に対応していこー。
あ、あとお願いされたら他の猟兵さん達と共闘もするしぃ、お手伝いもするよぉ。ご飯一回奢ってくれるならね!
アレンジ・共闘可
カミンスキー・テレサ(サポート)
多重人格者の學徒兵×力持ち、14歳の女です
口調は設定を参照して下さい
普段(テレサ)は軍人口調で、生真面目な性格の優等生
規律を重んじ従順に従い行動しますが、世間知らずで割と天然です
馬鹿なので力と勢いで解決します
自己犠牲心が強く、他人を優先して行動します
別人格のゾフィアは余裕のあるクールな成人男性の人格
テレサよりは融通が利き、大人っぽいです。
ドジな所はあまり変わりません
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●古竜平原
「クエーッケッケッケッ! 飛んで火にいる何とやらとは、この事クエ! お前等は、いまから死ぬ! ポックリ逝ってもらうクエ!」
古竜平原の一角を支配していたのは、ケキリキターキー達であった。
ケキリキターキー達は古竜の骨を纏った事でイキりまくっており、古竜平原の支配者になったつもりで、調子に乗って、乗って、乗りまくっていた。
「鳥肉の下剋上……! 相変わらず、ケキリキターキーさんは美味しそうなお肉とムチムチボディをお持ちですね」
冬原・イロハ(戦場の掃除ねこ・f10327)が、じゅるりと涎を拭った。
何処からどう見ても、上質のチキン!
ほんのりイイ匂いが漂っているため、腹の虫が抗議活動を始めていた。
「な、何を言っているクエ! ミー達は食べ物じゃないクエ!」
その途端、リーダーと思しきケキリキターキーが、全身に鳥肌を立たせた。
他のケキリキターキーも、身の危険を感じて、ドン引きモード。
先程まで調子に乗っていたケキリキターキーまで、『あ、この状況ヤバイかも……』と言った感じで、ガタブルと身体を震わせた。
「これは入れ食い……いえ、いえ、失礼、はじめまして。戦場外院・晶と申します」
戦場外院・晶(強く握れば、彼女は笑う・f09489)がハッとした表情を浮かべ、ケキリキターキー達に礼儀正しく挨拶をした。
しかし、フライドチキンや、ターキーを持っている時点で、猟兵達に『食べて下さい』と言っているようなモノ。
むしろ、この状況で食べないのは、失礼に値するのではないかと思う程だった。
「いま入れ食いって聞こえたクエ! で、でもミー達は強いクエ! 地上最強のチキンクエ!」
そんな空気を察したケキリキターキーが、必要以上に強がった。
だが、ケキリキターキーは、どこからどう見ても、御馳走そのもの。
しかも、警戒心が強まるにつれて、美味しそうなニオイが、猟兵達を包み込んだ。
「つまり自信過剰な鳥を仕留めろって事だね。なるほど、なるほど」
平坂・伊澄(槍持つ學徒・f27341)が、納得した様子で答えを返した。
「どんな事があっても、ミー達を喰らうつもりなのかクエ! だったら、喰らう! 喰らわれる前に、喰らうクエ!」
リーダーと思しきケキリキターキーが、全身の毛をぶわっと逆立てた。
他のケキリキターキー達も、同じように、ぶわっと毛を逆立て、警戒ムード。
みんな、綿毛の如く、ふわふわになった。
「……妙に憎めぬ敵であるが、喰らうつもりであちらも参る訳か。……ならば、遠慮もいらんな。悪く思え。弱肉強食もまた、獣のならいよ」
すぐさま、ドゥアン・ドゥマン(煙る猟葬・f27051)が、ケキリキターキー達の前に陣取った。
「ケ、ケダモノ~」
その視線にビクついたケキリキターキーが、乙女ちっくに悲鳴を上げた。
「まー焦らずのんびり行こー。とりあえず、御飯なったら起こしてね~」
そんな中、虎熊・月霞(電紫幻霧・f00285)が昼寝をしようとして、仲間達だけでなく、ケキリキターキーからも冷たい視線を浴びた。
「……って駄目?」
駄目である。
「とりあえず、薙刀と包丁……どっちがいいですか?」
石守・舞花(神石の巫女・f17791)が薙刀と包丁を持ち、ケキリキターキー達に問いかけた。
「ビーフorフィッシュみたいなノリで問いかけるのは止めるコケ!」
ケキリキターキーがドン引きした様子で、舞花にツッコミを入れた。
ある意味、それは究極の選択。
どちらを選んでも、その先に待っているのは、死である。
それが分かっていながら、どちらか片方を選べる訳がない。
「素直に食べられてくれとは言いませんが、戦わなければいけないのも事実です」
姫神・咲夜(静桜・f24808)が言葉を選びながら、ケキリキターキー達に語り掛けた。
別にチキンパーティをするつもりはないものの、相手がオブリビオンである以上、戦わなければならないのが、現実であった。
「敵と認識した相手は叩き潰す。……それが俺の正義だ」
ジャスティス・ボトムズ(正義の執行者・f22965)に、迷いはなかった。
正義を執行する事に、全力を注ぐ。
ただ、それだけである。
「そ、そんな事を言っても、こ、こ、怖くないコケ!」
ケキリキターキー達が、あからさまに動揺した様子で、ガタブルと身体を震わせた。
「鶏さん! 勝負だ!」
そこに追い打ちをかけるようにして、ティファーナ・テイル(ケトゥアルコワトゥル神のスカイダンサー・f24123)が無意識に髪の毛をナイフとフォークに変え、ファイティングポーズを決めるのだった。
●ケキリキターキー
「ぜ、絶対に喰われる訳にはいかないコケ!」
その事に気づいたケキリキターキーが危機感を覚え、骨つき肉に超高温の油や、衣、水飴をまぶす事で、熱々出来立てモードに変身した。
それは何処からどう見ても、最高の御馳走ッ!
今すぐ食べたい、凄く食べたいと思われてもおかしくない程、ケキリキターキーの身体が香ばしいニオイに包まれていた。
「それでは、いただきます」
舞花が手慣れた手つきで薙刀を振るい、古竜の骨を傷つける事なく、ケキリキターキーの部位を破壊し、包丁で捌きつつ、生命力を吸収した。
それはケキリキターキーでさえ、気づかない程、華麗で刃物捌きであった。
「まあ、悪くない味ね」
続いて咲夜が【リザレクト・オブリビオン】を発動させ、死霊騎士と死霊蛇竜を召喚し、出来立てホワホワのチキンを頬張った。
その途端、口の中に広がったのは、チキンの旨味ッ!
一言で言えば、美味。
控えめであっても、美味だった。
「ミ、ミーは……美味しくない……クエ……」
ケキリキターキーが薄れゆく意識の中、別のケキリキターキーを召喚した。
他の別のケキリキターキー達も、瀕死の重傷を負いつつ、別のケキリキターキーを次々と召喚。
瀕死のケキリキターキーが猟兵達によって食われる中、涙のリベンジマッチと言った雰囲気に包まれていた。
「……正義執行っ!」
それでもジャスティスに、迷いは……ない!
ただ正義を執行するため、【ハイパーゴッドブロー】を仕掛け、正義の拳でケキリキターキーをブン殴った。
「クエェェェェェェェェェェェェェェ!」
その一撃を喰らって、ケキリキターキーが、爆発四散!
汚い花火となって、雨の如く地上に降り注いだ。
「面倒臭いけど、やるしかないものねぇ」
それに合わせて、月霞がフライドチキンを頬張りながら、野太刀をギュッと握り締め、【紫電閃刃(シデンセンジン)】で雷速の一撃を放つと、ケキリキターキーだけを斬りつけ、紫電を纏った一閃で上半身と下半身をサヨナラさせた。
その勢いに乗って返す刀で、他のケキリキターキーをバッサバッサと斬り捨て、ケキリキターキーの血で地面に模様を描いた。
「ここで負けたら、奴等の御馳走になってしまうクエ! それだけは、何としても……何としてもおおおおおおおおおお!」
ケキリキターキーが両目を血走らせ、捨て身の覚悟で猟兵達に襲い掛かってきた。
もう後がない、逃げられない。
とにかく、戦わねば……生き残らなければ意味がない。
「……ならば、なるべく苦しまず、バッサリといくであります……!」
それを迎え撃つようにして、カミンスキー・テレサ(貫き通す意思・f23215)が、ケキリキターキーを斬り捨てた。
「お、おかしいクエ! 古竜の骨を纏っているはずなのに……!」
ケキリキターキーが信じられない様子で、激しく目を泳がせた。
「そんなモノは、単なる飾りだ。少なくとも、吾輩の前ではな」
ドゥアンがフライドチキンに食らいつき、素早い身のこなしで死者の硬貨を飛ばすと、骨の間を通り抜けるようにして、ケキリキターキーの脳天を貫いた。
「こ、こんなのマグレだ、クエ! だって、この骨は無敵クエ!」
ケキリキターキーが二度見した後、両目をギョッとさせながら、自分自身に言い聞かせるようにして、叫び声を響かせた。
「それなら……試してみましょうか。握力には自信がありますので……」
すぐさま、晶が【握撃(アクゲキ)】を発動させ、とんでもなく鍛えた手で、ケキリキターキーを掴んで力任せに放り投げ、極めて、殴って、息の根を止めた。
「そもそも、これを纏っただけで勝利を確信していたようだが、それは大きな間違いだ。道具が良くても、中身が伴っていないのであれば、意味がない」
ドゥアンが足元に落ちていた古竜の骨を拾い上げ、ケキリキターキーの足元を狙い、墓掘り(アンダー・ザ・グレイ)を発動させ、巨大で妖しく荘厳な掘具の一撃を叩きつけた。
次の瞬間、地面に大きな穴が開き、ケキリキターキーがストンと沈み込んだ。
「恨むなら、その美味しい身体を恨むであります!」
それに合わせて、カミンスキーが【強制改心刀】を仕掛け、霊力を籠めた退魔刀による一撃で、肉体を傷つける事なく、ケキリキターキーの邪心のみを消し去った。
「んな? ミーは今まで何を……!」
その途端、ケキリキターキーが純粋無垢な瞳をキラキラさせ、不思議そうに首を傾げた。
だが、ケキリキターキーは、気づいていない。
これから自分の身が猟兵達によって、美味しく戴かれてしまう事を……。
「これは病みつきになる味ですね。しかも、食べ放題。これは良い戦場でございますね。それでは……おかわりを戴けますか?」
晶がイイ笑顔を浮かべながら、ケキリキターキーに迫っていった。
止められない、止まらない。
食べれば、食べるほど、もっと食べたくなる。
それがケキリキターキーであった。
その故に、ケチャップだけでなく、マヨネーズや、柚子胡椒で味付けをして、ケキリキターキーを食べたくなった。
「絶対に負ける訳にはいかないコケェェェェェェェェェェェ!」
ケキリキターキーが危機感を覚え、パチパチと油のはぜる音、香辛料の胃を刺激する香り、鮮やかな彩りで自らを強化した。
だが、それは明らかに、自殺行為!
自らを強くした代償に、美味しさマシマシ。
それが原因で猟兵達の涎が止まらなくなった。
「とりあえず、古竜の骨を剥がす事から始めようか。なんか、捌きやすいように隙間があるような気もするけど……」
その間に伊澄が一気に距離を縮め、古竜の骨の継ぎ目を狙って、連穿槍(レンセンソウ)を繰り出した。
それと同時に、古竜の骨がスパァーンと外れ、ケキリキターキーが文字通り丸裸になった。
「ミ、ミーは美味しくないコケ! 絶対に美味しくないコケェェェ!」
その途端、ケキリキターキーが全身に鳥肌を立たせ、さらに香ばしいニオイを漂わせた。
「はわっ……先程よりも匂いが濃厚に……! だからと言って、ここで誘惑に負ける訳には……」
イロハがチキンの誘惑に負けそうになりながら、【チェイサーズ・コイン】を発動させ、毎月のバイト代の金貨に火属性を付与して、ケキリキターキーに撃ち込んだ。
「その意気コケ! 頑張るコケ! ミーは絶対に美味しくないから、欲望に打ち勝てコケ!」
その気持ちに反して、ケキリキターキーの全身から香ばしいニオイが漂い、猟兵達の胃袋を鷲掴みにした。
「……というか、食べてほしいの。それとも、嫌なの? よく分からないけど、さっきから数も増えているようだし、速攻で片さないと……」
一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)が複雑な気持ちになりながら、【都市伝説:口裂け女(オカルト・クチサケオンナ)】でマスクを外し、“口裂け女”の姿に変身すると、超高速移動によって激しい風を巻き起こし、風切音で油の音を消し去り、辺りに漂っていた匂いを霧散した。
「はあはあ……絶対に負けないコケ。ここで食べられる訳には、いかないコケ」
リーダーと思しきケキリキターキーが怯えた様子で物陰から顔を出し、必要以上に強がった。
しかし、恐怖のあまり、ガタブルが止まらない。
それが原因で、その場から一歩も動けなかった。
「見向きもされない食材オブリビオン(?)もいますが……。それに対して、ケキリキさん達は美味しい食材の上位種だと思うのです。そういった意味でも、喰われることがベストかと……!」
イロハが猫じゃらしを追う猫のような目で、ケキリキターキーをガン見した。
「ミ、ミーは食材じゃないコケェェェェェ!」
次の瞬間、ケキリキターキーが骨つき肉を握り締め、戦場を駆け抜ける風の如く勢いで、猟兵達に襲い掛かってきた。
「いや、食材だよ」
亞衿が高速移動でケキリキターキーに追いつき、骨つき肉を叩き落した。
「コケ!?」
その途端、ケキリキターキーが豆鉄砲を喰らったような表情を浮かべ、地面に落ちた骨つき肉を二度見した。
「骨の中身は大した事がないのに、調子に乗り過ぎたねっ」
一方、伊澄は他のケキリキターキー達を蹴散らし、食材の山を築き上げた。
「も、もう迷わないコケ。例え、この身が傷つこうとも、何も怖くないコケ!」
リーダーと思しきケキリキターキーが、ケモノのような叫び声を上げ、パチパチと油のはぜる音、香辛料の胃を刺激する香り、鮮やかな彩りで自らを強化し、捨て身の覚悟で猟兵達に襲い掛かってきた。
「……それなら問題ないね」
ティファーナがスカイステッパーで油や香辛料を避けながら、【神代世界の天空神(エデンズ・ラビュリストン)】で天空宮殿の神代の神々と共に空間飛翔しながら、【天空神ノ威光・黄昏(テンクウシンノイコウ・タソガレ)】でリーダーと思しきケキリキターキーに威光、後光、天空神護光を放ち、【セクシィアップ・ガディスプリンセスで豪華絢爛な扇情的で魅惑的な容貌・装飾に変身すると、【ガディスプリンセス・グラップルストライカー】で打撃と極締を仕掛け、【超必殺究極奥義(ゼッタイ・ブットバス)】で髪の毛・翼羽根・蛇尾脚をブチ当て、【ヴァイストン・ヴァビロン(ゴッド・ゲート)】で無限の宝物庫から散財しながら苛烈な猛攻を繰り出した。
それはまるで舞のように美しく、背後に沢山の偉人達が浮かぶほど華麗で、仲間達でさえ心を奪われるほどのモノだった。
「自信過剰は事故の元、人のふり見て我がふり直せ──あ、鳥か」
その間に亞衿が一気に間合いを詰め、リーダーと思しきケキリキターキーに呪詛塗れのカッターを突き刺した。
「クェェェェェェェェェェェェェェェェ!」
その一撃を喰らったリーダーと思しきケキリキターキーが、何か言いたげな様子でクチバシをパクパクとさせた後、グッタリとして動かなくなった。
「それじゃ、チキンパーティを始めようか」
そう言ってティファーナが【ゴッド・クリエイション】を発動させ、眼鏡を掛けた伝説のカーネル的なお爺さんを想像し、生命を与えた。
カーネル的なお爺さんは、無駄にイイ笑顔を浮かべながら、手慣れた手つきでケキリキターキーだったモノを調理し、猟兵達に振る舞うのであった。
成功
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