●グリードオーシャン
「ミャアミャア~」
うみねこと猫達が、仲良く暮らす島があった。
その名も『うみねこ島』。
この島はキマイラフューチャーから落ちてきた島で、何処となく面影が残っているのだが、そこに生えている『うみねこ草』を狙って、コンキスタドールが攻め込んできたようである。
うみねこ草は島によって性質が異なっていると噂されているらしく、この島のうみねこ草は滋養強壮効果に加え、美肌、美声効果もあるようだ。
そのため、コンキスタドールが島民達に対して『休む事は罪!』と言う掟を課し、朝から晩まで休む事なく、重労働を強いているらしい。
そのため、このまま放っておけば、多くの島民が命を落とす事になるだろう。
●ガジルからの依頼
「のんびり、ホワホワが、危険でピンチなんだよ!」
ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が、あたふたとした様子で、今回の依頼を説明した。
今回の目的は、コンキスタドールである深海の魔女『レディ・オクトパス』を撃破する事。
『レディ・オクトパス』はタコ壺型メガリスの力で、海の魔女と化した深海人で、ドSな性格をした典型的な女王様気質。
他者の精気を奪うことで、自らの若さを保ち続けていると言われているのだが、それだけでは満足する事が出来ず、うみねこ草を独占するために、この島を支配したようである。
元々、島民達はうみねこや猫達と、のんびりホンワカと暮らしていた事もあり、コンキスタドール達の存在は脅威ッ!
しかも、セイレーンの孤児達が、彼女の指示に従って、島民達に重労働を強いているため、この島に元々いたうみねこや、猫達が何処かに隠れてしまったようだ。
そう言った事も踏まえた上で、コンキスタドールを撃破する事が、今回の目的である。
ゆうきつかさ
今回のシナリオは、プレイングによって、ネタ系になったり、シリアスになったりします。
そのため、何をしていいのか分からない場合は、キャラクターらしい行動を心がけておきましょう。
基本的に失敗しづらい仕様になっていますので、ある程度の無理をしても問題はありません。
第1章は【冒険】です。
『悪の掟』によって強制労働を強いられている島民達を助けだします。
島民達は、うみねこ草の採取、加工、運搬などを行っています。
POWを選択した場合は、見張りの海賊達を倒します。
海賊達は一般人なので、簡単に気絶させる事が出来ます。
SPDを選択した場合は、島民達の代わりに、うみねこ草を採取して、彼らの負担を減らします。
WIZを選択した場合は、頭を使って、島民達を解放する手段を考えます。
何処かに隠れているうみねこや、猫と接触する場合も、こちらです。
自分の都合に合わせて、プレイングを考えて構いません。
第2章は【集団戦】です。
島民達の協力を得て、コンキスタドールの拠点に攻め込みます。
コンキスタドールの拠点は、島の中心にあり、セイレーンの孤児達が守りを固めています。
彼女達は水を服に、服を水に変える事が出来ます。
第3章は【ボス戦】です。
島を支配者するコンキスタドールと戦って撃破し、「悪の掟」から島を解放します。
第1章 冒険
『うみねこ島』
|
POW : うみねこ草を体力で確保する
SPD : いやいや、スピードが命!うみねこ草を台車や道具を活用し採取
WIZ : うみねこ草の分布を調べる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
タリアルド・キャバルステッド
本来なら過酷な労働から一刻も早く全員解放したい所ですが、レディ・オクトパスを倒さない限りは真の自由は訪れないでしょう。
現状を鑑みて、うみねこ草の採取を手伝って島民の皆さんの負担を減らすことを優先します。
UC「SILVER GHOST」でスーツ達をなるべく多くコピーし、人間のように操って人手として投入します。
重いものを運ぶ以外なら大体の作業は出来ると思いますので、人手の足りない所を島民の皆様に聞きつつお手伝いします。
島民の皆さん、もう少しの辛抱です。耐え抜きましょう。
華上・ユーディ
アドリブ&連携お任せ
【黒の冥土隊】で参加
◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️
平和な島の平穏を取り戻しますょ。まず海賊を倒す前に住民の皆さんに協力して貰うように……採取のお手伝いをしますぅ。
採取は島の人から何処が出やすいか聞いて。《野生の勘》を頼りにうみねこ草を巨大な台車一杯に採取、採取‼️
海や山なら《水泳》《クライミング》を活用しUC【迅雷】を駆使してSPD能力で駆け回ります。
海賊退治はナオちゃんに任せます。
有馬・ナオ
連携&アドリブはマスター様にお任せです。
☆戦闘前
まったり平和は絶対に守るのでしゅ。【黒の冥土隊】として参加します。
島では「うみねこ草を体力で確保する(POW)」に挑戦しましゅ。見張りの海賊は《シールドバッシュ》や一美さんの胸での《なぎ払い》という圧殺で気絶させましゅ。
余りにも大勢なら手加減でのユーベルコード「バーストフレア」(催涙弾バージョン)無力化をはかるのでしゅ。
メイスン・ドットハック
【SPD】
強制労働とか悪趣味じゃのー
島民には罪も何もないし、僕等が手伝ってやるとしようかのー
アメジストの力を解放して、UC「迷宮主の領域に踏み込みし権能」を発動し、自身のコピー体を大量発生させて人員を確保
自身は肉体労働が苦手なので電脳魔術で空間ハッキングして、マッピングの要領でうみねこ草を発見し、採取ドローンを創造して操作して採取していく
やっぱり身体は動かさず文明の力を持って楽するに限るのー
キマイラフューチャー系の島なのでこのゆるゆるの雰囲気は賛同を得るはず
そうやって島民を助け、人心を得ながら手伝っていく
もっと楽してもいいんじゃよー? 人間休む時は休むに限るけーのー
アドリブ絡みOK
ノネ・ェメ
SPD
仮にもキマフュだったらしい島で、のんびりふわふわと暮らす民たちに休むな!だなんて、たしかにひどい掟かも。ひとまずは、虐げられてる島民の手助けを。
それにしてもうみねこ草って、どんなのなんだろ。美声とか、そんなピンポイントな効果もあるものなんだね……(うずうず)。
山の草とも海の草とも知れないし、手助け出来そうな島民たちにどんどんコンタクトをとってく方向で。
運搬中なら代わってあげて迅速に届けたり。
加工の作業場を見つけたら作業を習って加わったりなど。
今はねこにもうみねこにも目もくれず。東奔西走。……はゎ……かわ……。
はっ。。
ルナ・ステラ
のんびりホンワカ平和に暮らしていたのに、それを壊すのは許せないです!
島民さんたちをどうにか解放できないでしょうか?
隠れているうみねこさんや猫さんたちを探して解放に協力してもらえるでしょうか?
「星々と月の知らせ」で【情報収集】して動物さんたちを探しましょうか。
探すことができたら、【動物と話す】ことで協力をお願いしましょう。
もし、不安そうにしていたら、わたしも協力するから大丈夫と言って勇気づけましょう。
協力が得られたら、奇襲を仕掛けます。
獣奏器で動物さんたちを【鼓舞】して強化して奇襲の成功率を上げましょう。
また、余裕があればUCで援護もします!
のんびりホワホワを取り戻してみせます!
●うみねこ島
普段であれば、うみねこ達の鳴き声が響くはずの海岸は、不気味なほど静まり返っていた。
それも、そのはず。
現在、うみねこ島はコンキスタドールの支配下にあり、その手下である海賊達によって島民達が奴隷の如く扱われているのだから……。
元々、島民達は争いを好まぬ、平和主義者ばかり。
それ故に、海賊達にも逆らう事が出来ず、重労働を強いられているようだった。
「強制労働とか悪趣味じゃのー」
メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は複雑な気持ちになりながら、物陰に隠れて様子を窺った。
島民達は朝から晩まで、うみねこ草の採取を強要されているらしく、身も心もヘトヘトになっている様子であった。
「本来なら過酷な労働から一刻も早く全員解放したい所ですが、レディ・オクトパスを倒さない限りは真の自由は訪れないでしょうね」
タリアルド・キャバルステッド(紳士服のヤドリガミ・f25640)も、同じように物陰に隠れつつ、海賊達の様子を窺った。
海賊達は普通の人間らしく、イラついた様子で、島民達にプレッシャーをかけていた。
だが、島民達の大半は過酷な労働を強いられているせいで、抵抗するだけの力もなく、うみねこ草を引き抜くだけでも、一苦労のようだった。
その事が原因で海賊達もストレスが溜まっており、島民達に対して暴力を振るっていた。
「島民にはなんの罪もないし、僕等が手伝ってやるとしようかのー」
そんな空気を察したメイスンがアメジストの力を解放し、【迷宮主の領域に踏み込みし権能(オーバー・ジェネシス・ダンジョンロード)】を発動させ、アメジストの力で創造した自身の劣化コピー体を大量に出現させた。
大量の劣化コピー体は、何かに取り憑かれたように、うみねこ草を採取し、島民達だけでなく、海賊達のポカンとさせた。
もちろん、普通であれば海賊達も難癖をつけて、劣化コピー体に喧嘩を売っているところだが、その事を口に出す事が出来ない程の数。
迂闊な事を言えば、真っ先にボコられると思ったのか、みんなお口にチャックである。
「すこし危険な気もしますが……仕方がありませんね」
タリアルドもSILVER GHOST(シルバー・ゴースト)を発動させ、自らが装備している服と靴と装飾品全てを複製した。
まるで、それは透明人間。
そのため、海賊達も何やらブルついているようだった。
それでも、向かっていこうとしていた海賊もいたものの、恐怖の方が勝ってしまい、途中で回れ右をして、何事もなかった様子で、トランプ遊びをし始めた。
「まあ、これだけ採れれば文句はないじゃろ」
その間にメイスンが電脳魔術で空間ハッキングをすると、マッピングの要領でうみねこ草を発見し、採取ドローンを創造した。
その後を追うようにして、劣化コピー達が列になって歩いていき、うみねこ草を採取していった。
「……」
タリアルドが複製したスーツ達も一緒に後をついていき、カゴから溢れる程のうみねこ草を運んでくると、海賊達の前にドスンと置いた。
「ご、ご苦労さま……」
そのため、海賊達は何も言う事が出来なくなり、無理やり自分自身を納得させて、乾いた笑いを響かせるのであった。
●海賊達の宴
「……どうやら昼間から酒盛りを始めているようですね」
そんな中、ルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)は物陰に隠れ、海賊達の様子を窺っていた。
海賊達は今日の分のうみねこ草を採取し終え、島民達に加工を任せ、自分達は酒盛りを始めていた。
その間も、島民達はうみねこ草をすり潰し、そこから抽出されたエキスを厳選しながら、瓶の中に注ぎ込んでいた。
しかも、本来であればうみねこ草の採取だけだった島民達も、うみねこ草の加工に回されているため、かなり疲労が溜まっている様子であった。
「のんびりふわふわと暮らす民たちに休む間もなく働かせるなんて……。これは酷い掟です!」
ノネ・ェメ(ο・f15208)も同じように身を潜め、海賊達に対して苛立ちを覚えた。
海賊達は完全に油断しており、島民達の監視が疎かになっていた。
だからと言って、逃げ出そうとしている島民はおらず、ただ黙々と作業をしているような感じであった。
もしかすると、家族が人質に取られているせいで、海賊達に抵抗する事が出来ないのかも知れないが、元々平和主義者である事を考えると、ただ単に戦いを好まない可能性が高かった。
「それにしても、うみねこ草って何なんだろ? 美容とか、美声とか、美肌とか色々な効果があるようだけど……」
ノネが興味津々な様子で、うみねこ草に視線を移した。
一見すると、単なる草。
何となくマタタビに似ている気もするが、全く同じとも言えない感じであった。
「それよりも、島民さん達を、どうにか解放できないでしょうか?」
ルナが色々な意味で危機感を覚え、物陰に隠れたまま、島民達に視線を送った。
島民達は肉体的にも精神的にも限界に達しており、いつ倒れてもおかしくないような状態であった。
「みゃあ!」
そんな中、ノネ達の前に一匹のミケ猫が姿を現した。
どうやら、ミケ猫は近くの洞窟に身を隠していたらしく、ノネ達に甘えるようにして身体を擦り寄せてきた。
ルナが星々と月の知らせ(魔法道具)で情報収集をしたところ、洞窟の中には他の猫や、うみねこ達も隠れているようだ。
「ひょっとして、島民さん達が心配で、傍にいたのですか?」
ルナが何やら察した様子で、ミケ猫の喉を撫でた。
その途端、ミケ猫が幸せそうに目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らした。
「……この状況で逃げる訳にはいきませんね」
ノネが覚悟を決めた様子で、自分自身に気合を入れた。
海賊達の数は、数十人。
ノネ達が本気を出せば、何とかなるはず。
例え、何とかならなかったとしても、島民達が逃げるまでの時間を稼ぐ事さえ出来れば問題ない。
「それじゃ、行きますよ」
次の瞬間、ルナが【ウィザード・ミサイル(シューティングスター)】を発動させ、海賊達に対して光属性の流れ星を降らせるのであった。
●黒の冥土隊
「……何やら騒がしくなってきましたね」
一方、華上・ユーディ(紅き冥土送り・f02310)は、有馬・ナオ(流浪の仮面・f10768)と一緒に小高い丘で、うみねこ草を採取しつつ、島民達が働く加工場を見下ろしていた。
加工場には猟兵達がおり、海賊達を相手に戦いを繰り広げている最中だった。
そのため、島民達は身を寄せ合って身体を震わせ、嵐が去るのを待っているような感じになっていた。
「こうしてはいられないでしゅ!」
その事に危機感を覚えたナオが巨大な台車いっぱいに積んだうみねこ草を運びながら、大急ぎで丘を駆け下りた。
「こ、こっちの方が近道です……!」
ユーディが野生の勘を駆使しつつ、【迅雷(スピードスター)】を発動させ、最短ルートで加工場まで駆け下りた。
「ち、畜生! 増援が現れやがった! ええい、怯むな! もう少ししたら、助けが来る! それまでの辛抱だ!」
それに気づいたリーダー格の海賊が、悔しそうな表情を浮かべ、手下の海賊達を嗾けた。
「えっ? いや……お、おうっ!」
その途端、手下の海賊達が動揺した様子で、リーダー格の海賊を二度見した後、何やらモヤモヤとした様子で、ユーディ達に攻撃を仕掛けてきた。
本音を言えば、このまま脱兎の如く逃げ出したかったのだろう。
そのためか、ユーディ達に攻撃しつつも、どこか躊躇いがあり、隙あらば逃げ出すタイミングを窺っているような感じであった。
「誰が相手であっても負けないでしゅ!」
それを迎え撃つようにして、ナオがシールドバッシュを仕掛け、目の前に海賊達を蹴散らした。
「畜生ッ! 今日は厄日だ! せっかく、昼間から酒が飲めると思ったのによぉ!」
ボサボサ頭の海賊が、半ばヤケになりながら、ナオに攻撃を仕掛けていった。
だが、ナオの身体に触れる事さえ出来ずに、返り討ち。
そのまま壁にめり込み、動かなくなった。
「……まだまだ、いきますよ」
ユーディがナオと連携を取りながら、海賊達に攻撃を仕掛けていった。
海賊達は、だいぶ酒が回っているのか、見当違いの方向に武器を振り下ろし、悔しそうな表情を浮かべて、次々と宙を舞った。
「どうどう倒すでしゅ」
ナオも宿主である一美・れいの胸で、向かってきた海賊をなぎ払い、リーダー格の海賊に迫っていった。
「ち、畜生ッ! 増援はどうなっていやがるんだ! こ、このままだと、やられちまう!」
その事に危機感を覚えたリーダー格の海賊が、イラついた様子で悪態をついた。
「それじゃ、ここの人達は連れて帰りますね」
その間にユーディがイイ笑顔を浮かべながら、島民達を連れて行った。
「……って、待て! 待ちやがれ!」
それに気づいたリーダー格の海賊が、カトラスを握り締めて、ユーディに斬り掛かろうとした。
「嫌でしゅ。お断りでしゅ」
すぐさま、ナオが【バーストフレア】を仕掛け、全武装の一斉発射でリーダー格の海賊を蹴散らした。
「こ、これは……一体!」
その騒ぎを聞きつけて、現場に現れたのは、セイレーンの孤児達であった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『セイレーンの孤児達』
|
POW : 自作の自信作
装備中のアイテム「【自ら水から仕立てた装備】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
SPD : 水から服を仕立てましょう
演説や説得を行い、同意した全ての対象(非戦闘員も含む)に、対象の戦闘力を増加する【水で仕立てた服や装飾】を与える。
WIZ : これも生きるため
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【操る水】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
イラスト:透人
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ノネ・ェメ
水から服を? 興味津々。同意して着せてもらお。
わたしからセイレーン達に服を着せてあげれるよなすべはないけれど、着せてもらった服からのインスピレーションで、そゆのも好きならこんなのどう!?などと、交互にUCで服飾デザイン合戦へ……。
仮に生きるすべがなくて、がきっかけだったとしても、生きる為ともなれば、何事も本気でせざるを得ないはず。又、セイレーンだけにそのセンスも洗練されたものではあるのだろうけど、UC効果でブームの仕掛け人としての才も一時的に引き出しつつ、彼女達個人にも刺さるような服を、一着でもお見舞いできたらと。
※それっぽい言葉並べつつも純戦闘でない為アレンジ・マスタリング等お任せで…
ルナ・ステラ
セイレーンの孤児さん達は何か理由があって海の魔女さんに従っているのでしょうか?
仕方なしに従っているのならば、戦わずに解決したいのですが、そういうわけにもいかなさそうですかね...?
水を操るのならば、その水を操るのを難しくするために【属性攻撃】の氷魔法で水を凍らせていきましょうか。
また、直接攻撃ができそうならば、【属性攻撃】の雷魔法で攻撃していきましょう。
●セイレーンの孤児達
「あなた達……、怪しいです!」
「確かに……怪しい……」
「……怪しい……」
「……怪しい……」
「怪し過ぎます……!」
セイレーンの孤児達は、猟兵達の存在に気付くと、警戒心をあらわにした。
おそらく、彼女達の目には、猟兵達が敵に見えているのだろう。
まるで小動物のように震える海賊達の前に陣取り、まるで彼らのお母さんのように腕組みをして、怒っている様子であった。
「あ、あいつ等が俺達の事をいじめるんだ!」
その途端、モヒカン頭の海賊が、自分達の事を棚に上げ、猟兵達を指差した。
しかも、被害者全開、丸出し状態であったため、全面的に猟兵達が悪いような雰囲気になっていた。
「ひょっとして、セイレーンの孤児さん達は何か理由があって海の魔女さんに従っているのでしょうか?」
そんな空気を察したルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)が、ノネ・ェメ(ο・f15208)に耳打ちした。
セイレーンの孤児達の雰囲気を見る限り、何らかの事情(もしくは騙されている)があって、コンキスタドールに従っているような感じである。
それが何なのか分からないものの、状況的には猟兵達が悪人。
海賊達が哀れの被害者といった感じであった。
実際には海賊達が悪人である事は間違いないものの、島民達が歯に死を合わせているせいで、セイレーンの孤児達に真実が伝わっていない感じであった。
「やっぱり、あなた達は……悪い子です! だから私達は戦います。この島を悪い人達から守るために……!」
セイレーンの孤児達が何やら確信した様子で、演説めいた言葉を発すると、水で仕立てた服や装飾で身を固めた。
「水から服を作る事が出来るなんて、みんな凄い! わたしも悪い人から、この島を護るために戦うのなら協力するよ!」
その演説に同意したノネ・ェメ(ο・f15208)も、セイレーンの孤児達と同じ格好になった。
島民達も同じ格好になっているものの、いまいち状況を理解していないのか、頭の上にハテナマークが浮かんでいるような感じであった。
「ど、どうして、あなたが私達と同じ格好を……」
それを目の当たりにしたセイレーンの孤児が、信じられない様子で言葉を失った。
「あ、あり得ない……」
そのため、セイレーンの孤児達が、現実を受け入れられない様子で、唖然とした。
「お、おい! これは、どういう事だ!?」
海賊達も唖然とした様子で、セイレーンの孤児達に駆け寄った。
その上、海賊達の恰好は、そのまんま。
何ひとつ変わっていないため、逆に焦っている様子であった。
「私達にも、どういう事だか……」
だが、セイレーンの孤児達も、訳が分からない。
島にとって、害であるはずの存在が、自分達と同じ格好をしている時点で、まったく訳が分からない。
「なるべく戦わずに解決したいのですが、そういう訳にはいきませんか?」
ルナがセイレーンの孤児達の顔色を窺いながら、自分達に敵意がない事を強調した。
「つまり、私達に降伏しろって事?」
セイレーンの孤児が不満げな様子で、ルナ達をジロリと睨みつけた。
数だけで言えば、セイレーンの孤児達の方が、圧倒的。
マトモに戦えば、負ける事はない。
しかし、何か引っかかる。
それが原因でセイレーンの孤児達が迷っていた。
「別に、そういうつもりはないよ? そもそも、此処に来たのは、戦うためじゃないし……。皆と仲良くしたいから……♪」
すぐさま、ノネが【〝音纏〟(アジャスト・フィッティング)】を使い、セイレーンの孤児達が来ている服からインスピレーションを得た服装に着替えた。
「ふ、不思議な力を使うのね。それって、私達と同じ……それとも、それ以上かも……」
その途端、セイレーンの孤児達が興味津々な様子で、ノネのまわりに駆け寄った。
少しずつではあるが、親近感が湧いてきたのか、セイレーンの孤児達の目はキラキラと輝いていた。
「お前等、騙されるな! これは罠だ! 絶対に裏がある! 間違いねぇ!」
その事に危機感を覚えたゴロツキ風の海賊が、ノネ達に対して難癖をつけた。
他の海賊達も何とかしてノネ達を悪者にしようと考えているのか、ある事ない事セイレーンの孤児達に囁いているようだった。
「確かに……怪しい!」
その言葉を真に受けたセイレーンの孤児達が、全力で警戒ムード。
まるで親の仇を見るような勢いで、ジト目をし始めた。
「この状況で……正気ですか」
これにはルナも驚き、複雑な気持ちになった。
それだけセイレーンの孤児達が純粋なのかも知れないが、このままでは殺し合いに発展してしまうため、こちらの強さを見せつけた上で、説得をする必要があった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
メイスン・ドットハック
【SPD】
セイレーンの孤児とはいえ、悪事に加担しておる時点でアウトじゃのー
拾われた相手が悪かったと思って、観念することじゃのー
二足歩行戦車「KIYOMORI」を呼び出して搭乗
水陸両用の戦車は耐水性も優れる代物なので、それによってセイレーン達の攻撃の防御に備え、AI主導の回避システムも起動して攻撃に対応
自身「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」を発動して、セイレーンの水に反応して超高温になり蒸発させる電脳弾頭製造兵器を創造し、ミサイルタンクに取りつける
そして水を蒸発させて火傷や防御を無力化して、そこにさらなる焼夷榴弾を撃ち込んでいく
自慢の水も消えれば意味がないけーのー
アドリブ絡みOK
●御仕置されるのは
「セイレーンの孤児とはいえ、悪事に加担しておる時点でアウトじゃのー」
メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)がサクッと気持ちを切り替え、セイレーンの孤児達の前に陣取った。
その姿は、まるで悪の大魔王ッ!
少なくとも、セイレーンの孤児達には、そう見えているらしく、みんな揃ってガタブル状態。
メイスンから、ただならぬ気配を感じ取ったのか、あからさまに警戒ムード。
いまさら、タチの悪い相手に喧嘩を売った事を悟ったのか、表情も凍り付いているようだった。
だからと言って、逃げる訳にはいかない。
いまさら、そんな事は言えない空気。
「まあ、拾われた相手が悪かったと思って、観念することじゃー」
その間にメイスンがO-Ⅶ型機動強襲用二足歩行戦車「KIYOMORI」を呼び出して騎乗し、セイレーンの孤児達に迫っていった。
この時点で、セイレーンの孤児達は、完全に御通夜。
『あ~、どうしよう』、『マジで、ヤバイよ、この状況!』と言わんばかりに、オロオロ状態。
「おい、何をやっているんだ! こんなザコ、早くやっちまえよ!」
だが、海賊達は空気を読まず、言いたい放題。
セイレーンの孤児達が、絶対に勝つと思い込んでいるらしく、煽って、煽って、煽りまくっていた。
「ま、負けない……! だって、正しいのは、私達だもの」
その流れに飲み込まれ、セイレーンの孤児(青髪)が、自分自身に気合を入れ、水で仕立てた服や装飾を身に纏った。
しかし、他のセイレーンの孤児達は、元の姿のまま。
その代わり、今度は海賊達が水で仕立てた服や装飾品を纏ったが、だからと言って猟兵達と戦うつもりはないらしく、後方から燃料を投下するような感じで煽っていた。
「それじゃ、それに有利な物を出すとしようかのー」
その煽りに応えるようにして、メイスンが【彼を知り己を知れば百戦して殆うからず(ブレイク・メイカー)】を発動させ、セイレーンの孤児のユーベルコードを吸収すると、セイレーンの水に反応して超高温になり蒸発させる電脳弾頭製造兵器を創造し、ミサイルタンクに取りつけた。
「……えっ?」
そのため、セイレーンの孤児(青髪)が、完全に戦意を喪失させた様子で、涙目になるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ロースト・チキン(サポート)
お任せプレ
弱いモノ(集団戦)には強気、強いモノ(ボス戦)には、即座に敵前逃亡を図ろうとする世紀末なニワトリ人間。
口癖「ヒャッハーー!!」「こんなところにいられるかよ! オレは帰らせてもらうぜ!」
ユーベルコードは、ご自由にお使い下さい。
怪我やヒドイ目に遭っても全く問題ありません。むしろ歓迎。
ネタ要員としてご自由にお弄り下さいませ。
奈々詩・空(サポート)
『気づいたら背後にいるガール』
妖狐の咎人殺し × グールドライバー
年齢 7歳 女
外見 107.8cm
特徴 だらしない ポニーテール 実は過去の記憶が無い うろちょろしてる お尻が大きい
口調 ランダム(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
戦闘中は 何とか固定(オレ、キミ、か、だろ、かよ、~か?)
戦闘以外は口調はころころチェンジ
過去がないため基本的に知りたいことには積極的に行動する
機械城登場時には両腕を組んで出撃
岩永・勘十郎(サポート)
刀での攻撃なら時代劇の殺陣のように、華麗で確実に敵を始末する。相手の攻撃を十分に引き付けて攻撃する後の先を得意としていて、知念流を使うなら『人を守る剣』として活人剣を振るい、白老流なら『人斬りとしての本性』に忠実に戦います。弓での攻撃なら連射や曲射、ノールックショットなど弓で出来る様々な技を会得している。 基本は味方が攻撃しやすい場面を作る闘い方をし、メインの者に作戦があるなら、それに乗る。味方に危険があるなら援護もする(気付いていない背後の敵を矢で射抜く等)。戦闘のメリハリははっきりしていて、分が悪い場合は引きますし、攻める時は攻めます。
勘十郎は基本、同情の余地が無い相手以外は斬ります。
雛里・かすみ(サポート)
バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニック、22歳の女です。
普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
フィオリナ・ソルレスティア(サポート)
◆性格
普段から冷静沈着で人当たりが良く優しいお姉さん。
実は猫と弟を溺愛する困ったさん。隠しているつもりが割とダダ洩れ
口調は「私~だわ」「私~かしら」『下の名前+さん付け』
胸にトラウマがあるため巨乳の敵には容赦しない。絶対に。
◆戦闘
オートフォーカスで敵をロックオンし、遠距離からの魔法系UCで戦う。
アイギスの盾で相手のUCを相殺したり、敵の弱点に応じた属性攻撃等を
得意とする。フィニッシュはバベルの光が多い。
TPOに応じて愛用の宇宙バイクで戦うことも。意外と乗りこなす。
◆非戦闘
動物と話す等、情報収集を中心にしつつも、ハッキングやシステム破壊等
荒業で対応することも
●絶体絶命なのは、どっち!?
「ヒャッハー! 生きるか、死ぬか、ふたつにひとつ。別にどっちを選んでも構わないぜ! さあ、どうする!? 好きな方を選びやがれ!」
その途端、ロースト・チキン(チキン野郎・f03598)が強気な態度で、セイレーンの孤児達の前に陣取った。
まさに弱肉強食、力こそ正義っ!
相手が自分よりも弱い相手である事を悟ったのか、ローストは、かなり強気ッ!
全力全開オラオラモード。
「えっ? いや、あの……」
その勢いに飲み込まれ、セイレーンの孤児達も完全に戦意を喪失させ、お互いに顔を見合わせ、ソワソワ、オロオロ。
おそらく、本音を言えば、このまま逃げ出したいのだろう。
まるで小動物の如く、みんな揃って、瞳がウルウルになっていた。
「あ、別に取って食おうって訳じゃないから。何か事情があるようだし、なるべく穏便に、ね?」
そんな空気を察した雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)が、苦笑いを浮かべて、セイレーンの孤児達を落ち着かせようとした。
だが、セイレーンの孤児達は、未だに落ち着かない様子で、みんな瞳を潤ませ、怯えている様子であった。
「つーか、早くやっちまおうぜ、こんな奴等! どうせ雑魚だって!」
それとは対照的に、海賊達は揃いも揃って、強気な態度ッ!
自分達が世界の中心とばかりに強気でいるため、怖いもの知らずと言った感じであった。
「いや、雑魚じゃないし、絶対に……! それどころか、絶対に……強いというか、何と言うか……」
セイレーンの孤児達が、必死になって言葉を選ぶが、どの答えも海賊達が納得しない。
それが分かってしまったためか、口から言葉が出なくなっていた。
「……で、どうするの? 殺るの? 殺られるの?」
そんな中、奈々詩・空(日々を過ごす・f00083)が、セイレーンの孤児達の背後に立ち、自然な流れで問いかけた。
「そりゃあ、もちろん……って、どうして後ろにいるの!? 怖い、怖い! 何だか、よく分からないけど、凄く怖い……!」
その途端、セイレーンの孤児(ピンク髪)がビクッと体を震わせ、空に対してツッコミを入れた。
「ひょっとして、背後に立たれると嫌なタイプ? 例えば、前世が殺し屋だったとか?」
空がハードボイルドな殺し屋を脳裏に浮かべつつ、セイレーンの孤児(ピンク髪)に問いかけた。
「いや、そうじゃないけど……なんか……嫌……」
セイレーンの孤児(ピンク髪)が溢れ出す感情を抑え込むようにして、空に念を押すようにして呟いた。
「おいおい、何を躊躇っていやがる! いま殺らなくて、いつ殺るんだ!」
血の気の多い海賊が、セイレーンの孤児を煽るようにしながら、殺気立った様子で叫び声を響かせた。
「何か勘違いをしているようだが、いつ殺るかではなく、いつ気づくか、だ。それとも、まだ気づいていないのか。自分達が間違った選択をしている事を……」
その間に岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)が海賊の懐に潜り込み、躊躇う事なく刀の切っ先を向けた。
……それは勘十郎なりの警告。
本気を出せば海賊達の首を軽々と刎ねる事が出来るものの、それをしなかったりは、海賊達に警告するため。
この状況で、力の差は歴然。
普通であれば、両手を上げて、降伏するレベル。
「そんなにイキったところで、全然怖くねーから! よく言うだろ、弱い奴ほど、よく吠えるって!」
しかし、海賊の反応は違っており、その言葉を体現するようにして、イキッてイキッてイキリまくった。
そのノリに波乗りサーファーの如く勢いで、他の海賊達も乗って、乗って、乗りまくった。
みんな実力を過信しているのか、妙にノリノリ。
だが、海賊と言っても、実際には一般人に毛が生えた程度のレベル。
例え束になったとしても、返り討ちに遭うのがオチである。
それでも、海賊達の脳裏に浮かぶのは、勝利のヴィジョン!
絶対に勝つという自信があるため、イケイケ、GOGO、ノリノリである。
「これは……痛い目に遭わないと分からないというオチの気が……」
その事に気づいたフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)が、困った様子で頭を抱えた。
相手がコンキスタドールであれば、このまま気にせず攻撃しているところだが、目の前にいるのが海賊の皮を被った一般人であるため、攻撃するのは気が咎めた。
「ん? なんだ、テメエ!? 俺とやるってのか!」
その言葉に腹を立てたパープルヘアの海賊が、オラオラモード全開で、フィオリナに迫っていった。
「一応、警告したつもりだったのだが……分からなかったのか?」
それよりも速く勘十郎が間合いを詰め、パープルヘアの海賊に斬り掛かった。
それと同時に自慢のパープルヘアがゴッソリと刈られ、太陽の光を浴びせキラキラと輝きながら地面に散った。
「お、俺の命であるパープルヘアを……よくも、よくも、よくもおおおおおおおおおおおおおお!」
これには海賊(元パープルヘア)もブチ切れたものの、勘十郎の全身から放たれた殺気で、まったく身動きが取れなくなった。
それは、まるで無数の刃を全身に向けられているような感覚。
このまま警告を無視して、動くような事があれば、そのまま串刺し。
その事が本能的に分かってしまう程、鋭い殺気が放たれていた。
「これ以上、戦ったところで、怪我をするだけだから、そろそろ止めにしない? 私達は島民の安全さえ確保する事が出来れば、あなた達に危害を加えるつもりがないから」
かすみが気まずい様子で、セイレーンの孤児達に声を掛けた。
セイレーンの孤児達は、既に戦意喪失。
まるで抜け殻の如く、ぼーっとしていた。
「オラオラ、どうした! 何処からでも掛かってきやがれ! オレは逃げも隠れも死ねぇぞ!」
その間もローストは強気の姿勢を崩さぬまま、オラオラモードで攻め立てた。
その姿は、まさに世紀末。
今にもトサカがモヒカンに見えそうな勢いで、ヒャッハーだった。
「調子に乗るんじゃねえぞ、ゴラァ! こうなったら、俺達が相手だ! お前達がチンタラやっている間に、仲間も集まってきた事だしなァ」
モヒカン頭の海賊が、邪悪な笑みを浮かべ、上から目線でドヤ顔を浮かべた。
どうやら、他の場所に散らばっていた海賊達を呼び集めてきたらしく、先程の倍……いや、数十倍ほどの数に膨れ上がっていた。
そのため、周囲が海賊達で埋め尽くされており、猟兵達は文字通り袋のネズミ状態。
普通に考えれば、猟兵側が圧倒的に不利……のはずだが。
「……それじゃ、少し眠っていてね」
フィオリナが次々と攻撃を仕掛けて、海賊達を一掃。
一応、加減をしているようだが、海賊達はグッタリ。
しばらく目覚める事はない。
「……やれやれ、随分とウチの若いモンが世話になったようだねぇ。それじゃ、今度はアタシらが御礼をしないとねぇ」
そんな中、深海の魔女『レディ・オクトパス』が姿を現し、不気味な笑みを浮かべて、ローストの頭を鷲掴みにするのであった。
成功
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第3章 ボス戦
『深海の魔女『レディ・オクトパス』』
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POW : バキューム・バタリオン・オクトパス
小さな【タコの集団で相手の動きを封じ、タコ壺 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【触手だらけの空間で、触手に完全屈服する事】で、いつでも外に出られる。
SPD : ポイズン・テンタクルス・スプラッシュ
【神経に作用する猛毒を含んだタコ墨 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を触手や刺胞を持った海洋生物の群れに変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : ダーク・オクトパス・インク
全身を【魔術や薬物への強力な耐性を与えるタコ墨 】で覆い、自身が敵から受けた【負傷・苦痛・快楽】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
イラスト:煤すずみ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠パトリシア・パープル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』
年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?
下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も
アドリブ、連携歓迎
比良坂・逢瀬(サポート)
基本的には誰に対しても丁寧で礼儀正しい所作と言葉遣いで接します。
日頃から理性的で、常に穏やかな微笑を絶やさずに、平常心を持って一切の事を為します。
冷静に状況を見極めてから行動し、僅かでも勝機が存在するのであれば自身が傷つくことを厭いません。
新陰流を修めた剣士であり、二尺三寸の太刀、三池典太を愛刀にしています。
敵の攻撃を<見切り>、そして<ダッシュ>と<ジャンプ>を駆使した高い機動力で相手を翻弄する戦法を好みます。
得意技は影を斬る事で相手の実体を斬る異能の剣術です。
アレンジやアドリブ等は歓迎致します。
御霊・タタリ(サポート)
『さ、さぁ、語りましょ、げ、現実の裏の真実を』
神のアリスナイト×バロックメイカー、100歳の女
普段の口調は「滑舌悪い(自分、キミ、ね、わ、~よ、~の?)」、暗いところでは「滑舌良い(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」
滑舌が悪く「、」や「…」を乱用する暗い子だと思って頂けたら分かりやすいかと
戦闘ではお好きなUCや戦法で大丈夫です、一応パワーよりです
ガツガツ行くというより、此処ぞと言う時にぶちまけます
調査では、聞き込みより現場を見て回ります、小さい事をコツコツするタイプ
はしゃぐ様な時は、皆様の邪魔にならないくらいにひっそりするタイプで、1人でまったりします
響納・リズ(サポート)
「ごきげんよう、皆様。どうぞ、よろしくお願いいたしますわ」
おしとやかな雰囲気で、敵であろうとも相手を想い、寄り添うような考えを持っています(ただし、相手が極悪人であれば、問答無用で倒します)。
基本、判定や戦いにおいてはWIZを使用し、その時の状況によって、スキルを使用します。
戦いでは、主に白薔薇の嵐を使い、救援がメインの時は回復系のUCを使用します。
自分よりも年下の子や可愛らしい動物には、保護したい意欲が高く、綺麗なモノやぬいぐるみを見ると、ついつい、そっちに向かってしまうことも。
どちらかというと、そっと陰で皆さんを支える立場を取ろうとします。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです
轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、17歳の女です。
普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ノネ・ェメ
セイレーン達もコン……コンキ……ええと、オブリビオンではあるのだろうけど、かつての心?も多少は垣間見れた感。今度の相手もそうあってほしいけど。。
まずは話をしてくれるかどうか。聞いて、答えてくれるかどうか。とても制止を聞き届けてくれるような相手じゃなかったとしても、わたし自身の行動としては戦いの制止を訴えることだけ。
聞きたくもない話は実際右から左に聞き流せちゃったりするものだけど、これが音楽になると、意外と意識の外に追いやりきれなかったりもするもの。所構わず歌えば、どこでもフロア。歌詞以上に、想いを乗せて届けるよフロウ。それでも戦おうとする者の心には、少しでも何かしらのフックを残すために。
華上・ユーディ
☆連携&アドリブお任せ
「さあ、海賊の頭を倒して島に平和を取り戻すのです。」
◼️POW使用
戦闘中、敵に必殺の一撃を浴びせるべく突撃します。
「この一撃は重いですよ!?」
深海の魔女『レディ・オクトパス』の「バキューム・バタリオン・オクトパス(POW)」に対し、ユーベルコード「爆砕拳(バクサイケン)」を使い
守りを崩します。
その為なら、ある程度のダメージはやむを得ないものとします。
ルナ・ステラ
あなたが支配者ですね!
みんなが平和に暮らしていた島を返してください!
壺に墨に触手...気をつけないといけないものがたくさんありますね。
(それに何かいやな予感がします...)
箒に乗って墨の攻撃を【見切り】つつ、【属性攻撃】の炎魔法で攻撃していきましょうか。
たこ焼きにしちゃいます!
<地形変化した海洋生物の群れに捕まってしまったら>
きゃあっ!墨から群れが出てきたです!?
あぅ...放してください...
(このままだとやられてしまいます...ユニコーンさん助けて!)
<UCに成功したら>
ユニコーンさんを獣奏器で【鼓舞】して強化します!
―のんびり、ホワホワを取り戻してみせます!
メイスン・ドットハック
【WIZ】
やけに便利なタコ墨のようじゃのー
じゃけど、それでも戦い方というのはあるものじゃけーのー
敵に捕獲されないように電脳魔術によるホログラムアバターを大量発生しつつ、アバターの中にUC「深淵の水、混沌の渦になる」の黒スライムを潜ませて纏わりつかせていく
魔術でも薬物でもない、精神を汚染するスライムより徐々にでも浸食させていき、最終的に自身のタコ墨が敵の攻撃によるものだと思わせて、自身を攻撃するように仕向ける
自身を攻撃するようになったら、同調するようにレーザー砲ユニットによる一斉攻撃で一気にダメージを与えていく
精神が来てしまっては、自慢の防御も形無しではあるのー
アドリブ絡みOK
●深海の魔女『レディ・オクトパス』
「あなたが、この島の支配者ですね! みんなが平和に暮らしていた島を返してください!」
すぐさま、ルナ・ステラ(星と月の魔女っ子・f05304)が、深海の魔女『レディ・オクトパス』の前に陣取った。
だが、レディ・オクトパスは、余裕な態度。
猟兵達を雑魚だと思っているのか、ゴミを見るような目で、見下していた。
「返してください……ねぇ。嫌だと言ったら、殺すのかい? だったら、殺してみなよ。……やれるものならね!」
レディ・オクトパスが小馬鹿にした様子で、サディスティックな笑みを浮かべた。
それに合わせて、海賊達もゲスな笑みを浮かべ、まるで自分達も強くなったような勢いで調子に乗った。
「……何やら、お困りのようですね」
そんな中、猟兵達の前に現れたのは、比良坂・逢瀬(影斬の剣豪・f18129)であった。
他の猟兵達も騒ぎを聞きつけて次々と現れ、レディ・オクトパスの前に陣取った。
「うぐぐ……」
その気迫に圧倒されて海賊達が傷ついた身体を庇いつつ、警戒した様子で後ろに下がった。
「やれやれ、こんなに死にたい奴等が集まったとはねぇ。だったら、遠慮なく掛かってきな! みんな纏めて、ぶち殺してやるからさァ!」
レディ・オクトパスが猟兵達を見つめ、邪悪な笑みを浮かべた。
「これは、また……物騒な……」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が、残念なナマモノを見るような感じで、レディ・オクトパスに寂しそうに視線を送った。
「おやまぁ……、随分と余裕だねぇ。まさか、この状況で勝ち目があると思っているのかい?」
その視線に気づいたレディ・オクトパスが、まったく臆する事なく答えを返した。
「それなら、いまから試してみる?」
バジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)がレディ・オクトパスを見つめ、含みのある笑みを浮かべた。
「ああ、もちろん! 自分達が、いかに愚かな選択をしたのか、その身を以て思い知らせてやらないと駄目だしねぇ!」
レディ・オクトパスが猟兵達の顔色を窺いながら、不気味な笑みを浮かべた。
海賊達も隙あらば今にも飛び掛かってきそうな勢いで、カトラスをギュッと握り締めた。
(「セイレーン達は、コン……コンキ……ええっと、オブリビオンであるのだろうけど、かつての心(?)も多少は垣間見れた感じだったけど……。レディ・オクトパスは話を聞いてくれそうにないし……。やっぱり、ここで戦うしか……」)
ノネ・ェメ(ο・f15208)が複雑な気持ちになりつつ、レディ・オクトパスに視線を送った。
しかし、レディ・オクトパスは、気持ち変わらずヤル気満々。
島民達に対しての見せしめにするため、猟兵達をボコボコにする気満々であった。
「どうやら、私の出番って事ね。いいわ、協力してあげる」
そんな空気を察した轟木・黒夢(モノクローム・f18038)が、レディ・オクトパスの前で身構えた。
「やれやれ、いくら増えても結果が同じだって言うのに……。本当に、まわりが見えていないようだねぇ」
レディ・オクトパスが呆れた様子で、猟兵達を見下した。
まわりにいた海賊達も、まるで自分が強くなっているかのような素振りで、同じように猟兵達を見下した。
「そ、そこまで言うなら……やる……やるしかないし……」
御霊・タタリ(タタリと称されたノロイ・f17805)が、どんよりとした空気を漂わせ、死んだ魚のような目でレディ・オクトパスを睨みつけた。
「……うくっ!」
その眼力に圧倒されつつ、レディ・オクトパスがたじろいだ。
まわりにいた海賊達も同じような気持ちになったのか、先程と比べて警戒心がバリバリであった。
「それでは、海賊の頭を倒して島に平和を取り戻すのです」
その隙をつくようにして、華上・ユーディ(紅き冥土送り・f02310)が、海賊達の意識を次々と奪っていった。
「海賊達を倒したくらいで調子に乗るんじゃないよっ!」
レディ・オクトパスが苛立った様子で、神経に作用する猛毒を含んだタコ墨を吐きかけた。
それは猟兵だけでなく、海賊達にも掛かって、あちこちで悲鳴が上がったものの、レディ・オクトパスはまったく気にしていない様子であった。
しかも、レディ・オクトパスの墨が地面に掛かった瞬間、その場所から次々と触手が伸びていき、刺胞を持った海洋生物の群れがワラワワと現れた。
それはクラゲとイソギンチャクが合わさったような姿をしており、まるで意志があるかの如く勢いで、ユラユラと触手を揺らしながら、猟兵達に迫ってきた。
「な、なんですか、これ! 物凄く気持ちが悪いんですか! こ、来ないでください!」
その途端、ルナがゾワッと鳥肌を立たせ、属性攻撃の炎魔法で海洋生物を攻撃した。
それと同時に、海洋生物がジュッと煙を上げ、磯のニオイを漂わせて、ドロドロに溶けていった。
「それじゃ、全力で行くわよ」
その間に、黒夢が【バトルキャラクターズ】を発動させ、額に1と刻印された戦闘用ゲームキャラクターを召喚した。
召喚されたゲームキャラクターは、黒夢の後を追うようにして、ワラワラと現れた海洋生物達を殴って、潰して、引き千切った。
それに対抗するようにして、海洋生物達も毒針を飛ばしてきたが、黒夢の身体には当たらず、身代わりとなってゲームキャラクター達が次々と姿を消していった。
「おやおや、思ったよりもやるようだねぇ。でも、アタシだって暇じゃないんだ。だから……素直に死んでくれるかい!」
レディ・オクトパスが邪悪な笑みを浮かべ、再び神経に作用する猛毒を含んだタコ墨を吐きかけた。
その影響でタコ墨の掛かった地面が触手と海洋生物に変化し、傍にいたルナに絡まり、神経に作用する猛毒が身体中に打ち込まれた。
「こ、こんな事をして、許されると思っているのですか……!? あ、後で、たこ焼きに……しちゃい……ます……から……ねっ!」
これにはルナも驚き、悔しそうな表情を浮かべたものの、身体が痺れて……動けない。
それでも、最後の力を振り絞り、【主人の心の声を聞き届け出現する聖なる一角獣(ユニコーンアドベント)】で聖なる力を持った一角獣を召喚すると、その力で体内の猛毒を浄化した。
「……いい加減にしてください」
即座に逢瀬が【転ノ道(マロバシノミチ)】を発動させ、ダッシュとジャンプを駆使して距離を縮め、二尺三寸の太刀『三池典太』でレディ・オクトパスを斬りつけた。
「うぐっ! い、いつの間に!」
すぐさま、レディ・オクトパスが魔術や薬物への強力な耐性を与えるタコ墨で全身を覆い、傷口を庇うようにして後ろに下がった。
「ほお……やけに便利なタコ墨のようじゃのー。じゃけど、それでも戦い方というのはあるものじゃけーのー」
それに合わせて、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)が【深淵の水、混沌の渦となる(メンタル・ハザード)】を発動させ、周囲の無機物を様々な精神汚染を発症させる電脳黒スライムに変換した。
「な、なんだい、これは……!」
それを目の当たりにしたレディ・オクトパスが本能的に身の危険を感じ、海洋生物達を盾代わりにしながら、メイスンと距離を取った。
「さあ、どうする? この水に触れたが最後、正気ではいられんからのー。命乞いをするなら、今のうちじゃが……」
メイスンが大魔王に匹敵する程のダーティなオーラを漂わせ、レディ・オクトパスの顔色を窺った。
「い、命乞いなんて……するわけがないだろ!」
そこでレディ・オクトパスは悟った。
この世には、敵に回してはいけない相手がいる事を……。
よく見れば、セイレーンの孤児達が物陰から顔を出し、『だから言わんこっちゃない』と言わんばかりの表情を浮かべていた事を……。
しかも、メイスンの電脳魔術によってホログラムアバターが大量発生しているため、電脳黒スライムだけを破壊する事だけは困難だった。
「なら容赦をする必要もなさそうじゃのー。魔術でも、薬物でもない精神を汚染するスライムじゃ。いくら、そんなモノを纏ったところで、防ぐ事など出来ぬと思うが……。まあ、覚悟が出来ているようじゃから、あれこれと言う必要もないかのー」
メイスンが何やら察した様子で、レディ・オクトパスに視線を送った。
「く、来るなァ!」
その間にレディ・オクトパスの身体に電脳黒スライムに纏わりつき、ジワジワと精神を蝕んでいった。
レディ・オクトパスはその恐怖から逃れる事が出来ず、自分の身を守っていたタコ墨を抜け殻の如く脱ぎ捨てた。
「薬も過ぎれば毒となる。元々毒だけど、たっぷりと味わいなさい」
それに合わせて、バジルが【ポイズン・スピア】を仕掛け、毒属性の魔法の槍を雨の如くレデシ・オクトパスに降らせた。
「そ、そんな馬鹿なっ!」
即座にレディ・オクトパスが身を守ったものの、その気持ちに反して身体からは大量の血が溢れ、あっと言う間に地面を真っ赤に染め上げた。
「皆さん、こちらに集まってください」
その隙をつくようにして、リズが海洋生物との戦いで傷ついた仲間達を呼び寄せ、【サクラサク花の舞い(サクラノイヤシヲアナタヘ)】で桜の花吹雪を放ち、深い眠りにつかせる事で傷を癒した。
「こ、こ、今度は……こっちの番……。だから……覚悟……して……」
それと同時にタタリが【サウンド・オブ・パワー】を発動させ、歌声を聞いた仲間達の戦闘力を増強した。
「こ、こうなったら、最後の手段だ。アタシを敵に回した事を、あの世で後悔するんだねぇ」
レディ・オクトパスがギチギチと歯を鳴らし、小さなタコの集団を嗾けた。
小さなタコの集団は地面を埋め尽くす勢いで進軍を始め、猟兵達に覆い尽くす勢いで迫ってきた。
「あの世じゃなくても、じゅうぶん後悔しているけど……」
ノネが小さなタコに纏わりつかれ、全身にゾワッと鳥肌を立たせた。
小さなタコ達は吸盤をペタペタと吸着させ、ヌノヌノとして身体を擦りつけるようにして、ノネを覆いつくす勢いで集まってきた。
「これ以上、好きにはさせませんよ!」
すぐさま、ユーディが【爆砕拳(バクサイケン)】を仕掛け、超高速かつ大威力の一撃で、小さなタコ達を殴り飛ばした。
それに合わせて、ノネが【〝音楔〟(プロプヮ・スティカード)】を発動させ、レディ・オクトパスの身体に突き刺した。
「く、来るな!」
その事に危機感を覚えたレディ・オクトパスが、怯えた様子で悲鳴を上げた。
「この一撃は重いですよ!? 遠慮せずに、残さず喰らってくださいね」
それと同時にユーディがレディ・オクトパスの懐に潜り込み、再び【爆砕拳(バクサイケン)】を叩き込んだ。
「そ、そんな……馬鹿な……」
その一撃を喰らったレディ・オクトパスがブクブクと血の泡を吐き、糸が切れた人形のように崩れ落ちた。
「うう……、まだヌメヌメする……」
その途端、ノネの身体に纏わりついていた小さなタコがビクッと身体を震わせ、蜘蛛の子を散らすようにして逃げていった。
「う、うわあああ!」
それに気づいた海賊達も得物を投げ捨て、脱兎の如く逃げ出した。
セイレーンの孤児達も怯えた様子で両手を上げ、猟兵達に降伏した。
そして、猟兵達は島民達に感謝され、その晩の宴に招待されるのであった。
成功
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