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荒霊の怒りを鎮めよ!

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●顕現する火山の化身に怨霊達
 サムライエンパイア。
 そこは、江戸幕府初期を思わせる世界で、徳川家光によって治められし島国『エンパイア』だ。
 異なる点としては、陰陽道や降霊術など、呪術法力があること。モノに魂が宿り、ヤドリガミとなる者だっている。
 そして、過去に死んだはずの戦国武将や武士、悪徳商人に数え切れぬほどの魑魅魍魎や妖怪変化と、千差万別なオブリビオンが現れることにある。
 この世界における猟兵達の役割。
 それは、江戸幕府のお墨付きで諸国を漫遊し、オブリビオンを成敗することだ。
 エンパイアの地に忍び寄るオブリビオンを斬るべく、猟兵は今日も事件ある場所へと赴いていくのである。

 突如、とある集落の中央に顕現したオブリビオン。
「な、なんだ!?」
「山が……」
 それはさながら、火山を思わせる『荒霊マガツヤマツミ』である。
 いや、実際に神話の時代に国一つを焼き尽くしたと、現在のエンパイアにも伝わる火山の化身なのだ。
 あくまで、荒霊として現れたそのオブリビオンの全長は7,8m程度。
 実在の山と比べれば全然大きくはないが、かつての火山の力をそのまま持ち合わせているようだ。
「山が、御山がお怒りに……」
 周囲を巻き込むほどの大噴火は、無差別に付近の住民達へと襲い掛かる。
 異様なその光景は、たちまち集落を地獄絵図へと化した。
「終わりじゃ、この世の終わりじゃ……!」
 集落の老人がその様を嘆き、叫ぶ。
 さらに、荒霊は火口から溶岩弾を発射し、周囲を溶岩地帯へと変え、自らの力を高めていく。
「きゃああああああっ!!」
「おい、あれを見ろ!」
 叫び声の響く集落で住民の1人が叫ぶと、荒霊の周囲に新たなオブリビオンが続々と姿を現す。
「口惜しや……。治世でぬくぬくと過ごす下賤な者どもが……」
「我らの苦しみ、存分に思い知らせてやろうぞ……」
 それらは、過去の合戦や城攻めによって無念の死を遂げた『怨霊女武者』達。
 平和な時代を過ごす者を怨む彼女達は、荒霊の顕現に合わせるかのようにこの場へと現れ、自らの怨み辛みを晴らそうとしているのだ。
 自然災害さながらの恐怖を集落へと振りまく荒霊。そして、その前に立ちはだかる怨霊達。
 畳みかけるように現れるオブリビオンに、集落民達は愕然としてしまう。
「我々は、もう終わりなのか……?」
 集落民達が絶望に包まれたその時、とある札を手にした猟兵一行が集落へと踏み込んでくる。
「あ、あれは……『天下自在符(てんかじざいふ)』!」
「徳川の紋所じゃ、お上は我らを見捨ててはおらんかった……!」
 メンバー達は集落民に希望を与えながらも、倒すべき敵『荒霊マガツヤマツミ』を仰ぎ見る。
 だが、その前に邪魔な多数の『怨霊女武者』から、猟兵達は相手取っていくのだった。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 今回は、サムライエンパイアの世界に現れた荒霊の討伐を願います。
 まず、周囲に現れた邪魔な怨霊の討伐を。
 そして、その後火山の姿をした荒霊を倒していただきますよう願います。
 無事、事件が解決できましたら、集落民と新年の遊びを楽しむことができますので、楽しく遊んでいただけると嬉しいです。

 それでは、よろしくお願いいたします!
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第1章 集団戦 『怨霊女武者』

POW   :    局流薙刀術
【薙刀】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    局流早射ち
レベル分の1秒で【矢】を発射できる。
WIZ   :    落武者呼び
【鎧武者】の霊を召喚する。これは【槍】や【弓】で攻撃する能力を持つ。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

茅場・榛名
POW:一対一を連戦するように戦う

口上「遠からん者は音に聞け、近くば寄って目にも見よ!ボクの名は茅場!彼らの首欲しくば、ボクを討ち取り力を示してみせよ!」
敵の注意をまずボクに向けさせるよ。向かっていた敵を一体ずつ相手していこうか。
遠距離から撃ってくる人は他の友軍に任せるね。

「紅蓮斬」や「剣刃一閃」を織り混ぜて戦うけど、そんなに持たないと思うからそうなったら「戦場の亡霊」で霊対霊になってもらおうかな


中村・裕美
「……何かを恨む気持ち……誰にも…あるとは思うけども」
あまり喋るのは得意ではないので、それだけを言って戦闘に入る。
【情報収集】で彼女達の動きのパターンをある程度読み、【罠使い】でステルスボムを設置。
あとは、ドラゴンランスで薙刀攻撃を受けたり、矢を払ったりしながら、こちらに注意を向け、爆破するという【だまし討ち】
弓使い相手なら、射撃するのに足を止めないといけないし、狙いやすい射撃位置とか誘導できれば、さらに罠にはめやすいかも。
「……この治世は……苦しみの……成果でしょうに。…平和になったことを……誇るべきでしょ…本当なら」


星宮・亜希
「火山の如き怨霊ですか…よっぽどグツグツと煮えたぎってるみたいですね!」
しかも負のオーラを纏っている仲間を引き連れて!ここはお任せあれです!
薙刀で殴りかかってくる怨霊達をアッカで武器受け、風のオーラ防御を駆使し、邪魔者達を吹き飛ばしながら後続が来るまでの時間を稼ぎます。時折アッカを振り回し「さあさあこちらへお越しください!」と挑発を忘れずに、隙あらば串刺しで返り討ちにしてやります!
槍一本で防ぎ切れないと判断すれば翼で体を覆いユーベルコードを発動!敵の攻撃を食い止め、そして味方が私ごと攻撃できるように時間をかせぐのです!
「さあ、遠慮しないで私ごとやっちゃってください!」


神宮寺・絵里香
女武者の怨霊か。まあ化けて出てきたなら討滅するだけだ。
悪霊退治も神宮寺の戦巫女の務めだ。
同じ薙刀使いとして優れているのはどっちだろうな。
さあ、オレに倒されたい奴から前に来な。

相手は怨霊だ。叢雲に【破魔】の効果を付与した【水属性】の【薙ぎ払い】
が有効だろう。
POW同じ薙刀使いだ。薙刀の術理には【戦闘知識】もあるし、
厄介な攻撃も【見切り】【武器受け】して受け流すのも容易だな。
SPDの弓についてはこれも【戦闘知識】で【見切り】回避する。
WIZの落ち武者の霊に関しては【高速詠唱】し【範囲攻撃】で
拡大化したUCで対処。UCには【麻痺攻撃】と【破魔】を付与。
聖なる痺れる雷で麻痺させた所を【薙ぎ払い】対処


音羽・浄雲
※アドリブ歓迎です。

「山神の荒魂に侍の怨霊……どんな怨みを、どんな怒りをもってして顕世に転び出たかは分かりませんが、己の恨み辛みを無辜の民にて晴らそうとは捨て置けませんね」
自分自身が怨みの権化とも言える浄雲はそれ故にこそ、誰彼構わずその牙を向けるオブリビオン達に対して怒りを覚えていた。
しかし、その怒りをおくびにも出さず、腰帯から【謀り長慶】を抜くと印を結んだ。

「音羽忍法【鬼火】。その怨みも怒りもわたくしが焼き尽くして差し上げましょう」
その身に怨念に劫火を纏うと、女武者たちを焼き払わんと駆け出した。


夜桜・雪風
戦争ですか?
争いごと大好きなので私も混ぜてくださいね。

相手はたくさんいることですし、【範囲攻撃】で一気に数を減らしましょうか。
【高速詠唱】からの【全力魔法】でユーベルコードを放ちましょう。
【2回攻撃】で1度目の攻撃で相手の防具を【鎧砕き】して、
2度目の攻撃で【鎧無視攻撃】を行いましょう。

争いに破れて散っていった方はたくさん知っていますが、
化けて出てくるなんてよっぽど酷い負け方をしたのですね。
私がここで完膚なきまでに叩きのめして、
もっと酷い負けをおしえてあげます。
化けて出てきても戦で散った結果は変わらないという事実を体に刻み込んであげましょう。

生存競争は厳しいのです。
鈴蘭の花びらと共に散りなさい



●女武者の無念を受け止めて
 サムライエンパイアのとある集落。
 この地に現れた火山の化身として顕在した荒霊の撃破を、猟兵達は目指す。
「火山の如き怨霊ですか……。よっぽど、グツグツと煮えたぎってるみたいですね!」
 白い翼を持つ風使いのオラトリオ、星宮・亜希(双星の守護天使・f00558)はこの状況にも明るく振る舞う。
「しかも、負のオーラを纏っている仲間を引き連れて!」
 亜希の示す行く手には、怨霊となり果てた女武者達が顕現していて。
「口惜しや……」
「この怨み、晴らさでおくべきか……」
 己の恨みつらみを呟く彼女達は、それらを周囲へと振り撒こうとしてくる。
「山神の荒魂に侍の怨霊……」
 頭に般若の面をつける黒髪に赤いメッシュの入った女性、音羽・浄雲(怨讐の忍狐・f02651)が赤い瞳でこれから倒すべき敵を見据える。
 相手がどんな怨みを、どんな怒りをもって顕世に転び出たかは彼女には分からない。
「ですが、己の恨み辛みを無辜の民にて晴らそうとは捨て置けませんね」
 自分自身が怨みの権化とも言える浄雲。
 それ故に、誰彼構わず牙を向けるオブリビオンに対し、彼女は平然とした態度ながらも自らの内に怒りの炎を燃え上がらせていた。
「……何かを恨む気持ち……、誰にも……あるとは思うけども」
 人見知りなダウナー系少女の中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)はそれだけを告げて戦闘態勢へと入り、相手の情報サーチへと移っていく。
「女武者の怨霊か。まあ化けて出てきたなら、討滅するだけだ」
 続き、おかっぱの黒髪を持つ女性、神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)が眼光鋭く敵を睨む。
「悪霊退治も、神宮寺の戦巫女の務めだ」
 前に進み出た彼女は、薙刀『叢雲』を手に取る。
 ――同じ薙刀使いとして、優れているのはどっちだろうな。
 彼女が挑発して構えをとると、怨霊女武者達も武器を手にじりじりと近寄ってきた。
「さあ、オレに倒されたい奴から前に来な」
「「おおおおっ!」」
 一斉に攻め来る怨霊達の前に、妖狐の両手剣使いである茅場・榛名(異界の傭兵・f12464)も飛び出して。
「遠からん者は音に聞け、近くば寄って目にも見よ!」
 彼女は自らの大太刀『飛竜刀・紅月』を手に、声を張り上げる。
「ボクの名は茅場! 彼らの首欲しくば、ボクを討ち取り、力を示してみせよ!」
 この地の人々を守るべく榛名は敵の注意を自身へと向け、1体ずつ相手取っていく。
 とはいえ、敵の数は多く、群がる様に怨霊達は襲い来る。
 攻撃手段も薙刀だけではなく、和弓を放ったり鎧武者の霊を呼び出したりすることもあって一筋縄ではいかない。
「ここはお任せあれです!」
 薙刀で切りかかってきた怨霊の攻撃を、亜希が『聖槍アッカ』で受け止める。
 そして、首輪型の『双星のグリモア』で発する風のオーラで身を包み、『超防御モード』となって相手を吹き飛ばす。
 動けなくなるのが難点だが、亜希は時折モードを解除し、アッカを振り回して女武者達を挑発する。
「さあさあ、こちらへお越しください!」
 仲間が駆け付けるまで、亜希は十分時間稼いでみせる。
 怒りをおくびにも出さない浄雲も攻撃の為、腰帯から妖刀『謀り長慶』を取り出して印を結ぶ。
「音羽忍法【鬼火】。その怨みも怒りも、わたくしが焼き尽くして差し上げましょう」
 その身の怨念に業火を纏わせて駆け出し、浄雲は手近な女武者から焼き払っていく。
(「相手は怨霊だ」)
 改めて、敵と刃を重ねる絵里香は『叢雲』に破魔の力を付与し、水を舞わせて怨霊達を纏めて薙ぎ払っていく。
 時折飛んでくる矢を切り捨てながら、絵里香は率先して相手と刃を組み交わし、隙を見て素早く切っ先を突き付ける。
 混戦状態の中、緑色の衣服と白いスカートを舞わせた夜桜・雪風(まったりデイズ・f00936)が楽しげに飛び込んできた。
「戦争ですか? 争いごと大好きなので、私も混ぜてくださいね」
 可愛らしい金髪のオラトリオである雪風だが、その内には抑えられぬ破壊の衝動を秘めている。
 素早く詠唱した彼女は全力で魔法を発動すると、手にするウィザードロッドを無数の鈴蘭の花びらへと変えて。
「では、いきますよ」
 一気に相手の数を減らそうと、雪風はそれらを怨霊女武者へ浴びせかけていった。
 仲間達が交戦していく間、相手の動きをチェックしていた裕美。
「…………」
 ある程度怨霊達の行動パターンを読んだところで、彼女は罠使いの能力でステルスボムを設置していき、それに触れた怨霊女武者を爆発させていく。

 それぞれ、ぶつかり合っていく怨霊女武者と猟兵達。
 噴火する荒霊が流す溶岩が流れ出す集落にて、剣戟音があちらこちらで響き渡っていた。

●女と女の戦い
 戦場を見渡せば、戦う猟兵は女性ばかりにも見える。
 それもあって、この場の怨霊と猟兵は女性ばかりが戦いを繰り広げている状況だったが、怨霊女武者は鎧武者の霊を呼ぶことがあり、ちらほらと男性の姿も増えてきていたようだ。
 本格的に戦い始めた裕美はドラゴンランスで相手の薙刀、矢を切り払い、先ほど設置したステルスボムを起爆してだまし討ちを行う。
「おのれ、おのれ……」
「平和な世を謳歌するなど……、許してはおけん」
 口々に恨み節を吐き捨てる女武者どもに、裕美は辟易として。
「……この治世は……苦しみの……成果でしょうに」
 本当なら、平和になったことを誇るべきだろうと考えながら、彼女はこちらへと矢じりを向けてくる弓使いに気づく。
 裕美は相手をうまく誘導することでステルスボムの位置へと誘い込み、爆発に巻き込んで霧散させていった。
 遠距離から仕掛ける相手がいなくなれば、榛名としては助かるところ。
 大太刀『飛竜刀・紅月』を素早く一閃させ、相手を両断した榛名はさらに刀身を炎で包んで。
「ボクの剣で灰となれ、紅蓮斬!」
 灼熱の炎で切り捨てた相手の体をも、彼女は勢いよく燃え上がらせていた。
 とはいえ、敵の数はかなり多く、猟兵も徐々に押され気味になってしまう。
 徐々に傷が深まっていき、1対1では不利と悟った榛名は戦場の亡霊を呼び、霊と霊とで交戦させ始めていく。
 槍一本で果敢に敵を抑えるようとするも、亜希もまたやや圧倒されかけていたようだ。
 すると、彼女は白く大きな翼で自らの体を覆い、ユーベルコード『無敵城塞』を発動させた。
「さあ、遠慮しないで、私ごとやっちゃってください!」
 亜希に攻撃のチャンスをもらったメンバーが次々と仕掛ける。
「舞え! 我が身を焦がす怨嗟の劫火よ!」
 怨念を纏う浄雲が再度、妖刀【謀り長慶】を抜いて印を結び、青白い炎で女武者達を焼き払っていく。
 榛名が呼んだ霊が焔を舞わせ、怨霊女武者を切り捨てた後方、絵里香が高速詠唱を始めて。
「ナウマク・サマンダ・ボダナン・インダラヤ・ソワカ! 神々の王の裁きよ、ここに!」
 彼女は女武者達が呼び出した鎧武者の霊達を纏めて捉え、指先を向ける。
「魔を滅ぼせ、因達羅の矢よ!!」
 次の瞬間、絵里香が見定めた範囲目掛け、天からの青白い稲妻が降り注ぐ。
 範囲拡大させたそれらは次々に怨霊達を撃ち抜き、霧散させてしまう。
「争いに破れて散っていった方はたくさん知っていますが、化けて出てくるなんてよっぽど酷い負け方をしたのですね」
 雪風もまた広範囲に全力魔法をぶち込むが、彼女はただ倒すだけではない。
「私がここで完膚なきまでに叩きのめして、もっと酷い負けを教えてあげます」
 ――化けて出てきても、戦で散った結果は変わらない。
 なお、相手の無念を募らせるような物言いで、雪風は白い花びらを戦場で巻き起こす。
「生存競争は厳しいのです。鈴蘭の花びらと共に散りなさい」
 その言葉通り、怨霊女武者はその存在すら散らし、虚空へと消え去っていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『荒霊マガツヤマツミ』

POW   :    天焦神火
【周囲一帯を巻き込む大噴火】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    業炎地獄
【火口から放たれる溶岩弾】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を焼き尽くして溶岩地帯へと変化させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ   :    熔熱変生
自身の肉体を【超高熱で流動するマグマの塊】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ツェリスカ・ディートリッヒです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●災害をもたらす荒霊
 集落に多数顕現していた怨霊女武者を倒し、集落の中央へと猟兵達は近づいていく。
 そこにそびえ立つのは、全長7,8mほどある『荒霊マガツヤマツミ』。
 そいつは火口部分から大噴火を始め、集落内の広範囲を溶岩で満たす。
「おお、山が、御山よ、静まり給え……!」
 集落民の老人が必死に祈りを捧げるが、オブリビオンとして顕現した荒霊が動きを止めるはずもない。
 さらに荒霊は火口から勢いよく溶岩弾を放ち、集落のあちこちに火の手を上げる。
「早く、逃げるのよ!」
「待って、置いてかないで……!」
 溶岩弾を浴びた家は炎に包まれて焼け落ち、住民達は叫びながら集落外へと避難をしていく。
 己を高熱にし、さらにその存在感をアピールする火山の化身。
 その前へと進み出る猟兵達はそいつを無に帰すべく、武器を手にして仕掛けていく……。
神宮寺・絵里香
〈心情〉
ちっ、デカいなコイツ。まあ荒ぶる神を鎮めるのも巫女の仕事だ。
神宮寺の神は水の神である真白の蛇。燃えたぎる炎を鎮める水の御業は
火山の化身には相性がいいだろう。後はオレの実力次第だ。
雲があれば良いが、まあ贅沢は言わん。全力を尽くすだけだ。

叢雲に水属性を纏わせた【属性攻撃】をメインに攻撃していく。
溶岩弾は後は危険なものを【見切り】因達羅乃矢で叩き落とす。
近接攻撃は水を纏わせた薙刀で武器受けして見切りながら受け流す。
UC発動に仕える短槍は2本。【戦闘知識】で荒神の弱点を【見切り】
そこに【槍投げ】で投擲。【高速詠唱】と【全力魔法】【範囲魔法】
を使い拡大強化した水の槍で【串刺し】にしていく


中村・裕美
「……噴火の勢い…強い」
ふと思ったのが、噴火口を増やして噴火の勢いを分散させることが出来るのではないかと。あと、土手っ腹に穴を開けたら、その裏側に回れば被害を受けづらくなるかな、と。
「…穿て…スカイフォール」
ドラゴニック・エンドでドラゴンランスを【槍投げ】し【串刺し】。その後の召喚した黒竜で【傷口をえぐる】
ドラゴンランス自体も竜にすればすぐ手元に戻るので、それを何度か繰り返し、【破壊工作】を行う。
「…何度でも……穿つ」
大噴火とかの攻撃はまあ、気合で避けるくらいしかないか

破壊工作2、串刺し10、槍投げ1、傷口をえぐる5


音羽・浄雲
※アドリブ歓迎です
呼び出した骸の兵達を怨身合体させた巨大餓者髑髏で足止めをします。

「さすがに火山の荒御魂に劫火を放つのは下策でしょうかね・・・」
音羽忍法【鬼火】を解除して、荒ぶる火山を見上げる。如何に言っても炎と火山では相性も何も無いだろう。
ならば、と結ぶ印を変え、先程とは異なる術を構えた。

「音羽忍法【餓者髑髏】!音羽の兵者共よ!集い給え!」
骸の兵者達を呼び出し、それらを全て合体させ、巨大な骸の兵【餓者髑髏】が出来上がった。
餓者髑髏はマガツヤマツミをを抑えんと、その巨体で襲いかかる。



●激しい噴火の中で
 怨霊達を退け、集落内へと駆けこむ猟兵達。
 その中央には、火山のような姿をした『荒霊マガツヤマツミ』が鎮座していた。
 黒髪を短髪にして刈り上げた神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)は、全長7~8mはあろうかという大きな敵を前に顔をしかめる。
「ちっ、デカいなコイツ」
「……噴火の勢い……強い」
 そいつを見上げていた、ダウナー系少女の中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)が素直な感想をたどたどしく語った。
 荒霊は火口から溶岩弾を放ち、村人を襲うだけでなく住居を焼いて集落のあちらこちらを溶岩地帯へと変化させていく。
 それによって敵は一層力を高め、さらなる噴火で集落を破壊していた。
「まあ、荒ぶる神を鎮めるのも巫女の仕事だ」
 絵里香の神宮寺流における神は水の神である真白の蛇、因達羅神とのこと。
 ならば、燃えたぎる炎を鎮める水の御業は、火山の化身に相性がいいのではないかと彼女は考えていた。
「後はオレの実力次第だ」
「さすがに、火山の荒御魂に劫火を放つのは下策でしょうかね……」
 同じタイミングで駆け付けた、赤いメッシュの入った黒髪の音羽・浄雲(怨讐の忍狐・f02651)。
 妖術を操る彼女は早速、音羽忍法【鬼火】を解除して怨念を纏う。
 しかしながら、如何に言っても、炎と火山では相性も何もないだろうと荒霊を見上げる彼女は考える。
「ならば……」
 結ぶ印を変え、浄雲は別の術を発動させていく。
 仲間が戦闘態勢に入る中、裕美はどうすべきかと思案して。
(「相手の体に噴火口を増やせば、噴火の勢いを分散させられるのでは」)
 また、土手っ腹に穴を開け、その裏側に回れば被害を受けづらくなるのでは。
 そう考えた彼女は、ドラゴンランス『覇空竜スカイフォール』を振りかぶって。
「……穿て……スカイフォール」
 裕美は一直線にその槍を荒霊へと投げつけ、火口から1mほど下部を穿ってみせた。
 さらに彼女は召喚した黒竜に爪で薙ぎ払わせ、その傷口を斬り広げようとする。
 だが、火山岩というのは、溶岩が冷えて固まった物。
 敵は自らの体を超高熱で流動するマグマへと変え、黒竜の一撃をやり過ごした後、弾力性を維持したまま元の形状へと戻っていく。
 結局、噴火の勢いは衰えることなく、溶岩弾は裕美を狙う。
 気合で避けようとした彼女は不運にも溶岩に足を取られ、溶岩弾に命中してしまっていた。
 己に降りかかる溶岩弾を、絵里香は天から降る青白い稲妻で撃ち落として。
「雲がもう少しあれば良かったが、まあ贅沢は言わん」
 どのみち全力を尽くすだけと彼女は薙刀『叢雲』に水を纏わせ、接近した荒霊へと切りかかっていく。
「音羽が兵者共よ……我らが怒りを此処に示せ!」
 その時、浄雲の術式が完成し、骸の兵達が現れた。
「音羽忍法【餓者髑髏】! 音羽の兵者共よ! 集い給え!」
 さらに、浄雲はそれらを怨身合体させ、巨大餓者髑髏を組み上げていく。
 荒霊マガツヤマツミを抑えようと、溶岩の中を突き進んだ巨大餓者髑髏はその巨体で襲い掛かって相手の動きを止める。
 絵里香がその隙を逃さず、水を舞わせた薙刀を振るって突き進む。
 ユーベルコード発動に使える短槍は2本。
 絵里香はそれまで、仲間と荒霊の交戦を見つめて荒霊の弱点を探っていた。
 いくら顕現しているとはいえ、荒霊は地中と繋がっているわけではない。
「大いなる水を司り白蛇の神よ!」
 絵里香はそこを見極めて高速詠唱した後、雷槍『因達羅』と『飛槍 曼荼』を拡大強化して。
「その身を激流の槍と為し、仇なすものを刺し貫き給え! 急急如律令!」
 連続して投擲した槍で、彼女は相手の麓部分を勢いよく貫いていった。
 水の勢いもあって、冷えて固まる溶岩。
 しかしながら、効果は多少なりともあったらしく、噴火の勢いが若干衰えたようにも見えた。
 そこを目掛け、裕美は手元に戻った竜をドラゴンランスへと戻して。
「……何度でも……穿つ」
 追撃する形で彼女は何度も荒霊の体を貫き、その破壊を目指すのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​


●勢いづく荒霊
 猟兵達の交戦の手が止まる。
 すると、荒霊マガツヤマツミは己の体をマグマの塊に変え、態勢を整え直そうとし始めた。
 噴火が収まったかと思った集落民が様子を伺いに向かおうとするが、荒霊は再び攻撃を再開させて火口から溶岩弾を発射し始めた。
 集落の道には徐々に溶岩が流れ出し、近づくことすら困難になってゆく。
 さらに噴出された溶岩弾がまた民の住む家を破壊し、勢いよく燃え上がらせてしまう。
「わあああああん、おうちが、おうちがあああああっっ!!」
「う、ううっ……」
 泣き叫ぶ子供を、母親はただあやすしかない。
 力なき父親はがっくりとうなだれ、何もすることができない。
「やはり、お上が遣わした者達であっても、あのような相手では……」
 荒霊を攻めあぐねる猟兵達に、集落民から諦めの声も出始めていた。
レイチェル・ケイトリン
おてつだいするね、セレインさんがおしえてくれたから。

わたしが得意な念動力の技能でサイコキネシスをつかうよ。

吹き飛ばしとかばうの技能もつかって溶岩や溶岩弾をふっとばして
集落をまもるね。
すでに燃えてるとこは空気をうごかして酸欠にして火を消すよ。

ほかの猟兵さんもまもるよ。
空気をうごかして真空をつくれば熱は伝わらないし。

そしてエレメンタル・ファンタジアをつかうひとがいたら
そっちもおてつだいするね。

災害にとどく規模とひきかえに暴走しやすい。

ならわたしのサイコキネシスで制御に協力して、
敵に集中させてあげる。余波もふせいであげるから。

ひとりではとどかないとしても手をとりあえばきっととどくよね。


メルフローレ・カノン
遅れて推参ですいませんが、助太刀します。
それにしても、火山の荒霊というのは、また不思議な……
オブリビオンであれば、げきはしましょう。

私の得物は主にメイスですが、
状況に応じて予備武器で剣も使いましょう。

敵は溶岩弾やマグマの塊を飛ばしてくるようですね。
[見切り]を駆使してかわしたり、
[なぎ払い]で払いのけたりしましょう。
他に人を守るなど耐えなければならない状況なら【無敵城塞】で耐えます。
「ここは堪えてみせます!」

攻撃に際しては、[力溜め]の上で、
[2回攻撃]で攻撃します。
あと、敵が岩なら[鎧砕き]で砕きにかかるのも有効かもしれませんね。
「全力で行きますよ!」


アララギ・イチイ
……これ(荒霊)は喰えるのかしらねぇ
お肉を持って来れば溶岩の熱で焼肉する程度かしらねぇ?
炭火焼ならぬ、溶岩焼、ちょっと美味しそうぉ♪

まぁ、そんな事を考えながら参戦するわぁ
羅刹紋の効果で飛行しつつ、爆撃・神の杖を使用よぉ
地形破壊効果の杭を荒霊の周囲に、そこから村の外まで一直線に射出するわぁ(射出時は村人の安全を考慮
気休めだけど、上記の行為で溝を掘る事で溶岩の流れに方向性を持たせてみたいわねぇ
杭が余ったら荒霊に射出よぉ

攻撃は上空で速射砲×2を取り出して(鎧砕き・鎧無視攻撃)の徹甲弾を装填して、左右で交互撃ち(2回攻撃)ねぇ
火山弾の攻撃はあるでしょうから(見切り)で回避に補正を入れておくわぁ


パティ・チャン
諦めるのは、まだですよ!
猟兵と、近衛騎士団のチャン一族の名において、抗います!
(と、胸を張りたいところですが、身長がないフェアリー族は、こう言う時に、はったりが利きにくいなぁ…と苦笑いしつつ)

「輝ける刀刃」の剣筋で、溶岩弾やその先の荒霊ごと吹っ飛ばします!

この剣や私は、人を守る為に存在するのですよ。(にっこり)
さぁ、まだまだ戦えますよ!私達。

これで溶岩も固めます!



●諦めはしない!
 荒ぶる荒霊が我が物顔で溶岩弾を飛ばし、溶岩に包まれていく集落。
 成すすべはないのかと沈みこむ集落の空気の中、進み出たのは青い瞳をした人形のヤドリガミ、レイチェル・ケイトリン(心の力・f09500)だった。
「おてつだいするね。セレインさんがおしえてくれたから」
 金髪エルフのグリモア猟兵に示されたこの戦場へとやってきた彼女は念動力を操り、飛んでくる溶岩弾を吹っ飛ばす。
 さらに、レイチェルは空気を動かすことで、家々の鎮火へと当たっていく。
「おおっ……!」
 改めて猟兵達が攻勢に出たことで、集落の民から声が上がる。
「諦めるのは、まだですよ!」
 背中の透き通った翅を羽ばたかせてこの場の人々へと呼びかける、パティ・チャン(フェアリーのフォースナイト・f12424)もその一人だ。
「猟兵と、近衛騎士団のチャン一族の名において、抗います!」
 成人済みのパティは精いっぱい胸を張って、人々へと主張する。
 体の小ささもあってはったりが効きにくいと苦笑する彼女だったが、絶望に包まれていた集落民に僅かながら希望の光が差していたようだ。
「本当に、助けてくれるの……?」
 泣いていた子供の問いに、彼女は力強く頷いた。
「……これは喰えるのかしらねぇ」
 そんな中で、相手を見上げてなぜかお腹を鳴らすアララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)。
 お肉を持ってくれば、溶岩の熱で焼肉できるかなと悠長なことを考えて、アララギは体に刻まれた『羅刹紋』の力で浮遊する。
「炭火焼ならぬ、溶岩焼、ちょっと美味しそうぉ♪」
 お肉を持ってくれば、溶岩の熱で焼肉。
 それもありかなと考え、アララギは相手の周囲へと100本余りの杭を展開する。
「針山地獄、この場合は杭山地獄かしらぁ?」
 杭は地面に溝を掘ることで、彼女は集落から溶岩を流し出そうとしていく。
 さらに、残った杭はしっかりと荒霊へと射出し、その体を強く打ちつけていった。
「遅れて推参ですいませんが、助太刀します」
 そこで、黒髪ストレートの清楚系少女、メルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)が馳せ参じる。
「それにしても、火山の荒霊というのは、また不思議な……」
 相手を見上げた彼女はその存在に驚きと戸惑いを覚えるが、オブリビオンである以上撃破せねばと相手に近づく。
 荒霊の攻撃の隙を見て、メルフローレは力の限りメイスで2連撃を叩きこんでいった。

●皆の力で一気に……!
 猟兵の攻撃が再開したことで、敵も激しく応戦し始めている。
 狙い撃つように発射される溶岩弾をメルフローレは見切って躱し、時にメイスで薙ぎ払って直撃を避けていった。
 ただ、荒霊は集落民も射程に捉えている。
 メルフローレはそれを察し、超防御モードとなって人々の前に立って守りを固めていく。
「ここは堪えてみせます!」
 そばのパティもフォースセイバーの剣筋で、飛んでくる溶岩弾だけでなく荒霊の体までも切り付けていった。
「この剣や私は、人を守る為に存在するのですよ」
「がんばれ、負けるな!」
「応援しかできんが、それで力になるなら……!」
 笑顔で語るパティに集落民達は希望を抱き、声援を送り始める。
「さぁ、まだまだ戦えますよ! 私達」
 改めて荒霊の討伐に意欲を見せることでパティはこの場の人々を鼓舞し、さらに流れ出す邪魔な溶岩を固めようとしていた。
 立ち回るこの場の猟兵達を、レイチェルが守りに当たる。
 彼女は空気を動かして真空にすることで、身を焦がすほどの高熱が体に届かないようにと配慮していたようだ。
 サポートを受け、攻撃を再開させた裕美がドラゴンランスを投げつけ、浄雲は再度呼び出した餓者髑髏によって荒霊の動きを止めようとする。
 ここでも、レイチェルは絵里香が飛ばす槍をサイコキネシスで補正し、確実に相手の体を射抜かせるようにとサポートをしていた。
 さらなる水の槍が襲い掛かったことで、荒霊に異変が起こる。
 ここにきて己の危機を感じたのか、そいつは一際強く溶岩を噴出させたのだ。
「全力で行きますよ!」
 ――相手が溶岩ならば。
 そう考えたメルフローレはその体を砕きにかかる。
 しかしながら、ここにきて荒霊も抵抗を強め、彼女にも溶岩弾を命中させた。
「……っ!」
 その身を包む炎にメルフローレは一時苛まれるが、すぐに鎮火するのに気づく。
「ひとりではとどかないとしても、手をとりあえばきっととどくよね」
 空気を操るレイチェルが火消しに当たり、優しげにメルフローレへと微笑んでいた。

 なおも勢いづく猟兵達は、見上げんばかりの敵を圧倒する。
 巨大な髑髏に押さえつけられ、飛んでくる竜の槍や水の槍に貫かれる荒霊。
「一気にいくわよぉ」
 相手の溶岩弾を空中で旋回して避けたアララギ。
 宙に2門展開した速射砲に徹甲弾を装填した彼女はそいつ目掛けて、左右交互に撃ち込む。
 その爆撃で、荒霊の体が大きく振動を始める。
 猟兵達の攻撃によって完全に力を失ったオブリビオンは、地中に沈むかのように集落から姿を消していったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『新年を祝い尽くせ!』

POW   :    餅つきに参加。杵で突くも、返す手伝いも、合わせる物の用意も良し。最後は美味しく、いただきます!

SPD   :    外で体を動かす遊びに参加。羽突やコマ回し等で他の人との対戦や、のんびり一人で凧揚げに興じる等どうぞ。

WIZ   :    屋内で過ごす遊びに参加。カルタや福笑い等で他の人と楽しむ、一人で書初め等に専念してみるなどいかが?

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●脅威の去った集落で
 荒霊マガツヤマツミが消え、脅威の去った集落。
「おお……!」
「猟兵……、さすがは徳川のお墨付きの者達じゃ」
 住民達は自分達の集落を救った猟兵達を称え、歓喜に沸く。
 しかしながら、それも一時のこと。
 ここから、集落の復興という大仕事に臨まなければならない。

 集落の大人達が猟兵に協力を頼んで復興に当たる中、子供達からこんなお誘いが。
「ねえ、ちょっとだけ付き合ってもらってもいーい?」
 子供達も率先して大人の手伝いをする者、あるいは荒霊の脅威がなくなったことで思いっきり遊び始める者など様々。
 猟兵達も復興作業の合間を縫って、彼らの相手をすることになる。
 大人達の手伝いをする子供達は、猟兵の勝利を祝して餅つき。
 餅は雑煮やぜんざいにして食べると美味しそうだ。そのまま餡などを包んで焼くのもいいかもしれない。
 思いっきり遊ぶ子供は大きく2つのグループに分かれる。
 外で遊ぶ者達は羽根つき、コマ回しなどに興じていた。中には凧揚げをのんびり楽しむ子供も。
 無事だった家屋内では、カルタや福笑い、花札などを楽しむ子供達の姿がある。書初めを行って、今年の抱負を書き出すのもいいかもしれない。
 自分達が救った集落で、猟兵達はどう子供達と接するだろうか。
音羽・浄雲
※アドリブ歓迎です。
WIZで屋内で子供たちを思う存分甘やかします。

災禍の去った集落で浄雲はそっと胸をなで下ろす。
戦災で己の郷を失った浄雲にとっては、この集落の無事と子供たちの元気な姿は何よりの報酬となった。
そして、その安心と喜びからか普段はおくびにも出さない妖狐としての性質が顕れていた。
表に出さない妖狐の性質ーーそう、妖狐は人を甘やかすことがたまらなく好きなのだ。

年端も行かぬ子供たちにとって火山の荒御魂も、女武者の霊も怖かったに違いなかろうと、彼女は子供たちと遊びに興じる。

「秋風にーたなびく雲のー」
子供たちにかこまれた浄雲は、幸せそうな顔で歌うようにカルタの読み札を読み上げた。


パティ・チャン
【WIZ】
それでは、屋内遊びに参加しよう。

カルタなら、私は飛べるし、あまり不利にはならぬはず。
(取り札をゲットするにあたり、サイコキネシスも併用する)

ただし、調子よく取れるのも前半まで。後半になると、サイコキネシス
(フォース)の使いすぎで疲労し、子供の札を取る速度に付いていくのが
しんどくなってしまう。
(最後はどうなるか…?前半の貯金次第で順位がどうなることか?あまり大人げない姿を見せる事の無いよう、紳士的に振る舞います。)


メルフローレ・カノン
通りすがりでしたので、荒霊を退治したらお暇します……

え、集落で子供の相手ですか?
それでは、折角ですし、お邪魔します。

サムライエンパイアの新年を祝う風習ですか。
古今東西(世界)問わず、祝い事はいいものですね。
屋内にお邪魔して、カルタや福笑いに興じましょう。
もっとも、私は競技ものはとても弱いのですが。
書き初めも面白いですね。
毛筆は難しそうですけど。

外の方も見ていきますか。
餅つきですか。必要なら手伝いましょう。
こう見えて叩くのは得意ですし……
お菓子でもない、パンやパイでもない、不思議なものですね。
それ自身は味がないですし……でも不思議と美味しいです。

こんな感じでのどかな日を堪能します。



●集落で子供達と……
 荒霊が消え、集落に平穏が戻ったものの。
 大人達はいち早く集落の機能を復旧させる為、復興作業に尽力する。
 一部、手隙の猟兵達や子供達も手伝いはするが、特に子供達は体格的にもできる仕事に限界がある。
 その為、子供達はあちらこちらで固まり、羽根つきやコマ回しといった遊びに興じていたようだ。
 黒く長いストレートの髪、清楚系少女のメルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)は、荒霊を退治したことでお暇しようと考えていたのだが。
「え、子供の相手ですか? ……それでは折角ですし、お邪魔します」
 大人達にそんな頼みを受けた彼女は驚きも見せていたが、もう少しだけここに留まらせてもらうことにする。
 外では、小さな子から大人とさほど変わらぬ体格の子供まで、餅つきをして大人の手伝いをしていた。
「集落を救ってくれた、せめてもの礼じゃて」
 労いと感謝の気持ちを込め、振る舞いたいのだと集落民達は言う。
 よくよく聞くと、それはこの世界における新年の祝う風習なのだそうだ。
「古今東西問わず、祝い事はいいものですね」
 参加させてもらうことにしたメルフローレは早速、子供達と一緒に餅つきの手伝いに加わる。
「こう見えて、叩くのは得意ですし……」
 杵を手にし、メルフローレは臼の中にある餅をつき始めた。
 ぺったん、ぺったん。
 お持ちの形を整える人の手を叩かぬよう、メルフローレは餅をついていく。
 しばらくして、白く粘り気のあるつき立てのお餅が完成し、集落民に勧められるままにメルフローレはいただいた。
「……お菓子でもない、パンやパイでもない、不思議なものですね」
 餅自体に強い味を感じないこともあり、集落民は砂糖醤油やきな粉、餡子などを勧めてくる。
「……でも、不思議と美味しいです」
 それらを絡めつつ餅を食べ比べ、メルフローレはほっこりとしていたようだ。

 視線を別のところに移せば、楽しく遊ぶ子供達の様子に、黒髪赤目の妖狐、音羽・浄雲(怨讐の忍狐・f02651)は胸を撫でおろす。
 彼女は戦災で、己の郷を失ってしまっている。
 だからだろうか。災害を引き起こす荒霊に被害を受けた集落民の元気な姿は、浄雲にとって何よりの報労となっていたようだ。
(「年端も行かぬ子供たちにとって、火山の荒御魂も、女武者の霊も怖かったに違いなかろう」)
 浄雲はそう考え、子供達との遊びに興じることにする。
「さあ、何をして遊びましょうか」
 彼女は、家の中で遊ぶ子供達へと声を掛けていく。
 丁度、子供達はカルタで遊んでいたところ。
 そこで、水色の長い髪を靡かせて飛ぶ、フェアリーのパティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)も参加表明して。
「カルタなら、私は飛べるし、あまり不利にはならぬはず」
 小さな体躯もあり、そこはハンデと子供達も了承していたようだ。
 そして、読み札は浄雲が手に取る。
 表には出さないが、彼女は人を……子供達を甘やかすことがたまらなく好きなのだ。
「秋風にーたなびく雲のー」
 子供達に囲まれて幸せそうな顔をした浄雲は、歌うようにカルタの読み札を読み上げていた。
 こちらは、子供達に交じって取り札をとるパティ。
 彼女はサイコキネシスを駆使して、ペースよく取り札を増やしていた。
 ただ、後半、数が少なくなってくると気力の減退もあって疲労し、子供達のペースについていくのが難しくなってしまう。
(「前半の貯金、持つかしら」)
 本気で子供達と勝負する一方で、パティは大人げない姿を見せないよう紳士的に振る舞う。
 熱いバトルが繰り広げられた結果、残念ながら、パティは2枚ほどトップには及ばなかった。
 なお、メルフローレも参加はしていたものの、残念ながら惨敗だったようだ。

 その後、猟兵達は子供達と福笑いに書き初めと、様々な遊びを体験させてもらう。
 少しの間ではあったが、メンバー達はとてものどかに、それでいて楽しい一時を過ごしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月26日


挿絵イラスト