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ファナティック・アイドル・ストリーム

#UDCアース

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#UDCアース


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 MG2ALIS。
 不思議な意匠の格好で、とある都市部の地下で広がる、いわゆるアイドル軍団がいる。

 読みとしては、まーがーつーありす。

 おどろおどろしい見た目なのに、なぜかそれが一部の性癖の人にバカウケし、熱狂的なファンを作り出して不定期にパフォーマンスを魅せているようだった。
 虫の殻みたいな帽子に、ザリガニみたいな手と、全体的に甲殻類を思わせるフォルム。
 その上にフリフリとしたフリルの赤白カラーなアイドル衣装を着て、そのミスマッチも人気の一つ。
「いぇーい」
 それが、舞台狭しと並んでいるのだ。
 どこかで聞いたことがあるようなミュージックをスピーカーから鳴らして、一糸乱れない連携のダンスを見せ、抑揚のない声で歌唱する。
「うおおおおおおおお!」
 熱狂だった。
 MG2ALISを讃える声に見送られ、それらは劇場裏に下がっていく。
「調子に乗るなよお前ら……」
 そして控え室、明らかに人間ではない存在がいる。
 叱責するような声を響かせ、頭が巨大化した異形のシルエットがそこにいた。
「お前らなんかまだまだひよっこ! 全部は教団をでっかくでっかくするための踏み台でしかないんじゃい!」
 ええんか!
 そう叫ぶ声は熱を帯び、止まらない壮大な夢物語の語りは続いていく。
「ーー」
 まあ、集団にして個であるそれらは一様に、「めんどくせぇなぁ」という顔でしかないが。
「すべては邪神様の為に」
 一応はそういうことに、なっていた。


 グリモアベースのいつもの片隅。
 丸い、背もたれのない椅子の上に。
 肆陸・ミサキ(狩られるモノ・f00415)は一人座っていた。
 やってきた猟兵達を退屈そうに待っていて、いざそれらが来るとニヤリと笑みを浮かべた少女は立ち上がる。
 そうして呼び止めた彼らを前に、声を出すのだ。
「やぁ、遅かったじゃないか。待ちくたびれちゃったよ?」
 と、いつものように、そう言って。
「UDCアース、もう知ってるよね? 邪神教団の動きがあったみたいだから、手を借りたいんだ」
 説明を始めた。
 主要都市から少し離れた近郊部、そこそこ賑わうその場所に、アイドルグループが活動しているというのだ。
 その名もMG2ALIS。正真正銘オブリビオンだ。
 なぜかファンも大量に着いてしまっているが、その目的は、
「邪神復活の為の生け贄集め、そう考えて間違いないだろうね?」
 信仰はもっとも強い贄の材料だ。
 神であるなら、間違いなく。
「例えそれがファナティック……狂信的なファンであってもね。いや、ともすればそれこそ、もっとも適しているのかもしれないけれど」
 ともかく。
「化けの皮を剥がしてやろう。アイドルの舞台に乗り込むんだ」
 対バンライブ形式というのもいいし、歌ではなくパフォーマンスで目立って注目をかっさらうのもいいだろう、それにアイドルとして間違っていると思うなら、目の前で物申しても効果はあるはずだ。
「理解できた? オッケーそれじゃ、みんなで目指せ、トップアイドル、だね!」
 なんか違わない?
 そんなツッコミを無視して、ミサキは世界を繋いだ。


ぴょんぴょん跳び鯉丸
 お世話様です、私だよー。
 そんなわけでアイドルです。
 ……他に言うことないですね、とりあえず乗り込んでアイドルっぽいことしましょう。
 よろしくお願いいたします!
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第1章 冒険 『邪神が潜むアイドル劇場』

POW   :    アイドルの楽曲を歌う

SPD   :    オタ芸を披露する

WIZ   :    アイドル知識を披露する

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ムルヘルベル・アーキロギア
うむ……うむ?
UDCアースの邪神教団はそんなことまでするのであるか!?
わからん……ワガハイの理解を超えている……!

いやしかし、知恵者を名乗る者として、不理解で終わらせてしまっては手落ち
ゆえに! この世界のアイドル文化を徹底的に〈世界知識〉と〈情報収集〉で調べ上げるのだ!
もしも猟兵のなかにアイドルに詳しい者がおるならば智慧を借りよう
「なるほど、ふむふむ、ふーむ……わからん、全然わからん!」
いやしかし、ふむなるほど、これは興味深い……
って目的が逆転しておる気がする!
まあともあれ、そうして得た知識をもとに【WIZ】で彼奴らを論破してやろう(アイドルでもファンでもよい)
絡み・アドリブ大歓迎


真莉・絵井実
【1036プロダクション】
 60歳デビュー、元男役永遠の30歳、N代目花子さん、魚屋の宣伝。アイドルに型はない。そもそもidleは偶像、オブリビオンでなければ何の問題もない。
 せやけど、潜在顧客を奪おう、いや人類を危機に陥れようちゅうねんからほっとくわけにもいかんやろ。講釈を垂れててもしゃあない。

 ここはフロアに出て若い子らの援護に回るで。事務所権限でセトリを把握してコールのタイミングで内容を書いたスケッチブックを提示する。この役は絵井実にやらせるか。ほぼ棒立ちでええし。
 自分のステージよりよっぽど気楽や。ロマンス系が入ったら体はちょっとしんどいけどな。久しぶりに、純粋に楽しませてもらうで。


東雲・紫乃々
【1036プロダクション】で参加。

「にわかアイドルなんかにぃ、負けるわけにはいかないんだよねー。それいけみんなー」

相手がアイドルユニットで来るならこっちも事務所の面子を動員して臨時ユニットからの対バンだよねー。ユベコないんでPOW使用の【歌唱】込みで『Yeah! Girls!』を歌うよー。
歌いながら【コミュ力】で客席からのコールも誘ってみるかなー。
ポップなメロディラインに力強い歌詞が乗ってる感じの曲だけどぉ、ちゃんとした歌詞はついてないんでその辺はMSさんにお任せだねー。

「ギターソロ、かもーん」
「まだまだー。後ろのみんなももっと声出してこー」


大宝寺・朱毘
【1036プロ】で行動。
【POW】で普通にアイドルする。

「まあ、何だ。ウチも割と何でもアリな方針だけど……ガチの生け贄集めってのは、アイドルのやるこっちゃねーやなぁ」

MG2ALISと対バン。
使用楽曲は「Yeah! Girls!」
何より強く、早く、輝く存在たる猟兵でありアイドル、それを主張する力強い歌詞が、同じ1036プロのメンバーから紡がれる。
自身は主に【楽器演奏】によってギターでメインメロディを奏でる。

紫乃々(f04886)にギターソロを要求されたら、そんなパートあったっけと思いつつも、前に出て【パフォーマンス】を利して跳んだり跳ねたりしつつ演奏し、注目を奪う。
「っは、まだまだ行くぜ!」


ラビ・ラビィ
【1036プロダクション】チームで参加ラビ
(他のメンバーの事は名前を呼び捨てで呼びます)

【POW】
普通にファンもできてるみたいだし、力技より正攻法ラビ
歌でファンを味方につけるラビ!

◆レッツ対バン!
ラビ達は1036プロダクションの者ラビ
アイドル猟兵らしく音楽で勝負するラビ!(らびびーん)

曲は「Yeah! Girls!」(イェーガーズ)ラビ!
皆で仲良く歌うラビ♪(アイドルモードらびらっび
ハモリは任せろー、ラビー!

◆合間に…
お歌だけじゃつまらないのでちょこまか可愛く踊ってます
うさみみテレビウムの不思議なキュートさを売り込みます
「へーい、らびらっびー!」
猟兵もアイドルも、目一杯やるラビ!


天道・あや
POW
よーーし!どっちがトップアイドルに相応しいか勝負!!って事でレガリアスシューズでステージに飛び込み参加!サウンドウェポンのマイクであたしの歌であっちのファンをあたしのファンに!それじゃいっくよー!あたしの思い届け!


水梨・リッカ
【1036プロ】
甲殻類にフリフリ衣装って、かなりニッチなところ狙ってない!?
でも私たちだって、個性は負けてないもん!
ってことで、1036プロのみんなとパフォーマンスするよ☆
グッドナイス・ブレイヴァーで、遠くのお客さんも見えるようにね☆

「みんなーっ、今日はよろしくねーっ!」
「トップアイドル目指して、頑張っちゃいまーす☆」

歌うのは『Yeah! Girls!』!皆で歌う私たちの曲☆
明るい笑顔とパワフルなダンスでアピールするよ!


水梨・コト
【1036プロ】
統率のとれたダンスは綺麗だね。でも、熱のこもってない歌っていうのはどうなのかな。
アイドルなら、自分の想いを歌やダンスに乗せて、最高のパフォーマンスをすべきだよ。
今日は1036プロの皆で、最高のライブをお送りするよ。
グッドナイス・ブレイヴァーで、なるべく沢山のお客さんに見えるように。

「私たちの実力、見せてあげる」
「知ってる人も知らない人も、声出していこうね」

歌うのは『Yeah! Girls!』だよ。MG2ALISと同じ、全員で歌う曲。
個性的な皆が一つになる、その瞬間を見ていって。


花咲・桜華
【1036プロダクション】
ライブ会場でテンションはあがりまくり!
先輩達の足を引っ張らないように頑張るよ!

黒いゴシックパンク系の服装でレースのローブを腰に巻いて女子っぽく

MG2ALISが演じている時
SPDでヲタ芸を絡めたダンスを踊るよ!
舞台前で観客に迷惑にならないように注意して、少しアクロバットなパフォーマンスをしかける(ブレイクダンス、ロックダンス)
もちろん笑顔も忘れずに。

自分が得たファンは先輩達のライブで見惚れる。
テンションの高いところではサイリウムをブンブン振って、先輩達の名前を叫ぶよ。

MG2ALISが邪魔をするようなら『奇跡の破壊者』で捕えちゃうよ!
「先輩達のライブは邪魔させないよ!」



●レッツ、アイドルバンド対決
 地下のライブハウス。
 閉塞された空間にしては広い、かなり大きなステージは今、熱気に包まれている。
 売り出し中のブレイクアイドル、MG2ALISのパフォーマンスに、観客達は滾る想いで声援を送る。
「うむ……」
 それを、ムルヘルベル・アーキロギア(執筆者・f09868)は頷いて、
「うむ?」
 全く理解が出来ていなかった。
 え、UDCアースの邪神教団ってアイドルプロデュースまでするのであるか!?
 そんな衝撃に心打たれる彼は、しかし奮起した。
 知恵者を名乗る者として、理解出来ぬからと理解を怠るは手落ちも手落ち。
 故に、彼は持ちうる手段でアイドル文化を調べ上げた。
 客の反応、言葉、動き。アイドルの歌詞、ダンス、サービス。
 世界の知識と照らし合わせ独自の解釈を混ぜ込み、ハッとした表情で手を打ち。
「なるほど、わからん、全然わからん!」
 いやぁ面白い、興味深いな!
 と、なんだか目的が逸れそうな思考が、肩を叩く感触に引き戻される。
「ちょっとええか?」
 真莉・絵井実(レインボー姐さん・f00176)だ。
 1036プロ所属の現役アイドル(37歳)である彼女も、もちろん猟兵である。
「あんたもご同業やろ、わからんなら手短に説明するさかい、手伝ってや」
「ほう、ご教授願えるか!」
 知慧を借りれるというなら有り難い。
 そう喜ぶムルヘルベルに頷いた絵井実は、ええか? と前置きを一つ。
「六十路とか、永遠の30歳とか、エトセトラあるけど。そもそもidolってのは偶像や、そこに決まった型はない。せやけど、や。人類を危機に陥れようっちゅうのはあかん」
 あの正体がオブリビオンで、その目的が生贄というのなら、それは講釈云々の話ではない。
「ならばどうする」
「そんなん決まっとる。アイドルには、アイドルで対抗や」
 言って、絵井実はA4サイズの紙を見せる。
 それはステージのセットリスト。
 本来の決まっていたモノではなく、飛び込みで、ぶっつけ本番で、アドリブ満載のモノ。
「まずは、MG2ALISからうちらに目を向けさせる。正面から音楽で、叩き潰したろ」


 華やかで、賑やかな、音楽の濁流を突っ切っていく。
 立ち入り禁止のロープを張る、腰高の支柱に足を掛けて、天道・あや(駆け出し猟兵・f12190)は跳んだ。
「なんだなんだ、乱入かぁ!」
「まーがーつーの邪魔するなよぅ……」
 ざわざわと騒ぎ出すMG2ALISのファン達を前に、あやは物怖じすることなく満面の笑顔を浮かべ、自前のマイクを前に息を吸い込んだ。
「……うちのプロダクションとちゃうけど、ま、ええやろ」
「これが対バンというものであるな……!」
 理解の頷きをするムルヘルベルの隣、絵井実の指示で曲が変わる。
 それに合わせ、足でリズムを取るあやはMG2ALISに向け指を突き付け、
「どっちがトップアイドルに相応しいか、勝負!」
 宣言する。
 リズムの早いイントロがMG2ALISのメロディを消して、あやの為だけにスピーカーは音を産み出した。
「ちょっと待てよ、目当てのアイドルはあっちじゃないんだよ!」
 しかし不平不満はある。
 当然の反応であるが故に、対応策は用意した。
 それは、ムルヘルベルの言葉だ。
「確かに、目当てとは違うかもしれない……だが、考えようによってはチャンスであろう」
 立ち入り禁止のテープを越え、ざわつくファン立ちに向き直った彼は言う。
「ワガハイ、まだよくわかってはおらぬが……あれはまだ無名のアイドル。そんなアイドルがこの場に飛び込むなど勇気と胆力の賜物と見えるであるな?」
「えっ、あっ、おう……?」
「つまりごたごた言わずに歌を聞いて判断するがよい!」
 無理矢理、勢いて押しきった。
 しかし実際、敵のファンを引き込めるかはあやの実力次第だ。
 それを理解しているからこそ彼女は笑い、自分の実力を疑わない笑みで観客を見て、
「いっくよー! あたしの思い、皆に届け!」
 パワフルな歌声を、ライブハウスに轟かせた。


 あやが舞台で魅せている頃、そのステージ裏に、彼女らはスタンバイしていた。
「みんな、準備いーい?」
 音頭を取る東雲・紫乃々(裏腹あまのじゃく・f04886)は、揃った四人の表情を見る。
「まあ、なんだ、ウチも大概自由だけど……ガチの生贄ってのはアイドルのやるこっちゃねーやな」
 ギターの具合を確かめる大宝寺・朱毘(スウィートロッカー・f02172)は、言葉自体は普通だが、やる気は見える。
「ラビ! アイドル猟兵としてはアイドルオブリビオンに負けられないラビ、音楽で勝負ラビー!」
 表情をモニターに映すテレビウム、ラビ・ラビィ(らびびうむ・f00825)の気合いも十分だ。
「甲殻類にフリフリってかなりニッチを狙ってるよね! まあでも私たちだって、個性は全っ然負けてないもん! ね、コトちゃん!」
「統率の取れたダンスは綺麗だけど、熱のない歌ってどうなのかな。私達は、自分の想いを歌やダンスに乗せて、最高のパフォーマンスを魅せる……それだけだよ、リッカ」
 元気な水梨・リッカ(ラプワの元気担当・f02794)と、クールな水梨・コト(ラプワのクール担当・f01016)の二人。
 温度差はあれど、想いは真摯だ。
「まーにわかアイドルなんかにぃ、負けるわけには行かないんだよねー」
 グッと握った拳を開いて、紫乃々は五人の真ん中に差し出す。
 それに全員が手を乗せ、お互いに顔を見合わせて、
「1036プロー、ファイトッ」
「オー!」
 舞台へと飛び出していった。


「うわーここがライブ会場かー……!」
 舞台裏で決起が起こる、その少し前。
 観客達の最前線に、花咲・桜華(桃色ワーウルフは深淵を覗いてやってきた・f04874)は居た。
 ステージではちょうど、あやのパフォーマンスが終わった辺り。
 ファンの多くを魅了した歌声は、しかし、終わればMG2ALISに帰ってしまうかもしれない。
 獲得したファンを、繋ぎ止めるモノが必要だ。
「先輩の足を引っ張らない様に、頑張るよ!」
 思い、絵井実を見る。
 重なる視線に彼女は頷き、桜華もまたテープを飛び越えた。
 腰に巻いたレースのローブが、動きに大きく翻って観客の視線を奪っていく。
 側転、とんぼ返り、バック宙と決めて、注目を完全に集めた彼は、ニッと笑顔を見せて、キレの良いダンスを披露した。
 乗るリズムはMG2ALISのものだが、そこには1036プロのリズムが混じった、言わば混成のテンポだ。
 ロックダンスの要領で、音の切り替わりには動きを急に止め、激しいイントロではブレイクダンスで体を回す。
 それを見るファンは、聞きなれた音楽に乗るか、真新しい音楽に乗るべきか、迷い、戸惑い、しかしその時。
 MG2ALISの曲を完全に塗り替える、ギターの音が鳴り響いた。


「Yeah!」
 コトのキーボードと、朱毘のギターの伴奏で、1036プロのアイドル五人がステージ乗り込んでいく。
 弾む様なメロディはポップスを連想させ、知らない人でも聞きやすくノリやすいものだった。
「ーー!」
 元々、やらされて舞台に立っていたMG2ALIS達だ。突然の二転三転する事態に付いていけず、出遅れは大きい。
「みんなーっ、今日はよろしくねーっ!」
「私たちの実力、見せてあげる」
 その間にも、リッカとコトの呼び出した撮影ドローンが1036プロの面々をいろんな角度で撮影する。
 観客だけではなく、モニター越しの中継を見る人達へもパフォーマンスを魅せていくのだ。
「へーい、らびらっびー!」
 声も、キーも違う五つの音色。
 そのハモりを担当しつつ、ラビは小さな体を舞台一杯に動き回って、キュートな魅力をアピールする。
 観客の視線は不思議なうさみみの揺れに釘付けだ。
 しかし、1036プロの魅せ方はまだ始まったばかり。
「ほらほら行くよーっ」
「知ってても知らなくても、声出していこうね」
 対局なリッカとコトのパフォーマンスは、その差を魅せること。
 リッカは明るくパワフル、大きな動きのダンスで、コトは精確でキレがよく、一挙手一投足に凛としたハリがある。
 だが不思議と、その違いが魅力に見えるのだ。
「んじゃーそろそろ、ギターソロかもーん」
(んなパート決めてねー……!)
 曲も終わりに近づくCメロのタイミング。
 紫乃々のアドリブでの振りに朱毘は応えた。
 一歩前へ出て、ワンテンポ速めたリズムをギターで奏で、観客の視線を浚う。
「っは、まだまだ行くぜ!」
「うおおおお!」
 掻き鳴らした音に、観客のテンションは最高潮。
「まだまだー後ろの人ーみんなもっともっと声だしてこー!」
「うぉおおおおおお!」
 もはやMG2ALISのファンも、今や1036プロのメロディに飲み込まれている。
「うおー先輩方! めっちゃ輝いてます!」
「よくわからんがとても輝いているであるな!」
 そして、桜華とムルヘルベルの振る色とりどりのサイリウムが、ライブハウスを染めていく。
 五人のアイドル、その個性的な面々の特色が混じりあった様に、一体感に包まれていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『マガツアリス』

POW   :    古き神々の意志
【邪神「第零の蟻」】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
SPD   :    呪われし鉤爪
【異様に膨れた両腕の鉤爪】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    軍隊蟻の行進
いま戦っている対象に有効な【悍ましき妖虫】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「計画は失敗! はーつっかえねーなぁー! もういいよ、そこにいるやつら全員皆殺しで生け贄じゃい! ちょっと早まっただけ! かかれぇーい!」
 謎のプロデューサーの掛け声により、MG2ALIS改め、マガツアリスの集団は衣装を破り捨てる。
 殺戮こそ本来の使命だ、と。
 一気に殺戮を進めようと襲い掛かるのだった。
ムルヘルベル・アーキロギア
ふうむ、やはり百聞は一見にしかず。体験してみてこそわかったのである
アイドル文化とはなかなか興味深い! ワガハイもあのあれ、推しとかやってみたいのだ!
ってアイドルやめるんかーい! オヌシら切り替え早いのであるな!?
……まあ、あそこの妙にスルメ臭そうなプロデューサーはさておき
ここからは我らの得手よ、宝石賢者の智慧を見せてやろう
「ワガハイも輝きは生み出せるぞ。きらめく魔法の炎をな!」
〈全力魔法〉と〈高速詠唱〉により、【ウィザード・ミサイル】の雨を彼奴らに降らせる
妖虫がワガハイに食らいついてくるやもしれぬが、まあ所詮は牽制よ
「本命はワガハイではないぞ、そうであろう?」
一網打尽は仲間たちに任せるのだ!


天道・あや
SPD
「ちょーーっと待ったーー!悪いけどそうはさせないよ!今此処にいるのはアンタ達のファン(生け贄)じゃなくて…あたし、私達のファンなんだから!!ファンに手出しはさせない!」

そんな風に見得を張った後スカイステッパーで跳躍してその跳躍中に姿勢を変えて天井を蹴って空中回転した後マガツアリスの集団を飛び蹴りを放つ!
その後はサウンド・オブ・パワーを歌いながらマイクスタンドで攻撃!

「二曲目いくよーー!」



「ふうむ、やはり百聞は一見にしかず。体験してこそ理解は深まるものであるなぁ」
 顎に手を当てながら、ムルヘルベルは頷く。
 アイドル文化、興味深い。
「ワガハイもあの、あれ! 推しドルとかやってみたいのだ!」
 そう言いつつ、しかし。
 ……見た目全員同じであるのが難しいところであるな?
 そう考えること一瞬、プロデューサーの鶴の一声によりMG2ALISは解散してしまう。
「ってアイドルやめるんかーい! オヌシら切り替え早いのであるな!?」
「ちょーっと待ったー! 悪いけどそうはさせないよ!」
 思わずツッコンだ言葉に続いたあやにムルヘルベルは、そうだそうだ言ってやれ、と続きを待つ。
「今、ここにいるのはもう、アンタ達の生贄じゃなくて……あたし、いいえ、私達のファンなんだから! ファンに手出しはさせない!」
「……そうであった」
 アイドル云々の前に奴等はオブリビオン。
 ステージで輝く光景ではない、今より始まるのは、持てる知恵と力を使った戦いだ。
「ここからは、我等の得手よ。宝石賢者の知慧を見せてやろう」
 魔力を放出するムルヘルベルに、マガツアリス達の行動が起こる。
 前列に揃った彼女らは、腰の殻から中型の飛行する虫を召喚。
 クリスタリアンであるムルヘルベルの体を、噛み砕く為に顎が発達した虫達だ。
 ……戦いの方がイキイキしてるであるなぁ。
 しみじみとそう思い、
「ワガハイも輝きは生み出せるぞ。きらめく魔法の炎をな!」
 周囲に満たした魔力を、無数の炎に変換した。
 虫が飛び込んでくるのに合わせて放ち、しかし炎はそれらを無視してマガツアリス達を襲う。
「本命はワガハイではないぞ」
 ビシ、ガシ、と食らいつく妖虫を掴んで潰し、ニッと笑って言う。
「そうであろう?」
「その通り!」
 炎に紛れて行くあやがそれに応えた。
 跳ぶ。
 脚に装備したレガリアが空気を溜め込み、一気に放出させることで二度目の跳躍を入れる。
 ーー跳ぶ。
 身体を半回転させ、天井への着地を為した後、マガツアリスの塊へ一直線に飛び込んでいく。
「ど、りゃー!」
 鋭く振り下ろす脚の一撃をぶちこみ、敵を吹き飛ばしながら降り立った。
「じゃあ二曲目、いくよー!」
 マイクスタンドを振り回し、先と変わらないパワフルな声を響かせて、あやは暴れまわった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

花咲・桜華
音楽をダンスをアイドルを愛した観客に罪はないし、大事にするべきもの
それを生贄だなんて勿体ない。いらないなら『1036プロダクション』でいただいちゃおう

サイリウムを腰に引っ掛け、手には黒いダガーを構える。
観客の波に流されないよう、フックワイヤーで空中へと飛ぶ。
最短で最速で最適なタイミングで飛んでいく。

こけている観客や襲われそうな観客を優先的に助けに行く。
【聞き耳】や【暗視】で空中から探し出して急行。
「大丈夫? 焦って逃げると危ないから気を付けてね?」
「だめだめ♪ ボク達のファンになってもらうんだから」
笑顔は忘れずに。

敵はダガーと「奇跡の破壊者」で撃退する。
逃がすための時間稼ぎ。倒せるならやるよ!




 始まる戦闘の音を背中に、桜華は観客側に立っていた。
 突如の事態に人々は困惑し、出口へ逃げ惑う、その混乱を軽減するためだ。
 フックワイヤーを、天井に剥き出した鉄骨に撃ち込み、眼下に人々を捉え、
「ーー大丈夫? 焦って逃げると危ないから、気を付けて!」
 足をもつれさせ、逃げ遅れるファンの前に降り立って助け起こした。
 笑顔を向けて、手を差し出し、それを掴むファンを引っ張り上げる。
「音楽と、ダンスと、アイドルを愛した。そんな大事にするべきファンを生贄になんてさせないよ」
「……けど、私達は騙されていたんだ……アイドルに熱中なんて、しない方が……」
 傷付いた心情を吐露するファン達。
 けれどまだ、と、桜華は変わらない笑みを浮かべる。
「ダメダメ、みんなにはボク達のファンになってもらうんだから」
「え?」
「見てて、1036プロダクションの輝きを」
 ね!
 と、最高の笑顔を魅せて背を向け、マガツアリスに向き直る。
 黒いダガーを握り、逆の手で閃光を放った。
 ただの目眩ましだ。
 その隙に前へ行って、横薙ぎに振るわれる具現化した鎖を放つ。
「時間、稼がせてもらうよ!」
 そうして、稲光する雷を続けざまに撃ち放って、桜華もステージへ登った。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイラ・ツェレンスカヤ
まあ! アリさんなのだわ!
人の顔にアリさんの身体、なんて可愛らしいのかしら!
アイドルはしないの?
レイラ、応援してあげるのに!

アリさんといえばたくさんだもの!
レイラも20人のレイラを呼び出して一緒に戦うのだわ!
レイラのツヴィトーチヌイでアリさんの首と身体を切り離していってあげるかしら1
首を落としてから、2回攻撃でとどめを刺すのだわ!
頭がいいかしら、身体がいいかしら1

敵の攻撃は致命傷になるもの以外は避けないのだわ!
だってどんどん傷付いていくレイラも、惨めで無残で、とっても可愛いのですもの!



「まあ。まあっ、まあ!」
 逃げていく観客の流れを逆らって、レイラ・ツェレンスカヤ(スラートキーカンタレラ・f00758)は小さな体で歩いていく。
「アリさんなのだわ! 人の顔にアリさんの身体、なんて可愛らしいのかしら!」
 喜色満面の顔で、ガランとなった客席に一人、ポツンと少女は立ち止まる。
 きらびやかなステージの上で、戦う猟兵とマガツアリス達のやりとりを眺め、首を少し傾けて言う。
「アイドルはおしまいかしら? レイラ、応援してあげるのに!」
 そんな疑問を訴える少女に気づいたマガツアリスの動きは単純で、ズラズラと連れ立った群れが取り囲む様に配置される。
 誰であろうと、生け贄に代わり無い。そういう事だ。
「うふふ、そう、次は戦うのね! それならレイラも戦うのだわ!」
 それを、レイラは肯定する。
 手には黒の剣。
 視界に沢山のアリさん達。
「アリさんと言えばたくさんだもの! それならレイラも20人のレイラを呼び出すのだわ!」
 うふふ、うふふ、うふふ。
 笑みが伝播する様に木霊する。
 取り囲みへ、真っ向から対する様に相対したレイラ達は、笑顔のままに戦闘を開始した。
「ーー!」
 素早く、鋭い。
 きらめきを飲み込む黒の軌跡が、マガツアリスの首を食む。
 切り離された頭と胴体はしかし、昆虫らしくまだ生きていて、
「頭がいいかしら」
 踏み潰す。
「身体がいいかしら!」
 刺し貫く。
 丁寧に、首を斬って、止めを刺していくレイラ達。
 しかしそれは、隙も大きいということだ。
 少女は、それを理解している。
 マガツアリスが持つ両腕の鈎爪が、無防備な自分の身体を傷付けていく。
「ああ」
 血が噴く、痛い、流れ出る色。
「とっても惨めで、とっても無惨なレイラって、とっても可愛い!」
 少女はそれらを喜んで、マガツアリスを蹂躙した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

大宝寺・朱毘
【1036プロ】で行動。

・心情
「本性現しやがったか。これでこっちも、遠慮なく暴れられるってもんさ」
口でそう言いつつ、もう少しアイドル対決していたかったとも思っている。
(オドロのくせして妙に人気になってたんだよな、コイツら。何かコツがあるのかなーと思ってたけど、よくわかんなかったぜ)

・戦闘
【サウンド・オブ・パワー】で猟兵らを援護。
歌は引き続き『Yeah! Girls!』
歌詞は「誰より強い、誰より速い、誰より輝く、だってアイドルは、イェーガーは、希望の象徴なんだから」的な感じで、アイドルを賛美するパート。
アイドルたることを捨てたマガツアリスは共感しまい。
自身にマガツアリスが襲ってきたら、蹴る。


東雲・紫乃々
【1036プロダクション】で参加。

「さすがにわかアイドルー。アイドルとしての信念もプライドも何もないって感じー?」
 
珍しく少々怒りを含んだ表情をみせるがそこは本業。すぐさまいつもの小悪魔めいたスマイルを浮かべ、再び『Yeah! Girls!』を歌いながら斬り込んでいく。
ダンスのステップからマイクスタンドで【巫覡載霊の舞】の【なぎ払い】一閃。

「こちとら歌って踊って戦えるアイドル猟兵だよー。半端なことしかできないそっちと一緒にされても困るんだよねー!」

大宝寺・朱毘(f02172)にマイク差し込み歌わせつつ絡む。

「ほらほらぁ、まだまだ速度上げれるでしょー? 限界こえてこーぜあけびーん」


草剪・ひかり
POW判定
1036プロダクション所属
お色気、即興連携、キャラ崩し歓迎

さて、真打は遅れて登場……ってね!
※実は本業のプロレス興行から慌てて移動してきた

プロレス界の絶対女王、芸能界の肉体派たるひかり様の登場だよ!

私達がどんなに素敵なパフォーマンスを演じても、楽しんでくれるお客様がいなければ何の意味もないよ
そんなお客様を殺害することが使命だなんて、到底わかり合える相手じゃない……まぁオブリビオンだしね!

襲い掛かってくるマガツアリスを文字通りちぎっては投げ、派手なドロップキックで蹴り飛ばす!
最後の一撃は、高い足場からのムーンサルトプレス!
実戦だって、派手に「魅せる」のがプロレスラーってものだよ!




 なんだ、もうライブバトルは終わりか。
 そんな内心の思いは告げずに、朱毘はギターを持ち直す。
「本性現しやがったか。これでこっちも、遠慮なく暴れられるってもんさ。なぁ、紫乃々?」
 そうして、傍らにいる1036プロの仲間、紫乃々に言葉を投げ掛けてチラリと見る。
 ……なんか怒ってる……?
 どこか、ムッとしたような、そうでないような。
 表情に、些細な機微があるように朱毘は見えた。
「ま、さすがにわかアイドルー。アイドルとしての信念もプライドも何もないって感じー?」
 だが、話す言葉と笑みはいつもの小悪魔スタイルだ。
「それでも妙に人気ではあったんだよな、コイツら。何かコツでもあるのかなーって見てたてけど、やっぱよくわかんなかったぜ」
「んじゃーアイドルの格、見せてあげよーかあけびん!」
 やることは決まった。
 ギターとマイクスタンドを構えた二人は頷き合い、一歩を前へ踏み出そうとして。
「お……?」
 目の前のマガツアリスが吹き飛ぶ様を見た。


 草剪・ひかり(次元を超えた絶対女王・f00837)はプロレスラーである。
 しかし1036プロ所属のアイドル(?)でもある彼女は、事件を知りつつも興行の為に参戦が遅れていたのだ。
 現着し、目に入ったのは戦う仲間達で、プロレス界の女王で芸能界の肉体派を自称するひかりにとっては、突撃してしかるべき場面だった。
 故に彼女は跳び、両足を揃えてステージ上のマガツアリスをドロップキックで吹き飛ばして、
「真打ち、登場……!」
 名乗りを上げた。


「あけびんの見せ場を奪われたねー」
「いやお前も大概だからな」
 朱毘と紫乃々の前で、マガツアリスが舞っていた。
 ひかりの豪快な投げによる強制的な舞だ。
 しかしともすれば、彼女のその動きは躍りのようにも見え、
「いや無理があんだろ」
 変にドライな朱毘は認めなかった。
「でもこれでバンドっぽくなったねー」
「どこが?」
「ほら、ボーカルに、ギターに、ドラムだし」
「骨をぶち折るのはドラムとは言わないんだよ紫乃々?」
 たくましいひかりの腕が振り回される。
 ラリアットだ。
 マガツアリスの首下を打ちのめしたそれは甲殻をぶち砕いて骨を砕いていく。
「ま、こちとら歌って踊って戦えるアイドル猟兵だよ」
 改めてマイクを握った紫乃々は息を整えて踏み出す。
 ニッと笑って、吸い込んだ息を全部吐き出す勢いで、
「Year! Girls!」
 叫ぶ。
 とっとと見切りを付けて、歌も躍りも捨て去った半端な奴なんかとは違うのだと、そう示す様に。
「誰より強い 誰より速い 誰より輝く」
 そして朱毘が歌う。紫乃々が叫ぶYear! Girls! という声がレスポンスになるように。
「だってアイドルは イェーガーは 希望の象徴なんだから!」
 歌う。
 ギターの音色に乗せたそれに背を押され、紫乃々は踊った。
 アイドル猟兵、それを証明するように、マイクスタンドを長柄として扱って薙ぎ払っていく。
「そいっ」
「ハイ!」
 マガツアリスをひかりが振り回して投げ、それを紫乃々がズバッと斬る。
「ほらほらぁ、まだまだ速度上げれるでしょー?」
 チラリと挑発的な笑みに、朱毘は嘆息した。
 ……好き勝手言ってくれやがって。
「付き合う方の身になれっての!」
 暴れまわる1036プロの速度に合わせて、朱毘の演奏は速くなり、ステージの敵を殲滅するまでライブは続いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『膨らむ頭の人間』

POW   :    異形なる影の降臨
自身が戦闘で瀕死になると【おぞましい輪郭の影】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    慈悲深き邪神の御使い
いま戦っている対象に有効な【邪神の落とし子】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    侵食する狂気の炎
対象の攻撃を軽減する【邪なる炎をまとった異形】に変身しつつ、【教典から放つ炎】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「んあー!」
 叫びだった。
 慟哭だった。
「我等のアイドルがーっ!」
 悲しみにくれる声だった。
「なにしてくれとんじゃーい!」
 それはマガツアリスをMG2ALISとして祭り上げたプロデューサーの声だ。
 それはさんざん苦しむ声を吐いて、ふぅ、と一息。
「こうなりゃ私がアイドルになるしかないじゃない!」
 変な衣装を掲げて、猟兵に襲いかかった。
ムルヘルベル・アーキロギア
むっ、現れたなオブリビオンめ、アイドル文化を利用するなどと不埒な真似をしおって
ワガハイが直々に成敗えぇーオヌシがアイドルになるのぉー!?
しかもまったくアイドルらしくないではないか! 却下だ却下!
【封印文法】で彼奴の動きを止めてくれよう
アイドルというのはその輝きで人々を笑顔にするものであり、オヌシのようなのは増上慢というのだ
いや頭を使ってない加減で言えばゾンビであるな、このアイドルゾンビィめ!

おほん。ワガハイ柄にもなく熱くなってしまったな
邪神の落とし子なんぞを生み出されたらどんなゲテモノアイドルが誕生するかまったくわからぬし……
仲間との連携が可能であれば、攻撃に合わせてUCを使うとしよう


草剪・ひかり
POW判定
1036プロダクション所属
お色気、即興連携、キャラ崩し描写歓迎

ファンの皆には「生活に困らない程度」のお小遣いを使って頂きつつ
それ以上の「夢」と「元気」をお返しするのがプロレスラー、そしてタレント!

なのに、ファンの命まで自分の欲望の為に奪い尽くすなんて言語道断!
アナタなんかが「アイドル」になったって、誰の夢も満たされはしないんだから!

事務所の仲間を中心に、可能ならそれ以外の皆さんとも協力して
私は私にできること……自慢のパワーで敵の動きを抑え込むね!

豊かすぎる肢体の魅力を教え込むように、得意のコブラツイスト!
人間相手じゃないからギブアップは取れなくても
動きを止めるには十分なんだからね!



「むっ、現れたなオブリビオンめ、アイドル文化を利用するなどと不埒な真似をしおって」
 んあー! という叫びに、ムルヘルベルは構えを新たにする。
 こいつが黒幕だ、であれば倒すのみ。
「ワガハイが直々に成敗をしてえぇーオヌシがアイドルになるのぉー!?」
 ゲテモノを見てしまった。
 フリルシャツを着ようとして、でかい頭に引っ掛かった、簡単に言って変態な姿だ。
 見えない目線に慌てて破り、いそいそとスカートを穿いて、
「オヌシの様なアイドルがいるかぁー!」
「やぁっかましいんじゃい! これが! 我の! アイドル道、なん、じゃべぁ」
 ひかりのドロップキックが炸裂した。
 胸板をぶち抜く一撃だ。
「おおっ、ドロップキック! それに、あれはーー」
 動きを、ムルヘルベルが見る。
 吹き飛び、壁に激突して倒れるプロデューサーへと、ひかりが近付いて行く動きだ。
「ファンの皆に、生活に困らない程度のお小遣いを使って頂きつつ、貰った以上の夢、希望、元気をお返しする。それがプロレスラーであり、タレントよ!」
 熱い想いが溢れ出す。
 うつ伏せのプロデューサーを、腕で首を極め、股座を掴んで垂直に抱え上げた。
「ちょ、ちょ、待て、待つんだウェイ!」
「ファンの命を自分の欲望で奪うなど言語道断! アナタなんかがアイドルになったって、誰の夢も満たされはしないんだから!」
 そして、落とした。
 でかい頭が、強烈に地面へ叩きつけられる。
「ブレーンバスターだ!」
 ムルヘルベルの握る拳に、汗が握られた。
 さらに、衝撃でクラクラとしながら立ち上がるプロデューサーをひかりは逃さない。
 その、手段は。
「コブラツイストか……!」
 自慢のパワーを十分に活かした関節技だ。
「はら、脇、伸びてる伸びて……ぬぅおお!」
 苦悶の声が響いた。
 綺麗に決まった技が、肉体を痛め付けるからだ。
 ミシッ、ミシッと、体の軋む音が響いて、
「た、たすけてぇ! す……スポンサー!」
 影が湧き出た。
 それは、まるで人の様な輪郭を持ち、おそらくは中年男性の様なフォルムで、どことなくお偉いさんっぽく。
「枕営業で得たお得意様じゃい!」
 拘束するひかりを殴り飛ばした。
 自由になったプロデューサーはぜぇぜえと息を整えて、ふぅ、と一息。
「これが、アイドル……!」
「そんなおぞましさいらない」
 影がひかりを追い、ムルヘルベルが改めて向き直る。
「アイドルというのは、その輝きで人々を笑顔にするもの。オヌシの様な増上慢にはわからぬだろうがな! でかい頭でその実なにも考えておらぬゾンビの様な奴め、ゾンビィめ!」
 指で記号を描く。
 魔力を孕んだ不思議な羅列だ。
 それを書き綴り、手のひらで叩いて放つと、
「ーーーー」
 音を述べる。
「なっ、ん……!」
「え、消えた?」
 すると、プロデューサーは困惑の声を漏らして、呼び出された影が消えた。
「邪神の落とし子なんぞゲテモノ確定であるしなぁ……故に、止める!」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

天道・あや
「アンタがアイドル~?無理無理!本当のアイドルならファンを生け贄にしたりなんかしないよ!アイドルにとってファンってのは…純粋に私達を応援してくれる大事な人達!アイドルがファンに与えるのは絶望じゃなくて喜びとか希望とかそういうのなんだからっ!」

ラスト一曲(バトル)!レガリアスシューズでプロデューサーを周りを滑って注意を引きながら最後の一曲(サウンドオブバワー)を歌うよ!それで誰かが攻撃してプロデューサーに隙が出来たらすかさずこれがあたしの想いの乗った重い一撃!をどかーんとお見舞いしちゃうんだから!

「さあ、最後の一曲いっくよーー!」


真莉・絵井実
【1036プロダクション】
 ウチが出るまでもなかったようやな。どうや、1036の若い子らのパフォーマンスは!(入所的には先輩もおるけど)
 でその赤い頭……前にウチの予知で行った時にも見たなぁ。なるほど、いろんな演者がおる中で偶像にこだわるんはやっぱりそういう事か。知らんけど。
 さて……って絵井実またんかぃ……

●戦法
 歌もダンスも上手い奴おるやろ。ここは絵師の出番や。余裕があったらグラフィティスプラッシュでステージを書き換えてドーピング。最前線に出て「『あえて、寝る!』」
 攻撃は引き受けたで。しっかりステージしいや。

 最前地蔵はマナー違反? オブリビオンに?
 この主催ももうあらへんやろ。


東雲・紫乃々
【1036プロダクション】で参加。

「さーて、ここいらでオーラスだよー。って新曲やるのー?」

ちょっとしたミニライブもこれでフィナーレ。
朱毘(f02172)からの無茶ぶりにちょっと眉を顰めながらも、やれやれといった笑みでそれに応じる。
曲目は『Cryout!』
歌詞的には「運命とか宿命とかそんな都合のいい言葉で目の前の現実から目を逸らすな! 辛けりゃ楽しいことやって生きていけばいいんだぜ!」的なメタルロック。
それを【歌唱】を乗せて高音のシャウトを歌い上げる。


「あー無理。もう無理ー。これ以上は喉ダメになるよーあけびーん」


大宝寺・朱毘
【1036プロ】で行動。

「そんなに『アイドル』が欲しけりゃ邪神像でも彫ってろってんだバーローが。あたしらの縄張りを土足で荒らしやがった落とし前、テメーの命で付けやがれ」

まず紫乃々(f04886)に呼びかけ。
「アレやろうぜ。絶賛練習中のやつ」
ギターを鳴らし、処刑用の曲を奏でる。低く轟くようなイントロから入り、次第に音数が増えて手が忙しくなるが、【楽器演奏】を利して弾きこなす。
曲名は『Cryout!』
ボーカルでは低音を担当。
サビの部分では、互いの歌声(というより叫び声)が「喰らい合う」ように響く。
充分に戦闘力が増したところで、ギターを薪割り用の鉞のように振り下ろして攻撃。
「Crush(潰す)!」


水梨・リッカ
【1036プロ】
え、えぇー……さすがの私でも、これは引くよぉ……
スポンサーも変だし、オブリビオンのアイドル界ってみんなこうなの?
まぁいいや、どんな姿でも敵は敵!ポップでキュートな私たちには敵わないってね☆

「それじゃあいっくよー! ミュージックスタート☆」

歌うのは『SpRush!!!』!水も滴るいいアイドルになっちゃえ!
曲に合わせて、プロデューサー目がけて発射!クリーニング代は請求しないでね☆
何度も何度も連射される水圧に、あなたは耐えられるかなっ?


水梨・コト
【1036プロ】
リッカが珍しく大人しくなってる……?このプロデューサー、只者じゃないね……
これがオブリビオンの力なら、私たちは猟兵の力を見せつけるだけ。
どちらがアイドルに相応しいか、全力で争おうよ。

「こういうことも出来るんだよ、私たちはね」

使用するのはサウンド・オブ・パワー。『SpRush!!!』のハモりを歌って、共感を狙おう。
リッカ以外の人も共感してもらえたら何より。こういうサポートも大事だからね。
襲ってくる輩がいたらキーボードで叩き潰してあげる。大丈夫、この程度で壊れるほどヤワじゃないから。




「お、俺は……」
 わなわなとプロデューサーは肩を震わせていた。
 ステージの上だ。
 猟兵達は客席側に降り、スポットライトが照らすそれを見上げる。
「俺は、アイドルなんだ……」
「は?」
 呟く様な言葉は、誰に伝えるでもない。
 言い聞かせるようなか細いもので。
「誰がなんと言おうが、俺はアイドルなんだぁー!」
 叫ぶのは、宣誓だった。
 声と同時にソイツは、炎を身に纏う異形へと変身して、同時に周りへと邪神の落とし子を呼び出す。
「……なら、ほんとのアイドルってもんを、見せてあげるよ!」
 ズラリと並んだそこへ、猟兵は突撃した。
 最後の戦いが、今、目の前に。


「あの赤頭……」
 絵井実ーーいや、内にある詠子の思考が漏れる。
 そうだ、アイツ、確か前に見たことがある、と。
 別の仕事、自分が予知した時のものだ。
 その時はまた別の性格と質だったが、なるほど。
「偶像にこだわるんは、やっぱりそういう事か」
「え、なに、何か知ってるのー?」
「いや知らんけど」
「知らんのかい」
 したり顔で頷く動作に紫乃々は問い、返された言葉に朱毘はツッコんだ。
 うん、知らん。知らんけど。
 二度頷き、彼女はステージに上がった。
 裏方は終わり、魅せるパフォーマンスは同じ1036プロのみんながしてくれた。
 ラストを飾るのも、そうであるべきだ。
「歌もダンスも、上手い奴がおるやろ」
 ちらりと見る。
 ボーカルとギターとキーボードと……元気担当。
「今、私だけ雑じゃなかった?」
「気のせいや」
 ともかく彼女らに任せよう。
「攻撃は、引き受けたで」
 思い、落とし子達へと塗料をぶちまけ描く。床も、壁も、敵も染め、自分用のスペースを確保して強化。
 ドンッと置いたそこらで拾った机と椅子を設置し、腰かけた。
 その場で、彼女は無敵なのだ。
「しっかり、ステージしぃや」
 敵の放火を引き付け、受けながら、絵井実は親指を立てた。


 ステージ上に、六人のアイドルが集まった。
 アイドルと信じて疑わないオブリビオンと、1036プロ所属のボーカルギター組に、同じプロダクションのユニット、ラプワ。そして駆け出しのあやだ。
「アンタがアイドル~? 無理無理、ほんっと無理!」
 ありえない!
 そうあやは叫び、指を突きつける。
「アイドルにとってファンは、純粋に応援してくれる大事な人達! 喜びや希望を届けるべき存在なの! そこに、絶望なんかいらない!」
「……うん、いや……流石の私でも、これは引くよぉ……」
 本来の元気はどこへやら、視線を逸らしながらリッカも言う。
 スポンサーもなんか変だし、オブリビオンのアイドル界はどうなっているのだろうか、と、ドン引きして身を退げたい気持ちが溢れそうだった。
「リッカが大人しくなってる……珍しい。このプロデューサー……アイドル……? 只者じゃないね」
「そんなところ感心しないで!?」
 しかし、リッカの隣にはコトがいる。
 それなら二人は、いつも通りに動けるのだ。
「どんな敵だって、ポップでキュートな私達には敵わないっ!」
「猟兵の力を見せつける。どちらがアイドルに相応しいか、全力で争おう」
 マイクとキーボードに分かれ、二人もスタンバイを完了させる。
「1036もそうじゃない人もプロデューサーも、みんなやる気だねー」
 すごいすごい、と、気を抜いた声で紫乃々はそれを見ていた。
 スタンドをくるくると回して、ね? と相方の朱毘の方へ顔を向ける。
 と。
「そんなに偶像が欲しけりゃ、大人しく家で邪神の木彫り彫って奉ってろってんだバーローが……あたしらの縄張りを土足で踏み荒らしやがった落とし前、テメーの命で付けさせてやる!」
 ……それはアイドルというより極道ものだよあけびん。
 殺る気満々の顔に苦笑を浮かべた。
「よっし紫乃々、アレやろうぜアレ、絶賛練習中のやつ」
「えー新曲やるのー? 無茶ぶりだなぁーもー」
 突然のアドリブだ。眉をしかめて思うが、そういえば自分もギターソロをぶっこんだのを思い出す。
「やれやれだねー」
 鼻で息を吐き、
「じゃ、ここらでオーラス。ツアーの最後はみんな、好き勝手やっちゃおうかー!」
 奏でるバラバラの三曲が、プロデューサーを包んだ。


 鳴らされる音、その濁流に独り。
 プロデューサーはそこに居る。
「供物……神に捧げる音……これこそ……!」
 開いた教典から炎を溢れ出させ、それは自身の身を焦がして延焼した。
 さらに、追加で呼び出した落とし子にもそれは伝播する。
「それじゃ最後の一曲!」
「いっくよー!」
「フィナーレの時間だぜ!」
 息を吸い、アイドル達は歌う。
 コトのキーボードが鳴らす音に乗せたリッカが歌うのは、SpRush!!!
「弾け飛び散るこの想い 全部ゼンブ浴びせるから」
 ピストルの形にした指先を、落とし子に向ける。
 すると、虚空から飛び出す水鉄砲が、炎を消した。
「あなたの元へ」「押し寄せるの」
『SpRush!!!』
 そうして二人で歌い、二人で指差す先に、水の集中放水が行った。
 火種は鎮火し、ずぶ濡れになって巻き込まれる落とし子達はプロデューサーの足元に転がる。
「神の恵みを、よくも!」
 教典のページが捲られる。
 再発火の起こる現場を、別方向からの衝撃が掻き消す。
 それは、重低音に長く響く、ギターの音色。
「運命とか 宿命とか そんな都合のいい言葉で 目の前の現実から 目を逸らすな!」
 波に乗せる、少女のメタルロックな歌声だ。
 速度が上がる。BPMの刻みが短くなる。掻き鳴らし、叫びを上げ、伝える音は魂を震わせる。
 辛いなら、楽しいことをやって生きればいいんだ、と。
「ーー!」
 紫乃々と朱毘のパフォーマンスは、二人の背後に現れる巨大なスピーカーでさらに白熱していく。
『Cry』
 一拍。
 挟まる間に、二人は息を溜め、そして。
『out!!』
 紫乃々のシャウトが衝撃波となって落とし子をぶっ飛ばし、体勢を崩すプロデューサーに朱毘がギターを振り下ろしでぶちこんだ。
「Crush!」
 ステージが壊れるのではないかと、そう思うほどの威力だった。
 仰向けに、大の字に倒れるプロデューサーは、天井のスポットライトを見る。
「……眩しい、な」
 その光の中に、姿を見る。
「これが、アイドルの想い! 受け止めてみなさい!」
 輝くアイドルが、彼の見る最期のーー。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月27日


挿絵イラスト