●春夏島は商い中
至る所に露店や商店が立ち並び、絶え間なく人々の声が響く常夏の島。
知る人が見れば戦艦だと形容するその島の名前は春夏島と言う。
いつでも過ごしやすい気候なのはなんだかよくわからないご神体のおかげだとかそんな伝承もあったりするがそれが本当かはもう誰にも分からない。島の住人は他の島を知らないのだからおかしいとも思わない。
そんな春夏島は島に転がる残骸を海賊や商人に売ることで生計を立てていた。見たこともない掘り出し物が見つかるこの島は覚醒者たちにほんの少しばかり有名だったりする。
―――そんな平和な島に忍び寄る影が一つ。
●船の上にて
「はぁい、猟兵たち。儲け話のお時間よ」
にんまりと笑いながら猟兵たちを出迎えたのはグレイ・ゴースト(守銭奴船長・f26168)だった。グレイが動くということはつまりお金も動くということだ。
「ちょーっと嫌な予感がしてるから貴方たちには調査をお願いしたいのよ。今回向かう島は『春夏島』。なんでも巨大な戦艦の残骸が島として機能しているらしいわ」
グレイの話ではそんな平和な島に不穏な影が。
しかしまだ詳細は分からない。故に猟兵たちに調査を依頼したいとのことだった。
「春夏島は訪れた人たちに島で見つかった掘り出し物を売りつけているらしいの。なんでそんなことをしているかはわからないけどそういうものらしいわ。だから今回はそれを買いに来た体で情報を探ろうと思うの」
それが伝統なのだろう。意味は分からないが昔から続けていることらしい。それを利用しまずは情報を聞き出す必要がある。店で島の住人たちと接する機会が増えれば情報も得やすいはず。情報の足りない今は何よりもまず情報が欲しい。
恐らくコンキスタドールは既に島へ潜伏し、その時をじっと待っているのだろう。その隠れ場所が特定できればこちらか仕掛けることができる。
「わざわざ島民を不安にさせる必要はないわ。気づかれないうちにコンキスタドールを倒して静かに去りましょう。そういうことが後々利益につながるのよ」
準備の整った猟兵たちに向け、グレイは島を指差し宣言する。
「―――さぁ、お金儲けの時間です」
灰色幽霊
どうも、灰色幽霊です。
初のグリードオーシャン! 今回は宇宙戦艦島です。
1章は島でお買い物をしながら情報収集しましょう。ここでどれだけ情報を得られるかで先の展開が少々変わります。頑張っていろいろ調べてみましょう。
島の住人は何を売っているのかいまいち理解していませんが掘り出し物があるかも? お買い物も楽しみましょう。
2章と3章は見つけ出したコンキスタドールとの戦闘です。1章がいい方向へ運べれば住民たちに知られることなく倒すことができるでしょう。
シナリオの状況や注意事項がMSページにございますので一読よろしくお願いします。
それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『自由気ままにショッピング』
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POW : 端から端までぜーんぶ買う
SPD : 掘り出し物を探して買う
WIZ : 値切りながらお買い物
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●秋の無い春夏島
猟兵たちを乗せた船は何事もなく春夏島へとやって来た。
島、と言うより戦艦は未だ機構の一部が生きているのかこの時期にしては暖かい。
そんな島の上部に位置する甲板では今日も来訪者を祝い市が開かれていた。売られているのは島の至る所で拾われてきたガラクタたち。住民たちにとってはただのよくわからないものだが猟兵たちには利用価値があるかもしれない。
どこかの風景を映し出すモノ。
本物そっくりの絵を動かす箱。
カンテラの様に灯りを放ち続けるモノ。
様々なモノを住民たちは売っていた。
まずは情報収集も兼ねて買い物を続けよう。
―――掘り出し物は目の前に。
オルカ・アルヴィナ
アドリブ・協力歓迎です!
WIZかな?
おぉ〜
賑わっていますねぇ〜
珍しいものがいっぱいあって迷っちゃいますねぇ〜
行動
私が買いたいのはオウム用のアクセサリーですぅ〜
この子の為に探し出しますよぉ!
ただ買い物をするだけじゃなく、情報通も探さないとですねぇ…
うーん… 私は感が鈍いですからねぇ…オウムちゃんに探してもらいましょう〜
何となくそれっぽい人を見つけたら、〈取引〉してみますねぇ〜
上手くいくかは分からないですけど、あまり気負わない様にしないとですねぇ〜
●お買い物は計画的に
「おぉ〜賑わっていますねぇ〜」
春夏島へと降り立ったオルカ・アルヴィナ(冥界の白い悪魔・f26340)の前に広がっているのは想像よりも遥かに大きな市場。所狭しと並べられた露店や屋台にはよくわからない物がたくさん並んでいる。これもすべてこの島で出土した遺失物ということだろう。
「珍しいものがいっぱいあって迷っちゃいますねぇ〜」
今回オルカが探しているのは自身の『オウム』に付けてあげるためのアクセサリー。なにかと色々手伝ってくれるいい子のオウムに今日はご褒美も兼ねてのプレゼント。
オルガのお眼鏡に適うものがあればいいのだが……。
「お、お嬢ちゃん! なにかお探しかい?」
「はい~、ちょっとこの子のアクセサリーを探しているんですぅ~」
「ユビワ! ユビワ!」
もちろん売る側も市にやってきたお客をみすみす逃すようなことはしない。目敏くオルカに声をかけたのは銀細工らしきものを扱っている露天商だった。
「賢いオウムじゃねぇか。指輪が欲しいならうちを見ていきな!」
そう自信満々に言い放つだけのことはあって露店に並ぶ銀細工はどれも精巧な代物だった。はっきり言ってしまえばこの時代にに使わないレベルで。
「とってもとお綺麗ですねぇ~」
「おうよ! ここだけの話なんだがちょっとばかし前に見つけたオタカラがあってな? 絵に描いたものを実物に変えちまうって代物なんだよ。どうだ? すげぇだろ!」
露天商の男は知る由もないが、おそらくそれはこの艦に搭載されていた3Dプリンターなのだろう。他の設備と同じくまだ生きているものを男が見つけ、それを利用し銀細工を作り売っているようだ。オウムはおそらくそれを感じ取り指輪などと言ったのだろう。
「で、どれを買ってくれるんだい?」
「それじゃあ~これをくださいなぁ~」
オルカはオウムの足に合う大きさの指輪を手に取り男へと手渡す。
「この島では皆さんそんな感じで商売をなさっているんですぅ~?」
「そうだな。オタカラそのものを売ったり、使い方がわかればそれを使って作ったものを売ったりって感じだな。毎度ありっと」
「なるほどぉ~」
比較的艦としての設備が生きているこの島はそれを利用することで生計を立てている者がほとんどの様だった。つまりこの島を狙う何者かはこの艦の設備を狙っているのかもしれない。
「よ~く似合ってますねぇ~」
「アリガト! アリガト!」
そんなことはさておき、オウムはオルカに付けてもらった指輪という名の足輪にご満悦だった。
成功
🔵🔵🔴
メンカル・プルモーサ
なるほど…この島、元々は戦艦なのか…
温度が一定という事は環境管理のシステムは生きてる、という事かな…
…さて…【現世に出でし映し影】で二人に増えて…手分けして
掘り出し物…主に電子機器…を探しつつ、情報を集めてみよう…
…御神体については聞きたいけど…あとは…
…残骸を拾いに何処に行くのか、とか…
最近、拾えるものに何か変化は無いか、とかかな…
…コンキスタドールが潜伏してるなら住人と鉢合わせる場所はなるべく避けるはずだから…普段立ち入らない場所が怪しいし…
…それに、なにか企んでいて、残骸を利用するならそれを拾い辛くなってるはず…
その辺をコミュ力や言いくるめを駆使して聞き込んでみよう…
●二兎追うなら二人掛かりで
「なるほど……」
メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は一目見てこの島の遺失さに気がついた。外観からこの島が元宇宙戦艦だということは察しがついたがここまで艦の設備が生きているとは思わなった。まさか島民たちがここまで設備を利用しているとも。
どうやらこの艦は中々に高性能だったようでまだ環境管理のシステムも動いている上に見たところ危険度の高い設備は使われていない様だった。
「……さて、色々調べないとね」
今回はこの島が何者かに襲われるということだがそれを調べるためにはメンカル一人では少々人手が足りない。だが足りなければ増やせばいいだけのこと。【現世に出でし映し影】を発動し、自身の鏡像を作り上げたメンカルは手分けをしてこの島について調べることにした。コンキスタドールが既に潜伏しているのなら住民たちが普段立ち寄らないところに隠れている可能性が高い。そしてこの島の残骸を拾い集め何かしているのならその何かは住人たちの手に渡りづらくなっているはず。
その辺りの情報を聞き出せればコンキスタドールへ近づける―――はずだった。
「オタカラ? そうだなぁ、みんな自分だけの拾い場があるんだよ。他のやつだと開かないのにそいつだけあく扉があったりな」
「……そう」
このレベルの戦艦ならば遺伝子情報を登録しセキュリティに利用していてもおかしくはない。かつてこの艦を利用していた祖先の遺伝子を受け継ぐ者だけが開ける場所もあるのだろう。
「んだから拾える物に関してもわからねぇな。そもそもそいつじゃなきゃ入れない場所も多いんだ。だからわからねぇとしか言えねぇ」
つまりコンキスタドールがどこかに隠れていたとしてもその区画に入れる者が足を踏み入れなければ存在が知られる心配はない。つまりどこにコンキスタドールが隠れているかはわからないのだ。これはアプローチを変える必要があるかもしれない。
「……最近見なくなった人とか、おかしいことはない?」
「んー……あ、そうだ。ご神体への扉が開いてたって村長が言ってたっけ」
「……そう。じゃあこれを貰う」
「毎度!」
ご神体への扉が開いていた。ということはやはり侵入者がいるということに他ならない。これまで集めた情報から推察するとご神体への扉を開けられる人間はそう多くないはず。村長も知らぬところでそれが開いたとなるとそこが今最も怪しい。
合流した鏡像も同じような情報を集めていた。
「……ご神体……戦艦の中枢かな」
情報料に買った光る棒という名のサイリウムを手で転がしながらメンカルは再びこの島のご神体について調査を進める。
この島/艦の謎/敵を解き明かすために。
成功
🔵🔵🔴
レオン・レイライト
アドリブ、協力かんげい!
キラキラピカピカあるものぜーんぶおれのもの!
ってしたいけど、ノラ暮らしなおれのお財布はさびしめなのだ。お気に入りはしっかり選ばないとな
具体的には、きれいで便利でお外で使ってもこわれなさそうなものを探そ!
●SPD
「カネがないときはアシを使え」
昔どっかの誰かがそんなことを言ってたっけ? とにかく島中の色んなお店を巡りながらお気に入りさがし
そのときにお店の人といっぱいおしゃべりだ。うわさ話やせけん話を集めて、コンキスタドールの『こんせき』を【野生の勘】で探っていくぞ
くらしの中で『おかしなこと』とか『いわかん』とかないか? 『たのしーこと』や『ふしぎなこと』でもオッケーだぞ
●きらきらぴかぴかは何処?
「おぉ!」
上陸したレオン・レイライト(⚡⚡⚡⚡・f26741)の目に飛び込んできたのはキラキラピカピカの数々。この全てを自分の物にしたいところだがレオンはかしこいのでそれはとってもお金がかかると知っていた。ノラ暮らしのレオンのお財布はちょっと寂しめ。買えるキラキラピカピカはそう多くないのだから慎重に選ばなければいけない。
金がないときは足を使え、そう誰かが昔言っていた気がする。レオンにお金はないが、その代わりに丈夫な足が生えている。
「きれいで便利でお外で使ってもこわれなさそうなものを探そ!」
こうしてレオンのお買い物がスタートした。
「おっちゃん! いいものないか?」
「おう、どうしたボウズ! ここはいいもんしかねぇぞ?」
もちろん情報収集も忘れない。通りかかった店の主に声を掛け、最近あったことなどを聞き出していた。
「このピカピカの棒いいな!」
「お、お目が高ぇ。それはどこでも光るが熱くもねぇからなにも燃やさねぇ優れものだ。どうだ、買うか?」
それは単なる棒ライトなのだがこの世界の人にとっては驚きの代物。何も燃やさないおかげで火事の心配もなく、煙も出ない。そのうえこれは太陽光発電機能も搭載しており半永久的に使用可能な一品だった。
「なかなかむつかしいな……」
確かにこれはレオンの探しているきれいで便利でお外で使ってもこわれなさそうなもの。しかしまだ見ぬ店にもっといいものがあるかもしれない。そんな買い物あるあるの悩みがレオンを悩ませる。
「最近は取れるオタカラが減ったっていう奴もいるしこれを逃したらもう手に入らねぇぞ?」
「おたから減ったのか?」
「というよりはいつもは閉まってたはずの扉が開いてたりしてな? 勝手に持ち出されたりするんだとよ。うちのとこは問題ねぇけど」
いつもは閉まっていたはずの扉が開いている。明らかにそれはこの島にいつもとは違う誰かがいるという痕跡。コンキスタドールの目的はわからないがこの島の扉を開ける術は持っているらしい。
「そうなのか。よし、決めた! その棒もらうぞ!」
「毎度あり!」
情報をもらったお礼も兼ねて、レオンは店主からキラキラの棒を買い上げた。店主もレオンも知る由はないが、この棒はただ光るだけではなく蓄電機能も備えておりバッテリーとして使えるこの船の備品だったりする。
レオンは買い取った棒をぶんぶん振り回しながら更なる情報を求めて市場の奥へと進んでいった。
成功
🔵🔵🔴
メンカル・プルモーサ
・この船は遺伝子情報を利用してセキュリティとしている
・御神体への扉が開いていた
…コンキスタドールはハッキングを仕掛けたか…もしくは元々は村長の祖先か、か…
…御神体が中枢であるなら…そこへの扉をコンキスタドールが通過した、と言うのは如何にも拙いか…となれば…
…買い物しながら村長さんに会いに行って空いてたって言う扉を見せて貰おう…
…自作の情報収集AIに【浮かびて消える生命の残滓】により生命を付与、人間以上の知性を持たせたものを扉の端末に放って…ログを確保…
…扉の正規手段で空いたか、それとも何かしらの改竄の後が見られるかを調べておくか…カメラとか生きてればもっと詳しく調べられるのだけど…
●秘密は閉ざされた扉の奥に
「……」
集めた情報を頭の中で反芻しながらメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は村長の住まいへと足を向けていた。
御神体への扉を開けられるのは村長だけ。にもかかわらずその扉が開いていたということはコンキスタドールの仕業以外考えづらい。御神体がこの船の中枢であり、なおかつそこにコンキスタドールが侵入したとなれば何が起こるかわからない。
故にメンカルはその扉を確認すべく村長の元へ向かっていた。
「はぁい、どなたかしら?」
村長の家だと聞いて訪れた一室。ノックの返答に返ってきたのは想像以上に若い女性の声だった。
「……御神体への扉を見せてもらいたい……」
「あ、噂の猟兵さんかしら? 今出ますねー」
パタパタと慌ただしい足音と扉の開く音。やはりそこから出てきたのはまだ若い金髪の女性だった。
「はい、私が村長です」
「…想像より若い……」
「ふふ、ちょっと前に父から役目を継いだばかりなので」
どうやら村長という役職は完璧な世襲制。御神体への扉を開けることができた者が代々継いでいくものらしい。目の前の彼女も高齢となった父の代わりなったばかりとのこと。
「……村長はその扉を開けて何を?」
「なーんにもしませんね。名目は御神体に異常がないか確認しているってことになっているんですが見てもわかりませんし」
それはそうだろう。このレベルの宇宙戦艦の中枢、それこそ専門家でもなければ判断できない。しかし島民たちにとっては異常がないという言葉だけで安心もできる。つまり村長の役目はそういうことだった。
「あ、この扉ですね」
御神体への扉は村から比較的近い位置にあった。
他よりも二回りほど大きな扉。おあつらえ向きにその隣には生態認証用のコンソールらしきものが設置されていた。
「資格がある人がその板を触ると勝手に開いてくれるんです」
メンカルは端末に近づくと【浮かびて消える生命の残滓】で知性を付与した自作の情報収集AIを潜り込ませログを漁る。村長が不思議そうにその様子を眺めているが今は説明よりも調べ物が先。
「…なるほど……」
潜り込んだAIから返ってきた結果は何もなし。つまりログ自体が存在していないということ。ログが残らない、それは明らかな異常事態。そして敵もこの端末を操作しているという事実に他ならない。
わざわざデータを消した理由はわからないが敵も扉を操作する術を持っている。ならば遺伝情報がなくとも扉を開け、その奥に潜むことも難しくはない。
敵の目的は未だ不明。
だがその隠れ場所は暴き出された。
この島/艦の謎/敵は扉の奥に。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『武装商船団・雇われ船員』
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POW : 姑息なる武装「商品使用」
装備中のアイテム「【湾曲刀(商品)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
SPD : 偶然なる連携「十字砲火」
【好き勝手に動く船員達が銃撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 強欲なる叫び「士気高揚」
【誰よりも強い】という願いを【船員達】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●扉の奥に
閉ざされた扉の奥が怪しいとなればそこを探せば自ずとコンキスタドールにたどり着く。扉を開け、くまなく探すと彼らはそこに隠れていた。
「なんだとっ!? 旦那との約束の時間より早ぇじゃねぇか!」
「仕方ねぇ、やるぞ!」
かつては雇われ、船に乗っていた者たち。
しかし今となっては金さえもらえば何でもやる荒くれ者。猟兵たちが気づかなければ彼らは村を襲い、この船の全てを持ち去っていただろう。
「へっへっへ、全部貰うぜ? 全部な」
だが一つわからないことがある。
隠れていたのはただの雇われ船員。彼らにこの島のセキュリティを突破できるとは思えない。つまりこの一件にはまだ黒幕が潜んでいるということになる。それを突き止めなければこの島に真の平和が訪れることはない。
―――猟兵よ、島を脅かす荒くれ者を倒し更なる謎を解き明かせ
アリス・フォーサイス(サポート)
『そのお話、おいしそうだね。ぼくにちょうだい。』
お話を食べる情報妖精です。依頼に参加する目的はそのためであり、お話が美味しくなるよう行動します。
また、好奇心旺盛であり、上記の目的に反しない範囲で興味本位の行動をとることがあります。
魔法や機械操作などの行動をとることが多いですが、そのときの気分でそれ以外の行動をとることもあります。
1人称:ぼく
2人称:キミ
3人称:~くん、~ちゃん
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
リズ・ルシーズ(サポート)
生体ベースのサイボーグ、何らかの理由で生命維持モード(Re-A=リア)として活動中、普段の活発さはなくミステリアスな雰囲気。生命維持を最優先、リスクを避けるとともに敵対する存在に対して容赦はしない。白い外部装甲
『私はリア、この身体に敵対するものに容赦はしません』
『『解析・検証・再定義』データの取得に使わせていただきます』
『私はリズ程は甘くはありませんよ?』
21歳 女
口調:おしとやか(私、貴方(貴女)、~さん、ですね、です、ですか、でしょうか?)
武器:電磁ランスと疑似刻印による光属性攻撃のレーザー
補助装備:ナノワイヤー(トラップ・移動用)、重力制御装置
探索時:R-Seriesでの人海戦術など
●狙われた春夏島
「数ばかり多いですね……ですが敵ではありません」
「んー……?」
島の至る所に隠れていた雇われ船員。一つ一つの集団はそれほど脅威でもないが数が多い。島へやって来た猟兵たちだけでは手が足りず、応援に駆け付けたのがリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)とアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)の2人。
「なんだこいつら!」
「旦那みてぇな奴もいるぞ! 気ぃつけろ!」
「……? 私のことでしょうか?」
今のリズはいつもの黒い外部装甲を展開した姿ではなく、生命維持モード『Re-A』へと切り替わり、白い外部装甲を展開した姿。その姿を見た雇われ船員たちは奇妙なことを口走るがその意味はまだ分からない。
「それと貴女は先ほどから何をしているのです?」
「調べものだよ!」
扉を開け、この部屋に侵入したときからアリスはなにやら違和感を覚えていた。
これだけの戦艦ならばさぞいろいろな『お話』があると思っていたのだがその気配がない。そしてこの感じは何度も味わったことがある。
「やっぱり! 食べ残しばっかりだ!」
端末を操作し、アリスが行きついた結論。それはこの島の『お話』は既に誰かが食べてしまったということ。扉の開閉ログすらも蒐集され、残っているのはその痕跡のみ。
「黒幕の狙いはそれだった、ということですか」
「もう! ぼくの分も残しておいて欲しかったな!」
黒幕が情報を集め、何をしているのかはわからない。おそらくこの雇われ船員も本来の目的を遂行するための囮だったのだろう。
「この情報を他の方にも共有しなければなりませんね」
「でもその前にこの人達が邪魔かな?」
「ええ、まずは彼らを倒してからです」
例え囮だったとしても島の脅威に変わりはない。ここにいる雇われ船員たちをどうにかしなければ島に平和は訪れないのだ。2人がここに呼ばれたのもそれが理由。
「私が前に出ましょう。援護をお願いします」
「はーい、りょうかい!」
「私はリズ程甘くはありませんよ?」
電磁ランスを構え雇われ船員の集団へ突貫するリア。雇われ船員たちも警戒し、2人が会話をしている間に迎撃の準備を整えていた。
「こそこそ話してたと思ったらやっと来やがったか!」
「やっちまえ!」
船員たちの銃口がリアへと向く。統制を取っているわけではないが横一列に並んだ船員たちが一斉に射撃を行えば脅威となり得る。
———通常であれば。
「は、はえぇ!」
「ちゃんと狙え!」
「当たってるけど効いてねぇ!!!」
船員たちの持つ銃などリアからすれば骨董品。音こそ派手だがその弾速は比べるまでもない。威力も同じく、リアの装甲を抜けるほどではない。故にただ駆け抜けるリアを捉えきれず、その突進を止めることはできない。
「この身体に敵対するものに容赦はしません」
電磁ランスの一振りで薙ぎ払われる雇われ船員たち。銃も効かず、隊列も乱れてしまえば彼らが優位に立てる点はほぼ皆無だった。
「お返しだよー!」
アリスの声と共に虚空から現れる船員たちが手にしているものと全く同じ銃身。アリスの【能力解析】により解析され、模倣された銃撃が次は船員たち自身へと向けられる。
「ちっくしょー!」
「旦那の言うこと聞いてればいいんじゃなかったのかよ!」
隊列も散り散りになっている船員たちにこの銃撃を防ぐ術はない。自分たちの攻撃をそっくりそのまま返され、銃撃の嵐が雇われ船員たちを呑み込んでいく。
銃声が止むころには船員たちの姿はなく、塵と銃弾だけが残っていた。
「ぼくたちの勝ち!」
「それでは———」
リアが近く端末を操作し、館内放送をONにする。これだけ設備が生きていればもしかしたらと思ったが案の定使用可能な状態で保たれていた。
『黒幕の目的はこの島の情報です』
島中に響き渡るこの声が後に神の声として崇められることになるのはまた別のお話。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
レオン・レイライト
おっすよっす! おれレオン!
お前ら悪いやつらだな。悪いやつらは殴ってもいいから好きだぞ
何となく下っ端な匂いなのが気になるけど全員倒せば大物も出てくるはず
『とうそうほんのう』を高ぶらせて、とりあえずひと暴れだ
●POW
まずは全力の【ダッシュ】で近づくぞ
悪いやつも攻撃してくるだろうけど【捨て身の一撃】の覚悟をきめて普通のダメージには耐える
急所に飛んでくる危なそうな攻撃だけを【野生の勘】で防いだりよけたり
十分近づいたら、悪いやつらを≪びったんびったん≫!
おれの【怪力】で振り回してやるぞ。壁にぶつけたり、武器替わりに他の悪いやつにぶつけたり……
悪いやつ相手なら手加減しなくてもいいから思いっきりやるぞ!
オルカ・アルヴィナ
アドリブ・協力歓迎です!
わぁ!敵がいっぱい!
どうやって入ったんですかねぇ〜?
うーん…考えても分からないですしぃ、とにかく倒しちゃいましょう!
行動
私は物陰に隠れながら、《水の削刃》や〈誘導弾〉を合わせた投げ舵輪と改造ラッパ銃で攻撃ですねぇ〜
オウムちゃんには私の背中を守ってもらいましょう〜
もし敵が近づいて来たら、このレイピアで反撃ですよぉ〜!
彼らが海賊なら、全力で狩りに行くんですけど… なんだか少し違うみたいですからねぇ…
この次も戦いが待っている気がしますしぃ、無理せず控えめに行きましょ〜
●お掃除は手早く丁寧に
「おっすよっす! おれレオン!」
「あ、私はオルカですぅ~」
レオン・レイライト(⚡⚡⚡⚡・f26741)とオルカ・アルヴィナ(冥界の白い悪魔・f26340)は担当することになった扉の前で鉢合わせていた。市ですれ違ったような気もするがちゃんと顔を合わせるのはこれが初めてだった。
「それじゃサクッと片付けるぞ!」
「ですねぇ~。私は援護しますのでレオンさんは自由にやってください~」
「わかったぞ!」
先ほどの艦内放送からして雑魚は早急に片付けなければならない。となると悠長なことはしていられない。しかしこの後に黒幕が控えているということもあり、ここで全力を出し過ぎてもいけない。それ故の2人一組だった。
「いっくぞー!」
既に扉のセキュリティは解除されている。
レオンが端末に手を触れると同時に巨大な扉は音もたてずに開け放たれた。
「誰だ!」
「敵襲!!!」
「お前ら悪いやつらだな? 悪いやつらは殴ってもいいから好きだぞ」
「それじゃ~やっちゃいましょ~」
扉が開くと同時にまず突貫するのはレオン。持ち前のスピードを生かし、雇われ船員たちに的を絞らせぬよう部屋の中を所狭しと駆け抜ける。レオンに当たらない弾丸が壁へと当たり、甲高い音を響かせるが宇宙戦艦の内壁を大航海時代の銃が傷をつけられるはずもなく、ただ弾丸が床に転がるだけだった。闘争本能に身を任せ、レオンはただひたすらに駆け抜ける。
「うわ~、凄いですねぇ~」
その様子をオルカは物陰から伺っていた。とはいえただレオンの動きを見ていたのではなく、雇われ船員たちの動きを観察していた。
「練度はそこまでみたいですね~。バラバラにしてしまえば大したことはないかと~」
「ミギオク! ミギオク!」
そう判断したオルカが取り出したのは『投げ舵輪』と『改造ラッパ銃』の2つ。狙いを雇われ船員たちの集団に定め、放たれる舵輪と弾丸。そして限界まで圧縮した水刃【水の削刃】。それらすべてが雇われ船員たちへと襲い掛かる。多少隠れたところでその居場所はオルカの相棒である『オウム』が確認し、伝えていた。
「ぐはぁ!」
「あっぶねぇ! どっから来た!」
「よけろぉ!!!」
水刃に身体を切り裂かれる者。
舵輪で壁に叩きつけられる者。
弾丸に身体を撃ち貫かれる者。
バタバタと仲間が倒れ、塵へと還っていく中で辛うじて回避に成功した雇われ船員たちは部屋の中に散らばりどこから来るかわからない攻撃に身構えていた。
「クソッ! なんだってんだ! 全然楽な仕事じゃねぇじゃねーか!」
「見つけたぞ!」
雇われ船員たちが気にかけるべきなのはオルカの攻撃だけではない。一塊になっていれば対応できたかもしれないがバラバラになった今、部屋を駆ける野生への対抗手段は皆無だった。
物陰に隠れた雇われ船員をレオンの腕が捕らえる。
「悪いやつ相手なら手加減しなくてもいいから思いっきりやるぞ!」
「なっ!? まさk―――」
握った腕をそのままに、レオンは雇われ船員の身体を力任せに振り回す。壁に叩きつけ、他の船員たちからの攻撃の盾にして、トドメは武器代わりに敵へと叩きつける。
「海賊ではないみたいですし私はほどほどのするつもりだったんですけどねぇ、レオンさんはそうじゃないみたいでぇ~」
「おらおらー!」
物陰から出ればオルカに狙われ、隠れればレオンに捕まる。
雇われ船員たちはまさに八方塞がり。
「撃て撃てぇぇぇぇぇ!!!」
八方塞がりの船員たちにできるのは闇雲に銃弾をばら撒くことだけ。その銃撃の音が止む頃にはこの部屋にいるのは2人と1羽のオウムだけだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
メンカル・プルモーサ
…見た感じ、船に干渉出来るとは思えないな…やはり『旦那』が首謀者か…
…まずは【空より降りたる静謐の魔剣】により多数の氷の剣を召喚・周囲に展開…
…さて、まずは船員達の無力化からだな…銃撃を周囲に展開した剣で防ぎながら一部剣を飛ばして攻撃…
…氷結して動けなくなった船員はそのままにしておこう…
…士気高揚の叫び声を上げようとしたら【鳴り止まぬ万雷の拍手】を高速詠唱で発動…呼びかけを聞こえないようにして無効化してしまおう…
…あらかた倒したら残った・残した船員に尋問だね…話を聞かせて貰おうか…
…狙いとか、黒幕とか…複数人に聞けば嘘をついてても判るし嘘の付き方で隠したいことも判るだろう…
●明かされる目的
「相手は一人だ! かこめ!」
「おう!」
「……」
他の猟兵たちがペアを組んで対処に赴く中、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)はたった独りで雇われ船員たちと対峙していた。もちろん理由は人手が足りないというのもあるがただ単純にメンカル一人だけでこの場は足りる。そう考えた上での判断だった。
(さっきの放送といい……船員の装備といい……船に干渉できるとは思えないな。やっぱり『旦那』が首謀者か……)
そうと分かればこんなところで時間を食っている暇はない。メンカルは無詠唱で【空より降りたる静謐の魔剣】を発動し、船員たちが銃撃を始めるよりも前に自身の周囲に氷の大剣を配置する。船員たちの持っている程度の銃ではこの氷の壁は撃ち抜けない。
「氷の剣!? どっから出しやがった!」
「構わねぇ! 撃て撃て!!!」
氷が弾丸を弾く甲高い音が部屋に鳴り響く。銃弾は跳弾し、部屋中に転がっていく。
「……そろそろかな」
ひとしきり銃撃を防ぎ切ったメンカルは攻勢に移る。壁と化した大剣を操作し船員たちを薙ぎ払う。
しかし目的は船員たちを倒すことではなく動きを止めること。
「なんだぁ!?」
氷の大剣は掠りさえすればそこから凍結させ、氷漬けにしてしまう。この後のことも考え頭部だけは氷漬けにせずその場に放置する。
「へっ! 頭さえ動けば―――うわぁぁぁぁぁぁぁ」
「……うるさい」
船員たちが士気高揚のためにあげようとした声もメンカルの【鳴り止まぬ万雷の拍手】が作り出した喝采に似た轟音の幻覚でかき消され他の船員の耳に届くことはない。
「…ちょうどいい……聞きたいことがある……」
「な、なんだ!」
身体を氷漬けにされ、絶え間なく耳元で聞こえる轟音に船員たちは気が狂いそうだった。喚く船員たちの中から一人を選び幻覚を止める。
「……『旦那』ってどんな人」
「し、白い変な鎧を着たやつだ! 見たこともねぇ鎧だ! そっから紐を伸ばしてどんな扉も明けちまう!」
所詮黒幕と船員たちは金で結ばれた雇用関係。自分の身に危険に晒されてまで庇う義理はない。船員はメンカルの質問にもあっさりと答えてくれた。
「……そう」
「お、オレちゃんと答えたよな? だ、だから―――あああああああああ」
とはいえ一人に聞いただけでは嘘か真実かわからない。用が済んだ船員には再び万雷の拍手をプレゼント。
これを繰り返しメンカルは黒幕の情報を収集する。
しかし船員たちの口から出てきたのは総て同じような人物像。どうやら誰も嘘はついていなかったようだ。
(…見たこともない白い鎧……扉を開ける紐……まぁ、機械かな……)
船員たちの証言とこれまでの状況から導き出された人物像。おそらく黒幕は何らかの形で機械を利用している者だろう。そこまでわかればもう船員たちに用はない。
「……さよなら」
砕け散る氷と制止する悲鳴。メンカルが再び扉を潜るころには部屋に残されていたのは氷片と塵だけだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『収奪のウラヌス』
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POW : 横奪のバンシー
自身が【興味】を感じると、レベル×1体の【データ収集用ドローン】が召喚される。データ収集用ドローンは興味を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD : 侵奪のケートス
対象のユーベルコードを防御すると、それを【データへ変更し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ : 攻奪のクラーケン
【これまでに収集したデータ】を使用する事で、【身体中から対象に有効な武装】を生やした、自身の身長の3倍の【戦闘用兵器】に変身する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠トール・ペルクナス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●収奪のウラヌス
「ふん、時間稼ぎにもならなかったか」
島に現れた2m弱の白き機体に身を包んだ一機のモノ。
「この艦に収集されていた人間どもに関するデータはほぼ全て頂戴した。あとは御神体とやらに蓄積された物だけだ」
『旦那』と呼ばれていたモノの正体は収奪のウラヌス、あらゆるモノをデータとして奪い去る。そこにはもちろん人間そのものも含まれていた。
「生きている人間のデータは容量が膨大。殺してからで構わんだろう」
ウラヌスは御神体に蓄積された島民の活動データを奪い去り、同時に艦の環境維持装置を操作することでこの島に存在する全ての人間を殲滅する腹積もりであった。
「止められるのなら止めてみろ、猟兵。貴様らとの戦闘もいいデータになる」
情報だけを収奪する白き悪魔が商いの島に降り立った。
アラン・スミシー(サポート)
基本突然現れて仕事を終えたら去っていく人物です。
基本的に【乱戦】か【銃撃戦】での援護がメインとなります。
他の猟兵の手の足りない所に現れては銃で攻撃し、気を引いたり足止めをしたり敵の頭数を減らしたりします。
また既存のPCでトドメを刺しにくい時は【最終局面】を使って下さい。逆転の隙を作ったり、心情的に殺せないタイプのPCがいた際にどうぞ。
説得や交渉等が必要ならなんか良い感じの言葉を言います。
例:君の正義は分かった。しかしその正義は君を救ったかい?
ユーベルコードのセリフを参照し、MSの言って欲しい都合の良い言葉をアレンジしてやってください。
大体無意味に格好いいこと言ってます、割と適当に。
ベム・クラーク(サポート)
ウォーマシンの鎧装騎兵×サバイバルガンナー、27歳の男。
非人間型の辺境探索、制圧を目的として生産された最終型。遠距離を中心とした重砲撃と厚い装甲で敵をせん滅し、中~近距離は機銃ターレットや武器腕で力任せに殴りつける。
辺境、宇宙空間での戦闘ばかりだったが、大破した輸送船からこぼれた宝石の川を見てその魅力に心奪われる。以来、キラキラしたものに目がない。口調はです。ます調。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の損傷はダメージコントロールで持たせます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
桜雨・カイ(サポート)
【日常】
口調は年齢立場変わらず丁寧語です
自分は人形なので、人のそばにいて力になりたいと思っています。
怒ったり、他人を悪く言う事はしません。どんな恰好や行動もその人の個性ですから
まだまだ知らない事が多いので…言われた事は素直に信じてしまう性格です。
【戦闘】
UCは状況に応じて使い分けます
【錬成カミヤドリ】は防御と攻撃に分ける事が多いです
【エレメンタルー】は精霊にお願いすると手を貸してくれます(炎が多いです)【念糸】で敵の動きを封じる時も。
基本は人を守ろうと動きます。
…でも、どうしても避けられない時は…手を下す側にまわります。
どんなに辛くても……大丈夫です、自分で決めた事ですから。
●情報蒐集せし簒奪者
「流石に此方の狙いは割れているか」
御神体の扉へとやって来たウラヌス。しかしそこには既に猟兵たちの手が回っていた。
「悪いね、この先はこの島にいる人の心の拠り所らしい。だから君を通すわけにはいかない」
「標的を確認。排除します」
「あなたがやろうとしていることは人を不幸にします。だから私はあなたを止めます」
立ち塞がるのはアラン・スミシー(パッセンジャー・f23395)、ベム・クラーク(ウォーマシンの鎧装騎兵・f27033)、桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)の3人。増援の要請を受けてやってきた3人は御神体の警護にあたっていた。
この奥にある端末がこの島の環境管理システムの中枢だということは既にわかっている。つまり何があろうとウラヌスをこの先に通すわけにはいかないということだ。
「構わん。貴様らを倒してからゆっくりと島の人間は屠ればよい」
左手に刀を、右手に散弾銃を構えウラヌスの頭部に位置するセンサーが紅く光る。
「貴様らの総てを見せてみろ、猟兵」
———ここに白き悪魔と猟兵たちの戦闘の火蓋が切って落とされた。
「こい、バンシー」
ウラヌスの呼び声により虚空より現れる無数のドローン。その全てにカメラと機銃が備え付けられ猟兵たちを狙う。
「やれやれ、数ばかり多い。玩具の相手は私がしよう」
「では私が前に出ます」
「了解。殲滅を開始します」
ベムが一歩前に出ればその装甲がドローンたちの銃撃から仲間を護る盾になり、小銃の乱射はその身体に傷一つ付けることなく弾かれる。
「なるほど」
しかしウラヌスの振るう刀は別。弾かれた小銃のデータからベムの装甲と強度を予測し、それを斬り裂ける速度で振動を始める。最適化されたその刃で斬りつけられればベムの装甲とてひとたまりもない。
振り上げられた無慈悲な一刀がベムへと牙を剥く。
「させません」
だがそれを許さぬモノがいる。自身の本体たる『からくり人形「カイ」』を操りカイがウラヌスとベムの間へと割り込みその刀を受け止める。例えあらゆるものを斬り裂く刀だとしても刃に触れなければ斬れることはない。カイは人形を操り、巧みに刀を弾き受ける。
「……」
ウラヌスとて刀が防がれるのなら刀に固執する必要はない。刀の連撃に合わせ右手の散弾銃をカイへと向け、その引き金へ指を掛ける。
「ッ!?」
「ま、やらせないよ」
しかし引き金を引く直前、アランの持つ『ピースメーカー』と呼ばれる拳銃に撃ち抜かれ散弾はカイではなく艦の壁へと吸い込まれる。
気がつけばバンシーも当初の数の半分以下。この短い時間の中でアランとベムによりその大半が撃ち落とされていた。
「それぞれがそれぞれを補い隙が無い。この守りを突破するのは容易ではないな」
「それなら退いてくれると助かるんだけどねぇ」
「排除する」
「———まだやりますか」
この状況はウラヌスにとって確かに劣勢。ベムとカイのどちらかであれば攻略できるがそれにはアランの存在が邪魔だった。先ほどの攻撃のタイミングから推察するに、2人の隙を無くすためにアランは動いている。
「貴様らのデータは蒐集した」
だがウラヌスにも策はある。
未だ稼働しているバンシーへ指示を飛ばし、狙いを全てベムに集中させる。この程度では効果がないということはこれまでのデータで実証済み。しかしこれはダメージを狙っているのではなくただの目晦まし。
「まずは貴様からだ」
その隙にウラヌスが狙うのはアラン。連携の要を潰し各個撃破を狙う。
カイへ牽制として刀を投擲し散弾銃を構えアランの元へと突貫する。ウラヌスの速度であれば出足の鈍ったカイに追いつかれるよりも早く到達でき、アランの持つ銃の威力であれば行動不能に陥る前にアランへ銃口を突きつけることができる。
そう判断しての突貫だった。
「ピンチとチャンスは裏返し、ってな」
ウラヌスがどれだけ近づいて来ようとアランは顔色一つ変えない。それどころかニヤリと笑みを浮かべる。
「な———」
「それを待っていたんです」
ウラヌスが蒐集したデータは所詮見た物だけ。つまり見たことのないもの、見えないものには対応できない。カイが張り巡らせていた『念糸』の捕縛陣。それがアランへと迫るウラヌスを絡めとりその動きを封じる。
「全弾発射」
そしてベが全身にある武装で周囲に飛び交うバンシーごとウラヌスへ惜しみなく全弾を発射。絶え間ない弾幕がドローンを爆散させウラヌスの機体を蹂躙する。
爆炎が晴れる頃。そこにはなにも残っていなかった。
「目標、発見できません」
「逃がしましたか」
「私たちの仕事はここを守ること。追撃は別の猟兵に任せようか」
御神体への扉は守られた。
逃げた白き悪魔、追うのは猟兵。
戦いはまだ始まったばかり。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
オルカ・アルヴィナ
アドリブ・協力歓迎です!
でぇた?て言うのは良く分からないですけどぉ、あなたが悪いロボットなのは理解しましたぁ〜!
あのロボットをスクラップにしちゃいましょう!
〈魔力溜め〉をしてから《荒ぶる冥界の光》を放つ為に〈高速詠唱〉をしますねぇ〜
オウムちゃんにも〈多重詠唱〉で手伝ってもらいましょう〜
もし攻撃を受けたら、、〈早業/ジャンプ〉で回避出来ればしたいですねぇ〜
私は機械に疎いですけどぉ、電気に弱いって言うのは知り合いから聞いた事がありますぅ〜
私のUCで破壊出来なかったとしても、何かしらの機能障害が起きてくれると良いですねぇ〜
メンカル・プルモーサ
…ふむう…なるほど…データを集めることが目的だったか…
だけど、そのためには殺しをしても構わない、そのやりくちが気に入らない…
…【我が身転ずる電子の精】…まずは目を変換して奪ったデータの在処を探ろう…
…次に腕を変換…光の粒子で収集データに干渉を試みる…具体的には逆に奪ってしまう…
…そして発動時に遅発連動術式【クロノス】、浸透破壊術式【ベルゼブブ】による仕掛けを一つ…
このUC自体がデータに変換された時、そのデータはウイルスとなり…ウラヌス自身の制御データを奪ってこちらへ転送する…普段奪ってる身だろうけど…奪われた気分はどう?
…データを奪われて活動が鈍ったら…光の粒子で活動を停止させてしまうよ…
クレア・フォースフェンサー
あやつはスペースシップワールド製の機体のようじゃの。
この身体よりも数世代は先の技術で作られたものであろう。
そのままでは太刀打ちできぬかもしれぬが、奴はオブリビオン。その機能もユーベルコードとして再構築されているならば、付け入る隙はある筈じゃな。
光珠を展開し、敵の行動を捕捉。
光弓でドローンを射抜いた後、光剣を構え、多少の損傷は覚悟で接近。
【能力無効】で敵に一瞬の機能障害を発生させ、その隙にコアを見切り、貫こうぞ。
おぬしはデータを奪い、何をしようとしているのかの。
与えられた命に従っているだけやもしれぬが、それもおぬしと同じ過去のもの。
骸の海に還る前に、その奪った全てを今を生きる者に返してもらうぞ。
●毎度ありがとうございました
「なるほど、いいデータが取れた」
先の戦闘から撤退し、ウラヌスは別の制御室へと向かっていた。
御神体の部屋にあるのは環境維持装置全体の統括システムだが個々のシステムを統括しているモノは他にもある。ならばわざわざ猟兵たちを倒さずとも人間たちを先に始末してしまえばいいだけのこと。
「……来ると思ってた」
「ふむ、本当に来たな」
「……存外、貴様らも頭が切れるらしい」
しかし、話はそう簡単に進まない。
酸素濃度を維持するシステムを制御する部屋の前にはまた別の猟兵たちが、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)とクレア・フォースフェンサー(UDC執行者・f09175)、そしてオルカ・アルヴィナ(冥界の白い悪魔・f26340)がウラヌスを待ち構えていた。
「…データを集めるために殺しを許容するそのやりくちが気に入らない……」
「でぇた?て言うのは良く分からないですけどぉ、あなたが悪いロボットなのは理解しましたぁ〜! あのロボットをスクラップにしちゃいましょう!」
「ふふ、あやつも刀を使うようじゃの。これは楽しみじゃ」
猟兵たちとてもはや問答するつもりもない。故にこれはただの宣言。
―――白き悪魔と猟兵たち、2度目の戦いの幕が上がる。
先に動いたのはウラヌス。索敵用のドローンを飛ばすと刀を抜き放ち猟兵たちに迫る。それに呼応するがごとく前に出るのはクレア。こちらも索敵用の『光珠』を展開し『光剣』を構え、迎え撃つ。
「ふむ、振動剣か。やはり相当進んだ技術の様じゃな」
「光は切れぬ、厄介だな」
光剣と振動刀で切り結び、ウラヌスの動きをクレアが止めさえすれば数で勝る猟兵側が優位に立つのは当たり前のことだった。
「ちょっとだけビリっとしますよぉ〜!」
「ヤルゾ! ヤルゾ!」
後方で魔力をためていたオルカがウラヌスを含む、ドローン群へ『秘宝の杖』を向ける。『オウム』と重ねて詠唱した【荒ぶる冥界の光】、その限界まで電圧を上げた冥界の雷が天より降り注ぐ。
「私は機械に疎いですけどぉ、電気に弱いって言うのは知り合いから聞いた事がありますぅ〜」
確かに機械の身体を持つウラヌスに雷は有効な攻撃だろう。だからこそウラヌスも対抗手段を用意している。
「ケートスッ!」
ドローンたちが雷に貫かれ破壊されていく中、刀を持たぬ手を天に掲げウラヌスは使用するコードの名前を宣言する。
雷がデータへと変わっていく。そしてデータはウラヌスへと吸収されていく。ユーベルコ―ドすらもデータへと変換し、奪い去る。それが白き悪魔『収奪のウラヌス』だった。
「あちゃぁ~、ダメでしたぁ」
「……いや、十分…」
「あれぇ? 目と腕はどうしたんですかぁ?」
気がつけばここまで戦闘に参加していなかったはずのメンカルの右目と右腕が欠損していた。否、メンカルも戦闘に参加していたのだ。自身のユーベルコ―ド【我が身転ずる電子の精】により自らの瞳と腕をデータへと変換し、ケートスによる収奪に合わせウラヌスの内部へと侵入していた。
「……見つけた」
奪われたデータはウラヌスの記憶領域へと到達し、ストックされる。メンカルのデータ化した身体の一部もまたそこへと辿り着いていた。そのタイミングで発動するメンカルの仕込み。『遅発連動術式【クロノス】』により仕込まれた『浸透破壊術式【ベルゼブブ】』、この2つの術式が発動し記憶領域内でメンカルのデータはウィルスへと転じウラヌスの身体を内部から発動する。
「ぐっ……な、なんだこれは」
身体の制御ができない。だが制御システムにエラーはない。
「…普段奪ってる身だろうけど……奪われた気分はどう?」
データから肉体へと戻ったメンカルの手に握られていた光の結晶。それはウラヌス自身の制御データの一部だった。データ自体が欠落してしまえばそもそもエラーが発生する要因がない。
「きっさまぁぁぁあああ!!!」
だが制御データを奪われてもウラヌスにはまだこれまで収集してきたデータがある。そのデータを用い、ウラヌスは自らの身体を作り替えていく。今ここにいる猟兵たちを葬るための身体を。
『―――排除スル』
自らの身体をもデータへと変換し、再構成することで3倍以上の大きさに膨れ上がったウラヌスという名前を持つ戦闘兵器。
その背中に生える数えきれないほどの砲身が全て猟兵たちへと向けられる。
「……そう来ると思った」
制御データを奪う際、メンカルはこのコードも目撃していた。そしてこのコードこそがウラヌスの奥の手だということも把握済み。故に仕掛けていたもう一つの仕掛け。
身体を作り終えたウラヌスの内より迸る冥界の雷。それが身体を内部から焼き、活動を停止させる。
『―――』
メンカルはウラヌスが先ほど奪ったオルカのユーベルコ―ドのデータを細工し、クラーケンと呼ばれるコードが発動したタイミングで炸裂する様に仕掛けていた。
動きの止まるウラヌスへ迫る一つの影。
「おぬしはデータを奪い、何をしようとしているのかの」
『奪うこと、それが此方の存在理由』
「なるほど、与えられた命に従っているだけやもしれぬが、それもおぬしと同じ過去のもの」
クレアが居合いの構えをとる。
「アンチ・コード」
【能力無効】―――それはユーベルコ―ドをも無効化するクレアの奥の手。想像により創造された黒塗りの刀がクレアの手の中へと収まる。
抜刀と共に降りぬかれたその一刀はウラヌスを構築するデータそのものを斬り捨てあるべきところへ還していく。
「骸の海に還る前に、その奪った全てを今を生きる者に返してもらうぞ」
巨大な戦闘兵器は両断され、音を立てることもなくその身体を塵へと還し骸の海へと還っていく。その身に蓄えたデータを光子として放出しながら。
●おいでませ春夏島
こうして春夏島を襲う驚異は去った。
今回の一件により、個々人でしか管理していなかったセキュリティに関してはもう少し手が加えられるらしい。
しかし商売を止めることはない。ここは春夏島。秋のない商いの島。
今日も誰かに何かを売る。
―――毎度ありがとうございました。
大成功
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