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邪神復活を阻止しろ!

#UDCアース

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#UDCアース


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「――ひとりだからって、なんだってんだよ」
 真夜中、少年は公園で適当な小石を蹴り飛ばした。
 学ランの襟元を崩し、髪も茶髪に染めている。素行がいいとはとても言えない。
 両親は海外赴任、叔母の家に居候。関係がいいとは言えず、どうにも居場所がない。そんな環境が彼に影響しているのか。
「俺が消えたところで、気にもしねえんだろう」
 そんなことを呟いた直後、突然彼の視界が真っ暗に染まり、口元を何かで覆われたと思えば意識が遠のいた。

●概要
 高瀬・幾哉(ヤドリガミの陰陽師・f05681)は、集まってくる猟兵たちに向けて声をかける。
「皆、聞いてくれるかな。UDCアースで邪神の復活の予兆が確認されたんだよ」
 今回の最終目的は邪神復活の阻止。阻止できたとしても、不完全な邪神が復活することがある。そうなった場合、その邪神を倒すことが最終目的となる。
「最初の手掛かりは、誘拐事件の捜査だ」
 捜索願が出されにくそうな人物、不良少年少女、ホームレスなどを狙った邪神教団による誘拐事件。
 人知れず行方が分からなくても、誰にも気づかれず、どこかへ連れ去られてしまう。
 足で情報を集めたり、被害者に関わりある人に話を聞いたり、被害者が殺される前に見つけだし、邪神復活に関連する手がかりを見つけること。
「俺が分かっているのは、次の標的がこの子ってことだね」
 幾哉は標的になっているらしい少年の写真と、簡単な詳細が書かれた用紙を配る。高校生だろうか、不良少年といった雰囲気だ。幾哉は猟兵たちの顔を見回し、猟兵たちを送り出す準備を始める。
「場所は日本だ、皆がんばろう!」


宮下あおい
 閲覧ありがとうございます。
 宜しくお願いいたします。

 少し予定が入った時は、マスターページの自己紹介部分で追記しております。
 プレイング投稿のタイミング等々で気になりましたら、御覧いただければと思います。

 1作目の「みかんを守れ!」も宜しくお願いいたします。
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第1章 冒険 『人知れずに消える者』

POW   :    しらみつぶしに聞き込みをして目撃者を探すなど、足で情報を集める

SPD   :    被害者に関わりのありそうな人物、団体に当たりをつけて調査を行い、情報を集める

WIZ   :    被害者に似た境遇を装い、接触してくる人物から情報を集める

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

政木・朱鞠
ふ~ん…環境に流されてる状況に拗ねて自分の大事さを忘れちゃっているのかな?
敵の思惑を阻止するのは大事だけど…私は被害者くんを一刻も早く見つけて、居場所にはなれないけど止まり木として甘やかしで絶望を和らげてあげたいかな。

【SPD】
まずは敵を知ることかな…被害者のわずかな情報でも組み合わせれば大きなヒントになるはずだから、学校の知り合いや目撃者とか若いお兄さんたちを甘やかしで誘惑しながら…うわさの類もふくめて聞き込みをするよ。
これは杞憂で済んじゃうかもしれないけど…うっかり強奪の最中のターゲットの目に止まって出くわす可能性も考えられるから一応『咎力封じ』を活性化して戦闘になった時の拘束に備えるよ。



 政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)は、ある高校の門前にいた。
 時刻は夕方、そろそろ学生たちが帰るころだ。
 例の誘拐事件で、グリモア猟兵から渡された資料にあった学校。楽しそうな会話や笑い声があちこちから聞こえ始めた。
「ほら、この間のお店行った?」
「マジで!? あいつと付き合ってんの!?」
「あなたたち、少しいいかしら?」
 朱鞠が呼び止めたのは、3人で下校中の女子高校生だ。
「え、何ですか?」
「最近この辺りである誘拐事件について調べてるのよ。この子について、何か知らないかな?」
 朱鞠は少年の写真を少女たちに見せる。互いに顔を見合わせた後、真ん中にいた少女から話し始めた。
「数日前にいなくなった子じゃない?」
「あー、隣のクラスの!」
「そんな喋ったことないけど、あの子がよく居た場所はいくつか知ってるよ」
 そういって少女は己のスマートフォンで地図を出し、数か所の場所を指し示す。現場となった公園はもちろん、コンビニ、スーパー、ファミレス、よく歩いているのを見た商店街などだ。
「そう、ありがとう。参考になったわ」
 被害者の少年の行動範囲を巡ってみるのも何か手がかりが出るかもしれない。
 朱鞠はもう少し話が聞けないかと、他の学生たちへ顔を向けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

阿紫花・スミコ
「あれがターゲットかな?」
まずは、予知された被害男性の身元を探る。
できることなら、遠巻きに追跡をしてみる。ボクの服装ならこの世界でもそう浮いたりはしないだろうからね。
(追跡、情報収集、コミュ力、視力)
事件に遭遇してもあせらない、できれば敵の後をつけ、本拠地を探れればいいんだけど。
(ダッシュ、ジャンプ、追跡、情報収集)



「あー……もう誘拐された後だったか」
 阿紫花・スミコ(人間の人形遣い・f02237)は、高校の近くのコンビニで売られている新聞を広げた。
 暖房が効いた店内は暖かく、中華まんやおでんも並び、レジの近くでは良い匂いが漂っていた。
 例の少年の写真が載っており、これまでの誘拐事件についても簡単に載っている。しかし捜索願いが出されにくい人間のため記事も小さい。
 猟兵とて万能とは言いがたい。タイミングが合わず、間に合わないこともないわけではない。
「なによりも彼を生きて助けだす――それが一番だね」
 スミコは情報のひとつにと、その新聞を買いコンビニから出る。高校の門前へ視線を向けると、他の猟兵も聞き込み調査しているようだ。
 店から出れば、一転冷たい冬の風が吹いている。枯葉がカラカラと音を立てた。
「ボクは彼の家のほうを調べてみようかな」
 被害者の少年の身元から、何か手がかりを得られないだろうか。
 スミコは少年の家へ向かい始めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

赭嶺・澪
【POW】しらみつぶしに聞き込みをして目撃者を探すなど、足で情報を集める
私は技能【情報収集】を使いながら現場で聞き込みを行うわ。
付近の店を回ってみて、勧誘・ナンパされている女性の目撃情報を聞き出しましょう。

店の人の他にも、外でビラ配りやティッシュ配りをしている人がいればその人にも聞いてみましょう。
外にいるなら、もしかしたらその現場を見ているかもしれないしね。

それでだめなら通行人に聞いてみましょう。
出来るだけ現場に何回も来てそうな人がいいわね。

集めた情報を総合して、犯人像を出すわ。
出来たらその情報を他の猟兵達にも伝えましょう。



 赭嶺・澪(バレットレイヴン・f03071)は、被害者の少年が誘拐された現場付近で聞き込みをしている。
 犯行時刻は夜中。目撃者という意味ではなかなか難しいだろう。
 最近新しいお店がオープンしたって話があるが、それなら知らぬ人間がこの辺りを出歩くこともあるだろう。
 新しい店というのが、現場に近い大通りにある。そこへ向かう途中だ。
「やあ、君、可愛いね。どこへ行くのかな?」
 澪の視界に入ったのは、髪が茶髪でアクセサリーをつけた明らかにチャラい雰囲気のナンパ男が2人。
 無視して横をすり抜けようとしたが、澪は男に肩を掴まれる。
「スルー? つれないなぁ。おにいさんと遊んでよ」
 2人とも男の服装に特別変わったものはない。何かの客引きといった類でもなさそうだ。
 無言でその手を振り払うが、澪の前に回り込まれた。相手は一般人、力技に出るのはできるだけ控えたい。しかしあまりにもしつこいのも考えものだ。
 手を振り払ったり、横をすり抜けようとしてみるが、1対2だからか上手くいかない。
 そんな押し問答を続けて、20分ほど経った頃。
「――いい加減にしてくれる?」
 ひとりの男の腕をとり、そのまま近くの建物の壁へと押し付ける。
 男女の体格差や年齢差はあれど、やはり猟兵。いざという時の対処は格段に上だ。
「アンタたちと遊んでる暇はないの。それとも最近の誘拐事件について、何か知ってるの?」
「いててててっ! 誘拐事件って、あれ、だろ。あの店が出来てから……離してくれって」
「占い屋だろ、確か」
 もうひとりの男は、澪の迫力に完全に負けて動けなくなっていた。
 捕まえた男を放り出すようにして離す。
「知ってること、全部話してもらうわ」
 他の猟兵も調査しているはずだ。ある程度情報を集めたら、皆と共有すべきだろう。そう考えながら澪は、男2人を問い詰めるのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ニコライ・ヤマモト
【SPD】ホームレスに情報を聞く
子供の被害を考えると対応は早いほうが良い。
寝床や食事の確保の問題で、同じ仲間の縄張りや動向、街の危険な場所の把握をしているのは彼らだろう。

食料や飲み物と交換で目撃情報を聞き出す。怪我人病人には「医術」で手を貸そう。
邪魔して悪いな、誘拐事件についてだが…ここで行方不明者は出たか?
普段行かないような場所へ行くとか、誰かと会う約束は? 見慣れない奴が出入りしていないか。…例えば占い師。
適当な供述や何か隠している奴には、悪いが銃を突きつけて静かに「恫喝」。
然るべき組織(UDC)による捜査だ。優秀な情報提供者や正直者には多少支援をしても良いが、そうでない者は。…分かるな。



 ニコライ・ヤマモト(郷愁・f11619)は、ホームレスが集まっているある橋の下へ辿りつく。
 数人がそれぞれダンボールで囲いを作り、レジャーシートなどを使い、簡易的な家のようなものを作っている。
 橋の下で雨風は防げるとはいえ、冬真っただ中。ダンボールの家では、風の冷たさも堪えることだろう。
 そこから出てきた中年の男性に、ニコライは歩み寄る。
「邪魔して悪いな、ここ最近の誘拐事件について聞きたい。……ここで行方不明者は出たか?」
 ニコライはそっと温かい飲み物と食料が入ったコンビニの袋を差し出した。
 最初こそ訝しげに見ていたが、男はコンビニの袋を見れば視線を対岸へとやった。
「――俺が知ってる限り、ここらではいねえな。対岸にいるやつがひとり、仕事始めたとかでその時に見かけないやつは来たが……」
 男の話では、対岸のホームレスの青年がサラリーマン風の男と一緒に出ていったという。誘拐事件と関わりがあるのか、それとも本当に仕事を見つけてホームレス生活から脱したのか。
「確か……フォールンとかって店だったかな。何やってるのかは知らないが、最近オープンしたばかりらしいから探しやすいだろ」
「そうか、助かった。向こうにいる連中にも少し話を聞くとしよう」
 ニコライは男性に礼を告げ、橋を渡り対岸へ向かった。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠
【WIZ】敵への接触
学生への聞き込みの外堀を埋めるため自分を囮にして情報を固めていこうかな。。
そうね…攫われた子が居るから直接的な動きは控えていけど、孤独を感じている人を生贄として選んでいるみたいだし『彼氏と上手くいかない女子』を装って敵関係者を釣る様に行動するよ。
ギリギリまで使わないようにしたいけど…逃げるブラフとして『フォックスファイア』を用意しておきたいかな。

あからさまに行動して目立てれば、もしかするといきなり釣られてくれるかもしれないけどターゲットが猟兵の介入にノーマークとは限らないって考えが捨てきれない所がちょっと不安要素かも…。



 朱鞠は学校での聞き込みを終え、次の手に移っていた。
 スマートフォンを片手に、朱鞠は深く息を吐く。
「――どうしてこうもすれ違っちゃうのかしら」
 スマートフォンの画面に映るのは、少し年上の男性の画像。もちろん、適当にネット上で拾ってきたものだが、ここで少し芝居を打つくらいにはちょうどいい。
 彼氏と上手くいかない。それは年頃の女子であれば、やはりどこか寂しさや孤独を感じるものだ。
 行方不明になった少年がよく通っていた道や店、あるいは周辺で人気の少ない通りを選んで歩いたり店へ入ったり。その最中も時々スマホを見やり、何かメッセージを送るような仕草をして、着信がないかを再々チェックする。
 コンビニ、スーパー、現場となった公園、怪しまれないように違う場所や店へ入る。
 大通りから少し外れた脇道では人も少ない。
「お嬢さん、何か困っているようだね。こんなお店は知ってるかな?」
 後方から声をかけてきたのはスーツを着た青年。人好きのする笑みを浮かべ、1枚のチラシを差し出してくる。
「――何これ?」
「オープンしたばかりの占い専門店、フォールンだよ。恋の悩みから人生相談、失せもの探しまで。きっとお嬢さんの役に立つお話ができるはずだよ」
 朱鞠は差し出されたチラシと青年の顔を交互に見やる。
「恋の、悩み? 本当?」
 何も知らないフリを通す。猟兵だとバレないように動作ひとつに注意を払いつつ、朱鞠は首を傾げた。
 青年は朱鞠の肩に手を回し、ごく自然に誘導しようとする。
「ものは試し、初回無料だし、案内するよ」
「え、でも……」
 困惑するような素振りを見せながらも、足は青年に促されるまま。
 ひとまずは接触成功。次の段階は隙を見て他の猟兵に連絡しつつ、どこまで情報を引き出せるかである。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラザロ・マリーノ
【SPD】
まずは、マスカレイド・マスクでUDCアースによくいる人間に変装するぜ。
外見を気にする必要はないんだが、幻影で見えなくなった尻尾は脅かすのに使えるからな。まあ、必要なけりゃそれでいいんだが。

俺は、被害少年の身辺を探ってみるか。
ホームレスはまだしも、不良だからって子供が行方不明になって家族が気にしないとは限らねえ。
ターゲット選びのために、身内や本人に接触して情報収集してたかもな。
とりあえず、彼の叔母さん含めて身近にいる人間に話を聞いてみるか。
その辺から何か見つかるといいんだが。


張・小龍
「邪神が日本で復活と聞いては捨て置けませんね。世界は違えど日本は父の祖国です。止めて見せますよ!」

しらみつぶしに聞き込みをして回ることにしましょう。
探偵事務所に所属しているものの、やっていることは基本的に雑用と戦闘要員ですからね。あまり捜査は得意ではないのです。

実家でかつて仕込まれた礼儀作法で相手を不快にさせないように心掛け、正面から色々な人に噂話などを含めて聞いて回ります。

日本の年間の行方不明者は膨大な数です。
警察では手が足りていないのが現状。
そんな時にこそうちの探偵事務所のような存在が役に立つのですよ!
ヴァレンタイン探偵事務所をよろしくお願いします!



 街中を駆けまわる猟兵たちは、それぞれの情報を共有し、あちこちで話に出た占い屋にやはり行き当る。
「占い? ああ、娘が何か言ってたわね。あの子がいなくなったことと何か関係あるの?」
 ラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)は、被害者の身内に話を聞くうちに行き当ったのは、やはり例の占い屋。
 ドラゴニアンであるラザロは、マスカレイド・マスクで全身を幻影で覆い、人間に変装している。例の占い屋へ向かう途中、ラザロは張・小龍(飛竜子・f03926)を見かけた。
 人気のない脇道にぽつりとある広場。広場といっても、草花は自然に任せるまま生え、荒れ地といってもいい。例の占い屋もそう遠くない場所だ。
「お、あんたは確か……」
「ラザロさんでしたね。小龍です。ちょうどよかった、これを見てください」
 小龍は振り向くと、ラザロへと手招きをする。
 ラザロが草花をかき分け、小龍へと歩み寄った。
 ――血の匂い。
「なんだこりゃ……!?」
 ラザロは思わず足を引いた。血溜まり、これは明らかに何かがあった後。
 草むらへ入らなければ、外から見えない。人通りもないここなら、何かあったとしても確かに見つかりにくい。
「僕は聞き込みの途中で見つけたんですが……行方不明者と例の占い屋、それにこの血溜まり……偶然とも思えませんね」
「関係があるとすりゃ、人間の臓器や血を使ってるのか……だとすれば――」
 既に行方不明者も亡くなっている可能性がある。
 邪神復活に関係があるのか。それとも別の事件か。
 関係があるのなら、これは人間を生贄にしているということだろうか。
「そうであるなら、なおさら、世界は違えど日本は父の祖国です。止めてみせますよ!」
「ああ、そうだな。あの少年も死んじまう前に助けてやれるもんなら、そうしてえな」
 小龍はヴァレンタイン探偵事務所に所属しており、普段は雑用と戦闘要員だ。
 人の臓器や血を使っての邪神復活。だれかが殺される前に止められれば、邪神復活も阻止できるはずだ。
 怪しいのは、やはりあの占い屋『フォールン』だ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 冒険 『邪悪な占い師を追え』

POW   :    占い師に会う、悩み相談をする

SPD   :    占い師を追跡して行動を調べる

WIZ   :    祭具の出所を調べる、ばら撒かれた祭具の回収

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

張・小龍
「まずはお顔を拝見と行きましょう。一体どのような占いをしてもらえるのでしょうか?」

ボクはちょっと生まれが特殊でして、父と母が身分違いの恋というやつで籍を入れていないのです。
周りと違う家庭事情に悩んだこともありました。
まあ今ではあまり気にしていないのですが。

占い師さんに相談をするにはちょうどいい題材かと思うのでそれを方便として様子見に行ってみましょう。

この店で失踪したわけではなさそうなので、どこかに誘導されるのでしょうか?
占い師さんの挙動には気を配りつつ、可能であれば失踪者の話にも誘導したいですね。

真の姿は竜なので、なると大変なことになってしまうので解放はしませんよ!



「まずはお顔を拝見と行きましょう。一体どのような占いをしてもらえるのでしょうか?」
 小龍は例の占い屋を訪れた。店の前の看板を見ると、水晶を使う独自の占術らしい。
 建物の外観はお洒落なカフェを思わせる。入りやすい雰囲気を作っており、特別怪しい気配は感じられない。
 待合室では、邪魔をしない程度に流れるジャズの音楽。お守りやパワーストーンなどが飾られ、販売されていた。
 案内役らしい青年の後をついていけば、少し薄暗い小部屋に通される。心地よい甘い香りはアロマだろうか。
 丸いテーブルの上には大きな水晶。顔こそ隠していないが黒いドレスを着用した女性が側に立っている。
「あら、かわいいお客様だこと。どうぞ、お座りになって」
「ありがとうございます」
「今日はどういうご相談かしら?」
 小龍は己の両親のことをぽつぽつと話し始めた。身分違いのために籍を入れていないこと。普通の家庭とは少し違う環境に、やはり最初は悩んだものだ。
 ――もっとも今ではさほど気にしておらず、今回の調査のための方便である。
 勧められるままにテーブルの前の椅子に座り、女性の言動に注意を払いながら、話を進めるが特別怪しいところは見受けられない。
 女性も親身に頷くような仕草を見せる。
「……あ、れ……?」
 意識が遠のく。瞼が重くなる。
「そう、あなたも大変だったわね。大丈夫よ、すぐに楽になるわ――」
 そこで小龍の意識は途切れた。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠
【POW】で行動
懐に入り込むには相手にとって有益の存在として見せないといけないよね。
この世界では黒ギャルっていうのかな?ちょっと尻軽な感じの子に【変装】して占い師に「彼氏との関係の悩み」を相談するよ。
所々で漠然とした疎外感を感じている様に「消えちゃいたくなる」と発言して被害者と同じような境遇を装うよ。

邪教の使徒達がどういう能力を持っているかわからないのが不安要素だけど、ちょっとした所作で警戒されて正体がバレると困るから今回はユーベルコードを使用しない様にしようかな…。


ラザロ・マリーノ
【SPD】
占い師か…悩みや迷いを抱えてる奴が、勝手に飛び込んできてアレコレ話してくれるんだから、確かにカモを探すにゃうってつけだな。

引き続き、マスカレイド・マスクで【目立たない】人間に【変装】。
【忍び足】で占い師を【追跡】するぜ。

追跡中は歩く姿や足音に不自然なところがないか探っておく。
俺みたいに外見を偽装してるなら、人間以上の感覚器官をもっててもおかしくねえ。
もしそうだったら、少し距離をあけて尾行するぜ。

※アドリブ・連携歓迎



 小龍が占い屋に入って、1時間ほど後のこと。
 ラザロは占い屋の裏口へと回る。もちろん、怪しまれないように見張る場所に建物の影へと入った。マスカレイド・マスクで変装し、姿格好も目立たないようにしてある。ここ店の裏口にあたるため、道幅も表に比べたらそう広くない脇道だ。
「出入口は表とこの裏口……妙な仕掛けや窓から出入りしてるでもなきゃ、ここで見張ってりゃなんか出てくると思うんだが……」
 朱鞠も先ほど、店へと入った。中で乱闘騒ぎにでもなったなら、助けに入ることも考えなければならないが、今のところそんな様子はない。
 一方、朱鞠はいわゆる黒ギャルの変装をして、店内へと入る。
 色黒でメイクをし、露出の多い服、髪も金髪とまさによくある黒ギャルの格好。通された小部屋では、やはりテーブルの上に水晶があり、側では黒のドレスを着た女性が立っている。
 促されるままに椅子へ座り、朱鞠は話を始めた。
「彼氏と関係が上手く行かなくて……家族や友達ともなかなかかみ合わないというか、疎外感? ここにいていいのかなって思う時が多くて」
 もちろん、今回の調査のための、方便である。
 周囲に疑われないように所作に気をつけながら、時折目を伏せてみたり、戸惑うような表情をしてみたりと、朱鞠はそれらしく振舞う。
 女性はそれを穏やかな笑みで、ゆっくりと頷きながら親身になって聞いている。
「あなたくらいの年頃には、思うことも多くて大変よね。だいじょうぶよ、必ず解決策はあるわ」
「喧嘩ばっかで、ちょっとしたことで大騒ぎしちゃって。あたしって本当、何やってもダメだなってなっちゃうんだ」
「分かるわ。でもこの先なんて、あなた次第でなんとでも変わるものよ。――ええ、なんとでも、ね」
 ふいに朱鞠の意識が遠のく。瞼が重く、視界が暗転する。そのままテーブルに寄りかかるように姿勢を崩してしまった。
 女性が視線で合図をすると、隅で控えていた男が朱鞠を抱える。
 裏口近くで見張っていたラザロの視界に、人ひとりが入るような大きな布袋をそれぞれ抱えた男2人が見えた。
 道を抜けた先に大きな白いバンが止まった。
「チッ、車で移動かよ!!」
 布袋を車へ積み、男たちも乗り込む。車のドアを閉めた。
 ラザロは駆け出す。せめて車のナンバーくらい覚えることができれば、打つ手はまだある。
 咄嗟に取り出した己のスマートフォンで、カメラを起動し、走り出した白いバンを撮影した。
「――よし、映ってるな!」
 自分の記憶と照らし合わせれば充分だ。
 このナンバーを猟兵の皆に知らせ、調べていけば辿り着けるはずだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミーヤ・ロロルド
教えてもらった白いバン、発見にゃ!!
引き続き、追跡するにゃー!!

持ち前のSPD使用!
【野生の勘】【追跡】【視力】でしっかりマーク! 【ジャンプ】【早業】も使って、追いかけるにゃ!!

どこにたどり着くのか、しっかり見極めるのにゃ。
場所が分かったら、すぐに仲間に知らせるにゃよ。
ついでに、バンに【時間稼ぎ】として、タイヤをパンクさせておくにゃんね。
相手が攻撃してきたら、問答無用で、ガジェットショータイムにゃ!!

誘惑されそうなの(美味しそうな食べ物屋さん)がいっぱい立ちはだかるけれど、今日は我慢なのにゃ!! 終わった後に美味しくいただくために、しっかりとバンの行き先を見つけて調べるにゃんよ!!



 ミーヤ・ロロルド(人狼のガジェッティア・f13185)は、仲間たちから回ってきた情報と目の前を走る車を確認していた。
「白いバン……発見にゃ!」
 目の前といっても、道路を走る車とそれをミーヤが雑居ビルの上から見下ろす形になっている。
 他にも入っている情報としては、仲間がひとり捕まっているという。仲間が内部にいるなら、あるいは誘拐された人たちも無事助け出せる確率があがるだろう。
「ううっ……それにしても美味しそうな食べ物屋さんがいっぱいだにゃん。この事件が解決したら、食べにくるのもいいにゃん」
 クレープ、ケーキ、唐揚げ、うどん、パン、ひとつひとつあげていけば沢山ある。
 ちらりと視界の端で店の名前や目印になりそうな建物を確認してしまう。
「……――あ! しまったにゃん!」
 バンが角を曲がったのだ。ミーヤが慌てて、ビルからビルへと飛び後を追う。
「よ、よかった。間に合ったにゃん……」
 どうにか追いついたミーヤは、皆に知らせるべく、携帯を取り出した。
 この先は倉庫が立ち並ぶ一角。
『みんな、白いバンは倉庫街へ向かってるにゃん!』
 素早くメッセージを打ち、送信。ミーヤは再びバンの追跡に意識を向けた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

茜谷・ひびき(サポート)
『燃やして喰らう。ただそれだけでいいんだよ』
人間のグールドライバー × ブレイズキャリバー
年齢 17歳 男
外見 170.9cm 漆黒の瞳 黒髪 色黒の肌
特徴 右手に傷跡 大人びている 静かな場所が好き 図書館が好き 実は花が好き
口調 普段(俺、あんた、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )
偉い人には 丁寧(俺、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)



リリィ・オディビエント(サポート)
『騎士は守る相手を選ばない。この手の届く全てを守るよ』
キマイラの黒騎士 × パラディン
年齢 17歳 女
外見 156cm 赤い瞳 金髪 色白の肌
特徴 月が好き ストイック 自信に溢れた表情 騎士道精神 実は世間知らず
口調 騎士道(私、あなた、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
気にいったら 親しい(わたし、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)



フォー・トラン(サポート)
『よう、きょうだい』
人狼の探索者 × 精霊術士
年齢 30歳 女
外見 172.4cm 青い瞳 黒髪 赤い肌
特徴 自信家 勤勉 動物好き
口調 仕事中は少し乱暴(アタシ、~さん、だ、だな、だろう、なのか?)
リラックス中は 普通(あたし、~くん、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)



 茜谷・ひびき(火々喰らい・f08050)は仲間から受け取ったメッセージにある倉庫街へ向かった。
 何をするにも、人気もなく見つかりにくい場所。
 リリィ・オディビエント(パラディンナイト・f03512)とフォー・トラン(精霊術士・f12608)も倉庫街へと急ぐ。
 敵に見つからないように注意し、ある程度の距離を保ちながらビルや民家の屋根から屋根を飛び、時に路地を走る。
 まだ倉庫街に着いてないが、警戒しているのかバンが止まった。
 あるビルの上で目立たないように3人は陰に隠れる。
 情報収集が得意なフォーは、これまでに調べてきたことを脳内で並べる。
「あの辺りは使われていない倉庫も多いはずだ」
「誘拐された人たちが分散して、監禁されている……ということもあるかもしれないな」
 リリィがひとつの可能性を指摘した。そこにひびきが冷静に付け加える。
「どこまで助けられるかは分からないが、確認に人手を割くことは悪くないだろう」
 見張りもいるはずだ。行方不明となった人たちがいないにしても、邪神復活のための祭具や手がかりがあるかもしれない。しかし優先されるのは、儀式自体の阻止あるいは不完全に復活してしまった邪神を撃破することだ。
 再びバンが走り出す。

 ほどなくして着いた倉庫街。何度か角を曲がり辿りついた倉庫。
 バンが目の前に止まった倉庫の外見は比較的綺麗で、管理も行き届いているように見える。ひとつくらいはあの占い屋が所有していたとしてもおかしくはないだろう。
 リリィの視界の端に窓が見えた
「みんな、こっち!」
 倉庫街のなかでも空いたままの倉庫が多く、人も通らない一画。
 気配を消して、足音を立てないように、慎重に足を進める。
 窓から見える倉庫の中はカーテンで覆われているわけではないが、階段や置かれたコンテナなどで様子を伺いにくい。
「――おい、あれ」
 ひびきが視線で促したその先、内部に潜入していた仲間の姿が見えた。
 仲間は縛られているのか動こうとしない。同じように縛られているらしい行方不明者たちに、時折そっと声をかけて励ましているようだ。
 皆それぞれに家族がある。たとえ今は関係が悪くても、失ってからでは何をするのも遅い。
 表情は分かりにくいが、無意識なのかひびきはぽつりと呟く。
「無事に帰してやりたいもんだが……」
 フォーもリリィもそれは同じだ。2人が小さく頷くと、再び倉庫のなかへと視線を向ける。
 縛られている複数の人間、猟兵の仲間、スーツを来た男たち。物陰で見えない部分も多いが、この状況で何もしないわけにもいかないだろう。
 他の猟兵たちもここへ向かっている。不審な大量の血が残っている場所もあった。それを鑑みても、ここで踏み込めば何らかの成果はあるだろう。
「ここで間違いなさそうだな……私は向こうを――ッ!」
 フォーが別の角度から攻めるべく足を進めようとしたその時。明らかに光って見えたそれは白刃。
 刃が振り下ろされようとしているその瞬間。
「手の届くもの、全て守るんだ……!」
 リリィが言うが早いか、3人は武器を手に踏み込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『残響の女神』

POW   :    信者の供物
自身の装備武器に【生贄になった者の身体部位の一部 】を搭載し、破壊力を増加する。
SPD   :    叫ぶ
【絶叫 】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
WIZ   :    凝視
小さな【狂気 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【トラウマに応じてダメージを与える空間】で、いつでも外に出られる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナハト・ダァトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 意味の分からない魔法陣。血とも赤いペンキとも、判断のつきにくい塗料で描かれている。
 魔法陣自体はそう大きくない。死角に入ってしまえば窓からでは分からない程度だ。いくつもの瓶に入っているのは人間の血と内蔵、蝋燭、もはや名前の分からない黒い粉。
 ガラスが割れた。
 ナイフを持っていた男の手が止まると同じくして、占い師の女が叫ぶ。
「――ええい! あれほど気をつけろって言ったのに!」
 女は続けて呪文のようなものを早口に捲したてた。
 言い終えると同時に、血が入っている瓶を思いきり魔法陣に叩きつける。
 儀式の邪魔は出来たはず。
 ならば復活したのは、不完全な邪神、残響の女神――。
政木・朱鞠
あらら…こんなエグイ邪神さまのおやつにされちゃうのはお断りだね。
人攫いの皆も雇用主の占い師さんと同じで自分が犯した罪を数える気は無いよね…「何でこんなことを企てた」なんて不粋な質問とかすっ飛ばして容赦なく咎狩りを仕掛けさせて貰うよ。
召喚される残響の女神には申し訳ないけど寝起き早々で骸の海にお帰りして貰うんだよ…。

戦闘【SPD】
信者を強化する絶叫はちょっと厄介だね…多勢に無勢になる前に『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で迎え撃つよ。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い敵の体に鎖を絡めつつ【傷口をえぐる】で絞め潰すダメージを与えたいね。

アドリブ連帯歓迎



 朱鞠はいつでもドアを蹴破り、突入できるように倉庫の入り口近くの屋根の上にいた。直接、中の様子を伺うことはできないが、緊急の時は連絡が来るし、仲間が踏み込んだならそれなりに大きな音がするだろう。それに合わせて、自分も突入すればいい。
 ガラスが一斉に割れ、聞こえた爆発音。
「――邪神さまの登場……寝起き早々だけど、さっそくお帰り願うとしましょう」
 踏み込む直前に合流した仲間と共に、倉庫内へ突入。
 その足を止めることなく、朱鞠はユーベルコードを発動する。
 降魔化身法。
 妖怪、悪鬼、幽鬼を自身に宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
 朱鞠が操る荊野鎖が女神の腕に絡みつく。
 ぽたり。
 その代償は流血。綱引きのようになった状態で、朱鞠の足元に朱い雫が落ちた。
「先手必勝……よね?」
 膠着状態。
 しかし――。
 砂が風に乗り舞う。締め潰された女神の腕が砂になる。
 人ならぬ声、腹の底に響くような女神の声が轟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

フォー・トラン
※適当に足したり削ったりしてください
よう、きょうだい!
最悪な寝起きだろうが安心してくれ。
今すぐ二度寝させてやる。

というわけでユーベルコードで精霊を呼び出して一緒に戦ってもらう。
アタシの"全力魔法"の準備が整うまでの間、蝋燭の炎から火の精が飛び出して時間稼ぎをしてくれたらとても嬉しいな!
準備が整ったら「ありがとう!」と火の精にお礼を言いつつ、邪神に電撃を食らわせる。
高電圧の雷によって生み出されたオゾンの刺激臭が室内に漂う血の匂いを掻き消してくれることだろう。
文字通り戦場の空気が変わるわけだ。
だからって有利になるわけじゃないけどね。
アディオス!!!


茜谷・ひびき
アドリブ連携歓迎

不完全とはいえ復活した邪神を放っておく訳にもいかない
首謀者共はあとでどうにでも出来る、まずはこっちからだ

まずはUCで右腕を殺戮捕食態に変えたなら、一気に邪神に殴りかかるぞ
殴る時は【怪力・鎧砕き】も使って全力で
既にダメージを受けているようなら【傷口をえぐる】事も忘れない
さっさと砕けて骸の海に還っちまえ

もし生贄にされた人の身体を使い始めたなら、そこもまとめてぶん殴る
いい気分はしねぇけど、邪神に使われたままにしておく方が俺は嫌だな

相手の攻撃は【野生の勘】で避けよう
無理なら【捨て身の一撃】でカウンターをぶちかます
怪我ならあとで治せる
お前みたいなやつを放っておく方が寝覚めが悪いからな



 フォーとひびきも倉庫へと突入していた。
 仲間が女神の腕を締め潰したのと同時、フォーは精霊を呼び出す。
「少し手伝ってくれるかな――いのり」
 精霊召喚魔法――セイレイショウカンマホウ。
 現在地周辺に住んでいる精霊が現れ、協力してくれる。呼び出した精霊たちは、自身からある程度の範囲を移動できる。
 ひびきが右腕に巻かれた包帯を解きながら踏み込む。
「さっさと骸の海に還っちまえ」
 ブラッド・ガイスト。
 ひびきのユーベルコード。自身の血液を代償に、自身の装備武器の封印を解いて、殺戮捕食態に変化させ、殺傷力を増す。
 ひびきの援護のつもりか、フォーが呼び出した火の精霊が邪神の目を眩ませるように、目の前を行ったり来たりしていた。時折、火の粉のようなものを散らして、じりじりと女神にダメージを与えていた。
 攻撃力を増したその右腕で、ひびきは邪神を殴る。
 邪神が吹き飛ばされる。
 轟音。
 鉄筋が折れ鉄がぶつかる甲高い音が響いた。
 戦闘により、儀式に使おうとしていたらしいものがその辺りに飛び散っている。
 つまり、飛び散った中には人間の内臓や血液もある。
「準備オッケー! ありがとう」
 パチパチと音を立てながら、フォーの体に電気が走る。精霊魔法による風がフォーの髪と裾をふわりと浮かせた。
 邪神が一番近くに転がっていた瓶を割る。瓶の中に入っていた朱いそれが何なのか。そんなことよりも今はこの邪神を倒すことだ。
「おっと、やらせねえぜ。おまえに使われたんじゃ死んだやつらも浮かばれねえだろ」
 ひびきがその瓶と邪神の手ごと叩き潰すように床に一撃を加えた。
 人ならぬその声は邪神のもの。もっとも言葉としては分からず、残響の名を表すかのように低いその声は発される度に反響している。
「さあ、二度寝の時間だ!」
 雷撃が邪神の体を貫く。
 床や屋根を雷が焼いた。雷撃のせいか、邪神の周囲で発火する。発火といっても、ボヤにもならない小さなものだ。
 そして高電圧の雷によって生み出されたオゾンの刺激臭。室内に漂う血の匂いを掻き消した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミーヤ・ロロルド
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうなところに野生の勘発動させてやってくるのにゃ!
UCは、どちらかというとショータイムの方が使うのが多いのにゃ。
戦いのときは得意のSPDで、ジャンプや早業とか使って、相手を翻弄させちゃう戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、たっくさん食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……ちょっと泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪



「こ、これは何なのにゃ!?」
 ミーヤ・ロロルド(人狼のガジェッティア・f13185)は、倉庫の屋根を突き破り、身軽に着地する。
 皆が誘拐事件の捜査をしているのは知っていた。時折来る連絡も気づいていた。しかし美味しそうな食べ物屋に気を惹かれ、少し寄り道をしてしまったり、面白そうなことがあるかもしれないと思えば、そちらを見に行ったり。
 もちろん、面白そうなことは事件解決の鍵を掴めるようなことを探すためであって、全然関係ないようなことに首を突っ込むためではない。多分。
 周辺に散乱する朱いそれの正体に気づいたミーヤの顔色が青ざめる
「ひ、人の内臓や血だにゃ! こいつが例の邪神にゃ!?」
 ミーヤの問いにあちこちから答えが返ってきた。
 それを聞くが早いか、ミーヤは臨戦態勢をとる。
「――猫型ロボット発進にゃー!」
 ガジェットショータイム。
 いま戦っている対象に有効な変な形のガジェットが召喚される。使い方を理解できれば強い。
 召喚されたガジェットは、猫のような形をしているが器用に二足歩行になり、ミーヤとともに走る。
 仲間の魔法で吹き飛ばされ、態勢を崩した邪神に更に追い打ちをかけようと、ミーヤたちは高く飛んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠
残念!攻めきれなかったか…。
代償受けて物凄くヤバい状態だけど…私達は絶望を噛みしめて床で寝転んでいる時間は無いんだよ。
私達が困っている人をほったらかしにしてたら未来は過去に喰い潰されちゃうもんね…死ぬこと以外はかすり傷とまでは言わないけど、ここで退くわけには行かないよ!

戦闘
【SPD】
無理は承知のゴリ押しになっちゃうけど、ワンチャンスを狙って『忍法・狐龍変化身』を使って腕力に特化した真の姿で急所を狙った攻撃で残響の女神にリベンジだよ。
獲物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】で防御を緩めて、鎖を絡めて【傷口をえぐる】→【生命力吸収】で絞め潰すようにしてダメージを狙うよ。

アドリブ連帯歓迎。



「――ここで退くわけにはいかないのよ!」
 朱鞠は邪神をにらみ返した。
 攻撃と回避を繰り返し、皆多少なりとも怪我をしている。敵に受けた傷よりも、ユーベルコードの代償による怪我がひどいが、戦闘に支障のない細かい傷は後回しだ。朱鞠も擦り傷や切り傷が多数。服や髪は土埃で汚れている。
 撃破までもう少しだ。
 邪神が朱鞠を凝視した。
 小さな狂気。しかし朱鞠はその狂気に触れることなく目を逸らす。
「抑えし我が狐龍の力…制御拘束術第壱式にて…強制解放!」
 忍法・狐龍変化身――ニンポウ・コリュウヘンゲシン。
 自身の身体部位ひとつを真の姿の一部分に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
 朱鞠の腕が狐龍のそれに変異する。急所を狙い踏み込む。
「オブリビオンにも、代償の怪我にも、私たちは負けないわ!!」
 ダメージが蓄積されているのか、ふらつくような部分も見られるが、人のそれと同じであるかは分からない。
 邪神は残っていた片手で、朱鞠の一撃を受け止めようとした。
 しかし朱鞠がそれを見越したように、狙いを変える。邪神の手は空を掴むだけに終わった。
 直撃。
 女神が吹っ飛ぶ。
 壊れていなかった瓶が割れる。ガラスの欠片が飛び散った。
 捕らわれていた仲間と誘拐された人たちは、既に避難を完了していた。
 邪神はいまだ立とうとしている。力が入らないのか、上手く立てず、脇腹の辺りが砂になり穴があき始めている。
 残るはあと一撃。
 人ならぬ声が、猟兵たちの耳に響いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・朱鞠
SPDで行動
「邪神は倒さねば!」なんて殊勝な考えの私じゃないけど…今を逃して未来を喰い潰されちゃったら、まだ出会えていない人を甘やかすチャンスを逃しちゃうなんて勿体ないじゃん。
欲望を満たすために生命を冒涜する非道を行ないはここで幕引きにしようか…その歪んだ力と共に邪な心ごと捕らわれた魂を吐出して貰うよ。

戦闘
満身創痍だけど『忍法・狐龍変化身』を使って筋力に特化した攻撃を心掛けて大きなダメージを目指すよ。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使い残響の女神の体に鎖を絡めて【傷口をえぐる】で今まで呑み込んだ犠牲者の魂を絞り潰す様にダメージを与えたいね。

アレンジOKです



 鎖が女神に巻きついた。
 荊野鎖は蔓薔薇のように邪神に絡み纏わりつく。
 綱引きのような状態。
 しかし、邪神は体に力が入らないため、決着はあっさりつく。
 朱鞠が邪神を引き倒す。
「――歪んだ力と共に邪な心ごと捕らわれた魂を吐出して貰うよ」
 もう1度、ユーベルコードを使う。
 身体部位ひとつを真の姿の一部分に変異させ、その特性を活かした攻撃。立ち上がろうとしている女神に朱鞠が再び踏み込んだ。
 このユーベルコードはむりやり法則を捻じ曲げるもの。朱鞠自身に跳ね返ってくるものもおそらくあるはずだ。
 しかし今はそれよりも、目の前の邪神を倒してしまうことが先決。
「今を逃して未来を食いつぶされちゃうなんて勿体ないこと、絶対させないわ!!」
 倒れた邪神に真上からの一撃。
 轟音をたて、円を描くように床に衝撃が伝わる。
 部下たちは逃げ出し、倉庫もほぼ全壊に近い。ところどころ柱が残っている箇所もあるが、雨風を凌げなくては何の意味もないだろう。
 風が吹く。砂が舞った。
 人ならぬ声が遠のき、砂が空へ消えた頃、後に残ったのは儀式のために生贄とされた人々の身体の一部。
 紅いそれがこの事件の残響のように残っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年10月10日


挿絵イラスト