0
守りたかったもの

#アルダワ魔法学園

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アルダワ魔法学園


0




●目覚メノ時
「あった!宝箱だ!」
「本当にあったのか!?あの地図、本物だったんだな……」
「ねーねー、早く開けてみましょう!」
 ここはアルダワ魔法学園の地下迷宮。ある地図を片手に迷宮へと潜り込み、目的の宝箱を見つけはしゃぐ生徒達。最初は半信半疑だった宝の地図だったが、こうして実際に宝箱を目にすると達成感によって気持ちが昂ってくる。……だからこそ、最初誰も気付かなかった。自分達に近づく巨大な影に……。そして歓声が悲鳴に変わるまで、そう時間は掛からなかった……。

●いざアルダワへ
「事件です」
 いつもの様に橘・蘭(人間の電脳魔術士・f03515)は淡々と言葉を紡ぐ。
「アルダワ魔法学園の地下迷宮に強力なゴーレムが現れました。速やかにこれを破壊して下さい」
 概要を伝えた橘はコホンと咳払いを一つする。
「そもそもの発端は去年の大掃除の時、ある学生が発見した一枚の地図によるもので。その地図を『宝の地図』だと決めつけた生徒が友人を誘って地下迷宮に向かい、とうとう目的の部屋まで辿り着きました。しかし、いざ宝箱に手を伸ばそうとした時に……恐らく防犯用なのでしょう、ゴーレムが起動して襲い掛かってきたようです。まぁ、よくある話ではありますが……」
 その言葉に話を聞いていた猟兵が生徒の安否を尋ねる。
「ええ、被害に遭った生徒ですが幸い命に別状はありません。ですが軽視できる程傷は浅くはないので暫く療養する事になるでしょう」
 と、無事である事を伝える橘。
「自業自得ではありますが……、一度起動したゴーレムをこのまま放置するわけには行きません。次の被害者が出る前に皆さんで迷宮を攻略しゴーレムを倒して来てください。但し、一点問題があります」
 どんな問題があるというのだろうか。猟兵達が聞き返す。
「恐らくゴーレムの仕業でしょうが、新たに3つのボタン付き扉という物が作られています。これを開ける為には『3択クイズ』を『3連続正解』しなければならないようです。それ以外の方法で扉を開けようとすると罠が発動する仕掛けになっているらしく、まずここを突破しなければならないようです。大変だとは思いますが……皆さんなら成し遂げられると信じています」
 橘はそう言い終えると、猟兵達を迷宮へと送り出すのだった。


死神
 いつもお世話になってます、死神です。

 今回はアルダワ魔法学園の迷宮突破、そして最終的にはゴーレムの破壊が目的となります。
 ゴーレム破壊後に宝箱を開けるかどうかは第三章のプレイング次第となります。
 さて、第一章のクイズの扉ですが、下記の問題と三択が現れます。
 プレイング上で全て正しい答えが記載されている場合、判定は恐らくほぼ大成功になるかと思います。
 また、答えが分からなくても仲間のサポートやプレイングで強引に回答する事も出来ますので挑戦してみて下さい。
 なお、クイズに回答する以外で扉を開けようと試みた方は罰ゲームがあるようなのでお気を付けください。

●第一章のクイズの扉
「一問目」
 問題文:『M・T・W・T・☆・S・S』…☆に入る文字は?
 選択肢:「F」「G」「O」

「二問目」
 問題文:『S・M・V・E・M・J・S・U・N・☆』…☆に入る文字は?
 選択肢:「P」「B」「W」

「三問目」
 問題文:『J・F・M・☆・M・J・J・☆・S・O・N・D』…☆に入る文字は?
 選択肢:「E」「V」「A」
3




第1章 冒険 『知恵比べの扉』

POW   :    謎解きなんざしったこっちゃねぇ!と魔方陣が出る前に一撃で扉を破壊する

SPD   :    勘と回避で勝負!と魔方陣からの罰ゲームを避けながらあてずっぽうで3連続正解を目指す

WIZ   :    正攻法で勝負!知恵や文明の利器を駆使して3連続正解を目指す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

箱庭・山岳
「一問目」
7文字。これは……ああ、曜日の英語表記の頭文字か。ならば「F」。

この様子だと残り二問も何かの英語表記の頭文字なのだろうな。

「二問目」
10文字か……。さて……。
む、ん? 太陽+水金地火木土天海冥となれば当てはまるか。ならば「P」

「三問目」
12文字となれば一月二月の呼び名か、黄道十二宮だろう。
問題文にも選択肢にも「L」が無いなら黄道十二宮ではない。
(天秤座・獅子座の頭文字がL)
ならば一月二月の呼び名で「A」だ。


阿紫花・スミコ
「また、知恵比べかー。楽しいからいいけどさ!」
うきうきしながら、ダンジョンへ。

「一問目・・・簡単!答えは「F」。Monday,Tuesday...Friday!」
「二問目・・・Sun、Mercury、Venus、Earth・・・Pluto!冥王星、つまりはPだね!」
「三問目・・・Aだね!January、February、March、April!・・・June、July、August!A、A、エーイ!」

今回は割と楽だったなー。

(とかいいつつ、間違っていたら)
からくり人形のヘヴィストライクで強行突破。
「くそー!正解なんだったんだ!!!!」


ミアス・ティンダロス
「謎解き、ですか?あまり自信がありませんが……頑張ります。」
召喚された星間の駿馬と(一方的な)対話をしながら大人しくクイズを解く。どうやらミアスは強行突破という方法を思いついていないようだ。
「そうですね……まずは問題文の文字数を数えましょう。第一問は七、第二問は十、第三問は十二――なるほど、これは英単語の頭文字ですね!一問目は各曜日で第三問は各月。つまり正解は金曜日のFと四月・八月のA。」
「問題はこの第二問。Vから始まる単語は一体何でしょう……勝利、乙女座、金星……そうっか、太陽系の星の名前ですよね!となると欠けたのは冥王星のPです!」
……結局ユーベルコードを使ったのはなんのためなんだ?


春霞・遙
アルダワの地下迷宮は面白い性質のところが多いですよね。
知恵比べ、楽しくやりましょう。

【WIZ】
一問目と三問目は簡単に思いついたので大丈夫。
二問目が何の頭文字か思いつかなかったので、分かる猟兵の方がいなかったなら電波が入るかわかりませんがスマートフォンで検索(「情報収集」)してみます。
質問すると回答がつくサイトとか、クイズがいろいろ載っているサイトとかに似た問題がないかな、という感じで。

1.曜日の頭文字(F:Friday)
2.太陽系の惑星の頭文字(P:Pluto)
3.月の頭文字(A:April、August)

選択肢になにか意志を感じるような気もするけれど、そっちはちょっとわからないなぁ。



●試される知力
「また、知恵比べかー。楽しいからいいけどさ!」
 面倒くさそうな言葉とは裏腹にうきうきとした表情で迷宮へと足を運ぶのは阿紫花・スミコ(人間の人形遣い・f02237)だ。スミコは過去の経験から知恵を使った迷宮攻略に楽しさを見出していた。
「アルダワの地下迷宮は面白い性質のところが多いですよね。知恵比べ、楽しくやりましょう」
 隣に並ぶ春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)も笑みを浮かべる。遥もスミコと同様に以前迷宮の謎に挑戦した事がある経験者だった。箱庭・山岳(ブラックタールのウィザード・f02412)にミアス・ティンダロス(夢を見る仔犬・f00675)もその後に続き迷宮へと向かう。洞窟のダンジョンとは少々異なり、何かしら人工的なものを感じさせる迷宮はまさにアルダワ魔法学園ならではと思わせた。迷宮と呼ばれるには些か単調な通路を暫く進むと猟兵達の前に一枚の大きな扉が立ち塞がった。猟兵達が扉の前に来ると扉の一部が改変し、特殊な文字の刻まれた壁とその下に3つのボタンの様なものが現れた。恐らくこれが扉を突破する為の『問題文』と『解答ボタン』である事を猟兵達は直感する。
「謎解き、ですか?あまり自信がありませんが……頑張ります」
 謎を前に意気込みを見せるミアス。ミアスの辞書には『強行突破』の文字は載っていない。あくまで謎を全て解き明かして進む事を考えていた。そしてそれは他の猟兵達も同じであった。
「漆黒(くろ)く、素早く、力強く――舞い降りなさい、翼の貴婦人さん!」
 ミアスが力強く呼びかけると、虚空より嘶きと共に翼を持つ漆黒の駿馬が現れる。本来はそのかぎ爪や風で目標を攻撃する為の手段だが今回は相談相手として呼び出したのだった。
 さぁ、謎解きの始まりだ――。

 問題は全て☆印に当てはまる文字を選択する形式となっていた。――なお、本来はアルダワ魔法学園世界に関する高度な謎であったが、様々な世界の知識を持つ猟兵達はその謎を『自分達が認識しやすい文字』として置き換える事に成功していた――
 さて、最初に現れた謎は――
『M・T・W・T・☆・S・S』
 その下に現れた文字は「F」「G」「O」だった。
「そうですね……まずは問題文の文字数を数えましょう。第一問は7……」
「7文字。これは……ああ、そういう事か。ならば……」
 ミアスに山岳は文字数に着目すると直ぐに答えに辿りつく。
「一問目・・・簡単!答えはF。Monday,Tuesday...Friday!」
「一問目は簡単ですね。曜日の頭文字、つまり……」
 同様にスミコと遥もあっと言う間に解答へと辿り着く。
「この様子だと残り二問も何かの英語表記の頭文字なのだろうな」
 一問目の謎の内容から二問目三問目の傾向を察知する山岳。猟兵達は迷わず「F」の文字を選択すると直ぐに二問目が現れた。
 次に現れた謎は――
『S・M・V・E・M・J・S・U・N・☆』
 その下に現れた文字は「P」「B」「W」だった。
「10文字か……。さて……」
 と悩むのは山岳。隣で遥も首を傾げていたが、直ぐにスマートフォンを取り出すと検索をかけて情報収集を開始する。
「Vから始まる単語は一体何でしょう……勝利、乙女座、金星……そうっか!」
「む、ん?水金地火木土天……となれば当てはまるか。ならば……」
 ミアスと山岳が何かを閃く。一方遥は様々なクイズサイトを検索して類似の謎を見つけるとそこから解答に辿りついていた。そしてスミコはというと……、
「二問目……Sun、Mercury、Venus、Earth……Pluto!冥王星、つまりはPだね!」
 一早くその答えに辿りついていた。いよいよ最後の謎が姿を現す。
『J・F・M・☆・M・J・J・☆・S・O・N・D』
 その下に現れた文字は「E」「V」「A」だった。
「三問目は簡単に思いついたので大丈夫、月の頭文字ですね」
「第三問は十二――なるほど、これは各月。つまり4月と8月の頭文字ですね」
「12文字となれば月の呼び名か、黄道十二宮だろう。問題文にも選択肢にも「L」が無いなら黄道十二宮ではない。ならば――」
 謎を見た瞬間に山岳が呟き、遥とミアスが笑顔で頷く。そしてスミコも、
「三問目……Aだね!January、February、March、April!……June、July、August!A、A、エーイ!」
 最後のボタンを押すと扉が重たい音をたてて開く。
「今回は割と楽だったなー」
 スムーズにいった謎解きにスミコはご機嫌な様子だった。だがしかし、もしかすると若干の物足りなさを感じていたのかもしれない。山岳も特別何も語りはしなかったが同様の想いだったかもしれない。
(……結局ユーベルコードを使ったのはなんのためなんだ?)
 ふとミアスは疑問に思う。実際に解答の役に立ったかどうかは定かではないが、こうして一緒に謎を解く、相談する相手がいるという事が何より大事なのかもしれない。そう思わせるように星を駆ける駿馬はミアスに寄り添う。そして扉をくぐり終えた遥は選択肢に何か作為的なものを感じていた。だがそれが語られることは恐らくないだろう。
 猟兵達の行く末を見守る扉がその口を再び閉ざした。次なる挑戦者を待つかのように……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カスミ・アナスタシア
ふん、この程度でアタシを止められると思ってるの?
生まれ変わって出直してきなさい。

【WiZ】
【世界知識10】
問題とにらめっこ。
とりあえず問題に目を通して、ボタンを迷わず押す。
一問目【F】曜日、金曜(Friday)のF。
二問目【P】太陽系の惑星、冥王星(現在は準惑星)(pluto)のP。
三問目【A】月、4月(April)と8月(August)のA。

「さ、これでおしまい。さっさと行くわよ」

解く前に誰かが罰ゲーム喰らってたら、横目に呆れる。

「何やってんのよアンタたち……」

※台詞等のアドリブは歓迎です。


シズホ・トヒソズマ
【SPD】
使用技能【武器受け1】

これ以上の被害を食い止める為にも、ヒーローとして放ってはおけませんね!
マスク着用者を学園で探してから突入します!友人が被害に遭った方とか探してみますか

第1問は『F』『G』『O』の順番で解答します!
FはフィニッシュのF!まさにヒーロー的ですし!

第2問は『P』『W』『B』で!
Pはピースな平和のP!これもとてもヒーロー的ですしね!

第3問は『A』『V』『E』で!
AはエースのA!これもまさにヒーロー的解答ですから!

正解でも他に間違えたり被害に遭っている味方がいれば、庇いにいったり助けにいったり救援に参上します!
「罰ゲームなくて物足り……いえ、皆様を放ってはおけないので!」


嶋野・輝彦
【POW】謎解きなんざしったこっちゃねぇ!

アサルトウェポンで扉を攻撃
【捨て身の一撃】【零距離射撃】【鎧無視攻撃】で超接射、全弾打ち尽くす
跳弾しても知ったこっちゃねぇ、てか跳弾するのはわかりきってるんだから
【覚悟】【激痛耐性】で耐える
魔法陣も罰ゲームも【覚悟】【激痛耐性】で耐えられる限りは耐えて攻撃し続ける
根性据えればだいたい何とかなる、後は知らん
魔法陣にやられて退場になったら【戦場の亡霊】でダメ押し
こちとら瀕死になってももう一手あるんだよ、ざまぁみろや
むしろ倒れた後どうなるんだ俺?放置?まぁ、いいや考えてもしょうがない、なるようになる



●試される知力?
(これ以上の被害を食い止める為にも、ヒーローとして放ってはおけませんね!)
 ヒーローとしての本能か、自身の欲望を満たす為か、或いはその両方か、アルダワ魔法学園の生徒の身体を借りたシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)は迷宮を進んでいた。そして迷宮へと挑むのはシズホだけではない。カスミ・アナスタシア(碧き魔女の系譜・f01691)に嶋野・輝彦(人間の戦場傭兵・f04223)も同様に迷宮を進んでいた。そして今、迷宮を進む猟兵達の前に一枚の大きな扉が立ち塞がった。猟兵達が扉の前に来ると扉の一部が改変し、特殊な文字の刻まれた壁とその下に3つのボタンの様なものが現れた。恐らくこれが扉を突破する為の『問題文』と『解答ボタン』である事を猟兵達は直感する。問題は全て☆印に当てはまる文字を選択する形式となっていた。――なお、本来はアルダワ魔法学園世界に関する高度な謎であったが、様々な世界の知識を持つ猟兵達はその謎を『自分達が認識しやすい文字』として置き換える事に成功していた――
「このカスミ様に任せなさい!」
 一歩前に出て自信たっぷりに胸を反らして宣言するのはカスミだ。さて、最初に現れた謎は――
『M・T・W・T・☆・S・S』
 その下に現れた文字は「F」「G」「O」だった。
「ふん、この程度でアタシを止められると思ってるの?生まれ変わって出直してきなさい」
 余裕の笑みを受かべるのも一瞬で、謎に目を通すとにらめっこを始める。だがそれも僅かの間だった。再び笑みを浮かべると迷わずに「F」のボタンを押す。
「FはフィニッシュのF!まさにヒーロー的ですし!」
 シズホもカスミの解答を後押しする。正解したカスミ達の前に新たな謎が出題された。
『S・M・V・E・M・J・S・U・N・☆』
 その下に現れた文字は「P」「B」「W」だった。
「全くもって相手にならないわ。こんなの解けて当然よ」
 またしても謎を見た瞬間に「P」のボタンを押す。
「Pはピースな平和のP!これもとてもヒーロー的ですしね!」
 順調に謎を解いて行くカスミ達。そして現れる第三問目。
『J・F・M・☆・M・J・J・☆・S・O・N・D』
 その下に現れた文字は「E」「V」「A」だった。
(さ、これでおしまい。さっさと行くわよ)
 カスミが「A」のボタンを押そうとしたまさにその時だった。
「謎解きなんざしったこっちゃねぇ!」
 今まで沈黙を保っていた嶋野・輝彦(人間の戦場傭兵・f04223)は口を開くなり扉に接近すると、手にしたアサルトウェポンを扉に向け迷わずトリガーを引く。それにより扉を形作っていく素材が削り取られていく。このまま撃ち続ける事により扉を破壊する事は可能だろう。だが……同時に超至近距離の銃撃により発生した跳弾が輝彦に襲い掛かる。弾が肉体を掠め、あるいは抉り鮮血を巻き散らす。脳を突き刺すような激痛に耐え、なおも射撃を続けようとする。すると――目の前に魔法陣が現れ、輝彦の身体を数メートル吹き飛ばした。
「――ッ!!」
 痛みを堪えて何とか受け身をとる輝彦。どうやら『罰ゲーム』が始まったようだ。輝彦に向かって魔法陣から雷が伸びる。
「罰ゲームも耐えられる限りは耐えて攻撃し続ける!根性据えればだいたい何とかなる、後は知らん!」
 相打ち覚悟で再度銃を連射する輝彦。その瞬間目の前に紫色の影が躍り出た。
「罰ゲームなくて物足り……いえ、皆様を放ってはおけないので!」
 シズホは輝彦の射線に入らないよう扉との間に割り込むと、輝彦に向かって伸びる雷をその身で受けていた……『狙い通り』に。痺れる様な感覚に恍惚とし、頬を赤らめてそのまま地面に蹲っていく。
「何やってんのよアンタたち……」
 その様子を見ていたカスミが半ば呆れたように呟く。シズホが地面に蹲った事で再び輝彦に雷が襲いかかる。直撃した輝彦の全身を雷が駆け巡りその皮膚を焦がし神経を麻痺させていく。とうとう地面に倒れる輝彦。だが――次の瞬間戦場の亡霊が現れ再び射撃を開始する。魔法陣が亡霊に狙いを定めよりも一瞬早く銃弾が扉を貫通する。
「こちとら瀕死になってももう一手あるんだよ、ざまぁみろや」
 その様子を見ていた輝彦が呟く。穴が空くと同時に魔法陣が消滅し、銃弾の雨を防ぐ手段を持たなくなった扉はやがて砕け散った。
(むしろ倒れた後どうなるんだ俺?放置?まぁ、いいや考えてもしょうがない、なるようになる)
 その後の心配をする輝彦だったが杞憂に終わる。障害が取り除かれたことを確認したカスミと何故か一早く回復したシズホが輝彦に近づいてきた。そして、その手を取ると自分たちの肩に回したのだった。輝彦の物言いたげな視線を感じたカスミは、
「な、何よ!放っておいてもし敵とかに襲われたら気分悪いでしょ!?だから連れて行ってあげてるだけなんだからねっ!」
 と答えると少し頬を赤らめたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『ラビリンスセンチネル』

POW   :    アクセルブースト
【脚部に内蔵した推進器で急接近し】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    マジックバーレッジ
【腕部に内蔵された魔術機関】から【多量の魔力の弾丸】を放ち、【弾幕を張ること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    コアスーサイド
【魔力炉を自壊させ暴走した魔力】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 扉を各々の方法で突破した猟兵達は奥へと進行する。迷宮は通路と部屋で構成されていたが何れも狭くはなく、大の大人が数人横に並んでも行動には問題の無い広さだった。そんな中通路の奥から何者かの足音が聞こえる。重量のある足音が人間ではない事を雄弁に語っていた。問題のゴーレムか?そう考える猟兵もいたが、その疑問は直ぐに解消された。猟兵達の前に現れたのは大量の迷宮の番人「ラビリンスセンチネル」だった。ゴーレムを倒す為にはコイツらを全て倒すしかない。
 覚悟を決めた猟兵達は戦闘態勢をとるのだった……。
春霞・遙
なぞなぞの地下迷宮は大歓迎だけど、生徒さんたちの力で安全に抜けられるくらいの危険度にしておいてください。
同じ相手に同じ作戦で挑むのも気が引けますが、別個体だろうからいいかな。

基本は「目立たない」ように立ち回りつつ拳銃での「援護射撃」と【生まれながらの光】の回復でほかの方を援護。
負ったはずの手傷が高速で治癒するなどの状態に敵が 疑問 を感じてくれたら魔力炉ごと【謎を喰らう触手の群れ】の餌です。
以前よりは戦闘にも慣れたので、察知されて近接戦闘になるなら装備した木の杖で「カウンター」または「吹き飛ばし」。

アドリブ共闘大歓迎


阿紫花・スミコ
「いくよ!」
ワイヤーギアとヒートロッドを使い、ワイヤーを迷宮内の壁や天井にひっかけて、その巻き取りとヒートロッドの蒸気の力で空中へ飛び上がる。空中で敵の放つ魔力の弾丸を交わしながら攻撃の隙を狙う。(ダッシュ、ジャンプ、フェイント、逃げ足、
空中戦)
「これでもくらえ!」
蒸気で熱したヒートロッドの一撃をお見舞いする!
(属性攻撃)


カスミ・アナスタシア
ザコが何匹現れようと所詮はザコだってこと、教えてあげるわ!

【全力魔法21】【高速詠唱20】【属性攻撃10】
「よくもまあワラワラと……まあいいわ、まとめて魔術の実験台にしてあげる」

UCを使用。
極小のブラックホールを作り出すダークホール。
繋がれた内の誰かが死ぬと、連鎖して全員が死ぬ呪いの鎖を放つスクリームチェイン。
血に餓えた漆黒の魔獣を解き放つオメガブラッディガイスト。

ダークホールで集めて、スクリームチェインで繋ぎ、オメガブラッディガイストで息の根を止める。

「あっはっはっは!さあ泣きなさい!喚きなさい!その慟哭で、アンタの世界を彩ってあげるわ!!」

テンションは中二。
セリフ等のアドリブは歓迎です。


シズホ・トヒソズマ
「因果応報マスクドM、推参です!さあ、かっとばしますよ!」

さて、こういう集団戦なら、なおさらこれの出番ですね!
加速同調でアイアンメイデン人形をバイクに変形させ、【操縦1】します
フルスロットルで飛ばし、【フェイント1】を織り交ぜて敵をスピードと動きで翻弄、撥ねたりふっとばしたり、襲ってきたところを私が直接蹴りで【カウンター1】したりとスピード戦を主体に展開します

「あぁ、やはりこのバイク形態、座席のトゲ部分がチクチクくるのがまた……おっと、固まりましたね?なら必殺兵器の出番です!」
側面を展開した部分からアイアンメイデン内部のトゲを発射し敵集団を一気に叩きます。

「私達は止められませんよ!」


ミアス・ティンダロス
ゴーレムほどとは思いませんが、この番人さん達もやばそうですね……
でも、ここで立ち止まるわけにはいきません。気合をいれ、みんなの力を合わせて突破しましょう。

【高速詠唱】でユーベルコードを使い、敵が仕掛けてくる前に相手の動きを封じようとします。



●蒸気舞う
 通路の奥からぞろぞろと現れたのは迷宮の番人ともいえる存在『ラビリンスセンチネル」』達だった。魔導技術と蒸気機械によって作り出されたその体の前では並みの攻撃は意味をなさない。だが――
「ゴーレムほどとは思いませんが、この番人さん達もやばそうですね……。でも、ここで立ち止まるわけにはいきません。気合をいれ、みんなの力を合わせて突破しましょう」
 ラビリンスセンチネル達の姿を捉えるや否や、ミアスがすぐに行動を開始する。
「その小さな祈祷(ささやき)に耳を傾けてください、最も気高い翼をもつ者よ――今こそ、嵐(おもい)が吹き荒れるのです!」
 ミアスの口から呪の囁きが聞こえ、その言の葉に合わせて虚空に巨大な魔法陣が描かれていく。魔法陣が完成すると青白い光と共に敵に向かって氷の礫が嵐となって吹き荒れる。凍てつく冷気は周囲の壁を或いはラビリンスセンチネル達を足元を凍らせその動きを封じていく。そう、この場に並みの攻撃といった温い攻撃を行う者は一人としていなかった。
「因果応報マスクドM、推参です!さあ、かっとばしますよ!」
 ミアスに続いてシズホが飛び出す。手にした乙女の意を持つアイアンメイデン型の拷問具『ユングフラウ』を振りかざして空へ飛び上がる。
「これこそからくり人形の究極の進化系!私は今こそ、風を掴みます!」
 次の瞬間、シズホの声に応えるように手にしたユングフラウが音を立てその形をバイクの様な姿に変えていく。空中でドッキングしたシズホは着地と同時にラビリンスセンチネル達の間を駆け抜けていく。シズホを迎え撃とうとするラビリンスセンチネル達だったがミアスの術の影響を受け思う様に動けない。辛うじて攻撃に転じようと魔力の弾丸を浴びせるラビリンスセンチネルも、シズホの操縦スキル(ライディングテクニック)に翻弄され、掠りこそすれ直撃させる事が出来ない。そうして弾を掻い潜られた個体がシズホの蹴りによってまた弾き飛ばされていく。
「あぁ、やはりこのバイク形態、座席のトゲ部分がチクチクくるのがまた……おっと、固まりましたね?なら必殺兵器の出番です!」
 何やら蕩けた表情を浮かべたのも束の間、敵が一箇所に固まったと見るや否や、バイクの側面を展開し拷問具内部の『トゲ』を敵に向かって発射する。
「私達は止められませんよ!」
 バイクを止めるシズホの後ろで動力炉が爆発が幾つも起こりラビリンスセンチネル達が瓦礫と化す。だが、それでも終わらない。更に奥から新しい個体が次々と姿を現すのだった。

「いくよ!」
 通路から現れた新たなラビリンスセンチネル達に向かって行くのはスミコだ。その姿を見た各個体は一斉に胸部を解放すると無数の魔力の弾丸を放つ。
「ボクを捕まえられるかな?」
 言うなり腰に取り付けたワイヤーギアを作動させる。腰のベルトから天井に向けてワイヤーが射出された直後、蒸気の力が加わり勢いよくスミコの身体を宙へと運ぶ。宙に舞う際、敵の魔力弾と交差するとそれらは直前までスミコが立っていた場所を蜂の巣にしていた。尚も続く弾幕を上へ或い横へ、高度なワイヤーアクションと愛用のヒートロッドによる蒸気の力で巧みに躱していく。時折掠り傷を負うものの空間を支配し敵を完全に翻弄したスミコにとってラビリンスセンチネルは最早敵ではなかった。そこへ――
――パンッ!!
 乾いた音が通路に響くとラビリンスセンチネルの一体が地面に倒れる。
「なぞなぞの地下迷宮は大歓迎だけど、生徒さんたちの力で安全に抜けられるくらいの危険度にしておいてください」
 ごもっともな意見を述べながらもしっかりと援護射撃を行うのは遥だ。後方より目立たぬよう敵の動きを見ていた遥はスミコの作り出した敵の隙を好機とみて的確に敵を処理していく。新たな猟兵(てき)の登場を認識したラビリンスセンチネルが遥の方を向くが……、
「これでもくらえ!」
 敵の後ろに回り込んだスミコがワイヤーの巻取りによる威力を利用しながら一撃をお見舞いする。蒸気で熱したヒートロッドを構えながらその身体を捻る様にして繰り出した強力な一撃は、頑丈なはずの敵の体を意図も容易く粉砕した。その様子にようやく危険を察知した他の個体達は一斉に自身の魔力炉の熱を上昇させる。すると魔力炉を覆う体は徐々にひび割れ始め体内に蓄えられた魔力の光が輝きを増していった。制御不能とも思えるその熱量に遥は『暴走』の二文字を連想する。かつて相対した迷宮の番人も最期の最期に自壊による特攻を行っていた事を思い出した。そしてその時に自身が行った行動も……。同じ手が通用するとは限らないが試してみる価値はあった。そして迷っている時間はなかった。
「掠り傷でも直しておかないとね」
 遥が癒しをもたらす『生まれながらの光』をスミコに向かって放つ。遥より放たれた聖なる光に包まれ、スミコの体に付いた浅い傷が瞬時に塞がっていく。その様子を間近で見たラビリンスセンチネル達の動きが一瞬止まる。それこそが遥が狙っていた時間(タイミング)……ラビリンスセンチネルの思考の停止、つまり疑問を抱いた瞬間だった。いつの間に呼び出したのか遥の背後より紫色の触手がラビリンスセンチネル達に絡みつくと、そのまま全身を覆い尽す。触手の攻撃により『疑問』が更なる『疑問』へと変わる。遥の呼び出した触手はその尽くを喰らい尽くした。
「まだまだ!」
 隙だらけとなったラビリンスセンチネルを前にスミコも黙ってはいない。触手の絡みついていない個体に向かってヒートロッドを振りかざしていく。蒸気によって生まれた推進力は鉄をも粉砕する一撃となって頭部に或いは胸部に致命傷を与えていく。

 一体どれだけの敵を倒しただろう。無尽蔵にも思える敵を前に、しかし怯む者は一人もいなかった。
「ザコが何匹現れようと所詮はザコだってこと、教えてあげるわ!」
 更に増え続けるラビリンスセンチネルを前にカスミは胸を張ると高らかに宣言する。そこには焦りや不安は微塵もなかった。
「よくもまあワラワラと……まあいいわ、まとめて魔術の実験台にしてあげる」
 カスミは不敵な笑みを浮かべると手にした杖を慣れた手つきで回し大地へと突き刺す。するとカスミを中心にそれぞれ異なる紋様が描かれた3つの巨大な魔法陣が展開される。巨大な魔力を感知したラビリンスセンチネル達は先ほどと同様に自身の魔力を暴走させ玉砕覚悟でカスミへと迫ってくる。だが――
「アンタ達に見せてあげるわ!このカスミ様の実力を!」
 ラビリンスセンチネル達は気付かない。この時既に勝敗が決していた事を。
「呑まれろ、ダークホール!」
 叫びと共にラビリンスセンチネル達の群れの中心に漆黒の闇の渦が出現する。全てを吸い込まんとする闇はカスミに向かおうとしていたラビリンスセンチネル達を吸い寄せていく。そして――
「連鎖する嘆きの楔――スクリームチェイン!」
続けてカスミが指を鳴らすと闇に吸い寄せられたラビリンスセンチネル達の体に鎖で繋がれた禍々しい楔が撃ち込まれていく。最後に――
「漆黒の魔獣、血塗られし原罪の牙――オメガブラッディガイスト!!」
 目標に向かって手にした杖を向けると、猛々しい咆哮と共に漆黒の魔獣が現れラビリンスセンチネルを噛み砕く。ラビリンスセンチネルが砕け散ると同時に撃ち込まれた楔も一緒に砕け散る。それを合図に鎖で繋がれたラビリンスセンチネル達が次々と崩壊を始める。これが『アルテマスペル・ナイトメア』
「あっはっはっは!さあ泣きなさい!喚きなさい!その慟哭で、アンタの世界を彩ってあげるわ!!」
 為す統べなく崩壊していくラビリンスセンチネル達を見ながらカスミは満足気に高笑いを上げるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『トレジャリーガード』

POW   :    ロケットパンチ
【剛腕】を向けた対象に、【飛翔する剛拳】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    コアブラスター
【胸部からの放つ熱線】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    マジックバーレッジ
【自動追尾する多量の魔力の弾丸】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【絶え間ない弾幕】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ガーディアン
 何度目か分からない迷宮の番人を倒した猟兵達。更なる増援がない事を確認すると更に奥深くへと歩みを進めた。そしてついに目的の部屋まで辿り着いたのだった。巨大な扉は思った以上に簡単に開き猟兵達を迎え入れる。そして果てしなく大きな部屋の中にあったのは大きな宝箱が一つ。猟兵達がその宝箱に近づくと……。大きな揺れと共に壁を突き破って最後の守護者が姿を現したのだった。
阿紫花・スミコ
「おいおい、やべえの来たな、おい!」
あんな攻撃どれが当たってもたまらない!ここは回避に専念しよう。
迷宮内の壁や天井、床にフックをかけ、ワイヤーギヤでワイヤーを巻き取る。蒸気ガジェット「ヒートロッド」による蒸気噴出、これによって、戦場を不規則に移動し、敵の攻撃を回避していく。(ダッシュ、ジャンプ、フェイント、空中戦、逃げ足)
もちろん、隙があればヒートロッドで攻撃を行う。(属性攻撃)


春霞・遙
ここまで来たからには宝箱の前で記念「撮影」くらいしていきたいな。
宝箱を開ける人がいるなら中身も。

基本は回復や「援護射撃」で味方猟兵さんたちの援護です。
魔力弾の弾幕は壁や扉、瓦礫、大きな宝箱の陰などを利用して「目立たない」よう視認されないように立ち回る。
逆に他の方の攻撃でこちらへの注意がなさそうであれば、「忍び足」で近づいていって「零距離射撃」か木の杖で「なぎ払い」「気絶攻撃」「吹き飛ばし」。

宝箱の影に隠れてたら敵の攻撃で宝箱壊されたりしないかな、平気かな。


カスミ・アナスタシア
そろそろ疲れたというよりは、飽きてきたわね。
同じような奴らが何匹もぞろぞろと……。
さて、アンタはアタシを楽しませてくれるのかしら?

【全力魔法23】【高速詠唱22】【属性攻撃11】
「動力は核にある熱源かしら……炎の魔術は逆に吸収される可能性があるわね……」
「ま、そこいらの術士なら、の話だけど」

炎の槍を射出する「フレイムランス」で脚の関節球を、
爆発のエネルギーを一点に集中させた爆炎砲撃「エクスプロージョンバスター」で腕の武装を、
対象だけを襲う太陽風を模したプラズマ波「ディザスターフレア」の大火力で動力炉ごと蒸発させる。

「アンタの間違いは1つ。このアタシの前に現れたことね」

共闘、アドリブは歓迎。



●ソノ箱ニ近ヅク者ヲ倒セ
 轟音と共に壁が突き破られる。黙々と立ち込める土煙の中から現れたのは巨大な魔導ゴーレム『トレジャリーガード』だった。その体は金色の鎧の様なものに覆われており、その隙間から見える魔力炉はマグマの様に轟々と燃え盛っていた。
「そろそろ疲れたというよりは、飽きてきたわね。同じような奴らが何匹もぞろぞろと……。さて、アンタはアタシを楽しませてくれるのかしら?」
 その姿をみてカスミがぼやく。無理もない、ここに至るまで数えきれない敵を屠って来たのだ。果たして次の相手は手応えのある相手となるだろうか。カスミは若干の期待を込める。
 オオオオオォォォォォ――!!
 そんなカスミに応えるかの様にトレジャリーガードの魔力炉が唸りを上げる。すると次第に胸部の魔力炉が発光し始め――次の瞬間巨大な熱線が一直線に放たれカスミを襲う。
「ちょっと、急に危ないじゃないっ!」
 熱線が放たれる瞬間に、魔力を帯びた靴の力で滑る様にその場を移動する。膨大な熱量を纏った光が直前までカスミがいた場所を地面ごと抉っていた。
「おいおい、やべえの来たな、おい!」
 その光景を目の当たりにしたスミコは自身に警鐘を鳴らす。
 (あんな攻撃どれが当たってもたまらない!ここは回避に専念しよう)
 迷宮の番人と戦った時とは比べ物にならない程の緊張感が襲い掛かる。その様子を宝箱の陰に隠れて伺うのは遥だ。ここまで来たからには宝箱の前で記念『撮影』くらいしていきたい……と思ってはいたが、まずは目の前のアレを何とかしなければいけないらしい。援護射撃を行う為、拳銃を取り出し構える。そこへ――
「アンタ達、暫くアイツの注意を引き付けてくれる?」
 カスミから提案を持ちかけられる。具体的な相談が行われたわけではないが、先程までの戦いから何かを察したスミコと遥はその提案に頷く。
「さあ、頑張るぞー」
 まずはスミコが声を上げトレジャリーガードに向かって走る。それに気付いたトレジャリーガードがスミコに向かって何度も熱線を放つ。一度でも当たれば致命傷になりかねないその光を、スミコは余裕の表情で躱していく。
「こっちこっちー」
 迷宮内の壁や天井、或いは床などあらゆる個所にフックをかけ、ワイヤーギヤの巻取りによる高速移動を行い敵を翻弄する。トレジャリーガードはその動きを予測し、スミコの移動先に熱線を放つ。だが――
「そんなんじゃボクを捉える事は出来ないよ」
 手にした蒸気ガジェット『ヒートロッド』による蒸気噴出を利用し、空中移動中にもかかわらず自在に移動先を変える事で熱線から逃れていた。熱線を交わしたスミコはトレジャリーガードの正面に立つと今度は敵の足元に向かってワイヤーを伸ばす。ワイヤーの伸縮により一瞬で敵の股下を潜ったスミコは敵の背後から脚部に向かってヒートロッドの一撃をお見舞する。小回りの利かないトレジャリーガードはすぐに対抗することが出来ない。そこへ――
「この距離なら外す事はないかな?」
 いつの間にかトレジャリーガードの足元に接近していた遥が零距離射撃をお見舞する。更に手にした木の杖を払う様にして衝撃を叩き込んだ。一瞬のグラつきを見せるも、しかしその巨体を倒すまでには至らない。攻撃を行った遥を視界に捉えたトレジャリーガードが周囲に無数の魔力球を生み出す。それはあらゆる方向から遥目掛けて襲い掛かった。床を転がる様にして直撃を避けるが周囲を焦がす様な熱気に煽られ肌が焼ける様に痛む。なおも襲い来る魔力球の雨を掻い潜ろうと足に力を込めるが、その時遥は何かに引き寄せられた。なんとスミコがワイヤーを駆使して魔力球の中を掻い潜り、遥の手を掴んでその場から大きく飛び退いたのだった。
だが一息つく間もなくしつこく追ってくる魔力球。それを見た遥は刹那の間思案すると何かを思いついたのか銃弾を放つ。なんと放たれた銃弾が残りの魔力球に接触すると小さな爆発を起こして全て消滅した。ようやく魔力球から逃れた事を確認した遥は『生まれながらの光』を使用し傷を癒する。一方カスミはというと――
「動力は核にある熱源かしら……炎の魔術は逆に吸収される可能性があるわね……。ま、そこいらの術士なら、の話だけど」
 不可解な要素はあれど自分に不可能などあろうはずがない。ましてや二人が作ってくれた時間を無駄にするわけにはいかない。笑みを浮かべるとすぐに真顔に戻り呪文詠唱を開始する。それは迷宮の番人を一掃した時と同じく3つの魔法陣を描き出した。
「貫け、フレイムランス!」
 赤い光を放つその魔法陣から炎の槍が矢の如く射出され狙い通り脚の関節球に降り注ぐ。
「猛る火精の導き――燃えろ!エクスプロージョンバスター!」
 間髪入れず2つ目の魔法陣が光を放ちトレジャリーガードの腕部の武装を中心に爆炎を巻き散らす。
「絶望の福音、彼の地より来たれ!ディザスターフレア!!」
 最後に3つ目の魔法陣が光り輝き、太陽風を模したプラズマ波が胸部の魔力炉に向かって放たれる。空気すら焦がす強力な一撃がトレジャリーガードの魔力炉に刺ささり爆発を起こす。並みのゴーレムであればこの一撃で消し飛んでいたであろう攻撃だったが、トレジャリーガードを仕留めるには至らなかった。立ち込める煙が収まる頃、再びトレジャリーガードが姿を現す。
「えー、あの攻撃を受けてまだ立てるのか、やべえな」
 スミコが心底面倒そうに呟く。
「いえ、どうやら効いてるみたいですよ」
 確かに遥の指摘通り、先ほどまでの攻撃で脚部や胸部などに大きなヒビが入っているのが確認できる。どんなに頑丈でもダメージが入っている事が分かれば後は簡単だ。
「へぇ、少しはやるじゃない。じゃあアンタが倒れるまで何度でも撃ち続けてあげるわ!」
カスミの声が響き渡る。それらの様子を見ながら未だ猟兵達への敵意を失わないトレジャリーガードは、一層魔力炉の炎を滾らせるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ミアス・ティンダロス
やっぱり、強そうですね、このゴーレムさん。
でも、ここまで来たらもう負ける気なんかしませんよ。
最後のひと踏ん張りです。全ての力を込めて、敵を蹴散らそう!

UCで相手が発射した弾丸を相殺したり、動きを封じたりします。



●冷気を撒くもの
 爆炎が巻き起こる。猟兵の放つユーベルコードを受け体に亀裂を走らせながらもトレジャリーガードは倒れない。その胸にある魔力炉がより一層熱気を放ち敵意を露にする。
(やっぱり、強そうですね、このゴーレムさん。でも、ここまで来たらもう負ける気なんかしませんよ)
 その様子を見て敵の強さを感じるミアス。だが彼に恐怖はない。その身に流れる狼の血の影響か、凛とした態度で敵を見据えていた。
「最後のひと踏ん張りです。全ての力を込めて、敵を蹴散らそう!」
 ミアスの声に応えるかの様に敵の魔力炉が唸りをあげる。ミアスを倒す為に魔力炉から魔力の弾丸生成し狙いを定める。だが、構わずミアスは言葉を紡ぐ。
「その小さな祈祷(ささやき)に耳を傾けてください、最も気高い翼をもつ者よ――今こそ、嵐(おもい)が吹き荒れるのです!」
 その小さな口から力強い言葉が響き渡ると宙に魔法陣が出現し、青白い光を放った。光と共に魔法陣から氷の翼を持つ大きな鳥が現れる。それは冷気を纏ったまま敵に向かって一直線に向かって突き進んだ。その軌跡を追う様に冷気が広がり、更に飛翔によって生まれる暴風が冷気を吹雪へと変えた。それと同時にトレジャリーガードが一斉に魔力の弾丸を撃ち出す。その弾丸はその場から動く気配のないミアスを撃ち貫く……はずだった。だが『激凍極嵐・風に乗りて歩むもの(ブリザードベント・イタクァ)』によって支配された空間に捉えられ弾丸はミアスの元へ辿り着く前に音を立てて霧散する。
「ゴーレムさん……これが僕の、僕たちの『おもい』の力です!」
 敵にミアスのユーベルコードが命中する。冷気と熱気の衝突に蒸気が吹き荒れミアスの視界を奪う。暫くすると蒸気が消え、次第にトレジャリーガードの姿が露になりミアスは目にする。その巨体が凍結している事を。もはやトレジャリーガードの灯が消えかかっている事は明らかだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

阿紫花・スミコ
敵の攻撃をワイヤーギヤで回避しながら、スミコはある一点に目を向ける。部屋の入口に置いておいた、からくり人形の入ったスーツケースだ。
「よし!」
ワイヤーで一気にスーツケースの場所まで戻り、鍵を開ける。
からくり人形「ダグザ」、こいつで勝負だ!

人形を操りながら、敵の攻撃をかいくぐり、からくり人形の棍棒での一撃をいれていく。ヒットアンドウェイで、攻撃2:回避8ってところかな。
他の傭兵たちとも協力して、敵の隙を伺う。

「これできまりだ!」

人形を高速回転させて、超重量の棍棒の連続回転攻撃を発動させる。
スピニング・スイーブ、これでもくらえ!



●守護者VSガジェッティア
 冷気によって床と一体化した脚部を無理やり動かそうとトレジャリーガードがもがく。かなりの深手を負ってはいるが時間をかければ自由になったトレジャリーガードはスミコ達に襲い掛かるだろう。スミコはワイヤーギアを使い素早く敵に接近するとヒートロッドを振りかざし一撃をお見舞する。そこにトレジャリーガードがお返しとばかりに胸部より熱線を放つ。未だ動き回る事は出来ないが接近戦以外も攻撃手段を持っているトレジャリーガードを完全に封じるには至っていなかった。スミコはワイヤーギアを巧みに操り、熱線を紙一重で回避しながら唇を噛む。今のままでは決め手に欠けている事を知っているからだ。何か……何か後一つ決定打があれば……。そんな中、スミコは視界の端にある物を捉える。それは部屋の入口に置いていた、からくり人形の入ったスーツケースだった。
「よし!」
 胸部から放たれる熱線を掻い潜りながらスミコはワイヤーギアを使い一気にスーツケースの元へと滑り込むと素早く鍵を開ける。
「からくり人形『ダグザ』、こいつで勝負だ!」
 スーツケースより現れたのはケルト神話の神の名を冠したからくり人形だった。ダグザを取り出すと敵に向かってワイヤーギアを飛ばし一気に距離を詰める。ダグザから繰り出される巨大な棍棒が巨大を揺らした。先程とは異なる手応えにスミコは勝機を見出す。ヒットアンドアウェイを繰り返し確実にダメージを蓄積させていくスミコ。だが、ここでトレジャリーガードの自由を奪っていた氷が砕け散る。再び自由を取り戻したトレジャリーガードがスミコの方へ向き直り胸部に魔力を溜める。
 次の瞬間、スミコのワイヤーの移動経路全てを絶つ様に魔力炉から複数の熱線―コアブラスター―が放たれた。逃げ場を全て塞がれたスミコ、その体目掛けて熱線が突きささ……りはしなかった。スミコの背後から飛んできた爆炎が熱線を相殺したからだ。スミコが振り返るとそこには笑みを浮かべるカスミの姿があった。カスミだけではない。遥の銃の弾丸が、ミアスの氷が、スミコに襲い掛かる熱線を相殺する。仲間の援護を受けたスミコはトレジャリーガードを正面から見据えると敵の胸部にワイヤーを飛ばし一気に移動する。
「これできまりだ!」
 ワイヤー移動による慣性を乗せたまま、ダグザを高速回転させる。超重量の棍棒がダグザの回転に合わせて敵の魔力炉に何度も連続で叩き込まれる。
「スピニング・スイーブ、これでもくらえ!」
最後に大きくダグザは身を捻り魔力炉に向かって超重量のインパクトを与える。着地を決めるスミコとダグザの後ろでトレジャリーガードは音を立てて崩れ去るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月30日


挿絵イラスト