●帝竜戦役⑩〜悪槍使い
「みんな。戦役活動、本当お疲れ様!!」
と明るい笑顔で、皆を激励する様に声を掛ける双葉・翔。
激励しつつも、更に翔は。
「今回皆には、幾つもの巨岩群が浮遊している浮遊岩諸島に向かって欲しいんだ!」
「この巨岩群はそれぞれが独立した生態系を持って居るみたいで、それぞれに「王」と呼ばれる1体のオブリビオンがその浮島一つを支配している様なんだ」
「でも、そんなオブリビオンが支配する島の中には、リスの様な小柄な人語を解する生物達が住んでいるみたいなんだ」
「この生物たちからすれば、後から出て来たオブリビオンに勝手に支配されてしまった、という状態なんだ。そこで、猟兵の皆にはどうにかしてオブリビオンを倒してきて欲しい、って訳なんだ」
「この浮島のオブリビオンの王は『槍榴鬼マグダレン』という、悪魔のような翼と、漆黒の槍を装備した強敵だ。彼女をすんなり倒す事は難しいと思うから、この島に住まう、さっきのリス位の生物たちと事前に接触した上で、支援を得ることが出来れば戦闘は楽に進める事が出来ると思う」
「そのリス位の生物たちは、習性としてはリスとほぼ同様みたいで、好きな食べ物も木の実や種みたい。ただ小さいから普通に見つけ出す事はちょっと難しいと思うから、その辺りはちょっと考えて見て欲しいんだ」
そこまで言うと、最後にもう一度翔は周りを見渡して。
「可愛い浮島の支援者達と力を合わせて支配者を討伐する……中々燃えるシチュエーションだよね。でも皆が討伐しなきゃ、支援者達はこれからずっと支配され続けるって事になる。そうさせない為にも、皆、頑張って来てね!」
と、拳を振り上げた。
幾夜緋琉
皆様、御世話になっております。幾夜・緋琉(いくよ・あける)です。
アックス&ウィザーズ『帝竜戦役』。
戦場⑩は、アックス&ウィザーズの浮遊する巨岩群の密集地に姿を現わしたオブリビオンが相手です。
全ての浮島が独自の生態系を持っており、今回の島にはリスの様な、人語を解する小動物達が住んでいる様です。
この小動物さん達に上手く支援して貰えれば、今回の大ボスである『槍榴鬼マグダレン』との戦闘が多少楽になります。
ただ、支配されている状態なので、彼らに出て来て貰う様、何らかの作戦を考える必要があります。
なお、敵は支援者達の存在には気付いていますが、彼らが自分の脅威になるとは思って居ない様ですよ。
尚、此のシナリオは一章のみの構成ですので、公開から2日程度で執筆する予定です。
それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
第1章 ボス戦
『槍榴鬼マグダレン』
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POW : Coquelicot
戦闘用の、自身と同じ強さの【白鱗の氷雪竜「フィナンシェ」】と【黒鱗の極炎竜「カヌレ」】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : Pivoine rouge
【敵味方関係なく、戦場のドラゴンへ攻撃】を向けた対象に、【触れるだけで鉄を溶かす極熱の黒槍】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : Grenadier
全身を【漆黒の竜鱗】で覆い、自身が敵から受けた【望まぬ言葉や攻撃による負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
イラスト:kae
👑8
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ユヴェン・ポシェット」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シーザー・ゴールドマン
・リス(?)
そうだね、リスの習性とほぼ同様ということなので、木の実を沢山用意しておき、リスが活動しそうなところにおいて、誘引を計ろうか。
姿を現したら人語を解するということだ。
動物扱いは失礼なので、普通に挨拶を行い、オブリビオン打倒の事を率直に話して協力を請おう。
・槍榴鬼
『ウルクの黎明』を発動。オド(オーラ防御)を活性化して戦闘態勢へ。
オーラセイバーを剛柔自在に振るって戦います。
支援者に期待するのはほんの僅か、刹那でも敵の気を逸らすこと。
そうすれば、その瞬間を見切って、渾身の一撃を叩き込みます。
敵POWUCについて
発動した瞬間を見切って広範囲の衝撃波を放って解除を試みます。
(衝撃波×範囲攻撃)
カグラ・ルーラー
「リスなぁ…リスが何の役に立つか判らねェが、探してみるか」
ユーベルコード「ノラネコーション」で猫に変化だ。猫の持つ特性・狭い隙間に入り込む能力で、木の実や種を探してりゃ、その内リスが見つかるだろ。リスを見つけたら、猟兵であることなど話して支援を頼むさ。
『槍榴鬼マグダレン』との喧嘩だが、案外これも猫のまま殴った方が良さそうだな。
奴の召喚技は、奴が傷を受ければ消えるんだろ?召喚した竜は踏み台にして、奴に飛び掛かる。
フランチェスカ・ヴァレンタイン
島外の珍しい木の実など持ち込んで、撒き餌にしてみましょうか
一応生態系への心配もありますし、撒き餌に使ったものは寄ってきたリスさん達に全部食べていただく方向で
ちなみに、別の木の実もありますけれど… 王サマを倒すのにご協力いただけません?
無事に協力を得られましたら、マグダレンへ空からの強襲と参りましょう
砲撃で牽制などしながら空中戦闘機動で長物同士を打ち合い
敵UCへは、タイミングを見切っての先制攻撃+カウンターでマイクロミサイルを乱れ撃ち、マグダレンを巻き込む範囲攻撃で纏めて爆撃を
そのまま2回攻撃でUCの不可視の爆導索でマグダレンを縛り上げ、空へ放り投げての一斉起爆と参りましょう…!
ネージュ・ローラン
リスの様な方ですか。
普通のリスと同じ方法で通用するでしょうか……。
リスの好きそうな木の実を用意してしばらく待ってみます。
出てきてくれたらそれで良いのですが、そうでなくても近くで様子を伺っているのではないでしょうか。
声を張りわたし達がこの島を解放しに来たこと、ほんの少しで構わないので力を貸してほしいことを伝えましょう。
協力を得られたならその小ささや俊敏性を活かしてマグダレンの気を引いて動きを止めてもらいましょう。
その間に厄介な竜鱗は【絶対零度の霊衣】で凍りつかせ、ダガーで砕いてやります。
あとは槍に気を付けて軌道を見切りながら立ち回りましょう。
どうか皆さん無理はしないでくださいね。
モルツクルス・ゼーレヴェックス
シートン動物記の著者
E・Tシートンは追跡不可能な動物はいないと言った
習性の知識を元に木立や地面の情報を探っていけば彼等を見つけられる筈
「はじめまして……自分はモルツクルス・ゼーレヴェックスっす……あの恐ろしい女王を倒すため、貴殿方の力を借りたくて参上しました」
隠し事は無し
真摯にいくっすよ
「このエッセンシャル羽オイルを、彼女にかけたり、足元に撒いたりしていただければ……」
普通は出来ないけれど、本当に彼等が路傍の石と思われているのなら
「思い知らせてやれるっす」
火という属性の極致
自分が出来る限りの全力魔法で焼いてみせるっすわ
「ところで、貴殿方が気に入るような木の実や種も買ってきたんすけど、いかが」
四王天・焔
SPD判定
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
浮遊する島かぁ、ちょっと不安定な感じがするけど
ここは通らざるを得ないね。
■リス
【視力】を駆使してリスを見つけ出すね。
【動物と話す】でリスと話して【礼儀作法】も使って
協力をお願いするね。
また、協力を得られたら【動物使い】でリスに協力の指示を行うね。
■戦闘
私は白狐召還符(UC)を使い、白狐に【騎乗】して戦うよ。
白狐様には【属性攻撃】で狐火を強化して攻撃。
焔自身は白狐の背から、ドラゴンランスを使用して【ランスチャージ】で
突撃して【串刺し】で攻撃。
極熱の黒槍は、【見切り】で避けるようにし
避けきれないときは【盾受け】で防御したり【火炎耐性】で耐えるね。
祇条・結月
後から入って来たものが我が物顔、って嫌なものだって思う
僕も侵入者に違いないけど……今は赦してね
ちょっとずつ、成ってる果実なんかを採集して歩く
こう見えても鍵屋の孫だもの、なんとなく安心して隠れられそうな場所の中りはつけれる(【第六感】)
害意はないことをわかってもらえるように近づいて、
「君たちの暮らすこの土地から、あいつを追い出す手伝いをさせて欲しい。終わったら僕もすぐ出ていくから」
真摯に話しかけて。採集してきた果実なんかを手土産に、【手をつなぐ】ように
……うん、ありがと
交渉が通じたら、この辺りの地形を【情報収集】
奇襲しやすい場所を見つけて【暗殺】を試みる
翼や槍を握る手を狙って苦無の雨を降らせるよ
「浮遊する島かぁ……ちょっと不安定な感じがするけど、ここは通らざるを得ないね」
と、四天王・焔が周りを見渡す。
視線の先には、幾つもの浮かんでいる島々。
それら一つ一つの島に、支配せし「王」が存在すると言う話。
「んー……後から入ってきたものが我が物顔、って嫌なものだって思うんだよね」
「そうだね。この島に元々住んでいたのが、小さな身体のリスさん達だったよね? リスさん達からすれば、この「王」には早く出て行って貰いたいって思ってるんだろうね」
と焔の言葉に、シーザー・ゴールドマンとネージュ・ローランが。
「全くだね。だからこそリス達に、私達がオブリビオン退治をする事を伝えて、協力を請えればいいんだけどさ」
「そうですね。リスの様な方……普通のリスと同じ方法で通用するんでしょうかね……?」
それにカグラ・ルーラーは。
「リスなぁ……リスが何の役に立つんだ?」
と肩を竦める。
が、それにモルツクルス・ゼーレヴェックスが。
「その小さな身体、素早さを利用して、敵の足元にエッセンシャルオイルを掛けたり、足元に撒いてくれたりすれば、不意を突けるかもしれないっす。それで、リス達には「王に一泡吹かせてやれる」って言えると思うっすよ」
と言うと、カグラは。
「んー……まぁ、分かった。取りあえず探してみるとするか」
と言うと『ノラネコーション』を発動。
己が身を猫に変化させ、地面を歩くカグラ。
猫の目線で周囲を見渡し、木の実や種などを探しては、それを追跡するように追いかける。
そんなカグラの動きを追いかけるように、他の猟兵達も追尾。
……更には、島の外から持ち込んだ、様々な珍しい木の実を、周りに少し撒いてみるフランチェスカ・ヴァレンタイン。
「余り多く、木の実をばらまくと、この島の生態系を壊してしまいかねませんし……ばら撒くのは最小限にしておきましょう」
……人語を解するリスが居る、という独自の生態系が残る、この島。
そして結月も。
「そうだね……リスさん達にとっては、僕らも侵入者に違いない。だからこそ、害意が無いという事を分かって貰わないといけないね」
と頷く。
そして、猟兵達が島を歩き、数刻。
……不意に、近くの草むらから『ガサガサッ』と言う音が聞こえる。
「ん……?」
その音に気付いたモルツクルスが、その方向へ移動。
……優しく草むらを掻き分けると……そこには、体長25センチほどの、小さなリスたちの群れ。
「……はじめまして……自分はモルツクルス・ゼーレヴェックスっす……あの恐ろしい女王を倒す為、貴殿方の力を借りたくて参上しました」
礼儀正しく、モルツクルスが声を掛ける。
それにリス達は、ちょっと驚いた様な素振りを見せる。
更に結月、フランチェスカが。
「君達の暮らすこの土地から、あいつを追い出す手伝いをさせて欲しいんだ。終わったら、僕らもすぐ出て行くから」
「そうです……貴方達を苦しめている王サマを倒すのに、ご協力いただけませんか?」
真摯な三人の言葉に、リス達は相互に顔を見合わせる。
「知ってますよ、貴方達が私達の言葉を理解出来る、という事を。だからこそ、貴方達に協力頂きたいのです。力を合わせて、支配しているオブリビオンを倒しましょう?」
「焔達も、リスさん達が困っているのを知ってるから来たんだ。ね、焔達と一緒に戦おう?」
……シーザーと焔の言葉に、結月がすっ、と手土産の小さめ果実を差し出す。
そして……その果実を両手で抱える様にして、受け取る。
更にその周りのリス達が、猟兵達に鼻を差し出す様な素振りを見せる。
「……うん、ありがと」
と、結月はその鼻を軽く撫でるのであった。
そして、リス達と作戦を相談した後、猟兵達はリスから話を聞き、「王」と呼ぶ、オブリビオンの下へ。
リス達の誘導に従えば、オブリビオンの場所はすぐに判明。
『槍榴鬼マグダレン』は、その手に構える漆黒の槍を構えながら、リス達を探し……蹂躙。
その行動に、仲間のリス達は少し怯えている様子だが。
「さっき言った通りにすれば大丈夫っす。あいつに、皆の力を思い知らせてやるっすよ」
モルツクルスがそう語りかけ、リス達も覚悟を決めて、こくりと頷く。
……そして、先陣を切りシーザーが。
「剣と魔法、どちら好みかね?」
と『ウルクの薄暮』を発動し、オドを活性化し戦闘態勢。
そして、更にオーラセイバーを手に、先手の一撃。
……しかし、その一撃を、その槍で受けるマグダレン。
『……人間か? お前に用は無い……!』
憎悪の視線で睨み付けながら、己を漆黒の竜鱗で覆う。
そしてシーザーが対峙する中、ネージュが。
「万象を打ち消す白銀の女王、絶対なる氷結の舞」
と『絶対零度の霊衣』を発動、マグダレンの漆黒の竜鱗を凍り付かせ、更にモルツクルスは。
「全ての始腹、全ての終演……其は炎、其は光……汝が力を此処に乞う!」
と『自在太陽』を発動し、全力で炎を放つ。
焼き尽くすべく炎を放つモルツクルス。
そして焔は。
「符よ妖の郷への扉を開け。おいでませ白の御狐様」
と『白狐召喚符』を発動し、3m程の白虎を召喚し、騎乗。
地面を蹴って掛ける白虎自身は狐火を放ち、焔自信はドラゴンランスを真っ直ぐに構え、ランスチャージの一閃。
……と、シーザー、ネージュ、モルツクルスに焔が敵へと攻撃している間に、リス達は走る。
そしてモルツクルスに言われた通り、持ってきたエッセンシャルオイルを彼女の脚元に撒き散らしつつ、彼女の足元にも掛ける。
更に別班のリス達は、集団でマグダレンに突っ込んで行く。
『……っ!』
と苛立ちの表情で、リス達に対しフィナンシェとカヌレの二竜を召喚し、リス達に対峙させる。
……だが、その瞬間。
カグラが猫変身を解除しながら、フィナンシェとカヌレ二体に飛びかかり、一撃を放つ。
その攻撃に……姿を消した二竜、消えゆく体を踏み台にし、更にカグラはマグダレンに飛びかかり、至近距離の一閃を放つ。
……そして、最後に行動するはフランチェスカと結月。
フランチェスカは空より砲撃で牽制し、敵の注意をリスから自分に定期的に惹きつける。
その一方で結月は、息を潜めて敵の動きを見極め……奇襲出来るタイミングを見つけては、マグダレン槍を持つ手を狙い、苦無の雨を集中的に投擲し、腕を使い物にさせない作戦。
不意を突いての集中砲火、更に先程リス達が撒いオイルのせいで、足元踏ん張ることが出来ない。
『本当……邪魔なんだよ!!』
叫ぶマグダレン、だが、猟兵とリス達の共同作戦は、決して止む事は無い。
敵の槍撃はカグラやネージュが立ち回り、惹きつけ、受け流す。
そして、敵の攻撃を受けた後に、猟兵達一人一人が最大火力で攻撃する事で、敵の体力を瞬く間に削り去っていく。
……戦闘開始から十数分。
マグダレンの翼は最早ボロボロになり、残り体力も後僅かになった所で。
「簡単には、逃がさない……!」
結月の苦無が、マグダレンの心臓を偶に貫くと。
『……グゥアアアア……!!』
地の果てまで響くが如く、叫びと共に崩れ墜ちるのであった。
大成功
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最終結果:成功
完成日:2020年05月11日
宿敵
『槍榴鬼マグダレン』
を撃破!
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