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花の宴

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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「今年も綺麗に咲いたなぁ……」
「こいつを見ると春が来たって感じがするな!」
 うららかな春の日差しの中、荷物を背負った人々が歩きながら顔を上げて眺めるのは、一面に広がる満開に咲いた桜の花。空を覆うように桜の花が咲き誇り。その色はピンクだけでなく、黄や緑に青と春らしく色鮮やかだった。
「ここらでいいだろ」
「それじゃあ荷物を広げるぞ」
 背嚢を下ろして中から食べ物や飲み物を取り出していく。
「あっお弁当お弁当!」
「わしらはこっちだな」
 子供やフェアリーがサンドイッチや焼き菓子に果物といったものを並べ、大人やドワーフは葡萄酒に蒸留酒といった多様な酒に、チーズや燻製といった酒の肴を用意していた。
「じゃあ春の到来を祝って」
「「かんぱーい!」」
 皆で果実水や酒の入った杯を合わせ、春を祝って花見を始めた。
「一曲披露しましょう」
 エルフが楽器を鳴らし陽気に歌い始めると、それに合わせて手拍子をしたり歌ったりと、祭りのように賑やかな声が森に響く。
 そんな楽しそうな花の下の宴に誘われるように、招かれざる客もまたそろりとやってきていた。人目に付かぬように、ささっとピンクの物体が動く。
「あれ? 酒がない。おい、俺の酒飲んだか?」
「いや、知らねえぞ。そういやこっちに用意しておいた燻製もねえな」
「あー、おやつにしようと思ってた蜂蜜漬けがないー!」
 あれが無くなったこれが無くなったと、騒がしい声があちこちで上がる。少し離れた木陰にそんな人々の様子を眺め、愉快そうに笑うピンクの毛並みをした獣達の姿があった。

『探してる探してる』
『僕たちが隠したものを見つけられるかなー?』
 次はどんな悪戯をしてやろうかと、ピンクの獣は楽しそうにきゅいっと鳴いた。


「もうすっかり春らしい陽気だね! お花見の季節だよ☆」
 色とりどりの咲き乱れる桜が映し出されたグリモアベースで、ラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が猟兵達を出迎えた。
「アックス&ウィザーズにも桜が咲いている場所があるみたい。普通の桜と違って、ピンクだけじゃなくカラフルな桜もあるみたいだけど」
 ピンク以外にも黄色・緑色・青色と薄く色づいたカラフルな桜が森に咲いている。
「近くの町に住む人たちがこの時期になると桜の森に集まってお花見をしてるんだって。だけどそこに動物の姿をしたオブリビオンの群れが現れてイタズラしていくみたいなんだ」
 ピンクの毛並みの獣型オブリビオンの群れが人々に悪戯をして花見の邪魔をするのだという。
「直接危害を加えるようなことはしないみたいだけど、お花見が台無しになっちゃうから、この『ピンク・モフ』の群れをやっつけるか追い払って、お花見を楽しめるようにしてあげてほしいんだ」
 ピンク・モフは人に怪我をさせるような悪戯はしないが、物が無くなったり、人を怒らせて追いかけっこをしたりと、やりたい放題して去っていく。このままでは花見が台無しになるだろう。
「ピンク・モフは攻撃は仕掛けてこないみたいだよ。とにかくイタズラっ子で、みんなにもイタズラをして、追いかけっこを楽しんだりするみたい」
 何とも無邪気なものだが、それが迷惑になるのであれば排除しなくてはならない。

「無事にお花見が続けられるようなら、みんなも満開の桜を楽しんでくるといいよ! ピンク以外にもいろいろな珍しい桜があるみたいだし、お花見しながらご飯を食べたり、桜の下で歌ったり踊ったりしても楽しそうだよね!」
 あれこれ楽しい花見を思い浮かべながら、ラフィロワはキラキラと光る世界を繋ぐ道を作り出した。
「春のお花見を楽しむためにもがんばってね!」


天木一
 こんにちは天木一です。春ですが今年はお花見ができそうにないので、こちらで少しでもお楽しみいただければと、お花見を守る依頼となっております。

 第一章では悪戯しにきたオブリビオンの群れを退治したり追い払ったりして、人々に手出しさせないようにします。

 第二章では続けて騒ぎを聞きつけてやってきた新たなオブリビオンとのボス戦となります。

 第三章ではみんなでお花見をすることができます。のんびり桜を眺めたり、お弁当やお酒を味わったり、歌ったりとお好みで楽しく過ごしてください。
 お誘いがあればラフィロワも参加します。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページにて。
 では花見を楽しむ為にも、オブリビオンから人々を守りましょう!
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第1章 集団戦 『ピンク・モフ』

POW   :    はい、次は君が鬼ね
【体を擦り付けることで】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
SPD   :    僕が逃げる番だね
非戦闘行為に没頭している間、自身の【体毛】が【激しく光り】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ   :    僕が見えるかな?
自身と自身の装備、【咥えて持っている】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●イタズラ好きなピンクのもふもふ
 緑豊かな森の中を進むと、突然違う世界に迷い込んだように、周囲が色づき始める。
 見上げれば、ピンクに黄・緑・青と淡い色が広がり、空に絨毯でも敷き詰めたように、一面に桜の花が咲き乱れていた。
 そんな幻想的な景色の桜の森から、賑やかで楽しそうな声が聞こえる。そこには、のんびりと杯を傾け満開の桜を見上げる者。食事をしながらお喋りに興じる者。歌に踊りにと楽しい気持ちを表現する者と、皆がそれぞれのやり方で桜を楽しんでいる。
『楽しそうだね』
『僕たちも交ぜてもらおうよ』
『そうしようそうしよう』
 しかし、その楽しげな声に惹かれ、もふもふしたピンクの獣たちが、悪戯を仕掛けようと忍び寄っていた。

 このままではピンクのもふもふ達に花見が滅茶苦茶にされてしまう。せっかくの楽しい花見の邪魔はさせないと、猟兵達は世界を渡り、美しい桜の森へと足を踏み入れた。
須藤・莉亜
「花見しながらお酒飲むのは良いよねぇ。」
花見酒の為にいっちょ働こう。

とは言ったものの、なんともやり辛い敵さんだなぁ。
…今回は味見くらいに血を吸って追っ払うことにしようかな。

暴食蝙蝠のUCを発動。無数の蝙蝠に姿を変えて戦う。
蝙蝠の視界なら、敵さんが透明になっても捉えられるだろうしね。

敵さんを見つけたら死なない程度に【吸血】して追っ払う。
加減間違えて吸い殺しちゃったらごめんね?

「ほらほら、逃げないとミイラにしちゃうよー。」
…やっぱり、やり辛い。



●もふもふの味わい
「花見しながらお酒飲むのは良いよねぇ」
 須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)がちらりと花見をして楽しそうに飲んでいる人々に視線を向ける。
「僕も交じりたいからね、花見酒の為にいっちょ働こう」
 やる気を出して莉亜はピンクのもふもふした獣たちが酒や食べ物を盗んで悪戯している様を見た。そこには悪意というほどのものはなく、ただ子供が遊んでいるような無邪気さがあった。
「とは言ったものの、なんともやり辛い敵さんだなぁ。……今回は味見くらいに血を吸って追っ払うことにしようかな」
 どうにも子供のように悪戯しているのを見ているとやる気が削がれると、程々にお仕置きして追い払う事にしようと決め、己が身体を無数の蝙蝠へと変身した。
『次は何をとってこようか?』
『うーん、あまーいお菓子の匂いがする。あれをとってこよう!』
 こそこそとピンク・モフが相談して次に盗むものを決め、花見をしている場所に近づこうとするところへ霧が立ち込め、視界が悪くなると黒い影が覆い尽くす。
『きゅ?』
『わっコウモリが襲ってきたよ!』
 それが無数の蝙蝠の群れだと気付いたピンク・モフが慌てて逃げ出す。だが逃すまいと蝙蝠達がその身体に張り付いていく。
「んー、瑞々しくって少し桃みたいな風味がある。血は結構美味しいねぇ」
 蝙蝠となってピンク・モフの血を吸い上げた莉亜は、グルメのように鉄臭い血の中の僅かな風味を味わって渇きを潤す。
『血が吸われてるよ!』
『姿を消そう!』
 仲間同士で身体を擦り合わせて蝙蝠を払ったピンク・モフ達が透明になり、風景に溶け込むように視界から消えてしまう。
「透明になっても蝙蝠の知覚から逃れられないよー」
 姿は見えなくても、蝙蝠は超音波による反響から敵の位置を探り出す。
「見つけた、そこだね」
 蝙蝠は獲物を逃さないと、ピンク・モフにまた張り付いてちゅーちゅーと血を吸い始める。
「ほらほら、逃げないとミイラにしちゃうよー」
 莉亜がそうやって脅すと、ピンク・モフ達がぶるぶると震えて毛を逆立てた。
『ミイラにされちゃうよ!』
『ひえーー!』
 恐れをなしたピンク・モフ達が一斉に逃げ出し、あっという間に桜の森から姿を消してしまった。
「……やっぱり、やり辛い」
 その様子に、まるで自分が弱い者イジメもしたような気分にさせられ、口の中に残った血の味が少し苦く感じられた。

成功 🔵​🔵​🔴​

シル・ウィンディア
お花は綺麗だし、もふもふさんは可愛い…
けど、悪いことするもふもふさんは、お仕置きだよっ!

鬼ごっこなら…
ジグザグの【フェイント】を混ぜた【空中戦】で飛び回って撹乱するよ
敵の攻撃や動きは【第六感】を信じて動きを【見切り】
上記機動で回避するけど、その時は【残像】を生み出して囮にするよ

攻撃は光刃剣と精霊剣の二刀流で、ヒット&アウェイを意識して攻撃するよ
【フェイント】を混ぜて【二回攻撃】だね

追いかけっこや空を翔けることを楽しみながら
いつものファランクスだとお花まで巻きこんじゃうから…

【高速詠唱】と【多重詠唱】でエレメンタル・スラッシュっ!!
【多重詠唱】分は時間差で魔力斬撃を生み出して
出来るだけ巻き込むよ


レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
ぉー、心躍る景色にゃねぇ。(ミュージックエナジーで辺りに音楽を響かせながら)
レフティは子猫に変身し、響かせた音楽に自身の音を隠しつつ標的をおびき寄せ、髭感知に動きを感じたら【カウンターレギオン】。
まてまてー!悪戯モノ達。召喚した子猫達と共に髭感知で動きを見切り、踊る様に障害物を避けては、回り込んだりして追い掛け回すにゃあ。疲れたところを呪いのオーラ防御を纏った、ねこぱんちで気絶攻撃し仕留めていくにゃん。子猫からは逃げられない!。
とられたものを回収出来たら、軽いモノなら子猫姿のまま返しに行くかにゃあ。



●精霊と猫ともふもふ
「お花は綺麗だし、もふもふさんは可愛い……けど、悪いことするもふもふさんは、お仕置きだよっ!」
 美しい桜の景色とピンクのもふもふした獣の姿に、シル・ウィンディア(光刃の精霊術士・f03964)は心を和ませてしまうが、悪いことをするなら可愛くとも放ってはおけないと気を引き締める。
『お酒ゲットー』
『こっちは焼き菓子だよ!』
 ピンク・モフ達が戦利品を木陰に集め、誇らしげに見せ合いっこしている。
『次はどうしようか?』
『怒らせて追いかけっこしよう!』
『いいね!』
 ピンク・モフのグループの一つが追いかけっこで遊ぶ為に、人々を怒らせる悪戯を仕掛けようと花見の人々に近づく。
「これ以上イタズラはさせませんよ!」
 そこへシルが近づいて光刃剣と精霊剣の二刀流で斬り掛かった。光の剣が一番近くに居たピンク・モフを薙ぎ払う。
『わーっ! 辻斬りだー!』
『襲われるー!?』
 悲鳴を上げたピンク・モフ達が散り散りになって逃げ出す。そして追い駆けっこを楽しむようにチラチラっとシルの方へと期待に満ちた視線を送った。
「鬼ごっこなら……」
 跳躍して空中でシルはジグザグに動いてフェイントを混ぜ、一時も留まらずに空を飛び回って攪乱戦法に出る。
『右?』
『左……じゃなくて後ろ! 痛っ』
 その俊敏な機動力に翻弄され、ピンク・モフ達は互いにぶつかり合い混乱していく。
「追いついたよ!」
 そこへシルが空から急襲し、すれ違いながら左右の剣を振り抜き、敵を薙ぎ大きく吹き飛ばした。
『速いよ!』
『でも僕たちだって逃げ足じゃ負けない!』
 ぴょんぴょんと跳ねるようにピンク・モフ達が逃げ回る。
「逃げられるかな!」
 それを楽しそうにシルが追いかけて距離を詰める。
『このままじゃ追いつかれちゃう!』
『それなら透明になって隠れよう!』
 ピンク・モフ達の身体が透き通り、周囲の景色と同化して姿を隠した。

「ぉー、心躍る景色にゃねぇ」
 そこへ子猫の姿に変身したレフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)は、桜舞う風景に心奪われそうになるのを堪え、ミュージックエナジーを放ってまるで見えぬ妖精が音楽を奏でるように、辺りに楽し気なメロディを流す。
『音楽が聴こえるよ』
『楽しそうだね、僕たちも交ぜてもらおうよ!』
 透明になって姿を消して隠れていたピンク・モフ達が、音に誘われるようにこっそりと近づいてくる。
「透明化しててもこの髭は誤魔化せないにゃ」
 レフティの自慢の髭が震え、敵が近づいたことを感知した。
『あれ? 音は聴こえるのに何もないよ?』
『んー、あっ、あそこに猫がいるだけだね。不思議不思議ー!』
 音は聴こえど姿は見えぬ状況に、ピンク・モフ達は興味津々で周辺を歩き回る。
『あの猫は飼い猫かな?』
『イタズラしてみる?』
『しちゃうしちゃう?』
 興味が子猫の姿をしたレフティへと移り、透明のままピンク・モフ達が悪戯しようと向かってきた。
「まてまてー! 悪戯モノ達!」
 自分が悪戯されては堪らないと、慌ててレフティはユーベルコードを発動し、子猫の群れを召喚して、皆で髭感知を使い見えない敵の位置を探る。
『猫がいっぱい!』
『持って帰ろうよ!』
 ピンク・モフ達は子猫の群れを見て、お持ち帰りしようと目を輝かせた。
「捕まったら連れ去られるにゃ! 猫の俊敏さで華麗に避けるにゃあ」
 レフティは子猫達と共に踊るように動き回り、草木を利用して姿を隠すようにして敵の視界から消えては現れて翻弄する。
『この、すばしっこい!』
 ピンク・モフ達が夢中になって追いかけるうちに、レフティは猫達と共に相手を囲んでいた。
『はぁはぁ……疲れちゃった』
『全然捕まえられないよー』
 息を荒くしてピンク・モフ達の脚が止まり透明化が解ける。
「今だにゃあ!」
 ここがチャンスと呪いのオーラを纏ったレフティが飛び掛かり、ねこぱんちを叩き込んで意識を刈り取った。
「ねこぱんちでノックアウトにゃん!」
 軽いフットワークでレフティはピンク・モフ達の意識を次々と失わせていった。

『逃げよー!』
『かわいい猫は危険だよー!』
 残ったピンク・モフ達がまた透明化して、子猫の上を跳躍して跳び越え距離を取ろうとする。
「いつものファランクスだとお花まで巻きこんじゃうから……今日はこれでいくよ!」
 シルが高速詠唱と多重詠唱で魔力を高め、精霊を集めて光の剣を生み出す。
「姿を消したってこの斬撃からは逃れられないよ! エレメンタル・スラッシュっ!!」
 そこへ飛び込んだシルが剣を一閃すると、色鮮やかな火・水・風・土の4属性の斬撃が放たれ、さらに時間差で魔力斬撃も飛んで周辺の限定した空間を全て切り裂く。すると透明になっていたピンク・モフ達が纏めて巻き込まれ、竜巻にでも遭ったように吹き飛ばされた。
『竜巻だー!』
『精霊が怒ってるよ! 追いかけっこしよう!』
 荒ぶる精霊の力に怯えたピンク・モフ達が、それでも楽しんで逃げようとする。だがそれを阻止するように子猫の群れが囲んでいた。
『猫に回り込まれたよ!』
「子猫からは逃げられない!」
 相手が驚いて足を止めたところにレフティがねこぱんちを連続で浴びせ、このグループ最後のピンク・モフ達を気絶させた。

「これがとってきたものにゃね。レフティが返しておくにゃあ」
「それじゃあ、わたしは他のもふもふさんのイタズラを止めてくるねっ!」
 レフティは集められた物品を子猫の群れと共ににゃーにゃーと運び、シルは他のピンク・モフを探しに空に舞い上がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真宮・響
【真宮家】で参加。

これはこれは綺麗な花畑で。誘われて遊びたい気持ちも分かるんだが・・・悪戯が過ぎる子達のようで。お仕置きしてやろうか。

花見をしている人達の所にいくまでに仕留めたいね。正面からの突撃は奏に任せて【目立たない】【忍び足】で群れの背後に忍び寄る。牽制で【衝撃波】【範囲攻撃】を仕掛けてやればたとえ非戦闘行為に没頭していても迎撃態勢を取らざるを得ないはずだね。【衝撃波】でダメなら【怪力】【グラップル】で殴る。戦闘態勢になったら【二回攻撃】【範囲攻撃】【串刺し】で飛竜閃を使う。敵からの反撃は【オーラ防御】【見切り】【残像】で凌ごうかね。


真宮・奏
【真宮家】で参加。

そういえば花見、まだしてませんでしたね。家族でお弁当作りましたし、ゆっくり花見するのもいいですね。まずは(お弁当を置いて)乱入しようとする悪戯なもふもふを追い払わないと。可愛いもふもふといえど、悪戯が過ぎる子は許しません!!

トリニティエンハンスで防御力を高め、【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【拠点防御】で敵の攻撃を防ぎながら前進。摩擦抵抗を減らしたとて【怪力】【シールドバッシュ】【範囲攻撃】で吹き飛ばしてしまえば関係ないですよね?ちょっと可哀想ですが、もう貴方達は過去の存在故。今の生きる人達の営みを優先させて貰います!!


神城・瞬
【真宮家】で参加。

ふむ、この見事な花畑と人々の賑わい、ピンク・モフが誘われるのも分かります。追い払ってもいいのですが、悪戯が悪辣さを増す前に止めて置いた方がいいですね。骸の海へ還しましょう。

敵が透明になっても物音は消せないようですから、おおよその敵の位置は掴めるはず。僕自身が攻撃を当てられない場合を予測して月読の同胞のフォローを頼み、数撃ちゃ当たるといった精神で【誘導弾】【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】を【範囲攻撃】で撃ちます。敵の攻撃は【オーラ防御】【見切り】で対応しますね。



●悪戯にはお仕置きを
「これはこれは綺麗な花畑で。誘われて遊びたい気持ちも分かるんだが……悪戯が過ぎる子達のようで」
 周りの美しい色とりどりの桜の花が作り出す光景に見惚れ、真宮・響(赫灼の炎・f00434)は浮かれる気持ちも分かると頷く。
「悪い子にはお仕置きしてやろうか」
 だが悪戯をする子にはお仕置きが必要だと、響は可愛い動物の姿をしていても手加減はしないとピンクの獣に鋭い視線を向けた。
「ふむ、この見事な花畑と人々の賑わい、ピンク・モフが誘われるのも分かります」
 目を奪われた神城・瞬(清光の月・f06558)も、これほどの桜の名所ならばオブリビオンであろうとも誘われるのは理解できると共感する。
「追い払ってもいいのですが、悪戯が悪辣さを増す前に止めて置いた方がいいですね。骸の海へ還しましょう」
 今は人に被害を出さないが、オブリビオンであるならばこの先はどうなるか分からないと、先に災いの芽を刈ることにする。
「そういえば花見、まだしてませんでしたね。家族でお弁当作りましたし、ゆっくり花見するのもいいですね」
 同じく桜に見惚れていた真宮・奏(絢爛の星・f03210)は、用意してきたお弁当を邪魔にならぬ場所に置く。
「その為にも、まずは乱入しようとする悪戯なもふもふを追い払わないと。可愛いもふもふといえど、悪戯が過ぎる子は許しません!!」
 奏の言葉に響と瞬も同意して、花見を楽しむ為にも邪魔ものを退治しようと行動を開始する。

『たのしそーだねー』
『音楽だー、僕らもまざろー!』
 ピンク・モフ達が賑やかな花見に入り込んで悪戯しようと、こそこそと接近を始める。
「花見をしている人達のところにいくまでに仕留めるよ」
 響が気配を消して回り込むように移動を開始する。
「私は正面からいきますね」
 頷いた奏は炎・水・風の魔力をその身に宿して防御力を高めると、ピンク・モフ達の正面に立ち塞がる。
『誰か来たよ』
『僕たちと遊んでくれるのかな?』
 ピンク・モフ達は恐れるどころか嬉々として近づき、素早くすれ違いながら奏に身体を擦り付けて互いの摩擦係数を減らし捕まえられないようとする。
「摩擦抵抗を減らしたとて強引に吹き飛ばしてしまえば関係ないですよね?」
 構わず奏は踏み込んで接触し、摩擦係数を減らされながらも精霊の力が込められた盾を叩き込んで纏めて敵を吹き飛ばした。
『痛いっ』
『もっと滑らせちゃえ!』
 素早く駆け回るピンク・モフ達が奏に身体を擦りつけ、つるつるの床のように触れ合うと滑るようにしてしまう。
「無駄ですよ。こうして滑る前に叩き付ければ問題ありません」
 構わず奏は盾を構えて突進し、多少滑ろうとも構わずに敵を撥ね飛ばす。
『まるでイノシシだよう!』
『姿を消して隠れよう!』
『それだ!』
 ピンク・モフ達が透明になって景色に溶け込み、姿が見えなくなっていく。
「透明になりましたか、ですが姿が消えても物音は消せないようですね」
 目を閉じた瞬が耳を澄ませ、動く足音から敵のいるおおよその場所を掴む。
「そこです」
 目を開けた瞬は月の力が込められた杖を向ける。すると放たれる月光のような光弾が姿を消したピンク・モフを掠めた。
「やはり勘で撃っても見えない的に当てるのは難しいですね。では数で補うことにしましょう」
 単発で無理なら数を増やせばいいと、マシンガンのように連続して光弾を撃ち出す。辺りを薙ぎ払うような弾幕に、直撃を受けたピンク・モフが薙ぎ倒されて姿を現していく。
『いっぱい飛んでくるよ!』
『追いかけっこしよう!』
 その光弾から逃れるように踵を返し、非戦闘行為に没頭することで体毛を激しく光らせ外部からの干渉を遮断して無効化し、ぴょんぴょん跳ねながらピンク・モフ達が逃げ出そうとする。
「悪いけれど、逃がさないよ」
 そこに気配を消して回り込んでいた響が待ち構え、槍を振るって衝撃波を広範囲に放ち敵を薙ぎ払った。
『きゅっ!?』
 突然背後に現れた響に驚き、ピンク・モフ達の動きが止まる。するとその輝きも収まり始め、衝撃波を防ぎ切れずに吹き飛ばされた。
「やっぱりね、非戦闘行為に没頭していても不意を突かれれば迎撃態勢を取ってしまうと思っていたよ」
 上手くいったと響は微笑み、さらに槍を振るってピンク・モフ達を蹴散らしていく。

『危ないよ!』
『つるつるして滑ろう!』
 ピンク・モフ達が身体を擦り合わせ、摩擦を減らして地面をアイススケートのように滑って加速し、その場から逃れようとする。
「こちらは行き止まりですよ!」
 鉄壁の如く盾を構えた奏が行く手を遮り、滑り抜けようとする敵に盾を衝突させて押し戻した。
『これはピンチじゃないかな?』
『どうしようどうしよう?』
 慌て始めるピンク・モフを見て奏は少しばかり可哀想に思う。
「ちょっと可哀想ですが、もう貴方達は過去の存在故。今の生きる人達の営みを優先させて貰います!!」
 オブリビオンは今を生きるものにとっては邪魔にしかならないと、心を鬼にして奏は盾を叩き込んで地面にめり込ませた。
『こっそりこっそり』
 仲間が倒れた陰でかくれんぼするように透明となって、こそこそとピンク・モフが逃げようとする。
「残念ですが、隠れるのを見ていましたよ」
 そこへ瞬の光弾が撃ち込まれ、何もない空間に着弾しぎゅぴっと悲鳴を上げてピンクの獣が姿を現した。
「姿を消すという能力を知っていれば、対処は簡単です」
 続けて瞬が放つ光弾が起き上がろうとするピンク・モフを撃ち抜いた。
『逃げられないよ!』
『こうなったら反撃だー!』
『つるつるにして転がしてやれー!』
 ピンク・モフ達が猟兵達の摩擦を減らして転ばせ、起き上がれなくしてやろうと身体を擦り付けてくる。
「触れられると滑るようになるのか、なら触れられる前に倒せばいいだけだね」
 敵がぶつかる直前に跳躍した響は、頭上から槍を突き下ろして串刺しにした。
「こうすれば触れられないだろう?」
 空中で槍を引き抜くと着地する前にすぐさま次の敵に向けて穂先を突き入れ、響は確実に獣を仕留めていく。
『これはダメだー!』
 ピンク・モフ達は危険だと響から離れ、散り散りになろうとする。
「散られると厄介です。倒しやすく纏めてしまいましょう」
 そこへ瞬が光弾の弾幕を張り、光が誘導するように敵の逃げ場を奪って一カ所に集めていく。
「あとはお願いします」
「任せてください!」
 敵を光の中に閉じ込めるように誘導した瞬がちらりと視線を向けると、奏が大きく頷いて盾を前に突進した。
「悪戯する子にはお仕置きです!!」
 その勢いのまま奏は盾を叩き込み、むぎゅっとピンク・モフ達を押し潰した。

「この辺りの悪戯っ子は退治できたようだね」
 響が周囲を見渡し、ピンクの獣が居ない事を確認した。
「では他の場所へ移動しましょうか」
 まだ敵を全て倒したわけではないと、瞬が遠くにピンクの獣の姿を捉えた。
「作ったお弁当が盗まれたりしたらお花見が台無しになってしまいますからね。可愛いもふもふをみんなやっつけてしまいましょう!」
 花見の為に頑張って作ったお弁当が盗られるのを想像した奏は拳をぐっと握って、悪戯っ子は許さないと意気込み、3人で次の場所へと向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レイナ・オトゥール
アドリブ歓迎

ピンク・モフちゃんかわいいですね……
困っちゃいますね、攻撃して追い払うのは、ちょっと私には…その、厳しいですね

この際、この後の事も考えて平和的にピンク・モフちゃんたちといっぱい遊んで気を済ませて去ってもらうようにしましょう!

ただ、私一人だと、たいして役に立ちそうもないので【虚竜召喚】をして、
虚竜(ホロウ・ドラゴン)さんたちに手伝てもらいましょう!

さぁさぁ、何をして遊びましょうか?

勝ち負けよりは、ピンク・モフちゃんたちに満足してもらうように全力で遊びましょう!
でも、やっぱり、遊びでも、勝てたらうれしいかも?
虚竜さんたちも、現世で遊ぶのは久しぶりでしょうしきっと全力で遊んでくれるはず!


ヴィリヤ・カヤラ
ここの桜はピンク色だけじゃないんだね、
これはお花見も楽しくなっちゃうね。

イタズラ好きな子はお花見してる人に
迷惑をかけないように追いかけっこといこうかな。
イタズラだけなら楽しんで帰ってもらっても良いかもしれないしね。

誰に合流しちゃっても良いし、
お花見する振りでクッキーの袋を置いて囮代わりにしてみようかな。
お花見してる人の邪魔をしないように、
人の少ない所に追い込むのを意識して追いかけるね。

追いかけてる最中に月輪を影で実体化させて
モフモフちゃんが隠した物があれば見える所に置いておくね。
ついでに人の少ない所に誘うのに壁っぽくも使ってみようかな。

思いっきり楽しんじゃうし負けないからね!

アドリブ、絡み歓迎



●もふもふの抱き心地
「ここの桜はピンク色だけじゃないんだね、これはお花見も楽しくなっちゃうね」
 ピンク以外にも、黄や青といった淡い桜が咲く乱れるのを見上げ、ヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)は花見が楽しみだと微笑む。
「そのためにもまずはイタズラ好きな子の相手をしないと。お花見してるところにイタズラにくるんだったね。それなら囮を用意してみようか」
 座り込んだヴィリヤはお花見をする振りをしてクッキーの袋を置く。
『甘い匂いがするよ』
『くんくん……バターの匂いだよ』
 その香りに誘われてこっそりと姿を消したピンク・モフ達が近づき、そっとクッキーの袋を銜えて去ろうとする。
「現れたみたいだね」
 クッキーが無くなったのに気付いたヴィリヤはすぐに立ち上がり、足音の聞こえる方へと駆け出した。
『追い駆けてきたよ!』
『それじゃあ追いかけっこだーー!』 
 透明化の解けたピンク・モフ達が一斉に逃げ出し、追いかけられるのを楽しむようにぴょんぴょんと飛び跳ねた。
「お花見してる人の邪魔をしないように、人の少ない所に追い込むとしようかな」
 敵を誘導するように、ヴィリヤは方向を考えて追い立てる。

「ピンク・モフちゃんかわいいですね……」
 そんな飛び跳ねるピンクの可愛らしい獣を見たレイナ・オトゥール(竜と共に・f11986)は、それと戦う姿を思い描いて困惑した顔を見せた。
「困っちゃいますね、攻撃して追い払うのは、ちょっと私には……その、厳しいですね」
 一方的な動物虐待シーンをイメージしてしまい、レイナから戦意が抜け落ちる。
「そうだ! この際、この後の事も考えて平和的にピンク・モフちゃんたちといっぱい遊んで、気を済ませて去ってもらうようにしましょう!」
 ならば相手が満足するように遊んで帰ってもらおうとレイナは発想を変えた。
「私一人だと満足させられないかもしれないので、虚竜(ホロウ・ドラゴン)さんたちに手伝ってもらいましょう!」
 そして70体近いレイナの姿を模した虚竜を召喚して共に追いかけっこをするピンク・モフ達へと近づく。
「楽しそうですねっ、私達とも遊びましょう!」
 笑顔でレイナが遊ぼうとピンク・モフ達に呼びかけた。
『いっぱいきたよ!』
『あそぼあそぼっ!』
 すると嬉々としてピンク・モフ達が近づてくる。
「さぁさぁ、何をして遊びましょうか?」
『何して遊ぶ?』
『あっ、今追いかけっこ中だった!』
 レイナが尋ねると、首を捻るピンク・モフ達が今は甘いクッキーを盗って追いかけられている途中だったと思い出す。
「じゃあみんなで追いかけっこをしましょう」
 パンパンとレイナが手を叩いて遊びの開始を合図すると、一斉に虚竜達が動き出す。

「あっちは派手にやってるね、こっちも負けてられないよ! 待てー!」
 獣を追いかけ回すヴィリヤがレイナの様子を見て、自分も負けてはいられないと走る速度を上げながら月輪を影で実体化させ、形状を壁のように変えて敵の進路を妨害して好き勝手に散らせないように追い詰めていく。
『壁ができたよ!』
『こっちに逃げろー!』
 ピンク・モフ達が導かれるままに、人気の無い場所へと向かっていく。
「おっと、こんなところに籠が置かれてる……中はパンみたいだね」
 追いかけている途中で、木陰に置かれた籠を見つけてヴィリヤは足を止めた。
「モフモフちゃんが隠した物みたいだね」
 それを見えやすい場所に移動させると、また追いかけようとピンク・モフ達へと視線を向けた。するとヴィリヤが止まったのに合わせて相手もまた来ないの?と追いかけっこを期待した目でこちらを見ていた。
「待たせちゃったみたいだね。思いっきり楽しんじゃうし負けないからね!」
 笑顔を浮かべてヴィリヤは全力で駆け出し、きゅーっと鳴いて楽しそうにピンク・モフ達も逃げ出した。

『こっちこっち』
『こっちだよー!』
「すばしっこいね、それならみんなで囲んじゃうよ!」
 素早く動き回って翻弄するピンク・モフ達に、このままでは追いつけないとレイナは虚竜と共に数の力で包囲して距離を詰めていく。
「あと少しです……えいっ!」
 じりじりと距離を詰めたレイナが飛び掛かり抱きしめようとする。だが軽やかに跳躍したピンク・モフがその頭に着地し、きゅきゅっと勝ち誇るように鳴いて逃げていった。
「遊びでも負けると悔しいですね、でも諦めません。絶対に捕まえてみせます!」
 悔しい気持ちをやる気に変えてレイナは諦めずに追いかけ、虚竜達は何体かのピンク・モフを捕まえていた。
「今度こそ捕まえますからね!」
 勢いよくレイナが手を伸ばす。だが後一歩のところで、その手からピンク・モフが逃れてしまう。しかしその足がピタリと止まった。見れば影が壁のようになって逃げ道を塞いでいた。
「こっちは行き止まりだよ」
 そこには他のピンク・モフを抱きかかえたヴィリヤの姿があった。その手にはクッキーの袋も取り戻してあった。
『きゅっ、じゃあこっち!』
 慌てて踵を返して逃げようとしたピンク・モフが、すっぽりとレイナの腕の中へと飛び込んだ。
「捕まえました! 私達の勝ちですね!」
 追いかけっこは自分達の勝利だと、満面の笑みでレイナは胸の中のもふもふを楽しんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

セゲル・スヴェアボルグ
数が多いなら物量でく対処すればいいだけの話だな。
まぁ、できるだけ加減するようにな。
倒すというよりは捕まえていくスタンスだな。
まぁ、見えなくてもこちらの人海戦術でなんとかなるだろう。
多少時間はかかるだろうが、全部捕まえるのは難しくないはずだ。
せっかくの花見だ。邪魔をするなら容赦はせんぞ?
まぁ、しばらくおとなしくしてもらうとしよう。



●かくれんぼ
「数が多いなら物量で対処すればいいだけの話だな」
 セゲル・スヴェアボルグ(豪放磊落・f00533)があちこちに居るピンクの獣を視界に収め、指揮官と副官が指揮する100名を超える中隊を召喚する。
「花見の邪魔をする獣を捕えろ。……まぁ、できるだけ加減するようにな」
 指示を出しながらも、イタズラするだけならそれほど厳しい処遇は必要ないだろうと殺さぬように言葉を付け足す。すると指揮官と副官が号令を掛け規律正しく中隊が一斉に動き出した。
『軍人さんだ!』
『狩られるよ、みんな隠れろー!』
『かくれんぼだー』
 その動きを察したピンク・モフ達が透明化して姿を隠す。
「姿を消したか、だがまぁ、見えなくてもこちらの人海戦術でなんとかなるだろう」
 虱潰しに中隊が森の中を探し、物音や見えぬものに触れるとすぐに追い囲み、数の力で透明の獣を捕えていく。
「ふむ、流石にあの人数からは逃げられんだろう」
 その様子を眺め、後は時間の問題だとセゲルはのんびり舞い落ちる桜を見ながら待つ。
『こっちこっちー』
『捕まるもんかー!』
 それを遊びだと思ったように、ピンク・モフ達が元気に森の中を逃げ回っていた。
「せっかくの花見だ。邪魔をするなら容赦はせんぞ?」
 どれだけ相手が無邪気であろうとも、誰かの楽しみを邪魔するのであれば許しはしないと、セゲルはピンク・モフ達が疲れ切るまで手勢に追いかけ回させた。

『きゅ~、捕まったー』
『無念ー』
 暫くすると、手勢の面々がピンク・モフ達を捕えて引き連れてきた。暴れて逃れようとするが、しっかりと押さえ込まれていた。
「よくやった。この辺りに隠れていたのはこれで全部か」
 セゲルが手勢を褒めて、捕まえられて不貞腐れてるピンク・モフ達を見下ろした。
『はなせー』
『まだイタズラしてないのにー!』
 遊び足りないと、ピンク・モフ達が尻尾をパタパタと振って抗議していた。
「元気なものだな。まぁ、しばらくおとなしくしてもらうとしよう。花見の邪魔をされては堪らんからな」
 花見が終わるまで解放するつもりがないとセゲルが告げると、ピンク・モフ達がええーっと絶望したような顔できゅぃーっと鳴いた。
「別に悪戯は花見の席でなくても構わんだろう。遊び足りんのなら、そら、手勢がしてやる」
 遊び飽きるまで相手をさせれば邪魔しに現れまいと、セゲルは手勢を使いピンク・モフ達が疲れて満足するまで付き合ってやることにした。

成功 🔵​🔵​🔴​

愛久山・清綱
こんなこと、去年の夏にも、あったよな……?
むむ、なんだか句みたいになってしまった。
……まあいい、悪戯者は仕置いてやらねばな。
■闘
俺と鬼ごっこを所望するか?……よろしい。捕えてみせよ。

基本は誰もいない方向に【ダッシュ】し逃げまくるが、
追いつかれそうになったら【残像】を見せて回り込んだり、
眼前で【ジャンプ】して逆におちょくってやろう。
そうすれば、奴等は無意識に密集している筈。

敵が集まってきたら、今度は俺が鬼の番。
居合の構えを取り、敵の集団目がけて【早業】の抜刀から
【空薙】を放ち、【範囲攻撃】で一斉撃破を狙うぞ。

すまんね、この鬼ごっこはただの「お遊び」ではなかったでござるよ。

※アドリブ・連携歓迎



●桜の下の鬼ごっこ
「見事な桜だな」
 愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)が咲き誇る桜を見上げ、感嘆したように見やる。
「こんなこと、去年の夏にも、あったよな……?」
 ふと同じように美しい花々の景色が脳裏に過ぎって、清綱は桜を見上げながらその時の騒動を思い出す。
「むむ、なんだか句みたいになってしまった。……まあいい、悪戯者は仕置いてやらねばな」
 今は思い出に浸っている場合ではないと、気持ちを切り替えて清綱は桜の森の中を進む。
『きたきた!』
『イタズラしよう!』
 それに気付いたピンク・モフ達が近づき、身体を擦り付けて摩擦抵抗を減らそうとしてくる。
「其方から現れたか」
 その動きを見切り、清綱は僅かな足捌きで擦り付けを躱した。
『当たらない?』
『もういちどー! つるつるにして転ばせよー!』
 諦めずにピンク・モフ達が清綱に向かってまた突っ込んで来る。
「俺と鬼ごっこを所望するか? ……よろしい。捕えてみせよ」
 それを受けて立ち、清綱は巧みに身体を逸らしたり、間合いを計って駆けて距離を離し、掠らせもしない。
「どうした、そんな動きではいつまで経っても俺を捕まえられんぞ」
 挑発するように清綱が相手を真似て跳躍すると、きゅっ!と鳴いたピンク・モフ達が勢いよく追いかけ回す。そして捕まえたと思ったら、身体を素通りする。
「残念だったな。それは残像だ」
 その背後に清綱が回り込んで、余裕の顔で見下ろしていた。
『このっもうちょっとなのに!』
『ひぃ、はぁ……疲れたよ……』
 夢中で追いかけていたピンク・モフ達の速度が遅くなり、疲れて動きが鈍くなっていた。

「さて、集まってきたな」
 当たりの敵が十分に集まったのを見て、足を止めた清綱が腰を落とし差した刀の柄に手を掛ける。
『止まったよ!』
『チャンスだーー!』
 その隙に触れようと、まだ元気なピンク・モフ達が一斉に飛び掛かる。
「今度は俺が鬼の番だ」
 それに合わせて清綱が居合の構いから刀を一閃し、抜刀された刃は空間を断ち切る。飛び上がっていたピンク・モフ達の身体がずれて、そのまま何が起きたのかも分からぬまま落下していく。それを見た近くのピンク・モフ達はきゅぃーっと逃げ出した。
「すまんね、この鬼ごっこはただの『お遊び』ではなかったでござるよ」
 楽しそうな顔のままピンク・モフの身体は桜が散るように消え去り、最期に駆け回って満足できただろうと、清綱は刀を鞘に納めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ネージュ・ローラン
小鳥さん(f23482)と参加。
カラフルな桜とは心が躍りますね。
解決してゆっくりお花見するのが楽しみです。

逃げるピンク・モフは捕まえてお説教をしましょうか。
【精霊獣召喚の舞】で氷の大狼に騎乗して追いかけます。
イタズラに没頭しているようですが大狼さんに強めに吠えてもらい脅かしながら小鳥さんと追い込んでいきます。

捕まえたら飴と鞭作戦です。
わたしは鞭の厳しさ担当です。
楽しみにしていた人にイタズラして台無しにすることがどれほど悪い事なのかを言い聞かせます。
ちゃんと聞いていない子にはまたひと吠えしてもらいましょう。
大狼さんには怖がらせる役をお願いしましたが本当は優しい子なので後でいっぱい撫でてあげます。


宮沢・小鳥
ネージュさん(f01285)と参加! アドリブ大歓迎!
旅団のみんなとお花見をする約束をしたの! みんなはお花見の段階から参加で、それまでにネージュさんと二人でお花見が出来るようにする!
もふもふさん、かわいい! でも、悪戯はいけないよね。悪戯をしないようお説教する!
ネージュさんと協力して、軽機関銃の威嚇射撃でもふもふさんたちを追い立てる! 捕まえたら、ネージュさんと飴と鞭作戦。あたしは飴担当だよ!
「オール・ワークス」からの【優しさ】のレベルを100にして、もふもふさんたちを優しく諭すようにお説教する!
ネージュさんの大狼さんもかわいい! 大狼さんにもふもふさん、かわいい子たちに囲まれて幸せだよ~!



●飴と鞭
「カラフルな桜とは心が躍りますね。解決してゆっくりお花見するのが楽しみです」
 ネージュ・ローラン(氷雪の綺羅星・f01285)は頭上を見上げ、春を告げるパステルカラーの桜を愛でる。
「そうですね! お花見を旅団のみんなで楽しむためにも、二人でがんばりましょう!」
 隣で同じように桜に見惚れていた、制服姿の宮沢・小鳥(夢見る雛・f23482)が頷き、後でのんびりとお花見できるようにしようと気合を入れた。
『きゅっきゅっ』
『イタズラしちゃう? しちゃう?』
 そうしていると、花見客とでも思ったのかピンク・モフ達がこそこそと近づいてくる。
「もふもふさん、かわいい!」
 その愛らしい姿に思わず小鳥が声を漏らす。
「確かに見た目は可愛らしいですね。ですがお花見を台無しにされては困ります。イタズラ好きな子を捕まえてお説教をしましょうか」
 舞い落ちる花びらの下で、軽やかに地を蹴ってネージュがシルクベールを翻して舞うと、精霊力が集まり氷の大狼が具現化する。その背に跳び乗ると、大狼が大きく咆えて空気を震わせ、飛ぶように駆けて間合いを詰めた。
『わぁっ大きな狼だ!』
『食べられちゃうよー!』
 威嚇に怯え叫びながらピンク・モフ達が逃げ回る。だが怯えながらもどこか楽しそうに、まるで追いかけっこで遊んでいるようだった。
「ネージュさんともふもふさんが楽しそう。あたしも参加するよ!」
 その様子が楽しそうに見え、自分も参加しようと小鳥が軽機関銃を構えて引き金を引き、ピンク・モフ達の足元に弾丸を撃ち込んで威嚇射撃を行う。
『なにか飛んで来た!』
『逃げないと!』
 ピンク・モフ達は逃げようと右に左にと方向を変えるが、そこへ弾丸がばら撒かれて前に進めない。
「動くと当たっちゃうよ~!」
 弾幕を張り続けて小鳥は相手の動きを制限する。困惑してピンク・モフ達が足を止めたところに、大狼を駆るネージュが突っ込んだ。
「捕まえました」
 飛び掛かった大狼がピンク・モフ達を押さえ込み、動けないように拘束した。
『捕まちゃったみたいだよ!』
『どうしよう? どうしよう?』
『逃げよう!』
 捕まえられた仲間を見捨ててピンク・モフ達が逃げ出そうとする。
「そっちは危ないよ!」
 そこへ小鳥を銃口を向けて弾丸を雨のように撃ち込み、地面が抉れるほどの弾を撃ち続けて獣の身を竦ませた。
「逃がしません。イタズラするような子には説教です」
 ネージュがぽんと大狼の背を叩くと、素早く大狼が駆け抜けピンク・モフ達を脚で押さえつけたり、銜えて捕まえてしまった。

「花見は年に一度、それも短い期間しか楽しめない行事です。それをイタズラで台無しにするなんて、決してしてはいけない悪行です」
 獣達を見下ろしたネージュが厳しく叱責すると、きゅーんと小さく鳴いてピンク・モフ達が項垂れる。
『ちょっとイタズラしただけだよ』
『そうそう、別にそんな悪い事してないよね』
 だが一部のピンク・モフ達が口々に愚痴を言って、自分達は悪くないと言い張る。すると風圧を感じる程の声で大狼が咆哮した。びりびりと身体が震え、ピンク・モフ達がぱたんと倒れた。
「口答えせずに反省しなさい」
 反論は許さないと厳しくネージュが躾ける。
「イタズラは悪戯って書くくらいなんだから、悪いことだってみんなも分かってるよね」
 ハイカラファッションに早着替えした小鳥が、聞いた者の心を解きほぐすような優しい声で諭すように話しかけた。
「悪いことをしたならちゃんと謝って反省しないと、ほら、こういうときに何ていうか知ってるよね?」
 ネージュが厳しい鞭なら、小鳥は優しい飴の役を担って語り掛ける。
『ご、ごめんなさい』
『もうしないからー、狼さんを近づけないでー』
 ピンク・モフ達が腹を見せて寝転がり、降参のポーズをとる。
「反省したようですね」
「もう花見の邪魔をしちゃダメだよ!」
 ネージュと小鳥の言葉にピンク・モフ達がこくこくと頷いた。

「怖がらせる役をお願いしてしまいましたね。お蔭で上手く収めることができました。ありがとうございます」
 労いの言葉をかけてネージュが大狼を撫でると、嬉しそうに大狼が喉を鳴らした。
「ネージュさんの大狼さんもかわいい! あたしも撫でていい?」
「もちろんです。いっぱい褒めてあげてください」
 小鳥がネージュと大狼のスキンシップを見て、自分もやりたいと言うと、ネージュが微笑んで隣を促した。
「わーっ、もふもふ~」
 小鳥が嬉しそうに大狼を撫でると、目を細めて大狼が喜ぶ。
『撫でてるね』
『僕たちも撫でて!』
 そんな様子を羨ましそうに見ていたピンク・モフ達が自分達も撫でてとじっと見つめる。
「仕方ないですね」
 ネージュが従順になったピンク・モフ達の腹を撫でてやると、きゅ~と気持ちよさそうな声が上がった。
「大狼さんにもふもふさん、かわいい子たちに囲まれて幸せだよ~!」
 小鳥は大狼とピンク・モフ達を撫で、楽園に居るような気分で幸せそうに笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『調教師『カナン』』

POW   :    自由など不要
【罵声】【拘束具】【鞭】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD   :    思考など不要
【霊力】を籠めた【鞭】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【自立性】のみを攻撃する。
WIZ   :    過去など不要
対象への質問と共に、【これ】から【所有者となる存在】を召喚する。満足な答えを得るまで、所有者となる存在は対象を【罵詈雑言と鞭】で攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ショールム・メルストロムです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●招かれざる者
「ピンク・モフの気配を辿ってきたが……既に捕えられた後か?」
 珍しい獣を捕縛しようとやってきたオブリビオンの調教師『カナン』が辺りの気配を探る。
「ふむ、人間に、ドワーフ・エルフ。それにフェアリーまでいるのか」
 花見をしている人々の呑気な気配に、無表情のままカナンは淡々と獲物を見る目を向ける。
「元気がありそうだ。ピンク・モフは愛玩動物に、人型は奴隷に家畜。しっかりと調教すればどれも高値が付きそうだな」
 そんな恐ろしい事を口にしながらも、カナンの表情には感情が浮かばず微塵も動きはしない。それはただ商品を見定めるだけの、命を金でしか計れぬ冷徹な眼だった。
「この世の全ては商品だ。お前達もすぐに加工して売り払ってやろう」
 桜の美しさに何の価値も感じていないように、カナンは人々の目を奪う桜に見向きもせず、ただ獲物を捕える狩人として鞭を手に桜の森に足を踏み入れた。

 このままでは花見を楽しむ人々も、ピンク・モフも商品として捕えられてしまう。
 そんな楽しい時間をぶち壊すような真似はさせないと、花を愛でることも知らぬオブリビオンを倒す為に猟兵達が立ち塞がった。
須藤・莉亜
「今度はやりやすいねぇ。遠慮なく吸い殺せる敵さんだ。」
花見酒をより美味しくする為に、もう一仕事しようか。

不死者の血統のUCを発動し、吸血鬼化して戦う。

敵さんらの動きを【見切り】接近し、生命力を奪うオーラをぶち込み【生命力吸収】。それで隙が出来れば全力で【吸血】する。
敵さんらから受けた傷以上に生命力も血も吸わせてもらうことにしよう。

あ、僕の所有者になる存在とやらは念入りに吸い殺します。
罵詈雑言は、悪魔の見えざる手に頼んで、僕の耳を塞いでもらう事で防げないかな?一応やってもらっとこう。

「さて、一つは虎味。もう一つはどんな血の味かな?」



●吸血鬼
「今度はやりやすいねぇ。遠慮なく吸い殺せる敵さんだ」
 先ほどの無邪気な悪戯っ子とは違って、生物を商品としか思っていないオブリビオンを前に、莉亜は気を楽にして薄い笑みを浮かべた。
「花見酒をより美味しくする為に、もう一仕事しようか」
 一働きした方が美味しく酒を楽しめると、莉亜はユーベルコードを発動する。その身を蝙蝠の群れが包むと、莉亜の封じていた吸血衝動が解き放たれ辺りの気温が下がったように悪寒が走る。蝙蝠の群れが散ると、そこには吸血鬼の姿へと変貌した莉亜が悠然と立っていた。
「不死者か、高級品だ。躾けて高く売りつけるとしよう」
 それを不死者と見て取ったカナンは、価値を高くつけて売る事だけを考え捕縛しようと鞭を放ち腕に絡ませた。そして引き寄せようとする。
「そんなに引っ張らなくても、こっちから行ってあげるよ」
 引かれる力よりも速く、莉亜が踏み込んで生命力を奪うオーラを纏い殴りつけた。
「この程度……なに?」
 口の端から血を流しながらも、構わず鞭で拘束しようとしたカナンの膝が力を失ったように下がって片膝をつく。それでも何とかカナンは鞭を振るって牽制する。
「生命力を奪われると力が入らないよね」
 すっと莉亜は横に移動して鞭の軌道を見切って回避し、敵の背後に回り込むと牙を首筋に突き立てた。
「……獣臭いね。苦み走った虎味って感じかな」
 先程のピンク・モフに比べると野趣溢れる味で、莉亜はあまり美味しくないと眉を寄せた。

「血を吸う不死者ならば吸血鬼か。女性は好きかな? ならば女好事家の奴隷となるのが貴様の未来だ」
 力任せに振り払って向き合うカナンがそう問いかけると、これから所有者となる存在である、悪趣味な仮面を纏い鞭を持った女性が現れた。
『ふふ、鞭で躾けてあげるわ!』
 真っ赤な唇を残忍に歪め、仮面の女が鞭を振るう。その間にカナンは距離をとった。
『その青白い身体にワタシの情熱の印を刻んであげる!』
 その鞭の攻撃を受けながらも、平然と莉亜は女へと近づく。
「何を言ってるのか分からないけど、僕は僕のものだよ」
 耳を見えない悪魔の手で塞いだ莉亜は、鞭の打撃を受けて傷つきながらも間合いに踏み込んだ。
「傷はおばさんの命で癒させてもらうよ」
『おばさんですって!?』
 怒った女が鞭を叩きつけるが、それを肩で受けながら腹に貫手を突き刺して生命力を奪うと、傷が一瞬にして塞がり元通りとなる。
『ごほ、ごほっ』
「さて、一つは虎味。もう一つはどんな血の味かな?」
 咳き込む女を押さえつけ、莉亜は首に牙を突き刺す。吸い上げる血が口の中に広がり、濃厚過ぎて咽そうな赤ワインの味を感じた。
「うん、癖が強すぎるね。あんまり好みじゃないけど、僕の所有者になんてなられたら困るからね。念入りに吸い殺すとするよ」
『あ、あああああっ――』
 干からびるまで女の血を吸い上げ、塵となって消えるまで莉亜はその血と生命力を吸い尽くした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シル・ウィンディア
…人は、もふ達は、ものじゃないっ!
そんな人は、お引き取り願いますっ!!

桜を傷つけない様に注意して…
機動は
鞭の範囲を【空中戦】でぎりぎり飛び回って
緩急をつけた【フェイント】で動くね

回避は【第六感】を信じて動きを【見切り】回避
回避機動は上記機動に【残像】も生み出して撹乱を行うよ

攻撃は上記機動で接敵して…
光刃剣と精霊剣の二刀流で【フェイント】を織り交ぜて
【二回攻撃】で切り裂くけど
ヒット&アウェイを心掛けて動くね

通常の二刀流の攻撃に混ぜて…
接敵しながら【高速詠唱】と【多重詠唱】で
エレメンタル・スラッシュっ!
時間差つけて切裂くよっ!

敵UCは…
どんなことでもくじけないっ!
わたしは誰のものでもないのっ!


レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
さぁて、どうしようかにゃ?(ごろん)楽しくやれたらいいんだけどにゃあ。うん、ここは【声のお届け子猫】でいくかにゃん。
子猫に変身し、強化された猫の身体能力で攻撃を見切り、回避するにゃあ。
そしてコレで改心するとは思わないけど、カナンへの嫌がらせに予め情報収集しストックした、「花見を楽しむ人々の想い」を8代目様の伝令術で幻影に変えて放ち、カナンに直接人々の楽しい想いをお届けするのにゃ。どんな言葉が来るかにゃ?惚気でもなんでもござれにゃん♪。
他に戦闘用としての運用は、味方の念じた言葉を子猫の幻影に変えて、幻影を操り敵の死角やアチコチから味方の声を発声させて攪乱するにゃあ。



●精霊と猫と調教師
「強力な個体のようだな。躾れば高級商品となるだろう」
 体勢を立て直し、カナンは冷静にどうやって調教するかと、商品を見る目で観察する。
「……人は、もふ達は、ものじゃないっ! そんな人は、お引き取り願いますっ!!」
 そんな生き物を物としてしか見ない敵に怒りを覚えたシルは、手に光刃剣と精霊剣の二刀を携え、ふわりと飛んで敵の頭上から接近する。
「次はエルフか、エルフ好きの好事家は多い、しっかり躾けてやろう」
 カナンはそこへ風を切るように鞭を放った。
「桜を傷つけない様に注意して……」
 大切な桜をこんな敵との戦いで傷つける訳にはいかないと気を配りながら、シルは鞭を回避し回り込もうとする。
「そこだ」
 それを察したカナンが鞭を振り抜く。目で追えぬような鋭い鞭がシルを捉えた。だが胸を抉ったはずの一撃は手応えなく通り抜けた。
「残像だよっ!」
 残像が消えると、上からシルが急降下して二刀の光刃を振り下す。そしてすぐに敵を蹴って距離を離した。
「ぬぅ」
 刃は身体を逸らしたカナンの右目と左肩を斬り裂く。血が流れ落ちてカナンの顔が赤く染まった。
「活きが良い。これならば強い調教にも耐えられそうだ」
 カナンは自らが傷ついても全く気にせず、ただシルを商品として品定めして、飛ぶ鳥を落とすように鞭を走らせた。

「さぁて、どうしようかにゃ?」
 ごろんと子猫姿のレフティが様子を窺いながら転がって考える。
「楽しくやれたらいいんだけどにゃあ」
 どんな時でも楽しさを忘れないレフティが、ごろごとしながらいい方法を思いついたと笑みを浮かべる。
「うん、ここは【声のお届け子猫】でいくかにゃん」
 跳ね起きたレフティが敵に駆け寄る。
「猫か、子供のようだが毛並みは良いな。売り物になりそうだ」
 するとカナンが鞭を叩きつけ動きを止めようとする。
「にゃっにゃっ」
 それを俊敏にレフティが右に左にと躱し、敵への嫌がらせに予め情報収集しストックした『花見を楽しむ人々の想い』を8代目様の伝令術で幻影に変えて放つ。
「人々の楽しい想いをお届けするのにゃ」
 楽しそうにどんな言葉が届くのだろうかと、レフティは期待に尻尾を振った。
『綺麗な桜ですね』
『ああ……だけど君の方が綺麗だ』
 そんな恋人同士の幻影の語らいがカナンの目の前で紡がれる。
「何だこれは?」
 突然現れた幻影に困惑したように眉間に皺を寄せながら、カナンは鞭を振るって幻影を打ち消す。
『飲めや飲めや、花見酒!』
『さあさあ、盃が空いたならもう一杯!』
 消えたと思えば、次は新たに花見酒を楽しむ幻影が現れる。

「邪魔だ」
 その幻も打ち消そうとカナンが鞭を振り回す。
「隙だらけだよっ!」
 その意識を幻影に奪われた背後に鞭をすり抜けて接近したシルが飛び込む。
「エレメンタル・スラッシュっ!」
 振り抜く精霊の剣の斬撃が背中を切り裂き、すれ違うようにそのままシルが通り過ぎる。
「捕える」
 そこへ背中の痛みを無視したカナンが鞭を放とうとすると衝撃がまたもや背中を襲う。見れば時間差で火・水・風・土の4属性の斬撃が放たれて背中を深く傷つけていた。
「問題ない。まだ、動ける」
 前屈みになりながらカナンが鞭を放ち、飛ぶシルの右脚に巻き付けた。
「エルフならばゴブリンは嫌いだろう? だがゴブリンはエルフを好んで手に入れたがる」
 問いかけたカナンが所有者となる存在であるゴブリンを召喚した。
『ゲキキキッ! エルフエルフ! 逃げられないように手足を折って、愛玩動物にしてやるぞ!』
 下種な想像をして口の端から涎を垂らしたゴブリンが鞭を振り回す。
「お断りですっ! どんなことでもわたしはくじけないっ!」
 それをシルは脚を拘束されて自由に飛べぬまま、剣で斬り払って防ぎ続ける。
『お断りですっ!』
『キキッ?』
 シルと同じ声がゴブリンの背後から聞こえると、ゴブリンが振り向く。だがそこに居たのは一匹の子猫だった。それと同じようにあちこちから声が聞こえる。それも全て子猫の幻影が放つ言葉だった。
「混乱してるにゃあ。声を届けるだけだと戦闘には使えないように思えるけど、こうやって攪乱することもできるにゃあ」
 子猫を操るレフティが草むらに隠れて顔を手で擦りながらその様子を眺めていた。
『エルフの声! 他にもいるなら捕まえてやる!』
 鞭を振るって草木を払うは、そこにはささっと逃げる子猫の幻影しか居ない。
「にゃんにゃん、外れにゃあ」
 面白がってレフティは子猫を走り回らせ、敵の意識を声に集中させる。
「敵の意識が逸れたっ!」
 ここが好機と、シルは脚に絡まる鞭を斬り捨てる。
「わたしは誰のものでもないのっ!」
 そしてゴブリンに向かって真っ直ぐに飛び、二刀を振るって首と胴を斬り飛ばした。
「上手くいったみたいにゃあ。だけどこんなのまで呼び出すなんて厄介な敵にゃあ」
 レフティがカナンに視線を向けると、こちらを警戒して木陰に身を隠し、近づく者を迎撃できる体制を作っていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

真宮・響
【真宮家】で参加。

こいつは問答無用でぶちのめしていい類だね。さっきのピンク・モフと違って心が痛まずに容赦なくやれる。アタシたちを商品にかい?やれるものならやってみな。

アタシ達は家族3人で連携して臨む。アタシは【目立たない】【忍び足】で背後に回り、背後から【二回攻撃】【串刺し】で竜牙を使う。攻撃の全部を喰らわないように【戦闘知識】で敵の動きを見て【オーラ防御】【見切り】【残像】で対策するけど、ユーベルコードを喰らっても身体から【衝撃波】を放って攻撃したり、腕が動くなら【槍投げ】、脚が動くなら【カウンター】で【怪力】【グラップル】で蹴り飛ばす。思うように行くと思ったら大間違いだ!!


真宮・奏
【真宮家】で参加。

ピンク・モフさんを倒すのは胸が痛かったですが、この怖いセリフを言ってる人は典型的な悪役ですね!!人は商品ではありません!!存分にボコりますよ。

母さんと私と瞬兄さんと挟み撃ちにする作戦で臨みます。出来れば【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【拠点防御】で攻撃は防いでしまいたいですが、ユーベルコードを封じられても全身から【衝撃波】を放って攻撃します。上手く接近出来たら【切り込み】【二回攻撃】で信念の一撃で攻撃します。


神城・瞬
【真宮家】で参加。

ふうん・・・人を商品にか。やれるならやってみろ、下衆野郎。(怒りの余り口調が変わっている)

・・・奏が近づきやすいように援護を。【誘導弾】【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【部位破壊】【武器落とし】で攻撃した後【多重詠唱】【魔力溜め】【高速詠唱】で月白の棘を撃つ。敵からの攻撃は【見切り】【オーラ防御】で凌ぎたいが、ユーベルコードを封じられたら【衝撃波】を身体から放出して攻撃。手前の勝手な欲望で人の命を弄ぶんじゃねぇ!!とっとと消えな!!



●家族の絆
「傷を負ったが、調教に支障はない。手強い獲物だが、それだけ価値も高くなる」
 カナンは自分の傷もまるで人ごとのように判断し、ただ目の前の商品を手に入れる為に思考を巡らせる。
「こいつは問答無用でぶちのめしていい類だね。さっきのピンク・モフと違って心が痛まずに容赦なくやれる」
 響はそんな冷徹なオブリビオンならば先程の獣と違って遠慮なく戦えると、気配を殺して森の陰に身を隠して動き出す。
「ピンク・モフさんを倒すのは胸が痛かったですが、この怖いセリフを言ってる人は典型的な悪役ですね!!」
 先程までは無邪気な獣が相手で胸が痛んだが、今度は生き物を商品としてしか見ない相手で良心が咎めないと、奏が盾を構えてオーラを纏い敵に向かって突っ込む。
「今度は人か、だが強い気配を感じる。しっかりと調教すれば高値がつくだろう。不要な感情を削ぎ落してやる」
 一瞬にして品定めしたカナンは鞭を振るって足を止めようと、盾で守られていない足首目掛けて地を這うように叩きつける。
「人は商品ではありません!! 存分にボコりますよ」
 それを奏は姿勢を低くして盾で防ぎ、前に出ようとする。だが一瞬足が止まったところへ連続して鞭を振るわれ足止めされる。
「このまま己が身が商品であることを、身体だけでなく心にまで刻んで教育してやろう」
 さらに鞭を振るう力を強めようとカナンは腕を振り上げる。
「ふうん……人を商品にか。やれるならやってみろ、下衆野郎」
 敵の身勝手で一方的な欲望をぶつけられ、怒りの余り口調が荒く変わった瞬が、月虹の杖で地を強く叩く。すると光が迸り目を眩ませると、月の欠片の如き光弾が放たれた。
「まだ他にも居たか。セットにして売るのも良さそうだ」
 それを目を細めたカナンが鞭で払い除ける。だがその隙に奏が突進を再開した。
「まだ言いますか!! 人をもののように売るなんて許されることではありません!!」
 奏は愛用の剣を抜いて正面から斬りつけ、刃が肩から胴へと入り鮮血を溢れさせる。
「活きが良すぎるのも問題だ。歯向かわぬように躾けてやろう」
 攻撃を受け流血しながらも、カナンは拘束具と鞭を放ち、一息で奏の両腕を手錠で繋ぎ、脚に鞭を巻き付け自由を奪っていた。

「獣も人も、全ては物だ。捕まえた物は値の付く商品に過ぎん」
 カナンは奏の動きを封じながら瞬を警戒して視線を向けた。
「アタシたちを商品にかい? やれるものならやってみな」
 しかしその背後から声が聞こえると、忍び寄った響が襲い掛かり、青白く燃えるようなオーラを纏った槍を突き入れた。まるで竜の牙の如く、分厚い背中の肉を突き破る。
「ぐっ、獣のように気配を消していたか」
 深々と穂先が背中から入り、切っ先が腹から突き出る。
「隠れていたか。だが獲物が一匹増えたに過ぎん」
 カナンは前に進んで背の槍を抜きながら、振り返り鞭を振るう。
「まだ動けるみたいだね。だけど逃がさないよ!」
 響は続けて槍を振るって迫る鞭を払い、槍で敵を切り裂こうとする。だがその踏み出した足に知らぬ間に枷が嵌められていた。
「いつの間にっ」
 すぐに響は槍で邪魔な足枷を外そうとする。
「身体の自由を奪い、自分が商品なのだと徹底的に教えてやる」
 だがそれよりも先にカナンが鞭を振るった。風を切る鞭が顔へと飛ぶ。
「いい加減にしろよ」
 そこへ怒気を含んだ声と共に瞬が光弾を放ち、敵の鞭を持つ右腕に撃ち込んだ。その衝撃に鞭の軌道が逸れ周辺の木を抉った。
「支障はない」
 カナンは肉が抉れても構わず鞭を振るおうとするが、その傷口から棘が突き出る。
「何だこれは?」
 腕から次々と棘が飛び出し、串刺しにしたように腕が動かなくなった。撃ち込まれた光弾から鋭い棘が生み出されていた。
「身体の自由を奪う? それならオレが奪ってやるよ!」
 さらに瞬が光弾を放つと、カナンは飛び退いて躱す。だが光弾は軌道を変えてそれを追いかける。
「自由を奪われ商品にされた人々の気持ちを味わえ!」
「逃げられんか」
 瞬が光弾を操り敵を追尾させると、避けるのを諦めたカナンは左手に持ち替えた鞭を振るい、光弾は弾き散らす。
「今です!」
 そこへ鞭の拘束を逃れた奏が飛び込み、鞭を振るったばかりの脇腹に手錠を付けられたままの腕で剣を走らせ切り裂いた。
「枷が邪魔で斬り込みが浅かったです!」
 思った手応えがないと、すぐに奏は振り向いて盾を構える。するとちょうどこそに鞭が飛び、強い衝撃を受けて奏は後退する。

「まずはその人間を完全に無力化してしまうか――」
 カナンが続けて奏に向かって鞭を振るおうとすると、そこに響が背後から槍を突く。殺気に気付いたカナンは咄嗟に地面に転がって避けた。
「アタシ達、家族3人の連携からは逃れられないよ!」
 響は地面に倒れた敵に向かって槍を突き入れるが、カナンは転がり続けて避ける。足の枷が邪魔で響の攻撃は追いつけない。
「そうやって無様に地べたを這いずり回ってるのがお似合いだ」
 そこへ瞬が衝撃波を撃ち込み、敵の身体を吹き飛ばした。
「空中じゃあ避けられないだろ!」
 衝撃で浮いたところに、足枷を無視するように飛び込んだ響が槍を突き入れ胸を穿つ。槍の鋭い一撃はあと少しで心臓に届くところで止まった。
「危険な獲物であれ立派に躾けるのが調教師の仕事だ」
 カナンは槍に鞭を巻き付けて押さえていいた。そして力を込めて引き抜いてそのまま振り回し、槍を持ったままの響の身体も振り回して放り飛ばした。そして追い打ちを仕掛けんと鞭を振りかぶり、着地地点に強烈な一撃を叩きつけようとする。
「母さんを鞭で叩かせたりしません!」
 その一撃を割り込んだ奏が盾で受け止め、強烈な鞭の攻撃を弾き返した。
「守り手が邪魔だな。やはり貴様から調教しよう」
 狙いを変えてカナンは奏を鞭で絡めとろうとする。
「思うように行くと思ったら大間違いだ!!」
 敵の行動を阻止しようと響はそこへ槍を投げつける。しなるように飛んだ槍が鞭を振るおうと無防備だった敵の右胸に突き刺さった。
「ぐがっ、がはっ……脅威を感じるレベルの戦闘力だ。だがだからこそ商品として価値がある」
 血を吐き捨て、カナンはそれでも商品を手に入れようと鞭を放つ。
「手前の勝手な欲望で人の命を弄ぶんじゃねぇ!! とっとと消えな!!」
 その鞭が届く前に瞬が衝撃波を放って軌道を逸らし、光弾を撃ち込んで敵を吹き飛ばす。カナンは空中で回転して受け身をとって着地した。
「そうです! 大切な命を売り物にしようなんて悪者はボコボコですよ!!」
 そこへ奏が真っ直ぐに剣を突き出し、カナンは鞭で逸らそうとするが、刃の勢いが勝り脇腹を貫いた。
「一旦引かねば捕縛は難しいか……」
 刺さった槍を引き抜いて捨て、血に染まったカナンは鞭を放って枝に巻き付けると、跳躍して森の中を飛ぶようにその場から逃れた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

愛久山・清綱
商品、加工……貴様、奴隷商だな?
……よろしい。なればもう何も言うまい。
此の場で刑を執行させて頂く……覚悟!!
■闘
鞭による攻撃は【野生の勘】で来る瞬間を予測し、軌道を
【見切り】つつ先端を【グラップル】で掴む。
霊力は【破魔】の力を合わせて抵抗しようか。

鞭を掴んだら【怪力】を用いて鞭をぶん回し、気が済んだら
カナンごと地面に叩きつけてやる。

カナンが倒れたら彼の元へ【ダッシュ】で急接近し、【真牙】で
爬虫類化した腕を眼前で見せつけ【恐怖を与える】。
仕上げにひるんだところを頭から鋭い牙を突き立て、獣の怒りを
思い知らせるのだ。

……うむ、柄にもなく気張ってしまったでござる。

※アドリブ連携歓迎・若干苛立っています



●獣の怒り
「商品の仕入れにこれほど手間取るのは初めてだな」
 着地したカナンが傷を押さえながら、今の不利な状況を認め、それでもただ商品を手に入れようと考えを巡らせる。
「商品、加工……貴様、奴隷商だな?」
 敵の言葉に苛立ちを覚えた清綱が鋭い視線を向ける。
「その通り。あらゆるものを調教して売るのが仕事だ。貴様も従順に躾て売ってやろう」
 その言葉に堂々とカナンは頷き、商品としての価値を計るように清綱をじろじろと見た。
「……よろしい。なればもう何も言うまい。此の場で刑を執行させて頂く……覚悟!!」
 清綱は腰に差した刀の柄に手を掛けて構える。
「生きた眼は必要ない。その気力を痛みで奪ってやろう」
 カナンを左手に握った二振りの鞭を同時に振るい、清綱の顔と胸を狙って風を切り裂き先端が迫る。
「気力を奪うか……ならばこちらは命を奪わせて貰おうか」
 身を低くした清綱が柄に置いていた手を振るう。だがその手には刀は握られておらず空手だった。顔を狙う鞭は空を切り、胸を狙う鞭がちょうど低くなった顔に届く軌道を描いていた。
「強い物が全てを奪う。そして奪うのは強き私の方だ」
 もう避けられないと確信したカナンが呟き、バシッと清綱の顔元で音が鳴る。だが届いたと思った鞭は清綱の手が刀を振るうように一閃して掴み取っていた。
「それならばやはり奪うのは俺の方だ」
「鞭を掴んだというのか?」
 清綱が掴んだ鞭を引っ張ると、呆気に取られたカナンの上体が泳ぐ。そして力を込めて振り回し、カナンを宙に飛ばすようにぶん回して勢いをつけると地面に叩きつけた。
「がはっ」
 衝撃に大きく吹き飛んだカナンが、口から血を吐いて地面をバウンドしていく。

「今まで貴様が与えて来た恐怖をその身に刻んでやろう」
 それを追いかけ清綱は地を駆け、間合いを詰めながら右腕を龍の如き爬虫類の頭部へと変形させた。
「恐怖など不要なもの。既にこの身には残っていない」
 起き上がりながらカナンは鞭を振るう。だが一度見た軌道を見切って清綱は跳躍して躱す。
「ならば試してみよう。獣の怒りを思い知れ」
 清綱は眼前に爬虫類の顔を突き付け、恐怖を与えながら牙を剥かせ、顔に噛みつかせた。
「あっ、ぐぅああっ!」
 頭から噛まれ、苦悶の声を上げてカナンはもがく。そして器用に鞭を振るって、清綱の背中を狙う。それを避けようと清綱は顔を離して距離を取った。
「無駄な事を削ぎ落した私が恐怖など……」
 右耳から右目までが爬虫類に噛み千切られたカナンが、震えた声で顔を押さえる。
「くっ、ありえん!」
 感情を露わにしたカナンが背を向けて駆け出し、近づかせぬように鞭を振るって牽制した。それを清綱は爬虫類の顔で防ぐが足を止められた。
「逃げたか……うむ、柄にもなく気張ってしまったでござる」
 獣を鞭打って奴隷とする相手に熱くなってしまったと、清綱は冷静さを取り戻しながら敵の向かった方向へ視線を向け、そちらにも他の猟兵達が待ち構えていたと考えながら包囲を狭めるように後を追った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ネージュ・ローラン
小鳥さん(f23482)と参加。
今度はお説教では済まなさそうな相手のようですね。
この場の誰も捕まえさせはしませんよ。

【天翔ける軌跡】を使用して空中を舞い、小鳥さんの射撃に合わせて上空からの攻撃を仕掛けます。
鞭による攻撃に対しては、軌道を見切り手に持ったヴェールで受けてあえて絡めとらせることで無力化しようとします。
そうして生まれた隙を狙って急降下し、全力の蹴りを叩き込んでやりましょう。

平和なお花見を取り戻し、皆と楽しむ!
その想いだけは失わないように自分自身と小鳥さんを鼓舞しながら戦います。


宮沢・小鳥
ネージュさん(f01285)と参加! アドリブ大歓迎!
もふもふさんや大狼さんを沢山かわいがれて幸せだった~! と思ったら、突如現れたカナンさん。こんなかわいい子たちにひどいことをしようだなんて許さないんだから! きっちりお仕置きしてあげるの!
あたしはネージュさんを支援射撃する! 「オール・ワークス!」で桜學府制服に早着替えして、初期技能の威厳をレベル100にすることで、あたしの支援射撃にカナンさんの注意を引き付ける! その隙にネージュさんに攻撃してもらうよ!
「思考など不要」を使われたらきっと不安にはなるだろうけど……信頼する仲間のネージュさんがいるから、そこはあんまり深く悩まず行動をしていく!



●信頼する仲間
「はぁ、はぁ、くっ、思ったよりも傷が深いか」
 息を切らせたカナンが立ち止まり、自分の身体の傷を確認していた。血が滴り落ち、右目も見えなくなっている。だが残った左目はまだ諦めておらず、どうやって獲物を仕留めようかと冷静に考えている。
「今度はお説教では済まなさそうな相手のようですね」
 ネージュは冷たい視線で獲物を狙うオブリビオンに、先ほどの獣とは正反対の気配を感じる。
「もふもふさんや大狼さんを沢山かわいがれて幸せだった~!」
 小鳥がもふもふした動物たちとの触れ合いを反芻して、幸せそうな笑顔を浮かべる。そしてそれを捕まえて売り物にしようとしている邪な敵に気付いてすぐに真剣な顔を見せた。
「こんなかわいい子たちにひどいことをしようだなんて許さないんだから!」
 かわいい子達を守ってみせると、小鳥は桜學府制服に早着替えして気合を入れ、軽機関銃を構えた。
「新手か」
 それと同時に敵も猟兵に気付き、無事な左手に二本の鞭を握り振り回す。
「ネージュさん! 支援射撃するね!」
 声を掛けながら威厳を放つ小鳥は引き金を引き、敵に向かって銃弾をばら撒く。その存在感にカナンの注意が小鳥に向けられる。
「人か、まだ小娘のようだが。だからこそ躾ければどのようにでも仕上げられるだろう」
 それを鞭で防ぎ反撃のチャンスを狙うカナンに向かって、ネージュは地を蹴って軽やかに空に跳び上がった。
「この場の誰も捕まえさせはしませんよ」
 空を翔けるネージュが上空から宙を蹴って急降下して攻撃を仕掛ける。
「エルフか、空を駆けるとは高値が付きそうな特技だな」
 その能力から売値を考えたカナンは、小鳥の銃弾を一本の鞭で防ぎながら、もう一本の鞭を上に向けて放った。
「二本なら対処が難しかったでしょうが、一本ならば軌道を見切るのは簡単です」
 ネージュは鞭の軌道に手に持ったヴェールをひらりと割り込ませ、鞭に絡めとらせることで己に届く前に勢いを失わせた。
「人を鞭打つような悪党には、手加減は無用ですね」
 そしてネージュは流星のように降下して全力で蹴りを顔に叩き込んだ。顔面を変形させてカナンが地面を転がっていく。
「鞭が止まったらあたしも攻撃するよ!」
 小鳥が牽制ではなく敵を仕留めようと狙い定めて銃弾を浴びせ、被弾した敵の身体に穴が開いていく。

「厄介なコンビネーションだ」
 カナンはどちらを先に攻撃しようかと探り、遠距離の小鳥を先に調教することにする。
「まずは貴様からだ。余計な思考を削ぎ落してやる」
 跳び起きたカナンが鞭を放ち、小鳥の精神を打ちのめそうとする。
「そうはさせません」
 そこへネージュが飛び込み、ひらりと靡くヴェールで鞭を受け流した。
「ネージュさんとの連携は、鞭なんかじゃ切り離せない!」
 その間も弾を撃ち続けて小鳥は敵の身体を削っていく。
「ならばそちらからだ」
 狙いを変え、カナンは飛び跳ねて動き回るネージュの脚に鞭を巻き付けた。そして心を削って思考を乱そうとする。
「こんな痛みには負けません……平和なお花見を取り戻し、皆と楽しむ!」
 その想いを胸にネージュは心を強く保って精神攻撃に耐え、鞭に繋がれたまま接近してふわりと跳躍し敵を蹴り飛ばした。
「私の鞭を食らって心折れないのか、意志が強いようだな。ならば折れるまで叩き続けてやろう」
 カナンが片方の足に巻き付けた鞭を引っ張り体勢を立て直し、もう一本の鞭を振り上げネージュに叩きつけようとする。
「攻撃なんてさせないんだから!」
 そこへ小鳥が軽機関銃で集中砲火を浴びせ、敵の姿勢を崩し鞭の軌道を逸らした。
「邪魔をするな」
 銃弾を受け血を流しながらも、カナンが鞭を振るって小鳥の腕に絡み付ける。すると肉体ではなく精神へと痛みが走る。
「考えなくったって、信頼する仲間がいれば関係ない!」
 深く考えずに小鳥は引き金をぐっと引き続け、弾幕を張って辺りに弾を撒き散らした。
「無力化するには削り足りなかったか」
 ならばもう一度と、カナンは鞭を戻して振りかぶる。
「花見の邪魔をする無粋な輩は、この場から消えてもらいます!」
 ネージュは鞭が振り下ろされる前に弾丸の隙間を通るように接近し、敵の身体を蹴り上げた。衝撃でネージュと小鳥に巻き付けていた鞭が解け、カナンの身体が高々と飛んだ。
「その通り! こんなに綺麗な桜のお花見を邪魔させないよ!」
 そこへ小鳥が銃弾を撃ち込み、空中の的を穴だらけにしていく。
「この状態は、拙い……」
 空中でカナンは鞭を振り抜き、地上の木に巻き付けて己の身体を引き寄せる。
「地上に降りたいのでしたら、お手伝いしましょう」
 ネージュが跳躍して追いかけ、上空で今度は敵を蹴り落とす。凄まじいスピードで墜落したカナンは地上に衝突し、吹き飛ぶように衝撃で宙を舞った。
「ぐぅっ、がはっ」
 血を吐きながらもカナンは腕を動かし、鞭を使って新たな木に巻きつけ、自らの身体を引きずるようにその場を離れた。
「射程外にいっちゃった! 追いかけよう!」
「ええ、そうしましょう」
 小鳥とネージュはそれを逃すまいと駆け出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レイナ・オトゥール
ヴィリヤおねえさん(f02681)と連携!

まずは、さっき捕まえたモフちゃんを逃がしましょう
遊んでって言えば、遊んでくれる人もいるから悪戯はほどほどにね。と

……迫力だけはありますし剥製や敷物にしたらどうでしょう、ヴィリヤおねえさん
と挑発に便乗して少しでも意識を自分たち向くよう試してみますね

水竜「ウィル」と光竜「リーゼ」の二刀流
まず鞭には鞭で、せめて片方だけでも絡ませ、お互い自由に鞭を振るえないように封じたいですね
主導権の争いになったら「怪力」で強引にもぎ取りにかかります

片方でもカナンに武器が当たった瞬間
当たった武器以外のドラゴンの武具化の変身を解除し【竜息斉唱】
花を散らさないよう集中ブレスです!


ヴィリヤ・カヤラ
レイナちゃん(f11986)と一緒するね。

モフモフちゃんとお花見してる人も守りつつだね。
敵は一人だからこっちに意識を向けるように頑張ってみるね。
あと、桜も傷付けないように頑張るね!

簡単に調教出来ると思わないでね。
逆に毛皮にしてあげるのもいいかな?
けど、顔に傷があるから価値が下がっちゃうかな?

『属性攻撃』で制御しながら【四精儀】で氷の鎌鼬を足に向けて使って
敵の動きの阻害を狙ってみようかな。
もし動きが鈍ればレイナちゃんが攻撃するのにも良いしね。

あとは影か、出血してたら血で月輪を実体化させて
地面に広げて敵を捕まえたり、
レイナちゃんが危なかったら割り込んでフォローに入るね。

アドリブ歓迎



●手負いの獣
「モフモフちゃんとお花見してる人も守りつつだね」
 ヴィリヤは人だけでなく、捕まえたピンクの獣も傷つけないようにしなければと抱いてもふもふしていたピンク・モフを下ろして頭を撫でた。
「まずは、さっき捕まえたモフちゃんを逃がしましょう」
 同じように隣でもふもふの感触を楽しんでいたレイナもピンク・モフを解放し、言い掛かすように話しかける。
「遊んでって言えば、遊んでくれる人もいるから悪戯はほどほどにね」
『きゅぅ?』
 そう言って優しく背を押すと、行っても良いのときょとんとした顔を向けるピンク・モフ達に手を振って森へと帰した。
「これでモフちゃんが捕まることはないでしょう」
 何度も振り返るピンク・モフ達を見送り、レイナは敵の気配がする方向へと視線を向けた。
「じゃあ、あとはあの手負いの獣を倒すだけだね」
 ヴィリヤもそちらに目を向けると、硬そうな剛毛が血で染まった傷だらけのカナンの姿があった。傷つきながら冷静さを失わぬ冷たい眼が猟兵を捉える。
「……迫力だけはありますし剥製や敷物にしたらどうでしょう、ヴィリヤおねえさん」
「立派な毛皮になりそうかな? けど、顔に傷があるから価値が下がっちゃうかも?」
 その視線に怯まずレイナが軽口を叩くと、同じようにヴィリヤが軽口で返して逆に敵の品定めをする。
「女が二人か、人間……と混じりものか。珍しい混じりものならば高く売れるだろう。二人とも商品として躾けてやる」
 挑発を受け流してすぐさまカナンは調教師としての眼で鑑定し、鞭を振るって地面を叩き威嚇する。

「向こうからきてくれるみたいですね」
「それならちょうどいいね。人もモフモフちゃんも、そして桜も傷つけないように倒そうね!」
 レイナは水竜『ウィル』と光竜『リーゼ』をそれぞれ斧槍と鞭に変えて左右に構えた。
「抵抗する心も削ぎ取って従順な奴隷としよう」
 右手を負傷しているカナンが左手に纏めて持った二本の鞭を鋭く振り抜き、レイナの足と胴を狙う。
「まずは鞭には鞭を!」
 レイナは光で出来た鞭を振るい、敵の二本の鞭にぶつけて同時に絡めた。
「その鞭を奪ってやろう」
 するとカナンは力を込めて鞭を引き寄せようとする。それに対抗してレイナも鞭を引き、綱引きのように主導権争いが起こる。
「これで自由に鞭を振るえないはずです!」
 上手くいったとレイナが鞭を引っ張りながらヴィリヤに目配せする。
「レイナちゃんが鞭を止めたなら、こっちは逃げられないように足を止めようかな」
 頷き返したヴィリヤは手首に刻まれた黒い鎖模様の刻印に魔力を込める。すると辺りの気温が下がり、冷気が漂うと突風が吹き抜け氷の鎌鼬を生み出した。氷の刃は敵の左脚を切り裂き凍結させる。
「魔法を使うか、そちらの方が厄介そうだな。種族は人間の魔物の混じりものか? それならば貴様の持ち主はこれだ」
 カナンは問いを発しながら鞭を持った人狼を召喚する。
『鞭をくれてやる! 俺に従順な奴隷になれ!』
 人狼が鞭を振り抜きヴィリヤに叩きつけようとすると、それをヴィリヤは氷の鎌鼬で払う。
「鞭打たれて喜ぶ趣味はないからね、遠慮しておくよ」
 ヴィリヤは鞭を切り飛ばし、人狼の腹にも鎌鼬を当てて裂傷をつけた。
『奴隷の分際で生意気な! 言うことを聞け!』
 人狼が咆えて鞭の勢いを強めて振るい出す。
「勝手に奴隷扱いされても、奴隷になった覚えはありませんから聞く必要もありませんね」
 それをヴィリヤは黒剣で斬り払い、鞭状の蛇腹剣へと刀身を変形させて射程を伸ばし、人狼の首に巻き付けて引き抜く。するとぐるりと頭が回転し、地面に落下して人狼の身体が霧のように消え去った。

「ヴィリヤおねえさんの活躍に負けてられませんね!」
 それを横目にしながら、レイナは敵との鞭の引き合いの力を強める。
「埒が明かんな」
 するとカナンが鞭を持つ力を弱める。急に引く力が強くなったレイナが後退して体勢を崩し、絡まっていた鞭が緩む。その隙にカナンは巧みに鞭を引き抜き、一振りで左右からレイナに襲い掛からせた。
「任せて、レイナちゃんは傷つけさせないから」
 その一撃をヴィリヤが影を伸ばし、潜んでいたUDCの月輪を実体化させて鞭を受け止めた。
「ありがとうございます、ヴィリヤおねえさん!」
 その好機にレイナは敵へと駆け寄り、斧槍を振り抜いた。
「躱せんか」
 冷静に状況を判断し、カナンは損傷している右腕側を前にして攻撃を受け止める。ざっくりと入った刃は右腕を二の腕から切断し、脇にまで達した。
「致命傷が防げればそれでいい」
 その間にカナンは鞭を戻してレイナに巻き付けようとする。
「遅いです! 皆! 花を散らさないよう集中ブレスです!」
 レイナが声を掛けると、武器に変身していた竜達が元の姿に戻り、一斉にそれぞれ色の違うブレスを重ねるように吐き出した。
「こんな――」
 高エネルギーが集中してカナンを消し飛ばし、後には何も残らず桜の花びらだけが舞っていた。

「あ、毛皮にし損ねましたね」
「そういえばそうだったね。だけどあれだけ痛んでいたら穴だらけの毛皮になってたと思うけどね」
 そんな話をしていたと思い出したように冗談っぽくレイナが笑顔で言うと、ヴィリヤも笑みを浮かべて冗談に乗り、戦いはこれで終わりだと気を抜いて桜を見上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『桜で一杯、花見で二杯』

POW   :    みんなで一緒にご飯を食べよう

SPD   :    桜を見て優雅に過ごそう

WIZ   :    歌や躍りで楽しもう

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●お花見
「なにか聴こえなかったか?」
「ん? いや、風の音じゃないか」
 杯を手にほんのり頬を赤らめ花見をする人々は、戦いがあったことすら気付かずにのんびりと酒や食事を楽しみ、淡く色ずく多様な色合いの桜を愛でていた。
 猟兵達はその様子に誰も犠牲を出さず、花見の邪魔もさせずに全て上手くいったと、戦いがあった事を気付かれぬままに花見に参加する。
「お、あんたらも花見かい?」
「こっちにきなよ。食べ物も酒もたっぷりあるからね!」
 ご機嫌な人々は見ず知らずの相手であろうとも気さくに接し、友人のように笑顔で招き入れてくれる。
 新たな仲間を歓迎するように楽器から流れる音楽が跳ねるように鳴り響いた。

 皆で賑やかに楽しむのも、静かに堪能するのもそれぞれの自由だ。
 ピンクや緑に黄と、さまざまに咲き誇る美しい桜の下、猟兵達の花見が始まった。
須藤・莉亜
「あー、疲れた。さっさとお酒飲んで回復しなきゃね。」
どっかゆっくり出来そうな場所で、花見酒を堪能することにしよう。

んー、今回は日本酒とビールかな?キンキンに冷えたビールとUDCアースで買っといた日本酒で花見酒といこう。

悪魔の見えざる手にお酌してもらいながら、のんびりお花見。それにしても見事な桜だねぇ。

「え、手酌で良いから自分も飲むって?良いけど、口あるの君。」
とりあえず、悪魔の見えざる手の分のコップも出しとこう。



●酒と花
「あー、疲れた。さっさとお酒飲んで回復しなきゃね」
 元の姿に戻った莉亜は、ようやく花見の時間だと桜の下を歩き出す。
「ゆっくり出来そうな場所はないかな」
 どこか一人で静かに飲める場所を探し、喧騒から離れてふらふらと桜並木を進む。するとピンク・黄・緑の3色が花咲く一本の木を見つけた。
「へえ、一本の木にいろんな色の花が咲くんだね。ここにしようかな」
 その桜に目を引かれた莉亜は木の側に腰を下ろし、花見をしようとUDCアースで買っておいた酒を取り出した。
「やっぱり今回は日本酒とビールかな?」
 まずはキンキンに冷えた缶ビールの蓋をプシュッと開け、グラスに泡立つように注ぎ入れる。
「これこれ、運動の後の一杯はまず冷やしたビールだよね」
 嬉しそうに莉亜が零れそうになる泡に口をつけ、ごくごくと一気にビールを飲み干す。見る者が居ればきっとその美味そうな様子に喉を鳴らしただろう。
「はー、一息ついた気分だよ」
 冷たいビールで喉を潤すと気分も落ち着き、のんびりと桜を見上げる余裕が出来る。
「いいね、普段飲む酒も美味しいけど、こうしていい景色を眺めながら飲むのも格別だよ」
 桜を楽しむならこちらだろうと莉亜が日本酒用の杯を持つと、悪魔の見えざる手が酒瓶を持ち上げて傾け、杯に透明な日本酒を満たす。
「ちょっとあのピンクの敵さんの香りに近いかな」
 口元に近づけた杯からぷんと香る果物のような匂いを楽しむと、ぐいっと杯を傾け空にする。
「満開の桜。それもこの世界特有の桜なんて、乙な酒の肴だね」
 桜を眺めているとまたお酌され、のんびり桜に見惚れながら酒を味わう。すると悪魔の見えざる手が動き莉亜に何やら訴えかける。
「え、手酌で良いから自分も飲むって? 良いけど、口あるの君」
 首を傾げながらも莉亜が予備の杯を出すと、悪魔の見えざる手が手慣れた様子で酒を注ぎ、浮いた杯からどこかへと酒が消えていった。
「飲めるんだ……」
 不思議そうに莉亜が眺めていると、春風が吹き抜けさわさわと枝が揺れ、舞う桜の花びらが杯に浮かんだ。
「風流だねぇ」
 その花びらごと酒を口にすると、ほんのりとついた桜の香りと共に飲み干し、目だけでなく味覚でも桜を堪能して、やり辛い戦いをした甲斐があったと莉亜は微笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブ、絡みOK
※呪いで子猫になった時はモフられOKです。ご自由に。
たまには妖精姿で過ごしたいけど。子猫になって、ぽかぽかのんびりするのも良いにゃよねぇ。
この人達は常連みたいだしチョットした余興に【霊査士】の力でMy首輪を霊視の首輪に変えて、桜や持ち物に宿る精霊を霊視し情報収集するにゃね。(一応UCそのものは子猫化の制約外)
そうして精霊経由で知った人々のことを、まるで占いで見通したように告げるにゃあ。でもね、とてもとても気になるお話の続きは……にゃあお?。(呪いで子猫に変身しお預けに)



●桜の下で猫は微睡む
「さあさあ、こっちきて一緒に花見を楽しんでいってくれ」
「酒も果実水もあるし、食いもんもたっぷりあるぞ!」
 賑やかに人々が花見の席へとフェアリー姿のレフティを案内する。
「ありがとうにゃあ」
 礼を言ったレフティがちょこんと用意された席に座って美味しそうに干物の魚を食べながら、楽しそうな人々の喧騒を眺めて釣られるように笑みを浮かべる。
「この人達は常連みたいだし、チョットした余興をするかにゃあ」
 フェアリー用のカップを手に喉を潤したレフティは、余興を思いついて【霊査士】の力でMy首輪を霊視の首輪に変え、桜や持ち物に宿る精霊を霊視し情報収集を始める。
「ふむふむにゃ……そこのドワーフのお爺さんはこの場所で飲み過ぎて裸踊りをしたことがあるにゃ」
「ぶっ!」
 まるで占いでもするようにレフティが語ると、若気の至りを言い当てられた老人が酒を噴き出す。
「そっちのエルフの人は酔っぱらってナンパしてぶたれた事があるにゃあ」
「ちょっと!」
「いや、昔! キミと出会う前の事だから!」
 慌てるイケメンエルフが連れの女性に詰め寄られていた。
「そこでふわふわ飛んでるフェアリーは、悪戯でみんなの…………にゃあお?」
 呪いでレフティが子猫に変身してしまい話しが途切れる。
「ちょっとまて! 悪戯って何をしたー!」
「何もしてないってー!」
 悪戯好きなフェアリーがヤバイッという顔をして逃げ出し、それを周りの人々が追いかけ始めた。

「たまには妖精姿で過ごしたいけど。子猫になって、ぽかぽかのんびりするのも良いにゃよねぇ」
 そんな騒ぎを人ごとのように横目にし、暖かな春の木漏れ日の下、子猫姿のレフティは思わず眠くなってしまい身体を丸めた。
「あーネコちゃんがいるよ!」
「ネコだネコだー!」
 するとそれを見つけた子供達が集まり、レフティを撫でたり猫じゃらしを振ったりして構おうとする。
「にゃあ」
 騒がしさに薄っすら目蓋を開けて子供を見ると、好きにさせてやろうとレフティは成すがままに子供達に抱えられる。そして子供の高い体温を感じて微睡み、桜の咲き誇る下で心地の良いうたたねを楽しんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

愛久山・清綱
迷惑者、成敗完了……うむ、決まらなかったでござる。
まあそれは置いといて、折角だから俺も少し休んでいこう。

■行
【WIZ】
それにしても、本当に不思議な桜でござるなぁ。
桃色以外にも、緑に青……あれは、紫だろうか?
まるで、術でもかかっているようだ。

……あっ。そうだ。折角だから句でも詠んでみよう。
失礼、少々太鼓を借りてもよろしいだろうか?
(ココン)
『彩の 挿頭草たち 咲き乱れ』
むむ、なんだか違うな。もう一度(ココン)
『彩の』……彩の……うむ。やはりやめておこう。

(ここで楽器を鳴らさず、あらぬ方向を向き)
『知識無く 詠んだ己の 愚かさよ』
うむ、何故かここだけすぐ思いついた。

※アドリブ歓迎



●風流
「迷惑者、成敗完了……うむ、決まらなかったでござる。雅な趣味は難しいでござるな」
 締めに適当に読み上げてみたが上手く句にならなかったと清綱は肩を竦める。
「まあそれは置いといて、折角だから俺も少し休んでいこう」
 このまま帰るのは勿体ないと、清綱が桜並木を歩き出す。辺りで花見をする人々も楽しそうで、賑やかな太鼓のリズムが祭りのような気分にさせてくれる。
「それにしても、本当に不思議な桜でござるなぁ。桃色以外にも、緑に青……あれは、紫だろうか?」
 見上げる桜は、ピンクのものから、緑や青とさまざまな色合いを見せ、故郷では見ない桜が咲いている。
「まるで、術でもかかっているようだ」
 物珍しそうにそんな桜を眺め、時も忘れたように魅入ってしまう。
「……あっ。そうだ。折角だから句でも詠んでみよう」
 そう思い立ち、清綱は辺りを見渡し、流れる太鼓の音の元を探す。
「……あそこか」
 楽しそうに太鼓を叩いている場所へと向かい声をかけた。
「失礼、少々太鼓を借りてもよろしいだろうか?」
「ああ! あんたも叩きたいのかい? いいともよ! 好きに叩いてくんな!」
 太鼓を叩いていたドワーフの男がほらっと枹を手渡し席を譲ってくれる。
「では失礼する」
 清綱がココンと太鼓を鳴らした。
『彩の 挿頭草たち 咲き乱れ』
 そして一つ句を読み上げ、どうにもしっくりこないと首を傾げる。
「むむ、なんだか違うな。もう一度」
 ココンと太鼓を鳴らしてもう一句読む。
「『彩の』……彩の……うむ。やはりやめておこう」
 清綱はどうにも上手くないと言葉を濁して読むのを止めた。そして枹を止めてあらぬ方向へ視線を向ける。
『知識無く 詠んだ己の 愚かさよ』
 遠く桜を眺めながら読めばするりと句が口から流れる。
「うむ、何故かここだけすぐ思いついた。だが風流とは言えぬな」
 やはり慣れぬ事はするものではないと、清綱は枹をドワーフに返した。
「あんちゃん面白い詩だったぜ!」
 だが周りの人々には受けが良く、バンバンとその背中を力強く叩き、さあさあ飲んで食えと、騒がしい花見に迎え入れられる。
「む、酒は飲めぬが、食べ物はいただこう」
 清綱は賑やかな宴に参加してアックス&ウィザーズ流の風流を楽しんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

真宮・響
【真宮家】で参加。

まあ、物騒な奴を見ずに済んだのは幸いと言っていいのかね。楽しい気分で花見をするのが一番だ。さあ、奏、瞬、改めて花見だ。

白とピンクの桜が普通だが黄色とか青色は珍しいねえ。この世界特有の魔法とか働いてるんだろうか。まあ、考えるのは後にしてお弁当食べようか。奏と瞬が共同で作ったおにぎりをメインとした弁当だ。美味しく食べた後、暖かい陽気と心地よい風なので昼寝をするか。適当な時間に起こしてくれ。家族でお弁当、子供達の楽しそうな声。ああ、幸せな時間だねえ。


真宮・奏
【真宮家】で参加。

花見を楽しんでる方々にあんな物騒な人の襲来があったなんていえませんし。花見を護れて良かった、としますか。花見、しましょう!!

青とか緑の桜って珍しいですねえ。何か特別な力が働いているのですかね。まあ、考えるのは後にして、私と瞬兄さんが作ったお弁当を食べましょう!!彩鮮やかな花びらが瞬兄さんの金の髪に散らばって綺麗です!!あ、私も綺麗ですか?嬉しいです!!(口の端に付いたご飯を取って貰いながら笑顔)


神城・瞬
【真宮家】で参加。

まあ、花見している方にあんな物騒な人物が来たなんていえませんよね。存分に花見を楽しむのが一番です。はい、僕達家族も花見しましょう。

桜は白かピンクが普通ですが、珍しい色もあるようで。これも人を集める理由なんですかね。おにぎりをメインにした弁当を母さんと奏に細々と給仕しながら花を見上げます。(奏の口の端に付いたご飯を取ってあげながら)あ、僕の頭に花びらが付いてますか。奏の頭にも彩とりどりの花びらが付いて、妖精のように可憐になってますよ。母さんは・・・気持ちよさそうに寝ているのでしばらく起こさないでいてあげましょうか。



●穏やかな休息
 桜の下は人々で賑わい、あちこちで楽しそうな声が響いていた。
「まあ、物騒な奴を見ずに済んだのは幸いと言っていいのかね」
 響は戦いがあったことなど知らずに花見を呑気に楽しんでいる人々を見渡す。
「花見を楽しんでる方々にあんな物騒な人の襲来があったなんていえませんし。花見を護れて良かった、としますか」
「そうですね、花見している方にあんな物騒な人物が来たなんていえませんよね。存分に花見を楽しむのが一番です」
 争いがあったとなれば、あの陽気な宴に水を差すことになると奏と瞬は響の意見に同意する。
「その通り、楽しい気分で花見をするのが一番だ。さあ、奏、瞬、改めて花見だ」
 こっちも負けじと楽しくやろうと、家族の方へと響が笑顔を向けた。
「花見、しましょう!!」
「はい、僕達家族も楽しく花見しましょう」
 笑顔を奏と瞬が返し、共に空いている場所に荷物を広げて花見の準備を始めた。

「白とピンクの桜が普通だが黄色とか青色は珍しいねえ。この世界特有の魔法とか働いてるんだろうか」
 桜を見上げた響は、いつも見るのとは違うこの世界でしか見れない桜を見て、どういう変異を起こして色が変わったのだろうかと思考を巡らせる。だがそのとき小さくお腹が鳴り、戦いでエネルギーを消耗し空腹だと身体が主張していた。
「まあ、考えるのは後にしてお弁当食べようか」
 エネルギーが足りていないと頭も回らないと、響が食事の時間だと桜の咲く木の下で広げたレジャーシートの上に座る。
「青とか緑の桜って珍しいですねえ。何か特別な力が働いているのですかね。まあ、考えるのは後にして、私と瞬兄さんが作ったお弁当を食べましょう!!」
 同じような事を考えていた奏が、朝から用意しておいたお弁当をシートの上に並べる。
「桜は白かピンクが普通ですが、珍しい色もあるようで。これも人を集める理由なんですかね」
 確かにこのような珍しい桜があるなら少々遠くとも花見に森まで足を延ばすだろうと、瞬は色鮮やかな桜を眺めながら、小皿やお茶を用意していく。
 そしてシートの上に食べ物が並べられると、三人はいただきますとお弁当を食べ始めた。
「うん、いつも美味しく食べてるけど、こうして景色の良いところで食べると一段と美味しく感じるねえ」
 早速おにぎりを頬張った響は、こうしてピクニックのように食べるといつもより美味しく感じると味わう。
「今日は花見だからいつもよりも腕によりをかけましたから!」
 響に美味しいと言われて、奏は嬉しそうに笑みを浮かべると、自慢げに胸を張って自分もおにぎりにかじりつく。
「美味しくできたようで何よりです」
 一緒にお弁当を作った瞬も、美味しいという評価を得られて微笑んでお茶を口にした。そこへ風が吹き抜けると、頭にひらひらと落ちて来た色とりどりの桜の花びらが乗っかる。
「彩鮮やかな花びらが瞬兄さんの金の髪に散らばって綺麗です!!」
 それを見た奏が目を輝かせ綺麗だと見惚れる。
「あ、僕の頭に花びらが付いてますか。奏の頭にも彩とりどりの花びらが付いて、妖精のように可憐になってますよ」
 瞬は微笑み返して同じように頭に花びらを乗せた奏の口元に手を伸ばす。そして口の端についたご飯粒を取ってやった。
「あ、私も綺麗ですか? 嬉しいです!!」
 瞬に褒められると、少し頬を赤くして奏は満面の笑みを浮かべた。その笑顔に瞬は花よりも目を惹かれる。そしてどちらともなく視線を外し、何だか互いに照れたようにお弁当を食べ出した。

「ごちそうさま」
 お弁当が空になり満腹になると、暖かい陽気と心地よい風を感じて、響は訪れる眠気に目蓋を重くする。
「気持ちのいい風だねえ。少し昼寝をするかね、適当な時間に起こしてくれ」
 そう言って響は横になって目を閉じる。呼吸が深くなりそのままゆっくりと眠りに落ちていく。
「母さんは眠ってしまったようですね。気持ちよさそうに寝ているのでしばらく起こさないでいてあげましょうか」
「そうですね、母さんが寝ている間はゆっくりと花見をしましょう!」
 瞬と奏は穏やかに眠る響の顔を見て頷き合い、のんびりと花を眺めることにする。
「お茶のお代わりはいりますか」
「はい、ください!」
 瞬は奏が差し出した紙コップにお茶を注いで返す。そして自分のコップにも注いで、熱いお茶をずずっと飲んでほっと息を吐く。
「あっちは青で、そっちは緑です。どうして色が変わるんでしょうね」
 受け取ったお茶を飲みながら奏は珍しい桜を見上げ、自分達の世界とは何が違うのだろうかと考える。
「そうですね。同じように見えても、世界を構築する細々とした要素が違うのかもしれません」
 住まう種族も違えば生き物も少しずつ違う。そういった差異が桜の色となって現れているのかもしれないと瞬が考察する。
「しかしどちらの世界の桜も美しさに変わりはありません」
「そうですね! 彩が違ってもこの世界の桜も綺麗です!」
 瞬の言葉に奏は深く頷き、共にほっと気を抜いて他愛ない会話をしながら彩とりどりの桜を楽しむ。
 そんな子供達の楽しそうな声を、横になった響は子守唄のように聞いていた。
「ああ、幸せな時間だねえ」
 誰にも聞こえぬ寝息のような呟き、深い眠りに落ちた響は幸せそうに微笑んでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レイナ・オトゥール
ヴィリヤおねえさん(f02681)とご一緒いたします!
あとドラゴンたちも7匹とも武具化を解いて一緒に!

んーーーー!
改めてみると、見慣れている桜色のお花だけじゃなくてなんとも鮮やかで楽しい感じですねー!
これはお花見をしたくなる気持ちもよくわかりますね!

わー!ヴィリヤおねえさんいつも思いますがお料理お上手ですよね!とって思いしそうです! ね、皆!

そしてじゃじゃーん!私もお弁当を作ってきました!
といっても、ほとんどがサンドイッチですけども!
実家の小麦で作ったパンと、ご近所からのおすそ分けの新鮮な野菜たちとハムやスモークチキンなんかで作りましたー!

あ、モフちゃんたちがまだいたら分けてあげたいかも?


ヴィリヤ・カヤラ
レイナちゃん(f11986)と一緒するね。
ドラゴンちゃんも一緒ならお花見客の人からは
少し離れた方が良いかな。

お花見だしやっぱりお弁当は必須だよね!
ミニサイズの桜エビの俵おにぎりと
甘めの玉子焼きに唐揚げとサラダかな。

多めに作ってきたからドラゴンちゃんも食べられるよ。
レイナちゃんのお弁当はどんな感じ?
美味しそうだね!
レイナちゃんの実家の食材は新鮮で美味しいしね。

桜も綺麗だし外で皆で食べるご飯は美味しいよね。
あ、デザートに前にレイナちゃんから貰った
イチゴを使ったジャム入りのカップケーキもあるよ。

モフモフちゃんもいたらお裾分けしよう。
でも、人のを盗るのはダメだからね。



●もふもふと花見
「んーーーー!」
 小さな7匹のドラゴンたちと共にレイナが咲き乱れる桜を見上げる。
「改めてみると、見慣れている桜色のお花だけじゃなくてなんとも鮮やかで楽しい感じですねー!」
 ピンク以外にも黄や紫に咲く桜の花びらを珍しそうに眺め、自然と笑顔を浮かべる。
「これはお花見をしたくなる気持ちもよくわかりますね!」
 見ているだけでうきうきしてくると足取りを軽くすると、ドラゴンたちも楽しそうに舞い上がる。
「ドラゴンちゃんも一緒なら、お花見客の人からは少し離れた方が良いかな」
 そんな様子を微笑ましく眺めたヴィリヤが、一般人を驚かせないように離れた誰も居ない場所がないかと探し、人気が無くさまざまな色の桜が咲き乱れる場所を見つけて指さす。
「レイナちゃん、向こうの綺麗な場所でお花見しようよ!」
「うん! 皆行こう!」
 ヴィリヤが声をかけると、すぐに振り向いたレイナがドラゴンたちと一緒に元気に駆けて来た。

 どこがいいかなと、桜の下でなだらかな場所を探し、レジャーシートを広げそこに腰を下ろす。
「お花見だしやっぱりお弁当は必須だよね!」
 ヴィリヤが大きなお弁当箱を取り出し広げると、ミニサイズの桜エビの俵おにぎりと、甘めの玉子焼きに唐揚げとサラダが入っていた。
「わー! ヴィリヤおねえさんいつも思いますがお料理お上手ですよね! とって美味しそうです! ね、皆!」
 その色鮮やかで美味しそうなお弁当にレイナが笑顔となり、ドラゴンたちもじーっと視線を向けて涎を垂らさんばかりだった。
「多めに作ってきたからドラゴンちゃんも食べられるよ」
 そんな愛らしいドラゴンたちにヴィリヤが微笑みを向ける。
「そしてじゃじゃーん! 私もお弁当を作ってきました!」
 こっちにもあるのだと、レイナも用意しておいたお弁当を広げ始める。
「レイナちゃんのお弁当はどんな感じ?」
 それをヴィリヤが覗き込むと、真似をするようにドラゴンたちも二人の肩に乗ったり脇から顔を出す。
「といっても、ほとんどがサンドイッチですけども!」
 開けるとそこにはずらっとサンドイッチが並んでいた。
「実家の小麦で作ったパンと、ご近所からのおすそ分けの新鮮な野菜たちとハムやスモークチキンなんかで作りましたー!」
 素材には自信があると、レイナは胸を張った。
「美味しそうだね! じゃあさっそくみんなで食べようか」
「そうしましょう!」
 ヴィリヤとレイナはいただきますと、まずはお互いのお弁当に手を伸ばす。
「レイナちゃんのサンドイッチ美味しいね! シンプルだから素材の味がしっかりと出てて、実家の新鮮な食材の美味しさがよく分かるよ」
 美味しそうにヴィリヤはサンドイッチをかじる。しっかりとした小麦の風味と新鮮な野菜や肉の味わいが口に広がる。
「ヴィリヤおねえさんのお弁当も美味しいです! 唐揚げは冷えてもカリッとしてるし、おにぎりはエビで見た目も綺麗で食べても美味しい!」
 レイナもおかずやおにぎりを頬張り、美味しい美味しいと食が進む。ドラゴンたちも同じように目を細めてお弁当を堪能し、みんなで花より団子と食べる方に夢中になっていた。
『きゅい』
 そうして味わって食べていると、どこからか鳴き声が聞こえた。
「この声……あ、モフちゃんたちがこっちを見てます! お弁当を分けてあげてもいいですかね?」
「そうだね、モフモフちゃんにもお裾分けしてあげよう」
 レイナが木陰からこちらをじーっと見ているピンク・モフ達を見つけヴィリヤに尋ねると、ヴィリヤはにこやかに頷いてピンク・モフ達を手招きした。
『きゅきゅっ』
 するとピンク・モフ達が恐る恐る近づいてくる。
「ほらほら、サンドイッチだよ!」
「こっちにはおにぎりもあるよ」
 レイナとヴィリヤが食べ物を差し出すと、ピンク・モフ達はクンクンと匂いを嗅いでパクリと口にする。すると美味しそうに食べ始め、夢中になって警戒心を失っていった。
「わー! 美味しそうに食べてますね!」
「そうだね。でも、人のを盗るのはダメだからね」
 その様子にレイナは目を輝かせて可愛いと眺める。ヴィリヤも同じように愛らしい姿に見惚れていたが、お弁当欲しさにまた悪戯をしないように釘を刺した。
『きゅぅっ』
 食べ物で頬を膨らませたピンク・モフ達はこくこくと頷いた。
「桜も綺麗だし外で皆で食べるご飯は美味しいよね。あ、デザートに前にレイナちゃんから貰ったイチゴを使ったジャム入りのカップケーキもあるよ」
「わーーー! 食後のデザートですね! いただきます!」
 ヴィリヤが差し出したカップケーキをレイナはすぐに頬張り、ゆるゆるな満面の笑みを浮かべる。感想を聞かずともその顔が味を物語っていると、ヴィリヤもカップケーキを口にしてイチゴの甘みと酸味がしっかりち練り込まれたカップケーキを堪能した。
 二人で幸せそうな顔で甘味を楽しみ、夢中で食べ続けるピンク・モフや負けじと食べるドラゴンと戯れる。綺麗な桜の下、もふもふしながらのんびりと花見を楽しんだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ネージュ・ローラン
【旅人の軌跡】で参加。
危機は去り、あとは思い切り楽しむだけです。

大活躍してくれた大狼さんも労ってあげたいので召喚して一緒に食事します。
是非皆さんも撫でで褒めてあげてください。
大狼さんにもお友達が沢山ですね、一緒に遊んできてはどうでしょうか。
会が盛り上がってきたら余興として得意の舞を披露します。
色とりどりの桜を背に、その凛々しさや雄大さを表現してみましょう。
戦闘で傷ついたヴェールですが、そこは目を瞑ってくださいね。

おや、お酒ですか。
20になったばかりでまだ飲んだことはありませんが、勧められたのなら少しだけ挑戦してみましょうか。
慣れない感覚に言動がポワポワと緩くなってしまうかもしれませんね。


春乃・結希
【旅人の軌跡】で参加
旅の途中、楽しそうだなぁとこっそり遠くから見てた旅団の方達の仲間に入れて貰って、一緒にお花見出来るなんて…それだけでもう幸せです…!
差し入れとして、私の人生で1番美味しいと思ったお饅頭を持って参加です!お口に合うといいですけど…。
って、うわぁ、もふもふがたくさん…!?さ、触ってもいいんですか…?…可愛いっ。ふわふわだー…っ。
ネージュさんの舞に合わせて、どこからかタンバリンを取り出してしゃらしゃら~。はー…凄く綺麗ですネージュさん…!
これから、この素敵な旅団の人たちとの思い出を増やせていけたらいいなぁ…。みなさんの仲の良さそうな雰囲気に、のほほんと癒されます


ウィユ・ウィク
【旅人の軌跡】の皆さんと参加です!

【くろねこさんとあおつばめさん】でお友達を呼び出して桜を楽しみます!
あおつばめさんが落ちてくる花弁をくちばしでキャッチしてみせたり、
落ちてきた花弁にくろねこさんが猫パンチでじゃれついていたりして、
まるで宴会芸の様な感じでお花見を賑やかにしてみましょう。
その後も呼び出したままにして、皆さんに遊んでもらっちゃいます!

ボクはみなさんと楽しくお話しながら、料理や飲み物を美味しく頂いちゃいます!
キマイラフューチャーみたいに常時お祭り騒ぎというのは気疲れしちゃいますが、
こうして皆さんと賑やかに過ごせる特別な時間はやっぱり素敵ですね・・・!

(アドリブや掛け合いも歓迎です!)


渡月・遊姫
【旅人の軌跡】
表に出てるのはジョーカー。
服装はメイド服
花見やね。めっちゃ楽しみにしてたんよ。綺麗な桜に綺麗な女の子がいっぱい......まさにエデンやな(ハンカチで口元をふきふき)。残念ながらウチも遊姫も料理や芸はできへんさかい、みんなの芸を楽しみつつ、ご飯よそったり飲み物運んだりがんばろか。 あ、一個芸あったわ。みてみて♪胸の上に猫が乗せられるねん(笑) にゃんこと戯れつつ、ネージュはんがお酒を見てたら飲むように強く薦める。潰れてもうたらうちが介抱するさかい、飲んでみ♪


リミティア・スカイクラッド
【旅人の軌跡】で参加
ネージュさんと小鳥さんはお疲れ様でした。みんなでお花見を満喫しましょう

リムは花見に合うような和菓子を料理してきました
三色団子に桜餅。みなさんに喜んでもらえたら嬉しいです
紅茶とお饅頭もとても美味しいですね
ミアさんには今度淹れ方を教えてほしいです

気付けば会場が動物でいっぱいになっていました
狼さんにねこさん、つばめさん、白鳥さん……こちらの黄金の林檎をあげるので、ちょっと撫でさせてもらえないでしょうか
(なでもふしたり、かわいい仕草に癒やされる)

ネージュさんの舞もとても綺麗で、すこし見惚れてしまいますね
美しい桜と白鳥とあわさってまるで絵画のようです
とても素晴らしい思い出ができました


宮沢・小鳥
【旅人の軌跡】の7人で参加! アドリブ、大歓迎!

お花見に旅団のみんなも来てくれた、わーい!
リミティアさんと結希さんとミアさんがお菓子とお茶を作ってきてくれた。どれも美味しい、幸せ!
ネージュさん、お酒飲む……? あたしも遊姫さんと一緒にお酌するよ~!
ネージュさんが大狼さん、ウィユちゃんがくろねこさんとあおつばめさん、ミアさんが白鳥さんを呼んでくれたの! もふもふして可愛がるぞー!
結希さんの伴奏からのネージュさんが舞が、あまりに綺麗すぎてうっとり見惚れちゃう! あたしも将来、ネージュさんみたいになりたいな~!
お礼言われると照れちゃう! あたしこそ、みんなのおかげで頑張れたんだよ、ありがとう!


ミア・ミュラー
【旅人の軌跡】で参加

ん、いろんな色の、桜。不思議だけど、とっても綺麗、ね。桜を見ながら食べたり飲んだりして、みんなとお話し、するよ。リミティアさんのお団子はこの桜みたいにカラフルで、いいね。結希さんのお饅頭も美味しくて、好き。ん、わたしもティーセットでみんなに紅茶を振る舞う、ね。
ネージュさんの踊りは、やっぱり綺麗、ね。わたしも白鳥さんたちを呼んで、後ろで舞ってもらおう、かな。狼さんも、ねこさんもつばめさんも、可愛い……。(撫でながら)ん、みんな、わたしの白鳥さんとも仲良くして、くれる?
賑やかで楽しいお花見で、嬉しい。これもネージュさんと小鳥さんたちが守ってくれた、おかげ。ありがと。



●みんなでお花見
「危機は去りました、あとは思い切り楽しむだけです」
 ネージュは戦いで大活躍してくれた大狼を労わるように撫で、共に桜並木を歩きピンクに緑、青と咲き乱れる花見の場へと到着した。
「ではみんなを呼びましょう! おーい! こっちだよー!」
 同じく反対側で大狼を撫でていた小鳥が手を降り、大きく声を上げて旅団の仲間達に場所を報せる。
「ネージュさんと小鳥さんはお疲れ様でした。みんなでお花見を満喫しましょう」
 やって来たリミティア・スカイクラッド(勿忘草の魔女・f08099)が二人の頑張りに感謝して労りの言葉をかけ、用意してきた食べ物の包みを見せる。
「リムは花見に合うような和菓子を料理してきました」
 甘い物で疲れを癒してもらおうと手作りの和菓子を持ってきていた。
「こっちも差し入れを持ってきましたよ!」
 包みを下げた春乃・結希(withと歩む旅人・f24164)が笑顔でやって来る。
「旅の途中、楽しそうだなぁとこっそり遠くから見てた旅団の方達の仲間に入れて貰って、一緒にお花見出来るなんて……それだけでもう幸せです……!」
 今日の花見を楽しみにしていたと、結希は期待に胸膨らませていた。
「ボクはお友達を連れてきました!」
 ウィユ・ウィク(幸せの黒いキマイラ・f13034)が黒いネコと青いツバメの群れを率いて元気に登場する。
「今日はみんなで賑やかに楽しみましょう!」
 ウィユが手を上げると、黒ネコが真似して手を上げ、青ツバメがパタパタと飛び回る。
「花見やね。めっちゃ楽しみにしてたんよ。綺麗な桜に綺麗な女の子がいっぱい……まさにエデンやな」
 メイド姿で『ジョーカー』の人格を表に出した渡月・遊姫(二重人格の殺人姫・f19443)が、桜の下で佇む可愛い仲間達を見て思わず口元をじゅるりとだらしなくし、ハンカチで覆って隠しふきふきと拭き取った。
「残念ながらウチも遊姫も料理や芸はできへんさかい、給仕でがんばることにするわ」
 メイドのお仕事と遊姫はまずは敷物を用意しようと、彩り豊かな桜の景色のよい場所にシートを広げた。
「ん、いろんな色の、桜。不思議だけど、とっても綺麗、ね」
 早速そこに腰を下ろしたミア・ミュラー(アリスの恩返し・f20357)が青に緑にと咲く不思議な桜を見上げ、口元を少し緩めて和んでいた。

「三色団子に桜餅。みなさんに喜んでもらえたら嬉しいです」
 リミティアが皆のために作ってきた和菓子を差し出す。ピンク・白・緑の色合いの楽しい串団子も、桜の葉で包まれた桜色の餅もどちらも綺麗に出来ていて美味しそうだった。
「リミティアさんのお団子は、この桜みたいにカラフルで、いいね」
 桜と団子を見比べたミアが三色団子を手にしてぱくりと食べると、もっちもちした食感と甘味を楽しむ。
「こっちの桜餅も美味しいですね、見た目も春らしくて可愛いです」
 その隣でネージュが桜餅を食べ、ほんのりと付いた桜の風味と塩気によって美味さの増す餡子を味わう。
「喜んでもらえて良かったです」
 そんな様子に気に入ってもらえてよかったとリミティアは微笑んだ。
「私の人生で1番美味しいと思ったお饅頭です! お口に合うといいですけど……」
 続けて結希が包みを広げ、中から美味しそうなお饅頭を見せる。
「いただきまーす! んぐんぐ……おまんじゅう美味しいです!」
「ほんならウチも一つもらおかな」
 それを早速手にしたウィユと遊姫がかじりつき、口に広がる餡子の優しい甘みに頬を緩めた。
「お口に合ってよかったです……!」
 じーっと緊張して食べるところを見ていた結希は、二人の反応に安堵の息を吐いて、自分もリミティアの持ってきた団子に手を伸ばす。
「この三色団子も美味しいです……お花も綺麗で落ち着きますね……」
 団子を食べながら結希は桜を見上げ、落ち着いた気分で花見を楽しむ。花と団子は皆の心を和ませ、のんびりとした時間を過ごさせてくれる。
「結希さんのお饅頭も美味しくて、好き。ん、わたしもティーセットでみんなに紅茶を振る舞う、ね」
 ミアもお饅頭を美味しそうに食べ、皆のお茶を用意しようと準備を始める。
「ここはメイドの出番やね。手伝うわ」
 それを遊姫が手伝おうとカップを並べていく。ティーポットでゆっくり蒸らされた茶葉がお湯を琥珀色に染め、頃合いを見てミアがカップに少しずつ注いでいく。それを遊姫がみんなに配っていった。
「リミティアさんの桜餅も結希さんのお饅頭も美味しい! ミアさんの紅茶もほっとする味でどれも美味しい、幸せ!」
 甘い物と紅茶がよく合うと小鳥が美味しそうに食べ、見ているものも釣られて笑顔になりそうな幸せそうな顔で堪能する。
「紅茶とお饅頭もとても美味しいですね。ミアさんには今度淹れ方を教えてほしいです」
「ん、今度教える。一緒に淹れよう、ね」
 リミティアが風味豊かな紅茶を味わいながらお願いすると、ミアがこくんと頷いて団子を口にした。

「桜の花が綺麗ですね……」
 花を眺めながら紅茶を飲むウィユが、青い桜から舞い落ちる花びらをくちばしでキャッチして戯れる青ツバメや、ひらひらと風に乗る花びらに飛びついて猫パンチでじゃれる黒ネコを見て微笑む。
「大狼さんにもお友達が沢山ですね、一緒に遊んできてはどうでしょうか」
 そんな様子を興味深々で見つめていた大狼の背を押して、ネージュが自由にしていいと送り出す。すると大きな子供のように大狼が仲間に入って、桜の花びらと遊ぶネコやツバメと一緒に駆け回る。
「わたしも白鳥さんたちを呼ぼう、かな」
 そんな楽しそうな遊びに参加させてあげようと、ミアが白鳥たちを呼び出した。
「狼さんも、ねこさんもつばめさんも、可愛い……」
 ミアは大狼と黒ネコを撫でながら話しかける。
「ん、みんな、わたしの白鳥さんとも仲良くして、くれる?」
 そう尋ねると、もちろんとミアに身体を擦りつけるようにして大狼や黒ネコが近づき、羽ばたいた青ツバメがようこそと迎え入れ白鳥が一緒に仲良く飛び回る。
「うわぁ、もふもふがたくさん……!? さ、触ってもいいんですか……?」
「是非皆さんも撫でで褒めてあげてください」
「遊んでもらえるとみんな喜びます!」
 そんな楽しそうな動物たちの様子に結希が触ってみたいと尋ねると、ネージュとウィユが笑顔で動物たちとの触れ合いを勧めた。
「ん、みんないい子。優しく触ったら問題ない」
 ミアは自分の肩に留まっていた青ツバメを指に乗せ、結希の肩にそっと乗せた。
「で、では……」
 了承を貰って結希が恐る恐るツバメの頭に触れる。すると温かく柔らかな感触が手に伝わった。すると他のネコや白鳥も自分達もと押し寄せる。さらには大狼が自分もと寄って来た。
「……可愛いっ。ふわふわだー……っ。」
 高級クッションのような肌触りに、結希は夢中になっていつの間にか大狼に抱きつくような体勢になっていた。
「みんな可愛い! あたしももふもふして可愛がるぞー!」
 元気に小鳥も近づき、黒ネコを抱き上げて撫でる。その肩は青ツバメが止まり、すりすりと頬に身体を擦り付けると、自分も相手にしてと白鳥が頭に留まった。その重みに小鳥はふぎゃっと、座った状態から後ろにごろんと転んだ。
「狼さんにねこさん、つばめさん、白鳥さん……こちらの黄金の林檎をあげるので、ちょっと撫でさせてもらえないでしょうか」
 自分も撫でたいとリミティアが黄金の林檎を差し出す。すると皆が寄って来て、美味しそうに林檎を齧った。その食べている様子を眺めながらリミティアは動物たちを撫でる。
「かわいいですね。それにもふもふしてて癒されます……」
 見ているだけでも心が満たされるのに、触れて柔らかく温かなもふもふを感じているとずっとこのままでいたいと思えるほど癒された。

●桜の思い出
「盛り上がって参りましたね、では余興として得意の舞を披露するとしましょう」
 色とりどりの桜を背に花びらが舞い落ちる中、ネージュがヴェールを翻して舞い始める。躍動的で情熱的な舞は、自然の凛々しさや雄大さを表現していた。ひらりひらりと桜の花びらが舞うように揺らめくヴェールは戦闘で傷ついていたが、そんなものは気にもならぬ程の踊りに、皆の心は虜となっていた。
「はー……凄く綺麗ですネージュさん……!」
 その舞に目を奪われた結希は、どこからともなくタンバリンを取り出してしゃらしゃらとリズムをつけて鳴らす。するとネージュがそれに合わせるようにヴェールを振ってくるりと回転した。
「わ~! すごく綺麗ー……」
 その隣で同じように感嘆の声を漏らした小鳥がリズムに乗って舞うネージュにうっとり見惚れる。
「本当に綺麗ですね! 桜の妖精みたいです!」
 ウィユが手拍子すると、黒ネコや青ツバメも参加するように飛び跳ねたり舞い上がったりし始めた。そして踊るネージュの背後で白鳥たちが舞飛ぶ。
「ネージュさんの踊りは、やっぱり綺麗、ね。白鳥さんたちもご機嫌、みたい」
 その様子にミアも楽しくなってきて、自然と小さな笑みを浮かべていた。
「ネージュさんの舞もとても綺麗で、すこし見惚れてしまいますね。美しい桜と白鳥とあわさってまるで絵画のようです」
 リミティアが背後を飛ぶ白鳥と舞うネージュの姿を合わせて額に入れれば、すぐさま名画になりそうだと見惚れる。
「手前の子達を含めると、絵本のようですけど」
 その視線を賑やかに観客席まで飛び込んで踊るネコとツバメに向け、リミティアはくすりと笑った。
「ほんますごいなあ。ウチもなんか芸できたら……あ、一個芸あったわ。みてみて♪ 胸の上に猫が乗せられるねん」
 遊姫が悪戯っぽく笑って黒ネコを胸の上に置いて、周りのほのぼのとした笑いを誘う。

 そうして花びらの舞う中、ネージュは静かに締めのポーズを決めて舞を終えた。そこへ皆が割れんばかりの盛大な拍手を送る。
「ネージュはんお疲れ様! 最高の舞台やったわ!」
「ありがとうございます。少し喉が渇きましたね」
 舞いを終えたネージュに遊姫が拍手しながら賛辞を贈る。
「それやったら……お酒があるんやけど飲んでみる?」
「おや、お酒ですか。二十歳になったばかりでまだ飲んだことはありませんが、せっかくの花見です。少しだけ挑戦してみましょうか」
 遊姫が大人の花見といえばこれと日本酒を用意していた。それを見て興味を持ち、せっかく二十歳になったのだから試してみようかとネージュは頷く。
「ネージュさん、お酒飲む……? それならあたしも遊姫さんと一緒にお酌するよ~!」
 素敵な踊りを見せてくれたお礼にと小鳥が遊姫から酒瓶を受け取り、ネージュに手渡された杯にとくとくと音を立てて日本酒を注いだ。
「では、いただきます」
 少し唇を濡らすようにネージュが酒を飲む。
「ん、思ったよりも飲みやすいですね」
 刺激の強いものを思い描いていたが、爽やかな果物のような香りと、ほんのりとした甘みがして、さらっと飲める上品な酒だった。
「せやろせやろ、今度はウチがお酌したるわ」
「あ、ありがとうございます」
 お酌をされるままに、ネージュは美味しいと飲むペースを上げる。その顔はどんどんと化粧を施したように赤らんでいった。
「あたしも将来、ネージュさんみたいになりたいな~!」
「大丈夫です……小鳥さんならわたしよりも素敵な女性になれますよ~」
 小鳥の言葉に、顔を赤くしてポワポワとし始めたネージュが蕩けるような笑顔で頷いた。
「ネージュはんはなかなかいける口やね。潰れてもうたらウチが介抱するさかい、好きなだけ飲んでみ♪」
 空いた杯にすぐに遊姫が酒を注ぐと、またネージュはぐいっと飲み干してしまう。そしてほっと吐息をして心配そうにやってきた大狼にしだれかかる。その色気のある様子に遊姫はぐっときて鼻を押さえた。
「これは破壊力抜群やなぁ、気の許せん相手には見せられへんわ」
 眼福眼福と遊姫はしっかりと記憶に焼き付けようと凝視した。
「賑やかで楽しいお花見で、嬉しい。これもネージュさんと小鳥さんたちが守ってくれた、おかげ。ありがと」
「お礼言われると照れちゃう! あたしこそ、みんなのおかげで頑張れたんだよ、ありがとう!」
 改まってミアがお礼を言うと、小鳥は顔を赤くして照れ、みんなとこうして楽しい時間を過ごすために頑張れたとお礼を言い返した。
「桜に舞に、とても素晴らしい思い出ができました」
 きっとみんなと過ごしたこの景色を忘れないだろうと、リミティアは楽しげな仲間と、美しい色とりどりの桜を目に焼き付けた。
「キマイラフューチャーみたいに常時お祭り騒ぎというのは気疲れしちゃいますが、こうして皆さんと賑やかに過ごせる特別な時間はやっぱり素敵ですね……!」
 特別な日に仲の良い仲間と集まって過ごす、そんな楽しさなら何度だって平気だとウィユは楽しそうに笑う。
「これから、この素敵な旅団の人たちとの思い出を増やせていけたらいいなぁ……」
 こんな楽しい思い出をもっとみんなで築きたいと、皆の輪の中で結希は満面の笑顔を咲かせた。

 桜を見ればきっとこの時の事をいつだって思い出せる。可憐なさまざまな色の桜。その下で食べた美味しいものと、みんなの輝くような笑顔――。
 楽しい花の宴の賑やかな音は、日が落ちるまで長々と続いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月25日


挿絵イラスト