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帝竜戦役②〜強襲のですわドラゴン

#アックス&ウィザーズ #戦争 #帝竜戦役 #群竜大陸

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「さあ皆、戦争の時間よ」
 子豚・オーロラ(豚房流剣士・f02440)が集まった猟兵たちに言う。猟兵たちも既に状況把握しているのか、皆真剣な面持ちだ。
「まず制圧して欲しいのは『皆殺しの平野』と呼ばれる場所よ。ここではドラゴン化し、翼と角と鱗を生やしたオブリビオンの集団が闊歩しているわ。こいつらを一団ずつ叩き潰してきてちょうだい」
 もちろんドラゴンの特徴は飾りなどではない。翼は飛行能力を持ち、角は攻撃力を上げ、鱗は硬い守備力を与えている。だがその代償か、オブリビオン達は狂暴化し、元の性格がどうであれ殺意に満ちた存在となっているという。
「今回ドラゴン化しているのは子豚・ルルカという魔法使いの女よ。正確には魔法で作られた分身体だけどね。名前から察せるかもしれないけど、豚房流法術という魔法を使ってくるわ」
 本人や異世界の豚房流と戦ったことがある者もいるのだろう。一部の猟兵から『あれか……』とでも言うような微妙な空気が流れた。
「ただ、さっきも言った通りこいつはドラゴン化しているわ。元々魔法での遠距離攻撃が得意ということもあって、空から一方的に魔法を撃つような戦い方をとってくるの。さらにどうにか攻撃を当てても鱗で弾いてしまう。その辺りにどう対処するかが鍵となるかしら」
 例えば、とオーロラは指を立てる。
「飛び道具主体で戦う、ユーベルコードや装備で自分も飛ぶ、挑発して降りてこさせる……とかね。それから敵の鱗も完全じゃない。一部鱗に覆われていない隙間があるの。場所はここよ」
 そう言ってオーロラは自分のみぞおちをとんとんと叩く……片手で胸を持ち上げながら。
「お察しの通り敵は攻防に胸を使ってくるから、それをどうにか掻い潜る必要があるかもしれないけど、とにかくここを攻撃できれば大ダメージを与えられるわ。頑張って狙ってちょうだい」
 やはり豚房流……という感じもするが、ともあれ大事な初戦であることには変わりない。
「それとちょっといい話もしておくわ。ドラゴン化した敵の体からは『竜胆石』って言う宝石が取れるんだけど、これが一つで金貨40枚……UDCアース換算で40万円くらいの価値があるわ。もちろん倒した敵からお宝をはぎ取るのは冒険者として当然の権利。自分が倒した分は遠慮なく持ってっちゃってちょうだい」
 笑ってそう言うと、オーロラはグリモアを起動する。
「さあ、大冒険の幕開けよ。皆、いってらっしゃい!」


鳴声海矢
 こんにちは、鳴声海矢です。始まりましたね帝竜戦役!

 まずは第一弾として、ドラゴン化した豚房流法術士を退治していただきます。
 このシナリオにはプレイングボーナスがあります。条件は以下の通り。

『プレイングボーナス……空中からの攻撃に対処し、硬いうろこに覆われた「急所」を攻撃する』

 各々の得意な方法で是非狙ってみてください。ちなみに鱗の隙間は今回はみぞおち部分にあります。通常時は胸で隠れていますが、すっごい揺れるので狙うのは不可能ではありません。また無対策だと敵は空から一方的に攻撃してこようとします。
 敵は殺意に満ちてあまりまともに会話は出来ませんが、知能が下がっているわけではないので言葉による挑発なども有効です。
 また敵を一体倒すごとに40万円相当のお宝『竜胆石』をゲットできます(アイテムとしては貰えません)。そう言った欲望全開で挑むのも冒険の醍醐味かもしれません。
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第1章 集団戦 『『豚房流法術士』子豚・ルルカ』

POW   :    豚房流法術・ウォールオブバスト
対象の攻撃を軽減する【防御魔法により、壁の如き乳房を持つ体 】に変身しつつ、【そのまま前進してサイズと重量による制圧】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    豚房流法術・ダブルバストブラスト
【両手から放つ細い魔力波 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【両乳から放つ特大の魔力波】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    豚房流法術・テンプテーションバスト
【激しく揺れる両乳 】から【幻惑魔法】を放ち、【魅了】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:すねいる

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「おーっほほほほ! 皆殺しですわ!」
 竜の翼で宙を舞い、両手両乳から魔力を放って地上をなぎ払う爆乳の群れ。乳が揺れるごとに地面が抉れ、山が吹き飛び、木々がなぎ倒される。
 さあ、この荒れ狂う爆乳軍団を制圧するのだ!
シャルロッテ・ヴェイロン
(そういえば、キマイラフューチャーでも似たような奴と戦ってたなーとか思い出し)
――よし、バカはさっさと殲滅しましょう(「巨乳にはバカが多い」とミヤモト・マサシも言って…ねーよ)。

とりあえずSTGの自機をLv60で作って【操縦】しましょう(残りのLv分はオプションにする)。
で、敵の初撃を【見切り】つつ、弱点が見えたところを【誘導弾】で攻撃していきましょう。弱体化してきたなら全武装【一斉発射】でとどめといきましょうか。
(ここでさりげなーく、敵に「つるぺた」の魅力をアピールしてみたり(【ブームの仕掛け人】))

※アドリブ連携歓迎


日上・文女
「またばるんばるんの相手…」

嫌な思い出を頭の隅に追いやりつつ敵を確認。遠距離、空中戦となると自分が取れる手段は限られる。
UCを発動し、従順な個体を残して敵に突撃させる。
数で撹乱しながら頑張って挑発とかしてみる。
「こ、この品の無いばるんばるん!勝ち目なんかないから、あ、諦めなろー!」
「へーんだ、そんな遠くから撃ったって、当たらないもんねー!」
心底怖くて涙声にならないよう頑張りながら声を張る。
挑発が上手くいって距離を詰めて来たら、全力で逃げる。
機動力は多分向こうが上。引き付けて、タイミングを図って特攻兵器を全機突撃。
少しだけでいい。動きを止めれたなら待機させてた個体を弱点目掛け、バットで打ち込む。



「またばるんばるんの相手……」
 日上・文女(アイムノットヒーロー・f16173)は嫌な思い出を頭の隅に追いやりながら、空中を飛び回る子豚・ルルカたちを確認する。敵は実にばるんばるんな上、自在に空を飛んで魔法を辺り構わず撒き散らしている。正直様々な意味で自分とは相性が悪い相手だ。
 そしてその隣で同じく飛び回るルルカたちを見上げるのは、シャルロッテ・ヴェイロン(お嬢様ゲーマーAliceCV・f22917)。
(そういえば、キマイラフューチャーでも似たような奴と戦ってたなー)
 シャルロッテもまた、異世界で別の豚房流と戦った経験があった。そしてその時より思っていたこと。
(「巨乳にはバカが多い」とミヤモト・マサシも言って……ねーよ)
 それは心の中だけで呟きつつも。
「よし、バカはさっさと殲滅しましょう」
 そう言うが早いか、シャルロッテはゲームデバイスを操作する。眼前に現れたのは、美しい流線型を描いた宇宙戦闘機であった。ノーズ部分に60の数字が刻まれたそれは、1の文字を持つ小型機6台を従え空を飛ぶ。
「なんですの? 出来損ないの鳥のようなものを出して……消えなさい!」
 突如現れたアックス&ウィザーズには存在しないものに訝しげな視線を向けた後、両手から細い魔力波を放ちそれを迎撃しようとする。それは真っ直ぐ親機へ向かって伸びるが、割って入った小型機がそれを遮り、直後に胸から放たれた太い魔力波が小型機を破壊する。が、その爆発に紛れ親機は即座に反撃の誘導弾を発射。玉は攻撃の余波で揺れた胸を掻い潜り、鱗の隙間へと吸い込まれ爆発を起こした。
「こいつ、生意気な……!」
「もう一人いますわ、あっちから仕留めましょう!」
 一撃を受けたルルカたちはさらに殺意を滾らせるも、地上に残る文女の方に目を移し、ターゲットをそちらに変更する。
「く、来るなら来なさい! と、突げーー「ヒャッハー!」「ツッコムゾー!」「ブチカマスゼー!」言う事聞いてよぉ!?」
 こちらも迎撃戦とユーベルコード【鬼火特攻愚連隊】を発動、鬼火型特攻兵器を召喚する……が、召喚主である文女の指示を待たず、兵器たちは我先にとルルカに突っ込んでいく。
「……邪魔ですわね」
 魔力波が放たれ、鬼火たちはあっさり消滅した。が、もともと数多い特攻軍団。多少やられたところで勢いは止まらず、次々と空中のルルカに向かって群がろうとしていく。
「こ、この品の無いばるんばるん!勝ち目なんかないから、あ、諦めなろー!」
 文女が精いっぱいの勇気を振り絞り挑発する。元々シャルロッテの攻撃や鬼火たちの群がりに苛立っていたルルカはその声にも反応し、文女の方へと手を向けた。
「うるさいですわね、消えなさい!」
 そうして放たれた魔法を躱した文女。相手のその行動に、これはいける、と確信を得た。
「へーんだ、そんな遠くから撃ったって、当たらないもんねー!」
 涙声にならないよう気を張りながらの挑発に、ルルカたちは怒りの形相で翼を広げ、一気に文女の元へと飛翔した。文女は一瞬逃げるそぶりを見せるが、元より機動力で勝てるなど思っていない。適当に引き付けたところで反転し、愛用の得物であるバットを構えた。
「よし、行ってこぉぉぉぉい!」
 そう言って打ち出したのは、命令を聞き文女の元に残っていた鬼火たちの中でも従順な個体。健気にも弾丸となった彼らは高速飛行するルルカの胸元に着弾。その膨らみを強引に押し開け鱗の隙間へ取り付いた。
「な、なんですの!? 離れなさい!」
 慌てて引きはがそうとするルルカだが、胸が邪魔でうまく剥がせない。そこにシャルロッテの操るが好機とばかりに狙いをつけた。
「そんな邪魔なものあるからだよー。時代はつるぺた! これ間違いない!」
 熱いつるぺた布教と共に放たれる一斉射撃がルルカの胸元を直撃。一気に爆発が起こり、後には人数分の輝く竜胆石だけが転がっていた。
「つるぺた……まあ、あのひどいばるんばるんよりはマシか……」
 文女の呟きが果たしてブームの口火となるのかは、誰も知らない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
確かに、相手の射程外から叩くのは有効な手段ですからねぇ。
それでは、お相手させていただきますぅ。

【燦華】を使用し、全身を『光』に変換して飛行しますねぇ。
どの様な魔術を使用してくるかは不明ですが、『光速飛行による回避』であれば、或る程度防ぐことは可能でしょう。
『ウォール』は元々『制圧の為に接近する』必要が有りますし、強化を施した物理的な攻撃ですから、同様の方法で防げるのではないかとぉ。

その上で、全身を光を束ねた『レーザー』として使い、相手の『鳩尾』を狙いますぅ。
『狭い隙間に入り込む能力』も得られますから、回り込んで『胸の谷間』や『下乳と鳩尾の隙間』に入ることも可能ですので。


初志・貫鉄
即興共闘歓迎
POWで攻撃

「竜と成らず、まともな意識がある時に手合わせ願いたかったぜぇ」

そんな事を思いつつ、相手の攻撃に対し回避しながら隙をうかがう
常時【覇気】を高め【限界突破】で練り上げ、避けた敵の攻撃で飛び散る破片は 【オーラ防御】で防ぐ

最近身につけたUCで防戦一方を見せかけた不意打ち狙い
不可視の拳型のオーラを飛ばし、【空中戦】で相手の意識の隙間を縫う鳩尾狙い

不可視の拳は己が意のままに動く、いわば第三の手
即座に【グラップル】で翼を極め掴み、地面に叩き付けます
相手が状況を理解し体勢を整えさせないうちに、一気に近づきトドメをさす

竜胆石は、余裕があれば回収。殲滅を最優先に


ジェイク・リー
聞き耳で音を聞き、位置などを把握。第六感で危険察知して見切るのも。
念動力で地面に引き寄せを試みる。
七星天狼刃とドゥームを武器改造で一体化させて光刃の槍を形成して急所を狙う。

絡み・アドリブOK



「竜と成らず、まともな意識がある時に手合わせ願いたかったぜぇ」
 初志・貫鉄(拳食合一のゴッドハンド・f26667)は飛び回るルルカたちを見上げて言う。確かにその整った容姿と豊満な体は、竜化と殺意に侵されていなければ相当に魅力的なものと言えただろう。最も、性格の方は元から相当アレではあるのだが。
 そんな貫鉄の足元に鋭い魔法が放たれた。
「うるさい男ですわね。殺しますわよ」
 黙っていても殺すくせに、そう思いながら、貫鉄は一歩下がり敵の隙を窺う。
「確かに、相手の射程外から叩くのは有効な手段ですからねぇ。それでは、お相手させていただきますぅ」
 その遠距離からの魔法攻撃を見た夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、相手の戦い方を分析しつつ油断なく構える。
「また来るな、避ける準備しとけ」
 ジェイク・リー(影の護り手・f24231)は飛行するルルカたちの音を聞きながら、その動きを予測する。はたして彼の勘どおり、ルルカの一団は手に魔力を構え一斉に三人へと飛び掛かってきた。
「潰れなさい、ウォールオブバスト!」
 まずは同じ巨乳としての対抗心か、るこるに向かい魔法で自らの乳房を膨らませながらのしかかっていくルルカ。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ」
 それに対しるこるは【豊乳女神の加護・燦華】を発動。自身の体を光に変え、その圧迫を躱した。
「光の魔法ですの……? 生意気な! ならそちらの男どもから殺してやりますわ!」
 地面へ叩きつけた乳房を弾ませて飛び上がり、そのままルルカは軌道を変えて貫鉄へと飛び掛かる。さらに一部の個体は上空へ飛びあがり、ジェイクへ向けて両手を向けた。
「さすがにそこまでデカいのに触りたくねぇよ」
 自身への圧し潰しをステップで避け、その衝撃で飛び散った石や木の破片はオーラで弾く貫鉄。
 一方ジェイクも、先ほど撃たれた魔法から相手の打ち方を見切って躱していく。
 男二人は巧みに相手の攻撃を防ぎ、躱していくが、攻撃時以外は即座に距離を取る相手に対して反撃をなかなか打てないでいた。
「男どもは大したことはなさそうですわね。さて、あの生意気な乳の女は……」
 そう言ってるこるの姿を下がるルルカたち。だが、上空から遠くを見渡してもその姿は見えない。そう、どんなに遠くにも。
「ここですよぉ!」
 るこるの声が聞こえた場所、それは一体のルルカの胸の下からであった。ユーベルコードのもう一つの効果である狭い場所への潜入、それを活用し、るこるはルルカの大きすぎる胸の内側へと入り込んでいたのだ。るこるはそのまま光となっている自身の体を収斂、レーザーとなってみぞおちの鱗の隙間を貫く。そのルルカは、背中側から竜胆石をこぼれさせながら、ゆっくり体勢を崩し地面に落ちていった。
「な、わたくしの胸を!? ふざけないでくださいまし……!」
 先刻に続きまたしても自分の胸の大きさが仇となったことに怒りに震えるルルカたち。そしてその狼狽は、群れ全体の命取りとなるのであった。
「我が意、我が覇気、未熟なれど遠方へ差し出す掌と成らん」
 貫鉄の太く練られた声と共に、別のルルカの一体が空中で鳩尾を抱えて吹き飛ぶ。その体制を作ったのは、拳型にかたどられた不可視のオーラ、【金剛夜叉明王尊掌】の一撃であった。
 貫鉄の防戦は攻めあぐねていたのではなく、覇気を限界以上に練るための時間稼ぎと、隙を窺うため。そして敵の耐性が崩れた今こそそれを放つ好機であった。
 さらにその不可視の拳は第三の手となって、ルルカを掴み、地面へと叩きつける。その手は巧みな組み技を持ってそのまま体を曝した状態で敵を地面に縫い留め、再度の飛翔を許さなかった。
「種が割れる前に、終わらせちまうか!」
 その露となった急所に、貫鉄の鍛え抜かれた拳が撃ち込まれる。その拳は、竜化した魔術師を仕留めるに十分すぎる程に重い一撃であった。
 そのまま砕けるように鱗を撒き散らし消滅するルルカ。その跡から、貫鉄は一つの石を拾い上げる。
「お、良かった、残ってたぜ。砕かないよう手加減までしてる余裕はなかったからな」
 竜胆石を手に、貫鉄はにっと笑った。
「こいつら……! 一度引きますわ!」
 連続して仲間が倒され、より遠方へ飛び去ろうとする最後のルルカ。しかしその翼は動かず、むしろゆっくりと地面へと引き寄せられていく。
「逃がすわけないだろ」
 ジェイクの念動力が、精神の乱れ切ったルルカを捕らえていた。ゆっくりと、しかし確実に敗北に向けて引き寄せられる恐怖に、その顔がゆがむ。その口から何か言葉が出る前に、ジェイクは徒手でルルカの鳩尾を殴りつけた。
「なるほどな、確かに鱗がない」
 急所を突かれ苦しむルルカを尻目に、ジェイクは自分の持つ武器二つを一体化、光刃の槍へと成形した。その形はまさに、今しがた見極めた弱点を貫くにふさわしい形。
「こいつで終わりだ、あばよ」
 そして二度目の攻撃が、ルルカの鳩尾を貫いた。その背中から突き出た光の刃の中から、竜胆石が転がり落ち、戦いの終わりを告げるように光った。

「これで何か、おいしいものでも食べに行きましょうかぁ?」
「わざわざ40万も払わないでも、俺が作ってやるぜ?」
「あまり付き合う気もないが……甘いもの以外で頼みたいな」
 それぞれの報酬を手に、猟兵たちは一旦皆殺しの平野を後にする。
 この平野に平穏の風が吹くまでは、まだ遠い。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月03日


挿絵イラスト