オペレーション にゃんにゃんパニック!!
● グリモアベース作戦会議室。
「こんにちは!!」
⋯⋯元気な声で少女は集まった猟兵たちに声を掛けた。
「えぇっとですね、ちょっとしたイベントのお話をしようかと思いまして、皆さん、ネコさんは好きですか?」
そう言って、少女の後ろに映し出された映像には⋯⋯⋯⋯猫。
猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。
「ネコさんがいっぱいですッ♪」
自分で案内するのに非常にうれしそうな。あるいは行きたそうな、そんな声を上げる。
「可愛いですよねぇ、ネコさん⋯⋯っと。お仕事のお話をしなきゃですね!」
少女はきりりと姿勢を正すと、本題に移る。
「えっと、まずは私。レディ・ピクチャーと申します。よろしくお願いします!」
ペコリと腰を折ると、ボリュームのある髪からふわりといい香りがした。
「実はですね⋯⋯このネコさん達、とってもかわいいんですけど、たまにオブリビオンが混じっているそうなんですよね⋯⋯それで、そこまではまだいいんです。ここ最近、この周囲で怪人やキマイラ、果てやこんなにかわいいネコさんですら見境なく殺そうとして廻る白い拘束具みたいな恰好の男の人が目撃されているそうなんですよ⋯⋯⋯⋯」
そう言って目を伏せた少女は、猟兵たちに懇願するように上目遣いで頼み込む。
「お願いします! このネコさんたちを守ってあげてはくれないでしょうか!?」
聞けば、男の目撃エリアがだんだんとこのネコのたまり場に近づいてきており、いずれはこの猫たちがその男に襲われてしまうかもしれないというのだ。
「オブリビオンのネコさんは殺してしまっても仕方ありませんが、何の罪もないネコさんまで酷い目に合うのはかわいそうだと思うんです!!」
⋯⋯そこはいいんだ⋯⋯⋯⋯。
「だって、オブリビオンは敵ですから」
変なところでクールである。
「と、も、か、く!! 何の罪もないネコさんをいじめるなんて許せません!! 皆様の力を貸して下さいッ!!!」
そう言うと、少女はゲートを開いた。
⋯⋯と、何か悩み始める⋯⋯⋯⋯。
「えぇ―っと⋯⋯⋯⋯」
行っていいのだろうか?
「そうだ!! これより、おぺれーしょん にゃんにゃんパニック!! を開始いたします!! 皆様のご武運をお祈りいたしております!!」
レディは、そう言ってもう一度ぺこりと頭を下げた。
ユウキ
皆様初めましてこんにちわ。
(´・ω・)はじめちわ!!
ユウキです。
今回、にゃんにゃんをいじめる不届き者が出たようです。
まずはにゃんこにまじったオブリビオンを見つけるため、にゃんこと戯れてください。
どこかに違和感のあるにゃんこが見つかることでしょう。
次に、オブリビオンはサーチアンドデストロイ!!
可愛いにゃんこだろうがオブリビオンなので仕方ありません。
撃破しましょう。
最後に控える謎の男ですが⋯⋯何かを探しているようですね?
ま、そんなことはどうでもいいのです。
「それでは皆様、良い狩りを。」
第1章 日常
『猫の集会所』
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POW : 猫たちを無心に愛でる
SPD : 猫たちを一心に慈しむ
WIZ : 猫たちを熱心に尊ぶ
イラスト:猫猫 猫
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ティファーナ・テイル
ニャンコたちを目を合わせて望んでいるデコ撫でやお腹撫でアゴ撫でなどに応えます。
SPDで一心に慈しみながらカリカリやニャンコの食べれる果実に魚の干し物を用意して『エデンズ・アップル』で造り出してあげます。
合間合間で髪の毛の先を動かしたりして、気分を変えたり遊んであげます。
蛇尾脚で蜷局を蒔いてニャンコを丸く寝かしたりもします。
翼羽根先で撫でたりしながら『ゴッド・クリエイション』で音楽の女神を創造して和やかにする音を奏でてもらいます。
猟兵や周囲の人たちにもニャンコと撓まれている中で談笑したり、戯れながら音縛の神々や動物神を創造して和み楽しみます。
「みんなでニャンコちゃんとも仲良く楽しもうね!☆彡」
アスカ・ユークレース
かーわーいーいー!
(ダッシュからの飛びつき)
お猫様可愛いわお猫様まんまるのお目々が素敵よねもふもふの毛皮は永遠に撫でてられるし鳴き声は何度聞いてもあきないわちょっとつれないところも好きなのつまり猫は正義。
(じゃらしであやしたりちゅーるで餌付けしたり)
ところで、こんな可愛いお猫様を殺そうとする輩がいるそうですね……?そんな不届き者、絶許なのです三毛さん(メス・四才)のお腹最高。
(すーはーくんかくんか。吸ったり頬擦りしたり撫で回したり)
アドリブ連携歓迎!
にゃんにゃんにゃんと来てにゃにゃんがにゃん。
「かーわーいーいー!」
「ネコさん!」
まるでそこは理想郷。
思い思いにくつろぐ猫たちに同時に駆け寄って来るアスカ・ユークレースとティファーナ・テイル。
「あぁ⋯⋯もふもふ⋯⋯⋯⋯ふかふかぁ⋯⋯⋯⋯」
猫のお腹に顔を沈めてご満悦なアスカ。
一瞬二人の勢いに一瞬警戒した猫たちではあったが、二人に敵意が無いと察すると我先にと頬を擦り付けながら、ゴロゴロゴロゴロ⋯⋯⋯⋯
「ごはんだよ~♪」
ティファーナが生み出すカリカリは魅惑のお味。
一度食べれば気に入ったのか、一心不乱にそれを食べている。
「ならば私はこれです!」
ティファーナが餌を上げている様子を見て、アスカが取り出したのは、チューブ状のネコのおやつ。
「それは⋯⋯⋯⋯ッ!?」
ティファーナが驚きの声を上げた。
「そう! UDCアースで話題沸騰の⋯⋯⋯⋯」
アレである。ちなみにまぐろ味。
封を切ったそれにクンクンと興味を示した三毛猫を抱え上げ、鼻歌交じりに絞り出す。
アスカの手の中で一心不乱にそれをペロペロ舐める三毛さん(アスカ命名)メス・四才。
「あぁ⋯⋯ここが天国だったのね⋯⋯⋯⋯」
アスカはその様子を眺めながらそんなことを呟く。
猫アレルギーの方々からすれば地獄かもしれないが。
「羨ましいなぁ⋯⋯⋯⋯ん?」
ふと背後に違和感を感じて見てみれば、とぐろを巻いた下半身の隙間に無理矢理入り込んだ猫たちが丸まってゴロゴロとのどを鳴らしている。
「これが俗に言う猫鍋というやつですね♪」
その様子に綻んだティファーナの頬。
暖かな猫の温もりと、ゴロゴロとのどを鳴らす振動が伝わる至福の時間。
時折その柔らかな髪にじゃれつく猫も居たが、そのまま猫の好きにさせてやった。
「はぁ⋯⋯しかし、こんな可愛いお猫様を殺そうとする輩がいるそうですね……?そんな不届き者、絶許なのです⋯⋯⋯⋯」
どこかくぐもったアスカの声。
「あぁ⋯⋯三毛さんのお腹最高⋯⋯⋯⋯」
抱きかかえた猫の腹部に顔をこすりつけながらそんなことを言っていた。
「本当に、許せないです⋯⋯⋯⋯」
猫に頬擦りしながらティファーナも言った。
⋯⋯なにはともあれ、幸せそうである。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月灘・うる
猫さんを助ける……お金にはなりそうにないけど、
こういのはイメージアップになるんだよね。
商人には大切なことだし、先行投資ってことでいってみることにしよう。
まずはオブリビオンを探すんだよね。
紛れてるってことは、やっぱり猫型? 見れば解るのかな?
青かったり、耳がなかったり、床から3mm浮いてたりとかするのかな?
あやしそうな猫さんを見つけたら、しっかり覚えておくことにするね。
とりあえず遊んでみれば解るってことだから、
エサとおもちゃを準備していって、猫に囲まれて自撮りさせてもらっちゃおう。
「さぁこっちにおいで、うーちゃんが構ってあげるよ!」
うーちゃんと猫さん、きっと宣伝に使えそうな写真がとれるよね。
フィロメーラ・アステール
「ネコをいじめるなんて許せん!」
完全に同意!
極悪非道のオブリビオンめ、覚悟しろー!
全身でネコもふもふ!
【優しさ】を込めタッチ!
追いかけっこをしてもいいな!
打ち解けたら【情報収集】だ!
猫語とボディランゲージを駆使して【動物と話す】ぞ!
にゃーご、にゃおにゃお!(※イメージ)
あたし達はみんなを守りにきたんだ!
変なネコが混ざってたり、この近くで拘束具みたいな恰好のヤツとかを見かけたりしてないかな?的な話をする!
たまり場自体はここだけど、周囲の縄張りを巡回してるネコもいるはずだしな、何か手掛かりが得られるかも!
情報次第で今後、打って出る必要があるのか、守りを固めるべきなのか判断の材料にもなるんじゃない?
「⋯⋯猫さんですか⋯⋯⋯⋯」
少し呟くように、月灘・うるは言った。
「ネコをいじめるなんて許せん!完全に同意!!」
そんな風に叫んでぴゅーと飛んでいったフィロメーラ・アステールを横目に、うるは小さくため息をついた。
「……お金にはなりそうにないね⋯⋯⋯⋯」
正直、守る相手がキマイラならまだしもただのネコでは謝礼は期待できない。
「まぁ⋯⋯先行投資⋯⋯⋯⋯イメージアップと考えれば多少はまぁ⋯⋯⋯⋯」
なかなか現金な少女である。
「ネコ型オブリビオン⋯⋯⋯⋯」
一瞬頭の中に青い狸な自称ネコが浮かんだが、フルフルと頭を振ってそのイメージを振り払う。
「まぁ、とりあえず遊んでみれば解るってことだし、うーちゃんと猫さん⋯⋯宣伝に仕える写真くらいは撮らせてもらおうかな」
そう言って餌とおもちゃで武装したうるは、猫の集団へと特攻していく。
一方。
「にゃーご!!」
⋯⋯⋯⋯⋯⋯?
「うなーな♪」
⋯⋯⋯⋯⋯⋯?
「にゃおにゃお!!」
⋯⋯はた目から見れば壊れてしまったのではないかと思うようなフィロメーラの謎の猫語。
ピタリとへばりついて全身でその柔らかな毛並みを堪能しつつ、謎の猫語で野良猫とのコミュニケーションを図る。
『にゃー』
「ふむふむなるほど!」
⋯⋯一応猫の言葉は伝わっているらしい。
『ふみぃ~』
「何!?二足歩行で服を着た猫だって!?」
『みゃーご』
「⋯⋯いや、ダメだぞ?」
不意に、フィロメーラの声が真剣になった。
「⋯⋯私はご飯じゃないしおもちゃじゃないからな!?」
少し離れ得た位置にいた白猫が頭を低く、おしりを上げて尻尾をフリフリ。
「待て! 私はご飯じゃ⋯⋯⋯⋯ギャァァァアアアアアアアアアアアア!!」
そして飛び掛かられ、避けようと飛び上がったのを更に別の猫が追撃する。
「待って! ねぇ待って!? うひー!!」
もう、猫たちの目はハンターその物。
飛び上がるフィロメーラをおもちゃに遊び始めてしまった。
「うわーん!!!」
話は戻って。
「さぁこっちにおいで、うーちゃんが構ってあげるよ!」
⋯⋯⋯⋯しーん。
「な⋯⋯何で来ないの?」
うるが餌とおもちゃをフリフリして見せるも、猫たちはあまり興味が無さそうだった。
「く⋯さすがは猫さんと言ったところです⋯⋯⋯」
そう、ネコは気まぐれ。
いつだって甘えてくるとは⋯⋯⋯⋯
「これを見てもそんな態度でいられるかな!?」
きゅぴ-んと取り出して見せたのは。
マタタビ。
「ふふふ⋯⋯⋯⋯ほーれ、マタタビだぞ~?」
⋯⋯だが、周りをよく考えないのが悪かった。
周りにはネコの群れ。
そんなもんにマタタビを見せれば⋯⋯⋯⋯
「え⋯⋯ちょ! ふにゅうッ!?」
次々群がり飛び掛かって来る猫たちに包まれ、時折刺さる爪が痛い。
「イタタタ!! ちょっと!! こらぁ!!!」
挙句マタタビは強奪され、膝の上に残った子猫と仕方なくツーショット。
「⋯⋯採算合うかな⋯⋯これ⋯⋯⋯⋯イタタ⋯⋯⋯⋯」
すると、手をペロペロとなめてくる膝の上の子猫。
「⋯⋯お前が宣伝になるんだよ~?」
そう言って再び写真をパシャリ。
⋯⋯良い写真が撮れた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クー・フロスト
【ねねここねこね】
【POW】
●心情
にゃにゃにゃーにゃにゃ
にゃにゃ♪
どどすこ、どどすこ
にゃーにゃーにゃー♪
●行動
*コンコンコン*
キマイラにある何でも出てくる
便利システムを乱用して
ねこさまに色々差し上げてます!
*猫缶*
*またたび*
あっ、ついでにタケノコ型チョコも*確保*
パートナーのジェイ君に満面の笑みを
浮かべながら、猫を抱いて
「にゃぁ」と鳴きます
ほっぺをツンツン。
あ!!
これは決して
猫カフェを楽しんでいるのではありません!
しっかり猫ちゃんたちを守る為に
護衛しているのですっっ!!
ほ、ほんとダヨー。
【アドリブ歓迎!!】
ジェイ・ランス
【POW】【ねねここねこね】※アドリブ歓迎
■心情
良いこと聞いちゃった クーちゃんを誘おう デートだデート
猫が集まるところ こんなところで一緒に遊んだら最高では?
はーネコかわ ネコかわわ いやされるわーここ……
クーちゃんは 楽しめてるかな?
おお コンコンで 猫にご飯? オレも上げてmあー(大量の猫に覆われる)
これが 天国か
にしても 『白い拘束具みたいな恰好の男』ねえ……
変な事考えるやつも……いやいや まさかね
■行動
なるべく猫と同じ目線で遊ぶべく、50cm程度(赤ん坊くらい?)のSDモードで猫に遊ばれます。
低Bitな喋り方(例:"ここで 装備して いくかい"等のスペースを多用した喋り方)をします。
にゃにゃにゃーにゃにゃ、にゃにゃ♪
こんこんこん。
どどすこ、どどすこ
にゃーにゃーにゃー♪
こんこんこん。
「てってれー♪」
謎の効果音と共に手当たり次第に叩いたコンコンシステム(システムフラワーズ)から猫缶やらマタタビやらを生み出し(ついでにとある戦争の火種となりうるタケノコ型のおかしも生み出し)上機嫌でクー・フロストは隣にいる⋯⋯⋯⋯
「あれ? ジェイくん?」
⋯⋯隣にいるはずだったジェイ・ランスに振り向こうとして、そこに彼が居ないことに気付く。
「ここだよ。ここ」
ふと足元から気これた声に下を向くと⋯⋯⋯⋯
「⋯⋯⋯⋯何でもにゅ化してるの?」
なんだかちっちゃい謎生物と化したジェイがそこにいた。
「いやぁ 猫と 同じ 目線に なろうと 思って」
なんだか話し方までおかしい。
せっかくデートだと言われてきたというのに、突然のもにゅ化したジェイにクーは一瞬抗議の目を向けて見はするものの、照れ隠しだろうということで諦めた。
とりあえず、手に入れた猫の食料&自分のお菓子を脇に置いて、手近なネコを抱きかかえて頬擦りしつつ、ジェイに満面の笑顔で微笑んで見せた。
「にゃぁ♪」
「おぉ さすが クーちゃん あざと可愛い」
あざといは余計である。
「ぷく~⋯⋯」
頬を膨らませて抗議の目を向けたものの、どこか様子のおかしいジェイの様子を察して、クーは猫と戯れだした。
「ほーれ⋯⋯つんつん⋯⋯ふふふ♪」
猫にえさを与えてみたり、頬をツンツンとつついて見たり、楽しそうに猫と戯れるクー。
「クーちゃん 楽しそう だね?」
そう言ってうんうんとうなずくもにゅジェイ。
だが、そう言われたクーは突然真っ赤になり否定する。
「こ⋯⋯これは楽しんでるんじゃなくて⋯⋯えと⋯⋯護衛! そう、猫たちが危険な目に合わないように護衛してるの!!」
だが、そんなことを言う彼女にジェイは再び頷く。
「慌てる クーちゃん も 可愛い」
「うーるーさーいー!」
そう言って振り回した手からマタタビが飛んだ。
「あ⋯⋯⋯⋯」
「お⋯⋯⋯⋯」
ジェイに降りかかるマタタビ粉末。
そして⋯⋯
うにゃぁぁぁあああああああああ♪
「うごごごごごご⋯⋯⋯⋯」
「ジェイくん!?」
なだれ込む猫たちにもみくちゃにされる。
だが。
「なるほど これが 天国か⋯⋯⋯⋯」
これはこれでいいらしい。
しかしながら、ジェイには一つ懸念事項があった。
それを熟考するために、小さな負担で済むこの体になっていたと言ってもいい。
――白い拘束服⋯⋯男⋯⋯12番⋯⋯S⋯⋯いや、でもまだ確証が無い⋯⋯⋯⋯だけど⋯⋯⋯⋯お前はここに来るのか? 俺が完全なオレになるために必要な感情⋯⋯それを持つ⋯⋯お前が⋯⋯⋯⋯シモン⋯⋯⋯⋯――
猫たちに包まれてもみくちゃにされながらも、ジェイはどこか上の空だ。
「ジェイくぅぅぅぅん!!!!」
そして、そのまま咥えられて連れ去られていくジェイを、クーは全力で追いかけていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『にゃんこアーティスト』
|
POW : これでキミともニャン友にゃん
【対象の発言に対し、いいね】が命中した対象を爆破し、更に互いを【相互フォロー】で繋ぐ。
SPD : とりあえず、ぶっかけてみた
【瞬間凝固ペンキをぶっかけ芸術活動する攻撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を題材にしたアートが開始され】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : にゃんこ絵描き歌
【にゃんこ絵描き歌】を披露した指定の全対象に【真似してみたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
イラスト:白狼印けい
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「にゃ~ん♪」
……いやまて、二足歩行してるぞこいつ。
「僕達は猫だにゃ~♪」
……猫はそんなこと言わない。
というか喋らないんですが?
「ぐ……キ……キマイラなんだにゃん♪」
……怪しい…………
「……だめですにゃん?」
だめですにゃん。
「うわぁ~ん!! こうなったらもうおしまいにゃん!!」
……悪い奴ではないのだろうか……?
「目撃者は消すしかないにゃ!! せっかく僕ら猫の猫による猫の為のにゃんにゃんタウン建国の野望を……猟兵なんかに邪魔させるわけにはいかないにゃ!!」
……ちょっとにゃんにゃんタウンは建国して貰いたいが、向こうはやる気らしい。
……少し叩きのめして散らすとしよう。
…………少なくとも、何か嫌な予感がするのだ。
【2章以降のプレイングに関しまして、誠に勝手ながら【5月以降】から受付を開始致します。背後が事故の影響で多少不自由が残っており、その影響が理由です。ご迷惑お掛けしますが、何卒よろしくお願いいたします。】
ティファーナ・テイル
「ニャンコさんだ!」と素直に喜んで近付きますが敵のUCでの攻撃をされたら『神代世界の天空神』で空間飛翔して避けて、『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させます!
『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃をして『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』で髪の毛・翼羽根・蛇尾脚の攻撃をします!
🔴が付いたら『超必殺究極奥義』と『ヴァイストン・ヴァビロン』で最強最大熾烈で苛烈な攻撃も加えて行きます!
『ゴッド・クリエイション』で海戦神ポセイドンを創造して攻防支援をしてもらいます。
「ボクたち猟兵は正義の味方!悪者なんかヤっつけちゃうからね!」
怪我人には『エデンズ・アップル』で癒します。
● 可愛いものは可愛い。
わんわん⋯⋯もとい。
にゃんにゃんと泣きながら猟兵たちに武器を抜くにゃんこアーティスト達。
「さぁ! どこからでもかかって来るがいいにゃん!! 僕たちは逃げも隠れも⋯⋯⋯⋯」
「ニャンコさんだ!」
突然の歓喜の声にびくりとするにゃんこ。
「⋯⋯なんにゃ?」
オブリビオンであるこいつらに、それがどうしたと言わんばかりに駆け寄ったティファーナは、にゃんこが何かする前にがしりと抱きしめその毛並みに頬擦りする。
「喋るにゃんこさんだぁ~! わぁ、ふかふかぁ⋯お日様の匂いがする~♪」
「ふにゃぁあああああ!? 離すのにゃ!! はにゃせぇぇぇぇええええ!!」
必死の抵抗をするにゃんこを気にせずモフる。
可愛ければオブリビオンだろうがモフるだけである。
「ぎにゃぁぁぁぁぁああッ!!」
「抵抗は無駄だよ~♪」
必死の抵抗むなしくモフられ、悲鳴を上げるにゃんこアーティストとティファーナの攻防(?)はしばらく続いた。
⋯⋯数分後。
「ぜぇ⋯はぁ⋯⋯⋯⋯き⋯⋯気が済んだかにゃん?」
思う存分モフられ、息も絶え絶えなにゃんこ。
ちょっとかわいそうである。
「大満足だよ♪」
屈託のない笑顔でティファーナは言った。
「⋯⋯そうですかにゃん⋯⋯⋯⋯ぐふッ!」
力尽き倒れるにゃんこに駆け寄り、ティファーナは叫ぶ。
「にゃんこさん⋯⋯? にゃんこさぁぁぁぁぁぁぁんッ!!!」
⋯⋯
「もう⋯⋯頼むから寝かせてくれにゃ⋯⋯⋯⋯」
そう言って消えていくにゃんこを、ティファーナはただ見送る事しかできなかったという。
大成功
🔵🔵🔵
クー・フロスト
【普段+丁寧(白の氷術士)口調】
【ねねここねこね】
●
「にゃも♪」
「私も実は猫だったのにゃも♪」
「猫は喋る。OK?」
「良かった♪だったらご褒美のタケノコチョコを」
にゃんこアーティスト達に私(猟兵)も猫だと説得(物理)します。
とりあえず付け耳で白猫カチューシャつけてます。
外したら笑顔でデリートします。わかりましたね?
●戦闘
【コミュ力】を駆使して対話による説得をしながら
戦闘になればUC、アイテム枠の下級死神(3匹)を召喚し噛み付き攻撃を仕掛けます
尚、キノコチョコ派の猫がいれば【殺気】【恐怖を与える】【存在感】技能を使用しながら
『あなたもタケノコチョコ好きですよね?』と【手を繋ぐ】ようにします
ジェイ・ランス
【WIZ】【ねねここねこね】※アドリブ歓迎
■心情
あ、これネ…ネコチヤンじゃないな。違うな。猟兵の直感がそう言ってるわ。
こういうとき猟兵って便利だよな、ほんと。
お、いいねえ絵描き歌。やってみっか。
ただし、画材はお前だけどな!芸術は爆発だ!
ほおら黒焦げにゃんこーー!!
―――ま、こんだけ散らしときゃ、もし"あいつ"が来てもだいじょぶだろ。
■行動
一緒に絵描き歌をします。
UCをにゃんこアーティスト達にぶつけたり、周囲を爆破したりして、大音量でお絵かき歌を彩ります。
あとはコンコンコンで出たものをぶつけてみたりします。好物や苦手なもの、爆発物が出たりします。
おっと、これは、キノコチョコ……いやなんでもないヨ
「にゃ!? 一匹ヤられたにゃん!?」
倒れて消えた一匹の気配を察知したにゃんこが叫ぶ。
「おのれ猟兵!! 仲間の敵討ちにゃん!!!」
そう言いながら武器を手に猛るにゃんこ達。
「にゃも♪」
⋯⋯ん?
「今誰かなんか言ったにゃん?」
「僕じゃないにゃ。」
「俺じゃにゃいよ?」
「あたしじゃないにゃも」
⋯⋯⋯⋯ん?
そこにいた不自然な鳴き声の正体は⋯⋯⋯⋯
「私も実は猫だったのにゃも♪」
クーだった。
ご丁寧にどこからか持ってきた猫耳カチューシャまで装備している。
⋯⋯だが。
「はぁ⋯⋯またそういうのかにゃん。そういうのは他でやってほしいニャ」
心底呆れたようなにゃんこアーティスト。
「な⋯⋯」
「まず一つ!! 髪の色と猫耳の色が合っていないッ!!!」
ぎくりとする。
「二つ!! そもそもお前たちは猫の可愛さをはき違えているにゃん!! 猫耳付ければ可愛いとかそういう考えにゃん? 笑止ッ!!! にゃんこの可愛さとは!! 貴様ら人間が安易に生み出す猫耳可愛い文化とは訳が違うのにゃ!!」
⋯⋯やけに怒り出すにゃんこアーティスト。
「な⋯何がいけないのよ!!」
「猫耳に溺れた貴様らは自分たちの事しか考えていないにゃん! 貴様らのその傲慢がどれほどのにゃんこたちの悲しみを生んだのか!! 思い知るがいいにゃん!!」
どんな悲しみを生んだのかは知らないが、猫耳はお気に召さなかったようだ。
「あ、これネ…ネコチヤンじゃないな。違うな」
ジェイが真剣な目でそう言った。
「ジェイくんまで!?」
不意に浴びせられたその一言に、クーの顔が絶望に染まった。
少しはかわいいと言ってもらえると思ったのに。そんな乙女の純情にグサリと刺さる。
「あ、いや。そうじゃなくてそこの二足歩行ネコもどきの事だよ」
そう言ってにゃんこアーティストを指さすジェイ。
「ネコもどき⋯⋯にゃん?」
ネコもどきと呼ばれたにゃんこアーティストの目が光る。
「よく見るにゃん! そっちの女を!! どこから見つけてきたのかもわからない適当な猫耳!」
「ギクッ⋯⋯」
「無駄に露出気味なあざとい格好ッ!!」
「ぐふっ!?」
「そして何よりッ! 猫耳付ければ可愛いだろうという安易な発想ッ!!」
「ぐふぁッ!?」
「これをネコもどきと言わずして何をネコもどきというにゃんッ!!」
ガクリと膝をついたクーを見て、にゃんこは満足げだった。
⋯⋯だが。
「いいんだよ。くーちゃんは可愛いんだから」
その直球な言葉にみるみる赤くなっていくクー。
「まぁいいや。とりあえず、クーちゃんいじめた責任は取ってもらおうか?」
静かにに呟く詠唱。
呼び出されるは獅子の大隊。
「くぅッ! おまえにも本当のにゃんこの可愛さを思い知らせてやるにゃん!!『にゃんこ絵描き歌』!!」
歌うはにゃんこの絵描き歌。
妙に軽快なそのリズムに乗って同じように歌いたくはなるのだが。
「お、いいねえ絵描き歌。やってみっか」
そう言ってジェイは微笑んだ。
「ま⋯画材はお前らだけどな? ⋯⋯食い殺せ、Löwen_Bataillon」
その言葉と共に一斉ににゃんこに突撃していく特攻兵器。
「エ゛?」
立て続けに起こる大爆発に吹き飛ばされていくにゃんこ達は叫んだ。
「うわーん!! 覚えてろにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ⋯⋯⋯⋯」
お空が煌めき、にゃんこは星になったという。
⋯⋯随分頑丈な奴らである。
「ほらくーちゃん、これ」
とりあえず目の前のにゃんこを蹴散らしたジェイは、クーに何かを差し出した。
「え⋯⋯?」
それは、キノコの形をしたチョコレートスナック。
「ジェイくん⋯⋯⋯⋯」
ジェイの手をそっと掴む。
「ジェイくん⋯⋯⋯⋯そっち側の人間だったのね?」
にこりと微笑むクーの傍らには、タケノコの形をしたチョコレートスナック
「あ、やべ⋯⋯⋯⋯」
選択を間違えたか。
後悔は遅い。
暫く機嫌を直すのに時間はかかるだろうが、そんなことはどうでもいい。
⋯⋯とりあえずは。
――ま、こんだけ散らしときゃ、もし"あいつ"が来てもだいじょぶだろ。
クーを苦笑いでごまかしながら、近づきつつあるその気配にジェイは身構えていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『熱心教の』シモン・ランス』
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POW : 『銀獅子(ズィルバーローヴェ)』
自身の【瞳】が輝く間、【6本のコートから現れる様々な武器】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
SPD : 慣性/重力制御術式『イドラーローヴェ』
自身の身体部位ひとつを【慣性/重力御術式】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ : 『銀獅子の幻影』
戦闘力のない【猟兵をオブリビオンに見せる装置】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【偽情報の流布などを行い、視聴者からの援助】によって武器や防具がパワーアップする。
イラスト:京月ささや
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ジェイ・ランス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
なんてことはない。
今日の仕事はいつもやっていることと比べれば簡単なことだ。
群れて集まった猫を排除する。
勿論反対意見もあるかもしれないが⋯⋯⋯⋯いや、ないか。
ここ数年、いや、数十年。
もっと長いかもしれない。
私は人間を見ていない。
⋯⋯とはいえ、だから何だというのだろう。
たとえ人間が居なかろうとやることは変わらない。
この地区の治安維持が私の責務だ。
野良猫の繁殖を看過するわけにはいかない。
⋯⋯本当にそれだけだろうか。
この軽い足取りはなんだ?
「⋯⋯そこにいるのか? なぁ⋯⋯“裏切りの13番”」
ティファーナ・テイル
「とうとう正義の前に悪役が出たね!」と拳を向けます。
『スカイステッパー』で距離を詰めながら『ガディスプリンセス・グラップルストライカー』で攻撃を仕掛けて、敵の攻撃を『神代世界の天空神』で空間飛翔して避けながら敵のUCには『天空神ノ威光・黄昏』で封印/弱体化させて対応します。
距離が開いたら『セクシィアップ・ガディスプリンセス』で♥ビーム攻撃を仕掛けます!
🔴が付いたら『超必殺究極奥義』+『ヴァイストン・ヴァビロン』で強化した攻撃を繰り出します!
『ゴッド・クリエイション』で戦女神アテナを創造して神光の槍と神鏡の盾を装備して攻撃・共闘を仕掛けます!
合わせれそうな猟兵が居たら「合わせます!」と協力を!
「とうとう正義の前に悪役が出たね!」
猫たちの繁殖現場に着いたと思うと、目の前には蛇の怪物。
⋯⋯まぁいい。
猫たちは大方こいつが喰らってしまったのだろう。
楽な仕事だと思っていたが、これで張り合いも出るというものだ。
「出たな、オブリビオン」
それを聞いた蛇の怪物は目を丸くする。
「え!?」
きょろきょろと周囲を見回す姿は実に滑稽だ。
「だますとは卑怯な!! オブリビオンなんてキミ以外に居ないじゃない!!」
⋯⋯私が⋯⋯⋯⋯オブリビオン?
一瞬何かノイズの様な不快な感覚が脳裏を駆ける。
⋯⋯どうもこの怪物は不愉快だ。
「行くよ!!」
ぴょんぴょんと宙に飛びあがる目の前の怪物。
蛇だと思ったが、空も飛べるのか。
「⋯⋯重力制御。『イドラーローヴェ』」
だったら、とっとと叩き落としてしまえばいい。
「うわッ!?」
空中へと飛びあがり、攻撃を仕掛けようとしたティファーナの体が不意に重くなる。
まるで全身に鉛がまとわりついたかのような嫌な感覚だった。
「このッ!!」
だが、優位は取った。
このまま上空から撃ち下ろす。
「天空神の庇護と加護と祝福の威光に黄昏る!!」
ティファーナの周囲を光が包む。
その光の前に、敵のUCなど無力だ。
「セクシィアップ!! ガディスプリンセス!!」
さらに発動したセクシィアップ・ガディスプリンセスの効果によって周囲に散りばめられた金銀の財宝が煌めき、眼下の敵の視界を奪う。
勝った。
⋯⋯そう思った。
「行け!!」
プリンセスガディスハートの波動が一直線にオブリビオンへと撃ち下ろされた。
だが、そこにいたのは。
「え!?」
空虚な空間。
そこには誰も居ない。
「ッ⋯⋯何処!?」
その瞬間、遠くの巨大な街頭モニターに自身が居る戦場の様子が映し出された。
⋯⋯だが、そこに映し出されているのはティファーナではない。
「嘘ッ!?」
大衆の目にはこう映るだろう。
“醜悪な蛇の怪物”が、町を破壊している光景。
少なくとも、モニターにはそう映っている。
「さぁ! 怪物!! このシモン・ランスが相手になる!! 掛かってこい!!」
いつの間に上ったのか、ビルの上で太陽を背に高らかに宣言する先程のオブリビオン。
⋯⋯これでは本当にティファーナがオブリビオンのようではないか。
「いったい何を⋯⋯⋯⋯痛ッ!?」
いったい何をした。
そう言おうとしたティファーナの身体にどこからか石が投げつけられた。
「怪人だ!! 怪人が出たぞ!! 猟兵を助けるんだ!!!」
そう言って次々と集まり、ティファーナに石を投げつけてくるキマイラたち。
⋯⋯いったいどうなっている。
なぜ彼らは⋯⋯⋯⋯
その瞬間、また不意に鉛がまとわりつく感覚に襲われ、ティファーナは墜落してしまう。
そして、キマイラたちはそんなティファーナに次々と石を投げつけた。
「⋯⋯確信した。お前の相手は彼らに任せるとしよう」
にやりと笑うシモンと名乗ったオブリビオンは振り返ると歩き去っていく。
「待てッ!!」
だが、追おうとすれば、キマイラたちが立ちふさがる。
追い払わなければいけないが、彼らを傷つけるわけにもいかない。
そんなティファーナを背にシモンは笑うのだ。
「あぁ、居たのか。そうか⋯⋯⋯⋯」
とても嬉しそうに。
そしてとても恨めしそうに。
「良くもおめおめ戻ってこれたものだな。なぁ“Judas”⋯⋯⋯⋯ッ!!!」
苦戦
🔵🔴🔴
アスカ・ユークレース
【銀の幻影】
心情
裏切り……耳が痛いわね……
戦闘
hello、silverboy?【J】をやりたきゃ私達を倒していきなさい
誘導弾の範囲攻撃で足止め、続いてUC発動、目立たなくした複数の糸で縫い止め貫く地形を利用した罠を仕掛ける
罠が破壊されたら第二波、敵UC対策も兼ねた爆撃する誘導弾にて追撃
あくまでねらいは【足止め】
とどめは宿敵主さんに託す
戦後
「マイナスの…苦しくないわけがないでしょう!それもこんな一度に……!」
「しっかりしてクー、こういうときこそ貴方が彼を支えなくてどうするの!」
と励ます
意識を取り戻したら
邪魔者はさっさと退散、馬に蹴られたくはないので
……どうか、二人の行く末に、幸あらんことを。
クー・フロスト
【銀の幻影】
●心情
思わぬ邂逅ね…!
ジェイ君に似たキミ!
キミの好きにはさせないよ!
●戦闘
召喚UCを使用して集団で接近
氷の死神らしく闇の波動を放ちながら歩みを進め、冷気を発し『装置』を凍結させる
圧倒的な存在感(殺気、恐怖を与える)でキマイラ達を脅し攻撃させない
▼ジェイ支援
身体部位を変異させるタイミングで妨害
「下級死神よ、背後から喰らえ」
▼アスカ支援
攻撃回数の多いコートから出る武器を凍結させてサポート
また骸骨兵たちを盾に
「兵士共よ、彼女を守れ」
●撃破後
ジェイ君の意識がなくなった!身体を蝕んでる!
マイナスの感情を得る事ってこんなに苦しい事なの?
アスカちゃんどうしよう…!
膝枕をして彼を起きるのを待ちます
ジェイ・ランス
【SPD】【銀の幻影】※アドリブ歓迎、トドメ希望
最初から飛ばします。
―――感情演算停止。慣性制御術式『高貴なる獅子(イドラーローヴェ)』起動。
「おやおや、『反逆者の』ユダ呼びとは、変わりませんね貴方は。」
尤もその通り。裏切るために作られた私は、その名を以ってあなたを屠ります。
初動は"重力制御術式"での落下、その後にUCと【残像】で高速機動戦を挑みます。地上からの迎撃をクーちゃんに任せ、【空中戦】から"レーザーシャワー"や"機関砲"、"電送砲"等で執拗に地面に落としていきます。
感情プログラム-を得た瞬間、私は負の感情に圧倒されてシステムダウンします。
「ごめんクーちゃん、あと任せるわ……」
フィロメーラ・アステール
「敵は何かを探しているのか……」
何かじゃなくて誰か?
その狙いがわかれば対応もしやすいかも?
【内なる星海の羅針】発動だ!
【第六感】を通じて敵の思考や感情をテレパシー的な感じで【盗み】見ることで【情報収集】を行うぞ!
敵がどう行動してくるか読み、【空中戦】に【ダッシュ】を織り交ぜて攻撃範囲から逃れたり、【カウンター】の光【属性攻撃】で【目潰し】を仕掛けてたりして行動を阻害する!
いざという時は【気合い】の【オーラ防御】バリアでなんとか!
光り輝く【存在感】でネコとかが巻き込まれないよう敵を引き付けつつ、読み取った情報から真の狙いを分析して、誘導しても問題なさそうなら、そっちへ誘導してもいいかな?
酷い目にあった。
ボロボロの体でパタパタと飛ぶフィロメーラはため息をこぼす。
たかが猫と侮れば、自分はたかが妖精であると自覚するべきであったか。
とはいえ、猫たちを安全圏に誘導できたのは上々だ。
「お?」
ならば次は標的をと先程の場所に戻ろうとすれば、奇妙な表情で歩く拘束具姿の男を目にする。
⋯⋯これは好機と言えよう。
「ふっふっふ⋯⋯鴨が葱背負ってやってきたとはこのことだな⋯⋯ッ!!」
たかが猫相手に這々の体にされた身でよく言えたものである。
「内なる星海の羅針『エントヴァースマインド』⋯⋯ッ!!」
とはいえ、フィロメーラ自身何も考えずに一人で喧嘩を売って勝機がある物とは思っていない。
「ふーむむ……」
敵の思考や感情、そこから推測される敵の行動パターンを読み、自身に有利な戦いに持ち込む。
先程は猫だったが、目の前の男は明らかに伝えられていたオブリビオンであろう。
ならば手を抜く理由が無かった。
男から流れてくる感情は、怒りと喜びと⋯⋯⋯⋯
「⋯⋯⋯⋯誰かを探している?」
目の前に映る光景には、金髪の男⋯⋯⋯⋯
⋯⋯確か見覚えがある。
彼に対する怒り、失望、憎悪。
様々な負の感情が見て取れる。
「⋯⋯⋯⋯なるほど」
⋯⋯詰まる所、これは好機だ。
目の前のオブリビオンは恐らくその男との宿縁によりこの世界に縛り止められている。
それはつまり、その男とこいつが巡り会い、こちらが勝利すれば目の前のオブリビオンを世界に縛り付ける楔を砕くことができる。
⋯⋯本当の終わりに、彼を導くことができる。
「ふぅ⋯⋯⋯⋯おーいっ!!!!」
大声で叫んだフィロメーラを睨みつけた男に叫ぶ。
「ついてこい! お前の探し物に合わせてやるぞ!!」
そうしてぴゅうと飛び去れば、後ろから男が追ってくる気配がする。
⋯⋯これでいい。
⋯⋯この結果が何を生むのかは分からなくとも。
● 終焉と出発。真なる誕生。
「⋯⋯おや、久しぶりですね?」
そう呟いた。
確かに、久しぶりだった。
「⋯⋯たまには罠に飛び込むのも悪くはない。こうしてお前に出会えたのだからな、裏切りの13番『ユダ』」
クスクスとジェイは笑う。
「おやおや⋯⋯⋯⋯『反逆者の』ユダ呼びとは、変わりませんね貴方は」
早退する二人の間に奇妙な間が生まれる。
お互いに仕掛けず、かと言って警戒を解くわけでもない。
「何が違う? 貴様は反逆者に過ぎない⋯⋯⋯⋯その手でいったい何人の兄弟を殺したんだ?」
そう問うたオブリビオン。
シモン・ランスをあざ笑うかのようにジェイは答えた。
「勘違いするなよ『S』。裏切ったのはお前たちだし⋯⋯俺は誰も殺しちゃいない」
そして、自らをも含めてこう言った。
「“削除した”の間違いだろ? 俺達はたかがプログラム。不完全なデータの集合体が人間のふりをして何になる?」
⋯⋯違うッ!!
そう言って飛び出そうとするクーをアスカが制止した。
「⋯⋯まだ早いわ」
その顔には、苦悩の表情が浮かぶ。
“たかがプログラム”
同じVCである彼女にとっても耳が痛い言葉だ。
そして、『裏切り』の言葉。
「⋯⋯⋯⋯まったく、耳が痛い話だわ」
そう呟くアスカの脳裏に、古い記憶が流れた。
「⋯⋯違う⋯⋯⋯⋯私は猟兵だ!! 貴様の様な不完全な反逆者と私は違う!!」
オブリビオンは叫んだ。
⋯⋯オブリビオンがそう叫んだ。
「⋯⋯こういう時、悲しいと思わなきゃいけないんだろうな、シモン・ランス」
ジェイは静かに微笑んだ。
「何を⋯ッ!!」
「違うさ、シモン。お前は猟兵じゃない⋯⋯お前はオブリビオンだ」
それを聞いたシモンは激昂する。
「黙れ⋯⋯黙れ黙れ黙れッ!!! 私は⋯⋯私はッ!!!」
頭を抱えて慟哭する。
「⋯⋯なら、答えてみなさい。グリモアベースはどこにあるの? ほかの世界にはどうやって渡る? “私たちと同じ”猟兵ならば知っているはずよ!!」
アスカが叫んだ。
知らない。記憶領域のノイズが激しい。
「違う!! お前たちはオブリビオンだッ!! 私を⋯⋯私を弄ぶなッ!!!」
瞳が煌めき、アスカの言葉を否定しようと伸ばす腕から多種多様な武器が飛ぶ。
「兵士共よ、彼女を守れ!!」
その言葉と同時に飛び出したクーが、配下の骸達をアスカの盾とする。
「⋯⋯ナイスタイミング」
シモンが放った大量の武器を、骸骨たちはすべて受け止めて見せた。
「く⋯⋯違う!! お前たちはオブリビオンだ!!! オブリビオンなんだ!!!!」
そうして巨大な街頭モニターを指さすシモン。
⋯⋯だがそこに映るのは、目の前に立つ猟兵たちと何ら変わらぬ姿だ。
「何で⋯⋯?」
モニターを介せば、いつも“真実”が映ってきた⋯⋯⋯⋯なのに⋯⋯⋯⋯
「お前の手の内は先に潰させてもらったぞ!!」
そう叫ぶ声の先。
「これはお前がみんなを謀る為の道具だろ!!」
フィロメーラは自身の体ほどの壊れた機械を掲げて叫んで見せた。
「違う⋯⋯違う⋯⋯⋯⋯」
違う。
それは映し出したものの真実を映す装置。
⋯⋯そのはずだ。
記憶領域に激しく走るノイズに吐き気がする。
「⋯⋯もういいだろ、シモン。俺はお前を倒す⋯⋯そして、今度こそ俺は完璧なランスになる⋯⋯⋯⋯」
「ふふふ⋯⋯⋯⋯いいだろう⋯⋯⋯⋯」
ぷらりと垂れ下がる腕。
諦めたかのようなその姿に一瞬の油断が生まれた。
「ならば私を倒して見せるがいい! ユダ・ランス!! 『イドラーローヴェ』!!!」
重力を操り、自身の周囲を除いた全ての範囲に最大限の荷重を掛ける。
「Ubel:Code Edler_Löwe Dame.『イドラーローヴェ』」
しかし、同じくジェイの掛けた術式により、駆けられた荷重が相殺された。
「下級死神よ、背後から喰らえ!!」
そして、クーが忍ばせていた死神たちが背後からシモンへとその牙を剥く!!
「舐めるなァッ!!!」
そう言って再び瞳が煌めき、シモンの拘束具から大量の武器が現れる。
周囲を薙ぎ払わんと振るわれる武装達を空から降り注ぐ絨毯爆撃が叩き落す。
「【J】をやりたきゃ私達を倒していきなさい⋯⋯ねぇSilver boy?」
アスカの矢とジェイのレーザーシャワーが隙間の無い弾幕となって降り注ぎ、シモンの攻撃を全て弾いていく。
「小賢しいマネをッ!!」
「とぅ!!」
遠距離は分が悪いとその手に剣を握り飛び込もうとした瞬間、フィロメーラの渾身の体当たりが吹き飛ばす。
「あら? それで終わりだとでも?」
そしてアスカの言葉と共にアスカの放った矢先から鋼の糸が飛び、フィロメーラのタックルで空中に投げ出されたその体を絡め捕る。
「行けッ!!」
そして、クーの呼び出した骸の騎兵達の槍がシモンの身を穿った。
「グゥ⋯⋯ッ!?」
その姿はまるで⋯⋯⋯⋯
「私がユダなら、お前はキリストと言った所か」
そう言って、串刺しにされたシモンに静かに歩み寄るジェイ
「まぁ、尤もおかしくなったとはいえ私があなたたちを裏切ったことに変わりはない。ならば、そのユダの名を甘んじて受け取り、その名を以ってあなたを屠ります」
かざされたジェイの手を指紋は見つめて聞いた。
「⋯⋯クラッキングされたのだろう。私達は」
その言葉に一瞬眉を動かしたジェイ。
「⋯⋯すまなかった⋯⋯⋯⋯だが、お前たちのおかげでこの記憶領域に広がるノイズの原因が分かった⋯⋯随分と⋯⋯ククク⋯荒療治ではあったが⋯情けない話だ、信じた記憶が全てまやかしであったなどと⋯⋯」
データである彼からは血が流れる事は無い。
だが、その姿を保てなくなってきていることは分かる。
⋯⋯すなわち死を迎えるのだと言う事は。
「⋯⋯私はどうなる、ジェイ。消えるのか?」
「今更、その名で呼ばないで貰いたい。お前は私をユダと呼んだ。ならば、最後までそう呼んでください」
「⋯⋯そうか、ならばユダ。私はどうなる?」
「⋯⋯12番の司る負の感情⋯⋯貴方を私は喰らいます。そして⋯⋯そして俺は、プログラムのその先へ⋯⋯⋯⋯今度こそ完璧な“ランス”になる」
それを聞いたシモンは聞く。
「そうか⋯⋯重いぞ? 私の司る感情は」
だが、周囲を見回したシモンの表情はすぐに不器用な笑顔へと変わった。
「⋯⋯大丈夫そうだな、今のお前なら⋯⋯⋯⋯ユダよ。ならば私を喰らうがいい⋯⋯私を喰らい、完璧なお前になって見せろ」
そう言って伸ばされたシモンの腕を掴むジェイ。
「グゥ!?」
雪崩込む膨大なデータに呻く。
「ジェイ!?」
「ジェイくん!?」
「大丈夫か!?」
三人が駆け寄るが、ジェイはそれどころではなかった。
恨み、嫉み、憤怒、怨嗟、憎悪、自棄。
初めて感じる負の感情が一気に流れ込んでくる。
――最も強く感じる感情は愛情だと宣う連中が居る⋯⋯噓だ⋯⋯違うじゃないか。最も強い感情は⋯⋯⋯⋯すべて負に属する感情だ⋯⋯⋯⋯あぁ⋯⋯飲まれる⋯⋯感情の渦に⋯⋯負の感情に⋯⋯――
シモンとつながる腕からどんどんと黒くなっていくジェイ。
「グゥ⋯ッ!!⋯呑まれるな!ユダ! 完全なランスになるのだろう!? ここにいる者たちを⋯⋯仲間を思い出せ!!」
――仲間? 仲間⋯⋯⋯⋯――
「アスカちゃんどうしよう…! ジェイくんが⋯⋯ジェイくんがッ!!」
そんな風にうろたえるクー
「まずは落ち着け! 落ち着いて素数を数えるんだ!! ⋯⋯素数ってなんだぁああああああああああああっ!?」
⋯⋯フィロメーラはあまり役に立ちそうにない。
うろたえるクーの頬をアスカがぴしゃりと叩いた。
「しっかりしなさいクー・フロスト!! こういう時こそ貴方が彼を支えなくてどうするの!!!」
クーは、一瞬呆けた後に決意したような目で静かにもう一方のジェイの手を握った。
「大丈夫だよ⋯⋯ジェイくん。あなたは一人じゃない⋯⋯⋯⋯」
「そうよジェイ、あなたには仲間がいる。たとえどれほど強くても、負の感情だけが全てじゃない⋯⋯苦しくても、あなたの隣には仲間がいる⋯⋯それを忘れてはだめ」
――仲間⋯⋯クーちゃん⋯⋯⋯⋯あったかいなぁ⋯⋯⋯⋯――
どんどん、少しずつ黒く変化していった腕が元に戻っていく⋯⋯⋯⋯
「⋯⋯大丈夫そうだな⋯⋯さて、私がこんなことを言う義理ではないのだろうが⋯⋯⋯⋯」
少しづつ薄くなっていくシモンが言った。
「⋯⋯⋯私たちの代わりに弟を頼んだ。猟兵」
そして、確かな笑顔を浮かべ、シモンは消える。
否。
ジェイに溶けていったのだ。
ガクリと倒れそうになったジェイをクーは受け止める。
「クーちゃん⋯⋯⋯⋯」
その顔を見たジェイに、安堵の表情が浮かんだ。
「うん。おかえり、ジェイくん」
クーはそう微笑んだ。
「ごめん、整理しなきゃ⋯⋯あと任せるわ……」
それだけ言って再び気を失うジェイ。
「わー!! 110!! 違う!! 177!! 違う!! 救急しムグッ!?」
慌てるフィロメーラを押さえつけながらアスカが言う。
「いーの、後は二人に任せれば! ほら、とっとと退散しますよ!!」
「むぐぐぐぅ~!?」
そう言ってフィロメーラを抑え込みつつ二人の元を離れていくアスカ。
あとに残された二人。
クーはジェイを膝に乗せ、静かに眠るジェイを撫でる。
「⋯⋯お疲れ様。ゆっくり休んでね?」
そう呟くクーの膝の上でジェイは夢を見た。
11人の兄弟達⋯⋯そして自分。
その間にぽっかりと空いた間に、シモンが加わった。
『おかえり』
「ただいま」
ついに13基全てのランスはJによって統合され、一つのランスとなった。
⋯⋯⋯⋯感情を持ち、自ら意思決定するプログラム。
いや、プログラムを超えた者。
『ジェイ・ランス』が今ここに誕生した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2020年05月10日
宿敵
『『熱心教の』シモン・ランス』
を撃破!
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