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ゴリラ島の冒険

#グリードオーシャン #メガリス

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「メガリスの隠された無人島の存在が予知されたぞ」
 ゴリ・ゴリ(ミュータント・ゴリラーズ・f18193)は、悩まし気に猟兵へと語り掛ける。
 ゴリによれば今回予知されたのはグリードオーシャンの世界。
 その中で、その無人島のメガリスを狙うコンキスタドールによる事件が予知されたというのだ。

「“禁断の果実”とでも呼ぼうか、そのメガリスは周囲の植物の発育を促進するという。その能力によって育てられた実はたいそう美味いという……それだけだったら良かったのだがな」
 禁断の果実の影響を受けながら育った植物がつけた果実は、“知能が低い動物”が食べれば知能が上がると共に顔つきが少し人間に近づくという。
 逆に“知能が高い生物”が食べれば……知能が下がった動物の姿に変わるという。
 人間であればゴリラ、羅刹であれば角の生えたゴリラ、妖狐や人狼であればケモミミの生えたゴリラ――バイオモンスターやキマイラの動物顔であれば、より動物として近しい姿となるが、人間の顔をしている部分は大体ゴリラとなる。
 知能も少し下がるかもしれないが、行動に支障が出るレベルでは無いので安心して欲しい。

「事件が発生するのは無人島……だが、近くを通る海賊たちには、ゴリラ島と呼ばれているようだ」
 その無人島はメガリスにより食べ物も豊富であり、過去多くの海賊が上陸を試みたそうだ。
 だがその全てはメガリスによって生み出された果実を必死に渡すまいと、多くのゴリラたちによって、返り討ちにあってきたそうだ。
 ゴリラを追い払って上陸しても、果実を食べれば退化する始末。
 海賊たちは君子危うきに近寄らずと、その島に近寄ること自体を止めてしまったそうだ。
 本来であれば放置も一つの手……だがその果実とメガリスを狙ったオブリビオンにより島のゴリラたちが蹂躙される未来が予知された為、放置は出来ないと思い立ったらしい。

「皆には上陸後、まずは果実を探し出して食べてもらいたい」
 メガリスを探す為には、ゴリラたちと心を通わせやすいよう果実を食べ姿を変えて欲しいという。
 その果実の効果は翌日に消える為、安心して美味しい果実を存分に頬張っても大丈夫だ。
 そうして姿を変えたのならば、ゴリラから情報収集をし、メガリスの場所を聞き出して欲しいのだ。
 果実を食べれば言葉は通じる為、姿を似せれば心を通わせることが出来るだろう。

「メガリスを確保しようとすれば、やはりゴリラたちは抵抗するだろう。だが何とか傷つけずに避難させて欲しい」
 メガリスに手を出そうとすれば、猟兵たちは本当にゴリラなのかと、疑われるかもしれない。
 ともかくゴリラたちを騙し切り、避難させたり、隙をついて傷つけずに確保する必要があるだろう。

「ゴリラたちの注意を逸らしたり避難させた後には、皆には急いでメガリスをコンキスタドールが上陸するであろう海岸へと移動させて欲しい。ともかく戦場を海岸に限定させ、被害を最小限として欲しいのだ」
 急ぎメガリスを移動させたのであれば、現れるであろうコンキスタドールを撃退する必要がある。
 おそらく猟兵たちの身体は変化により普段とは違った感覚となる。
 よりその姿に順応した戦い方を行なったほうが、上手く戦うことが出来るだろう。

「ゴリラたちの為、宜しく頼む」
 黒きグリモア猟兵は、そう言いながら猟兵たちを送り出した。


きみはる
●ご挨拶
 お世話になります、きみはるです。
 見ての通りのネタ依頼となります。
 皆さんの楽しいプレイングをお待ちしております。

●注意点
 一章:どのような果実を食べ、どのような姿となるか描写下さい。人間っぽい見た目の人はだいたいゴリラになります。逆にゴリラっぽくない人は心を通わせるハードルが上がりますので、変わったゴリラと思わせる努力が必要となります。情報収集の為にも、果実を食べるという行動は必須です。
 二章:疑われた状態で、よりゴリラらしさをアピールして下さい。上手く説得しても良いですし、隙をついて無力化してもかまいません。
 三章:ボス戦です。普段の皆さん通りの感覚では上手く身体が動いてくれません。よりゴリラフルなプレイングにプレイングボーナスを与えます。

●募集について
 4月16日(木)8時31分~18日(土)昼までをプレイング募集期間とさせて頂きます。一章は直ぐ終わってしまいますので、ご協力のほど宜しくお願い致します。
 二章以降は都度MSページにて募集期間をご連絡させて頂きます。
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第1章 日常 『不思議なフルーツを食べよう!』

POW   :    色んなフルーツを沢山頬張る

SPD   :    素早くフルーツを頬張る

WIZ   :    厳選したフルーツを頬張る

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鬼桐・相馬
俺の場合額に角があるゴリラになる訳か。うん、楽しそうだ。

【WIZ】
鬼の姿になることはできるが、ゴリラになるなんて滅多にない事だからな。その為にも厳選した果実を探し求める。

UCを発動。
くろすけ、お前は空からとびきりのバナナを探すんだ。いいか、絶対に食べるなよ?後でちゃんと買ってやるから。
狙うは特上品質のバナナ。くろすけは空から、俺は陸から探す。見つけたら躊躇うことなく食べる、きっと美味い。

発見したバナナを食べると額に赤黒い一本角を生やした鬼ゴリラに。身体も筋肉の量が増えたのか、装備が少し窮屈になったような。警戒して歌うくろすけをとりあえず撤退させ、珍しく内心高揚しながらドラミングを試してみるよ。




「くろすけ、お前は空からとびきりのバナナを探すんだ。いいか、絶対に食べるなよ?」
 鬼桐・相馬(一角鬼の黒騎士・f23529)は己が召喚した黒歌鳥――くろすけへとしっかりと言いつける。
(鬼の姿になることはできるが、ゴリラになるなんて滅多にない事だからな)
 ゴリラになれると聞き心を踊らせていた相馬は、ゴリラになるのであればバナナであるべきだと、いやむしろバナナしか有り得ないと心に決めていた。
 決してつまみ食いしてくれるなと強く言いつけたくろすけが見つけてくれることを祈りながら、自身もまた特上品質のバナナを探して歩く。

「くろすけ、でかした!」
 額に汗が浮かぶほどに歩き回り、それでも相馬が納得できるバナナが見つけられないでいた頃、愛しの相棒が一本のバナナを咥えて現れる。
 太陽の光を照り返し煌々と輝くその一本は、顔を近づけただけで芳醇な香りで相馬を包み込む。
 間違いなく特上品質。
 そう感じた相馬は、戸惑うことなく齧り付く。

「もぐ……こらっ! あとでちゃんと買ってやるから!」
 自分にも寄こせと怒り始めるくろすけを宥め、口内に広がる特上の甘みを堪能する相馬。
 一口たりとも断じて渡さず、その頭をつつかれながらも一気に食べきる。
 感動に目を細めるその姿には一片の悔いも無く、満足気な笑みを浮かべていた。

「来た、来たぞ……力が溢れて来る」
 全身が体毛に包まれると共に、筋肉の肥大化により身体が一回り大きくなったようにも感じる。
 全身を包む装備の窮屈さが、己が変化を如実に教えてくれていた。
 自身の手で確かめる限り己が角は健在のようだが、見るからに外観の変わった為だろう――完全にくろすけは警戒した様子。
 せっかくの変化を解除されてはたまらないと撤退させる相馬。
 その心は、これまでに無く高揚していた。

「うぉぉぉおおおおお!」
 雄叫びと共に、鬼ゴリラは己が胸を打つ。
 それは確かな、惚れ惚れするほどのドラミングだったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

政木・朱鞠
メガリス回収が第一だけど…個人的にはゴリラさんは紳士って聞くから彼等との異種交流にもちょっと興味があるかも。
食べる果実は葡萄にしようかな…酸っぱく無ければいいけど。
変身前の姿が反映されるみたいだから、ゴリラ姿は狐耳にモフモフ尻尾のメスゴリラちゃんになっちゃうのかな?
主にモフモフ尻尾を子供達の玩具にして貰って、私に敵意の無い事をわかってもらいたいね。(もちろん、大人もモフモフ甘やかすよ)

一方で感覚共有した『忍法・繰り飯綱』を放ち【追跡】や【情報収集】で島の周囲を探っておこうかな。
メガリスの大体の位置や大きさとかが解かれば良いんだけど、無理に深掘りしないように注意しないとね。

アドリブも連携もOK




「んー……これにしようかな」
 政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は厳選に厳選を重ねた果実を一房、その手に掴む。
 その足元では『忍法・繰り飯綱』により放った子狐が褒めてほしそうにすり寄っていた。
 情報収集がてら放った分霊たちにより見つけた果実を厳選し、最も艶やかでみずみずしい葡萄を選び、その口に運ぶ。
「んー、おいし」
 おもわず己が頬を抑えながら、朱鞠はゆっくりと咀嚼する。
 噛む度に口内に広がる甘みは、これまで食べてきたどんな葡萄よりも甘美。
 依頼のことなど忘れてしまいそうなほどの味わいのソレを、一房食べきるまでの時間はあっという間の出来事であった。

 ふと気付けば、朱鞠のその艶やかな肌は全てふさふさの毛に覆われていた。
 それは己が妖狐としての尾と同じような黄金の毛並み。
 しかし狐としての姿よりもやや剛毛のソレは、また異質なものだ。
 恐る恐る手鏡で姿を見れば、そこには狐耳と美しい毛並みの尾を備えた美しいメスゴリラが存在した。

「何これ、面白い」
 その姿に思わずくすりと笑う朱鞠。 
 スキップと共に向かうのは、分霊たちによって発見していた子供ゴリラたちの遊び場。
 ひざ下ほどのサイズのゴリラが、枝を掴み石を掴み、思い思いに地面で転がっている。
「ほーら、モフモフ尻尾よ~。あ~そびましょ~」
 そこに現れるは、気品すら感じる金色のゴリラ。
 一見スーパーな真の力でも解放したのではと思われるほどのその見栄え、しかし無垢な子供ゴリラたちはお構いなし。
 面白いだの、触らせてだの、やいのやいのとその珍しいゴリラの尻尾へと群がっていく。
 そんな様子をくすりと笑い、朱鞠はそっと撫でていく。

「ねぇ、お姉さんとお話しない?」
 その微笑みは聖母の如く。
 無垢な子供たちと遊びながら、情報を集めていくのであった。 

大成功 🔵​🔵​🔵​

華上・ユーディ
ブットバースから助太刀参上♪

ゴリラ島でゴリごリと
ゴリラさんたちと♪
交流しませう。
⚫⚫⚫⚫⚫⚫

◼️行動◼️
「素早くフルーツを頬張る(SPD)」に挑戦します。
 
見た目赤い実を狙い。
モグモグと食べます。

角が生えた赤いゴリラが(ぇ)
アラ不思議。

鳴き声はゴリゴリ・・・。
何か違うけど気にしない~♪
収穫した赤い実を島ゴリラさんと堪能しませう。


有馬・ナオ
【ブットバース】からお手伝いさせて頂きましゅ。

ゴリラさんの島は何か平和そうでしゅ♪

《色んなフルーツを沢山頬張る(POW)》に挑戦しましゅ。

宿主のニャンさん(動物系のキマイラ)は黄色木の実を集めて食べましゅ。
 

見た目は黄色ゴリラ?
鳴きかたが(メェー)……。

ヤギじゃないでしゅか‼️

絶対に疑われましゅ。

鳴き声の練習。
(ユーディお姉しゃんに手伝ってもらいましゅ)

ようやくゴリラらしくなりました。でも、メェーは最後につくでしゅ……。

仕方ないでしゅ。




「ゴリラ島でゴリごリと♪ ゴリラさんたちと♪」
 華上・ユーディ(紅き冥土送り・f02310)は楽しそうに鼻歌を歌う。
 元々おっとりとした性格をしている彼女であったが、鼻歌を歌う程にご機嫌なのは珍しい。
「ゴリラさんの島は何か平和そうでしゅ♪ ユーディお姉しゃんが楽しそうで良かったしゅ」
 そんな彼女を嬉しそうに見つめるのは、共にこの依頼へと挑む有馬・ナオ(流浪の仮面・f10768)だ。
 ゴリラの住む島と聞き、面白そうだと感じたナオ。
 これから期待される新たな出会いに心が踊り、ご機嫌なユーディと共に歩く様はピクニック気分。
 楽しそうな二人は、暖かな日差しの下、ゆっくりと森を散策するのであった。

「この木の実にしませう」
 即断即決――森へとはいったユーディは、目についた赤い果実を口に含む。
 軽やかな歯応えと共に口内に広がる濃厚な甘みと芳醇な香り。
 頬を緩ませ食べる度に、その身体が変化していくのを感じる。
「あら不思議……ゴリゴリ♪」
 そうして果実を食べきるころには、そこには額に角を備えた赤いゴリラが存在した。
 全身は真紅の毛に覆われ、普段身に纏う艶やかな衣類は破れないのが不思議なほどに張り詰めている。
 それはそれは――立派なゴリラであった。
 思わず口から出た鳴き声が何だか不思議な気がするものの、気にした様子の無いユーディ。
 ほんわかゴリラは楽しそうに彼女が食べたものと同じ果実を集めていくのであった。

「ニャンさんには黄色い果実を食べてもらうでしゅ」
 直観で食べる果実を決めたユーディに対し、ナオは様々な果実を集めていく。
 彼女が選ぶのは宿主であるニャンの髪と同じ黄色い果実。
 バナナにレモン、パイナップルにグレープフルーツなど、様々な果実を集める。
 ヒーローマスクとして宿主の飾りに擬態しているナオ。
 食べるのはナオでは無く、宿主であるキマイラの少女、ニャンだ。
 宿主であるニャンにどんな変化が出るかとワクワク顔(擬態している飾りには表情は無いのだが)のナオ――彼女の目の前では、どんどん毛深く変化し、ゴリラと化したニャンの姿が現れた。
 獣人としての角や耳に変化があるものの、立派な黄色ゴリラ。
 警戒色はともあれ、無事変化が出来たことに一安心。

「良かったでしゅ、メェー……メェー!? ヤギじゃないでしゅか!!」
 そんな彼女が鳴き声を上げれば、宿主のキマイラとしての特徴の影響か飛び出るのはヤギの鳴き声。
 この状況にナオもさすがに大慌てだ。
「ユーディお姉しゃん! 絶対に疑われましゅ!? どうしましょうメェー」
「ゴリゴリ♪ しれじゃあ、鳴き声の練習をしませう」
 赤いゴリラと黄色いゴリラが合流したなら、ゴリラの鳴き声講習会の始まりだ。

 ゴリゴリ♪
 メェーメェー
 ゴリゴリ♪
 メェーメェー

 しかし鳴き声は中々直らない。
 しかしその程度で諦めるなら、二人は猟兵などという世界をその背に背負う戦いを続けてはいられない。
 ハードな特訓の末、ついには鳴き声の矯正に成功する。

 ゴリゴリ♪
 ゴリゴリメェー
 ゴリゴリ♪
 ゴリゴリメェー

 ちょっと最後がおかしいものの、何とか概ねの矯正を達成した二人。
 百点満点とは言えないものの、最低限の合格点は得られたと集めた果実を手にゴリラの群れを探し移動を開始する。

 しかし二人はそのハードなトレーニング故に失念してしまっていた……。
 そもそもゴリラはゴリゴリと鳴かないことに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニレッド・アロウン
ウホウホッ、ウッホッ!!
え、何で食べてないのに言葉がです?予行練習です。

さて、ゴリラになるという大変楽しそう……奇妙な事が起こる果実ですか。是非とも食べてみたいものですです。
という事で上陸です。そして速攻で果実を奪いに行きましょうか。
たとえ奪わせないと襲い掛かってこようが木の上から飛び掛かってこようが、空の上からならば予測は容易いですからねー。

さて、噂の果実はどうやら私の身長クラスのバナナですか。よくもまあここまで大きくなりましたね。
奪ってきたらゴリラが少なさそうな場所で降り立って、皮をむきかぶりと。
こ、これは……なんという濃厚なコク!ガツンと来る甘み!そして……うっ、うっ、ウッホォォォォ!!




「ウホウホッ、ウッホッ!!」
 ニレッド・アロウン(水晶鋏の似非天使・f09465)は高らかに雄叫びをあげる。
 その姿は立派なゴリラ姿……では無く、美しき翼を持つオラトリオの女性だ。
 彼女は未だゴリラと化す果実を食べたわけでも無ければ、気が狂ったわけでも無い。
 己がゴリラと化すという一大イベントに対し、綿密な予行練習を行なっているのだ。

「さて、ゴリラになるという大変楽しそう……奇妙な事が起こる果実ですか。是非とも食べてみたいものですです」
 十分な予行練習を終えたニレッドは、本格的に不思議な果実を求め、森へと足を踏み入れる。
 その翼を羽ばたかせ、ふわりふわりと宙を舞う。
 木を見下ろすことで広い範囲を探索することが可能と共に、万一ゴリラと遭遇しても奇襲されることを防ぐことが出来る為だ。
 様々な果実が視線に入るも、彼女の心は震えない。
 己がゴリラになるというまたとない機会――その為の果実もまた、特別なものであるべきだからだ。

「これはっ!? 私の身長クラスのバナナですか……よくもまあここまで大きくなりましたね」
 彼女が見つけ出したのは、己が身長ほどの大きさのバナナ。
 高い木の頂上にそびえ立っていたそれは、その特殊な位置故に見つかること無く育ち続けたのだろう。
 万一ゴリラに見られれば、欲しがられることは必須。
 周囲に注意をしながら、ニレッドはそっとそのバナナを地面へ下す。

 巨大なバナナを剥けば、ニレッドの鼻腔を芳醇な香りが擽る。
 思わず溢れ出る涎をごくりと嚥下し、勢いよくバナナへと齧り付く。
「こ、これは……なんという濃厚なコク! ガツンと来る甘み!」
 口内に広がる圧倒的な甘みは、彼女のこれまでの人生の中で食べて来たものの中でもトップクラスの美味さだ。
 巨大なバナナであっても尚食べきるまで止まらないその旨味。
 そして一気食べきったニレッドの姿は、驚異的な変化を遂げる。

「うっ、うっ、ウッホォォォォ!!」
 そこには全身が毛に覆われると共に純白の翼を備えた、宙を舞う天使ゴリラ、否――オラトリオのゴリラ、オラゴリラの姿があった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

有州院・こりす
【🍌】3人で♪
南国フルーツを食べまくればゴリラになるけど1日で元通り
つまり
ゼロカロリー理論でフルーツバイキングってことやねっ!

なんて乙女心?も途中まで

白いプルメリアで花冠編んでミカエラちゃんも南国のお姫様♪
玄さんには非常食兼ねてキウイが鈴なりの蔓で作った首飾り☆
え、キウイはマタタビ科?

お花眺めたり見た目のキュートさでフルーツ選んだり
優雅なバカンス気分で楽しんでた筈が
バナナ比率が増えてゆく…

かゆ…うほ…

ショッキングピンクの毛並みにバナナ色の冠
華麗にゴリ☆プリ進化
ウホウホな鼓動に合わせハートもバナナ色♪

ウホウホッ☆(ゴリラ適合者のプリンセス×探索者に、こりすちゃんはなる!

(ドンッ!!←ドラミング


一之瀬・玄十郎
【🍌】

フルーツ沢山にゃ!うほうほ食べるよーにゃ
ゴリラになり切るのならやっぱバナナは外せんにゃ!
むーしゃむーしゃ ウメー(゜∀゜)

ゴリラになるなら花も恥じらう乙女もなんのその
みんな素敵☆GO RI RA になるにゃよ
こりすちゃんもミカエラちゃんも
うほ!いいゴリラ!にゃん。

おっつ!あっし非常食扱い!?あ、キウイの事にゃね
あーびっくらこいたにゃ。煮こまれるかと思ったにゃよ
にゃーおっかしいにゃあ
何だかテンションが上がってきたにゃよ
ウホ!ウホホホ!ウッホーーー!!(モフモフドラミング)
(マタタビ科のキウイにやられた模様)
ウホー!っとゴリラの間に溶け込みメガリスの情報収集なんぞできたらええにゃね
ウホウホ


ミカエラ・マリット
【🍌】

ゴリラさんと仲良くなるにはミカエラたちもゴリラになればいいんですね!
ゼロカロリー? そういえばカンズメのパインは穴があるからカロリーゼロってだれか言ってました

うわぁ、くだものいっぱい
玄ちゃんが食べつくせないくらいありますよね、きっと
こりすおねーちゃんがえらんだのと同じのを食べてみます
うわあ…(目が覚める美味しさ)
もっと食べてみるですよ。どれだけ食べても効果は一日なんですよね?

気が付いたら赤茶色のチャイルドゴリラ
あそこに現住ゴリラいますウホ
迷子の子供ゴリラのふりですウホ
くんくんニオイかいで、メスゴリラさんにしがみつき
ありゃ、おんぶさせてくれるですウホ?
ってどこにいくんですかぁ~




「フルーツ沢山にゃ! うほうほ食べるよーにゃ」
 複数の猟兵たちがこのゴリラ島へと挑む中、一際楽しそうな集団がいた。
 その中の一人――森の中で色とりどりのフルーツに目を輝かせるケットシーの名は一之瀬・玄十郎(さすらいのまんぞくさん・f06807)だ。
「ゴリラになり切るのならやっぱバナナは外せんにゃ!」
 玄十郎は真っ先に森の中へと飛び込んだものの、やはりゴリラと化すならばバナナで無ければと、己が食す果実を厳選していた。

「南国フルーツを食べまくればゴリラになるけど1日で元通り……つまり、ゼロカロリー理論でフルーツバイキングってことやねっ!」
 続く有州院・こりす(まいごのまいごの・f24077)は違った意味で楽しそう。
 1日で効果を失う果実ならば、きっとカロリーもゼロに違いないという思考に心を踊らせる。
 甘いものを食べたい、でも太りたくないのは乙女心。
 太らないなら、この大自然のフルーツバイキングを楽しむしかないとばかりに息巻いていた。

「ゴリラさんと仲良くなるにはミカエラたちもゴリラになればいいんですね!」
 三人組の最年少――ミカエラ・マリット(撲殺少女・f23163)はこれから出会うであろうゴリラとの交流に目を輝かせる。
 太る太らないの乙女心には未だちょっぴり鈍感なティーンネイジャー未満の一桁代。
 こりすの繰り出すゼロカロリー?の話を聞いたことがあるような、と記憶を探るのであった。

 そんな三人は楽しいピクニックをエンジョイ中。
「ミカエラちゃん南国のお姫様みたい♪」
「こりすおねーちゃん、ありがとう」
 暖かな日の光を浴び、お花畑で花冠を編む。
 その優雅な一時に彩りを加えるのは、花畑に至るまでに回収した果物の数々。
 どうにもバナナの比率が高まっているのは……おそらく先ほどから一心不乱にバナナを頬張る玄十郎のせいであろう。

「むーしゃむーしゃ、ウメェー!!」
 そこに存在したのは玄十郎であって玄十郎ではない。
 普段のずんぐりむっくりした三毛猫は、そのまだら模様の毛並みそのままに、立派なゴリラへと変貌していた。
 いかついフェイスに可愛らしい猫耳。
 どこか筋肉質になり切らぬそのぽっちゃり体形はそのままなゴリラ。
 不思議と締まらないタッチのその様子は、単なるゴリラと評するには違和感が残る。
 あえて言うのであればマスコット――そう、マスコットゴリラとでも呼ぶべきようなほんわかゴリラさんなのだ。

「こりすちゃんは可愛らしいこれや!……かゆ……うほ……」
 こりすは見た目が可愛らしいキュートなフルーツを選び食す。
 口内に圧倒的な甘みが広がれば、鼻の奥に突き抜けるは爽やかな爽快感。
 その不思議かつ衝撃的な美味さは、思わず不思議な言葉が飛び出すほどに脳内を痺れさせる。
 気付かぬうちに食べきってしまったこりす――その全身はショッキングピンの毛並みに覆われ、その頭上に掲げられし冠は陽の光を受けバナナ色に光り輝いていた。
「ウホウホッ☆ ゴリラ適合者のプリンセス×探索者に、こりすちゃんはなる!」
 その滲み出る高貴さはまさにプリンセス――そう、ゴリラのプリンセス、ゴリ☆プリである。

「うわぁ、くだものいっぱい……玄ちゃんが食べつくせないくらいありますよね、きっと」
 元来のマイペースな性格からか、フルーツバイキングに出遅れたミカエラ。
 しかしゴリラと化しても尚バナナを食べ続ける玄十郎がいても尚、食べきれないほどのフルーツの山を嬉しそうに眺める。
 せっかくだからと選んだのは、こりすが選んだものと同じ可愛らしい果実。
「うわあ……」
 その味に驚いたように目を見開くミカエラ。
 二人と同じように一心不乱に果実を頬張る。
 どれだけ食べても効果は一日――であれば、この感動を味わくだけ味わうしか無いのだ。
 ふと気付けばミカエラの全身は赤茶色の毛に覆われていた。
 ゴリラと化す少女――しかしその体格は元の通り年相応のもの。
 そこには子供ゴリラ――否、チャイルドゴリラが爆誕していた。

「ウホ! ウホホホ! ウッホーーー!!」
 ゴリラと化した三人組の中で、一人異常なハイテンションを見せる玄十郎。
 そのドラミングの動きはキレキレでありながらも、全身を覆う分厚い毛皮がもふもふとした可愛らしい音を響かせる。
 そのハイテンションの原因はその首に下げられたキウイの実った蔓飾り。
 こりすが渡したマタタビ科のキウイにより、そのテンションは酔っ払いのそれとなっていた。
「あそこに現住ゴリラいますウホ」
「ウホー!」
 ミカエラの発見した原住ゴリラの群れへと、酔っ払いテンションのまま突撃する。
 しかしゴリラとゴリラのコミュニケーション――ゴリリケーションはパッションが全て。
 そのハイテンションさは原住ゴリラたちとも通じ合っていく。

 酔っ払いテンションでオヤジゴリラたちと心を通わせるマスコットゴリラ。
 肝っ玉母ちゃんゴリラに甘えるチャイルドゴリラ。
 プリンセスどころかキングの如き立派なドラミングによりゴリラガールズの目をハートにさせるプリ☆ゴリ。

 思い思いのゴリリケーションにより、三人は情報を集めていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

初志・貫鉄
アドリブ共闘大歓迎です。

「団長。つまりこれは、俺達への仕事って事だよなぁ?」

「新鮮な食材にぃ、クッキングゴリラが走るぜぇ!」

UCクロックアップ・スピードを使い、フルーツ確保に走ります。
もちろん目指すは、BANANA様!

ゴ・リ・ランド仕込みのドラミングで挨拶・威嚇をしながら、確保したBANANA様をモシャりましょう。

「おぉっ!こ、これは、素晴らしいぞぉっ!」

歓喜の雄たけびを上げながら、喜びのドラミングをしつつ変化。
肌は黒光りするような松〇シゲル色。ちょっと毛深くなる。鼻の下が伸びる。
後は、あまり変化がないっ!

後はフルーツ盛りを作り遅い他猟兵に配りながら、先住ゴリラは親愛の毛づくろいで足止めです。




「団長。つまりこれは、俺達への仕事って事だよなぁ?」
 初志・貫鉄(拳食合一のゴッドハンド・f26667)は気迫の籠った笑みを浮かべながら島へと上陸する。
 その行動の一つ一つが生き生きとしたやる気に満ち溢れ、彼自身のこの依頼に向けた意気込みが感じられる。
 9月13日生まれの26歳、乙女座のロマンチストである貫鉄はこのゴリラと成れるという浪漫溢れるこの依頼に心を驚かせていた。

 ゴリラと言えば男の浪漫。
 男の浪漫と言えばゴリラ。

 そう、彼がゴリラという言葉に心を踊らせ、転送作業を待つ間も今か今かとそわそわしていたのは、立派な成人男性として極々当然のことと言えよう。

「新鮮な食材にぃ、クッキングゴリラが走るぜぇ!」
 己がゴリラに成ったならば、それは単なるゴリラに有らず。
 フードファイターたる貫鉄がゴリラであるならば、それはゴリラでありながらも料理を極めたゴリラ――拳食合一のゴリラハンドとして、活躍する所存なのだ。
 そんな未来の自分の姿を幻視しながら、貫鉄は高速戦闘モードで森を駆け抜けるのであった。

「おぉっ! こ、これは、素晴らしいぞぉっ! 流石BANANA様ぁ!」
 高速戦闘モードにより高速でバナナを奪取する貫鉄。
 高速移動をする貫鉄とニアミスしたゴリラが目を白黒している間にもしっかり挨拶の高速ドラミングをするジェントルマンな彼は、その勢いのままバナナをゲットし、喰らい付く。
 口内に溢れる旨味に思わず口から飛び出るは叫び声。
 その歓喜の雄叫びを上げながら、喜びのドラミングに明け暮れる。
 そうした貫鉄はより毛深く、より掘りが深く、より鼻が大きく、より黒く変化していくのであった。

「あまり変化がないっ!」
 思ったほど人間を脱しきれなかったのは、彼が純粋な人間では無く強化人間故か。
 強化されているが故に、ゴリラほど退化が出来なかったのか。
 理由が定かでは無いものの、なんだかちょっぴり寂し気な貫鉄。

 少しでも群れに溶け込もうと、先住ゴリラたちへと親愛の毛づくろいに励むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルトニア・スカディアナ
久しぶりの晴天を拝むような晴れ晴れとした気分。
私は…何をしていたのかしら…?
そう、確か。覚えていることは、ゴリラ。

覆い茂る緑に囲まれた中、私は意識を取り戻していく…。
ミレナリィドールである本体が故障し、自己修復を起こしながら辿り着いた島を彷徨うこと幾ばくか。
幸いにも身体能力に欠損はなく木々に、たわわに実った果実を片っ端から頬張りましてよ。
尖った果実、歪な模様をした果実、奇妙な色をした果実…エトセトラエトセトラ。
どれも、どれも美味でありました。

ミレナリィドールは人型を模した素体。
顔面の変化に違和感を感じるものの、行動に支障はゼロ―…ヨシ!
会話が解る群れがあれば、積極的に交流し現状を知りましょう。




「私は……何をしていたのかしら?」
 視界に映るのは――生い茂る緑。
 見上げれば抜けるような青さに澄み切った空がその両の目に飛び込んでくる。
「そう、確か。覚えていることは、ゴリラ」
 純白のミレナリィドール――アルトニア・スカディアナ(隻眼よりあまねく白夜・f09479)は、その靄がかかったような意識を少しづつ取り戻していく。

 原因は定かでは無い。
 だが未だ残る体の不調が、ミレナリィドール本体に何らかの故障が発生したのだと推測させる。
 不思議と心の中に広がるのは、晴れ晴れとした爽快感。
 細かいことなど関係ない、今の私に必要なのは――そう、ゴリラなのだと、そう心の奥底から何かが叫び続ける。

 時間が経つ度に、自己修復機能により己が機能がより十全へと向かっていくのが感じられる。
 幸いにも四肢の欠損は無い。
 何かに惹かれるかのように島を彷徨えば、たわわに実った様々な果実が目に入る。
 尖った果実、歪な模様をした果実、奇妙な色をした果実……エトセトラエトセトラ。
 どれもこれも正気であれば、口を付けるのに抵抗を覚える一品。
 しかしアルトニアは躊躇わず、片っ端から頬張っていく。
 思い出せない記憶の海の奥底から、そうせねばならないという声が聞こえそうで。

「どれも、どれも美味でありました」
 何故己は、果実を食さねばならないと思ったのか。
 それは定かでは無いが、決して間違っていないと確信出来る。

「会話が解る群れがあれば、積極的に交流し現状を知りましょう」
 であるならば、次なる行動は情報収集。
 失われた記憶を取り戻す為、足を止めている余裕など無いのだ。
 身体の変化に違和感を感じるものの、行動に支障は無い。
 己が機能に組み込まれた自己診断機能もまた『問題無シ』との回答を返す。

 晴れやかは顔で……ゴリラと化したミレナリィドール――否、ゴリラドールのアルトニアは、森の奥深くへと足を踏み入れるのであった。
 己れの全てに、何一つ恥じるものは無いのだと――そう確信した笑顔で。

大成功 🔵​🔵​🔵​

二本木・アロ
やっぱりバナナだよな。バナナバナナ!
しゅぱっと木に登ってちゃっちゃと食べるぜ。
ここはゴリラらしく豪快に! 皮は投げ捨てる!

そんなわけで角ビキニアーマーゴリラ爆誕。
あれ? ちゃんとゴリラになったってコトはあたし知能が高い生物だったってコトじゃね? やったー! これからあたしのコトは賢者って呼んで!
よーし張り切っておかわり食べちゃうぞー。大丈夫ちゃんと本来の目的忘れてないぜー、なんたって賢者だからなー。

あれ、何でゴリちゃんが居……なんだ島民か、全裸だからビビった。
うほ? うっほほ、うほ。うっほっほーい!
一緒に食おうぜ、と誘って持ってたバナナをお裾分け。
友達になって情報収集がてら世間話するぜ。




「やっぱりバナナだよな。バナナバナナ!」
 二本木・アロ(ガードカツィナの娘・f02301)は嬉しそうにバナナの木を登る。
 その登り様は見事と言わざるを得ないほどに手慣れたもの。
 一房のバナナを素早くもぐと、その一本一本を目を見張るほどの早業で喰らいつくす。
 洗練された一連の動きが、豪快に食べるその様が、彼女のゴリラ力の高さを物語っていた。

 一本のバナナの樹に実るその全てを食べつくすかの勢いのアロ。
 気づけばその全身は漆黒の毛に覆われた立派なゴリラ姿。
 その額に立派な角を拵えた、ビキニアーマーゴリラが爆誕していた。

「あれ? ちゃんとゴリラになったってコトはあたし知能が高い生物だったってコトじゃね? やったー! これからあたしのコトは賢者って呼んで!」
 外見が退化をするのは、知能が高い動物のみ。
 無事ゴリラへと変化した己が姿を見て、しっかり知能が高い側であったことに一安心。
 もしも外見そのままで頭がよくなったらどうしようかと、ドキドキしていたのはここだけの秘密だ。
「よーし張り切っておかわり食べちゃうぞー。大丈夫ちゃんと本来の目的忘れてないぜー、なんたって賢者だからなー」
 己がゴリラ姿に気を良くしたアロは、おやつとしてバナナを数房抱えたまま森の奥深くへと足を踏み入れる。
 次々とバナナを食べながら皮をポイ捨てする彼女は、情報収集という目的は忘れてはいない。
 何故なら彼女は、賢いのだから――森の賢者たるゴリラと同等の知能を誇る、賢者ゴリラと言っても過言ではない程に。

(あれ、何でゴリちゃんが居……なんだ島民か、全裸だからビビった)
 その視界にゴリラを収めたとき、思わずアロの全身が小さく竦む。
 ゴリラなのだから当然と言えば当然なのだが、見知った猟兵とよく似たゴリラたち。
 群れとして複数が視界に入らなければ、アロは知人の全裸徘徊か否かを警戒しなければならないところであった。

「うほ? うっほほ、うほ。うっほっほーい!」
 一安心したアロは群れの中へと突撃する。
 バナナ片手に突撃するその様は、彼女のコミュニケーション能力の高さと、ゴリラへの心の広さを表していた。

 ゴリラ イズ フレンド。

 さっそくゴリ友となったアロは、世間話に花を咲かせ、情報収集に励むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『シャー!くな島』

POW   :    シャー!なモフモフを体力勝負で安全な場所に誘導する。

SPD   :    とにかくスピーディーに捕獲し安全な場所に連れて行く。

WIZ   :    頭脳戦だ。罠を使いモフモフを捕獲する。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 無事にゴリラたちから情報を得ることが出来た猟兵たち。
 互いに情報を共有し、それを照らし合わせることで見事メガリスの場所を特定することに成功した。

 それは島の中央にある一際大きな大樹。
 その頂点には煌々と輝く、黄金の果実が実っていた。
 バナナとも、林檎ともに似つかわしくない不思議な果実。
 その不思議な果実を目指し、猟兵たちは歩を進めるのであった。

 そんな新たに現れた変わった集団を、訝し気に見つめる者たちがいた。
 そればメガリスを守るゴリラの守護兵――ゴリラガーディアンズ。
 島に住まうゴリラたちの中から選ばれた精鋭ゴリラである彼らは、メガリスへと近づく猟兵たちが本当にゴリラであるのか、見定めようとしている。
 猟兵たちはメガリスを手にれられるよう、その精鋭たるゴリラガーディアンズを傷つけず無力化、若しくはこの場所から引き離さなければならないのだ。

 その為には、猟兵たちは示さねばならない。
 己がゴリラだという熱意――ゴリラソウルを。
初志・貫鉄
即興共闘大歓迎

「やべぇ、やべぇよ。これじゃ……俺は足りてねぇ。」

変わりきれなかった自分の半端な姿。
日々磨く明王尊様への憧憬のためか、野生への熱意(ゴリラソウル)が不足していたかと落胆する。
先住ゴリラとは、グルーミングをしあうほどの仲にはなったが、GG(ゴリラガーディアンズ)は別格。
つまり囮や足止めになるしかない。

他の面々にやるぜとイケゴリサムズアップののち、バナナ一房担いで、ナックルウォーキング。

たまたま近くを通った振りをして接近。
GGにバナナを要求されたら、それを嫌がり喧嘩をしながら引き離します。
無視されたら、わざとメガリスに近づき警戒させ、他猟兵に自分を追い払わせ信用度底上げの補助を。




「やべぇ、やべぇよ。これじゃ……俺は足りてねぇ」
 色黒の男――初志・貫鉄(拳食合一のゴッドハンド・f26667)は焦っていた。
 共に集まった他の猟兵たちを眺めても、ゴリラに変わりきれなかった自分の半端な姿がどうしても目立ってしまう。
 日々磨かれる己が信仰の為か、それとも野性への熱意――ゴリラソウルが不足していたが故か。
 理由は定かでは無いものの、このままでは仲間の猟兵たちのゴリラへのアプローチの邪魔になってしまう。
 一般ゴリラは何とか受け入れてくれたものの、警戒心溢れるゴリラガーディアンズに対しては、分が悪いというものだ。

 落胆が隠せない貫鉄。
 しかし漢貫鉄――反省することがあっても、落ち込むことがあっても……前を向き続ける。
 一番手は俺に任せてくれとサムズアップ。
 堂々たるイケゴリスマイルのまま、バナナを手にゴリラガーディアンズの元へナックルウォーキングで向かうのであった。

 対するはゴリラガーディアンズ。
 その洗練されたナックルウォーキングから立派なゴリラかと思えは、近づいてくるのは人間以上ゴリラ未満。
 ギリギリゴリラなのか、ギリギリ人間なのか、むしろ別種の猿の可能性の方が高いんじゃないかと判断に迷い、立ち止まるように警告する。

「ウホッ、ウホウホ! ウホッ!」
 警告と共に警戒の視線を一身に受ける貫鉄。
 何かバナナに隠しているのではないかと問われれば、決して渡さないとばかりに返すのは威嚇の荒々しいドラミング。

 ピリついた空気が辺りを包み込む。
 始まるのはゴリラらしき男への大捕り物。
 わざと騒ぎを起こしながら、追っ手をあえて引き離さずに――貫鉄はゴリラ顔の怪盗さながらに逃亡を図るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鬼桐・相馬
彼らを騙すのは気が進まない、こちらに注目を集め足止めしよう。

【POW】
自分は強さを求め島々を旅するゴリラだと名乗る。
俺の修行の成果を見て、ゴリラ道を進めているか見てくれないか。

UC発動、最前列のゴリラを片手で軽々と持ち上げる。この調子でどんどん彼らに乗って貰おう。
上向いたら角が精鋭の尻に刺さりそうだから気を付けないと。
メガリスを監視するような目つきのゴリラがいたら、わざとぐらつき視線を逸らす。

隙を見て少し離れた場所に置いた[軍用鞄]の隙間からこっそり鼻先と目だけ覗かせている[ヘキサドラゴン]、こいつに目線と顎を使い黄金の果実を示す。
他の猟兵の助けとなるよう、その姿のまま果実の近くに潜んでくれ。




(俺に出来ることは……こちらに注目を集め足止めすることか)
 紅の角を持つ鬼ゴリラ――鬼桐・相馬(一角鬼の黒騎士・f23529)は警戒するゴリラガーディアンズを眺め、静かに決意する。
 相馬自身とて、己があまり弁の立つ方では無いと理解している。
 故に説得と言ってもあまり上手くイメージが湧かず、であればとゴリラたちの注意を引くこととしたのだ。

「俺は強さを求め島々を旅するゴリラだ……俺の修行の成果を見て、ゴリラ道を進めているか見てくれないか」
 ゴリラガーディアンズの前に進む相馬の様相は毛並みといい、筋肉と言いい立派なものであり、決してゴリラとしても恥じるものは無い堂々たるものだ。
 何を言っているのかと近づいたゴリラガーディアンズは、彼の額の紅の角を視界に入れる。
 恐らくはゴリラの亜種なのだろうか、と。
 しかし彼とてピュアゴリラに憧れ、よりゴリラらしく成る為に、ゴリラ道を突き進む為に精進しているのだと理解する。

「俺のゴリラ力を見てくれ」
 そう言いながら相馬は、己以上の体格のゴリラを片手で軽々と持ち上げる。
 思わず騒めくゴリラガーディアンズたち。
 相馬のその筋力に刺激されたのか……一際体格の良いゴリラが、他のゴリラを相馬と同じように持ち上げる。
 無言で絡み合う二人の視線――もはやそこに言葉は必要無く、競い合うように次々とゴリラたちを積み上げていく。

 一段、また一段と積み上がっていく度、周囲のゴリラたちから歓声が沸く。
 繰り広げられるドラミングの嵐。
 戦いのボルテージは、どんどんあがっていく。
 ぐらりと揺れる度に騒めきが広がり、皆の注目が集まっていく。

 そびえ立つはゴリラピラミッド。
 漢同士の熱い戦いが、そこでは繰り広げられていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠
ゴリラソウルか…敵対したくないし私が彼らに示せるモノといえば。
任務を頑張るゴリラガーディアンズさん達に労いの甘やかしで慈愛の熱意を伝えたいね。
それに…もしかするとコンキスタドールが横取りしに現れて使命感に燃えるゴリラさんとの戦闘を避けたいからね。

【WIZ】
ゴリラガーディアンズさん達の行動の阻止に気を配る様にしようかな。
手荒な行動を取らない様、本来は回復のための眠り薬の『忍法・春眠香』で眠気を促して行動を鈍らせるようにするよ。
眠気に葛藤しながら曖昧な意識で暴れて無用な怪我をさせない様に、行動が緩んだ隙をついて打咎鞭『九尾〆下帯』で引き寄せて抱きしめる様に拘束するようにしたいね。

アドリブ連帯歓迎




「敵対したくないし私が彼らに示せるモノといえば……」
 狐耳とふわふわの尻尾を備えた黄金のゴリラ――政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)はこちらを警戒するゴリラガーディアンズを視界に収め、どうしたものかと思案する。
 彼らの警戒を解く為には、我々が無害なゴリラであることを理解してもらう必要がある。
 その為にはこちらのゴリラらしさを示す必要があるが……。

「任務を頑張るゴリラガーディアンズさん達に労いの甘やかしで慈愛の熱意を伝えたいね」
 朱鞠に出来ることと言えば、妖狐らしく慈愛の熱意を伝えること。
 それは彼女らしい優しい選択。
 ゴリラたちと敵対すること無く、傷つけること無く事を収める為の選択なのだ。
「それに……」
 心の内で、朱鞠は小さく言葉を続ける。
 後に待ち構えるコンキスタドールとの戦闘の際に万一にもゴリラガーディアンズが参戦し、傷つかぬよう……しっかりと無力化する必要もある。
 その為にも、出来ることをするのだと……そう心に誓うのであった。

「今は曖昧なまま深い眠りに身を委ねて……」
 朱鞠が繰り出すのは、忍法・春眠香。
 本来であれば回復の為の眠り薬を、ゴリラたちを傷つけず無力化する為に用いる。
 突然襲い来る眠けに驚きながらも、ふらつき倒れ落ちそうになるゴリラガーディアンズ。
 その崩れ落ちようとしていた身体を、そっと受け止めるものがあった。

 その巨体の一つ一つを、朱鞠の愛用の鞭――九尾〆下帯。
 手早く絡めとると引き寄せ、そっとふわふわの巨大尻尾が受け止める。
 全てはゴリラたちを傷つけぬ為。
 慈愛溢れる黄金のゴリラ。
 その腕の中で、ゴリラガーディアンズは朗らかな寝顔で――静かに寝息を立てるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ニレッド・アロウン
ウホッ、ウホホッ、ウッホッ!!

という事でゴリラガーディアンズの所に堂々と赴き、メガリスの方を一口……こほん、確保させてもらうという事を伝えさせて頂きましょうか。
もちろん彼らもメガリスを守るために立ち向かうでしょう。当然です。

なのでドラミングをしあいましょうか。
彼らにとってこれは一種の威嚇行動でありますが、それ以上に多数のことを示しており、それを以って彼らに理解してもらおうかと思います。

先に彼らからのドラミング!さすがはガーディアンズ、とても見事です!
だからこそ、こちらもお答えしなければ。魔力を両掌に充填し収束&チャージ!そして思いっきり自分の胸を叩きつけます!

ウホッ!!ウッホホッ!!!




「ウホッ、ウホホッ、ウッホッ!!」
 純白のオラゴリラ――ニレッド・アロウン(水晶鋏の似非天使・f09465)はその背中の一対の翼を大きく広げ、ゆっくりと歩く。
 野生では身体を大きく見せることこそが一番の示威行為であることは常識。
 オラゴリラだからこその、ピュアゴリラでは出すことの出来ない圧倒的ボリューム感。
 歴戦のゴリラガーディアンズであろうとも、彼女の生み出す圧に思わず一歩下がってしまうほどだ。

 しかしそれも、ニレッドが数歩動くまでのこと。
 彼女の目的が大樹につり下がるメガリスであることを察したゴリラガーディアンズは、己を鼓舞すると立ちふさがるように相対する。
 当然行なうのは、これ以上は進ませないとばかりにドラミングによる威嚇。
 精鋭たるゴリラガーディアンズはゴリラ中のゴリラ。
 筋力、体躯だけでなく、その所作のゴリラ力も求められる。
 故に彼らのドラミングが美しいのは当然。
 相対するニレッドすら、思わず見とれ小さく息を吐くほどだ。

「さすがはガーディアンズ、とても見事です!」
 しかしニレッドとて今では立派なゴリラの一人。
 相手のドラミングが美しかったとて、おいそれと引き下がるわけにはいかない。
 ゴリラガーディアンズが示したゴリラソウルに応える為、彼女も全力のドラミングを返す。

 その掌に集められるは、彼女の体内を駆け巡る魔力。
 洪水のように荒れ狂うをれを操り、溜め込み、そして圧縮する。
 その力が一ヵ所に止め得る限界が訪れたその時――全てを解放し、己が大胸筋へと叩きつけるのだ。

「ウホッ!! ウッホホッ!!!」
 辺りを、爆音と共に突風が駆け巡った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

二本木・アロ
これが……伝説のゴリラガーディアンズ……ッ(突然罹患する中二病)
うん知ってる知ってる。なんたって賢者だし?
とりあえずどっか別のトコ連れてきゃイイんでしょ?
頭脳戦なら任せろ。賢者だからな。

そんなわけで彼らの前に行って……踊る!
足は地面を力強く踏み鳴らし! 腕は芝生をひっくり返すくらい激しく振り回す!
伝われ、迸るあたしの熱いゴリラパッション!
ウホ、みんなも一緒に踊ろうぜ!

多くの同志に出会えて幸せだぜ……
(持参したビキニアーマー差し出し)
みんなもこれを着て、これからもこの島を守ってくれ!
よし、これでビキニアーマーの布教完了……あれ、何しに来たんだっけ?
ま、いっか。そのうち思い出すだろ、賢者だし。




「これが……伝説のゴリラガーディアンズ……ッ」
 賢者ゴリラと名高き二本木・アロ(ガードカツィナの娘・f02301)は戦慄する。
 精鋭たるゴリラガーディアンズの纏いし風格こそ別格。
 洗練されたその姿こそ、風に伝いし……伝いし?
「うん知ってる知ってる。なんたって賢者だし?」
 何か聞いたことがあるような、無いような――そもそもこの島にしかいないゴリラガーディアンズ。
 聞いたことがあるのであれば、それはこの地での情報収集以外有り得ない。
 そうでなければ知り得るはずも無いのだが……ゴリラ同等の知能を誇る賢者ゴリラたるアロは、あまり深くは考えない。
 なんか聞いたことある気もするし、きっと自分は知り尽くしているのであろう――思い出せないけど。
 故に事前準備は万全。
 後は……挑むのみだ。

「頭脳戦なら任せろ。賢者だからな」
 賢者ゴリラたるアロは卓越した知能で最善手を導き出す。
 彼女の導き出した答えは――踊りだ!

 その健脚は大地を踏み鳴らし、その剛腕は空気を震わせる。
 彼女の荒々しい舞は、まるで大地すらひっくり返さんとするほどの勢いだ。
 踊りこそダイレクトかつソウルフルなボディーランゲージ。
 彼女の溢れる熱いゴリラパッションが伝わると、胸を熱くしたゴリラたちも踊り出る。
「ウホ、みんなも一緒に踊ろうぜ!」
 皆が踊れば、そこがダンスステージ。
 熱いゴリラソウルがぶつかり合い、互いに高めてゆく。
 最早そこには先住者もよそ者も存在せず、ゴリ友――否、ゴリラフレンドを上回るゴリラソウルフレンドが存在した。

「みんなもこれを着て、これからもこの島を守ってくれ!」
 心を通わし、己が纏いしビキニアーマーを布教していたアロは、同じくビキニアーマーを身に纏ったゴリラガーディアンズを眺め、満足顔。
「……あれ、何しに来たんだっけ?」
 ふと我に返れば、何故そのような行動をとっているのかが理解できない。

「ま、いっか。そのうち思い出すだろ、賢者だし」
 大切な意味があったような無いような……きっと賢者ゴリラたる自分の緻密な策略なのだろうと、そう納得するのであった――思い出せないけど。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バイオ・ゴリラ
「ゴリラニ ナリスマス 愚カナ人類!」
誰かが運んでいたバナナの房に擬態していたバイオゴリラが、争いのニオイを嗅ぎつけ猟兵たちの群れに乱入する!!

……?
コノ人類タチ ゴリラ 守ロウトシテイル?
邪魔スルヨクナイ

オブリビオン?海賊?ヨクワカラナイ
メガリス?
「メ」「ゴ」「リ」「ス」クミカエル
「メ」「ス」「ゴ」「リ」
メスゴリラノコトダッタンダヨ!

ジャングル ツヨイゴリラ メスニモテル!
GG 強イ! バイオゴリラ モットツヨイ!
両手 地面 グラウンドクラッシャー叩ク!
木ノ幹 タタク! ドラミングスル!
吠エル! 逃ゲルゴリラ追イカケル!ナックルウォーク!
デモゴリラハ仲間ヲ傷ツケナイ!
アドリブ シテモイイヨ!




「コノ人類タチ ゴリラ 守ロウトシテイル? 邪魔スルヨクナイ」
 バイオ・ゴリラ(バイオモンスターのバーバリアン・f17898)は仲間の猟兵たちを眺め、そう納得する。
 依頼に参加した猟兵たちの中で唯一、島の果実を食べても外観の変わらなかった男。
 その迸る知性故に一時には依頼内容を忘れ、違和感の残る猟兵たちを“ゴリラへと成りすました密漁者”と勘違いし、あわや乱闘まで発展するかどうかの瀬戸際。
 どうにか誤解は解けたものの、しかし彼に依頼内容を思い出させるのは一筋縄ではいかない難問だ。

「メガリス? オブリビオン? ……ヨクワカラナイ」
 最早バイオの脳内には、グリモアベースでの説明など一欠けらも残っては居ない。
 猟兵としての活動も浅い彼は、そもそもオブリビオンの存在を正確に理解しているのかも怪しいところだ。
「メガリス? メゴリス? ……メスゴリ! メスゴリラノコトダッタンダヨ!」
 猟兵たちの必死の説明をどう理解したのか、バイオは強きメスゴリラを求めて走り出す。
 目指すは精鋭たるゴリラガーディアンズ。
 ガーディアンズの中には少数派とはいえメスも存在する。
 そんな精鋭としてオスに負けず戦うことが出来るメスゴリラガーディアンを求め、突撃を開始したのだった。

「ジャングル ツヨイゴリラ メスニモテル!」
 猟兵たちの中で唯一果実で外見が変わらなかった男――バイオ。
 つまりは外見そのものがゴリラであり、本来であれば島のゴリラたちに溶け込むことに何ら問題は存在しない。
 しかし彼はあくまでバイオモンスター、その2mを超す巨躯と人間どころがゴリラ離れした怪力が、全ての生物に恐怖を与える。

「GG 強イ! バイオゴリラ モットツヨイ!」
 地面を殴れば大地は割れ、大樹を殴れば樹上の生物が次々と振り落とされる。
 その規格外のドラミングは見る者全てに恐怖を感じさせ、腹の底から放たれる雄叫びはゴリラガーディアンズとて体を竦ませるほどのものだ。

 混乱し逃げ惑うゴリラたち。
 そのゴリラたちを追い立て、決して傷つけず……巨大なゴリラは森の中へと走り去るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルトニア・スカディアナ
共闘など歓迎

魅惑のゴリラドールと化したわたくし。
暫し野生に戯れてゴリラソウルは既にあり、
ゴリラソウルメイトと成った同胞と毛繕いをしあう仲。
群れに順応しながら、数多のドラミングにふと我に返り。
目にしたのは黄金の果実。
ウホウホホウ!
喧嘩はよくない、何かが起こっていると。
一緒のゴリラを説き伏せ、
ソウルフルゴリラと共に果実の元まで一目散に、向かいましてよ。
勿論、手土産のバナナも持ち込みましょう。

ゴリラの群れと行き違いながら現場へ。
ゴリラガーディアンゴリラ仲間と共に、挨拶のドラミング。
手土産と共に毛繕いなど如何?
拒否などさせないわ…マッサージも致しましょう
引き付けられたら、その場から移動させましょ。




「何かしら……」
 魅惑のゴリラドール――アルトニア・スカディアナ(隻眼よりあまねく白夜・f09479)はふと何かに気付く。
 野生と戯れ、ゴリラソウルの何たるかを学んでいたアルトニア。
 ゴリラたちと毛繕いを通して心を通わせ、ゴリラソウルメイトと相成った彼女は、穏やかな一時を楽しんでいたが、森のざわめきが耳に入れば、思わず足を運ばずには居られない。

「あれは……」
 アルトニアの視界に飛び込んできたのは、黄金の果実。
 それを目にした瞬間、彼女の脳裏に映像が浮かぶ。
 まるで切断されていた電気回路が繋がったかのように、次々と彼女のメモリから映像が吸い上げられる。
 未だ混乱は残る――だが彼女は、猟兵として己が果たすべき責務を思い出していた。

 彼女に記憶を思い出させた果実――メガリス“禁断の果実”が実る大樹の下では、何やら騒ぎが起こっている様子。
 それが任務を共にする猟兵たちによるものであると察した彼女は、数々の猟兵たちの手管が弄されて尚残るゴリラガーディアンズに向かい、歩み寄るのであった。

「ウホウホホウ!」
 アルトニアが説くのは戦いの仲裁。
 バナナを手に、誼みを通じたゴリラたちを連れ、騒ぎの中心地へと向かう。
 既に騒ぎの原因となった者は去った後。
 しかし興奮した面持ちで、数少なく残されたゴリラガーディアンズはメガリスを守れと騒ぎ立てる。
 しかしそれに気圧されること無く、アルトニアが行なうのは悠然と挨拶のドラミング。
 その所作の美しさが、気品さにより、荒ぶるゴリラガーディアンズも思わず鼻白む。

「手土産と共に毛繕いなど如何?」
 共に馳せ参じたゴジラたちの協力も得ながら、誘うは毛繕いの輪。
 争いなど気にしないと、リラックスさせる為のマッサージ。
 蜜の匂いに蝶が誘われるように、ゴリラガーディアンズを引き連れ、ゴリラドールはその場を離れるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アーネスト・シートン
今回の依頼はイカにしてゴリラになりきれるか。
まぁ、それだけじゃない。
ここが戦場になる。
なら、早くメガリスを回収しないと。
というわけで、わたくしがゴリラガーディアン(略:GG)をひきつけていかに安全にメガリスを回収するかですよ。

というわけで、「ウッホ、ウホッホ!」
GGが来たら、めいいっぱいゴリラらしく振る舞う。
バナナを差し上げたりとスキンシップは忘れない。
彼らが警戒心を説いたら、そこで【夢への案内人】で獏さんを呼んでGGを眠らせる。
そして、その隙にメガリスと思われるものを回収して一気に海岸に向かう。
「ウッホ・・・(すいません)」

アドリブ・ゴリラ行動歓迎




「今回の依頼はイカにしてゴリラになりきれるか……ですが、それだけじゃない」
 どこか知性を感じさせる眼鏡をかけたゴリラ――眼鏡ゴリラのアーネスト・シートン(動物愛好家・f11928)は、仲間のゴリラ……もとい、猟兵たちの行動をそっと見守る。
 メガリスを守る精鋭ゴリラたるゴリラガーディアンズ。
 その厚い防衛網は猟兵たちの活躍により一枚、また一枚と剥がされていく。

 順調とも言える状態。
 しかしアーネストは焦っていた。
「ここが戦場になる……なら、早くメガリスを回収しないと」
 予知に聞いたオブリビオンが島を襲撃する時間。
 時計のように正確な数字は分からないものの、予知の光景と日の傾きから、そう遠くないことが予測される。
 だからこそ急がなければならない。
 このゴリラたちを、傷つけることが無いように。

「ウッホ、ウホッホ!」
 アーネストは、心の中に残る僅かな羞恥心を捨て、精一杯ゴリラらしく振舞う。
 全ては愛すべき動物たち――この島のゴリラたちを守る為だ。
 島で採取したバナナを差し出し、気さくにスキンシップを繰り広げる。
 これまで繰り広げられた猟兵たちによる工作の影響もあり、初めはよそ者のゴリラだと警戒していたゴリラガーディアンズも、しばらくすれば心を開く。
 打ち解け警戒の意識が逸れたことを確認したアーネストは、そっとUCを発動する。
 召喚されるは――夢への案内人。
 放たれた睡眠の波動により、彼の周囲のゴリラガーディアンズは次々と倒れていく。

「ウッホ……」
 謝罪の言葉は心にしまい、アーネストは急ぐ。
 ゴリラたちを守る為、メガリスへ向かうのだ。
 タイムリミットは、刻一刻と迫っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

有州院・こりす
ウホホ☆(この精鋭ゴリさん達含めた島を守る為ゴリ☆プリちゃんはガンバるんよ!

(見定めの中で情熱ドラミング)

ウホ…(野性の逞しさだけでなく誇り高く澄んだ純粋な瞳…この瞳の前でナイショとかできないんよ
ウホホ!(こりすちゃんはみんなの姫であり、ゴリラだから!


ゴリラの力では倒せない危険な敵が果実を狙い島へ迫っている事を説明し
その敵を倒す力を持ちゴリラでもある自分達ゴリィーガーに任せてとお願い
認めてもらえるまでどんな攻撃も甘んじて受けるけどテコでも動かない
ミカエラちゃん玄さんは巻き込まず1人で 

ウホッウホホホッ!
(守護ゴリラが1番に守るべきはなんや?その果実か?
(ちがうやろ…島の、みんなの平和やろっ!


一之瀬・玄十郎
【🍌】
うほっお!
あそこに見えるのは黄金のバナナ!!にゃ?ちがう?
こまけえことはいいんだよ!
ひと段落したらまた島の果物をやまもーり食べるのにゃ!うほっ!
(※目的が違う)
精鋭ゴリラ!うほっうほっ!
あっしの溢れんばかりのゴリパワーを見せるのにゃ
ドラミングするにゃよー(もっふんもっふん

これであっしとゴリラはゴリソウルブラザースにゃね!
ところでにゃ?じゅーだいな話があるにゃ。
めっさ強くてこわーいのがやってくるから君たちは安全な所に避難するのにゃ
あっしはこう見えても超強いいにゃよ(キラっとゴリラ)
果物は絶対に守り切るのにゃーー

(緊張感があるようなないような顔して説得するにゃよー)




「うほっお! あそこに見えるのは黄金のバナナ!! にゃ? ちがう? こまけえことはいいんだよ!」
 マスコットゴリラ―― 一之瀬・玄十郎(さすらいのまんぞくさん・f06807)は興奮した面持ちでメガリスを見上げる。
「ひと段落したらまた島の果物をやまもーり食べるのにゃ! うほっ!」
 この島の果実はどれも素晴らしい。
 であればこそ、早く事件を解決したらふく果実を食べるのだと、玄十郎は息巻くのであった。

「ウホホ☆」
 対し、ゴリラのプリンセス――ゴリ☆プリと化した有州院・こりす(まいごのまいごの・f24077)もまた、事件解決に意気込みを見せる。
 精鋭たるゴリラガーディアンズを含め、このゴリラ島を守る為……ゴリ☆プリであるこりすは、頑張る所存。
「ウホホ!」
 何故ならばこりすはプリンセスであると同時に、ゴリラ。
 つまりは世界を守るとともに、このゴリラたちの平和も守りたいのだから。

「ウホ……」
 だがこりすは同時に悩みも覚える。
 彼女の眼前には、このメガリスが宿る大樹を守らんとするゴリラガーディアンズが目に入る。
 だがしかし、その精鋭部隊たるゴリラガーディアンズ、そのほとんどは猟兵たちによって移動、又は無力化をされてしまっている。
 その残るたった一匹のゴリラガーディアンが猟兵たちに囲まれて尚、己が職務を果たさんと立ちふさがり続けているのだ。
 その誇り高く澄んだ瞳――その瞳を見て、もはや搦め手は通じないことをこりすは悟っていた。
 故に決意する……この瞳の前で、下手な策など下策でしか無いのだと。

「うほっうほっ! あっしの溢れんばかりのゴリパワーを見せるのにゃ」
 どこか丸々としたマスコットゴリラと化した玄十郎。
 最後の一人のゴリラガーディアンに対し、渾身のドラミングをかます。
 彼は自信満々の堂々たる姿を見せるも、しかしその丸々としたからだから生み出されるのはぽふぽふとでも言うべきか、もっふもっふと言うべきか、何とも表現に困る音。
 そのどこか気の抜けた音を一生懸命に鳴らす玄十郎を見て、ラストガーディアンは何とも困ったような表情を見せる。

 彼の断固としてメガリスを守るという意思は本物。
 しかし玄十郎のその姿を見て、どこか張り詰めた緊張感はほぐれた様子だ。
「ウホッウホホホッ!」
 畳みかけるように、こりすは懸命に説得をする。
 危険な敵が島を襲わんとしていると、その為にもメガリスを貸して欲しいと。
 どうか、自分たちゴリラと化した猟兵、ゴリィーガーに任せて欲しいのだと。

 そうも言われても、残ったゴリラは判断に困る。
 先ほどまでの一風変わったゴリラたちもまた彼らの同胞ならば、力は確かにゴリラガーディアンズより格上なのだと。
 だがしかし、この大切なメガリスを預けるに値するほど、果たして彼らは信用できるのかと。
「あっしはこう見えても超強いいにゃよ」
 しかしこの二人を見ていれば、悪意は無いようにも感じる。
 そう迷うゴリラガーディアンに対し、二人は必死に畳みかける。

「果物は絶対に守り切るのにゃー!」
「守護ゴリラが一番に守るべきはなんや? その果実か? ちがうやろ……島の、みんなの平和やろっ!」
 その熱い思いに、残されたラストガーディアンは、静かに首肯するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『侯爵夫人』と『島喰らい』』

POW   :    島を喰らう牙
【『島喰らい』の牙 】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    ホエールシャーク・アンサンブル
【『島喰らい』の 】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【『侯爵夫人』】の協力があれば威力が倍増する。
WIZ   :    コラプシング・ノクターン
装備中のアイテム「【堕落の音色を奏でるハープ 】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。

イラスト:V-7

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠銀山・昭平です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 じわりと肌を焦がすまばゆい光を放つ太陽が傾き始めた頃、その存在は現れた。
 海を割って現れるは、『島喰らい』と呼ばれる巨大な海獣。
 それに跨るは、美しきセイレーンのコンキスタドール――『侯爵夫人』だ。
 一人と一匹は、ゴリラ島と呼ばれる島へと上陸せんとしていた。
 全ては存在を感じた、力強きメガリスを手に入れる為。

「あら、お出迎えをして下さるの?」
 侯爵夫人が目にしたのは、海岸に据えられたメガリスとその周りに立つゴリラたち。
 どれも一風変わったゴリラたちだが、ゴリラ知識の予習をしていない彼女たちにはその差は理解出来ずにいた。
 しかし彼女とて理解できることがある。
 それは……そのメガリスの周りにたつゴリラたちは、決して己を歓迎していたいということを。

 迎え撃たんとするはゴリラと化した猟兵たち。
 その両肩に乗るのは、島のゴリラたちの命と大切なメガリス。
 枷となるのは、普段と同様とはいかない身体の変化。
 しかしその枷は――同時に矛となる。
 その身体の変化に心を委ねれば、常人離れした身体能力を発揮出来るが故に。
 枷となるか、矛となるかは猟兵たち次第。
 そう、この島で鍛え上げられた、ゴリラソウルの導きのままに。

 今、猟兵たちは島の命運を握る戦いへと足を踏み入れようとしていた。
政木・朱鞠
ふーん、不粋な横取りするんだね…でも、残念だけど私達が邪魔させて貰うよ。
このメガリスが何の終末のトリガーに悪用されるかわからないけど…。
せっかくゴリラさん達が平和に暮らしている未来を好きに喰い潰されるわけにはいかないんだよね。
貴方の邪な心ごと砕き折ってから骸の海に帰ってもらうよ。

戦闘
コンビネーションに気を付けないとこちらがピンチになっちゃうからね、行動を鈍らせる事に重きを置いてユーベルコード『咎力封じ』を使用して『島喰らい』の動きを鎖で封じた後に武器でアタックだよ。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、技能をいかして【鎧砕き】で防御を緩めて【傷口をえぐる】でダメージを狙うよ。

アドリブ連帯歓迎




「ふーん、不粋な横取りするんだね……でも、残念だけど私達が邪魔させて貰うよ」
 金色の狐ゴリラ――政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は眼前のコンキスタドール――侯爵夫人と島喰らいを見つめ、不愉快そうに眼を細める。
「このメガリスが何の終末のトリガーに悪用されるかわからないけど……せっかくゴリラさん達が平和に暮らしている未来を好きに喰い潰されるわけにはいかないんだよね」
 島の自然を、ゴリラを守る為、敵――特に巨大な海獣である島喰らいを暴れさせるわけにはいかない。
 その被害を最小限に抑える為にもメガリス――“禁断の果実”を借り受けたわけであるが、それはメガリスを囮として使い潰して良いということにはならない。
 メガリスを守り抜き、そして敵を倒す。
 確固たる意志を持ち、ゴリラたちの日常を守る為……朱鞠は戦場へと足を踏み入れる。

「邪魔だなんて無粋……あの子も喰らいなさい、島喰らい」
 侯爵夫人の指示を受け、島喰らいは雄叫びをあげる。
 鼓膜をビリビリと震わせるほどの轟音。
 思わず朱鞠も顔を顰めるが、それで動きを止めるほど歴戦の猟兵はか弱くは無い。

「動きを封じさせて貰うよ」
 彼女が放つのは種々の拘束具。
 手枷がヒレを捉え、轡が牙を封じ、縄がその巨大を縫い付ける。
 突然現れた拘束具に、その牙を封じられ、苛立たし気に唸り声をあげる島喰らい。
 鈍い音と共に千切れ始める縄音に、そう長くは封じられないと朱鞠は急ぐ。

「やりますわね……」
 一時とは言え島喰らいの巨大を止めた朱鞠に驚きの視線を向ける侯爵夫人。
 反射的に下がろうとする彼女に、纏わりつくは茨の鎖。
 柔肌に喰らい付く鋼の刃に忌々し気に表情を歪める。

「貴方の邪な心ごと砕き折ってから骸の海に帰ってもらうよ」
 金色のゴリラが鋼の鞭を振るう時――水飛沫舞う海辺の浜が紅に染まる。

成功 🔵​🔵​🔴​

初志・貫鉄
共闘即興歓迎
POWで戦闘

「ウホォォオオオオッ!!!」

ドラミングと共に覇気が肉体に凝縮し一回り二回りパンプアップする
同時に衣服がはじけ飛び、ふんどし姿の巨大ゴリラ爆誕
もしかしたら、中途半端なゴリラ姿だから、古代原人寄りかもしれない

侯爵夫人をできれば他の猟兵に抑えてもらい、自分は島喰らいを抑える
オーラ防御で体毛が鎧の様に強固となり、グラップルによる近接戦闘を実行
牙による噛みつきは、牙を握り足で下唇を踏み、噛みつきを無理やり止めて力勝負!

「てめぇなんぞに、力負けするかよぉぉぉおおっ!!」

限界突破で力を振り絞り、全力で投げ体勢を崩し一撃必殺を狙うのは鼻先
硬くても鎧破壊でダメージをねらいます


鬼桐・相馬
ゴリラソウルの導きのまま、敵は排除してしまえばいい。

【POW】
鬼ゴリラは普段より重心が下がり、腕も太く長い。それを利用し敵の攻撃を[冥府の槍]で[武器受け]後、一撃の破壊力とリーチを増した低位置からの[怪力カウンター]。
装備が破れてしまわないかちょっと心配だ。

まずは侯爵夫人。近接戦闘は俺に分があるだろう、[ダッシュ]で一気に肉迫し槍と腕で[なぎ払い]。吹っ飛ぶか庇われたその姿へ鬼ゴリラドラミングし[挑発]。
激昂した島喰らいならば、挑発に乗って俺に牙で攻撃を仕掛けてくると予想。ゴリラ版[野性の勘]でその牙を[見切り]UC発動。

地面に叩きつけた後は砲丸投げのように投擲し、再度鬼ゴリラドラミングを。




「ウホォォオオオオッ!!!」
 何処か古代人を思わせる、ゴリラ未満の男――初志・貫鉄(拳食合一のゴッドハンド・f26667)は雄々しく叫ぶ。
 種族の影響か、一歩ゴリラの頂には達することが出来なかった貫鉄。
 しかしながら心は仲間と共に。
 ゴリラソウルは十分に、雄々しき熱意を以って戦場に挑む。
 ドラミングと共に覇気を纏う。
 その筋肉は一層の肥大を見せ、千切れる衣類から覗くは猛々しい褌。
 裸一貫筋肉を武器に、男貫鉄巨獣へ挑む。

「ゴリラソウルの導きのまま、敵は排除してしまえばいい」
 野生のままに荒ぶる貫鉄に対し、鬼ゴリラ――鬼桐・相馬(一角鬼の黒騎士・f23529)は静かに決戦への意思を固める。
 頭は冷静に……だが心は熱く。
 正確に己が身体の変化を認識し、その上で体を使いこなす術を探す。
 そして心はゴリラらしく、雄々しく戦場へと挑むのだ。

「野生の獣のように、怠惰に堕ちなさい」
 侯爵夫人が用いるは瑠璃色に光るハープ 。
 その音色が指すは堕落への誘い――聞くもの精神を蝕み、気力を奪う。
 しかしそれは常人であればこそ。
 ゴリラソウルを燃やす二人の心は、容易に蝕むことなど出来ない。

「近接戦闘は俺に分があるだろう」
 相馬は駆ける、低く、より低く。
 鬼ゴリラと化し重心の変わった身体を使いこなし、演奏を続ける侯爵夫人へと肉薄する。
 彼が振るうは青黒い炎を纏う黒槍――冥府の槍。
 静かに燃える相馬の怒りを喰らい、その炎をより猛々しく燃え上がらせる。
「ちぃっ……」
 鬼ゴリラとしてより強化された常人ならざる膂力は、咄嗟に構えたハーブごと侯爵夫人を吹き飛ばす。
「ウホォッ!」
 溢れだすパッションのままに相馬が行なうは挑発のドラミング。
 その鬼気迫る威圧感はまさに鬼ゴリラドラミング。
 盛り上がった筋肉が布地を引きちぎる音を響かせながら、空気を震わせるのだ。

「グゥォオオオオオオッ!」
 主人たる侯爵夫人を守るべく、島喰らいは雄叫びをあげる。
 ドラミングを続ける相馬を目掛け、その巨体が飛び掛かる。
 大地すら噛み砕く、島喰らいの牙。
 しかしその刃は、鬼ゴリラの元へは届かない。
 何故ならば……その大質量の塊を受け止めるべく、体を滑り込ませた一人の漢がいたから。
「おっしゃあぁ!」
 鋭い刃を握りしめ、下顎を押さえ、大地を縫い付けるように大地を踏みしめる。
 力と力のぶつかり合い。
 砂浜に大きな軌跡を描きながら、しかし牙は届かせない。
「てめぇなんぞに、力負けするかよぉぉぉおおっ!!」
 そうして動きを止めたならば、決めるは盛大な背負い投げ。
 その巨大が宙を舞ったかと思えば、弧を描き大地を揺らすのだ。

「鬼ゴリラの力、見せてやろう」
 畳み掛けるは、ゴリラとゴリラのコンビネーション。
 仰向けとなった島喰らいを掴み、相馬は振り回す。
「くらえぇぇぇっ!」
 再び地面が揺らされた後、叩きこまれるは貫鉄の一撃必殺の拳。
 敵の弱点を正確に貫き、その威力に島喰らいはのたうち回る。

 雄叫びと共に、海岸に二人のソウルフルなドラミングが響き渡った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

二本木・アロ
こーしゃくって何だっけ。大名くらい偉いんだっけ?(ごろごろ)
うるせーな最終学歴寺子屋に文句あんのかてめー(ごろごろ)
別にバナナ食べたから思い出せないだけだしー(ごろごろ)
ほんとは賢者だから知ってるしー(ごろごろ)

……すやぁ。

なんか偉そうなおばちゃん達は放っておいて、からくり人形のココペリ様を抱っこしてお昼寝するぜ。
だってあたし今ゴリラだしー。一日十時間以上寝るのがゴリラだしー。
オペラツィオン・マカブルで無効化しとけばへーきへーき。多分。

あー、よく寝たー。うっほおおっはよっほおおおお(雄叫び)
あれ、どーしたの島喰らいちゃん達。疲れたの? 一緒にお昼寝する?




「こーしゃくって何だっけ。大名くらい偉いんだっけ?」
 緊迫した戦場の中で、一人まったりと寛ぐゴリラがいた。
 ビキニアーマーに身を包み、その額に角を生やしたゴリラ――二本木・アロ(ガードカツィナの娘・f02301)は今も尚継続して行なわれている戦いにおいて奏でられた堕落の音色を奏でるハープの音色を聴いたが故。
 やけに効果がクリティカルヒットしてしまったのは、本人の伸び伸びとした気質故か。
 怠惰この上ない態度をとっているのだ。

「貴方、この侯爵夫人たる私を馬鹿にしているの?」
 戦いにより傷を負った侯爵夫人は、苛立たし気にアロへと声をかける。
 今まさに命のやり取りをしている彼女にとって、アロの態度は如何とも受け入れがたいものであった。
「うるせーな最終学歴寺子屋に文句あんのかてめー」
 しかしアロはそんな侯爵夫人の怒りを意に介した様子は無い。
 彼女は怠惰の世界のど真ん中。
 まさに“ごろごろ”といった擬音がこの上なく似合いそうな態度で、砂浜に横になっている。

「別にバナナ食べたから思い出せないだけだしー、ほんとは賢者だから知ってるしー……あー、賢いって辛いわぁー」
 彼女の信仰する神を模した人形――ココペリ様を抱いたまま、ごろごろと砂浜で寝返りをうつ。
 そんな彼女の様子を見た侯爵夫人はおかんむりだ。
「島喰らいっ!この生意気な猿をやっておしまい!」
 侯爵夫人の指示を受け、島喰らいは飢えた腹を満たそうと牙を剥く。
 その牙が毛に覆われたアロの肌を突き破ろうとしたその瞬間――ココペリ様の瞳が怪しく光る。
 聞こえてきたのは大きな破裂音。
 そして衝撃と共に吹き飛ばされたのは――島喰らいだ。
 突進以上の勢いで弾き飛ばされた島喰らいは、そのまま侯爵夫人ごと海の中へと吹き飛ばされるでは無いか。

「あー、よく寝たー。うっほおおっはよっほおおおお」
 まるで一連のやり取りなど無かったかのように破裂音により目を覚ますアロ。
 無意識のうちにUCを放った彼女は、元気満タンといった様子で雄叫びをあげる。

「あれ、どーしたの島喰らいちゃん達。疲れたの? 一緒にお昼寝する?」
 ゆっくりと海から這い出るコンキスタドールを見つめ、不思議そうに賢者ゴリラは腕を振るう。
 彼女の戦いは今、これから始まるのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

アーネスト・シートン
【シートン】
ワーブ、ここにいますよね。
よかった。ワーブは、まんまクマのままだし、ゴリラさんたちと合わせる顔がなかったと思いますし。
では、今回の敵は、セイウチさんっぽい海獣と、その主ってところですね。

今回は、荒業を使うため、しばらくはゴリラの思うまま、怪力で暴れさせてもらいますよ。
なに、霊長類は手が持てる。
岩を投げたり、上から叩きつけたり、そのセイウチのヒレを掴んでぶん投げたりとね。
よし、ワーブ、わたくしを、海に投げたあのセイウチの上に投げてください。
ここが使い時、圧倒的巨体で押しつぶしますよ。(ミントタブレットを口にする)

そう、地上最大の動物、クジラ。
それが島喰いの上に落ちてくる。

アドリブ歓迎


ワーブ・シートン
【シートン】
あ、アーネスト兄さん…
メガリス取ってきたんですねぇ。
まぁ、おいらはぁ、純粋なクマだからぁ、ゴリラさん相手にはぁ、下手な事するわけには行かなかったからねぇ。
まぁ、でもぉ、あのオブリビオンにはぁ、ムカってくるもんがあるんですよぅ。
ならぁ、このクマパワーをぶつけないとねぇ。
怪力ならぁ、ゴリラと並ぶクマですからねぇ。
陸の上ならぁ、こっちのもんですよぅ。
ということで、バイオミック・オーバーロード使用。
襲い来るセイウチを迎撃、両前足で爪で引っ掻いたり、叩いたりする。
セイウチの牙は要注意。来たら、刺さる前に横から肉球で押さえ込む。
そして、頭部に噛み付く。

あとは、アーネストに任せる。
アドリブ歓迎




「ワープ、ここにいますよね」
「あ、アーネスト兄さん……メガリス取ってきたんですねぇ」
 眼鏡ゴリラと化した青年――アーネスト・シートン(動物愛好家・f11928)は砂浜から少し離れた森にいた。
 彼が探していたのはゴリラ……では無く、可愛い義弟であるワーブ・シートン(森の主・f18597)だ。
 バイオモンスターであるワーブは、改造される前は純粋なグリズリー。
 果実の効果があっても変身の効果があるのか不安が残り、ゴリラ相手には彼らを怯えさせる危険性もあり、あまり下手なことをするわけにはいかない。
 故にこの時まで森に潜み、機を伺っていたのだ。

「今回の敵は、セイウチさんっぽい海獣と、その主ってところですね」
「そうですねぇ……まぁ、でもぉ、あのオブリビオンにはぁ、ムカってくるもんがあるんですよぅ」
 伏していたとはいえ、ワーブもまた正義の心を燃やす猟兵の一人。
 世界の滅びを防ぐ為、そしてこの平和なゴリラ島を守る為。
 ゴリラ化したその変化に驚きながらも、義兄であるアーネストの説明を聞ききながら、いざ戦場へと勇ましく足を踏み入れる。

「ゴリラどもの次は熊? ここは一体どういう島なのかしら」
 手負いの侯爵夫人は新たに現れた二人を眺め、苛立たし気に吐き捨てる。
 手にしたハープで旋律を奏でたかと思えば、鼓舞されたように島喰らいが突撃する。
 その技の名は『ホエールシャーク・アンサンブル』――クジラのような大質量の物体が、サメの如き荒々しさで突進する。
「ならぁ、このクマパワーをぶつけないとねぇ……怪力ならぁ、ゴリラと並ぶクマですからねぇ」
 しかし迎え撃つもまた常人離れをした力を誇る野生の熊。
 人間とは比較にならない巨体をさらに肥大化させたならば、大質量の砲弾を真正面から受け止める構えだ。

 ぶつかり合うは筋肉と筋肉。
 砂をまき散らしながら受け止めたならば、叩きつけるは怪力の一撃。
 巨体を叩きつけた衝撃により大地を揺らせば、ワーブもまた普段のおっとりとした様子では見られない荒々しい雄叫びをあげる。

 唸り声をあげ。
 爪を立て。
 牙を剥く。

 巨獣と巨獣の海獣決戦は、やはりと言うべきか陸上であれば熊が上手だ。

「よし、ワーブ、わたくしを、海に投げたあのセイウチの上に投げてください」
 義弟が叩き伏せた島喰らいを、義兄が海の中へと投げ飛ばす。
 いつも以上に野性味を見せる義兄弟のコンビネーションは、まだまだ終わらない。

 ワーブが眼鏡ゴリラと化したアーネストを投げ飛ばしたかと思えば、彼は懐から怪しげな薬を取り出すではないか。
 彼が取り出したのはミントタブレット。
 それを口内に含んだかと思えば、ゴリラ化とは比較にならないほどの変化を見せる。

「あれは、クジラ?……」
 純白の肌は煌々と輝く太陽の光を照り返し、しかし戦場全てに大きな影を落とすほどの巨体。
 体長は10m程はあろうか……島喰らいに負けぬほどの猛々しい牙を生やしたその生物は、しかし誰がどう見ても地上最大の生物――そう、クジラである。
 あまりの光景についていけず、訝し気な表情で見上げる侯爵夫人も、脳の処理が追いついたならばその巨体が自分たち目掛けて落下してきているということを理解する。

「なっ!」
 気づいた時には既に遅し。
 戦場を覆いつくす巨体が、大地を揺らしその全てを押しつぶして見せた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミカエラ・マリット
【🍌】

ミカエラ迷子になってましたけど、やっと見つけました-!
こりすおねーちゃんへバナナ山盛りいっぱいとってきましたよー!

ゴリラパワー×ちからもちで通常の三倍は、はかいりょくマシマシウホウホですよー
ってことで
他の人が気を引いているあいだに、ゴリラ機動力で気配消しながら一気に敵さんに接近します
あれ、ハンマーに描かれてるのがゴリラになってる
そっか、ウホウホゴリラハンマーに武器もパワーアップですね!
ふりまわすのもいつもの三倍の早さ
クリティカルに命中したら「うほっ!」って鳴いたですよっ

大きな蜘蛛さん?ふっとばして、敵のおねーさんにぶつけちゃおー
この島はゴリラさんのおうちなんですウホ
悪いやつは帰れウホー


一之瀬・玄十郎
【🍌】
溢れんばかりのゴリラパワー!!ゴリラ3人組見参にゃよ!
うほぉぉーー

肉の代わりにバナナを!これは肉っ(バナナ)!
モリモリ食べてコンキスタドールを撃退するにゃよ!
あっしだってたまにはシリアスするにゃ

バナナ食べてゴリラパワーごりっごり万力込めて対決にゃ!
うほぉぉぉおおおおおおっっ!固い牙もなんのその
バナナの為にあっしは負けられんのじゃにゃあああ

にょ。もちのろん、島のゴリラさんたちの為にもにゃー(おまけの如く)
あっしらソウルゴリラーずの協力技を喰らうが良いにゃ

敵さんらを撃退したら、動いた分のカロリーを取り戻さなきゃにゃね

こりすちゃんのバナナを分けてもらうにゃーうめーうめー


有州院・こりす
【🍌】玄さんもミカエラちゃんも心強いんよ
友情の山盛りバナナまであって百人力ううん百ゴリリキ
倍増程度へっちゃらやでと挑発のドラミング☆

ウホッ(後退したって立ち上がり前へ
ウホウホ…!(だってこりすちゃんは今ごりらちゃんだから…ラスゴリさん達との約束の為に戦う島のゴリ☆プリだから

ウホッ☆(今こそ燃える魂(バナナハート)叩きつける『ゴリリング・プリンセス・マイウェイ』☆

いぢわる侯爵夫人なんかに姫であるこりすちゃんのハッピーエンドは絶対に
壊せないお約束なんよ!

…この島の冒険が一日限りの魔法だとしても
こりすちゃんのハートからゴリラの皆に貰ったゴリラ魂が消える事は決してないんよ(カロリーは消えていいんよ




「こりすおねーちゃんへバナナ山盛りいっぱいとってきましたよー!」
 両手にバナナを大量に抱え、チャイルドゴリラ――ミカエラ・マリット(撲殺少女・f23163)は朗らかに話しかける。
「ミカエラちゃんありがとー」
「うほぉぉー!」
 合流するのは同じ旅団に所属する仲間、ショッキングピンクの毛並みに包まれたゴリラのプリンセスこと、ゴリ☆プリ――有州院・こりす(まいごのまいごの・f24077)と、どこか丸々とした雰囲気を残すゆるキャラ感満載のマスコットゴリラ――一之瀬・玄十郎(さすらいのまんぞくさん・f06807)だ。

 ミカエラが一時別行動を取ってでも大量のバナナを集めたのには理由がある。
「ウホッ☆ 友情の山盛りバナナまであって百人力ううん百ゴリリキやね!」
 大量のバナナを頬張るこりすが用いるは、この島で熱きゴリラソウルを燃やすことにより新たに習得したUC――ゴリリング・プリンセス・マイウェイ。
 消費したトロピカルフルーツを代償にあらゆる行動に成功し得るというこの技。
 重要なのはトロピカルフルーツを“代償”にしていること。
 つまりは今片っ端から口に入れているこのバナナのカロリーもまたUCとして消費され、決して太らないという乙女心に優しい新技なのだ。

「肉の代わりにバナナを!これは肉っ」
 肉っ! 肉っ! と連呼をしながら玄十郎が叫びながらバナナを食べているのは、決して彼がとち狂ったわけでは無い。
 ケットシーである玄十郎が用いているUCは、肉を食べることで己の身体能力を強化するフードファイト・ワイルドモード。
 しかしそれはあくまでケットシー――猫であれば肉を食するということ。
 つまりはゴリラであるならば、バナナを食さねばならないのだ(たぶん)。
 単なるフードファイト・ワイルドモードにあらず……言うなればそれは、フードファイト・ゴリラモードだ。

 ミカエラによるバナナビュッフェを経て、ゴリラ三人組は準備万端。
 駆け出す勢いそのままに、最後の戦場へと突撃する。
「モリモリ食べてコンキスタドールを撃退するにゃよ!」
 戦闘を駆けるはゆるキャラスタイルのほんわかマスコットゴリラたる玄十郎。
 しかし今の彼はこれまでのまんぞくさんスタイルでは無い。
 フードファイト・ゴリラモードにより全身の細胞が活性化し、その身体はバキバキムキムキシックスパック。
 三頭身であった身体はみんなびっくり十五頭身シリアスモード。
 でも顔だけはゆるキャラフェイスなのは、マスコットゴリラたるプライドだろう。

「うほぉぉぉおおおおおおっっ! 固い牙もなんのその、バナナの為にあっしは負けられんのじゃにゃあああ!」
 突然現れた不思議生物にどよめく侯爵夫人。
 そんな彼女を尻目にムキムキマチョメンと化した玄十郎は島喰らいへと肉薄する。
「うほぉぉぉお! にょ。もちのろん、島のゴリラさんたちの為にもにゃー」
 反射的に向けられる牙を掴めば、その怪力を以って島喰らいの巨体を砂浜へと組み伏せる。
 思わず漏れてしまった本音へとそっとフォローを添えるのも忘れない玄十郎に続くのは、可憐なゴリ☆プリだ。

「いぢわる侯爵夫人なんかに姫であるこりすちゃんのハッピーエンドは、絶対に壊せないお約束なんよ!」
 サイズアップした玄十郎の影から現れたゴリ☆プリたるこりす。
 続く彼女は組み伏せられた島喰らいへと全力で腕を振り上げる。
「ウホッ☆」
 彼女の拳に込められるのは燃える魂――バナナハート。 
 蓄えられたバナナのカロリーと共に、彼女の熱きゴリラソウルが燃え上がる。
 そうして放たれた乾坤一擲の全力攻撃は、岩をも砕く硬さを誇る巨獣の牙さえ砕いて見せるでは無いか。

「はかいりょくマシマシウホウホですよー」
 仲良し三人組、ソウルゴリラーずのトリを飾るのは可愛い赤毛のチャイルドゴリラたるミカエラだ。
 二人の影から気配を消しながら、機敏なゴリラ機動力を活かし接敵した彼女が握るのは、愛用の大金槌――にゃんこあくすはんまー。
 否、あしらわれた可愛らしいにゃんこマークはよく見ればゴリラ柄へと変化しているではないか。
 言うなればそれはゴリラ島特別仕様たるウホウホゴリラハンマー。
 振り回す速度も気持ちいつもの三倍なパワーアップアイテムを手に、ミカエラはその大質量の凶器を振りかぶる。

「いきますよー、うほっ!」
 ミカエラ本来の怪力が、ゴリラソウル溢れるゴリラパワーに強化されて叩き込まれる。
 その凶悪な一撃は、これまで繰り出された連続攻撃により意識を逸らされていた島喰らいにとって、完全に奇襲となる意識外からの痛撃。
 二回、三回と海面を跳ねながら、後方で見守る侯爵夫人へと吹き飛んでいく。

「この島はゴリラさんのおうちなんですウホ、悪いやつは帰れウホー」
「これがあっしらソウルゴリラーずの力にゃ!」
「この島の冒険が一日限りの魔法だとしても……こりすちゃんのハートからゴリラの皆に貰ったゴリラ魂が消える事は決してないんよ」

 傾き始めた陽の光を背に、熱き三人は戦い続ける。
 バナナを……あと、島のゴリラを守る為に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニレッド・アロウン
ウッホ。ウホホッ、ぶっ殺す!

せっかくゴリラらしくなってたってのに邪魔してんじゃねえです!
燃え滾る殺意と怒りを炎の魔力に変換!なんで炎ですって?ゴリラっぽいからですよ!情熱とやさしさの両面を持つ炎、ゴリラっぽいでしょ!?

そしてそのまま殴り掛かります!ですが今はゴリラの身、前ほど水晶鋏の扱いは上手くなく牙も危ういでしょう。
しかし、このドラミングの音……!これはゴリラガーディアンズ達!こんな応援があるなら、負けてられないですよ!!

放出していた炎の魔力を全身に引き戻し、鋏を地に刺し魔力収束。ダメージを受けようがそのまま限界突破してでも魔力を収束、障壁を拳に纏い全力でぶん殴ります!

ウッホオオオオオ!!!


アルトニア・スカディアナ
同志と同じくアツいゴリラソウルが
真の白銀ゴリラドールと変えて

ゴリラアイで『島喰らい』と『侯爵夫人』の連携を把握し
攻撃を妨げるようバナナの皮を投げ隙をつき
マッサージで温まった四肢で敏捷に跳び、前へ

「まぁ大きなおくち…その牙、くださいな」

俊敏&剛健な威力でゴリラソウルごと島喰らいの牙へ叩き込みまし
確かな手応えにヒット&アウェイで幾度と打ち込み破砕しまし!

「―わかっていましてよ」

敵二人のタイミングに
アツいドラミングで気を引き
ー夫人の持つハープを切り裂きましょう

『島を喰らう牙』は距離を掴みながら、ゴリラガッツで流し受け
ユーベルコード『ミレナリオ・リフレクション』で
『島を喰らう牙』を反しましょう

連携歓迎




「ウッホ。ウホホッ、ぶっ殺す!」
 純白の天使たるオラゴリラ――ニレッド・アロウン(水晶鋏の似非天使・f09465)は熱き怒りを燃やす。
 ゴリラ島でゴリラ生活をエンジョイしていたニレッド。
 その生活を脅かすコンキスタドール――侯爵夫人と島喰らいを決して許さないとばかりに睨みつける。
 その怒りはまさに限界突破。
 普段の生活で見せないほどの荒ぶりを見せる。

「せっかくゴリラらしくなってたってのに邪魔してんじゃねえです!」
 燃え滾る殺意と怒りを炎の魔力に変換するニレッド。
 炎こそ彼女にとってゴリラの象徴。
 炎は敵を討ち、時には心を燃え上がらせ、そして生活に寄り添う。
 情熱と優しさの両面を持つ炎――それこそゴリラに相応しい。

「このドラミングの音……っ!?」
 そんな怒りに身を任せるニレッドに対し、ふと耳に入るはドラミングの音。
 その音を辿れば、森に見えるはゴリラガーディアンズを始めとした島のゴリラたちの姿。
 見るからに外敵であるコンキスタドールと戦う猟兵たちを応援するべく、遠巻きながらエールを送っているのだ。
「こんな応援があるなら、負けてられないですよ!!」
 怒りに我を失っていたニレッドは、ふと正気を取り戻す。
 いかに敵を許せずとも、戦場に立つ者は怒りに飲まれれば手痛いしっぺ返しを受けることは必至。
 心は熱く、されど頭は冷静に。
 情熱と優しさを兼ね備えたゴリラのように、オラゴリラたるニレッドもまたゴリラに学ぶ。

「感じましてよ……同志のアツいゴリラソウルを」
 麗しのゴリラドールたるアルトニア・スカディアナ(隻眼よりあまねく白夜・f09479)は、島の生活により心を通わせた同士たちの声援を受ける。
 猟兵たちの中でもひときわ島のゴリラたちとの交流に力を割いたアルトニア。
 その熱きゴリラソウルは声援に乗りゴリラドールに力を与え、彼女に真の姿をとることを可能とさせる。
 それは眩い光を放つ白銀のゴリラドールだ。

 彼女が島にたどり着いていた際に傷ついていた四肢はゴリラたちのマッサージにより万全以上。
 同士の声援を受け心もまた準備万端。
 いざ 素早く敵陣に飛び込めば、両手に抱える金色の布地をまき散らす。

「まぁ大きなおくち……その牙、くださいな」
 顔面に大量に投げつけられたバナナの皮に面をくらい、たたらを踏む島喰らいに対しアルトニアは拳を叩き込む。
 それはゴリラ化により二回り以上太くなった剛健な拳。
 しかしそれは決して鈍重にあらず。
 ゴリラドールとしての身体能力を活かした俊敏なその動きは、体格に勝る島喰らいに対し華麗なヒット&アウェイを決める。

「――わかっていましてよ」
 抗うように向けられた牙も、全てはゴリラドールの掌の上。
 岩をも喰らうその重く鋭い牙による一撃は容易く逸らされ――返されるは正確無比なカウンターの一撃。
 猟兵たちとの連戦により片側が失われたその牙はまた、もう片側まで打ち砕かれるのだ。

「島喰らいっ!」
 咄嗟に支援に入ろうとする侯爵夫人に対し、アルトニアが返すは情熱のドラミング。
 島で育まれたゴリラソウル溢れるそのドラミングは、決してただの威嚇行為では無い。
 島を荒さんとする悪意ある外敵に対する警告(イントロダクション)であり、死を告げる宣告(エンディング)なのだ。

「ウッホオオオオオ!!!」
 アルトニアに注意を取られた侯爵夫人に対し太陽を背に急降下を決めるはオラゴリラ。
 練りに練り続けた炎の魔力が、その拳に収束される。
 超圧縮された魔力の塊がその身を傷つけようとも、ニレッドは意に介した様子は無い。
 それは必ずこの島に平和をもたらすという熱き信念。
 その全身全霊を込めた一撃が、骸の海から蘇ったオブリビオンに終わりを与えるのだ。

 爆音と共に火柱があがる。
 その全てが消え去ったとき――島に平和が訪れたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月04日


挿絵イラスト