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満天の星と星祭り

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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「綺麗なもの……美しいもの……そんなものは失くなってしまえば良い。……流石の私も自然相手に無茶は出来ないけども……それを楽しむ人間を殺す事くらいは許させる筈よ。さあ、私の可愛い剣達……。あの町を破壊してしまいましょう」

「みんな、みんな、聞いて-!!」
 あわただしく飛び回るのはフィーナ・ルリス(陽だまり・f04597)。
「あのね、星空が凄く綺麗な町、ユーグルって所があるの。そこでは、美しい星空の下でお祭りを定期的に開催しているんだ。お店を楽しんだり、美味しいものを食べたり、綺麗な星空を眺めたり……」
 そこまで、うっとりと話ながら、フィーナは本題を思い出す。
「そんな訳でユーグルはとても綺麗な場所なんだけども、綺麗が故に狙われちゃってるんだ……。何かね、美しいものは破壊するっていう意識が強いオブリビオンが首領さんで、剣達を従えて滅茶苦茶に破壊しているんだ。勿論、星空を壊す事は出来ないから……その星空を愛している所を破壊しようとしているんだ。 ユーグルを、星空のお祭りもこのままじゃ失くなっちゃうから、みんなの力を借して欲しいの!!」
 勿論、とフィーナは付け加える。
「無事に壊滅させれば、私がユーグルの星空のお祭りに招待するね! 町の人達も凄く親切な人達だし、皆も素敵な一時が過ごせると思うよ。凄く素敵な町の夜空の下で楽しむお祭りは、本当に最高だし、 だからこそユーグルの為に、みんなの力、貸して下さい! お願いします!」


白鳥美鳥
 白鳥美鳥です。宜しくお願い致します。
 ご時世がご時世ですが……楽しみの一つとなれば幸いです。ゆるゆる進めていきましょう。
 まず、拠点に乗り込み、配下となっている魔剣達の撃破を宜しくお願い致します。
 その後、首謀者の討伐を宜しくお願い致します。
 第三章はフィーナがユーグルの夜祭りにご招待いたします。主に星をモチーフにしたものが売られています。お買い物をしたり、色々な料理やスイーツ、お酒などを楽しんだり、ゆっくり星空を楽しんだり……素敵で楽しい時間を過ごして頂ければと思います。第三章のみのご参加も大歓迎です。お声をかけて頂ければ、フィーナも御一緒させて戴きます。

 集団戦がありますので、ある程度プレイングが集まってからリプレイの執筆になると思います。
 リプレイが遅れそうになったり、再送をお願いする場合は、マスターページとツイッターにてご連絡致します。その為、お手数をおかけしますが細目に確認して戴けると幸いです。

 楽しい時間が過ごせますように。
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第1章 集団戦 『魔剣ドラクラ』

POW   :    ドラゴンクラッシャー
単純で重い【召喚した巨大な剣】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    禁忌の吸血剣
【吸血する】事で【衝撃波を放つ覚醒モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    不可視の霊剣
自身と自身の装備、【斬撃が命中した】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。

イラスト:タロコ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ/連携可)
弟がどうしても星空のお祭りに参加したいというので。
「楽しみの前にオブリビオンを倒しておかないと」
■作戦
氷系WIZ攻撃で魔剣を冷やして不可視の霊剣の効果を無効化する
■行動
「どうも魔剣自体が透明になるみたいね」
オートフォーカスで複数の魔剣をロックオンしつつ相手を分析
「フォルセティ、少しだけでいいから時間を稼いでもらえる?」
弟のUCが発動している間に詠唱態勢を整え[全力魔法]から【フィンブルの冬】を発現
氷雪の竜巻の[範囲攻撃]で魔剣を攻撃する
「金属だからよく冷えているわよ」
オートフォーカスの温度センサーで魔剣をバッチリ視認。
【バベルの光】で一掃する


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ・共闘可)
「星空のお祭りって楽しみだよ」
ボク、星が大好きだから楽しみなんだよね。
でもその前にフィオ姉ちゃんと一緒に魔剣退治だ!
【行動】()内は技能
まずはボクが時間稼げばいいんだね。
「分かったよ、フィオ姉ちゃん!」
魔剣ドラクラが接近する前に(先制攻撃)でバーラ・スーペルノーバだね
重力磁場で魔剣の動きを止める作戦だよ
フィオ姉ちゃんの氷雪の吹雪の後は、フィオ姉ちゃんが示す場所に(高速詠唱)で
カラミダド・メテオーロを落とすよ
「さすがの魔剣も冷え冷えの温度は消せないみたいだね」
(第六感)で危険を感じたら(見切り)で躱すんだ


祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ・協力・支援は可能な範囲で

“ドラゴン~”“禁忌の~”“不可視の~”に対して『クリスタライズ』で姿を隠しながら『月霊覚醒』で可能な範囲で敵UCを封印/弱体化させながら『エレメンタル・ピクシィーズ』で風(雷)属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖属性攻撃を仕掛けます♪ 『叡智富める精霊』と『神聖天罰刺突』で属性攻撃を強化させていきます!☆彡
『月世界の英霊』で敵の攻撃を空間飛翔して避けます♪

猟兵の怪我には『祝聖嬢なる光輝精』で治して『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します☆彡
危険や危機には『祝聖嬢は静停出来ない』で非戦闘状態での無敵状態で猟兵には説明して避けます♪



「へえ、二人でユーグルの星空のお祭りに行くんだ?」
 祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)の言葉に、フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)は頷いた。
「ええ。弟のフォルセティが、どうしても星空のお祭りに行きたいって」
「ボク、星が大好きだから楽しみなんだよね。だって、星空を謳ってお祭りが出来るって事は、それだけ星が綺麗って事でしょう? ふふっ、わくわくしちゃうな!」
 そう語るフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)のオレンジの瞳はキラキラと輝いている。星が本当に好きなのだろう。
「でも、楽しみの前にオブリビオンを倒しておかないと」
「うん、そうだね。ボクも星も星空も好きだから、一緒にお祭りの為に頑張ろう♪」
 フィオリナの言葉にティファーナも頷いた。

「うわあ、本当に大きな剣が沢山集まってるよ。あれが全部、意志を持って動いているんだから、それはそれで凄いよね?」
 フォルセティが小さな声で溜息をついた。フィーナに伝えられた場所には、禍々しい光を帯びた巨大な魔剣がいくつも集まっている。指示をしている者がいる事は確かな様なのだけれど、魔剣達だけでも独自の動きをしていて、指示無しでも十分に厄介そうだ。
「オブリビオンだから意志みたいなものがあるのかな? 確かにあれなら、破壊力も抜群そうだし、指揮が無くてもやっかいそうだね」
「いきなり飛び込むのは危険ね……少し様子を探ってみるわ」
 ティファーナもフィオリナも慎重に事に構える。そして、様子を探ると言ったフィオリナが取り出したのはVF-1オートフォーカス。これを使って相手のデータを観測できるのだ。
「どうも魔剣自体が透明になるみたいね。……相手が見えないと流石に戦いにくいし……」
 思案を巡らせていたフィオリナは、フォルセティに声をかける。
「フォルセティ、少しだけでいいから時間を稼いでもらえる?」
「まずはボクが時間稼げばいいんだね。分かったよ、フィオ姉ちゃん!」
 阿吽の呼吸で姉弟は行動に移る。
「いくよー!」
 魔剣達に気が付かれる前に、フォルセティが魔道帽から漆黒の弾丸を大量に出現させると、それを一気に放った。大量に放たれた漆黒の弾丸は着弾と同時に発生する超重力の磁場を生み出して、魔剣達の動きを一時的に止める。
「氷の檻に閉じ込めてあげる。氷結へ導け、黄昏の吹雪よ!」
 そこに間髪を入れずに、白銀のドレス姿になったフィオリナが凍てつく雪の竜巻を放った。
 磁場で足止めされていた魔剣達は強力な冷気によって急激に冷やされていく。その冷たさに自身の温度も一気に下がった。それをフィオリナが再びオートフォーカスの温度センサーを使って、魔剣達のいる場所を特定した。
「あそこよ!」
「ここは、ボクに任せて!」
 フィオリナの言葉に、ティファーナが応える。そして風と雷属性の魔法の矢を次々と生み出した。
「魔法の矢達、降り注げ!」
 冷たい魔剣達に降り注いだ魔法の矢は激しい音を生み出して鳴り響き、眩しい閃光が周囲に走った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

春乃・結希
世界の素敵な景色を。街を。人達を。
私の楽しい思い出のひとつにすることが、私が旅を続ける理由のひとつ
それを壊そうとしてる存在は、邪魔でしかありません

魔剣でも聖剣でも関係ありません
世界で一番強い剣は、私の恋人。『with』なので。
UC発動
巨大なドラクラの攻撃に、【怪力】で振るう『with』で対抗します【重量攻撃】
死角からの攻撃は【激痛耐性】で耐えて焔で補完
【カウンター】の一撃を叩き込みます
あなた達の力はそんなものですか?
なまくら、ですね
『with』と比べるまでもありません

星空のお祭り…きっと素敵なんだろうなぁ
絶対邪魔なんてさせない
あなた達も、あなた達のボスも、叩き潰してあげます



 春乃・結希(withと歩む旅人・f24164)は、残り少ない『魔剣ドラクラ』達を見る。
「魔剣でも聖剣でも関係ありません。世界で一番強い剣は、私の恋人。『with』なので」
 『with』……結希と旅を共にする相棒であり恋人である漆黒の大剣の事だ。
「世界の素敵な景色を。街を。人達を。私の楽しい思い出のひとつにすることが、私が旅を続ける理由のひとつ。それを壊そうとしてる存在は、邪魔でしかありません」
 恋人『with』を構えると、結希はドラクラ達に向かって駆け出し一気に距離を詰めて大きく振り下ろすと共に叩き潰す。すると、巨大なドラクラが召喚され、結希に向かって振り下ろされた。
「言ったでしょう。世界で一番強い剣は、私の恋人だと……!」
 瞬時に『with』の刃で受け止めると、その勢いごと召喚された剣を斬り上げ、振り下ろして一気に叩き潰す。重たい刃のぶつかる激しい音と共に、衝撃によって生まれた爆風が周囲に吹き荒れた。
 ――視界が開けた時、結希はまるでクレーターの様になった地形の真ん中にいた。激しい衝撃によって吹き飛ばされたものもいくつかあるようだ。
「魔剣とか言いましたか。なまくら、ですね」
 残りのドラクラも叩き潰すべく、結希は桁外れに近い強力な力と『with』と共に駆け抜ける。なまくらな剣が『with』に勝てる筈も無いのだから。
「……もう残ってはいない様ですね。一先ず、お疲れ様、『with』」
 ドラクラが残っていない事を確認すると、結希は一つ息をついて恋人を労う。
「何の騒ぎかと思って来てみれば……私の可愛い剣達が……」
 嘆きに近い声が聞こえてきて、結希は構える。何時の間に現れたのだろうか。その先に居たのは女性だった。……その顔はよく見えないのだが、哀しみと共に強い怒りを携えている事だけはよく分かる。
「星空のお祭りを邪魔しようとしているのは、あなたですね?」
「ええ。美しいものは全て壊れてしまえば良いのだから――」
 刃を向けられた相手は、薄く冷たい声でそう笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『不死なる醜女ヒンメンベルク』

POW   :    アメアリア・セルヴォ
【自身の血液】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【炎の魔槍グッシレンヤ】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    ファーン・ド・モルファーン
【魔眼より飛ぶ火花】が命中した対象に対し、高威力高命中の【大地より召喚した複数の凶刃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    ソンゾボルト・ユーゴッド
レベル×5体の、小型の戦闘用【従魔】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。

イラスト:FMI

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ハララァ・ヘッタベッサです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ・支援・協力は可で

『フェアリーランド』の壺の中から光/風(雷)属性精霊と聖霊と月霊を出して『クリスタライズ』で姿を隠して敵のUCを『月霊覚醒』で封印/弱体化しながら『エレメンタル・ピクシィーズ』で光/風属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃を仕掛けます♪
敵の攻撃は『月世界の英霊』で空間飛翔して避けて『叡智富める精霊』と『神聖天罰刺突』で強化した攻撃を仕掛けます☆彡
猟兵の怪我人には『祝聖嬢なる光輝精』で治して『シンフォニック・メディカルヒール』で癒します♪
「精霊さん、聖霊さん、月霊さん、戦女神様荒ぶる魂魄を鎮めて眠らせて、“楽園の花園”へとお送り致しましょうね☆彡」


春乃・結希
あなたも剣を大事にしてるんですね
ごめんなさい…あんまり脆いから粉々にしちゃいました
…あなたもすぐに後を追わせてあげるから、安心してくださいね

UC発動
『withと共に在る私は強い』という強烈な自己暗示により荒れ狂う暴風を纏う
wandererでの踏み込み【怪力】により一気に距離を詰めwithを振るう【重量攻撃】
可愛い剣達とか言ってたのに、あなたは槍を使うんですね
そんな気持ちで、withだけを愛する私に勝てる訳ないですよ

どうして、素敵なものを楽しむことが出来ないの?
あなたに素直な気持ちがあれば一緒に楽しめたかもしれないのに、それももう叶わない…
綺麗なものが嫌いなら、ずっと闇の中で生きていてください



 冷たい笑みを湛えた女性――不死なる醜女ヒンメンベルクは、祝聖嬢・ティファーナと春乃・結希を代わる代わる見つめた。
「あなた達も……美しい存在ね」
「え? そ、そうかな……?」
「……そ、その『with』は何よりも素晴らしいですけれど」
 いきなり、『美しい存在』と言われてティファーナと結希は戸惑う。確かに相手は『美しいものは壊れてしまえば良い』という危険思想の持ち主で、『美しい』と言われれば攻撃対象になってしまうのだけれど、『星空』を破壊出来たらとも考えていたのだから、星空と同じ様に美しい存在という認識を持たれてしまうと却って戸惑ってしまう。だが、同時に彼女は『美しいもの』が何かという事も良く分かっている様だ。
「……私はいつも容姿も相まって醜い醜いと虐げられてきた。だから、美しいものは嫌い。壊れてしまえば良い――」
 ヒンメンベルクは自らを傷つけると、その鮮血と共に炎の魔槍グッシレンヤを出現させた。魔槍を構え、従魔を出現させる。
「……あなた達も美しい。だから、壊してあげるわ」
 それに合わせて結希とティファーナも構える。
「私は一気に距離を詰めて、彼女に攻撃を仕掛けます」
「ボクは天からの光を使って支援するね! 彼女を『楽園の花園』に送ってあげよう☆」
「……『楽園の花園』、ですか。そうですね……そこなら彼女も素直に美しいもの、素敵なものを楽しめるかもしれません。送ってあげましょう」
 二人で頷きあうと、行動に移る。どうやら、彼女がそういう思想に至るには辛い思いをしてきた事だけは断片的に感じられる。もし、彼女が虐げられてきた存在でこうなってしまったのであれば、彼女を虐げた相手が悪いに決まっている。もしかしたら、本当の彼女は違うのかもしれない。ティファーナの言う『楽園の花園』であれば……それも変わるのかもしれない。だから、今出来る事は、彼女を骸の海に還す事だ。……オブリビオンでは無い存在に、いつかなれる様にと。
「聖霊さん、月霊さん、力を貸して!」
 ティファーナは聖霊と月霊の光を使い、ヒンメンベルクの召還した従魔の殲滅にかかった。まずは彼等から倒さないといけない。結希の支援を行う為にも出来るだけ早く。命中率が高いこの光であれば的確に攻撃できるから。
 結希は『withと共に在る私は強い』という強烈な自己暗示により荒れ狂う暴風を纏うと、ブーツの脚力も使って一気にヒンメンベルクに肉薄し、容赦なく『with』を振り下ろす。それに対してヒンメンベルクも魔槍でその攻撃を受け止めた。
「可愛い剣達とか言ってたのに、あなたは槍を使うんですね」
「いいえ、あの剣達は可愛く愛しい存在。あの子達は私の力となってくれるし、剣と槍を合せれば効率よく戦える。……それは剣を振るうあなたなら分かるでしょう?」
「ええ、確かに互いの弱点を補う為にはその戦い方は効率的でしょう。でも、そんな考え方だからこそ、あなたは『with』だけを愛する私に勝てる訳無いのですよ!」
 戦いの効率を考えればヒンメンベルクの指摘は合っているだろう。でも、自らの相棒に対する愛は結希の方が遥かに勝る。そう、『with』はどんなものよりも素晴らしい存在であり、共に戦う事で結希の力だけでなく心も支えてくれるのだから。
 炎を纏った魔槍と『with』が激しくぶつかり合い、火花と共に炎が舞い上がる。
「ボクも支援するよ☆」
 ティファーナの光がヒンメンベルクを的確に攻撃し隙を作ってくれる。それに合わせて結希は『with』を強い力と共に振り下ろす。
 激しい剣劇の音と炎、そして光が広がった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(連携・アドリブ可)
「そうみたいね。とても強い力を感じるわ」
オブリビオンに言葉を重ねても改心させることは無理。
その姿を見て、負の感情で自分を見失わないようにと己を戒める。
■行動
「フォルセティ、従魔は任せたわよ」
従魔の対応は弟に任せ、オートフォーカスでヒンメンベルを捕捉。
相手の攻撃は[見切り]で躱しつつ、UCに対しては【アイギスの盾】を展開して相殺を狙う
「逃がしはしないわよ」
遥か上空にある人工衛星に全ての力を充填[力溜め]
[全力魔法]で【バベルの光】を発動しヒンメンベルに撃ち落とす
「さようなら、悲しい人」


フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】 (連携・アドリブ可)
「この人が今回の黒幕ってこと?」
何がそんなに許せないのかボクには分からないけど、
フィオ姉ちゃんと一緒にヒンメンベルクを討滅するね!
【行動】()内は技能
「わわわ、従魔がいっぱい出てきたよ」
ヒンメンベルクが従魔を完全に召喚し終わる前に、(先制攻撃)で
アサールト・マルテだよ。
「いけー、軍神マルス!」
召喚には召喚で応じて従魔をまとめてやっつけちゃえ。
フィオ姉ちゃんがUCを発動している隙にボクも追撃しないとね。
「隕石ドッカーンするよ」
聖箒を構えて(全力魔法)でカラミダド・メテオーロだよ。
「これで町は大丈夫だよね」


音海・心結
アドリブ・絡み歓迎

そんなに捻くれてはゆけないのです
綺麗なものは嫌だと
美しいものは嫌だと
ほんとにそう思ってるのですか?

嫌い嫌いとゆってる辺り、興味はあるのですよね
じゃあ、それを嫌いと捉えるのではなく
受け入れてあげましょう
そうすればもっと楽になれますよ

UC『Storm of cherry tree』使用
同時に『誘惑』するように『歌唱』を行い、
相手の本心を暴こうとする

ほら、見てくださいよ
こんなに綺麗な桜ができましたっ
……ほんとは、好きなんじゃないですか?
綺麗なものや美しいもの、
きっと貴方にも似合いますよ
みゆが保証するのです

好きと嫌いは紙一重
……なんちゃってー(てへ)



「この人が今回の黒幕ってこと?」
「そうみたいね。とても強い力を感じるわ」
 ヒンメンベルクの姿を見たフォルセティ・ソルレスティアの言葉にフィオリナ・ソルレスティアは頷く。
「何か事情がある様だけれど、オブリビオンに言葉を重ねても改心する事は無いし……」
「みゆがちょっとお話してみますよ。骸の海に還る時や……いつか生まれ変われる時が来る時に彼女が悲しいままでは無い様に」
 そう申し出るのは音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)。
「みゆが彼女にお話して気を引きますから、いつでも戦えるようにお願いします」
「……そうね。オブリビオンとはいえ、悲しいまま還るのは辛いでしょうね。お願いします。フォルセティ、タイミングを合せていきましょう」
「うん。フィオ姉ちゃんに合わせれば良いんだよね?」
 心結とフィオリナの言葉の意味が今一つ飲みこめていない表情でフォルセティは頷いた。
「……また現れたのね、美しい人達」
 ぽつりとヒンメンブルクは呟いた。俯き加減の彼女の表情は分からないが、伝わってくる負の感情は怒りというよりは悲しみに近いものを感じた。美しいものを壊すという彼女の行動には、彼女なりの理由があるのだろう。自分勝手な行動ではあるが、彼女の背負っているものも重いように感じる。そんな彼女に、心結はにっこりと笑いかけた。
「そんなに捻くれてはゆけないのです。綺麗なものは嫌だと、美しいものは嫌だと、ほんとにそう思ってるのですか?」
「捻くれているのかしら? ……でも、美しいものが何なのかが分からない訳では無いわ。美しいものに嫌悪感を持つし、壊してしまいたくなる」
 ゆらりと動くヒンメンベルクに対して臆することなく心結は笑顔で接する。
「嫌い嫌いとゆってる辺り、興味はあるのですよね。じゃあ、それを嫌いと捉えるのではなく受け入れてあげましょう。そうすればもっと楽になれますよ」
「……でも、あなたはきっと私を醜いと思っているわよね? この姿をあざ笑うだけでなく、きっと心まで醜いと。そんな事、言われなくても分かっているわ。……だって、私は『美しいもの』から『嫌われている』のだから」
 だから、先に壊すだけ。そう、ヒンメンブルクは呟いた。
 心結には分かる。やはり彼女は何が『美しいもの』なのかを分かっている。そして、何が『醜い』のかも。
 そっと視線をフィオリナ達に向ける。それに、フィオリナは頷いた。
 心結は武器を桜へと変えて、満面の笑みを浮かべてヒンメンブルクに見せる。
「ほら、見てくださいよ。こんなに綺麗な桜ができましたっ。……ほんとは、好きなんじゃないですか?」
 桜の花びらが一気に周囲に舞い広がり、ヒンメンブルクの瞳が桜吹雪に目を奪われた。
「フォルセティ、今よ!」
「うん、フィオ姉ちゃん! いけー、軍神マルス!」
 フォルセティは大勢の赤き軍神マルスを召喚する。軍神マルス達に気が付いたヒンメンベルクが従魔を召喚する前にグラディウスを手に次々と斬りつけた。
 ヒンメンベルクがマルス達相手に手間取っている間、フィオリナはオートフォーカスで捕捉し、視界に見えるか見えないか程の上空にある人工衛星に全ての力を充填していく。
「貫け、バベルの光よ!」
 その言葉と共に高出力レーザー……巨大な光の柱がヒンメンベルクに向かって落とされる。光の柱と桜の花びらの中、ヒンメンベルクが消えていく。
 ――そう、光と桜の花びらの綺麗に舞い散る中で。
 その様子を心結、フィオリナ、フォルセティは見守る。
「綺麗なものや美しいもの、きっと貴方にも似合いますよ。みゆが保証するのです」
 いつか、この桜の花びらと光の様に美しいものを美しく感じられる――そんな未来を願って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『夜市にて』

POW   :    店を見て回り、買い物をする

SPD   :    料理や酒、甘味など食事を楽しむ

WIZ   :    ゆったり静かに星空や景観を愛でる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「みんな、ユーグルを守ってくれてありがとう!」
 フィーナは微笑む。
「今日は星空の中の星祭り。星に関するお店を周るのも良いし、美味しい物を探しても良いし……満天の星空を心行くまで楽しむのも良いよね! みんなに素敵な時間を過ごして欲しいな!」
ヒナ・メル
【メルティ】

おれも楽しみ
みんなとお出かけ、久しぶりだから
本心は包み隠さず

てぃちゃんの荷物持ちをするには男が必要でしょ
おれに任せて
どうせなら、甘いものがいいね
クレープ
どれもみんな喜びそう
僕はチョコクリームにしようかな
あとでみんなで分けられるように
……飲みすぎちゃダメだよ?

あ、おれもぎゅっする
みんなだいすき

りぃくんどうぞ
てぃちゃんはあーんがいいの?
ふふ、幸せの分けっこみたい
なーちゃんもいる?

わあ
お揃いのピアス?
さすがりぃくん
おれのこと分かってるね

もう
すぐに酔っぱらうんだから

笑顔が絶えない日々が続くなら、おれは――
一人じゃできないことも
きっとみんなでならできるよね
みんな、ずっと一緒だよ


ティア・メル
【メルティ】

んにに!楽しみだね
にこにこ笑顔
何か食べたいけどお揃いの物も欲しいな

うん、甘いの見てくるね
ひーくんの腕にぎゅ
なーちゃんは苺クリーム、りぃくんはカスタードクリーム
ひーくんは?
ぼくは甘いカクテル
ふふふ、成人してるからね
酔わないから平気だよ

ただいまとおかえりー!
みんなに抱き付く
ぼくのかぁいい妹弟、らぶ!

お揃いだね
なーちゃんが選んでくれたの?ありがとう
大切にするね

ずるいーぼくにも
みんなの一口ずつちょうだい
おいひいね

昔見た星は悲しかった
今見る星は幸せ

大丈夫、ずっと一緒だよ

お酒が服にびちゃ
うにゅ
酔ってないよー
りぃくんが怒ったー

これからもいーっぱい甘やかしてね
昔いちゃいちゃ出来なかった分も


リーベ・メル
【メルティ】

嬉しそうな三人を後目に
本当はボクも楽しみだけど顔には出さず

食べ物買うの?
なら二人に任せるよ
変なの選ばないでよね

ボク達はアクセ見にいこ、リュナ
はぐれないよう姉の手を引く
べ、別にわくわくしてないってば!

並ぶ星達に瞳輝かせ
この紅のピアス、リュナに似合いそう
お揃い?
……リュナがしたいならいいけど
二人も喜びそう
ヒナはこっちの藍色かな
……あのさ
ボクにはどれが似合う?
…選んでくれてもいいよ

ハグには照れながら文句を言うも拒まず
本当は触れ合えるのも嬉しい
クレープだ、いいね
ヒナ、ひと口ちょーだい
遠慮なくガブッと

昔見ていた星空と
今見てる星空
同じようなのに、全然違う

って、ティア!
何してんの、もー!


リュナ・メル
【メルティ】
みんなが行くなら僕も。
嬉しくて頬がゆるゆる。

ティア、ヒナ、はぐれないようにね
僕たちもはぐれないようにしようか
リーベ、わくわくしてる。ふふ、お見通しだよ?

ピアス、僕には綺麗すぎないかな?
じゃあ、リーベとお揃いなら
ピンクにも色々あるけど、ティアはこのピンク

リーベには緑のピアス
瞳とおそろい、僕の好きな色
きらきらしてて本物の宝石みたいだね

ティアにハグを返す
僕もらぶだよと笑って
ヒナに差し出されたクレープに紅が瞬く
僕もいいの?…いただきます

気に入ってくれてよかった
ヒナのピアスはリーベが選んだんだよ

満天の星空にこっそり手を組む
ずっと、みんなを護れますように

ティア、拭いてあげるからこっちおいで?



 星空の下、夜のお祭りを楽しむのはティア・メル(きゃんでぃぞるぶ・f26360)、リュナ・メル(あまい劇薬・f27073)、ヒナ・メル(セイレーンのバロックメイカー・f27074)、リーベ・メル(Anti Liebe・f27075)の仲良しの姉弟達だ。
「んにに! 楽しみだね」
 にこにこ笑顔なのは一番年上のティア。
「おれも楽しみ。みんなとお出かけ、久しぶりだから」
 普段はちょっとそっけない態度のヒナも素直な笑顔になっている。リュナも頬がゆるゆるになっている。そんな中、ちょっと距離を置いているのはリーベ。本当は嬉しいのだけれど、少し素直になれなくて。
「何か食べたいけどお揃いの物も欲しいな。みんな、何が良い?」
「どうせなら、甘いものがいいね」
「じゃあ、ぼく達は甘いの見てくるね」
「ティア、ヒナ、はぐれないようにね」
 リュナは二人を見送るとリーベを見る。
「ボク達はアクセ見にいこ、リュナ」
 そんなリュナの手を引くのはリーベ。そんな様子に、リュナはくすりと微笑む。
「リーベ、わくわくしてる。ふふ、お見通しだよ?」
「べ、別にわくわくしてないってば!」
 姉のリュナに見透かされて、リーベは慌てて言い繕い、姉の手を取る。
「うん。僕たちもはぐれないようにしようね」
 そんなリーベに、リュナは微笑んだ。

 ティアはヒナの腕を取って甘い物が売っている露店を見て回る。
「クレープとかどうかな? どれもみんな喜びそう」
「そうしようか。なーちゃんは苺クリーム、りぃくんはカスタードクリームで……ひーくんは何が良い?」
「僕はチョコクリームにしようかな。あとでみんなで分けられるように。てぃちゃんはどうするの?」
 皆のクレープを選びながら、自分の分については言わないティアにヒナは問いかける。それに、ウィンクをした。
「ぼくは甘いカクテル。ふふふ、成人してるからね」

 その頃、リュナとリーベはアクセサリを探していた。星を模った沢山のピアスの輝きに、リーベの瞳も輝いた。
「この紅のピアス、リュナに似合いそう」
「ピアス、僕には綺麗すぎないかな? じゃあ、リーベとお揃いなら」
「お揃い? ……リュナがしたいならいいけど。それに、二人も喜びそう」
 二人は色々な色のピアスを見ていく。
「ティアのは色々あるけど……このピンクかな」
「ヒナはこっちの藍色かな」
 リュナはティア、リーベはヒナのピアスを選んでからリュナを見る。
「……あのさ、ボクにはどれが似合う? ……選んでくれてもいいよ」
 素直では無いリーベにリュナは微笑んだ。
「緑のピアスかな。リーベの瞳とおそろい、僕の好きな色だよ。ふふ、きらきらしてて本物の宝石みたいだね」

「ただいまとおかえりー! ぼくのかぁいい妹弟、らぶ!」
 それぞれ買い物をしてきた姉弟達は合流し、ティアが三人をぎゅーっと抱きしめる。
「僕もだよ」
「おれも」
 それに返す様にリュナとヒナが抱きしめ返す。そのハグに混ざりながらリーベも幸せを感じる。触れ合えるだけで嬉しいから。
 ティアとヒナはリュナとリーベにクレープを、リュナとリーベはそれぞれが選んだお揃いのピアスを渡し合う。
 お揃いのピアスを喜び合い、クレープをお互いに食べ合いっこをしてみたり……賑やかで楽しい時間は過ぎていく。
 そして、4人で満面の星空を見上げる。とても綺麗な星空は皆を優しく包んでくれた。この世界が星空と4人だけの様な気さえした。
 ティアにとって、昔見た星は悲しかったけれど、今見る星は幸せに感じる。リーベも昔見ていた星空と今見てる星空が同じようなのに、全然違う様に感じる。……それはきっと4人が一緒にいるから。
 リュナはそっと願う。ずっと、みんなを護れますように、と。
 ヒナも思う。笑顔が絶えない日々が続くなら、一人じゃできないことも、きっとみんなでならできると。
「みんな、ずっと一緒だよ」
「うん」
 ヒナの言葉に、皆、頷く。これからも幸せな日々が続くようにと、満天の星空に願いをかけながら――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レオナール・ルフトゥ
星空を楽しんでいたところ、夜市を見つけふらっと
「見たことない食べ物だね。この味付けは…」
「これは、どういった料理に合うのかな?」
気付けば見知らぬ料理や調味料を買い込み
店員に尋ねたりとレシピの研究を

「ううん、買いすぎちゃったかな。誰かと来るべきだったか」
持ち帰れるものはいいとして、今食べるべきものも多々
落ち着ける場所を探し、星空を見上げつつのんびりと食事



 満天の星空を眺めつつ、夜の散歩をしていたレオナール・ルフトゥ(君が望むなら・f08923)は、偶然、星祭りに出くわした。
 覗いてみると、色々な屋台も出ているし、珍しい物も色々と並んでいて吸い込まれるように祭りに加わっていた。
 星祭りを謳っているだけに、星に纏わるものが色々とある。
「見たことない食べ物だね」
 珍しい物を見つけて買って味わってみる。
「……この味付けは……ああ、あの食べ物に似ているかも。こういう風に気軽に食べられるのも良いね。そういえば、さっき見かけない調味料も見た様な……」
 食べ物の屋台を中心に、レオナールは色々と見て回る。料理を作る事が好きなので、色々な料理も調味料も食材……どれも興味で一杯になる。気が付けば、手には買った料理に食材、調味料で一杯になっていた。
 その中でも変わったものを見つけた。小さな小瓶に入っているのは星の瞬きを思わせるキラキラとした粉。他の調味料関係と並んでいるので、これも調味料なのだろうか。
「これは?」
「これですか? このお祭りの名物の一つ、スターパウダーですよ」
「パウダーって事は調味料なのかな? どういった料理に合うのかな?」
「何にでも合いますよ。これは心の調味料なんです」
「心の調味料?」
「ええ、ここの星空の様に……色々な気持ちを与えてくれるんですよ。そして、それは調理した者の心も、食する者にも伝わるんです」
「それは面白いね。是非、試してみたいな」
 その不思議な調味料は、一番の収穫だ。真心を込めて料理を作っているけれど、これが加わったらどんな風になるのだろう。でも、この星の様な輝きをしたものからは素敵な物しか生まれないに違いない。きっと、自分ですら驚かせてくれるだろう。そう思ったらわくわくする。
 買いすぎてしまった食材を置いて、レオナールは夜空を見上げる。本当に一面の星空で、輝いていて……このお祭りがある事も、不思議な物が沢山ある事も納得してしまう。
「ううん、買いすぎちゃったかな。誰かと来るべきだったか」
 持ち帰れるものもあるけれど、今食べなければいけないものも沢山だ。でも、折角だから、この星空を見ながらゆっくりと戴こう。
「……うん、これも美味しいな」
 星空を眺めながら贅沢な一時を送ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セフィリカ・ランブレイ
颯夏(f00027)とお出かけ

街は平和になった後、出遅れちゃったか
どっちにしろ平和が一番!だよね

星祭りかあ、UDCアース、人口の多い所に拠点構えてると忘れるんだよね、星の事
私の地元も何時かはそうなるって思うと、少しセンチメンタル
でも、そっか。奇麗な場所もある……そだね、それだけじゃない、か
今度案内してよ、颯夏

颯夏は、星、詳しい?って言っても、世界違えば配置もバラバラだろうけど
眺めて、浸って、結んでさ。自分なりの星座を見つけるのもいいね

美味しそうなのも売ってる!私重めのがっつりしたやつにしよ
今日は私がご馳走しちゃう、颯夏はどういうのがいい?
じゃあ私甘いも重いも、どーんといっちゃおっと!


青葉・颯夏
セフィリカさん(f00633)と

確かに、ここは夜でも明るいから見づらいかもしれませんね
でも意外と見えるところ、あるんです
だからそう悲観する事でもないと思いますよ
もちろん、よかったら一緒に行きましょう
イベント、チェックしておきます

あたしは星は全然
かろうじてわかるものがひとつふたつくらいで
数多の星の海を飛ぶ、そういう想像は好きでたまにするけど
自分だけの星座も面白そうですね

あら、じゃあ今日はお言葉に甘えます
重いもの……はちょっとだけならつきあいますよ
他には甘いものがあると嬉しいです



 満天の星空を仰ぐのはセフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)。
「UDCアース、人口の多い所に拠点構えてると忘れるんだよね、星の事」
 人口の多い町では、人々が灯す明かりによってその光が多ければ多いほど、星の光は届かなくなる。だから、見える星も少なくなってしまう。そうすると星の事も忘れてしまうのだ。
 この町は星空を謳った祭りをするだけに、星空も美しい。セフィリカは故郷を思い出す。いつかそこも星の事を思い出さない場所になってしまうのだろうか?
「意外と見えるところ、あるんです。だからそう悲観する事でもないと思いますよ」
 センチメンタルになっているセフィリカに青葉・颯夏(悪魔の申し子・f00027)が声をかけ、彼女も微笑んで返す。
「そっか。奇麗な場所もある……今度案内してよ、颯夏」
「もちろん、よかったら一緒に行きましょう。イベント、チェックしておきます」
 そう言って、セフィリカと颯夏は笑いあう。
 そして、二人で星空を再び仰ぐ。
「颯夏は、星、詳しい? って言っても、世界違えば配置もバラバラだろうけど」
「あたしは星は全然。かろうじてわかるものがひとつふたつくらいで、数多の星の海を飛ぶ、そういう想像は好きでたまにするけど」
「そっか」
 颯夏の言葉を受けて、セフィリカは一つの星を指さした。
「例えば、この星とこっちの星を結んで……」
 更に色々な星を結んでいく。
「……で、こう繋いだら『魔剣シェルファ』に何となく似てない? こうやって自分なりの星座を見つけるのもいいね」
「自分だけの星座、面白そうですね」
「じゃあ、色々やってみようよ!」
 満天の星を仰ぎながら、二人で楽しく自分だけの星座を作り、笑いあった。
 それから、市場にも顔を出してみる。美味しそうなものが色々と並んでいた。
「美味しそうなのも売ってる! 私重めのがっつりしたやつにしよ。今日は私がご馳走しちゃう、颯夏はどういうのがいい?」
 太っ腹なセフィリカの言葉に、颯夏も微笑む。
「あら、じゃあ今日はお言葉に甘えます。重いもの……はちょっとだけならつきあいますよ。他には甘いものがあると嬉しいです」
「じゃあ私甘いも重いも、どーんといっちゃおっと!」
 そうして、二人は市場へと美味しいものを求めて繰り出したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルテネス・エストレア
おいで、アミィ、ラフィ
黒猫の星霊『アミィ』と白羊の星霊『ラフィ』を呼んで一緒にユーグルの星空を楽しみます

ぽやぽやのんびり屋のラフィはわたしの膝の上がお気に入り
しっかり者で頼りになるアミィはわたしの隣が定位置
ふたりをそっと優しく撫でながら、満天の星を見上げて
知っている星座を見つけては指でアステリズムをなぞってみるの
アミィもラフィも星が大好きだから、その瞳は星のようにキラキラ輝いていて
前に一緒に星を見た時は春の夜だった
もう少し季節が進んだ今は、あの時とはまた違う星を楽しめるね

いつかの思い出の続き
紡いできた優しい物語に新しい一頁が綴られて
穏やかで幸せな星時間を愛しい星の子達と共に過ごせることに感謝を



 黒猫の星霊『アミィ』と白羊の星霊『ラフィ』と一緒に、満天の星空を楽しむのはルテネス・エストレア(Estrellita・f16335)。
 ぽやぽやのんびり屋のラフィは、お気に入りのルテネスの膝の上に、しっかり者のアミィはルテネスの隣に、そしてルテネス自身はラフィとアミィを優しく撫でながら星空を眺める。
「あの星座のあの星は……」
 知っている星座を見つけ、指でアステリズムをなぞってみる。一緒に星を見ているアミィとラフィも星が大好きなので、どちらも瞳が星の様にキラキラと輝いていて、まるで星の様だなとルテネスは思う。
「前に一緒に星を見た時は春の夜だったね」
 アミィとラフィを撫でながら、前に見た時の星空を思い出す。そして、再び満天の星空を仰いだ。
「もう少し季節が進んだ今は、あの時とはまた違う星を楽しめるね」
 夜に星を見る時間は日課で特別だけれど、こうして星が大好きなアミィとラフィと共に星を楽しめる時間はもっと素敵な時間。
 いつか見た星空。そして今夜見ている星空。それはいつかの思い出の続き。
 紡いできた優しい物語が新しい頁に綴られていく。穏やかで優しい時間と共に。
 ルテネスは再びアミィとラフィを撫でながら星空を見上げる。この幸せな時間が綴られることを嬉しく思う。そしてこの先も星空と共に綴られていきますように、と――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年05月07日


挿絵イラスト