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ハレジマの嵐

#グリードオーシャン

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#グリードオーシャン


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●ハレジマ――雨 ※波浪、暴風、落雷警報発令中
 アックス&ウィザーズの世界から落ちてきたグリードオーシャンのとある島。風が唸り、滝のような雨が降り続き、時折雷さえ落ちるこの島の天気は、異常気象そのものだった。
 島の港には一艘の海賊船。船内では今、海賊団の団長であるジョンが、頭を抱えていた。
「まだ集まらんのか!?」
「す、すみません!」
 声を荒らげるジョンに、急いで頭を下げた団員たち。彼らの勢いのせいか、はたまた波浪のせいか、船が大きく揺れた。
 彼らはこの島を仕切る海賊団だ。異常気象に頭を悩ませる彼らは、その大本であろう怪物を討伐したいと思っていた。
「ですが……」団員の一人が遠慮がちに声をあげる。「これほどの嵐をもたらすコンキスタドールに対抗出来る者など、そう見つからず……」
 船の外では風が吹き荒れ、地を叩くかのごとき雷鳴が絶えず響いている。悪夢のようなその光景に目をやり、ジョンは弱々しく声を漏らす。
「クソ、やはり俺が直々に行くしか……」
 立ち上がりかけた彼の台詞に、団員たちは慌てて声を上げて制した。
「む、無理ですよ! 団長の力では到底太刀打ち出来ません!」
「そうです! 団長含め、海賊団全員が何も出来ず全滅するだけですって!」
「じゃあどうしろってんだ!」
 怒りに任せ怒鳴るジョンを、団員たちは、
「まあもうちょっとだけ待ってみましょう。俺たちももう少し探してみますから」
 とはいえ、連日何人も声をかけているのだ。にも拘わらず、彼らの声に乗ってくれる者などそういない。流される形で乗った者も、海賊団の入団試験で早々に消えてしまうのだ。これから戦力になりそうな者が見つかる可能性など、ほとんど無いに等しかった。
 渋々再び腰を下ろすジョン。窓の向こうで一層大きな雷が、島全体を不気味に光らせた。

●グリモアベース――晴れ
「めったに天気が荒れないことで有名な、通称『ハレジマ』。なのに今、そこで嵐が吹き荒れている」
 クラム・ドグマ(黒い読書家・f03711)は神妙な面持ちで猟兵たちに話す。
 黒いローブを身に纏った青年。グリモアが浮く分厚い本を片手に持ったクラムは、本のページをめくりながら猟兵たちに話した。
「この異常気象には、コンキスタドールが関係している。どんなものかまでは、予知できなかったんだけどね」
 島の海賊団もそのことに気づいているらしい。だが彼らのユーベルコードでは、コンキスタドールには歯が立たないのだ。
「今はまだ異常気象に過ぎない。けどこのコンキスタドールを放っておけば、近いうちに海賊や島民を殺しかねないからね。事態は一刻を争うよ」
 海賊団は、コンキスタドールに対抗出来る力の持ち主を探している。海賊団に入り、彼らと共にコンキスタドールを倒すこと。それが、今回猟兵たちに与えられた任務だ。
「もちろん海賊団に入るのは今回限りだから、そこは安心してほしい」
 ただし、海賊団も戦力になる者を探している。彼らには何かしらの形で力を見せなければならないだろう。猟兵たちの力が認められれば、晴れて海賊団の仲間入りというわけだ。
「転移した先は嵐の中だ。みんな、気を付けてね」
 グリモアが強く光り、猟兵たちを包み込んだ。


くらげ屋
 初めまして。或いはお久しぶりです。くらげ屋です。
 さて、今回の舞台はハレジマ。嵐を起こしているコンキスタドールを倒していただきます。
 現在コンキスタドールの正体は不明。海賊団は使い物になりません。
 まずは海賊団の入団試験に挑んでいただきます。なお、海賊団は何かコンキスタドールのことを知っているかもしれませんね。

(注)
 くらげ屋はプレイングに記載が無くともアドリブや他のキャラクターとの絡みを行います。
 文字数が限られていますので、それらがOKだという方はその事を記載しなくても構いません。
 もしNGだという方はプレイングの最初に「×」と記載していただければそのようにリプレイを書きますので、お願いします(どちらかのみがNGだという方については「ア×」もしくは「か×」のようにお願いします)。

 長くなりましたが、以上になります。
 皆さんのご活躍を期待しています。
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第1章 日常 『海賊入試』

POW   :    腕っぷしを見せつける

SPD   :    操船技術の高さを見せる

WIZ   :    補給関連に強い所をみせる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

コミュニ・セラフ
ふぅむ、海賊団に入団するというのもまた面白いかもしれませんに。
この島に晴れを取り戻すために、参加してみましょうかに。

私が強みとするのはずばり力強さと水上歩行ですに。そして武器、今回使用するのはチェイン・ハンマー。防具は海蛇のスケイルアーマーを選択しますに。

力のオーラを纏い、
誰に負ける気もしないこの力で、このチェイン・ハンマーで砂浜をグラウンドクラッシャーし、敵対するコンキスタドールとやらに食らわせてやるという気概を見せますに。

気に入っていただけましたかに?

しかし、私の装備やもう1つのユーベルコードは海蛇に纏わるもの。戦闘中には誤解されぬといいのですがに。



「力のある者は本当に現れるのか……?」
 団員に説得されてなお納得出来ていない様子のジョン。落ち着かない様子の彼は、一人土砂降りの船外に出た。
 こんな天気だ。当然誰もいないだろう。そう思っていたジョンが目にしたのは、彼が出てくるのを待っていたかのように現れた、海蛇のスケイルアーマーを身に纏う一人の少女の姿だった。
「あ、あんたは……?」
「私はコミュニ・セラフ。海賊を募集していると聞いて駆けつけましたに」
 戸惑うジョンに爽やかな笑顔で返すコミュニ・セラフ(奪取の明星・f12530)。彼女の気持ちとしては「海賊団に入団するのも面白いかもしれない」というようなものだったが、今の状況では件のコンキスタドールを倒す力があればそれで良かった。
 ふむと小さく頷くジョンはコミュニに問いかける。
「今回の相手は一筋縄では行かん。事前にそれなりの力を示してもらわなくてはならんが?」
 お前にはそんな力があるのか。言外にそう尋ねるジョンに、コミュニは人の頭より大きなチェイン・ハンマーを軽々掲げてみせた。
「私が強みとするのはずばり力強さと水上歩行ですに。とはいえ、ここでその力を見せると船が危険ですに。少し離れましょうかに」
 コミュニの提案で船から離れた砂浜にやってきた二人。神妙な面持ちのジョンが見守る視線の先で、コミュニは静かにチェイン・ハンマーを構えた。瞬間、周囲の空気がピンと張り詰めた。
 ハンマーを大きく振り上げ、足元の砂に向かって一気に振り下ろす。ハンマーが地面に触れたと同時、雷鳴の如き轟音と共に地面が弾け飛ぶ。残ったのはクレーターのように歪な跡だけだった。
 なるほどこれは、先ほどの場所で行っていれば海賊船は粉々だっただろう。驚きを隠せないジョンに、コミュニは自信に満ちた表情を見せる。
「私は誰にも負ける気もしないこの力を、敵対するコンキスタドールとやらに食らわせてやりますに。気に入っていただけましたかに?」
 コミュニの言葉でやっと我に帰ったジョンは「あ、ああ……」と零した後、頭を掻き苦笑した。
「いや、参った。気に入ったよ。コンキスタドールの討伐を手伝ってくれ」
「もちろんですに!」
 笑って返すコミュニ。とはいえ、彼女の装備やもう一つのユーベルコードは海蛇に纏わるものだ。戦闘中には誤解されないと良いが。
 一抹の懸念を孕んだまま、二人は船に帰っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カーバンクル・スカルン
どうも、元気の良いセールスに惹かれて応募しました。

といいつつ、様子を伺いながら質問に答えていく。そして実技試験に入ったタイミングで面接官の後ろに忍ばせていた車輪を突入させて拘束、そこから少し四肢を引っ張ってあげて実力の差を見せつけましょう。

悪いね、今までの一部嘘。ここで大暴れしてるとか言うコンキスタドールの情報、教えてもらえる?

カナヅチに海の仕事は向かないのよ



「どうも、元気の良いセールスに惹かれて応募しました」
 そう告げて海賊たちの元にやってきたのはカーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)。穏やかな表情を顔に貼り付けた彼女に、ジョンは尋ねた。
「ほう。それで、嬢ちゃんはどんなことが出来るんだ?」
「そうですね……実は戦場に赴いた経験はあまりなのですが、訓練などで体は鍛えています。多少なりともお力添えは出来るかと思います」
「そうか……」
 カーバンクルの返答に考え込むジョン。この少女の力を見ておきたいが、覚醒者たる自分が直接相手をすれば彼女に怪我をさせてしまうかもしれない。それは互いに都合が悪いだろう。
「早速だがアンタの力を見せてもらいたい。ちょっと待ってろ。今ウチの団員を――」
 呼んでくるから。そう言いかけた彼を、カーバンクルは制した。
「いえ、船長さんで結構ですよ」
「え? いや、でもな……」
 戸惑うジョンに、カーバンクルは恥ずかしそうに頬を掻いて、
「私を心配した上でのお心遣いはありがたいのですが、船長さんの相手すら出来ずに彼のコンキスタドールと戦える訳ありませんからね」
「ふむ……」
 なるほど、彼女の言い分も一理ある。もともと自分たちでは敵わぬ相手と戦うために仲間を集めているのだ。自分すら倒せずに、どうして奴を倒せようか。
 納得した様子のジョン。ならばこちらも手加減は出来ないと、カーバンクルに向き合い気合を入れた。
「じゃあ始めようか」
「ええ、よろしくお願いします。……ところで」
 先ほどと異なり心の底から楽しそうな笑みを浮かべるカーバンクル。彼女の視線はしかし、ジョンを見てはいなかった。
「あまり、見た目で相手を判断しないことね!」
「何? ……うあぁ!」
 呆けた顔になった次の瞬間、ジョンの体は身動きが取れない状態にあった。
 この雨でなければ気づくことも出来ただろうか。ジョンの知らぬ間に背後にあったのは、暴力的な針がいくつも付いた巨大な車輪。そこから出たいくつもの鎖が、彼の体に巻き付き拘束していていたのだ。
 尚も状況が理解出来ないジョン。そんな彼に、カーバンクルはゆっくりと近づいて行った。
「悪いね、今までのは一部嘘。ここで暴れてるコンキスタドールの情報、教えてもらえる?」
「ぐあっ!」
 カーバンクルが首を傾げると同時、ジョンを拘束する鎖が彼の四肢を強引に引っ張る。体が引き千切れそうになる痛みに苦悶の声を上げたジョンは、息を絶え絶えにしながらペシペシと鎖を叩く。
「ぎ、ギブギブ! 降参だ!」
「コンキスタドールのこと、教えてよ」
「わ、分かったよ! 話すから、その前に放してくれ!」
 このままでは気を失いかねないジョンを見て、仕方ないと解放した。ぐったりした表情のジョンは、「えっと、コンキスタドールについてだったな」と話し始めた。
「奴はクジラのナリをした化け物だよ。馬鹿みたいにデカいし、平気で空を飛ぶ。更には雷すら落としやがる。奴に真向から立ち向かうのは命がけだ。逃げ出すなら今のうちだぞ」
 確かめるように尋ねるその声に、カーバンクルは「冗談」と一蹴した。
「船長さんが力不足な分、私がそのクジラを倒してあげるから。安心していいよ」
 大層楽しそうに口を歪めるカーバンクルに、ジョンは苦笑いで返す。そのまま二人は船内に入っていった。

 ――出航の時間だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ライトニングタイガー』

POW   :    雷の槍
【雷光を纏った大角】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    天使の抱擁
【帯電した羽根の竜巻】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    雷の絆
全身を【痛覚情報を共有する電磁波】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。

イラスト:イプシロン

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 海賊団と数人の猟兵たちを乗せた海賊船は、荒れ狂う海を渡っていた。
 進む度に雨風はひどくなり、波は一層高くなるばかりだ。クジラの化け物に向かう前に船が転覆するのではないかという不安が、団員の中に広がっていく。
 波がひと際高くなり、船内の人々がよろけた、その時。
 海賊船のすぐ横で、雷鳴が轟いた。
「な、なんだ!?」
 慌てて船内に出る一同。彼らの目に入ったのは、青白く電気を纏う、空飛ぶ無数のエビの姿だった。
「え、エビ!?」
「コンキスタドールはクジラじゃなかったのか!?」
 戸惑いの声を上げる団員に、ジョンは落ち着いた様子でその先を見やる。
「いや、本命はクジラの化け物だ。だがその前にこんな奴らがいたとしても、この海じゃ何ら不思議じゃねえよ」
 そして視線を海に向ける。エビたちはいつの間にか、海賊船を囲うように広がっていた。
 ハレジマの晴天を取り戻す戦いが、始まったのだ。
コミュニ・セラフ
ふぅむ、海産物が相手になるとはちょっと予想してなかったですに。とは言え、やることは単純ですに。叩いて潰してすり身にしてやりますに。エビに似つかわしく無いその天使の羽はちょっと気に食わないですし、むしり取ってやりますかに。

まずは、チェインハンマーに呪縛砥石を使用して呪わせますに。これにより、エビもどきに攻撃が当たれば回復しますに。このハンマーで船を壊すのもあれですに。一度、エビもどきを私に釣ってみますに。成功したらば海蛇のスケイルアーマーの効果によって海上に降り立ち、大声を上げながら反撃気味に捨て身の一撃を当てますに。まだ、エビもどきが向かってくるなら力のオーラを纏い、海上でUCを使用しますに!



「ふぅむ、海産物が相手になるとはちょっと予想してなかったですに」
 コミュニ・セラフ(奪取の明星・f12530)は海賊船の上から、空に浮かぶライトニングタイガーたちを見上げる。とはいえ、彼女のやることは単純だ。
「叩いて潰してすり身にしてやりますに。エビに似つかわしく無いその天使の羽はちょっと気に食わないですし」
 むしり取ってやりますかに。そう呟き、コミュニは不敵に笑った。
 自身のチェインハンマーに呪縛砥石を使用するコミュニ。そのままチェインハンマーをライトニングタイガーに向けて大きく振るった。
 雷鳴の如き轟音と共に強風がライトニングタイガーに襲う。これで倒れてくれるエビたちではないが、その注意はコミュニに向かった。
 青白い電光を纏った大角をコミュニ目掛け一直線に向かってくる数体のライトニングタイガー。それを見たコミュニは、占めたとばかりに走り出した。
「そのままこっちに来るに!」
 叫んだコミュニは、勢いのまま船から飛び降りる。動揺を見せる団員を他所に、コミュニはすっと海上に降り立った。これが彼女のスケイルアーマーに付与された「海蛇の加護」だ。
 地を駆けるように水面を走るコミュニは、彼女に向かうライトニングタイガーへ正面から、チェインハンマーの重たい一撃を振るった。
「やぁー!」
 大声を上げた彼女の一撃は、ライトニングタイガーたちを一纏めに粉々にした。細い稲妻を走らせながら嵐に消えてゆくそれらを見て、コミュニはふうと一息ついた。
「こんなものですかに……む?」
 何かの気配を感じ取ったコミュニ。振り返れば、彼女の背後を狙うように猛突進してくる一匹のライトニングタイガーの姿が目に入った。
「全く、しつこい奴ですに!」
 鋭く目を細めたコミュニ。自然と彼女の体から力のオーラが湧き出てくるのを感じた。
「これでどうですか、に!」
 無理のある体勢から放たれたチェインハンマーの攻撃は、先ほど同様ライトニングタイガーに直撃する。食らったライトニングタイガーは、粉となり海に沈んでいく。
 彼女の放った一撃が起こした衝撃波によって、波が一際高く上がる。それを横目に見つつ、ハンマーを肩に担いだコミュニは海賊船に帰っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カーバンクル・スカルン
うわぁお、ゴロゴロ言ってんねぇ。何? クジラの落とした雷でも纏ってるのかな? クジラに喰われる存在のくせに共存関係でも結んでいるの? ……まぁ、関係ないや一緒に叩き潰すのみですわ。

車輪を蹴り上げた後に指差して、空中にいる海老に向けて【出発しんこー!】で轢き殺すとしましょう。

負傷の度合いで動きが良くなるとか何とか知らないけどこちとら私の動きが追いつく限りは絶対必中じゃ、大人しく狩られなさいな!



「うわぁお、ゴロゴロ言ってんね」
 船のすぐ近くで絶えず響く雷鳴に眉をひそめるカーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)。その奥の、嵐の中心を見やりながら、カーバンクルはふむと顎に指を添える。
「何? クジラの落とした雷でも纏ってるのかな? クジラに喰われる存在のくせに共存関係でも結んでいるの?」
 小さく呟くカーバンクル。そこまで考えて、彼女は思考を放棄した。
「……まぁ、関係ないや。一緒に叩き潰すのみですわ」
 空を見上げ、カーバンクルはにやりと口を歪めた。
 先ほど船長を拘束した大きな車輪。戦場にあってより暴力的に見えるそれを、カーバンクルは力強く蹴り上げる。続けて船の上空を囲むライトニングタイガーに呼びかけるように、指先を向けた。
「車輪が発車します、ご注意ください!」
 同時、宙に浮いた車輪が猛スピードで回転を始めた。風雨すら切り裂く車輪は、回転をそのままにライトニングタイガーに向かっていく。ライトニングタイガー等も体から電気を放つが、抵抗空しく無残に裂かれていった。
 順調に攻撃していくカーバンクル。だがしばらくして、異変に気が付く。どうにもライトニングタイガーを倒していく度、奴らの電撃が強く、速くなっているのだ。比例するように奴らの動きが俊敏になっている。
 少しばかり攻撃が当たりにくくなっているように感じたカーバンクルだったが。
「まあでも、こちとら私の動きが追いつく限りは絶対必中じゃ! 大人しく狩られなさいな!」
 順調にライトニングタイガーへ車輪をぶつけていくカーバンクル。逃げるライトニングタイガーも追い詰め、彼女が満足するまで狩りは続いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』

年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?

下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も

アドリブ、連携歓迎



「電気を纏う空飛ぶエビ……なかなか興味深いわね」
 重い空を見上げ、小さく呟くバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)。蛇の尾をゆらりと揺らし、ふむとその双眸を細める。
「新しい毒……では無くて、薬の材料になるかもしれないわ。出来れば殻だけでも持って帰りたいところだけど」
 小さく微笑み、分かりやすく誤魔化したバジルは、自身のスーツケースを開いた。少しばかり悩んでから取り出したのは、一本のメスだった。
 バジルはメスの刃を自身の指先に突き立てる。薄く切れた指から流れた彼女の血液がメスに辿り着くと、それは金属製のメスに吸い込まれるように消えていった。
「毒を盛って毒で制す、なんてね」
 口端を釣り上げたバジル。鈍く赤色に染まったメスを握りしめ、長い尾を伸ばして空中のライトニングタイガーと目を合わせた。
 青白い雷光を纏う鋭利な角でバジルを貫かんと、ライトニングタイガーは猛スピードで向かってくる。胸を穿つかと思われたその攻撃を、バジルは小さく横に逸れることで華麗に避けて見せた。
 同時に、通り過ぎるライトニングタイガーの腹に彼女のメスを軽く添わせる。するとどうだろう。それは異臭を放つ煙を上げてどろりと溶けていった。
 すでに形を失ったそれを見向きもせず、バジルは次なる相手に向かう。次々やってくるライトニングタイガーの攻撃を必要最低限の動きで避け、並行してその体躯にメスを当てる。たちまち液状になるそれは、海に沈んでいった。
 やがてライトニングタイガーの攻撃が止まり、バジルは船の上に戻る。毒、もとい薬の材料を取ろうかと小瓶を取り出した彼女は辺りを見渡し「あら」と小さく声を上げた。
「全部溶かしてしまったら持って帰れないじゃない……失敗してしまったわ……」
 一匹くらいは残しておくのだったと、小瓶片手にがっくりと肩を落としたバジルだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、18歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


メルビレイ・アビス
わあ……海老だ!はじめて見た!
これ、確かおいしいんだよね?食べちゃってもいいかな?
え?急ぐからダメ?
えぇ……なら、いいや。邪魔だからぶっ潰しちゃえ

船から海に飛び込んでUC発動!!

波で揺れて不安なら僕が背負ってあげる

正面の敵はエコロケーションの『砲撃』でなぎ払うよ!
16mの鯨でも他の生き物を気絶させられるし、200m級の僕なら下手な大砲とくらべても射程も威力も段違いだよ!

真上の敵はほかの猟兵さんに対応してもらうとして、側面の敵はヒレと触手でまとめて叩き落としちゃえ。ヒレにも触手にも神経毒の毒針が仕込んであるからあたればもう動けないよ!

それじゃ、本命の鯨さんのところ行こっか
鯨さん、おいしいといいな



「わあ……海老だ! はじめて見た!」
 船から身を乗り出して目を煌めかせるメルビレイ・アビス(リヴァイアサン・プロト・f26826)。ライトニングタイガーを指さした彼は、「ねえねえ!」と振り返り尋ねた。
「これ、確かおいしいんだよね? 食べちゃってもいいかな?」
「そうね、とても美味しいわ」
 メルビレイの問いに答えたのは藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)だった。強風に揺れる青の髪を押さえる彼女は、困ったように眉を八の字にした。
「でも今は少し急がなきゃいけないから、これを食べるのは出来ないかな?」
「えぇ……なら、いいや」
 フグのように頬を膨らませるメルビレイ。それから彼は表情を一変。笑顔になった。
「邪魔だからぶっ潰しちゃえ」
 その瞳の奥には、無邪気さに隠れた鋭利なナニカがあった。
 軽快にジャンプして宙に身を投げたメルビレイ。その体が海に入ると同時に彼の姿は凶悪な怪物の姿に変わった。レヴィアタンメルビレイ。それが彼のもう一つの姿だった。
「お姉さん、もし波が揺れて不安なら僕が背負ってあげるよ!」
 メルビレイは船上に残る蒼夜を見上げ声をかけた。
 蒼夜は少し思考する。特段不安だということは無かったが、彼の協力があれば自身の戦いに活かせるような気がする。納得したように小さく頷いた。
「そうね。お願いしようかしら」
「いいよ! ヒレとか触手には毒があるから気を付けてね」
「分かったわ」
 軽やかに船から降りた蒼夜は毒に触れないよう注意してメルビレイの背に飛び乗る。しっかり乗ったのを確認してから、メルビレイは泳ぎ始めた。
「ねえ、あの辺りでジャンプ出来る?」
 泳ぐメルビレイに尋ねる蒼夜。何のことか分からない様子のメルビレイは首を傾げながら「うん、出来るよ?」と返した。
「じゃあ、すごく高くお願いね」
「分かった!」
 元気に返答したメルビレイの眼前に、大きな角を向けたライトニングタイガーが現れた。刀を構える蒼夜にメルビレイは「任せて!」と言い、そのまま喉を振るわせた。
 聞き取ることの出来ない高音は、その音波によって波を大きく揺らし、正面の敵を粉々にした。背に乗る蒼夜は思わず褒めちぎる。
「とっても強いのね。すごいわ!」
「へへっ、そうでしょ? じゃあ、そろそろジャンプするよ!」
 言うとメルビレイは飛沫を上げて高く跳ねた。それが最高地点に到達した時、蒼夜は彼の背からジャンプする。
「さあ、食らいなさい!」
 空高く舞う蒼夜は退魔刀を抜き、向かうライトニングタイガーを次々斬っていく。ある程度斬ったところで一度船上に降り立ち、再びの跳躍で空中を一掃した。
 彼女が空中で戦うのと同時、メルビレイは海中を泳ぎながら船の側面に浮遊するライトニングタイガーを触手やヒレで叩き落とす。神経毒に触れたライトニングタイガーたちは瞬く間にピクリともせず、海に沈んでいった。
 やがて周囲に一匹もいなくなり、二人は船の上に戻った。静かになった海を見やり、蒼夜はぽつりと呟く。
「あの海老たちはいなくなったけど……やっぱり、鯨を倒さなければ嵐は晴れないみたいね」
「それじゃ、本命の鯨さんのところ行こっか。鯨さん、おいしいといいな」
 いつの間にか近づいていた嵐の中心に、メルビレイは不敵な笑みを向けた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ケートゥス』

POW   :    カファルジドマの嵐
【電気伝導率の高い雨と雷】を降らせる事で、戦場全体が【雷を伴う大嵐】と同じ環境に変化する。[雷を伴う大嵐]に適応した者の行動成功率が上昇する。
SPD   :    バテン・カイトスの雷霆
自身の【周囲に漂う双つの極星】が輝く間、【翅の様な発電器官から放つ体内電流】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    ステラ・ミラの群れ
【不思議な色のヒトデの群れ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。

イラスト:麻宮アイラ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ルシル・フューラーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 いつの間にやら、雨風は一段と強く、立っているのもやっとな程になっていた。頭上で雷鳴が響く度、体の芯が震えるのが分かる。
 そんな中ジョンは一点を見つめる。その瞳の先には、宙に浮かぶ一体の巨大な鯨。あれが嵐の根源だ。
「近くで見るとバカみたいにデケェな……」
 こんな化け物に敵うのだろうか。そんな思考が頭をよぎるが、その思考を捨てるように首を横に振った。
 先ほどのライトニングタイガーとの戦いを見ていただろう。これほどまでに強い者たちが集まってくれたのだ。自分だけ悲観的になってどうするというのだ。
 船上の猟兵たちの方を向き、ジョンは大声を上げた。
「さあ、本命のコンキスタドールだ! 頼んだぞ!」
カーバンクル・スカルン
いやぁ、でっかいですねー。まあ、とりあえず安全圏から降りてきてもらいますか。

【ロープワーク】で鯨の体にフックを引っかけて思いっきり飛び上がって【電撃耐性】【激痛耐性】で雷雲を突破。下には撃ち落とせても上には撃てないでしょうからねぇ!

そうして勢いを殺さずに飛び続けて鯨のはるか上に陣取れたらそのまま重力に乗って、鯨に『通勤電車地獄』! 船の近くに投げ出して浮かせていた車輪に向かって墜落していく!

そしてそのまま車輪から伸ばした鎖で拘束して他の人達が一方的に殴る環境を作り出しましょう。安全圏から好き勝手暴れる時間は終わりだよコンキスタドール。


アリアケ・ヴィオレータ
成程、立派な雷鯨だ。
こりゃ漁(ト)りに行かない理由はねえよな、『不知火』
オレ一人で相手取るにゃ大きすぎるが、
何、他の奴らだっているしなんとかなるだろう。
つっても、迂闊に長物振り回して雷が飛んできちゃたまらねぇ。
ここは最近目覚めた『不知火』の力、試してみるか!
船上でできるだけ雷鯨に近い場所へ移動。
あれだけデカけりゃ、見逃すはずもないだろうぜ!

「灯せ不知火、我が先を妨げるものを焼き払え!」

風雨でも消えない火の玉を飛ばして攻撃。
『誘導弾』の如く『追跡』(オ)わせるのは
雷を放つ翅か周りに漂うあの極星だ!
あれが輝いてると雷が増えるような気がすんだよな。
落とせりゃこの雷もちっとは数が減るんじゃねえか?



「いやぁ、でっかいですねー」
 空高く浮遊するケートゥスを見上げ、カーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)は軽い口調で呟く。彼女の声に同調するようにアリアケ・ヴィオレータ(夜明けの漁り人・f26240)も頷いた。
「成程、立派な雷鯨だ。こりゃ漁(ト)りに行かない理由はねえよな、『不知火』」
「しらぬい? 私はカーバンクルよ」
 訝し気な顔で訂正するカーバンクルに、アリアケは自身の銛を指さす。
「違えよ、オレの銛の話だ」
 言えば納得したようで、カーバンクルは視線をケートゥスに戻した。
「まあとりあえず、アイツには安全圏から降りてきてもらいますか」
 船の近くに巨大な車輪を浮かせるカーバンクル。続けて手に持った鎖を上空に放り投げ、先のフックがケートゥスの体に引っかかったのを確認すると。
「はあぁ!」
 掛け声を発しながら強く地を蹴り上げた。凄まじい速度で飛び上がっていくカーバンクル。ケートゥスの目が小さく動き、その姿を確認すると、ハレジマに届くほどの大きな咆哮を上げた。
 途端にカーバンクルをピンポイントで雨が降り、雷が落ちる。彼女を殺さんとする勢いの電撃は、しかしカーバンクルには全く効いていなかった。
 やがてカーバンクルは雲を抜け、ケートゥスより上に辿り着いた。カーバンクルの上昇が止まり、同時に下降が始まる。重力を味方に付けた彼女はにやりと笑った。
「安全圏から好き勝手暴れる時間は終わりだよ、コンキスタドール」
 振り上げた右足をケートゥスに振り下ろしたカーバンクル。重い一撃を食らったケートゥスは、抵抗すら出来ず落ちていく。その巨体を待ち構えていたのは、先程カーバンクルが出した大きな車輪だった。
 ケートゥスの体躯が車輪に打ち付けられると同時、苦しそうな悲鳴を上げた。なお傷一つ無い車輪から放たれた何本もの鎖がその巨体を拘束する。身動き一つ取れなくなったそれを確認し、カーバンクルはアリアケに向かって叫んだ。
「今のうちよ!」
「ああ、分かった!」
 首肯で返したアリアケは、銛の先をケートゥスに向け、目を細める。ケートゥスは動いていない。だが奴の近くを浮遊する双つの極星は、未だ動きを止めず光を放っていた。
 どうにも、あれが輝いていると雷が増えるような気がする。そう考えたアリアケは。
「灯せ不知火、我が先を妨げるものを焼き払え!」
 瞬間、銛の先から巨大な炎が放たれた。猛烈な風雨の中でも消える気配のないそれはケートゥスの極星へ一直線に飛んでいく。勢いを殺すこと無く炎は極星の一つを包み込んだ。
 ガラスの割れるような音と共に極星は砕け散った。一つになった極星はその速度を落とし、ケートゥスの周りを回る。
 雷鳴が小さくなり、雨が弱まった気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

卜部・沙那(サポート)
★設定
星を掲げて変身する、所謂「魔法少女」です。

皆の笑顔の為に、弱きを助け強きを挫く、
正義のヒロイン(自称はしません)として、
悪者を頑張ってやっつけます!

★戦闘
「絶対、負けないよっ!皆の笑顔の為だもの!」
「えーいっ!」「とりゃー!」
「いっくよー、必殺・昴六連星(すばるむづらぼし)(等々、星の名前が入ったなんか適当な必殺技名)っ!」

星々をお供に宙を駆け、
星の光を纏った剣で攻め、星型のバリアで守り戦います。
最後はその場で閃いた必殺技をどかんと発動!
(大体凄い光る凄い斬撃です)

苦戦はしても、Hな目とか、酷い目には絶対に遭わせたくないです。

後はおまかせ、連携等も諸々歓迎!
以上、よろしくお願いします!


リスティ・フェルドール(サポート)
援護・治療・盾役として参加いたします。最優先は自分を含む仲間全員の生存と帰還。成功の立役者ではなく、命の守り人として最悪の結果を回避できれば、それ以上に望むことはありません。

真剣な雰囲気は邪魔をせず、仲間同士の険悪な雰囲気はあえて朗らかに。チームワークが生存率を上げる一番の方法として行動します。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはマスター様におまかせいたします。よろしくおねがいします!



「今ならあのクジラを倒せるかも!」
 必死に拘束から逃れようとするケートゥスを見て、卜部・沙那(星剣士・f19459)は明るい声を上げる。止めを刺そうと剣をケートゥスに向けた沙那は、一瞬動きを止める。
「また雷が……!」
 沙那の戦意を感じ取ったのだろうか。激しく体を動かすケートゥスの周りから稲妻が走り、風雨も激しくなった。
 沙那のバリアでもこれだけの悪天候を防げるとは思えない。どうやってあの巨体に攻撃を当てようか。悩む沙那に声をかけたのはリスティ・フェルドール(想蒼月下の獣遣い・f00002)だった。
「僕の友達を連れていくと良いですよ。あなたを奴の元まで案内してくれるはずです」
「え? 友達?」
 リスティの言葉に首を傾げる沙那。彼女の前にいるのはリスティだけで、彼の友達らしき影は無かった。
 戸惑う沙那を他所に、リスティは小さく目をつむる。
「さあ出ておいで。力を貸してちょうだい」
 呟くリスティの前に現れたのは、綺麗な毛並みをした一匹の猫。肩に乗った猫に、リスティは小さく語りかける。
「彼女をあのクジラまで案内してくれるかい?」
 尋ねれば、猫はこくりと頷く。ひょいと沙那の肩に乗り移った猫は、「早く行こう」とでも言うように首を動かした。
「気を付けてくださいね。何かあれば船の上から援護します」
「うん、ありがとう!」
 リスティにお礼を述べた沙那は、肩に猫を乗せたまま船から飛び上がる。光る星々を散らしながら宙を駆けていった。
 肩に乗った猫は首を動かし、それに従って沙那は位置を変える。そうすることでほとんどの雷は避けることが出来、またそれで残った攻撃くらいであれば彼女のバリアで防ぐ事が出来た。
「さあ、覚悟なさい! ……なっ!」
 彼女が剣を振り上げたその時、ケートゥスはついに鎖を引き千切り拘束から逃れた。大きく咆哮を上げるその瞳が沙那を捉えた時。
「させません!」
 船から大きな槍を投げたリスティ。流星のごとく放たれた槍はケートゥスの体に深々と突き刺さり、その一瞬ケートゥスは呻き動きを止めた。
 その隙に、沙那はもう一度剣を構える。目がつぶれる程の光を放つ剣を振り上げ、沙那は叫んだ。
「いくよ! 必殺・流星一閃!」
 振り下ろされた剣から放たれた大きな斬撃は、ケートゥスの背に直撃する。一つ声を上げぐったりしたそれを背に、沙那は船に戻った。
「お疲れさまでした」
「ありがとう。あなたのお友達のおかげだよ」
 沙那の言葉に頷くリスティ。彼の元に戻った猫を一つ撫で、リスティはその奥に目をやる。
「ですが、まだ終わっていないようですね」
 ケートゥスは最後の力をふり絞るように、大きく咆哮をあげた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

蛇塚・レモン(サポート)
いつも元気で優しく、快活な性格
その身に蛇神を宿す19歳の娘
霊能力と保有する技能及びアイテムを駆使して事件解決を試みます

普段の口調は語尾に『っ』を多用します

時々「蛇神オロチヒメ(裏人格)」ですが老人口調NG
UCで召喚されると巨大な白蛇として顕在化

戦闘スタイル
召喚術士だけど前衛役も出来るパワーファイター
武器は蛇腹剣と指鉄砲から放つオーラガン
基本的に脳筋だけど、左目の蛇神の眼力の催眠術で敵に幻覚を見せたりUCで行動不能に陥らせたり絡め手も得意

多少の怪我は厭わず積極的に行動
また、例え依頼の成功のためでも、他の猟兵に迷惑をかけたり、公序良俗に反する行動はしません
あとはお任せ
よろしくおねがいします!



「さあ、最後の勝負と行こうよっ!」
 船上に立った蛇塚・レモン(白き蛇神オロチヒメの黄金に輝く愛娘・f05152)は力強く口にする。それは遠くのケートゥスに向けた言葉か、或いは自らの中に眠るもう一人の己に向けた言葉か。
 両手を組み、静かに目を閉じたレモンは、小さく呟いた。
「憑装(ソウルユニゾン)、蛇塚シロオロチ神楽。お願い蛇神様、あたいと一緒に踊って……」
 念じたレモンの体が淡い光に包まれる。やがてレモンの後ろに、彼女を守る様に蛇神の姿が現れた。
 白蛇神降ろしの巫女になったレモン。片手に持った神具を一つ揺らせば、澄んだ音が海に響く。同時、その先から放たれた衝撃波がケートゥスに届き、爆ぜた。苦悶の声を上げるケートゥスを他所に一つ、また一つと神楽を舞いつつ鈴を鳴らすレモン。しかしその顔は神楽を舞う度苦しそうになっていった。
 苦痛の表情を浮かべるレモン。ケートゥスも最後の足掻きとでもいうように体を震わせる。
 途端、ケートゥスから数体のヒトデが飛んできた。異常に鋭利なその先でレモンを切り裂かんとするのを見て、彼女も大きく神楽を舞った。
「これで終わりだよっ!」
 シャラン。一際大きく澄んだ音が響き渡る。海だけでなく島にまで届く程の音色。
 そこから放たれた衝撃波は、凄まじい威力でヒトデ諸共ケートゥスを消し飛ばした。

 ケートゥスの姿が消えると、雷は消え、雲は去って行った。久しぶりの日差しに目を細め、ジョンは船上に佇んでいた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年05月04日


挿絵イラスト