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アヤカシの影幾つ

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●アヤカシの影幾つ
「分からない……何でだろう……」
 顎に手を当てて、悩んでいる風のキマイラのバトルゲーマー・双葉・翔。
 誰かが肩を叩いた所で、はっ、と顔を上げて。
「あ、みんな来てくれてたんだね。今回は何か、ちょっと不思議な……そう、狐につままれた様な感じのなんだよね」
「どうも、サムライエンパイアの世界にオブリビオンの拠点がある様なんだけど……この拠点が見つからないんだ」
「現れているオブリビオンは、どうも狐のような姿形をしているんだけど……彼らを追いかけても、忽然と姿を消してしまうみたいなんだ。恐らく……この辺りに拠点があるのは間違い無さそうなんだけど、ね」
 と、地図の上からある地域を赤丸で囲う。
 あるのは見晴らしの良い大平原……そして、真ん中を渡るは、橋の無い、10m程の川幅を持つ、清き流れの川。
「狐のオブリビオン達は、この川を渡り、周りの村々に襲撃を掛けている。勿論村の人々達は困り果ててるって訳」
「正直この狐たちが、何故村の人達を襲うのかが分からないんだけど……でも、オブリビオン達の襲撃とあらば、このまま黙って見過ごす訳にも行かないって事になるよね?」
「なので皆には、この川付近でオブリビオンの出現を見張っておいて欲しいんだ。恐らく彼らは、この川の向こうに拠点を構えている。でも、その場所を見つけ出すには、彼らを誘い出す方法が一番手っ取り早いと思う」
「街の人々を苦しめているこの狐たちの後ろには、糸を引く存在が隠れていると思う。なので、狐たちの後を追いかけ、拠点攻略の後、親玉を倒す、という事になると思う」
「ちょっと大変だと思うけど、皆の力を貸して欲しいんだ! という訳で、早速だけど、テレポートいくね!」
 と、グリモアを構えた。


幾夜緋琉
 皆様、御世話になっております。幾夜・緋琉(いくよ・あける)です。

 六個目の依頼、サムライエンパイアの世界にお邪魔させて戴きます。
 現れるのは、シナリオトップの映像にある狐……妖狐です。
 彼らが周りの村々を襲い、人々を困らせている、という訳です。
 彼らの棲まう拠点を見つけだし、妖狐の群れを討伐……そして、後ろで糸を引く親玉の存在を倒す、という流れになります。
 まずは、妖狐達の尻尾を掴むために、彼らの現れる川岸で待ち構え、姿が現れ次第追いかけなければなりません。
 彼らは、辺りの暗くなり始める夕刻に姿を現し、かなりの跳躍力で川を越えてきますので、川を越える為に一手間必要です。
 一人の力、もしくは協力した力で、妖狐達に振り切られない様に、御願いします。

 それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
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第1章 冒険 『向こう岸へ』

POW   :    泳いで渡る、簡易的な橋を作る

SPD   :    船や代わりになりそうな物を探す、流れの緩やかな場所を探す

WIZ   :    聞き込みで情報を得る、アイテムを活用する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花宵・稀星
ふむ、妖狐たちは拠点を持ち、それを中心に周囲の村々を襲っていると考えられるですか。

複数の襲撃情報が確認されているということは、襲われた村の位置、襲われた時間帯などの情報を集め、法則性を見出せれば、敵の拠点の位置や次に襲撃が行われる地点などをある程度は類推できないでしょうか。
襲われた村々にとってのだいたい中心点――もしかしたら襲撃の時間帯が早い村からは近く、襲撃の時間帯が遅い村からは遠いかもしれないですが――そのあたりに敵の拠点がだいたいあるのではないかと目星をつけたうえで、敵を追い掛けるのがいいと思うです。

※アドリブ歓迎です。


満月・双葉
コミュ力を使って聞き込みをします。
世界知識を使い、この世界の文化や国民性のようなものが分かれば有効な聞き込みが出来るでしょうか…活用してみましょう。
酒場や溜まり場のような所が狙いどころでしょうか…

途中怪しいものを見かけたらば、ユーベルコードの使い所でしょうか。
カエルのマスコット、ごー。行きがけ僕を蹴り飛ばすな…仕事ちゃんとするならいいか。

他の猟兵と情報を共有しながら頑張ってみましょう。

狐といえばお稲荷さん…?油揚げとか用意してなくて良いですかね。


白皇・尊
おやおや、悪い狐がいるようですねぇ?
白狐の長としてオシオキしてあげましょうか。

川を渡るなら僕の式神を使いましょう、百鬼夜行で式神達を呼び出して乗り、川を渡らせるのです。
式神が僕を乗せて泳げないなんて事は無いと思いますが、もしそうなら敷き詰めて足場にして、僕の歩みに合わせ道を作る式神の橋を作りながら渡るまでです。
「僕に踏まれるのだからお前達も幸せでしょう…クスクス」

敵が応戦してくるようなら足場の半数を迎撃に向かわせましょう、焦っても仕方ないのでゆっくり行きますよ。
「おっと、川に落ちたら大変です…濡れた僕の姿に妖狐達が引き寄せられてしまいます、あははは」


夜桜・雪風
この程度の川幅なら空を飛んで渡れそうですね。
狐のオブリビオンを見つけたら【空中戦】もそこそこできるのでサクッと飛んで向こう岸まで速やかに移動しましょう。

オブリビオンが現れるまでは誘き寄せるのもかねて、
暇つぶしに釣りをしていましょう。
遊ぶのに夢中で見逃すようなミスはしたくないので
【第六感】を働かせながら慎重にオブリビオンの登場を待ちますね。

川と向き合う時間って心が安らいで素敵だと思います。
オブリビオンに逃げ切られてないようにスピード勝負ですが、
まったりと構えていましょう。
もしも逃げ切られそうになったら奥の手としてユーベルコードで、
オブリビオンを一時的に拘束し距離を離されないようにしましょう。



「ふむ……妖狐たちは拠点を持ち、それを中心に周囲の村々を襲っていると考えられるですか」
 花宵・稀星が、川岸へと向かう道すがら、少し考え、呟く言葉。
 しかしそんな妖狐達の動きに対し、白皇・尊は何処か悪戯をしているかの様な表情で。
「そうですね。まったく……悪い狐がいるようですねぇ? 白狐の長としてオシオキしてあげましょうか……ふふ」
 と、妖艶に微笑む。
 ……その外見だけみると、14歳ほどと幼そうに見えるのだが……妖狐として長い年を生き、この妖狐達についても、そんな妖狐仲間の内の一つの暴走程度に思って居たのかもしれない。
 そんな尊の言葉に、稀星は複雑な表情で。
「ええ……オシオキ、というよりは、村の人々を困らせている事を放置しておく訳にはいかないです。取りあえず、この川岸に現れる妖狐さんの出現を待たないと行けないですね」
 と稀星の言葉に、満月・双葉が。
「ええ……取りあえず、ここに来る前に、困っている村の人達へ聞き込みをしておきました。大まかには、翔さんの言う通り、陽が落ち始める夕刻に突如姿を現わし、食べ物を食い漁り、暴れ廻る……という事を延々と繰り返しています」
 と言うと、夜桜・雪風が。
「そうですか……食べ物を食い荒らされて、村の人々はたいそう困っていそうですね」
「ええ……最初の内は、どうにか対処しようとしていた様ですが……繰り返しされる事で、対処する気力も失ってしまった、という事の様です。まぁ……延々と繰り返される事態には、嫌になる気持ちも分からなくはありません」
「ええ……私も猟兵にならなかったら、同じ事を考えるかもしれません。まぁ、彼らの真意が単に食欲を満たすだけ、とは正直思えません。兎に角妖狐達を誘い出すのが先決ですね」
「そうですね。私も敵の出現状況から、此処の辺りが中心地なのは間違いなさそうですから。ここで、妖狐が出てくるのを待ち構えるです」
 こくっ、と稀星が頷き、猟兵達はその川岸へと辿り着いた。

「さて……どうやって誘き寄せようか?」
 と尊が仲間達に問うと、雪風は。
「……そうですね……この程度の川幅なら、いざとなれば空を飛んで渡れそうです。ですが、他の皆さんが……ですね」
「ふふ。なら、そこは僕に任せて貰おうかな? 百鬼夜行で、式神達に乗れば大丈夫でしょう。まぁ……駄目だったら、式神達を敷き詰めて足場にすればいいのですからねぇ」
 またもクスクスと笑う尊に、ありがとうございます、と頭を下げる稀星。
 そして、雪風が。
「では、妖狐達が現れるまで、誘き寄せるのも兼ねて、釣りでもしておきましょう」
 と雪風は川岸近くに腰を下ろし、釣り糸を垂らす。
 ……その数歩後ろでは、双葉が。
「取りあえず、何か探してきて貰いましょうか」
 と、双葉は動くカエルのマスコットを召喚。
 そして、その口に油揚げをくわえさせて。
「狐と言えばお稲荷さん……これに誘われて、出て来たりすればいいのですが。それじゃ、ごー」
 と指さす。
 ……すると、双葉の足を蹴り飛ばしながら川向こうに向けて跳ねていくカエル。
「こら、行きがけに僕を蹴り飛ばすな……仕事ちゃんとするならいいか」
 と、溜息を吐きつつ、川向こうへ跳ねていったカエルを見送る。
「……大丈夫かな?」
「ええ、きっと大丈夫だと思うです」
 尊に頷く稀星。
 それから暫し……。
「……っ!」
 何かに咬まれた様な気配を感じる双葉。
 ……カエル越しに見えた光景……妖狐達が、平原を進む光景。
「皆さん……来ます」
 と、痛みを堪えながら、川岸を指さすと……狐火を纏いながら、姿を現わす妖狐達。
 ……川岸まで到着すると、猟兵達の姿を視認し……ウォォン……と、唸り声で威嚇する。
「現れましたね……皆さん」
 と雪風は釣り糸を地面に置いて、すぐさま飛行し、川向かいへ。
 数体の妖狐達が、雪風に牙を剥くが……空中戦にて対峙。
 その一方で、尊は直ぐに百鬼夜行を召喚し、次々と川に向けて突撃させ、川を埋める。
「僕に踏まれるのだからお前達も幸せでしょう……クスクス」
 笑いながら、式神の背を渡っていく。
 勿論尊だけでなく、稀星、双葉、そして他の猟兵達も続く。
 ……猟兵達が10mの川幅を越えるのは、数分。
『グゥゥ……!!』
 と、猟兵達の襲来に、その妖狐達は咆哮を上げて、撤退。
「逃げましたね……追いかけるですよ」
 と稀星の言葉に、皆も頷き、妖狐達を追跡するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『憎しみに濡れた妖狐』

POW   :    神通力
見えない【波動】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD   :    鬼火
【尻尾から放たれる怨嗟の炎】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    心眼
【常に相手の思考を読んでいるかのように】対象の攻撃を予想し、回避する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 川を越えた猟兵達は、妖狐達を追跡し続ける。
 ……暫しは猟兵達を撒こうかと言う様に、身を翻してはいたが……諦めない猟兵達。
 そして……川がもう見えなくなる所まで到達。
 妖狐達の後ろは……砂漠の如く、何の建造物もない。
 でも、十数体の彼らは、まるでその場を護るかの様に……猟兵達に対峙、そして牙を剥いた。
夜桜・雪風
ここが狐のアジトでしょうか。
敵の数が多い戦場は大好きなんですよね。
悪さする狐にはお仕置きです。

相手の動きより早く【高速詠唱】でユーベルコードを
【全力魔法】で放ちましょう。
【範囲攻撃】で一気に数を減らしてしまいましょうね。
一撃だけでは討ち漏らしもあるでしょう。
【2回攻撃】で丁寧に討伐しておきますね。

攻撃がこちらにも来るようでしたら【オーラ防御】で身を守りましょう。

さあ魔導書たち、暴れる時間ですよ。
魔導書を鈴蘭の花びらにして狐たちを攻撃しますね。

なるべく仲間の動きを助けたいので【戦闘知識】で状況を見つつ、
2発目のユーベルコードのタイミングをはかりましょう。
綺麗に討伐できたら素敵ですね。


花宵・稀星
ふうむ、この妖狐、まるでこちらの思考を読んでいるかのような……。
そういうことであれば、来るのが分かっていても回避困難な攻撃をするまでです。

相手は鬼火使い、火に対抗するには水なのです。
属性攻撃を強化する媒体となる宝石<アクアマリン>の力を借りて<エレメンタル・ファンタジア>を発動、水属性の津波を引き起こし、敵の軍勢を推し流してしまうです。
遠ざかってしまったとはいえ、川があったわけですから、そこから水の精霊力をお借りするのがよいでしょうね。
制御が難しいとはいえ、当然、仲間を巻き込まないように、攻撃範囲のコントロールには最大限集中するです。

※アドリブ歓迎です。


白皇・尊
おやおや、妖狐なのに随分と憎しみが滲んでいますね…これは哀しみですか?
「ダメですよ君達、僕らは悠久を漂う妖狐…そんなに生の感情を丸出しにしちゃあ」

ま、事情なんか知った事では無いので仕事を果たしますけどね。
太もものホルスターから霊符を抜いて放ち守護法陣(オーラ防御)を展開、そのまま全力魔法の力で百鬼夜行を呼び出して妖狐達に嗾しかけます。
「哀しみとか憎しみとか、そういうのから解放される方法を教えてあげます。
1つは原因を自らの手で破壊し解決する事、2つ目は…死ぬ事です」
たとえ心眼でも数多の妖怪が繰り出す飽和攻撃は捉え切れない、対して僕の式神は死んだらまた呼び出すだけの事です。
ほら、簡単でしょ?


満月・双葉
他の猟兵と連携を最重視します
地形を把握し死角を利用、援護射撃で敵を掃討しやすい環境を作ります

忍び足で目立たない動きを心掛け騙し討ち
妖狐達が他の猟兵の攻撃を避けた先で攻撃したりする

遠近入り交じる多彩な攻撃で翻弄していきます
桜姫から衝撃波を放ち薙ぎ払い、大鎌への変形で生命力を吸収する2回攻撃を放ちます
パパ直筆の御札からは恐怖を与える呪詛、同士討ちを誘発する催眠術
薔薇の涙を投擲
大根で串刺し
スナイパーを用いお兄ちゃんの銃で遠くからまたはゼロ距離で射撃
目潰ししたら攻撃しやすくなりますかね

敵の攻撃は第六感や野生の勘で見切り、見切れないものは盾受けやオーラ防御で防ぎ、炎は火炎耐性で耐える

何を守っているのか…



 何の建造物もない、砂地の一角。
 猟兵達に向けて振り返り、明かな敵対心と共に、ウウウ、と威嚇し、唸る。
 そんな妖狐達に対し、何処か余裕の表情を浮かべた白皇・尊が。
「おやおや……妖狐なのに、随分と憎しみが滲んでいますね……これは、哀しみですか? 駄目ですよ君達。僕らは悠久を漂う妖狐……そんなに生の感情を丸出しにしちゃあ、ね?」
 と、挑発。
 しかし、対峙する妖狐達は、尊の言葉に耳を貸すことは無い。
 尻尾から鬼火を発生させ、自己強化すると共に、威嚇を続ける。
 そんな妖狐に夜桜・雪風が。
「恐らく、ここが狐のアジトなのでしょう。だからこそ、敵の数が多い……こういうの、大好きなんですよね。何にせよ、悪さをする狐には、お仕置きですよ」
 と言うと、満月・双葉も。
「そうですね……砂地ですから、隠れられる場所はほぼ無いと言えるでしょう。ならば……僕が少し後ろから、援護射撃で敵を掃討しやすい状況を作りますよ」
 と、後衛からの援護射撃。
 その攻撃を受けた妖狐は、心眼でギリギリ回避する。
 それに花宵・稀星が。
「ふうむ、この妖狐……まるでこちらの思考を読んでいるかのような……そういう事であれば、来るのが分かっていても、回避困難な攻撃をするまでです」
 と仲間達へアドバイス。
 そして、双葉の攻撃に続き雪風は、高速詠唱にて『鈴蘭の嵐』。
 鈴蘭の花びらを纏いし範囲攻撃が、妖狐数体に、僅かながらのダメージを与える。
 そして稀星は宝石<アクアマリン>の力を借りた『エレメンタル・ファンタジア』を発動。
 敵陣に向けて、砂地にはそぐわぬ津波を引き起こす。
 ……飲み込まれる妖狐……ただ、まだまだ生きている。
 そんな妖狐達に、尊が。
「暴れまくりですね。ま、事情なんて知った事ではありませんから、さっさと仕事を果たしましょう」
 肩を竦め、太股のホルスターから霊符を抜き放ち、守護法陣を展開。
 と、一巡し、次の刻。
 ……しかしながら、妖狐達の動きは大きく変わる事は無い。
 憎しみを訴え、数体は鬼火で更なる強化、数体は防御態勢で回避重視。
 そして、5体程の妖狐は、神通力を使い、波動を放ち、反撃。
 ある程度、攻防を分担した妖狐達の連携動作は、中々の強敵。
 その攻撃を双葉が受けつつ、敵の前方から退避。
 対し尊は。
「哀しみとか憎しみとか、そういうのから解放される方法を教えてあげます。一つは原因を自らの手で破壊し解決する事。二つ目は……死ぬ事です」
 くすりと笑い、多数の式神を『百鬼夜行』にて召喚、一気に嗾ける尊。
 心眼効果で躱すも、妖狐へ一撃、二撃、三撃と立て続けに放たれれば、全てを躱す事は出来ない。
 そして双葉が桜姫からの衝撃はを放ち、敵陣を薙ぎ払い、更に大鎌へ変形させ、その生命力を吸収する二回攻撃。
 同様に雪風も。
「さあ、魔導書たち、暴れる時間ですよ」
 と魔導書を開き、それを鈴蘭の花びらにし、狐達へ嗾ける。
 ……と、その一撃に、数体の妖狐が甲高い鳴き声を上げて、猟兵達から間合いを取る。
「どうやら、効いている様なのです。続けて行くのですよ」
 稀星は更なる津波で追い打ちを掛け……波に呑まれた二体の妖狐が、そのまま堕ちる。
 仲間の死に、コーン、と悲しそうに啼く妖狐達。
 ……その啼き声は、猟兵達への怒り、嘆き……様々な悲しい思いを孕んでいて、物悲しい気持ちが生まれてしまう。
「……いえ、惑わされません。貴方達をここで倒さなければ、いけないのですから」
 頬を叩き、情を振り解く双葉。
 残る妖狐は十体程。
 双葉が仲間達を補助する様に牽制攻撃や、催眠術などを活用。
 それで、妖狐達の動きを制限すると、残る雪風、稀星、尊が一気阿世に、範囲攻撃を主にして攻撃。
 波に呑まれ、花が咲き……そして、百鬼夜行の群れが取り囲み、攻撃。
 ……妖狐達が足を止めて、二十分程が経過し、残る妖狐は後一体。
「さぁ……一緒に踊らない?」
 と、双葉が呼びかけ……『虹薔薇の舞踏』。
 視線が妖狐を射抜くと、それと同時に雪風の全力魔法の追撃。
 そして稀星が。
「これで、最後の一撃です」
 最後の波が、敵を飲み込み……全ての妖狐は、崩れ墜ちた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『砂塵のあやかし』

POW   :    砂塵
【激しい砂嵐】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    目潰し
【自身の足元】から【対象の目に向かって蹴りあげるようにして砂】を放ち、【目潰し】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    砂の侵食
【着物の袖から放った砂】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を砂で覆い】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は世良柄野・奈琴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『全く……お主ら、その程度かえ?』
 と、妖狐達が死屍累々と倒れた跡に、響く声。
 砂を纏った一陣の竜巻が、ピュゥゥゥウ、と吹き荒れる……そして、その砂嵐の中から姿を現わしたのは、和装に身を包み、童子の様な風体をした女。
 それこそが砂塵のあやかし……先ほどの妖狐達を操り、村の人々を苦しめていた元凶。
『残念じゃな……まぁ、役立たずにもはやこれ以上は酷じゃろう。妾が直接、貴様らを葬り去るとしよう』
 くすり、と笑う砂塵のあやかし……そして、その手を掲げると共に、激しい砂嵐が、猟兵達の視界に巻き上がるのである。
花宵・稀星
敵の操るは砂嵐、ですか。
乾いた砂地は敵にとって絶好のフィールド、でしょう。
雨降って地固まるとは言うですが、ここは水気で砂地を固めてしまい、風を起こしても砂が舞い上がりにくくしてしまうのも一つの手かと思うです。

なので宝石<アクアマリン>に再び出番なのです。
宝石の力を借りて水の属性攻撃への適正を増幅し、水属性の魔法である<水精>を使用。
敵の放つ砂を撃ち落していくように、精霊の姿を模した水塊を放っていくです。

敵がフィールドを自らの有利なように変えていこうとするなら、こちらはその有利を相殺していくのみなのです。

※アドリブによる台詞・行動の追加も歓迎です。


夜桜・雪風
どうして村を襲っていたのか理由が聞けたらうれしいですね。
せっかくですから理由が分かった上で叩き潰したいと思いませんか?
わざわざここまで出向いたわけですから真相を知りたいです。
なんとなくで攻め込みましたが相手の言い訳とか聞けたら最高ですね。
楽しく叩き潰せそうです。

【高速詠唱】で【全力魔法】を放ちましょう。
ユーベルコードで【鎧砕き】から【鎧無視攻撃】を狙いますね。
【2回攻撃】で徹底的に攻めますね。

攻撃が来ても【オーラ防御】で耐えつつ攻撃の手は緩めません。
仲間の攻撃とうまく合わせられると効果的でしょうから、
【戦闘知識】でタイミングを合わせていきますね。

謎な部分が多いので少しでも解明できたら素敵ですね


白皇・尊
ああ、貴女が黒幕でしたか…成る程成る程、こんなモノに良い様に扱われるとはあの妖狐達は確かに役立たずみたいです。
でもね…お前みたいなオブリビオン風情に同朋を馬鹿にされるのは我慢ならないんですよ!

太もものホルスターから霊符を抜いて放ち守護法陣(オーラ防御)を展開、自分と仲間を護りながら全力魔法の力で百鬼夜行を呼び出し、この生意気な女を蹂躙します。
砂で一蹴されたとしても何度でも式神達を呼び出し、女を襲わせ、滅茶苦茶になるまで執拗に攻撃を加えます。
「このメスが!妖狐を舐めた報いに辱めて、痛めつけて、泣いて命乞いするまでボロ雑巾のようにしてあげますよ!」
最後は妖怪達に喰わせて、跡形も無く消し去ります。


満月・双葉
ユーベルコード冥界の女王の怒りを前に使い相手を動揺させた後、お姉ちゃん…『力を貸して』

死角利用を心掛け、連携重視
攪乱により隙を作らせ戦闘を有利に
こっちも目潰し狙いです

常に敵の隙を見逃さず先制攻撃を心掛ける

第六感や野生の勘を使い攻撃を見切り、見切れぬものはオーラ防御や盾受けで受ける
ダメージは激痛耐性で耐える

攻撃法はコロコロ変えて相手に把握させず予測も出来ぬように

パパ直筆の御札は恐怖を与える呪詛や催眠術
桜姫による傷口を抉りつつの生命力吸収攻撃から大鎌に変形させ、衝撃波による薙ぎ払い吹き飛ばす2回攻撃
大根による串刺し
薔薇の涙を投擲
スナイパーを利用しお兄ちゃんの銃で狙撃。零距離射撃も出来ますしね



「ああ……貴女が黒幕でしたか……成る程成る程。こんなモノに良い様に扱われる とは、あの妖狐達は確かに役立たずみたいですね……」
 と、白皇・尊が妖艶な笑みを浮かべる。
 ……でも、その笑みに反して、その目は全く笑っていない。
 いや、むしろ……怒気孕み、殺気が漂っていた。
 そして……その怒気を発散するかの様に、尊は砂塵のあやかしをギロリと睨み付け。
「……でもね、お前みたいなオブリビオン風情に、同胞をバカにされるのは我慢ならないんですよ!!」
 と、太もものホルスターから霊符を抜きつつ、すぐに周囲へ放つ。
 それは周囲へ守護法陣を展開し、オーラ防御を付与し、己と仲間達に守護を展開していく。
 そして、尊の一歩後ろから、満月・双葉も手を合わせ……その背後に冥界の女王を顕現させる。
 ……彼女は、目前の『砂塵のアヤカシ』に対し、怒りの視線を見据えていく。
『くっ……何じゃ!! いや……しかし、負けぬぞ! お主らの様な不遜なのに負ける訳無いのじゃ!』
 僅かに焦りを見せる彼女が、その手を前に掲げ、砂漠の砂を巻き上げ、猟兵達へ攻撃を開始。
「っ……!」
 と、その砂塵を堪える花宵・稀星。
「中々……厳しい攻撃です。敵の操るは砂嵐、ですか」
 と、どうにかその砂嵐を耐えきる稀星に、夜桜・雪風は頷き。
「そうですね。しかし彼女はどうして村を襲おうとしていたのでしょう? その理由を知った上で、叩き潰したいと思いませんか? わざわざここまで出向いた訳ですから、真相を知りたいです」
「そうですね。とは言えここは渇いた砂地。敵にとって絶好のフィールド、です。雨降って地固まるとは言うですが、ここは水気で砂地を固めてしまい、風を起こしても砂が舞い上がりにくくしてしまうのが一つの手かと思うです」
「そうですね。では、そちらの方は宜しく御願いします」
 と、雪風の言葉に稀星は頷き、その手に宝石<アクアマリン>を構える。
 そして、眼を閉じ詠唱。
「時の流れにうつろう水の精よ、全てを飲み込み急流となれ!」
 と、『水精』で、辺り一面に女性型精霊を放出、砂地に水分を付与する。
 無論、砂地に水を付与する事で、からからの砂塵で攻撃している筈のあやかしは、攻勢を削られる。
『っ……妾の力を制限するなど、罰当たりめ!!』
 と、思う通りにならない状況へ、怒気を孕むが。
「では、楽しく叩き潰させて貰いましょう」
 雪風は高速詠唱にて、全力魔法による『鎧砕き』を与える。
 防御を削がれ、唇を噛みしめたあやかしが。
『くぅ……全く、邪魔な奴らめ!! 目に物を見せてやるのじゃ!!』
 と、着物の袖に手を入れ、其処から隠し持っていた砂を放ち反撃。
 しかし、その砂をも、稀星の水塊が包み込み、砂を塊へ変えてしまう。
 そして、敵の攻撃を砂塊に変えた後、双葉が。
「お姉ちゃん……『力を貸して』」
 と『死した片割れ』と共に、あやかしに目潰し狙いで攻撃。
 そして、雪風が高速詠唱の二回攻撃で、ダメージを重ねる。
 と、そんな仲間達の攻撃に対し、尊は……更に全力魔法で百鬼夜行を産み出し始める。
「このメスが! 妖狐を舐めた報いに辱めて、痛めつけて、泣いて命乞いするまでボロ雑巾のようにしてあげますよ!!」
 と、百鬼夜行の群れを、激しい怒りの儘に嗾ける。
 例え、一匹、二匹が砂塵のあやかしの攻撃により、喪失したとしても……常に百鬼夜行を発動し、あやかしをボコボコにしていく。
 そんな猟兵達……特に、尊の怒りに任せた猛攻。
『ぐっ……や、やめろ、ヤメロッ!!』
 と、叫び、振り解こうとするあやかし……しかし、それ以上の力と、数の暴力で抑えつける百鬼夜行。
 それを補助する様に、双葉と桜姫が連携する。
 双葉がフェイントの一撃と放ち、更に大根による串刺しで、百鬼夜行の間を貫く。
『ヤメロ……ヤメロ……!!』
 次第にその言葉は、恨みを含む悲壮な声へと変りつつある。
「……聞き出す暇は、無さそうですね……」
 と、雪風は、尊の怒りの儘の攻撃に、ぽつり言葉を零す。
 同胞を馬鹿にされた怒りは、何よりも激しく燃える。
 そして、その怒りを理解し、他の猟兵達がそれを補助する攻撃で支援。
 ……その猛攻の前に、砂塵のあやかしは蹂躙され……断末魔の悲鳴を上げる事も出来ぬまま、死へ。
「ふぅ……」
 と、汗を拭う尊に、双葉が。
「……大丈夫?」
 と、声を掛け。
「ん……大丈夫。気にしないで」
 少し、頬を染めて頷くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月25日


挿絵イラスト