【Q】自作ダンジョンに挑め!
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アルダワ魔法学園での戦争から早2ヵ月近く。
儀式魔術「【Q】更に深い階層へ」成功によって、「ファーストダンジョン」の最深部、大魔王がいた「9-A」の下に隠し階段が発見された。
階段の先には「ダンジョンメーカー」なるものが存在しており、それは究極の地下迷宮アルダワを造り上げた「最初の魔法装置」だった。
「大魔王の死と共に、『封印装置』としての役割を終え、本来の機能を取り戻したようね」
グリモアベースにて、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)が集まる猟兵達へと状況説明する。
『ダンジョンメーカー』の本来の機能。それは、強大な災魔を1体強制召喚し、その周りに『迷宮』を作ってしまうという凄まじい機能だった。
「これを利用すれば、まだ迷宮に潜んでいる『強大な災魔』を引っ張り出して、退治できそうよ」
しかしながら、新たなダンジョンを生み出すという点はメリットもデメリットも存在する。
「自分が思うようなダンジョンを作り出すことができるのは面白いところよね」
ダンジョンに冒険要素を求めて飛び込む者は少なくない。
それはそれで一定の需要はありそうだが、逆に言えばそうまでしたダンジョンを踏破せねば、迷宮内に潜む災魔を引っ張り出すことができないということでもある。
つまり、災魔1体を倒すには労力としては割に合うかと言われると……。
「さすがに、宛もなく迷宮を探し回るよりは効率的だけどね」
さて、まずはダンジョン制作からスタートなのだが、折角なら挑みがいのあるダンジョンを造りたい。
ダンジョンは思念反応型で形成され、別々の人間の思念が混ざることで思いもよらないダンジョンが形成されることがある。
「正直、どんなダンジョンが生まれるか私も分からないけれど、皆がどういう迷宮を作り出すのか楽しみだわ」
こればかりは参加する猟兵次第であり、グリモア猟兵の予知の範疇外。だからこそセレインも楽しみなのだろう。
創造されたダンジョンは踏破する必要があるので、実現可能な範囲内の内容であることが望ましい。
ただ、参加人数が多ければかなり幅広いバリエーションの思考が取り入れられた、事前地点では想像もしなかったダンジョンが生み出されると思われる。
少しくらいの無茶は補正される……かもしれない。
そうして創造、踏破した先には、召喚されてしまった災魔が待ち受ける。
「そこには、『罪の影姫』アーラ・イリュティムという白い翼を持つ強力な災魔の少女が召喚されているわ」
なぜその迷宮の奥にいるのか分かっていない彼女を、一気に撃破したい。
ただ、彼女の背にある白翼には相対者が心に思い描く姿を産み出し、自分に付き従わせる力があるらしい。
ダンジョンが踏破できたからといって気を緩めることなく、災魔までしっかりと撃破したい。
「以上だね。それでは、皆が作り出したダンジョン、楽しみにしているよ」
彼女は笑顔で先に転移し、アルダワの地下深くまで参加する猟兵達を呼び寄せるのである。
なちゅい
猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。
アルダワ魔法学園のシナリオOPをお送り致します。
こちらのシナリオは、
第1章:冒険シナリオ、『ダンジョンメーカー』を利用して、ダンジョンを創造してください。
第2章:第1章で創造したダンジョンを探索します。第1章での展開によってその構造をご案内、プレイングを受付いたします。
第3章:ダンジョンボスとして強制召喚された『罪の影姫』アーラ・イリュティムの討伐を願います。
まずは、ダンジョン創造を願います。
多くの参加があると挑みがいのある迷宮になるかと思います。
第1章は22日朝からの執筆を予定しています。22日朝8時半までにプレイングを頂けますと幸いです。その後はできる範囲で採用させていただきます。
章間はプレイングの幅を広げる為の情報を加筆します。
その最後に、次の締め切りに関しまして記述させていただきますので、ご確認の上でプレイングを頂けますと幸いです。
なお、第1章に断章執筆の予定はありません。
シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
それでは、行ってらっしゃいませ。
第1章 冒険
『ダンジョンメーカー』
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POW : 肉体や気合で突破するタイプのダンジョンを創造してみる
SPD : 速さや技量で突破するタイプのダンジョンを創造してみる
WIZ : 魔力や賢さで突破するタイプのダンジョンを想像してみる
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ケイ・キャッスル
ふんふん。ダンジョンを作成するんだね。
中々面白そう!
折角だし可愛くデコっちゃおう!
キラキラしたビジューにラメ、
ハートや星、色んな形をしたアクリルっぽいパーツ
リボンを壁に飾り付けて、ふりパールも散りばめる!
見た目だけ可愛くても意味がないよね!
トラップを作ろう
床のパネルを踏んだら重い音符が降ってくるとか。
落とし穴も作っちゃお!
声を出したらトラップが発動するけど、大きく揺れたりとかして声を出さざるを得なくする罠とか!
ちゃんと【声出すべからず】って立て看板もしとかないとね。
ボス部屋にもトラップ!
上から降りてる紐を引いたら大きな音が鳴る、とか?
大きな何かが降ってきても面白いかも!
【アドリブ連携OK】
薙沢・歌織
選択肢はWIZ。
小型蒸気機関車に乗って駆け抜ける迷宮があってもいいのではないでしょうか…?UC【アルダワの幻影迷宮】で仮イメージを作ります。
機関車は自動走行。アイテム・UC・技能で性能アップ可能です。
また、線路は常時複線です。
課題1.最高速度制限解除
出発時点では機関車の最高速度が抑えられています。
暗号【DSSURYDO】を解読し、出た英単語を入力すると解除。
解読ヒント:ブルータス、お前もか!
課題2.災魔の攻撃を振り切る
後半、災魔の魔導弾が何度も機関車へ発射されます。攻撃や盾等で防いだり、速度を上げて振り切る必要があります。
途中カーブで減速を求められる為、ここをUCや複線活用で乗り切って下さい。
四王天・焔
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との協力歓迎
■心情
ダンジョンの創造かぁ、とっても楽しそうだね。
皆で一緒に、突破し甲斐のあるダンジョンを作ろうね。
■行動
速さや技量で突破するダンジョンを作ってみるね。
「何か、罠みたいなギミックがあれば面白いかな」
と、【罠使い】で、壁から水が噴射されたり、
頭上からタライが落ちてくる様な罠を仕掛けてみるね。
罠は足元の糸に引っかかったら作動するようにしておく。
罠が発動する前に、素早く罠を突破できるようにしておいて
速さ重視でも突破可能なダンジョンを目指しておくね。
「さぁ、焔たちで作り上げたダンジョン、どんな感じになるのか楽しみだね♪」
●
アルダワ魔法学園での戦争も終結し、この世界にも平穏が戻っている。
災魔による事件もすっかりなりを顰めたこともあり、猟兵達は迷宮内に残る強力個体の排除の為、「ダンジョンメーカー」を使ってのおびき寄せに当たっていた。
「ふんふん。ダンジョンを作成するんだね。中々面白そう!」
青髪ツインテールの男の娘、ケイ・キャッスル(偶像メルト・f26046)が目を輝かせると、薄紫色の毛並みをした妖狐の少女、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)も笑顔を浮かべて。
「ダンジョンの創造かぁ、とっても楽しそうだね」
皆で一緒に突破しがいのあるダンジョンを作ろうと、焔も意欲を見せる。
「そうですね……」
このアルダワ魔法学園出身である黒い長髪の女学生、薙沢・歌織(聖痕宿す魔法学園生・f26562)もまた、どんなダンジョンを作るべきかとしばらく考えて。
「私の抱くイメージは……」
歌織はユーベルコード【アルダワの幻影迷宮】を使い、仮イメージを作り出していくのである。
●
手始めに、ケイがダンジョンメーカーを使う。
「折角だし、可愛くデコっちゃおう!」
まずは迷宮の内装から、ケイは手を加える。
キラキラしたビジュー……宝石や装飾に光沢をつけたラメ仕様に。
ハートや星など、様々な形をしたアクリル製を思わせるパーツ。
リボンを壁に飾り付け、振り子パールも散りばめて。
ケイは可愛らしさを追求した見た目のダンジョンを強く希望していたようだった。
焔はダンジョンに組み込まれるギミックについて、ダンジョンメーカーへと思念を送り込む。
「速さや技量で突破するダンジョンを作ってみるね」
それに加え、何か罠みたいなギミックがあれば楽しいと、焔は自らの【罠使い】のスキルを使う。
例えば、壁から水が噴射したり、頭上からタライが落ちてきたりといったもの。
それらは足元に仕掛けた糸に引っかかることで作動する。
また、焔の造るダンジョンは、罠が発動する前に素早く罠を突破出来るようになっていて。
「速さ重視でも突破可能なダンジョンを目指しておくね」
それだけならば、速さを重視しても攻略可能だが、果たして……。
ある程度、イメージを固めた歌織も実際にダンジョンメーカーへと思念を送り込む。
「小型蒸気機関車に乗って、駆け抜ける迷宮があってもいいのではないでしょうか……?」
自動走行する機関車は、アイテムやユーベルコード、技能を使うことで性能をアップすることが可能。
また、線路は常時複線で、ポイント切り替え地点で行き来することが可能となっている。
「突破には、課題を乗り越える形だといいでしょうか」
歌織が提案した課題は2つ。
まず、序盤の課題は最高速度制限解除する必要があるというもの。
「出発地点では出力が上がらず、機関車の最高速度が制限されているというものですね」
これを解くには暗号【DSSURYDO】を解読し、出た英単語を入力すると解除……というものだ。
解読ヒントは機関車内部に『ブルータス、お前もか!』と書かれているというものである。
なお、暗号の答えはここでは控えさせていただきたい。
「後半では、災魔の攻撃を振り切るというものなんてどうでしょう」
ボス部屋用にと歌織が考えたのは、災魔の放つ魔導弾が何度も機関車へと放たれる為、それを迎撃、もしくは盾で防ぐなどし、速度を上げて振り切るというギミックだ。
途中、線路は大きくカーブを描く為、減速を求められる。
ここをユーベルコードや複線活用で乗り切っていくのだ。
一通り考え終えた歌織は小さく頷き、ダンジョンメーカーから離れていった。
各自の考えることは言葉として聞こえる部分もあるが、別段意見として交換しているわけではない。
だからこそ、これらが混ざるとどうなるか楽しみな部分ではあるのだが……。
「見た目だけ可愛くても意味がないよね! トラップを作ろう」
内装についてあらかた考え終えたケイも、今度はギミックについて思念を送る。
ケイは他2人とは違って、一般的なダンジョンを想定していたようで。
例えば、床のパネルを踏んだら重い音符が降ってくるとか、落とし穴が発動するといったトラップ。
また、声を出したら何かかしらのトラップが発動するが、大きく震動したりして思わず声を出さざるを得ない状態にしてしまうといったもの。
「ちゃんと『声出すべからず』って、立て看板もしとかないとね」
もちろん、ボス部屋にもトラップを設置する。
上から降りてくる紐を引いたら大きな音が鳴り、トラップとして大きな物体が降って来たなら面白いかもと、ケイは想像して笑っていた。
●
こうして、3人の考えたダンジョンが思念としてダンジョンメーカーへと集まり、新たなダンジョンを作り出す。
「さぁ、焔たちで作り上げたダンジョン、どんな感じになるのか楽しみだね♪」
焔はわくわくしながら、仲間の猟兵と共に新たに生まれたダンジョン内部へと足を踏み入れていくのである。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 冒険
『『ダンジョンメーカー』ダンジョンの探索』
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POW : 肉体や気合でダンジョンを探索、突破する
SPD : 速さや技量でダンジョンを探索、突破する
WIZ : 魔力や賢さでダンジョンを探索、突破する
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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アルダワ魔法学園ファーストダンジョンの奥。
魔王がいた部屋の奥にあるダンジョンメーカーを使い、創り出したダンジョンへと迷宮内に強力な災魔を強引に召喚して倒してしまおうというのが今回の作戦である。
ケイ・キャッスル(偶像メルト・f26046)。
薙沢・歌織(聖痕宿す魔法学園生・f26562)。
四王天・焔(妖の薔薇・f04438)。
以上、3人の思念によって生み出されたのは、次のようなダンジョンだ。
その内部は煌びやかな宝石や装飾品があちらこちらの壁に散りばめられた、まるで宝石箱のようなフロアである。
そこに、ラミネート加工されて光沢のついた機関車が入る者を待ち受ける。
フロアは複線で線路が伸びており、おそらくボス部屋まで続いているものと思われる。
乗車すれば動き出すので基本的には機関車に乗って先へと進むわけだが、乗車地点では最高速度に制限がかかっていて自転車程度のスピードしか出ず、加速させたくても加速できぬ状況にある。
線路上にはトラップが仕掛けられていることも分かっている。
最初は両サイドの壁から高圧水流が発射されて脱線したり、音符らしき物体が落下して機関車に直撃したり危険もある。
これらを避ける方法はいくつかある。
まず、前方の線路をチェックすることで、パネル状になった枕木や線路に仕掛けられた糸を避けられる可能性が生まれる。
複線のポイントをしっかりと切り替えられれば、トラップを避けて進めることができるはずだ。
また、『声を出すべからず』との立て看板が立っている場所は、声を出すことで落とし穴が作動して機関車ごと奈落の底へと落下してしまう。
声さえ立てなければ問題ないのだが、その地帯は激しい振動が時折発生する。びっくりして声を上げないように気を付けたい。
もう一つ突破する為の手段として、最高速度制限を解除する為の方法がある。
機関室には暗号として、【UHOHDVH】と書かれてあり、入力する為のパネルが設置されており、傍にはヒントとして『ブルータス、お前もか!』と書かれている。必ず何か関係があるはずだ。
機関車を加速させれば、枕木パネルや糸によるトラップ発動までのタイムラグで通過し、トラップから逃れられる。
その場合でも、声出しNGゾーンだけは気がける必要があるものの、即座に通り過ぎれば落とし穴も気にする必要がなくなるだろう。
「俺は機関車なんていらねぇ、走っていくぜ!」
そう考えて気合でフロアの突破を目指すも、ユーベルコードを使った方法でそれぞれのギミックを攻略するも自由だ。
各自、トラップにかからぬような手段を考えて先へと進みたい。
以上のトラップを通過し、複線の線路を先へと向かうことでボス部屋へとたどり着くことができる。
これらのギミックに関しては、ダンジョンメーカーで作成時に立ち会ったメンバーがいると解除法もあっさりと分かってしまう可能性が高いので、コンタクトを取り合ってスムーズに先に進むのもいい。
敢えてノーヒントで、このダンジョンに挑戦してみるのも一興だ。
ともあれ、猟兵達は自らの思う手段でこのフロアを突破し、強力な災魔のいるダンジョンの奥を目指したい。
(※今回は、4月25日8時30分までの予定で受付しております。その後の受付分は間に合う分のみ対応致します)
ケイ・キャッスル
わぁ、可愛い!いい感じだね!
じゃあ、ダンジョン攻略がんばろー!
機関車?これに乗って行くのかな…
トラップは出来る限り解除するね。
パズルは好きなんだ!
声を出しちゃいけないところも頑張って口を閉じておくよ
機関室の暗号は…うーん?ブルータスっていうのは有名な劇作家のの作品に出てくる言葉だったかな?ミュージカルとかそう言うのは勉強したことあるんだ。
…うん。わかんない。答え解ったひとが居たらお任せするね
トラップにはまったら頑張って元の道に戻ってくるよ…
まぁ、何とかなるよ!だいじょーぶ!
雲・丹
「ダンジョン、偵察、売り込み」
ふぃよふぃよふぃよ
(浮遊するウニに座ったクリスタニアンが、スカウト役在中と書かれた看板を掲げてやって来た)
なお、実態はアトラクションを予感して何処からともなく紛れ込んだ系ウニである
「どきどき、わくわく」
一応WIZだが役割は主に補佐、兼リアクション役
「あわわわ」
UC【スターアイズ】で観測用宝石を呼び出しトラップの位置を捕捉
他協力者の攻略を手伝ったり、失敗した時に念動力で「はわー!」して時間稼ぎする
また、ランダムなタイミングで第六感で閃いた"RELEASE"のコマンドを入力し
ジェットコースターを始めるかもしれないし、そっとしておくかもしれない
「流星、気分」
四王天・焔
SPD判定の行動
アドリブや他猟兵との協力歓迎
■心情
ついにダンジョンが出来上がったねー
自分たちで作ったダンジョンを攻略するのは
ちょっと不思議な感じがするけど、頑張るよ。
■行動
機関車に乗ってダンジョンを進んでいくね。
【視力】や【暗視】などで、トラップの位置を把握しておき
トラップが発動したら【見切り】で回避するね。
また、フォックス・アシスト(UC)を使用して
焔に協力してもらうね。
UCには基本的に、安全そうな道を探す役をお任せするね。
『声を出すべからず』のところは、
出来るだけ声を出さない様に気を付けるね。
【気合い】でどんな激しい振動でも、声を出さない様に頑張るよ。
ミント・キャラメル
※アドリブ・連携OKです。
「どんなダンジョンでしょうねぇ、楽しみですぅ☆」
「速さや技量でダンジョンを探索、突破する(SPD)」に挑戦ですぅ。
機関車が動き出したら、ユーベルコード「ライオンライド」ですぅ。
「ユーベルコード・イリュージョン☆ ワぁン・ツぅー・スリぃー!ライオンさぁーん☆」
機関車が自転車程度のスピードなら、最初はライオンさんに先行させて、線路の分岐点の安全な方を教えてもらったり、操作してもらいますぅ。
『声を出すべからず』看板が見えたら、ライオンさんに戻ってもらって、騎乗しますぅ。
あとは、ライオンさんにぴょんぴょん跳ねてもらっていれば、きっと振動は気にならないですぅ。
薙沢・歌織
選択肢はWIZです。
他の方が思い描いた迷宮と融合し、巨大な迷路になりましたね…。それでは、蒸気機関車に乗りましょう。
まずは【暗号作成】で機関車の速度制限を解除し加速させ、トラップを振り切れるようにします。
この暗号は、UDCアース等でよく知られた筈のシーザー式。ヒントもそれを暗示しています。法則に従い文字をずらすと…【RELEASE】?どうやら、仮イメージの時とは暗号が変わっているようですね。
また【視力】で進行方向にトラップがないか、立て看板に何が書いてあるかを見極めます。振動には【足場習熟】【勇気】で平常心を。
速度不足時はUC【高出力魔導蒸気機関】を機関車に接続し、更に速度を上げます。
●
ダンジョンメーカーによって生み出された新たなダンジョン。
その製作者の1人である男の娘アイドル、ケイ・キャッスル(偶像メルト・f26046)はキラキラと光る壁や床、天井に目を輝かせて。
「わぁ、可愛い! いい感じだね!」
思った以上に彼女、もとい、彼は気に入ったようだ。
「ついにダンジョンが出来上がったねー」
無邪気な妖狐の少女、四王天・焔(妖の薔薇・f04438)は自分達で作ったダンジョン攻略に少しだけ不思議な気分を感じていたようだが、その攻略への気概は十分だ。
「お2人の思い描いた迷宮と融合し、巨大な迷路になりましたね……」
穏やかで落ち着いた印象の少女、薙沢・歌織(聖痕宿す魔法学園生・f26562)がどこまで続くか分からぬ宝石箱のようなフロアを見回す。
そんな彼女達が作ったダンジョンに興味を示し、やってくる猟兵が2人。
「どんなダンジョンでしょうねぇ、楽しみですぅ☆」
茶色の髪をツインテールとしたぼんやりした感のある少女、ミント・キャラメル(眠兎キャラメル・f25338)もキラキラしたこのフロアの探索が楽しみな様子だ。
ふぃよふぃよふぃよ……。
そして、ふわふわと浮いてくるウニに座ったオレンジの髪のクリニスタニアン、雲・丹(星の目・f01692)が『スカウト役在中』と書かれた看板を掲げて。
「ダンジョン、偵察、売り込み」
なお、その実態はアトラクションを予感し、どこからともなく紛れ込んだ系のウニ……らしい。
「どきどき、わくわく」
そんな丹を含め、ダンジョンへの攻略は女性ばかりの5人で挑む。
キラキラ輝くフロアの床は線路が張り巡らされており、これ見よがしにてっかてかの見た目をしたラミネート仕様の機関車がある。
「機関車? これに乗って行くのかな……」
「ええ、それでは乗りましょう」
ケイはそれを見回していると、この機関車のベースとなる思念を送った歌織が仲間達へと乗るように促す。
位置についたケイは意気揚々と腕を上げて。
「じゃあ、ダンジョン攻略がんばろー!」
彼女の声に合わせるかのように、機関車はゆっくりと線路の上を走り出すのである。
●
現状、機関車のスピードはさほど速くはない。
そんな中、ケイは機関室内から前方をしっかりと見据えて。
「トラップは出来る限り解除するね」
自分が関与したダンジョンであるなら、トラップが張り巡らされているはずだとケイは考える。
そこで、丹の顔を隠す布から、浮遊する小さな球状の宝石が零れ落ちた。
丹はこの観測用宝石を使い、前方のトラップの発見に努めていく。
しばらく、舵は焔が握り、時速20キロ程度の自転車並みのスピードで走る機関車を操作する。
焔は自らの【視力】、【暗視】で前方を注視していた。
前方は4,5車線が当たり前の状況が続いており、上手く分岐点で舵を操って複線を移動することで焔はトラップを避けていく。
「あわわわ」
回避した場所へ頭上から落ちてくるズシリと落ちてくる音符型の落石トラップや大きなタライに丹が思わず驚いてしまう。
そんな機関車の横を、颯爽と駆け抜けていくのは……1匹のライオンだ。
「ユーベルコード・イリュージョン☆ ワぁン・ツぅー・スリぃー! ライオンさぁーん☆」
呼び出されたライオンは軽々と機関車を追い抜いていく。
ミントは機関車に残ったままでライオンに前方の確認に向かわせ、線路の分岐点の安全なルートを教えてもらう。
「次はこっちが危険ですぅ☆」
「了解だよ」
焔はミントの助言を聞きつつ、ライオンに切り替えてもらったポイント地点で舵を切る。
さらに、焔自身も白狐のぬいぐるみを呼び出して線路のトラップをチェックする。
「狐さん、ライオンさん、それに皆も一緒に頑張ろうね!」
しばらく焔は機関車を無事に先へと送り届けるべく、奮戦する構えだ。
「まぁ、何とかなるよ! だいじょーぶ!」
楽観的な言葉で仲間達を元気づけるケイは機関室内へと備え付けられたパネルに注目する。
そこには、【UHOHDVH】という暗号と、『ブルータス、お前もか!』というヒントが書かれてあった。
これを解読することで、機関車の速度制限を解除して加速させ、トラップを起動させても発動までのタイムラグで振り切ることが可能となるはずだ。
パズルは大好きだというケイはそれを見てうーんと唸る。
「ブルータスっていうのは、有名な劇作家の作品に出てくる言葉だったかな?」
ミュージカルなど、勉強したことがあるというケイ。
その辺りから何かヒントが掴めるかと考えたのだが……。
「……うん。わかんない」
この場は答えが分かった人に、ケイはお任せすることに。
そこで、この暗号のベースについて考えた歌織が動く。
「この暗号は、UDCアース等でよく知られた筈のシーザー式。ヒントもそれを暗示しています」
シーザー式暗号とは、全ての文字を辞書などの順番通りに同じ数だけずらしたもの。
古代ローマにて終身独裁官となったガイウス・ユリウス・カエサル……英語読みでジュリアス・シーザーが使ったとされるのは3つずらしたもの。
なお、ユリウス・カエサルは統治能力の強化を図ったことで、反感を買って暗殺されることとなる。
その際に有名なのがシェイクスピアが『ブルータス、お前もか!』という言い回しであり、ケイが目にしたのもこのセリフを使ったミュージカルだろう。
話を戻し、法則に従って暗号を解くと……【RELEASE】、解除という意味だ。
「どうやら、仮イメージの時とは暗号が変わっているようですね」
歌織が考えていたのは、【DSSURYDO】。同じルールであれば、【APPROVAL】……承認を意味する言葉となるはずだ。
歌織がその文字列を入力しようとすると、その少しだけ前に丹が第六感で同じ語句を閃いていたらしく入力し終えてしまっていた。
それによって、最高速度制限が解除された機関車は加速を始める。
それでも、速度が足りないと感じた歌織は自らのユーベルコード【高出力魔導蒸気機関】を機関車に接続して速度を上げると、時速100キロ近いスピードで進み始める。
「流星、気分」
ジェットコースター気分を味わいつつ、丹はキラキラ光るダンジョン内を突き進んでいくのである。
●
線路には枕木代わりに敷かれたパネルや特定の線路のみ糸を使った仕掛けがあり、それらを動かすことでトラップが起動する。
ただ、疾走を始めた機関車はそれらの罠をことごとくスルーしていく。
落石や壁から発射される水鉄砲を避け、機関車はしばらくの間線路の上を快走してくれる。
ただ、まだトラップは全てを越えたわけではないと、歌織は持ち前の【視力】で前方を見つめていて。
「あれは……」
歌織が発見したのは、『声を出すべからず』と書かれた看板。
そこで、ミントはライオンを呼び戻して騎乗し、進むことにしていた。
ミントが置いていかれる形になるが、機関車はそのまま突き進む。
「「…………………」」
しばらく沈黙したまま、メンバー達は進む。
そのままであれば問題はないのだが、敢えて声を出させようというダンジョンの仕掛けが周囲に震動を発生させ、機関車を……メンバー達を襲う。
ミントはライオンにぴょんぴょん跳ねてもらい、振動を気にすることなく進んでいたが、機関車内ではそれぞれが対策を取っていて。
大きく揺れ動く車内、歌織は【足場習熟】で対処し、【勇気】を持って突発的な揺れにも平常心で対する。
焔は【気合い】で声を漏らさぬようにしていたし、ケイは頑張って口を閉じてこの場を通過するのをじっと待つ。
再び立て看板が現れ、『沈黙は金なり』と書かれた看板を確認し、メンバー達は機関車を減速させてほっと一息つく。
すると、後方から思いっきり落とし穴が稼働する音が聞こえてきて。
「はわー!」
思わず対処に動こうとした丹を留め、メンバー達は落とし穴から何とか逃れたミントと共にボスのいる部屋へと突入していくのである。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『罪の影姫』アーラ・イリュティム』
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POW : 虚飾の白翼(その姿はきっと素晴らしいわ)
【相対者が想像する理想の姿】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD : 虚飾の白翼(その姿から目を逸らさないで)
【相対者が後悔するかつての姿】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 虚飾の白翼(その姿を誇ってもいいのです)
【相対者が心の奥に秘めた姿】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
イラスト:鞘間ヨシキ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠茲乃摘・七曜」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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アルダワ魔法学園ファーストダンジョンの奥で、ダンジョンメーカーによって作成された新たなダンジョン。
3人の猟兵によって生み出されたそのフロアは、宝石箱が散りばめられた内装をしていた。
進行に当たっては基本的に光沢がついて煌めく機関車を利用し、複線の線路を進んでいくこととなる。
序盤のトラップ地帯を越え、ボス部屋へと突入した猟兵一行は空を飛ぶ白翼の女性の姿をした災魔の姿を確認する。
「ここは一体……?」
突然、この場所へと召喚されてきた災魔の少女は戸惑ってしまっていたようだ。
彼女の名は『罪の影姫』アーラ・イリュティム。
元人間イリュティムは白翼を模した魔道具アーラの被検者とされ、その結果亡くなってしまった哀れな少女だ。
ただ、オブリビオンと……災魔となり果てた彼女はアルダワの地下で彷徨い続けていた。
戦争をも潜り抜けた彼女……この場ではアーラと称するが、このタイミングになってダンジョンメーカーによって召喚されてしまったのだ。
「美術品がありそうな場所ですね……」
最初はいきなり呼ばれて困惑していたアーラだったが、煌めく内装のダンジョンに興味を抱き、何か宝はないものかと飛び回る。
しかしながら、機関車に乗って現れた猟兵を目ざとく発見した彼女は、すぐに戦闘態勢を取って。
「猟兵……これは倒さねばなりませんね」
白い翼を羽ばたかせ、アーラは機関車を猛追してくる。ある程度加速せねば、すぐに追いつかれてしまうことだろう。
『罪の影姫』アーラ・イリュティムが持つ虚飾の白翼は、相対する者の抱く姿が具現化される。
その具現化した存在もまた白い翼を持っており、アーラに追随して攻撃を行ってくる為、何らかの対処は必要だろう。
当然ながら、アーラ自身も攻撃を行ってくる。
彼女は魔導弾を発射して機関車の破壊を目論む為、その屋根に乗って攻撃を防ぐなどして、機関車を守らねばならない。
機関車の速度を上げてアーラを振り切り、部屋を移動し続けることで相手が疲労するのを待つこともできる。
その場合はカーブで減速が必要な為、ユーベルコードや複線を活用して乗り切る必要がある。
また、いつの間にか、機関室内には幾つかの紐が天井から垂れ下がっている。ボス部屋突入時に追加されたらしい。
タイミング良くこの紐を引くことで、何かが起きる。主にフロアへとトラップが発動するようだ。
その場合は【第六感】や【罠使い】などの技能があると、上手くアーラを追い詰めるような罠が発動してくれるだろう。
「鬼ごっこですか。負けませんよ」
折角作ったダンジョンだ。上手く罠にはめてこの災魔を疲労させ、一気に撃破をはかりたい。
(※今回は、4月28日朝8時30分までの予定で受付しております。その後の受付分は間に合う分のみ対応致します)
ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
人間のマジックナイト×電脳魔術士、16歳の女です。
普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じ
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アーサー・ツヴァイク(サポート)
※何でも歓迎!
『貴様らの悪事は、お天道様はもちろん…何より俺が許さねぇ!』
俺はアーサー、改造人間だ。
普段は寝てばっかりだが…事件が起きたら即覚醒! 悪い奴らを太陽の向こう側までぶっ飛ばす正義のヒーロー【ドーンブレイカー】になって大暴れ、だぜ!
苦手な事は頭を使う事、得意な事はオブリビオンをぶっ飛ばす事だ!
NG行為はないつもりだが…ヒーローらしい動きの方がやりやすいな。まあ、策を弄する頭が無いから問題もないけどな!
あと、武器やUCは好きに使っていいぜ。
んじゃ、宜しく頼むぜ!!
●
壁や天井に宝石が散りばめられた広大なフロア。
そこには、複線となった線路が敷かれていて、その上をラミ加工して煌めく機関車が疾走する。
すでに、その機関車を狙い、白い翼を生やした災魔の少女、『罪の影姫』アーラ・イリュティムが宙を飛びながら猛追している状況だ。
さすがにここから機関車に乗ることは難しいが、災魔の足止めくらいはとサポートに駆けつけたメンバー達が動き出す。
「さぁ、楽しませて下さいますわよね」
空中にいる敵を捉え、夕焼け空を思わせる色の髪を揺らすローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)が敵へと言い放つ。
ちらりとこちらに視線を向けてくる災魔アーラ。
「あんな所にも……」
彼女は一旦機関車の追跡を止め、サポートメンバー達に対してユーベルコード【虚飾の白翼】を使う。
その効果は相手によって異なるようで、サポートメンバー達が心に思い描く姿をした者が白翼を羽ばたかせてやってくる。
「白翼のヒーロー……相手に不足はないぜ!」
改造人間であるアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)は、思い描く正義のヒーローの姿が近づいてくることに戦意を高ぶらせていた。
一方で、ローズは大切な仲間の姿を前にしていて。
「……なかなか悪趣味な相手のようですわね」
向かい来るのは、見知った少女の姿。刃を煌めかせて襲い来る姿は無意識にローズが心の奥に秘めた姿なのだろう。
「相手になります。……お覚悟を」
アーラは自らを倒そうとすべくやってきた猟兵に対するべく、自らが呼び出した2人の白翼の人影と共に襲ってくるのである。
正義のヒーロー【ドーンブレイカー】へと変身したアーサーは、彼が理想とする白翼のヒーローに真っ向勝負を仕掛けられていた。
激しいパンチやキックの攻防。それは、特撮のアクション映画さながらの迫力だ。
「2人のヒーローの戦い。これは見ものですね」
「ああ、あんたの思うとおりにヒーローを名乗る偽物を倒してやるぜ!」
やはり、相手も熱血ヒーロー。
肉弾戦を好んで仕掛けるあたりはさすが、アーサーの理想と言うべきか。
ただ、その後ろから、アーラが魔導弾で援護してくる。
「災魔に付き従うなんて、ヒーローじゃないぜ!」
どんな理想を具現化しようとも、それは災魔に付き従う存在にすぎない。
その地点で理想ではなくなった存在を、彼は迷うことなく撃破に全力を尽くす。
「【Select……BEAST ACTION!】みんな……俺に力を貸してくれ!!
アーサーが呼び寄せたのは、自らの武装に潜むケモノイド達だ。
ドラゴン、獅子、一角獣、狐、兎。
それら全てが現れ、彼と共に戦ってくれる。
「なるほど、それが君の力か……!」
ケモノイド達の連携に加え、アーサーの正義の拳。
偽りのヒーローは早くも自らの敗北を悟っていたようだ。
一方で、ローズは見知った仲間の姿を取る白翼の使いに些か押されていたようだったが、アーサーの言葉が彼女にも聞こえていて。
「そうですわ。災魔に付き従うあなたが本物ははずありませんわ」
心から通じ合っているはずの大切な仲間。
ただ、目の前の相手は彼女の心の奥底にあるイメージを形にしただけの相手。
「さあ、私に続いて攻撃を」
アーラは白翼を羽ばたかせ、ローズの思い描いた仲間を差し向ける。
「これならいかがかしら?」
ローズが使うユーベルコードはこの一時だけ本物を呼び寄せて。
共に戦い、目の前の偽物を2人で切り伏せてしまう。
次の瞬間、ヒーローを撃破したアーサーとローズが同時に、空中で驚いていたアーラへと攻撃を叩き込む。
「…………っ!」
これには、アーラも苦々しくたじろぎ、空中で2人から距離を取る。
「まあいいでしょう。今は……」
丁度、機関車が周回してこちらにやってきたことを確認したアーラは、そちらを再度猛追することにしたのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
華上・ユーディ
チーム【冥土隊】として参加
マスター様に
アドリブ&連携お任せ
POWで制圧。
「さあ、
お掃除の時間ですょ。」
機関車を守りながら
皆と連携し。
戦闘中、敵の死角や射程外からの攻撃を狙います。
【空中戦】を活用し。
巧みに【ジャンプ】【野生の勘】で翻弄しながら。
隙を見て【頭突き】【踏みつけ】で相手を抑え
「この一撃は重いですよ!?」
『罪の影姫』アーラ・イリュティムの「虚飾の白翼(その姿はきっと素晴らしいわ)(POW)」に対し、UC「爆砕拳(バクサイケン)」を使い。
機動力と相手の戦意を削ぎまする。
その為なら、ある程度のダメージはやむを得ないものする。
手折・亥夜
--戦闘前--
猟兵になって初のボスバトルじゃん(汗)
手折と言います(≧∇≦)bヨロシク。
★【冥土隊】所属★
仕事は仕事でやるッスよ。
SPDで仕事ッス。
イブさんと連携し迷宮の罠を【罠使い】で活用ッス。
戦闘中、戦いながらも、戦場全体や仲間の状態に常に気を配るッスよ。
「荒レヽイ士亊レよ走召苦手ナニ″レナー⊂″」
(訳→ギャル語で荒い仕事は超苦手ですけど的な…)
『罪の影姫』アーラ・イリュティムの「虚飾の白翼(その姿から目を逸らさないで)(SPD)」に対し、ユーベルコード「レプリカクラフト」で対抗ッス。
活用出来る罠を数ある限り発動させて。
ユーベルコードで複製するッス。
葉川・聖愛
『ダンジョンメーカー』とは不思議な物ですね。
【冥土隊】に参加し災魔と対峙します。
□能力:WIZ挑戦□
戦闘中、主に味方の攻撃支援に徹します。
戦車の砲撃を駆使し
機関車の路線変更を上手く使い分け。
隙きを見て『メイドの仕事を舐めてはいけませんよ』
ユーベルコード「サウンド・オブ・パワー」を使い前衛の同士達の
能力を引き上げます。
皆様、頑張って下さいませ。
春夏秋冬・イブ
SPD判定の行動
アドリブや他の猟兵との協力歓迎
【冥土隊】で参加だぞ。
□心情
「鬼ごっこか受けて立つぜ❢」
喧嘩上等、売られる喧嘩は買うぜ。
□行動
戦闘中は狙撃手として流れを読み。
罠を作る手折ちゃんの援護をしながら。
【戦闘知識】と【クィックドロウ】で敵に必殺の一撃を浴びせるべく
突撃するぜ。文字通りライフルの早打ちで。
「次はないぜ」と宣告し「Endlessshot(エンドレスショット)」で
災魔の翼を射抜き一気に機動力を削ぐ作戦を展開するぞ。
ケイ・キャッスル
よーし、あれが敵だね!
がんばるねっ
ところで貴方もキラキラしたものが好きなの?
なんて、話しかけちゃう。
ここが戦場じゃ無かったらお友達になれたかもね!
でもそんな仮定は意味の無いものだから…
武器はエターナルマイク。スタンドの部分でえいっと殴っちゃう。
UCはサウンド・オブ・パワー
『笑顔のエールは∞♪
君への♡は100%!ぴゅあぴゅあ、あげるよ♪』
なんて歌いながら皆のサポート!
第六感を使って機関室内にある紐をタイミング良く引っ張るね!
敵の攻撃?
心の奥に秘めたもの?そんなものは無いよ。いつだってボクは全力でここに、アイドルとしているんだからね!
四王天・焔
WIZ判定の行動
アドリブや他猟兵との共闘歓迎
■心情
アーラさんも、悲しい生い立ちを持っている様だけど
焔たち猟兵と敵対する者なら倒さないといけないね。
■行動
混沌七彩符(UC)を使用して戦うね。
機関車を【拠点防御】で守るようにし、
【罠使い】でトラップも作動させつつ、アーラの足止めを行うね。
戦闘ではUCを【属性攻撃】を駆使して七属性を全て放つようにし
【スナイパー】で狙いを定めて【全力魔法】で一気に攻撃するよ。
虚飾の白翼を使用されたら
その協力者を優先してUCで狙って撃破するよ。
アーラの魔導弾に対しては【オーラ防御】で守るようにするね。
「このダンジョンは焔たちが作ったんだから、地の利は此方にあるよ!」
雲・丹
「トレイン、チェイス。進行方向、注意?」
(垂れ下がった紐をぺしぺしと叩いて)
引き続き【スターアイズ】で協力攻略
運転もしくはその操作の補佐にあたる
まず進行先を観測用宝石で見て「カーブ、警告」などレール運転状況を皆に知らせる
また幾つかはアーラの動きを見る用にも
そして車両を操作する際は念動力で補助し、揺れの無い安定した走行を保つ
運転関連の技能は無いが、大体の耐性はあるので多少の車両の揺れなどは平気
それでも酷ければ空中に浮かぶ
途中、第六感でピンと来た時は車両内の紐をひっぱり
時間稼ぎができるように運を天に任せる
「いいの、お任せ」
ところで、もしアーラのUCが雲・丹に使われたら出る姿は概ねウニではなかろうか
薙沢・歌織
選択肢はWIZです。
…災魔がどんな姿でも、この世界に災いを齎すのなら倒します。
機関車の屋根に乗りミラージュオーブを介し【視力】でアーラとトラップ位置把握。精霊銃とオーブから重力弾を飛ばす地【属性攻撃】で敵弾迎撃とアーラ攻撃。撃墜しきれない攻撃は【盾受け・オーラ防御】。
カーブ減速を防ぐ為直前の線路ポイント切り替えか、なければ高速で突っ込み遠心力をかけて先頭車両の前輪を別線路に引っかけ複線ドリフト、直線に戻れば別線路移行する案。
荒業ですが、女は【勇気】です…!
敵が疲労してきたら敵UC詠唱の間に【魔力溜め】し、UC【常闇の悲槍】を【全力魔法】で発動。
背中から光の翼を展開した私の幻影ごと眠りなさい…!
●
ダンジョンメーカーによって造られたのは、キラキラと壁や天井が輝き、所々にリボンなど可愛らしい意匠が凝らされたダンジョン。
そのフロアを機関車で疾走する猟兵達はサポーター達が災魔の気を引いている間に、戦闘態勢を整えていく。
「よーし、あれが敵だね! がんばるねっ」
災魔『罪の影姫』アーラ・イリュティムを目視で確認し、今チーム猟兵唯一の男の子、もとい、男の娘、ケイ・キャッスル(偶像メルト・f26046)がハッスルする。
「アーラさんも、悲しい生い立ちを持っている様だけど、焔たち猟兵と敵対する者なら倒さないといけないね」
3本の大きな狐の尻尾をふりふりと揺らす四王天・焔(妖の薔薇・f04438)の言葉に、清楚な身なりをした長い黒髪の女学生、薙沢・歌織(聖痕宿す魔法学園生・f26562)が頷いて。
「……災魔がどんな姿でも、この世界に災いを齎すのなら倒します」
そんな仲間達の言葉を聞き、機関車の運転を預かる琥珀色の肌を布で覆い隠すクリスタリアンの少女、雲・丹(星の目・f01692)が自らの信念を語る。
「トレイン、チェイス。進行方向、注意?」
いつの間にか機関室の天井から垂れ下がっていた紐をぺしぺしと叩き、丹は大きなフロアをループする機関車の舵を握る。
さらに、援軍として、【冥土隊】の面々が駆けつけてくれた。
彼女達はサポートメンバーが災魔の気を引く間に、上手く機関車へと騎乗できたようで。
「ダンジョンメーカーとは、不思議な物ですね」
サクラミラージュでメイドをしているエルフを宿主としたヒーローマスク、葉川・聖愛(メイドマスク・f23289)は先んじて別の猟兵達が造り出したダンジョンに驚いていた。
「さあ、お掃除の時間ですょ」
趣味で猟兵活動を行えど、冥土としての活動に妥協はないという華上・ユーディ(紅き冥土送り・f02310)は、今回のお掃除にも全力で取り組む構えだ。
「手折と言います。ヨロシク」
UDCアースの今どきギャル、手折・亥夜(エルフの秘書・f26035)が機関車にいたメンバー達に親指を立てて挨拶する。
そのユーディに同伴したメンバー達は早速、状況を確認して。
「逃がしません。纏めて始末してあげましょう」
「猟兵になって、初のボスバトルじゃん」
白い翼を羽ばたかせた強敵の襲来に気づき、亥夜は若干の焦りも見せてしまう。
「鬼ごっこか、受けて立つぜ❢」
その一方で喧嘩上等と、豊満な胸を持つ桜の精、春夏秋冬・イブ(桜餅色の文豪・f24137)は見た目に反してやや口汚く災魔を煽る。
「上等です」
「仕事は仕事でやるッスよ」
災魔が襲い来る状況に亥夜も覚悟を決め、仲間と災魔討伐に乗り出すのである。
●
飛来してくる災魔アーラ。
機関車の上に乗るメンバーが構えを取る中、ケイは機関室から顔を出した状態のままで敵へと問いかける。
「ところで、貴方もキラキラしたものが好きなの?」
「……まあ、嫌いではないですが、どちらかと言えば美術品に興味がありまして」
「ここが戦場じゃ無かったら、お友達になれたかもね!」
でも、そんな仮定は意味のない話。
「えいやっ」
ケイは近づいてきた敵へと、『エターナルマイク』のスタンド部分で殴り掛かり、煽られた敵を機関車から引き離す。
操縦桿を握る丹はトラップ攻略から引き続いて星屑の宝石を使い、前方を観測用宝石で確認する。
そうして、彼女は線路上のトラップを複線移動で避けつつ、前方に迫った急カーブを視認して。
「カーブ、警告」
丹はレール運転状況を機関車……特に屋根へと乗る仲間達に伝え、振り落とされぬよう警戒を促す。
カーブで減速すれば、アーラがまた迫ってくる。
屋根に上がっていた歌織は『ミラージュオーブ』を介し、【視力】の良さで敵の攻撃の兆候を察して。
「させはしません」
機関車に向けてアーラが魔導弾を発射してくるのに対し、歌織はオーブや『精霊銃フュルギア・改式』から【地属性】を込めた重力弾を発して迎撃する。
互いに無傷とはいかず、アーラにダメージを与える一方で、歌織は『機械仕掛けの地霊盾』で直接魔導弾を防ぐ。
加えて【オーラ防御】を展開する歌織に合わせ、焔も【オーラ】を重ねて機関車へのダメージを軽減させていた。
そこで、ダンジョン内を飛んでいたアーラが機関車に迫って減速すると、丁度機関車が作動させたトラップが発動して。
「ああっ……!」
壁から発射された水鉄砲に対し、アーラは飛ぶのに支障が出る翼への命中を避け、直接その身に浴びて凌いでいた。しかしながら、飛ぶのに濡れた服が少し重そうだ。
「このダンジョンは焔たちが作ったんだから、地の利は此方にあるよ!」
「やはり、協力者が必要ですね……」
先程、サポートメンバーに虚飾の白翼を使用して迎撃されたアーラだ。
その再使用には慎重になっていた敵だったが、この場は頼るべきだと判断したようだ。
「さあ、あなたはどんな姿を見せていただけるのでしょう」
そこに現れるのは、【冥土隊】の聖愛が思い描く宿主、白翼の生えたエルフの姿。
そして……、なぜか白翼の生えたウニである。
「矢張り」
丹は自らの心の奥にあった姿が思った通りだったことに対し、妙に納得していたようだった。
ともあれ、白翼の使いは増えれば増えるほど不利になる存在だ。
焔はすぐさま符を取り出して。
「符よ七色の力を顕現せよ。混沌の輝きにて敵を討て!」
そこから発するのは、【混沌七彩符】……炎、冷、雷、光、闇、心、無の7属性の光線。
焔は真っ先に災魔の協力者となる使いの撃破に当たる。
また、聖愛もまた同じ【冥土隊】のメンバーの為、『陸戦強襲型GTANK』へと乗り換えて砲撃を行う。
機関車も災魔もかなりのスピードで移動していた為、速度に劣る戦車は置いていかれることもしばしばあった。
それでも、カーブ、トラップなどの対処の為に減速する両者に聖愛は何とか食らいついていたようだ。
敵の後方から聖愛の戦車が追ってきたことで機関車と挟み撃ちする形となり、残りの【冥土隊】メンバーは機関車の屋根から災魔を攻め立てる。
「荒レヽイ士亊レよ走召苦手ナニ″レナー⊂″」
一見すれば見慣れぬ文章だが、ギャル語で『荒い仕事は超苦手だけど』と言っているらしい亥夜。
フロアを一周回っている間に、彼女はこのフロアに仕掛けられていた罠をある程度把握して。
「これなら複製できるッスよ!」
元は他メンバーが作った罠だが、亥夜は【レプリカクラフト】でそれらの仕掛け罠を複製する。
その時間は同じ【冥土隊】のイブが稼ぐ。
「売られた喧嘩は買う主義だ」
イブは持ち前の【戦闘知識】で近づいてくる敵の動きを読み、狙撃手として『軍用ライフル』で飛び来るアーラを早撃ちで狙い撃つ。
イブが攻撃するタイミングを見計らって、亥夜がトラップで追撃をかけた。
頭上から落ちてくる音符型の落石やタライ、水鉄砲が主にトラップとしては主力となる。
落とし穴や電流床は敵を地面へと叩き落とす必要がある為、使い所を見極める必要がありそうだ。
そこを【空中戦】で戦いに臨むユーディが【野生の勘】を活かして補佐する。
【ジャンプ】したユーディは近づくアーラを強襲し、【頭突き】、【踏みつけ】で線路に仕掛けられた罠へと叩き落とそうとする。
気づけば、聖愛が戦車の砲弾でアーラが呼び出した白翼の使い1体を撃ち落とし、焔も【混沌七彩符】でもう片方を落としていた。
皆がアーラの対処に集中できるようになれば、焔は元々自分が考えていたトラップを発動させようとして。
「そのまま進んでみて」
「了解」
焔の呼びかけたことで丹が舵を切らずに直進すると、線路にあった糸の仕掛けが作動する。
「…………!!??」
頭上に大きなタライが直撃したアーラの意識が飛び、空中でふらついてしまう。
「笑顔のエールは∞♪ 君への♡は100%! ぴゅあぴゅあ、あげるよ♪」
ユーベルコード【サウンド・オブ・パワー】で歌を響かせるケイは一緒に戦う猟兵達の力を高めつつ、追撃をかけるように機関室内へと設置された紐を引っ張り、音符の形をした落石で追撃する。
走行を続ける機関車は変わらず丹が操縦しており、【念動力】で車体を維持して転倒を防ぐ。
最悪、丹は空中に浮かんで振動を無効化もできるが、持ち前の耐性で問題ない状態に保ち、揺れのない安定した走行で他メンバーが安定して交戦できる状況を作っていた。
そんな中、我を取り戻したアーラがまたも加速して追撃してくるのを歌織は察して。
「私に任せてください」
歌織は敢えてカーブ減速を防ぐ為、線路のポイント切り替えへと車両の前輪を隣の線路へと引っかけ、複線ドリフトを行う。
猟兵以外の者が行うのであれば、危険極まりない荒業である。
「なんですって!?」
驚くアーラの手前で、歌織は小さく笑って。
「荒業ですが、女は【勇気】です……!」
次のポイント切り替え地点で異なる線路を走っていた車輪は合流し、元のように単一の線路を走り始めたのである。
●
依然として猟兵と災魔。線路を疾走しながらの戦いが続く。
「能力を引き上げます。皆様、頑張って下さいませ」
「こっちももう1回いくよ!」
聖愛がケイと2人で合わせて【サウンド・オブ・パワー】を響かせ、奮闘する仲間の力を高めていく。
白翼のアーラが徐々に傷ついてきていたことで、その速度が鈍り出している状況もあり、敵を追い詰めるべく機関車や追いかける戦車もスピードを落とすこととなる。
再び、アーラは応戦の為、虚飾の白翼でまた協力者となる使いを3体呼び出そうとした。
だが、そのうちの1体は姿すら現さない。
「心の奥に秘めたもの? そんなものは無いよ」
ケイは自身が狙われたことを察するが、胸を張ってアーラへとこう告げる。
「いつだってボクは全力でここに、アイドルとしているんだからね!」
なお、もう2体は歌織の幻影とユーディの理想とする姿だ。
「この一撃は重いですよ!?」
【空中戦】を繰り広げていたユーディはすぐさま白翼の使いへと接敵し、超高速の一撃を叩きつけて無力化をはかる。
使いも反撃をと攻撃を仕掛けてくるが、ユーディもダメージ覚悟の上で使いを抑える。
アーラ自身も度重なる攻撃によってボロボロになってきている。これ以上、手間をかけることなく一気に撃破したいところだ。
「次はないぜ」
ライフルを構えたイブは仲間に注意を向けていた敵へと宣言し、ユーベルコード【Endlessshot】を使ってアーラの白翼を撃ち貫く。
「今度は当てるッスよ!」
「あうっ……!」
さらに亥夜が壁から水鉄砲のトラップを発動させると、白翼が濡れてアーラは線路に落下してしまう。
白翼が使えなくなれば、一気に災魔の機動力を削ぐことができるはず。
そこで、【第六感】でピンときた丹が時間稼ぎできるよう、運を天に任せて機関室内の紐を引っ張る。
「いいの、お任せ」
そこで、アーラのいた線路周辺に電流床が現れ、その身体に激しい電流を駆け巡らす。
「あああああああっ!!」
トラップの作動が止まったところで、一気に機関車から飛び出したメンバー達がトドメに向かう。
「えいっ!」
再び、ケイが『エターナルマイク』のスタンドで殴りつけ、焔が【属性攻撃】を駆使し、【しっかりと狙いを定めて】から【全力】で【混沌七彩符】を撃ち放つ。
カラフルな光がアーラを襲い掛かり、その体に様々な異常をもたらしていく。
まだ、1体残っていた白翼の使いがアーラを電流床から引き上げるのだが、歌織がそれを許さない。
「常闇の深淵より出でし暗黒の槍よ、仇なす敵を無慈悲に貫け!」
仲間達の攻撃に間に【魔力溜め】していた彼女は、【全力】で300本余りの暗黒の槍を前方へと展開して。
「私の幻影ごと眠りなさい……!」
一気に放たれた槍はアーラと白翼の使いに突き刺さり、大きく爆散して。
「ああああああぁぁぁっ……!」
断末魔の叫び声と爆炎と煙が収まると、災魔達の姿は跡形もなく消え去ってしまっていた。
主目的である災魔を討伐した猟兵一行。
ただ、それ以上に自分達で作ったダンジョンを心行くまで楽しんだメンバーは、笑顔でグリモアベースへと戻っていったのだった。
大成功
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