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おかしなおかしのおかしいおはなし

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●キマイラフューチャー某所
 コン、コン。
「うわ!みてみて。このキャンディラーメン味だって!」
「カロリー高そうだな。塩飴ってのもあったしそんな感じか?」
「いや、ラーメンっつったら豚骨でしょ」
「は?塩に決まってんだろ」
「は?」
「は?」

 コン、コン。
「お、たこ焼きでてきた。いただきまーs甘ッ!?」
「お菓子でたこ焼きそっくりに作ってあるのか。良く出来てるなー」
「美味いけど完全にたこ焼き食べる口になってたから違和感パネェ」
「こっちのは『そんなあなたにたこ焼き味ケーキ!』だってよ」
「いや本末転倒ゥ」

 コン、コン。
「ジンギスカン、キャラメル……!?」

「お前らお菓子で遊んでるんじゃねぇええええええ!!!!」
「「「「うわぁあああああああ?!」」」」

●グリモアベース
「みなさーん。お菓子は好きですか?好きですよね。好きって言いなさい」
 なんかそんなようなことをのたまうグリモア猟兵、ジャック・ロープ。お菓子好きで有名だ。たぶん。
 なんだなんだ、とざわつく猟兵たちに向けてジャックは言葉を続ける。

「というわけでキマイラフューチャーに向かってお菓子を食べてきてください」
 なんのこっちゃ。猟兵たちの目は冷たい。でもなんか変なテンションになってるジャックは気にしない。

「まぁ要するにですね。キマイラフューチャーのあのコンコンするやつ。アレでちょっと変わり種のお菓子がたくさん出てくるスポットがあるみたいなんですが、そこでキマイラの皆さんがお菓子パーリィと洒落込んでたとこにお菓子っぽい怪人たちが乱入するみたいなんです」
 つまり、と納得の表情になる猟兵たち。ジャックもそれに頷き。

「えぇ、そのはた迷惑な怪人たちをちょっとアチョーしちゃってきてください」
 それと、と更に続け。
「せっかくですし、怪人を追い払ったあとで皆さんもお菓子パーリィに参加していくのもいいですね。えぇ、一仕事終えたあとですからね、多少ハメを外してしまうのもいいでしょう」
 そう言うジャックの瞳は誰よりもお菓子を楽しみにしているように見えた。


夢ハルカ
 というわけでお菓子です。

 流れとしては、
 1.怪人を追っ払う(その1)
 2.怪人を追っ払う(その2)
 3.お菓子パーリィ(フィーバー)
 という感じです。メインは3のところになるかと思われます。
 皆さんいろんなお菓子を考えて阿鼻叫喚もとい和気藹々とパーティをしていただけたらなと思います。ジャックも誘われたら一緒にレッツパーリィします。誘われなかったら画面の外で勝手にお菓子食べてます。

 概ねコメディシナリオです。皆様のご参加お待ちしております。
39




第1章 集団戦 『売れ残ったクリスマスのケーキ怪人』

POW   :    恨みのローソク
【ケーキの飾りのロウソク 】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ふかふかボディ
自身の肉体を【スポンジケーキ 】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    生クリームブラスト
【両掌 】から【生クリーム】を放ち、【ベトベト感】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

チトセ・シロガネ
【POW】
ボクがローソクの炎をひと吹きで消して接敵するチャンスを作るヨ。

ヤツがロウソクの火を放つタイミングを【見切り】と【早業】ではかって【光輝障壁】で消し飛ばすよ。成功したらそのまま突っ込んで相手を驚かせるネ!
攻撃は【残像】と【2回攻撃】を使用。食べるのに邪魔なロウソクはバッサリスラッシュヨ!
また面白いものをスラッシュしてしまうネ!


八幡・茜
あらあら、また売れ残っちゃったのね
食べ物で遊ぶなー! というか、その前にボクを食べてよって感じかしら?
ふふふ、安心して。売れ残っても大丈夫、この美人のおねーさんにいい考えがあるのよ!

コンコンする場所で待機してて、怪人が現れたら正面から迎え撃つわね!

売れ残った料理は冷たくなっていたり、カピカピになっていたりするけど、焼けばたいていなんとかなるわよね!
それはきっとケーキも同じ! というわけで、フォックスファイアで加熱するわね!

ちょっと焼いただけじゃ足りないようなら、さらに焼けば良いのよ?
大丈夫! あなたたちなら変われるわ! 新しい何かに! おねーさんいくらでも手伝っちゃうから燃え上がろう!



「ウォオオオオオオ!!そんな変なお菓子を食べるくらいならば俺たちを食べろォオオオオ!!!」
 キマイラフューチャーにそんな哀愁の絶叫が響き渡る。彼らは売れ残ったクリスマスのケーキ怪人。名前からしてあまりにも切ない存在だ。
 しかしその切なさとは裏腹に、売れ残った恨みを晴らすべくキマイラフューチャーの住民たちに嫌がらせを繰り返す迷惑存在。今回もこんこんするアレで平和にお菓子を食べていたキマイラたちに難癖をつけて襲いかかろうとしていたところだ。

「ウォオオオオオオオ!!お食べ!クリスマスケーキをお食「まさかの時のフォックスファイアー!!!」うぉわぁああああああああ?!」

 突然に燃え上がるクリスマスケーキ。あなや超常現象か。もちろんそんなことはなくこれは八幡・茜によるインターセプト。
 売れ残ってしまったがゆえに冷えてカッピカピになってしまったクリスマスケーキを加熱することで本来の美味しさを取り戻してやろうという茜の憎い心遣いだ。料理は焼けばなんとかなる。美人なおねーさんの茜はそう確信していた。良い子は真似しないようにしましょう。

「次に生まれ変わるときは……きっと可愛い女の子に、食べて……」
「売れ残ったクリスマスのケーキ21号ォオオオ!」
「なんてやつだ……ケーキは冷蔵保存が基本ということを知らんのか?!」
 抗議の声を上げるクリスマスケーキ怪人たち。

「ちょっと焼いただけじゃ足りないようなら、さらに焼けば良いのよ?」

「やべぇよあいつ」
「焼く以外の料理法を知らねぇのか」
「戦国武将かよ」
 茜はとてもいい笑顔で言葉を返したがそれの何が気に入らなかったのかヒソヒソと言い合い出す怪人たち。戦国武将でも料理するならもうちょっといろいろできると思う。
 それはさておき流石にここまでされて黙っている怪人ではなかった。炎には炎だと言わんばかりにケーキに刺さっていたローソクの炎をなんかブワーッさせて茜を燃やそうとする。見た目はちょっとファンシーにも感じるが普通に火炎放射なので危険が危ない。危うし茜と思われたその瞬間。

「おっと、そうはさせないヨ」
 迫る炎の前に割り込んできたのはチトセ・シロガネ。クリスマスケーキ怪人がローソクので攻撃してくることは事前に把握していたので、ずっとそのタイミングを見計らいスタンバっていたのだ。
 どんな攻撃も来るのがわかっていれば怖くない。割り込んだ瞬間に慌てず騒がず【光輝障壁(フォトンシールド)】を展開。それにより炎はあっさりと掻き消された。

「しまった、まだ猟兵がいたのか!」
「怯むな!数ではこっちが勝ってるんだ、しこたま撃ち込んで……」
「させないヨ」
「んなっ!?」
「あは、驚いたみたいだネ!」

 二の矢をはなとうとする怪人の目の前でにっと笑うチトセ。火炎放射と自身の光輝障壁を目眩ましに怪人の目の前まで飛び込んできたのだ。
 狼狽える怪人たちに頓着せず、腰の刀を抜く。今宵の虎徹はクリームに飢えている。まぁ別にこれ虎徹ではないのだけど。ケーキナイフにしては些か大振りにすぎるけど、怪人相手にはちょうどよい。

「さぁて。また面白いものをスラッシュしてしまうネ!」
 
 そして目の前の怪人をバッサリスラッシュ。逃げ出そうとした怪人は背中からバッサリスラッシュ。ローソクから炎を放とうとした怪人も見逃さずにバッサリスラッシュ。舞い散る血肉。もといスポンジにクリーム、時々ローソク。繰り広げられるファンシー殺戮事件会場。

「あら!そうね、細かくしたほうが火が通りやすいものね!ナイスだわ!」
「んー、別にそう言う意図じゃ……まぁ別にいいネ!どんどん燃やしちゃおうヨ!」

 茜再参戦。ばらばらになったケーキ怪人に火を放つという惨劇が繰り広げられる。チトセも一瞬ウワァって思ったけどまぁ怪人相手だし良いかと思い直し目の前を通りがかった怪人をバッサリスラッシュ。

「丈夫!あなたたちなら変われるわ!新しい何かに!おねーさんいくらでも手伝っちゃうから燃え上がろう!」
「燃えるのが嫌ならスラッシュされるのはどうヨ。今なら無料でみじん切りまでサービス中ネ!」

「「「ヒィイイイイイイ!!!」」」

 それは今日一番に響いた悲鳴だったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ボアネル・ゼブダイ
「誰からも見向きもされずに、朽ちていったケーキか・・・哀れな・・・」

菓子好きとして思う所はあるが・・・だからこそ、この迷える魂は眠らせてやらなければ

と言っても父の形見の剣を汚すわけにはいかないのでシルバーカトラリーセットやコ・イ・ヌールで2回攻撃を交えて戦う
・・・食えるのか?こいつは?流石に戦闘中は試さんが

生クリームブラストを放たれたら攻撃を見切り氷属性の憎悪する薔薇で生クリームを氷結爆破させて防ぐ
衣服に付いた生クリームは落ちにくいからな、凍らせればマシだろう

「せめて来世は売れ残らない誕生日ケーキになれるように祈っておこう。安らかに眠れ」

(他参加者との絡みやアレンジ大歓迎です)


都築・藍火
甘味、あぁそれは究極の贅沢でござる。それを、それを邪魔するものは許さないでござる!!!
ケーキは切り分ける物! 剣刃一閃でケーキをざっくばらんと切り払い、食ってやるでござる! 食わせろ!!
ロウソクについては飛んできたら剣刃一閃での切り払いを狙うでござる。
生クリームについては両掌を向けるという動作が入るはずでござる。見たら全力で回避に映るでござる。
ふかふかボディはもう真っ向勝負でぶった切る!
アドリブ歓迎



「誰からも見向きもされずに、朽ちていったケーキか……哀れな……」
 ボアネル・ゼブダイかく語りき。でも正直なところ哀れなのは売れ残ったことよりも切り刻まれて燃やされているこの状況な気もするが。

「なぁに、相手は怪人、哀れなどと思う必要なないでござるよ」
 ボアネルに言葉を返すのは刀を構えたサムライガール、都築・藍火。サムライらしく冷静に、あるいは冷酷に敵対者への殺意を
「甘味、あぁそれは究極の贅沢でござる。それを、それを邪魔するものは許さないでござる!!!」
 オーケー。冷静でも何でもなかったようだ。あからさまに食欲に目を眩ませるサムライガール。まぁどっちにしろ怪人たちはミナゴロな心持ちであることに変わりはない。怪人死すべし、慈悲はない。キマイラフューチャー鉄の掟である。

「まぁ、そうだな。菓子好きとして、思うところはあるが……だからこそこの迷える魂は眠らせてやらねば」
「うむうむ、ケーキは切り分けるもの。ざっくばらんにしてやるでござる!」
 そう言って、ボアネルは家伝の黒剣グルーラングを、汚すのは流石に嫌だったので
シルバーカトラリーを手に持つ。食物系エネミーに特効ダメージが入る優れものである。嘘である。
 藍火は汚れなんか気にもしないのか代々伝わる名刀『無駄飯喰らい』を引き抜く。良いのか、それ汚して。そしてその方なそんな名前で。まぁある意味この状況にぴったりという気もするけれど。

「えぇい、いつまでもやられてはいられん!!オラァ!!ケーキ食え、ケーキ!!」
 その二人に向けてクリームブラストをぶち撒けるクリスマスケーキ怪人。嗚呼こいつと戦っているうちは衣服の汚れを免れることはできないというのか。

「爆ぜろ」
 その言葉が発せられた瞬間。ボアネルに向けられたクリームが凍結、そのまま即座に砕け散る。【憎悪する薔薇(スピット・ローズ)】の名に違わぬ薔薇の花弁のようなそれは。

「う、美しい…………」
 怪人が我を忘れて見とれてしまうような、幻想的な風景であった。

「ふはははは、遅い!遅いでござる!」
 藍火はなんか普通に躱してた。サムライガールってすごいって思った。

 ともあれ。攻撃を防がれ大きな隙を晒した怪人を和洋二人の武人が見逃すはずもなく。手にした刃でクリスマスケーキたちを切り分けていく。あわれクリスマスケーキ怪人たちは爆発四散。ごめん爆発はしてない。まぁいっそ哀れなくらいに切り刻まれ、残るは数体となっていたのであった。

「せめて来世は売れ残らない誕生日ケーキになれるように祈っておこう。安らかに眠れ……しかし、実際食えるのか?こいつらh」
「ひゃっはー!食わせろ!いや、食うでござる!」

 さっきまで動いて喋ってたものを食べるのは流石に躊躇したボアネルは、怪人の破片を片端から口に運ぶ藍火は見なかったことにした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

星羅・羽織
アドリブ、他人との絡み大歓迎!
好きに動かしまくってください!

意図しなくても、変な調合に、なる事はある。
だから、一概にヘンテコお菓子が、不真面目なものとは、限らない。
真の、へんてこ、私が見せてあげる。

ケーキ君に、ウィザードミサイルで、すごく何か、色が、やばい渦巻いてる、飴的なやつを、たくさん撃ち込む。
こないだ、実験してたら、できた。
口に入れるたびに、味が変わる……つもりで、できたのは、舐めてる途中でも、どんどん味が変わる飴。
容赦なく、甘辛にがすっぱレベルで変わるから、頭が大混乱。
味は、美味しい(自分の口にも一つ放り込む)
……ころころ……おいし……ん? ……ころころ……?……い?(首をかしげる)



 星羅・羽織は憤慨した。かのクリスマスケーキ怪人たちに真にへんてこなものをわからせてやらねばと決意した。
 羽織には怪人がわからぬ。理解できる方がちょっとどうかと思うのでそれはまぁいい。しかし、横柄な態度には人一倍敏感であった。例え見てくれがへんてこだったとしても作った本人はきっと大真面目にそれを作ったのだ。だからへんてこなものだから遊んでいると断じた怪人たちに思い知らせてやらねばならぬのだ。

「そう、これが、真の、へんてこ」
 そういって取り出したのは飴。たぶん、飴。なんか、すごい色が渦巻いててちょっと視覚の異状を疑う見た目をしてるけど、飴。羽織が飴を作るつもりで錬成してるときになんかできたものだから飴なのだ、作った本人が言うから違いない。
 作るつもりだったのは口に入れるたびに味の変わるファンシーめな飴だったのだが何がどうしたことか口の中にある間も情け容赦なく味が変わる一品に仕上がってしまったのだ。
 そんな飴をウィザードミサイルの要領で発射し怪人たちにの口に、口?まぁ喋ってるしあるよ、口。口に放り込む。思い知ったかヘンテコの味。甘辛苦酸しょっぱと変化する味に頭が大混乱だ。怪人たちも堪らずひっくり返って地面にのたうち始める。いやまぁ、ひっくり返ったのは手加減無用ウィザードミサイルの威力で放たれた飴玉が直撃したからなのだが。羽織はそんなことは気にせず思い知ったかと胸を反らせる。

「ふふふ、ヘンテコの勝利。でも、味は、美味しい」
 そう言って勝利の味を噛みしめるべく余った飴を自らの口に放り込み、ころころと転がす。

「……ころころ……おいし……ん? ……ころころ……?……い?」
 
 それはさておき。こうしてクリスマスケーキ怪人たちはすべて適切に処理されたのである。飛び散ったケーキはスタッフが美味しくいただきました。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『ハートブレイク・チョコレート怪人』

POW   :    ジェラシックフレイム
【チョコレートの頭部から噴き出す嫉妬の炎 】が命中した対象を燃やす。放たれた【嫉妬の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    センチメンタル・ギリチョコワールド
戦闘中に食べた【義理チョコ 】の量と質に応じて【過去の悲しみを糧として】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    ジェラシック・ラブイーター
【嫉妬 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【とろけるチョコの塊】から、高命中力の【愛を食らう触手】を飛ばす。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠滝舘・穂刈です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 クリスマスケーキ怪人たちを無事に退けた猟兵たち。街に平和が戻ったと思ったのもつかの間、新たな怒号が響き渡る!

「うぉあああああああ!!!お前も!!お前も!!お前らも!!こんなところで男女で揃って!!お菓子を貪るとか!!!見せつけてんじゃねぇぞリア充どもォオオオオ!!!!」

 なんか。その。なんか来たね。

 頭がチョコレートの怪人はバレンタインにまつわる愛憎その他諸々の具現化だと言われている。早いよ。さっきのクリスマスケーキは遅かったけど君はちょっと早いよ。それはともかく暴れる怪人を放って置く訳にはいかない。頑張れ猟兵、キマイラフューチャーの未来は君たちにかかっている。
ボアネル・ゼブダイ
「首魁のお出ましか。哀れな怪人よ、これ以上人々に危害を加えるというのなら、私達が貴様に引導を渡してやろう」
今度の敵は手強そうだな
まずは私の従順たる悪意を発動
インプ達を召喚し攻撃を指示することで攪乱させると同時に相手のターゲットを分散させる
その間に血液パックから血を飲み、血呪解放も発動
攻撃力を増加させ、2回攻撃と生命力吸収を織り交ぜつつ相手を叩く
使える武器は惜しまんぞ
共に戦う猟兵がいれば連携を取り
仲間達のダメージが蓄積したら後ろに下がって招き入れる歌声でダメージの回復も行う
「貴様は罪を重ねすぎた・・・もう一度カカオマスからやり直してこい」
(他参加者との絡みやアレンジ大歓迎です)


イデア・ファンタジア
……えっと。とりあえず世界壁で怪人の周りを囲っておくよ。
見たくないなら見なくていいから、ね?
それで何だっけ、嫉妬?んー、私はまだそういうのはよく分かんないかなー。
それよりチョコレートの話しようよ。
チョコっていっぱい種類あるのね!ガナッシュとかトリュフとかフルーツのフレーバー付けたりとかあと私はまだ食べられないんだけどお酒の入ったボンボンとかもあるんだってキマイラフューチャーだとノックするだけで簡単に手に入るけどでも一から自分の手で作ることにこだわるお菓子職人さんも絶対いるよねすごいよね愛を感じるよね!


都築・藍火
ふぅむ、今度のは……食えるのでござるかなぁ……
黒っぽいしあんまし美味しく無さそうでござるな。

拙者は砕天號を召喚し、取り敢えずぶん殴るのでござる。
相手は義理チョコを食べる事で強化されるようでござる。であれば、そのチョコを【早業】で強奪するのでござる。
あととろけるチョコレートの塊が召喚されるようでござる。であれば、ソレも砕天號の巨大な腕で捕獲を試みるのでござる。食えそうにないならそのまま潰すのが良いでござろう

アドリブフリーダムに歓迎



「首魁のお出ましか。哀れな怪人よ、これ以上人々に危害を加えるというのなら、私達が貴様に引導を渡してやろう」
 ボアネル・ゼブダイかく語りき。まぁ確かにすごく哀れな怪人だろう。なんというか、存在が。
 周りの猟兵たち及び怪人が来たのでわーって逃げ出したけど猟兵たちがやってきたのでわーって戻ってきて観戦していた現地住キマイラの皆さんもどこか切ない表情で頷き同意していた。

「ふぅむ、今度のは……食えるのでござるかなぁ……黒っぽいしあんまし美味しく無さそうでござるな」
 都築・藍火(ルビ:サムライガール)は食欲に正直であった。なぁに、古くなったケーキの怪人も美味しくいただけた君ならきっとあいつも美味しく食べられるさ。

「ツッァアアアア!!!なぁに見てんだおるぁアアアアン!?見せもんじゃねぇぞこらぁ!!!そんなに見つめると惚れるぞコルぁああアア!!!」
 そして怪人がキレる。嫉妬に狂った人間は哀れみの視線をこそ最も嫌うのだ。知らないけど。まぁ嫉妬怪人は実際みんなの視線に反応してキレてるので概ね間違ってはいない。多分。

「……えっと、うん。見てないよ。誰も見てないから」
 その有様があまりに哀れであったから。というわけではないが、イデア・ファンタジアはユーベルコード【空想現界『最果ての世界壁』(アルスマグナ・ワールドキーパー)】を発動。怪人を世界の果ての壁で取り囲み、みんなの視線から退避させる。
 実際、因縁の付け方があまりに無差別だったため、野放図にしておくと現地キマイラたちにも被害が及ぶ可能性があったのでこれはイデアのナイスプレイ。

 壁に阻まれてろくに観戦できなくなった現地キマイラたちがこれはこれで切ない表情を浮かべているが、身の安全と引き換えと思って我慢していただきたい。というか早く逃げなさい君たち。

「うーん。私はまだ嫉妬とかいうのはわからないかなー。それよりせっかくそんな美味しそうな姿なんだし、チョコレートの話をしようよ」
 ひとまずキマイラたちは気にしないことにして、気を引けたら良いな、くらいの気持ちで嫉妬怪人に語りかけるイデア。

「ハァン?俺のこと、美味しそうって言った?はー、わかってるじゃん。わかりみが深い。そういうの頂戴。もっと頂戴よ」
 めっちゃ食いつく怪人。ちょっと気持ち悪い、説明しよう愛しさと切なさと心強さどころか切なさと切なさと切なさで構成されているこの嫉妬怪人はちょっと褒められると一気に舞い上がってしまうのだ。その姿すら哀れさを誘うのは、もはや逃れ得ぬ業としか言えないが、

「あー、うん。ほら、チョコレートっていっぱい種類があるじゃない。ガナッシュとかトリュフとか。見た目も味もいろいろ。キマイラフューチャーだとノックするだけで手に入るけど、でも一から自分の手で作ることにこだわるお菓子職人さんも絶対いるよねすごいよね愛を感じるよね!」
 天性のアーティストであるイデアはチョコレートも一種の芸術と見て底のコメられているであろう感情を想い、それを怪人にぶつける。

「なァにが愛だ俺の知ってるチョコは義理という名の無感情が詰まってるものだけじゃいブァアアアアアアアアアカ!!!!!」
 だがそれが嫉妬怪人の逆鱗に触れた!!!NGワードは愛と友情。嫉妬に狂うものに愛を語ってはいけないのだ。
 怒り囚われた嫉妬怪人は感情のままにとろけたチョコ塊を召喚。見た目が悪い。そこから流動チョコ触手を鞭のように踊らせイデアを叩きのめしにかかかる。見た目が酷い。

 見た目はアレだが的確な狙いで放たれた一撃。言葉を語るために前に出ていたイデアはこれを躱すべくもなく────。

「貴様は罪を重ねすぎた・・・もう一度カカオマスからやり直してこい」
「これ、食えるでござるか?食えそうにないならそのまま潰すのが良いでござろうか」
 躱す必要もない。
 頼もしい味方がついていてくれるのだから。
 ボアネルはインプの軍団を、藍火は巨大な鎧武者を召喚し、それぞれに触手の攻撃を受け止めさせていた。

「なにぃ!?俺のジェラスィック・ルァヴイートァーを受け止めただと!?」
「舌を巻くな、舌を。……ごほん。所詮、嫉妬にかられるだけの技など児戯にも等しいということだ」
「うーん。やはり見た目が最悪でござるなこれ」
「ちょっと前衛芸術すぎるねー」

「黙れェ!!貴様に俺の気持ちが。リア充尽く爆発しろという気持ちの何がわかる!!!」
「あまりに浅ましい。菓子好きとしても、一人の信仰者としても貴様の痴態、もはや捨て置けん」
「いやでもうまいものほど見た目は悪いとも言うでござるな」
「えー、やめておいたほうが良くない?」

「ふん、ならば止めてみせろ!!この俺の嫉妬、其身にしかと刻んでくれるわァ!!」
「良かろう来い。貴様の狂行、ここで止める!」
「よし、女は度胸でござる!」
「いっちゃう?いっちゃうの?わかった、頑張って!骨は拾うわ!」

「「真面目にやれェ!!!!!」」
「「おうっ!?」」

 真面目にやった結果、嫉妬怪人は3対1でボッコボコにされました。戦いは数ですよ、兄さん。まぁまだ息はあるので容赦ない追撃も待っています。
 蛇足。チョコは割と美味しかったけどそれがなんか逆に腹がたった、と後にとあるサムライガールが語ったという。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

八幡・茜
こういう嫉妬の化身みたいな人、おねーさん大好きよ!
ふふふ、この美人なおねーさんがお友達になってあげましょう!

一見何気なくいちゃいちゃしている男女でも、告白したり告白されたり、その過程で色々な挑戦を潜り抜けた結果のいちゃいちゃ。
そう、つまり、何も挑戦しなければ、いちゃいちゃは出来ないのよ!
だから、今! 一歩を踏み込んで! おねーさんとお友達になりましょう!
と言って手を繋いで毒電波を流し込むわね

こんな美人なおねーさんとお友達になれて幸せでしょう?
ずーっと友達、ずっともよ? 好きなだけおねーさんにお菓子を捧げていいのよ? 一生友達で居ましょうね!

結婚するならちゃんとした職についている人が良いなって。


星羅・羽織
アドリブ大歓迎、絡みも大歓迎。
好きに動かしちゃってOKです!

バレンタイン。今まで、したことなかった。
バレンタインって、恋人専用?
チョコレート怪人くん、恋人が、いないから、怒ってる?
私も、恋人も、友達も、あまりいない。
寂しいのは、わかる。
でも、暴れるのは、迷惑。

そんなに、チョコレート欲しいなら……これ、あげる(ローブの内側をごそごそやって、まんまるな銀色ボールを取り出す)
特性チョコ。怪人くんに、進呈(いくつか渡してからスススッと下がる)

包を解いたら、ぽんと割れて、キラキラ飛び出す、びっくりチョコ。
……のつもりが、爆発で、炎渦巻く、エレメンタル・ファンタジアチョコになった。
(爆発を背にポーズ)



「うぅ、チクショウ、チクショウ!俺が何をしたっていうんだ!!」
 三人がかりで袋叩きにされて転がされて泣きながら嫉妬怪人は喚いた。何をしたっていうか普通に迷惑行為ですね。怪人をボコるのに慈悲はいらない。キマイラフューチャー鉄の掟である。

 正直関わり合いになりたくない様相の怪人であるがそこに声を掛ける者が居た。美人で噂のおねーさん、八幡・茜である。

「ふふふ、あなたみたいな嫉妬の化身みたいな人、人?まぁよし、おねーさん大好きよ!」
「!!??!?!?」

 その時怪人に電流走る。基本的に切ないメモリーだけで構成されている嫉妬怪人は優しい言葉をかけてもらったことが無いのだ。絶無と言っていい。しかも弱っているタイミングでかけられたその言葉は通常の3倍以上の効果を発揮した。
 要するにコロっといっちまったわけである。だが彼を責めないでやってほしい。ぶっちゃけ美人なおねーさんに大好きとか言われて舞い上がらない男は居ないのである。怪人に性別あるのかはわからないけど。

「あ、あの!今俺のこと!?」
「ふふふ、でもね。慌てちゃダメよ?」
「い、いや!?全然慌ててねェし!?」
「いいのよ、隠さなくても。あのね、一見何気なくいちゃいちゃしている男女でも、それは告白したり告白されたり、その過程で色々な挑戦を潜り抜けた結果のいちゃいちゃなのよ!」
「挑戦を……?」
「そう、つまり、何も挑戦しなければ、いちゃいちゃは出来ないのよ!」
「な、なんだってェ!?」

 お察しのことと思いますが既に術中にハマっています。

「だから、今!一歩を踏み込んで!おねーさんと【お友達になりましょう!】」
 そう言って親愛の握手をせんと片手を怪人に差し出す茜。実際のところこの場は戦場でお互いの関係は敵と味方だ。そこに信頼関係など発生するはずもない。その状況で手を差し出してくるなどあやしいと言うしかなかったが……。

「な、なります!お友達に!あなたと俺でレッツフレンドシップ!うふふ!あはは!」
 いろいろと回りの見えていないこの怪人にはその握手を拒むという選択肢はなかった。そしてがっちりと茜の手をホールドした瞬間に言動のテンションが跳ね上がる。なぜならつないだその手から毒電波が流し込まれているからだ。いるからだじゃないよなんだよ毒電波って怖いよ。

「うふふ!」
「あはは!」
「うふふふふ!」
「あはははは!」
「何がおかしいのかしら?」
「えっ!?」

 毒電波でハイになっている二人のところに歩み寄る影がありけり。その影の名は星羅・羽織。迷惑行為討ち果たさんという義憤に駆られた少女である。そこには自らと同じく恋人や友人といったものと縁が薄い怪人に対する、一滴の憐憫があったのかも知れない。太平洋に対してスプーン一杯ぶんくらいの。まぁアレにはガチで友達居なさそうだけど、自分には何人かは友達居るし。というちょっとした優越感もあった。

 ともあれ。意味もなく大笑いしてる怪人とその原因ぽい茜にちょっと引きながらも声をかけたのだった。

「そんなに、チョコレート欲しいなら……これ、あげる」
「ひょほぅ?!まじで?!デージーマー!?俺にプレゼントフォーミー!?」
「ん、特性チョコ。怪人くんに、進呈」
「チョコ?!今チョコとおっしゃったかお嬢さん?!」

 ローブをごそごそやって銀紙に包まれたまんまるボールなチョコレートを。一個だと足りなさそうだし、何個か取り出す。もちろん怪人の腹の具合を心配しているわけではない。

「言った。手作りのチョコ、味わって、食べて」
「ひゃぁああ!?しかも?!手作り!?ハンドメイドチョコですよアーハン俺の時代ウェルカーム!!!」

 めっちゃはしゃぐやん。とか思ったかは知らないが、実際もうそれしか目に入らないとばかりに飛んだり跳ねたり踊ったりし始める怪人。めっちゃはしゃぐやん。
 毒電波の影響もあるのかなーなどと思いつつ茜に合図をして一緒にそろりそろりと怪人から距離を取る。コソコソしなくても、もうこっちのことは目に入ってはいなさそうだったが念の為。

「ふふふ、あの子にチョコをあげちゃうなんて、実はあなたもあの子が好きだったのかしら!」
「違う、あのチョコも、実験の、失敗作、だから」
「そうだったの?どんなチョコなのかしら」
「包を解いたら、ぽんと割れて、キラキラ飛び出す、びっくりチョコ」
「あら、素敵ね」
「……のつもりが、爆発で、炎渦巻く、エレメンタル・ファンタジアチョコになった」

 その刹那。背後から響く轟音。上がる火柱。爆炎を背にポーズを決める二人。

「爆発しろなんていうからあの子が充実した途端に爆発しちゃったのね!」
「おあとが、よろしいようで」

「ところで、あなたも、大好きって、言ってたけど」
「そうね!ああいう自分に正直な子は好きよ!……でもね」
「でも?」
「結婚するならちゃんとした職についている人が良いなって」

 きのこ雲が浮かぶ空に、嫉妬に狂った怪人が最後に見せた笑顔が浮かんでいた。気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『空前の愉快なお菓子ブーム!』

POW   :    食え!何がなんでも食え!

SPD   :    配れ!周囲に問答無用で配れ!

WIZ   :    新しいお菓子を開発しよう!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

星羅・羽織
アドリブ、絡み、大歓迎!
好きに動かしてもらって、OKです!

平和が、訪れた。
私の、おかげといっても、過言ではない(どやん)
ほめてもらっても、いい。
たくさん、ほめて?(てんぐ)

お菓子パーティは、もちろん、配って食べて、楽しむ。
私が、配るのは、怪人に、ぶちこんだやつ、の完成版。
飴は、棒付きで、口に入れるごとに、味が変わる。
チョコは、もちろん、びっくりチョコ。包みを解いたら、中からきらきら。
当たりは、ちいさなおもちゃ付き。

セットにして、みんなに配る。
自信作。みんな、喜んでくれる?

キマイラフューチャーの、お菓子、興味深い。
次に、開発する、モノの、参考になる。
(つつく)それ、私も食べたい。少し、分けて?


ボアネル・ゼブダイ
行動:POW
「悪は去ったか・・・それでは、私もパーティーに参加させてもらうとしよう」
私は食べる方で参加させてもらおう
普通に美味しい菓子もいいし、他の皆が開発した少し危険な菓子を食べるのもいいな
シルバーカトラリーセットで食べれば毒や腐敗した食物も無毒にすることが出来る
味は変わらんがな・・・なに、激痛・呪詛・火炎・電撃にはある程度耐性があるから耐えることは出来る
ここでしか食べられないようなものを食べるのも一興というものだろう
「これは美味いな、甘さが程良く舌に残り、紅茶との相性も良い。これは舌が痺れて息が詰まるな・・・まるでフグの肝のようだ」
(他参加者との絡みや苦戦表現、アレンジ大歓迎です)


望月・十慈子
【POW】アドリブ・絡みはOKです

珍しいお菓子が食べれると聞いて来ました。
ここぞとばかり大食いスキルを活用してたくさん美味しく食べさせていただきますとも。
【迷探偵の優雅なティータイム】を活用!頭の回転を速くしてどう食べていけばたくさん美味しくいろんなお菓子を食べれるかを計算!
ケーキ、チョコレート、キャンディ……和菓子はありますか?甘いものならなんでもOKです!どんとこーい!
みんなで食べると美味しいお菓子ももっと美味しくなるってやつですね!


イデア・ファンタジア
チョコフィーバーよ!

コクの深いチョコ、ナッツ感のあるチョコ、フローラルな香りのチョコ、クリーミーなチョコ、他にもいっぱい。
それぞれ鍋で溶かしてチョコフォンデュを作りまくって配りまくるわ。
塩飴?はいチョコフォンデュ。
たこ焼き味ケーキ?はい(略)
ジンギスカン(略)
(略)

味覚も視覚も塗り潰す、カカオの波に溺れ果てるといいわー、あははー。
(なおイデア本人は平気で食べる。育ちが育ちなので味覚音痴なのだ!)

あ、ジャックちゃんも食べなよ。ほら。……ほら。



 悲しい──悲しい戦いだった。
 悲しいのは主に敵の惨状だったが。売れ残ったクリスマスのケーキにバレンタインの悲哀の化身。これが悲しくなくてなんとするのだろう。それはそれとして大変に見苦しい連中ではあったが。

 だがそんな彼らも今は昔。その場に残っているのは大量のクリスマスケーキとチョコレート、そして怪人が退けられたことで、テンション上がった野良キマイラたちがあちこちコンコンしまくって転がり出てきた大量のエキセントリック甘味の山だ。
 しかしお菓子の方はちょっとエキセントリックなだけだが、怪人由来のケーキとかチョコレートは食べても良いものなのだろうか。衛生面とか倫理面とか道徳とか。まぁ戦いながら食べていた者も居たので気にしないようにするのが良かろう。たぶんきっと。

「チョコフィーバーよ!」
 そしてここに細かいことなぞまったく気にしないでチョコレートを鍋で溶かしている少女が一人。イデア・ファンタジアである。

 何故チョコレートを溶かしているのかといえば、チョコフォンデュを執り行うためだ。何故チョコフォンデュをするのかといえば、そのままチョコレートを食べるよりも、その他にある大量のお菓子とコラボレーションさせたほうが芸術的だからだ。

 なお、彼女の周りではただでさえパンチの効いた味わいなのに、さらにチョコレートが合わさることでちょっとした口の中のクライシスを演出するそれにたいそう悶ていた。ちょっと考えればこうなることはわかりそうなものだが、キマイラたちは細かいことを考えないし、イデアは味覚にちょっと独特な世界観を持っているのでまったく気にしていなかった。

「味覚も視覚も塗り潰す、カカオの波に溺れ果てるといいわー、あははー」

 楽しげな声とは裏腹に積み上げられていく屍。しかしこれもまたキマイラフューチャーの一つの平和の形なのだろう。

「平和が、訪れた」
「あぁ、悪は去ったな……」
「どう食べていけば一番効率よくたくさん美味しいお菓子を食べられるんでしょう……むむむ、【迷探偵の優雅なティータイム】!」

 そんな地獄絵図をなるべく視界に入れないようにしつつ、勝利の余韻に浸る3人の猟兵。ボアネル・ゼブダイ、星羅・羽織、望月・十慈子である。最後の一人はなんかお菓子につられて今さっきふらふらと現れたところだが気にしないでいただきたい。気にしてはいけないことがどんどんと増えていくが、人生とは得てしてそういうものじゃないかな。

 ともあれせっかく大量のお菓子が目の前にあるのだ。フォンデュはさておいても楽しまねば損だろう。各々、思い思いのお菓子に手を伸ばし、あるいは先程の戦いについて語らいながら。この束の間のお茶会を楽しみ始めた。

「この、平和、私の、おかげといっても、過言ではない」
 羽織、渾身のどや顔。

「ほめてもらっても、いい。たくさん、ほめて?」
 羽織、天狗の調子。

 この少女、うまい具合に自分の作品がクリティカルヒット決めたのでそれはもう上機嫌だった。

「あぁ、さすがだな。菓子でああも戦果を上げるとは、私には真似できん」
 対するボアネル、大人の対応。高貴な血筋に連なるものは基本的に寛大なのだ。

「ふふふ、そんなに、褒めても、お菓子くらいしか、でない」
 そう言って懐から飴とチョコレートがセットになった包みを取り出す羽織。

「ふむ、これはまさか怪人に渡していたものか?」
「の、完成版。自信作」
「なるほど。ではいただくとしよう」

 口に入れるたびに味の変わる飴に、包みを解いたらきらきらエフェクトが発生するびっくりチョコ。怪人に使った失敗作はそれこそ致命的な威力を見せたが完成版というだけあって、手のひらサイズの目に楽しいきらきらを見事に咲かせていた。ひとしきりきらきらを楽しんだ後、飴を一つ口に運ぶ。口の中に広がる、ほんのりとした甘さ。

「これは美味いな、甘さが程良く舌に残り、紅茶との相性も良い」
「それは、あたりの、味。おめでとう」

 ハズレの味もあるのだろうか。軽く首をひねりながら思いの外早く解けてしまった飴の欠片を嚥下し、もう一粒を口に運ぶ。

「これは。舌が痺れて息が詰まるな……まるでフグの肝のようだ」
「あー、はずれ、の味。ご愁傷様、です」

 味が悪いわけではないのだが、甘いものを食べる気分のときに食べるものではない。そう思いながらも、また次の一粒を手に取るあたり、ボアネルもこの飴を気に入ったのかも知れない。

「ケーキ、チョコレート、キャンディ……和菓子はありますか?甘いものならなんでもOKです!どんとこーい!」
 十慈子はその横で胃袋の限界に挑戦するようにお菓子の包みを積み上げていた。野良キマイラたちもその様子を見て大盛り上がり。一体幾つの包みを夷らげるのか、賭けも始まっていた。少なめの数に賭けて、とっくにその量が過ぎ去ってしまった者が膝をついて悔しがっている。ていうか何やってるの君たち。猟兵で賭け事とかやめなさい、怖い人が来るかも知れないから。

「みんなで食べると美味しいお菓子ももっと美味しくなるってやつですね!」
 もっとも、十慈子はそれを気にしないどころか、大いに楽しんでいる様子だったが。

 キマイラフューチャーの一角で、ある者は笑い、ある者は泣き、しかしそこには悲しみなどなく。その場の誰もが心から甘美なる宴を享受していた。

「以上、現場からはジャック・ロープがお伝えしました。いやー、お菓子って本当に良いものですね。それでは皆さん、さよなr」

「あ、ジャックちゃん、何してるのそんなところで。ジャックちゃんも食べなよ。ほら、ジンギスカンキャラメルのチョコフォンデュ。ほら……ほら」
「え、ちょっ、待っ」


 完。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月04日


挿絵イラスト