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キトゥン・イン・ザ・スペースシップ

#スペースシップワールド

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#スペースシップワールド


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●幼い仔猫の冒険心
 複雑に入り交じるパイプ、チューブ、ケーブル類。繋がれた先には動力機械・コアマシン。
 機器の類が立ち並ぶそこが、宇宙船の機関室であることが伺える。
「ピート、ピート?どこ行ったー?」
 ここでジャンプスーツを着た成人男性が一人。誰ぞ探している様子。
「みっ」
 パイプの裏から飛び出す小さい小さいピートくんは幼い仔猫キトゥン。齢にして六ヶ月。好奇心旺盛な年頃だ。
 彼はよく宇宙船の中を探検しては、乗員に心配をかけている。
「ああ、よかった。また散歩してたのかい」
「みっ」
 男性に抱えられるピートくん。スペースシップワールドにあっても猫は愛される存在みたい。
 ふいに船内が暗くなる。マシントラブルなのかしら。ややあって補助電源に切り替わったのか、辺りは一気に薄暗がり。
 あーらら、ピートくんはどこかに消えちゃった。
 ピートくんの事はさておき、男性は急遽、マシンの点検を始める。ピートくんも大事だが、彼は機関室を預かる一人。
「こりゃ参ったなぁ……手に負えないぞ」

●人命優先、仔猫も優先
 グリモアベースに集まった猟兵に向け、ブサイクな猫が振り返る。
「はい、よく集まってくれたんぬ。突然だけどみんな、猫は好きかぬ?」
 唐突に話を切り出したのはグリモア猟兵のハンニバル・エルバッキー(キャプテン・ユニバース・f02423)。
「ああ、ぬの事ではないんぬ。今回の任務なんぬ。スペースシップワールドで一隻の宇宙船が故障、遭難しているんぬ」
 ハンニバルは葉巻型の携行食料を吸いながら、話を続ける。
 故障した船、名前はオイレンシュピーゲル号。そこには五十名ほどの乗員がいる。幸い補助動力でまだ動いているけれど、このまま機能が停止していては乗員の命に関わる。
 第一に人命優先。乗員を救う事。幸いなことに、近くを稼働している宇宙船が通ることが予知できた。
「じゃあ、作戦の説明に入ろうかぬぅ」
 そういってハンニバルはホログラムを投影し、指先でくるくると回転させた。オイレンシュピーゲル号の外観、透けると内部の見取り図。
 内部は約五十名が収まりきる個室や休憩室で構成された居住区、質素な食堂、広大な貨物室、コアマシンを中心とした動力室からなる。貨物船のようだ。
 急停止したオイレンシュピーゲル号は救難信号を放っているものの、それも長くは保たない。猟兵達から救難信号を出して応援を呼んでくれて良い。
 どうにかこうにか乗員約五十名全員を探し出し、受け入れ先として通る宇宙船へと避難させることも出来る。幸いオイレンシュピーゲル号は狭い船だ。
 技術力に自信があるならば、いっそのことオイレンシュピーゲル号を修理してしまうのが早い。動くに越した事はない。きっと喜ばれるだろう。
 ブサイクな猫は次いで付け加えた。
「不安要素も予知できたんぬ。近くにまた別の船、宇宙海賊が近寄るから停止したままでは格好の餌食として略奪されてしまうんぬ」
 そして――と、ハンニバルは真剣な眼差しをグリモア達に向ける。
「船内には迷子の猫も居るんぬ。彼の名前はピート、幼いキトゥンなんぬ。何があっても彼も助けて欲しい。これはキャッツからのお願いなんぬ」
 ピートはオイレンシュピーゲル号のアイドルであり、名誉船長・スペースネズミ捕り長の役職にも付いている。
 ケットシーとして、猫を見捨てる事は出来ない。これはハンニバル個人にとっては何より優先したい事態であった。
 ブサイクな猫はケコケコとむせると口からグリモアを吐き出す。
「じゃあ準備しててぬ。転送先はオイレンシュピーゲル号の居住区になるんぬ。先に行ってくるから、後は流れでよろしくぬ」


JUNK.O
 皆様はじめまして。猫大好きJUNK.Oです。MS初挑戦となりますのでお手柔らかにお願いします。猫フラグを見て、やるしかないじゃん!と思いました。
 今回のシナリオの舞台はスペースシップワールド、宇宙船から人員と猫を救出していただきます。
 救助・救助・戦闘の流れになるため、目的がわかりやすいかと思います。プレイングにて技能を見て有効と判断したら演出させていただきますが、そう難しく考えず気軽に助けてあげてください。
 第一章にて乗員の救助を行います。第二章では猫を救助です。猫を救助です。大事なことです。第三章にはボスも待っているので、かっこいいプレイングをお待ちしております。
 それでは処女作になりますが、プレイングお待ちしております。よろしくお願い致します。
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第1章 冒険 『SOS!宇宙船の生存者を救え!』

POW   :    救助最優先!人を探す

SPD   :    宇宙船を修理する

WIZ   :    事情を説明して応援を呼ぶ

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 今回、猟兵達は二手に別れて要救助者を探しつつ、船の修理を進める手筈で物事を進める事にした。
幾名かはスペースシップワールドの拠点より出撃、幾名かは転送先の船内で動力系統をチェック。
船頭に要救助者を集め、全員の無事を確認した後、機能を復帰させる。
少ないリソースで生活するスペースシップワールドにおいて、この選択は全ての民にとって喜ばしい事だろう。
春日・釉乃
キャップのコールなら芋煮艇のクルーとして駆けつけないと!
それに宙間戦闘を前提に作られた鎧装騎兵の機械鎧なら、きっとやれることも沢山あるかもしれないしね…

「ユノ・カスガ……鶴姫、いきまぁーす!」

と鎧装騎兵姿で芋煮艇から出撃してオイレンシュピーゲル号の外の宇宙空間で、船から放流されてしまった人がいないかを捜索するよ!
また、船に近づいてくるスペースデブリがあったら機械鎧用の野太刀を抜刀して破壊しに向かうことも考えてるの。

もし他の芋煮艇のクルーが現れたら連携行動したいかな

あ、アドリブとかは自由にどうぞっ❗️


野良・わんこ
pow
屋台のラーメン屋が持っているチャルメラを吹いて捜索します。
「ま、音が鳴れば出てきますよね」
なぜチャルメラかというと直前まで屋台でラーメンを食べていたからです。
隔壁や破片などで通れない場所はサイコキネシスを使って除去。
影の追跡者で生存者を探す。これで効率は倍プッシュ!
怪我人なんかもサイコキネシスを使えば運べるはず。繊細な操作が出来るとコードに書いてあるのでわんこでも出来ます!
見つけたら安全な場所、もしくは船を接舷させるエアロック付近に集めときましょう。



●そらのおと

 オイレンシュピーゲル周辺中域。デブリ帯、そこは宇宙ゴミが慣性に従い漂っては流れていく。
 慣性に従うのはオイレンシュピーゲル号とて同じ。途中で機能を停止しても、船は進み続ける。
 デブリとの衝突は免れない上に、エネルギーゲインの下がったオイレンシュピーゲル号は対デブリのシールドさえ微弱だ。
 そんなオイレンシュピーゲル号の周囲を高速で飛んでいく光の筋。
「ユノ・カスガ……鶴姫、いきまぁーす!」
 鎧装騎兵の機械鎧、鶴姫を身にまとった春日・釉乃(”CHIPIE”・f00006)は、近づくデブリに向かい野太刀を抜刀!
「チェストォーッ!」
 彼女の振るうユーベルコード、【断虚空剣】は、『概念を書き換えた因果』をもっていかなる物をも切断する!
 デブリを切り捨てながらも、釉乃は宇宙空間に取り残された人物を探すことも欠かさない。後ろを振り返り、仲間に告げた。
「わんこ、こっちは任せてよ!」
「わかりましたー。ま、音が鳴れば出てきますよね」
 彼女と共に船外で行動していた野良・わんこ(灼滅者・f01856)は、高らかに円錐状の物体を掲げて吹き鳴らす!
 ぺらりーぷぺー、ぺらりらぷぺー。
 無音の宇宙空間に懐かしいチャルメラの音色が響いた。些細なことは置いておこう。なぜチャルメラなのか。さっきまでラーメンを食べていたから、らしい。
 素っ頓狂な音を聞きつけ、宇宙服に身を包んだ船外作業者がやってくる。うち一人は同僚に肩を借りていた。
「怪我人ですか、そのままにしていてください」
 わんこはサイキッカーだ。サイコキネシスを使い、細かい宇宙ゴミをどけていく。
 因果地平へとデブリを切り捨てる釉乃。宙間で一回転して、わんこへ尋ねかける。
「どう、要救助者は見つかった?」
「はい、いまサイコキネシスでエアロックまで近づけてます」
 作業員が着ている宇宙服、その姿勢制御系統は長時間の船外活動でエネルギー切れに近づいていた。わんこは一人ずつサイコキネシスを用いてハッチへと寄せていく。
「放り出された人も見つかったよ!この人もよろしくねっ!」
 釉乃は制御が機能せず慣性がままに漂っていた作業員を見つけると、わんこのほうへと押し寄せてあげた。
「うーん、困りました。エアロックも動きませんね?」
 デブリに向かい合っていた釉乃は、わんこの報告を聞くと光の帯を伴った軌道で高速でエアロックに近づく。彼女は機械鎧の馬力でシャッター式エアロックを無理やり開いた。
「はい、これでよしっ!」
 二人は二重のエアロックを開いて閉じて、開いて閉じて。漂流者達を船内へと戻す事が出来た!
「では、引き続きデブリを処理していきましょう」
「うん、まだまだ頑張ろう!」
 ――さて、船内はどうなっているのだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御狐・稲見之守
星海を行く船とは息苦しいものじゃな。それに寒い……ん、生命維持を最低限に落としてるのか。難儀な。

[POW]さて、船乗りを探すとしようか。技能は聞き耳、第六感、(人がいる痕跡の)追跡あたりかの。ついでに宇宙海賊がやってくるのだ、捜索がおわった区画は隔壁を下ろしてゆこう。退避経路の確保も忘れずに。

……さて、ワシよくわからんのじゃが宇宙海賊というと、接舷はどうやってしてくるじゃろ。このような船がある世界にまさか衝角突撃をして来るわけでもあるまい?

【アドリブ、他PC絡みご随意に】


明石・真多子
UCはSPDだけど修理なんて出来ないから許してね!

船員と猫ちゃんを探せばいいんだね!軟体魔忍マダコにおまかせあれ!
猫ちゃんどこにいるんだろう?猫ちゃんの気持ちになって考えるなら狭い所かな…?

こういう船って大体空気を送るダクトがあるよね?
身体の柔らかさを活かして中に入って移動するよ!(骨無いしね!)
これなら扉が閉まっていたり、暗くてよく見えなかったりしても関係ないよね!

各部屋の物音や呻き声なんかを頼りに移動しうかな。
見つけたら通路のダクトからポコっと顔出して近くの猟兵に伝えるよ。
流石に骨のある人たちをダクトに引きずり込めないしね。

アドリブOK、協力歓迎、成否気にしないよ!


ヒルダ・ナインハルテン
【POW 】
【救助活動 】ならお手の物でしてよ!
【ダッシュ 】で船内を駆け巡って要救助者を見つけていきますわよ。
突然のことなので驚かれたりするかもしれませんわね。上手く【言いくるめ 】ることが出来ればよろしいのですけども。

後は今のうちに少しでも迷子の猫のことも調べておきたいですわね。
発見した方々から【情報収拾 】でそれとなく猫の事を聞いておきますわ。

それともし怪我をした乗員の方がいたら●回復せし聖域の柱で怪我の回復もいたしますわね。万が一にも備えませんと、ですわ。


睦川・優桜
【POW】で頑張って人を探します!

猟兵たちが救助に来たことを大きな声で伝えて回り、
機能停止した船の中で不安になっているであろう乗員たちを【勇気】づけます!
「ご安心ください!私たちは猟兵です!救助に来ました!」

閉鎖されている隔壁や扉があったら、【怪力】でこじ開けて【救助活動】しますね!
「力仕事ならお任せください!」



●おさない・かけない・しゃべらない・もがかない

 生命維持機能が最低限で稼働しているオイレンシュピーゲル号の中。冷たく張り詰めた空気、息苦しさすら感じられる。というより、猟兵でなければ生身で居られない環境だ。 
 先行して居住区画に身を降ろした御狐・稲見之守(お稲見さん・f00307)は薄暗がりの中、自前の感覚を頼りに、人が居た痕跡を追っていく。前方、保養エリアに複数名。間違いない。稲見之守の直感が告げる。
 ふいに後方の個室ブロックの通路を駆け抜ける気配。稲見之守が背筋を伸ばして振り返る。……ヒルダ・ナインハルテン(女神の盾・f00910)でした。
 救助対象を慎重に探していく稲見之守に反して、船内を駆け巡って探していくヒルダ。救助活動には自信がある。そのため、人員が固まっているであろう地点は居住区画で最も広い保養エリアだと考えて走っていた。
「急に走りおったらびっくりしてしまうじゃろう!?」
「ゆっくり探している暇なんてありませんわ!」
「おーい!誰かいませんかー!?」
 稲見之守とヒルダが言い合っていた最中、彼女たちの後方より、睦川・優桜(はるかぜとともに・f00071)が元気に声を掛けながら歩いてくる。
「お二人ともマイペースですわ!」
「こういうときこそ慎重に、じゃよ!」
「そんなことより誰かいませんかー!」
 三名それぞれが好き勝手に叫ぶ声の大きさが功を奏した。マニュアルに従い緊急救命具を着用し、レスキューを待っていた船員達が集まってくる。
「なんだなんだ」
「騒いだら酸素が減るだろう」
「ちょっと落ち着こうか」
 一つ所に固まっていた乗員たち。どうやら稲見之守とヒルダの読み通り、通路の先の保養エリアで救助を待っていた様子。
 おさない・かけない・しゃべらない・もがかない。彼らは宇宙船の緊急レスキューマニュアルに記された通りに、残されたリソースを割かないよう静かに待っていた。一人ずつ点呼を取る優桜。

●ぬらぬらとうごくもの

 明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)はタコの特性を持つキマイラの忍者だ。その身体の軟らかさを活かして、オイレンシュピーゲル号の通気ダクト内を器用に進んでいく。
 ユーベルコード【軟体忍法八足歩行の術】を用いて四次元移動モードになる。八本足で素早く這っていく真多子。はじめ物音を頼りにしようと考えていた彼女は、船内がとても静かな事に気がついた。それに加えて光なきダクトを進んでいるうち、少し迷っていた。
「このままじゃ猫ちゃんともどもアタシまで迷子になっちゃうよ~……」
 複雑に張り巡らされたダクトを進んでいるうち、彼女は薄明かりが漏れる空間があることに気づく。
 ぬるりとダクトから出てみれば、そこは複数のコンテナが積まれた広い空間。いた、緊急救命具を着用した作業員が複数名。
「わっ、なんか出てきた」
「アタシ真多子、みんなを助けに来たよ!」
「助かりました。隔壁が封じられていて貨物室から出られんのですよ」
「ふむふむ、ちょっと待っててね!」
 そういうと真多子は柔らかい身体を活かし、再びダクトの中へと再び滑り込んでいった。

●あけたりしめたり、さがしたり

「――これで全員ですわね?」
 尋ねたヒルダにこのグループのリーダーと思しき中年男性が呼吸器で覆った頭を傾けた。
「はい、マニュアル通りに居住区画の二十名、保養所にまとまっておりました。レスキューの方々でしょうか?」
「うむ、助けに来たのじゃよ」
「ご安心ください!私たちは猟兵です!救助に来ました!」
 稲見之守と優桜の言葉に勇気づけられ、安心する船員達。だが――
「どうして緊急レスキューマニュアルを度外視するのですか?」
 ――リーダーだけは猟兵達を訝しむ!
「違うんじゃよワシは船の残った空気を考慮して静かに探しておったんじゃよそこに走ったり叫んだり」
「あっ、ごめんなさい……」
 稲見之守は言い訳を使った。優桜は謝った。そこで口を開いたのがヒルダだ!
「……他の方々はどちらに?怪我人は?」
「ああ、そうでした。船首の操舵室や船尾の貨物室にも何人か居るはず。船外活動中の者も。こちらの怪我人は大丈夫です。ですが、隔壁が道を塞いでいて」
 ヒルダが上手く話題をそらし、優桜が畳み掛ける!
「なら、私に任せてください!」
 優桜は隔壁の前に立つ。屈んでシャッターのくぼみを見つけると、そこに手を掛けて自前の怪力で押し上げた!
「よいしょ。さあ、これで大丈夫!」
 進む先のダクトからポコッと顔を出したのは先ほど貨物室の要救助者を発見した明石・真多子。
「あ、みんないた。私も要救助者を見つけたよ!それに船外活動してた人たちも釉乃とわんこが中に入れてくれたみたい!」
「でかした!では宇宙海賊の可能性もあるからの、皆をお船の先っちょに集めるのじゃ。開いた扉は閉じて行ってもらえんか。あとは避難経路の確保じゃが……」
 稲見之守は喜びながら指示を出す。真多子は先にダクトで迷った分、エアロックの位置も把握していた。
「うん、出入り口なら船の真ん中のほうにあったよ、みんな船首で固まっていて大丈夫そう」
「じゃあ私は真多子さんと一緒に船尾の貨物室へ行ってきます!案内できますか?」
「もちろん!」
 優桜は真多子を伴って貨物室へと急いだ。船内救助チームはここで二手に分かれた。ヒルダは居住区画に居たグループのリーダーに尋ねる。
「ところで、こちらの船長はどちらにいらっしゃいますの?」
「船長は船首に居ます。でも、名誉船長のピートはどこやら……私達も心配です。仔猫の彼は狭い所が好きですから」
 名誉船長ピート。捜索を頼まれた仔猫だ。
「狭い所、真多子なら見つけているかと思ったんじゃがのう……」
「ピートさんの外見特徴を教えてくださいまし」
「毛並みが小麦色です」



 ややあって、船首に全員が合流。救命具を纏った艦長(人間のほう)が乗員一人ずつにハグしていた。約五十名。操舵室に固まった救助対象達。
 ヒルダは怪我をしていた船外活動員にユーベルコード【回復せし聖域の柱】を放ち、傷を癒やしている。
「あとは修理チームがどうにかしてくれるのを待ちましょう」
 優桜は船内見取り図に目を向けた。下の階層まるごと全てが動力室になっている。
「それに猫ちゃんの無事も、だね」
 真多子の呟きに全員が頷く。ひとまずクルーの安否は取れた。
 さて、動力室は――

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

一郷・亞衿
【SPD】
修理に挑戦──するのはいいんだけど、ぶっちゃけ宇宙船の仕組みとかよく知らないんだよね……(生まれがUDCアースの一般人なので)。
そっち方面に詳しそうな猟兵の仲間とか本職の人がいるなら、その人達から指示貰って単純作業(道具を運んだりとか、コード繋いだりとか)を手伝おうかな。細々とした作業をするのは割と好きな方だし、<世界知識>はあるからスペシWの一般人が知ってる程度のことまでなら普通に解る、はず。

人手が不足してたり他に誰も居なかったりするようなら、『クラウド・アトラス』を使用して“科学者だった頃の前世”を思い出しつつ適宜何とかしていく方向で。
あたし前世の時分科学者だったからわかるんだ!


ムルヘルベル・アーキロギア
宇宙といえば猫、猫といえば宇宙!
ましてや名前がいい、これは無事に見つけ出してやらねばなるまい!
というわけでワガハイは船の修理に回ろう。もっとも重要な部位であるエンジンを担当するのだ
ガジェット・ショータイムで多目的ドライバーを召喚し、エンジンパーツを微調整するぞ
「うーむ、このパーツは実は反物質系の素材を使っていてな。迂闊に接触させると分子的ななんかがアレして多分みんなドカンなのだ」
ゆえにドライバーを間に挟んで、こう、いい感じの距離を……あっ


いや何もなかった
何もなかったのである
修理? 成功したとも
おのれではない
あのパーツがわるい
しらないのだ
すいーつなう
いやあ労働の後の甘味は最高であるな!


ユリ・アップルヤード
「キャップがグリモア猟兵かぁ。人生、いや猫生? まぁいいや、何があるかわかんないね!」

そいじゃ、機器の修理と行こうか。
工具の備え付けがある、偵察ロボットコロマルと万能型ドローンルーには手伝ってもらおうね。
とりあえずは一通りの損傷箇所を確認して、現状の資材で直せるものとそうじゃないものをトリアージしていこう。
直せるもので最も重要性の高いものから手をつけるよ。
完全な修復は専門の設備があるからね、今はとにかく帰れるようにの応急処置。
工具が足りないときは、必要なものをユーベルコードで呼び出して、コロマルやルーに換装させよう。
元々パーツ屋だからね。簡略化できそうなところは、上手い事考えるとするよ。


桑崎・恭介
SPD


おぉ…他の宇宙船来んのは初めてやな…って感動しとる場合やないか
観光は後回しで今は緊急事態の対応やな
キャップの頼み事や。いつも世話んなっとるし、今日はきっちり恩返ししていくで!

俺はUDCメカニックとしての技術を利用して宇宙船を修理するで
SF機械にどこまで【メカニック】が通用するかはアレやけど、最悪でも乗員さん方が死なんようにはしときたいな

俺はハードウェア面の破損のチェックや修理をして行く感じやな
…ピートくんの役職聞く限りおるんやろな、スペースネズミ
配線齧ったり、端子踏んでショートさせたり…ってトラブルは未来的な技術でも有りえるか
部品が必要なら「箱舟」を召喚してパーツをバラして流用するで


ニィナ・アンエノン
宇宙!修理!ときたらここはスターライダーにしてガジェッティアなにぃなちゃんの出番かな!
乗組員さんとねこちゃんを助けなきゃだから、補助動力が生きてる内にまずは生命維持機能を確認かな?
大丈夫そうなら動力の応急処置!
完璧な修理が無理でも、宇宙船なら予備パーツとかあるだろうし、にぃなちゃんデバイスだって使える!
機械相手は【メカニック】で行けるだろうし、コンピューター関連は【情報収集】や【ハッキング】で何とか出来そう!
あ、細かかったり狭い所の作業には【念動力】も役に立つかな?
ついでにこういう時に使えそうなガジェットないかな?
あるなら出てこーい!


エドゥアルト・ルーデル
■UC
SPD

■戦闘
救助は他の連中に任せて拙者は宇宙船の修理にまわりますぞ
メインの動力が復旧すれば自動修復機能とか復旧するかもしれんでござるね
まずはちょちょっとメインコンピュータに【ハッキング】カマして船のデータ吸い上げますぞ
自己診断なりアラートなり残ってんだろ、後QRH(クイック・リファレンス・ハンドブック)とかな
吸い上げたら問題の箇所を工具なりでガチャガチャ

なーにイザとなれば直感に任せて【捨て身の一撃】で動力源をこう…
斜め45°の角度から…こうするんだよォーッ!!(ロシア式修理!)

アドリブOKでござる


レトロ・ブラウン
はーい、機械修理はそこそこ得意なテレビウムが参戦です。

宇宙船ですカ、初めテのブツでスネ!
けド他のマシンとソウやるコとは変わりマセん!
動力系にハッキングしテ、経路ヲ一本一本エネルギー流してイって、反応がナい場所ガアればそこガ故障箇所デす!

えート、こレはデブリビーム。(カチッ、ビーム)
エーと、これハ空調。(カチッ、シュゴー)
えーと、コレは自爆そウ……危ナい危なイ。こレはダメでス。



●ご安全に!

「よし!そいじゃ、機器の修理と行こうか」
 ユリ・アップルヤード(パーツ屋「アップルガレージ」・f00153)は各員に指示を出す。『パーツ屋「アップルガレージ」』を営む彼女は、修理チームでは最も機器の扱いに長けている。今回の修理作業にあたって現場監督を務めることとなった。
 偵察ロボット・コロマルと万能型ドローン・ルー。ユーベルコード【Do it Myself.】で工具を積載した手持ちのメカ、二機を携えて損傷箇所を探していた。暗い船内では二機のアシストが実にありがたい。
「こっちは生命維持機能の復帰中!にぃなちゃん大活躍!」
 ニィナ・アンエノン(スチームライダー・f03174)は補助動力が機能しているうちに、自前のデバイスを通じて生命維持機能のリカバリーをはじめる。
 ハッキング技術を活かし、補助動力のパワーソースを全て生命維持に回す。これで当面は船員の安全は確保されるが、補助動力は完全に落ち、僅かな防護シールド、推進機能も停止。一時的に船そのものが無防備になる。
 デブリを排除してくれている船外救助チームが居なければ取れない選択だった。
 生命維持機能が全復旧したことで、空気・気温・気圧が徐々に安定。猟兵達は生命体の埒外に居るため大丈夫。しかし救助対象は猟兵ではない。
 上層の船員達はいまごろ、救命具を外しても大丈夫になっている頃だろう。
 補助動力として上下一対の半球が絶妙な位置に保たれているのを見ながら、コアマシンに目をやるユリ。
「コアは無事。ケーブルがあっちこっちダメになってる。ここを補修しないと。……それにしてもこの船はだいぶ古そうだね」
 コロマルが地面の切断されたケーブルを繋ぎ、ルーが天井のチューブの点検。
「結構とボロが来とるなぁ。スペースネズミ、おるんやろな……」
 陽気そうな地球人、桑崎・恭介(浮草・f00793)は、UDCアースで培っている自身の技術力でユリを手伝う。スペースネズミにやられた幾つかのケーブル。
 ドローンのルーが途絶したケーブルを次々に見つけていくので、そこをハンダ付けしていく。
「これさ、いくらなんでも破損箇所が多すぎない?正直、私には宇宙船のことなんて全くわからないから……指示通りに動くよ」
 補修にはマスクを付けた女の子、一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)も加わっていた。なにぶん彼女はUDCアースの一般人なため、宇宙船の詳しいことはわからない。
 生命維持機能にパワーソースを回した事で判明したパイプの穴。空気が漏れ出すそこをダクトテープで止める。
 ユリから的確な指示を受けて、補修機器を適宜運んだりと大忙し。実質、いちばん肉体労働をしている。


●その名はノスフェル

 ケーブルが補修された事で原動力がメインコンピューターにつながった。ソフト面の修理を行うべく、レトロ・ブラウン(ダイヤルの付いたテレビ頭のテレビウム・f07843)が起動しようとする。が、立ち上がらない。
「アれ?おかシイでスね?ソフトの故障ヲ確認シたいのデすが動きまセん」
「そういうときは……こうするんだよォーッ!!」
 知らないおっさん、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)はメインコンピューターを斜め45゜度の角度からチョップ!
 ……メインコンピューター、無事に起動!理屈はわからないがロシア式修理法は宇宙でも有効だった!
 一緒に作業をしているレトロがかなりレトロな見た目をしているからといって同じ手は使わないであげてほしいものだ。
「ありガとウございマす、では、ファームとOSのメンテナンスをシてイきましょウ!」
「レトロ殿には電源経路を司る新しいメンテナンスをやってくれ!」
 エドゥアルトがニヒルに笑い、レトロは動力系を調べる。
「でハ……ン?」
「どうしたでござる?」
「ウイルス感染が検知されまシた。対処しまス」
 スペースネズミはスペースノミを仲介し、噛んだケーブルに繋がるコンピューターへとコンピューターウイルスの一種、宇宙機械黒死病、ノスフェル・ウイルスを感染させる。
 今回の故障は全面的にスペースネズミの影響だったことが明らかになった!
「やややケッタイな、二人で解決させるでござるよ!」
「にぃなちゃんも手伝うよ!」
「心強いでス!」
 コンピューターに長けた三人はサクサクとノスフェル・ウイルスを除去し、最終バックアップ地点へと復旧を急ぐ。
「かぁーっ、やっぱネズミやったかぁ」
「そんなにネズミ出るんだ、この船」
 恭介、亞衿の二人が作業しながらこぼした。


●ご冗談でしょう、ムルへルベルさん

「よし、破損箇所はあらかた応急手当出来たよ!」
「こっチもウイルス除去、完了しマシた!」
 レトロがメインコンピューターを操作すると、薄暗がりだった船内の照明が全て点灯。生命維持機能も完全安定。
 テストで隔壁を開くと全てのシャッターがオープンすることがわかった。
 全てが上手く行ったその後方、さっきからずっと半球状の物質をドライバーで調整して動かしているガジェッティア。ムルヘルベル・アーキロギア(宝石賢者・f09868)だ。
「このパーツは実は反物質系の素材を使っていてな。迂闊に接触させると分子的ななんかがアレして多分みんなドカンなのだ」
「慎重にやるでござるよ……!拙者はコーヒーを飲みながら見守っていますぞー!」
 エドゥアルトはコーヒーカップを片手に持ちながら一部始終を見守る。
「宇宙船の仕組み、よく知らないから勉強しておこう」
 エドゥアルトの横で亞衿がムルへルベルのドライバーを見つめ、つぶやく。UDCアースの一般人だった彼女に宇宙船の構造はわからない。わからないから見て学ぶ。
 ここで解説しよう。ダイモン・コアと呼ばれるこの上下二つの半球体。物凄く、とても、かなり、微々たる反物質を内包した補助動力だ。中途半端に近づける事でエネルギーが発生しているが、上下二つがぴったりとくっついてしまうと対消滅を起こす。
 下手するとどうなるかっていうと、まあ、船は乗員含めて全て消えるよ。
「やめろ!それはマジでやばい!」
 恭介がUDCメカニックとしての知識を使い、ユーベルコード【箱舟】で呼び出した超常機械でダイモン・コアの上半分を収容した。
「UDCとは別モンやけど、同じくらいやばいヤツや、そいつは……」
 ダイモン・コアの上半分を取り上げた事で補助動力が落ちた。現場監督のユリが連中を睨む。
「みんなさあ。全機能戻ってるからいいけど――怒るよ?」
 四人がそっぽを向いた。
「おれとちゃう」
「あいつがやった」
「しらない」
「すいーつなう」
 以上、護身完成。上から順に恭介、エドゥアルト、亞衿、ムルへルベル。スペースシップ『芋煮艇』所属の前三者はともかく、ムルへルベルまで妙に息がピッタリであった。
 とはいえ、ムルへルベルだってずっと半球で遊んでいたわけではない。エネルギー放射が最も大きくなるちょうどいい位置にダイモン・コアを保って補助動力の出力を上げていたのだ。
「さて、これで修理は終わりだよ。あとは……」
 ムルへルベルとエドゥアルトが何でかわからないが用意していたコーヒーとスイーツでユリが一息付く。
 すると、視界の端に小麦色の小さな何かが動くのが見えた――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マハティ・キースリング
通信&エマージェンシーコールに気付かず人が集まらないってあれしかないでしょ
個室でゲームしてるに決まってるじゃん
最近新作も出たしね
この元帝国軍人には全てお見通しだ

「第六猟兵だオラァ!!」と扉を蹴破りサボリ共を淘汰していく
は?俺を連れ出したければゲーム勝負?
いい度胸じゃないの…
私はこの片手に銃器持ったポニテお姉さんでお前の甘えた大剣キャラをスマッシュしてやるから覚悟しろよな
武器改造と破壊工作でゲーム機に細工を仕込み相手の攻撃力を低下させる

あっ力量差が酷い、ただただ腕の差が酷い

まあ何戦もすれば勝てるでしょう
他猟兵に見つかったらこう適当に言い訳を並べ立ててはぐらかして欲しい
頼んだぞ

苦戦でいいと思います



●ソロ・ゲーム

 かなり時系列は巻き戻る。船内救助チームが行動を開始する前の事だ。
 実は、元帝国軍人のマハティ・キースリング(はぐれ砲兵・f00682)が最初にオイレンシュピーゲル号に降り立っていた。
「第六猟兵だオラァ!!」
 個室の扉を蹴り破る。誰もいない。
「第六猟兵だオラァ!!」
 船員が個室で最新ゲームをやりながらサボっていると決めつけた彼女は、携行ゲーム機を片手に次々と個室の扉を蹴破る。誰もいない。
 せっかくスマッシュするゲームを持ってきたのに。遊び相手がいない。仕方なく個室の隅っこで一人でゲームをはじめた。
 片手に銃器を盛ったポニテのお姉さんでNPCの大剣キャラをスマッシュ。虚しい。
 ましてゲーム機に細工を施し――要するにチート――して船員に勝つ気で来たのだが。それだけやってNPCにも負ける。ただただ腕の差が酷い。
 何戦も何戦も繰り返す。結局サボってるのは彼女になってしまった。他の猟兵に見つかったら滅茶苦茶叱られるだろう。
 結局十二回目のコンティニューでやっとクリア出来た。その頃には救助活動は終わっていたようだ。
 マハティは船の機能が全復旧した今でもまだ、一人個室でゲームを続けていた。

失敗 🔴​🔴​🔴​




第2章 冒険 『にゃんこバンバン』

POW   :    とにかく驚かせて危険な場所から逃がす

SPD   :    猫を追いかけて捕まえる

WIZ   :    おやつやおもちゃでおびき寄せる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●勇気ある冒険
 動力室のそれはそれは狭い穴。今回のトラブルの元、スペースネズミがおりました。
 ピートくんは何も目的を持たずに動力室を散歩していたわけではないのです。
 彼はスペースネズミ捕り長の職務を全うするため、動力室に隠れたスペースネズミの群れを追っていたのです。
 しかしながら、駆除は間に合いませんでした。スペースネズミは壁や天井を這いピートくんの追跡を逃れながらも動力室を荒らしてしまいました。
 船の機能が停止した時、ピートくんは追跡を再開し、ついに動力室の隙間に逃げ込んだスペースネズミを追い詰めます。
 生後六ヶ月のキトゥンにとって、それは厳しい戦いでした。戦いに勝利したピートくんは、電池が切れたようにすやすやと眠りにつきます。
 幸いなことに動力室周りの生命維持機能は優先されていました。異常が生じたらまず動力室の点検を行うためのフェイルセーフです。
 猟兵達が頑張って船の機能を再起させた時、ピートくんもまた目覚めました。
 出てこようとしたら、知らない人たちがいる。彼はびっくりして逃げ出します。



 一方で猟兵の皆はピートくんの特徴、小麦色の体毛、という情報を共有。
 人命救助を果たした次の目的は、ピートくんを無事に連れて帰る事。
 さあ、仔猫ちゃんを確保しよう!
数宮・多喜
【SPD】
【アドリブ改変・連携等歓迎】

よーしよしよし!あとはピートくんを探すだけだね!
こう見えてもアタシは動物には…動物には…
やっぱ逃げられるのかよぉっ!?

仔猫を追いかけるのに乗り物は、バイクでも厳しいだろうから徒歩で。
【超感覚探知(UC)】を使ってピート君の行動を先読みしながら
走って【追跡】するよ。
他の追跡チームがいたら、協力して捕まえやすい所に追い込みたいね。
狭いところに入られたら【念動力】で引っ張り出そうとするけど、
届くかは自信ないし。

しかしなんだいこの船は?やけにネズミの痕跡を見かけるが…
猫の数、足りてないのかねぇ?


ムルヘルベル・アーキロギア
……なんだかほとんど働いておらん輩もいるような気がするが。
まあワガハイは知恵者ゆえな! ほら、ダイモンコアも臨界しなかったし、猫探しも易い易い!
というわけで。
「ぜんぶもやしてしまえばかたづく」
【ウィザード・ミサイル】でそこら中に火をつければ彼奴も炙り出され……うわまてこら何をする離せワガハイはムルへルベルだぞ!

ワガハイ反省した!
というわけで。
「このガジェットドライヤーでブオオオオオとしてであるな!」
【ガジェットショータイム】でドライヤーを召喚して……うわまてこら何をするやめろそのユーベルコードはワガハイに効く!

……はい、ワガハイの『賢者の特選スイーツ』でおびきよせます……WIZです……


ニレ・スコラスチカ
【POW】

「どうして夜中に出歩いているんですか?」

「どうして…」

猫の救助ですね。ならばユーベルコード【インクイゼション】で捕まえて…えっ、だめ?

…致し方ありません。わたしでは力加減を見誤りかねないようなので【怪力】【恐怖を与える】で猫を驚かし、危険な場所から退避させましょう。他に猫を追いかけている猟兵がいるなら、そちらの方向に追い込むような形にできればなおよいのですが…

「ええと…たべちゃうぞー」


羽馬・正純
乗員は保護できたみたいだけど迷子の猫がまだ見つからない、か…
船内の危険な場所や狭い場所に潜り込んでたりしたら大変だよね

船内の見取り図と乗員の方々の話から【学習力】で船内の危ない場所や
ピートくんが行きそうなところを目星つけることできないかな?
できたらそこを念頭に置いて、他の猟兵が猫を追いやすいように【POW】で追ったてよう。
空砲で音を出せば驚かせることくらいはできるかな?
もし猫が危ない場所に行こうとしてたら【かばう】や【無敵城塞】で防ぐよ。ちょっと乱暴になるけど広い場所、安全な場所の方へ猫を行かせて、追跡する猟兵の方向へ誘導できればベストかな。


桑崎・恭介
POW


…そういや宙賊が来るんやったな
この船は戦場になるやろし、一応操作室から救難信号出して外部船に事情説明しとくで
修理したとはいえ、避難させといた方が安心やしな

それはそれとして、まだピートくんは捕まってへんみたいやな
大通りに居るなら誰か捕まえるやろし、人間じゃ入れんところから行くか…
(周囲に誰も居ない事を確認し)…全身を植物体に「変性-蔦-」
ふっ、狭い所や高所だって俺の【地形の利用】技術で追い詰めたるで
閉所から大通りに出るように追い立てれば誰かが捕まえてくれるやろ

(誰かに植物体が見つかったら「ボク ワルイ UDC ジャナイヨ…」とでも
(誰かに見られている限り人間体に戻らず、こそこそと逃げます



●やめたげてよぅ!
 船の機能が復帰した頃、後続の猟兵もやってきた。
 先より動力室に居たムルヘルベル・アーキロギアは、ピートくんではないかと思われる影を見ていた。
「ぜんぶもやしてしまえばかたづく」
 ユーベルコードの準備をしたムルヘルベル。
「待った待った!そういうのはダメだよ!」
 彼女を止めたのは猫救助に駆けつけた数宮・多喜(疾走サイキックライダー・f03004)だ。
 多喜はムルヘルベルを静止しながらも、ユーベルコード【超感覚探知】でピートくんの居場所を突き止める。
「どうして夜中に出歩いてるんですか?どうして……」
 同じく駆けつけたニレ・スコラスチカ(旧教会の異端審問官・f02691)が生体拷問器を伸ばし始めた。
「だからダメってば!」
「ではこのガジェットドライヤーをケツにブオオオオオオオ!!」
 修理に参加していた桑崎・恭介もツッコミに加勢する!
「猫に実力行使しちゃだめだよ!」
「……個人の勝手でしょ?あっ、やめてくれ恭介、そのユーベルコードはワガハイに効く。やめてくれ」
 多喜は居場所を突き止めたのに、恭介と共に二人を止めるだけでいっぱいいっぱいだ!
 一方のピートくんは猟兵達に怯えて物陰から出てくる事が出来ない!

●わちゃわちゃしてきた動力室!
 動力室へ足を踏み入れたサイボーグの羽馬・正純(雷刃の代行者・f02626)は、四人のやり取りをやれやれ、といった顔で見てから腕を宙に向ける。
「じゃあ驚かせる方向で行こうか。ちょっと大きい音を鳴らすよ」
 ガントレット型の腕に備え付けられた砲台『トールハンマー』より空砲が発せられた。音にびっくりしたピートくん、思わず動力室の物陰から飛び出す。
「あ、そうそう。あそこにいたんだよ!」
「ならばワガハイはこれで!」
 二人のツッコミで遅れていた多喜は追跡を開始。逃げるピートくん。その先に先程食べていた『賢者の特選スイーツ』を床に置いてピートくんを誘おうとするムルヘルベル。
 走って追う多喜、行動の先読みは出来ている。ピートくんの思考はサイキックテレパスによって筒抜けなのだ。残念だが特選スイーツは仔猫的には興味がない。
 すばしっこいピートくんが逃げた先にはニレが居た。正純が捕まえてくれ、と言いたげに目配せする。
「ええと…たべちゃうぞー」
 ピートくんは一旦跳び上がり、方角を変えて逃げた。言葉の柔らかさとは裏腹に、ニレの与える恐怖は動物的直感からすると相当のものだった。
 何故ならニレは異端審問官。教会組織により造られた実験台にして咎人殺し。数多くの異端を狩り、そしていまも審問を続けている。
 殺意なき殺気。ニレから滲み出る恐怖は何かおぞましかった。さらに怪力を振るおうとするニレだったが、正純がかばった。
 ピートくんを追っていたムルヘルベルも一緒に竦み上がった。実は気弱な彼にもニレから出るなにかに恐怖を感じたらしい。
「ニーレー!」
 多喜が残念そうに叫んでる間に、ピートくんへと植物の蔦が伸びる。辿っていくと、なんか人型の植物がいた。人間植物さんは蔦を伸ばしてピートくんを追い立てる。
 その正体は皆がピートくんを追っかけるのに夢中になってる間に、こっそり物陰に隠れてユーベルコード【変性-蔦-】を用い、伸縮する植物に変化した恭介だ!
 ムルヘルベルが突然現れた人間植物に怪訝そうな目を向ける。
「なにコレ。オブリビオンか?」
「ボク ワルイ UDC ジャナイヨ…」
 ひょこひょこと段差を跳んで逃げるピートくんだが、地を這う蔦には地形条件は関係ない。
 ――ピートくんは怯えていた。空砲、異端審問官、植物。次から次へと自分に向かってくる怖いもの。動転したピートくんはパニック状態になっている。
 こうなってしまうと多喜のテレパスをもってしてもピートくんが次にどこに向かうかはわからなくなってくる。
 仔猫はまた近くの隙間に逃げ込もうとしたが、その先には駆動するエンジンのシャフトが見える。
 普段はピートくんにとって危ないから蓋で閉じているが、先に点検した際に開けたままになっていた。グルグルと回転するシャフト。巻き込まれたら重傷では済まない。
「危ない!」
 正純がとっさに段差を跳んで、ピートくんの前に立ちはだかる。彼はユーベルコード【無敵城塞】を発動!
 全身を硬化させた正純だったが……使用中は全く動くことが出来ない。無念。
 行き先を封じられたピートくん、隣りにあった昇降機に飛び乗った。これは動力室への給食エレベーターだ。ピートくんが迷い込んだのも、これに乗ってしまったから。
 昇降機は食べ物と同じくらいのピートくんの体重を検知し、上昇を開始していく。
 行き先は上層居住区画、食堂に位置している。ニレが船内通信を使い、上にいる猟兵達へと連絡した。
 不安そうな顔で猟兵達を見つめるピートくんは上層へ――
「残りの人たちが上手くやってくれることを祈ろう……」
 ニレは、上手く行かなかったけれど皆よく頑張ったよ、と動力室の仲間に労いの言葉を送った。そして人間植物、恭介は植物姿のままこそこそと動力室から去っていく。
「結局、あれはなんだったんだろうか……」
 その後姿を眺めてムルヘルベルは呟いた。多喜は動力室のコンソールから隔壁を弄り、他の猟兵を食堂方面へと誘導するのだった。
 なお、予知されている宇宙海賊の襲撃に備えて、船員が固まった船最前部の隔壁は閉じておくものとする。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

セルリア・ジークフォート
うおおー!にゃんこー!うおー!…はっ!?いけないいけない、アタシとした事が…

と、とりあえず気を取り直して【SPD】で逃げるにゃんこをひたすら追いかけなきゃ

【追跡】は慣れてるからね、貨物とかの【地形を利用】したり【sylpheed anthem】も使ったりして速さで追い込んでいこうかな?

他にも追ってる人がいるなら、そっちに行ったよーとかくらいの声かけくらいはしとかなきゃねー

……そのね?捕まえたら、そう、ちょこーっとだけもふもふとかしていいよね?バレないよね?
【協力とかアドリブも歓迎です】


明石・真多子
ふむむ…音が集まるかな―と思ったけど、全然音が聞こえないしなんだか不気味だね…。

でも大丈夫!アタシにはまだ隠された能力があるんだよ!
タコの吸盤には嗅覚があるんだ!だから猫ちゃんを見失ったところから臭いを辿れば間違いないよ!
なんたって触手は8本もあって吸盤はもっといっぱいあるからね。
さぁ!【八足歩行の術】で通路も部屋もくまなく嗅ぎ歩くよ!

くんくん。何か別の生き物がいるんじゃないか?と【野生の勘】が囁いてる気がするけど猫ちゃんが優先だよ!
まぁ、もしも猫ちゃんが突然何かに包まれて臭いが途切れちゃったらお手上げというか、お足上げだけどね。

アドリブOK、協力歓迎、成否気にしないよ!


銀座・みよし
順調に人々の救出が捗っている模様…
ならばわたくしはピート君の救出を行いませんと

・WIZ
しかし闇雲に追いかけてもピート君を捕まえるのは難しい…
ゆえにここは聞こえづらい猫の足音を【聞き耳】を立て、
【第六感】を働かせつつピート君が出現しそうな場所に陣取りましょう

で、その上でこうするのです!(ホイッスルを取り出し、吹く
これでスペースネズミを呼び出し、ピート君が普段なさる仕事…
即ちネズミ捕りをここでやらせようという魂胆にございますれば!
これでもメイド(見習い)にしてビーストマスターのかなり端くれ!
やってやれないことはございません!たぶん!
…えっ、それでピート君を呼べ?

何言ってるかみよし良くわかんない!


ルエリラ・ルエラ
猫のピンチと聞いては黙っていられないね。
私も同行するよ。

さて、私は猫をおびき寄せる方法をとらせてもらおうかな。
美味しい物を用意すればお腹を空かせた猫さんがにゃーんと出て来るって寸法だよ。
まず、人も動物も無機物も皆大好き芋煮を用意して、その中にマタタビを突っ込めば、なんと猫はより美味しく芋煮を味わえてしまうんだよ。
ちなみにちゃんと猫に有毒なものが入っていないか事前に考えて準備してるからぬかりはないよ。細かい味付け?そんなものはないよ。芋煮は全て美味しいからね。
猫も大絶賛な完璧なプランだね。


睦川・優桜
【WIZ】でおびき寄せ作戦です!

ユーベルコード、フォーディメンション・ポケットからピート君が隠れるのにちょうどよい大きさの段ボール箱を取り出して、船のあちこちに設置します!
びっくりしたり、知らない人に追いかけられたのなら、安心して隠れられる場所が欲しいはずです!

「追われれば逃げるのがにゃんこのサガ!ここはおびき寄せ作戦で行きましょう!」
「\テッテケテッテテーテテーン/ふぉーでぃめんしょんぽけっと~!」
「猫といえば暗いところと狭い場所が好きなはず!こちらからそれを提供していきましょう!」


暁・エリカ
■UC
WIZ

■戦闘
探し猫か、それなりに得意なんだ、サクサクと行こう
使い魔のチベットスナギツネを召喚、ピート君を追いかけさせるために動力室に放つよ
【失せ物探し】と【聞き耳】を使い、チベットスナギツネと視覚を共有しながら細かな隙間を捜していこう
見つけたら他に捜している人たちにピート君の場所を教えてチベットスナギツネにそのままおびき寄せさせようか

もしスペースネズミが居たらチベットスナギツネに退治させても良いね
上手くピート君と共闘させられたら仲間と思ってくれるかもしれないしね

アドリブはOKだよ


ユリ・アップルヤード
「んー、リアンで脅かしすぎてもなぁ。丸っこいコロマルなら威圧感ないかな」

というわけで、ユーベルコードでコロマルに小型の中継カメラをつけてチェイスしてもらおう。
コロマルには機動力を生かしてふつうに追いかけっこしてもらうよ。しっかり追いかけてね。
それとは別に、万能型ドローンルーにはユーベルコードでネットガンを装備させよう。
ルーは内蔵のレーダーを使いつつ、コロマルからの映像を確認しながら私と先回りしようね。
ある程度ルートが絞れてきたら、戦闘用機械兵ヒューズにもユーベルコードでネットガンを持たせて、候補の1つで待ち構えてもらおう。
コース絞りは念入りに、ギリギリまでしっかりやろう。勝負所だからね。



●ダクトを這う者
 細目のチベットスナギツネを連れた暁・エリカ(妖狐の聖者・f06763)と、シャーマンズゴーストのメイド見習い、銀座・みよし(おやしきのみならいメイド・f00360)は、お互い聞き耳を立てて船内を歩いていた。
 静かな船内、仔猫の鳴き声が聞こえればそれを頼りにピートくんを探せる。そんな折、天井ダクトを何かが動き回る音を聞き取った。
「エリカ様、いまの……」
「うん、聞こえたよ。もしかしたらピートくんかも。みよしさん、追いかけてみよう」
「ええ」

●キトゥンホイホイ
 ルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)は大鍋をかき混ぜていた。救助対象に振る舞う芋煮を作るためだ。
 救助といえば炊き出し、炊き出しといえば芋煮。ルエリラは芋煮を司る者として芋を煮る。
 その後ろでは睦川・優桜がユーベルコード【フォーディメンション・ポケット】から取り出した小さなダンボールを設置している。
「ダンボール?」
「はい、追われれば逃げるのがにゃんこのサガ!ここはおびき寄せ作戦で行きましょう!」
「……ダンボールに?」
「猫といえば暗いところと狭い場所が好きなはず!こちらからそれを提供していきましょう!」
 ふむ、と考えたルエリラ。芋煮の中にマタタビを入れてみる。生薬としても使われるマタタビ。きっと救助者達の身体もあたたまる。
 まさかこれでおびき出せるとも思っていないけれど、芋煮を追求するルエリラ的には新しい挑戦ということでいい機会になった。
 追跡に疲れていたセルリア・ジークフォート(響かせる旅音・f00830)が味見を行う。
「うん、美味しくできてるよ」
「芋煮だからね」
「にゃんこはどこに行ったのかなぁ……」
 と、ここで船内放送。ピートくんが昇降機でキッチンに向かっているとのことで。

●スペースネズミ襲来
 キッチンに来る、との報を受けて皆は一時、食堂スペースに集まる。
 真っ先に到着したのは明石・真多子だった。人命救助の時と同じく、ユーベルコードによる八足歩行であっという間にやってきた。
「くんくん……何か別の生き物がいるんじゃないか、ってアタシの野生の勘が」
 タコの吸盤には嗅覚があるという。真多子の触手が猫以外の存在を察知した。
 次いで、何ぞ達観したような顔つきのチベットスナギツネを伴ったエリカ、みよしが到着。
「変でございますね、わたくし達はピートくんは天井ダクトに居るものだと思って追ってきたのですが」
「うん、天井を何かが這っていたんだ……もしかしたらあの音は」
 そこでみよしがホイッスルを取り出す。みよしはビーストマスターの端くれ。
「ピートくんが本来なさるスペースネズミ捕り……それをここで行いましょう!」
「いいね、私のチベットスナギツネも加勢させよう。何かの絆が芽生えるかもしれない」
 顎に手を置いて考えるエリカ。彼女のチベットスナギツネは、ユーベルコード【見透セシ狐狸ノ輩】で呼び出したものだ。
「では、スペースネズミを呼びます」
 ホイッスルを吹き鳴らすみよし。すると通気口からズルリと出てくるスペースネズミ。
 尻尾を含めた全長は130cmに及び、全身に毛はなく血管と筋肉が浮き出たピンク色の肉体に鋭い爪。げっ歯類特有の歯は先端が口吻にも似て突き出て、意思疎通ができそうにない白目。
「ちょっと待って聞いてない」
「これ駆除してるの!?」
 その場にいた全員がドン引きする。普段からこれを相手にしてるわけではない。ピートくんはもう少し小型のスペースネズミを捕っている。おおよそ今回のトラブルの原因はこいつだろう。
 昇降機が開いて、幼いキトゥンが地面に降りる。ピートくんはスペースネズミを見ると、使命に燃えた。取り逃がしたボス個体。やっつけないと。
「みーっ!」
 ピートくんに真っ先に気付いたのは、ルエリラだ。昇降機がちょうど芋煮を煮ていたキッチン側にあったから。
 スペースネズミに果敢に立ちはだかるピートくん。獰猛で大柄のスペースネズミ相手では分が悪いかもしれない。
「自分で呼んでおいてなんですが、これは危険な状況なのでは……」
 みよしは息を呑んで戦いを見守っている。そこにエリカのチベットスナギツネが飛び出す。加勢してくれるのか、とピートくんはアイコンタクトを取った。うなずくチベットスナギツネ。

●スペースネズミ捕り長・ピート
 ちょうどそんなタイミング、食堂スペースにやってきたのはユリ・アップルヤード。細かい点検を行いながら来たのでやや遅れてしまった。
「や、おまたせ。ヒューズにネットガンを付けてきたよ……って、なにあれ……」
 スペースネズミは尻尾を鞭のように振り、ピートくんを威嚇する。チベットスナギツネがスペースネズミへ突撃!しかしスペースネズミの反撃、鋭い爪で傷を負う!!
 ルエリラもユーベルコード【芋煮ビット】を使う。謎の空間から脳波コントロールできるタライを呼び出し、アツアツの芋煮を落としてスペースネズミの動きを封じる!
 動きを封じられてなお、お構いなしにスペースネズミは鞭のような尻尾をピートくんに向ける。鞭には鞭、真多子の尻尾がスペースネズミの尻尾を絡め取った!
 セルリアも負けじとユーベルコード【sylpheed anthem】で風精の加護を身にまとい、風圧による衝撃派でスペースネズミを吹き飛ばす!
 そんな混沌といた戦いの光景が目の前で繰り広げられていた。当のピートくんは毛を逆立て力を溜めている。
「事情はなんとなくわかったよ!追いかけっことはいかなくなったみたいだね、ピートくんを援護するよ!コロマル!」
 彼女の機器、偵察ロボット・コロマルが機動力を活かしスペースネズミを撹乱する。
 ユーベルコード【Do it Myself.】を用いて万能型ドローンのルー、戦闘用機械兵のヒューズへ装着したネットガン。計画は変わったが、スペースネズミを拘束すべく流用することにした。
「ルー!ヒューズ!発射!」
 コロマルに気を取られていたスペースネズミは、二つのネットガンで完全に捕縛される。
「いまですよ!ピートくん!」
 優桜が叫んだ!
「みゃっ!」
 駆け抜けるピートくん。彼は爪を立て、スペースネズミに飛びかかる!ピートくんの一撃は見事、スペースネズミの頸動脈を切り裂いた!
 もがきながら生命活動を停止するスペースネズミ。ピートくんはついに、スペースネズミ捕り長としての本分を果たした。

●彼のベストプレイス
 ピートくんは自分の役目を終えた。猟兵達との絆を感じた彼は、セルリアに抱きあげられてもふもふとされていた。
「うおおー!にゃんこー!」
「みっ!」
 どこか誇らしげなピートくん。セルリアから開放され、優桜が用意したダンボール箱の中に収まった。どうやら狭くて落ち着くらしい。
 紆余曲折を経たが、これをもって、ピートくんの身の安全は無事に確保することが出来た!
 ルエリラはお椀に芋煮を盛り付け、ダンボールの前に差し出す。
「大丈夫、猫に無害な材料、味付けにしてるから」
 大活躍したピートくん、マタタビの入った芋煮を食べると電池切れを起こしたように眠りについた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

一郷・亞衿
【WIZ】(UCを使用する場合は【SPD】)
何か視界の端を過ぎったような気が……ピート君かな?

救助チームの皆からピート君の外見に関する情報を貰って、捜索に向かおうかな。
取り出しましたるはこの[灰色こっくりのバット]。先端に括りつけた狐の尻尾を猫じゃらしの要領でふりふりして、狭い隙間から猫ちゃんをおびき出してみせましょう。

誘き出しには成功したけど逃げられた、みたいな状況になったら(または別働してた他の人達が捕獲に失敗したら)『都市伝説:ターボババア』を使用。馬鹿でかくて足が速いババアを呼び出して、その上に乗って猫を追いかける。
呼び出さずに済むならそれでいいけどね……でかいババアの威圧感はすごい。


イース・クリムゾン
スペースネズミ…恐ろしいネズミがいたものね
戦い疲れてる所悪いけれど危険が迫ってるので捕まえるのよ
心なしか他の脅威もある気がしたけど大丈夫だと信じるわ…

ピートくんはおやつが好きみたいだし(そんな気がするだけ)私の奇跡を使うわ
このほくほくに焼けたさつまいもの匂い勝てるものはいないはずよ
猫じゃらしを振って【フェイント】して誘ってみたりしようかな
ついでに石焼き芋の歌でも歌ってアピールすることにしたのよ
「いしや~きいも~おいも~」(以下ループ)

こうして人気のない隅っこで不審な行動をする人物が出現するのであった

※さつまいもに自信があるせいかすごい待ちの姿勢でそっぽ向かれると終了するので大失敗してもOKです



●炊き出しタイム
 一郷・亞衿、イース・クリムゾン(奇跡のさつまいもオラトリオ・f04875)の二人は、芋煮を船首に固まった救助対象に届けていた。
 亞衿のユーベルコード、【都市伝説:ターボババア】は3メートルの高速移動するババアだ。五十人分の芋煮を積載した台車を引きずっていた。
 芋煮ハンター自慢の一品。これで身体を冷やした救助対象者達に温かい食事を提供することが出来る。
「スペースネズミ……恐ろしいネズミがいたものね」
「未確認生物の類かと思ったよ」
 顛末を聞いた二人は疑ったものだが、実際にスペースネズミの死骸を見てしまっては仕方ない。亞衿が抱えたダンボール箱の中にはピートくん。
 おとなしく収まっている彼にイースは猫じゃらしを振る。ちょちょいと触れようとするピートくん。でもフェイントを加えて遊んであげる。
 ほくほくのさつまいもを与えると、匂いを嗅いで口に含む。やがて猟兵二人が船首に到達。3メートルのババアを見て怯える者もいた。
 亞衿はダンボールを床に起き、灰色こっくりのバット、先端にくくりつけた狐の尻尾をふりふりした。
「みっみーん」
 狐の尻尾をめがけてピートくんが飛び出してくる。船員たちは歓喜の声をあげ、中には涙を流す者もいた。
「名誉船長!よくぞご無事で!」
「どこ行ってたんだよぉ!心配したぞ!」
「みんみー」
 よほど愛されているのだろう、名誉船長ピートくんは皆にわしわしと撫でられていた。
 猟兵二人は不安から解放された船員たちを見て安堵した。
「芋煮もありますから、たんと食べて。皆さん身体も冷えたことでしょう」
「石焼き芋もあるからね」
 食事の提供も欠かさない。3メートルのババアが器に芋煮をよそっていく。要救助者達はハフハフと芋煮を口に含んだ。
「ありがとう、本当にありがとう!」
「では、長寿と繁栄を……」
 亞襟は独特のハンドサインを向けた。前方の窓に一隻の宇宙船が近づいてくるのが映る。
「……宇宙海賊、来てるね」
 二人は芋煮を届けた事を他の猟兵達に連絡し、船首を後にする。
 この先の作戦では、略奪に来る宇宙海賊を貨物室で迎え撃つ手筈になっている。
 既に何人もの猟兵が貨物室で待っているはずだ。ピートくんは誇らしげな顔で猟兵二人を見送るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『キャプテンラブリーマリー』

POW   :    今、乙女に対してなんて言ったオメェ?
【年齢を言われる等してガチギレモード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ラブリー♡スレイブショット
【ウィンク♡】【投げキッス♡】【可愛いポーズ♡】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ラブリー♡オンステージ
【渾身の自作ラブソング】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は暴星・メテオです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 エンジン再始動から、スラスターで緩やかにデブリ帯で静止していたオイレンシュピーゲル号。
 そこへ目によろしくないショッキングピンクの船が隣接する。ピンクの船はオイレンシュピーゲル号の後部へ管のような接舷通路を伸ばした。
 オイレンシュピーゲル号、後部ハッチ。そこは貨物の出入りを行うための大きな二重のシャッターだ。
 通路が接触したことで敵方の艦よりハッキングを受けた扉は、1つ目の隔壁を開く。貨物室に伝わる微振動。
 事前に宇宙海賊が来る事がわかっていた猟兵達は、既にシャッター前に集結していた。
 シャッターが開く。スモークを伴い、現れたソイツは……フリフリの服が似合わぬ中年の女性でした。
「マリー、この船の船長が猫ちゃんと聞いてかっさらいに来ちゃった☆」
 うわ、口調まで。うわぁ……さあ、戦いだ!
桑崎・恭介
あァー! 純人間型の敵(特に女性)に武器を向けられないという背後の設定した無駄な仕様が俺を苛む!
あ、これオフレコでお願いします!いや見えますけどね!見えますけどね!

ウオアー!(「ラブリー♡スレイブショット」に豪快に突っ込む)
箱舟ッ……箱舟ッ……なんで……なんででないんだよォ……!!
くっ……俺はここまでのようや……
俺はラブリーマリーのあの姿にメロメロになってしまった……
もう……ユーベルコードも……使えない……
すまんな……みんなと一緒に……芋煮艇で過ごした日々、楽しかったで……

(大苦戦で良いと思います)



⚫人によってはご褒美なんだろうなと思うけどやっぱキツいって
 先陣を切ったのは仔猫が見つかった頃に人間植物から元の姿に戻った桑崎・恭介、ユーベルコードの準備を始めるが……!
「バキューン☆」
 ラブリーマリーがキツい、じゃなかった、可愛い決めポーズを取り、ウインクしながら投げキッスを飛ばす!
 それを視界の端に捉えてしまった恭介!見てしまったが最後、ラブリーマリーの【ラブリー♡スレイブショット】からは逃れられない……!
 その効果たるや、可愛さに魅了されるのか、見苦しさに硬直するのか、どちらとも取れない。
「箱舟ッ……!」
 恭介は急いでユーベルコードにて超常機器を召喚しようとするが――
「箱舟ッ……なんで……なんででないんだよォ……!!」
 ラブリーマリーはその隙を見逃さない!全力疾走で恭介に接敵すると振り向きながら跳躍!
 恭介の顔面にラブリーマリーのケツが当たる!恭介は甚大な精神的ダメージを負った!
「ラブリー♡ヒップスマッシュ……」
 着地したラブリーマリーが厳かに技名を口にした。当たってから言うのか。顔にケツを食らった恭介は床に倒れ伏した。
「すまんな……みんなと一緒に……芋煮艇で過ごした日々、楽しかったで……」
 恭介、とりあえずこの戦いが終わるまでここに眠る。

失敗 🔴​🔴​🔴​

マハティ・キースリング
流れが速くて今、気が付いた
間違いなくオブリビオンが来ていると
こんな事をしている場合ではない

砲兵がやる事と言えば後方からバカスカ砲弾を放つ事
恐らく、個室に引き篭もっていて見つかっていない初手が唯一にして最大の好機

予め小型センサーをこっそり飛ばし、サイバーアイを連動させ
地形とオブリビオンの情報・位置・予測移動地点を入手

遮蔽を幾つか挟んだ地点で迷彩外套を被り
【報いの火】で炉心からアームドフォートにエネルギーを充填。呪われた遺物の「封印を解く」
他に一斉射撃、誘導弾、援護射撃の利用で砲撃が当たれば御の字

察知されたら
眼から得た肌年齢の予測情報で齢を言い当てて行動を幅を絞り、捨て身の一撃

アドリブご自由に


明石・真多子
なんだろうあのおばさん…?
なんかやたら胸をブルンブルンさせてるけど軟体魔忍としての「野生の勘」が本物じゃないって言ってるよ!

まずは気持ち悪いから投げキッスされないように【姿隠しの術】を使って保護色能力で「迷彩」しようかな。これで安心。
あとはなんか婚期を焦ったような汚い視線も気持ち悪いから、タコスミ投げて「目潰し」しよう。
最後は慌てふためいてガードが緩くなった虚乳に【蛸墨手裏剣の術】を投げて切り落とそう。きっと水風船みたいなの詰めてるだけだよアレ!

切った跡はタコスミで黒くなるだろうから健全だよ!
おばさん肌の潤い足りてなさそうだし、タコスミパックできて丁度良かったんじゃない?化粧落ちたらごめんね。



●ハイディング
 猫ちゃん騒動で船がなんだか賑やかになってきたのを感じたマハティ・キースリング。
 個室でずっとゲームをしていたわけだが、そろそろバッテリーが怪しくなって一旦止めたところだ。彼女は気付いた。オブリビオンが来ている。こんな事をしている場合ではない。
 小型センサーを飛ばし、サイバーアイと連動。遠隔視する。貨物室にてオバちゃんがフリフリの服を着ているのが目に入りゲンナリしたものの、その地形や、ラブリーマリーの情報を得る。
 個室から貨物室まではすぐだ。遠隔視で得た情報によれば道中は安全、貨物室ハッチ前にラブリーマリーが位置。
 貨物室には幾つかの遮蔽になりそうな積荷がある。辿り着いたマハティは、外套を着込むと迷彩機能をアクティブにする。周囲の風景と同化し、彼女を発見するのは困難に。
「伝達ディアトニック稼動、制動ショットアンカー射出、カタリストセーフ解除。遺物の力を解放する――」
 マハティは遮蔽に隠れている間、ユーベルコード【報いの火】を起動して、未鑑定重砲へと炉心からの熱源をチャージした。

●隠れ身の術
 なんだろう、あのおばさん。その豊満は偽造品ではないか?軟体魔忍は訝しんだ。
 明石・真多子は姿隠しの術を用いて、こちらも周囲の風景と同化。天井を這い、ラブリーマリーの目に向かいタコスミを放つ。
 実体を誤認させるためのイカスミと違い、タコスミは単純な目くらましに特化している。媚びた年増のその目にタコスミが当たり、例のウインクを封じた!
「ぐえっ!なんだこれ!?前が見えねえ!!」
 ラブリーマリーの地が出る!さらにタコスミと同時にユーベルコード【蛸墨手裏剣の術】を投げていた!オテマエ!
 触手腕に溜めていた墨を巻き投げすることにより、水圧カッターと化したタコスミは手裏剣となりてラブリーマリーの胸を裂く!
「ぎゃー!胸が!」
 不自然なまでの巨乳から水がこぼれ落ちる。タコスミも洗い流される。やはり真多子の直感通りにエセバストだったようだ。
 一本の四本の触腕を器用に動かし、真多子はせっせと後方へ離脱。
「みんな、あとはお願いね!」

●現実でスマッシュ!!
 真多子が目潰しの攻撃を行ったのはマハティにとって実に僥倖だった。長時間の充填を終えた未鑑定重砲。
 ラブリーマリーが目を擦り、敵を探る。迷彩外套を被ったマハティはその鼻先へと距離を詰める。外套を投げ捨てるマハティ。
「砲兵本来のやり方とは異なるが、この好機。初手に全てを込める!」
 未鑑定重砲の封印を解いた!報いの火により加熱させたアームドフォートからのゼロ距離射撃!ラブリーマリーを焼き払う!
「ついでに食らっておくといい」
 眼前からの一斉射撃!ラブリーマリーは上空へ吹き飛び貨物室の天井にバウンドし、角度を変えてシャッターへぶつかり、更に床へとぶち当たる!
「これで名誉は挽回しただろうか‥…」
 マハティはラブリーマリーが吹っ飛んでいる間に積荷の後ろへ逃げ込んでいた。
 ラブリーマリーはピクピクと痙攣したあとで立ち上がる。彼女のヤバい化粧、キツい衣装はまだ健在だ!むしろ焼き払われる事でタコスミが落ちている!なんで……?

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ムルヘルベル・アーキロギア
うわキツ……。
オヌシ相当な年齢であろう? 恥ずかしくないのであるかそんな格好して。
フリルが多すぎてまったく似合っておらぬし、色も何もかもビビッドすぎてうわあ化粧もめっちゃ濃いのであるな……。
ワガハイだいぶ引くわー。まあよいかどうせオブリビオンなのだし、己を顧みることもせず無理してるような年増はやっつけてやグワーッ!?
いや待てワガハイいまからこの【石喰い】でかっこよく真の姿とか解放グワーッ!?
POWにはPOWで対抗してオヌシの厚化粧フェイスを叩いて砕グワーッ!?
(ここでワガハイ気絶)

(戦闘終了後むくりと起き上がり)
ふふふ……今起きたのである……。

アドリブ・絡み大歓迎


御劔・姫子
まぁまぁ、なんやけったいなお人が来はったわぁ~。この世界の海賊ってこないな格好してはるんやねぇ? でも、どんな格好でも海賊は海賊…ここは速やかにお帰り願いましょかっ!

まずは相手の気をひいてこっちに【おびき寄せ】てみましょか。どないな風に声をかけたら気がひけるやろか…そうやっ!

「まぁ、かいらしい服…うちより"歳上"やと思いますけど、よぉ似合ってはるわぁ~」

これでこっちに向かって来はったら、【妙手・風紅葉】壱乃型(攻撃力重視)で【カウンター】でも狙ってみましょか♪

(※アドリブ大歓迎です!)


一郷・亞衿
容姿へのコンプレックス若干抱えてる身として、ああはなりたくないなって感じ。

「どうせアレでしょ?可愛いものを愛でてる自分が可愛いー、みたいな、そういうタイプでしょ?キッツいわー、歳考えろよ」
「うーわ、化粧濃過ぎじゃない?ファンデーションの匂いがここまで漂って来るわぁー!」
年寄り笑うな行く道だ、とは言うものの、相手は敵。めっちゃディスってみよう。(マスクの下で超生き生きとした表情を浮かべながら)

激昂して近づいてきたらすかさず『プレデター』を使用して<だまし討ち>の一撃を狙う。顔とか肌とか生身部分に傷つけてやりたい気分ですね。<傷口をえぐる>でも良いけど。
「……間合いも解んねえくらいに耄碌したか?」


ルエリラ・ルエラ
うわ…
また凄いのが出て来たね。
海賊も今は色々あるんだね。勉強になる。

戦闘での私の役割は味方の援護で決まってるよ。
倒す事より味方が動きやすくなるよう、遠距離から【スナイプショット】でちくちく【援護射撃】させてもらうね。連携って大事。
もし接近されたら【芋煮アタック】とかもありかもね。相手もギャグみたいなものだし。
あ、もちろん倒せると思ったなら遠慮なくトドメを狙わせてもらうけどね。

それじゃ、今回も頑張ろう。
終ったら船員の人達と猫さんにおつかれさまって芋煮をまた振舞おうかな。
ピート君また食べてくれるといいな。


春日・釉乃
せっかく猫ちゃんも船も救出できたと思ったら……なにこの知らないおばさん。
とりあえずそのダサいメイクと歳考えた方がいい服はやめときなよ!あと加齢臭隠すのにその香水はやめなって……皮脂と混ざってサイアクだから☆

姫子や亞衿と同様にガチギレモードを誘発させて単調な動きになったところで左眼の魔眼を解放して『獨孤究剣』のUCを使って一気に畳み掛けるっ!
さて――あのおばさんの綻びはどこかな。

トモダチの姫子もカウンター技狙いみたいだし、仕掛けるなら同時にやるしかないっしょ!
バイク乗りのみんなも連携攻撃を狙ってるみたいだし、あたしと姫子のサムライガールも頑張らなきゃ!


あとは臨機応変に対応をしたりするよ



●ついに触れた……
 欺瞞豊胸器具を割かれた事で胸の質量が減ったラブリーマリー。マハティの全力砲火を受けてもピンピンと媚びた笑顔を向ける。
 動力室より後部貨物室ハッチ前へと馳せ参じたムルヘルベル・アーキロギアは、キャプテンラブリーマリーの姿を思わず見てこぼした。
「うわキツ……」
 その一言にラブリーマリーの視線がギロリとムルヘルベルに向く!
 ムルヘルベルはユーベルコード【石喰い】にて、珪素細胞を活性化させる魔力を蓄積した宝石をボリボリとかじりながら、淡々と続けた。
「オヌシ相当な年齢であろう?恥ずかしくないのであるかそんな格好して。フリルが多すぎてまったく似合っておらぬし、色も何もかもビビッドすぎてうわあ化粧もめっちゃ濃いのであるな……。ワガハイだいぶ引くわー」
「……今、乙女に対してなんて言ったオメェ?」
 ラブリーマリーの表情が媚び媚びの乙女のソレからブチ切れた年増のソレへと変わる!
 みんなが言いたくても言わないでいた事を代弁してくれるムルヘルベルさん、さすがです。

●みんな触れた……
 ムルヘルベルさんを見て一歩手前に陣取っていた春日・釉乃、御劔・姫子、一郷・亞衿の三人も挑発に乗じた!
「とりあえずそのダサいメイクと歳考えた方がいい服はやめときなよ!あと加齢臭隠すのにその香水はやめなって……皮脂と混ざってサイアクだから☆」
「どうせアレでしょ?可愛いものを愛でてる自分が可愛いー、みたいな、そういうタイプでしょ?キッツいわー、歳考えろよ」
「まぁ、かいらしい服…うちより"歳上"やと思いますけど、よぉ似合ってはるわぁ~」
「うーわ、化粧濃過ぎじゃない?ファンデーションの匂いがここまで漂って来るわぁー!」
 ……あまりに容赦なくね?ちょっとかわいそうになってきた。まあいいかオブリビオンだもんね。真っ向からぶつける釉乃、京の人らしい皮肉を述べる姫子、煽るようにdisる亞衿!
「キサマ達……(このあと延々何か喋っているが言語化・記述不能なので端的に言うと、吠えてる)」
 罵声を浴びせられる事によりラブリーマリーはブチギレを通り越したガチギレモードに変化、理性を失い淡々と怨の念を放った!こうもなると目に入ったものは無差別に攻撃してくるぞ!
「さあワガハイここでかっこよく真の姿を解放グワーッ!!オヌシの厚化粧フェイスを叩いて砕いてグワーッ!」
「ARRRRRRRRRRRRRRRRGH!!!」
 ムルヘルベル、頭を掴まれるとそのホワイトオパールの身体が船の天井まで投げつけられた!バウンドして床に直撃、またバウンドして天井に直撃、地面に自由落下!
 ラブリーマリーの最も近くに居たムルヘルベルが犠牲に!お疲れ様です!ヒビ入ってないか心配。ラブリーマリーは戦線離脱したムルヘルベルから目を離すと、ゴリラが如きナックルウォーキングで釉乃、姫子、亞衿ら三人娘へと走りくる!

●という作戦だったのさ
 ガチギレモードのラブリーマリーは縦一列に並んだ三人をラリアットで一斉に薙ぎ倒す動きだ。
 視界にはもう自身を冒涜してきた者しか目に入っていない。
 まず姫子が愛刀『巌太刀』を構え、ユーベルコード【妙手・風紅葉】壱乃型、威力を重視した型を取る。
 次いで釉乃、左目の魔眼を解放してユーベルコード【獨孤究剣】を発動、相手の行動の粗を読む型だ。
 最後に亞衿、ユーベルコード【プレデター】により手首から禍々しい芸術的価値を感じる反りを持った刃を展開。
 接近するラブリーゴリー……じゃなかった、ラブリーマリー。筋骨隆々な右腕を構えて三人を一度に――というところでもつれ転ぶ。
 積荷の影に青髪のエルフを見たり。芋煮ハンターのルエリラ・ルエラ、ユーベルコード【スナイプショット】で魔力を使い形成した細長い矢を放っていた。
「………もらったよ」
 ルエリラの援護射撃は膝に直撃してゴリラじみた動きを取るラブリーマリーを盛大に転倒させることに成功!さらにそのナックルウォーキングの勢いは死なずカウンターを待ち構えていた三人へと転がっていく!
「風紅葉っ!!」
「――これがあたしのBLADE ARTSッ!!」
「──狩りの時間だ」
 サムライ、サムライ、プレデター。転倒するラブリーマリーへすれ違いざまの三人の斬撃が命中し、オバちゃんに甚大な被害を与えた!
 亞衿はリストブレイドを収納しながら呟いた。
「……間合いも解んねえくらいに耄碌したか?」
 ダメ押しの一撃(精神攻撃)。振り返るとルエリラがクールにピースサインを向けている。彼女はまた食堂に戻り、芋煮を作る事に専念するようだ。
 芋煮に一途、それがルエリラ・ルエラである。息の合った連携によりラブリーマリーは転がり伏せが、ガチギレモードの彼女は再起した。もうなんでもいいから目に入った物を全てぶち壊す、怒りが収まるまで。
「ARRRRRRRRRRRGGGGGHHHHHHHHHH!!!!」
 ゴリラと化したラブリーマリーはナックルウォーキングで貨物室の奥へと向かっていく!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユリ・アップルヤード
「海賊、そうかそういうのもあるか。バーリトゥードの技巧戦闘派の機械兵ってのも面白そうだね……」

いつも通り仕掛けていこう。
リアンは大楯と鉄柱を装備して前へ。叩き潰すより薙ぎ払っていった方が当たりそうだし、横薙ぎで面で制圧していこう。
味方の盾になりつつ、敵のアウトレンジから鉄柱で殴りつけるよ。
必要とあればショルダータックルで割り込んで、敵の攻撃を妨害だ。
その隙に、コロマル、ルー、ヒューズは敵の死角へ移動。
準備が出来次第、Operation “Gulliver"発動。
足元とついでに顔面にトリモチ弾、胴に拘束用ワイヤー、そしてテイザーガンの電流。
動きを止めたところに、渾身の力で鉄柱で叩き潰してやろう。


睦川・優桜
【POW】で勝負です!

能力を制御している眼鏡を外し、羅刹としての真の姿である「白髪金眼の鬼」の姿を解放します!
「全力でお相手いたします!」

ガチギレモードの敵の眼前を【ダッシュ】して注意を引き、
敵の攻撃はユーベルコードを使用した超防御モードと【気合い】で耐えます!
自分の動きが止まったことで敵の攻撃目標が逸れたら、
ユーベルコードを解除して再度動き回ることで注意を引きつけます!
「見事な戦闘力です!たゆまぬ鍛錬を長年積み重ねなければ到底たどり着けない境地でしょう!」


マルグリット・ツバキ
【POW】
こりゃあ珍しいタイプの海賊が出たな…?ワタシもあまり歳のことは言いたくねぇがあれはちょっとな。
何にせよ海賊退治だ。どうせ誰かが煽るだろうからそれに乗じてバイクに【騎乗】して撹乱しよう。【地形の利用】や【盾受け】もあるからしぶとく立ち回れるはずだ。
撹乱の間はそうだな…【落椿】を連射モードで放とう。出力は絞るから周りに被害は出さ無いようにするよ。
海賊の頭を倒したら…そうだな、憂いの無いように船をブチ落としとくか。
出来るさカメリアとガルムならな。


ニィナ・アンエノン
ねこちゃん探しに出遅れたぁ、残念……
まぁ仕方ない、ここは宇宙海賊から守ってあげちゃう方で頑張ろう♪
……ああいうのもいるんだなぁ、おばさんの海賊は初めてだから何か新鮮だね☆
にぃなちゃんが海賊やる時はもうちょいかっこいい服作ろうかなって思うけど!
今回はにぃなちゃん以外にもバイクがいるし、【スナイパー】っぽく射撃で撹乱のお手伝いをしようかな?
そんでみんなが仕上げにはいったらこっちもトドメにかかっちゃおう☆
【ゴッドスピードライド】でバイクを変形させて近寄りつつ、【ジャンプ】しての【踏みつけ】で、キメ!


数宮・多喜
【POW】
【アドリブ改変・連携等歓迎】
そういや海賊も近づいてきてるんだったねぇ…って、何あれ。
あのケバさ、自分の歳考えてるのかね?
って失言だったかっ!?
そこまでキレるこたないだろってのー!
まあおかげでこっちが狙われるなら好都合。
他のライダーと協力して、バイクを生かした撹乱と行こうか!
適当にサイキックブラストをばらまきつつ逃げ回って、
追加でイラつかせるよ。

やれるならタイミングを合わせて、
スターライダーの連携攻撃ってやつを見せてやりたいもんだね!

あーさっさと終わらせて、ピート君をちょっとでいいからモフりてぇ!
…え?ダメ?



●重量級ババア
 船の奥を目指すラブリーマリー、いや、現在は殆どラブリーゴリー。
「うーん、バーリトゥードの技巧戦闘派の機械兵ってのも面白そうだね……」
「おばさん型はやめといたほーがいいよ?」
 ユリ・アップルヤードは自身の所持するメカ、巨人型リアン、偵察型コロマル、万能型ルー、戦闘型ヒューズに指示を出す。隣で援護射撃を行うのはニィナ・アンエノン。
 素早く動くコロマル、ルーを狙って腕を振り回すラブリーマリーだが、小回りが効くコロマルの急スピン、空中を機動する三次元移動のルーに追いつけない。
「それそれそれー、射撃止めないよー☆」
「リアンも居るからね!」
 自身の耐久値を削ってくようなニィナの狙撃を受けながら、巨人型リアンが近寄ると全力のパンチをお見舞いするラブリーマリー。気圧が変化するほどのパンチはリアンの大楯に防がれ、代わりに鉄柱で薙ぎ払われる。
「ごひゅっ!」
 横薙ぎの鉄柱で壁に叩きつけられた宇宙海賊だが、ガチギレモードの彼女の耐久値は恐ろしいほどに底上げされている。ケダモノじみた生命力で立ち上がると、目と鼻の先にはユリとニィナ。
「あっ、ヤバ……」
「ひっ!」
 リアンへ指示を出すより早くラブリーマリーは動く。目を閉じて防御姿勢を取るユリとニィナ。重い一撃を覚悟した二人。ややあって、目を開けば白髪金眼の鬼が弁慶のような仁王立ちで庇う。
 羅刹たる睦川・優桜の真の姿。眼鏡を外したことで解放された白髪の鬼は、ユーベルコード【無敵城塞】、絶対の防御でラブリーマリーの拳を受け止めた。
「見事な戦闘力です!たゆまぬ鍛錬を長年積み重ねなければ到底たどり着けない境地でしょう!」
 攻撃を受け止めた優桜は無敵城塞を一度解除し、発言してから再び硬化に戻る。憎悪の塊と化したラブリーマリーは目の前の鬼を殴り続ける。
 ラブリーマリーの攻撃を受け止める優桜、マシンへ指示を再度出すユリ。優桜を遮蔽にして射撃を続けるニィナ。三人の両サイド、通路から飛び出てくるバイクが二台!

●ダブル・ライダー
 マルグリット・ツバキ(椿姫・f03524)と数宮・多喜、二人のスターライダーが戦場を駆け抜ける!
「いいね!今日はアタシとアンタでダブルライダーだ!」
 マルグリットが多喜に目配せをする。多喜は宇宙カブのエンジンをフルスロットルで回し、理性を失ったラブリーマリーを再びハッチ方面へ誘導した。多喜もマルグリットへと叫んだ。
「目に映るものから狙ってくんなら、早いほうを狙うよねぇ!」
 マルグリットはブラスターから変化したヤドリガミ。撹乱のためにバイクを乗り回しつつ、ユーベルコード【落椿】で自身の本体『カメリア』を連射する。
 威力は絞られているため貨物への被害は出ない。注意を引くことに特化した調整だ。
「これがワタシだ。よぉく覚えておくんだな……!」
 ラブリーマリーを再びハッチ前まで誘導することに成功。一方で多喜は横滑りに宇宙カブを止めると、ラブリーマリーへサイキックエナジーを放つ。サイキックエナジーは、マルグリットの斉射で動きが鈍っている敵を捕捉した。
「ルートが見えた…!」
 宇宙バイクを全力疾走、宇宙カブによる体当たりをお見舞いする!ユーベルコード【サイキック・ブレイカー】!
「食らいなっ、サイキック・ブレイカー!」
 宇宙カブの突撃を受け、横に転がるその先には、ユリの随伴メカ、コロマル、ルー、ヒューズが待っている!

●オーバーキル
「捕まえておいで、コロマル、ルー、ヒューズ!」
 ユーベルコード【Operation “Gulliver"】、トリモチ弾を放つコロマル、拘束ワイヤー弾を放つルー、テイザーガンを放つヒューズ。その全てが命中し、感電拘束したラブリーマリーのガチギレモードが封じられる。
「やぁん!か弱い女の子になんてことを!」
 しれっとまたキャラを作るラブリーマリー!もう体裁は取り繕えないというのに!
「さぁ、そろそろシメの時間だよ!」
 ユリが船の奥に向かって叫ぶ。ギゴガゴと音を立てて、変形しながら疾走してくる三台目の宇宙バイク。ふんばりをつけて宙を舞う!
「いぇーい!にぃなちゃん上から登場ーっ☆」
 ユーベルコード【ゴッドスピードライド】を用いたニィナ、宇宙バイク『テンプテーションZ17スチームカスタム』で踏みつけ、後輪を浮かせた逆ウィリーでラブリーマリーを蹴り飛ばした!
 ラブリーマリーはハッチの向こう、とてもとてもピンクな内装の宇宙船へ!
 ガチギレモードが終わった彼女の耐久力では耐えられない一撃だった。
「キィーーッ!!覚えてなさーい!!」
 満身創痍のラブリーマリーは悔しそうな悲鳴をあげて逃げ帰り、彼女のショッキングピンクスペースシップを急いで宙域から離脱させた。
 ハッチは二重に閉じ、戦場となった貨物室には静寂が戻る。
「ふぅー、終わった終わった」
「にぃなちゃん超大活躍~☆」
「みんなお疲れ!」
 戦闘に参加した猟兵達は一人ずつハイタッチをしていき、お待ちかねのピートくんモフモフタイムへと移る。しかもルエリラお手製の芋煮までついてきてお得。
 一方で、戦闘に参加した猟兵の中には負傷者も居たわけですが――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フイ・フイ
子猫の救助? ほうほう実は私、猫好きなんだよね。これは急いで子猫ちゃんを助けに行かないと。
「ハァハァ今着い、うわあこれはこれは……きつぅんってそういう」
と、目の前に広がっている光景を見て私はついそう言ったかもしれない、言わなかったかもしれない。

いやあ完全に出遅れたみたいだね。
むしろ私が到着した頃にはもう戦闘は終わっていることでしょう。まあそもそも戦闘なら私の出る幕は無いだろうしね。
ということで怪我をしている人や疲れてる人を聖なる光で癒してあげるよ。
おらー。(ペカー
ふぅ……よし、いい仕事をした。雑に癒せたところでちゃんとかわいい子猫ちゃんを撫でに行こうかな。



●癒やしてくれてありがとう
 ラブリーマリーとの戦闘で初手ラブリー♡ヒップスマッシュを受け地に伏した恭介。
 挑発戦法が成功したけれど、おかげで地面と天井を2バウンドさせられたムルヘルベル。
「ハァハァ今着い、うわあこれはこれは……」
 フイ・フイ(人間の聖女・f08740)の目の前にはぐったりしている二人の猟兵。
「いやあ完全に出遅れたみたいだね、ということで。おらー」
 と、ユーベルコード【生まれながらの光】が、ペカーと雑に降り注ぐ。そもそも遅れたからといってフイは前線向きではない。
「ふふふ……今起きたのである……」
「う、うぅん、気を失う前数秒の記憶が……」
 無事に目を覚ます二名。恭介のほうは何らかの精神的ダメージを負ったのか尻の記憶は失われたようだが、そのまま骸の海に押しやっておいてくれ。
「む、皆はどこにいったのだ?」
「せや、俺らしかおらへんな」
「猫ちゃんを触りに行ったよ。私も実は待ちきれないのだが……」
 ソワソワするフイ。
「よし、行くぞ!」
 ムルヘルベルの掛け声で三人はスイと立ち上がり、芋煮と猫を求めて皆の元へと向かうのだった。
 きっと今頃全ての隔壁も開放され、船はいつもどおりに機能していることだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月21日


挿絵イラスト