0
帝竜戦役⑥〜失われたとある王の幻影

#アックス&ウィザーズ #戦争 #帝竜戦役 #群竜大陸

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ
🔒
#戦争
🔒
#帝竜戦役
🔒
#群竜大陸


0




●古戦場の王
 帝竜ヴァルギリオスの復活が噂され、配下を引き連れ世界滅亡に向け、動き出したのとほぼ同時期。かつて大戦が行われたという古戦場にて、静かに目を覚ましたオブリビオンがいた。
「——————そうか、時が来たか」
 覚醒したそのオブリビオン————王は、かつて自らが率いた軍勢を目覚めさせる。自らが覚醒したということは、世界が終焉に近づいたということ。その発端となる存在が何者なのか、知るわけではなかったが、王はそれで構わなかった。
「往くぞ、我が忠実なる精兵たちよ。破滅への道程を我らで踏破しようではないか!!」
 目覚める兵に声を張り上げ、語り掛ける王。そして、それに返すように雄叫びがこだました。
 軍勢を率いる王『ウァン』
 その目的は一つ——————自らを欺いた世界を破滅へと導くことである。

●集結せし猟兵
「帝竜ヴァルギリオスが配下を引き連れて、アックス&ウィザーズで世界滅亡に向けて動き出したというのは、みんな知ってるわよね」
 開口一番、龍崎・紫苑(人間の剣豪・f03982)は集った猟兵たちに向けて、そう確認をとった。
 世界滅亡を目論む存在の活動開始、それは様々な世界を渡り歩く猟兵たちにとっても一大事である。無論、それを知らない猟兵はいないだろう。
「そのアックス&ウィザーズの、古戦場エリアで多数のオブリビオンが復活する予知を確認したわ。あなたたちにはその排除をお願いしたい」
 しかし一つだけ、懸念すべき点があった。
「問題は、現れたオブリビオンが一体の指揮官級を核として出現していること。簡単に言えば、雑魚だけを倒してもジリ貧、指揮官を排除しない限り、オブリビオンの完全排除はできないってこと」
 雑魚を倒し続け、指揮官の力を削るというのも一つの手ではあるだろう。だがそれでは、ヴァルギリオスの完全復活が迫っている現状、時間がかかりすぎる。
 だから、と紫苑は一つの作戦を提示する。
「雑魚の相手は最低限に、早急に指揮官を撃破する」
 猟兵たちに無理を言っているのは覚悟の上。しかし、それをできない者たちではないことも知っていた。
「難しいことを言っている自覚はあるけど、攻略した暁には『蓬莱の実』を手に入れることができるわ。お金で釣るわけじゃないけど、金貨650枚分の価値があるから、取ってくるのも忘れずにね?」
 そんな俗物的なことを言いながらも、古戦場エリアへの転移ゲートを展開し、激励とともに猟兵たちを送り出すのだった。


篠崎涼牙
 お久しぶりです、篠崎涼牙です。
 今回は執筆のリハビリと、いつまでも逃げていては成長できないと思い、戦争イベントに参加させていただくことにしました。
 今回はそのうちの一つです。

●シナリオフレームについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「帝竜戦役」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●プレイングボーナスについて
 このシナリオフレームには、下記の特別な「プレイングボーナス」があります。

=============================
プレイングボーナス……乱戦を潜り抜け、司令官に素早く接近する。
=============================

 締め切りは5/11、21時を予定しています。
 また、プレイングボーナスを含んだプレイングを優先的に採用する予定のため、採用できないものが出てきてしまうことがあります、ご了承ください。その場合は、運営予定の他シナリオのほうもよかったらご確認ください

 それでは、プレイングお待ちしております!
8




第1章 ボス戦 『謎の軍団の王『ウァン』』

POW   :    出でよ、我が精兵
【王専属の精兵達】の霊を召喚する。これは【マスケット銃】や【銃剣】で攻撃する能力を持つ。
SPD   :    我の力を受けてみよ
真の姿を更に強化する。真の姿が、🔴の取得数に比例した大きさの【重力のオーラ】で覆われる。
WIZ   :    距離を取っても無駄だ
【心眼】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【空間を超える斬撃】で攻撃する。

イラスト:祥竹

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠純・ハイトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ラモート・レーパー
「面倒くさいわね。ちゃっちゃと終わらせましょ」
 UCで蛇に姿を変えて大群の足元を這って指揮官のもとに行く。
 辿りつけたら再度UCでお姉さんの姿をとって、戦いに挑む。
 黒剣をボルトアクションライフルに変えて関節部など装甲の弱いところを集中的に狙っていくわ。相手のUCの重力オーラは赤丸がなければ発生しない。ならば距離さえ取っていれば重力の影響も受けないし当てやすくもなる。
 アドリブ・連携歓迎


フォルク・リア
敵の軍を見渡して陣構えや数指揮官の位置を確認。
前方より迎え撃ち真羅天掌を発動。
毒属性の濃霧を発生させて視界を奪うと同時に
毒で兵にダメージを与え足を止めさせ。
その隙に霧に紛れ最初に確認した指揮官の居場所を目指し敵陣を進む。
途中兵に遭遇したら応戦。
毒霧で消耗させデモニックロッドの闇の魔弾で攻撃。
それで生き残ったら
【催眠術】にかける、レッドシューターの炎で焼き尋問する等で
指揮官の正確な場所を聞き出す。

指揮官を発見したら引き続き毒霧を操って
毒により消耗させつつ
霧に隠れ絶えず移動し敵の斬撃を躱す。
敵がある程度消耗したら毒霧を指揮官に集中して仕留める。
「ようやく此処まで来たんだ。
確実に仕留めさせて貰う。」


リステル・クローズエデン
戦場の暗殺ですか。
さて

戦場を
情報収集しつつも、
迷彩にて地形も利用し、目立たないように移動。
足場習熟、忍び足、ダッシュ、
ジャンプ、空中浮遊も場合にあわせて使用。

敵を盾にしたり、
魔装の腕輪な射撃で別方向におびき寄せたりもする。


戦闘
気づかれていないのならば先制攻撃で、
魔装の腕輪による
スナイパー+誘導弾で鎧砕き。

その後、無銘の刀を右手に斬りかかる。

精兵召喚された瞬間。立ち止まり。
左手の鞘。
いや、武器改造で鞘に変化させた呪剣を
UCで鎖に変え、呪詛で精神攻撃効果を付与し範囲攻撃します。

そして、ダッシュで近づき本体には
刀で鎧無視攻撃です。


ガイ・レックウ
【POW】で判定
【忍び足】で紛れ込み、【追跡】で指揮官を探す。【残像】で惑わしながら、接近していき、【オーラ防御】で保険をかけて指揮官を探す。指揮官を把握したら、【戦闘知識】で見極め、最短ルートで突撃。【怪力】での【なぎ払い】と【鎧砕き】で蹴散らしながら距離を詰め、ユーベルコード【二天一流『無双一閃』】で斬り捨てるぜ


ガルディエ・ワールレイド
霊になっても王に従うとは忠義者の集団らしい
ならば纏めて骸の海に送ってやろう
あっちで仲良くやりな

◆武装
《怪力/2回攻撃》を活かす魔槍斧ジレイザと魔剣レギアの二刀流
移動時を重視して鎧は無し
耐水性のボディスーツ着用

◆移動
既に戦争サバイバルで千を超えて戦った地だ
その経験を活かして敵と遭遇しにくいルートを選び進むぜ
その上で、突っ切れる所は強行突破

◆戦闘
王の攻撃は《見切り/武器受け》での受け流し、《怪力/武器受け》での弾き返し等で防御。

銃撃は弾道を読んで回避(避けきれない場合は重要箇所への被弾を最優先で防ぐ)
そして兵士の霊を【竜神の裁き】で一斉撃破して対処するぜ
それから、ダッシュで踏み込んで王に襲い掛かる


トリテレイア・ゼロナイン
将を叩くは戦の常道
騎士としてA&Wの人々の為にこの戦場を駆けるまでです

もっとも、少々方法は無粋かもしれませんが…

装着したUCの速度で一気に戦場を突破、指揮官を目指しましょう
立ち塞がる航空戦力は追加装甲と速度を乗せた●シールドバッシュで排除
センサーでの●情報収集で陣形から指揮官の居場所を●見切ります

貴方がこの戦場の指揮官ですね
骸の海にお帰りいただきましょう


装甲を展開し●武器受けや●盾受けで攻撃を防御し仲間を●かばいつつ格納銃器を●なぎ払い掃射
敵軍の出鼻を挫いて突撃、●怪力で振るう剣と盾による猛攻で精兵達達を蹴散らし、将の元への道を切り拓きましょう



 猟兵たちの転移した先は、すでに大量の兵士が生み出され隊列を組んでいる。かつて起きただろう大戦が再現されているようにも感じられた。
「なんというか、ここまで綺麗な隊列ともなると少し気味が悪いですね」
 隠密用のスーツを身にまとい、リステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)は地形を盾に、兵士たちの動向を観察していた。理由は言うまでもなく、情報収集である。
 完璧に組まれた隊列、そこに無闇に突撃しても招くのは破滅。その場での分析を行うには、おそらく自分が適任であると自ら立候補したのだ。結果、軽率な行動が許されないほどに厳重な警備、敵を通さんとするほどの圧倒的人数が召喚されていることが分かった。
 これから攻め込まなければならない立場としては、戦意が激減するような状況だ。戦わずに済むならそそくさとこの場を後にしたい。
 それが許されないのは、百も承知だが。
「それでは皆さん。私の合図で各行動お願いします」
 事前に共有していた遠隔通話用のアイテムに簡潔に伝えると、腕輪を構えた。
 兵士たちはオブリビオンとはいえ、かつて実在した兵士が現世に召喚されているものだと考えられる。その影響からだろう、個体ごとにステータスに差異が存在するらしい。
 狙うは隊列の穴、微かにだが疲弊している兵士。
 無音で光弾が放たれる。狙いすました一撃は障害物の合間を縫うように突き進み、着弾。兵士の鎧を砕き、突然の事態に隊列がわずかに乱れる。
「さぁ、全員骸の海に送り返してやるよォ——!!」
 それを合図に、ガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)は魔槍斧ジレイザと魔剣レギアを手に、乱れたその場へと現れ、その怪力をもって武器を薙ぎ払った。
 幾度となく戦った地ではあるが、それもオブリビオンで溢れかえれば話が変わってくる。ゆえに、自らを切り込み隊長を名乗り出た。場数を踏んでいる分、自分にとって有利に戦えると考えたらしい。
 事実、隊列の乱れはガルディエの出陣により波紋のように広がっていった。現れた外敵を排除しようと動き始めるが、圧倒的膂力の差に押し返されるばかりだ。
「次から次へとキリがねぇ……なら、この雷ならどうだ!!」
 赤雷がガルディエの肉体を走り、放たれた。
 まるで地面を抉るように突き進むそれは広範囲の敵を焼き払い、その脅威を兵士たちに知らしめていく。兵士たちは何とか食い止めなければと、ガルディエのもとへと戦力を集中させていく。
 そしてそれは、さらなる災厄を招くこととなる。
「敵の戦力に人数だけぶつけるのは、少し間違っている」
 間違いを諭すようにローブに身を包んだ男は現れる。
「そんなことをすれば、一網打尽にされるのだから」
 男——フォルク・リア(黄泉への導・f05375)の言葉とともに、周囲は突如として出現した紫に染まった濃霧に包まれる。
 それを吸い込んだ兵士たちはその場で蹲り、理解した。この濃霧が強力な毒であることを。
 しかし気づいた時にはもうすでに遅い、肉体の自由は奪われ、視界すら侵すのか、周囲の様子がまるで見えず、仮に見えても濃霧で遮られてしまう。
「……ったく、ンなことしでかす奴が敵じゃなくてよかったよ」
 猟兵周囲には濃霧が寄らないように操作されるらしく、毒の影響を受けずにいたガルディエのぼやきが小さく響いた。

「なんだ、何があった!」
 指揮官……王ウァンは兵士たちの異変に気付き、付近の兵士へと問いかけていた。
「隊列の前列にて敵襲。少数なのですが、強力な魔法を使用するらしく、こちら側の被害は甚大です」
 そして理解する。訪れた敵というのが猟兵であることを。
 しかし、それが意味することは理解できなかった。こちらの戦力がほぼ無尽蔵であることは向こうも承知だろう。にもかかわらず、こうして兵士を攻撃する理由は……
 思考が回答にたどり着くのと、甲高いエンジン音が聞こえてきたのはほぼ同時だった。
「貴方がこの戦場の指揮官ですね、骸の海に帰っていただきましょう!!」
 空から猛スピードで出現したトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は、その速度を維持したままウァン目掛けて突貫する。
 回避は間に合わない。そう判断したウァンは抜剣。高速でのシールドバッシュに真っ向から剣を叩きつけると、僅かな拮抗ののちに大きく弾き飛ばされた。
 空中にて体勢を立て直し着地すると、膨れ上がる背後の殺意を感知した。
「くらえ、無双の一撃を!!」
 毒霧に隠れ、兵士たちを処理しながら最短距離で距離を詰めてきたガイ・レックウ(相克の剣士・f01997)による、二本同時抜刀による多重斬撃。ごく至近距離から放たれるそれは着地後の不安定な姿勢から回避することは難しかったようだった。
「んぐぁあああ!」
 身をよじり、致命傷こそ避けるも鎧の大部分が粉砕され、大きく吹き飛ばされる。
 しかし、空中で痛みに苦悶の表情を浮かべるところにも、容赦はない。
「なかなかしぶといけど……ちゃっちゃと終わりにさせてもらうわよ」
 毒蛇にその姿を変え、潜伏していたラモート・レーパー(生きた概念・f03606)が自らの得物である黒剣を変化。ボルトアクションライフルとし、照準を定め、射撃。空中を舞うその体を見事に打ち抜いていく。
 オブリビオンだからか、銃弾を受けてなお活動できるらしく、地面にたたきつけられてからも、静かに立ち上がった。
 雄たけびを上げる。もはや人間としての理性を捨ててでもこの局面を生き残ろうとしているのだろう。徐々にその体が変質していき、周囲に黒のオーラが充満していく。
「それは、させません!!」
 声は、上方から響いてきた。
 現れたのは、リステルであり、その手には刀の鞘が握られていた。
「呪剣変換(カスタマイズ)——」
 その言葉を合図に、鞘はその形を変え、鎖のように連なる刃を持つ蛇腹剣へとその姿を変えていく。
「————鎖刃鞭剣(チェーンウィップ)!!」
 螺旋に振るわれた蛇腹剣が、ウァンの肉体へと届く。肉体を抉り、その体を細切れに両断する。
 断末魔すら上げさせることなく、静かに消滅していくウァンとともに、残る生き残りの兵士たちも、黒い煙のように次々と消えていく。
 最後に残ったのは、事前に説明を受けていた財宝である『蓬莱の実』と猟兵。そして、オブリビオンのいなくなった静かな戦場だけだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月12日


挿絵イラスト