3
帝竜戦役⑦〜大魔王の遺産

#アックス&ウィザーズ #戦争 #帝竜戦役 #帝竜 #オアニーヴ #群竜大陸 #挿絵

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ
🔒
#戦争
🔒
#帝竜戦役
🔒
#帝竜
🔒
#オアニーヴ
🔒
#群竜大陸
#挿絵


0




●賢竜オアニーヴ
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、集まった猟兵へと次の戦場の説明を始める。
「群竜大陸アタックの成果により、新たに魔法蒸気機械群の溢れる地域への進軍が可能になったぞ。ここに座すは『帝竜オアニーヴ』、ヴァルギリオスによって『再孵化』された帝竜の一角だ」
 第二の帝竜は何やら怪しげな仮面をつけた純白のドラゴンだ。その様相からは、オブリビオンにあるまじき神聖さすら感じられる。

「このオアニーヴなのだが……調べてみると、どうも元々はアルダワ魔法学園の世界に存在したドラゴンのようなのだ」
 アルダワの歴史を紐解くと、オアニーヴの名前はかつて行われた大魔王との戦いのところで出てくる。この時に、人類と共に戦ったドラゴン達の長こそがオアニーヴだと言う。
「オアニーヴは『賢竜(ダンジョンメーカー)』とも称される程の叡智と優しさを持っていたと伝わっている。何故そのオアニーヴが帝竜としてこの地に現れたかは不明だな」
 記録の中でオアニーヴが仮面を付けていたというものはないので、不気味な仮面が怪しいが……今の猟兵にはどうすることも出来ないだろう。

「オアニーヴの能力としては、ダンジョンメーカーの名の通り戦場にダンジョンを造り出す力を持っているようだな」
 それ以外にもその巨体の戦闘能力は高く、聖なる光や浄化の風をも使いこなす。そして、強敵に良くある通り、先制攻撃を行ってくる。そのための対処法はよく考えて挑む必要があるだろう。

「かの竜がオアニーヴだというのならば、人類との戦いは本意では無いはずだ。どうか倒すことで、解放してやって欲しい」
 百々は猟兵達にそう懇願すると、戦場へと転送を始めるのであった。


夢幻
 マスターの夢幻です。最初の帝竜戦です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことで、プレイングボーナスが発生します。(敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
●オアニーヴは完全に洗脳されています。よって、倒すしかありません。
155




第1章 ボス戦 『帝竜オアニーヴ』

POW   :    竜操の仮面
【頭部を覆う仮面が邪悪な光を放つ状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    賢竜オアニーヴのはばたき
【戦意を弱らせる聖なる光】【光輝く爪による引き裂き攻撃】【六翼の羽ばたきが巻き起こす浄化の風】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ダンジョンメーカー
戦場全体に、【魔導蒸気機械と金属のパイプ群】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

別府・トモエ
「オッス!ウームー・ダブルートゥ選手久しぶりじゃないの!今日はそちらのドラゴンさんとのダブルスか!いいね!」

未だに大魔王への好感度ぶっちぎりの私、どーも別府・トモエです
初撃は話し聴かないで突っ込んでくる知ってる
【視力】で【見切って】
【ダッシュ】でスタンス合わせて【カウンター】気味に【ラケット武器受け】
「ぐぅっ!相も変わらず、強烈ぅ!……けど」
貴方も、オアニーヴさんも楽しそうじゃないな、それが敗因よ
「……終わらそうか」
懲りないで突撃してくる大魔王の遺産に微笑んで待ち受ける
ここに魅せるは究極のスイング
私の前では貴方も貴方も、テニスボールよ!
「前に会ったことあるかって?一緒にテニスを楽しんだ仲よ」



「オッス! ウームー・ダブルートゥ選手久しぶりじゃないの! 今日はそちらのドラゴンさんとのダブルスか! いいね!」

 世界を超えて出現した大魔王の残滓を見つけ、別府・トモエ(ミステニス・f16217)は朗らかに語りかけた。オブリビオン相手にそれもどうかとは思うが、トモエの大魔王に対する好感度がぶっちぎりなので仕方が無い。

「テキガキタヨ! テキガキタヨ! ……挑戦者よ、汝の希望を喰らい、我が糧としよう」
『グアアアアアッ!』

 そんなトモエに対する帝竜オアニーヴの答えは、鋭い爪による一撃であった。竜操の仮面によって洗脳されたオアニーヴの賢竜とも称された知性は霧散し、理性を失った竜はただただ敵へと襲い掛かったのだ。

「ぐぅっ! 相も変わらず、強烈ぅ!」

 話も聞かずに突っ込んでくることはかつての戦いで知っている。トモエはオアニーヴの動きをよく見て爪の軌道を見切ると、テニスで鍛えた脚力を生かしてダッシュ、スタンスを合わせて自前のラケットで受け止めた。オアニーヴの一撃はラケットを持つ手が痺れるほどの威力であったが、なんとか彼女は敵の初撃を捌ききった。

「本当は楽しくプレイしたいんだけど、貴方も、オアニーヴさんも楽しそうじゃないな」

 テニスは楽しんで行うものだ。このように無理矢理動かして、動かされて行うものでは無い。トモエは一旦距離を取って、再度勢いをつけ突撃してくるオアニーヴを微笑みを浮かべて待ち受ける。

「うん……終わらそうか」

 迫り来るオアニーヴへとトモエが返すのは、『星河一天の極み』。

「ここに魅せるは究極のスイング! 私の前では貴方も貴方も、テニスボールよ!」

 トモエの振るうラケットによる究極のスイングは、帝竜オアニーヴをテニスボールが如く吹き飛ばす。これが彼女の最高のショットだ!

「別の貴方とは、一緒にテニスを楽しんだ仲だったんだけどね」

 仮面の呪いは、生前の大魔王が封印される際に行われた。故に、この仮面はアルダワ魔法戦争の時に彼女がテニスを楽しんだ大魔王最終形態よりも昔の大魔王のものだ。しかし、ここでもテニスを楽しめることを期待していた彼女は、寂しげにそう呟いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミラリア・レリクストゥラ
賢竜……旅の中で、聞いた覚えがあるような気がします。

【WIZ】

馴染みの深い、伝説の竜…ですが、今は立ちはだかる帝竜である以上、倒すしかありません。
私達は立ち止まるわけには…!?

名の通りの新しい迷宮…でも、この無機物だらけの迷宮でしたら私への障害にはなりえません。
【過去は過去たる地へ沈む】で、構成要素のことごとくを土塊に!
その土を以て翼を、四肢を、あらゆる可動部を捕縛して迷宮に引きずりおろします!



「あれが賢竜……旅の中で、その伝承を聞いた覚えがあるような気がします」

 ミラリア・レリクストゥラ(目覚めの唄の尖晶石・f21929)はかつてアルダワの世界中を旅してきた。その中には確かに竜神山脈の長であり、人類とともに魔王と戦ったオアニーヴの名前があった。

「馴染みの深い、伝説の竜……ですが、今は立ちはだかる帝竜である以上、倒すしかありません!」
「メイキュウサクセイ! ……挑戦者よ、迷宮に囚われ息絶えよ」
「私達は立ち止まるわけには……!?」

 ミラリアが意を決して挑みかかろうとしたところで、オアニーヴは『ダンジョンメーカー』の力を発動させた。すると周囲の蒸気機関が蠢いて、たちまちの内に蒸気迷宮が形成、ミラリアはその中に囚われた。

「新しい迷宮……その二つ名の通り、凄い能力です。でも、この無機物だらけの迷宮でしたら、私への障害にはなりえません」

 アルダワの魔法学園地下に存在するダンジョンと同様のものを一瞬で生み出すとは、オアニーヴは竜族の長に違わぬ力を持っている。しかし、ミラリアはこの迷宮を攻略する手段を持っていた。

「未来を夢見た あの日の幻 とこしえに 底へと 眠りなさい……♪」

 迷宮にミラリアの歌声が響くと、蒸気迷宮の壁が崩れ土塊へと変わっていく。蒸気迷宮といえど、無機物には変わりない。ならば、『過去は過去たる地へ沈む』にて変換できるのだ。そして蒸気迷宮は崩れ落ち、大きな穴が開いた。その先に見えるのは、帝竜オアニ―ヴだ。

「かつての 賢きものに もう一度 眠りを……♪」

 ミラリアの操る土塊はオアニーヴの四肢に翼に絡みつき、その体を地面に叩きつけた。オアニーヴは土塊を爪で引き裂き脱出したものの、その体には着実にダメージは蓄積されている様子だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クレア・フォースフェンサー
あれほどの竜をも支配するとは、恐ろしきは大魔王の呪いよな

賢竜オアニーヴ
あの者はUDC-Pのように破壊の意思は持っておらなかったのか
ならば、他の世界にも同じような者達がいるやもしれぬ
一つの光明と言えるのかもしれぬの

さて、それはさておきじゃ

呪われし賢竜よ
オブリビオンとなりてなお理性を保つおぬしには、その知賢をわしらに示してほしかった
じゃが、わしらはその呪いを解く術を持ってはおらぬ
すまぬが、骸の海に還させてもらうぞ

自身は動かず隠密機能で隠匿
光珠を高速で周囲に展開し、賢竜の意識を攪乱

UCで対魔・対竜能力を再構築
光弓に耐久力上昇の効果を反転する力を付与
射線が通る瞬間を見切り、仮面と頭部とを同時に貫く



「あれほどの竜をも支配するとは、げに恐ろしきは大魔王の呪いよな」

 オアニ―ヴを前にして、クレア・フォースフェンサー(UDC執行者・f09175)は独り言ちた。目の前の巨竜から感じられる力は、並みのオブリビオンをはるかに凌駕するものだ。これを完全に洗脳するとは、いったいどれほど強い呪いなのか。

「しかし、UDC-Pのように、オアニーヴは元々破壊の意思は持っておらなかったようじゃな。ならば、他の世界にも同じような者達がいるやもしれぬ。それは、一つの光明と言えるのかもしれぬの」

 オブリビオンは基本的に人に仇なすものだ。しかし、例外が二つも見つかったならば、それはもっとあるのではないか? そんな希望を見つけたクレアではあるが、今ここは眼前の竜との戦いの場だ。

「さて、それはさておきじゃ。……呪われし賢竜よ。オブリビオンとなりてなお理性を保つおぬしには、その知賢をわしらに示してほしかった。じゃが、わしらはその呪いを解く術を持ってはおらぬ。すまぬが、骸の海に還させてもらうぞ」

 訣別の言葉を交わすクレアに、オアニーヴ……その仮面は邪悪な光を放つ。

「センメツ! センメツ! ……汝の希望、我が糧としてやろう」

 仮面の力で理性を失い、暴走するオアニーヴはクレアに襲い掛かってくる。

「賢竜に知賢を失わせるとはのう。ただ暴れるだけならば、これでどうじゃ」

 クレアは108の光珠を周囲に展開すると、それらを操りオアニーヴを撹乱する。これはただ動くものを襲う状態となったオアニ―ヴに効果覿面、竜は光珠を狙って、隠密機能を発動したクレアのことは目に入っていない様子だ。

「『対抗能力Ⅲ』発動じゃ。大魔王の仮面よ、わしの矢を受けよ!」

 クレアはユーベルコードを発動し、自身の対魔・対竜能力を再構築、『光弓』へと武具の力を結集する。しかし、その代償となって光珠が力を失ったため、オアニーヴは光弓を構えるクレアを補足、彼女へ向けて突撃を敢行した。とはいえ、それはクレアの予想の内だ。彼女は冷静に射線を確認すると、オアニーヴ目掛けて矢を撃ち放った!!

「イタイ! イタイ! ……この力は、なんだ!?」

 クレアのユーベルコードによって耐久力上昇の効果を反転する力を付与された矢は、真正面から魔王の仮面を貫いたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

日輪・黒玉
【赤黒ゲーマーズ】で行動

何やら預かりしれぬ事情はあるようですが、敵として黒玉の前に立つのならば帝竜だろうと大魔王だろうと容赦は致しません

緋姫子さんをおぶさって移動しながら、敵への反骨心を糧に残像を召喚
緋姫子さんの操る鬼火と共に人海戦術の虱潰しによってダンジョンを踏破致します
途中の罠などは【ダッシュ】と【ジャンプ】、【スライディング】による移動で対応に加え、壁や天井を利用した立体的な機動からの加速で回避します
この程度の壁や天井なら【足場習熟】で問題ないでしょう

大魔王の下に辿り着いたら、鬼火が仮面に殺到して視界を潰すのに合わせて四方八方から残像と共に取り囲み、一気に蹴り込みます


守田・緋姫子
【赤黒ゲーマーズ】で行動
wiz
ウームー・ダブルートゥだと?アルダワの大魔王の残滓がこの世界にも現れるとはな。賢竜よ。悪いが倒させてもらうぞ。自分の世界を滅ぼしてしまうよりはマシだろう!
【行動】
黒玉(クロタマ)におんぶしてもらい、ダンジョンを突破する。鬼火を召喚して攻撃と防御に兼用。ダンジョンを突破したら鬼火を奴の顔面に向けて殺到させる。その仮面、叩き割ってくれる!



「ウームー・ダブルートゥだと? アルダワの大魔王の残滓がこの世界にも現れるとはな。賢竜よ。悪いが倒させてもらうぞ。自分の世界を滅ぼしてしまうよりはマシだろう!」
「何やら預かりしれぬ事情はあるようですが、敵として黒玉の前に立つのならば帝竜だろうと大魔王だろうと容赦は致しません!」

 続いて守田・緋姫子(電子の海より彷徨い出でし怨霊・f15154)と日輪・黒玉(日輪の子・f03556)の二人がオアニ―ヴへと挑む。洗脳され無理やりに動かされてるとはいえ、帝竜として立ちはだかるのであれば是非も無い。

「メイキュウサクセイ! ……蒸気迷宮にて朽ち果てよ」

 オアニーヴは『ダンジョンメーカー』のユーベルコードを発動し、抵抗する間もなく二人を迷宮の中に閉じ込めた。

「これがダンジョンメーカーの力か。アルダワのダンジョンそのものじゃないか」
「ここからの脱出はなかなか骨が折れそうです」

 アルダワ魔法学園の地下にあるそれに酷似した迷宮は、おそらくトラップもたんまり仕掛けられていることだろう。二人はしばし思案すると、緋姫子がユーベルコードを発動した。

「冥界より来たれ、地獄の炎よ。さあ、鬼火たち、この迷宮を探索するんだ」

 緋姫子は召喚したのは、鬼の顔のカタチをした蒼炎、『鬼火(ウィル・オー・ウィスプ)』だ。250ほどの鬼火たちは迷宮に散会、出口を探して飛び回る。

「よし、それではクロタマ、わたしを運んでもらえるか? そっちの方が速いはずだ」
「……仕方ないですね。わかりました」

 召喚、使役を得意とする緋姫子に比べれば、人狼である黒玉の方が身体能力は高い。迷宮を迅速に抜けるため、黒玉は緋姫子をおぶって進むこととなった。

「次の曲がり角は右だ。落とし穴に注意して進むんだ」
「やはりトラップだらけですね。……っと!」

 緋姫子のナビゲートに従って、黒玉はその高い身体能力を生かしてトラップを攻略していく。落とし穴をジャンプで飛び越え、毒沼は壁と天井を蹴って空中を進むことで回避し、転がる大鉄球からジャンプで逃げ、閉まる扉をスライディングですり抜ける。そうして進んでいくと、遂に出口の光が見えた。

「あそこが出口だ!」
「思った以上に大変でした。オアニーヴ……いえ、大魔王ですか? 許しません」

 出口を確認した黒玉は『黒玉狼の舞踏』で黒い残像を召喚する。ここまで苦労させられた分、オアニーヴへの反骨心は問題ない。黒玉に連動するため探索では使えなかったが、ここからの戦闘ではうまく働いてくれるはずだ。

「ウームー・ダブルートゥ! その仮面、叩き割ってくれる!」
「貴方如きに……負けたりはしません!」

 迷宮を脱出した二人は、オアニーヴに向けて攻撃を畳みかける。先ずは緋姫子の操る鬼火が仮面目掛けて殺到し、高熱であぶるとともにその視界を塞ぐ。
 そしてその間にオアニーヴの周囲を残像と囲んだ黒玉は、一斉に飛び蹴りを叩き込んだ!

「……迷宮を脱するか。 アツイ! イタイ!」

 怒涛の攻撃、その最後に加えられた黒玉自身の蹴りは大魔王の仮面に命中し、呪いの仮面に一筋の罅を発生させた。 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

祇条・結月
ウームー・ダブルートゥ……
大魔王の名前がここで出てくるとは思わなかったな
骸の海ってほんとに厄介だ
……なんて
行こう、できることをする

相変わらずボス級のオブリビオンは速い……!
足止めを喰らって、最悪出られないまま終わるのが一番困るけど
……こうなることは【覚悟】してきた筈だ
落ち着いて対処しよう

長く付き合うわけにはいかないから、少しずるをするよ
銀の鍵から放たれる光の刃で迷路を攻撃する
硬い、確かに硬いけどこれはA&Wにとっての異物、この場所にあっちゃ駄目なもの
―――突破できない筈がない、絶対にって信じてる

ダンジョンを解除したら素早く周囲を【情報収集】して、賢竜やこの場の状況を判断して攻撃に移るよ



 祇条・結月(キーメイカー・f02067)は、オアニーヴが作り出した蒸気迷宮の中に閉じ込められていた。

「ウームー・ダブルートゥ……大魔王の名前がここで出てくるとは思わなかったな。骸の海ってほんとに厄介だ。しかし、相変わらずボス級のオブリビオンは速い……!」

 オアニーヴと対峙した彼は何もする間もなく、『ダンジョンメーカー』の力に呑み込まれてしまったのだ。瞬く間に迷宮を作り上げるとは、竜の長を務めていただけあって、凄まじい能力だ。そしてそんな強力なドラゴンを支配するとは、大魔王の呪いの凶悪さが伺える。

「でも……こうなることは覚悟してきた筈だ。落ち着いて対処しよう。うん、できることをする」

 状況は不利だが、こういう時こそ冷静にならねばならない。結月はしばし考えると、『銀の鍵』を取り出した。

「長く付き合うわけにはいかないから、少しずるをするよ」

 そう言って結月は銀の鍵から光の刃を発生させると、それで迷宮の壁を斬りつけた。

「硬い、確かに硬いけどこれはこの世界にとっての異物、この場所にあっちゃ駄目なもの。―――突破できない筈がない、絶対にできるって信じてる」

 かなりの抵抗を感じたが、光の刃は迷宮の壁に吸い込まれた。すると、どうしたことだろうか、そこから迷宮がほどけていくではないか!
 これは結月のユーベルコード『還るべき場所を』の効果によるものだ。彼の力を受け、迷宮は元々の、ただ雑然と置かれていた蒸気機関に戻っていく。流石にダンジョン全てを丸ごと戻すことはできないが、一部を解除して出口までの道を作るには十分だ。そして結月は作り出した道を駆け抜け、迷宮の外へと脱出した。

「迷宮は突破したよ。さあ、ここからが本番だ。 賢竜……いや、ウームー・ダブルートゥ!」
「ナンデ!? イルノ!? ……まさか、もうあの迷宮を攻略したというのか」

 周囲の状況を瞬時に確認した結月は、銀の鍵を咎人の鍵へと変化させると、オアニーヴを操る大魔王の仮面へと斬りかかっていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ソラスティベル・グラスラン
賢竜…その偉大な名前を聞いたことがあります
わたしの住むアルダワで最も偉大な名の一つ
勇者への憧れの中で決して欠かせない偉大な竜

こんな形でお会いすることになるなんて……!

【盾受け・オーラ防御】で全力で守りを固めます!
理性を失い攻撃は単調となるはず…ですがまともに受けるは危険!
【怪力】で受け【見切り】受け流すことに努めます!

オアニーヴさまの仮面、そこにいるのですね!大魔王!!
受け流しつつも前進、【勇気】を出してその豊かな毛に飛びつきます!
ゆっくりと、しかし着実に登り頭部へ
貴方を倒すのはわたしの役目です!たとえそれが世界を超えても、何度でも!!

仮面に渾身の雷を
【我が名は神鳴るが如く】――――ッ!!!!


ニコラ・クローディア
残念だよ、かの世界では盟友であった記録のある貴様を討たねばならぬのが
帝竜オアニーヴ、意志無き者よ、せめて安らぎの中で逝け

龍翼外套を掲げて防御重視で行動
「仮面ごときに意志を奪われたことは誠に残念だが…」
相手が狂乱といって差し支えない『早く動く物を無差別に攻撃する』ようになるのを待ち、ティヴェロンから放つのは幻影魔術を刻印した弾丸
弾丸の速度で動き回る幻影だ、さぞや殴り甲斐があるのではないかなオアニーヴ?
ある程度はこちらの意志で動かせる誘導弾だ、変幻自在の射線でオアニーヴの動きを限定しつつゆっくりと接近
タイミングを見計らい龍闘術で強化した拳でその横っ面を殴り抜いてやる

アドリブ・連携歓迎



 続いて魔法蒸気機械群の溢れる地、オアニーヴの元へと進むのは、ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)とニコラ・クローディア(龍師範・f00091)の二人だ。

「賢竜……その偉大な名前を聞いたことがあります。わたしの住むアルダワで最も偉大な名の一つ。わたしの勇者への憧れの中で決して欠かせない偉大な竜です」
「かの世界では盟友であった記録のある賢竜が、仮面ごときに意志を奪われたことは誠に残念だね」

 かの賢竜は大魔王の仮面に洗脳され、猟兵の前に帝竜として立ちはだかっている。本来であれば会って教えを請いたいものだが、こうなってしまっては倒す以外に道はない。覚悟を決めた二人は、オアニーヴの元へと辿り着いた。

「テキキタ! タオス! 次は汝らか……その希望、喰らってやろう」

 これまでの猟兵との戦いで、オアニ―ヴにはかなりのダメージが蓄積、大魔王の仮面にも穴が開き、罅が入っていた。しかし、それでも帝竜は悠然と侵入者を待ち受けていた。

「こんな形でお会いすることになるなんて……! しかし、洗脳されているというなら、勇気と気合であなたさまを救います!」
「本当に残念だ。しかし、貴様を討たねばならぬ」

 身構える猟兵に対し、大魔王の仮面が邪悪な光を放ったかと思えば、オアニーヴは暴走して二人に襲い掛かってきた。その身に賢竜と呼ばれた知性は感じられず、ただ動くものを滅ぼす破壊の権化と成り果てている。

「守りを固めます! ぐっ……たあっ!」

 オアニ―ヴの突撃を、ソラスティベルは大盾を構えて受け止める。とはいえ、まともに受ければ危険、彼女は盾を操り、オアニーヴの攻撃の勢いを受け流した。

「狂乱しているのなら……これでどうだ!」

 ソラスティベルが時間を稼ぐ間に、ニコラは『ティヴェロン』から特殊な弾丸を発射する。そこに刻まれたのは幻影魔術、ニコラはそれを操ってオアニーヴを撹乱する。

「弾丸の速度で動き回る幻影だ。さぞや殴り甲斐があるのではないかな、オアニーヴ?」

 理性が消えたことが仇となって、オアニーヴは幻影に翻弄されてしまう。生来の知恵があれば、絶対に引っかかることはなかっただろうが、無理やり洗脳した弊害だ。幻影を追いかけるオアニーヴをうまく誘導し、ニコラは至近距離まで接近する。

「帝竜オアニーヴ、意志無き者よ、せめて安らぎの中で逝け!!」

 そしてニコラは、『クラウディウス式龍闘術』により魔力を纏わせた拳で、オアニ―ヴの横っ面を殴り抜いた。その衝撃にふらつくオアニ―ヴに、決着の一手が迫る。

「オアニーヴさまの仮面、そこにいるのですね! 大魔王!!」

 初撃を受け流したソラスティベルも、ニコラが翻弄し、誘導する間にオアニーヴへと近づいていた。そして勇気を胸に果敢にその豊かな毛に飛びついたソラスティベルは、ニコラの攻撃を受けてふらつく竜の頭へと昇っていく。

「大魔王! 貴方を倒すのはわたしの役目です! たとえそれが世界を超えても、何度でも!!」

 遂に頭へと辿り着いたソラスティベルは、大戦斧を振りかぶる。そして、アルダワの世界を苦しめた巨悪、その残滓へと向け、渾身の力を込めて振り下ろした!

「『我が名は神鳴るが如く』――――ッ!!!!」

 ソラスティベルの放った雷の如き一撃は、呪われし仮面を断ち割った!!

「ダメダ! コワレル! ……ここまでか」

 真っ二つになった大魔王の仮面は崩壊を始め、オアニーヴはその場に崩れ落ちた。戦いのダメージは仮面のみならずオアニーヴにも積み重なっており、かの竜も間もなく消滅することであろう。

「勇者たちよ……感謝する」

 呪いより解放された賢竜は、消えゆく中で、自信を倒した者たちに感謝を伝えたのであった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月09日


挿絵イラスト