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帝竜戦役⑬〜狂いて謎を解き明かすモノ

#アックス&ウィザーズ #戦争 #帝竜戦役 #帝竜 #ベルセルクドラゴン #群竜大陸

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●グリモアベースにて
「皆様、お疲れ様です。また新たな帝竜が発見されました」

 グリモアベースで猟兵たちを出迎えたアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)の口から語られたのは新たな帝竜の発見の知らせ。

「今回発見されたのは帝竜『ベルセルクドラゴン』強靭な肉体と高い戦略眼、熱き意思と異常な学習能力を持つ、ヴァルギリオス最強の腹心です。その圧倒的な戦闘能力はかつて群竜大陸を支配していた古竜を単身で絶滅させるほどです」

 そして今回の戦場は終焉の地ベルセルク。そこでこの帝竜と一騎打ちをすることになる。この大陸に住まう生物を一体で絶滅まで追い込んだ相手。おそらくはこれまでの戦いで最も強い敵だろう。

「帝竜ベルセルクドラゴンは奇妙な言葉を口走っていました。もしかしたら彼の竜はその楽手能力でこちらの手の内を探っているのかもしれません。なにか気づかれる前に早急に手を打つべきでしょう」

 もし、こちら側の情報が暴かれればこの戦争もどうなるかわからない。
 この戦争に負ければこの世界がどうなるのかわからない。
 だからこそ絶対に負けられない戦い。この竜を倒さなければ先へは進めない。立ち塞がるのならばただ倒すのみ。
 この戦争を終わらせるために。

「今回の敵も強大で一筋縄ではいかない相手でしょう。それでも皆様が力を合わせれば必ずや打倒できると当機は信じております。それではどうかご武運を」

 こうしてカーテシーと共に猟兵たちの転移が開始された。


灰色幽霊
 どうも、灰色幽霊です。
 五度の幹部戦となります。

 相手は帝竜『ベルセルクドラゴン』。
 また例の如く今回も『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことでプレイングボーナスが発生いたします。帝竜は確実に先制してきますのでどう防ぎ、どう反撃するかをお考え下さい。

 今回は幹部戦ですので基本的に『成功』か『大成功』のプレイングのみリプレイを執筆しますのでご了承ください。
 その他注意事項などはMSページもご覧ください。
 それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『帝竜ベルセルクドラゴン』

POW   :    ベルセルク・プレデター
【特定の1体に対する『殺意』】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD   :    ベルセルク・グラップラー
【翼を巨大な腕として使う】事で【四腕格闘形態】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    ベルセルク・レイジ
全身を【狂える竜のオーラ】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴木・志乃
アド連歓迎
グリモアだけは、絶対、渡さない
あの力だけは、渡せない、何があっても……

開幕オーラ防御展開
高速詠唱で加速を繰り返しながら、手持ちの魔法の油をとにかく、とにかくたくさんぶちまける。
しばらくは逃げ続けるしかないね……
第六感で行動を見切り、図体のデカさから死角になる場所や
ギリギリで避けられそうな隙間を積極的に狙って行くよ!

念動力で光の鎖を操作し、わざと足をひっかけて転倒するよう仕向けてみる。もっと、もっと時間が要る!
口を開けたらタイミング見計らって爆弾食わせるよ
体中に油引っかけられたらUC全力魔法で一度に焼却!
その心ごと……燃えて塵と化せ!!


フランチェスカ・ヴァレンタイン
お名前のわりに随分とクレバーなことで
さて、その殺意――分散させてしまうとどうなるんでしょうね?

複数の飛翔ビットを広域展開し、四方八方からの不規則砲撃でベルセルクドラゴンのターゲットを散らしてみましょう
個別の存在感など纏わせた自律操作であれば別個の対象にも相違ないかとは思いますが、さて?
頃合いを見て自身も空中戦機動で切り込み、離脱ついでの爆撃で弾幕なども、と

自身ないし他の方へ直撃弾が生じそうであればUCを用いた防御フィールドで弾き
そのままビット群に星水晶を纏わせることでリフレクターを展開
それらに乱反射させて増幅させた集束砲撃… どうぞ心行くまで、ご堪能下さいな?



●漆黒の殺意

「猟兵たちに秘められた予知能力の叡智の秘密を解き明かすために貴様たちの持つありとあらゆる全てを曝け出してもらおう猟兵たちが自由意志によりこの戦場に赴き戦うことは既に知っているし数人で同時に即興の連礼を行う柔軟さがあることも理解している故に吾は全力を以て貴様らを殺しその背後に潜む後方支援を担当する予知能力者の元へ辿り着き秘密を解き明かすそのためにはまずやはり貴様らを殺す殺し尽くす」

 終焉の地で猟兵たちを巻き構える帝竜ベルセルクドラゴン。狂気に身を落としながらもその頭脳は猟兵たちの秘密に手をかけていた。

「グリモアだけは、絶対、渡さない。あの力だけは、渡せない、何があっても……」
「わたしたちの戦術の要ですからねぇ。あれを奪われたら問題です」

 鈴木・志乃(代行者・f12101)とフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)の言葉通り、ベルセルクドラゴンの手がグリモア猟兵に届けばこの戦いどころか全てのオブリビオンとの戦いの均衡が崩れかねない。それは最も避けなければならない事態だった。

「それでは参りましょう」

 それを食い止めるため、ベルセルクドラゴンを打ち倒すため。2人の猟兵は空を舞う。

 ベルセルクドラゴンが特定の対象に殺意を抱き、その感情を爆発させることで戦闘能力を向上させてくるというのは既に知っていた。現に今もどちらに抱いているのかはわからないが殺意を抱くことでその身体は徐々に巨大化し始めている。サイズの差が戦闘においてどれだけ重要かはこれまでの戦いで嫌というほど理解している。だからこそフランチェスカはその殺意を分散させ、感情の爆発を抑える策に出た。
 複数の飛翔ビット『アルバサーラ・クィンティア』を展開し、ベルセルクドラゴンを取り囲む。自律操作で不規則に砲撃を繰り返すそれはベルセルクドラゴンからしてみれば敵に変わりはない。敵はすべて殺すと決めているベルセルクドラゴンの殺意はもちろん飛翔ビットにも向かう。
 殺意が散らばれば、それに比例してベルセルクドラゴンの戦闘力増強も緩やかになる。

 その間に志乃とフランチェスカはベルセルクドラゴンに接敵し、飛翔ビットの砲撃に紛れ自分たちも攻撃を行う。

 志乃は高速詠唱による加速の術式で際限なく加速し続け、同時に予め用意しておいた魔法の油をベルセルクドラゴン目掛けてぶちまける。自分が狙われていないとはいえ暴れまわるベルセルクドラゴンの攻撃を掻い潜りながら飛び続けるのはそれ相応の集中力が必要になる。額に汗を流しながらも志乃はその速度を緩めることなくベルセルクドラゴンの周囲を舞い踊る。
 フランチェスカもまたヒット&ウェイを繰り返し、斧槍で斬り込み一撃を入れて離脱を繰り返す。このサイズの相手では些細なダメージしか与えることはできないがそれでも注意を引くために攻撃は必要だった。そして飛翔ビットをベルセルクドラゴンの攻撃から守るためにもこの距離を維持し続けなければならない。【九天揺蕩う 根源たるもの】により生み出したエーテル水晶で防御フィールドを構築してはいるが離れすぎればその範囲から漏れてしまう。


 そんな綱渡りの戦闘を続けながら2人は最高の好機を待つ。


「よし、そろそろ……」

 ベルセルクドラゴンの身体をもう何周したかわからない。魔法の油は底をついたがもう十分すぎるほどぶちまけた。これならきっとよく燃えるだろう。志乃は油を『光の鎖』へと持ち替えるとベルセルクドラゴンの足元を縫うように飛翔する。注意が上空のフランチェスカと飛翔ビットに向いているとはいえ足が掠りでもしたら戦闘不能は免れない。

「ころ……べッ!!!」

 ベルセルクドラゴンの足に絡まった鎖。それを志乃は全力で引き絞る。ベルセルクドラゴンの足は縺れ、よろめき体勢を崩す。

「今だ!」
「分かっております!」

 この好機を逃す手はない。フランチェスカは防御に回していたエーテル水晶を飛翔ビットに纏わせリフレクターを形成する。ベルセルクドラゴンの囲むように配置されたそれを目掛け、フランチェスカの砲撃と志乃の【浄化の炎】が放たれる。リフレクターに反射するごとに威力を増す砲撃と炎。そこへさらにベルセルクドラゴンに塗りたくられた油が引火し、ベルセルクドラゴンの身体は炎に包まれる。

「その心ごと……燃えて塵と化せ!!」
「どうぞ心行くまで、ご堪能下さいな?」


 狂乱の竜は炎の中、聞く者の耳を引き裂くような咆哮をあげる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

ヤバイな。
こう言う直感をきちんと言葉にできるヤツは、
総じてヤバイって分かるんだ。
何がなんでも抑えこまねぇと!

こいつに対しちゃ真っ向勝負しかないね。
カブに『騎乗』して、機動力を活かしながら
『マヒ攻撃』の電撃で牽制して逃げ回る。
とにかく奴の攻撃をアタシに『おびき寄せ』ないとね、やろうとする事もできないのさ。

高速の格闘戦を仕掛けてきたならしめたもの。
どんなに重い一撃だろうが『覚悟』して受け止めて『グラップル』で組みつき。

相打ち上等の【宙穿つ穴】を発動させる!
座標はもちろん、アタシ自身さ!
『オーラ防御』も張っておくけど、
まぁ気休めだよな……
ともあれ猟兵の怖さ、思い知れ!


形代・九十九
「おまえが何をしゃべっているのか、正直大半がおれにはよくわからん」
「しかし、熱い意志は確かに感じる。おまえもまた、勝利を捧げようと思う者がいるのだな。だからと言って、勝ちを譲るつもりはないが」

先制攻撃は残像を発生させ狙いを絞らせず、盾受けと武器受けでダメージを軽減しながら激痛耐性で耐え凌ぎ、攻撃の癖を学習力で分析。UC偽・百鬼夜行で生み出す無数の自分の分身。これらを敵へと飛ばし、それぞれ繰糸をロープワークで敵の四肢に括り、内蔵する火薬の捨て身の破壊工作で一斉爆破。敵の腕を潰し、残った分身と共に四方八方よりベルセルクを斬りつけ撹乱する。

「その探究心、すまんが満たしてはやれん。せいぜい悪く思え」


七瀬・麗治
※『』内は闇の人格ロードの台詞です

『本当に何もない場所だな、ここは。だが何もないということは、何でも作れるということ。…ここに私の城を築こう。この終焉の地を、わが領土とするのだ』

『ブレードラプター』に乗って出撃。最初の一分間は全速走行で〈運転〉し、回避に専念。だがそのうち追い付かれてぶん殴られるだろうから、その瞬間に〈武器受け〉〈オーラ防御〉でガードだ。殴られ転倒した直後に【オルタナティブダブル】が発動し、闇人格ロードがオレの反対側に出現する。ロードが敵の横っ面めがけてロケットランチャーをぶっ放した瞬間〈激痛耐性〉〈気合い〉で立ち上がり、黒剣による〈生命力吸収〉〈鎧砕き〉で奴の鱗をぶっ叩くぜ!



●狂乱の竜

「なるほど貴様たちは吾の行動を先読みしそれに対応できる猟兵を転移させ優位な状況を作ることで被害を最小限に抑え最大の効率を生み出すのが基本戦術でありその中核をなしているのは後方にいる者たちの予知能力なのだろうしかしただの予知では説明のつかないことも複数存在する以上それは単なる未来予測ではなく世界の狭間に存在する断片を読み解く能力である可能性が高くなるやはり秘密はあの結晶あれを手に入れてこそこの謎は解き明かされる」

 身体が焼かれたとしてもベルセルクドラゴンは未だ健在である。それどころかさらに猟兵たちの秘密に迫りその謎を解き明かそうと躍起になっている。その翼を巨大な腕に見立て、四腕を持つ格闘形態へと変身し新たに現れた猟兵たちを迎え撃つ。

「ヤバイな」
「ああ、ここで止めないとマズイ」

 数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)と七瀬・麗治(悪魔騎士・f12192)はベルセルクドラゴンがグリモアの秘密に近づいていることに危機感を覚える。このまま放置したらどうなるかはわかりきっている。目の前の竜は今ここで止めなければいけない存在。幸い先の戦闘によるダメージが残る今ならあの硬い鱗を超え、その先まで届くかもしれない。

「おまえが何をしゃべっているのか、正直大半がおれにはよくわからん」

 そんな2人に対して形代・九十九(抜けば魂散る氷の刃・f18421)はベルセルクドラゴンが何を言っているのか正直理解できていなかった。ただそれでもあれが敵であり倒さねばならない相手だということは理解している。

「しかし、熱い意志は確かに感じる。おまえもまた、勝利を捧げようと思う者がいるのだな。だからと言って、勝ちを譲るつもりはないが」

 言動から察するにベルセルクドラゴンは誰かに仕えているのだろう。それは善い事だと思う。だが、それはベルセルクドラゴンに勝ちを譲る理由になりはしない。


 ベルセルクドラゴンの咆哮が合図となり、ここに戦闘が開始される。


 多喜と麗治はそれぞれ愛用の『宇宙カブJD-1725』と『ブレードラプター』に跨りエンジンを回す。相手のスピードが驚異的なまでに向上している以上こちらもそれを上回る速度を出さなければ攻撃を避けることもできない。九十九は2人の様に跨る愛馬を持っていないがその代わりに業と自分自身の身体がある。その上こちらは3人、狙いが分散されれば何とか回避をすることくらいはできる。

 2台が空を駆け抜けベルセルクドラゴンの振るう拳を避ける。攻撃は外れてもその腕の振りが生み出した風が身体を煽り、気を抜けば即座に転倒し拳に叩き潰される。そんな緊張感の中で2人はハンドルを握る。
 一方もっと危険な回避を行う九十九もまだ無傷だった。敢えてベルセルクドラゴンの攻撃を誘い、そこに残像を残し翻弄する。そんな命がいくつあっても足りないような薄氷を履むが如し行いを戦闘開始から九十九は続けていた。

 しかしその均衡はあっけなく崩れる。

 最初にベルセルクドラゴンの攻撃を喰らったのは麗治。後方から迫る拳が『ブレードラプター』を捉え、力任せに薙ぎ倒す。拳が麗治自身の身体に直撃する直前に『黒剣』を滑り込ませ直撃だけは避ける。

「来い、ロード!」

 そして麗治は転んでもただでは起き上がらない。【オルタナティブダブル】により現れる麗治の闇人格ロード。
 突如として現れたロードの構えた『ロケットランチャー』が無防備なベルセルクドラゴンの横っ面に叩き込まれる。その衝撃によろめくベルセルクドラゴン。そこへ畳みかける猟兵たち。
 麗治は痛みを堪え立ち上がり、『黒剣』を振るいベルセルクドラゴンの鱗を斬り刻む。例え一度では傷しかつかぬとも何度も、何度も何度も斬りつけ溢れ出る命を吸いながら斬りまくる。

 この機に動いていたのはもちろん麗治だけではない。九十九も拳の止まったタイミングで【偽・百鬼夜行】を発動し、数多の自身を模した人形を作り上げる。人形たちは『傀儡懸糸』を伸ばしながらベルセルクドラゴンの四肢へと散らばり、その糸でベルセルクドラゴンの手足を縛り付ける。

「動きは止めたぞ」
「ありがたいねえ!」

 麗治が先制し、九十九が動きを止めたベルセルクドラゴンへ多喜はカブと共に突貫する。多喜の行おうとしている攻撃は本来であれば座標の指定が必要な物。だがベルセルクドラゴンほど巨大な相手では指定する座標が特定できない。

 ―――ならどうするか。それは簡単な事だった。

 指定する座標は自分自身。つまり多喜は自分を基点にそのユーベルコ―ドを使うつもりだった。

「座標ロック完了! さぁ離れろっ! ド派手なのいくよ!」

 それは人の身では到底敵わない巨大な敵を討つために組み込まれたシステム。九十九の本体、麗治とロードの離脱を確認すると多喜は【宙穿つ穴】を発動する。
 多喜の身体を基点に周囲に巻き起こる亜空間の連続崩壊。空間が軋み、歪み、純粋な破壊の力として現れる。もし、ベルセルクドラゴンの身を包むその鱗が十全であればダメージこそ受けても致命傷にはならなかったかもしれない。だが自慢の鱗は先の戦闘と麗治の手により既にその硬さを失っていた。

「へへっ、我慢比べと洒落込もうじゃないか。猟兵の怖さ、思い知れ!」

 もちろん自身を基点にしている以上、多喜も空間の崩壊に巻き込まれる。念動力で防壁を張ってはいるがそれも気休めにしかならない。撓む空間は多喜の身体を容赦なく蹂躙し、内部から破壊する。口や鼻から血が流れてもベルセルクドラゴンが健在な以上まだ攻撃の手を止めるわけにはいかない。

 痛みにのたうち回ろうとするベルセルクドラゴンだがその手足は未だ縛られている。だがその圧倒的な膂力の前に糸は悲鳴を上げそう遠くないうちに四肢は解放されてしまう。元より九十九も永遠にあの暴力の塊を捕えていられるとは思っていなかった。故に仕込んだ策が一つ。

「お前のその探究心、すまんが満たしてはやれん。せいぜい悪く思え」

 四肢を拘束していた人形たちが次々と爆発する。空間の崩壊に加え至近距離での爆発はベルセルクドラゴンの手足を機能を奪うには十分すぎる威力だった。肉が抉れ、鮮血を吹き出し、手足は力なく大地に沈む。

「―――ごふっ、これ、で、終いさ!」


 空間の崩壊が終わると同時に竜の身体は崩れ落ちた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

緋神・美麗
絡み・アドリブ歓迎
WIZ

今までで最強の敵かぁ。これは気合い入れてかからないとね。

敵の先制攻撃の自己バフ、そもそも無傷なら生命力吸収能力が付与されるだけじゃない。それなら対して怖くないわ。
雷天使降臨で飛翔し絶えず背面を取るように空中戦・ダッシュで移動、翼の付け根を狙ってライトニングセイバーで攻撃する
気合い・力溜め・限界突破・鎧無視攻撃・二回攻撃・なぎ払い・捨て身の一撃を乗せた全力攻撃で翼を落としにかかる
「その目障りな翼、貰っていくわよ」


ティア・メル
キャンディ・クロスを幻を見せる剣に変えて戦場へ
ボクの幻を作り出して先制を躱す
甘い蜜の歌

鬼さん、こちら
手の鳴る方へ

んに!つっかまえーた
君はもうぼくのもの

君に望みがあって良かった
その目的を夢の中で叶えてあげる
幻の海の中、鈍った思考でしあわせに浸るといいよ

君はもうぼくの“支配下”なんだから
足掻いても無駄だよ

雨だけじゃあ倒れるまで時間がかかるかな
君はお利口さんだから早めにやっつけちゃわないと
“その首を差し出して”
ふふふ、ぼくの命令を効かずにはいられないでしょ?

キャンディ・クロスで斬り裂くよ
死出の旅路に沙羅双樹の花びらを
かの海には逝けずに、ぼくの海の中で消えていくかもしれないけれど

ばいばーい、竜さん


アルトリウス・セレスタイト
熱心なのも結構だが、早々に退場願うぞ


先制含め自身へ及ぶ攻撃は『絶理』『刻真』で自身を異なる時間に置き影響を回避
攻撃分含め必要魔力は『超克』で“外”から汲み上げる

始源を展開
対象は戦域のオブリビオン
万象一切を砕く破壊の原理と一切を否定する拒絶の原理を宿す魔弾として行使
能力を否定し霧散させ目標を直に砕く
因果の原理を以て対象外へは無害とする

高速詠唱を『刻真』で無限加速
多重詠唱を『再帰』で無限循環
『解放』で全力の魔力を注ぎ威力を最大化
瞬刻で天を覆う無数の魔弾を生成しての面制圧飽和攻撃

目標周辺を纏めて消し飛ばし回避の余地を与えず
攻撃の密度速度威力で防御反撃の機を与えず

攻撃の物量で全て圧殺する


ルリララ・ウェイバース
WIZ

互いを姉妹と認識する四重人格
末妹のルリララ以外序列なし

『肉体主体みたいね、距離を出来るだけとって』(ルリ)
戦闘知識や地形の利用で、敵の間合の外にいる事を心掛ける
攻撃が命中するようなら、オーラ防御で防御
先に戦闘に参加した者の戦闘から敵の属性が読めるようなら、各種耐性も組み合わせる

攻撃を凌いだら反撃だ
前述で読み取れた属性、先に攻撃している者の攻撃しているに合わせて、全力魔法、属性攻撃のエレメンタル・ファンタジア
属性分からなければ、水の嵐からの極低温の竜巻で敵の視界や動きを邪魔する方向で皆を支援
回避は間に合うなら、精霊飛翔で一気距離を取る方向で


アシェラ・ヘリオース
恐るべき強敵だな
極めて高度な知性を持った上で、力で押してくるとは……

赤光の盾を展開し、特徴的な四腕の攻撃を受ける【盾受け、オーラ防御】
強烈無比の攻撃を前にいずれは盾ごと裂かれ、大きな【負傷】を受けるが致命傷だけは回避。その動きの癖を見極めよう【情報収集、戦闘知識】

反撃は【高速回転する黒渦】で一撃を受け止め、奴の【ベルセルク・レイジ】を発動に繋げたい
瀕死まで追い込まれた事で、相応の戦闘力増強を見込めるだろう

「今度はこちらの番だ暴竜」

真の姿の近衛装束を纏い「破天槍】を構え
雀蜂めいた【空中戦】で攻防し、突き立てた赤槍から渾身のフォースを炸裂させたい【念動力、砲撃、鎧砕き、継続ダメージ、傷口をえぐる】


イデアール・モラクス
知と暴を兼ね備えし竜か…愉しませてもらうぞ!

・戦術
奴の繰り出すUCは自身の負傷を力に変えてしまうもの、なれば攻勢はたった一度、決定的な一撃のみにせねばならぬ。
「我が魔導、とくと見るが良い!」
ゆえに緒戦は回避、回避、防御、迎撃。
飛翔魔術の巧みな『空中戦』機動で回避しながら『多重詠唱』による『属性攻撃』魔法『乱れ撃ち』と魔剣による『薙ぎ払い』にて敵の攻勢を『武器受け』
「チャンスは一度、乾坤一擲!」
そして最大威力の一撃UC【七星覇天煌】を『全力魔法』で威力を増した上で『高速詠唱』を用い一瞬で行使、膨大な魔力光線の『一斉発射・制圧射撃』による『範囲攻撃』で眼前の敵勢を跡形も無く『蹂躙』。

※アドリブ歓迎


メンカル・プルモーサ
……ふむ、グリモアの特性まで導き出すとはかなりやるね……
…だからこそ…これ以上学習される前に確実に仕留める…
…ベルセルク・レイジを発動した帝竜に対し、遅発連動術式【クロノス】による罠…それも相手の学習を前提として…
…仕掛けのパターン幾重にも変化させたものを多数配置…時間を稼ぐよ…
…その間に【竜屠る英雄の詩】を発動…装備武器に竜殺しの概念を付与…
…黎明剣【アウローラ】を介して斬撃術式を放ち、全身を覆う狂える竜のオーラを斬る…
…ここまでで…攻撃方法が術式のみと思わせて…
…圧縮格納術式【アバドン】から…自動操縦にて突進する…改造装甲車【エンバール】を射出…『武器』としてぶつけることで痛打を与えるよ…



●狂おしき暴君

 ベルセルクドラゴンの身体は崩れ落ちる。四肢はかろうじて繋がってこそいるがその身体は赤く染まり、纏う鱗も砕けていた。しかしそれでも、まだ竜は戦うことを止めはしない。それが主への忠誠によるものなのか、それとも別の理由なのかはもはや誰にも分らない。
 既に瀕死を越えた狂暴の竜の身を包み込む狂える竜のオーラ。その身に刻まれた傷は瞬く間に修復され、その姿は戦闘を始める以前へと復元される。

 ———しかしその代償は小さくはなかった。

 ベルセルクドラゴンの瞳から色は喪われ、もはや理性も感じられない。口元から溢れ出し、流れ落ちる唾液が大地を濡らす。その身に宿る知性を犠牲にしてまでも竜はこの戦いの勝利を選んだ。

「…まずいね……」
「ああ、よろしくはない状況だ。知と暴を兼ね備えし竜との闘いを愉しみにしていたのだがな」
「理性を捨てて弱くなるどころかあれではな」
「それでもやるしかないだろう」

 メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)、イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)、アルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)、ルリララ・ウェイバース(スパイラルホーン・f01510)は暴虐の限りを尽くすベルセルクドラゴンを観察し、対策を練る。
 理性を捨て去ったベルセルクドラゴンに凡そ加減やリミッターと呼ばれる類の物は存在せず、腕を振り筋繊維が千切れようとも強く嚙み締め過ぎた顎が己の牙を砕こうともその身に纏うオーラが傷を癒し、再び戦闘力が増加する。

 この竜は今止めなければこのまま永遠に強化を続け、いずれ誰の手にも負えなくなる。

 生半可な攻撃では再生され、戦闘力を増加させるだけ。無限に再生するこの竜を倒すには最大火力を集約し、一瞬でその全てを焼き尽くすかオーラ自体を無効化する必要がある。とはいえそのどちらを選ぶにしてもここにいる猟兵たちの足並みを揃え即座に実行するというのは不可能である。故にまず必要なのはそのための下準備と時間稼ぎ。

 魔法を使う者たちがその役目を担っていた。


「我が魔導、とくと見るが良い!」
「…これ以上学習も成長もされる前に確実に仕留める……」

 ベルセルクドラゴンの攻撃を躱すイデアール。他の3人は決して攻撃範囲には近づかず、その周囲からイデアールを援護する。もちろんこのワントップにも理由が存在する。全員で攻撃範囲に入り攪乱するという選択肢もあった。しかしそれでは防御も行動も各自に任せることになり不測の事態に対応することができない。だからこそイデアールは己を囮とする案を提案し、他の3人もそれを承諾した。

 メンカルは周囲に遅延術式を用いた罠を多数設置し、ベルセルクドラゴンの行動を少しでも遅らせる。氷が足を止め、風がその身体を拘束し、雷撃が動きを止める。少しでもイデアールへ向かう攻撃を少なく、遅くするために。
 だがこの罠で最も注意しなければいけないのは傷をつけてはいけないということ。もし罠で傷をつければベルセルクドラゴンの強化を促してしまう。それだけは絶対に避けなければならない。だからこそイデアールも回避に専念し、剣と魔法は防御にのみ使う。

「まるで嵐じゃないか」

 ルリララはメンカルとは逆に空を舞うイデアール自身を援護する。その動きを導くように風を、当たりかけた攻撃を防ぐために壁を作る。アルトリウスも同様にイデアールの身体に当たる攻撃のみを対象に力を使う。厳密には他の3人が操る魔法とアルトリウスの使う力は異なるもの。故に一際異彩を放っていた。

「チィッ!」

 ベルセルクドラゴンの腕が生み出す暴風がイデアールの身体を吹き飛ばし、意識を防御に向けた一瞬だけその身体が無防備となる。風に紛れ飛来する石片がその無防備な身体へ迫る。

「超克」

 だが石はイデアールの身体に当たることはなかった。イデアールの身体に当たる直前に不自然に静止して、そのまま重力に引かれ落ちていく。それこそがアルトリウスの施した力によるものだった。『原理』と呼ばれる異能により、今のイデアールの身体は通常と異なる時間に置かれ物理的な影響から隔離されていた。しかしそれも万能ではない。先の様に些細なミスであれば取り返しもつくが直撃した攻撃を防ぐことはできない。イデアールとベルセルクドラゴン、その双方に干渉するにはベルセルクドラゴンの力は強大過ぎた。

「まだか!」


「そろそろだな」
「気合い入れてかからないとね」
「うん、いこーか」

 イデアールたちが必死に時間を稼ぐ中、アシェラ・ヘリオース(ダークフォースナイト・f13819)、緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)、ティア・メル(きゃんでぃぞるぶ・f26360)の3人は奇襲の準備を進めていた。この3人の存在こそが時間を稼がねばならなかった理由。最大火力を叩き込むために、その準備のために時間が必要だったのだ。

 美麗は【雷天使降臨】により生成された光の翼で空を翔ける。同時にアシュラとティアはベルセルクドラゴンの眼前へと姿を現す。

 もちろんこれまでイデアールへと向いていた殺意は新たに現れた敵に向けられる。振りかざされた右の爪がアシュラの身体を引き裂かんと迫る。

「そう来ると思っていた」

 しかしアシュラはその攻撃を読んでいた。イデアールとの攻防を観察し、割り出した行動パターンから初撃は右から来る確率が一番高かった。だからこそアシュラは先んじてその軌道上に黒い渦を設置していた。
 その渦は【黒渦鏡】という名のアシュラのユーベルコード。防御した相手の力を取り込み、一度だけ借用することのできる渦。それがベルセルクドラゴンの爪を受け止めその身に纏うオーラを吸い尽くす。

「今度はこちらの番だ、暴竜」

 オーラを失ったことで無限に再生する能力も消え失せた。今ならば再生されることなくその身体に傷をつけることができる。

「ハァァアアア!!!」

 美麗は空を翔け、限界まで巨大化させた『ライトニングセイバー』を振りかざす。

「その目障りな翼、貰っていくわよ」

 雷光の如き斬撃が2度振るわれ、ベルセルクドラゴンの背に生えた巨大な翼を斬り落とす。オーラもなくなった今、それは復元されず地に落ちると塵となり消えていく。
 アシュラも奪い取った力を使い、疑似的に真の姿へ覚醒して『破天槍』を振るう。高速で飛翔し、ベルセルクドラゴンへ槍を突き立て渾身のフォースを炸裂させる。内部からの爆発はその身を護る鱗すら吹き飛ばし肉を抉る。

「鬼さん、こちら。手の鳴る方へ」

 ティアはふわふわとベルセルクドラゴンの目の前で声を掛ける。その魅惑の声は思考力を低下させ、ベルセルクドラゴンの意識を夢へと誘う。

「君はもうぼくのもの」

 ベルセルクドラゴンの意識が夢に微睡むと同時に戦場に降る死毒の雨。幻の海にいるベルセルクドラゴンにはそれすらもわからない。だがその毒だけではベルセルクドラゴンの倒しきるには時間も量も足りない。だからティアは支配下へと墜ちたベルセルクドラゴンへ一つお願いをする。

「その首を差し出して」


 幻の海に微睡む竜はその心地よい声に従い自らの首に手を掛ける。




「それはできぬこの身体は吾だけではなくヴァルギリオス様のためにある故にその命令を聞くことはできないこの身体は既に主に捧げているのだから取り戻した知性が吾を惑わすだから吾は再び獣に戻るこれが最後殺す殺し尽くす吾の持てる全てを以って猟兵を駆逐する」

 首へ爪が食い込み斬り落とすその直前、オーラがなくなったことにより取り戻された理性が自殺を拒む。ティアが新たな支配者になったとしてもベルセルクドラゴンにとって真の主はヴァルギリオスだけ。自らの手で首を落すことは許されなかった。

 ベルセルクドラゴンは再び知性を手放し、獣へとその身を堕とす。

「ふん、仕方あるまい」
「…やるしかない……」

 オーラを無効化することには成功したが討伐には至らなかった。翼を斬り落とすことには成功したが再びオーラを纏わせてはいずれ修復し、さらなる暴力を以って暴れまわるだろう。
 時間を稼いでいた4人はアシュラたちが攻撃を加える間に次なる攻撃に準備していた。先の攻撃で倒せるのが最善ではあったが駄目ならばその次の矢が必要になる。そのために動いていた。

「……まずは」

 メンカルは【竜屠る英雄の詩】を発動し、自らの武器へ竜殺しの概念を付与することで竜殺しの武器を仕立て上げる。そのまま長剣『黎明剣【アウローラ】』を引き抜くと斬撃術式により竜殺しの斬撃をベルセルクドラゴンへと放つ。
斬撃は身体を覆い尽くす前のオーラを切り裂きその展開を阻害する。

「舞え」

 アルトリウスもこれまで防御に回していた原理を攻撃へと回す。詠唱を『顕理輝光『刻真』』で無限に加速させ、同時に『顕理輝光『再帰』』を用いることで無限に循環させる。

「結局はこうなるのだな! チャンスは一度、乾坤一擲!」

 イデアールも魔力を瞬時に練り上げる。その魔力はアルトリウスの原理と合わさり死毒の雨が降る戦場の空を覆い尽くす大魔法陣と昇華されていく。

「こういう力押しも嫌いではない」

 ルリララが操るのはこの戦場に降る死毒の雨。風を操作し、雨を集め、創り上げるのはベルセルクドラゴンを囲う雨の檻。それは知性の無い獣を閉じ込め触れるものを死へ誘う監獄。

 囚われた暴虐の竜の頭上で光り輝く魔法陣。周囲を囲む雨の檻が竜を閉じ込め逃げることを許さない。
 そして逃れられぬベルセルクドラゴンへと放たれるアルトリウスの【始原】による天を覆い尽くす圧倒的物量の光球の魔弾とイデアールの【七星覇天煌】が膨大な魔力により生み出す7色の光線。

 竜は雨の檻の中で光に包まれる。

「これで終わりだ! 喰らえ! スーパーイデアールレーザー!!!」

 それに加え、トドメとばかりにイデアールの手から雨の檻を貫く極大のレーザーが放たれる。檻に穴を穿ち、レーザーはその逆側から抜けていく。

 光が晴れた後に残るのは身体の中心に穴を穿たれ、蹂躙され尽くしたかつて群竜大陸の超生物さえ死滅させた暴力の化身。ここまでダメージを受けてしまえば狂える竜オーラをもってしても回復することはできない

「ガァァァアア!!!」

 身体は既に末端から塵となっている。だがそれでも竜は一人でも猟兵を殺すために足掻く。その顎が狙うのはサポートしかしていなかった魔法使い。大規模な術式を行使すらしなかったその魔法使いを道連れにすべく牙が迫る。

「…残念……」

 しかしメンカル行使できなかったのではない。行使しなかっただけのこと。迫る大きな口へ向けられる手。袖口に仕込まれた『圧縮格納術式【アバドン】』から飛び出すのは自動操縦で発進する『改造装甲車【エンバール】』。装甲車ではあるがメンカルの武器に違いはない。他と同じく竜殺しの概念が付与されたそれは竜を殺す巨大な弾丸。


 竜を殺す車という名の弾丸はベルセルクドラゴンの頭部を撥ね飛ばし、暴虐の限りを尽くした竜を終わりへ誘う。



 終焉の地での戦いは猟兵たちの勝利で幕を閉じる。
 狂いて謎を解き明かすモノは塵となり消えた。

 こうして猟兵たちは群竜大陸をさらに奥へと進んでいく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月12日


挿絵イラスト