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【Q】過去に捧げる唄~嫉妬を冠するモノ~(作者 カタリツヅル
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●嫉妬の艶尾
 アルダワ魔法学園の地下迷宮。大魔王の復活による地下迷宮の改変により何処ともしれない場所へと移動した封印の間にボソボソとした声が響く。

『……だ、だいぶ。経ったけどっ…誰も、来ない。お、…落ち着く』
【油断すると予想外の事が起こるらしいぜ、我が契約者殿】

 ひっ、と息をのんだ黒髪の少女に揶揄うような魔導具の声が重なり怯えた様子に追いうちを掛ける様に楽しげな声が響いてゆく。

●迷宮造り
 あなた達を出迎えたで茲乃摘・七曜(魔術人形の騙り部・f00724)が、にこやかにグリモアベースの一角へと案内してゆく。
「この度は招集に応じてくださりありがとうございます。ご存知の方も多いかもしれませんが、アルダワ魔法学園の始まりの迷宮で見つかったダンジョンメイカーを利用した災魔の召喚と討伐が今回の依頼となります」
 大魔王の封印という役割から解放されたことで本来の迷宮の創造と強大な災魔を1体強制召喚という機能を利用できることになった現状を語った七曜が猟兵達にアルダワ魔法学園の旧校舎に赴きやってもらいたいことをについて話を繋げてゆく。
「先日の魔王戦争で勝利を収めたことにより、現在のアルダワ魔法学園に危機的な状況はありません。ただ、魔法学園の生徒さんでは荷が重い強力な災魔が残っているのも事実です。なので、今回もダンジョンメイカーを利用し、創造した迷宮に強大な災魔を引っ張り出し討滅してゆくのが目的となります」
「迷宮の創造に関しましては、皆さんがダンジョンメーカーで創りたいと考えた迷宮と呼び出す災魔の特徴が混ざった形となるようです。戦い突破するような迷宮を望んだ場合に対戦する相手が自身が興味をもつ何か存在であったり…、様々なトラップを回避するような迷宮を望めば突破が困難と過去に言われていた迷宮を模したり…、知識や経験をもって突破していくことを望めば過去の識者がその知識や経験を問うような感じのようです」
 強制召喚する災魔に関しては旧校舎にいる蒸気幽霊のエイルマー殿が詳しいですので認いただければと思います、と言葉を絞め頭を深く下げた七曜があなた達を見送る。

●過去の英雄と災魔
 アルダワ魔法学園の旧校舎で猟兵達を出迎えた蒸気幽霊のエイルマーが猟兵達へと深く頭を下げる。
「重ね重ねアルダワ魔法学園の為に手を貸して頂けることに感謝を。話の概要は聞いていると思うからまずは本題から。強制召喚する災魔はカウダ・インヴィディア。嫉妬の名前を冠する少女と悪魔の尻尾にも見える尻尾型の魔導具。似たような存在を知っている人もいるかもしれないけれど、魔導実験の被験者が災魔になったそんな相手になる」
 私がまだ生きていたときに封印されて現状どこにいるか不明な相手になるね。もし知りたいことがあれば、分かる範囲で出来るだけ答えるからよろしくお願いするよ、と締めくくり迷宮を創造する区画へと向けて道案内を始める。





第2章 冒険 『『ダンジョンメーカー』ダンジョンの探索』

POW肉体や気合でダンジョンを探索、突破する
SPD速さや技量でダンジョンを探索、突破する
WIZ魔力や賢さでダンジョンを探索、突破する
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●嫉妬あるいは渇望の迷宮
 始まりの魔法装置たるダンジョンメイカーが幾つのも願いを受けてその機能を動作させる。
 地下深くに迷宮主の間が作り出され…その部屋を中心に幾本もの通路が生まれ、侵入者を拒むようにあるいは迷宮主が外に出るのを封じるように幾つもの部屋が創り出され、それぞれを繋ぐ通路がさらに形成されてゆく。

 ある部屋では複数の通路と部屋が複雑にが繋がり一つの迷宮が形作られ…
 ある部屋では四方の壁が削られるように消失し強大な空間を創り出し…
 ある部屋では対話を促すような机と椅子が顕れ守護者が腰を下ろす…

 交わり混ざった様々な想像が迷宮として表出し、不思議な薄霧が迷宮へと拡がる。広大な部屋を薄く覆うように淡く、守護者と待ち受ける部屋の詳細を隠すように色濃く、迷宮にできた迷宮を彩るように白く……幻燈のように柔らかく薄霧が迷宮を覆い隠す。

●状況確認
 迷宮の入口へと集まった猟兵達に蒸気幽霊のエイルマーが感謝と共に状況の説明を始め。
『お陰様でカウダとインヴィディアを迷宮に呼び寄せるのは成功している。迷宮は幾つかの区画に別れている階層構造でそれぞれの区画を攻略して迷宮主の間へと繋がる場所を探していくこととなるよ』
 概要の図で簡略に説明した後、猟兵達が集まる間にエイルマーが確認した状況を猟兵達に伝えていく。

【一つ目は、迷宮を象った区画】
『迷宮の中の迷宮…と言うべきかな? この区画はインヴィディア達の影響が大きい薄霧に沈んだエリアになる。トラップの類はなく、防衛用のゴーレムは徘徊しているけどそこまで強くないから問題にはならないと思う。ただ、ここは普通に進んでもいつの間にか元の場所へと戻される…だから、ユーベルコードを使って薄霧を晴らす必要がある。けれど、その時使用したユーベルコードが薄霧が晴れると共に自らに襲い掛かってくるからそれへの対処をしっかりしてもらえればと思う。薄霧を晴らす場所は細い通路や広い部屋いろいろな場所があるから自分が得意な場所でしてもらえればいいかな』

【二つ目は、ギミックを解くタイプの区画】
『こちらは幾つかのギミックが大きな部屋に仕掛けられているタイプだね。幻影で本来の扉が隠されていたり、施錠された扉を開ける脆い鍵を探したり補強したり、同じ形をした本物と偽物を何かしらの方法で区別したり、扉を開くために仕掛けられた幾つもの罠を解除していく感じだ。何かしらの問題が発生した場合は周囲の薄霧が反応して部屋の外まで戻されギミックも元通りになるよ』

【三つ目は、守護者がいるタイプの部屋】
『これに関しては、ある分野の識者が守護者となっているらしい。人によって問われる内容は違うだろうけどそれに応えることで先に進める。予測としては仕事であれば何を大切にしているかとか…なぜそれをしているのかとかになるのかな? なんらかの形で識者を納得させればいいと思うのだけど、具体的じゃなくて申し訳ない』

『それと、共通して注意…と言うほどでもないのだけど薄霧はカウダとインヴィディアに繋がりがある。なにか、秘匿したいことがあれば、留意しておいてほしいかな。あと、カウダとインヴィディアの特性は遷移。力を変化させ、別の場所に移動させる……そんな、能力になる。今回はそこまで警戒は必要としないかもしれないけど、迷宮を象った区画でユーベルコードが自身に襲い掛かってくるのはこのせいだね』

●嫉妬の艶尾
 新たに創造された迷宮主の隅で黒髪の少女が震え、艶黒の尻尾が楽しそうに揺れ……がこんと迷宮主の間の壁が変形し形を変える。

『……ひ、ぅぅ。…好きな、ように……って、言われてもっ!』
【なぁに、これから見ればいいだろうよ、我が契約者殿】

 惑う少女の声に、諭すように魔導具の声が響き……湧き出るように密度を増し始めた薄霧が迷宮主の間を満たしてゆく。
吉岡・紅葉(サポート)
サクラミラージュ出身の學徒兵で、ハイカラさんの少女。
礼儀正しく快活で、困った人を放っておけない性格。
流行にかなり敏感で勉強熱心なので、
いろいろな世界の文明にうまく順応できます。
元怪盗の師匠に武術を習い、素早さや器用さを活かした
体術や技能を得意とします。
主な武器は支給された退魔刀ですが、
事件現場に落ちていたものを改造して利用することもあります。
緑色の自転車を愛用し、よくへんな歌を口ずさみながら
走っています。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
特にサポートの必要がない場合は、構わず流してください。


●嫉妬あるいは渇望の迷宮
 新たに出来上がった迷宮の前で蒸気幽霊の説明を聞き終えた猟兵達が、それぞれに別れて迷宮の攻略を目指して散ってゆく。

●迷宮への挑戦
 染め上がるかのように僅かに赤みがかった學徒服にも見えるハイカラな服を纏った吉岡・紅葉(ハイカラさんが通り過ぎた後・f22838)が、ぽっかりと暗がりを湛える新たに出来上がった迷宮の中へを確かめるように視線を動かし。
「魔法学園の地下に新たな迷宮! いいですねぇ~、未知の経験も悪くないです。っと、失礼しました。私は吉岡・紅葉。今回の依頼で迷宮の攻略に参りました」
『丁寧にすまない。エイルマーというよ。気を付けていってもらえればと思う』
 居住まいを正し礼儀よく挨拶を行った紅葉に、同じく丁寧に言葉を返したエイルマーが頭を下げる。
 そうして、僅か後。会話を終えた紅葉が迷宮の入口を覗き込み、広さはありつつも僅かに薄暗い迷宮の様子に愛用のダルマ自転車を使うのには少し手狭だろうと判断をし、規則だたしい足音と楽しげな歌を残しながら暗がりへと消えてゆく。
「地下迷宮ですし雨は降らないんでしょうけど…、ランララ~♪ 今日もいい天気~♪」

●幻影と罠の部屋
 自作であろう独創的な歌を楽しげに歌いながら進む紅葉の名を託された自警団員の視界に大きな扉が映り込んでくる。

●ハイカラさんは止まらない
 小気味よく響く歌声に軋む音が重なり通路を満たす。迎え入れるように開き切った大扉の内側、薄霧が満たされた部屋の中に置かれた案内板のようなものに気が付いた紅葉が、歌うのをやめて僅かに目を鋭くし罠の可能性も考えながらその内容を読み込んでゆく。
「……、聞いた内容とほぼ同じですねぇ。まぁ、ならやってみるしかないでしょうよ」
 そう言った紅葉を取り巻く様に夕陽のように朱く柔らかな紅光が輝き出し、赤く陰影の刻まれた足元の様子に紅葉が足を止める。
「あからさまに怪しいですね。とはいえ、目印でもつけて何が起きるか確かめてみますか」
 何処からともなく取り出した筆記具で罠らしき部分に[×]のマークを刻んだ紅葉が、何が起きても大丈夫なように周囲を警戒しながら足を踏み込み……カチンと何かが外れる音と微かに壊れるような音が響き、薄霧が密度が増す。
 そうして、一瞬の後。薄霧の密度が薄れ紅葉の目の前に現れたのは先ほど開いたはずの大扉。紅葉が状況を把握しようと起こった出来事を素早く整理するなか、先ほどと同じように大扉が開き、見覚えのある案内板が見えてくる。
「なるほど、罠が作動すると侵入者を排除するのではなく鍵を壊すか、何かして先に進めなくするのみたいですね。迷宮としては正しい気がしますが面倒ですねぇ」
 まぁ…それならそれでやり方はあるでしょうよ、と指針を定めた紅葉が迷宮の攻略に乗り出してゆく。

 幻影の扉に重ねられるように仕掛けられた罠を暴き、意識の隙間を縫うように張り巡らされた糸を解く。
 色とりどりで麗美な装飾をされた鍵を手に入れ、巧妙に壁の中に隠された幾つかの扉を発見する。

 そうして、しばらく後。歯車が噛み合い、鋼鎖が巻き上げられる音が響き部屋の中央に幾つかの箱と……見慣れた案内板がせり上がってくる。
「ここまでくると最初までは戻されないようですね。集中力も切れてきましたし、一度休憩にしましょうか」

●幻影と罠の部屋
 念のためにと紅葉の名を託された自警団員がこれまで解いた罠の解除方法と攻略の手順を入口の案内板に残してゆく。

●迷宮攻略
 楽しげな歌が淡い薄霧へと溶けて消えてゆく。引継ぎの準備も整え当面のやるべきことを終えた紅葉が、元来た道へと足を進めながら言葉を零し。
「ひとまず、キリもいいですし此処までにしましょうか。続きが気になれば帰ってきてもいいわけですしね」
 それを合図に昏い光が沸きあがり紅葉の身体が迷宮の入口へと転送されてゆく。
成功 🔵🔵🔴

●嫉妬の艶尾
 薄霧を通して迷宮の様子を感じ取る黒髪の少女が人がくるという緊張感にバタバタと駆けまわり悲鳴のような声が零れる。

『う…ぁ……っ! ど、ど…どうしようっ!?』
【お出迎えの準備しかないんじゃねぇーか?】

 それはそれで緊張する、という内容の言葉を返した黒髪の少女にゆらりと揺れた尻尾型の魔導具が協力してやるからよと楽しげに言葉を返す。
秋月・紅(サポート)
『さーて!楽しくなってきたじゃねぇか!』
 羅刹のバーバリアン×ブレイズキャリバー、23歳の女です。
 普段の口調は「サバサバ系?(アタシ、てめぇ、だ、だぜ、だな、だよな?)」、時々「真面目(アタシ、アンタ、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。

 ユーベルコードはその時に応じて一番使えそうなのを使います。戦闘狂なので怪我は一切厭わずヒャッハーします。
戦闘以外にはあまり興味はないけどなんだかんだで最終的にはノリノリで参加します。

カッコいい物が好き。

可愛い格好とかさせられるのは苦手。恥ずかしいから。

弱い者にも優しい。
でも脳筋なのでパワーで解決しようとする。力こそパワー。

よろしくおねがいします!


●嫉妬あるいは渇望の迷宮
 蒸気幽霊に見送られた猟兵が薄霧に包まれた迷宮の探索を始め、視界を包むような薄霧の中から蒸気魔導機械のたてる歯車と発条が奏でる音が響いてくる。

●迷宮への挑戦
 カランコロンと下駄の立てる独特な音を響かせながら進む秋月・紅(紅の暴風雨・f01395)が、纏わりつく様な不思議な感覚をさせる薄霧から響いてくる音に岩塊のようにも見える武骨で巨大な斧を担ぐように構え。
「さーて! 楽しくなってきたじゃねぇか! 鬼が出るか蛇が出るか、こういうのも悪くねぇなっ!」
 視界を薄く濁らせる霧の向こう側から微かな風切り音と共に蒸気魔導機械の動作音が近づき、白霧を乱すように振りぬかれた機械の拳と身体を捻るように薙がれ迎え打った斧の一撃が火花を散らす。
「なんだかんだ迷宮の探索も悪くなかったがよ、やっぱりこれだよな!」
 斧を通して感じる重みににテンションを上げる紅が、楽しそうに声を零し霧の中から出現した防衛用蒸気魔導機械の武骨な姿に瞳を煌かせる。

●蒸気魔導機械と嫉妬の間
 闘争を求める紅の羅刹が振るう巨斧が人型の魔導蒸気機械を壊斬し新たな蒸気魔導機関の動作音が響いてくる。

●紅の暴風雨
 蒸気の噴き出す音が激しい衝突音を彩ってゆく。圧し潰すように振り下ろされた蒸気魔導機械の一撃を懐へと飛び込み交わした紅の踏み込みの勢いが乗る横薙ぎの一撃が蒸気魔導機械の腹部を断ち斬り激しい音が響き渡る。
「いいねぇ。まぁ、聞いてた通りにちょっと物足りなくもあるけどよ。数が増えればもっと楽しめそうだな」
 血振りをするように武骨な斧を振り払い肩に担ぎなおした紅が蒸気魔導機械が現れてきていた場所へと足を運び見えてきた大扉を迷うことなく開きその中へと入ってゆく。
 そうして、暫らく後。扉を抜け再び襲い掛かってきた防衛用蒸気魔導機械を撃退した紅が床へと刻まれた記憶にある傷跡に気が付きこれまでの戦闘を振り返るように首を捻る。
「んん…? この傷…見覚えあるな。いや、間違いなくアタシが付けた傷だな。って、あぁ、そういえば普通に進んでも抜けられないんだったか」
 戦いと探索を楽しみつい入口での説明を失念していた紅が、霧を晴らせって言われてもなぁ、と零しながら巨斧を構え、ギリリと細身ながらも鍛え上げられた筋肉が引き絞られてゆく。
「まぁ、アタシに出来るのはこれだしな。駄目だったら駄目だったで考え直せばいいだろうぜ」

 激しい踏み込みの音と共に巨斧が薙ぎ払われ、超重の質量に引かれるように鍛え上げられた身体が躍る。
 風を裂き刻まれる軌跡が滑らかに新たな軌跡へと繋がり、部屋を揺らすような再びの踏み込みが身体を跳ね上げ叩きつける一撃へと変わる

 渦巻く様に拡がる衝撃に薄霧が吹き飛ばされるように晴れてゆき……露になった巨大な部屋に佇むのは紅と同じ巨斧を持ち上げた一体の蒸気魔導機械。
 油断なく武器を構えるその姿に紅が応じるように巨斧を突きつけ周囲の空気が緊張感を孕んでゆく。

 ―――ギィィン!

 闘争心のまま先に踏み込んだのは紅。正面から全力で薙ぎ払われた紅の巨斧が蒸気魔導機械の振るう巨斧によって受け止められ甲高い音を放ち、質量を活かして圧し潰すように圧力をかけてくる蒸気魔導機械に紅が引くことなく対抗してゆく。

●蒸気魔導機械と嫉妬の間
 武骨な巨斧同士がぶつかり合い鈍く甲高い音が周囲へと響き渡り闘争を求める紅の羅刹が本懐とばかりに滾ってゆく。

●迷宮攻略
 重たいものがぶつかり合う狂騒曲に終わりが訪れる。身体を掠めるように振り落とされた巨斧の一撃を交わした紅の身体を爆発するように四散した床材が叩く。幾重にも身体に奔る衝撃と痛みにひるむことなく巨斧を振りぬいた紅の目の前で蒸気魔導機械が胴体を断たれ機能を停止する。
「……よし、勝ったぜ。次はどこに行けばいいんだろうな? まぁ、こんなのが出てくるならどこでも歓迎だけどな」
成功 🔵🔵🔴

●嫉妬の艶尾
 重いものが擦れる音が薄霧の奥から響き……次第に遠ざかるその音、迷宮主の間に新たな迷宮を創るかのような変化に伴う音が不意に途切れる。

『…っっ!!? ……い、いっ、行き止まり!?』
【まぁ、……あれだ。無制限に改造出来たら閉じ込める意味がねぇーしな】

 逃げるのは諦めろと笑う尻尾型の魔導具の言葉に、諦めがついたのであろう黒髪の少女が首を振り、それでも名残り惜し気に変化の起きなくなった壁を見つめる。
源・ヨーコ(サポート)
『悪い子はお仕置きっすよー!』
人間のブレイズキャリバー × ビーストマスター
年齢 16歳 女
外見 158.4cm 金の瞳 ピンクの髪 色白の肌
特徴 胸が大きい 八重歯 ギャル ハイテンション! 運動が好き
口調 体育会系(自分、~先輩、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)

悪いヤツは鉄拳制裁!
あまり難しいことは考えず、敵に向かって猪突猛進するタイプ。全ては拳で解決できると信じていて、とりあえず接近して殴るが基本戦術。
硬そうな相手にはカウンターでの一撃必殺を狙い、素早そうな相手には連撃と使い分けぐらいはする。

単独行動を好み、調査などは苦手。
基本は戦闘オンリーな感じですが、よろしくお願いします。


●嫉妬あるいは渇望の迷宮
 嫉妬を冠する迷宮の入口へと辿り着き立ち上る薄霧を視界におさめた猟兵に、その場を管理する蒸気幽霊がこれまで行ってきた説明の為にゆっくりと近づいてゆく。

●迷宮への挑戦
 魔法学園の制服の名残を感じさせるミニスカートに改造された拳法着を纏った源・ヨーコ(鉄拳制裁・f13588)が、遥か昔の先達である蒸気幽霊――エイルマーの姿に気が付き、独特の言い廻しで名乗りを上げる。
「初めましてっす! 自分、いたって不調法。前後間違いあったらごめんなさいっす。生まれも育ちもアルダワで、姓は源。名はヨーコ、人呼んで壊しのヨーコっす」
『……随分、古い作法を知っているんだね。私はエイルマーだ。こちらこそよろしくお願いするよ』
 穏やかに応じたエイルマーに、八重歯を覗かせハイテンションにヨーコが頷き、楽しそうに拳を突き出し…。
「エイルマー先輩っすね! あっ、ちなみに自分。メカを操るオツムもなければ魔力もないんで、武器はひたすらに鍛えた拳打っすよ!」
『ふむ…、それなら踏破するタイプの区画が合うかもしれないね』
 なるほど…それじゃ行ってくるっす!と薦められた場所を目指してヨーコが、エイルマーへと一度手を振り迷宮へと駆けこんでゆく。
●蒸気魔導機械と嫉妬の間
 迷宮に満ちた薄霧をかき分けるように鉄拳を掲げる女拳打師が陽気な言葉を後に残しながら駆け抜けてゆく。

●鉄拳制裁
 迷宮に反響する音が響きを変えて大扉が浮かび上がるように現れる。ピンクの髪を靡かせて軽快に足音を刻んでゆくヨーコが、黄金色の瞳に映った通路を塞ぐ大扉に駆ける勢い徐々に速めてゆく。
「暇っすー。この霧にはもう飽きたっすよ! 悪い子はどこにいるんすかー。……ん? ついに扉を発見っす! さぁ、行くっすよ~」
 とりゃーっす!と閉ざされた大扉に疾走の勢いを乗せた拳打をヨーコが叩きこみ……内側へと吹き飛ぶような勢いで開いた大扉が壁に衝突し大きな音を立てる。

 ―――ガァン!!??
     ―――――ブォン……

 手元に残る感覚に鍵は掛かっていなかったことを感じたヨーコが僅かにあちゃー、と顔色を変え……起動音と共にズンッと重く響く足音をさせた魔導蒸気機械にその表情が引き締まる。
「でっかいっすね。でも負けないっすよ! 魔導蒸気機械の守護者……相手に取って不足はないっす!」
 ズシューっと、ひと際大きく蒸気を吐き出した魔導蒸気機械がヨーコと同じく徒手空拳で構えを取り、ジリジリと緊張感で空気が重くなり薄霧が濃度を増してゆく。

 ――――ウォオオオンッ!!
 ―――ダンッ!

 魔導蒸気機械の駆動機関が唸りを上げ、それに応じるようにヨーコの踏み込んだ足が迷宮を捕らえる。ダンッ!と跳躍の音を響かせて身を躍らせたヨーコが身体を捻り打ち下ろすように放った一撃が、深く腰を落とし掬い上げるように振るわれた魔導蒸気機械の拳とぶつかり合い、重たい轟音が周囲を震わせる。

 ――ッッッッ!

 突き抜けた衝撃に震える迷宮へと危なげなく着地したヨーコが、さらに駆動音を高らかに鳴らす魔導蒸気機械に面白げに口元を歪め八重歯を煌かせるように構えを取り直す。
「いいっすねぇ! 燃えてきたっすよ! さぁ、恨みはないっすけど道を塞ぐなら押し通らさせてもらうっす!」

●蒸気魔導機械と嫉妬の間
 魔導蒸気機械の鋼の拳と女拳打師の鍛え上げられた鉄拳が幾度も交錯し拡がる衝撃に揺蕩う薄霧が吹き散らされるように揺らいでゆく。

●迷宮攻略
 ひと際大きく響いた轟音と共に魔導蒸気機関の稼働音が消えてゆく。圧し潰すように振り落とされた魔導蒸気機械の一撃を潜り抜け胴体へと鉄建を叩きこんだヨーコが、魔導蒸気機械の動力が止まり熱が失われていくことを感じ取り大きく息を吐く。
「よしっ、勝ったっすよ! 次はどこに行けばいいんすかね? まぁ、ちょっと休んでから考えればいいすよね!」
成功 🔵🔵🔴