帝竜戦役②〜小さき竜たちの鏖殺劇
帝竜ヴァルギリオスが計画前倒しし、始まった帝竜戦役。
現時点で蘇生できた配下の【帝竜】達を引き連れ、この世界を滅ぼそうとしている。
しかし猟兵達はいち早く、その危機を予知する事ができた。敵が完全に行動を開始する前に、迅速に帝竜ヴァルギリオスを滅ぼさねばならない。
「そのためにも侵略だ!」
今回この戦場に導くのはクトゥルティア・ドラグノフ。紫の瞳がキッとし、戦いの大きさを物語る。
「皆に今回行ってもらう戦場は、皆殺しの平野。オブリビオンをドラゴン化する風の吹く荒野で、ここにいるオブリビオンは皆、ドラゴンの翼・うろこ・角を生やしているんだ。強固な鱗は猟兵の攻撃でも中々通らなくて、普通に戦うのは苦労するよ!」
ならばどうすれば良いのか、それを彼女は引き続き語る。
鱗は全身にびっしり生えているわけではなく、必ず多少薄くなった急所となる場所があるという。今回は喉元とのことだ。
「でも生えた翼で飛び回るのから、狙うのは相当厳しいと思う。空からの攻撃をどうにかしながら突くしかないよ!」
つまるところ、いかに空中からの攻撃に対処し、硬いうろこに覆われた【急所】を攻撃するかで、勝敗が決まると言って過言ではないだろう。
「今回相手のオブリビオンは妖精。【病をばらまく妖精】。大きさは小鳥サイズ、フェアリー以外はみんな嫌いな子なんだ。小さいから尚更急所は狙いづらいと思うけど、その分ダメージはなくとも打撃とかでぶっ飛ばして体勢と崩すくらいはできるかも?」
役に立つかわからない助言をしつつ、テレポートを開くクトゥルティア。戦場の平野が広がっており、既に幾つか竜化した妖精が飛び回っているのが見えるだろう。
「前倒しで始めたということは、間違いなく敵にとってはかなりのプレッシャーになっているんだ。ここで勢いをつけて畳んじゃおう!みんな、気を付けていってらっしゃい!」
しじる
※このシナリオは戦争シナリオです。
帝竜戦役②番の戦場に影響を与え、一章で終了いたします。
初めての方は初めまして。そうでない方はお世話になっております。しじると言います。
始まりました帝竜戦役。本シナリオでは②戦場になります。このシナリオでは下記のプレイングボーナスが存在します。このようなプレイングを行うと、プレイングボーナスを得ることが出来ます。
プレイングボーナス……空中からの攻撃に対処し、硬いうろこに覆われた「急所」を攻撃する。
それでは皆様の素敵なプレイングお待ちしております!
第1章 集団戦
『病をばらまく妖精』
|
POW : あなたをむしばむ毒
【毒液】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : あなたをこわす香
【甘い毒の芳香】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : わたしたちをいやす薬
【鱗粉】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。
イラスト:エル
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
小烏・安芸
なるほど、小さくても簡単には通してくれんいうわけか。物騒な妖精さんもいたもんやなー
こんだけ的が小さいとピンポイントで急所狙いはキツそうやけど、空中戦なら一応アテが無くもない。
小さい相手は点や線やのうて面の攻撃で圧倒するんがセオリーよな。急所だけに当てるんが難しいなら、いっそ全身に当たるような攻撃で押し切ればええって発想で面積でかくして正面から突っ込んだる。直撃できんでも零れる呪詛と風圧までは躱しきれんやろ。少々の毒は纏った呪詛ではじきつつ、全力加速で振り落としたるわ。
さぁ……小鳥を狩りに、大きな大きな黒い鳥が来たで!
戦争の狼煙は上がり、皆殺しの平野を含む多くの戦場に猟兵が突撃する。【小烏・安芸】もその一人である。
「なるほど、小さくても簡単には通してくれんいうわけか。物騒な妖精さんもいたもんやなー」
小鳥サイズで毒をばら撒き、なおかつ強固な鱗で覆われている。どこの生体兵器だと言わんばかりで、その小ささゆえに弱点も突きづらい。
「せやけど、空中戦なら一応アテが無くもない」
だが勝てない相手ではないと、安芸がユーベルコード【虚呪解放・禍ツ乃大烏(オオキナクロイトリ)】を発動させる。
安芸の姿は4.5メートルの巨大な八咫烏に変わり、その仰々しい漆黒を世に晒す。
小さな相手を、わざわざ点で狙う必要などない。面、面で叩きのめす。広範囲全てを攻撃すれば、たとえ弱点に当たらなくとも、行動の阻害になり次を当てられる。
そう、ドラゴンどもがそうであるように、巨体は暴れるだけでも危険な存在となる。ならばそれに呪詛と風圧が混ざればどうだ。
「さぁ……小鳥を狩りに、大きな大きな黒い鳥が来たで!」
黒い鳥、鴉は賢く獰猛だ。神の使いとして崇められたそれの猛攻は、まるで神罰の具現ともいうような暴風を引き起こし、多くの妖精を轢き、呪い殺すのであった。
大成功
🔵🔵🔵
メンカル・プルモーサ
ふむ……竜化現象はなかなか興味深いな……
各所にドラゴンの特徴が混ざる、か……
と、考察の前にまずは倒さないといけないね……空中にいて素早い、と来るなら……
…【連鎖する戒めの雷】で纏めて動きを止めるとしようか…雷速よりは早くないだろうし…ダメージは通らなくても雷鎖で動きを止めることは出来る…
動きが止まっているうちに術式銃【アヌエヌエ】で喉元を打ち抜いていくよ……
的が小さいけれど…【アルゴスの眼】と電子的にリンクした照準補正機能も用いて確実にスナイプしていこう…
下手に残すと回復されるからね…【竜屠る英雄の詩】で竜殺しの概念を附与して一撃で仕留めていくよ…
竜化現象、この謎の現象を引き起こす風について、【メンカル・プルモーサ】は興味を抱いていた。
なぜ各所にドラゴンの特徴が混ざるのか、猟兵に影響は起こるのか、竜化したら寿命などはどうなるのか。気になることは沢山あるだろう。
しかし今は戦争の真っ只中。考察は後でもできると思考を切り替え、メンカルは目の前に飛び回る妖精への対策を考える。
「…【連鎖する戒めの雷】で纏めて動きを止めるとしようか」
ユーベルコード【連鎖する戒めの雷(ライトニング・チェイン)】。周囲に展開する無数の魔法陣から同じ性質の存在に伝播する雷の鎖を放つユーベルコード。それは雷そのものを発射するのと同じ。雷速、つまり光とほぼ同じ速さの物体を回避できるような存在は、いくらオブリビオンでも早々いない。
ダメージはまともに受けることはない。だが拘束さえできたのならそれで十分。止まったのならリボルバー、アヌエヌエが火を吹いて、急所の喉元を打ち抜いていく。
その弾丸は、ユーベルコード【竜屠る英雄の詩(ドラゴンスレイヤーズ・バラッド)】によって生み出された竜殺しの概念が搭載されたもの。ネイリングと名図けられた剣の力が弾丸に宿り、妖精の体を弱点ごと破壊していく。
面で叩きのめすのは確かに重要だ、だがその面からこぼれたのを拾うのもまた重要。メンカルはそれを担い、こぼれた妖精を再生しだす前に根気よく潰していくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
泉・星流
結構敵も多いうえに…相手は固いと来たか…
空を舞う妖精達を見ながら呟く…
初手はあえて普通の魔力弾を放って様子見&相手の油断を誘う(あえて食らうものもいるだろう)
じゃあ…今度はどうかな?
指定UCを使用…妖精達を粘着弾で捕縛して撃ち落とし…身動き出来なくなったところで…
【全力魔法・範囲攻撃・制圧射撃・乱れ撃ち・捕縛】
少々気はひけるんだけどね…(見た目の容姿に加え…拘束魔力弾のより身動きできない)
弱点の羽根の付け根を武器『BBR』攻撃
指定UCを使用後、全弾を攻撃に使わずに幾つかは自分の周囲を旋回させて、角での突撃に対応させる【拠点防御】
また毒液を浴びせかけてきたら、【オーラ防御】で対応する
空を見上げれば、減ったとはいえ憂鬱になるほどの竜の数。あれら全てではないが、この場にいる妖精も勿論含まれている。これらを蹴散らさねば先に進めないと考えると面倒極まりないだろう。
【泉・星流】はそんなことを思いながら空を見る。だがやらねばならぬことは重々承知。星流はまず様子見に、普通に当てるだけの魔導弾を放つ。勿論普通と言っても、当たれば本来大けがをする代物である。それの直撃を受けて爆風が巻き起こる。しかし妖精たちはケロッとしている。
「やっぱり弱点を打たなきゃいけないみたいだね」
じゃあ、今度はどうかなと呟き、ユーベルコード【拘束魔力弾(略称:BMM…通称:ベトベト弾)(バインド・マジックミサイル)】を発動させる。
打ち出されるのは殺傷性のない粘着拘束弾。先の攻撃と似た様子で打ち出したため、妖精にはその違いは判らない。無駄だとばかりに毒をばら撒こうとしたが、着弾すれば拘束されて地に落ちる。
「少々気はひけるんだけどね…」
実質無抵抗になった敵を撃ち殺すのは誰だって気が引けるものだ。だが仕留めなければ邪魔をしてくるのだから仕方がない。星流はライフルで喉元を打ち抜き、拘束した妖精を射殺する。
無論それで他の拘束を免れた妖精どもが何もしないわけがない。星流を仕留めるべく攻撃を仕掛けてくるが、それをオーラ防御や拘束弾で制限させることで、星流は無傷で妖精どもの数を減らすのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
アドリブ・連携OK
んー、小さいのが飛び回るのは鬱陶しいなあ。
まあいいや、とりあえずどうにか叩き落そう。
毒液による攻撃は斧を振り回して衝撃波で全部吹き飛ばせばいいかな。
雨みたいに降り注いだら防ぎきれないかもしれないけど、
毒耐性は持ってるから多少であれば問題ないはず。
空を飛んでるのは【静電引力】で電撃を飛ばして引き寄せようか。
鱗でダメージは防げても帯電するのまでは防げないだろうし。
引き寄せて捕まえたら後は喉元を狙って攻撃したらいいかな。
というか捕まえたら首をへし折った方が早い気がするね。
いくら鱗が頑丈でも、首を動かせない様な生え方はしないだろうし。
大分減ったとはいえ、妖精の数はまだまだ多い。面倒なことには変わらないだろう。小さいのが飛び回って鬱陶しいと感じてしまったのは【ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード】である。
「まあいいや、とりあえずどうにか叩き落そう」
先に攻撃を始めたのは妖精どもであった。毒液をばら蒔き、侵入者であるペトニアロトゥシカを排除しようとする。
だがペトニアロトゥシカはそれを斧を高速回転させ、弾き飛ばすという力業で塞いでみせる。
「んぅ……降りて来ないねぇ。なら……」
引きずり下ろすまでと、ユーベルコード【静電引力(エレクトリック・フォース)】を発動させる。
電撃でのダメージは通じなくとも、感電する性質は防ぎようがない。それは生き物である以上避けられない。爆破を塞いでも引力は発生して寄与せられる。引き寄せたのなら後は単純である。
「はい、そぉれぇ!」
わざわざしっかり喉元を狙う必要はない。弱点にもなっている首は間接という構造上、元々鱗はそこまで多く生えていない。ならばそのまま首を鯖折りしてヤる方が早い。
屠殺場で鶏を絞めるように、妖精の首をバックリとへし折って仕留める。彼女の怪力だからこそできる荒業である。
非常に見た目がグロテスクであるが、其のおかげでそうはなりたくないと、妖精どもの士気を下げる効果も得られるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ナイツ・ディン
「同族を殴るのはアレだが、まあオブリビオンだしな。見た目に惑わされないようにしないと。」
『うるさい羽虫はナイツ以上はいらんぞ。』
げんなりする紅竜な竜槍『ディロ』をペシペシと叩く。
ふわりふわりとふつーの妖精のように飛び、様子を伺う。竜化で凶暴化してる可能性も高いから警戒は怠らず。毒の範囲を見切ったら戦闘だ。
第六感や見切りでギリギリまで引きつけて、攻撃の隙に一気に近づき(空中戦、ダッシュ)【ドラゴニック・ロアー】で一気にふっとばす。
「吼えろ、ディロ!」
『我が声を聞け、愚かなる紛い物共!』
ふっ飛ばしたら鎧無視攻撃、ランスチャージで一気に貫くぜ。
「すまんな……次はちゃんと寝るんだぞ?」
最早この場にいる妖精は数えられるほどとなった。このまま勢いに乗って殲滅しきれば、先の戦場に向かうことが出来るだろう。
そこで参戦したのは同じ種、妖精である【ナイツ・ディン】
「同族を殴るのはアレだが、まあオブリビオンだしな。見た目に惑わされないようにしないと」
さらに言えば今回のオブリビオンは、妖精には好意的に向かってくるのだから余計にやりづらいだろう。そう感じたナイツをフォロー(?)するかのように声をかけるのは、共に戦う赤きドラゴンのディロ。
『うるさい羽虫はナイツ以上はいらんぞ』
げんなりした様子なのは、やはりあと少しとは言え大量に妖精がいるからだろう。
だからこそ駆除しなくてはならない。槍へと変わったディロを握りしめ、毒の範囲を見切ったナイツは一気に突っ込む。そのまま敵陣の中央へと止めることが出来ない速度でたどり着けば、ユーベルコード【ドラゴニック・ロアー】を発動させる。
「吼えろ、ディロ!」
『我が声を聞け、愚かなる紛い物共!』
その声は妖精たちに衝撃を与え、弱点を突かなかったからダメージは少なかったが、軽い体を吹き飛ばし、体勢を崩すこととなった。それを狙ってやったのだから、生み出した隙を見逃すことはない。ランスチャージ、先ほどの猛スピードで突っ込み、妖精どもの喉元を突き貫いた。
「すまんな……次はちゃんと寝るんだぞ?」
その声が聞こえていたか否か、こうして妖精どもの駆除は完了した。この区画は通行が可能となり、先のエリアへ向かうことが出来るようになったのであった。
戦争は始まったばかりだ。帝竜を討つべく、駆け抜けろ猟兵たちよ。
大成功
🔵🔵🔵