バレンタインだぁ?節分だろ!!恵方巻食らわすぞぉ!!
「節分がイベントの……敗北者ぁ?」
よぉ、SETSUBUNって知ってるかい?
人類滅亡前バレンタインと一緒には粋に楽しまれてた行事みたいだぜ?
でも今の世の中バレンタイン! 依頼だってピンナップだってバレンタインばっかりだ!
あっちもこっちも! あっちもこっちも!!
だったらチョコみてーに甘いやつらに見せてやりますよ、本当のSETSUBUNってやつを!
「折角のバレンタインを前にして恐ろしい怪人が現れたのじゃ!」
グリモアベースでポリポリと豆を食べるのは、今回の事件を予知したグリモア猟兵であるプリマステラ・リコールド。
彼女の予知した事件……それは早くもバレンタインに沸くキマイラフューチャーで節分の方が大事だと叫ぶ怪人が現れた。
その怪人は日本文化が好きだったようで、節分再興の為に自己流に開発したSETSUBUNを新たに流行らそうとしているのだ!
標的となったキマイラは無理矢理に【東北東(2019年の恵方ですよ!)】を向かされると、口の中一杯に巨大な恵方巻を突っ込まれる。
更にオトモのマグロ怪人は、恵方巻を食べ終わるまで周囲を走り回りながら福豆をぶつけてくるそうだ。
「バレンタインに負けない為に考えたらしいのじゃが……無茶苦茶じゃな! でも豆をぶつけられたら痛いし、恵方巻を無理やり食べさせるのは危ない行為じゃ!」
いかんのう! とお怒りなプリマステラは猟兵達に懇願する。
しかもマグロ怪人に配慮してか【恵方巻にはマグロが入っていない】そうだ。
これには鉄火巻が好きなプリマステラは激おこだ。
なんたる恵方巻か! プリマステラはかの邪智暴虐な怪人を除かねばならぬと決意した!
プリマステラは料理が出来ぬ。
プリマステラは、ただのミレナリィドールである。
恵方巻に鉄火が必ず入っていると思い込んでいるのだ。
ゆえにマグロの無い恵方巻に対しては、人一倍に敏感であった。
「マグロの入っていない恵方巻など、恵方巻では無いのじゃ! 福豆と恵方巻に襲われるキマイラ達を助けてやってくれい! それと、その後はちゃんとした節分を楽しもうではないか!」
笑顔で猟兵達を転送させるプリマステラ、彼女の意思を継ぎ恐ろしいマグロ抜き恵方巻を食べさせる怪人を倒さねばならぬ!!
伊吹ノ樹
バレンタインイベントですよ猟兵さん!
どうも、恵方巻はサラダ巻が好きな伊吹ノ樹です。
ネタ・ギャグ枠のシナリオでございます!
今回の依頼は季節感だけを重視したイベントとなります。
第一章は走ったら猫に食われると噂のマグロ怪人との戦闘を。
第二章は日本文化に詳しいこの怪人が来てくれた!餅巾着侍だー!!
第三章は節分を楽しもう!
勿論三章ですが、キチンとした節分でもキマイラナイズとされた節分でも、猟兵達のしたい節分で楽しみましょう!
ただしキマイラ達が真似しても問題のない節分にしましょうね!
それでは、コメディなシナリオですが、よろしければ参加して頂けると嬉しいです!
第1章 集団戦
『マグロ怪人ツーナー』
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POW : 止められない止まれない
【食べられるという恐怖心から無限のスタミナ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD : そんなことより助けて欲しい
レベル分の1秒で【腕を振り払うことで自らに噛み付いてる猫】を発射できる。
WIZ : 水を得たお魚
【水鉄砲】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水浸しにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「豆くらわせてやる魚!」
「早く恵方巻を喰いきる魚!」
「鬼はそと! 服の中魚!」
「止まったら喰われる……し、死にたくない!」
転送された先ではすでに数人のキマイラ達が全長50cm、直径10cmはある巨大な恵方巻を口に入れられていた。
その周囲では猫に襲われているマグロ頭の褌怪人が豆を投げつけ続けている!
豆はぶつけられたリ、服の中に入れられたリともう滅茶苦茶だった。
「魚魚魚!! 新しい獲物だ魚!」
「おい! お前らも恵方巻食わねえかぁ! だ魚!」
「その前に豆を一杯くらう魚! 年一つにつき100g食べる魚! 出来なきゃ豆まみれだ魚!」
「た、助けて……猫が……猫が……あぁっ!?」
猟兵を見つけたマグロ怪人ツーナー達は巨大な恵方巻と大量の福豆を担いで走り出した!
さぁ猟兵達よ! マグロ怪人を倒しキマイラ達を助けるのだ!
刑部・理寿乃
私もバレンタインしか頭になくて節分忘れてたわ
それはともかくマグロ解体ショーの始まりや
ドラゴニアン・チェインでマグロの一本釣りと行きましょう。
釣りとはお魚との真剣勝負!
暴れる方向と別の方に引っ張り、時には空に打ち上げ、地面に叩きつけ、相手の体力を奪う。大人しくなったら引っ張り上げる。
釣り上げられたお魚は小さくない限り大体食べられるものですが、このマグロは食べられるのでしょうか?(恵方巻の具にできないか考えている
ティエル・ティエリエル
「SETSUBUN……?日本って国のイベントで本当はみんなに迷惑掛けないんだよね?ボクもやってみたい!」
好奇心旺盛な妖精姫、故郷の森ではなかった習慣に興味津々!
オブリビオン達をさっさとやっつけて本物の節分を楽しむんだとはりきっていくよ!
【ライオンライド】で体長40cm程度の子ライオンを呼び出して「騎乗」するよ。
縦横無尽に駆け回って敵の攻撃を「見切り」、「カウンター」でレイピアを使ってぶすりと刺していくよ。
発射してきた猫さんは避けながら、「動物と話す」技能を使って飛んできた猫さんと会話。
猫さんがマグロを食べれるようにと協力を惜しまないよ!
ルナ・ステラ
食べ物を乱暴に扱ったらだめです!!
これ以上の被害は食い止めないとですね
魔法攻撃を試みます!
(詠唱中に恵方巻きを口に入れられてしまう)
そんな大きいの入らないです...
苦しくて詠唱ができない....
でも、意外と美味しい?
(今度は豆ですか!?)
痛っ!!豆投げないで!
ひゃん!!服に入れないで!!
しかも、なんか少し臭いがするしネバネバしてます...
気持ち悪いですよぅ...
猫さんも飛ばされてきました!?
猫さんを酷い目に、なんて許せません!!
獣奏器で猫さんたちと意思疎通をはかって、協力して反撃を試みます!
豆まみれなんてごめんです!!今度こっちに来たら返り討ちにします!!
(アレンジ&アドリブなど歓迎です!)
●一本釣り!
「ひゃっはー! SETSUBUNだ魚!!」
恵方巻と豆を持って猟兵達に向かって走り出すマグロ達、その後ろを追いかける猫。
奇妙な敵達を前にルナ・ステラは両手で持った箒――“ファイアボルト”を前に突き出し呪文の詠唱を始める。
「食べ物を乱暴に扱ったらだめです!!」
先ほどまで恵方巻を口に突きこまれていたキマイラ達から離れた今がチャンス!
一気に自慢の魔法で吹き飛ばす、そのはずであった。
「おっと! そうはさせないジキ!」
「きゃぁ!?」
詠唱を始めたルナはビュル! と大量の水をかけられたのだ、その水は妙に生臭くヌルヌルしていた……。
「あぅぅ……な、なんですかこれ!?」
「ルナ!?」
「ステラさん!?」
べとべとヌルヌルになったルナを心配するキマイラ達を救出していた二人、刑部・理寿乃とティエル・ティエリエルが見たモノ。
それは――カジキマグロを模したマグロ怪人ツーナーの変種(?)であった。
もっともカジキ特有のツノやヒレは段ボール製と思われる安っぽいものでどう見てもコスプレにもなっていない変質者である。
そんな変態マグロは濡れてしまったルナの周りを高速で周回していたのだ。
「ジーキッキッキ! 不意打ち成功ジキ! さぁ、お前もSETUBUNを楽しむジキ!!」
「やぁ!? そんな、大きいの……入らないです……いやぁぁ!? ん、んむぅぅぅぅぅ!?!?」
哀れにも極太恵方巻を小さな口に無理矢理突きこまれるルナ、その衝撃に涙目になってしまうのも無理はないだろう。
そしてこの変態カジキマグロ(?)は手を休めない、なんと豆を大量にルナの服に向かって投げ始めたのだ!
そう、投げている……何故か納豆(小粒匂い少ないタイプ)を!
「ジキキ! ジキキ! SETUBUNにルールはないジキ! 豆であれば何でもアリジキ!! ジーキッキッキ!!!」
走り回りながら叫ぶカジキマグロ(?)、叫びと走りに負けて段ボール製のヒレがふにゃふにゃ揺れていた。
「ゆ、ゆるせないよ!」
「ええ、絶対に助けないと!」
仲間の無残な姿に怒りを燃やす理寿乃とティエル、幸いキマイラ達の避難はほぼ終わったようだ。
そんな二人が怒りを燃やす間、もくもくと【東北東】を向いて恵方巻を食べるルナであった。
(お豆は痛くて、ネバネバで匂いしちゃいましたけど……意外と恵方巻は美味しいです?)
その恵方巻の具は【アナゴ・エビ・たまご・キュウリ・レタス・カニ・いくら】の海鮮極上恵方巻であった。
――閑話休題、恵方巻を食べるルナを置いて次の獲物を求め走り始めるマグロ怪人、次の標的をティエルにした瞬間……その場で集会し始めたのだ。
所謂会議タイムである。
「お、おい! 小さすぎて恵方巻を食べれないんじゃないカジキ!?」
「本当だ魚! カジキ兄貴どうする魚?」
「あの子の倍ある魚……殺フェアリー案件だ魚……」
「無理矢理する魚? 人間なせばなる魚!」
「ひゅー……ひゅー……も、もうダメ……妹のメバチの事……たのんだ、ぐふっ!!」
走り回りながら行われるマグロ会議、その姿まさしく隙だらけであり……。
「隙だらけすぎよね……よし!」
獣竜種特有の毛の生えた尻尾をぶんと地面に叩きつけ気合を入れた理寿乃は両腕をマグロ達、会議中の中心に向けて咆哮と共にオーラを飛ばす!
咆哮に気づいたマグロ達であったがもう遅い、ドラゴンオーラはマグロ達の中央で爆発! そのままマグロ達の口に鎖を結び付けたのだ!
これぞドラゴニアン流の一本釣りである!
「「「「魚魚魚ーーーーー!?」」」」
無残にも口に食い込んだ鎖、その鎖を無理やり抜こうと暴れながら走り回るマグロ達。
しかし理寿乃の釣りテクニックにより右に走れば左に引っ張られ、左に走れば右に引っ張られ、時折地面に叩きつけられる悲鳴を上げる。
こうして徐々に体力を失うマグロ怪人達……だがその鎖に唯一抵抗するのがカジキマグロ(?)だ。
「ジキキ……良いジキ! お前とカジキとの真剣勝負ジキ!」
「ほ、他のはともかくカジキだけが強い……!」
「大丈夫? 頑張って理寿乃!」
ギリギリとオーラの鎖を引っ張る理寿乃、本当に一対一であれば勝負はついていた……だが、カジキマグロ(?)以外にもマグロに鎖が引っかかっており、それが加重となっているのだ。
その間ももくもくと恵方巻を食べるルナ、意外なおいしさのおかげか残り半分だ。
ティエルは鎖で釣りを行う仲間を心配しながら、自らも力を解放しようとしていた……その力によってマグロ達を追い詰めんと!
その能力とは……!
「待ってて! 今ボクも手伝うからね!」
「ジキキ! 無駄ジキ! そんな恵方巻も食べられない小さな身体でどうするジキ! あ! そうジキ! 妖精用の恵方巻を用意すれば良いジキ!」
妙案だ! と手をポンと叩くカジキマグロ(?)。
だがティエルの能力に三行後に恐怖する事となる……何故ならばティエルが呼び出したのは……黄金のライオンなのだから。
「いっくよー☆ とつげーき♪」
「ラ、ライオンジキー!? ライオン=ネコ科ジキ! しかもライオンは王様ジキ! つまりネコ科の王様ジキ!?」
黄金の子ライオンに騎乗し、暴れるマグロ軍団へと突撃するティエル。
なんと巨体のマグロ達は子ライオンとティエルを恐れて逃げ出すでは無いか、圧倒的強者にひれ伏すがごとく、鬼ごっこの鬼に追いかけられるがごとく。
しかしカジキマグロ(?)を含むマグロ達はビタン! と倒れ込み急停止してしまう。
その理由は……現在理寿乃に釣られていたからだ、なんと命に危機を感じたマグロ達は自分が釣られている事を忘れたのである。
「ちゃーんす! ライオンちゃんごー☆」
「や、やめるジキ!! ギャーーー!? マグ郎が気絶したジキ!?」
ティエルの命令を受けマグロに飛び掛かる黄金の子ライオン、その光景のショックに一匹のマグロが気絶する。
しかしティエルとライオンのコンビは攻撃を続けずに、一度離脱することになる。
その理由はマグロに噛みついていた猫達が、暴れられたことで四方八方へ吹き飛ばされたからだ。
にゃーにゃーと可愛らしい鳴き声で吹き飛ぶ猫、何処か楽しそうであった。
「にゃー? にゃーにゃー! うん、そうだよ♪ にひひ、一緒にいこー♪」
子ライオンに乗ったティエルは飛ばされてきた猫達と会話し、なんと仲間に引き入れたのだ!
ライオン&ネコ小隊の誕生である。
同じ頃、恵方巻を食べ終えたルナの元にも数匹の猫が楽しそうに飛んでくる、その様子を見たルナはマグロが猫さんを投擲してきたと思ったのだ。
なんという蛮行! 可愛らしい猫さんを武器として放り投げるとは!
ルナも動物会話が出来たので、怪我は無いか猫達に聞いてみる事にした。
「にゃ~にゃ~? にゃにゃー? なるほど、楽しいから気にしてないですか」
猫達は必至なマグロ達とは違い、遊び感覚らしい。
勿論怪我をする猫は居ないので一安心、動物愛護団体もサムズアップする程である。
そしてルナは気づくだろう……マグロと猫の圧倒的な力の差に……で、あるならば恵方巻はともかく、納豆をぶつけられたお返しはするべきだろう。
「にゃーにゃー! 一杯遊んで貰いましょう!」
猫達はルナの言葉に頷くと疾風の如くマグロ達へと群がる、その隙に魔力を再び収束、空飛ぶ箒である“ファイアボルト”へ蒸気エンジンを接続!
プシィー!! と激しい蒸気音を響かせて、急速に魔力を収束させるのだ。
「もう豆まみれなんてごめんです! お返しさせてもらいます!」
そんなルナの魔力の高まりにマグロ達は気づけない、何故ならばライオン&ネコ小隊にルナが説得したネコ達まで参加、ティエルの指示の元陣形を組んでマグロを舐めていたからだ。
まさしく猫まっしぐらである。
「みんな腕には気を付けてね! それじゃボクに続け―☆」
「あばばばばば!? カ、カジキマグロも猫には勝てない……ジキ」
ビーストマスターであるティエルの指示は的確で芸術的であった。
猫達は楽しそうにマグロを舐め、齧り、肉球でぺしぺしと叩く。
屈強なカジキマグロ(?)にくっついていた段ボール製のヒレとツノもボロボロになっていた。
それはまるで幻想的な猫サーカスそのもの……避難していたキマイラ達も遠巻きにその様子をスマホに撮影している程だ。
相手がマグロ人間でなければだが……。
「引きが弱まった! 今がチャンスね!」
猫達に遊ばれたマグロ達はもはやまな板の上の鯉、いや鮪であった。
その隙を見逃す理寿乃ではない、ドラゴニアン・チェインを全力で巻き上げ、はるか上空へ持ち上げるように……まさしく釣り上げたのだ。
獣竜種ドラゴニアンの面目躍如! コンクリに罅が入る程の踏み込みによって天高くマグロ達は持ち上げられる。
「連携いきます! てやー!!」
宙に浮いたマグロの一団と猫達が離れた瞬間を見極め、ルナが収束させた魔力を解き放つ!
それは爆炎となって天高くでマグロを遠赤外線で炙り焼く! 熱と共に周囲に広がる香ばしい焼きマグロの香り……今夜はごちそうである。
「釣りましたよ!」
「やったー☆ なんだか良い匂いだねー♪」
「ナイスコンビネーションでしたね!」
理寿乃・ティエル・ルナの三人は駆けよると仲良くハイタッチ、お互いを称え合う。
その周囲には猫達がにゃーにゃーと勝利の喝采の鳴き声、猟兵達の完全勝利である!
「ぎょ……ぎょぎょ……お、オマエタチに言っておくことが……ある、ジキ……」
喜びに沸く三人に掠れた声をかけるのは元カジキマグロ、彼は美味しそうにこんがり焼けた匂いを漂わせながらかすれた声で告げるのだ。
それは敗者の戯言か、負け犬の遠吠えか、勝者への祝福か……。
「じ、実は……マグロはサバ科……カジキはメカジキ科かマカジキ科だギョ……カジキマグロ、は……マグロじゃないギョ……がくり」
こうしてどうでも良い事を呟いて倒れるマグロ怪人、怪人の最後は切ない……。
「こほん、後はこのおかしな節分を始めた怪人だけですね」
「うう……納豆を投げられるとは思いませんでした」
「そういえば本当のSETSUBUNって日本って国のイベントで本当はみんなに迷惑掛けないんだよね? ボクもやってみたい!」
理寿乃は軽く咳払い、流石にこのマグロ怪人達は食べられないだろうと考え、流行を創り出す怪人へと意識を向ける。
ルナは衣服についたネバネバをなんとか落とそうと四苦八苦。
ティエルは元祖節分に思いをはせるのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
明智・珠稀
無理矢理に恵方巻を突っ込まれる…!(トゥンク)
とても胸や色んな部分が熱くなる依頼ですね…!
そしてあぁ、なんたるカオスでしょう、ふふ…!
皆様口にあんなに太いものを…!(頬を染め)
しかもあんなに豆を身体にぶつけられ…!あぁ、羨ましい…!(くねくね)
全てが終わったら私もあのようにされたいものですね、ふふ…!
しかしてひとまず、あの鮪さんに大人しくなっていただきましょう…!
■戦闘
【明智・ザ・ジャイアント】発動。
武器は妖刀にて、自分&デカ明智にてマグロ怪人を叩き斬る
「やはり恵方巻にはマグロは必要ですよ、ふふ…!」
近づくことが出来たら【吸血】を
「あぁ、生臭くて素晴らしい…!」
※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎!
テリブル・カトラリー
私、バレンタインも節分も今まで縁のない人生だったけど。
うん、節分という文化そのものは良いと思うよ?無病息災を願う行事だし。
でも、他人にそれを押しつけるのはよくないと思うなぁ…
というか鬼は?マグロかマグロなのか。それ節分?
まぁいい。とりあえずマグロは恵方巻の具材になっとけ。
いややっぱお前らはならんくて良い。
怪力を使ってスクラップフィストでマグロを殴り、
キマイラ達には逃げろと伝える
敵の攻撃は基本、見切りと武器受け併用で受け流し、
UC使用、片腕を攻撃回数重視の大型ガトリング腕に換装、
邪道には邪道。これがお前達に送る魔滅(豆)だ。
ガトリングガンとライトマシンガンによる
一斉発射、範囲二回攻撃でなぎ払う。
茅原・紫九
なんかよく分からねえがとにかく倒す!
オブリビオンだから倒すのであって恵方巻だのバレンタインだの派遣争いに巻き込むな!
左右に移動しながら中距離を保つように心掛けて戦う。
絵具や魔法を飛ばしての射撃、隙があれば素早く懐に入るヒットアンドアウェイ。攻撃は臨機応変に状況をみて対応するぜ。
反面、防御は【錬成カミヤドリ】による相殺と自身の足だけで凌ぎきる。
戦場全体を見渡して常に回避場所や次の手を考えてれば大丈夫だろ。
無理ならその時はその時だ、大人しく地に伏して他の奴の活躍を見るか
●マグロ三兄弟
「くっくっくクロマグロ、カジキがやられたマグロな」
「やつはマグロの癖にカジキに憧れた負けマグロだキハダ」
「我ら真のマグロ三兄弟のヒレ元にもおよばぬマグロだったメバチ」
三匹の一回り大きなマグロ怪人達は腕を組み、怪奇な笑いを浮かべている。
その光景はシュールすぎる物だった。
「オレたちが真のSETSUBUNを見せてやるクロ!」
「クロ兄貴とメバチ兄貴とオイラにかかりゃ猟兵達もSETUBUNの餌食にできるキハダ!」
「メーメッメッメ! ぶっとい恵方巻を喰らわせてやるメバチ!」
「いくぞ! クロ! キハダ! メバチ! 奴にマグロ・ストリーム・マメマキを喰らわせる!」
「「「応!!」」」
呼びかけに応じ三匹のマグロ怪人が高速小走りでキマイラ達を救助していた猟兵の元へと駆け出した。
三匹を迎え撃つは妖艶な雰囲気を纏う色男、立っているだけで女性を堕とす魔性のダンピール明智・珠稀!
クール&ダイナミックなウォーマシンの傭兵が来てくれた! テリブル・カトラリーだ!
何処か不健康そうな表情が気がかりだ! 健康診断はしなくていいのか! サバサバクールのヤドリガミ、茅原・紫九!
豆を抱える対し、まず動いたのは珠稀であった。
「無理矢理恵方巻を突っ込まれる……豆を大量にぶつけられる……あぁ、なんて……」
華麗にして耽美、一歩前に進むだけで優雅と分かる立ち居振る舞いと紡がれる声は魅了の力が込められているように感じる程だ。
そんな珠稀は切れ長の紫の瞳を潤ませて、マグロ達に攻められていたキマイラを見つめている。
その胸中に浮かぶは憐憫か、慈愛か……力なき者の意思を背負ってダンピールは叫ぶ!
「胸が熱いのでしょうか! さぁ! 次は私にどうぞ!」
ばばっ! なぜか服をはだけ、元々覗いていた美しい胸を更に見せつける珠稀。
あふれ出るフェロモンと変態オーラ! あぁ、色男はどこに行く!
喋るまでは耽美で美麗な美青年であったが、いまや残念美青年に……しかし、その力はホンモノなのだ!
「さぁ、大きな愛で包んで差し上げましょう、ふふ…! 豆と恵方巻を全て私に!」
何故愛!? と叫びそうになったマグロ達の目の前で珠稀の足元が輝き、巨大な影が伸びる……その影の主は……3mを超す巨大な珠稀であった。
巨大な珠稀ことジャイアント明智は珠稀と同じ動きをトレースし、マグロ達の前に立つ!
まさしく民を護る壁となったのだ!
「クッ! ただのこけおどしクロ!」
「そうだキハダ! 図体だけデカイ独活の大木キハダ!」
「その綺麗な顔を豆で吹っ飛ばしてやるメバチ!」
三匹は振りかぶると福豆をジャイアント明智に全力投球! ビシビシッ! と硬くて小さい豆達がジャイアント明智の胸にぶちまけられた!
更についでとばかりに珠稀にも豆がぶつけられる!
チクチクと細かな痛みが連続して珠稀とジャイアント明智を襲う! どうする珠稀! どうなるジャイアント明智!
このまま豆の嵐を受けるだけなのか……そう思われた時、珠稀の口からある言葉が紡がれた。
「あぁ……素晴らしい痛みです! この痛み! まさしく“愛”です!」
うっとりとした言霊を吐き、身体をくねくねと妖しく踊らせるダブル珠稀。
その光景に豆を投げていた三匹のマグロ怪人は時間を停止を受けた様に固まってしまうのだ。
「クローーーーー!? コ、コイツ変態クロ!?」
「ま、豆がきかないキハダ!? 喜んでるキハダ!?」
「その悦ぶ気持ちわかるメバチ」
突然聞こえた不穏な言葉に、え? とメバチを見やるクロマグロとキハダマグロ。
それは完全な“隙”であった。
「皆さん今です!」
「……隙と言われれば隙なんだが、はぁ……」
「溜息出る気持ち、わかるぜ……」
くねって喜びながら壁となるジャイアント明智! その影から二人の猟兵が飛び出した!
左右に分かれたテリブルと紫九、二人は自らの能力を発現させて混乱する三匹のマグロ怪人に肉薄する。
「ほんと良く分からねえが! 恵方巻だの! バレンタインだの! 妙な争いに巻き込むな!」
紫九は身の丈の三分の二程もある大筆をダイナミックに操り、何もない空間に筆を滑らせる。
振るわれた筆先から珠のような黒墨が現れ、弾幕となって怪人達へと迫る。
「この程度なんでもないクロ! ほらただの墨クロ!」
「さすがクロマグロ兄貴! オイラもライフで受け、ふべぇ!? い、痛いキハダ……」
「キ、キハダー!? これは……墨と魔法弾が混じった弾幕クロ!?」
ただの墨の弾を肉体で受けたクロマグロはドヤ顔でポーズまでしていた、それを見たキハダマグロも真似して墨の弾を受けたのだが……その身体はくの字に曲がり悶絶、絶倒、痙攣を繰り返す。
紫九は筆で墨の弾幕を作り出した際、同じ大きさ・色合いの魔力弾も放っていたのだ。
害のある攻撃と無害な攻撃、その見分けのつかない弾幕はマグロ達を完全に翻弄、その結果がキハダマグロの悶絶昏倒であった。
そしてそんな昏倒したキハダに飛び掛かる影がある! その影の正体とは……猫である。
「にゃー!! にゃー!!」
「お、起きるクロキハダー!? こ、このままじゃ猫にやられるクロー!?」
「キ……ハダ……ね、ねこ……や、やめるキハダ!? あああああああああああああ!?!?!?!?」
キハダマグロ怪人は迫る猫を振り払おうと両腕を振り回す、あの屈強な腕が猫に当たれば可愛らしい猫はひとたまりもないだろう。
しかしその腕は猫に届くことは無かった……なぜならば。
「おいおい、そんなに暴れたら危ないだろ?」
紫九は錬成カミヤドリによって操作する煙管によってキハダマグロの腕を封じたのだ。
腕を封じられればキハダマグロ怪人に出来る事無し、まな板の上の鯉となり猫の餌食となったのだ。
「まったく、下らな過ぎる事件だぜ」
もう一度深いため息を吐く紫九は再び大筆を担ぐと、墨と魔法弾の弾幕を作りだしチラリともう一匹のマグロ怪人へと向かった仲間を見やるのだった。
そのクールで真面目な猟兵の一人、テリブルは宇宙より専用の追加兵装腕部を召喚。
腕を巨大な重金属製のガントレットを接続するとメバチマグロに向かって突撃、懐へと入り込んでいた。
「……ッ!」
目的はメバチマグロをキマイラから引き離す事、不幸にも隠れているキマイラがメバチマグロの近くに居る事をテリブルはサーチ済みだからだ。
その為に振るわれる金属腕、宇宙船の装甲にも使われる重金属は触れただけで地面を削る程。
肉薄したテリブルは両足を肩幅よりも広く取り、体重移動を始める起点と支えとする。
更に大きな体を反らし、脇を閉めたまま身体ごと捻るように金属腕を肩よりやや後ろに引いたのだ。
「な、なにをするつもりメバチ!?」
メバチマグトの第六感がエマージェンシーを告げる。
しかし完全に懐に潜り込まれており、反応しきれない。
その間にもテリブルは左足に体重をかける、その力は地面を砕き、右足を通り、腰へと至る。
腰に力が集約されると同時に重金属腕となった右腕が力を迎え入れるように移動を始める、目標はメバチマグロ!
捻りと共に腰へと集まった力が右肩、右腕へと走る――その力は倍々に重金属の拳を加速させ……。
轟!! 空気の壁を打ち破りメバチマグロの腹部へと突き刺さる!
アッパーカットとフックの中間染みた一撃に、メバチマグロは10m離れた壁へと叩きつけられ、一撃でKOとなったのだ。
「もう大丈夫、出ておいで」
テリブルの合成音声が混じった言葉を受けて、もじもじとゴミ箱から現れるキマイラの少年。
少年は恐怖から解放され、安堵の表情を見せている、そしてテリブルを見てキラキラとした憧れの視線で見つめるのだ。
「さぁ、いろんな意味で危ないからあっちへ行きなさい」
「あ、ありがとう! 後でサインちょうだいね!!」
両手をブンブンと振りながらトテトテと走り去るキマイラの少年。
目の前で繰り広げられる豆をぶつけられて喜ぶジャイアント明智や、テリブルの拳を受けビクンビクンと歓喜の痙攣を起こすメバチマグロ。
猫に舐められ両足をバタバタと悶えさせるキハダマグロ……危険すぎる光景を見せるわけにはいかないテリブルの優しさであった。
「クローー!? キハダもメバチもまな板の上に……おのれ許さんクロ! ドコサヘキサエン酸パワー全開クロ!」
福豆・枝豆・納豆・甘納豆・ゼリービーンズ……様々な物をジャイアント明智に投げていたクロマグロが怒りのあまり最終手段にでる、それは巨大恵方巻の二刀流だ。
それはやぶれかぶれの吶喊、しかし隙を見せれば巨大恵方巻を口に突きこまれてしまうだろう。
勿論、猟兵三人に通じるわけもなく……。
「隙だらけだぜ!」
「邪道には邪道、これがお前達に送る魔滅だ」
紫九は煙管と墨、そして魔法弾の入り混じった弾幕でクロマグロを攻撃、必死に避けようとするも遅速自在の弾幕に成す術もなく左手の恵方巻を砕かれる。
テリブルは装備を換装、ライトマシンガンとガトリングの二重弾幕を筋肉で受ける……が、恵方巻はそうではない……敵の口にねじ込むはずであった恵方巻は哀れにも撃ち砕かれた。
それでもクロマグロは止まらない、血走った瞳で猟兵達へと走る――走る――走る!
「やはり恵方巻にはマグロは必要ですよ、ふふ……!」
走るクロマグロを待ち受けていたのは珠稀&明智・ザ・ジャイアント。
二人はまったく同じ動きで妖刀をスラリと抜き放ち、正眼の構えで迎え撃つ!
汗を周囲に飛び散らしながら走るクロマグロ、妖刀を規則正しく放つ珠稀!
二人が交差した瞬間……勝負はついた。
「クロ……ォ……」
ドサリと倒れるクロマグロ、ここにキマイラ達を襲っていたマグロ怪人達が全員倒れたのだ。
悔しそうに呻くクロマグロ、ボロボロになった身体で必死に立ち上がろうと両足に力を入れる。
ふらふらと、KO寸前のボクサーのように……燃え尽きそうな命を更に燃やし!
しかし、もう限界であった……立ち上がる寸前で膝が落ち、前のめりに倒れてしまう……そのクロマグロは誰かによって支えられた。
抱きしめるように優しく支えたのは珠稀だ、妖艶な笑みを浮かべ背中をさする……男同士の友情を思わせる素晴らしい光景ではないか!
「クロクロ……お前、オレたちの敵だった……のに……」
悔しそうに話すクロマグロ、だがその表情(?)はどこか晴れやかであった。
クロマグロの言葉を受けて珠稀は……がぶり、とかぶりついたのだ、マグロに。
「クロー!?」
突然の噛みつきに驚愕するクロマグロ、そのマグロ部分は徐々にしおしおと萎れていくでは無いか!
そう、ダンピールである珠稀はクロマグロの血を吸っているのだ!
「あぁ、生臭くて素晴らしい……!」
バタリと倒れたクロマグロ、転じて珠稀の表情はなぜか幸せそうだった。
生臭いのにである、まぁ……珠稀だからね、で納得するべきであろう!
かくして、本当にマグロ怪人達は全て倒れた事になる、そうなれば当然現れるはずだ……このおかしな節分を広めようとした怪人。
本来であれば無病息災を願い、豆をまき追儺を行う行事を捻じ曲げた存在が!
そういえば鬼要素はどうしたのだろうか? と思うテリブルたちの前に!
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 ボス戦
『餅巾着侍』
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POW : 御澱流・田楽刺し
【長巻を用いた鋭い刺突攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【煮え滾る味噌だれ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 御澱流・チカラモチ
自身の肉体を【つきたての餅めいた形質】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ : ちくわと鉄アレイ
【伝説的なニンジャマスター】の霊を召喚する。これは【食べると体力を回復出来るちくわ】や【当たるとダメージを受ける鉄アレイ】で攻撃する能力を持つ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ハヤト・ヘミング」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「バレンタインに傅く西洋かぶれ共め! 新たなSETUBUNの素晴らしさを認めぬつもりか!!」
現れたのは頭部に巾着をくっつけた和装の怪人!
彼は怒りをありありと見せつけるように肩を怒らせ歩いてくるではないか!
「しかしこれは好都合よ、貴様たちの口に恵方巻を突き込み! SETUBUNをしている姿をSNSで流せばこちらのものよ!」
カカカ! と笑いながら恵方巻と福豆を取り出す。
猟兵達を倒し、その姿を撮影する事で逆転の一手とするつもりだ!
そんな事はさせてはいけない! 本当の節分を守るために狂った怪人を止めるのだ!
明智・珠稀
ふ、ふふ。美味しいマグロさんでした。
貴方のことは忘れません、ふふ…!(唇ぺろり)
…おや。
またしても美味しそうなお方ですね…!(うっとり)
貴方が口に恵方巻を突っ込んでくださるのですか…!(はぁはぁ)
しかもSNSに露出プレイだとはなんというご褒美…!
私一人が愉しむわけにもいきません。
さぁ、いでよ珠稀マインドフルからくり人形…!
(UC【行け!たまちゃん人形!】発動)
■戦闘
100体の人形と共に妖刀で取り囲み攻撃。
敵の攻撃にはむしろ当たりに行く人形たち。そして明智。
ちくわ食べたい。
「さぁ、細かく切り分けますよ…!」と餅巾着の頭狙い斬撃
相変わらずの【吸血】&もぐもぐ狙い
※アドリブ、絡み、ネタ大歓迎ですッ!
ティエル・ティエリエル
「こんな迷惑なSETSUBUNなんて、骸の海にぽぽいのぽいって捨てちゃうよ!」
「大体、無理やり恵方巻を食べさせて何が楽しいの!ごはんは美味しく食べなきゃだもん!」
節分にオブリビオンなんてお呼びじゃない!本物の節分を楽しむために、さっさとお帰り願うよ!
引き続き【ライオンライド】で呼び出した子ライオンに「騎乗」して戦うよ。
【御澱流・チカラモチ】の攻撃は「見切り」で避け続けるよ!
何回か見れば伸びる限界距離が分かるよね?限界まで伸びたところを「カウンター」で切れ込みをいれちゃうぞ☆
ルナ・ステラ
また、変なのが出てきましたね...今度は餅?
節分はよい行事なのですが、恵方巻きを口に無理やりに突き込んだり、豆を服の中に入れたりという迷惑なSETUBUNはだめです!
前線に出て戦いたい気持ちもありますが、まだ納豆が完全にとれなくてネバネバしてて、気持ち悪いし動きづらいので後方で戦います...
急にこっちに伸びてきました―!?避けきれない!?
張り付いてこないでぇ...
もちもちしてて振り払えないよ...
きゃあ!!豆は服に入れるもんじゃないです―!
え、恵方巻き!?もう食べられないよぅ...
『にゃあ!』
さっきの猫さんたちが助けてくれに―?
(うまく開放されれば)
シューティングスターで反撃です!
〔全力魔法〕
●餅巾着と節分と。
「ふ、ふふ。 美味しいマグロさんでした。 貴方のことは忘れません、ふふ…! …おや。」
「こんな迷惑なSETSUBUNなんて、骸の海にぽぽいのぽいって捨てちゃうよ!」
「また、変なのが出てきましたね……今度は餅?」
大げさに笑う餅巾着侍を前に猟兵達の態度は様々であった。
明智・珠稀は血の滴る唇をペロリと舐め、どこか怪しい雰囲気で登場した餅巾着侍を見つめ、うっとりとため息を吐き。
ティエル・ティエリエルは無茶苦茶な節分にお怒りモードである、ニセモノの節分なんてお呼びじゃないのだ!
ルナ・ステラは未だにネバネバする部分を綺麗にしながら、あからさまな餅巾着に訝しげに見ていた。
「何とでも言うが良い、オレはバレンタインに負けない節分を流行らせ! 邪悪なチョコマーケティング文化を終わらせるのだ!」
そう叫ぶと餅巾着侍は両手を天に掲げる! そして異様なまでのタツジンオーラを猟兵達は感じるだろう。
そのオーラの持ち主こそ、餅巾着侍によって呼び出された髭が生えた伝説のマスターニンジャなのだ!
現れたマスターニンジャは懐に手を入れると天高く何かを放り投げた!
それは……ちくわと鉄アレイだ。
しかも大量に! ちくわはどうでも良いが鉄アレイは危険である!
「わ!? わわ!? わー!?」
「あ、危ないです!」
黄金の子ライオンに引き続き跨るティエルとルナは降ってくるちくわと鉄アレイから頭を守りながら走って逃げる。
しかしこの男は違った……降ってくるちくわには自ら喰らいつき! 当たりそうになる鉄アレイを自らの身体でもって受け止める。
身体には激痛が走る――が珠稀はほのかに笑みを浮かべているではないか!
効いていない! 効いていないのだ! ……別の意味では効いているようだが……。
痛み(?)に耐えながらちくわをほお張る珠稀は30回きちんと咀嚼し、ごくりと極上の練り物を嚥下する。
「ふふ……ふ。 良い痛みと良いちくわでした。 でも私は貴方を食べたい……そして恵方巻を突っ込んでほしい!」
「な、なんてヤツだ……危ないぜ!!」
はぁはぁと興奮しながら秋波を送る珠稀、その美しい瞳にゾクリと餅巾着侍は背筋を震わせるのだった。
そんな間も降り続けるちくわと鉄アレイ。
極上の時間を自分一人で独占するのはもったいない!
珠稀は端正な顔に妖艶な笑みを浮かべると能力を発動、妖しい魔力と共にナニカを召喚する!
召喚されたナニカ……それは珠稀を模した小型のからくり人形100体であった。
「さぁ、私ともっともっともっと戯れましょう……! 愛に包まれてください、ふふ……!」
これが珠稀の能力……“行け!たまちゃん人形!”なのだ!
召喚されたからくり珠稀は本人と同じように紫の刀、妖刀【閃天紫花】のミニチュアサイズを手に、ちくわと鉄アレイの豪雨へと突っ込むのだ!
目的はちくわ! 降りそそぐちくわをからくり人形と珠稀は食し、時折飛んでくる鉄アレイにも喜びぶつかりに行く。
まさしく人海戦術でマスターニンジャの攻撃を乗り切るのだ!
「馬鹿な!? 鉄アレイもちくわも在庫が無いだと……おそるべし、たまちゃん人形ォォォォォォォォォォオォ!?!?!?」
驚愕する餅巾着侍、わなわなと震えるオブリビオンであったが向う脛を思い切り叩かれた痛みに蹲る。
今度は痛みでプルプルと震える餅巾着侍……しかしゆらりと立ち上がると、視界の端に二人の少女を捉える。
ド変態の相手は一時止め、儚い少女に豆と恵方巻を喰らわせてやる! と自らの身体を餅のように柔らかくするのだ!
「お前たち! 恵方巻喰わねえかぁ!!」
「わー!? ライオンちゃんじゃんぷ☆」
叫びと同時に恵方巻を持った両腕は恐ろしい速度でティエルとルナに迫る、子ライオンに騎乗していたティエルはネコ科特有の柔軟な身体とジャンプで回避する!
しかし……運悪く呪文を詠唱していたルナは……。
「ね、ねばねばして避けれな――んぶっ!?」
納豆の粘りにより足が上手く動かず、餅と恵方巻の直撃を受けてしまうのだ!
目的を果たした餅巾着侍の右腕、しかし左腕は延々とティエルと子ライオンを追い続ける。
まさしく獲物を狙うヘビの如く……そしてつき立ての餅の如く粘り強い追跡である。
「わ! よ☆ えい♪ てやー! もー! いつまでもしつこいよ!」
しかしティエルは餅腕の軌道を完璧に見切り、ライオンと共に避け続けるのだ。
そんな伸びきったもちもちの腕……その腕をこの男が見逃すはずもない!
「あぁ、なんとモチモチで美味しそうな……えい」
「なんと!?」
餅巾着侍の伸びきった餅に巻かれるように珠稀はダイブしたのだ!
これで珠稀とルナは餅腕に囚われてしまう……そんな二人はどうなったかというと。
「はうぅ……ね、ねばねばで動けないです……もくもく」
「ふふ、良いモチモチだ……それにもご! もごお!」
お餅のような粘りで身動きできず、そこに恵方巻を突きこまれてしまっている。
ルナは両手で恵方巻を持つ事が出来るので苦労せずに食べれるだろう。
だが、珠稀は両手も餅に絡まれてしまっているので恵方巻を食べるのも一苦労、そして苦しいだろう……が、なぜか珠稀の表情は恍惚を浮かべていたのだ。
「よくも二人を! ライオンちゃん!」
ティエルはライオンと共にルナを掴んでいた伸びきった餅巾着侍の腕を攻撃!
風のように走り、跳躍! 大きな口を開いた子ライオンとレイピアを構えたティエルはある一点を目指す!
それは、これ以上伸びない限界点、つまり……もっとも薄くなった部分だ!
「てやー!!」
「がおー!」
まずライオンが餅を噛み、限界であった伸びを更に広げる。
こうしてさらに薄くなった生地をティエルが適格にレイピアで断ち切ったのだ!
弱点を見極めてのこの連携攻撃により、柔らかかった腕はブツリと切断されたのだ!
「きゃぁ!? あ、ありがとうございまふ」
「グヌヌ……お、おのれ!? 戻れ左腕!」
片腕を失った餅巾着侍は珠稀を捉えた餅腕を元の腕に戻そうとする、そうなれば餅の柔らかさによってちぎられる事は無いからだ。
ティエルはこれからどう攻撃するか思案する、時間はかかるが隙を見つけてライオンと共に一撃離脱……これが確実だろうと思ったその時!
「あ、ありがとうございます!」
ルナの感謝の声が響き渡った、その声に反応した餅巾着侍は視線をやると……。
マグロを食べて満足していた猫達がルナを絡めとっていた餅を舐めて外していたのである。
「な、なんだとー!?」
「シューティングスターで反撃です!」
にゃーにゃーと猫の声援を受けてルナが立つ!
その手の持つ食べかけの恵方巻に魔力を集中! 流星を呼び出しオブリビオンを討つ!
はずであったが……。
「こ、これ恵方巻です!?」
詠唱が終わりようやく手の持つモノに気づいたルナ、だが魔法はすでに発動している!!
流星……ではなく現れたのは金属たらいであるが!
風切り音を立てて降り注ぐ金タライ、それは豪雨となって珠稀と餅巾着侍へと直撃する!
「グアァァァァァ!?」
「あぁ、これはなかなか……」
カァン! と甲高い金属音を響かせ、失敗ではあるがシューティングスターは効果があったようだ。
ふらふらとよろめく餅巾着侍がその証拠だろう、そしてそんな餅巾着侍の後ろには餅にくるまれながら妖艶な笑みを浮かべる珠稀が!
「ふ、ふふ……隙あり、です」
「なっ!? やめ! やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁあああああーーーー!?」
大きく口を開き……がぷり! と餅巾着へとかぶりつき、そのままダシを吸った巾着を咀嚼……チューチューと何かを吸い取るのであった。
悶える珠稀、暴れる餅巾着!
二人は絡まり合いながら地面をゴロゴロと転がっていった。
「う、うわぁ……」
「なんだかすごいですね……」
これにはティエルとルナも言葉に出来ない、なんとも奇妙な気分となってしまうだろう。
おそらく【ヒク】が一番近い感情かもしれない。
そんな二人の事などお構いなしに転がっていた二人はピタリと止まり……ゆっくりと珠稀が立ち上がったのだ。
身体を餅に包まれているが満足そうな表情である。
「ふふ……美味しい餅巾着でした、SETUBUNって良いものですね。 ふふ……!」
唇をペロリと舐めた珠稀は、身動きできないはずなのに、刹那の居合にて餅を切断。
いとも簡単に餅拘束から脱してしまうのだ。
達人の居合は視認できない……それ以上の技により僅かしか身動ぎ出来ない状態から剣閃を放ち餅を斬る……。
そう、口さえ閉じればカッコイイのである!
「な、なかなか……やるな貴様ら……恐ろしい、奴らだ……」
「ボク、あんな事できないかなぁ……」
「わたしもです……」
ふらふらと立ち上がる餅巾着侍、どことかくやつれているような気がする。
決着はもうすぐだ!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
テリブル・カトラリー
餅巾着…やっぱり鬼はいないのか…
そういえば、節分に固執している様子だが、
なぜ恵方巻からはマグロを抜いたんだ?
アレにひどく怒っている者もいたぞ?
長巻の武器受けは危険か、見切りで回避だ。
銃器での一斉発射、二回攻撃をするが、
餅めいた身体では打撃も銃撃も微妙か?
ならば戦争腕、火炎放射機を使用。属性攻撃と範囲攻撃を併用し焼く。
どんなに餅めいていようと、焼いてしまえばただの焼き餅だ。
安心しろ私は喰わないしいっそ炭になれと思ってるから。
ついでに表面が堅くなる、その状態なら殴ろうが撃とうが多分効くだろ。
後節分を説くならせめて鬼も用意するかいないを説明しろ。してくれ。
●SETUBUNの終わり。
「餅巾着……やっぱり鬼はいないのか……」
「な、に……貴様、節分を知っているのか……」
よろよろの餅巾着侍の前に立ちはだかる歴戦のウォーマシン、彼女の名はテリブル・カトラリー。
表情を乱さず、クールに妙な流行を企んだ巾着侍に問いただす。
そう、この巾着侍が流行らそうとしているSETUBUN……節分なのに鬼が登場しないのである。
「き、貴様に……答える義理は無い!」
「そうか、ではなぜ恵方巻からはマグロを抜いたんだ? アレにひどく怒っている者もいたぞ?」
テリブルは表情を崩さずに次の質問に、答えやすそうな質問を投げかける。
その間にも餅巾着侍の餅の粘度と弾力をセンサーで解析するのだ。
「ふっ! そんな事か、マグロのヤツらに配慮した……と、言いたいが! 俺はマグロが喰えないからだ!」
「……そうか」
案の定どうでも良い理由であった事にため息を吐きそうになる。
マグロの漁獲量が減少しているとか、マグロは大量の餌を食べるので水銀を溜める説があるとか、マグロは少しお高いので家庭に優しい恵方巻にしたとか……。
そんな事は一切なかったのである。
「もう、良い……行くぞ」
テリブルは手にした大口径マグナム“ラストデザート”で射撃、轟音と共に破壊を伴う弾頭が打ち出され……。
巾着餅侍の身体に命中する!
しかし、計算結果と同じ結果となった。
「カカカカ! 俺の餅ボディに銃弾は無効だ!」
大声で笑う餅巾着、しかし先に語ったようにテリブルにとっては予想通りなのだ。
銃弾の回転、それによって伸びきった餅巾着侍の身体……つまり、チェックメイトへと持っていけると確信する。
「そうだな、だがこれはどうかな」
ガキン! 重金属の接続される音、それと同時にテリブルの腕が新たな武装が装備された。
その装備は……高火力・広範囲の火炎放射機能がある武装腕部。
“戦争腕・三腕”と呼ばれるテリブルの能力。
接続を確認し銃口を向ける……あとは引き金を引くだけだ。
「ふはは! 銃弾無効の俺の身体に……な、なにぃぃぃぃぃ!?」
餅巾着侍の言葉は途中で驚愕に変化する。
それもそのはず、ただの銃弾が放たれたのではないのだから。
一直線に伸びる豪炎とそれが生み出す熱と風、周囲の水が蒸発する程の熱量……結果。
「オ、オレの身体が!? 固まって、良い匂いを!?」
「どんなに餅めいていようと、焼いてしまえばただの焼き餅だ。 安心しろ私は喰わないしいっそ炭になれと思ってるから。」
あれほど柔らかさを保っていた身体がパキパキとひび割れ、黒く焦げていく。
餅巾着も黒く焦げ、やがて身動きできないほどに固まり……ついに自重を支えきれず足が崩壊、バタリと倒れてしまうのだ。
「この状態なら殴ろうが撃とうが何をしても終わりだな」
「ば、かな……オレが……目指した、SETUBUNは……敗れるのか……」
先ほどは餅に効果が無かった大型拳銃“ラストデザート”を片手で構えるテリブル。
表情は変わらずクールなまま、冷徹に銃口を向ける。
「カカ……最期だ、教えてやろう……オニが、いない……理由は、な……」
「そうか」
倒れ伏した黒焦げの餅巾着侍、その最後の言葉を受け取り目を伏すテリブル。
直後乾いた弾丸がオブリビオンを打ち砕く……こうして野望は潰えたのだ。
餅巾着侍が鬼を節分に出さなかった理由……それを語るのは無粋と言えるだろう。
決して子供の時から鈍足で鬼ごっこをすれば永遠に鬼役だったからじゃ無いんだからね!!
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『年中行事は大事ですからね』
|
POW : 行事に必要な力仕事を手伝う
SPD : 行事に必要な飾りや道具をつくる
WIZ : 行事に必要な作法等のお手伝いをする
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●節分ってなあに?
「ねえねえ! 節分ってどんなの!?」
「えほーまきってゆーの作るんだよね!」
「おまめがいるって聞いたよ!」
「おれもてつだうー!!」
イベントが大好きなキマイラ達が集まって、猟兵達と節分を楽しもうと大騒ぎ!
もっとも知らない子達もいるらしい!
さぁ、キミたちとキマイラ達で節分を楽しもうじゃないか!
材料は揃っている、恵方巻を作ったり鬼のお面を作ても良い。
福豆をもって追いかけっこも良いだろう!
存分に節分で邪気を払おう!
ティエル・ティエリエル
「節分!節分!ボク、豆まきたい!」というわけで豆まきを手伝うね!
キマイラの子供達と一緒になって節分を楽しむよ♪
「おにはそとー!ふくはうちー!」という掛け声と同時に
用意してもらった炒った豆を片手に持って、大きく振りかぶって全力で投げるよ☆
豆まきが終わったら数え年分の豆を食べていくね!
ふぅ、こんなに一杯食べたらお腹ぱんぱんだよ~
(妖精サイズだとお豆数個でも結構な量だよね!)
ルナ・ステラ
SETUBUNはとんでもなかったです...
あんなのじゃなく、正しく節分を楽しみましょう!
みなさんと恵方巻きと鬼のお面を作ります。
恵方巻きは各々好きな具材を包んでもらいましょう。(できれば7種類がいいのかな?)
鬼のお面はいろいろなもので作れるので、好きな材料で作ってもらいましょう。私も作っておきます。
鬼のお面をかぶって、鬼役をして豆まきを盛り上げます!
「鬼だぞ~!!がお~!!」
豆まきを楽しんだ後は、みなさんと恵方巻きを美味しくいただきます!
(やっぱり無理矢理突きこまれない恵方巻きがいいですね♪)
テリブル・カトラリー
POW:アドリブ歓迎
餅巾着侍……奴は…いや、なにも言うまい。
さて、節分か、私もやった事はないのだがね。
鬼役は、すこしなぁ…恐怖を与えてやしまわないか…
ええと、たしか今年は東北東を向きながら恵方巻を食べるらしい。
そう、たしか、こっちの方向だ。
……皆に、すぐ分かるようにするほうがいいだろうか?
……そうだな…誰か、手伝ってくれないか?
(恵方巻を持つキマイラの一人を肩車し、
東北東へ向いて恵方巻食べてもらう)
うん、私は背が高いし、この方法ならきっと分かりやすい。多分。
しかし、キマイラの子が食べ終わったらどうしようか?
明智・珠稀
■心境
く、ふふ、改めて節分を愉しむことが出来るのですね、素晴らしいです…!!
恵方巻を突っ込んでいただけないようで残念ですが
仕方ありません。清く正しい節分を楽しみましょう…!
■鬼参上
(【早着替え】【変装】にて裸に虎柄パンツ。鬼の角姿にて)
ここに鬼さんがおりますよ…!
さぁ!大人も子供も老若男女問わず!
貴方の手に持つ熱い愛の豆粒を私に投げつけてください、ふ、ふふふ…!!
掛け声は「鬼は外 福は内」ですよ!
さぁ、鬼を追い出すために!強く!激しく!さぁ!
私のプリ尻に重点的に!あぁ!もっと!
貴方の豆の痕を好きなだけ私に残してください!さぁ!
(様々なポージングをするド変態)
※アドリブ・絡み・ネタ大歓迎です!
●節分準備!
「そうそう。そこをジョキジョキって切って☆」
「き、切るの難しい……あ、あれ……」
「こうだよ♪ ほら、ボクの言う通りに切れば……綺麗にできた☆」
「ほんとだ! ありがとーおねーちゃん!!」
オブリビオンが倒れ平穏が訪れたかと思えば猟兵達はキマイラの子供たちに囲まれていた。
その理由はコワイ間違ったSETUBUNではなく、本当の節分を楽しむためである。
勿論キマイラ達にとって猟兵達はヒーローそのもの!
憧れの存在とイベントを楽しもうと数十人が集まっていたのだ!
子供たちと猟兵達はグループを作る、一つは鬼のお面を作るグループ……こちらにはティエル・ティエリエルと明智・珠稀が。
もう一つが福豆や恵方巻を準備するグループ、こちらはルナ・ステラとテリブル・カトラリーがキマイラ達を率いている。
お面グループではティエルが器用にお面を作り、かわいらしい赤鬼を作っている。
それを真似しようとするクマキマイラの少年だったが、どうにも不器用だったらしく切り方がギザギザになっているのだ。
ティエルはお姉さんのように振舞うと、クマキマイラのお面づくりを手伝う、出来上がった青鬼のお面はちょっぴり不細工だが心温まるお面となったのだ。
「ふふ、私は特製のお面を作りますよ」
「すっごーい! おにーちゃんのお面おっきいよ!」
「おっきい! 大鬼だー!」
珠稀は呼び出したたまちゃん人形、そしてキマイラの少年達と共に大きすぎる程の鬼のお面を作っている。
そのお面は非常にカラフルで派手であり、キマイラの少年達はこぞって珠稀の真似をする。
出来上がってしまえば虹色鬼のお面が幾つも誕生、紙製だったり被り物だったり、金属製だったりとキマイラらしいお面ばかりだ。
その光景にクスリと笑みを浮かべながら、通常なら使い物にならないであろう巨大なお面を使い、節分を盛り上げようと考える珠稀であった。
「見つかったぞ、これで恵方巻の材料は揃ったはずだ」
「わー! おかえりなさいおねーさん!」
「でっかいおねーさん凄いの! 一杯材料みつけちゃった!」
恵方巻班のテリブルはコンコンと叩けば出てくる恵方巻の材料を一人で運搬、更にお菓子やお飲み物を出現させるキマイラ達と違い無駄コンコン無しに恵方巻の材料を引き当てたのだ。
そのストレートコンコンにキマイラ達はテリブルの真似をして何度もこんこんと叩き、少し材料やお菓子が多くなってしまう。
だがテリブルはウォーマシンの能力でたった一人で材料を運搬するのだ、その姿にキマイラ達は大歓声を巻き起こし、踊りだす始末である。
「ありがとうございます、それでは作りますね!」
「わー! えほーまきだー!」
「つくるぞー!」
テリブルが置いた材料を手に、可愛らしく腕まくりするのはルナである。
彼女が調理班のリーダーであり、キマイラの女の子と一緒にテキパキとお米を炊き、具材を仕上げていく。
包丁を握った事のないキマイラも居たようだが、ルナやテリブルが切り方を教えたり、危険が無いか見守っていく。
そうこうしているうちに準備は完了、ついにお楽しみの“巻く”作業が始まった!
「七つ好きな具を使いましょうね」
「は~い!」
「オレはエビと~シーチキンと~卵と~」
「あ、これ私の焼いた卵焼きだ! いれちゃおー♪」
「おねーちゃん上手にまけないよー! たすけてー!」
わいわいと恵方巻を作り上げるキマイラ達。
ルナは手際よく恵方巻を仕上げると、それを見たキマイラ達が称賛の嵐を沸き起こし、どうにも不器用なキマイラはルナに手伝ってとせがむのだ。
どこか忙しいが、皆で料理を作る時間は歓喜に満ち溢れている。
エビにたまご、いくらにお肉まで、自分の好きな恵方巻を作る楽しい時間……その時テリブルが忘れていたと言わんばかりにあぁ、と一言告げ。
「誰か恵方巻にマグロをいれてやってくれるか? 恵方巻にはコレだというヤツも居るんでな」
と苦笑しながらマグロの切り身を差し出す、ややあって誰の事か思い当たった人はクスリと笑みを漏らすのであった。
●鬼は外! 福は内!
「鬼だぞ~!! がおー!!」
「ふふ、鬼さんがいっぱいですよ」
「がおー!」
準備を終え、一休みした後は節分のメインイベント! 豆まきの始まりだ!
猟兵達の中で鬼役に立候補したのはルナと珠稀だ、他にも自ら鬼になりたいと立候補したキマイラの子供たちと一緒に悪い鬼として豆を持ったキマイラ達の前に現れる。
迎え撃つのはティエルをリーダーとした豆まき部隊だ。
「よーし☆ みんな豆をもっていっくぞー!」
「おおー!」
くるりと空中で回転したティエルの掛け声とともに、福豆を手に持つキマイラ達。
そしてせーの! と妖精姫の合図と共に鬼に向かってえいやと投げるのだ。
「「「「鬼はそとー! 福はうちー!」」」」
パラパラと豆が投げられ、鬼に当たる。
どこか温かい風景を前に、テリブルは皆に怪我が無いように見守る監視員さん。
明るい笑い声が一杯の本当の節分は、まるで鬼ごっこのようだ。
「うわーやられたー」
「やったー♪」
適度なタイミングでルナはやられた振りをし倒れると、それを見た鬼役のキマイラ達も真似をする。
豆を投げていたティエルとキマイラ達はやったー! と大騒ぎ、わいわいきゃっきゃと楽しそうな笑顔で集まるのだ。
ルナや鬼役だったキマイラ達も集まり、あとは自分の年の数だけ福豆を食べる……はずだった。
「ふふふ、大きな鬼の登場ですよ」
突然現れる大きな鬼!
やられて倒れていた振りをしていた珠稀はいつの間に仰々しい恰好に早着替え、そして自らの能力により明智・ザ・ジャイアント召喚したのだ。
呼び出された巨大な珠稀は虎がら鬼パンツ一丁に先ほど作成していた大きな鬼の面をかぶっている。
これにはキマイラ達は大喜び! もう一度豆まきが出来ると今度は鬼役のキマイラ達も福豆を持ち走り回る。
「あれって……やっぱり?」
「はい、そうだと思います」
「ふぅ……危険でなければそれで良いが」
なんとなく察した猟兵仲間、隠れたままの珠稀が操る巨大鬼にキマイラ達は必至で豆をぶつけてる。
その様子は微笑ましく楽しそうだった。
「しょうがない、最後にボクらもがんばるぞー!」
「今回はわたしも豆をまく側ですね」
「仕方ないな」
ティエル、ルナ、テルブルも豆を持ち巨大鬼めがけて邪気を払う。
広場には明るく大きな《鬼は外、福は内》の声が響くのであった。
「さぁ! さぁ! もっと強くです!」
「さすがにストップだ」
豆をぶつけられる度に様々なポージングを取り何故か嬉しそうな声を響かせる鬼、その声でキマイラ達も遠慮なしでぶつけていくのだ。
しかしこれ以上強くなっては(色々な意味で)危険だろう、そこで監視役のお姉さんことテリブルは巨大鬼の突き出されたお尻に向かって特製の銃で福豆を発砲。
バン! と巨大な空裂音と共に散弾の如く豆が発射されたのだ、その豆は空気との摩擦で熱を持ったままジャイアント明智のお尻に命中!
あふん! という声を上げさせダウンさせたのだ。
その格好良さに震えるキマイラ達はわー!! とテリブルの周りに集合、すごいすごい! かっこいいと褒め称えるのだ。
そんなキマイラ達にテリブルは一言。
「豆を投げるのも良いが、やりすぎると痛くて危険だ」
「「「「はーい!!」」」」
まるで教員のようだな、とため息が出そうになるテルブルであったが。
嫌ではなかったのであろう、その目は暖かであった。
●みんなで豆と恵方巻を。
「次は自分の数え年の分だけ食べるんだよー!」
豆まきが終わればティエルの合図で全員が一斉に豆を食べ始める。
ひと~つ、ふた~つとまるで運動会の玉入れ競争での数え方のように。
途中で私はここまでー! オレはまだ食べれるもんねー! 等明るいキマイラの子供たちの声が響く。
音頭を取っていたティエルも自分の年の数だけ福豆を食べるも、妖精であるためお腹はすぐに一杯になってしまうのだ。
「お腹いっぱいになっちゃったよ~」
「あたしもー! ぽりぽりして美味しかったー!」
年齢分食べ終われば一休み、猟兵達はキマイラ達に本当の節分を話すのだ。
季節の変わり目には悪い鬼が来ると言われているので、炒った豆で邪気=鬼を追い払う。
これで皆一年間、健康に元気で過ごせるはずだ……と、聞いていたキマイラ達はなるほどー! と納得したようで。
一年元気に遊べるね! と皆笑顔を浮かべるのであった。
そして時間が立てばお腹も少しはすくもので……。
「恵方巻だー☆」
「今年は東北東だな」
「ふふ、無理矢理では無いですが一本頂きましょう」
「はい、皆持ちましたか? では……」
「「「「いただきまーす!」」」」
各々作った恵方巻を手に揃って恵方を向きかぶりつく、豆まきで動いた後に食べる、自分で作った恵方巻の味は格別だ。
(やっぱり無理矢理突きこまれない恵方巻きがいいですね♪)
今日二度も恵方巻を無理やりに突きこまれたルナは、笑顔でもくもくはむはむと可愛らしく恵方巻を食べる。
ティエルも妖精サイズの恵方巻を両手で抱えながら食べているのだ。
珠稀は一人だけ一回り……いや、二回り大きな恵方巻を大きな口に自ら突き込み、端正な顔に似合わないワイルドな食べ方だ。
そしてテリブルは……。
「分からないのか? ほらこっちだ」
一番年下であった羊キマイラの少年、まだ方角が分からなかった彼は恵方巻をもっておろおろしていた。
そんな彼を見つけたテリブルは彼を肩車してやると、恵方を向いてあげるのだ。
「わぁ! ありがとう! かっこいいおねーさん!」
自分では見る事の出来ない高い風景、そして憧れの猟兵に肩車してもらった喜びに満面の笑顔を浮かべる少年。
彼はテリブルの目線で恵方を向くと、無心に恵方巻を食べるのだ。
やれやれといった心持なテリブル、だがどこか暖かな空気を感じるであろう。
だがテリブルは不意に周囲から視線を集めている事に気づく。
それは順番待ちの列を形成したキマイラの子供たち……どうやら肩車してほしいキマイラ達はまだまだいるようだ。
キマイラ達全員が食べ終わるにはまだまだ時間がかかるだろう、だがそんな時間もたまには良いかもしれない……。
猟兵達の間にゆったりとした暖かな時間が流れるのであった。
大成功
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